JP2015001558A - 照明装置、撮像用照明装置および撮像システム - Google Patents

照明装置、撮像用照明装置および撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】装置構成が複雑化することなく、照明範囲を使用目的に応じて選択的に変更することができる照明装置、撮像用照明装置及び撮像システムを提供することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため、光源からの光照射方向に対する垂直面に沿って配置した光学要素により、当該光源からの照射光の照射範囲を変更可能とするものであって、当該光学要素は、屈折力が異なる複数の光屈折手段を当該垂直面に沿って配したものであり、当該光源に対して当該光学要素を当該垂直面に沿って相対的に移動させて、当該光源からの照射光を各光屈折手段に選択的に入射させる移動手段を備える。
【選択図】図1

Description

本件発明は、照明装置、撮像用照明装置および撮像システムに関し、特に照射範囲を変更可能な照明装置、撮像用照明装置および撮像システムに関する。
従来より、光源から出射した光の照射範囲を制御するため、光学レンズを備えた照明装置が用いられている。例えば、特許文献1に開示の照明用のズーム多層レンズは、レンズ本体を設置し、レンズ本体の一方の側面には、少なくとも1個の自由曲面を設置し、自由曲面上には、数個のズーム曲面を設置することで、多層のズーム曲面を形成し、ズーム曲面の一方の側面は、斜切面に形成し、ズーム曲面のもう一方の側面は、弧状曲面に形成している。この特許文献1の照明用のズーム多層レンズは、複数のズーム曲面を備えることによって、要求に応じた照射範囲の照明を実現する。
しかしながら、この特許文献1の照明用のズーム多層レンズでは、使用目的に応じて多種の複雑な自由曲面の組合せを設計することで、所定の照明を実現することができるが、照明の照射範囲を任意に変更することができない。そのため、特許文献1の構成では、使用環境に合わせた照射範囲を変更する照明を行うことができなかった。特に、撮像装置に搭載した照明装置に特許文献1のズーム多層レンズを採用した場合には、当該照明装置は、固定された照射範囲を照明することとなるため、撮影対象に応じた照射範囲の変更ができない。そのため、必要以上に広い照射範囲での照明を可能とするように設計する必要があり、照明効率が悪く、撮影に必要な光量を確保することができない問題が生じる。
このような固定された照射範囲による照明の不具合を解消するため、特許文献2には、照射角を可変とする照明装置が提案されている。特許文献2の照明装置は、光源手段からの光束を光学手段を介して、所定の照射角に変換して照射する照射角可変の照明装置であって、光源手段は水平方向に長い管状の発光体を有し、光学手段は光源手段の被写体側に位置し、被写体側へ順に、第1の光学部材と第2の光学部材を有し、第1の光学部材の射出面に中央部と周辺部で形状が異なる少なくとも2種の曲面を有し、第2の光学部材の入射面は、第1の光学部材の射出面に対向し、第1の光学部材の射出面に沿って移動可能とされている。これにより、照明装置の本体に固定された第1の光学部材に沿って、当該第1の光学部材の射出面に対向して配置された第2の光学部材を移動させることで、光源から出射された光の拡散・集束度合いを連続的に変化させ、照射範囲を調整可能としている。
実用新案登録第3182798号 特開2003−5261号公報
しかしながら、上述した特許文献2に記載の照射角可変照明装置は、第1の光学部材に沿って第2の光学部材を移動させる構成を採用しているため、移動機構が複雑化する。また、特許文献2の照明装置は、第1の光学部材と第2の光学部材とが重なる位置を調整することによって、照射範囲を規定するものであるため、照明装置から出射される光全体を拡散又は集束させた照明を行うことができない。そのため、特許文献2の照明装置から出射される照射光は、照射ムラが生じやすく、照射範囲内で均一な照明を行うための光学設計が困難となる。
さらに、特許文献2の照射角可変照明装置では、光源として、水平方向に長い管状の発光体を採用しているが、点光源を採用した場合には、1つ1つの点光源に対して第1の光学部材及び第2の光学部材をそれぞれに設けなければならず、装置構成が複雑になり、装置が大型化するのみならず、生産コストが増大するという課題が生じる。
そこで、本件発明の課題は、装置構成が複雑化することなく、照明範囲を使用目的に応じて選択的に変更することができる照明装置、撮像用照明装置及び撮像システムを提供することにある。
本件発明者等は、鋭意研究を行った結果、以下の構成を採用することにより、上述の課題を解決するに至った。
本件発明にかかる照明装置は、光源からの光照射方向に対する垂直面に沿って配置した光学要素により、当該光源からの照射光の照射範囲を変更可能とするものであって、当該光学要素は、屈折力が異なる複数の光屈折手段を当該垂直面に沿って配したものであり、当該光源に対して当該光学要素を当該垂直面に沿って相対的に移動させて、当該光源からの照射光を各光屈折手段に選択的に入射させる移動手段を備えることを特徴とする。
本件発明にかかる照明装置において、前記光屈折手段は、正の屈折力を有する光集束手段と、負の屈折力を有する光拡散手段を含むことが好ましい。
また、本件発明にかかる照明装置において、前記光学要素は、前記光集束手段としての光集束領域と、前記光拡散手段としての光拡散領域とを備えた光学レンズであることが好ましい。
さらに、本件発明にかかる照明装置において、前記光学レンズは、自由曲面を有するレンズであることが好ましい。
また、本件発明にかかる照明装置は、光源と前記光学要素との距離を調整する離間距離調整手段を備えることが好ましい。
本件発明にかかる照明装置において、前記光学要素は、複数の前記光屈折手段を所定のパターンで円環状に配列したものであり、当該光学要素を前記移動手段により同一面内において回転移動させて、前記光源からの照射光を前記各光屈折手段に入射させることが好ましい。
また、本件発明にかかる照明装置は、前記光源を複数備え、当該各光源からの照射光が同程度の屈折力を有する光屈折手段に入射するように、各光源が所定間隔をおいて配置されることが好ましい。
本件発明にかかる撮像用照明装置は、撮像領域内に光を照射するものであって、上述に記載の照明装置により、当該撮像領域内における照射範囲を変更可能にしたことを特徴とする。
本件発明にかかる撮像システムは、光源から照射した光の照射範囲を変更可能な照明装置と、所定の撮像領域内において撮像範囲を変更する撮像装置とを備えたものであって、上述に記載の撮像用照明装置により、当該撮像領域内における照射範囲を変更可能にしたことを特徴とする。
本件発明の照明装置によれば、光源に対して光学要素を光源からの光照射方向に対する垂直面に沿って相対的に移動させることにより、光源から照射された光を、光学要素の垂直面に沿って配した何れかの光屈折手段に選択的に入射させて、当該光源からの照射光の照射範囲を任意に変更することができる。例えば、光学要素に配した正の屈折力を有する光集束手段に光源からの照射光を入射させることによって、当該光学要素の出射面から出射される光の照射角度範囲を狭めることができる。そして、光学要素に配した負の屈折力を有する光拡散手段に光源からの照射光を入射させることによって、当該光学要素の出射面から出射される光の照射角度を広げることができる。
このように本件発明によれば、従来の照明装置のように2つの光学部材を光の照射方向において重ねることなく、光学要素に配された異なる屈折力の光屈折手段に選択的に光源からの照射光を入射させることによって照射範囲を変更するので、移動機構を簡素化することができ、各屈折手段の光学設計も容易となる。また、光学要素の出射面から出射される照射光は、照射ムラが生じにくく、照射範囲内での均一な照明を行うことができる。
さらに、本件発明の照明装置は、光学要素が、正の屈折力を有する光集束領域と、負の屈折力を有する光拡散領域を配した自由曲面を有する光学レンズを採用することにより、装置構成を簡素化及び小型化することができる。このため、本件発明の照明装置を、例えば、撮像用の照明装置として用いた場合には、広角系或いは望遠系などの撮像画像の画角に応じた照明を実現することが可能となる。
本実施の形態としての照明装置の概略断面図である。 図1の照明装置の光源が光集束領域に対応している状態を示す説明図である。 図1の照明装置の光源が標準領域に対応している状態を示す説明図である。 図1の照明装置の光源が光拡散領域に対応している状態を示す説明図である。 他の実施の形態としての照明装置の光集束領域対応時と光拡散領域対応時をそれぞれ示した概略構成図である。 本発明を適用した実施の形態としての撮像システムの概略構成図である。
以下、図面を参照して、本件発明にかかる照明装置及び撮像用照明装置の好ましい実施の形態を説明する。まずはじめに、照明装置の実施の形態を説明する。
1.照明装置
本件発明の照明装置の一例としての照明装置1について、図1の照明装置1の概略断面図を参照して説明する。この実施の形態としての照明装置1は、光源2からの光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って配置した光学要素としての光学レンズ3により、光源2からの照射光の照射範囲を変更可能とするものである。図1は光源2から光が照射される状態を光源2の側面方向から見た状態を示している。この図1では、光源2から光が照射される方向を白抜き矢印Yにより示しており、この光照射方向Yに対して垂直な面を垂直面Tにより示している。
当該照明装置1では、この光学レンズ3は、屈折力が異なる複数の光屈折領域を当該垂直面Tに沿って配したものであり、光源2に対して当該光学レンズ3を当該垂直面Tに沿って相対的に移動させて、光源2からの照射光を各光屈折手段に選択的に入射させる移動装置4を備えることを特徴としている。すなわち、本件発明にかかる照明装置1では、光源2に対して光学レンズ3を光源2からの光照射方向に対する垂直面に沿って相対的に移動させることにより、光源2から照射された光を、光学レンズの垂直面に沿って配した何れかの光屈折手段に選択的に入射させることで、光源2からの照射光の照射範囲を任意に変更可能とする。以下、図1の照明装置1の各構成要素毎に分けて説明する。
(1)光源
光源2は、照明装置1の光源2として利用可能なものであれば特に限定されるものではなく、発光ダイオード、有機EL素子等の発光素子の他、白熱電球、ハロゲン電球、蛍光灯などの従来公知の光源を用いて構成することができる。また、これらは点光源であってもよく、面光源であっても良い。また、点光源及び面光源のいずれについても複数の発光素子等を用いて構成することができる。これらは、当該照明装置1の用途に応じて、適宜、適切な光源を選択することができる。
(2)光学レンズ(光学要素)
光学レンズ3は、屈折力が異なる複数の光屈折領域を配したレンズを用いて構成することができる。ここで、屈折力とは、当該レンズの焦点距離の逆数に等しい値であり、凸レンズであれば、正の値を示し、凹レンズであれば負の値を示すものである。図1の照明装置1に用いられる光学レンズ3は、少なくとも屈折力が異なる3種類の光屈折領域を有している。具体的に図1に示す光学レンズ3が有する光屈折領域は、正の屈折力を有する光集束領域11と、負の屈折力を有する光拡散領域13と、これら光集束領域の屈折力と光拡散領域の屈折力の間のいずれかの屈折力を有する標準領域12である。
この光学レンズ3は、これら光集束領域11、光拡散領域13及び標準領域12の各光屈折領域を、上述の光源2からの光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って配している。図1の光学レンズ3は、各光屈折領域が、屈折力の大きさの順に並んで垂直面Tに沿って配されている。すなわち、光学レンズ3の一側から順に、光集束領域11、標準領域12、光拡散領域13が配されている。
各光屈折領域の屈折力は、当該照明装置1に要求される照射範囲(照射角度)に応じて、設定すればよい。そのため、各光屈折領域の入射面又は出射面のうちの少なくとも一方の面を凸状の湾曲形状又は凹状の湾曲形状として、所定の屈折力を有する光屈折領域を構成してもよい。
また、各光屈折領域の焦点距離は、当該照明装置1に要求される照射範囲と、後述する離間距離調整装置5による調整可能な範囲とに応じて、適宜、適切な値のものを選択することができるが、この光学レンズ3の各光屈折領域は、いずれも光源2から照射された光が同一の光屈折領域内に入射可能となる大きさに形成されていることが好ましい。これにより、光源2から照射された光を他の光屈折領域内に入射させることなく、同一の光屈折領域内において、集束又は拡散させて光学レンズ3の出射面から照射することが可能となるからである。
また、光学レンズ3は、正の屈折力を有する光集束領域11と、負の屈折力を有する光拡散領域13を含む光屈折領域を自由曲面により形成することが好ましい。これにより、装置構成を簡素化及び小型化することができるからである。
図1の照明装置1では、3種類の屈折力を有する光屈折領域を配した光学レンズ3を採用しているが、これに限定されるものではなく、屈折力が異なる少なくとも2種以上の光屈折領域を備えた光学レンズであれば、本件発明の効果を奏することができる。屈折力が異なる光屈折領域をより多く備えることによって、光源2からの照射光の照射範囲を多様に変更することが可能となる。この際、各光屈折領域は、屈折力の大きさ順に並んで配することが望ましい。屈折力の大きさ順に各光屈折領域が配されることによって、照射範囲の変更を段階的に行うことが可能となり、利便性が向上する。
また、本実施の形態では、光学要素として異なる屈折力を有する3つの光屈折領域を配した光学レンズ3を採用しているが、本件発明における照明装置はこれに限定されるものではなく、正の屈折力を有する光集束手段や、負の屈折力を有する光拡散手段を含む屈折力が異なる複数の光屈折手段を、光源2からの光照射方向Yに対して垂直な同一面T内に備えたものであれば、適宜、適切な光学要素を採用することができる。例えば、屈折力の異なる複数の光学レンズを、光源2からの光照射方向Yに対して垂直な同一面T内に配置した光学要素を採用してもよい。
(3)移動装置(移動手段)
図1の照明装置1において、移動手段としての移動装置4は、光源2の光照射方向Yに対して垂直な面Tに沿って、光源2と光学レンズ3との距離を維持したまま、光学レンズ3を移動させることにより、光源2からの照射光を光集束領域11、標準領域12、光拡散領域13の何れかに選択的に入射させる。移動装置4は、マイクロコンピュータ等の制御部6に接続され、当該制御部6からの制御信号に基づいて、光源2からの照射光が、光学レンズ3の各光屈折領域内に選択的に入射するように、移動させる。なお、当該移動装置4は、制御部6からの制御信号に基づいて移動制御されるものに限定されるものではなく、手動により光学レンズ3を移動させるものであっても良い。
この移動装置4は、光源2に対して光学レンズ3を垂直面Tに沿って相対的に移動させて、光源2からの照射光を各光屈折領域に選択的に入射させるものであれば、特に限定されるものではなく、光源2を当該光源2が設けられる仮想平面に沿って移動させることにより、当該仮想平面と所定の距離をおいて対向する垂直面Tに沿って配された光集束領域11、標準領域12、光拡散領域13の何れかに、光源2からの照射光を選択的に入射させても良い。
(4)離間距離調整装置(離間距離調整手段)
また、図1の照明装置1は、光源2と光学レンズ3との距離を調整する離間距離調整装置(離間距離調整手段)5を備えている。この離間距離調整装置5は、光源2の光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って光学レンズ3を配したまま、当該光学レンズ3を移動させることにより、光源2と光学レンズ3との距離を調整するものである。この離間距離調整装置5により光源2と光学レンズ3との距離を調整可能とすることで、光源2からの照射され、光集束領域11、標準領域12、光拡散領域13の何れかから出射する照射光の焦点を調整することができる。
この離間距離調整装置5は、上述した移動装置4と同様に、マイクロコンピュータ等の制御部6に接続され、当該制御部6からの制御信号に基づいて、光源2の光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って光学レンズ3を配したまま、光学レンズ3を移動させて光源2との離間距離を調整する。なお、当該離間距離調整装置5は、制御部6からの制御信号に基づいて移動制御されるものに限定されるものではなく、手動により光学レンズ3を移動させるものであっても良い。
この離間距離調整装置5は、光源2の光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って光学レンズ3を配したまま、光源2と光学レンズ3との離間距離を調整することができるものであれば、特に限定されるものではなく、光源2を当該光源2の光照射方向Yと平行な方向に移動させることで、当該光源2と光学レンズ3との距離を調整する構成を採用しても良い。
(5)制御部(制御手段)
制御部6は、汎用のマイクロコンピュータ等により構成されるものであり、入力側に照明装置1から照射される光の照射範囲を選択する入力手段が接続され、出力側には、上述したように、移動装置4及び離間距離調整装置5が接続されている。制御部6は、照明装置1から照射される光の照射範囲を選択する入力手段からの入力信号に基づいて、移動装置4及び離間距離調整装置5を制御する。
(6)照明装置の動作
次に、図2〜図4を参照して上述した照明装置1の動作を説明する。図2は図1の照明装置1の光源2が光集束領域11に対応している状態を示している。すなわち、制御部6からの制御信号に基づき移動装置4により光学レンズ3を光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って移動させることによって、光学レンズ3の光集束領域11を、光源2に対向させる。これにより、光源2からの照射光は、光学レンズ3の光集束領域11に入射する。光集束領域11は、正の屈折力を有しているため、光集束領域11に入射した光源2からの照射光は、より狭い範囲に光を集束させて、出射面側から狭角範囲光Cを照射する。
図3は図1の照明装置1の光源2が標準領域12に対応している状態を示している。すなわち、制御部6からの制御信号に基づき移動装置4により光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って光学レンズ3を移動させることによって、光学レンズ3の標準領域12を、光源2に対向させる。これにより、光源2からの照射光は、光学レンズ3の標準領域12に入射する。標準領域12は、上述の光集束領域よりも小さい屈折力を有しているため、標準領域12に入射した光源2からの照射光は、光集束領域11から出射された範囲よりも広い範囲の標準範囲光Sを出射面側から照射する。
図4は図1の照明装置1の光源2が光拡散領域13に対応している状態を示している。すなわち、制御部6からの制御信号に基づき移動装置4により光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って光学レンズ3を移動させることによって、光学レンズ3の光拡散領域13を、光源2に対向させる。これにより、光源2からの照射光は、光学レンズ3の光拡散領域13に入射する。光拡散領域13は、上述の標準領域の屈折力よりも小さく負の屈折力を有しているため、光拡散領域13に入射した光源2からの照射光は、標準領域12から出射された範囲よりも広い範囲に拡散した広角範囲光Dを出射面側から照射する。
このように上述した本件発明を適用した照明装置1によれば、光源2に対して光学レンズ3を光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って相対的に移動させることにより、光源2から照射された光を、光学レンズ3の垂直面Tに沿って配した何れかの光屈折領域11、12、13に選択的に入射させて、当該光源2からの照射光の照射範囲を任意に変更することができる。上述したように、光学レンズ3に配した正の屈折力を有する光集束領域11に光源2からの照射光を入射させることによって、光学レンズ3の出射面から出射される光の照射角度範囲を狭めることができる。そして、光学レンズ3に配した負の屈折力を有する光拡散領域13に光源2からの照射光を入射させることによって、当該光学レンズ3の出射面から出射される光の照射角度を広げることができる。さらに、光学レンズ3に配した光集束領域11の屈折力と光拡散領域13の屈折力との間の屈折力を有する標準領域12に光源2からの照射光を入射させることによって、上述した狭い照射角度範囲と広い照射角度範囲の間の照射角度範囲の照明を行うことができる。
本件発明を適用した照明装置1は、従来の照明装置のように2つの光学部材を光の照射方向において重ねることなく、光学レンズ3に配された異なる屈折力の光屈折領域に選択的に光源2からの照射光を入射させることによって照射範囲を変更するので、移動機構を簡素化することができ、各屈折領域の光学設計も容易となる。また、光学レンズ3の出射面から出射される照射光は、照射ムラが生じにくく、照射範囲内での均一な照明を行うことができる。
さらに、本件発明を適用した照明装置1は、光学レンズ3が、正の屈折力を有する光集束領域11と、負の屈折力を有する光拡散領域13を少なくとも配した自由曲面を有する光学レンズを採用しているため、装置構成を簡素化及び小型化することができる。
また、本件発明を適用した照明装置1は、光源2と光学レンズ3との距離を調整する離間距離調整装置5を備えているため、当該離間距離調整装置5によって、光源2と光学レンズ3との距離を調整することで、光源2と対応して配置される光集束領域11、標準領域12又は光拡散領域13の何れかから出射する照射光の焦点を調整することができる。これにより、より一層、適切な照明を行うことが可能となる。
(7)他の実施の形態としての照明装置
次に、他の実施例としての本件発明を適用した照明装置20について、図5を参照して説明する。図5では、上側に光源2が光集束領域23に対応している状態を示し、下側には光源2が光拡散領域24に対応している状態を示す。図5に示す照明装置20は、上述した図1に示す照明装置1と基本的な構成は同様であるが、光源2の配置や光学要素に配設される各光屈折手段の配置が異なるものである。以下に、図5に示す照明装置について、図1に示す照明装置1と異なる点を主として説明する。
図5に示す照明装置20は、円環状に複数の光源2を備え、光学要素21が、側面方向から見たときの光源2からの光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って配設されたものである。当該光学要素21には、上述した光学レンズ3と同様の屈折力が異なる複数の光屈折手段が、所定のパターンで円環状に配列されている。すなわち、この光学要素21には、光屈折手段としての、正の屈折力を有する光集束領域23と、負の屈折力を有する光拡散領域24を同一面内に備えた光学レンズ22が、光源2からの光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って複数配置されている。このとき、当該光学レンズ22は、各光源2の配設数に応じて同じ数だけ設けられると共に、当該垂直面Tに沿って、各光学レンズ22の光集束領域23と光拡散領域24とが交互に位置するように配されている。そして、この光学要素21は、移動装置25によって、垂直面Tに沿って回転移動可能とされている。また、上述した図1の照明装置1と同様に、離間距離調整装置26によって、光源2の光照射方向Yに対する垂直面Tに沿って光学要素21を配したまま、光学要素21を移動させて光源2との離間距離を調整可能とされている。
図5の照明装置20において、複数、同一平面上に配置された光源2は、各光源2からの照射光が同程度の屈折力を有する光屈折手段に入射するように、各光源2が所定間隔をおいて配置されていることが好ましい。これによって、移動装置25により、光学要素21を各光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って回転移動させて、各光源2を各光学レンズ22の光集束領域23に対向させた場合(図5の上側の図)、各光源2からの照射光は、いずれも光学レンズ22の光集束領域23に入射する。光集束領域23は、正の屈折力を有しているため、各光学レンズ22の光集束領域23に入射した各光源2からの照射光は、より狭い範囲に光を集束させて、出射面側から光を照射する。よって、光源2が複数設けられている場合であっても、各光源2からの照射光をそれぞれ光集束領域23に入射させることができるため、各光集束領域23で光を集束させて出射面から適切な狭角での照射範囲で光学要素21から光を出射することができる。
また、移動装置25により、光学要素21を各光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って回転移動させて、各光源2を各光学レンズ22の光拡散領域24に対向させた場合(図5の下側の図)、各光源2からの照射光は、いずれも光学レンズ22の光拡散領域24に入射する。光拡散領域24は、正の屈折力を有しているため、各光学レンズ22の光拡散領域24に入射した各光源2からの照射光は、より広い範囲に光を拡散させて、出射面側から光を照射する。よって、光源2が複数設けられている場合であっても、各光源2からの照射光をそれぞれ光拡散領域24に入射させることができるため、適切な広角な照射範囲で光学要素21から光を出射することができる。
このように、図5の照明装置20では、屈折率が異なる複数の光屈折手段としての光集束領域(光集束手段)23と光拡散領域(光拡散手段)24とを所定のパターンで円環状に配置した光源要素21を、各光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って回転移動させることによって、容易に当該照明装置20に要求される範囲の照明に変更することができる。この場合、垂直面Tに沿って光源要素21を移動させても、光源要素21自体は同じ位置に設けられているため、移動に必要となるスペースを設ける必要がなくなり、より装置の小型化を図ることができる。また、この光学要素21は、各光屈折手段が配置されていない円環状の中央部分に開口を形成してもよい。当該照明装置20を撮像装置などに用いた場合、レンズ系を当該円環状の中央部分に形成された開口に配置することが可能となり、撮像範囲に適した照射範囲の照明を実現することが可能となるからである。
2.撮像システム
次に、本件発明にかかる実施の形態としての撮像システム100について、図6の撮像システム100の概略構成図を参照して説明する。本実施の形態の撮像システム100は、本件発明を適用した撮像用照装置30と、撮像装置40とを備え、撮像用照明装置30と撮像装置40とは電気的に接続されている。撮像用照明装置30は、撮像装置40から入力される撮像範囲に関する情報に基づいて、制御部6が移動装置4又は25を制御して光学レンズ3(又は22)を光源2からの光照射方向に対する垂直面Tに沿って移動させ、これにより撮像装置40の撮像範囲に応じて、撮像用照明装置30により所望の範囲を照明する。また、当該制御部6が離間距離調整装置5又は26を制御して光学レンズ3又は光学素子21と、光源2との距離を制御して、光学レンズ3又は光学素子21の出射面から照射される光の焦点を調整するようにしたシステムである。以下、撮像用照明装置30と撮像装置40について説明する。
(1)撮像用照明装置
本件発明を適用した撮像用照明装置は、上述した本件発明の実施の形態の照明装置1又は20により、撮像領域内に投光する撮像用照明装置30であって、撮像領域内における照明範囲を変更可能としたことを特徴とする。
当該撮像用照明装置30の構成は、上述の照明装置1又は照明装置20と同様の構成を採用することができる。従って、上述の照明装置1又は照明装置20を撮像用照明装置30として用いることにより、投光装置の軽量化及び薄型化を図ることが可能となる。また、垂直面Tに沿って配された異なる屈折力の光屈折手段を用いて、広角系或いは望遠系等の撮像装置40の画角が異なる場合でも、各撮像画角に応じた照明範囲で光を照射することが可能となる。
(2)撮像装置
撮像装置40は、撮像レンズ部41、レンズ駆動機構42、入力部43および接続部44等を備え、これらを含む撮像装置40の動作を制御する制御部45とを備えている。撮像レンズ部41は、ズームレンズ、フォーカスレンズ等を備えている。レンズ駆動機構42は、制御部45の制御の下、ズームレンズ、フォーカスレンズ等を所定の位置に移動させて、撮像レンズ部にズーム動作、フォーカス動作等を行わせる。入力部43は、例えば、ユーザ操作が可能な操作部、或いは、遠隔地にあるパーソナルコンピュータ(PC)と有線又は無線で電気的に接続されており、照明装置10との間で制御信号等の授受を行う。具体的には、制御部45の制御の下、撮像用照明装置30側に対して、撮像レンズ部41の撮像範囲に関する情報を出力する。当該撮像システム100では、照明装置30は、撮像装置40側から入力される撮像範囲に関する情報に基づき、照明範囲を変更する。
ここで、当該撮像装置40は、天井面又は壁面等に設置される監視用撮像装置であってもよい。監視用撮像装置では、PC等を介した遠隔操作等により、ズーム動作、フォーカス動作等を行うことができるように構成されたものがある。本件発明では、撮像装置40の撮像範囲に関する情報に基づき、撮像用照明装置30では光学レンズ3又は光学要素21により選択する光屈折領域を変化させて、撮像装置40の撮像範囲が変化した場合にもその撮像範囲に応じた範囲に光を照射する。従って、本件発明によれば、撮像用照明装置30の装置構成を複雑化および大型化することなく、撮像装置40の撮像範囲に応じて照明範囲或いは照明光量を変更することができる。
以上説明した本実施の形態の照明装置1、20および撮像用照明装置30は、主として電気的制御により移動装置4(又は25)や離間距離調整装置5(又は26)を動かして照明範囲を変化させるものとして説明したが、本件発明に係る照明装置1、20および撮像用照明装置30は、上述の実施の形態の照明装置1や20に限定されるものではなく、本件発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本件発明にかかる照明装置は、光源に対して光学要素を光源からの光照射方向に対する垂直面に沿って相対的に移動させることにより、光源から照射された光を、光学要素の垂直面に沿って配した何れかの光屈折手段に選択的に入射させて、当該光源からの照射光の照射範囲を任意に変更することができるので、例えば、撮像用の照明装置として用いた場合には、広角系或いは望遠系などの撮像画像の画角に応じた照明を実現することができ、特に有効である。それ以外にも、投光器や、画像読み取り装置などに用いられる照明装置や、車両用灯具として本件発明にかかる照明装置を採用し、それぞれの照明要求に応じた照明を実現する場合にも本件発明は有効である。
1、20 照明装置
2 光源
3、22 光学レンズ(光学素子)
4、25 移動装置(移動手段)
5、26 離間距離調整装置(離間距離調整手段)
11、23 光集束領域(光屈折領域。光集束手段。光屈折手段。)
12 標準領域(光屈折領域。光屈折手段。)
13、24 光拡散領域(光屈折領域。光拡散手段。光屈折手段。)
21 光学要素
30 撮像用照明装置
40 撮像装置
100 撮像システム

Claims (9)

  1. 光源からの光照射方向に対する垂直面に沿って配置した光学要素により、当該光源からの照射光の照射範囲を変更可能とする照明装置であって、
    当該光学要素は、屈折力が異なる複数の光屈折手段を当該垂直面に沿って配したものであり、
    当該光源に対して当該光学要素を当該垂直面に沿って相対的に移動させて、当該光源からの照射光を各光屈折手段に選択的に入射させる移動手段を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光屈折手段は、正の屈折力を有する光集束手段と、負の屈折力を有する光拡散手段を含む請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光学要素は、前記光集束手段としての光集束領域と、前記光拡散手段としての光拡散領域とを備えた光学レンズである請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記光学レンズは、自由曲面を有するレンズである請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記光源と前記光学要素との距離を調整する離間距離調整手段を備える請求項1〜請求項4の何れかに記載の照明装置。
  6. 前記光学要素は、複数の前記光屈折手段を所定のパターンで円環状に配列したものであり、
    当該光学要素を前記移動手段により同一面内において回転移動させて、前記光源からの照射光を前記各光屈折手段に入射させる請求項1〜請求項5の何れかに記載の照明装置。
  7. 前記光源を複数備え、
    当該各光源からの照射光が同程度の屈折力を有する光屈折手段に入射するように、各光源が所定間隔をおいて配置される請求項6に記載の照明装置。
  8. 撮像領域内に光を照射する撮像用照明装置であって、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の照明装置により、当該撮像領域内における照射範囲を変更可能にしたことを特徴とする撮像用照明装置。
  9. 光源から照射した光の照射範囲を変更可能な照明装置と、所定の撮像領域内において撮像範囲を変更する撮像装置とを備えた撮像システムにおいて、
    請求項8に記載の撮像用照明装置により、当該撮像領域内における照射範囲を変更可能にしたことを特徴とする撮像システム。
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