JP2015000286A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体からの照射光を誘導部材の内部に効率よく導入させることができる遊技機を提供すること。【解決手段】下レンズ304L及び上レンズ305Lは、該下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける演出用LED400,401との対向位置に、該演出用LED400,401からの照射光を該下レンズ304L及び上レンズ305Lの内部に導入する照射光導入面311,321を構成するために凸設された照射光導入凸部310,320と、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける照射光導入凸部310,320との対向位置に、照射光導入面311,321から導入され誘導された入射光を反射させるために凹設された入射光反射凹部312,322と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、所定の遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機や、所定の賭数を設定し、スタート操作が行われたことに基づいて複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシン等にあっては、演出や装飾の効果を高めることを目的としてランプや発光ダイオード(以下、LEDと略称する)等の発光体が複数設けられている。
この種の遊技機として、例えば、発光体としてのLEDの前側に透光性材からなる導光部材を配置し、該導光部材の裏面におけるLEDとの対向位置に、該LEDからの照射光を導光部材の内部に導入する照射光導入部を構成するために凹設された照射光導入凹部と、該導光部材の表面における照射光導入凹部との対向位置に、前記照射光導入部から導入され誘導された入射光を反射させる入射光反射面を構成するために凹設された入射光反射凹部を形成し、指向性が高いLEDからの照射光を導光部材により周囲に誘導して広範囲にわたり発光させるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−295771号公報
上記特許文献1に記載の遊技機にあっては、LEDからの照射光を導光部材の内部に導入する照射光導入部が誘導部材の裏面に凹設されていることで、該照射光導入部がLEDから離れてしまうため、照射光を導光部材の内部に効率よく導入させることができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、発光体からの照射光を誘導部材の内部に効率よく導入させることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
所定の遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
発光体(例えば、演出用LED400,401)と、
前記発光体の前側に配置され、該発光体からの照射光を誘導する透光性材(例えば、透明な合成樹脂材等)からなる導光部材(例えば、下レンズ304L及び上レンズ305L)と、
を備え、
前記導光部材は、
該導光部材の前記発光体の対向位置に、該発光体からの照射光を該導光部材の内部に導入する照射光導入部(例えば、照射光導入面311,321)を構成するために凸設された照射光導入凸部(例えば、照射光導入凸部310,320/照射光導入凸部330)と、
前記導光部材の前記照射光導入凸部の対向位置に、前記照射光導入部から導入され誘導された入射光を反射させるために凹設された入射光反射凹部(例えば、入射光反射凹部312,322/入射光反射凹部332)と、を有する(例えば、図9参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、照射光導入部が照射光導入凸部に形成されていることで、照射光導入部を発光体に極力近づけて配置することができるため、発光体からの照射光を周囲に拡散させることなく効率よく導光部材の内部に導入させることができる。
本発明の手段1の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記発光体(例えば、演出用LED400,401)は、遊技者側とは異なる方向(例えば、斜め上方、図7参照)に向けて光を出射可能に配置された所定発光体(例えば、演出用LED401)を含み、
該所定発光体に対応する前記照射光導入凸部(例えば、照射光導入凸部320)は、遊技者側に向けて導光可能に形成されている(例えば、照射光導入凸部320の下側には膨出部320aが形成されており、遊技者側に向けて光を誘導可能に形成されている。図9(C)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、所定発光体が遊技者側とは異なる方向に向けて光を出射可能に配置されても、照射光導入凸部により光は遊技者側に向けて誘導されるため、遊技者側に向けて発光させることができる。
本発明の手段2の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記導光部材(例えば、下レンズ304L及び上レンズ305L)の前側に、該導光部材から出射された光を拡散させる光拡散部材(例えば、光拡散シート306)が設けられている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、光がより拡散されるため、広範囲にわたり極力均一に発光させることができる。
本発明の手段3の遊技機は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記導光部材(例えば、下レンズ304L及び上レンズ305L)の前側に、少なくとも一部に湾曲部が形成された透光性材(例えば、透光性を有する合成樹脂材)からなる装飾部材(例えば、側面視略湾曲状のカバー部材307L)が設けられ、
前記導光部材における前記湾曲部に対応する部分は、該湾曲部に沿うように形成されている(例えば、下レンズ304L及び上レンズ305Lは、カバー部材307Lの第1装飾部301aと第2装飾部301bに沿うように配設されている。図7参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、湾曲部においても装飾部材から導光部材が離れることがないので、湾曲部でも均一に発光させることができる。
本発明の手段4の遊技機は、請求項1、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記導光部材(例えば、下レンズ304L及び上レンズ305L)は帯状に形成され、
前記入射光反射凹部(例えば、入射光反射凹部312,322/入射光反射凹部332)は、前記導光部材の長手方向に向けて前側に傾斜し、かつ、前記照射光導入凸部(例えば、照射光導入凸部310,320/照射光導入凸部330)に対し前記導光部材の幅方向(左右幅方向)に向けて延設された入射光反射面(例えば、上入射光反射面313b,323b、下入射光反射面313a,323a/上入射光反射面333b、下入射光反射面333a)にて構成される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、照射光導入部から入射された照射光を長手方向に向けて導光させることができるだけでなく、照射光導入部から入射され入射光反射面に到達するまでに導光部材の幅方向に誘導された光も長手方向に向けて誘導されるため、導光部材の幅方向にわたって極力均一に発光させることができる。
本発明が適用されたパチンコ遊技機を示す正面図である。 パチンコ遊技機の回路構成例を示すブロック図である。 (A)は装飾体の左脚部の内部構造を示す分解斜視図、(B)は装飾体の右脚部の内部構造を示す分解斜視図である。 左脚部の下レンズ及び上レンズとLED基板とを斜め前から見た状態を示す斜視図である。 左脚部の下レンズ及び上レンズとLED基板とを斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 (A)は下レンズ及び上レンズを示す正面図、(B)は背面図である。 左脚部の縦断面図である。 (A)は下レンズ、(B)は上レンズを示す要部拡大断面図である。 (A)は下レンズにおける導光態様を示す拡大断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は上レンズにおける導光態様を示す拡大断面図である。 下レンズにおける導光態様を示す正面図である。 上レンズにおける導光態様を示す正面図である。 変形例としての入射光反射凹部を示す図である。
本発明に係る遊技機を実行するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、本発明の遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。尚、以下においては、図1のパチンコ遊技機を正面から見たときの前後左右方向を基準として説明する。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示略)と、該外枠に開閉可能に取り付けられた前面枠(図示略)と、で主に構成されている。前面枠の前面には、ガラス扉枠102及び下扉枠103がそれぞれ一側を中心に開閉可能に設けられている。
図1に示すように、ガラス扉枠102の下方に取り付けられた下扉枠103の前面上部には、遊技媒体(遊技球)としての遊技球(打球)を貯留可能な遊技球貯留部としての打球供給皿(上皿とも言う)3がパチンコ遊技機1の前方に向けて突出するように設けられている。また、この上皿3の下方には、遊技者が操作可能な操作レバー600が揺動自在に軸支されるとともに、上面に余剰球貯留皿(下皿とも言う)4がパチンコ遊技機1の前方に向けて突出するように設けられている。その右側方には、遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。
操作レバー600は、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガースイッチ(図示略)が内設されたトリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者が操作レバー600の操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作レバー600の下部における下皿4の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知するために四方向に配置されたレバースイッチ510a〜510dが設けられていればよい。
また、上皿3を形成する部材には、例えば上皿3本体の上面における手前側の所定位置(例えば操作レバー600の上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能な操作ボタン516が設けられている。操作ボタン516は、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。操作ボタン516の設置位置における上皿の本体内部などには、操作ボタン516に対してなされた遊技者の操作行為を検知するボタンスイッチ516a(図2を参照)が設けられていればよい。また、下扉枠103の前面左右側にはスピーカ27a,27bが配設されている。
ガラス扉枠102の前面右辺部には、後述する人形を模した形状の装飾体300が設けられている。装飾体300の内部には、複数色に発光可能な複数の演出用発光ダイオード(演出用LED)400〜403が配設されており、装飾体300の前面側が略均一に発光(面発光)するようになっている。尚、本実施例では、装飾体300は人形を模した形状をなしているが、形状は種々に変更可能である。
ガラス扉枠102の背面には、前面枠101に対して着脱可能に取り付けられた透明な遊技盤6が配置されている。尚、遊技盤6は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透明な合成樹脂材にて形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)等が植設される盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取り付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成される。盤面板の板厚は約1cm程度であり、全体が無色透明に形成されている。尚、遊技盤6は、ベニヤ板等の非透光性部材にて構成されていてもよい。
遊技球が流下可能な遊技領域7の中央付近には、それぞれが演出用の演出図柄(飾り図柄ともいう)を変動(可変)表示する複数の変動表示領域を含む演出表示装置(演出図柄表示装置)9が、遊技盤6に設けられた開口(図示略)を介して目視できるように該遊技盤6の背面に設けられている。また、この開口(図示略)には、演出表示装置9の周囲を装飾する環状のステージ飾り枠11が嵌合されている。
また、ガラス扉枠102における演出表示装置9の右側に装飾体300が配設されているため、遊技領域7における装飾体300の左側には、遊技球が流下可能な球通路105が該装飾体300の左側辺に沿うように上下方向に向けて延設されている。このように、装飾体300を避けるように球通路105が配設されることで、遊技領域7の右側に打ち込まれた遊技球が装飾体300により視認不能に被覆されてしまうことを防止できる。尚、装飾体300の一部に透視部を構成することにより、該装飾体300の背面側の遊技領域7を流下する遊技球を視認可能としてもよい。
遊技盤6の所定箇所には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての特別図柄を変動表示(可変表示ともいう)する特別図柄表示器(特別図柄表示装置、可変表示手段、図2参照)が設けられている。演出表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの変動表示領域(図柄表示エリア)があり、特別図柄表示器による特別図柄の変動表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄であって、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての演出図柄の変動(可変)表示を行う。演出表示装置9は、後述する演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ81(図2参照)等の各デバイスによって制御される。
特別図柄表示器は、例えば0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。特別図柄表示器には、第1識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示手段)8aと、第2識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示手段)8bが設けられている。
第1特別図柄の変動表示は、変動表示の実行条件である第1始動条件が成立(例えば、遊技球が後述する第1始動口15aに入賞したこと)した後、変動表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。また、第2特別図柄の変動表示は、変動表示の実行条件である第2始動条件が成立(例えば、遊技球が後述する第2始動口15bに入賞したこと)した後、変動表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。尚、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
これら第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bにおける変動表示と演出表示装置9における演出図柄の変動(可変)表示とは、後述するように、該第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bにおける変動表示が開始されること連動して開始され、該第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bにおける変動表示が停止されること連動して停止されるように同期しており、これら演出表示装置9における識別情報である演出図柄の変動(可変)表示も、変動表示の実行条件である第1始動条件または第2始動条件が成立(例えば、遊技球が後述する第1始動口15aまたは第2始動口15bに入賞したこと)した後、変動表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(演出図柄の組合せによる停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置9は、本実施例では、液晶パネルとバックライトとを有する液晶表示モジュールにて形成されており、該液晶表示モジュールの液晶パネルにより表示画面9aが形成されている。このように、本実施例では液晶表示モジュールを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら演出表示装置9は、演出図柄等を所定の解像度で表示することのできるものであれば、液晶以外の画像表示形態の表示装置、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクスLED、有機或いは無機のエレクトロルミネッセンス(EL)パネル等の表示装置により構成されてもよい。特別図柄表示器による特別図柄の変動表示期間中に、演出図柄の変動表示(可変表示)を行う。
演出表示装置9の下方には、遊技球を受け入れ可能な入賞領域としての第1始動口15aおよび第2始動口15bを有する普通可変入賞球装置15が設けられている。普通可変入賞球装置15では、上部に第1始動口15aが設けられ、その下部に第2始動口15bが設けられている。第2始動口15bの左右には、開閉動作をすることが可能な態様で一対の可動片13,13が設けられている。第1始動口15aは、上方を向いて開口しており、常に遊技球の進入(受け入れ)が可能な状態となっている。一方、第2始動口15bは、上方に第1始動口15aが設けられ、左右に可動片13,13が設けられているため、可動片13,13が閉状態であるときに遊技球の進入(受け入れ)が不可能な状態となり、可動片13,13が開状態であるときに遊技球の進入(受け入れ)が可能な状態となる。このように、第1始動口15aは入賞のしやすさが変化せず、第2始動口15bは可動片13,13の開閉動作によって入賞のしやすさが変化する。
尚、普通可変入賞球装置15は、可動片13,13が閉状態になっている状態において、第2始動口15bに入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていても良い。また、普通可変入賞球装置15は、始動口として、入賞のしやすさが変化しない第1始動口15aのみが設けられたものであっても良く、可動片13,13の開閉動作によって入賞のしやすさが変化する第2始動口15bのみが設けられたものであっても良い。
普通可変入賞球装置15の可動片13,13は、後述する開放条件が成立したときに、ソレノイド16によって駆動されることにより、閉状態から所定期間開状態とされた後、閉状態とされる。普通可変入賞球装置15の可動片13,13が開状態となることにより、遊技球が第2始動口15bに入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態(第1の状態)となる。一方、普通可変入賞球装置15の可動片13,13が閉状態となることにより、遊技球が第2始動口15bに入賞しなくなり(始動入賞しにくくなり)、遊技者にとって不利な状態(第2の状態)となる。第1始動口15aに入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ14aによって検出される。また、第2始動口15bに入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14bによって検出される。
遊技盤6の所定箇所には、第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口スイッチ14bに入った有効入賞球の記憶数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう)数を表示する特別図柄保留記憶表示器18(図2参照)が設けられている。特別図柄保留記憶表示器18は、保留記憶数を入賞順に4個まで表示する。特別図柄保留記憶表示器18は、第1始動口15aまたは第2始動口15bに始動入賞があるごとに、保留記憶の記憶データが1増えて、点灯状態のLEDの数を1増やす。そして、特別図柄保留記憶表示器18は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bで変動表示が開始されるごとに、対応する保留記憶の記憶データが1減って、点灯状態のLEDの数を1減らす(すなわち1つのLEDを消灯する)。具体的には、特別図柄保留記憶表示器18は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bで変動表示が開始されるごとに、点灯状態をシフトする。尚、この例では、第1始動口15aまたは第2始動口15bへの入賞による保留記憶数に上限数(4個まで)が設けられている。しかし、これに限らず、保留記憶数の上限数は、4個以上の値にしても良く、4個よりも少ない値にしても良い。
普通可変入賞球装置15の下部には、ソレノイド21によって開閉される開閉板を用いた特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は、開閉板によって開閉される大入賞口が設けられており、大当り遊技状態において開閉板が遊技者にとって有利な開状態(第1の状態)に制御され、大当り遊技状態以外の状態において開閉板が遊技者にとって不利な閉状態(第2の状態)に制御される。このように、特別可変入賞球装置20は、大当り遊技状態となるときに開放条件が成立する。特別可変入賞球装置20に入賞し遊技盤6の背面に導かれた遊技球は、そのままカウントスイッチ23で検出される。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、複数種類の識別情報としての普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10における変動表示が開始される。この実施例では、図示しない左右のLED(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって変動表示が行なわれ、例えば、変動表示の終了時に左側のLEDが点灯すれば当りになる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)となったときに、普通可変入賞球装置15の可動片13,13の開放条件が成立し、普通可変入賞球装置15における可動片13,13が所定回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した有効通過球の記憶数、すなわち、始動通過記憶数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41(図2参照)が設けられている。ゲート32への遊技球の通過があるごとに、始動通過記憶の記憶データが1増えて、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10における変動表示が開始されるごとに、始動通過記憶の記憶データが1減って、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞装置の入賞領域として、入賞口29a〜29dが設けられる。入賞口29a〜29dへの遊技球の入賞は、入賞口スイッチ30a,30bによって検出される。尚、第1始動口15a、第2始動口15b、および、大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞装置の入賞領域を構成する。また、遊技領域7には、遊技中に点滅表示される装飾LED25aが内蔵される装飾発光部25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口26がある。
遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27L,27Rが設けられ、左右下部には、効果音を発する2つのスピーカ27a,27bが設けられている。尚、以下の説明では、スピーカ27L,27R、27a,27bと総称してスピーカ27と表記する場合がある。遊技領域7の外周には、天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28c、前述した演出用LED400〜403が設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LED25aが設置されている。これら天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cおよび装飾LED25aは、パチンコ遊技機1に設けられている装飾発光体の一例である。
装飾LED25a、左枠LED28b、右枠LED28c、天枠LED28a、演出用LED400〜403の各LED等の各種発光手段は、主基板31から出力される演出制御コマンドに基づき演出制御用マイクロコンピュータ81から出力されるシリアル信号に基づいて点灯制御(LED制御)される。また、スピーカ27L,27R、27a,27bからの音発生制御(音制御)も、演出制御用マイクロコンピュータ81により実行される。
遊技者の打球操作ハンドル5の操作により図示しない打球発射装置から発射された遊技球は、前面枠101の前面及び遊技盤6の前面に設けられた発射球誘導通路(図示略)を通って、遊技盤6の前面に形成された遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下してくる。遊技球が、第1始動口15aに入り第1始動口スイッチ14aで検出されるか、または、第2始動口15bに入り第2始動口スイッチ14bで検出されると、特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄が変動表示を始める。特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、保留記憶数を1増やす。
第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの変動表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。
この実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。尚、第1特別図柄表示器8aによる特図ゲームにおける大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器8bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置20の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤6の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「15」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置20を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
大当り図柄となる「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄は通常開放ラウンド大当り図柄となり、「5」の数字を示す特別図柄は短期開放ラウンド大当り図柄となる。特図ゲームにおける確定特別図柄として通常開放ラウンド大当り図柄が導出された後に制御される通常開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態(通常開放大当り状態)では、特別可変入賞球装置20の大入賞口扉が、第1期間となる所定の上限時間(例えば29秒間)が経過するまでの期間、あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させるラウンドが実行される。尚、通常開放大当り状態は、第1特定遊技状態ともいう。
特図ゲームにおける確定特別図柄として短期開放ラウンド大当り図柄が導出された後に制御される短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態(短期開放大当り状態)では、各ラウンドで特別可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる上限時間(大入賞口扉により大入賞口を開放状態とする期間の上限)が、通常開放大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.1秒間)となる。尚、短期開放大当り状態では、大入賞口の開放期間が第2期間となるように制御されればよく、それ以外の制御は通常開放大当り状態と同様に行われるようにしてもよい。あるいは、短期開放大当り状態では、ラウンドの実行回数が、通常開放大当り状態における第1ラウンド数(例えば「15」)よりも少ない第2ラウンド数(例えば「2」)となるようにしてもよい。
このような短期開放大当り状態では、大入賞口に遊技球が入賞すれば所定個数(例えば15個)の出玉(賞球)が得られる。しかし、大入賞口の開放期間は第2期間(0.1秒間など)であって、非常に短い。そのため、短期開放大当り状態は実質的には出玉(賞球)が得られない大当り遊技状態である。尚、短期開放大当り状態は、第2特定遊技状態ともいう。
また、短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態は、通常開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態に比べて、大入賞口の開放期間が短いものに限定されず、例えば大入賞口の開放期間(上限時間)は短期開放ラウンド特定遊技状態と通常開放ラウンド特定遊技状態とで同一である一方で、短期開放ラウンド特定遊技状態では大入賞口を開放状態とする上限回数(例えば2回)が通常開放ラウンド特定遊技状態での上限回数(例えば15回)に比べて少なくなるものであってもよい。すなわち、短期開放ラウンド特定遊技状態としての大当り遊技状態は、各ラウンドで大入賞口を遊技球が通過(進入)しやすい第1状態に変化させる期間が通常開放ラウンド特定遊技状態における第1期間よりも短い第2期間となることと、ラウンドの実行回数が通常開放ラウンド特定遊技状態における第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となることのうち、少なくともいずれか一方となるものであればよい。
小当り図柄となる「2」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として導出された後には、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置20において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作が行われる。すなわち、小当り遊技状態では、例えば特別可変入賞球装置20を第2期間にわたり第1状態(開放状態)とする動作が繰り返し実行される。
停止時の第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b並びに演出表示装置9における図柄が大当り図柄のうちの予め定められた特別な大当り図柄(確変大当り図柄)である場合には、大当り遊技状態後に大当りとすると判定される確率(大当り確率)が、大当り遊技状態と異なる通常状態である通常遊技状態よりも高くなる確率変動状態(以下、確変状態と呼ぶ)という遊技者にとってさらに有利な状態になる。以下、確変状態は、高確率状態(高確状態と略称で呼ぶ場合もある)ともいう。また、非確変状態は、低確率状態(低確状態と略称で呼ぶ場合もある)ともいう。
また、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b並びに演出表示装置9での変動表示の停止時における図柄の表示結果が、確変大当り図柄である場合には、大当り遊技状態後に変動時間短縮状態である時短状態に所定期間に亘り制御される。時短状態とは、通常遊技状態に比べて、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、演出表示装置9、および、普通図柄表示器10のそれぞれの変動表示時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御状態をいう。さらに、時短状態中には、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、普通可変入賞球装置15の可動片13,13の開放時間が長くされ、開放回数が増加させられる。時短状態中では、図柄の変動表示時間が短縮されるので、後述する保留記憶数が早期に消化され、保留記憶数の上限(例えば「4」)を超えて発生した始動入賞が無効になってしまう状態を減少でき、短期間に頻繁に表示結果を導出表示して早期に大当り表示結果を導出表示しやすくなるので、時間効率的な観点で変動表示の表示結果が大当り図柄の表示結果となりやすくなり、遊技者にとって有利な遊技状態となる。このように、確変大当りAの場合は、大当り遊技状態の終了後の所定期間において、高確率状態かつ時短状態に制御されることとなる。大当り遊技状態の終了後の所定期間に亘る時短状態は、次の大当り遊技状態が発生するか、または、特別図柄および演出図柄の変動表示が所定回数(100回)行なわれるまでの、いずれか早い方の条件が成立するまで継続される。
また、入賞に応じた遊技球の払出しの面から考えると、時短状態は、非時短状態と比べて、普通図柄の変動表示時間が短縮され、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、当り時における普通可変入賞球装置15の可動片13,13の開放時間が長くされ、当り時における普通可変入賞球装置15の可動片13,13の1度の開放回数が多くされることに基づいて、通常遊技状態と比べて普通可変入賞球装置15の可動片13,13が開放状態となりやすい。したがって、時短状態では、第2始動口15bへの入賞(始動入賞が有効である場合と無効である場合との両方を含む)が生じやすくなるため、遊技領域7へ打込んだ遊技球数(打込球数)に対して、入賞に応じた賞球として払出される遊技球数(払出球数)の割合が、通常遊技状態と比べて多くなる。一般的に、発射球数に対する入賞による賞球の払出球数の割合は、「ベース」と呼ばれる。例えば、100球の打込球数に対して40球の払出球数があったときには、ベースは40(%)となる。この実施例の場合では、例えば通常遊技状態のような非時短状態よりもベースが高い時短状態を高ベース状態と呼び、逆に、そのような高ベース状態と比べてベースが低い通常遊技状態のような非時短状態を低ベース状態と呼ぶ。
このように、発射球数に対する入賞による賞球の払出球数の割合が一般的に「ベース」と呼ばれるが、例えば1分間等の単位時間における遊技球の最大発射数は、一定数に制限されている。このため、「ベース」は、単位時間において、遊技領域に設けられた複数の入賞口への入賞による賞球の払出球数の合計値によっても示すことができる。例えば、単位時間における遊技球の最大発射数を100球とすると、単位時間における入賞による賞球の払出球数の合計値は、一般的な「ベース」の値と一致することとなる。このような関連性に基づいて、本実施例では、第1始動口15a、第2始動口15b、入賞口29a〜29dのそれぞれを異常監視対象入賞口としており、該異常監視対象入賞口の入賞による賞球の払出球数の合計値は、ベースと呼ばれ、入賞に関する異常監視の対象として用いられる。
確変状態(高確率状態)と非確変状態(低確率状態)とのどちらの状態であるかは、確変状態においてセットされるフラグである確変フラグがセットされているか否かに基づいて判断される。また、時短状態(高ベース状態)と非時短状態(低ベース状態)とのどちらの状態であるかは、時短状態においてセットされるフラグである時短フラグがセットされているか否かに基づいて判断される。
また、前述の時短状態に制御されていない状態においては、特別図柄の保留記憶数が所定個数以上となるごとに、特別図柄および演出図柄の変動表示時間を短縮する記憶変動短縮状態に制御する記憶変動短縮制御が行なわれる。記憶変動短縮制御は、特別図柄の保留記憶数が所定個数未満となった段階で終了する。したがって、時短状態に制御されていない状態においても、特別図柄および演出図柄の変動表示時間が短縮される場合がある。
演出表示装置9において変動表示される演出図柄は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bにおける特別図柄の変動表示の装飾効果を高めるために、特別図柄の変動表示と所定の関係を有して変動表示される装飾的な意味合いがある図柄である。このような図柄についての所定の関係には、例えば、特別図柄の変動表示が開始されたときに演出図柄の変動表示が開始する関係、および、特別図柄の変動表示の終了時に特別図柄の表示結果が導出表示されるときに演出図柄の表示結果が導出表示されて演出図柄の変動表示が終了する関係等が含まれる。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bにより予め定められた大当り図柄が表示結果として導出表示されるときには、演出表示装置9により、左、中、右図柄がゾロ目となる大当り図柄の組合せが表示結果として導出表示される。このような特別図柄による大当り図柄の表示結果および演出図柄による大当り図柄の組合せの表示結果は、大当り表示結果という。
第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bと演出表示装置9とは変動表示結果が前述したような対応関係になるため、以下の説明においては、これらをまとめて変動表示部と呼ぶ場合がある。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。本実施例におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については変動表示が行なわれていること、および、すべてまたは一部の図柄が大当り図柄のすべてまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
例えば、演出表示装置9において、図柄が停止することで大当りとなる有効ライン(本実施例の場合は横1本の有効ライン)が予め定められ、その有効ライン上の一部の表示領域に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示領域において変動表示が行なわれている状態(例えば、演出表示装置9における左、中、右の変動表示領域のうち左、右の表示領域に同一の図柄が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行なわれている状態)、および、有効ライン上の表示領域のすべてまたは一部の図柄が大当り図柄のすべてまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、演出表示装置9における左、中、右の表示領域のすべてに変動表示が行なわれており、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行なわれている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がLEDや音で行なわれることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(演出図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、演出表示装置9の背景画像の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。また、リーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいように設定されたものがある。このような特別(特定)のリーチをスーパーリーチという。また、演出表示装置9については、大当りを発生させる契機となる変動表示において、大当りとなる可能性がある旨を報知する擬似連等の大当り予告演出が行なわれる場合がある。
この実施例では、大当りとして、後述するように大当りA〜Cというような複数種類の大当りが設けられている。以下の説明においては、大当りの種類を特定せずに単に「大当り」と示すときは、これら複数種類の大当りを代表して示す場合である。
確変大当りAは、大当り遊技状態の終了後に確変状態になり、かつ、所定期間に亘り時短状態になる高確率状態、かつ、高ベース状態となる大当りである。このような、高確率状態かつ高ベース状態となった状態は、高確高ベース状態と呼ばれる。本実施例では、次回大当りとなるまで高確高ベース状態に制御される。また、確変大当りBは、大当り遊技状態の終了後に確変状態になり、かつ、時短状態とならないことにより、高確率状態、かつ、低ベース状態となる大当りである。このような、高確率状態かつ低ベース状態となった状態は、高確低ベース状態と呼ばれる。本実施例では、次回大当りとなるまで高確低ベース状態に制御される。通常大当りCは、大当り遊技状態の終了後に前述した確変状態にならず、かつ、時短状態にならないことにより、低確率状態、かつ、低ベース状態となる大当り(非確変大当り)である。このような、低確率状態かつ低ベース状態となった状態は、低確低ベース状態と呼ばれる。小当りは、特図ゲームにおける確定特別図柄として、小当り図柄が停止表示されて変動表示結果が「小当り」となったことに基づいて、小当り遊技状態に制御され、その終了後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される。
図2は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、図2には、パチンコ遊技機1に搭載されている払出制御基板37、及び、演出制御基板80も示されている。主基板(遊技制御基板)31には、プログラムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御手段に相当)となる遊技制御用マイクロコンピュータ156と、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第2始動口スイッチ14b、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ30a,30bからの信号の他、電源断信号およびクリア信号等の各種信号を遊技制御用マイクロコンピュータ156に与える入力回路58と、普通可変入賞球装置15の可動片13,13を開閉するソレノイド16、特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ156からの指令にしたがって駆動する出力回路59と、が搭載されている。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する変動データ記憶手段)としてのRAM55、およびプログラムにしたがって制御動作を行うプロセッサであるCPU56、および、I/Oポート57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ156は、1チップマイクロコンピュータである。
遊技制御用マイクロコンピュータ156においては、CPU56がROM54に格納されているプログラムにしたがって制御を実行する。したがって、以下に説明するような遊技制御用マイクロコンピュータ156が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的にはCPU56がプログラムにしたがって制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。また、遊技制御手段は、CPU56を含む遊技制御用マイクロコンピュータ156で実現されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、クロック信号を発生させるクロック回路、システムリセット手段として機能するリセットコントローラ、乱数回路、および、CPU56に割込要求信号を送出するCTCを内蔵する。
乱数回路は、特別図柄および演出図柄の変動表示の表示結果により大当りとするか否かを判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。この乱数回路は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則にしたがって更新させていき、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口スイッチ14bへの始動入賞が生じたときに乱数回路から数値データを乱数値R1として読出し、その数値データに基づいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、すなわち、大当りとするか否かを判定する。そして、大当りとすると判定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行させる。尚、大当りとするか否かの判定は、実際には特別図柄および演出図柄の変動表示の開始時に、始動入賞時に抽出した乱数値に基づいて実行される。また、乱数回路が発生させた乱数は、確変とするか否かを決定するための確変判定用乱数や、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定用乱数など、大当りとするか否かの判定以外の判定用乱数として用いても良い。
クロック回路は、システムクロック信号をCPU56に出力し、このシステムクロック信号を分周して生成した所定の周期の基準クロック信号CLKを、各乱数回路に出力する。リセットコントローラは、ローレベルの信号が一定期間入力されたとき、CPU56および各乱数回路に所定の初期化信号を出力して、遊技制御用マイクロコンピュータ156をシステムリセットする。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板(図示略)において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電源電力の供給が停止したときである電源断時でも、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップデータとして、RAM55に保存される。制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータに基づいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。
さらに、電源基板(図示略)からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力回路58に入力される。電源断信号は、入力回路58を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートに入力される。また、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力回路58に入力される。クリア信号は、入力回路58を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートに入力される。
また、複数のスイッチのそれぞれは、入力回路58を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートに接続されている。これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、複数のスイッチのそれぞれから各スイッチの入力状態を示す入力検出信号を受ける。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156が搭載する出力回路78は、CPU56が出力する演出制御コマンドを演出制御基板80に送信(出力)する。また、出力回路78は、CPU56が出力する制御信号を、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bや特別図柄保留記憶表示器18、普通図柄表示器10、普通図柄保留記憶表示器41に送信(出力)する。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、演出制御基板80に表示制御、音制御、および、LED制御を含む演出制御を指令するための制御信号としての演出制御コマンド(演出制御信号)を、出力回路78を介して送信する。
遊技制御用マイクロコンピュータ156が演出制御基板80に対して送信する演出制御コマンドには、客待ちデモ指定コマンドや変動表示コマンドが含まれる。
客待ちデモ指定コマンドは、遊技制御用マイクロコンピュータ156が客待ちデモンストレーション時の表示を指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)であり、特別図柄の変動が終了してから所定時間が経過したことに応じて送出され、該客待ちデモ指定コマンドが演出制御基板80に対して送出されたときには、演出表示装置9に所定の客待ちデモ画面が表示される。つまり、通常においては、遊技者が交替するときには、遊技者が不在となる期間が存在するので、これら客待ちデモ指定コマンドは、遊技者が交替することで遊技者が不在となったと想定されるときに出力される。
また、変動表示コマンドは、特別図柄の変動表示に対応して演出表示装置9において変動表示される演出図柄の変動パターンを指定するために、変動開始時に送信される演出制御コマンドであり、変動開始を指定するためのコマンドである。
演出制御基板80には、遊技制御用マイクロコンピュータ156からの演出制御コマンドを受信し、演出表示装置9での演出表示の表示制御、効果音(演出音)の出力制御を行う演出制御用マイクロコンピュータ81等の電気部品制御手段が搭載されている。
この実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ81が、遊技制御用マイクロコンピュータ156からの演出制御コマンドを受信し、演出図柄を変動表示する演出表示装置9の表示制御、スピーカ27L,27R、27a,27bからの音出力制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ81が、レバースイッチ510a〜510dやボタンスイッチ516aからの検出信号を検知することで、操作レバー600の操作や操作ボタン516の遊技者による操作を検知する。
また、演出制御用マイクロコンピュータ81は、遊技盤6に設けられている装飾LED25a、ステージ装飾LED25bの表示制御を行うとともに、枠側に設けられている天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28c、演出用LED400,401の各LEDの点灯制御を行う。
次に、装飾体300の詳細について、図3〜図11に基づいて説明する。図3は、(A)は装飾体の左脚部の内部構造を示す分解斜視図、(B)は装飾体の右脚部の内部構造を示す分解斜視図である。図4は、左脚部の下レンズ及び上レンズとLED基板とを斜め前から見た状態を示す斜視図である。図5は、左脚部の下レンズ及び上レンズとLED基板とを斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図6は、(A)は下レンズ及び上レンズを示す正面図、(B)は背面図である。図7は、左脚部の縦断面図である。図8は、(A)は下レンズ、(B)は上レンズを示す要部拡大断面図である。図9は、(A)は下レンズにおける導光態様を示す拡大断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は上レンズにおける導光態様を示す拡大断面図である。図10は、下レンズにおける導光態様を示す正面図である。図11は、上レンズにおける導光態様を示す正面図である。
装飾体300は、前述したように、透光性を有する合成樹脂材にて形成されたベース部材と、ベース部材の前面を覆うカバー部材と、から主に構成され、内部には、複数の発光ダイオード(演出用LED)が内蔵されており、遊技の実行に応じて所定色にて発光するようになっている。以下においては、装飾体300の脚部301L,301Rの構造について詳細に説明する。
図3(A)に示すように、左側の脚部301Lは、脚部の背面側を構成するベース部材302Lと、ベース部材302Lに配設され、前面に複数の演出用LED400,401が配設された縦長帯状をなすLED基板303Lと、LED基板303Lの前側、つまり、演出用LED400,401の前側に配置され、演出用LED400,401の照射光を誘導する透光性材により形成された縦長帯状をなす下レンズ304L及び上レンズ305Lと、下レンズ304L及び上レンズ305Lの前側に配置され、該下レンズ304L及び上レンズ305Lから出射された光を拡散させる光拡散シート306Lと、ベース部材302Lの前面を被覆するカバー部材307Lと、から主に構成されている。
図3(B)に示すように、右側の脚部301Rは、脚部の背面側を構成するベース部材302Rと、ベース部材302Rに配設され、前面に複数の演出用LED402,403が配設された縦長帯状をなすLED基板303Rと、LED基板303Rの前側、つまり、演出用LED402,403の前側に配置され、演出用LED402,403の照射光を誘導する透光性材により形成された縦長帯状をなす下レンズ304R及び上レンズ305Rと、下レンズ304R及び上レンズ305Rの前側に配置され、該下レンズ304R及び上レンズ305Rから出射された光を拡散させる光拡散シート306Rと、ベース部材302Rの前面を被覆するカバー部材307Rと、から主に構成されている。
尚、本実施例では、下レンズ304L,304R及び上レンズ305L,305Rは、透明な合成樹脂材にて構成されているが、少なくとも光を透過可能な透光性材であれば必ずしも透明でなくても、半透明であってもよいし、所定色に着色されていてもよい。また、合成樹脂材以外の素材にて構成されていてもよい。また、左側の脚部301Lの下レンズ304L及び上レンズ305Lは別個に形成され、右側の脚部301Rの下レンズ304R及び上レンズ305Rは予め一体に形成されているが、下レンズ304L及び上レンズ305Lが一体に形成されていてもよいし、下レンズ304R及び上レンズ305Rが別個に形成されていてもよい。
また、ベース部材302L,302Rとカバー部材307L,307Rとは、内部のLED基板303Lなどを視認困難とし、かつ、演出用LED400,401からの光を透光可能なように、所定色(例えば、白色)に着色された透光性を有する合成樹脂材にて構成されているが、透明な合成樹脂材にて構成されていてもよいし、ベース部材302L,302Rとカバー部材307L,307Rとのうちベース部材302L,302Rは非透光性の合成樹脂材等にて構成されていてもよい。
また、LED基板303L,303Rは、第1装飾部301aから第2装飾部301bにかけて連続する一の部材にて構成されていたが、第1装飾部301aに対応する部位と第2装飾部301bに対応する部位とを別個に形成してもよい。
尚、脚部301L,301Rにおける発光構造は、レンズ部材の形状や演出用LEDの配置位置が異なるだけでほぼ同じであるため、以下においては左側の脚部301Lについての詳細のみ説明し、右側の脚部301Rについては同様の符号を付すことで説明は省略する。
図7に示すように、脚部301Lは、ベース部材302Lとカバー部材307Lとにより内部が中空状に形成され、脚部301Lの下腿部に相当する第1装飾部301aと、脚部301Lの大腿部に相当する第2装飾部301bと、から構成される。これら第1装飾部301aと第2装飾部301bは側面視略湾曲状に形成されている。本実施例では、装飾体300がガラス扉枠102の前面に取り付けられた状態において、第1装飾部301aは上下方向に向けて延設され、第2装飾部301bは背面側に向けて上方に傾斜するように設けられる。
LED基板303Lは、例えばフィルム状の絶縁体(ベースフィルム)の上に接着層を形成し、その上に導体箔を形成してなり、一般的なリジット基板に比較して肉薄に形成され、柔軟性(可撓性)を有し変形可能に形成されたフレキシブル基板からなる。そして、第1装飾部301aの下端から上方に向けて直線状に延設され、第1装飾部301aと第2装飾部301bとの曲部において、上前側に傾斜した後、上後側に傾斜するようにベース部材302Lに取り付けられている。尚、複数の演出用LED400は第1装飾部301aに配設され、複数の演出用LED401は第2装飾部301bに配設される。
また、下レンズ304Lは第1装飾部301aに配設され、上レンズ305Lは第2装飾部301bに配設され、下レンズ304Lの下端と上レンズ305Lの上端とが連結されるようになっている。つまり、下レンズ304Lと上レンズ305Lとはそれぞれ別個に形成されているが、第1装飾部301aから第2装飾部301bにかけて連続する一の部材にて構成されていてもよい。
図6〜図9に示すように、下レンズ304Lの背面304bにおける各演出用LED400に対応する箇所には、各演出用LED400からの照射光を該下レンズ304Lの内部に導入する照射光導入面311を構成するための照射光導入凸部310が凸設されている。また、下レンズ304Lの前面304aにおける各照射光導入凸部310との対向位置には、照射光導入面311から導入され誘導された入射光を反射させる入射光反射面313を構成するための入射光反射凹部312が凹設されている。尚、本実施例の演出用LED400は、照射光を拡散するための拡散レンズ(図示略)を有してなり、図10に示すように、下レンズ304Lとの対向面に円形の発光面400aが形成されている。
図8〜図10に示すように、照射光導入凸部310は、略円柱状をなし、下レンズ304Lの背面304bに対して略直交する方向に突出され、その軸心Pが演出用LED400の発光面400aの略中央位置に略直交するように配置されている。また、照射光導入凸部310の突出側の端面は円形をなす平坦な照射光導入面311として形成され、該照射光導入面311が演出用LED400の発光面400aに対し略近接し、かつ、互いに略平行をなすように配置されている。また、図9(B)に示すように、照射光導入面311の直径L2は、演出用LED400の発光面400aの直径L1よりも長寸とされている(L2>L1)。これにより、発光面400aから該発光面400aに対し直交する方向に照射する光だけでなく、若干周囲に広がるように照射された光も照射光導入面311を介して下レンズ304L内に導入されるようになっている。
尚、本実施例では、照射光導入部としての照射光導入面311は平坦面にて構成されていたが、凹面や凸面などの球面や湾曲面にて構成されていてもよく、平坦面に限定されるものではない。
入射光反射凹部312は、照射光導入凸部310の軸心Pから長手方向の下端部に向けて前側(演出用LED400と反対側)に傾斜する横長長方形状の下入射光反射面313aと、軸心Pから長手方向の上端部に向けて前側(演出用LED400と反対側)に傾斜する横長長方形状の上入射光反射面313bと、から断面視略V字形の凹溝状に形成され、下レンズ304Lの左右幅方向に延設されている。詳しくは、図9(B)に示すように、入射光反射凹部312の左右幅寸法L3は、照射光導入凸部310の直径L2よりも長寸とされている(L3>L2)。これにより、発光面400aから若干周囲に広がるように照射され照射光導入面311を介して下レンズ304L内に導入された光が、入射光反射凹部312の左右方向に向けて誘導されるようになっている。
このように、これら各照射光導入凸部310及び入射光反射凹部312は、演出用LED400からの光を下レンズ304L内部に導入して該下レンズ304Lの長手方向に向けて誘導するレンズ部を構成している。
また、図10に示すように、複数の演出用LED400と、該各演出用LED400それぞれに対応する各照射光導入凸部310及び入射光反射凹部312からなるレンズ部は、下レンズ304Lの長手方向に向けて互いに所定の間隔を隔てて配置されている。また、複数の演出用LED400及び対応する照射光導入凸部310及び入射光反射凹部312は、下レンズ304Lの左右幅方向に異なる位置に、互いの入射光反射凹部312の一部が長手方向に重なるように配置されている。
また、複数の入射光反射凹部312は、該入射光反射凹部312の配置位置における下レンズ304Lの左右幅寸法に応じて異なる長さとされている。さらに、各入射光反射凹部312の左右幅方向に対する演出用LED400は、各入射光反射凹部312の上下幅方向の略中央位置であって、かつ、入射光反射凹部312の左右幅方向の中央位置、左側、右側のいずれかに配置されている。
次に、図6〜図9に示すように、上レンズ305Lの背面305bにおける各演出用LED401に対応する箇所には、各演出用LED401からの照射光を該上レンズ305Lの内部に導入する照射光導入面321を構成するための照射光導入凸部320が凸設されている。また、上レンズ305Lの前面305aにおける各照射光導入凸部320との対向位置には、照射光導入面321から導入され誘導された入射光を反射させる入射光反射面323を構成するための入射光反射凹部322が凸設されている。尚、本実施例の演出用LED401は、照射光を拡散するための拡散レンズ(図示略)を有してなり、図11に示すように、上レンズ305Lとの対向面に円形の発光面401aが形成されている。
図8〜図9及び図11に示すように、照射光導入凸部320は、略円柱状をなし、上レンズ305Lの背面305bに対して略直交する方向に突出され、その軸心Pが演出用LED401の発光面401aの略中央位置に略直交するように配置されている(図9(C)参照)。また、照射光導入凸部320の突出側の端面は円形をなす平坦な照射光導入面321として形成され、該照射光導入面321が演出用LED401の発光面401aに対し略近接し、かつ、互いに略平行をなすように配置されている。また、照射光導入面321の直径は、演出用LED401の発光面401aの直径よりも長寸とされている。これにより、発光面401aから該発光面401aに対し直交する方向に照射する光だけでなく、若干周囲に広がるように照射された光も照射光導入面321を介して上レンズ305L内に導入されるようになっている。
また、図9(C)に示すように、照射光導入凸部320の下側には、演出用LED401側から離れる方向に向けて漸次軸心Pから離れる方向に膨出する膨出部320aが形成されており、照射光導入面321から内部に導入された光の一部を軸心Pから離れる方向に誘導可能とされている。
入射光反射凹部322は、照射光導入凸部320の軸心Pから長手方向の下端部に向けて前側(演出用LED401と反対側)に傾斜する横長長方形状の下入射光反射面323aと、軸心Pから長手方向の上端部に向けて前側(演出用LED401と反対側)に傾斜する横長長方形状の上入射光反射面323bと、から断面視略V字形の凹溝状に形成され、上レンズ305Lの左右幅方向に延設されている。尚、入射光反射凹部322は、上記膨出部320aが存在する点が入射光反射凹部312とは異なるが、その他演出用LED401に対する大きさや配置位置関係は入射光反射凹部312と演出用LED400との関係と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
このように、これら各照射光導入凸部320及び入射光反射凹部322は、演出用LED401からの光を上レンズ305L内部に導入して該上レンズ305Lの長手方向に向けて誘導するレンズ部を構成している。
また、図11に示すように、複数の演出用LED401と、該各演出用LED401それぞれに対応する各照射光導入凸部320及び入射光反射凹部322からなるレンズ部は、上レンズ305Lの長手方向に向けて互いに所定の間隔を隔てて配置されている。また、複数の演出用LED401及び対応する照射光導入凸部320及び入射光反射凹部322は、上レンズ305Lの左右幅方向に異なる位置に、互いの入射光反射凹部322の一部が長手方向に重なるように配置されている。
また、複数の入射光反射凹部322は、該入射光反射凹部322の配置位置における上レンズ305Lの左右幅寸法に応じて異なる長さとされている。さらに、各入射光反射凹部322の左右幅方向に対する演出用LED401は、各入射光反射凹部322の上下幅方向の略中央位置であって、かつ、入射光反射凹部322の左右幅方向の中央位置、左側、右側のいずれかに配置されている。
また、下レンズ304Lの背面304b及び上レンズ305Lの背面305bにおける各照射光導入凸部310,320を除く全域には、長手方向に向けて凹凸加工が施され、開角θ=約109.5度をなす断面視略三角形状の凹凸部が上下方向に向けて連続して形成されており、内部の光が乱反射して外方に放射されるようになっている。これら該凹凸加工により形成された複数の凹凸部により、下入射光反射面313aまたは上入射光反射面313bにより誘導された光を前方に向けて反射させる反射部314が形成されている。尚、本実施例では、このような溝加工方式により反射部を形成していたが、例えば、スタンパーやインジェクションにより下レンズ304Lの背面304bに凹凸部をつける成型方式や、アクリル板に白色インクで反射ドットを印刷したシルク印刷方式や、アクリル板と反射板とをドット状の粘着材で貼り付けた貼着ドット方式等により反射部を構成してもよい。
また、図6(B)に示すように、下レンズ304Lの背面304b及び上レンズ305Lの背面305bには、規制部325が複数個所に突設されている。規制部325は、LED基板303L,303Rの前面に下レンズ304L及び上レンズ305Lがそれぞれ配設されたときに当接してLED基板303L,303Rの前面に当接して、下レンズ304L及び上レンズ305Lの背面304b,305bに対する演出用LED400の当接を規制するとともに、フレキシブル基板であるLED基板303L,303Rの撓みなどを防止している。
また、カバー部材307Lの背面には、光拡散シート306Lがカバー部材307Lの背面に沿って配設されている。光拡散シート306Lは、透光性を有し、前面及び/または後面に微細な凹凸が形成されるとともに、発光色に影響を及ぼさない乳白色に着色された半透明の樹脂製のシート材からなる。また、カバー部材307Lは、図3及び図7に示すように、左右幅方向の中央部が左右端側よりも前側に膨出するように形成されていることで、下レンズ304L及び上レンズ305Lからの光を左右側に出射できるようになっている。
次に、下レンズ304L及び上レンズ305Lの発光態様について、図7〜図11に基づいて説明する。
図9に示すように、演出用LED400,401からの照射光は、照射光導入面311,321から下レンズ304L及び上レンズ305L内に導入される。下レンズ304L及び上レンズ305L内に導入された光のうち、上入射光反射面313b,323bにて反射された光は下レンズ304L及び上レンズ305Lの上端側に向けて誘導され、下入射光反射面313a,323aにて反射された光は下レンズ304L及び上レンズ305Lの下端側に向けて誘導される。また、一部の光は上入射光反射面313bや下入射光反射面313aに反射せずに透過され、これにより、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける入射光反射凹部312,322が発光する。
上入射光反射面313b,323bや下入射光反射面313a,323aにて反射された光は、下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向に向けて誘導され、反射部314にて前方に向けて反射されることにより、下レンズ304L及び上レンズ305Lの前面304a,305aから出射される。よって、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける入射光反射凹部312,322だけでなく、該入射光反射凹部312,322から上方及び下方に向けて発光部が延設される。
このように、演出用LED400,401に対応する位置に入射光反射凹部312,322が形成されていることで、演出用LED400,401からの照射光の一部が下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向に向けて誘導され、長手方向に向けて連続的に形成されている反射部314にて反射されることで、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける演出用LED400,401に対応する位置のみが局所的にその周辺領域に比べて強く発光(点発光)することが抑制されるとともに、上入射光反射面313b,323bや下入射光反射面313a,323aにて反射された光が下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向に向けて誘導されることで、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける演出用LED400,401に対応する位置から長手方向に向けて広範囲にわたり、極力均一に発光(面発光)させることができる。
また、照射光導入面311,321は、下レンズ304L及び上レンズ305Lの背面304b,305bから凸設された照射光導入凸部310,320の背面側の端面に形成されることで、演出用LED400,401の発光面400a,401aに極力近接して配置することができ、これにより発光面400a,401aからの光が照射光導入面311,321に入射されるまでに光が漏れてしまうことが防止されるため、演出用LED400,401からの光を効率よく下レンズ304L及び上レンズ305Lの内部に導入することができる。これにより、下レンズ304L及び上レンズ305Lの発光強度が低下したり、演出用LED400,401に対応する位置から広範囲にわたり発光させることができなくなることが防止される。
また、LED基板303L,303Rの配置部など装飾体300の構造上の都合によって、LED基板303L,303Rと下レンズ304L及び上レンズ305Lとを近づけて配置できない場合でも、照射光導入凸部310,320のみを部分的に凸設することで照射光導入面311,321を演出用LED400,401に近づけることができるため、このような場合でも演出用LED400,401からの光を効率よく下レンズ304L及び上レンズ305Lの内部に導入することができる。また、これによりLED基板303L,303Rと下レンズ304L及び上レンズ305Lの背面304b,305bにおける照射光導入凸部310,320以外の領域を背面304b,305bから極力離して配置することができるため、下レンズ304L及び上レンズ305Lを通してLED基板303L,303Rの前面が見えてしまうことを防止できる。
また、図9(B)に示すように、照射光導入凸部310,320内を誘導された光の一部が左右幅方向に向けて誘導されることで、下入射光反射面313a,323a及び上入射光反射面313b,323bにおける演出用LED400,401との対向位置だけでなく、その左右側にも光が誘導されて長手方向に反射される。つまり、照射光導入面311,321よりも左右側の領域においても光を反射して長手方向に誘導できるので、図10及び図11に示すように、左右幅方向に広範囲にわたり発光させることが可能となる。
また、図10及び図11に示すように、これら複数の入射光反射凹部312,322は、下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向に向けて一部(例えば、図10中のKの部分)が左右幅方向に重なるように互いに略平行をなすように配設されていることで、長手方向に隣り合う下側の入射光反射凹部312,322にて上側に反射され誘導される光と、上側の入射光反射凹部312,322にて下側に反射され誘導される光との間に隙間が生じることがないので、下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向及び左右幅方向の広範囲にわたり光を極力均一に発光させることができる。
また、複数の演出用LED400,401は、長手方向に向けて左右幅方向に異なる位置、つまり、長手方向に向けて非直線状に配設されている。特に下レンズ304Lは、上方に向けてやや右側に傾斜する帯板状に形成されている。本実施例では、各演出用LED400,401からの光を広範囲にわたり極力均一となるように発光させる構造のレンズ部が採用されているものの、複数の演出用LED400,401が長手方向に向けて直線状に配設されていると、発光強度が高い部分が長手方向に向けて直線状に形成されてしまう可能性があるが、装飾体300は人形を模した人型模型であるため、遊技者には発光態様が機械的になり不自然に見えてしまう可能性がある。よって、このように複数の演出用LED400,401を装飾体300の形態等に応じて長手方向に向けて非直線状に配設する場合でも、光を極力均一に、かつ、装飾体300の形態等に応じた自然な態様にて発光させることができる。
また、本実施例では、例えば、複数の演出用LED401が図11中点線で示すように長手方向に向けて略直線状に配設される場合、LED基板303Lは左右幅寸法αを有していればよいが、上レンズ305Lの左右幅寸法がLED基板303Lの左右幅寸法αよりも長寸またはLED基板303Lに対し左右幅方向のいずれかにずれた位置に配設され、各入射光反射凹部322が各演出用LED401に対し左右幅方向に延設されることで、演出用LED401からの光を、LED基板303Lに対応しない位置に拡散することが可能となるため、LED基板303Lをコンパクト化しつつ、光を広範囲に誘導することが可能となる。
また、図9(C)に示すように、照射光導入凸部320には膨出部320aが形成されていることで、軸心Pに対し離れる方向に向けて誘導される光は、下入射光反射面323aに到達することなく、入射光反射凹部322の下方近傍位置に向けて誘導された後、前方、つまり、遊技者側に向けて出射される。よって、図7に示すように、演出用LED401が光を斜め上方、つまり、前側である遊技者側とは異なる方向に向けて出射するように傾斜して配設されていても、光の一部が照射光導入凸部320の膨出部320a内を遊技者側である前方に向けて誘導されるため、遊技者側をより強く発光させることが可能となる。
尚、本実施例では、入射光反射凹部322は照射光導入凸部320の軸心P方向、つまり、演出用LED401の照射方向の対応位置に配設されていたが、軸心Pに対し下方側に偏った位置に配設してもよく、このようにすることで、演出用LED401の照射光が反射することなく直接出射され、遊技者が直射光を眩しく感じることを防止できる。
また、遊技者側とは、本実施例ではパチンコ遊技機1の前側としていたが、例えば、本実施例のように装飾体300がパチンコ遊技機1の正面から見て右側に配設されている場合において、パチンコ遊技機1の正面に対峙して着座する遊技者の位置は装飾体300から見て右斜め前方であるため、該右斜め前方に向けて光を誘導する場合のみ、遊技者側に向けて光を誘導するものとし、それ以外の方向に向けて光を誘導するものは、遊技者側とは異なる方向に向けて光を誘導するものとしてもよい。
また、本実施例では、演出用LED401は斜め上方に向けて出射可能に配設されていることで、遊技者側に光を誘導するために対応する照射光導入凸部320の下側に膨出部320aが形成されていたが、例えば、演出用LED401が斜め下側に向けて光を出射可能に配設された場合、遊技者側に光を誘導するために対応する照射光導入凸部320の上側に膨出部320aを形成すればよい。また、演出用LED401が斜め左側または右側に向けて光を出射可能に配設された場合、遊技者側に光を誘導するために対応する照射光導入凸部320の左右側に膨出部320aを形成すればよい。
また、下レンズ304L及び上レンズ305Lを通して前面304a,305bから出射された光は、光拡散シート306を透過する際にさらに拡散され、カバー部材307Lを介して前側に出射される。これにより、より広範囲にわたり略均一に発光させることができる。
また、本実施例では、特に図示しないが、上記したような演出用LED及び照射光導入凸部及び入射光反射凹部が形成された導光部材は、左側の脚部301Lだけでなく、右側の脚部301Rや、脚部以外の部位においても適用されているが、左側の脚部301Lにのみ適用されていてもよい。
また、本実施例では、演出制御用CPU86は、電源投入時において演出用LED400〜403を所定色(例えば、白色)にて点灯し、何らかのエラー等が発生した場合等において特定色(例えば、赤色)に点灯してエラーが発生したことを報知するようになっているが、これら演出用LED400〜403の点灯タイミングや発光態様等は種々に変更可能であり、例えば、演出制御用CPU86が演出図柄の変動表示中において実行する予告演出として、例えば、遊技者が操作ボタン516等を操作したことを条件に実行される操作予告、所定の画像が段階的に切り替わるステップアップ予告、キャラクタが登場してセリフを喋るセリフ予告、所定の画像が割り込み表示されるカットイン予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、擬似連になるか否かを予告する擬似連予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、可変表示開始時やリーチ成立時において実行される複数の予告を実行可能である場合等において、これら演出における大当り期待度などに応じた発光態様にて演出用LED400〜403を点灯するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、演出用LED400,401と、演出用LED400,401の前側に配置され、該演出用LED400,401からの照射光を誘導する透光性材からなる導光部材としての下レンズ304L及び上レンズ305Lと、を備え、下レンズ304L及び上レンズ305Lは、該下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける対応する演出用LED400,401の対向位置に、該演出用LED400,401からの照射光を該下レンズ304L及び上レンズ305Lの内部に導入する照射光導入面311,321を構成するために凸設された照射光導入凸部310,320と、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける照射光導入凸部310,320の対向位置に、照射光導入面311,321から導入され誘導された入射光を反射させるために凹設された入射光反射凹部312,322と、を有する。この特徴によれば、照射光導入面311,321が照射光導入凸部310,320に形成されていることで、照射光導入面311,321を演出用LED400,401に極力近づけて配置することができるため、演出用LED400,401からの照射光を周囲に拡散させることなく効率よく下レンズ304L及び上レンズ305Lの内部に導入させることができる。また、下レンズ304L及び上レンズ305Lの前面における入射光反射面313,323を効果的に発光させることができるとともに、導入された入射光の一部が該入射光反射面313,323により導光部材の内部において周囲に誘導されるため、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける照射光導入凸部310,320及びその周辺領域を広範囲にわたり極力均一に発光させることができる。
また、演出用LED400,401は、遊技者側とは異なる方向に向けて光を出射可能に配置された所定発光体としての演出用LED401を含み、図9(C)に示すように、該演出用LED401に対応する照射光導入凸部320の下側には膨出部320aが形成されており、遊技者側に向けて光を誘導可能に形成されていることで、演出用LED401が遊技者側とは異なる斜め上方向に向けて光を出射可能に配置されても、照射光導入凸部320により光は遊技者側に向けて誘導されるため、遊技者側に向けて発光させることができる。
また、下レンズ304L及び上レンズ305Lの前側に、該下レンズ304L及び上レンズ305Lから出射された光を拡散させる光拡散部材としての光拡散シート306が設けられていることで、光がより拡散されるため、広範囲にわたり極力均一に発光させることができる。
また、下レンズ304L及び上レンズ305Lの前側に、少なくとも一部に湾曲部が形成された、つまり、側面視湾曲状に形成されたカバー部材307Lが設けられ、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける湾曲部に対応する部分、つまり、第1装飾部301aと第2装飾部301bに沿うように配設されていることで、湾曲部においてもカバー部材307Lから下レンズ304L及び上レンズ305Lが離れることがないので、湾曲部でも均一に発光させることができる。
尚、本実施例では、脚部301Lは全体が側面視略湾曲状に形成され、下レンズ304L及び上レンズ305Lがカバー部材307Lの背面に沿うように配設されていたが、第1装飾部301aや第2装飾部301bの一部に湾曲部が形成され、下レンズ304L及び上レンズ305Lにおける湾曲部に対応する部分が湾曲部に沿うように配設されていてもよい。
また、本実施例では、LED基板303Lがフレキシブル基板にて構成されていたが、柔軟性のないリジット基板を採用してもよい。さらに、リジット基板を採用し、かつ、下レンズ304L及び上レンズ305Lをカバー部材307Lの背面に沿うように湾曲して形成した場合において、各照射光導入面311,321から演出用LED400,401までの距離が異なる場合でも、各照射光導入凸部310,320の長さを変えることで、各照射光導入面311,321を演出用LED400,401に近接して配置することができる。
また、下レンズ304L及び上レンズ305Lは帯状に形成され、入射光反射凹部312,322は、下レンズ304L及び上レンズ305Lの長手方向に向けて前側に傾斜し、かつ、照射光導入凸部310,320に対し下レンズ304L及び上レンズ305L左右幅方向に向けて延設された上入射光反射面313b,323b、下入射光反射面313a,323aにて構成されることで、照射光導入面311,321から入射された照射光を長手方向に向けて導光させることができるだけでなく、照射光導入面311,321から入射され入射光反射面313,323に到達するまでに下レンズ304L及び上レンズ305Lの幅方向に誘導された光も長手方向に向けて誘導されるため、下レンズ304L及び上レンズ305Lの幅方向にわたって極力均一に発光させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、入射光反射凹部312,322を構成する下入射光反射面313a,323a及び上入射光反射面313b,323bは、図10に示すように、正面視横長長方形状に形成され、かつ、互いに平行をなすように長手方向に対し略直交する方向である左右方向に延設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、長手方向に対し交差する方向であれば、左右方向に向けて一端が上方または下方に傾斜するように配設されていてもよく、また、各入射光反射凹部312,322同士が互いに平行をなすように配設されていなくてもよい。
さらに、下入射光反射面313a,323a及び上入射光反射面313b,323bは、図10に示すように、正面視横長長方形状のものに限定されるものではなく種々に変形可能であり、例えば、図12に示す変形例としての入射光反射凹部332のように、下入射光反射面323a及び上入射光反射面333bが、正面視紡錘形状をなすように形成されていてもよい。この場合、下入射光反射面323a及び上入射光反射面333bにより反射された光が、長手方向だけでなく左右幅方向にも広がるように誘導されるので、入射光反射凹部332の周囲を長手幅方向及び左右幅方向にわたり発光させることが可能となる。
また、前記実施例では、導光部材としての下レンズ304L及び上レンズ305Lは縦長帯状に形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、矩形状、円形状など非帯状に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、本発明の導光部材としての下レンズ304L及び上レンズ305Lは、ガラス扉枠102の前面に配設された装飾体300の一部である脚部301Lの内部に配設されていたが、本発明の導光部材は、このような装飾体300の一部に組み込まれているものに限定されるものではなく、装飾体300以外の演出部材や、パチンコ遊技機1の本体における所定部分、例えば、ガラス扉枠102の前面に設けられた天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28cの前面に配設されるものであってもよい。
さらに、前記実施例では、導光部材としての下レンズ304L及び上レンズ305Lの前面側に装飾部材としてのカバー部材307Lが配設されていたが、必ずしもこのような装飾部材により導光部材の前面側が被覆されていなくてもよく、該導光部材がカバー部材を兼ねているものであってもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
1 パチンコ遊技機
6 遊技盤
300 装飾体
301L,301R 脚部
303L,303R LED基板
304L,304R 下レンズ
305L,305R 上レンズ
306L,306R 光拡散シート
307L,307R カバー部材
310,320 照射光導入凸部
311,321 照射光導入面
312,322 入射光反射凹部
313,323 入射光反射面
313a,323a 上入射光反射面
313b,323b 下入射光反射面
314 反射部
400〜403 演出用LED
400a,401a 発光面

Claims (1)

  1. 所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    発光体と、
    前記発光体の前側に配置され、該発光体からの照射光を誘導する透光性材からなる導光部材と、
    を備え、
    前記導光部材は、
    該導光部材の前記発光体の対向位置に、該発光体からの照射光を該導光部材の内部に導入する照射光導入部を構成するために凸設された照射光導入凸部と、
    前記導光部材の前記照射光導入凸部の対向位置に、前記照射光導入部から導入され誘導された入射光を反射させるために凹設された入射光反射凹部と、を有する
    ことを特徴とする遊技機。
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