JP2014529435A - 電気外科装置ならびに製造および使用方法 - Google Patents
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Abstract
開示される技術の実施形態は、バイポーラ型の電気外科装置と、その装置を製造および使用する方法に関する。その装置の実施形態は、それぞれに配置された少なくとも1つのバイポーラ電極の組を備える向かい合うジョーの組を含んでいてもよく、そのジョーの組は標的組織に高周波エネルギーを伝えるように構成されている。幾つかの実施形態において、電極の組の間の物理的な間隙を維持するためにスタンドオフ部材が設けられている。【選択図】図17
Description
本明細書において言及されている全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が具体的かつ個別に参照によって援用されるのと同程度に、参照によって本明細書に援用される。
(技術分野)
開示される技術は、電気外科のための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、開示される技術は、そのような装置のジョー構造に関する。
開示される技術は、電気外科のための装置、システムおよび方法に関する。より具体的には、開示される技術は、そのような装置のジョー構造に関する。
バイポーラ型の電気外科器具は、高周波(RF)エネルギーを手術部位に印加して、組織の切断、切除または凝固を行う。これらの電気外科的な作用の特定の用途は、血管または組織シートをシールすることである。典型的な器具は、一組の鉗子または一対のジョーの形態をとり、それぞれのジョーの先端に1またはそれ以上の電極を備えている。電気外科的処置において、ジョーが標的部位で閉じられると、電極は互いに近接して配置され、2つの電極の間の交流電流の経路が標的部位の内部の組織を通過する。ジョーによってもたらされる機械的な力と電流が組み合わさって、所望の外科的作用が作り出される。機械的および電気的なパラメータ、例えばジョーによって印加される圧力、電極間のギャップ距離、および組織に印加される電気外科的エネルギーの電圧、電流、周波数および継続時間のレベルを制御することによって、執刀医は医療上の目的に向けて、組織を凝固、焼灼またはシールすることができる。
電気外科的処置は、従来のような切開部を介して、開放環境で行うこともできるし、典型的には0.5cmから1.5cmの長さの、小さな切開部を介して、腹腔鏡下で行うこともできる。腹腔鏡下での処置は、ビデオカメラと、術野を照明する光を伝達する光ファイバケーブルシステムに接続された、伸縮自在のロッドレンズシステムの使用を含んでいる。腹腔鏡は、典型的には、5mmまたは10mmのカニューレまたはトロカールを通して身体のポートの内部へ挿入され、術野を見る。腹腔鏡処置の際には、手術は、典型的には、シャフトの遠位端に配置されており、シャフトの近位端に位置するハンドルまたはアクチュエータの操作によって動作可能であって、5mmまたは10mmのカニューレにより提供されたポートを通過可能な寸法の、任意の様々な器具を用いて行われる。
電気外科ツールが腹腔鏡下処置に適用されるとき、手術環境によって課せられる寸法的な制約に関する装置の課題が生じる。それには、典型的な入口のポートが小さいことが含まれており、5mmの内径を有する従来型のトロカールが使用されることが含まれる。本明細書に提示される技術は、機械的強度および電気外科的性能を適切なレベルに維持しながら装置の小型化を可能にする、装置技術での改善の要求に対処する。たとえば、より長大な組織をシールできるようにするために、従来の鉗子の長さを延長することが一般に望まれている。鉗子の長さが増大すると、特に鉗子の遠位端から適切なレベルの力を作用させることが困難になる。本開示は、電気外科の装置、システム、および方法での課題に対処する進歩を示す技術を提示する。
本技術の実施形態は、シャフトおよびエンドエフェクタを含む遠位の挿入可能な部分が約5mmを超えない直径を有していてもよい点で特に腹腔鏡下処置に適した電気外科装置に関する。この5mmの挿入可能な断面形状は、従来型の5mmのトロカールを通して装置を挿入することを可能にする。従来から「5mm」であると言われている市販のトロカールは、概してインチ単位で表される内径仕様を有し、実際には約0.230インチと約0.260インチの間の範囲で様々であるが、実際には5mmは0.197インチに等しい。したがって、本開示では、装置の挿入可能な断面形状を指す場合または閉鎖した状態でのシャフトまたはジョーの直径を指す場合の「5mm」または「約5mm」は、現在利用可能な「5mm」のトロカールに適合する直径を指す。より具体的には、本明細書に開示されたシャフトおよび閉鎖したジョーの実施形態は、典型的には約0.215インチから約0.222インチの範囲の直径を有する。
電気外科装置の実施形態は、ジョーの組織に係合する表面に配置された1つまたは複数のバイポーラ電極の対を含む一組の2つの対向するジョーまたは鉗子などのエンドエフェクタを有し、装置は組織シールおよび切断を行うように構成されている。いくつかの実施形態では、装置は単一のバイポーラ電極の対を含み、それぞれのジョーに1つの電極が存在する。これらの実施形態では、電極は、典型的には、単一の高周波チャネルで動作するジェネレータによって電力供給される。装置のその他の実施形態は、複数のバイポーラ電極の対、および複数の高周波チャネルによる動作を含むことができる。本技術のいくつかの特定の実施形態は、動作が本技術の機械的および寸法的な態様を利用する、非電気外科装置の形をとることができる。いくつかの実施形態は、腹腔鏡下手術および/または非腹腔鏡下手術で有用である。いくつかの実施形態では、一対または複数対の電極の間の物理的な間隙を維持するためにスタンドオフ部材が設けられる。
本発明の一態様によれば、電気外科装置の一実施形態が上側ジョー・アセンブリおよび下側ジョー・アセンブリを含むジョー・アセンブリ構造を備え、それぞれのジョー・アセンブリが少なくとも1つの電極を有する。少なくとも1つのスタンドオフ部材が、上側ジョー・アセンブリおよび下側ジョー・アセンブリのうちの少なくとも1つに設けられている。したがって、対向する電極の間の直接的な接触を回避することができる。
この電気外科装置では、スタンドオフ部材が上側ジョー・アセンブリまたは下側ジョー・アセンブリのジョーに設けられたU字型スタンドオフ部材であってもよく、それによって所定の間隙を上側ジョー・アセンブリの上側電極および下側ジョー・アセンブリの下側電極の間で維持する。U字型スタンドオフ部材は、単一の部材として実装され得る。
1つまたは複数の実施形態では、スタンドオフ部材はその中央部を貫通するように設けられた長手方向のスロットを備えてもよく、それによってナイフなどの切断要素をジョーの間に把持された組織などの物質を貫いて進めることが可能になる。
1つまたは複数の実施形態では、上側ジョー・アセンブリおよび下側ジョー・アセンブリのうちの少なくとも1つまたは両方が、ジョー・アーム、キャリア、および電極を備え、キャリアが長手方向の、場合によってはダブテール型の稜部をその表面に沿って設けられ、ジョー・アームがそれとかみ合う、場合によってはダブテール型のスロットをその下面に沿って上記稜部を受けるために設けられる。
1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つの、または場合によっては2つのスロットは、場合によってはダブテール型であってもよく、その中に電極を固定するためにキャリアの表面に設けられてもよく、電極は場合によってはダブテール型形状を有していてもよい。
1つまたは複数の実施形態では、スタンドオフ部材はキャリア、好ましくは下側キャリアの中央部と一体に形成されてもよい。
1つまたは複数の実施形態では、あるいは上記または下記に論じられる本発明のさらなる態様から独立して、またはそれらとのあらゆる任意の組合せにおける本発明の別の態様によれば、旋回可能なバーテブラ(vertebrae)が設けられてジョー・アセンブリ構造が関節動作できるようにすることができる。
1つまたは複数の実施形態では、スタンドオフのU字型領域は上側電極と下側電極の間に存在していてもよく、それによって上側および下側の電極が、約0.125mmから0.225mm、または約0.125mmから0.175mm、または約0.150mmから0.175mm離れた均一の距離を保つことができる。
1つまたは複数の実施形態では、ジョー・アセンブリのうちの少なくとも1つが、隆起リップを含む非伝導部によって外側被覆された中心導体を備えていてもよい。
1つまたは複数の実施形態では、隆起リップは導体の周縁部の周囲に延在していてもよく、導体の表面の縁部を被覆し、上側ジョーおよび下側ジョーが閉鎖位置にある場合に、外側被覆されたリップは上側電極または導体と下側電極または下側ジョーとの間に挿入されるように構成される。
1つまたは複数の実施形態では、電極表面の部分を横切ってクロス・ストラップを設けることができる。
1つまたは複数の実施形態では、中心導体を貫通する外側被覆されたプラグがクロス・ストラップと接続されてもよい。
1つまたは複数の実施形態では、内側に突出するフィンガを有する周縁部のスタンドオフ部材が電極縁部上に設けられる。したがって、対向する電極の間の直接的な接触を回避することができる。
本明細書に記載された技術の実施形態は、現在利用可能な電気外科装置よりも優れた様々な改善を提供し、そのような改善により、腹腔鏡下の手術環境の制約内で電気外科装置を実際に使用することを可能にする寸法まで装置を物理的に小型化することが可能になる。腹腔鏡下で作業することへのこれらの制約のうちの1つに、市販の標準的なトロカールによってもたらされる5mmの内径の開口に関するものがある。5mmの開口の制約に適応した装置は、そこに挿入可能な最大直径を有する挿入可能な構成を有する必要がある。これらの技術的な改善は、一般に、単位体積または単位断面積当たりの装置の性能に関して高い効率を生み出すことを対象としている。たとえば、開示された装置のジョーの組は、物理的に小さな寸法であるにもかかわらず、ジョーに挟持された組織に適切なレベルの力を加えることができ、ジョーの構造および材料はそのように力を加えている間に完全性を維持するのに十分な強度を有する。
1つの態様では、本技術は、構造材料の量、特に装置の材料の総量の百分率としての面積を最大にすることを含む。たとえば、ジョーの組の近位の態様は、ジョーの構造的な支持に貢献する一部の構成要素、および機械的または電気的な機能などのその他の機能を行うその他の構成要素など、様々な構成要素を含む。この態様での本技術は、ジョーを直接的に支持しない断面積または体積を最小限に抑えることを対象とする。従来の電気外科装置のうちのいくつかの構成要素は、電極、電力線、またはアクチュエータ線など、典型的には単一用途に専門化されており、対照的に本明細書に開示された装置の実施形態の様々な構成要素は、本技術の実施形態において構造的および電気的な構成要素としての両方の2通りの機能を担う。材料と占有体積の効率の別の例では、ベース部において2つのジョーを連結するピンなどのいくつかの構造的な構成要素がなくなり、ジョーの組の上側ジョーおよび下側ジョーを互いにリンクするピンレス機構により置き換えられる。
開示される電気外科装置の実施形態の本技術の態様、およびその装置を使用した方法が図1〜図16Dに示されている。実施形態AおよびBに関しては、上記に述べたように、図の大部分は実施形態Aの例を示し、または実施形態AおよびBの両方に共通した本技術の態様に関する。図5Aから図5Cは特に、実施形態Bによる例を示す。図を説明する場合に下側ジョーまたは上側ジョーと呼ぶことはいずれも、回転可能なジョーの従来の配置に対して視覚的な参照を便利にするためのものであり、2つのジョーはより一般的に第1のジョーおよび第2のジョーと呼ばれ得ることを理解されたい。さらに、図の向きに関しては、概して、装置の遠位端が左にあり、装置の近位端が右にある。
図1Aから図1Dは、全体的な腹腔鏡下電気外科装置の様々な図を提示する。図1Aは、一組のジョー30が開放位置にある、本明細書に提示された電気外科装置1の一実施形態の斜視図である。図1Bは、ジョー30が図1Aと同じ開放位置にある電気外科装置1の一実施形態の側面図である。ハンドル10は、ジョー・アクチュエータ・グリップ15、ブレード・アクチュエータ・レバー16、およびシャフト・ローテータ12を支持する。シャフト20は、ハンドルから遠位に延出し、一組のジョー30などのエンドエフェクタをその遠位端で支持する。本明細書に記載および図示された実施形態では、エンドエフェクタは、第1のジョーまたは下側ジョー40、および第2のジョーまたは上側ジョー80を有する鉗子または一対のジョー30の形をとる。ピンレス回転アセンブリまたは機構101は、開放位置と閉鎖位置の間でのジョーの旋回を操作する。
シャフト・ローテータ12は、時計回り方向および反時計回り方向の両方に自由に運動するように構成され、そのように運動する際に、シャフトを長手方向軸を中心に回転させる。シャフトの回転は、エンドエフェクタ30の長手方向軸を中心とする回転に移行する。ジョー・アクチュエータ・グリップ15は、ジョーを開閉するように構成された、シャフト内に配置されたアクチュエータ・ワイヤによってエンドエフェクタ30に動作可能に連結されている。アクチュエータ・ワイヤはプッシュ・プル機構として構成され、ワイヤを押すとジョーが開放し、ワイヤを引くとジョーが閉鎖する。ワイヤの近位端にあるハンドル内の付勢機構は、ワイヤを押す遠位方向の付勢を維持し、ジョーを既定の開放位置に保つ。ジョー・アクチュエータ・グリップ15を近位に引くと、アクチュエータ・ワイヤが近位に引かれ、ジョーが引かれる。ジョー・アクチュエータ・グリップは、近位に引かれた位置でロック可能であり、それによってジョーが閉鎖位置にロックされる。ジョー・アクチュエータ・グリップをもう一度引くとロックが解除され、ジョーが開放可能となる。この実施形態ではジョー・アクチュエータ・グリップの遠位に配置されたブレード・アクチュエータ・レバー16は、機械的なリンクによってシャフト内に配置されたブレードに連結される。ブレード・アクチュエータ・レバーを引くと、ブレードが前方遠位に移動し、一組のジョー内のバイポーラ電極によって組織に加えられる高周波エネルギーによって組織がシールされた後に、組織の分離を行う。高周波オン/オフボタン24が、ハンドルの上方の近位の部位に配置される。
図1Cは、ジョー30が閉鎖し、かつロックされた位置にあり、ブレードが近位の位置に後退した、電気外科装置1の一実施形態の斜視図である。図1Dは、ジョー30が閉鎖し、かつロックされた位置にあり、ブレードが遠位に前進した位置にある、電気外科装置1の斜視図である。ブレード自体はこれらの図で見えないが、図1Cに示されたブレード・アクチュエータ・レバー16の前方位置は、ブレードが後退した位置または基準位置にあることを示し、図1Dでのブレード・アクチュエータ・レバーが引き戻された位置は、ブレードが前方位置にあることを示す。図1Cは、主ハンドル部分10にロックされた、引き戻された位置にあるジョー・アクチュエータ・グリップも示す。この位置では、また通常この位置のみで、ブレードを遠位に進めるようにブレード・アクチュエータ・レバーが自由に引き戻される。
本明細書に示される電気外科装置の実施形態は、(1)高周波エネルギーを加えて組織部分をシールする、(2)ブレードを移動してシールされた組織部分を切断または分離することが別個かつ個別の動作であるように構成され得る。ブレードが近位の基準位置から遠位に移動することは、通常、ジョーが閉鎖しロックした位置にある場合にのみ可能になり、ロックはジョー・アクチュエータ・グリップとハンドル内の要素との間の係合によって生じる。(下記にさらに述べられるように、図4Aを説明する文脈では、ジョーに基づくブロックシステムも、ジョーが閉鎖した場合にブレードが遠位に移動することを防止するように働く。)ジョーがそのようなロックされた位置になると、ブレードが近位から遠位の移動範囲全体を通して自由に移動する。ブレードは、ジョーが閉鎖し、かつロックされた場合に自由に移動することができるが、その既定の付勢された位置はその近位の基準位置であり、ブレードがその最も遠位の位置を保つために、ブレード・アクチュエータ・レバー16からの圧力を維持する必要がある。ブレードの遠位の移動に関するさらなる詳細が、図4A〜図4Dの文脈で下記に提示される。
図2Aおよび図2Bは、開放位置にある一組のジョー30の実施形態の同様の透視図を提示し、これらの図は下側ジョー40および上側ジョー80の両方の近位の態様を備えるピンレス回転機構またはアセンブリ101を示す。図2Aは、ブレード105がジョーの近位の空間内の近位の位置または基準位置に配置され、さらにシャフトの遠位部分に延出していく、開放位置にある腹腔鏡下電気外科装置の一組のジョーの透過斜視図である。図2Bは、ブレードがその遠位の停止位置へのほぼ中間の位置に遠位に移動した、腹腔鏡下電気外科装置の一組のジョーの下側ジョーの透過斜視図である。
図2Aおよび図2Bに示されるようなピンレス回転アセンブリ101の一実施形態は、上側ジョー80の第1のアーチ形トラック部分85および下側ジョー40の第2のアーチ形トラック部分45を含む。回転アセンブリを備える特定の構造とは別に、図の符号101は概して上側ジョーおよび下側ジョーの両方の近位の態様部を含む装置の接合領域を示す。図面の透過性のために、下側ジョー40のアーチ形トラック45は見るのが難しく、それは別の図でよりはっきした実線で詳細に示される。上側ジョー80のアーチ形トラック85が実線で描かれる。これらの図では、下側ジョー40の旋回可能な部分60内の電極トレーまたはバイポーラ電極62の表面がさらに見える。ブレード・トラックまたは通路108Aが、電極62内で中心に配置されている。ブレード・トラック全体の半分に面する対のうちの一方が、上側ジョー80の電極部分の中に同様に配置される(見えない)。
図3A〜図3Cは、腹腔鏡下電気外科装置の一組のジョーの一実施形態の長手方向の中央線を通る側面図を提示し、ブレードはこれらの図には示されない。図3Aは、開放位置にあるジョーを示す。図3Bは、閉鎖位置にあるジョーを示す。図3Cは、下側ジョー40を分離して上側ジョーなしで示す。図3A〜図3Cは、上側ジョー80および下側ジョー40を接合し、ジョーを互いに対して旋回させることが可能なピンレス回転アセンブリ101の一実施形態に全体として焦点をあてたものである。より具体的には、ピンレス回転アセンブリ101は、上側ジョーを下側ジョー40の近位のベース部分50に対して旋回させることを可能にする。とりわけ、回転アセンブリは貫通ピンを含まない。より詳細には、これらの図は、協働してジョーを開閉可能にする両方のジョーのアーチ形トラック部分に焦点をあてる。第1のアーチ形トラック45が、下側ジョー40の近位部分50の近位の態様部に形成される。第2のアーチ形トラック85が、上側ジョー80の近位の態様部に形成される。図3Cは、上側ジョーの介在する外観によって遮られていない分離した下側ジョー40を示し、上方のより小さな同心面47および下方のより大きな同心面46と共に第1のアーチ形トラック45の最良の図を提示する。
第1および第2のアーチ形トラックの両方が同心面を含み、一方の表面がより小さく他方に対してより中心にあり、もう一方の表面がより大きく他方に対してより周縁にある。下側ジョー40(より具体的には下側ジョー40の近位部分50)の第1のアーチ形トラック45は、その下方の態様部により大きな同心係合表面46有し、その上方の態様部により小さな同心面47を有する。上側ジョー80の第2のアーチ形トラック85は、その下方の態様部により大きな同心係合表面86有し、その上方の態様部により小さな同心面87を有する。全体として、(上側ジョー80の)第2のアーチ形トラック85は、(下側ジョー40の)第1のアーチ形トラック45によって提供される囲いの中に概ね収容される。第1および第2のアーチ形トラックは、第2のアーチ形トラックが第1のアーチ形トラック内で自由に回転できるように寸法を決められている。2つのより大きな同心面、すなわち下側ジョーの下面46および上側ジョーの下面86は相補的である。そして、2つのより小さな同心面、すなわち下側ジョーの上面47および上側ジョーの上面87は相補的である。
第1および第2のアーチ形トラックの両方の詳細は、図3A〜図3Cでは側面図であるので見えないが、それらのアーチ形トラックは、ブレード105の貫通路を収容する中央のスロットを含む。アーチ形トラックおよびブレード貫通経路の態様は、図6および図12で確認することができ、下記にさらに説明される。相補的な表面の配置および第1のアーチ形トラック内への第2のアーチ形トラックの収容により、上側ジョー80が下側ジョー40に対して旋回することが可能になる。下側ジョー40の近位部分50の留めストラップ42は、上方のより小さな同心面87の最上部を横切って横向きに配置される。留めストラップ42は、第2のアーチ形トラックを第1のアーチ形トラック内に確実に留め、それによって第2のアーチ形トラックをその囲いの内部から持ち上げることができないようにする。
図3A〜図3Cには、遠位のジョー部分60と近位のジョー部分50との間の旋回可能な連結部75の部位も示されており、旋回可能な連結部75の態様が図7A〜図7Cの文脈で下記に説明される。図3A〜3Cはさらに付勢部材74を示しており、それは図9Dおよび図11A〜図11Bの文脈で下記に説明される。
図4A〜図4Dは、開示される技術による、ジョーの組の一実施形態の長手方向の中央線を通る側面図、および組織を切り裂くブレードの一実施形態の様々な図を提示する。これらの図の焦点は、ブレードの態様、およびジョーが開放位置にある場合にブレードの遠位の移動を防止するその近位の保持空間に関する。図4Aは、ブレード105が近位かつ上昇した保持位置にある、開放位置にある装置の実施形態を示す。図4Bは、ブレード105が近位かつ下降した保持位置にあり遠位に進められる準備が整った閉鎖位置にある装置の実施形態を示す。図4Cは、ブレードが遠位に進められた位置にある、閉鎖位置にある装置を示す。ブレード105が近位の保持位置にある場合、下縁105Bが上側ジョー80の第2のアーチ形トラックピース85の形態であるシェルフ95に載置される(シェルフ95は図3Aおよび3Bでも確認され得る)。図4A(ジョーが開放している)と図4B(ジョーが閉鎖している)を比較すると、ジョーが開放した場合、シェルフ95が上昇した位置に回転され、ジョーが閉鎖した場合、シェルフ95はより低い位置に回転されることを確認することができる。シェルフの上昇した位置は、ブレードの遠位の移動を防止し、シェルフの下降した位置は、ブレードの遠位の移動を可能にする。図4Dは、シャフトおよびジョーから分離されたブレードの斜視図である。その近位端において、ブレード105は、ブレードを引き込んだ位置または近位に付勢された位置に維持する、機械的なリンクによって支持されるハンドル内の部位109に連結される。
ジョーの組を開放位置に動かすように上方に旋回する上側ジョー80の旋回は、第1のアーチ形トラック45の囲いの内部での第2のアーチ形トラック85の回転によって駆動される。図4Aで確認されるように、アーチ形トラック85が上方に(この図では時計回りに)回転すると、そのシェルフ95も上方に回転し、ブレード105を上方に持ち上げる。ブレード105が持ち上げられると、その上縁がブレード・トラックまたは貫通路106の遠位方向の開口の天井部を超えて持ち上げられる。ブレード・トラック106は、図4Aおよび4Cの側面図で見ることができ、図5Aでも確認され得る。(図4Bに示すように)上側ジョー80が下側ジョー40に対して閉鎖した場合、第2のアーチ形トラック85およびそのブレード・シェルフ95が下方に回転され、ブレード105がブレード・トラック106への妨害のない経路を有するような位置に下降することが可能になる。したがって、このように説明され図示されたブレード、(上側ジョー80の)回転可能な第2のアーチ形トラックのシェルフ、およびブレード・トラックの間の関係により、ジョーが開放位置にある場合にブレードの遠位の移動を防止する機構が形成され、図4Cで確認されるようにジョーが閉鎖位置にある場合にのみ遠位の移動が可能になる。
図5A〜図5Cは、一組のジョー130が、シャフトに対して固定された単一の第1のジョー140と、シャフトに対して旋回可能な2部品からなるジョーである第2のジョー180を含んでいる、腹腔鏡下電気外科装置の別の実施形態(実施形態B)の図を提示する。より詳細には、この実施形態の2部品からなる(第2の)ジョーはシャフトに対して旋回可能な近位部分150、近位部分に対して旋回可能な遠位のジョー部分160、および近位のジョー部分と遠位のジョー部分を連結する旋回可能なアセンブリ155を有する。図5Aはジョーが開放位置にある、この装置の実施形態の斜視図を提示する。図5Bは、ジョーの遠位先端が接触する点までジョーが閉鎖した実施形態の側面図を提示する。図5Cは、ジョーが完全に閉鎖位置にある実施形態の側面図を提示する。図5Aは、ポリマーコーティングがないジョーを示し、これによって電極表面142内の窪み84の図が与えられる。同様の窪みが、実施形態Aの上側ジョーに存在する。
直前に説明したようなジョーの構成における相違以外の、実施形態AおよびBのその他の態様は実質的に同じである。特に、実施形態Bのジョーの閉鎖の動態は実施形態Aの動態と実質的に同じであり、それは図7A〜図7Eの文脈で下記に詳細に説明される。
図6は、閉鎖位置にある腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態の一組のジョーの遠位に見た斜視図を提示し、より詳細には、断面の露出により、ブレードがそこを通過して遠位に進められ得るブレード通路またはトラック106を示されている。図6の右側の断面スライスが、(上側ジョー80の)第2のアーチ形トラック85を実質的に収容する(下側ジョー40の近位部分50の)第1のアーチ形トラック45を通る断面を表す。ブレード105を通る近位の断面スライスを、第2のアーチ形トラック85のスロット88内に確認することができる。図12Cで最も良く確認できるように、スロット88はジョーのブレード・トラック106と隣接している。
図6は、ジョーに前方の支持構造を与える装置の重要な部分の総断面積の割合の計算を可能にする図も提示する。装置のこの部分は、ジョーが互いに対して旋回するピンレス回転機構を含む点でその構造的な内容を考慮するのに関連する部位である。それ以外のより従来的な構造では、この領域はジョーに構造的な支持をもたらさない貫通ピンまたはその他の構造を含む可能性が高い。したがって、この領域では、ピンレス回転機構の実施形態は、その他の場合には欠落しているであろう構造材料成分を提供する。描かれたジョーのベースの隣接する円形の態様と一致する0.218インチの直径を検討する場合、その中に含まれる断面積は約0.0373平方インチである。この区域全体にわたって、上側ジョーの断面積は約0.0151平方インチであり、下側ジョーの断面積は約0.0155平方インチである。上側ジョーおよび下側ジョーの合計の面積は、約0.0306平方インチ、または総断面積の約82%である。
図7A〜図7Eは開放位置での、ならびにいくつかの部分的または初期の閉鎖および完全な閉鎖の状態での腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態の一組のジョーの側面図を提示する。これらの図は、旋回可能な回転アセンブリまたは機構75によって可能になる、下側ジョー40の遠位の旋回可能な部分または箇所60と固定された近位部分またはベース部分50との間の旋回可能な関係に焦点をあてる。旋回可能な部分60とベース部分50の間の旋回可能な関係は、下側ジョー40と上側ジョー80が閉鎖して互いに近づく場合、特に電気外科的に処置される標的組織の部分の周囲で閉鎖する場合、多様な役割を果たす。
図7Aは開放位置でのジョーの実施形態を示す。第1のジョーまたは下側ジョー40の旋回可能なジョー部分60は、その長手方向軸内で旋回可能な連結部75において約6度の総回転範囲の弧を描いて旋回可能である。様々な実施形態において、回転範囲は、約2度と約8度との間またはそれ以上であってもよい。図7Aに示されるような開放位置では、旋回可能なジョー部分60が、その遠位端を上昇した位置にして、時計回り回転角度の最大限まで旋回される。(時計回りおよび反時計回りという用語は、ジョーの遠位端を描画の左側にして図示された側面図に対して用いられる。)この時計回り位置は、上側ジョー80から分離された下側ジョー40を示す図11Aに示されるような既定の位置または付勢された位置である。この既定の位置は、アクチュエータ・ワイヤ(図示せず)の近位端に配置されたバネまたは付勢機構から押されることによって維持されてもよい。
(下側ジョー40の)旋回可能なジョー部分60が時計回りに回転または旋回すると、近位のジョー部分50に対してその遠位端または先端66が相対的に高い断面形状になり、その近位の態様が相対的に低い断面形状になる。断面形状の差異は比較的微小であるが、電極62の表面の上方の断面形状の近位の態様を、近位のジョー部分50の近位の態様の上面との関係で見たときに明らかである。図7Aでは、たとえば、近位のジョー部分50によって提供されるベースの上に見える電極62の比較的小さな直線的な断面形状がある。旋回可能なジョー部分60の旋回の相対角度を示す、この断面形状の高さが、下記の図7B〜図7Eに関連する説明で指し示される。ベースのジョー部分50に対する旋回可能なジョー部分60の旋回の間の関係は、図10Aおよび図10Bでも明らかである。
図7Bは、一組のジョーが閉鎖位置に向かって移動している場合に、ジョーの遠位先端(上側ジョー80の遠位先端96および下側ジョー部分60の遠位先端66)が互いに最初に接触する時点での一組のジョーの一実施形態を示す。ジョーの先端が最初に接触するとき、それらの近位端にあるジョーの間の領域111に間隙が残る。図7Aに示すように、旋回可能な部分60は既定の付勢された位置にあり、時計回り回転角度の最大限まで旋回されている。この位置では、先端が最初に接触するとき、ジョーの先端にはまだ圧力が加えられていない。図7Aに示すように、近位のジョー部分50によって提供されるベースの上に見える電極62の比較的小さな直線的な断面形状がある。
図7Cは、ジョーが遠位先端から近位端まで互いに完全に接触している、完全な閉鎖位置にあるジョーの実施形態を示す。ジョーのこの相対的な配置は、それらの間に組織が介在せずにジョーが閉鎖されている場合、または介在する組織が非常に薄い場合に起こる配置として理解され得る。したがって、図7E(下記に説明される)で確認されるように、この相対的な構成は、ジョーが薄い組織片の周囲で閉鎖された場合に到達する構成と同様であるが、介在する空間が組織によって占有されていない。この位置には、下側ジョー40の旋回可能な部分60が旋回可能な連結部75を中心に反時計回りに旋回し、それによって旋回可能な部分の遠位先端が下方に移動し、旋回可能な部分の近位端が上方に移動することによって到達する。旋回可能なジョー部分60の近位の部分のこの上昇した態様部と一致して、また図7Aおよび図7Bで確認される図とは対照的に、図7Cは、近位のジョー部分50によって提供されるベースの上に見える電極62の比較的高い直線的な断面形状があることを示す。旋回可能なジョー部分60および近位のベースのジョー部分50の両方に関連付けられた、旋回可能な連結部75のその構成要素における詳細は、図9A〜図9Dで確認することができる。
図7Dは、標的組織(図示せず)の比較的厚い部分であるがジョーの有効な能力を超えない厚さの部分の周囲で閉鎖した場合にジョーがそうなるであろう、部分的な閉鎖位置でのジョーの実施形態を示す。第1のジョー40によって表されている、ジョーの内方への旋回能力は、一組のジョーが組織の部分の周囲で閉鎖したときに平行または実質的に平行な構成で整列する能力を提供し、それはそのようなジョーの内方への旋回能力のない従来の一組のジョーよりも優れた利点を提供する能力である。図7Dに示されるようなジョーの構成は、標的組織の厚さが、従来の一組のジョーにとって厚さの治療的に許容可能な限界を超える可能性があるが、十分に治療的に有効な能力の範囲内にある構成である。
ジョーの内方への旋回能力または別の補償的な機構を持たない従来のジョーに典型的であるジョーの平行でない閉鎖により、ジョーが接触する線に沿った組織への圧力の配分が不均衡になること、ならびに高周波エネルギーが電極によって加えられた場合に配分が不均衡になることなどの治療的に満足のいかない結果を招く可能性がある。しかし、当然ではあるが、本明細書に提示された一組のジョーの実施形態は、ジョーの組織に係合する表面の平行な閉鎖に関するジョーの能力を超える組織の標的の部分になお直面する可能性がある。しかし、留意されるように、図7Dで確認されるようなジョーの構成をもたらす組織の厚さは、下側ジョー40のジョーの内方への旋回能力の治療的な利点を実証する厚さである。
図7Dで確認されるようなジョーの実施形態のこの相対的な配置は、少なくとも2つの理由で生じる。第1に、ジョーは、ジョーの近位の態様部を連結する回転アセンブリのレベルでは完全に閉鎖されない。第2に、図7Cに示すように、下側ジョー40の旋回可能な部分60を旋回可能な連結部75を中心にその角度回転の範囲の間で少なくとも部分的に反時計回りに旋回させることによってこの位置まで到達している。旋回可能な部分60の既定の位置から、この時計回り回転により、ジョー部分60の遠位先端が下方に移動し、ジョー部分60の近位端が上方に移動する。したがって、この平行なジョー構成により、ジョーから組織に加えられている圧力が、ジョーと組織の間の接触の長さにわたって実質的に均等に配分され、高周波エネルギーが加えられた場合も実質的に長手方向に均等にまたは均一に配分される。
図7Eは、ジョーが比較的薄い標的組織の部分の周囲で閉鎖した場合にジョーがそうなるであろう状態にあり、ジョーがそれらの間の薄い組織の存在を反映して狭い間隙によって離れて平行に整列された、部分的な閉鎖位置でのジョーの実施形態を示す。ジョーのこの相対的な配置は、図7Dの文脈で同様に上記に述べたように、少なくとも2つの理由で生じる。第1に、ジョーは、ジョーの近位の態様部を連結する回転アセンブリのレベルではほぼ閉鎖されるが完全には閉鎖されない。第2に、この位置には、下側ジョー40の旋回可能な部分60をその角度回転の範囲の間で、またはほぼその間で旋回可能な連結部75を中心に反時計回りに旋回させることによって到達している。この時計回り回転により、ジョー部分60の遠位先端がわずかに下方に移動し、ジョー部分60の近位端がわずかに上方に移動する。図7Aおよび7Bで確認されるように、近位のジョー部分50によって提供されるベースの上に見える電極62の比較的小さな直線的な断面形状がある。
図8は、開放位置での腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態の一組のジョーの上方に見た斜視図である。より具体的には、分離された上側ジョー80および下側ジョーの分離された遠位の旋回可能なジョー部分60、および上側ジョーの近位端の取り付け点99に巻き付けられたアクチュエータ・ワイヤまたはケーブル22を示す。この構成によってもたらされる利点は、固定されたろう付け点が必要でないことで、装置のこの態様の製造および組み立てが容易になることに関連している。さらなる構造的な利点は、アクチュエータ・ワイヤ内の張力が、取り付け点に集中されるのではなく、ループの長さのある部分にわたって配分されることである。アクチュエータ・ワイヤ22によって遠位に押すことにより、上側ジョー80がジョーの開放位置に向かって上側に旋回し、近位に引くことにより、上側ジョー80がジョーの閉鎖位置に向かって下側に旋回することを確認することができる。アクチュエータ・ワイヤ22は、その近位端で、図1に示されるジョー・アクチュエータ・グリップ15に連結される。
図9A〜図9Dは、腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態の、シャフトに対して固定された近位のジョー部分またはベースのジョー部分50とベース部分に旋回可能に連結された遠位の旋回可能なジョー部分60を含む下側ジョー40の様々な図を提示する。図9A〜図9Dの焦点は、ジョー部分50および60を連結する旋回可能な連結部またはアセンブリ75の実施形態に関する。旋回可能な近位のジョー部分および遠位のジョー部分は、旋回可能な部分の実質的に中央の部位であり、近位のジョー部分の遠位の態様部に配置された、旋回可能な接合部に旋回可能に連結される。
図9Aは、腹腔鏡下電気外科装置の分離された下側ジョー40の側面図であり、下側ジョーが、シャフトに対して固定された近位のジョー部分50、および近位のジョー部分の遠位の態様部の実質的に中心点に装着された遠位の旋回可能なジョー部分60を含んでいる。旋回可能なアセンブリ75は、ベースのジョー部分50の凹部48に回転可能に配置された旋回可能なジョー部分60のボス71を含むことを確認することができる。ボス71が旋回可能なジョー部分60の両側で外側に突出し、ベースのジョー部分50の両側の凹部48でそれとかみ合うように互いに整合している。したがって、この構成は貫通ピンを含まない旋回可能な機構を提示する。この構成は、構成部品を互いにスナップ嵌めすることができる点で組み立てを容易にする利点をさらに提供する。
図9Bは、腹腔鏡下電気外科装置の分離した下側ジョー40の一実施形態の斜視図であり、近位のジョー部分50および遠位の旋回可能なジョー部分60を有する下側ジョー40を分解した関係で示す。遠位部分60は、近位部分50内で組み立て位置に対して上方に移動し、遠位に移動して示される。ボス71は、旋回可能なジョー部分60の一方の側に見え、下側のベースのジョー部分50の受け口または凹部48の両方が見える。ベースのジョー部分50の近位の態様部は十分に可撓性があるので、拡張して旋回可能なジョー部分60の挿入を受け入れることができる。両方のボス71をそれぞれの受け口48に係合した後に、拡張されたベース部分がスナップして元の構成に戻り、したがって旋回可能なジョー部分を所定の位置に固定する。この図では、ボス71の下の中央に配置された旋回稜部30も見える。組み立てられると、旋回稜部がベースのジョー部分50の上面と接触し、旋回を行うことを可能にする高さを提供する。図9Cは、腹腔鏡下電気外科装置の下側ジョー40の底面図を提示しており、互いに組み立てられた近位のジョー部分50と遠位の旋回可能なジョー部分60の間の連結の図を示している。旋回可能なジョー部分60のボス71は、下側のベースのジョー部分50の凹部48内に見える。
図9Dは、腹腔鏡下電気外科装置の下側ジョー40の分離した遠位の旋回可能な部分60の上方に見た斜視図である。旋回稜部73と同様にボス71が見える。下側ジョー部分50の旋回可能なジョー部分60の下側の態様部の凹部に配置された板バネ74などの付勢部材も見える。たとえば図7Bに確認されるように、この位置に配置された付勢部材の実施形態は、旋回可能な部分60の付勢された位置または既定の位置を維持する働きをし、それによって遠位先端が下側ジョー40の対のうちの一方の固定されたジョー部分50の遠位端から離れて上側ジョー80の遠位先端に向かうように押される。旋回可能な部分60の近位端65は、図2Aおよび図12Cの上面斜視図で確認されるように、下方のジョーのブレード・トラック108Aの一部分でありかつ隣接する、中央に配置された長手方向の裂け目を含む。
図10Aおよび図10Bは、腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態の下側ジョー40の半透過側面図を提示しており、近位のベースのジョー部分50および旋回可能に連結された遠位の旋回可能なジョー部分60を示している。図10Aは、遠位の旋回可能なジョー部分60を既定の付勢された位置で示し、遠位の旋回可能なジョー部分の遠位端は、上側ジョー(図示せず)に向かってその上方の端点に旋回されている。図11Aおよび図11Bで最も良く確認されるように、この既定の位置はバネによる付勢として維持される。これは、ジョーが開放した場合の遠位のジョー部分の旋回された位置であり、ジョーが閉鎖されてもジョーの遠位先端が最初に互いに接触する時点まで保持される。そのような接触はジョーの既定の先端が最初に閉鎖する特徴を表している。
対照的に、図10Bは、下方の端点に向かって旋回された、遠位の旋回可能なジョー部分60の遠位端を示し、遠位の旋回可能なジョー部分の近位端はその上方の端点に向かって旋回され、そのような位置は、下側ジョーを上側ジョー(図示せず)と概ね平行な関係にする。これは、ジョーが閉鎖したときの遠位のジョー部分の旋回された位置、または概ねジョーが組織の周囲で閉鎖された場合、特にジョーが薄い組織の周囲で閉鎖された場合の位置である。旋回式のジョー部分60のボス71および旋回稜部73を確認することができる。ボス71が、ベースのジョー部分50の受け口または凹部48内に配置される。ボスと受け口の構成、および旋回稜部が、共に旋回可能な連結部またはアセンブリ75を形成する。
上記に要約したように、旋回可能な連結部またはアセンブリ75の実施形態は、約2度から約8度の旋回可能範囲を提供し、特定の実施形態は約6度の範囲内で旋回するように構成される。ジョーの間に把持された組織がある場合とない場合の、遠位のジョー部分60の旋回とジョーの開閉に関係する動態との間の関係は、図7A〜図7Eの文脈で上記に述べられている。図10Aおよび図10Bでは、旋回可能なジョー60の近位の態様部と、その電極を有し組織に係合する表面62の、ベースのジョー部分50の近位部分の上縁を超える上昇について、特に相違が明らかである。
図11Aおよび図11Bは、図10Aおよび図10Bに示される側面図と同様であるが、下側ジョー40の遠位かつ旋回可能な部分60の全体にわたってより透過度の高い、腹腔鏡下電気外科装置の下側ジョーの側面図を提示する。これらの図は、近位かつ固定されたジョー部分50の遠位部分の上方の態様部に取り付けられた板バネの形態の付勢部材74に焦点をあてたものである。本技術の実施形態には、同じ付勢機能の働きをするその他の構成が含まれる。たとえば、付勢部材は、その他のタイプのバネを含んでもよく、固定された部分ではなくジョーの旋回可能な部分に取り付けられることができる。図示された例では、図11Aは、近位のジョー部分の上方の態様部に取り付けられた板バネ74を示し、バネは拡張した構成にあり、遠位の旋回可能なジョー部分を押しており、それによって遠位の旋回可能な部分をその既定の付勢された位置に維持し、遠位の旋回可能なジョー部分の遠位端はその上方の端点に旋回される。対照的に、図11Bはバネがつぶれまたは圧縮された構成を示しており、これはジョーの閉鎖中に生じる、ジョーの遠位の旋回可能な部分の遠位端に作用する圧力の結果である。
図12A〜図12Cは、腹腔鏡下電気外科装置の一実施形態のジョーの遠位先端の様々な近位に見た図を提示する。これらの図は、ジョーが閉鎖した場合、特にジョーが標的組織の部分で閉鎖した場合に側方へのすべりまたは位置合わせ不良を防止する、相互に相補的に長手方向に整列する形態に焦点をあてたものである。相補的なV字型表面が、ジョーの自己整列を促す図示された長手方向の形態の例で用いられるが、当業者はその他の相補的な表面が同じ目的を果たし、機能的に等価なものとして開示された技術の実施形態として含まれることを理解するであろう。
図12Aは、閉鎖した一組のジョーの遠位先端の近位に見た斜視図であり、図12Bは正面図である。上側ジョー80は遠位先端96のV字型凹部を示し、下側ジョー40の遠位部分60は遠位先端66のV字型突起部を示す。相互に相補的なV字型断面形状は、それぞれの電極表面、すなわち上側ジョー80の電極表面82および下側ジョー40の旋回可能な部分60の電極表面62のそれぞれに実質的に長さ全体にわたって延在する断面形状を表す。それぞれの電極表面の全長は、図12Cで最も良く確認される。本技術の実施形態は、相互に相補的なジョー表面がジョーの全長に延在せず、相補的な表面の形状が必ずしもジョーの長さにわたって一貫した形状のものではない構成を含む。
図12Cは、電気外科装置の開放した一組のジョーの遠位の態様部の近位に見た斜視図であり、下側ジョーのV字型突起部、および上側ジョーのV字型凹部、ならびにジョーが閉鎖位置にあるとき、遠位に進むことが可能なブレードのための貫通路を形成する、両方のV字型表面の中央の長手方向に向いた間隙を示している。図12Cは、上側ジョー80の電極トレーまたはバイポーラ電極表面82を横切って配置された絶縁ストリップ92をさらに示す。さらに、中央に配置された長手方向の間隙が、上側ジョーおよび下側ジョーの両方に見える。下側ジョー部分60の間隙108Aおよび上側ジョー80の間隙108Bは、全体としてブレード105(ここでは確認されないが図2Bに示される)の遠位の通路106のための貫通経路を形成する。
図13A〜図15Cは全て、本技術の実施形態それぞれにおける、ジョーの組の近位端とシャフトの遠位端との間の接合部の態様、ならびに上側ジョーおよび下側ジョーへの、分離されかつ絶縁された電気的な経路に様々に関するものである。図13A〜図13Fは、電気外科装置の一実施形態の様々な図を提示しており、一組のジョーの近位部分、およびジョーのアクチュエータ・ケーブルが通過するシャフトの最も遠位の部分の態様を示す。図13Aは、シャフト20の遠位端の(この図における)底部に配置されたワイヤ分離器またはチャネル化ユニット210の露出した近位に見た斜視図を提示する。この分離器ユニット210は、対になったアクチュエータ・ワイヤ(図示せず)をシャフトの中心からこの断面で偏心した位置に案内し、それによってワイヤが上側ジョー80のアーチ形トラック85の近位の部位にワイヤの取り付けのために配置される(図8を参照されたい)。対になったワイヤ・チャネル202をチャネル化ユニット210の遠位面で確認することができる。上記に留意されたように、上側ジョー80に関するアクチュエータ・ワイヤの実施形態は上側ジョー80に電流も伝達する。したがって、ワイヤ分離器ユニット210の別の機能は、上側ジョーに伝達される電流からシャフト20および下側ジョーの近位のベース50を絶縁することである。
図13Bは、図13Aと同じ斜視の向きを有するが、ケーブルがシャフトを通る中央の通路から現れ、進路を変えて偏心した部位に達し、そこで旋回可能な上側ジョーの近位の態様部に取り付けられる領域にわたって配置されたケーブル留めプレート205を示す。ケーブル留めプレート205は、ケーブルの経路のこの部分を通るケーブルを固定し、またこの空間内でワイヤを電気的に絶縁する。図13Cは、平行なケーブルチャネルを有するケーブル分離器ユニットを示す遠位に見た透視図である。図13Cおよび図13Dは、両方とも、ブレード105および分離器ユニット210を通るブレード105の経路、ならびにワイヤ・チャネル202の遠位の開口の図を提示する。図13Dは、図13Cと同様であるが、ケーブル22が配置された図を提供する。
図13Eは、シャフトの遠位部分を通り、ジョーの近位の態様部に入るケーブル22の経路を示す、中心線からわずかにずれた長手方向横断面図である。対になったケーブル22が、シャフトの本体内における実質的に中心の位置から、シャフトの最も遠位の端部における周縁の位置まで、チャネルを通されていることを確認することができる。ケーブル22がジョーの近位のベース内へ移ると、ケーブル22は上側ジョー80のベースの取り付け部位99に巻き付いている。ポリマー層90は、上側ジョー80のアーチ形トラック部分85の主要部分を取り囲む輪郭として確認することができるが、ケーブルの取り付け部位はポリマーによって被覆されていない。ケーブル取り付け部位99の被覆のない態様を、図14A、図14B、および図15Aおよび図15Bでも確認することができる。下側ジョーのベース部分50の表面に係合する上側ジョーのアーチ形トラック部分のその他の態様は、ポリマー90によって被覆され、それによって上側ジョーおよび下側ジョーが互いに絶縁される。したがって、対になったケーブル22は、下側ジョー部分50と接触することなく上側ジョー80と直接的に電気接触する。ケーブル留めプレート205(図13Bを参照されたい)は、プラスチックから形成され、したがって絶縁機能も果たす。
図13Fは、シャフトの遠位端に挿入される下側ジョー部分50の近位端の近位に見た斜視図であり、さらにケーブル分離ユニットを有するシャフトの近位端の係合を示す。図13Eおよび図13Fも、下側ジョーを除外して上側ジョーに高周波エネルギーを提供する電気経路の遠位の態様を概略的に示す。高周波を下側ジョーに提供する電気経路はシャフト20全体である。上側ジョーおよび下側ジョーへの電気経路の近位部分の態様が、図16A〜図16Dに示される。
図14A〜図14Cは、電気外科装置の上側ジョー80の態様部を被覆する絶縁層91の一実施形態の様々な非透視図を提示する。図14Aは、上側ジョーの一実施形態の斜視底面図であり、電極の態様部を覆うプラスチック絶縁層を示す。図14Bは、電気外科装置の上側ジョーの一実施形態の上面斜視図であり、電極の周縁および近位の態様部を覆うポリマー絶縁層を示す。図14Cは、上側ジョーの一実施形態の上面斜視図であり、電極を覆うポリマー絶縁層を示しており、断面を露出するためにジョーの近位部分が切り取られている。図14A〜図14Cでは、上側ジョー80の主要部分を被覆するポリマー層90(太字の符号)を比較的明るいレンダリングで示し、被覆されていない金属をより暗いレンダリングで示している。これらの図は、上方のより小さなアーチ形トラック表面87、下方のより大きなアーチ形トラック表面86、およびブレード・トラック106と隣接する(図12Cでも確認される)中央のスロット88を含む、上側ジョー80のアーチ形トラック85部分の態様の好適な図も提供する。
図14Aでは、ポリマーコーティング90が、図14Aでの露出した金属電極表面82およびアクチュエータ取り付け部位99の周縁部の周囲に確認される。より明るくレンダリングされたポリマー被覆は、電極82の表面を横切って配置された絶縁ストリップ92の形もとる。ポリマーコーティング90の厚さは、約0.005インチから約0.015インチの範囲にある。絶縁ストリップ92の形をとるポリマー層は、より広い電極表面82から約0.004インチから約0.008インチ突き出ているが、図5Aで確認されるような窪み(電極表面142内の窪み84)内に配置されるのでその全体の厚さはより大きい。
図14Bおよび図14Cは、上側ジョー80の上面83の露出された、または被覆されていない金属を示す。図14Bは、絶縁層90が、アーチ形トラック部分85の表面を含む上側ジョー80の近位の態様部を完全に被覆することを示す。ジョーの上方の態様部の受け口89はポリマー90で充填されており、それは(図14Aで確認されるような)ジョーの下側電極側から最上面の露出部にわたって連続した充填部であるようにこれらの受け口をポリマーが充填することによる。
図14Cは、ジョーの近位の態様部がアーチ形トラック85のより小さなまたは上方の同心面のすぐ遠位において断面露出部85Cで切り取られている点で図14Bとは異なる。図14Bおよび図14Cは、ジョー80の最上部の絶縁ストリップ固定受け口89も示す。これらの受け口は金属を貫通し、被覆プロセス中にポリマーを充填し、被覆を電極表面に対して固定させる。電極の底面には、受け口89がブレード・トラック108B内に配置される(図14Aを参照されたい)。周縁固定凹部91がジョー80の縁部の周囲に配置され、これらもポリマー層90を所定の位置に安定させる働きをする。
図15A〜15Cは、電気外科装置の上側ジョーの態様部を被覆する絶縁層90の一実施形態の様々な図を提示しており、絶縁層90は摩耗ストレスまたは浸食を受ける可能性のある特定の部位にセラミック補強93の領域を含んでいる。これらの摩耗的なストレスを受ける部位は、上側ジョー80のアーチ形トラック85(より詳細にはより小さな同心面86)の上面にある。ジョーが旋回すると、これらの部位は下側ジョーのアーチ形トラックの上方の同心面に対して回転する(図3A〜図3Cおよび図8を参照されたい)。上側ジョーおよび下側ジョーの回転係合のこの領域に加えられるストレスはジョーのアクチュエータ・ワイヤによって加えられ得る張力から生じる。
図15Aは、上側ジョーの一実施形態の上面斜視図であり、セラミック点93が摩耗ストレス点において電極を覆っていることを示す。この図は、重畳するポリマー層を含んでいない。図15Bは、上側ジョーの一実施形態の上面斜視図であり、より大きなポリマー層90内に埋め込まれたときの、摩耗ストレス点において電極を覆っているセラミック点93を示す。図15Cは、一対の閉鎖されたジョーの一実施形態の上面斜視図であり、より大きなポリマー層90内に埋め込まれまたは配置されたときの、摩耗ストレス点において電極を覆っているセラミック点93を示す。
図16A〜図16Dは、回転可能なシャフト20、および電気外科装置のハンドル10に収容されたシャフトと関連付けられた電気的および機械的構成要素の一実施形態の近位部分の様々な図を示す。図16Aは、一実施形態のハンドルの露出した遠位に見た斜視図であり、回転可能なシャフトの近位端の態様を示す。図16Bは、回転可能なシャフトの分離された近位端の近位に見た斜視図である。図16Cは、回転可能なシャフトの分離された近位端の中心線での側断面図である。図16Dは、ハンドル内に収容された回転可能なシャフトの一部分の露出した中心線での断面図である。
これらの様々な図で確認されるように、シャフト20の近位端は、アクチュエーション・カラー307を含む近位のシャフトに関連付けられたアセンブリ内に終端し、その周囲は電力チューブ313が摺動可能に巻き付いている。アクチュエーション・カラー307の近位に、制御フランジ303および制御ポスト301がある。ジョー・アクチュエータ係合溝305が制御フランジ303と制御ポスト301の間に配置される。アクチュエーション・カラー、およびそれを取り巻く電力チューブが、部分的に包囲するU字型の近位の電気コネクタ311内に配置される。アクチュエーション・カラーおよび電力チューブは、両方とも近位の電気コネクタ内で回転可能かつ摺動可能である。シャフト(およびアクチュエーション・カラーおよび電力チューブ)の回転の作動は、この図には示されないが、図1A〜図1Dに示されるように、回転アクチュエータ12によって制御される。カラーおよび電力チューブの遠位−近位での摺動のアクチュエーションは、図1B〜図1Dに示されるようにジョー・アクチュエータ・グリップ15に最終的に連結された機械的なリンクによって制御される。ジョー・アクチュエータ・リンク部は、溝305内のシャフトに関連付けられたアセンブリに係合する。
近位の電気コネクタ311は、電力チューブの回転位置に関係なく、また電力チューブの遠位から近位の移動位置に関係なく維持される確実であるが摺動可能な接触によって、電力チューブ313に高周波電気エネルギーを伝える。電気エネルギーがこの経路によって、より大きな電気外科システムの一部であるジェネレータから、近位のケーブル取り付け部位310でアクチュエーション・カラー307内で近位に終端するケーブル22へ伝達される。アクチュエーション・カラー307の近位の態様部内の非対称空間を満たすカラー・プラグ309が、いくつかの機械的な機能を果たしており、そのうちの1つがケーブル22をその取り付けにおいて取り付け部位310に固定することである。ケーブル22は、図8に示すように上側ジョーへの取り付け部において遠位に終端する。
電気エネルギーは、遠位の電気コネクタ315にもシステムのジェネレータから伝達され、電気コネクタ315は、シャフト20にエネルギーを伝え、次いでシャフト20がエネルギーを下側ジョー部分50に導く。これらの手法により、上側ジョーおよび下側ジョーそれぞれへの電気経路は、ハンドル内で分離される。分離した経路がシャフトの本体の全体にわたって維持され、上側ジョーへの電気エネルギーは中央に配置された対になったケーブル22を通って伝わり、下側ジョーへの電気エネルギーは柱状シャフト20を通って伝わる。シャフトとジョーの接合部でのこれらの2つの経路の分離が、図13A〜図13Fの文脈で上記に述べられている。
図17〜図23を参照すると、ジョー構成の別の実施形態が示されている。図17および図18で最も良く確認されるように、ジョー・アセンブリ構造500がシャフト・ブッシング502に旋回可能に連結されて示されており、シャフト・ブッシング502は器具シャフト(表示を明確にするために図示せず)の遠位端にある。3つの旋回可能なバーテブラ504は、ジョー・アセンブリ500がシャフト・ブッシング502に対して左右に関節動作することを可能にする。ジョー・アセンブリ500は、上側ジョー・アセンブリ506および下側ジョー・アセンブリ508を含む。上側ジョー・アセンブリ506は、旋回ピン512によってジョー・ハウジング510に移動可能に取り付けられている。ジョー・アクチュエータ514が、ジョー・ハウジング510の内側でピン515によって上側ジョー・アセンブリ506に連結され、上側ジョー・アセンブリ506が図示されるような開放位置から下側ジョー・アセンブリ508に接触する閉鎖位置へ旋回することが可能になる。下側ジョー・アセンブリ508は、ピン516によってジョー・ハウジング510の遠位端に旋回可能に取り付けられ、下側ジョー・アセンブリ508が上側ジョーと下側ジョーの間に把持された組織に合致し、ジョーの長さに沿って組織に均一の圧力を加えることが可能になる。
図19および図20を参照すると、上側ジョー・アセンブリ506が左電極518および右電極520を含む。下側ジョー・アセンブリ508も、左電極522および右電極524を含む。上側ジョー・アセンブリ508が下側ジョー・アセンブリ508に隣接する閉鎖位置に移動すると、上側左電極518が下側左電極522の上に整列し、第1の電極の対を形成する。同様に、上側右電極520が下側右電極524と整列して、第2の電極の対を形成する。高周波エネルギーが2つの電極の対のそれぞれの間に加えられ、上側ジョーと下側ジョーの間に把持された組織をシールすることができる。後により詳細に説明されるように、単一で一体のU字型スタンドオフ部材526が下側ジョーに設けられており、上側電極と下側電極の間の所定の間隙を維持する。スタンドオフ526が、その中央部を貫通して設けられた長手方向のスロット528を有し、組織がシールされた後にナイフ(図示せず)をジョーの間に把持された組織を貫いて進めることが可能になる。
図21を参照すると、ジョー・アセンブリ500の構成要素を示す分解図が提示される。上側ジョー・アセンブリ506は、上側ジョー・アーム530、上側キャリア532、および上側電極518および520を含む。上側キャリア532は、その上面に沿って長手方向のダブテール型稜部534を設けられている。上側ジョー・アーム530は、上側キャリア532を上側ジョー・アーム530に固定するために、稜部534を受けるための下面に沿ったかみ合うダブテール型スロット536を設けられている。同様に、ダブテール形状の上側電極518および520を固定するために、2つのダブテール型スロット538が、上側キャリア532の底面に設けられている。
下側ジョー・アセンブリ508は、上側ジョー・アセンブリ506と同様に構築されてもよく、同様のダブテール形態を有する、下側ジョー・アーム540、下側キャリア542、ならびに下側電極522および524を含む。
図22を参照すると、下側キャリア542の拡大斜視図が示されている。図示のように、スタンドオフ部材526は、下側キャリア542の中央部分と一体に形成され得る。
図23を参照すると、閉鎖したジョー・アセンブリ500を横断方向に横切り、器具のシャフトの中心の長手方向軸を近位下方に見た断面図が示されている。確認され得るように、スタンドオフ526が、下側キャリア542と一体に形成され、上側電極518、520と下側電極522、524との間にあるU字型領域544を有する。いくつかの実施形態では、スタンドオフ526の領域544は、上側電極と下側電極を約0.006インチから0.009インチ離れた距離に均一に保つ。別の実施形態では、スタンドオフ526の領域544は、上側電極と下側電極を約0.005インチから0.007インチ離れた距離に均一に保つ。
図24〜図31を参照すると、単一のスタンドオフ部材を有する上側ジョーのさらなる実施形態が示される。最初に図24を参照すると、第1のジョー構成600が示される。上側ジョー・アセンブリ600が、非伝導部604によって外側被覆された中心導体602を設けられている。非伝導部604は、導体602の周縁部の周囲に延在し、導体602の表面の小さな縁部分を覆う隆起リップ606を含む。外側被覆されたリップ606が、上側ジョーおよび下側ジョーが閉鎖位置で互いに合わさった場合に、上側電極(すなわち導体602)と下側電極(すなわち下側ジョー、図示せず)の間に挿入される。リップ606は、厳密な許容公差で保持されて、前述したように所定の範囲内で上側電極と下側電極の間の空間を保つことができる。
図25を参照すると、同様のジョー構造630が示され、やはり中心導体632および外側被覆された非伝導部634を有する。この実施形態では、電極表面の部分を横切ってクロス・ストラップ636が設けられ、中心本体632を通過する外側被覆されたプラグ638と接続する。この構成により、外側被覆部分634が使用中に中心本体632から分離しないことを確実にすることが助長される。クロス・ストラップ636は、隆起リップ640と比べて、電極面からより多くの距離、より少ない距離、または同じ距離(図示されるような)を突出することができる。
図26を参照すると、同様のジョー構造660が示され、やはり中心導体662および外側被覆された非伝導部664を有する。この実施形態では、電極表面の部分を横切ってクロス・ストラップ666が設けられるが、いかなる外側被覆されたプラグとも接続しない。この構成によって、やはり外側被覆部分664が使用中に中心本体662から分離しないことを確実にすることが助長される。クロス・ストラップ666は、隆起リップ670と比べて、電極面からより多くの距離、より少ない距離(図示されるような)、または同じ距離を突出することができる。
図27を参照すると、(図25の)ジョー構造630が外側被覆プロセス前(すなわち中心本体632そのまま)で示されている。図28は、外側被覆プロセスの後の図27と同じ図を示す。同様に、図29は、外側被覆プロセス前の中心本体632の別の斜視図を示し、図30は外側被覆プロセスの後の同じ図を示す。ジョー・アセンブリ630の先端が断面で示され、クロス・ストラップ666と外側被覆されたプラグ638がどのように協働して、中心本体632の部分を捕捉するかを明らかにしている。図31は、外側被覆されたジョー・アセンブリ630の反対側の、上方の図を示す。ジョー・アセンブリ630の近位のベースが断面で示され、絶縁性の外側被覆された部分634が中心本体632のその部分をどのように囲むかを示す。
図32を参照すると、内側に突出するフィンガを有する周縁部のスタンドオフ部材を電極縁部上に有する別の実施形態が示される。
上記の構成の利点には、組織シールを加える間の蒸気の放出を管理する能力が含まれる。標的組織を通る望ましくない熱の広がりを、上記の構成によってより良く管理することもできる。隆起リップおよび/またはクロス・ストラップが、従来技術の個別のスタンドオフ部材よりもよく組織の流動または移動を防止することができるので、締め付けおよび切断中によりよい組織の制御も実現することができる。
別に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語は、電気外科手術を含む外科手術の分野における当業者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。本明細書においては、具体的な方法、装置、及び材料が記載されているが、本明細書に記載のものと類似または同等のいかなる方法および材料も、本発明の実施に使用することができる。本発明の実施形態をいくらか詳細にかつ図示を用いて説明してきたが、そのような図示は、理解を明確にすることのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本発明の理解を伝えるために、種々の用語を用いて説明しているが、これらの様々な用語の意味は、一般的な言語学的またはその文法的な変形または形態まで延長されることが理解されるであろう。また、装置や器具に言及する際に、これらの用語や名前が現在における例として用いられているが、本発明はこれらの文字通りの範囲に限定されるものではないことが理解されるであろう。現在の用語からの派生として合理的に理解され得る、あるいは現在の用語によって包含される階層的なサブセットを示すような、後日に導入される用語は、今現在の用語によってすでに記述されているものと理解されるであろう。さらに、技術の理解を提供することを促進するうえで、いくつかの理論的な考察がなされているが、本発明についての添付の特許請求の範囲は、このような理論によって制限されるものではない。さらに、本発明の任意の実施形態のいずれか1つ以上の特徴は、本発明の他の実施形態の任意の1つ以上の他の特徴と、本発明の範囲から逸脱することなく、組み合わせることができる。さらに、本発明は例示の目的のために記載されている実施形態に限定されるものではなく、可能な全ての範囲の均等物を含む、本出願に添付の特許請求の範囲の公正な読み取りによってのみ定義されるべきである。
Claims (13)
- 電気外科装置であって、
それぞれが少なくとも1つの電極を有する上側ジョー・アセンブリと下側ジョー・アセンブリを含むジョー・アセンブリ構造を備えており、
前記上側ジョー・アセンブリおよび前記下側ジョー・アセンブリの少なくとも一方に、少なくとも1つのスタンドオフ部材が設けられている、電気外科装置。 - 前記スタンドオフ部材が、前記上側ジョー・アセンブリまたは前記下側ジョー・アセンブリのジョーに設けられた、単一の、好ましくは一体的な、U字型スタンドオフ部材であって、それにより前記上側ジョー・アセンブリの上側電極と前記下側ジョー・アセンブリの下側電極の間で所定の間隙が維持される、請求項1の電気外科装置。
- 前記スタンドオフ部材が、その中央部を貫通して設けられた長手方向のスロットを備えており、それによりナイフなどの切断要素を、前記ジョーの間に把持された組織などの物質を貫いて進めることを可能にしている、請求項1または2の電気外科装置。
- 前記上側ジョー・アセンブリおよび前記下側ジョー・アセンブリの少なくとも一方、または両方が、ジョー・アームと、キャリアと、電極を備えており、
前記キャリアは、長手方向の、場合によってはダブテール型の、稜部をその表面に沿って設けられており、
前記ジョー・アームは、前記稜部を受けるための、それとかみ合う、場合によってはダブテール型の、スロットをその下面に沿って設けられている、請求項1から3の何れか一項の電気外科装置。 - 場合によってはダブテール型の、少なくとも1つの、または場合によっては2つのスロットが、その内部に電極を固定するために前記キャリアの表面に設けられており、
前記電極が、場合によってはダブテール型形状を有する、請求項4の電気外科装置。 - 前記スタンドオフ部材が、前記キャリア、好ましくは下側の前記キャリアの中央部と一体に形成されている、請求項4または5の電気外科装置。
- 前記ジョー・アセンブリ構造の関節動作を可能とするために、旋回可能なバーテブラが設けられている、請求項1から6の何れか一項の電気外科装置。
- 前記スタンドオフのU字型領域が上側電極と下側電極の間に存在しており、それにより上側電極および下側電極を、約0.125mmから0.225mm、または約0.125mmから0.175mm、または約0.150mmから0.175mm離れた、均一の距離で保っている、請求項1から7の何れか一項の電気外科装置。
- 前記ジョー・アセンブリの一方が、隆起リップを含む非伝導部によって外側被覆された中心導体を備えている、請求項1から8の何れか一項の電気外科装置。
- 前記隆起リップが、前記導体の周縁部の周囲に延在しており、前記導体の表面の縁部を被覆しており、
前記外側被覆されたリップが、前記上側ジョーおよび前記下側ジョーが閉鎖位置にある場合に、上側電極または導体と下側電極または下側ジョーとの間に挿入されるように構成されている、請求項9の電気外科装置。 - 電極表面の部分を横切ってクロス・ストラップが設けられている、請求項9または10の電気外科装置。
- 外側被覆されたプラグが、前記クロス・ストラップに接続されており、
前記外側被覆されたプラグが、前記中心導体を貫通している、請求項11の電気外科装置。 - 内側に突出するフィンガを有する周縁部のスタンドオフ部材を電極縁部上に備えている、請求項1から12の何れか一項の電気外科装置。
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