JP2014535225A - イントラモードビデオコーディング - Google Patents

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Abstract

本開示は、ビデオデータを符号化および復号するための方法および装置に関する。一例で、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードと、ビデオデータの現在のブロックを予測するための最確イントラモード(MPM)とが、判定され得る。ビデオデータの現在のブロックを予測するためのMPMが、判定され得る。現在のブロックを予測するためのイントラモードがMPMと比較される順番に基づく各々のMPMの指標が、判定され得る。現在のブロックを予測するためのMPMのうちの1つが、現在のブロックを予測するためのイントラモードと一致するときに、一致するMPMの指標。

Description

本願は、その全内容を参照により本明細書に組み込む、2011年11月4日出願の米国仮特許出願第61/556,029号の利益を主張するものである。
本開示は、ビデオコーディングに関し、より詳細には、ビデオデータを符号化および復号するための方法および装置に関する。
デジタルビデオ機能は、デジタルテレビジョン、デジタル直接衛星放送システム、ワイヤレスブロードキャストシステム、携帯情報端末(PDA)、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダ、デジタルカメラ、デジタル記録デバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲームデバイス、ビデオゲーム機、セルラまたは衛星無線電話、いわゆる「スマートフォン」、ビデオ遠隔会議デバイス、ビデオストリーミングデバイスなどを含む様々なデバイスに組み込むことができる。デジタルビデオデバイスは、MPEG−2、MPEG−4、ITU−T H.263、ITU−T H.264/MPEG−4、パート10、高度ビデオコーディング(AVC:Advanced Video Coding)、現在開発中の高効率ビデオコーディング(HEVC:High Efficiency Video Coding)規格、およびそのような規格の拡張によって定義される規格に記載されるものなどのビデオ圧縮技法を実装する。ビデオデバイスは、そのようなビデオ圧縮技法を実装することによって、より効率的にデジタルビデオ情報を送信、受信、符号化、復号、および/または記憶することができる。
ビデオ圧縮技法は、空間(ピクチャ内)予測および/または時間(ピクチャ間)予測を実行して、ビデオ順番列に固有の冗長性を低減するまたは取り除く。ブロックに基づくビデオコーディングについて、ビデオスライス(たとえば、ビデオピクチャまたはビデオピクチャの一部)は、ツリーブロック、コーディングユニット(CU)および/またはコーディングノードとも称され得るビデオブロックに区分することができる。ピクチャのイントラコーディングされた(I)スライス内のビデオブロックは、同ピクチャ内の隣接するブロック内の参考見本に関する空間予測を使用し、符号化される。ピクチャのインターコーディングされた(PまたはB)スライス内のビデオブロックは、同ピクチャ内の隣接するブロック内の参考見本に関する空間予測と、他の参考ピクチャ内の参考見本に関する時間予測とを使用することができる。ピクチャは、フレームとも称されることがあり、参考ピクチャは参考フレームとも称され得る。
空間または時間予測は、コーディングされることになるブロックの予測ブロックをもたらす。残りのデータは、コーディングされることになるオリジナルのブロックと予測ブロックの間のピクセル差を表す。インターコーディングされたブロックは、予測ブロックを形成する参考見本のブロックを指す動きベクトルに従って符号化され、残りのデータは、コーディングされたブロックと予測ブロックの間の差を示す。イントラコーディングされたブロックは、イントラコーディングモードおよびその残りのデータに従って符号化される。さらなる圧縮のために、その残りのデータは、ピクセル領域から変換領域に変換することができ、次いで量子化され得る残りの変換係数をもたらす。最初に二次元配列で配列される量子化された変換係数は、変換係数の一次元ベクトルを作り出すために、スキャンすることができ、そして、エントロピコーディングが、さらなる圧縮を達成するために、適用され得る。
概して、本開示は、ビデオコーディングのための技法に関する。本開示の技法は、概して、ビデオデータの符号化および復号に関する。いくつかの例で、本技法は、最確イントラ予測モード(MPM:most possible intra-prediction mode)のソーティングに関する。すなわち、本開示のある種の態様は、ビデオコーダの複雑さを軽減し得る、MPMのソーティングの回避に関する。本開示の他の態様は、デフォルトMPMと、MPMを判定するための順番と、MPMに関連する他の概念とに関する。
一例で、本開示は、ビデオデータを符号化するための方法について説明する。本方法は、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定することと、ビデオデータの現在のブロックを予測するための最確モード(MPM)を判定することと、現在のブロックを予測するためのイントラモードがMPMと比較される順番に基づいて各々のMPMの指標を判定することと、現在のブロックを予測するためのMPMのうちの1つが、現在のブロックを予測するためのイントラモードに一致するときに、その一致するMPMの指標を信号伝達することとを含む。
もう1つの例で、本開示は、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定し、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのMPMを判定し、現在のブロックを予測するためのイントラモードがMPMと比較される順番に基づいて各々のMPMの指標を判定し、現在のブロックを予測するためのMPMのうちの1つが現在のブロックを予測するためのイントラモードに一致するときにその一致するMPMの指標を信号伝達するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含むビデオデータを符号化するための装置について説明する。
もう1つの例で、本開示は、コンピュータ可読記憶媒体について説明する。本コンピュータ可読記憶媒体は、実行するときにデバイスの1つまたは複数のプロセッサにビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定させ、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのMPMを判定させ、現在のブロックを予測するためのイントラモードがMPMと比較される順番に基づいて各々のMPMの指標を判定させ、現在のブロックを予測するためのMPMのうちの1つが現在のブロックを予測するためのイントラモードに一致するときにその一致するMPMの指標を信号伝達させる命令がそこに記憶されてある。
もう1つの例で、本開示は、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定するための手段と、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのMPMを判定するための手段と、現在のブロックを予測するためのイントラモードがMPMと比較される順番に基づいて各々のMPMの指標を判定するための手段と、現在のブロックを予測するためのMPMのうちの1つが現在のブロックを予測するためのイントラモードに一致するときにその一致するMPMの指標を信号伝達するための手段とを含む、ビデオデータを符号化するための装置について説明する。
もう1つの例で、本開示は、ビデオデータを復号する方法について説明し、本方法は、現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストであって、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列されたMPMのリストを生成することと、そのMPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定することと、そのMPM指標を使用して現在のブロックのイントラモードを識別することと、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号することとを含む。
もう1つの例で、本開示は、現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときにビデオデータの現在のブロックのMPMのリストであって、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列されたMPMのリストを生成し、そのMPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定し、そのMPM指標を使用して現在のブロックのイントラモードを識別し、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む装置について説明する。
もう1つの例で、本開示は、コンピュータ可読記憶媒体について説明する。そのコンピュータ可読記憶媒体は、実行するときにデバイスの1つまたは複数のプロセッサに、現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストであって、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列されたMPMのリストを生成させ、そのMPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定させ、そのMPM指標を使用して現在のブロックのイントラモードを識別させ、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号させる命令がそこに記憶されてある。
もう1つの例で、本開示は、ビデオデータを復号するための装置について説明し、本装置は、現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストであって、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列されたMPMのリストを生成するため手段と、そのMPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定するための手段と、そのMPM指標を使用して現在のブロックのイントラモードを識別するための手段と、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号するための手段とを含む。
本開示の1つまたは複数の例の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載される。他の特徴、目的および利点が、その説明および図面と特許請求の範囲とから明らかとなろう。
本開示に記載の技法を使用することができる例示的ビデオ符号化および復号システムを示すブロック図。 本開示に記載の技法を実装することができる例示的ビデオ符号器のブロック図。 本開示に記載の技法を実装することができる例示的ビデオ復号器のブロック図。 イントラモード予測中に考慮することができるビデオデータのブロックのブロック図。 イントラモード予測について説明する概念図。 イントラモード予測について説明するもう1つの概念図。 本開示の態様による、最確イントラモード候補について示すブロック図。 本開示に記載の1つまたは複数の例によるビデオデータを符号化するための例示的方法の流れ図。 本開示に記載の1つまたは複数の例によるビデオデータを復号する例示的方法の流れ図。 本開示に記載の1つまたは複数の例によるビデオデータをコーディングする例示的方法の流れ図。
一例で、本開示の態様は、最確イントラ予測モード(MPM)のソーティングを対象とする。たとえば、いくつかのビデオコーディング技法によれば、ビデオコーダ(たとえば、ビデオ符号器またはビデオ復号器)は、現在コーディングされているブロックのMPMを判定および信号伝達する前に、MPMをソートすることができる。本開示の態様は、そのようなソーティングを取り除くことに関し、それはビデオコーダの複雑さを軽減することができる。
一例で、ビデオ符号器は、MPMがビデオデータのピクチャまたはスライスで出現する順番(たとえば、コーディング順番)でMPMのセットからのイントラ予測モードを含むMPMのリストを生成することができる。もう1つの例で、ビデオ符号器は、隣接するブロックのイントラモードが現在コーディングされるブロックと同じであるかどうかをビデオ符号器が検査する順番(本明細書では「検査の順番」と呼ばれる)でMPMのリストを生成することができる。ビデオ符号器は、生成されたリストの指標に従って、そのリスト内でMPMをソーティングまたは並べ替えすることなしに、MPMを信号伝達することができる。ビデオ復号器は、同プロセスを実行して、MPMのリストを生成し、符号化されたビットストリームからリストの指標を取得し、そのリスト内でMPMをソートするまたは並べ替えることなしに、その指標に従ってリストからMPMを選択することができる。
説明を目的とする一例で、ビデオコーダは、現在コーディングされているブロックの左に位置付けられたブロックのイントラモード(本明細書で「左に隣接するブロック」と呼ばれる)が、現在のブロックのイントラモードと同じであるかどうかを先ず検査することができる。ビデオコーダは、次いで、現在コーディングされているブロックの上に位置付けられたブロックのイントラモード(本明細書で「上に隣接するブロック」と呼ばれる)が現在のブロックのイントラモードと同じであるかどうかを検査することができる。この例では、本開示の態様によれば、左に隣接するブロックのイントラモードは、ビデオコーダによって保持されるMPMのリスト内にゼロ指標を有することができ、上に隣接するブロックのイントラモードは、そのリスト内の1の指標を有し得る。したがって、ビデオ符号器は、左に隣接するブロックの実際のイントラモード番号(たとえば、ビデオコーディング規格によって指定されるものとしての、所定のモード番号)が上に隣接するブロックより大きいかどうかにかかわらず、左に隣接するブロックのイントラモードの指標をゼロとして、そして、上に隣接するブロックの指標を1として、信号伝達することができる。別法として、ビデオコーダが左に隣接するブロックの前に上に隣接するブロックのイントラモードを検査する場合、そのビデオコーダは、上に隣接するそのブロックの指標をゼロとして、そして、左に隣接するブロックの指標を1として、信号伝達することができる。いずれにしても、本開示のこれらの例および態様によれば、ビデオ符号器は、リスト内のイントラモードを並べ替えるまたはソートすることなしそのイントラモードの指標を信号伝達することができる。いくつかの例で、ソーティングは、イントラモードがMPMのうちの1つではない場合に、イントラモードコーディングのために適用され得る。すなわち、ビデオ符号器は、MPMではないイントラモードを信号伝達するときにイントラモードのリストをソートするまたは他の方法で修正することができる。本開示の態様によれば、ビデオコーダが隣接するブロックのイントラモードを検査する順番(本明細書で「検査の順番」と呼ばれる)は、以前にコーディングされたブロックのイントラモードの収集された統計値に従って黙示的に導出されたイントラモードでもよい。他の例で、ビデオコーダは、隣接するブロックの可用性に基づいて検査の順番を導出することができる。さらに他の例で、ビデオ符号器は、検査の順番の明示的指示を信号伝達することができる(そして、ビデオ復号器は、符号化されたビットストリームから取得することができる)。
図1は、本開示に記載の技法を使用することができる例示的ビデオ符号化および復号システム10を示すブロック図である。図1に示すように、システム10は、宛先デバイス14によって後で復号されることになる符号化されたビデオデータを生成するソースデバイス12を含む。ソースデバイス12および宛先デバイス14は、デスクトップコンピュータ、ノートブック(たとえば、ラップトップ)コンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、いわゆる「スマート」フォンなどの電話送受話器、いわゆる「スマート」パッド、テレビジョン、カメラ、表示デバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲーム機、ビデオストリーミングデバイスなどを含む、様々なデバイスのいずれかを備え得る。いくつかの例で、ソースデバイス12および宛先デバイス14は、ワイヤレス通信に対応し得る。
宛先デバイス14は、リンク16を介して復号されることになる符号化されたビデオデータを受信することができる。リンク16は、ソースデバイス12から宛先デバイス14に符号化されたビデオデータを動かす能力を有する任意のタイプの媒体またはデバイスを備え得る。一例で、リンク16は、ソースデバイス12がリアルタイムで宛先デバイス14に直接に符号化されたビデオデータを送信することを可能にするための通信媒体を備え得る。符号化されたビデオデータは、ワイヤレス通信プロトコルなどの通信規格に従って変調され、宛先デバイス14に送信することができる。その通信媒体は、無線周波数(RF)スペクトルあるいは1つまたは複数の物理的伝送回路などの任意のワイヤレスまたはワイヤード通信媒体を備え得る。その通信媒体は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、または、インターネットなどのグローバルネットワークなど、パケットに基づくネットワークの部分を形成し得る。その通信媒体は、ルータ、スイッチ、基地局、または、ソースデバイス12から宛先デバイス14への通信を円滑に進めるために有用であり得る任意の他の機器を含み得る。
別法として、符号化されたデータは、出力インターフェース22から記憶デバイス24に出力することができる。同様に、符号化されたデータは、入力インターフェースによって記憶デバイス24からアクセスされ得る。記憶デバイス24は、ハードドライブ、Blu−ray(登録商標)ディスク、DVD、CD−ROM、フラッシュメモリ、揮発性または不揮発性メモリ、あるいは、符号化されたビデオデータを記憶するための任意の他の適切なデジタル記憶媒体などの様々な分散されたまたはローカルにアクセスされるデータ記憶媒体を含み得る。さらなる例で、記憶デバイス24は、ソースデバイス12によって生成された符号化されたビデオを保持することができるファイルサーバまたは別の中間記憶デバイスに一致し得る。宛先デバイス14は、ストリーミングまたはダウンロードを介して記憶デバイス24から記憶されたビデオデータにアクセスすることができる。そのファイルサーバは、符号化されたビデオデータを記憶することおよび宛先デバイス14にその符号化されたビデオデータを送信することができる任意のタイプのサーバでもよい。例示的ファイルサーバは、ウェブサーバ(たとえば、ウェブサイトのための)、ファイル転送プロトコル(FTP)サーバ、ネットワーク接続記憶(NAS)デバイス、またはローカルディスクドライブを含む。宛先デバイス14は、インターネット接続を含む任意の標準データ接続を介してその符号化されたビデオデータにアクセスすることができる。これは、ワイヤレスチャネル(たとえば、Wi−Fi(登録商標)接続)、ワイヤード接続(たとえば、DSL、ケーブルモデムなど)、または、ファイルサーバで記憶された符号化されたビデオデータにアクセスするのに適した両方の組合せを含み得る。記憶デバイス24からの符号化されたビデオデータの伝送は、ストリーミング伝送、ダウンロード伝送、または両方の組合せでもよい。
本開示の技法は、ワイヤレスアプリケーションまたは設定に必ずしも限定されない。本技法は、無線のテレビジョンブロードキャスト、ケーブルテレビジョン伝送、衛星テレビジョン伝送、たとえばインターネットを介する、ストリーミングビデオ伝送、データ記憶媒体での記憶のためのデジタルビデオの符号化、データ記憶媒体で記憶されたデジタルビデオの復号、または、他の適用例などの様々なマルチメディア適用例のいずれかをサポートするビデオコーディングに適用され得る。いくつかの例で、システム10は、ビデオストリーミング、ビデオプレイバック、ビデオブロードキャスティング、および/またはテレビ電話通信などの適用例をサポートするために、単方向または双方向ビデオ伝送をサポートするように構成することができる。
図1の例で、ソースデバイス12は、ビデオソース18、ビデオ符号器20、および出力インターフェース22を含む。いくつかの例で、出力インターフェース22は、変調装置/復調装置(モデム)および/または送信機を含み得る。ソースデバイス12で、ビデオソース18は、ビデオキャプチャデバイス、たとえばビデオカメラ、前にキャプチャされたビデオを含むビデオアーカイブ、ビデオコンテンツプロバイダからビデオを受信するためのビデオ供給インターフェース、および/または、ソースビデオとしてコンピュータグラフィックスデータを生成するためのコンピュータグラフィックスシステム、あるいはそのようなソースの組合せなどのソースを含み得る。一例として、ビデオソース18がビデオカメラである場合、ソースデバイス12および宛先デバイス14は、いわゆるカメラ付き携帯電話またはテレビ電話を形成し得る。しかし、本開示に記載の技法は、一般に、ビデオコーディングに適用可能でもよく、ワイヤレスおよび/またはワイヤードアプリケーションに適用され得る。
キャプチャされた、事前にキャプチャされた、またはコンピュータ生成されたビデオは、ビデオ符号器20によって符号化され得る。符号化されたビデオデータは、ソースデバイス12の出力インターフェース22を介して宛先デバイス14に直接に送信することができる。符号化されたビデオデータはまた(あるいは別法として)、復号および/またはプレイバックのために、宛先デバイス14または他のデバイスによる後のアクセスのために記憶デバイス24で記憶することができる。
宛先デバイス14は、入力インターフェース28と、ビデオ復号器30と、表示デバイス32とを含む。いくつかの例で、入力インターフェース28は、受信機および/またはモデムを含み得る。宛先デバイス14の入力インターフェース28は、リンク16を介して符号化ビデオデータを受信する。リンク16を介して通信される、または記憶デバイス24で提供される、符号化されたビデオデータは、ビデオデータを復号する際のビデオ復号器30などのビデオ復号器による使用のためにビデオ符号器20によって生成される様々な構文要素を含み得る。そのような構文要素は、通信媒体で送信される、記憶媒体で記憶される、またはファイルサーバで記憶される、符号化されたビデオデータで含まれ得る。
表示デバイス32は、宛先デバイス14と統合されても、その外部でもよい。いくつかの例で、宛先デバイス14は、統合された表示デバイスを含むことができ、外部表示デバイスとインターフェースをとるように構成することもできる。他の例で、宛先デバイス14は、表示デバイスでもよい。一般に、表示デバイス32は、復号されたビデオデータをユーザに表示し、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、または別のタイプの表示デバイスなどの様々な表示デバイスのいずれかを備え得る。
ビデオ符号器20およびビデオ復号器30は、現在開発中の高効率ビデオコーディング(HEVC)規格などのビデオ圧縮規格に従って動作することができ、HEVCテストモデル(HM)に準拠することができる。別法として、ビデオ符号器20およびビデオ復号器30は、別法としてMPEG−4、パート10、高度ビデオコーディング(AVC:Advanced Video Coding)と称される、ITU−TH.264規格などの他の独自のもしくは業界の規格またはそのような規格の拡張に従って動作することができる。しかし、本開示の技法は、特定のコーディング規格に限定されない。ビデオ圧縮規格の他の例は、MPEG−2、およびITU−TH.263を含む。
図1には示さないが、いくつかの態様で、ビデオ符号器20およびビデオ復号器30は、音声符号器および復号器と各々統合することができ、共通のデータストリームまたは別個のデータストリームでの音声とビデオの両方の符号化を処理するために、適切なMUX−DEMUXユニット、または他のハードウェアとソフトウェアとを含むことができる。該当する場合、いくつかの例で、MUX−DEMUXユニットは、ITU H.223マルチプレクサプロトコル、または、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの他のプロトコルに準拠することができる。
ビデオ符号器20およびビデオ復号器30は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、個別論理、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはその任意の組合せなど、様々な適切な符号器回路素子のいずれかとして各々実装することができる。本技法がソフトウェアで部分的に実装されるとき、デバイスは、適切な、非一時的コンピュータ可読媒体内のソフトウェアのための命令を記憶し、1つまたは複数のプロセッサを使用してハードウェアでその命令を実行して本開示の技法を実行することができる。ビデオ符号器20およびビデオ復号器30の各々は、1つまたは複数の符号器または復号器内に含めることができ、そのいずれかがそれぞれのデバイス内の結合された符号器/復号器(コーデック)の部分として統合され得る。
本開示は、概して、ビデオ復号器30などの別のデバイスにある種の情報を「信号伝達する」ビデオ符号器20を参照し得る。しかし、ビデオ符号器20は、ビデオデータの様々な符号化された部分とある種の構文要素を関連付けることによって、情報を信号伝達することができることを理解されたい。すなわち、ビデオ符号器20は、ビデオデータの様々な符号化された部分のヘッダにある種の構文要素を格納することによって、データを「信号伝達」することができる。いくつかの例で、そのような構文要素は、ビデオ復号器30によって受信および復号される以前に、符号化および記憶することができる(たとえば、記憶媒体34またはファイルサーバ36に格納される)。したがって、「信号伝達」という用語は、圧縮されたビデオデータを復号するための構文または他のデータの通信を、そのような通信が、媒体に格納された後の任意の時間に次いで復号デバイスによって検索され得る、符号化時にこの媒体に構文要素を格納するときに生じ得るなど、リアルタイムまたはほぼリアルタイムであるいはある期間にわたって生じるかどうかにかかわらず、示し得る。
JCT−VCは、HEVC標準の開発で正常に機能している。HEVC標準化の努力は、HEVCテストモデル(HM)と称されるビデオコーディングデバイスの進化するモデルに基づく。HEVCの最新の作業草案(WD)、以下HEVC WD7と称する、は、http://phenix.int-evry.fr/jct/doc_end_user/documents/9_Geneva/wg11/JCTVC-I1003-v5.zipで入手可能であり、より最新のバージョンはhttp://phenix.int-evry.fr/jct/doc_end_user/documents/9_Geneva/wg11/JCTVC-I1003-v6.zipで入手可能であり、その両方を、これにより、その全内容が記載されたように参照によって本明細書に組み込むものとする。HMは、たとえば、ITU−TH.264/AVCによる、既存のデバイスに関連するビデオコーディングデバイスのいくつかの追加の機能を推定する。たとえば、H.264が9つのイントラ予測符号化モードを提供するのに対して、HMは33ものイントラ予測符号化モードを提供することができる。
一般に、HMのワーキングモデルは、ビデオフレームまたはピクチャが、ルマサンプルとクロマサンプルの両方を含むツリーブロックまたは最大コーディングユニット(LCU)の順番列に分割され得ることについて説明する。ツリーブロックは、H.264規格のマクロブロックと同様の目的を有する。スライスは、コーディング順番でいくつかの連続するツリーブロックを含む。ビデオフレームまたはピクチャは、1つまたは複数のスライスに区分することができる。各ツリーブロックは、四分木によるコーディングユニット(CU)に分けることができる。たとえば、四分木の根ノードとしてのツリーブロックは、4つの子ノードに分けることができ、各子ノードは、順に、親ノードであることが可能であり、別の4つの子ノードに分けられ得る。四分木の葉ノードとしての、最後の、分割されない子ノードは、コーディングノード、たとえばコーディングされたビデオブロック、を備えることができる。コーディングされたビットストリームに関連する構文データは、ツリーブロックが分割され得る最大の回数を定義することができ、コーディングノードの最小のサイズを定義することもできる。
コーディングユニット(CU)は、コーディングノードと、そのコーディングノードに関連する予測ユニット(PU)および変換ユニット(TU)を含む。CUのサイズは、コーディングノードのサイズに対応し、形は正方形でなければならない。CUのサイズは、8×8ピクセルから最大64×64ピクセル以上を有するツリーブロックのサイズにまでわたり得る。各CUは、1つまたは複数のPUと1つまたは複数のTUとを含み得る。CUに関連する構文データは、たとえば、1つまたは複数のPUへのCUの区分化を記載し得る。区分モードは、CUがスキップまたは直接モード符号化、イントラ予測モード符号化、もしくはインター予測モード符号化されるかどうかで異なり得る。PUは、形で非正方形に区分され得る。CUに関連する構文データはまた、たとえば、四分木による1つまたは複数のTUへのCUの区分も記載することができる。変換ユニット(TU)は、正方形または非正方形の形でもよい。
HEVC標準は、異なるCUで異なり得るTUによる変換を可能にする。TUは、通常は、区分されるLCUのために定義された所与のCU内のPUのサイズに基づいてサイズを決めることができるが、いつもそうであるとは限らない。TUは、通常は、PUと同サイズまたはそれより小さい。いくつかの例で、CUに対応する残りのサンプルは、「残りの四分木」(RQT:residual quad tree)として知られる四分木構造を使用し、より小さいユニットにさらに分割され得る。QRTの葉ノードは、変換ユニット(TU)と呼ばれ得る。TUに関連するピクセル差値は、量子化され得る変換係数を作り出すために、変換することができる。
一般に、PUは、予測処理に関連するデータを含む。たとえば、PUがイントラモード符号化されるとき、そのPUは、そのPUのイントラ予測モードを記載するデータを含み得る。もう1つの例として、PUがインターモード符号化されるとき、そのPUは、そのPUの動きベクトルを定義するデータを含み得る。PUの動きベクトルを定義するデータは、たとえば、その動きベクトルの水平成分、その動きベクトルの垂直成分、その動きベクトルの解像度(たとえば、4分の1のピクセル精度または8分の1のピクセル精度)、その動きベクトルが指す参考ピクチャ、および/または、その動きベクトルの参考ピクチャリスト(たとえば、リスト0、リスト1、またはリストC)を記載し得る。
一般に、TUは、変換および量子化処理のために使用される。1つまたは複数のPUを有する所与のCUはまた、1つまたは複数の変換ユニット(TU)を含み得る。予測に続いて、ビデオ符号器20は、そのPUに対応する残りの値を計算することができる。その残りの値は、変換係数に変換し、量子化し、エントロピコーディングのための直列化された変換係数を生み出すためにTUを使用してスキャンすることができる、ピクセル差値を備える。本開示は、通常は、CUのコーディングノードを指すために「ビデオブロック」という用語を使用する。いくつかの特定の例で、本開示はまた、コーディングノードとPUおよびTUとを含むツリーブロック、たとえば、LCUまたはCU、を指すために「ビデオブロック」という用語を使用することがある。
ビデオ順番列は、通常は、一連のビデオフレームまたはピクチャを含む。1群のピクチャ(GOP)は、一般に、ビデオピクチャのうちの一連の1つまたは複数を備える。GOPは、そのGOPのヘッダ、それらのピクチャのうちの1つまたは複数のヘッダ、または、そのGOPに含まれるいくつかのピクチャを記載する他の場所に、構文データを含むことができる。ピクチャの各スライスは、それぞれのスライスの符号化モードを記載するスライス構文データを含み得る。ビデオ符号器20は、通常は、ビデオデータを符号化するために、個別のビデオスライス内のビデオブロックで動作する。ビデオブロックは、CU内のコーディングノードに対応し得る。そのビデオブロックは、固定のまたは変化するサイズを有することができ、指定されたコーディング規格によりサイズは異なり得る。
一例として、HMは、様々なPUサイズでの予測をサポートする。特定のCUのサイズが2N×2Nであると仮定すると、HMは、2N×2NまたはN×NのPUサイズでのイントラ予測と、2N×2N、2N×N、N×2N、またはN×Nの対称的PUサイズでのインター予測をサポートする。HMはまた、2N×nU、2N×nD、nLx2N、およびnRx2NのPUサイズでのインター予測のための非対称区分化をサポートする。非対称区分化では、CUの1つの方向は区分されないが、他の方向は25%と75%に区分される。25%区分に対応するUの部分は、「n」とその後に続く「上」、「下」、「左」、または「右」の指示で指示される。したがって、たとえば、「2N×nU」は、上に2N×0.5N PU、下に2N×1.5N PUで水平に区分された2N×2NのCUを示す。
本開示で、「N×N」および「NかけるN」は、縦寸法および横寸法に関するビデオブロックのピクセル寸法、たとえば、16×16ピクセルまたは16かける16ピクセル、を示すために同義的に使用することができる。一般に、16×16ブロックは、垂直方向に16ピクセル(y=16)と水平方向に16ピクセル(x=16)とを有することになる。同様に、N×Nブロックは、一般に、垂直方向のNピクセルと水平方向のNピクセルとを有し、Nは非負整数値を表す。ブロック内のピクセルは、行と列とで配列され得る。さらに、ブロックは、垂直方向と同じ数のピクセルを水平方向で有する必要は必ずしもない。たとえば、ブロックは、N×Mピクセルを備えることができ、Mは必ずしもNと等しくはない。
CUのPUを使用するイントラ予測またはインター予測コーディングに続いて、ビデオ符号器20は、CUのTUの残りのデータを計算することができる。そのPUは、空間領域(ピクセル領域とも称される)内にピクセルデータを備えることができ、TUは、変換、たとえば、残りのビデオデータへの離散コサイン変換(DCT)、整数変換、ウェーブレット変換、または概念的に同様の変換、の適用に続いて変換領域内に係数を備えることができる。その残りのデータは、符号化されないピクチャのピクセルとPUに対応する予測値との間のピクセル差に対応し得る。ビデオ符号器20は、CUの残りのデータを含むTUを形成し、次いで、そのTUを変換してそのCUの変換係数を作り出すことができる。
変換係数を作り出すための任意の変換に続いて、ビデオ符号器20は、その変換係数の量子化を実行することができる。量子化は、一般に、変換係数が、圧縮をさらに提供し、量子化されて、その係数を表すために使用されるデータの量を恐らくは減らす、プロセスを示す。量子化プロセスは、一部またはすべての係数に関連するビット深度を減らし得る。たとえば、nビット値は、量子化中にmビット値まで切り捨てることができ、nはmよりも大きい。
いくつかの例で、ビデオ符号器20は、所定のスキャン順序を使用して、量子化された変換係数をスキャンして、エントロピ符号化され得る直列化されたベクトルを作り出すことができる。他の例で、ビデオ符号器20は、適応型スキャンを実行することができる。量子化された変換係数をスキャンして一次元ベクトルを形成した後に、ビデオ符号器20は、たとえば、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC:context adaptive variable length coding)、コンテキスト適応型2進演算コーディング(CABAC:context adaptive binary arithmetic coding)、構文に基づくコンテキスト適応型2進演算コーディング(SBAC:syntax-based context-adaptive binary arithmetic coding)、確率区間区分化エントロピ(PIPE:Probability Interval Partitioning Entropy)コーディングまたは別のエントロピ符号化方法論に従って、一次元ベクトルをエントロピ符号化することができる。ビデオ符号器20はまた、ビデオデータを復号する際にビデオ復号器30によって使用するためにその符号化されたビデオデータに関連する構文要素をエントロピ符号化することができる。
CABACを実行するために、ビデオ符号器20は、送信されることになるシンボルにコンテキストモデル内のコンテキストを割り当てることができる。そのコンテキストは、たとえば、シンボルの隣接する値がゼロではないかどうかに関連し得る。CAVLCを実行するために、ビデオ符号器20は、送信されることになるシンボルの可変長コードを選択することができる。可変長コーディング(VLC)でのコードワードは、比較的より短いコードがより可能性の高いシンボルに対応し、一方、より長いコードがより可能性の低いシンボルに対応するように、構築することができる。この方法で、VLCの使用は、たとえば、送信されることになる各シンボルのための等しい長さのコードワードの使用を介し、ビットの節約を達成することができる。確率判定は、そのシンボルに割り当てられるコンテキストに基づき得る。
いくつかの例で、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、イントラ予測コーディング中にいわゆる「最確」イントラ予測モードを識別することができる。すなわち、たとえば、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、現在コーディングされているブロックに隣接する以前にコーディングされたブロック(「参考ブロック」と呼ばれる)のイントラ予測モードを識別し、そのようなイントラ予測モードを現在コーディングされているブロック(「現在のブロック」と呼ばれる)のイントラ予測モードと比較することができる。そのような参考ブロックのイントラモードは、現在のブロックへの隣接するブロックの空間近接により、その現在のブロックと同じまたは同様である比較的高い確率を有し得る。以下でさらに詳しく説明されるように、複数の参考ブロックのイントラ予測モードが、MPMを識別するときに考慮され得る。
加えて、いくつかの例によれば、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、MPMを識別する指標を信号伝達することができる。すなわち、各イントラモードは、コーディング規格に従って定義されるような、複数の起こり得るイントラモードのうちの1つとしてそのイントラモードを識別する関連(オリジナル)イントラモード指標を有し得る。たとえば、提案されているHEVC標準は、最高35までのイントラモードをサポートすることができ、各イントラモードは、そのイントラモードを識別するために使用することができる指標値を割り当てられる(たとえば、参照用テーブルへの指標値)。
いくつかのビデオコーディング規格によれば、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、オリジナルイントラモード指標値に従ってMPMをソートすることができる。ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、次いで、より小さいオリジナルイントラモード指標(たとえば、より低いオリジナル指標値)を有するイントラモードに「0」の新しい指標値を、次に大きいオリジナルイントラモード指標値(たとえば、より高いオリジナルイントラモード指標値)を有するイントラモードに「1」の指標値をというように割り当てることができる。この方法で、ビデオ符号器20は、実際のイントラモード指標を送ることより少ないビットを使用してMPMを信号伝達することができる(そして、ビデオ復号器30は、符号化されたビットストリームから検索することができる)。しかし、MPMを使用してイントラモードを指示することによって達成される利得にもかかわらず、イントラモードソーティングは、コーディングプロセスに計算の複雑さを増やし得る。
本開示の態様によれば、MPMの指標値に基づいてMPMをソートするのではなくて、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、ソーティングを必要としないMPMのリストを生成することができる。すなわち、たとえば、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番でMPMに指標値を割り当てることができる。他の例で、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、MPMがコーディングされる順番に従って指標値を割り当てることができる。この方法では、コーディングされるイントラモードがMPMのうちの1つと等しい場合、MPMは、それらのオリジナルイントラモード指標値に従ってソートされる必要はなく、ビデオコーダの複雑さは軽減することができる。いくつかの例で、イントラモードがMPMのうちの1つと等しくない場合、イントラモードソーティングが、そのイントラモードをコーディングするために適用され得る。
いくつかの例で、ビデオ符号器20は、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定し、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのMPMを判定し、比較の順番でそのMPMの各々とそのイントラモードを比較し、その比較の順番に基づいて各々のMPMの指標を判定し、ビットストリーム内のデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードと一致するMPMの指標を信号伝達する。
追加で、一例で、ビデオ符号器20は、比較の順番でそのMPMの生成されたリストを信号伝達することができる。ビデオ符号器20はまた、各々のMPMの指標が、昇順でのそのリスト内の各々のMPMへの指標値の割当てを備えることを判定することができる。別の例で、ビデオ符号器20は、そのMPMの指標が信号伝達されたことを指示するために、そのMPMの指標の前にMPMフラグを信号伝達することができる。
MPMは、その現在のブロックの左に隣接するビデオブロックとその現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連付けることができ、その比較の順番は、上に隣接するブロックの比較の前に、左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較を備え得る。MPMは、その現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、その現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連付けることができ、その比較の順番は、左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較の前に上に隣接するブロックに関連するイントラモードの比較を備え得る。
別の例で、ビデオ復号器30は、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストを生成することができる。そのMPMのリストは、次いで、比較の順番で配列され得る。この比較の順番は、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードが、ビデオデータの現在のブロックの符号化中に、ビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番を示すことができる。ビデオ復号器30は、MPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定することができる。ビデオ復号器30は、次いで、そのMPM指標を使用して現在のブロックのイントラモードを識別し、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号することができる。
一例で、3つ以上の参考ブロックは、現在のブロックより上に置かれ、その現在のブロックに隣接する1つまたは複数のブロックを含む。その3つ以上の参考ブロックは、現在のビデオブロックの左に置かれ、その現在のブロックに隣接する1つまたは複数のブロックを含み得る。一例で、そのMPMのリストは、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードが、ビデオデータの現在のブロックの符号化中に、ビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番を示す、比較の順番で配列され得る。
別の例で、MPMは、その現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、その現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連付けることができ、比較の順番は、上に隣接するブロックに関連するイントラモードの比較の前に、左に隣接するブロックに関連するイントラモードの比較を含み得る。さらなる例で、MPMは、その現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、その現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連付けることができ、その比較の順番は、左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較の前に、上に隣接するブロックに関連するイントラモードの比較を備える。
本開示のある種の態様は、ブロックAまたはブロックBのいずれかがイントラモードコーディングのために使用可能ではない場合のデフォルトモードの割当てに関する。たとえば、ビデオ符号器20またはビデオ復号器30などのビデオコーダは、ビデオデータの現在のブロックを識別することができる。そのコーダは、そのブロックがビデオデータの現在のブロックのMPMを判定するための参考ブロックとして使用するために使用可能ではないかどうかに関する判定を行うことができる。そのビデオコーダは、参考ブロックとして使用するために使用可能ではない任意のブロックにデフォルトイントラモードを割り当てることができる。いくつかの例で、デフォルトイントラモードは、プレーナモード、DCモードなどでもよい。そのコーダは、ビデオデータの1つまたは複数のブロックのイントラモードに基づいてビデオデータの現在のブロックのイントラモードを判定することができる。追加で、そのコーダは、判定されたイントラモードを使用し、現在のブロックをコーディングすることができる。
図2は、本開示に記載の技法を実装することができる例示的ビデオ符号器20を示すブロック図である。ビデオ符号器20は、ビデオスライス内のビデオブロックのイントラコーディングとインターコーディングとを実行することができる。イントラコーディングは、所与のビデオフレームまたはピクチャ内のビデオにおける空間冗長性を低減するまたは取り除くために、空間予測に依存する。インターコーディングは、ビデオ順番列の隣接フレームまたはピクチャ内のビデオにおける時間冗長性を低減するまたは取り除くために、時間予測に依存する。イントラモード(Iモード)は、いくつかの空間に基づく圧縮モードのいずれかを示し得る。単方向予測(Pモード)または双予測(Bモード)などのインターモードは、いくつかの時間に基づく圧縮モードのいずれかを示し得る。
図2の例で、ビデオ符号器20は、区分化ユニット35と、予測ユニット41と、参考ピクチャメモリ64と、アナログ加算器50と、変換処理ユニット52と、量子化ユニット54と、エントロピ符号化ユニット56とを含む。予測ユニット41は、動き推定ユニット42と、動き補正ユニット44と、イントラ予測ユニット46とを含む。ビデオブロック再構成のために、ビデオ符号器20はまた、逆量子化ユニット58と、逆変換ユニット60と、アナログ加算器62とを含む。非ブロック化フィルタ(図2に示さず)はまた、再構築されたビデオからブロックノイズアーティファクトを取り除くために、フィルタブロック境界に含まれ得る。必要に応じて、非ブロック化フィルタは、通常は、アナログ加算器62の出力にフィルタをかけることになる。追加のループフィルタ(ループ内またはループ後の)もまた、非ブロック化フィルタに加えて使用することができる。
図2に示すように、ビデオ符号器20は、ビデオデータを受信し、区分化ユニット35は、そのデータをビデオブロックに区分する。この区分化はまた、たとえば、LCUおよびCUの四分木構造による、スライス、タイル、または他のより大きなユニットへの区分化、ならびにビデオブロック区分化を含み得る。ビデオ符号器20は、概して、符号化されることになるビデオスライス内のビデオブロックを符号化する構成要素を示す。一般に、スライスは、複数のビデオブロックに(そして、場合により、タイルと呼ばれるビデオブロックのセットに)分割され得る。
予測ユニット41は、エラー結果(たとえば、コーディング速度および歪みのレベル)に基づいて現在のビデオブロックのために、複数のイントラコーディングモードのうちの1つまたは複数のインターコーディングモードのうちの1つなど、複数の起こり得るコーディングモードのうちの1つを選択することができる。予測ユニット41は、結果としてもたらされたイントラまたはインターコーディングされたブロックをアナログ加算器50に提供して残りのブロックデータを生成し、アナログ加算器62に参考ピクチャとして使用するための符号化されたブロックを再構築することができる。
予測ユニット41内の動き推定ユニット42および動き補正ユニット44は、1つまたは複数の参考ピクチャ内の1つまたは複数の予測ブロックに関連する現在のビデオブロックのインター予測コーディングを実行して時間的圧縮を提供する。動き推定ユニット42は、ビデオ順番列の所定のパターンによりビデオスライスのインター予測モードを判定するように構成され得る。その所定のパターンは、Pスライス、BスライスまたはGPBスライスとして順番列内のビデオスライスを指定することができる。動き推定ユニット42および動き補正ユニット44は、高度に統合され得るが、概念的目的で別個に示される。動き推定ユニット42によって実行される動き推定は、ビデオブロックの動きを推定する動きベクトルを生成するプロセスである。動きベクトルは、たとえば、参考ピクチャ内の予測ブロックに比べた現在のビデオフレームまたはピクチャ内のビデオブロックのPUの変位を指示することができる。
予測ブロックは、絶対差(SAD)の和、自乗差(SSD)の和、または他の差メトリクスによって判定することができる、ピクセル差に関してコーディングされることになるビデオブロックのPUに厳密と一致することが発見されたブロックである。いくつかの例で、ビデオ符号器20は、参考ピクチャメモリ64内に記憶された参考ピクチャのサブ整数ピクセル位置の値を計算することができる。たとえば、ビデオ符号器20は、参考ピクチャの4分の1ピクセル位置、8分の1ピクセル位置、または他の分数のピクセル位置の値を補間することができる。したがって、動き推定ユニット42は、全ピクセル位置および分数のピクセル位置に関連する動き探索を実行し、分数のピクセル精度で動きベクトルを出力することができる。
動き推定ユニット42は、参考ピクチャの予測ブロックの位置とPUの位置を比較することによって、インターコーディングされたスライス内のビデオブロックのPUの動きベクトルを計算する。その参考ピクチャは、第1の参考ピクチャリスト(リスト0)または第2の参考ピクチャリスト(リスト1)から選択することができ、それらの各々は参考ピクチャメモリ64内で記憶された1つまたは複数の参考ピクチャを識別する。動き推定ユニット42は、計算された動きベクトルをエントロピ符号化ユニット56および動き補正ユニット44に送る。
動き補正ユニット44によって実行される動き補正は、サブピクセル精度への補間を場合により実行し、動き推定によって判定された動きベクトルに基づいて予測ブロックをフェッチまたは生成することを含み得る。現在のビデオブロックのPUの動きベクトルを受信したとき、動き補正ユニット44は、その動きベクトルが参考ピクチャリストのうちの1つの中で指す予測ブロックを見つけることができる。ビデオ符号器20は、ピクセル差値を形成し、コーディングされる現在のビデオブロックのピクセル値から予測ブロックのピクセル値を減算することによって、残りのビデオブロックを形成する。そのピクセル差値は、そのブロックの残りのデータを形成し、ルマ差構成要素とクロマ差構成要素の両方に含まれ得る。アナログ加算器50は、この減算操作を実行する1つまたは複数の構成要素を表す。動き補正ユニット44はまた、ビデオスライスのビデオブロックを復号する際にビデオ復号器30によって使用するためのそのビデオブロックおよびそのビデオスライスに関連する構文要素を生成することができる。
予測ユニット41内のイントラ予測ユニット46は、コーディングされることになる現在のブロックとしての同ピクチャまたはスライス内の1つまたは複数の隣接するブロックに関連する現在のビデオブロックのイントラ予測コーディングを実行して、空間圧縮を提供することができる。その結果、イントラ予測ユニット46は、前述のように、動き推定ユニット42および動き補正ユニット44によって実行されるインター予測の代替として、現在のブロックをイントラ予測することができる。具体的には、イントラ予測ユニット46は、現在のブロックを符号化するために使用するためのイントラ予測モードを判定することができる。いくつかの例で、イントラ予測ユニット46は、たとえば別個の符号化が経過する間に、様々なイントラ予測モードを使用し、現在のブロックを符号化することができ、そして、イントラ予測ユニット46(または、いくつかの例で、モード選択ユニット40)は、テストされたモードから使用するために適切なイントラ予測モードを選択することができる。
たとえば、イントラ予測ユニット46は、様々なテストされたイントラ予測モードの速度歪み分析を使用し、速度歪み値を計算し、テストされたモードの間で最良の速度歪み特性を有するイントラ予測モードを選択することができる。速度歪み分析は、一般に、符号化されたブロックとオリジナルの間の歪み(またはエラー)の量、符号化ブロックを作り出すために符号化された符号化されていないブロック、ならびに、その符号化ブロックを作り出すために使用されるビット速度(すなわち、ビットの数)を判定する。イントラ予測ユニット46は、様々な符号化されたブロックの歪みおよび速度から比率を計算して、どのイントラ予測モードがそのブロックの最良の速度歪み値を提示するかを判定することができる。提案されているHEVC標準によれば、最高35までのイントラ予測モードが存在することが可能であり、各イントラ予測モードは、指標と関連付けられ得る。
本開示の態様は、概して、イントラコーディングに関する。したがって、本開示のある種の技法は、イントラ予測ユニット46によって実行され得る。すなわち、たとえば、イントラ予測ユニット46は、以下の図4〜10に関して記載される本開示の技法を実行することができる。他の例で、ビデオ符号器20の1つまたは複数の他のユニットは、追加でまたは別法として、本開示の技法を実行する責任を負い得る。
たとえば、イントラ予測ユニット46は、現在符号化されているブロックのイントラモードを判定することができる(たとえば、前述のように、速度歪み分析により)。イントラ予測ユニット46はまた、現在イントラコーディングされているブロックに隣接する1つまたは複数の前にコーディングされたブロック(MPMと呼ばれる)のイントラ予測モードを判定することができる。イントラ予測ユニット46は、たとえば、以下にさらに詳しく説明するように、現在のブロックのイントラモードとMPMを比較することによって、隣接するブロックの判定されたイントラモードに基づいて現在のブロックの判定されたイントラモードを指示することができる。
本開示の態様によれば、イントラ予測ユニット46は、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番でMPMのリストを生成することができる。イントラ予測ユニット46は、次いで、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番でMPMに指標値を割り当てることができる。この方法で、イントラ予測ユニット46は、MPMをソートすることなしに、それらのオリジナルイントラモード指標値(たとえば、ビデオコーディング規格による)に従って、特定のMPMを指示することができる。
予測ユニット41が、インター予測またはイントラ予測のいずれかを介して、現在のビデオブロックの予測ブロックを生成した後に、ビデオ符号器20は、現在のビデオブロックからその予測ブロックを減算することによって、残りのビデオブロックを形成する。その残りのブロック内の残りのビデオデータは、1つまたは複数のTUに含まれてもよく、変換処理ユニット52に適用され得る。変換処理ユニット52は、離散コサイン変換(DCT)または概念的に同様の変換などの変換を使用し、残りのビデオデータを残りの変換係数に変換する。変換処理ユニット52は、その残りのビデオデータをピクセル領域から周波数領域などの変換領域に変換することができる。
変換処理ユニット52は、結果としてもたらされた変換係数を量子化ユニット54に送ることができる。量子化ユニット54は、その変換係数を量子化して、ビット速度をさらに低減する。その量子化プロセスは、その係数のうちのいくつかまたはすべてに関連するビット深度を低減することができる。量子化の程度は、量子化パラメータを調節することによって、修正することができる。いくつかの例で、量子化ユニット54は、次いで、量子化された変換係数を含む行列のスキャンを実行することができる。別法として、エントロピ符号化ユニット56が、そのスキャンを実行することが可能である。
量子化に続いて、エントロピ符号化ユニット56は、量子化された変換係数をエントロピ符号化する。たとえば、エントロピ符号化ユニット56は、コンテキスト適応型可変長コーディング(CAVLC)、コンテキスト適応型2進演算コーディング(CABAC)、構文に基づくコンテキスト適応型2進演算コーディング(SBAC)、確率区間区分化エントロピ(PIPE)コーディングまたは別のエントロピ符号化方法論もしくは技法を実行することができる。エントロピ符号化ユニット56はまた、コーディングされる現在のビデオスライスの動きベクトルと他の構文要素とをエントロピ符号化することができる。エントロピ符号化ユニット56によるエントロピ符号化に続いて、符号化されたビットストリームは、ビデオ復号器30に送信され、ビデオ復号器30による後の送信または検索のためにアーカイブされ得る。
エントロピコーディングユニット56は、本開示の技法に従って、選択されたイントラ予測モードを指示する情報を符号化することができる。ビデオ符号器20は、複数のイントラ予測モード指標テーブルと複数の修正されたイントラ予測モード指標テーブル(やはりコードワードマッピングテーブルと呼ばれる)と、様々なブロックのコンテキストの符号化の定義と、MPM、イントラ予測モード指標テーブル、および各々のコンテキストのために使用するための修正されたイントラ予測モード指標テーブルの指示とを含み得る、送信されるビットストリーム構成データに含まれ得る。
逆量子化ユニット58および逆変換ユニット60は、それぞれに、逆量子化と逆変換とを適用して、参考ピクチャの参考ブロックとして後で使用するためのピクセル領域内の残りのブロックを再構築する。動き補正ユニット44は、参考ピクチャリストのうちの1つの中の参考ピクチャのうちの1つの予測ブロックに残りのブロックを追加することによって、参考ブロックを計算することができる。動き補正ユニット44はまた、その再構築された残りのブロックに1つまたは複数の補間フィルタを適用して、動き推定で使用するためのサブ整数ピクセル値を計算することができる。アナログ加算器62は、その再構築された残りのブロックを動き補正ユニット44によって作り出された動き補正された予測ブロックに追加して、参考ピクチャメモリ64で記憶するために参考ブロックを作り出す。その参考ブロックは、その後のビデオフレームまたはピクチャ内のブロックをインター予測するために、参考ブロックとして動き推定ユニット42および動き補正ユニット44によって使用され得る。
図3は、本開示に記載の技法を実装することができる例示的ビデオ復号器30を示すブロック図である。図3の例で、ビデオ復号器30は、エントロピ復号ユニット80と、予測ユニット81と、逆量子化ユニット86と、逆変換ユニット88と、アナログ加算器90と、参考ピクチャメモリ92とを含む。予測ユニット81は、動き補正ユニット82と、イントラ予測ユニット84とを含む。ビデオ復号器30は、いくつかの例で、図2からのビデオ符号器20に関して記載された符号化パスと概して互恵的な復号パスを実行することができる。
復号プロセス中に、ビデオ復号器30は、符号化されたビデオスライスのビデオブロックと関連構文要素とを表す符号化されたビデオビットストリームをビデオ符号器20から受信する。ビデオ復号器30のエントロピ復号ユニット80は、そのビットストリームをエントロピ復号して、量子化された係数と、動きベクトルと、他の構文要素とを生成する。エントロピ復号ユニット80は、動きベクトルと、他の構文要素とを予測ユニット81に転送する。ビデオ復号器30は、ビデオスライスレベルおよび/またはビデオブロックレベルでその構文要素を受信することができる。
ビデオスライスがイントラコーディングされた(I)スライスとしてコーディングされるとき、予測ユニット81のイントラ予測ユニット84は、信号伝達されるイントラ予測モードと、現在のフレームまたはピクチャの以前に復号されたブロックからのデータとに基づいて、現在のビデオスライスのビデオブロックの予測データを生成することができる。
前述のように、本開示の態様は、概して、イントラコーディングに関する。したがって、本開示のある種の技法は、イントラ予測ユニット84によって実行することができる。すなわち、たとえば、イントラ予測ユニット84は、以下に図4〜7に関して記載された本開示の技法を実行することができる。他の例で、ビデオ復号器30の1つまたは複数の他のユニットは、追加でまたは別法として、本開示の技法を実行する責任を負い得る。
たとえば、イントラ予測ユニット84は、エントロピ復号ユニット80からビデオデータの現在のブロックを復号するためのMPMのリストへの指標を取得することができる。イントラ予測ユニット84は、ビデオ符号器20と同じ方式、たとえばMPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番、でリスト内にMPMを含めることによって、その指標が属するリストを生成することができる。イントラ予測ユニット84は、次いで、取得された指標に基づいてビデオデータの現在のブロックを復元するための適切なイントラモードを判定することができる。この方法で、イントラ予測ユニット84は、MPMのオリジナルイントラモード指標値に従って(たとえば、ビデオコーディング規格に従って)MPMをソートすることなしに現在のブロックを復号するための適切なMPMを判定することができる。
ビデオピクチャが、インターコーディングされた(たとえば、B、PまたはGPB)スライスとしてコーディングされるとき、予測ユニット81の動き補正ユニット82は、エントロピ復号ユニット80から受信された動きベクトルおよび他の構文要素に基づいて現在のビデオスライスのビデオブロックの予測ブロックを作り出す。その予測ブロックは、参考ピクチャリストのうちの1つの中の参考ピクチャのうちの1つから作り出すことができる。ビデオ復号器30は、参考ピクチャメモリ92内に記憶された参考ピクチャに基づいてデフォルト構造技法を使用し、参考ピクチャリスト、リスト0、およびリスト1、を構築することができる。
動き補正ユニット82は、動きベクトルと他の構文要素とを構文解析することによって、現在のビデオスライスのビデオブロックの予測情報を判定し、その予測情報を使用して、復号される現在のビデオブロックの予測ブロックを作り出す。たとえば、動き補正ユニット82は、受信された構文要素うちののいくつかを使用して、そのビデオスライスのビデオブロックをコーディングするために使用される予測モード(たとえば、イントラまたはインター予測)と、インター予測スライスタイプ(たとえば、Bスライス、Pスライス、またはGPBスライス)と、そのスライスの参考ピクチャリストのうちの1つまたは複数の構造情報と、そのスライスのインター符号化された各ビデオブロックの動きベクトルと、そのスライスのインターコーディングされた各ビデオブロックのインター予測状況と、現在のビデオスライス内のビデオブロックを復号するための他の情報とを判定する。
動き補正ユニット82はまた、補間フィルタに基づいて補間を実行することができる。動き補正ユニット82は、参考ブロックのサブ整数ピクセルの補間された値を計算するためにそのビデオブロックの符号化中にビデオ符号器20によって使用されるものとして、補間フィルタを使用することができる。この場合、動き補正ユニット82は、受信された構文要素からビデオ符号器20によって使用される補間フィルタを判定し、その補間フィルタを使用して予測ブロックを作り出すことができる。
逆量子化ユニット86は、逆量子化する、たとえば、ビットストリームで提供され、エントロピ復号ユニット80によって復号された量子化された変換係数を逆量子化する。逆量子化プロセスは、量子化の程度と、同様に、適用されるべき逆量子化の程度とを判定するために、そのビデオスライス内の各ビデオブロックのビデオ符号器20によって計算される量子化パラメータの使用を含むことができる。逆変換ユニット88は、ピクセル領域内の残りのブロックを作り出すために、変換係数に逆変換、たとえば、逆DCT、逆整数変換、または概念的に同様の逆変換プロセス、を適用する。
動き補正ユニット82が動きベクトルおよび他の構文要素に基づいて現在のビデオブロックの予測ブロックを生成した後、ビデオ復号器30は、動き補正ユニット82によって生成された対応する予測ブロックと逆変換ユニット88からの残りのブロックを合計することによって、復号されたビデオブロックを形成する。アナログ加算器90は、この加算演算を実行する1つまたは複数の構成要素を表す。必要に応じて、非ブロック化フィルタはまた、ブロックノイズアーティファクトを取り除くために、復号されたブロックにフィルタをかけるために適用され得る。他のループフィルタ(コーディングループ内のまたはコーディングループ後のいずれか)もまた、ピクセル遷移を滑らかにするために、または他の方法でビデオ品質を改善するために、使用され得る。所与のフレームまたはピクチャ内の復号されたビデオブロックは、次いで、その後の動き補正のために使用される参考ピクチャを記憶する参考ピクチャメモリ92で記憶される。参考ピクチャメモリ92はまた、図1の表示デバイス32などの表示デバイスで後で提示するために復号されたビデオを記憶する。
前述のように、本開示の技法は、概して、イントラコーディングに関する。本開示の技法は、たとえば、図1〜3に関して図示および記載されるようなビデオ符号器20およびビデオ復号器30を含む、本開示に記載のどのビデオコーダによっても実行され得ることを理解されたい。すなわち、一例で、図2に関して記載されるイントラ予測ユニット46は、ビデオデータのブロックの符号化中にイントラ予測を実行するときに、以下に記載のある種の技法を実行することができる。別の例で、図3に関して記載されたイントラ予測ユニット84は、ビデオデータのブロックの復号中にイントラ予測を実行するときに、以下に記載されるある種の技法を実行することができる。したがって、一般的な「ビデオコーダ」の参照は、ビデオ符号器20、ビデオ復号器30、または、別のビデオ符号化もしくは復号ユニットを含み得る。
いくつかの例で、ビデオコーダは、イントラ予測コーディング中にいわゆる「最確」イントラ予測モードを識別することができる。すなわち、たとえば、ビデオ符号器(たとえば、ビデオ符号器20などの)は、前に符号化されたブロック(たとえば、参考ブロック)のイントラ予測モードを識別し、そのようなイントラ予測モードを現在のブロックのイントラ予測モードと比較することができる。そのような参考ブロックのイントラモードは、現在のブロックへのそのブロックの空間近接により現在のブロックと同じまたは同様である比較的高い確率を有し得る。以下にさらに詳しく説明するように、複数の参考ブロックのイントラ予測モードが、MPMを識別するときに考慮され得る。
現在のブロックのイントラ予測モードがMPMと同じである場合、ビデオ符号器20は、1ビットMPMフラグを使用し、そのイントラ予測モードを信号伝達することができる。すなわち、ビデオ符号器20は、現在のブロックのイントラ予測モードを明示的に識別する必要なしに、現在のブロックのイントラ予測モードがそのMPMと同じであることを信号伝達することができる。ビデオ復号器30は、現在のブロックのイントラモードがそのMPMと同じであることを指示するフラグを受信し、ビデオ符号器20によって使用されるプロセスを繰り返してそのMPMを判定することができる。すなわち、ビデオ復号器30は、符号化中にビデオ符号器20によって考慮される同ブロックを使用し、そのMPMを識別することができる。
図4は、現在のブロック、たとえばコーディングユニット、(「現在のCU」)と、イントラコーディング中に考慮され得る2つの参考ブロック(たとえば、「A」および「B」)との例である。たとえば、ビデオ符号器(たとえば、ビデオ符号器20などの)は、現在のブロックのMPMとして参考ブロックA(現在のブロックの左に置かれた)および参考ブロックB(現在のブロックの上に置かれた)に関連するイントラモードを考慮することができる。いくつかの例で、MPM候補(たとえば、ブロックAまたはブロックB)のいずれかがイントラモードを使用しない、または他の方法で使用できない(たとえば、そのブロックがまだコーディングされていない)場合、ビデオ符号器20は、DCモードなど、ブロックにデフォルトイントラモードを割り当てることができる。また、いくつかの例で、MPMの数は2つより多くてもよい。たとえば、ビデオ符号器20は、3つ以上の参考ブロックのイントラモードに基づいて追加のMPMを生成することができる。
現在のブロックの実際のイントラモード(たとえば、イントラ予測ユニット46によって、たとえば、計算されるものとしての)が、参考ブロックAまたは参考ブロックBのいずれかと同じである場合、ビデオ符号器20は、MPMが現在のブロックを符号化するために使用されることを指示する1ビットフラグを信号伝達することができる(たとえば、MPMフラグが1と等しく設定される)。
加えて、いくつかの例によれば、ビデオ符号器20は、そのMPMを識別する指標を信号伝達することができる。すなわち、各イントラモードは、コーディング規格に従って定義されるものとして、複数の起こり得るイントラモードのうちの1つとしてそのイントラモードを識別する関連(オリジナル)イントラモード指標を有し得る。たとえば、提案されているHEVC標準は、最高35までのイントラモードをサポートすることができ、各イントラモードは、以下のテーブル1に示すようなオリジナルの、標準指定された指標値を割り当てられる:
Figure 2014535225
テーブル1の例で、プレーナイントラモードは0のオリジナル指標値を有し、DCイントラモードは1のオリジナル指標値を有し、そして、様々な角度イントラモードが2と34の間のオリジナル指標値を有する。
従来は、MPMに基づいて現在のブロックをイントラコーディングするとき、ビデオ符号器20は、オリジナルイントラモード指標値に従って、MPMをソートする。2つのMPMを有する一例で、ビデオ符号器20は、次いで、より小さいオリジナルイントラモード指標(たとえば、より低いオリジナル指標値)を有するイントラモードに「0」の新しい指標値を割り当てることができる。加えて、ビデオ符号器20は、より大きなオリジナルイントラモード指標値(たとえば、より高いオリジナルイントラモード指標値)を有するイントラモードに「1」の新しい指標値を割り当てる。この方法で、ビデオ符号器20は、実際のイントラモード指標を送るよりもより少ないビットを使用してMPMを信号伝達することができる。いくつかの例で、参考ブロックAのイントラモードが参考ブロックBのイントラモードと同じである場合、ビデオ符号器20は追加の指標値を送らない。いくつかの例で、MPMの数が2より大きい場合、同様の指標割当てが行われ得る。
現在のブロックのイントラモードがMPMと等しくない場合、ビデオ符号器20は、たとえば、固定長コーディングテーブル、または他の方法を使用し、現在のブロックをイントラコーディングすることができる。
ビデオ復号器30などのビデオ復号器は、MPMフラグと、MPM指標とを受信することができる。ビデオ復号器30は、次いで、MPM指標がどのイントラモードを示すかを判定するために、ビデオ符号器20に関して記載されたのと同様のプロセスを実行することができる。すなわち、ビデオ復号器30は、オリジナル指標の昇順でイントラモードをソートすることができる。ビデオ復号器30は、より小さいオリジナルイントラモード指標に「0」の指標値を、より大きなオリジナルイントラモード指標に「1」の指標値を割り当てることができる。ビデオ復号器30は、次いで、信号伝達されたMPM指標を使用し、ソートされたイントラモードのうちの1つを選択することができる。ビデオ復号器30は、次いで、ビデオデータのイントラコーディングされたブロックを復号することができる。
いくつかのビデオコーディング技法によれば、ビデオコーダ(たとえば、ビデオ符号器またはビデオ復号器)は、現在コーディングされているブロックのMPMを判定および信号伝達する前に、MPMをソートすることができる。これは、ビデオコーダの複雑さを増やし得る。以下にさらに詳しく説明するように、本開示のある種の態様は、MPMのソーティングを取り除いてビデオコーダの複雑さを軽減することに関する。たとえば、ビデオ符号器20、ビデオ復号器30、またはその両方は、ソーティングを必要としないMPMのリストを生成することができる。ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較された順番でそのMPMに指標値を割り当てることができる。他の例で、ビデオ符号器20および/またはビデオ復号器30は、MPMがコーディングされた順番に従って、指標値を割り当てることができる。この方法で、MPMは、それらのオリジナルイントラモード指標値に従ってソートされる必要はなく、ビデオコーダの複雑さは軽減され得る。
加えて、本開示のある種の態様はまた、ブロックAまたはブロックBのいずれかがイントラモードコーディングのために使用可能ではない場合にデフォルトモードを割り当てることに関する。たとえば、ビデオ符号器20は、デフォルトモードとしてプレーナモードまたはDCモードなどの事前に選択されたモードを割り当てることができる。
図5は、図4に関して前述したような、イントラモードコーディングの概念図である。たとえば、図5の例に示すように、現在のブロックのイントラモードがMPMのうちの1つと一致する(たとえば「はい」ブランチ)場合、ビデオ符号器20は、MPMフラグを「1」と等しく設定することができる。加えて、ビデオ符号器20は、MPMのオリジナル指標値に従ってMPMをソートすることができる(「MPMモードをソート」)。すなわち、ビデオ符号器20は、より小さいオリジナルイントラモード指標を有するMPMにゼロ(「0」「より小さいMPM」)の値を割当て、より大きなオリジナルイントラモード指標を有するMPMに1(「1」「他のMPM」)を割り当てる。ビデオ符号器20は、次いで、そのMPMに基づいて現在のブロックのイントラモードを信号伝達することができる。すなわち、ビデオ符号器20は、MPMが使用されることを指示するために「1」フラグを、適切なMPMを識別するために「0」フラグまたは「1」フラグのいずれかを送ることができる。
現在のブロックのイントラモードがMPMうちの1つと一致しない場合(たとえば、「いいえ」ブランチ)、ビデオ符号器20は、MPMフラグをゼロ(「0」)に設定することができる。加えて、ビデオ符号器20は、たとえば、固定長テーブルまたは他の方法(「残りのイントラモードコーディング」)を使用し、イントラモードをコーディングすることができる。
図6は、本開示の態様によるイントラモードコーディングの概念図である。たとえば、図6の例に示すように、現在のブロックのイントラモードがMPMのうちの1つと一致する場合(たとえば、「はい」ブランチ)、ビデオ符号器20は、MPMフラグを「1」と等しく設定することができる。本開示の態様によれば、MPMの指標値に基づいてMPMをソートするのではなくて、ビデオ符号器20は、ソーティングを必要としないMPMのリストを生成することができる(「MPMのリストを生成」)。すなわち、たとえば、本開示のある種の技法は、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番でそのMPMに指標値を割り当てることに関する。この方法では、MPMは、それらのオリジナルイントラモード指標値に従って記憶される必要はない。現在のブロックのイントラモードがそれらのMPMのうちの1つではない場合、ビデオ符号器20は、MPMフラグをゼロ(「0」)と等しく設定することができ、追加のMPMソーティングが、残りのイントラモードコーディングを実行する前に、適用され得る。すなわち、たとえば、ビデオ符号器20は、現在のブロックのリストでイントラモードの1つを識別する前に残りのイントラモード(それらのMPMを含まない)のリストをソートすることができる。
説明を目的とする一例で、ビデオ符号器20は、1つまたは複数の隣接するブロック(たとえば、現在のブロックに空間的に隣接するブロック)のイントラモードなどの1つまたは複数の参考ブロックに関連するイントラモードとビデオデータの現在のブロックに関連するイントラモードを比較して、それらのMPMのうちの1つが現在のブロックの実際のイントラモードと一致することを判定することができる。図4および図5に関して前述したように、ビデオ符号器20は、2つの隣接するブロックと現在のブロックのイントラモードを比較することができるが、より多数のまたは少数の参考ブロックのイントラモードが考慮可能であり(たとえば、1つ、3つ、5つなど)、追加で、MPMが、隣接するイントラモードに基づいて生成され得る。
本開示の態様によれば、ビデオ符号器20は、MPMが現在のイントラモードと比較される順番でそのMPMに指標値を割り当てることができる。2つのMPMを有する一例で、ビデオ符号器20は、先ず、現在のブロックのイントラモードをその左に隣接するブロックのイントラモードと比較し、次いで、上に隣接するブロックのイントラモードと現在のブロックのイントラモードを比較することができる(たとえば、図4に示す配列を参照)。その結果、ビデオ符号器20は、その左に隣接するブロックのイントラモードにゼロの指標値(「0」「第1の比較」)を、上に隣接するブロックのイントラモードに1の指標値(「1」「第2の比較」)を割り当てることができる。図6に示す例はMPMを2つのみ含むが、追加の指標値が、他のMPMが考慮される場合には、そのようなMPMに割り当てられ得る。
現在のブロックのイントラモードがそれらのMPMのうちの1つと一致しない場合(たとえば、「いいえ」ブランチ)、ビデオ符号器20は、MPMフラグをゼロ(「0」)に設定することができる。加えて、ビデオ符号器20は、たとえば、固定長テーブルまたは他の方法(「残りのイントラモードコーディング」)を使用し、そのイントラモードをコーディングすることができる。追加で、いくつかの例で、そして、前述のように、ビデオ符号器20は、MPMソーティングプロセスに従って残りのイントラモードをソートすることができる。
説明を目的として、35イントラモードがビデオデータのブロックをイントラコーディングするために使用可能であると仮定する。35イントラモードが、使用可能なイントラモードを識別するテーブルに含まれ得るモード番号によって識別され得るとさらに仮定する。現在のモードがMPMではなく、たとえば、15、2、および31であるMPMを有し、16である現在のモードを有する、一例で、ビデオコーダ(たとえば、ビデオ復号器30またはビデオ符号器20)は、最初に、MPMを昇順にソートすることができる。その結果、MPM15、2、および31のリストは、ソートの後に、2、15、および31になる。第2に、そのビデオコーダは、現在のモードがMPMではないことが知られているので、残りのイントラモードからそれらのMPMを削除することができる。残りの32モードは、次いで、32の5ビットコードワードに再配置され得る。いくつかの例は、モード2、15、31を削除し、残りの32モードのテーブルを使用することができる。しかし、他の例は、テーブルを使用しない。
マッピングに関して、たとえば、現在のモード(たとえばモード16)がソートされたMPM(モード2)の第1のものより大きいまたはそれと等しいという理由で、ビデオコーダは、現在のモードから1を減算することができる(16−1=15)。第1の減算の後の値(15)もまた、ソートされたMPMの第2のもの(15)より大きいまたはそれと等しいので、そのビデオコーダは、再び1を減算する(15−1=14)。第2の減算の後の値(14)は31よりも小さいので、ビデオコーダは別の減算を実行しない。したがって、現在のモードは、現在のモード16に2つの減算を実行することによって計算されるものとして(16−2=14)新しいテーブルに第14のエントリをマッピングする。他の例で、モードは、異なる形でマッピングされ得る。
現在のモードがMPMではない、たとえば、5、4、および6であるMPMと15である現在のモードとを有する、別の例で、ビデオコーダは、MPMを昇順にソートすることができる。その結果、5、4、6は、4、5、6になる。そのビデオコーダは、次いで、モード4、5、および6を削除し、残りの32モードのリストまたはテーブルを作ることができる。前述のように、すべての例がテーブルを使用するとは限らないことを理解されたい。
前述の例では、現在のモードはMPMではないと仮定される。対照的に、現在のモードがMPMである場合、たとえば5、4、および6であるMPMと4である現在のモードとを有する場合、ビデオコーダは、MPMフラグを「1」と等しく設定することができる。加えて、そのビデオコーダは、「1」と等しくMPMの指標を設定することができる。たとえば、その指標は、リスト中の順番付けに基づいて、MPMをマッピングすることができる。すなわち、前述の例で、そのビデオコーダは、0の指標に5を、1の指標に4を、2の指標に6をマッピングすることができる。
いくつかの例で、前述のように、ビデオ符号器20は、MPMが現在のブロックのイントラモードと比較される順番でそれらのMPMのリストを作成することができる。それにより、指標は、比較の順番に基づいて一致するMPMを識別することができる。ビデオ符号器20は、次いで、そのリスト中の各々のMPMに指標値を割り当てることができる。たとえば、ビデオ符号器20は、現在のイントラモードと比較される第1のMPMが最も低い相対的指標値を有し、現在のイントラモードと比較される最後のMPMが最も高い相対的指標値を有するように、昇順でリスト内の各々のMPMに指標値を割り当てることができる。対照的に、各イントラモードは、コーディング規格に従って定義されるものとして、複数の起こり得るイントラモードのうちの1つ(35イントラモードのうちの1つなど)としてそのイントラモードを識別するオリジナルの関連イントラモード指標を有し得る。このオリジナル指標は、本開示の態様によるビットストリーム内で信号伝達される指標とは異なり得る。
ビデオ符号器20は、次いで、ビデオ復号器30などのビデオ符号器にMPMフラグと、MPM指標とを信号伝達することができる。ビデオ復号器30は、ビデオ符号器20に関して説明されたのと同様のプロセスを実行して、受信された指標値から適切なイントラモードを識別することができる。すなわち、たとえば、ビデオ復号器30は、イントラモードが現在のイントラモードと比較された順番でMPMを含むリストを生成することができる。ビデオ復号器30は、次いで、各々のMPMに指標値を適用し、受信された指標値を使用して現在のブロックの適切なイントラモードを選択することができる。
いくつかの例で、MPMが現在のイントラモードと比較される順番は、前にコーディングされたイントラモードの収集された統計値に従って黙示的に導出され得る。すなわち、たとえば、ある特定の参考ブロックに関連するイントラモードが、他のブロックの他のMPMよりも現在のイントラモードとより頻繁と一致する場合、そのある特定の参考ブロックに関連するイントラモードが、その他のブロックの他のMPMよりも早く比較され得る。
他の例で、比較の順番は、可用性に基づいて導出することができ、または、明示的に信号伝達され得る。たとえば、MPMを含む1つまたは複数の参考ブロックがしばしば使用不可能である場合、そのような参考ブロックは、より一般的に使用可能な参考ブロックよりも相対的に後で現在のブロックと比較され得る。他の例で、ビデオ符号器20は、符号化されたビットストリーム内で特定の比較の順番を判定し、明示的に信号伝達することができる。
ソートするステップ(たとえば、MPMをそれらの指標値に従ってソートすること)を削除することは、コーディングプロセスの複雑さを軽減し得る。すなわち、MPMを明示的にソートしなければならないのではなくて、ビデオコーダは、現在のイントラモードがそれらのMPMのいずれかと同じであるかどうかを判定しながら、MPMのリストを生成することができる。この方法で、本開示のある種の技法が、ビデオコーダの計算効率を増やすために使用され得る。しかし、いくつかの例で、MPMソーティングは、イントラモードがそれらのMPMのうちの1つと等しくない場合に、イントラモードコーディングのために維持され得る。たとえば、イントラモードがそれらのMPMのうちの1つと一致しないとき、残りのモードは、ソートされ得る。
本開示の技法はまた、MPMコーディング中に参考ブロックとして考えるために使用可能ではないビデオデータのブロックにデフォルトイントラモードを割り当てることに関する。すなわち、たとえば、参考ブロックがまだコーディングされていない(したがって、それの予測モードが知られていない)場合、参考ブロックがインター予測(前述)を使用してコーディングされる場合、または、参考ブロックが存在しない(ピクチャまたはスライスの左上隅に置かれたブロックが左および/または上に隣接するブロックを有し得ない)場合、その参考ブロックは「使用不可能」と考えることができる。
本開示の態様によれば、イントラコーディング中(たとえば、MPM導出プロセス中)に参照するために使用することができないブロックを識別したとき、そのようなブロックは、デフォルトイントラモードを割り当てられ得る。すなわち、たとえば、そのようなブロックは、プレーナイントラモードとも称され得る平面イントラモードを割り当てられ得る。平面イントラモードは、予測目的のブロックに適した線形平面機能を含み得る。平面イントラモードは、スムーズに変化する輝度のエリアでうまく機能する(正確な予測を提供する)ことができる。
場合によっては、平面イントラモードは、ビデオデータをコーディングするためのイントラモードとして比較的頻繁に選択され得る。すなわち、他のコーディングモードよりも現在のブロックをコーディングするために平面モードを選択する可能性が比較的高い。したがって、デフォルトモードを平面モードに設定することは、ブロックが使用可能でないときに、ビデオ符号器がMPMに基づいて現在のモードをコーディングすることができる可能性を増やし得すことができる。
本開示の技法はまた、3つ以上のMPMを考慮することに関する。たとえば、図7の例に示すように、ビデオコーダは、MPMとして複数の隣接するブロックに関連するイントラモードを考えることができる。すなわち、ビデオコーダは、現在のブロックのMPMとして現在コーディングされているブロックに隣接する任意の参考ブロックに関連するイントラモードを考えることができる。そのビデオコーダは、MPMのリストを生成し、そのリスト中の各MPMに指標値を割り当てることができる。そのビデオコーダは、次いで、前述のように、MPMに基づいて現在のブロックをイントラコーディングすることができる。
図7に示す例で、ビデオコーダは、「左上」(AL)の隣接するブロック、ならびに「第1の上」に隣接するブロック(A1)、「第2の上」に隣接するブロックA2(図示せず)、「第nの上」に隣接するブロックANなどから、MPMを判定するときの「右上」(AR)に隣接するブロックまでを含む、現在のブロックに隣接する各ブロックに関連するイントラモードを考慮する。加えて、図7に示す例で、ビデオコーダは、「第1の左」(L1)の隣接するブロック、「第2の左」に隣接するブロックL2(図示せず)、「第nの左」に隣接するブロックLNなど、から「左下」(BL)に隣接するブロックに関連するイントラモードを考慮することができる。
本開示のいくつかの態様によれば、ビデオコーダは、MPMを判定するときにイントラコーディングされた参考ブロックのみを考慮することができる。別の例で、ビデオコーダは、すべてのブロック(たとえば、インターコーディングされたブロックおよび/または他の方法で使用不可能なブロックを含む)考慮することができる。そのような例で、ビデオコーダは、前述のように、MPMを判定する前に使用不可能なブロックにデフォルトイントラモード(たとえば、プレーナモードまたはDCモードなど)を割り当てることができる。
いくつかの例で、符号器または復号器による比較の順番(たとえば、現在のイントラモードが参考ブロックのイントラモードと比較される順番)は、左から右に続いて、上から下へでもよい。たとえば、図7に示すように、比較の順番は、ALからARに左から右の方向に続いて、ALからBLに上から下の方向で進めることができる。別の例で、比較の順番は、右から左へに続いて、下から上へでもよい。たとえば、図7にやはり示すように、その比較の順番は、ARからALに右から左の方向に続いて、BLからALに下から上の方向で進めることができる。他の例で、比較の順番の任意の他の組合せ(たとえば、下から上へに続いて左から右へ、右から左へに続いて上から下へなど)が使用され得る。
さらに他の例で、比較の順番は、所定の規則によって定義され得る。そのような例で、ビデオ符号器20は比較の順番に関する規則を信号伝達することができ、そして、ビデオ復号器30は、符号化されたビットストリームから検索することができる。さらに他の例で、本開示の態様によれば、ビデオコーダは、隣接するブロックのイントラモードと現在のイントラモードを比較するときに、あらゆる他のブロック、あらゆる第3のブロック、またはブロックの異なるサブセットなどの隣接するブロックのサブセットを考慮することができる。
MPMを判定するときに考慮される参考ブロックは、固定でもよく、または、信号伝達することができる。すなわち、たとえば、ビデオ符号器20とビデオ復号器30は、同じ隣接する参考ブロックのイントラモードを比較することによってMPMを判定するように両方とも構成することができる。加えて、ビデオ符号器20とビデオ復号器30は、同じ比較の順番(たとえば、現在のイントラモードが参考ブロックのイントラモードと比較される順番)を判定するように両方とも構成することができる。
別法として、ビデオ符号器20は、どの参考ブロックをMPMイントラコーディング中に考慮するかおよび/または比較の順番を信号伝達することができる。この例では、ビデオ復号器30は、ビデオ符号器20によって提供される受信された信号伝達に基づいてMPMコーディングを実行することができる。
本開示の態様によれば、MPMを識別するときに考慮される参考ブロックの数は、選択が可能な異なるMPMの数に関連し得る。すなわち、たとえば、考慮される各参考ブロックは、単一のMPMと関連し得る。MPMの数は、固定でもよく、導出するまたは信号伝達することができる。たとえば、MPMは、隣接するブロック、スライスタイプ、ブロックサイズなどのいくつかの異なる要因に依存し得る。この情報は、たとえば、知られている公式によって、MPMの数を判定するために使用することができる。この知られている公式は、その場合、MPMの数を導出するために使用することができる。
図7の例の参考ブロックは、同様のまたは同じサイズであるのものとして示されるが、異なるサイズの参考ブロックが、MPMを識別するときにビデオコーダによって考慮され得ることを理解されたい。さらに、図7の例に示すものより多数のまたは少数の候補が、考慮され得る。
図8は、本開示に記載の1つまたは複数の例によるビデオデータを符号化するための例示的方法の流れ図である。図8のビデオデータを符号化するための例示的方法で、ビデオ符号器20は、ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定する(800)。たとえば、ビデオ符号器20は、ビデオスライス内のビデオブロックのイントラコーディングを実行することができる。イントラコーディングは、空間予測に依存して、所与のビデオフレームまたはピクチャ内のビデオ内の空間冗長性を軽減するまたは取り除くことができる。イントラモードは、いくつかの空間圧縮モードのいずれかを示し得る。
ビデオ符号器20は、ビデオデータの現在のブロックを予測するための候補MPMを判定する(802)。すなわち、たとえば、ビデオ符号器20は、前に符号化されたブロック(たとえば、参考ブロック)のイントラ予測モードを識別し、そのようなイントラ予測モードを現在のブロックのイントラ予測モード(たとえば、図2に関して前述した速度歪み分析を使用し、たとえば、選択されるものとしての現在のブロックをコーディングするための実際のイントラモード)と比較することができる。そのような参考ブロックのイントラモードは、現在のブロックへのそのブロックの空間的近接により、現在のブロックと同じまたは同様である比較的高い確率を有し得る。複数の参考ブロックのイントラ予測モードが、MPMを識別するときに考慮され得る。
いくつかの例で、ビデオ符号器20は、比較の順番でそのイントラモードを各々のMPMと比較する。前述のように、その比較の順番は、たとえば、現在のイントラモードがビデオ符号器20によって参考ブロックのイントラモードと比較される順番である。その比較の順番は、左から右へに続いて、上から下へでもよい。別の例で、その比較の順番は、右から左へに続いて、下から上へでもよい。他の例で、比較の順番の任意の他の組合せ(たとえば、下から上へに続いて左から右へ、右から左へに続いて上から下へなど)が使用され得る。
前述のように、さらに他の例で、その比較の順番は、何らかの規則によって定義することができ、その規則が信号伝達され得る(たとえば、ビデオ符号器20によって信号伝達されてビデオ復号器30によって使用されることになる)。さらに他の例で、本開示の態様によれば、ビデオ符号器20は、隣接するブロックのイントラモードと現在のイントラモードを比較するときに、あらゆる他のブロック、あらゆる第3のブロック、または異なるサブセットのブロックなどの隣接するブロックのサブセットを考慮することができる。
ビデオ符号器20は、その比較の順番に基づいて各々のMPMの指標を判定する(804)。たとえば、図6に関して前述したように、ビデオ符号器20は、左に隣接するブロックのイントラモードにゼロの指標値(「0」「第1の比較」)を、そして、上に隣接するブロックのイントラモードに1の指標値(「1」「第2の比較」)を割り当てることができる。図6に示す例は、MPMを2つのみ含むが、追加の指標値が、他のMPMが考慮される場合には、そのようなMPMに割り当てられ得る。
ビデオ符号器20は、ビットストリーム内のデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードと一致するMPMの指標を信号伝達する(806)。たとえば、前述のように、その指標は、比較の順番に基づいて一致するMPMを識別することができる。対照的に、各イントラモードは、コーディング規格に従って定義されるものとして、複数の起こり得るイントラモードのうちの1つ(35イントラモードのうちの1つなど)としてイントラモードを識別するオリジナルの関連イントラモード指標を有し得る。このオリジナル指標は、本開示の態様によるビットストリーム内で信号伝達される指標とは異なってもよい。たとえば、前述のように、ビデオ符号器20は、昇順での比較の順番に基づいてMPM指標値を割り当てることができ、その比較プロセスで相対的に早く現在のイントラモードと比較されるそのようなMPMは、比較プロセスで相対的に後で現在のイントラモードと比較されるMPMよりも低い指標値を有し得る。したがって、より早くに比較されるMPMは、より早くに比較されるMPMのオリジナルイントラモード指標に関係なく、より後で比較されるMPMよりも低い指標値を有し得る。すなわち、いくつかの例で、より早くに比較されるMPMは、より後で比較されるMPMよりも高いオリジナル指標値を有し得る。
図9は、本開示に記載された1つまたは複数の例によるビデオデータを復号する例示的方法の流れ図である。図9のビデオデータを復号する例示的方法で、ビデオ復号器30は、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストを生成する(900)。たとえば、ビデオコーダ30は、MPMのリストを生成し、そのリスト内の各MPMに指標値を割り当てることができる。そのMPMのリストは、ビデオデータの現在のブロックのイントラモードが、ビデオデータの現在のブロックの符号化中に、ビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較された順番を示す比較の順番で配列され得る。
ビデオ復号器30は、MPMのリスト内の現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定する(902)。ビデオ復号器30は、そのMPMのリスト内で現在のブロックのイントラモードを識別するMPM指標を判定することができる。ビデオ復号器30は、次いで、そのMPM指標を使用し、現在のブロックのイントラモードを識別し、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号することができる。一例で、ビデオ復号器30は、符号化されたビットストリームに含まれる信号伝達に基づいてMPM指標を判定することができる。ビデオ符号器20は、1ビットMPMフラグを使用し、そのイントラ予測モードを信号伝達することができる。すなわち、ビデオ符号器20は、現在のブロックのイントラ予測モードを明示的に識別する必要なしに、現在のブロックのイントラ予測モードがそのMPMと同じであることを信号伝達することができる。ビデオ復号器30は、次いで、現在のブロックのイントラモードがそのMPMと同じであることを指示するフラグを受信することができる。
ビデオ復号器30は、MPM指標を使用し、現在のブロックのイントラモードを識別する(904)。たとえば、ビデオ復号器30は、符号化中にビデオ符号器20によって考慮される同じブロックを使用し、MPMを識別することができる。ビデオ復号器30は、次いで、信号伝達されたMPM指標を使用して、ソートされたイントラモードのうちの1つを選択することができる。ビデオ復号器30は、現在のブロックの識別されたイントラモードで現在のブロックを復号する(906)。
たとえば、前述のように、その指標は、その比較の順番に基づいて一致するMPMを識別することができる。対照的に、各イントラモードは、コーディング規格に従って定義されるものとして、複数の起こり得るイントラモードのうちの1つ(35イントラモードのうちの1つなど)としてそのイントラモードを識別するオリジナルの関連イントラモード指標を有し得る。このオリジナル指標は、本開示の態様によるビットストリーム内で信号伝達される指標とは異なってもよい。たとえば、ビデオ復号器30は、昇順での比較の順番に基づいてMPM指標値を判定することができる。
図10は、本開示に記載された1つまたは複数の例によるビデオデータをコーディングする例示的方法の流れ図である。図10のビデオデータをコーディングする例示的方法で、ビデオ符号器20またはビデオ復号器30などのビデオコーダは、ビデオデータの現在のブロックのMPMを判定するためのビデオデータの1つまたは複数のブロックを識別することができる(1000)。そのビデオコーダは、1つまたは複数のブロックのいずれも、ビデオデータの現在のブロックのMPMを判定するための参考ブロックとして使用するために使用可能ではないかどうかを判定することができる(1002)。たとえば、参考ブロックは、その参考ブロックがまだコーディングされていない(したがって、それの予測モードが知られていない)場合、参考ブロックが、インター予測(前述)を使用し、コーディングされる場合、または、参考ブロックが存在しない(ピクチャまたはスライスの左上隅に置かれたそのブロックが、左および/または上に隣接するブロックを有し得ない)場合に、「使用不可能」と考えることができる。
そのビデオコーダは、参考ブロックとして使用するために使用可能ではない1つまたは複数のブロックのいずれかにデフォルトイントラモードを割り当てる。一例で、デフォルトイントラモードは、プレーナモードでもよい(1004)。プレーナイントラモード(平面イントラモードとも称される)は、予測を目的としてそのブロックに適する線形平面機能を含むことが可能で、スムーズに変化する輝度のエリア内で正確な予測を提供することができる。他の例で、そのデフォルトイントラモードは、DCモードまたは別のイントラモードでもよい。
そのビデオコーダは、その1つまたは複数のブロックのイントラモードに基づいてビデオデータの現在のブロックのイントラモードを判定する(1006)。たとえば、ビデオ符号器20に関して、図4の例に関して説明したように、現在のブロックの実際のイントラモード(たとえば、イントラ予測ユニット46によって、たとえば、計算されるものとして)が参考ブロックAまたは参考ブロックBのいずれかと同じである場合、ビデオ符号器20は、MPMが現在のブロックを符号化するために使用されることを指示する1ビットフラグを信号伝達することができる(たとえば、MPMフラグが1と等しく設定される)。別法として、ビデオ復号器30に関して、前述のように、ビデオ復号器30は、符号化されたビットストリームからMPMフラグを取得し、そのMPMフラグを使用して現在のブロックを復号するためのイントラモードを判定することができる。
そのビデオコーダは、判定されたイントラモードを使用し、現在のブロックをコーディングする(1008)。たとえば、ビデオ符号器20は、判定されたイントラモードを使用して現在のブロックを予測して参考ビデオブロックを生成することによって、現在のブロックを符号化する。ビデオ符号器20はまた、参考ブロックと現在のブロックの差を含む残りのブロックを判定し、その残りのブロックをビットストリームに含めることができる。別法として、ビデオ復号器30は、現在のブロックの識別されたMPMで現在のブロックを復号する。たとえば、ビデオ復号器30は、符号化されたビットストリームから、現在のブロックに関連する残りのビデオブロックを取得することができる。ビデオ復号器30は、現在のブロックの識別されたイントラモードを使用し、現在のブロックを予測することによって、参考ブロックを生成することができる。追加で、ビデオ復号器30は、その参考ブロックと受信された残りのビデオブロックの組合せから現在のブロックの値を判定することができる。
本開示のある種の態様がビデオ符号器20およびビデオ復号器30に関して説明されたが、本開示の技法は、いくつかの他のビデオ符号化および/または復号ユニット、プロセッサ、処理ユニット、符号器/復号器(コーデック)などのハードウェアに基づくコーディングユニットなどによって適用され得ることを理解されたい。さらに、図8〜10に関して図示および記載されるステップは単に例として提供されることを理解されたい。すなわち、図8〜10の例で示すステップは、必ずしも図8〜10に示す順番で実行される必要はなく、より少数の、追加の、または代替のステップが実行され得る。
さらに、例に応じて、本明細書に記載の方法のいずれかのある種の動作または事象は、異なる順番列で実行することができ、追加、統合または一斉に省略することが可能である(たとえば、記載されたすべての動作または事象が本方法の実施のために必須であるとは限らない)ことを理解されたい。さらに、ある種の例で、動作または事象は、順次にではなくて、たとえば、マルチスレッド処理、割込み処理、または複数のプロセッサを介して、同時に実行することができる。加えて、本開示のある種の態様は、明確さを目的として、単一のモジュールまたはユニットによって実行されるものとして説明されるが、本開示の技法は、ビデオコーダに関連するユニットまたはモジュールの組合せによって実行され得ることを理解されたい。
1つまたは複数の例で、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、それらの機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードを介して記憶または送信することができ、ハードウェアに基づく処理ユニットによって実行することができる。コンピュータ可読媒体は、データ記憶媒体などの有形的表現媒体に相当するコンピュータ可読記憶媒体、あるいは、たとえば通信プロトコルに従って、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を円滑に進める任意の媒体を含む通信媒体を含み得る。
この方式で、コンピュータ可読媒体は、概して、(1)非一時的な有形的表現コンピュータ可読記憶媒体、あるいは、(2)信号または搬送波などの通信媒体に対応し得る。データ記憶媒体は、本開示に記載の技法を実装するための命令、コードおよび/またはデータ構造体を検索するために1つまたは複数のコンピュータあるいは1つまたは複数のプロセッサによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体でもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体を含み得る。
例として、但し限定ではなく、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリ、あるいは、命令またはデータ構造体の形で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができる、そしてコンピュータによってアクセスすることができる、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に称される。たとえば、命令が、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または、赤外線、無線およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用し、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合、そのとき、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。
しかし、コンピュータ可読記憶媒体およびデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号、または他の一時的媒体を含まず、そうではなくて、非一時的、有形的表現記憶媒体を対象とすることを理解されたい。本明細書では、ディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、およびBlu−rayディスクを含み、ディスク(disk)は通常は磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)はレーザで光学的にデータを再生する。前述の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
命令は、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、あるいは他の同等の統合されたまたは個別の論理回路などの1つまたは複数のプロセッサによって実行することができる。したがって、「プロセッサ」という用語は、本明細書では、前述の構造のいずれかまたは本明細書に記載の技法の実装に適した任意の他の構造のいずれかを指し得る。加えて、いくつかの態様で、本明細書に記載の機能は、符号化および復号のために構成された、または結合されたコーデックに組み込まれた、専用のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュール内で提供され得る。また、本技法は、1つまたは複数の回路あるいはロジック要素内で完全に実装され得る。
本開示の技法は、ワイヤレスハンドセット、集積回路(IC)またはICのセット(たとえば、チップセット)を含む様々なデバイスまたは装置内で実装され得る。様々な構成要素、モジュール、またはユニットが、開示される技法を実行するように構成されたデバイスの機能的態様を強調するために、本開示に記載されるが、異なるハードウェアユニットによる実施を必ずしも必要としない。そうではなくて、前述のように、様々なユニットは、コーデックハードウェアユニット内で結合する、あるいは、適切なソフトウェアおよび/またはファームウェアと連動して、前述のような1つまたは複数のプロセッサを含むイントラ動作可能なハードウェアユニットのコレクションによって提供することが可能である。
本開示の様々な態様が、説明された。これらのおよび他の態様は、以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (63)

  1. ビデオデータを符号化する方法であって、
    ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定することと、
    ビデオデータの前記現在のブロックを予測するための最確モード(MPM)を判定することと、
    前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードが前記MPMと比較される順番に基づいて各々のMPMの指標を判定することと、
    前記現在のブロックを予測するための前記MPMのうちの1つが前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するときに、前記一致するMPMの指標を信号伝達することと
    を含む、方法。
  2. 前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときに、MPMフラグをゼロに設定し、コードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックの前記イントラモードを信号伝達することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コードワードマッピング手順が、残りのイントラモードから前記MPMを削除することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記コードワードマッピング手順が、昇順で前記MPMをソートすることを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記MPMの指標の前に、前記MPMの前記指標が信号伝達されたことを指示するMPMフラグを信号伝達することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、各MPMの前記指標を判定することが、前記上に隣接するブロックの比較の前に、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、各MPMの前記指標を判定することが、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較の前に、前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記MPMが、少なくとも、第1の初期の指標を有する第1のMPMと、前記第1の初期の指標より小さい第2の初期の指標を有する第2のMPMとを備え、前記第1のおよび第2の初期の指標がビデオコーディング規格によって指定されることを示し、前記MPMの各々の前記指標を判定することが、前記第2のMPMを前記現在のブロックの前記イントラモードと比較の前に、前記第1のMPMを前記現在のブロックの前記イントラモードと比較することを備え、前記第1のMPMの指標が前記第2のMPMの指標よりも小さい、請求項1に記載の方法。
  9. 前記MPMの各々の前記指標を判定することが、前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するMPMの尤度に関連する統計値に基づく順番で前記MPMと前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードを比較することを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記MPMが前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと比較される順番を信号伝達することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記MPMが、3つ以上の参考ブロックに関連する3つ以上のMPMを備える、請求項1に記載の方法。
  12. 前記指標を信号伝達することが、ビットストリーム内で前記指標の指示を符号化することを含む、請求項1に記載の方法。
  13. ビデオデータの前記現在のブロックを予測するためのMPMを判定することが、
    イントラコーディング中に参照するために使用することができない1つまたは複数のブロックを識別することと、
    前記1つまたは複数のブロックにデフォルトイントラモードを割り当てることと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記デフォルトモードがプレーナモードである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記デフォルトモードがDCモードである、請求項13に記載の方法。
  16. ビデオデータを符号化するための装置であって、
    ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定する、
    ビデオデータの前記現在のブロックを予測するためのMPMを判定する、
    前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードが前記MPMと比較される順番に基づいて前記MPMの各々の指標を判定する、および、
    前記現在のブロックを予測するための前記MPMのうちの1つが前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するときに、前記一致するMPMの指標を信号伝達する
    ように構成された1つまたは複数のプロセッサを備える、装置。
  17. 前記1つまたは複数のプロセッサが、MPMフラグをゼロに設定するようにさらに構成され、前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときにコードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックの前記イントラモードを信号伝達する、請求項16に記載の装置。
  18. 前記コードワードマッピング手順を実行するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記残りのイントラモードから前記MPMを削除するように構成された、請求項17に記載の装置。
  19. 前記コードワードマッピング手順を実行するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、昇順で前記MPMをソートするように構成された、請求項17に記載の装置。
  20. 前記1つまたは複数のプロセッサが、前記MPMの指標より前にMPMフラグを信号伝達して前記MPMの前記指標が信号伝達されたことを指示するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
  21. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記上に隣接するブロックの比較より前に、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードを比較するように構成された、請求項16に記載の装置。
  22. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較より前に、前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較するように構成された、請求項16に記載の装置。
  23. 前記MPMが、第1の初期の指標を有する第1のMPMと、前記第1の初期の指標より小さい第2の初期の指標を有する第2のMPMとを少なくとも備え、前記第1のおよび第2の初期の指標がビデオコーディング規格によって指定されることを示し、前記MPMの各々の前記指標を判定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第2のMPMを前記現在のブロックの前記イントラモードと比較する前に、前記第1のMPMを前記現在のブロックの前記イントラモードと比較するように構成され、前記第1のMPMの指標が前記第2のMPMの指標よりも小さい、請求項16に記載の装置。
  24. 前記MPMの各々の指標を判定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するMPMの尤度に関連する統計値に基づく順番で前記MPMと前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードを比較するように構成された、請求項16に記載の装置。
  25. 前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、前記MPMが前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと比較される順番を信号伝達するようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
  26. 前記MPMが、3つ以上の参考ブロックに関連する3つ以上のMPMを備える、請求項16に記載の装置。
  27. 前記指標を信号伝達するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、ビットストリーム内で前記指標の指示を符号化するように構成された、請求項16に記載の装置。
  28. ビデオデータの前記現在のブロックを予測するためのMPMを判定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
    イントラコーディング中に参照するために使用することができない1つまたは複数のブロックを識別する、および、
    前記1つまたは複数のブロックにデフォルトイントラモードを割り当てる
    ようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
  29. 前記デフォルトモードがプレーナモードである、請求項28に記載の装置。
  30. 前記デフォルトモードがDCモードである、請求項28に記載の装置。
  31. 前記装置がビデオ符号器を備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
    前記判定されたイントラモードを使用して前記現在のブロックを予測して参考ビデオブロックを生成する、
    前記参考ブロックと前記現在のブロックの差を備える残りのブロックを判定する、および、
    ビットストリーム内で前記残りのブロックを信号伝達する
    ようにさらに構成された、請求項16に記載の装置。
  32. 実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサに
    ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定させる、
    ビデオデータの前記現在のブロックを予測するためのMPMを判定させる、
    前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードが前記MPMと比較される順番に基づいて前記MPMの各々の指標を判定させる、および、
    前記現在のブロックを予測するための前記MPMのうちの1つが、前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するときに、前記一致するMPMの指標を信号伝達させる
    命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
  33. 実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサに
    前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときに、MPMフラグをゼロに設定し、コードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックの前記イントラモードを信号伝達させる
    ように構成された命令をさらに備える、請求項32に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  34. 前記コードワードマッピング手順が、前記残りのイントラモードから前記MPMを削除することを含む、請求項33に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  35. 前記コードワードマッピング手順が、昇順で前記MPMをソートすることを含む、請求項33に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  36. 実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサに前記MPMの前記指標より前にMPMフラグを信号伝達させて前記MPMの前記指標が信号伝達されたことを指示させる命令をさらに備える、請求項32に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  37. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記1つまたは複数のプロセッサに前記上に隣接するブロックの比較より前に前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードを比較することによって各MPMの前記指標を判定させる命令をさらに備える、請求項32に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記1つまたは複数のプロセッサに前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードの比較より前に前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較することによって各MPMの前記指標を判定させる命令をさらに備える、請求項32に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  39. ビデオデータの現在のブロックを予測するためのイントラモードを判定するための手段と、
    ビデオデータの前記現在のブロックを予測するためのMPMを判定するための手段と、
    前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードが前記MPMと比較される順番に基づいて前記MPMの各々の指標を判定するための手段と、
    前記現在のブロックを予測するための前記MPMのうちの1つが、前記現在のブロックを予測するためのイントラモードと一致するときに、前記一致するMPMの指標を信号伝達するための手段と
    を備える、ビデオデータを符号化するための装置。
  40. ビデオデータを復号する方法であって、
    現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストを生成することであって、前記MPMのリストが、ビデオデータの前記現在のブロックの前記イントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列される、ことと、
    前記MPMのリスト内で前記現在のブロックの前記イントラモードを識別するMPM指標を判定することと、
    前記MPM指標を使用し、前記現在のブロックの前記イントラモードを識別することと、
    前記現在のブロックの前記識別されたイントラモードで前記現在のブロックを復号することと
    を含む、方法。
  41. 前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときに、指標に残りのイントラモードのセットをマッピングするコードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックのイントラモードを判定することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
  42. 前記コードワードマッピング手順を実行することが、前記残りのイントラモードのセットから前記MPMを削除することを含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記コードワードマッピング手順を実行することが、昇順で前記MPMをソートすることを含む、請求項41に記載の方法。
  44. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成することが、前記上に隣接するブロックの比較より前に前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードを比較することを備え、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項40に記載の方法。
  45. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成することが、前記左に隣接するビデオブロックの比較より前に前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較することを備え、前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項40に記載の方法。
  46. 前記MPMのリストが、少なくとも、第1の初期の指標を有する第1のMPMと、前記第1の初期の指標より小さい第2の初期の指標を有する第2のMPMとを備え、前記第1のおよび第2の初期の指標がビデオコーディング規格によって指定されることを示し、前記リストを生成することが、前記リスト内への前記第2のMPMの追加より先に前記リストへの前記第1のMPMの追加を備え、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項40に記載の方法。
  47. 前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するMPMの尤度に関連する統計値に基づいて前記リストを順序付けることをさらに含む、請求項40に記載の方法。
  48. 符号化されたビットストリームから、前記リストを生成するための比較の順番を判定する、請求項40に記載の方法。
  49. 現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに
    ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストを生成し、
    前記MPMのリストが、ビデオデータの前記現在のブロックの前記イントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列され、
    前記MPMのリスト内で前記現在のブロックの前記イントラモードを識別するMPM指標を判定し、
    前記MPM指標を使用し、前記現在のブロックの前記イントラモードを識別し、そして、
    前記現在のブロックの前記識別されたイントラモードで前記現在のブロックを復号する
    ように構成された1つまたは複数のプロセッサを備える、装置。
  50. 前記1つまたは複数のプロセッサがさらに、前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときに、指標に残りのイントラモードのセットをマッピングするコードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックのイントラモードを判定するように構成された、請求項49に記載の装置。
  51. 前記コードワードマッピング手順を実行するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、残りのイントラモードの前記セットから前記MPMを削除するように構成された、請求項50に記載の装置。
  52. 前記コードワードマッピング手順を実行するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、昇順で前記MPMをソートするように構成された、請求項50に記載の装置。
  53. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記上に隣接するブロックの比較より前に、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードを比較するように構成され、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項49に記載の装置。
  54. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記左に隣接するビデオブロックの比較より前に前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較するように構成され、前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが前記リスト内で前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項49に記載の装置。
  55. 前記MPMのリストが、少なくとも、第1の初期の指標を有する第1のMPMと、前記第1の初期の指標より小さい第2の初期の指標を有する第2のMPMとを備え、前記第1のおよび第2の初期の指標がビデオコーディング規格によって指定されることを示し、前記リストを生成するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記リストに前記第2のMPMを追加するより前に前記リストに前記第1のMPMを追加するように構成され、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項49に記載の装置。
  56. 前記1つまたは複数のプロセッサが、前記現在のブロックを予測するための前記イントラモードと一致するMPMの尤度に関連する統計値に基づいて前記リストを順番付けるようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
  57. 前記1つまたは複数のプロセッサが、符号化されたビットストリームから、前記リストを生成するための比較の順番を判定するようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
  58. 前記装置がビデオ復号器を備え、前記現在のブロックを復号するために、前記1つまたは複数のプロセッサが
    符号化されたビットストリームから、前記現在のブロックに関連する残りのビデオブロックを取得する、
    前記現在のブロックの前記識別されたイントラモードを使用し、前記現在のブロックを予測することによって、参考ブロックを生成する、および、
    前記参考ブロックと受信された残りのビデオブロックの組合せから前記現在のブロックの値を判定する
    ようにさらに構成された、請求項49に記載の装置。
  59. 実行されるときに1つまたは複数のプロセッサに
    現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストであって、ビデオデータの前記現在のブロックの前記イントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列されたMPMのリストを生成させる、
    前記MPMのリスト内で前記現在のブロックの前記イントラモードを識別するMPM指標を判定させる、
    前記MPM指標を使用し、前記現在のブロックの前記イントラモードを識別させる、および、
    前記現在のブロックの前記識別されたイントラモードで前記現在のブロックを復号させる
    命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
  60. 前記現在のブロックの前記イントラモードが前記MPMのうちの1つと一致しないときに、前記1つまたは複数のプロセッサに、指標に残りのイントラモードのセットをマッピングするコードワードマッピング手順に基づいて前記現在のブロックのイントラモードを判定させる命令をさらに備える、請求項59に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  61. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成するために、前記命令が、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記上に隣接するブロックの比較より前に、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードを比較させ、前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項59に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  62. 前記MPMが、前記現在のブロックの左に隣接するビデオブロックと、前記現在のブロックの上に隣接するビデオブロックとに関連し、前記リストを生成するために、前記命令が、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記左に隣接するビデオブロックの比較より前に前記上に隣接するブロックに関連するイントラモードを比較させ、前記上に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードが、前記リスト内で前記左に隣接するビデオブロックに関連するイントラモードより先にリストに記載される、請求項59に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  63. ビデオデータを復号するための装置であって、
    現在のブロックのイントラモードがMPMを備えるときに、ビデオデータの現在のブロックのMPMのリストを生成するための手段であって、前記MPMのリストが、ビデオデータの前記現在のブロックの前記イントラモードがビデオデータの1つまたは複数の参考ブロックに関連する1つまたは複数のイントラモードと比較される順番で配列される、手段と、
    前記MPMのリスト内で前記現在のブロックの前記イントラモードを識別するMPM指標を判定するための手段と、
    前記MPM指標を使用し、前記現在のブロックの前記イントラモードを識別するための手段と、
    前記現在のブロックの前記識別されたイントラモードで前記現在のブロックを復号するための手段と
    を備える装置。
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