JP2014535033A - 予燃焼システムおよびバイオマスのための燃焼用の方法 - Google Patents

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Abstract

A予燃焼器システム前壁、中央軸、直径Dic、および生成ガスを放出するように構成された出口を有する点火チャンバーを含む。この点火チャンバーは、中央軸に実質的に平行な前壁からの第1の酸素流を注入するように構成された中央点火酸素インジェクター、および前壁の下流でXpf。の距離にある軸上の場所において中央軸に対し接線方向で第1の燃料流を注入するように構成された接線方向の第1の燃料インジェクターを含む。Xpf/Dicの比は0.25〜4.0である。中央軸は、垂直線と約45?以下の角度αをなす。第1の燃料流の軌道は、約20?以下の中央軸に垂直である平面と角度Θをなす。燃焼のための方法がまた開示されている。【選択図】図3

Description

この出願は、2011年11月11日出願の米国仮特許出願第61/558、531号明細書(参照によりその全てを本明細書中に取り込む)の優先権および利益を主張する。
本発明の主題は、共に係属中でありかつ共通の譲受人である、それぞれ2010年7月29日に出願された米国特許出願公開第12/845、826号明細書および米国特許出願公開第12/845、879号明細書に関連する。これらの特許出願の開示は参照により本明細書中に取り込まれる。
この発明の主題は、燃焼システムおよび方法に関する。特に、本発明は、バイオマス等の湿気を含む燃料を蒸気発生ボイラー内で燃焼させるためのシステムおよび方法を対象にする。
粉炭は、炉または蒸気発生ボイラーのための従来燃料である。ある状況において、粉炭を代用物燃料で置き換えるかまたは補うことが望ましい。粉炭は、燃焼区間内で1〜2秒の滞在時間で浮遊状態で実質的に完全燃焼することを可能にする約30〜40μmの質量平均粒径(mass mean particle size)を典型的に有する。しかし、種々のバイオマス燃料等の多くの代替燃料は、石炭ほど細かく粉砕できず;平均粒子径は約1mm(1000μm)である結果となり、数mmもの大きい多くの粒子を有する。これらのより大きい代用物燃料の燃焼は、典型的には不安定かつ不完全である。さらに、これらの燃料の多くはより高い湿気含有量および石炭より低い比エネルギー含有量を有し、そしてそれ故に、ボイラーシステムの設計上の熱移送を保つのに充分高い炎の温度を生成できない。したがって、ボイラー蒸気出力の費用のかかる低下を招く。
石油コークス等の他の固体燃料は、例えば、非常に低い揮発性成分を有し、そして、それ故に、これらの燃料は、従来の空中(in−flight)燃焼システムにおいてこの目的のために通常割り当てられる短い期間内に点火させるのは非常に難しい。最終的に、ある場合には、石炭の粉砕の工程を行わずに済ませ、従ってこの予備ステップに関連した資本設備および出力コストの量を低下させることが望ましい。そうした場合において、本発明は、従来のボイラーおよび炉内でより大きい粒径を用いて完全燃焼を達成する手段を提供する。モデリングにより、炎の安定性およびそうした比較的大きくかつ高い湿気を有する代用物燃料の完全な空中燃焼が、湿気の前放出および炉またはボイラーへの注入の前の燃料粒子の予熱を通して達成できることが示された。そうした粒子の予熱および予備乾燥が酸素を用いて高められた場合、安定かつ完全燃焼なだけでなく、炎の温度を上げることおよび設計上のボイラーの熱移送速度を回復する結果となった。従来の空中燃焼のために設計された炉またはボイラー内での単一のエネルギー源としてのこれらの従来にない燃料を利用しようとする今までの試みは概して不完全な結果;すなわち、非効率的なかつ/または危険に不安定な燃焼となった。したがって、従来にない燃料を利用する空中燃焼の大部分の商業的用途は、代替燃料によって供給される全エネルギーのほんの部分的に過ぎない量を用いて達成されてきた。
接線(tangential)またはサイクロン(cyclonic)バーナーは、固体燃料の乾燥、液化および燃焼の問題を解決するために過去に用いられてきた。Morganら(Morgan、D.、Biffin、M.、No、S.Y.、and N.Syred、“An Analysis of the Behavior of Non−Slagging、Coal Fired、Cyclone Combustors Using a Phenomenological Model”、Twenty Second Symposium(International) on Combustion/The Combustion Institute、1988、pp.175−182)は、固体燃料残留物が固体燃料燃焼のガス状生成物とは別個の導管から放出される混合気の、スラグとならない(すなわち、固体燃料残留物が反応器内で溶融しない)固体燃料の燃焼のためのサイクロン反応器を記載する。しかし、試験では、燃料のスラグ化を防ぐのに必要な比較的低温の条件下で、大きな割合の未燃焼の燃料が固体残留物流を残すことを示した。500μm(1/2mm)より大きい粒子直径で炭素の燃尽の急激な低下を示すMorganらの図3を参照のこと。これが、Morganらの機器内で生じる固体状分離/ガス状分離の固有の限界である。Sarvらの国際公開第2008/151271号パンフレット、D’Agostiniらの米国特許第6、910、432号明細書、米国特許第6、968、791号明細書およびD’Agostiniの米国特許出願公開第2012/023823号明細書(これらはそれぞれ参照によりその全てを本明細書中に取り込む)は、溶融した固体残留物(スラグ)および燃焼のガス状生成物が燃焼器から別個の流れ中で放出される、酸素富化したスラグ化サイクロン燃焼器を開示する。米国特許第6、968、791号明細書および米国特許出願公開第2012/023823号明細書はまた、サイクロン反応器の主軸に沿って酸素と共に第2の燃料を注入する工程を含む。Slayterらの米国特許第2、455、907号明細書(参照によりその全てを本明細書中に取り込む)は、固体ガラスバッチ材料が溶融機の軸に沿って垂直下向きに供給されるガラス繊維を生成するための溶融装置を開示する。混合気ガス混合物が装置の上部に注入されて、ガラスバッチ材料を加熱し、そして溶融させる旋回する炎を作り出す。空気ガス燃焼のガス状生成物および溶融したガラスの両方は、下に向かって落ちてガラス精製が完了するように前炉内にそれらが放出される円錐形の区画に集中する。
これらの従来技術の参照文献はいずれも、反応チャンバー内での形状の寸法比の重要性、および、特に、必要な比に固守することから生じる独自かつ必要な流れの場について記載していない。実際、反応チャンバー内の形状の寸法の比は、Morganら機器、すなわち、国際公開第2008/151271号パンフレットに開示された機器、米国特許第6、910、432号明細書に開示された機器、米国特許第6、968、791号明細書に開示された機器、および米国特許出願公開第2012/023823号明細書に開示された機器では非常に低い重要性を有する。これはそれぞれの機器内で起こる固相と気相との分離が気相および固相の流体の動きを分断することによる。溶融装置内の形状の寸法の比は、米国特許第2、455、907号明細書内のいずれにおいてもそれほど非常に重要ではない、なぜなら、溶融装置の壁に沿ったガラス繊維溶融および溶融した材料は、底の放出ポートに向かって重力の作用下で自然に流れるからである。さらに、放出開口、装置(溶融チャンバー)の直径間での相対的な寸法および機器内での流れ特性の重要性について言及がない。
効率的でありかつ高い炎の安定性を有し、そして完全な空中燃焼であり、比較的高い湿気内容物を有する固体燃料から湿気を放出させ、そして固体燃料を燃焼させるためのシステムおよび方法は、業界において望ましいであろう。
本発明は、粉炭燃焼のために設計された炉または蒸気発生ボイラーに代替固体燃料の使用を可能とすることによって、この技術分野における問題を解決する。本発明は、粒子を予備加熱および乾燥させるためのチャンバーを含み、そして炉またはボイラーへの注入の前に粒子の分解蒸発および燃焼を開始させる酸素/固体燃料予燃焼器システムに関する。燃料は旋回が形成されまたは維持される点火チャンバー内に接線方向で注入される。軸上に注入された酸素は、点火チャンバーのコア内のより細かい粒子および揮発性物を点火するための高反応性雰囲気を提供し、一方で接線流れのみで達成できるであろうより長い滞在時間を確立する重要な第2の流れをまた生成する。インジェクターは、混合気バーナー内に挿入されることができ、石炭のバイオマスの追加導入または共燃焼シナリオに特に好都合となる。軸上および/または接線方向での注入に使用される酸素ノズルは、断面が円形であることができ、または改善された混合および旋回する固体燃料流により強い推進力を移送するために溝を有することができる。
本発明の形態は、前壁、中央軸、直径Dic、および生成ガスを放出するように構成された出口を有する点火チャンバーを含む予燃焼器システムに関する。点火チャンバーは、中央軸に実質的に平行な前壁から第1の酸素流を注入するように構成された中央点火酸素インジェクター、および前壁の下流の軸上の距離Xpfの場所で、中央軸の接線方向に第1の燃料流を注入するように構成された接線方向の第1の燃料インジェクターを含む。比Xpf/Dicは0.25〜4.0である。中央軸は垂直線と角度αをなし、そして角度αの大きさは約45°以下である。第1の燃料流の軌道は、中央軸に垂直である平面と角度Θをなし、そして角度Θの大きさは約20°以下である。
本発明の別の形態は燃焼のための方法を含み、この方法は、前壁、中央軸、直径Dic、および生成ガスを放出するように構成された出口を有する点火チャンバーを提供する工程を含む。中央点火酸素インジェクターからの中央軸に実質的に平行に前壁から第1の酸素流は注入される。第1の燃料流は、接線方向の第1の燃料インジェクターから、前壁の下流の距離Xpfである軸上の場所において、中央軸の接線方向に注入される。比Xpf/Dicは0.25〜4.0である。中央軸は垂直線と角度αをなし、そして角度αの大きさは約45°以下である。第1の燃料流の軌道は中央軸に垂直である平面と角度Θをなし、そして角度Θの大きさは約20°以下である。
本発明の他の特徴および利点は、一例として、本発明の原理を具体的に示す添付図面と共に理解されて、以下の好ましい態様のさらに詳細な記載から明らかになるであろう。
図1は、木材を分解蒸発させるのに必要な粒径対時間のグラフ表示である。
図2は、石炭と木材とを比較した燃焼室のCFDモデリングの具体的な説明である。
図3は、本発明の一態様による予燃焼器システムの図である。
図4は、図3に記載された予燃焼器システムの断面A−Aの図である。
図5Aは、本発明の別の形態による予燃焼器システムの図である。
図5Bは、図5Aに記載された予燃焼器システムの断面B−Bの図である。
図6は、図3に記載された予燃焼器システムの代替的な配置を記載する断面B−Bの図である。
図7は、図3に記載された予燃焼器システムの代替的な配置を記載する図である。
図8は、例示的な移行区間の形状を表す本発明の一形態による予燃焼器システムの代替的な配置の図である。
図9は、例示的な移行区間および外側の酸素および燃焼用空気を有する注入ノズルを示す本発明の形態による別の予燃焼器システムの図である。
図10は、例示的なブランケット酸化剤を含む図3に記載された予燃焼器システムの代替的な配置を記載する断面B−Bの図である。
図11は、インジェクター区間によって記載された流れ経路入口におけるほぼ垂直から出口におけるほぼ水平の曲がっており、そしてまた軸上のスパージャーを含む本発明の形態による予燃焼器システムの平面図である。
図12は、中央の酸化剤導管をまた含む図11の態様による別の予燃焼器システムの平面図である。
図13は、点火酸素がパイロット燃料を囲む環に注入される本発明の別の形態による予燃焼器システムの図である。
図14は、パイロット燃料が添加酸素を囲む環に注入される本発明の別の形態による予燃焼器システムの図である。
図15は、例1の配置「A」および「B」の粒子のトラッキングを比較したCFDの結果の図である。
図16は、例1の配置「A」および「B」の速度場を比較したCFDの結果の図である。
図17は、例1の配置「A」および「B」の圧力場を比較したCFDの結果の図である。
図18は、例1の配置「A」および「B」の揮発性ガス場を比較したCFDの結果の図である。
図19は、例1の配置「A」および「B」の温度場を比較したCFDの結果の図である。
図20は、図3に記載された発明に係るシステム内の粒子の動作への幾何学的なパラメーターXpf/Dicの効果を比較したCFDの結果の図である。
図21は、図3に記載された発明に係るシステムの速度場への幾何学的なパラメーターXpf/Dicの効果を比較したCFDの結果の図である。
図22は、図3に記載された発明に係るシステムの揮発性ガス場への幾何学的なパラメーターXpf/Dicの効果を比較したCFDの結果の図である。
図23は、図3に記載された発明に係るシステムの温度場への幾何学的なパラメーターXpf/Dicの効果を比較したCFDの結果の図である。
図24は、例2の配置「B」および「C」の粒子のトラッキングを比較したCFDの結果の図である。
図25は、例2の配置「B」および「C」の速度場を比較したCFDの結果の図である。
図26は、例2の配置「B」および「C」の圧力場を比較したCFDの結果の図である。
図27は、例2の配置「B」および「C」の酸素濃度プロファイルを比較したCFDの結果の図である。
図28は、例2の配置「B」および「C」の揮発性ガス場を比較したCFDの結果の図である。
図29例2の配置「B」および「C」の温度場を比較したCFDの結果の図である。
可能である限り、同じ参照番号は、図を通して同じ部分を表すであろう。
提供されるのは、比較的高い湿気含有量および粒径を有する固体燃料から湿気を放出させ、そして燃焼させ、高い燃焼効率および高い炎安定性を可能にする予燃焼器システムおよび方法である。一態様では、多用途ボイラーのためにバイオマスを燃焼させるシステムおよび方法が開示される。ある態様において、予燃焼器システムは、既存の空気粉炭バーナーの燃料ノズルを置き換えることができ、そして熱移送または蒸気発生能力の損失なしに共燃焼および燃料切り替えを促進するのに必須の予備乾燥、湿気放出、早期の揮発、バイオマスおよび他の代替燃料の点火および燃焼を達成できる。
本発明の目的および配置の両方は、従来技術と重要な側面において異なる。実際、本発明は、(同じポートから放出される固体およびガス状生成物が反応チャンバー内の2相の粒子の動きに特に注意を必要とする)スラグとならない(すなわち、非溶融)反応器である。特に、システムを通る経路中において、ガス流中での固体燃料の粒子の連続的な浮遊を確かにすることは都合がよい、なぜなら浮遊がないと、チャンバーの壁へのより大きい粒子の沈降となるからである。この沈降は、その後に、所望の気体/固体流のパターンをさらに妨げる堆積の形成、チャンバーの壁上での材料の燃焼などの有害な結果となり、これは実用的な関心の対象である多くの燃料にとって、機器の高温故障となり、そして最終的に、粒子の断続的な積み込みまたは再取り込みは、脈動するまたは不安定な燃焼となるであろう。本発明は、酸素の戦略的な使用と相まったその独自の幾何学的な配置を通して、2相気体/固体流場の自然な傾向に関連した前記の望ましくない結果を回避する。
ボイラー/炉内での実質的な湿気および/または大きい粒径を有する固体燃料の効率的な燃焼は、乾燥、加熱、揮発、粒子点火および燃焼の個々の工程の完了を必要とする。この工程における重要なステップは、揮発物の発生である。具体的に、従来の先行技術の空中固体燃料燃焼システムにおいて、揮発物は、好ましくは概して炉内への燃料注入の点の非常に近く(すなわち、わずかに下流で)放出される、なぜならこれに続く揮発物の点火は、固体燃料の残余の早期の点火および急速な燃焼の原動力であるからである。しかし、揮発物の発生は、燃料の表面湿気の乾燥および粒子加熱の前であることが好ましく、これは事象の連鎖において時間が限定される工程である。図1に具体的に記載するように、FLUENTソフトウェアパッケージを使用した計算流体力学(CFD)モデリングを、初期の粒子サイズおよび湿気含有量の関数として粒子乾燥および湿気の放出に必要な時間の感度を予測するために用いた。このモデルは燃料(この場合は木材)の揮発が127℃の燃料粒子温度において開始されることを前提とする。粒子は0に等しい時間で20℃であると考えられ、その点において1000℃の放射温度に曝される。揮発物の発生の開始に必要な時間は、粒径および燃料表面の湿気の両方とともに急激に増加することに留意されたい。
このいわゆる揮発遅れ(すなわち、粒子注入と揮発物の発生との間の経過時間)の重要性の具体的な説明として、固体燃料が典型的な値である100フィート/秒の速度でバーナーから炉に放出されることを考える。この速度において、(表面湿気を有さない0.5mm粒子に相当する)10ミリ秒の揮発遅延は、点火遅延、またはバーナーノズルから名目上1フィート(100フィート/秒×0.01秒)のスタンドオフ距離となり、一方100ミリ秒(2mm粒子、20%表面湿気)の揮発遅延は、点火遅延、または名目上10フィート(100フィート/秒×0.1秒)のスタンドオフ距離を有する。
予備乾燥と揮発物放出との組み合わせが空中(浮遊体燃焼、同伴流)燃焼への大きな効果を有することが、図2に記載するように、蒸気発生ボイラー中で木材粒子の混合気燃焼のCFDモデリングを介して見られた。この図は、粉砕された瀝青石炭の従来の同伴流燃焼を介して生成されたボイラー温度分布に対し、0.8mmに等しいマス平均直径および20%の表面湿気を有する木材粒子のボイラーの温度分布を比較する。図2は、バーナーノズルの近くにおける高温および粉炭の場合での続く良好に規定された炎の構造を示し、そして比較により、20%湿気/木材の場合バーナーノズルの周りにおける比較的低い温度は、概して分離しておりかつ一貫していない炎の構造となる。前者の場合は炎の安定性、早期の固体燃料の点火および本質的に完全な燃焼に特徴があり、一方後者では不安定な燃焼、不充分な工程制御および比較的大きい割合の未燃焼燃料と関連していることが当業者によって理解されるであろう。さらに、工業炉中において固体燃料の完全燃焼に使用できる滞在時間は通常約1秒であるので、そうした大きい揮発/点火遅延は、そうした工程において支持できないことが知られている。本予燃焼器の発明は、燃料の揮発物の放出を促進し、そして炉内に注入する前に固体燃料の燃焼を開始させ、それによって燃料としてバイオマスまたは他の比較的大きくかつ湿気を含む燃焼性の材料を使用する工業炉の有効性を高める。
特別の定めのない限り、「酸素」は、本明細書中において、30体積%超のO、または60体積%超のO、約85体積%超のOまたは約100体積%のOを有する酸化剤または酸化剤流として規定される。「酸素富化した空気」は、本明細書中において、空気と混合された「酸素」であって、この複合した酸素の濃度が空気単独の酸素濃度より大きいかまたは約22体積%以上であるものと規定される。
この発明の目的のために、用語「サイクロン」および「旋回」は交互に使用され、そして(例えば、点火チャンバー内での)燃料、ガス、酸化剤および粒子の流れのパターンを記載することを意図する。「サイクロン」および「旋回」の流れのパターンは、チャンバー内で通常円形のまたはらせん状の動きである燃料、ガス、酸化剤および粒子の回転を含む。
特別の定めのない限り、「炉」は燃料が注入され、そして燃焼されて、加熱、溶融、蒸気発生または焼却またはその同類のもの等の具体的工業上の目的を達成するチャンバーである。「ボイラー」は蒸気が生成されるタイプの炉である。
本発明に関連して、第1の燃料は、固体燃料または液体燃料のいずれかであることができる。可能な固体の第1の燃料の例は、燃焼の前に細粉に粉砕されていない他の燃焼性の湿気を含む材料の中でも、木材チップ、のこ屑、草等の粉炭またはバイオマスの少なくとも1種を含む。この第1の燃料はまた、液体燃料、特にグリセロール、ブラックリカーもしくは重油、または液体および固体の両方を含むスラリー等の噴霧または点火が困難な燃料であることができる。第1の燃料の可能な候補を記載したが、このリストは完全でもなく、これらに限定されるべきでもないことに注意すべきである。さらに、本発明の好ましい態様は、第1の燃料がこの段落中に記載された固体燃料の1つとなることを考慮する。
この発明に関連して搬送ガスは、空気、窒素、酸素富化した空気、燃焼の再循環する生成物またはそれらの組み合わせを含む。
図3は、本発明の一態様の形状の断面図を具体的に示す。予燃焼器システム300は、第1の燃料+搬送ガス混合物または第1の燃料流305を点火チャンバー301内に接線方向で導入するように構成された接線方向の第1の燃料インジェクター303、点火チャンバー301の中央軸311に実質的に平行に点火酸素流309を送達するように構成された前壁308上に並べられた中央点火酸素インジェクター307、および生成ガス315が追い出される出口313を有する点火チャンバー301を含む。第1の燃料流305の下の点火チャンバー301中に第2の酸素流319を接線方向で導入するように構成された第2の酸素インジェクター317が示されており。第2の酸素流319は、酸素、空気、燃焼の再循環する生成物、またはそれらいくらかの組み合わせであることができる。この第2の流れ319は、チャンバー301内の接線方向の流れパターンまたは旋回プロファイル401を増強し(例えば、図4および5を参照のこと)、一方でまた工程運転の要求により、段階的な燃焼を行い、そして第2のインジェクターの下流の点火チャンバー301の壁および生成ガス315の温度を制御する。第2の流れ319はまた、既に記載しさらに下記に記載するようにブランケットガスを生成して、点火チャンバー301の壁の保護を助ける。例えば、スラグ形成の防止は、第1の燃料流305の灰成分の融点より下の温度に点火チャンバー301の壁を維持して運転することにより達成できる。
予燃焼器システム300の配置が、図3中に示された寸法と共に並べられている。第1の燃料流305は、前壁308から直線距離Xpfにある点火チャンバー内の場所にある第1の燃料インジェクター303を介して注入される。第2の流れ319は、前壁308から直線距離Xsoにある点火チャンバー内の場所にある第2のインジェクター317を介して注入される。点火チャンバーの長さLicは、前壁308から出口313または移行区間801(例えば、図8を参照のこと)の始まりまでの直線距離である。図3に示される別の重要な寸法は、点火チャンバーの直径Dic(これは点火チャンバー301の有効径である)を含む。直径が一定の場合、Dicは線寸法であることができ、または点火チャンバー301の直径が一定でない場合、前壁308とXpfとの間の水力直径または平均直径として計算されることができる。本発明により、点火チャンバーの前壁308から第1の燃料インジェクターまでの軸上の距離Xpfの点火チャンバーの直径Dicに対する比である、無次元の比Xpf/Dicは、0.25〜4.0または0.5〜3.0または1.5〜3.0の範囲、または約2.7である。
接線方向の注入、接線軌道における注入、接線方向の配置およびそれらの他の文法的変化形は、中心軸に対し垂直(すなわち、直角)であるベクトル成分を有し、そして中心軸から充分にオフセットされていて、中心軸周りに旋回プロファイル401を作り出す方向をいう。例えば、第1の燃料流305および第2の流れ319の場合、点火チャンバー301中へ接線方向の注入は、側壁に対し接線方向、すなわち、中心軸からオフセットされていて、チャンバー301の表面に実質的に沿った点において、搬送ガス+第1の燃料を用いて提供される。この方向は、旋回プロファイル401の結果となるように提供される。このタイプの接線方向の注入によって生成されるこの流れパターンは、図3中で示された区間A−Aの断面である図4中で具体的に説明されている。
一方、図3に示された態様において、第2の流れ319は、第1の燃料流305の注入の点から下流の軸上の場所において注入され、別の態様では、図5Aおよび5Bに示されるように、第2のインジェクター317は、第1の燃料流305と名目上同じ軸上の場所において、点火チャンバー301内に第2の流れ319を接線方向に注入するように提供される。図3に示された第2のインジェクター317の配置では、第2の流れ319を介して提供されるガスは、酸素、酸素富化した空気、空気、窒素、再循環する燃焼の生成物、またはなんらかのそれらの組み合わせであることができる。この態様において第2のインジェクター317を介して提供される第2の流れ319(図5Bを参照のこと)は複数の機能を有する。ガスの1つの機能は、点火チャンバー301の壁を覆いまたは壁を浸食から保護することである。第2の流れ319は、接線方向におよび第1の燃料と名目上同じ断面の平面中であるが、図5B中で具体的に説明されるように第1の燃料の注入点に対し、外周方向(すなわち、回転方向)においてわずかに前進して導入されることにより浸食を減少させる。そうすることにより、第2の流れ319は、第1の燃料流305の粒子の腐食電位を最小化させるように点火チャンバーの壁に対して衝突する前に第1の燃料流の経路を曲げる。第2の酸素流319の別の機能は、図3に関して既に述べたように、遠心流れ場を強めることである。第2の流れ319のまた別の機能は、粒子の点火をさらに促進するために、点火チャンバー301に入ると酸素と第1の燃料との混合を早期に促進し、そして開始させることである。図3および図5Aおよび5Bに示された態様は、第2の流れ319の注入についての単一の配置を含むが、それぞれは複数の注入点を有することができ、または単独でもしくは相互を組み合わせて存在できる。
点火チャンバー301の全体は、例えば、予燃焼器システム300の用途と関連した空間要求を促進するために、垂直線601に対し角度αでオフセットしたその中央軸311で方向付けられていることができる(図6を参照のこと)。しかし、点火チャンバー301内の望ましい固体燃料の流れを促進するように、角度αの大きさは約45°以下、または30°以下である。
点火チャンバー301内での燃料の滞在時間の変更は、中央軸に平行な接線方向の流れの成分を与えることにより、部分的に達成できる。それ故に、図7中に具体的に説明されているように、第1の燃料流305の軌道701は、中央軸に対し垂直である平面703から角度Θでオフセットされていることができる。同様に、第2の酸素流319は、第1の燃料流305と同じ角度Θで、中央軸に対し垂直である平面703からオフセットされていることができる。チャンバー内での粒子の充分な滞在時間を維持するためおよびシステムの有益な流体力学特性を保つために、角度Θの大きさは、約20°以下または約10°未満であることが好都合である。
図8に示すように、本開示による予燃焼器システム300の1つの態様は、移行区間801を含む。移行区間801は、点火チャンバー301から生成ガスを受け、そしてその後この生成ガスを燃料ノズルまたはボイラーまたは炉を含むことができる出口313に送達する。移行区間801は任意の断面形状であることができ、そして表面に沿って変化することができる中央軸311から角度Δでオフセットした表面を含むことができるが、その大きさまたは平均の大きさは、実線803を参照して示されるように、中央軸311から約45°以下である。
本開示による予燃焼器システム300のまた別の態様は、図9に具体的に説明されているように、任意選択的な外側の酸素インジェクター901および燃焼用空気インジェクター903を含むことができる。この態様は、本発明のシステムが既存の混合気燃焼システム中に設置されている用途に特に関連する。図9の予燃焼器システム300は、点火チャンバー301に点火酸素流309を送達するように構成された中央点火酸素インジェクター307を含む。さらに、パイロット燃料インジェクター911は、点火チャンバーにパイロット燃料915を提供するように構成されている。そうした用途において、燃焼用空気905は既存の供給を利用でき、そして本発明のシステムは予備混合気バーナーの代わりに設置される。最も有利には予燃焼器システム300の燃焼用空気905と生成ガス315との間に配置される、任意選択的な外側の酸素流907は、本発明のシステムの燃焼効率をさらに改善する手段として使用できる。図9に示された態様の別の特徴は、移行区間801の下流の出口313として注入ノズルを含むことである。生成ガス315の具体的工程の使用によっては、注入ノズルまたは出口313は、その最終用途に最適である速度および方向に生成ガス315の流れを調整するために場合により存在する。
さらに別の態様では、図5Bと同じ平面で表した図10中で具体的に説明されているように、第1の酸素流1003は、第1の燃料流305を囲む第1の酸素インジェクター1001中に注入される。さらに、図10の予燃焼器システム300は、図5Aおよび5Bに示されそして記載されたのと同じ配置を有する第2のインジェクター317および第2の流れ319を含む。この態様の利点は、チャンバー中への注入により酸素と燃料との急速かつ緊密な混合が直ちに起こり、そしてそれによって第1の燃料流305の急速な点火を助けることである。
図11は、予燃焼器システム300の態様を具体的に示し、生成ガス315は、水平線1101に名目上平行な軌道で工程炉またはボイラー(図示されていない)に注入される。図11のシステムは、図5Aおよび5Bに示されそして記載されたのと同じ配置を有する第1の燃料インジェクター303および2つの第2のインジェクター317を含む。第2のインジェクター317の一方または両方は、存在でき、そして/または利用できる。当然のことながら、第1の燃料および第2の酸化剤の実際の軌道は水平線から45°もそれていることができるが、これは本発明の範囲内である。この態様は、点火チャンバー301、移行区間801、および移行区間801と工程炉またはボイラーとの間に導管を形成するインジェクターノズル1103を含む。この態様のインジェクターノズル1103は、図11にまた示されるように旋回半径1105を含む。図11はまた、ノズル流中の粒子状物質に空気を取り込むのを助けて跳躍するのを防ぐことができる任意選択的な軸上のスパージャー1107を示す。スパージャーで拡散される流体1109は、空気、酸素富化した空気、酸素、または任意の他の好適な流体であることができる。この態様の関連する変化形が図12中に示されており、これは図11に示され、そして記載された配置と類似の配置を有し、ここでスパージャー1107は、ノズルの中心軸に沿って導管中に酸化剤(空気または酸素)を送達する中央の酸化剤ノズル1201に接続されており、出口313において燃焼を助ける。
本発明のシステムの点火および加熱は、パイロット燃料915の導入を介して、例えば、点火チャンバー301の前壁308においてパイロット燃料インジェクター911を通して、最初に達成できる。そうした状況下では、パイロット燃料915および点火酸素流309が相互の近辺に注入されることは好都合である。図13および14に具体的に示された態様は、パイロット燃料915および点火酸素流309の2つの例示的な幾何学的配置を具体的に示す。図13は、点火酸素インジェクター307を介して注入される点火酸素流309に囲まれた点火チャンバー301の中央軸311に沿ったパイロット燃料インジェクター911を経由するパイロット燃料915の注入を具体的に示す。図14は、逆の配置、すなわち、点火酸素流309が中央軸311に沿って案内され、そしてパイロット燃料915を含むパイロット燃料インジェクター911によって囲まれているものを具体的に示す。パイロット燃料915は、天然ガス、燃料油、粉炭等の任意の固体、液体またはガス状の燃料、またはバイオマスの粉砕から微粒子残留物、または任意の他の容易に引火性の燃料であることができる。あるいは、パイロット燃料915は、(簡便であることができる、特に木材または他の代用物燃料と共に燃焼し続けることができる粉炭である場合)少量の粉炭であることができる。最終的に、パイロット燃料915は、ミリング処理の後でバイオマス燃料の残余から分離される必要があるであろうバイオマスの微粒子であることができる。入手可能性に依存して、他のパイロット燃料915が可能である。パイロット燃料915は、第1の燃料流305の注入の前に、予燃焼器システム300の点火チャンバー301における加熱を開始し、そして制御するように提供される。
本発明のシステムの幾つかの態様の物理的形状記載したが、2つの例を介して、それによって本発明のシステムがその驚くほど良好な性能およびシステムが最も効果的に機能することを可能にする本発明のある形状に課せられた限界を達成する原理を説明する。例が適用される本発明のシステムの態様のための図3を参照する。下記記載において具体的に改変されたことを除き、予燃焼器システム300の配置は、図3に示され、そして記載されたようである。これらの例中において第2の流れは点火チャンバー301の前壁308から下流に位置する第2のインジェクター317を介して提供され、そして角度αおよび角度Θはともに0である。この例で使用される第1の燃料は、名目上6060Btu/lbの高位発熱量および表1に示された粒径分布を有する20wt%湿気を有する粉砕された木材チップである。これらの例に示された結果は、市販されているFluentソフトウェアパッケージを使用して展開された定常状態計算流体力学(CFD)モデルに基づいて計算された。
例1
例1は、1つの幾何学的パラメーター:無次元比Xpf/Dic(これは点火チャンバーの前壁308から第1の燃料注入点までの軸上の距離の、点火チャンバーの直径に対する比である)の異なる値によって強調された2つの配置を有する本発明のシステムの性能を比較する。点火チャンバー301の前壁308から第2の流れ注入点までの軸上の距離の比である比Xso/Dicはまた、2つの配置において異なるに留意されたい。しかし、これらの2つの幾何学的特徴の間の距離は、簡便のみのために同じに保たれている。重要な比は、具体的に説明され、そして以下説明されるであろうように、は、第1の燃料注入の点火チャンバーの直径に対する比Xpf/Dicである。分析は、これらの例示的な配置の1つが受け入れ難い性能を生じ、したがって本発明のシステムの可能な幾何学的なパラメーターの範囲の外であり、一方もう一方の配置は、予想外に、卓越した性能を与え、したがって受け入れられる範囲内にあることを示した。
第1の燃料流305の接線方向への注入は、第1の燃料粒子に半径方向で外側へ押し出す遠心力を引き起こし、そして点火チャンバー301の周囲を旋回する間第1の燃料粒子を浮遊したままにする。これが重力に対して粒子を一時的な浮遊体に保つ第1メカニズムである。このメカニズムの強度は、全ての他の因子が同じ場合、接線方向の注入速度の2乗とともに増加する。本発明の範囲を限定することを意図しないが、20〜60m/秒の範囲の第1の燃料注入の接線方向の速度は、通常一方では(望ましい)遠心力と、他方では(望ましくない)腐食電位および圧力損失と(速度の増加によりこれら全てが増加する)、の間の受け入れられるバランスを与えることが見出された。それぞれの第1の燃料粒子への遠心力の強度はまた、第1の燃料粒子の質量に比例する。それ故に、所与の入口での接線方向の速度および一定の粒子密度を有する第1の燃料流305では、より大きい、より重い粒子がより小さい、より軽い粒子より、大きい遠心力を受ける。遠心力場により、より強く影響されない、より小さい、より軽い第1の燃料粒子がそれによって、ある処方された条件下で、遠心場から脱離し、そして点火チャンバー301の中央軸311に向かって移動し、点火酸素流309と反応し、したがって点火チャンバー301内に維持された点火のためのエネルギー源となることができるように、この特性は、本発明のシステムにおいて使用される。
0.286mm(286μm、表1中のグループ1および2)より小さい粒子の配置「A」に関連する計算された粒子運動が図15に記載されている。粒子密度は、第1の燃料注入点の近くで最も大きく、そして粒子は、重力の作用により徐々に(すなわち、提供された時間尺度に従って時間が増加するにつれて)下方に移動する。全滞在時間は、最大約0.4秒に達することに留意されたい。しかし、配置「B」では、粒子密度は第1の燃料注入ポートの周辺で依然最大であり、大幅な量の粒子が驚くほど重力に逆らって上に上昇し、そしてこれは、ほぼ1秒までのビーク滞在時間に増加する。この驚くべき結果は、点火チャンバーにおける速度および圧力分布の詳細、および流体力学と燃焼現象との間の結合を考慮した統合的な分析によってのみより理解できる。
2つの配置での点火チャンバー301内でのガス速度のベクトルが、図16に示されている。2つの断面図は、それぞれの配置「A」および「B」をそれぞれを示す。上のものは中央軸311(例えば、図3を参照のこと)を横切る垂直平面を表し、一方、下のものは、前壁から0.02に等しい軸上の距離x/Dicでの水平の平面を表す。上面図を比較すると、配置「B」では、中央の酸素点火インジェクター307から生じる中央の酸素点火流は、配置「A」に比べて、より大きい速度を有し、そして点火チャンバー301のより深くに入ることに留意されたい。さらに、組織化された再循環流構造(organized recirculating flow structure:ORFS)が、点火酸素が注入される前壁308と第1の燃料注入の点との間で配置「B」において明らかである。このORFSは、ガスおよび小さい粒子が重力に逆らって上に搬送される直接のメカニズムである。材料は壁に沿って流れ、そして次に点火酸素ジェットを伴う中心軸に向かって半径方向で内側に向かう。そうした組織化された流れの構造は、とりわけ配置「A」にはない。ORFSによって促進される巻き込みメカニズムの可視化が下部断面図により強められた。前壁近傍の混合されたガスの外周の移動/半径方向で中心への移動をはっきり示す配置「B」に注目する。配置「A」と比較すると、この場合では、半径方向で中心への成分がないことを示している。
配置「B」におけるORFS展開の原因の出発点は、図17中に示された圧力場の分析によって推定できる。この図に示された圧力は相対的な圧力、すなわち、点火チャンバー301の全体内における局所圧力から平均圧力を引いたものであることが注目される。外周の(接線)流れから進んできた半径方向の力により、第1の燃料注入の上昇で高圧の領域は点火チャンバーの外周上に展開する。これは両方の配置において生じる。両方の配置に共通の第2の流体の現象は、点火酸素流によって作り出された吸引による主軸近傍での低圧力領域である。配置「A」と「B」との間の顕著な定性的な相違は、後者の場合、高圧領域333が上流の方向において低圧力領域に隣接していることである。このように生成された圧力勾配は、ガスおよび燃料粒子が重力に逆らって上流の方向に動く原動力を生じ、中央の点火酸素流の中にガスおよび粒子が取り込まれることを最終的に可能にする。前壁308の実質的に下流にある第1の燃料流の注入場所Xpfの軸上の位置が配置「B」におけるORFSの生成の原因となっているのに対し、第1の燃料流の場所と前壁との間の近さが、配置「A」における組織化された逆方向への流れがないことの原因となっていることが、この分析から明らかである。
図15〜図17に記載されそして具体的に説明された流体力学的な効果は、以下のように要約できる燃焼への直接の効果を有する:配置「B」の組織化された再循環流構造と関連したガスおよび小さい固体粒子の点火酸素への巻き込みは、点火酸素によりその後に燃焼する一酸化炭素、水素、および種々の炭化水素等の大幅な量の揮発性ガスの放出を可能にする。点火チャンバー301内の配置「A」および「B」での揮発性種の濃度を図18に示す。燃焼反応によって生成された化学エネルギーの熱エネルギーへの結果的な変換は、点火チャンバー301内の温度を高め、それによって熱の自己維持プロセスを作り出す。この効果は、図19に具体的に示されているようにかなり広範囲にわたる。配置「B」内の温度プロファイルは、点火酸素インジェクター307から生じた点火酸素ジェットの端に沿って成長した炎のフロント部の形成をはっきりと示し、一方、そうした反応は、点火酸素ジェットの近くに上記の揮発性種がないことにより配置「A」においては発生できない。最終的に、配置「B」の中央軸に沿って発生する高温燃焼から生じるガスの膨張は、中央の酸素点火ジェットのより速い速度および点火チャンバーへのより深くへの浸透を生じ、ジェットの流体および燃料粒子巻き込み能力をさらに高め、ORFSの安定性最終的に高める。
上記の例に点火チャンバー(ここで点火酸素流309が注入される)の前壁308と第1の燃料がシステム内に接線方向で導入される場所と間の軸上の距離の重要性をみることができる。距離が短すぎる場合、生じる圧力場は、前壁308と第1の燃料注入点との間の組織化された再循環流構造の形成を妨げ、これはその後チャンバー内で点火を維持するのに必要である揮発物の放出および燃焼を妨げる。対照的に、適切な距離が前壁308と第1の燃料注入点との間に確立される場合、圧力場は有利に変わり、前壁308と第1の燃料注入場所との間の組織化された再循環流構造の確立を可能にする。このORFSは流体および小さい第1の燃料粒子の両方を運び、固体燃料の滞在時間を長くし、揮発物の放出および燃焼を可能にし、そして点火酸素流の境界において生成される安定かつ充分に広がった燃焼炎を与える。
本発明の例示的な配置により、前壁308と第1の燃料注入点との間の最小の無次元の軸上の距離の比、Xpf/Dicは、約0.25に等しい。さらに点火酸素インジェクター307から点火酸素ジェットと接線方向の第1の燃料注入の遠心場との間の有利な相互作用が持続するであろう範囲を理解する約4.7までのXpf/Dicの値が提供される。この延長された範囲を可能にするために、無次元の点火チャンバー301の長さ、Lic、が5.0に伸ばされた一方、表2中に処方された全ての流量および流速は同じままである。この分析のこの相での粒子のトラッキング/滞在時間の結果を図20中にまとめる。小さい粒子の上方への移動および最大の滞在時間の増加は、約1.5秒の値で(例えば0.6に等しいXpf/Dicに対し)1.7に等しいXpf/Dicに増加させることに注目する。この点をこえると;すなわち、2.7〜3.7に等しいXpf/Dicでは、小さい第1の燃料粒子の絶対上方移動距離は増加し続け、そして最大滞在時間は約1.5秒で一定のままである。2.7に等しいXpf/Dicでは、最大の滞在時間に届く第1の燃料粒子の量は、1.7に等しいXpf/Dicに対して増加し、一方3.7に等しいXpf/Dicで多少減少するようであることに注目する。この減少はさらに上方に粒子が移動すればする程、粒子がさらに完全に燃焼しかつガス化し;それ故に、それらは結局は流れ場から消えるという事実によることができる。4.7に等しいXpf/Dicでは、ほんのわずかな小さな第1の燃料粒子が前壁308まではるばる移動する一方で、上方への移動を開始さえさせる濃度は、3.7に等しいXpf/Dicの場合から実質的に低下する。故にこの低下は、粒子の段階的なガス化および燃焼によらないことができるが、むしろ点火酸素ジェットと接線方向の第1の燃料注入との間の相乗作用的効果の弱まりによることができることが解った。
図21の速度プロファイルにより、軸上の点火酸素と接線方向の第1の燃料流との間の結合がXpf/Dicに対しどのように変わるかをさらに理解できる。前壁308と第1の燃料注入の場所との間の組織化された再循環流構造の領域は、波線の長円によって強調されている。0.6〜3.7のXpf/Dicでは、ORFSは2つの臨界終点間の距離で本質的に充分伸びていることに注目する。しかし、4.7に等しいXpf/Dicでは、ORFS接線方向の第1の燃料注入の点まで充分に下向きに伸びない。これは、点火酸素流によって生成された吸引の影響領域がその限界に到達したから、かつ点火酸素流が点火チャンバーの側壁に向かって半径方向で外側へ徐々に伸び、2つの流れ間の流体連通を効果的に防いだからの両方による。
pf/Dicの範囲にわたっての揮発性放出およびチャンバー温度への正味の効果を図22および23中に具体的に説明する。揮発性放出は、2.7に等しいXpf/Dicの値まで徐々に増加し、そしてその後減少することが示されている。チャンバー温度、特に点火酸素ジェットの周囲のチャンバー温度はまた、2.7に等しいXpf/Dicまで増加し、揮発物と点火酸素との間の強力な燃焼を示す。3.7に等しいXpf/Dicでは、ORFSおよび伸びたチャンバー長さによって与えられた長い粒子の滞在時間により依然充分に高温である。しかし、Xpf/Dicが4.7に増加すると、点火酸素と第1の燃料ジェットとの間の流体連通の上記のような破壊により、温度が明らかに低下し始める。
モデリング結果および分析に基づき、幾何学的なパラメーターXpf/Dicの上限範囲は、約4.0の最大値に限定される。
特別な配置および本発明のシステムの予期しない性能の理由を、点火チャンバー、点火酸素流および接線方向の第1の燃料流間の特別な関係配置および関係ならびにそれらに課せられた制約に関して記載し、次に本発明のシステムの効率的な機能のために点火酸素流309において、空気とは対照的に酸素を使用する利点を具体的に示す例2に進む。
例2
この例における本発明のシステムの流量および配置は、例1の配置「B」の流量および配置と同じであり。配置「B」を基本的な場合として使用し、配置「C」を比較のために示す。配置「C」は、点火および第2の流れが酸素の代わりに空気であることを除き配置「B」と同じである。第2の流れは、第1の燃料インジェクター303の下で第2のインジェクター317を経由してシステム内に導入される点で、ORFの確立に、そしてひいては、点火チャンバー301内の安定した点火において非常に重要でないことをここで強調する。むしろ、上記に記載したように、この例に記載された結果は、点火酸素の違いに依存し、第2の酸素は、主に(点火チャンバー301内の第1の燃料流より下の)遠心流れ場および燃焼の穏やかな進行、そして故に、第1の燃料注入点と燃料ノズルの出口との間の温度を高めるために使用される。
酸素富化した配置「B」と空気バージョンの配置「C」とを比較した場合に、粒子トラッキングおよび図24の滞在時間のプロットに第1の注目すべきことを見出した。これら2つの場合において流量および速度は同じであるが、空気の場合、上方への粒子移動の度合いおよび最大滞在時間のいずれもが、酸素富化した均等物の上方への粒子移動の度合いおよび最大滞在時間より実質的に低かった。図25の速度場の比較を用いて根本的な原因の分析を始めた。この図は、これら2つの場合では同じ反応物の配置であり、そして同じ入口速度であるにも関わらず、配置「B」の中央のジェットは、配置「C」に比べて、点火チャンバー301の中への高い速度および深い浸透により特徴付けられることを示す。そして、配置「C」の空気の場合、点火空気流と接線方向の第1の燃料注入との間の流れの再循環は、非常に弱く、そして配置「B」の上記のORFSに比較して弱く組織化されている。しかし、図26中のこれら2つの場合での相対的圧力場を評価すると、配置「B」および「C」の両方が、少なくとも高圧領域の場所に関して、定性的に類似した圧力等高線を有することに注目される。そうしたことから、高圧領域の場所が配置「A」と配置「B」との間の流体力学の制御における重要な因子であったと推察される例1と対照的に、圧力場は、配置「B」と配置「C」との間の差別化因子ではない。これは、配置「B」および配置「C」の異なる粒子移動の特徴での根本的な原因がそれぞれの酸化剤の酸素濃度であることを示唆する。このことを証明するためには、2つの配置の燃焼特性の評価を必要とする。
図27は、2つの例示的な配置での酸素濃度の体積%線を与える。配置「B」では点火酸素が注入される主垂直軸に沿って非常に高い酸素濃度を示し、そしてこの高い酸素領域が半径方向および流れ方向の両方において徐々に減少することに注目する。この配置「B」における酸素の緩やかな減少は、揮発物および燃料粒子物の燃焼を通した拡散(混合)と消費とを組み合わせた効果による。対照的に、配置「C」の空気の場合はチャンバー内で名目上21体積%の一定の酸素濃度を示し、揮発物および化学反応がないことの指標となる。この評価は、これら2つの配置での点火チャンバー内における揮発性物濃度および温度プロファイルをそれぞれ示す図28および図29において確認される。点火酸素注入点の周りの領域中に、酸素を用いた配置「B」において大幅な揮発物の発生が生じ、空気を用いた配置「C」においては何も起こらないことがはっきりとわかる。それ故に、配置「B」においては、揮発物、固体粒子および酸素の間において生じ、これが(温度プロファイルによって既に記載したように)点火酸素ジェットの限界において生成する炎の形成となり、一方チャンバー内の温度が(名目上20℃の)注入された流れの温度に等しい配置「C」においては反応が起こらないことの証拠である。例1において配置「A」と配置「B」とを比較したように、配置「B」の中央軸に沿って生じる高温燃焼から生じるガスの膨張は、配置「C」と比較して、中央の酸素点火ジェットのより高い速度および点火チャンバー内へのより深い浸透、そしてジェットの流体および燃料粒子巻き込み能力、およびORFSの安定性を高める。
例2で見出したことを要約すると、酸素の存在、すなわち、30体積%超のOを有する酸化剤流、特に酸素インジェクター307からの点火酸素は、本発明のシステムの重要な要素であることが示された。中央の点火酸化剤(酸素対空気)および接線方向の第1の燃料注入と関連した原動力となる流体力学的な力は、例2の2つの配置では同じであるにも関わらず、酸素の存在は以下の様式でシステムの有利な特性を開放し、言わば増幅させるように働く。すなわち、反応の開始に必要な当初の加熱期間に続いて、組織化された再循環が、点火酸素流の近傍に揮発物および微粒子を運ぶことを開始する。予燃焼器システム300の性能に対し触媒作用をなす点火酸素流309の際だった特性は、燃焼反応を促進する能力である。それ故に、点火酸素と接触させられた場合に、揮発性および微粒子の燃焼が容易に起こり、化学的エネルギーを放出し、それがチャンバー温度の上昇、それ故にそれに続くガスの膨張、それ故に、中央のジェットの強度により明らかになる。(空気の場合と比較して)より強い中央のジェットは、上方への第1の燃料注入の平面から点火酸素ジェットの底において生成された吸引領域へ生成ガスおよび微粒子物を進ませるのに必要な原動力を強め、それによって起こることの必要な順序を持続させる。対照的に、空気の場合、燃焼反応を促進する特性がなく、点火およびガス膨張を可能にすることができないことによって、起こることの必要な連鎖を破壊し、したがってすべての化学反応の消滅を生じる。
本発明は、好ましい態様を参照して記載されたが、種々の改変をなすことができ、そして均等物が本発明の範囲から離れることなくそれらの要素の代替となることができることを当業者は理解するであろう。さらに、本発明の基本的な範囲から貼られることなく本発明の教示に対して、多くの改変を特別な状況または材料に適合するようになすことができる。したがって、この発明を行うために考えられた最良の態様として開示された特定の態様に限定されることを意図しておらず、本発明が付属の請求項の範囲内にある全ての態様を含むであろうことを意図する。

Claims (15)

  1. 前壁、中央軸、直径Dic、および生成ガスを放出するように構成された出口を有する点火チャンバーであって、該点火チャンバーが、
    該中央軸と実質的に平行な該前壁から第1の酸素流を注入するように構成された中央点火酸素インジェクターと、
    該前壁から下流の距離Xpfの軸上の場所において該中央軸の接線方向に第1の燃料流を注入するように構成された接線方向の第1の燃料インジェクターと、
    を含む点火チャンバーを含む予燃焼システムであって、
    比Xpf/Dicが0.25〜4.0であり、該中央軸が垂直線と角度αをなし、そして該角度αの大きさが約45°以下であり、そして該第1の燃料流の軌道が該中央軸に垂直な平面と角度Θをなし、そして該角度Θの大きさが約20°以下である、予燃焼システム。
  2. 該比Xpf/Dicが0.5〜3.0である、請求項1に記載のシステム。
  3. 該比Xpf/Dicが1.5〜3.0である、請求項1に記載のシステム。
  4. 該前壁から第1の燃料インジェクターへの距離より大きい距離の場所において、該点火チャンバー内に第2の流れを接線方向に注入するように構成された第2のインジェクターをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 該前壁からの距離が該第1の燃料流とほぼ同じ場所において該点火チャンバー内に接線方向で第2の流れを注入するように構成された第2のインジェクターをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 該前壁から該接線方向の第1の燃料インジェクターへの距離より大きい距離の場所において該点火チャンバー内に接線方向で第2の流れを注入するように構成された第2のインジェクターと、該前壁から第1の燃料流への距離とほぼ同じ距離の場所において該点火チャンバー内に接線方向で追加の第2の流れを注入するように構成された追加の第2のインジェクターとをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 該接線方向の第1の燃料インジェクターと同心円の配置で、該接線方向の第1の燃料インジェクターの周りに酸素を注入する、第1の酸素インジェクターをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  8. 該点火チャンバーの下流の移行区間と、その入口が該出口と流体連通した注入ノズルとをさらに含み、該出口がボイラーまたは炉内に生成ガスおよび未燃焼の燃料を注入するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  9. 該注入ノズルの該入口が垂直の軌道から該生成ガスおよび未燃焼の燃料を受け、そして水平線から45°以内である軌道に該生成ガスおよび未燃焼の燃料を向け、そして該生成ガスおよび未燃焼の燃料を該炉またはボイラー内に放出する、請求項8に記載のシステム。
  10. 該出口を囲む外側の酸素流をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  11. ボイラーまたは炉内において該生成ガスおよび未燃焼の第1の燃料と混合し、そして反応させて、該生成ガスと未燃焼の第1の燃料との燃焼を完了させるように構成された燃焼用空気流をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  12. 該中央軸と実質的に平行な該前壁から該注入チャンバー内にパイロット燃料を注入するように構成されたパイロット燃料インジェクターをさらに含み、該パイロット燃料が該中央点火酸素インジェクターに隣接して該チャンバー内に注入される、請求項1に記載のシステム。
  13. 該中央軸と実質的に平行な該前壁から該注入チャンバー内にパイロット燃料を注入するように構成されたパイロット燃料インジェクターをさらに含み、該パイロット燃料インジェクターおよび該中央点火酸素インジェクターが同心円の配置である、請求項1に記載のシステム。
  14. 該角度αが約30°以下である、請求項1に記載のシステム。
  15. 前壁、中央軸、直径Dicおよび生成ガスを放出するように構成された出口を有する点火チャンバーを提供する工程と、
    中央点火酸素インジェクターからの該中央軸と実質的に平行な該前壁から第1の酸素流を注入する工程と、
    接線方向の第1の燃料インジェクターから該前壁の下流の軸上で距離Xpfにある場所において該中央軸の接線方向で第1の燃料流を注入する工程と、
    を含む燃焼のための方法であって、
    比Xpf/Dicが0.25〜4.0であり、該中央軸が垂直線と角度αをなし、そして該角度αの大きさが約45°以下であり、そして該第1の燃料流の軌道が該中央軸に対直な平面と角度Θをなし、そして該角度Θの大きさが約20°以下である、方法。
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