JP2013029639A - 光コネクタ、および、電磁ノイズ反射体 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で外部への電磁ノイズ放射を効果的に低減できる光コネクタ、および、電磁ノイズ反射体を提供する。
【解決手段】光コネクタ10は、ハウジング2または3に、光コネクタ10の光軸に沿って所定のピッチで第1層目の金属片を複数配置した電磁ノイズ反射体7を備えている。第1層目の金属片の外側には、さらに第1層目の金属片に電気接続された第2層目の金属片を有していてもよい。この第2層目の金属片はトランシーバと電気接続されていてもよい。第1の金属片のピッチは、放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満に構成される。これにより、光コネクタを通して外部に漏えいするトランシーバ〜の電磁ノイズを抑制することができる。
【選択図】図2
【解決手段】光コネクタ10は、ハウジング2または3に、光コネクタ10の光軸に沿って所定のピッチで第1層目の金属片を複数配置した電磁ノイズ反射体7を備えている。第1層目の金属片の外側には、さらに第1層目の金属片に電気接続された第2層目の金属片を有していてもよい。この第2層目の金属片はトランシーバと電気接続されていてもよい。第1の金属片のピッチは、放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満に構成される。これにより、光コネクタを通して外部に漏えいするトランシーバ〜の電磁ノイズを抑制することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、光コネクタ、および、電磁ノイズ反射体に関し、詳しくは、光コネクタに接続した光トランシーバからの電磁ノイズの放射を低減した光コネクタ、および、それに用いる電磁ノイズ反射体に関する。
プラガブル光トランシーバは、光信号を送信する送信用光サブアセンブリ(TOSA:Transmitter Optical Sub-Assembly)、光信号を受信する(ROSA:Receiver Optical Sub-Assembly)を備えた、光コネクタを介して信号光を送受信するトランシーバであり、複数の電子部品、電子回路及び回路基板が収納される本体部と、光コネクタが着脱可能に接続されるレセプタクルとを有している。このプラガブル光トランシーバ(以下、単に光トランシーバという。)は、例えば、ホストシステムのケージに着脱可能に挿入されて、ケージの奥部に配された電気コネクタと電気的に接続されるとともに、ケージ内への装着がラッチされる。
図12は、従来の光トランシーバ100の一例を説明する図であり、例えば、光トランシーバ100は、光レセプタクル106の後部が断面矩形状の金属製の筐体105で囲われた長方形体で形成されている。光トランシーバ100は、ホスト装置のフロントパネル103に設けられたパネル開口103aを通して、ホスト基板104上に載置されたケージ102内に挿抜自在に嵌めこまれ、ケージ102の奥部に配された電気コネクタ(図示せず)により電気的に接続される。また、光レセプタクル106内には光コネクタ101が挿入され、光トランシーバ100に実装されている発光素子および受光素子と光学的に接続され、光信号の送受信が行われる。
このような光トランシーバでは、光トランシーバの内部、もしくはホスト装置の内部から外部への電磁放射(EMI)を抑え、また放熱を促進するために、光トランシーバ100の金属製の筐体105を、接地されているケージ102またはホスト装置のフロントパネルの開口103aに電気的に接触させて電磁的にシールドすることなどが一般的に行われている。
しかし、光トランシーバから外部へ電磁ノイズが放射する原因の1つとして、光モジュール(TOSA、ROSA)と光コネクタを接続する開口部の存在がある。これは、信号光が透過する開口部はレンズ等で物理的に閉じられているが、電磁ノイズの遮断の点では開口と同等の作用をするからである。そのため、光モジュール内部(もしくは、ネットワーク機器内部)からこの開口部を通して外部へ放射する電磁ノイズが増大してきた。
このように、この開口部からの電磁ノイズ放射が一層問題になりつつある理由は、伝送速度の増大が挙げられる。伝送速度の増大は、基本波や高調波の高周波化をもたらし、従来の開口部形状の遮断周波数を超える高い周波数のノイズが発生するようになってきたからである。そして、この開口部は、業界標準規格で決められた大きさの開口部であり、同じ品種であれば、どの光トランシーバも同様の開口の大きさを有している。
この電磁ノイズを抑制するためには、この開口部に電磁ノイズ吸収用フィラーを含有したアダプターを付加し、光コネクタと光トランシーバとの間にアダプターを介在させることで、光トランシーバ内部からの電磁ノイズの放射を低減することが知られている。また、特許文献1には、光コネクタプラグを収容した光コネクタソケットを金属製のシールドカバーで覆うことが開示されており、特許文献2には、シールドカバーを被着したプラグ本体と、同じくシールドカバーを被着したソケットとを嵌合することにより、コネクタの全体をシールドカバーで覆うことが開示されている。
しかし、新たに電磁吸収体を含有したアダプターを設ける場合は、部品点数の増加を伴うため小型化には向いておらず、業界標準規格での寸法上の制限がある場合は対応が難しかった。また、同様に、光コネクタをシールドカバーで覆う場合も、小型の光トランシーバにおいては、寸法上の制限があるため、光ファイバコネクタの挿入口と光レセプタクル部との隙間といった小さなスペースに、効果的にノイズ遮蔽用の部品を配置することは難しかった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、光コネクタの体積や寸法の増加をともなうことなく、簡単な構造で外部への電磁ノイズ放射を効果的に低減できる光コネクタ、および、電磁ノイズ反射体を提供することを目的とする。
本発明による光コネクタは、光トランシーバの開口部に挿入されるハウジングを備えた光コネクタであって、前記ハウジングに光コネクタの光軸に沿って所定のピッチで複数の金属片を設けたことを特徴とする。金属片が前記ハウジング内に設けられ、さらにこの金属片の外部にこの金属片と接続される第2の金属片が設けられていてもよい。そして、第2の金属片は光トランシーバと電気的に接続されていてもよい。ここで、複数の金属片のピッチは放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満であり、このピッチは連続的に変化させてもよい。
本発明によれば、光コネクタ部品の体積や寸法の増加をともなうことなく、または最小限に抑えた状態で、光コネクタ内に光コネクタ外部からの放射ノイズを反射する機能を付加することができる。また、金属片の形状やピッチを調整することで、対象とする電磁ノイズの周波数や周波数範囲を容易に調整して対応することができ、高帯域にも対応可能である。さらに、光コネクタに電磁ノイズ反射体を巻き付けることで、既に広く市場にある従来の光コネクタに対しても、簡単に後付けで電磁ノイズの放射防止機能を持たせることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の光コネクタに係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の光コネクタを光トランシーバに接続した状態を示す斜視図である。図2(A)は、本発明の光コネクタの斜視図であり、図2(B)は光コネクタのハウジングに配置した電磁ノイズ反射体を図示した斜視透視図である。さらに、図3は、本発明の光コネクタの断面図であり、図4は、電磁ノイズ反射体の金属片の配置を示す図である。なお、以下では、光コネクタとしてLCコネクタを例にして説明を行う。
図1は、本発明の光コネクタを光トランシーバに接続した状態を示す斜視図である。図2(A)は、本発明の光コネクタの斜視図であり、図2(B)は光コネクタのハウジングに配置した電磁ノイズ反射体を図示した斜視透視図である。さらに、図3は、本発明の光コネクタの断面図であり、図4は、電磁ノイズ反射体の金属片の配置を示す図である。なお、以下では、光コネクタとしてLCコネクタを例にして説明を行う。
光コネクタ10は、フロントハウジング2、リアハウジング3、ファイバブーツ4を有しており、ファイバブーツ4に挿入された光ファイバ1の先端が、光コネクタ10の内部に設けたフェルールに収納された内臓ファイバと融着接続される。また、フロントハウジング2にはラッチアーム5、リアハウジング3にはラッチ解除アーム6がそれぞれ設けられており、光コネクタ10を光トランシーバ20の光レセプタクル27に挿入した際に、光コネクタ10が光トランシーバ20にラッチされ、さらに、ラッチ解除アーム6を押すことによってラッチが解除されるようになっている。
光トランシーバ20は、TOSA21、ROSA22、回路基板23、フレキシブル基板(FPC)24,25、ベースカバー26、光レセプタクル27を備えており、ベースカバー26の上部は、図示しないトップカバーによって蓋がされるようになっている。
光信号を送信する光サブアセンブリであるTOSA21と光信号を受信する光サブアセンブリであるROSA22とは、互いに幅方向に並列状態にして光レセプタクル27により一体的に組み付けられてサブアセンブリユニットとされる。これらのTOSA21及びROSA22には、それぞれ光電変換素子である発光素子及び受光素子が搭載される。
光信号を送信する光サブアセンブリであるTOSA21と光信号を受信する光サブアセンブリであるROSA22とは、互いに幅方向に並列状態にして光レセプタクル27により一体的に組み付けられてサブアセンブリユニットとされる。これらのTOSA21及びROSA22には、それぞれ光電変換素子である発光素子及び受光素子が搭載される。
TOSA21とROSA22のための電気信号処理、制御等は、回路基板23に実装された電子回路部品群からなる電子回路で行われる。TOSA21とROSA22は、フレキシブル基板24、25を介して回路基板23に電気的に接続される。ベースカバー26の前部には、光コネクタ10を挿着するための光レセプタクル27が結合されている。光レセプタクル27は、絶縁樹脂,もしくは金属の成型により形成され、光コネクタ10が着脱可能に挿着される一対のソケット孔28を有し、TOSA21、ROSA22のスリーブ部分に連通している。
光トランシーバ20は、光コネクタ10の光軸方向に延びる内部空間を有しており、少なくともその内面が金属からなるベースカバー26と図示しないトップカバーとからなる筺体を備える。このため、筐体の内部空間は光コネクタ10の光軸方向と平行に延びる導波管と同様の構造となっている。したがって、その内部空間の寸法で定まる遮断周波数以上の周波数を有するノイズは、筺体の内部空間を光コネクタ10の光軸方向と平行に伝搬することになる。
このため、本発明では、光コネクタ10側から外部へ放射される電磁ノイズを抑制するために、光コネクタ10のハウジング(LCコネクタの場合はフロントハウジング2)のTOSA21、ROSA22の光モジュールとの接続部近傍に、特定の周波数で高インピーダンスとなるような構造物である電磁ノイズ反射体7を設けている。
より具体的には、電磁ノイズ反射体7として、光コネクタ10のフロントハウジング2の内部に、電磁ノイズが放射する方向に沿った面である光コネクタ10の光軸に平行な面に沿って、遮断したい電磁ノイズの波長の4分の1未満のピッチpで第1層目の金属片8aを、光コネクタ10の上下左右の4面に複数並べて配置している。なお、第1層目の金属片8aを設ける面は光コネクタ10のハウジングの4面全面であることが望ましいが、少なくとも1面以上であれば4面全面でなくてもよい。
また、図2で示す光コネクタの場合は、第1層目の金属片8aの外側に、第1層目の金属片8aと接続部8cによって電気的に接続された第2層目の金属片8bを設けている。このように、高インピーダンスとなる構造である金属片の層を2層以上にした方が、反射する周波数帯域を広げることができる。ここで、第1層目の金属片8aが作る面及び第2層目の金属片8bが作る面は、それぞれ電磁ノイズに対する高インピーダンス面(電磁放射ノイズの反射面)となる。そして、高インピーダンス面の第2層目の金属片8bはハウジングの外部に露出していてもよく、光トランシーバ側の構造物に安定電位(例えばグランド電位)の金属がある場合は、第2層目の金属片8bをこの金属と接触させることによりノイズ反射の効率を高めることができる。なお、第2層目の金属片8bは本発明の第2の金属片に相当する。
また、第2層目の金属片8bは互いに電気的に接続していてもしていなくてもよい。例えば、図5(A)に示すように、第1層目の金属片8aの外側に設けた第2層目の金属片8bを互いに電気的に接続させて1枚の金属片として構成してもよい。また、この場合、図3、図4で示した光コネクタでは、ハウジングの各面に設けた2層目の金属片8b同士は互いに隙間をもって配置しているが、4面に配置した金属片8b同士が電気的に接続されるように一体で構成されていてもよい。
また、例えば、図6(A)に示すように、第1層目の金属片8aの外側に設けた第2層目の金属片8bを、第1層目の金属片8aに対応させてそれぞれ個片に分割して設けるようにしてもよい。この場合、第1層目の金属片8aとその外側の第2層目の金属片8bとは接続部8cを介して電気的に接続されるが、隣り合う金属片同士は電気的に接続されない。なお、金属片8a、8bの材料としては、導電性に優れた金属材料であればよく、例えば、銅箔などを用いることができる。
図7は、電磁ノイズ反射体のさらに他の例を示す図である。これまでの例では、電磁ノイズ反射体7は、第1層目の金属片8aとこの金属片8aの外側にこの金属片8aと電気的に接続された第2層目の金属片8bを有していたが、電磁ノイズ反射体7は、図7で示すように、放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満のピッチpで配列した第1層目の金属片8aのみから構成してもよい。
図8は、電磁ノイズ反射体のさらに他の例を示す図である。電磁ノイズの波長が特定の周波数帯域を有している場合、図8に示すように、第1層目の金属片8aの配列のピッチpを固定とするのではなく、p1>p2>p3>・・・>pnとなるように連続的に変化させている。ここで、ピッチp1は抑制対象とする電磁ノイズの波長に対して1/4未満となるようにしている。これにより、抑制対象となる電磁ノイズが高調波を含む広帯域なノイズであった場合でも、効果的にノイズ放射を低減することができる。なお、図8に示した電磁ノイズ反射体では、第1層目の金属片8aの配列ピッチpを順次変化させているために、金属片8a1〜8a6自体の形状も順次異なるものとなっている。また、図8で示す電磁ノイズ反射体7において、第2層目の金属片8bを設けてもよく、さらに、第2層目の金属片8bを一体に構成してもよい。
本発明における電磁ノイズ反射体7の第1層目の金属片8aの配列ピッチpは、放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満で配列されている必要がある。例えば、光モジュールが伝送速度25Gbpsで用いられる場合、基本波はおよそ12.5GHz/sとなる。このとき、第2高調波ノイズを抑えたい場合には、第1層目の金属片8aの配列ピッチpを3.0mmとして金属片が並ぶようにすればよい。なお、伝送速度25Gbpsにおける第5高調波までの波長を表1に示す。
本発明において、第1層目の金属片8aの配列ピッチpと抑制対象となるノイズ波長との関係は、先述のとおりであるが、第1層目の金属片8aの形状は、所望の周波数を反射し、構造体としてノイズが外部へ放射されることを遮断するために、種々の形状を選択することが可能である。例えば、第1層目の金属片8aの形状として、三角形や四角形等の多角形、円形、楕円形、スパイラル(うずまき)形等、種々の形状が可能であり、これらの形状は、光コネクタのハウジングの形状に合わせて選択してもよい。
次に、本発明の光コネクタ10の製造方法について説明する。光コネクタ10の電磁ノイズ反射体7を第1層目の金属片8aだけで構成する場合は、光コネクタ10のフロントハウジング2の成形時に複数の金属片8aを所定のピッチで金型内に配置し、フロントハウジング2の樹脂成形と同時に作り込むことができる。また、図7に示すように、金属片8aの金属パターンを所定のピッチで絶縁シート9に形成したプリント基板状の電磁ノイズ反射体7を製作し、この電磁ノイズ反射体7をフロントハウジング2の樹脂成型時に作り込むようにしてもよい。なお、光コネクタ10のリアハウジング3にも同様の方法で金属片8aを作り込んででもよい。
また、第2層目の金属片8bを設ける場合は、予め金属片8a、接続部8cおよび金属片8bからなる金属体を製作し、この金属体を光コネクタ10のハウジング成形時に直接入れ込む方法や、図5(B)、図6(B)で示すように、例えば、金属片8a、接続部8bおよび金属片8bの金属パターンを絶縁シート9に形成したプリント基板状の電磁ノイズ反射体7を製作し、この電磁ノイズ反射体7を光コネクタ10のハウジング成形時に作り込む方法がある。この場合、電磁ノイズ反射体7は、電磁ノイズ反射体7の金属片8aおよび8bをそれぞれ絶縁シート9の両面に形成し、接続部8cを絶縁シート9のスルーホールに形成すればよく、公知のプリント基板技術を用いて製作できる。
また、本発明の光コネクタ10は、光コネクタ10のフロントハウジングの各面に対応した電磁ノイズ反射体7を可撓性のあるFPC(フレキシブルプリント基板)で形成し、この電磁ノイズ反射体7を光コネクタ10のフロントハウジング2の各面に、貼りつけて製作してもよい。また、図9に示すように、光コネクタ10のフロントハウジング2の複数面に対応させて金属片8a、接続部8bおよび金属片8bを一体に形成したFPCからなる電磁ノイズ反射体7を製作し、この電磁ノイズ反射体7を光コネクタのハウジングに、第2層目の金属片8bが外側になるように巻き付けて、光コネクタに組み付けてもよい。
次に、本発明の光コネクタの効果を確認するために行ったシミュレーションについて説明する。図10は、本発明の光コネクタに関するシミュレーションを説明するための図であり、図11は、シミュレーション結果を示す図である。図10で示すように、光トランシーバ20側をポート1、光コネクタのファイバブーツ側をポート2とした場合に、ポート1からポート2に伝搬する電磁波についてのシミュレーションを行った。
シミュレーションは、図2、図3で示したように、電磁ノイズ反射体7として、1層目の金属片8aに対して2層目の金属片8bを設け、2層目の金属片8bが一体となった構造体を光コネクタ10の4面全面に配置した場合を対象とした。1層目の金属片のピッチは3.2mmとした。そして、シミュレーションは、光コネクタ10に電磁ノイズ反射体7を設けない場合と電磁ノイズ反射体7を設けた場合のそれぞれについて行い、両者の電磁波の差分を求めた。
図10はシミュレーション結果を示す図であり、横軸に周波数を、縦軸にポート1からポート2に伝搬する電磁波について光コネクタ10に電磁ノイズ反射体7を設けない場合と電磁ノイズ反射体7を設けた場合の差分をとったグラフで示している。本発明の高インピーダンス面となる電磁ノイズ反射体7の有無により、概ね12.6GHz〜16.5GHz近辺で大きくマイナスの値をとることが確認できる。このことは、高インピーダンス面がある場合は、高インピーダンス面がない場合に比べて、13GHz〜16GHz近辺で電磁波の伝搬が小さく抑えられており、ポート1からポート2へ抜けてしまう電磁ノイズを有効に抑えていることを示している。なお、シミュレーション結果としては示していないが、高インピーダンス面である第2層目の金属片8bを光トランシーバの筺体(接地電位)に接続した場合は、電磁ノイズの減衰をさらに小さく抑えることが可能となる。この場合、第2層目の金属片8bに接続されている第1層目の金属片8aも接地電位となる。
以上、本発明の光コネクタについて、LCタイプのコネクタを例に説明したが、本発明の光コネクタは、例えば、SCコネクタやSTコネクタを含む他の形式の光コネクタに適用できることは言うまでもない。
1…光ファイバ、2…フロントハウジング、3…リアハウジング、4…ファイバブーツ、5…ラッチアーム、6…ラッチ解除アーム、7…電磁ノイズ反射体、8…金属片、9…絶縁シート、10、101…光コネクタ、20,100…光トランシーバ、21…TOSA(送信用光サブアセンブリ)22…ROSA(受信用光サブアセンブリ)23…回路基板、24,25…フレキシブル基板、26…ベースカバー、27,106…光レセプタクル、102…ケージ、103…フロントパネル、104…ホスト基板、105…筺体。
Claims (6)
- 光トランシーバの開口部に挿入されるハウジングを備えた光コネクタであって、前記ハウジングに光コネクタの光軸に沿って所定のピッチで複数の金属片を設けたことを特徴とする光コネクタ。
- 前記金属片が前記ハウジング内に設けられ、さらに前記金属片の外側に前記金属片と電気的に接続された第2の金属片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記第2の金属片が前記トランシーバと電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ。
- 前記複数の金属片のピッチが放射抑制の対象とする電磁ノイズの波長の1/4未満であることを特徴とする請求項1から3に記載の光コネクタ。
- 前記複数の金属片のピッチが連続的に変化していることを特徴とする請求項1から4に記載の光コネクタ。
- 絶縁フィルムに所定のピッチで金属片を設けたことを特徴とする電磁ノイズ反射体。
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