JP2015001082A - 海底浸透取水設備の逆洗装置及びその方法 - Google Patents

海底浸透取水設備の逆洗装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストダウンを図りつつ省エネルギー化を図ることができる海水処理設備の逆洗装置及びその方法を提供する。
【解決手段】海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して取水管11内に取水された海水を導水管13から導入する海底浸透取水設備1において、導水管13から取水管11に定期的に海水を逆流させて砂ろ過層2を逆洗する逆洗装置3を前提とする。海洋に対し上げ潮時に連通する一方下げ潮時に隔離され、その隔離された海水を貯留する海水貯留部31と、導水管13と海水貯留部31との間に連結され、許容位置と遮断位置とに切り換わる開度調整弁35を有する連結管32とを備える。そして、下げ潮により下降する海洋の潮位Wと海水貯留部31の水位Sとの間に砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhが生じたときに開度調整弁35を許容位置に切り換え、海水貯留部31の海水を連結管32を介して逆流させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、海底の砂ろ過層内を浸透して取水された海水を導入する海底浸透取水設備において導入した海水を定期的に逆流させて砂ろ過層を逆洗する逆洗装置及びその方法に関するものである。
従来より、この種の海底浸透取水設備においては、例えば特許文献1に示すように、海底に設置した砂ろ過層内に集水管の一端側を埋め込み、海洋から砂ろ過層内を自然浸透して集水管内に取水された海水を導水管に導入している。集水管の他端は、海洋の潮位よりも高所に設置された貯水槽の底部に第2仕切弁を介して接続されている。導水管は、その一端が集水管の途中(第2仕切弁よりも一端側)に接続され、他端が第1仕切弁及び圧力スイッチを介してポンプの吸入口に接続されている。また、ポンプの吐出口には、海水処理設備に海水を送水する送水管が接続されている。この送水管には、貯水槽に海水の一部を給水する給水管の一端が接続されている。ポンプの作動によって取水管から導水管に導入された海水は、導水管及び送水管から給水管を介して貯水槽に給水されて貯留される。そして、送水管からの海水の集水量が減少したことが圧力スイッチによって検出されると、第1仕切弁を閉じかつ第2仕切弁を開けて、貯水槽に貯留された海水を集水管に逆流させ、この逆流する海水によって砂ろ過層を逆洗するようにしている。
特公平6−36848号公報
ところが、前記従来の逆洗装置では、高所の貯水槽から海水を逆流させるに当たり、逆洗に必要な海水を高所まで送給するポンプが必要となる。しかも、砂ろ過層を自動的に逆洗する際には、送水管からの海水の集水量の減少を検知するための圧力スイッチなどの検出手段が必要となる。このため、逆洗装置のコストが嵩んで省エネルギー化を図ることができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストダウンを図りつつ省エネルギー化を図ることができる海水処理設備の逆洗装置及びその方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、海底に設置した砂ろ過層内に取水管を埋め込み、海洋から前記砂ろ過層内を自然浸透して前記取水管内に取水された海水を導水管から導入するようにした海底浸透取水設備において、前記導水管から前記取水管に定期的に海水を逆流させて前記砂ろ過層を逆洗する逆洗装置を前提とする。更に、海洋に対し上げ潮時に連通する一方、下げ潮時に隔離され、その隔離された海水を貯留する海水貯留部と、前記導水管と前記海水貯留部との間に連結され、当該両者間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる切換手段を有する連結管と、を備える。また、前記海水貯留部に、下げ潮時の海洋の潮位に対して前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を生じさせるに十分な水位の海水を貯留可能とする。そして、前記切換手段を、下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間に前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差が生じたときに前記海水貯留部の海水を前記連結管を介して逆流させるように、許容位置に切り換えることを特徴としている。
また、前記切換手段を、下げ潮から上げ潮となった際に前記取水管から取水された海水によって、前記取水管から前記連結管までの間において逆洗により残留している逆洗残留海水が前記海水貯留部まで全て押し戻されたときに、遮断位置に切り換えてもよい。
更に、前記海水貯留部と海洋との間に、当該海水貯留部と海洋との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる連通切換手段を有する連通管を設ける。そして、前記連通切換手段を、下げ潮から上げ潮となって前記切換手段が遮断位置に切り換えられたときに、許容位置に切り換えてもよい。
これに対し、前記海水貯留部を、前記取水管及び前記導水管並びに前記連結管を介して海洋に対し連通させる。そして、前記切換手段を、下げ潮から上げ潮となって下げ潮時の海洋の潮位に対して前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を生じさせるに十分な水位の海水が前記海水貯留部に貯留されるまでの間、許容位置に切り換えてもよい。
また、下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間の水頭差が前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差未満であるときに前記海水貯留部に対し海水を補充する補充手段を備えていてもよい。
また、前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を、600mm以上に設定することが好ましい。
更に、前記海水貯留部に、干潮時の海洋の干潮位位置に対して前記水頭差に前記砂ろ過層の逆洗に要する時間分の逆洗水量を加えた水嵩の海水を貯留している。そして、前記切換手段を、前記砂ろ過層を逆洗する際に、その砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を保持した状態で、許容位置に切り換えることが好ましい。
また、前記目的を達成するため、本発明では、海底に設置した砂ろ過層内に取水管を埋め込み、海洋から前記砂ろ過層内を自然浸透して前記取水管内に取水された海水を導水管から導入する海底浸透取水設備において、前記導水管から前記取水管に定期的に海水を逆流させて前記砂ろ過層を逆洗する逆洗方法を前提とする。そして、海洋に対し上げ潮時に連通して海水を貯留する海水貯留部を下げ潮時に海洋に対し隔離する。その後、下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間に前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差が生じたときに、前記導水管と前記海水貯留部との間に連結される連結管を介した海水の逆流を許容することを特徴としている。
以上、要するに、下げ潮により下降する海洋の潮位と海水貯留部の水位との間に砂ろ過層の逆洗可能な水頭差が生じたときに、海水貯留部の海水を導水管から取水管に逆流させることで、砂ろ過層が下げ潮に合わせて定期的に逆洗される。このため、逆洗に必要な海水を高所まで送給するポンプや、海水の集水量の減少を検出する検出手段が不要となる。これにより、逆洗装置のコストダウンを図りつつ省エネルギー化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備の概略構成を示す平面図である。 (a)は図1の海底浸透取水設備の概略構成を示す断面図、(b)は砂ろ過層の断面図をそれぞれ示している。 砂ろ過層内に埋め込んだ取水管からの水頭差に基づいて逆洗を行った逆洗実験のモデルを示す説明図である。 日本国内での潮汐データの取得ポイントを示す日本地図である。 図4の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図である。 アジア・オセアニア地区の各国での潮汐データの取得ポイントを示すアジア・オセアニア地区の地図である。 図6の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図である。 アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ地区の各国での潮汐データの取得ポイントを示すアフリカ・ヨーロッパ・アメリカ地区の地図である。 図8の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図である。 図2の海底浸透取水設備による浸透取水工程を示す断面図である。 図10の海底浸透取水設備の逆洗装置による逆洗工程の準備開始時点を示す断面図である。 図11の逆洗装置による逆洗工程の開始時点を示す断面図である。 図12の逆洗装置による逆洗工程の経過状態を示す断面図である。 図13の逆洗装置による逆洗工程の終了時点を示す断面図である。 図14の逆洗装置による逆洗残留海水の押し戻し工程の開始時点を示す断面図である。 図15の逆洗装置による逆洗残留海水の押し戻し工程の経過状態を示す断面図である。 図16の逆洗装置による逆洗残留海水の押し戻し工程の終了時点を示す断面図である。 図17の逆洗装置による逆洗残留海水の押し戻し工程を終えて海底浸透取水設備による浸透取水工程に移行した状態を示す断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備の概略構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備の概略構成を示す断面図である。 図20の海底浸透取水設備の浸透取水工程を示す断面図である。 図21の海底浸透取水設備の逆洗装置による逆洗工程の準備開始時点を示す縦断側面図である。 図22の逆洗装置による逆洗工程の開始時点を示す断面図である。 図23の逆洗装置による逆洗工程の経過状態を示す断面図である。 図24の逆洗装置による逆洗工程の終了時点を示す断面図である。 図25の逆洗装置による逆洗工程を終えて海底浸透取水設備による浸透取水工程に移行した状態を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備の概略構成を示す平面図、図2の(a)は図1の海底浸透取水設備の概略構成を示す断面図、(b)は砂ろ過層の断面図をそれぞれ示している。
図1及び図2の(a)において、1は海底浸透取水設備であって、この海底浸透取水設備1は、海水を処理する処理プラントXに対し、取水された海水を提供している。海底浸透取水設備1は、海底20の略矩形状の領域29を掘削して設置した砂ろ過層2内に埋め込まれ、かつ短手方向に互いに等間隔置きに並設された巻線形スクリーンからなる複数の取水管11と、各取水管11の開放端がそれぞれ接続された集水管12と、この集水管12の軸方向略中間位置に一端が接続され、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して取水管11内に取水された海水を集水管12を介して導入する導水管13と、この導水管13の他端に下端が接続されて略鉛直方向へ延びる取水塔14と、この取水塔14内の下端部に設けられた取水ポンプ15と、この取水ポンプ15の吐出口に一端が接続され、取水塔14まで導かれた海水を処理プラントXまで送給する送給管16とを備えている。この場合、処理プラントXとしては、海水を淡水化する処理プラントの他、海水を製塩、養殖用、水産物流通施設用、又は船舶バラスト水用などに浄化する処理プラント等、あらゆる処理プラントに適用可能である。
また、図2の(b)に示すように、各取水管11を埋め込む砂ろ過層2は、上から順に第1層21〜第5層25で構成されている。最下層となる第5層25は、直径12〜20mmの砂利によって略200mmの層厚に形成され、この第5層25内に各取水管11が埋め込まれている。第4層24は、直径6〜12mmの砂利によって略100mmの層厚に形成されている。第3層23は、直径3〜6mmの砂利によって略100mmの層厚に形成されている。第2層22は、直径2〜4mmの砂利によって略100mmの層厚に形成されている。第1層21は、直径0.6mm以下のろ過砂によって略600mmの層厚に形成されている。そして、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水は、集水管12に集められ、導水管13から取水塔14に導入されて取水ポンプ15の吐出口より送給管16を介して処理プラントXに送給される。
また、海底浸透取水設備1は、導水管13から各取水管11に定期的に海水を逆流させて砂ろ過層2を逆洗する逆洗装置3を備えている。この逆洗装置3は、海水を貯留する海水貯留部31と、一端が取水塔14を介して導水管13に接続され、他端が海水貯留部31に開口する連結管32と、一端が海洋に開口し、他端が海水貯留部31に開口する連通管33とを備えている。
海水貯留部31は、海岸の凹部に設けられ、満潮時の満潮位位置HWよりも若干低い堤防34によって海洋から堤防34を越えた海水の侵入を遮蔽している。この海水貯留部31は、海洋に対し堤防34の高さを上回る上げ潮時に連通する一方、堤防34の高さを下回る下げ潮時に隔離され、その隔離された海水が貯留される。そして、海水貯留部31には、下げ潮時の海洋の潮位に対して砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを生じさせるに十分な水位Sの海水が貯留可能とされる。また、海水貯留部31の水位Sは、逆洗に要する時間(例えば20分程度)が経過するまで連続して逆洗を行い得る逆洗水量を確保する上で、この逆洗水量に応じた逆洗水量高さVbwと水頭差Δhとを加えた水嵩(Δh+Vbw)の海水が干潮時の干潮位位置LWに対して必要となる。なお、図2中のHHWは大潮での満潮時の最大満潮位位置を示し、LLWは大潮での干潮時の最小干潮位位置を示している。
連結管32は、取水塔14を介した導水管13と海水貯留部31との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置との間で開度調整可能に切り換わる切換手段としての開度調整弁35を備えている。また、連通管33は、海洋と海水貯留部31との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる連通切換手段としての連通開閉弁36を備えている。この開度調整弁35及び連通開閉弁36は、図示しないコントローラに接続され、気象庁や日本水路協会などから入力された潮見表に基づく海洋の潮汐による潮位に応じて自動的に切り換えられる。
ここで、海洋の潮位と海水貯留部31の水位Sとの間での砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを図3に基づいて説明する。図3は、砂ろ過層2内に埋め込んだ取水管11からの水頭差Δhに基づいて逆洗を行った逆洗実験のモデルを示す説明図を示している。
図3において、水槽Pには、上から順に第1層21〜第5層25によって同様に構成された砂ろ過層2が設けられ、最下層(第5層25)に取水管11が埋め込まれている。この水槽Pに逆流洗浄水供給源としての貯水槽17から逆流洗浄水を給水ポンプ(図示せず)を作動させることによって配管18を介して取水管11に給水し、逆流洗浄水の流速を36m/h〜54m/hの範囲内で種々変更して第1層21の逆洗時の膨張率及び圧力損失を測定した。この場合、貯水槽17の水頭H1と砂ろ過層2上の水のレベルH2の水頭差Δhを圧力損失とした。逆洗時に逆流洗浄水によって溢れた水槽Pの水は、オーバーフロー孔19aから管路19を介して外部に排出した。
砂ろ過層2の逆洗時における第1層21の膨張率及び圧力損失を以下の表1に示す。なお、第1層21の膨張率とは、逆洗時に逆流洗浄水によって浮き上がって見える、見かけ上の膨張率のことである。
Figure 2015001082
この測定結果から、第1層21の逆洗による見かけ上の膨張率が20%程度あれば十分であるとの知見(水道施設設計指針2012:p.222)に基づいて、貯水槽17の水頭H1と砂ろ過層2上の水のレベルH2の水頭差Δhが600mm以上であればよいことが分かる。よって、本実施の形態では、上げ潮から下げ潮となったときの海洋の潮位Wと海水貯留部31の水位Sとの砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを600mmに設定している。
次に、日本国内での潮汐データの取得ポイント及び世界各地での潮汐データの取得ポイントについて説明する。
図4は日本国内での潮汐データの取得ポイントを示す日本地図、図5は図4の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図をそれぞれ示している。また、図6はアジア・オセアニア地区の各国での潮汐データの取得ポイントを示すアジア・オセアニア地区の地図、図7は図6の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図をそれぞれ示している。更に、図8はアフリカ・ヨーロッパ・アメリカ地区の各国での潮汐データの取得ポイントを示すアフリカ・ヨーロッパ・アメリカ地区の地図、図9は図8の各取得ポイントでの潮汐データを示す特性図をそれぞれ示している。
図4及び図5において、日本国内での潮汐データの取得ポイントa1〜a47のうち、日本海側の各ポイントa1、a3、a9、a12、a14、a15、a21、a24では、海洋の潮位Wの最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mmに満たないため、判定としては×印で示されている。また、△印で示すポイントa2、a4〜a8、a10、a11、a13、a20、a25、a28、a40、a47では、海洋の潮位の最小高低差Min(HW−LW)が600mm(60cm)に満たないものの最大高低差Max(HW−LW)が600mmを越えるために判定に△が付与されている。更に、○印で示すポイントa16〜a19、a22、a23、a26、a27、a29〜a39、a41〜a46では、海洋の潮位の最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mmを越えるために判定に◎が付与されている。
図6及び図7において、アジア・オセアニア地区の各国での潮汐データの取得ポイントb1〜b36のうち、b36では、海洋の潮位Wの最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mm(60cm)に満たないため、判定としては×印で示されている。また、△印で示すポイントb7〜b12、b18〜b22、b25、b26、b29、b31、b32、b34、b35では、海洋の潮位の最小高低差Min(HW−LW)が600mmに満たないものの最大高低差Max(HW−LW)が600mmを越えるために判定に△が付与されている。更に、○印で示すポイントb1〜b6、b13〜b17、b23、b24、b27、b28、b30、b33では、海洋の潮位の最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mmを越えるために判定に◎が付与されている。
図8及び図9において、アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ地区の各国での潮汐データの取得ポイントc1〜c44のうち、c9、c11、c25、c32では、海洋の潮位Wの最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mm(60cm)に満たないため、判定としては×印で示されている。また、△印で示すポイントc3、c8、c10、c12、c24、c26〜c31、c33、c36、c37、c41、C42では、海洋の潮位の最小高低差Min(HW−LW)が600mmに満たないものの最大高低差Max(HW−LW)が600mmを越えるために判定に△が付与されている。更に、○印で示すポイントc1、c2、c4〜c7、c13〜c23、c34、c35、c38〜c40、c43、c44では、海洋の潮位の最大高低差Max(HW−LW)及び最小高低差Min(HW−LW)が共に600mmを越えるために判定に◎が付与されている。
次に、逆洗装置3による逆洗方法の一例を海底浸透取水設備1による浸透取水方法と併せて図10〜図18に基づいて説明する。
図10は海底浸透取水設備1による浸透取水工程を示す断面図、図11は海底浸透取水設備1の逆洗装置3による逆洗工程の準備開始時点を示す断面図、図12は逆洗装置3による逆洗工程の開始時点を示す断面図をそれぞれ示している。また、図13は逆洗装置3による逆洗工程の経過状態を示す断面図、図14は逆洗装置3による逆洗工程の終了時点を示す断面図、図15は逆洗装置3による逆洗残留海水の押し戻し工程の開始時点を示す断面図をそれぞれ示している。更に、図16は逆洗装置3による逆洗残留海水の押し戻し工程の経過状態を示す断面図、図17は逆洗装置3による逆洗残留海水の押し戻し工程の終了時点を示す断面図、図18は逆洗装置3による逆洗残留海水の押し戻し工程を終えて海底浸透取水設備1による浸透取水工程に移行した状態を示す断面図をそれぞれ示している。
図10において、海洋の潮位Wは平常時の満潮位位置HWにあり、この満潮位位置HWから下げ潮に移行し始めている。このとき、連結管32は、開度調整弁35が遮断位置に切り換えられて導水管13と海水貯留部31との間での海水の流通が遮断されている。一方、連通管33は、連通開閉弁36が許容位置に切り換えられて海洋と海水貯留部31との間での海水の流通が許容されている。そして、海底浸透取水設備1による浸透取水工程を行っており、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水は、集水管12に集められ、導水管13から取水塔14に導入されて取水ポンプ15の吐出口より送給管16を介して処理プラントXに送給されている。
次いで、図11に示すように、下げ潮による海洋の潮位に伴って下降する海水貯留部31の水位Sが、干潮位位置LWに対して水頭差Δhと逆洗水量高さVbwとを加えた水嵩(Δh+Vbw)となったときに、逆洗工程の準備を開始する。つまり、連通開閉弁36を遮断位置に切り換え、連通管33を介した海洋と海水貯留部31との間での海水の流通を遮断する。
このとき、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水は集水管12、導水管13及び取水塔14に導入され、取水ポンプ15の吐出口より送給管16を介して処理プラントXに海水を送給する浸透取水工程を継続して行う。
その後、図12に示すように、下げ潮によって海洋の潮位が下降し、海洋の潮位Wと海洋貯留部31の水位Sとの間に砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δh(600mm)が生じたときに、逆洗工程を開始する。つまり、開度調整弁35を許容位置側に切り換え、連結管32を介した導水管13と海水貯留部31との間での海水の流通を許容する。
また、開度調整弁35を許容位置側に切り換えたときに、取水ポンプ15を停止させて海底浸透取水設備1による浸透取水工程を中断する。つまり、海水貯留部31から連結管32を介して取水塔14に流通する海水(砂ろ過層2による未ろ過の海水)の送給管16を介した処理プラントXへの送給を禁止している。
このとき、開度調整弁35を、図13に示すように、下げ潮による海洋の潮位Wの下降よりも海洋貯留部31の水位Sの下降が若干遅れるように開度調整し、海洋の潮位Wと海洋貯留部31の水位Sとの間に砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを常に保持しておく。これにより、海洋の潮位Wと海洋貯留部31の水位Sとの間に常時600mmH2Oの圧力損失が見込まれ、砂ろ過層2の逆洗を円滑に行うことができる。
しかる後、図14に示すように、海洋の潮位Wが干潮位位置LWに到達し、この干潮位位置LWに対して海洋貯留部31の水位Sが両者間での砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhとなったときに、開度調整弁35を開度調整せずに全開放(許容位置)に切り換え、海洋貯留部31の水位Sが干潮位位置LWと均衡した時点で、逆洗工程を終了する。これにより、砂ろ過層2が下げ潮に合わせて定期的に逆洗される。このため、逆洗に必要な海水を高所まで送給するポンプや、海水の集水量の減少を検出する圧力スイッチが不要となり、逆洗装置3のコストダウンを図りつつ省エネルギー化を図ることができる。
その後、図15及び図16に示すように、上げ潮となって海洋の潮位Wが上昇し始めると、逆洗工程の際に取水管11、集水管12、導水管13及び取水塔14に残留している逆洗残留海水を海水貯留部31に押し戻す押し戻し工程を開始する。つまり、取水管11、集水管12、導水管13及び取水塔14に残留している逆洗残留海水は、海洋の潮位Wの上昇に伴って海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水される海水によって、集水管12、導水管13及び取水塔14の順に連結管32を介して海水貯留部31に押し戻される。
そして、図17に示すように、逆洗残留海水が全て連結管32を介して海水貯留部31に押し戻されて押し戻し工程を完了すると、開度調整弁35を遮断位置に切り換え、導水管13と海水貯留部31との間での連結管32を介した海水の流通を遮断する。この逆洗残留海水の押し戻し工程の完了は、海水貯留部31に取り付けた水位センサや、開度調整弁35に取り付けた海水の流通量を検出する流量センサなどによって、連結管32を介して海水貯留部31に押し戻された逆洗残留海水の総量を検出する。これにより、取水管11、集水管12、導水管13及び取水塔14には、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透した海水が満たされる。
また、押し戻し工程を完了して開度調整弁35を遮断位置に切り換えると、取水ポンプ15を作動させ、海底浸透取水設備1による浸透取水工程を再開する。これにより、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透した海水を処理プラントXに送給することができる。
更に、開度調整弁35の遮断位置への切り換えと同時に、連通開閉弁36を許容位置に切り換え、海洋と海水貯留部31との間での連通管33を介した海水の流通を許容する。これにより、海水貯留部31に海洋の海水を連通管33を介して流通し、海水貯留部31の潮位に均衡させつつ海水貯留部31に海水を貯留できる。
それ以後も、図18に示すように、上げ潮により上昇する海洋の潮位Wと均衡して海水貯留部31の水位Sが上昇し、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透した海水を処理プラントXに送給する浸透取水工程を継続して行う。
なお、本実施の形態では、海岸の凹部を堤防34によって遮蔽した海水貯留部31を設けたが、図19に示すように、下げ潮時の海洋の干潮位位置LWに対し、砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhに逆洗水量高さVbwを加えた水嵩(Δh+Vbw)の水位Sの海水を貯留可能とする海水貯留部としての海水貯留タンク37を海洋から隔離して設け、この海水貯留タンク37と海洋との間に連通開閉弁36を有する連通管33が設けられていてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図20〜図26に基づいて説明する。
この実施の形態では、堤防の高さを変更している。なお、堤防を除くその他の構成は前記第1の実施の形態と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図20は本発明の第2の実施の形態に係る逆洗装置を備えた海底浸透取水設備1の概略構成を示す断面図を示している。
図20において、海水貯留部51は、海岸の凹部に設けられ、大潮での最大満潮位位置HHWよりも高い堤防52によって海洋から隔離され、海洋からの海水の侵入を確実に遮蔽している。
次に、逆洗装置3による逆洗方法の一例を海底浸透取水設備1による浸透取水方法と合わせて図21〜図26に基づいて説明する。
図21は海底浸透取水設備1の浸透取水工程を示す断面図、図22は海底浸透取水設備1の逆洗装置3による逆洗工程の準備開始時点を示す断面図、図23は逆洗装置3による逆洗工程の開始時点を示す断面図をそれぞれ示している。更に、図24は逆洗装置3による逆洗工程の経過状態を示す断面図、図25は逆洗装置3による逆洗工程の終了時点を示す断面図、図26は逆洗装置3による逆洗工程を終えて海底浸透取水設備1による浸透取水工程に移行した状態を示す断面図をそれぞれ示している。
図21において、海洋の潮位は平常時の満潮位位置HWにあり、この満潮位位置HWから下げ潮に移行し始めている。このとき、連結管32は、開度調整弁35が許容位置に切り換えられて導水管13と海水貯留部51との間での海水の流通が許容されている。一方、連通管33は、連通開閉弁36が遮断位置に切り換えられて海洋と海水貯留部51との間での海水の流通が遮断されている。そして、海底浸透取水設備1による浸透取水工程を行っており、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水は、集水管12に集められて導水管13から取水塔14に導入され、連結管32を介して海水貯留部51に流通していると共に、取水ポンプ15の吐出口より送給管16を介して処理プラントXに送給されている。
次いで、図22に示すように、下げ潮による海洋の潮位に伴って下降する海水貯留部51の水位Sが、干潮位位置LWに対して水頭差Δhと逆洗水量高さVbwとを加えた水嵩(Δh+Vbw)となったときに、逆洗工程の準備を開始する。つまり、連通開閉弁36を遮断位置に切り換える。
このとき、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水は集水管12、導水管13及び取水塔14に導入され、取水ポンプ15の吐出口より送給管16を介して処理プラントXに海水を送給する浸透取水工程を継続して行う。
その後、図23に示すように、下げ潮によって海洋の潮位が下降し、海洋の潮位と海洋貯留部51の水位Sとの間に砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δh(600mm)が生じたときに、逆洗工程を開始する。つまり、開度調整弁35を許容位置側に切り換え、連結管32を介した導水管13と海水貯留部31との間での海水の流通を許容する。
また、開度調整弁35を許容位置側に切り換えたときに、取水ポンプ15を停止させて海底浸透取水設備1による浸透取水工程を中断する。
このとき、開度調整弁35を、図24に示すように、下げ潮による海洋の潮位の下降よりも海洋貯留部51の水位Sの下降が若干遅れるように開度調整し、海洋の潮位と海洋貯留部51の水位Sとの間に砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを常に保持しておく。これにより、海洋の潮位と海洋貯留部51の水位Sとの間に常時600mmH2Oの圧力損失が見込まれ、砂ろ過層2の逆洗を円滑に行うことができる。
しかる後、図25に示すように、海洋の潮位Wが干潮位位置LWに到達し、この干潮位位置LWに対して海洋貯留部31の水位Sが両者間での砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhとなったときに、開度調整弁35を開度調整せずに全開放(許容位置)に切り換え、海洋貯留部31の水位Sが干潮位位置LWと均衡した時点で、逆洗工程を終了する。これにより、砂ろ過層2が下げ潮に合わせて定期的に逆洗される。このため、逆洗に必要な海水を高所まで送給するポンプや、海水の集水量の減少を検出する圧力スイッチが不要となり、逆洗装置3のコストダウンを図りつつ省エネルギー化を図ることができる。
その後、図26に示すように、上げ潮となって海洋の潮位が上昇し始めると、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水が、集水管12、導水管13及び取水塔14の順に導入され、連結管32を介して海水貯留部51に流通させる。このとき、取水ポンプ15を作動させ、吐出口より送給管16を介して処理プラントXに海水を送給する。
これにより、海洋から砂ろ過層2内を自然浸透して各取水管11内に取水された海水のみが海水貯留部51に貯留され、逆洗残留海水の押し戻し工程を不要にして海洋から砂ろ過層2内を自然浸透した海水を処理プラントXに迅速に送給することができる。
なお、本実施の形態では、連通開閉弁36が常時遮断位置に切り換えられているので、連通管33を廃止してもよい。
また、本実施の形態では、海岸の凹部を最大満潮位位置HHWよりも高い堤防52によって海洋から隔離する海水貯留部51を設けたが、図27に示すように、下げ潮時の海洋の潮位Wに対して砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhを生じさせるに十分な水位Sの海水を貯留可能とする海水貯留部としての海水貯留タンク53を海水貯留部51と共に海洋から隔離して設けていてもよい。この海水貯留タンク53と取水塔14との間には連結補助管54が設けられ、この連結補助管54は、取水塔14と海水貯留タンク53との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置との間で開度調整可能に切り換わる開度調整弁55を備えている。また、海水貯留タンク53には、大潮での満潮時に開度調整弁55を許容位置に切り換えて連結補助管54を介した海水を海水貯留タンク53に流入し、当該海水貯留タンク53内に最大満潮位位置HHWと同じ水位Sの海水を貯留しておく。
そして、下げ潮により下降する海洋の潮位Wと海水貯留部51の水位Sとの間の水頭差が砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δh未満であるとき、たとえば小潮のときなどに、開度調整弁35を遮断位置に切り換えて連結管32を介した導水管13と海水貯留部31との間での海水の逆流を遮断し、開度調整弁55を許容位置側に切り換えて連結補助管54を介した取水塔14と海水貯留タンク53との間での海水の逆流を許容する。これにより、小潮のときなどであっても、海洋の潮位Wと海洋貯留タンク53の水位Sとの間に常時600mmH2Oの圧力損失を見込んだ状態で、砂ろ過層2の逆洗を円滑に行うことができる。
また、下げ潮により下降する海洋の潮位Wと海水貯留部51の水位Sとの間の水頭差が砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δh未満であるときに、海水貯留部51に対し海水を補充する補充手段が設けられていてもよい。この補充手段を、前記変形例において海水貯留タンク53と海水貯留部51との間に開度調整弁55を有する連結補助管54により構成してもよい。そして、小潮のときなどに、開度調整弁55を許容位置側に切り換えて連結補助管54を介した海水貯留部51と海水貯留タンク53との間での海水の流通を許容することで、海洋の潮位Wと海水貯留部51の水位Sとの間の水頭差が砂ろ過層2の逆洗可能な水頭差Δhとなるまで海水貯留タンク53からの海水を海水貯留部51に補充すればよい。
更に、補充手段が、取水塔に設けられた取水ポンプと、この取水ポンプの吐出口に一端が連結される一方他端が海水貯留部に連結され、取水塔と海水貯留部との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる開閉弁を有する連結管とで構成されていてもよい。そして、小潮のときなどに、取水ポンプを作動させると共に開閉弁を許容位置側に切り換え、連結管を介した取水塔と海水貯留部との間での海水の流通を許容することで、海洋の潮位Wと海水貯留部の水位Sとの間の水頭差が砂ろ過層の逆洗可能な水頭差Δhとなるまで海水貯留部に対し海水を補充すればよい。この場合には、海洋の潮汐による干満差が殆ど生じない地域であっても、海底浸透取水設備の逆洗装置を適用することができる。
1 海底浸透取水設備
11 取水管
12 導水管
2 砂ろ過層
20 海底
3 逆洗装置
31 海水貯留部
32 連結管
33 連通管
35 開度調整弁(切換手段)
36 連通開閉弁(連通切換手段)
Δh 逆洗可能な水頭差
W 海洋の潮位
S 海水貯留部の水位

Claims (8)

  1. 海底に設置した砂ろ過層内に取水管を埋め込み、海洋から前記砂ろ過層内を自然浸透して前記取水管内に取水された海水を導水管から導入するようにした海底浸透取水設備において、前記導水管から前記取水管に定期的に海水を逆流させて前記砂ろ過層を逆洗する逆洗装置であって、
    海洋に対し上げ潮時に連通する一方下げ潮時に隔離され、その隔離された海水を貯留する海水貯留部と、
    前記導水管と前記海水貯留部との間に連結され、当該両者間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる切換手段を有する連結管と、
    を備えており、
    前記海水貯留部には、下げ潮時の海洋の潮位に対して前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を生じさせるに十分な水位の海水が貯留可能とされ、
    前記切換手段は、下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間に前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差が生じたときに前記海水貯留部の海水を前記連結管を介して逆流させるように、許容位置に切り換えられることを特徴とする海底浸透取水設備の逆洗装置。
  2. 前記切換手段は、下げ潮から上げ潮となった際に前記取水管から取水された海水によって、前記取水管から前記連結管までの間において逆洗により残留している逆洗残留海水が前記海水貯留部まで全て押し戻されたときに、遮断位置に切り換えられる請求項1に記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  3. 前記海水貯留部と海洋との間には、当該海水貯留部と海洋との間での海水の流通を許容する許容位置と遮断する遮断位置とに切り換わる連通切換手段を有する連通管が設けられ、
    前記連通切換手段は、下げ潮から上げ潮となって前記切換手段が遮断位置に切り換えられたときに、許容位置に切り換えられる請求項2に記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  4. 前記海水貯留部は、前記取水管及び前記導水管並びに前記連結管を介して海洋に対し連通しており、
    前記切換手段は、下げ潮から上げ潮となって下げ潮時の海洋の潮位に対して前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を生じさせるに十分な水位の海水が前記海水貯留部に貯留されるまでの間、許容位置に切り換えられる請求項1に記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  5. 下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間の水頭差が前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差未満であるときに前記海水貯留部に対し海水を補充する補充手段を備えている請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  6. 前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差は、600mm以上に設定されている請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  7. 前記海水貯留部には、干潮時の海洋の干潮位位置に対して前記水頭差に前記砂ろ過層の逆洗に要する時間分の逆洗水量を加えた水嵩の海水が貯留されており、
    前記切換手段は、前記砂ろ過層を逆洗する際に、その砂ろ過層の逆洗可能な水頭差を保持した状態で、許容位置に切り換えられる請求項1〜6のいずれか1つに記載の海底浸透取水設備の逆洗装置。
  8. 海底に設置した砂ろ過層内に取水管を埋め込み、海洋から前記砂ろ過層内を自然浸透して前記取水管内に取水された海水を導水管から導入する海底浸透取水設備において、前記導水管から前記取水管に定期的に海水を逆流させて前記砂ろ過層を逆洗する逆洗方法であって、
    海洋に対し上げ潮時に連通して海水を貯留する海水貯留部を下げ潮時に海洋に対し隔離し、
    その後、下げ潮により下降する海洋の潮位と前記海水貯留部の水位との間に前記砂ろ過層の逆洗可能な水頭差が生じたときに、前記導水管と前記海水貯留部との間に連結される連結管を介した海水の逆流を許容することを特徴とする海底浸透取水設備の逆洗方法。
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