JP2014532657A - C型肝炎ウイルスを処置するための方法および組成物 - Google Patents

C型肝炎ウイルスを処置するための方法および組成物 Download PDF

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Abstract

本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染している被験体に一定期間投与する工程を含む、該被験体を処置する方法を開示する。一態様では、該方法は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、インターフェロンを用いない処置レジメンを該被験体に投与する工程を含む。特定の一態様では、該方法は、該期間が終了した後少なくとも12週間、該被験体のHCV RNAの量を検出不可能にするのに十分な方法である。また本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、C型肝炎ウイルス感染症の処置に有用な組成物を開示する。

Description

発明の分野
本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染している被験体に一定期間(for a time period)投与する工程を含む、該被験体を処置する方法を開示する。一態様では、該方法は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、インターフェロンを用いない処置レジメンを被験体に投与する工程を含む。特定の一態様では、該方法は、その期間が終了した後少なくとも12週間、被験体のHCV RNAの量を検出不可能にするのに十分な方法である。また本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、C型肝炎ウイルス感染症の処置に有用な組成物を開示する。
背景
C型肝炎ウイルス(「HCV」)感染症は、相当数の感染個体において肝硬変および肝細胞癌などの慢性肝疾患をもたらす主要な健康問題であり、世界保健機関によれば、感染個体は世界人口の約3%に上ると推定されている(世界保健機関、Hepatitis C(2002年))。米国疾病管理予防センターによれば、HCVは、米国で最も一般的な血液媒介性の感染症であり、米国だけで推定320万(1.8%)の人が慢性感染している(米国疾病管理予防センター、Viral Hepatitis Surveillance−United States、2010年;米国疾病管理予防センター、Morbidity and Mortality Weekly Report 70巻(17号):537〜539頁(2011年5月6日))。世界的には推定1億5千万人〜1億8千万人の個体がHCVに慢性感染しており、毎年300〜400万人が感染している(世界保健機関、Hepatitis C、Fact Sheet、164号(2012年7月);Ghanyら、Hepatology(2009年)49巻(4号):1335〜1374頁)。一度感染すると、約20%の人はウイルスを除去するが、残りの人は余生ずっとHCVを保有し得る。慢性感染した個体の10〜20パーセントは、最終的に、肝臓を破壊する肝硬変またはがんを発症する(Naggieら、J. Antimicrob. Chemother.(2010年)65巻:2063〜2069頁)。ウイルス性疾患は、汚染血液および血液製剤によって、汚染針によって、または性感染によって、および感染した母親もしくはキャリアの母親からその母親の子への垂直感染によって、非経口により伝播する。
HCVビリオンは、エンベロープを有するプラス鎖RNAウイルスであり、約3,010アミノ酸のポリタンパク質をコードする約9600塩基の単一オリゴリボヌクレオチドゲノム配列からなる。HCV遺伝子のタンパク質産物は、構造タンパク質C、E1およびE2、ならびに非構造タンパク質NS2、NS3、NS4AおよびNS4B、ならびにNS5AおよびNS5Bを有する。非構造(「NS」)タンパク質は、ウイルス複製のための触媒機構を提供すると考えられる。NS3プロテアーゼは、ポリタンパク質鎖からRNA依存性RNAポリメラーゼであるNS5Bを放出する。HCV NS5Bポリメラーゼは、HCVの複製サイクルにおける鋳型として働く一本鎖ウイルスRNAから二本鎖RNAを合成するために必要である。したがって、NS5Bポリメラーゼは、HCV複製複合体における必須成分とみなされる(K. Ishiら、Hepatology(1999年)29巻:1227〜1235頁;V.Lohmannら、Virology(1998年)249巻:108〜118頁)。HCV NS5Bポリメラーゼの阻害は、二本鎖HCV RNAの形成を防止し、したがってHCVに特異的な抗ウイルス療法の開発に魅力的な手法となる。
現在、抗HCV療法剤として直接作用する抗ウイルス剤の薬物開発に対する潜在的ないくつかの分子標的が、限定されるものではないが、NS2−NS3自己プロテアーゼ、N3プロテアーゼ、N3ヘリカーゼおよびNS5Bポリメラーゼを含め、同定されている。RNA依存性RNAポリメラーゼは、一本鎖プラスセンスRNAゲノムの複製に必須であり、この酵素は、医薬品化学者の間で大きな関心の的になっている。HCVの別の補助タンパク質は、NS5Aと呼ばれる。NS5A非構造タンパク質は、明らかな酵素活性をもたないリンタンパク質であるが、宿主細胞増殖、免疫および先天性免疫、ならびにウイルス複製を含む細胞経路の多機能制御因子として作用する(Appelら、J. Virol.(2005年)79巻:3187〜3194頁;Evansら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA(2004年)101巻:13038〜13043頁;Galeら、Nature(2005年)436巻:939〜945頁;Galeら、Virology(1997年)230巻:217〜227頁;Ghoshら、J. Gen. Virol.(1999年)80巻(Pt5):1179〜1183頁;Neddermannら、J. Virol.(1999年)73巻:9984〜9991頁;Polyakら、Hepatology(1999年)29巻:1262〜1271頁;Shimakamiら、J. Virol.(2004年)78巻:2738〜2748頁;Shirotaら、J. Biol. Chem.(2002年)277巻:11149〜11155頁;およびTanら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.(1999年)96巻:5533〜5538頁)。NS5Aは、そのN末端の両親媒性ヘリックスによって宿主細胞膜と会合しており、それは複製複合体の一部である(Elazarら、J. Virol.(2004年)78巻:11393〜11400頁およびPeninら、J. Biol. Chem.(2004年)279巻:40835〜40843頁)。近年の研究では、NS5Aが3つのドメインで構成されていることが示唆されている。N末端ドメインの最初の213アミノ酸はドメインIを構成しかつ亜鉛結合モチーフを含有し、このことは、このタンパク質が亜鉛金属タンパク質であることを示唆しておりそして、ドメインIIおよびIIIが、このタンパク質のC末端領域にある(Tellinghuisenら、J. Biol. Chem.(2004年)279巻:48576〜48587頁およびTellinghuisenら、Nature(2005年)435巻:374〜379頁)。NS5Aは、56kDの基本形態と58kDの高リン酸化形態の2種類のリン酸化形態で存在する。このタンパク質は、主にドメインIIおよびIII内のセリン残基上の特定の部位で、宿主細胞キナーゼによってリン酸化されている(Ideら、Gene(1997年)201巻:151〜158頁;Kanekoら、Biochem. Biophys. Res. Commun.(1994年)205巻:320〜326頁;Katzeら、Virology(2000年)278巻:501〜513頁;Reedら、J. Biol. Chem.(1999年)274巻:28011〜28018頁;Reedら、J. Virol.(1997年)71巻:7187〜7197頁;およびTanjiら、J. Virol.(1995年)69巻:3980〜3986頁)。
慢性HCV感染症の処置に最初に承認された標準ケア(「SOC」)は、ペグ化インターフェロンアルファ−2aまたはペグ化インターフェロンアルファ−2b(まとめて「ペグインターフェロン」または「PEG」)の単独使用、またはリバビリン(「RBV」)と組み合わせた併用療法である。慢性C型肝炎の処置の主要目的は、持続性ウイルス学的応答(「SVR」)であり、これは、処置後に一定期間、血清HCV RNAレベルが検出不可能になることを指す。年齢、体重、人種および進行性線維症を含む宿主因子は、処置転帰に影響を及ぼすが(Dienstag and McHutchison Gastroenterology(2006年)130巻:231〜264頁、およびMissihaら、Gastroenterology(2008年)134巻:1699〜1714頁)、応答の予測因子としては弱い。それとは対照的に、遺伝子型および処置中のウイルス応答パターンなどのウイルス因子は、処置が成功する尤度を決定し、処置期間を個々に導き出すのに使用することができ、臨床実践において非常に有用であることが証明されている(Geら、Nature(2009年)461巻:399〜401頁)。
ある患者ではSOC処置に対する応答を促進するにもかかわらず、C型肝炎ウイルスに感染した患者の間での、ペグインターフェロン/リバビリン併用療法に対する全体的な応答は、わずか約50%である。遺伝子型1のHCVに感染した患者では、長期(48〜72週間)のペグインターフェロン/リバビリン療法で処置しても、SVR率は<50%である(Naggieら、J. Antimicrob. Chemother.(2010年)65巻:2063〜2069頁)。したがって、ペグインターフェロン単独によるまたはペグインターフェロンとリバビリンとの組合せでの処置転帰と比較してSVRを改善する療法を提供する必要がある。また、処置開始後に、患者が完全なウイルス抑制(陰性HCV状態)の証拠を示すまでの期間を短縮する療法を提供する必要がある。
商標PEGASYS(登録商標)で市販されているペグインターフェロンアルファ−2a(「PEG−IFN−α−2a」または「ペグインターフェロンα−2a」)は、単独でまたはリバビリンと組み合わせて皮下注射によって投与される、とりわけ慢性C型肝炎(「CHC」)の処置に適応される抗ウイルス剤である。PEGASYS(登録商標)は、まだインターフェロンアルファによる処置を受けていない代償性肝疾患の患者、肝硬変および代償性肝疾患の組織学的証拠がある患者、ならびにCHC/HIVに共感染した成人のCHC処置に適応される。PEG−IFN−α−2aとリバビリンを使用する併用療法は、患者が禁忌を有しているか、またはリバビリンに対して著しく不耐性でない限り、推奨される。
商標PEGINTRON(登録商標)で市販されているペグインターフェロンアルファ−2b(「PEG−IFN−α−2b」または「ペグインターフェロンα−2b」)は、やはり皮下注射によって投与され、代償性肝疾患の患者のCHCを処置するのに、単独使用またはリバビリンとの併用に適応される。PEG−IFN−α−2bは、PEG−IFN−α−2aと同様に望ましくない副作用がある。
商標COPEGUS(登録商標)で市販されているリバビリン(「RBV」)は、まだペグインターフェロンによる処置を受けていない5歳以上の代償性肝疾患の患者、およびHIVに共感染しているCHCの成人患者において、ペグインターフェロンを組み合わせたCHCウイルス感染症処置に適応されるヌクレオシド類似体である。リバビリンは、単独ではCHC処置には承認されていない(COPEGUS(登録商標)FDA承認ラベル、2011年8月改訂)。臨床試験では、リバビリン単独によって、一部のCHC感染症患者の処置過程中に、アラニンアミノトランスフェラーゼ(「ALT」)レベルが一過性に正常化され得ることが示されている。しかし、これらの研究によれば、リバビリン単独では、療法中または療法後のHCV RNAレベルは低下せず、持続性ウイルス学的応答も得られなかったことが報告されている(Di Bisceglieら、Ann. Intern. Med.(1995年)123巻(12号):897〜903頁;Dusheikoら、J. Hepatology(1996年)25巻:591〜598頁;Bodenheimer, Jr.ら、Hepatology(1997年)26巻(2号):473〜477頁)。ある臨床研究では、リバビリン単剤療法(毎日1.0〜1.2g、24週間)による処置でHCV RNA低下の観察が報告されたが、観察されたHCV RNAの低下は、一時的なものであり、リバビリン単剤療法を受けた患者は、HCV RNAが一掃されなかった(Pawlotskyら、Gastroenterology(2004年)126巻:703〜714頁)。
ペグインターフェロン単独またはペグインターフェロンとリバビリンの組合せを使用するCHC処置には、いくつかの不利益がある。何よりもまず、この療法は、多くの患者にとって有効ではない。例えば、ペグインターフェロンとリバビリンを併用する特定の第III相臨床試験では、54〜63%のSVR率が報告されているが、追加研究では、特定の集団においてSVR率がはるかに低い場合があることが示されている(Feurstadtら、Hepatology(2010年)51巻(4号):1137〜1143頁)。第2に、ペグインターフェロンとリバビリンの使用は、特定の有害事象に関連する。例えば、PEGASYS(登録商標)ラベルの警告欄には、ペグインターフェロンを使用すると、致命的なまたは生命を危うくする精神神経性、自己免疫性、虚血性および感染性の障害が引き起こされるまたは憎悪する場合があると記載されている(PEGASYS(登録商標)(ペグインターフェロンアルファ−2a)FDA承認ラベル、2011年9月改訂)。さらに、COPEGUS(登録商標)ラベルの警告欄には、リバビリンの有害作用に、溶血性貧血が含まれ得ること、および著しい「催奇性および胚傷害性作用が、リバビリンに曝露されたあらゆる動物種で実証されている」ことが記載されている(COPEGUS(登録商標)(リバビリン)FDA承認ラベル、2011年8月改訂)。最後に、ペグインターフェロン/リバビリン処置プロトコルは、非常に高価である。これらの不利益を前提として、新しい抗HCV薬物物質および処置レジメンを開発する必要性が認識されている。
最近になってFDAは、遺伝子型1のCHCの処置に対して、共にHCV NS3/4プロテアーゼ阻害剤であるボセプレビルおよびテラプレビルの2種類の追加の製剤を承認した。商標VICTRELIS(登録商標)で市販されているボセプレビルは、まだ処置を受けていないかまたは既にインターフェロンとリバビリンの療法を受けたが失敗している肝硬変を含む代償性肝疾患の成人患者(≧18歳)の、インターフェロンおよびリバビリンと組み合わせた遺伝子型1のCHC感染症処置に適応される。商標INCIVEK(登録商標)で市販されているテラプレビルは、処置未経験であるかまたは既にインターフェロンベースの処置を受けた事前無応答者(prior null responder)、部分応答者(partial responder)および再発者(relapser)を含む、肝硬変を含む代償性肝疾患の成人患者の遺伝子型1のCHC感染症処置に、インターフェロンおよびリバビリンと組み合わせて適応される。ボセプレビルとテラプレビルの両方は、ペグインターフェロンおよびリバビリンとの併用投与だけに承認されており、単剤療法またはリバビリン単独との併用投与にはいずれも承認されていない(INCIVEK(登録商標)(テラプレビル)FDA承認ラベル、2012年6月改訂;VICTRELIS(登録商標)(ボセプレビル)FDA承認ラベル、2012年7月改訂)。
ボセプレビルとテラプレビルの両方の導入により、HCV感染患者に利用可能な療法選択肢が増えたが、両方の処置レジメンに、特定の不利益がある。主な不利益は、ボセプレビルとテラプレビルのレジメンでは、まだペグインターフェロンの使用が必要であるということである。さらなる不利益を以下にまとめる。
ボセプレビル(ペグインターフェロンα−2aおよびリバビリンと併用される)は、投薬レジメンが複雑であり、例えば800mg(4×200mg)を食事と共に毎日3回(7〜9時間ごとに)投与しなければならない。さらに、末期臨床研究では、ボセプレビルをペグインターフェロンおよびリバビリンと併用しても、SVR率は66%であることが示されている(Mannsら、Liver Int’l(2012年)27〜31頁)。さらに、ボセプレビルレジメンは、48週間投与しなければならず、このことは処置費用が非常に高価になることを意味する。最後に、ボセプレビルとペグインターフェロンおよびリバビリンの併用は、現在、HCV遺伝子型1に感染している被験体に限定されている。
テラプレビルレジメン(ペグインターフェロンおよびリバビリンと併用される)は、750mg(2×375mg)を食事と共に毎日3回(7〜9時間離して)投薬するレジメンが必要である。テラプレビルとペグインターフェロンおよびリバビリンの組合せを12週間投与された患者では、79%のSVR率が報告された(Jacobsonら、New Engl. J. Med.(2011年)364巻:2405〜2416頁)。しかし報告によれば、処置を受けた患者の約半数が、皮膚発疹または掻痒を発症し、少数の患者が、生命を危うくする皮膚状態である重症のスティーブンス−ジョンソン症候群を発症したことが明らかになっており、この場合にはそのレジメンを終了しなければならない。最後に、テラプレビルとペグインターフェロンおよびリバビリンの併用は、現在、HCV遺伝子型1に感染している被験体に限定されている。処置期間は、ボセプレビルと比較してテラプレビルの方が短いが、2つのレジメンにかかる処置費用は、ほぼ同じである。
ボセプレビルおよびテラプレビルのレジメンによって追加の選択肢が得られたものの、これらの代替処置には、やはり不利益がある。さらに、ボセプレビルおよび/またはテラプレビルをペグインターフェロンおよびリバビリンと組み合わせた療法が失敗した遺伝子型1の患者は、望ましくないNS3プロテアーゼ阻害剤耐性を発症する場合がある(例えば、Pawlotsky、Hepatology(2011年)53巻(5号):1742〜1751頁)。ウイルスブレークスルー率および/またはウイルス耐性率の低下に関連し、より有効で安全な、期間がより短い、許容できる改善された処置レジメンが必要である。特に、CHC処置に有効であり、インターフェロンまたはペグインターフェロンを伴う処置レジメンと比較して副作用が少ない、インターフェロンを用いない処置レジメンが必要である。インターフェロン不適格またはインターフェロン不耐性の、CHC感染症に罹患している患者には、やはりインターフェロンを用いない処置レジメンが必要である。
GS−7977(ソフォスブビルとも呼ばれ、以前はPSI−7977と呼ばれていた)は、現在、慢性HCV感染症処置のために第2相/第3相試験にある治験用ヌクレオチド類似体である。
GT1、GT2またはGT3 HCVの被験体に、400mgのGS−7977を、リバビリンおよび必要に応じてペグインターフェロンありまたはなしに、8週間または12週間投与して、その効力、安全性および耐容性を評価するために、いくつかの第2相臨床試験が実施されている。これらの試験結果と共に、インビトロ研究の場合の結果により、GS−7977をリバビリンと組み合わせて利用するHCV処置レジメンの、潜在的でかつこれまで未知であったいくつかの利点が明らかになった。これらの結果は、本明細書に開示し本願で特許請求する、HCV感染症を処置するための方法および組成物の基盤となる。
Mannsら、Liver Int’l(2012年)27〜31頁 Jacobsonら、New Engl. J. Med.(2011年)364巻:2405〜2416頁 Pawlotsky、Hepatology(2011年)53巻(5号):1742〜1751頁
要旨
本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染している被験体に一定期間投与する工程を含む、該被験体を処置する方法を開示する。一態様では、該方法は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、インターフェロンを用いない処置レジメンを被験体に投与する工程を含む。特定の一態様では、該方法は、上記期間が終了した後少なくとも12週間、被験体のHCV RNAの量を検出不可能にするのに十分な方法である。
また本明細書では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、被験体のC型肝炎ウイルス感染症を処置するのに有用な組成物を開示する。
GS−7977(400mg、QD)とRBV(体重に基づき1000/1200mg、BID)の組合せを12週間投与した、HCV GT2/GT3の処置未経験患者の、処置中および処置終了(「EOT」)から12週間までの平均HCV RNA(log10IU/mL)対時間の図(ELECTRON群1)。 GS−7977またはリバビリンで処置した、S282T変異がある1b、1a、2a、2b、3a、4aおよび5aのNS5Bを含有するHCVレプリコンについての、EC50の倍数変化(対応する野生型との比較)。 長期間の継代研究(passaging study)(15〜30日間)における、GS−7977、リバビリン、およびGS−7977とリバビリンの組合せで処置する前および処置した後の、HCVレプリコンのS282位置における野生型の百分率。
詳細な説明
定義
句「1つの(a)」または「1つの(an)」の実体は、本明細書で使用される場合、その実体の1つまたは複数を指し、例えば1つの化合物(a compound)は、1つもしくは複数の化合物、または少なくとも1つの化合物を指す。したがって、用語「1つの(a)」(または「1つの(an)」)、「1つまたは複数の」および「少なくとも1つの」は、本明細書では交換可能に使用することができる。
用語「約」(「約(〜)」によって表される)は、GS−7977の量、リバビリンの量、またはHCV RNAの量に関係する場合を除き、その単純な通常の「およそ」の意味を有する。GS−7977の量、リバビリンの量、またはHCV RNAの量に関する場合、修飾語句「約」は、標準実験誤差を反映する。
用語「任意選択の」または「必要に応じて」は、本明細書で使用される場合、その後に記載の事象または環境が生じる場合があるが、生じる必要がない場合のあること、およびその記載が、その事象または環境が生じる場合と生じない場合を含むことを意味する。
用語「被験体」は、本明細書で使用される場合、限定されるものではないが、バッファロー、ネコ、ウシ、イヌ、ヒト、ラマ、猿人類、サル、マウス、ブタ、ラットおよびヒツジを含む哺乳動物を意味する。好ましくは、被験体はヒトである。
用語「有効量」は、本明細書で使用される場合、被験体のHCV感染症の症状を低減するのに十分な量を意味する。
用語「検出不可能な量」は、本明細書に記載のアッセイ方法によって決定される場合のHCV RNAの量を指し、これは約15IU/mLの検出限界(「LOD」)未満である。
本明細書に記載の処置レジメンの1つに従って処置を受けた患者の持続性ウイルス学的応答(SVR)は、HCV処置レジメンが完了し、本明細書に記載のアッセイ方法に従って決定して、処置後の一定期間にHCV RNAの量が検出不可能(すなわち、<約15IU/mL)である患者と定義される。SVR−Nは、本明細書に開示のHCV処置レジメンの1つが完了した後、N週間にわたる持続性ウイルス学的応答の略語である。例えば、SVR−4は、本明細書に開示のHCV処置レジメンの1つが完了した後、4週間にわたる持続性ウイルス学的応答の略語である。
用語「調製物」または「剤形」は、活性化合物の固体製剤および液体製剤の両方を含むことを企図し、当業者は、活性成分が、所望の用量および薬物動態パラメータに応じて様々な調製物で存在し得ることを理解されよう。
用語「賦形剤」は、本明細書で使用される場合、医薬組成物を調製するために使用され、一般に安全であり、非毒性の、生物学的にもその他の点でも望ましい化合物を指し、動物用の使用ならびにヒトへの薬学的使用に許容される賦形剤を含む。
RVRは、速やかなウイルス学的応答の略語であり、処置4週目に、血中のHCV RNAレベルが検出不可能であることを指す。RVRの存在は、HCV GT−1患者におけるペグインターフェロン/リバビリンの組合せ処置による48週間の全処置過程で、最終SVRを予測するものであると報告されている(Poordadら、Clin. Infect. Dis.(2008年)46巻:78〜84頁)。
QDは、その用量が1日1回投与されることを意味する。
BIDは、その用量が1日2回投与されることを意味する。
TIDは、その用量が1日3回投与されることを意味する。
QIDは、その用量が1日4回投与されることを意味する。
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の最も高い活性は、肝細胞および横紋(骨格および心臓の)筋細胞に見出される。血清ALT活性の増大には、肝細胞の傷害または横紋筋の壊死が伴い得る。細胞が傷害を受けるかまたは死滅すると、ALTはサイトゾルから抜け出す。さらに、細胞壊死に続発して、または膜損傷を伴う細胞傷害の結果として、サイトゾルからALTの放出が生じ得る。ALT活性の決定値は、肝臓損傷の相対的に高感度な指標である。血清中のALT活性の増大機構には、損傷を受けた細胞からの酵素の放出、または薬物投与による酵素合成の増大などの酵素活性の誘導が挙げられる(Zeuzemら、Aliment Pharmacol Ther. 2006年10月15日;24巻(8号)1133〜1149頁)。
インターロイキン28B(IL28B)遺伝子は、I型インターフェロンおよびIL−10ファミリーとの関係が密接でないサイトカインをコードする。IL28B遺伝子、インターロイキン28A(IL28A)およびインターロイキン29(IL29)は、19q13にマッピングされている染色体領域上にサイトカイン遺伝子クラスターを形成する、密接な関係がある3つのサイトカイン遺伝子である。この3つの遺伝子によってコードされるサイトカインの発現は、ウイルス感染によって誘導され得る。すべての3つのサイトカインは、インターロイキン10受容体、ベータ(IL10RB)およびインターロイキン28受容体アルファ(IL28RA)からなるヘテロ二量体のクラスIIのサイトカイン受容体と相互作用することが示されている(国立生物工学情報センター、Entrez Gene Entry for IL28B、Gene ID:282617、2010年10月23日更新)。
ボディマス指数(「BMI」)は、ヒトの体重および身長に基づく測定値であり、ヒトの身長に基づく健康体重を推定して平均身体構成を想定するのに使用される。BMIの単位はkg/mである。
LODは、検出限界の略語である。LODは、HCV RNA測定値に関して本明細書で使用される場合、一態様では約1IU/mL〜約60IU/mL、より好ましくは約5IU/mL〜約30IU/mL、さらにより好ましくは約10IU/mL〜約20IU/mLである。特に好ましい一実施形態では、LODは約15IU/mLである。
GTは、遺伝子型の略語である。
IUは、国際単位の略語であり、生物活性または作用に基づく物質の量の尺度である。
認識されているいくつかのHCV遺伝子型(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10および11)が存在し、これらはさらに異なるサブタイプ、1(1a、1bおよび1c)、2(2a、2b、2c)、3(3aおよび3b)、4(4a、4b、4c、4dおよび4e)、5(5a)、6(6a)、7(7aおよび7b)、8(8aおよび8b)、9(9a)、10(10a)および11(11a)に分類することができる。遺伝子型1は、北米および南米、欧州、アジア、オーストラリア、ならびにニュージーランドで見出された優勢型である。また遺伝子型2および3は、北米、欧州、オーストラリア、東アジアおよびアフリカのある地域にわたって広く分布している。アフリカのある地域では、遺伝子型4が優勢であり、他の地域(南アフリカなど)では、遺伝子型5が優勢である。本明細書に開示の方法は、HCV遺伝子型のそれぞれの、特に各遺伝子型サブタイプの処置に、独立に効果的であることを企図される。
用語「インターフェロンを用いない」は、本明細書で使用される場合、インターフェロンまたはペグ化インターフェロンを被験体に投与することを含まない処置レジメンを指す。
GS−7977、すなわち2−(((S)−(((2R,3R,4R,5R)−5−(2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパン酸(S)−イソプロピルは、Gilead Sciences,Inc.から利用可能であり、米国特許第7,964,580号に記載され、特許請求されている(米国特許出願公開第2010/0016251号、米国特許出願公開第2010/0298257号、米国特許出願公開第2011/0251152号および米国特許出願公開第2012/0107278号も参照)。GS−7977は、以下の構造を有する。
Figure 2014532657
リバビリン、すなわち1−β−D−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミドは、the Merck Index(第12版)、モノグラフ番号8365に記載されている(米国特許第4,530,901号も参照)。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置する」は、有益なまたは所望の臨床結果を得るための手法である。有益なまたは所望の臨床結果には、検出可能であろうと検出不可能であろうと、症状の軽減、疾患程度の低下、安定した(すなわち悪化していない)疾患の状態、疾患の進行の遅延または緩徐、疾患状態の回復または緩和、および緩解(部分的でも全体的でも)が挙げられるが、それらに限定されない。また「処置」は、処置を受けていない場合に予測される生存期間と比較して、生存期間が延長することを意味し得る。「処置」は、障害の病状の発症を防止し、または障害の病状を変える意図で実施される介入である。HCV感染症の「処置」という用語は、本明細書で使用される場合、HCV感染症に関連するか、もしくはHCV感染症によって媒介される疾患もしくは状態、またはその臨床症状の処置または予防も含む。
実施形態
第1の実施形態は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染している被験体に一定期間投与する工程を含む、該被験体を処置する方法を対象とする。
第1の実施形態の第1の態様では、上記期間は、約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間の中から選択される。一下位実施形態では、上記期間は12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は8週間である。
第1の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、日用量のGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQDで投与される。
第1の実施形態の第3の態様では、有効量のGS−7977は、有効量のリバビリンと組み合わせて被験体に投与され、この場合、投与は同時または交互である。
第1の実施形態の第4の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgおよび約800mg〜約1200mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、被験体の体重に基づいて日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約800mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの日用量は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、リバビリンの日用量は、被験体にBIDで投与される。
第1の実施形態の第5の態様では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。一下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。
第1の実施形態の第6の態様では、被験体は、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、被験体は、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第1の実施形態の第7の態様では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が検出不可能である。一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である。別の下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が検出不可能である。さらなる一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が検出不可能である。
第1の実施形態の第8の態様では、被験体はヒトである。
第1の実施形態の第9の態様では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンは、インターフェロンを用いない処置レジメンに従って被験体に投与される。一下位実施形態では、インターフェロンを用いない処置レジメンは、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に上記期間投与することからなる。
第2の実施形態は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を処置する方法であって、一定期間の投与が終了した後少なくとも12週間、該被験体のHCV RNAの量を検出不可能にするのに十分な有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを、該被験体に該期間投与する工程を含む、方法を対象とする。
第2の実施形態の第1の態様では、上記期間は、約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間の中から選択される。一下位実施形態では、上記期間は12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は8週間である。
第2の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、日用量のGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQDで投与される。
第2の実施形態の第3の態様では、有効量のGS−7977は、有効量のリバビリンと組み合わせて被験体に投与され、この場合、投与は同時または交互である。
第2の実施形態の第4の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgおよび約800mg〜約1200mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、被験体の体重に基づいて日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約800mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの日用量は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、リバビリンの日用量は、被験体にBIDで投与される。
第2の実施形態の第5の態様では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。一下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせて被験体に投与される。
第2の実施形態の第6の態様では、被験体は、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、被験体は、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第2の実施形態の第7の態様では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である。一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が検出不可能である。別の下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が検出不可能である。
第2の実施形態の第8の態様では、被験体はヒトである。
第2の実施形態の第9の態様では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンは、インターフェロンを用いない処置レジメンに従って被験体に投与される。一下位実施形態では、インターフェロンを用いない処置レジメンは、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に上記期間投与することからなる。
第3の実施形態は、C型肝炎ウイルスに感染しているヒトを処置する方法であって、一定期間の投与が終了した後少なくとも12週間、該ヒトのHCV RNAの量を検出不可能にするのに十分な有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを、該ヒトに該期間投与する工程を含む、方法を対象とする。
第3の実施形態の第1の態様では、上記期間は、約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間から選択される。一下位実施形態では、上記期間は12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は8週間である。
第3の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、日用量のGS−7977は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQDで投与される。
第3の実施形態の第3の態様では、有効量のGS−7977は、有効量のリバビリンと組み合わせて被験体に投与され、この場合、投与は同時または交互である。
第3の実施形態の第4の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgおよび約800mg〜約1200mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、ヒトの体重に基づいて日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約800mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの日用量は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、リバビリンの日用量は、ヒトにBIDで投与される。
第3の実施形態の第5の態様では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。一下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。
第3の実施形態の第6の態様では、ヒトは、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、被験体は、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第3の実施形態の第7の態様では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である。一下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が検出不可能である。別の下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が検出不可能である。
第3の実施形態の第8の態様では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンは、インターフェロンを用いない処置レジメンに従ってヒトに投与される。一下位実施形態では、インターフェロンを用いない処置レジメンは、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に上記期間投与することからなる。
第4の実施形態は、C型肝炎ウイルスに感染しているヒトを処置する方法であって、一定期間の投与が終了した後少なくとも12週間、該ヒトのHCV RNAの量を約15IU/mL未満にするのに十分な有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを、該ヒトに該期間投与する工程を含む、方法を対象とする。
第4の実施形態の第1の態様では、上記期間は、約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間の中から選択される。一下位実施形態では、上記期間は約12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は約8週間である。
第4の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、日用量のGS−7977は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQDで投与される。
第4の実施形態の第3の態様では、有効量のGS−7977は、有効量のリバビリンと組み合わせてヒトに投与され、この場合、投与は同時または交互である。
第4の実施形態の第4の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgおよび約800mg〜約1200mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、ヒトの体重に基づいて日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約800mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの日用量は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、リバビリンの日用量は、ヒトにBIDで投与される。
第4の実施形態の第5の態様では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。一下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約800mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与される。
第4の実施形態の第6の態様では、ヒトは、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、ヒトは、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第4の実施形態の第7の態様では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。一下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。別の下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。
第4の実施形態の第8の態様では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンは、インターフェロンを用いない処置レジメンに従ってヒトに投与される。一下位実施形態では、インターフェロンを用いない処置レジメンは、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に上記期間投与することからなる。
第5の実施形態は、約400mgのGS−7977および約800mg〜約1200mgのリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染しているヒトに一定期間投与する工程からなる、該ヒトを処置する方法を対象とする。
第5の実施形態の第1の態様では、上記期間は、約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間の中から選択される。一下位実施形態では、上記期間は12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は8週間である。
第5の実施形態の第2の態様では、約400mgのGS−7977は、ヒトに毎日投与される。一下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、ヒトにQDで投与される。
第5の実施形態の第3の態様では、約400mgのGS−7977は、約800mg〜約1200mgのリバビリンと組み合わせてヒトに投与され、この場合、投与は同時または交互である。
第5の実施形態の第4の態様では、約1000mg〜約1200mgのリバビリンは、ヒトに毎日投与される。一下位実施形態では、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンは、ヒトにQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約1000mg〜約1200mgのリバビリンは、ヒトにBIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、日用量で1000mgまたは1200mgのリバビリンは、体重に基づいて被験体に投与される。
第5の実施形態の第5の態様では、約800mgのリバビリンは、ヒトに毎日投与される。一下位実施形態では、日用量で約800mgのリバビリンは、ヒトにQD、BID、TDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約800mgのリバビリンは、ヒトにBIDで投与される。
第5の実施形態の第6の態様では、ヒトは、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、ヒトは、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第5の実施形態の第7の態様では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が検出不可能である。一下位実施形態では、ヒトは上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である。別の下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が検出不可能である。さらなる一下位実施形態では、ヒトは、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が検出不可能である。
第6の実施形態は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、被験体のC型肝炎ウイルス感染症を処置するのに有用な組成物を対象とする。
第6の実施形態の第1の態様では、組成物は、ペグインターフェロンを含まない。
第6の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgのGS−7977を含み、被験体に毎日投与される。一下位実施形態では、組成物は、約400mgのGS−7977を含み、被験体にQDで投与される。
第6の実施形態の第3の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgまたは約800mg〜約1200mgを含み、被験体に毎日投与される。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、約1000mg〜約1200mgを含み、被験体に毎日投与される。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、約1000mg〜約1200mgであり、被験体の体重に基づいて該被験体に毎日投与される。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、約800mgであり、該被験体に毎日投与される。別の下位実施形態では、組成物は、有効量のリバビリンを含み、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、組成物は、有効量のリバビリンを含み、被験体にBIDで投与される。
第6の実施形態の第4の態様では、組成物は、被験体にQDで投与される約400mgのGS−7977および被験体にBIDで投与される約800mg〜約1200mgのリバビリンを含む。一下位実施形態では、組成物は、被験体にQDで投与される約400mgのGS−7977および被験体にBIDで投与される約800mgのリバビリンを含む。別の下位実施形態では、組成物は、被験体にQDで投与される約400mgのGS−7977および被験体にBIDで投与される約100mg〜約1200mgのリバビリンを含む。
第6の実施形態の第5の態様では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる。一下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる。別の下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる。さらなる一下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる。
第6の実施形態の第6の態様では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる。一下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる。別の下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる。さらなる一下位実施形態では、組成物は、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を一定期間処置した後、その期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる。
第7の実施形態は、C型肝炎ウイルス感染症の処置を必要としている被験体においてC型肝炎ウイルス感染症を処置するための、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンの使用を対象とする。
第7の実施形態の第1の態様では、使用は、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に約2週間〜約12週間、約3週間〜約12週間、約4週間〜約12週間、約5週間〜約12週間、約6週間〜約12週間、約7週間〜約12週間、約8週間〜約12週間、約9週間〜約12週間、約10週間〜約12週間、約11週間〜約12週間、および約12週間から選択される一定期間投与することを含む。一下位実施形態では、上記期間は12週間である。別の下位実施形態では、上記期間は8週間である。
第7の実施形態の第2の態様では、GS−7977の有効量は、約100mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約400mg〜約800mg、約600mg〜約800mg、約100mg〜約600mg、約100mg〜約400mg、約100mg〜約200mg、約200mg〜約600mg、約200mg〜約400mg、約400mg〜約600mg、および約400mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、日用量のGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。別の下位実施形態では、日用量で約400mgのGS−7977は、被験体にQDで投与される。
第7の実施形態の第3の態様では、有効量のGS−7977は、有効量のリバビリンと併用され、この場合、GS−7977およびリバビリンの投与は同時または交互である。
第7の実施形態の第4の態様では、リバビリンの有効量は、約600mg〜約1400mgおよび約800mg〜約1200mgから選択される日用量である。一下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、被験体の体重に基づいて、日用量で約1000mg〜約1200mgである。別の下位実施形態では、リバビリンの有効量は、日用量で約800mgである。別の下位実施形態では、リバビリン日用量は、被験体にQD、BID、TIDまたはQIDで投与される。さらなる一下位実施形態では、リバビリン日用量は、被験体にBIDで投与される。
第7の実施形態の第5の態様では、GS−7977の有効量は、QDで約400mgであり、リバビリンの有効量は、BIDで約800mg〜約1200mgである。一下位実施形態では、GS−7977の有効量は、QDで約400mgであり、リバビリンの有効量は、BIDで約800mgである。別の下位実施形態では、GS−7977の有効量は、QDで約400mgであり、リバビリンの有効量は、BIDで約1000mg〜約1200mgである。
第7の実施形態の第6の態様では、被験体は、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している。一下位実施形態では、被験体は、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している。
第7の実施形態の第7の態様では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が検出不可能である。一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である。別の下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が検出不可能である。さらなる一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が検出不可能である。
第7の実施形態の第8の態様では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。一下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも36週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。別の下位実施形態では、被験体は、上記期間が終了した後少なくとも48週間、HCV RNAの量が約15IU/mL未満である。
第7の実施形態の第9の態様では、被験体はヒトである。
第7の実施形態の第10の態様では、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンは、インターフェロンを用いない処置レジメンに従って使用される。一下位実施形態では、インターフェロンを用いない処置レジメンは、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを被験体に一定期間投与することからなる。
参照によって本明細書に組み込まれる2011年8月22日付けのFDA承認ラベルに従うと、COPEGUS(登録商標)(リバビリン)錠剤の推奨用量は、ペグインターフェロンと併用される場合、以下の表に示す通り、体重および処置を受けるHCV遺伝子型に依存する。
Figure 2014532657
ペグインターフェロンとの併用に適応されるCOPEGUS(登録商標)の日用量は、800mg〜1200mgであり、2回分割用量(BID)で経口投与される。用量は、ベースラインの疾患特徴(例えば、遺伝子型)、療法への応答、およびレジメンの耐容性に応じて被験体に対して個別化されるべきである。上記の説明ならびに下記の実施例に基づくと、リバビリンの有効量は、有効量のGS−7977と併用される場合、体重に応じて日用量で1000mgまたは1200mgを含めて、800mgおよび1000mg〜1200mgを含むことが企図される。
本明細書で報告したデータに基づくと、GS−7977の有効量は、QDで400mgであり、これはBID、TIDまたはQIDで投与することもできる。GS−7977の有効量が、100mg〜400mgおよびこの範囲内のあらゆる整数値を含み得ることも企図される。
GS−7977は、併用投与される場合、リバビリンと共同して被験体に投与される。すなわち、GS−7977の用量は、被験体がリバビリンの用量を投与されるのと同じ期間に投与される。同時または交互投与が考慮されるが、このことは、GS−7977とリバビリンが同じ期間に投与され、毎日の特定の投与順は、GS−7977が先でリバビリンが後であってよく、GS−7977とリバビリンを一緒に投与することもでき、またはリバビリンが先でGS−7977が後であってもよい。リバビリンの経口(カプセル剤または錠剤形態)投与と共に、GS−7977は、カプセル剤もしくは錠剤形態、または任意の他の適切な単位剤形で経口投与してよい。当然のことながら、利用可能な場合には両方の薬剤の他種の投与、例えば、鼻腔用スプレーによる、頬側または舌下投与剤形による、経皮での、坐剤による、徐放剤形等による投与も企図される。活性成分を破壊することなく、かつ/または被験体に有効量のGS−7977および/もしくは有効量のリバビリンが送達されるのを妨害することなく適切な投薬量が送達される限り、任意の投与形態が働く。
薬学的キャリア、希釈剤および賦形剤と共に適切な製剤は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy 1995年、E. W. Martin編、Mack Publishing Company、第19版、Easton、Pennsylvaniaに記載されている。Handbook of Pharmaceutical Excipients 1994年、A. WadeおよびP. J. Weller編、The Pharmaceutical Press、第2版、Londonも参照されたい。熟練した製剤化学者は、特定の投与経路のための数々の製剤を提供するために、本明細書で企図される化合物を含有する組成物を不安定にすることなく、またはそれらの処置活性を損なうことなく、本明細書の教示の範囲内で製剤を改変することができる。
臨床試験のための定量的HCV RNA検査を、Roche COBAS(登録商標)AmpliPrep/COBAS(登録商標)HCV TaqMan(登録商標)アッセイを使用し、標準化自動RNA抽出システム、ならびに標準化対照および検定物質を使用して実施した。上記アッセイの確立されたLODは、15IU/mLであった(WHO標準物質を用いた95%ヒット率によって定義される)。血清試料を使用してHCV RNAレベルを測定した。
また、参照によって組み込まれる米国特許出願公開第2010/0226885号(米国特許出願第12/376,180号)は、患者がHCV陰性状態を達成したかどうかを、HCV RNAレベルを測定するRT−PCRを使用して測定する方法を開示している。
GS−977とリバビリンの組合せのインビトロ抗ウイルス相乗作用
GS−7977とリバビリンの組合せによる抗ウイルス作用を、HCV遺伝子型1aレプリコンを使用して評価した(Robinsonら、Antimicrob. Agents Chemother.(2010年)54巻(8号):3099〜3106頁)。細胞を、10%HyClone FBS、100単位/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンおよび0.1mM非必須アミノ酸を補充した、Gibco(登録商標)GlutaMAXを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を含有する細胞培養培地で増殖させた。レプリコン細胞を、0.5mg/mLのGeneticin(登録商標)中で維持した。細胞を、密集度に達するまで3〜4日ごとに継代させた。すべての化合物を、100%DMSOに供給し、化合物の連続希釈を100%DMSOで実施した。384ウェルプレートの各ウェルに、2000個の懸濁HCVレプリコン細胞および化合物溶液0.4μLを含有する細胞培養培地(Geneticin(登録商標)なし)90μLを添加した。最終アッセイウェルのDMSO濃度は、0.44%であった。プレートを、37℃において5%COおよび湿度85%で3日間インキュベートした。
CC50アッセイのために、384ウェルプレート中の培地を吸引し、ウェルをそれぞれ1×PBS100μLで4回洗浄した。1×PBS中400nMカルセインAMを含有する体積50μLの溶液を、各ウェルに添加し、プレートを室温で30分間インキュベートした後、蛍光シグナル(励起490nm、発光520nm)を測定した。
EC50アッセイを、CC50アッセイと同じウェルで実施した。カルセイン−PBS溶液を吸引し、体積20μLのDual−Glo(登録商標)ルシフェラーゼバッファーを各ウェルに添加した。プレートを室温で10分間インキュベートし、Dual−Glo(登録商標)Stop&Glo(登録商標)基質およびDual−Glo(登録商標)Stop&Glo(登録商標)バッファーの1:100混合物を含有する体積20μLの溶液を、各ウェルに添加した。プレートを室温で10分間インキュベートした後、発光シグナルを測定した。
組合せの研究実験データを、PrichardおよびShipmanによって開発されたMacSynergy IIプログラムを使用して、2つの化合物の相乗作用について分析した(Prichardら、MacSyngergy(商標)II、Version 1.0、ミシガン大学アナーバー校(Ann Arbor)(1993年))。2つの化合物の相乗作用の定義を、表1Aに提示する。
Figure 2014532657
GS−7977とリバビリンの組合せは、35.3±3.2nM%の量の相乗作用ボリューム(synergy volume)を示し、これは弱い相乗的相互作用を示していた。GS−7977とリバビリンの組合せの作用を分析する細胞傷害性の研究によって、最高濃度の組合せ薬物で85%を超える細胞生存率を示した(320nMのGS−7977、1600nMのリバビリン、細胞増殖に対して14.0±4.4%阻害)(Hebnerら、63rd Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases、Poster 1875、2012年11月12日も参照されたい)。これらの知見は、GS−7977とリバビリンとの併用投与が、GS−7977またはリバビリンの単剤療法と比較して、ウイルス抑制の増強を達成する潜在力があることを支持する。
GS−7977、リバビリンおよびGS−7977とリバビリンの組合せに対するS282T変異体のインビトロ感受性
インビトロ研究により、S282Tが、HCV遺伝子型1a、1bおよび2aレプリコン細胞においてGS−7977によって選択される一次変異であることが示された(Lamら、J. Virology(2011年)85巻(23号):12334〜12342頁;Lamら、Antimicrob. Agents Chemother.(2012年)56巻(6号):3359〜3368頁)。NS5BにおけるS282T変異を、1a−H77、1b con−1および2a JFH1サブゲノムレプリコンにおける部位特異的変異誘発によって創製した。2b、3a、4a、5aまたは6aのNS5Bを含有する1b con−1ベースのキメラレプリコンも、S282T変異があるように工学的に作製した(Wongら、Virology(2012年)429巻:57〜62頁参照)。GS−7977およびリバビリンに対するS282Tの複製能および薬物感受性を、一過性レプリコンアッセイで決定した。GS−7977およびリバビリンが個々に存在する状態、およびそれらが組み合わさって存在する状態で、GT2aにおける50%S282Tおよび50%WTの混合物を継代させることによって、GS−7977およびリバビリンに対するS282Tおよび野生型(WT)NS5Bの感受性をさらに研究した。変異体とWTの相対的百分率を、ディープシーケンシングによって評価した。
NS5BのS282T変異を1b、1a、2a、2b、3a、4aおよび5aのHCVレプリコンに導入することによって、すべての7種類の遺伝子型についてGS−7977に対する感受性が低下し、EC50値は、対応する遺伝子型由来の野生型と比較して2〜16倍増大した。驚くべきことに、S282Tレプリコンは、これらの7種類の遺伝子型について、それらの対応する野生型よりもリバビリンを用いる処置に対して3〜10倍感受性が高かった。EC50値は、遺伝子型6aのS282T変異体ではシグナル対ノイズ比が低いことに起因して、算出されなかった。遺伝子型6aの変異体は、薬物感受性データを得るのに十分には複製されなかった。これらの研究の結果を、以下の表1および図2に提示する。
Figure 2014532657
GT2aレプリコンの長期間の継代研究によって、GS−7977が単独でS282TよりもWTを大きく阻害することを示し、その結果、15日間で92%の変異体S282Tである集団が生じることが明らかになった。リバビリン単独では、WTよりもS282Tを抑制し、その結果、15日後に96%のWTである集団が生じた。GS−7977とリバビリンの組合せも、WTよりもS282Tを優先的に阻害し、その結果、30日間の処置後に91%のWTである集団が生じた。継代研究の結果を、図3に提示する(Hanら、63rd Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases、Poster 1078、2012年11月11日も参照されたい)。
したがって、S282Tレプリコンは、インビトロでGS−7977に対して低い感受性を付与することが示されたが、該変異体レプリコンは、野生型を上回ってリバビリンに対する感受性を増大することが実証された。このことは、GS−7977とリバビリンの組合せによるCHC処置が、GS−7977単独による単剤療法と比較して、ウイルスブレークスルーおよび耐性の発生を低減し得ることを示唆している。リバビリンに対するS282T変異体の過感受性は、S282T変異体の出現の防止または遅延に関して、GS−7977およびリバビリンを含む組合せ処置に、単なる相加作用を上回る追加の利点をもたらすことができる。
処置レジメン−P7977−0221およびPROTON臨床研究
第2a相の3つのコホートによるプラセボ対照研究(P7977−0221)により、処置未経験のGT1のHCV被験体で、GS−7977(100mg、200mgまたは400mg、QD)をペグインターフェロンおよびリバビリンと組み合わせて4週間処置し、その後SOCペグインターフェロンおよびリバビリンによってさらに44週間までの処置について評価した。すべての3つのGS−7977処置群で高いRVR(88〜94%)が観察された。GS−7977を中断した後、抗ウイルス応答の持続力(SVR−12およびSVR−24)は、400mgの処置群で最も高かった(それぞれ86.7%および80.0%)。SVR−12率およびSVR−24率は、200mgのGS−7977処置レジメンを受けた患者では、それぞれ72.2%および83.3%であり、GS−7977処置を受けたがSVRを達成できなかった患者の大部分については、QD用量100mgのGS−7977を投与していた。
第2b相のPROTON研究により、GS−7977、ペグインターフェロンおよびリバビリンの組合せを用いて、GS−7977の1日投薬レベルを200mgおよび400mgで12週間処置し、その後SOCペグインターフェロンおよびリバビリンを用いてさらに36週間までの処置について評価した。投薬レベル400mgのGS−7977を休止したがなおペグインターフェロン/リバビリン処置を受けさせた後に、ウイルスブレークスルーはなかったのと比較して、投薬レベル200mgのGS−7977を休止したがなおペグインターフェロン/リバビリン処置を受けさせた後に、より多数の被験体がウイルスブレークスルーを経験した。
上記研究により、日用量レベル200mgのGS−7977と比較して、日用量レベル400mgのGS−7977で効力の増強が示される。
処置レジメン−ELECTRON臨床研究
進行中の第2a相ELECTRON臨床研究によって、GT1、GT2またはGT3のHCV感染症の被験体において、QDで400mgのGS−7977を、リバビリンおよび/またはペグインターフェロンと組み合わせて、または組み合わせずに8週間または12週間投与して評価した。予備試験データは、ペグインターフェロンの存在に関わらず、処置未経験のGT2またはGT3HCV患者をGS−7977とリバビリンの組合せで処置した場合には、SVR−12が100%であり、処置未経験のGT1のHCV患者がGS−7977およびリバビリンによる組合せ処置を受けた場合には、SVR−12が84%であったことを実証している。比較として、処置未経験のGT2/GT3のHCV患者がGS−7977単剤療法を受けた場合には、60%しかSVR−12を達成できなかった。
ELECTRON試験のパート1では、処置未経験のHCV GT2またはGT3患者において、リバビリン(RBV)とだけ(体重により1000/12000mg、BID)組み合わせた、かつ別個のアームでは、4週間、8週間または12週間にわたる短縮期間のペグインターフェロンありで、上記リバビリンと組み合わせた、QDで400mgのGS−7977の12週のレジメンを評価した。
群1:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で12週間(ペグインターフェロンなし)(GT2/GT3の処置未経験者)、ならびに
群2、3、4:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で12週間、およびPEG(毎週180μg)を1〜4週だけ/PEG(毎週180μg)を1〜8週だけ/PEG(毎週180μg)を1〜12週(GT2/GT3の処置未経験者)。
ELECTRON試験のパート2では、追加の30人の患者が、GS−7977単剤療法、ならびにGS−7977、RBVおよびPEGの組合せを用いる短縮期間の完全療法(total therapy)の調査レジメンに登録した。
群5:GS−7977(400mg、QD)単剤療法で12週間(GT2/GT3の処置未経験者)、
群6:GS−7977(400mg、QD)とPEG(毎週180μg)およびRBV(1000/1200mg、BID)で8週間(GT2/GT3の処置未経験者)、ならびに
群7:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で12週間(GT1の無応答者)。
ELECTRON試験のパート3では、2つの追加のペグインターフェロンを用いないレジメンを、処置未経験のHCV GT1患者、および処置の経験があるHCV GT2またはHCV GT3患者で調査した。
群8:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で12週間(GT1の処置未経験者)、および
群9:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で12週間(GT2/GT3の処置経験者)。
ELECTRON試験のパート4では、ペグインターフェロンを用いない2つのさらなるレジメンを追加した。
群10:GS−7977(400mg、QD)とRBV(1000/1200mg、BID)で8週間(GT2/GT3の処置未経験者)、および
群11:GS−7977(400mg、QD)とRBV(800mg、BID)で12週間(GT2/GT3の処置未経験者)。
無応答者は、ペグインターフェロンおよびリバビリンによる処置の少なくとも12週間後、ベースラインHCV RNAから<2log10IU/mL低下した患者として定義した。
処置経験患者は、ペグインターフェロンおよびリバビリンによる処置の少なくとも12週間後、以下の応答のいずれかを有していた患者と定義した。(1)ベースラインHCV RNAから<2log10IU/mL低下、(2)HCV RNAの≧log10IU/mL低下、しかし処置終了時点にHCV RNA>定量限界(「LOQ」)、および(3)処置終了時点にHCV RNA<LOQ、しかしその後HCV RNA>LOQ(再発者)。
ELECTRON試験の予備試験結果を以下に提示する。
ELECTRON群1〜9の患者集団および個体統計を、以下の表2Aおよび2Bにまとめる。
Figure 2014532657
Figure 2014532657
Figure 2014532657
処置未経験のHCV GT2/GT3群1〜5の患者の結果の概要を、検出限界(LOD)未満の量のHCV RNAを有する患者の百分率に関するものとして、表3に提供する。
Figure 2014532657
表3から、GS−7977およびRBVで12週間処置したすべての処置未経験のHCV GT2およびGT3患者(群1〜4)では、全処置期間中(PEGありまたはなし)、HCV RNAの量が検出不可能であったことがわかる。GS−7977およびRBVの組合せで処置したこのようなすべての患者(PEGありまたはなし)では、処置終了後12週目にも24週目にも、HCV RNAの量が検出不可能であった。
また表3により、GS−7977(400mg、QD)単剤療法を12週間受けた、すべてのHCV GT2/GT3の処置未経験患者(群5)で、全処置期間中、HCV RNAの量が検出不可能であったことが明らかである。しかし、GS−7977単剤療法を受けた患者の60%しか、SVR−12およびSVR−24を達成しなかった。
リバビリン単独は、HCV RNAレベルに対してほとんどか全く作用しないことが報告されているので、群1(GS−7977+RBV)を群5(GS−7977単剤療法)と比較すると、GS−7977とリバビリンの組合せは、SVR−4率、SVR−8率、SVR−12率およびSVR−24率における相乗的増大をもたらすようである。
表4は、処置未経験のHCV GT2/GT3患者(N=10)について、QDで400mgのGS−7977と、BIDで1000/1200mg(体重に基づく)のRBVの組合せを受けた患者(群1)に関する、処置期間(12週間)と処置後12週間(W24)までの平均HCV RNA値(log10IU/mL)を示す。表4はまた、処置未経験のHCV GT2/GT3患者(N=10)について、QDで400mgのGS−7977だけによる12週のレジメンを受けた患者(群5)に関する、処置期間(12週間)の平均HCV RNA値(log10IU/mL)を示す。用語「D1(6時間)」および「D1(12時間)」は、それぞれ1日目の投薬後の1日目の6時間および12時間になされた記録した測定値を指す。表4に提示のデータは、図1にも図示されている。
Figure 2014532657
Figure 2014532657
表4および図1のデータは、HCV GT2/GT3の処置未経験患者を、GS−7977とRBVの組合せ(上記の量)で処置すると、4〜12週の処置期間中に検出限界未満の平均HCV RNAレベル、ならびにSVR−12が得られることを明示している。このデータは、また、GS−7977単剤療法を受けた患者でも、平均HCV RNA値が3〜12週の処置期間中に検出限界未満であることを示す。しかし、また表4および図1は、GS−7977とリバビリンの組合せを12週間受けた患者(群1)では、GS−7977による単剤療法を受けた患者(群5)と比較して、処置休止後12週間にわたってより低い平均HCV RNAレベルが維持されたことを示している。
これらの結果によって、GS−7977とリバビリンの組合せは、患者に、ペグインターフェロン処置を用いずにHCV処置を施すことができ、高いSVR−12率を達成できるという点で有利であることが実証される。
すべての9つの完全に報告されたELECTRON試験コホートについて予備試験患者の結果の概要を、検出限界(LOD)未満の量のHCV RNAを有する患者の百分率に関するものとして、表5にまとめる。
Figure 2014532657
表5のデータは、GS−7977(400mg、QD)とRBVの組合せによって処置すると、ペグインターフェロンの存在に関わらず、処置未経験のHCV GT2/GT3患者(群1〜4、6)ではSVR−12率が100%であることを実証している。また表5のデータは、ペグインターフェロンなしにGS−7977とRBVの組合せで処置したHCV GTlの患者(群8)ではSVR−12率が84%であることを実証している。それとは対照的に、GT2/GT3の処置未経験患者に対するGS−7977による単剤療法(群5)では、SVR−12率が60%であった。
群10に登録したすべての患者(処置未経験のGT2/GT3のHCV被験体における8週間のGS−7977+リバビリンの併用療法)で、速やかなウイルス学的応答が達成され、処置中断や処置中のブレークスルーはなかった。
HCVに感染した被験体を、有効量のGS−7977単独を投与するか、または有効量のRBVと併用投与して処置することは、普通ならばペグインターフェロンに関連する副作用を回避できることを意味する。表6は、ELECTRON群1〜9の任意の処置群において、被験体の少なくとも15%で報告された有害事象を提示している。
Figure 2014532657
Figure 2014532657
表6のデータによれば、GS−7977とリバビリンの組合せを包含する処置レジメン(群1、7、8、9)では、ペグインターフェロンも包含する処置レジメン(群2、3、4)と比較して、いくつかのタイプの有害事象の発生率(%)が低いと報告されたことが明らかである。GS−7977とリバビリンを組み合わせ、インターフェロンを用いない処置レジメンでは、例えば、以下の有害事象の発生率の低下が報告された:血液およびリンパ系障害(貧血を含む)、疼痛および悪寒、代謝および栄養障害(食欲低下を含む)、筋骨格および結合組織の障害(筋肉痛、背痛および関節痛を含む)、神経系障害(頭痛およびめまいを含む)、精神障害(不眠を含む)、呼吸器、胸部および縦隔の障害(呼吸困難を含む)、ならびに皮膚および皮下組織の障害(そう痒、皮膚乾燥および脱毛を含む)。
以下の表7のデータによれば、インターフェロンを用いない群1、5、7、8および9では、ペグインターフェロンを包含する処置レジメンを受けた群2、3、4および6と比較して、グレード3およびグレード4の血液学的異常の頻度が少なかったことが明らかである。
Figure 2014532657
ここでは示していないが追加の結果により、処置期間(12週間)中、およびデータが利用可能な範囲で処置期間終了後の期間中、ELECTRON群1〜5のすべての患者においてALTレベルの速やかな正常化が示されている。
ヒト臨床研究におけるGS−7977耐性
現在まで、GS−7977による処置中にウイルス学的ブレークスルーは観察されなかったが、このことは、耐性に対する障壁が高いことを示唆している。GS−7977単独を包含するか、またはリバビリンおよび/もしくはペグインターフェロンと組み合わせたGS−7977を包含する処置レジメンの、P7977−0221、PROTON、ELECTRON(群1〜9)およびATOMIC第2相ヒト臨床研究では、621人中53人の患者が、GS−7977を含有する処置の休止後にウイルス再発を経験した。ウイルス再発試料の集団シーケンシング(population sequencing)は、S282Tが、53人の患者のわずか1人に検出されたことを示しており、この患者は、GT2bであり、12週間のGS−7977単剤療法が完了してから4週間で再発した。ディープシーケンシングによって、再発時にこのGT2b患者で99%のS282Tが明らかになった。集団およびクローン表現型分析では、GT2b S282Tを含有する試料は、対応するベースラインウイルスと比較して、GS−7977に対して8〜13倍感受性が低かったことが実証された。再発を経験した他の52人の患者については、ベースラインおよび再発時のディープシーケンシングではS282Tが示されず、他の残基については、集団シーケンシングまたはディープシーケンシングではGS−7977耐性に関連するとされる特定のNS5B変異は同定されなかった(Svarovskaiaら、63rd Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases、Poster 753、2012年11月11日も参照されたい)。
上記のことにより、GS−7977は耐性障壁が高いことが示される。特に、S282T変異は、GS−7977とリバビリンを組み合わせた処置レジメンを受けたいかなる患者でも観察されなかった。
GS−7977とリバビリンおよび必要に応じてペグインターフェロンを組み合わせた処置レジメンに関するSVR−4とSVR−12およびSVR−24の一致
Florianらは、ペグインターフェロン/リバビリンの組合せ処置、ならびにペグインターフェロン、リバビリンおよびテラプレビルまたはボセプレビルを組み合わせた処置レジメンを包含する試験を包含する、HCV臨床試験の大集団データベース全体で、SVR−12およびSVR−24が一致し、SVR−12はSVR−24に対して98%の正の予測値を有すると報告している(Florianら、AASLD 2011、Abstract LB−28;Martinot−Peignouxら、Hepatology(2010年)51巻(4号):1122〜1126頁も参照されたい)。
GS−7977を単独での、またはリバビリンおよび必要に応じてペグインターフェロンと組み合わせたGS−7977による処置を少なくとも12週間受けた、処置未経験のGT1、GT2およびGT3患者のPROTON、ELECTRONおよびATOMIC第2相研究のHCVデータを評価した。400mgのGS−7977で少なくとも12週間処置を受けて、SVR−4およびSVR−12のデータ、またはSVR−4およびSVR−24のデータを有する患者だけを分析の対象とした(患者596人中259人)。この分析によって、SVR−4を達成し、処置後12週のデータが利用可能であった患者では、すべてのレジメンにわたって、SVR−4とSVR−12およびSVR−24の両方との間で99〜100%一致したことが見出された。これらの結果は、400mgのGS−7977およびリバビリンで、ならびに必要に応じてペグインターフェロンを組み合わせて処置したGT1、GT3およびGT3のHCV患者では、SVR−4がSVR−12およびSVR−24と高度に一致することを示している(Lawitzら、GS−7977 Phase 2 Trials: Concordance of SVR4 with SVR12 and SVR24 in HCV Genotypes 1−3、EASL(2012年4月18〜22日))。
上記は、本明細書に提示のSVRデータが、SVR−24、SVR−36およびSVR−48を含む長期SVR率の予測値となり得ることを示唆している。
上記データは、GS−7977をリバビリンと併用投与すると(ペグインターフェロンありまたはなし)、HCV GT1、GT2およびGT3の患者においてHCV RNAおよび処置終了時応答(end of treatment response)(EOTR)の速やかな低減が引き出されたことを示している。GS−7977をリバビリンおよび必要に応じてペグインターフェロンと組み合わせた場合を含み、GS−7977による処置過程中にウイルスブレークスルーは観察されなかった。SVR−12は、GS−7977とリバビリンの組合せを12週間受けたHCV GT2およびGT3の処置未経験患者では100%であり、GS−7977とリバビリンの組合せを12週間受けたHCV GT1の処置未経験患者では84%であったが、これに対してGS−7977だけを投与したHCV GT2およびGT3の処置未経験患者では、SVR−12は60%であった。リバビリン単独は、ヒト臨床試験においてHCV RNAレベルにほとんどか全く影響を与えなかったことを考慮すると、上記臨床データおよびインビトロデータは、GS−7977とリバビリンの組合せが、HCV RNAレベルを相乗的に低減することを実証している。
さらに、GS−7977をリバビリンと組み合わせて受けたELECTRON試験の処置アームでは、ペグインターフェロンも受けた処置アームと比較して、副作用の発生が少なかったことが報告された。このことは、GS−7977とリバビリンの組合せを用いるがインターフェロンを用いない処置が、ペグインターフェロンを包含する処置レジメンよりも利点を付与し得ることを示唆している。
またさらに、GS−7977に対して感受性が低いS282T変異を有するHCVレプリコンが、リバビリンに対して高い感受性を呈することを示すインビトロ結果によって、GS−7977とリバビリンの組合せが、GS−7977による単剤療法と比較して耐性率の低下をもたらす処置レジメンを提供できることが示唆される。これまでに、GS−7977の単剤療法を受けた1人の患者で変異が観察されたことと比較して、GS−7977とリバビリンの併用療法を受けた患者では、S282T変異が観察されなかった。
本明細書に記載の方法に従って、ペグインターフェロンを用いずに有効な療法を提供する能力には、HCV感染症に罹患している個体への治療選択肢を著しく改善する潜在性がある。
本発明の上の記載は、例示し説明するものであるが、本発明を網羅するものではないし、開示事項に本発明を厳密に限定するものでもない。上の教示に照らして修正および改変を加えることも可能であり、または本発明を実施することによって修正および改変を加えることができる。

Claims (46)

  1. 有効量のGS−7977および有効量のリバビリンをC型肝炎ウイルスに感染している被験体に一定期間投与する工程を含む、該被験体を処置する方法。
  2. 前記期間が約2週間〜約12週間である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記期間が約8週間である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記期間が約12週間である、請求項1に記載の方法。
  5. GS−7977の前記有効量が、日用量で約100mg〜約800mgである、請求項1に記載の方法。
  6. GS−7977の前記有効量が、日用量で約400mgである、請求項5に記載の方法。
  7. リバビリンの前記有効量が、日用量で約600mg〜約1400mgである、請求項1に記載の方法。
  8. リバビリンの前記有効量が、日用量で約800mgまたは約1000mg〜約1200mgである、請求項7に記載の方法。
  9. GS−7977の前記有効量が、日用量で約400mgであり、リバビリンの前記有効量が、日用量で約800mgまたは約1000mg〜約1200mgである、請求項1に記載の方法。
  10. 前記被験体が、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している、請求項1に記載の方法。
  11. 前記被験体が、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している、請求項10に記載の方法。
  12. 前記被験体が、患者集団の一部であり、該患者集団の少なくとも1人の被験体が、前記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が検出不可能である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1人の被験体が、前記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1人の被験体が、前記期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAが約15IU/mL未満である、請求項12に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1人の被験体が、前記期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAが約15IU/mL未満である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記被験体がヒトである、請求項1に記載の方法。
  17. 前記有効量のGS−7977および前記有効量のリバビリンが、インターフェロンを用いない処置レジメンに従って投与される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記インターフェロンを用いない処置レジメンが、前記有効量のGS−7977および前記有効量のリバビリンを前記被験体に前記期間投与する工程からなる、請求項17に記載の方法。
  19. インターフェロンおよびペグインターフェロンが、前記期間中、前記被験体に投与されない、請求項1に記載の方法。
  20. 有効量のGS−7977および有効量のリバビリンを含む、C型肝炎ウイルス感染症を処置するのに有用な組成物。
  21. ペグインターフェロンを含まない、請求項20に記載の組成物。
  22. 被験体に毎日投与される約100mg〜約800mgのGS−7977および該被験体に毎日投与される約600mg〜約1400mgのリバビリンを含む、請求項20に記載の組成物。
  23. 前記被験体に毎日投与される約400mgのGS−7977および該被験体に毎日投与される約800mgまたは約1000mg〜約1200mgのリバビリンを含む、請求項22に記載の組成物。
  24. 一定期間、C型肝炎ウイルスに感染している被験体を処置した後、該期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる、請求項20に記載の組成物。
  25. 一定期間、C型肝炎ウイルスに感染している前記被験体を処置した後、該期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量を検出不可能にすることができる、請求項24に記載の組成物。
  26. 一定期間、C型肝炎ウイルスに感染している前記被験体を処置した後、該期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる、請求項24に記載の組成物。
  27. 一定期間、C型肝炎ウイルスに感染している前記被験体を処置した後、該期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAを約15IU/mL未満にすることができる、請求項26に記載の組成物。
  28. C型肝炎ウイルス感染症の処置を必要としている被験体においてC型肝炎ウイルス感染症を処置するための、有効量のGS−7977および有効量のリバビリンの使用。
  29. 前記有効量のGS−7977および前記有効量のリバビリンを、前記被験体に約2週間〜約12週間の一定期間投与することを含む、請求項28に記載の使用。
  30. 前記期間が約8週間である、請求項29に記載の使用。
  31. 前記期間が約12週間である、請求項29に記載の使用。
  32. GS−7977の前記有効量が、日用量で約100mg〜約800mgである、請求項28に記載の使用。
  33. GS−7977の前記有効量が、日用量で約400mgである、請求項32に記載の使用。
  34. リバビリンの前記有効量が、日用量で約600mg〜約1400mgである、請求項28に記載の使用。
  35. リバビリンの前記有効量が、日用量で約800mgまたは約1000mg〜約1200mgである、請求項34に記載の使用。
  36. GS−7977の前記有効量が、日用量で約400mgであり、リバビリンの前記有効量が、日用量で約800mgまたは約1000mg〜約12000mgである、請求項28に記載の使用。
  37. 前記被験体が、HCV遺伝子型1、2、3、4、5もしくは6、またはその任意の組合せに感染している、請求項28に記載の使用。
  38. 前記被験体が、HCV遺伝子型1、2もしくは3、またはその任意の組合せに感染している、請求項37に記載の使用。
  39. 前記被験体が、患者集団の一部であり、該患者集団の少なくとも1人の被験体が、処置期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAの量が検出不可能である、請求項28に記載の使用。
  40. 前記少なくとも1人の被験体が、前記処置期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAの量が検出不可能である、請求項39に記載の使用。
  41. 前記少なくとも1人の被験体が、前記処置期間が終了した後少なくとも12週間、HCV RNAが約15IU/mL未満である、請求項39に記載の使用。
  42. 前記少なくとも1人の被験体が、前記処置期間が終了した後少なくとも24週間、HCV RNAが約15IU/mL未満である、請求項41に記載の使用。
  43. 前記被験体がヒトである、請求項28に記載の使用。
  44. 前記有効量のGS−7977および前記有効量のリバビリンが、インターフェロンを用いない処置レジメンに従って投与される、請求項28に記載の使用。
  45. 前記インターフェロンを用いない処置レジメンが、前記有効量のGS−7977および前記有効量のリバビリンを前記被験体に一定期間投与することからなる、請求項44に記載の使用。
  46. インターフェロンおよびペグインターフェロンが、処置期間の間に、前記被験体に投与されない、請求項28に記載の使用。
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