JP2014528313A - 真空掃除機の床面ノズル - Google Patents

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Abstract

本発明は、ノズル装置(10)を含む、表面を清掃するためのクリーナ装置に関するものである。当該クリーナ装置は、ブラシ軸線(14)周りに回転可能なブラシ(12)であって、このブラシ(12)には、被清掃面(20)に接触するとともにブラシ(12)の回転中に表面(20)からほこり粒子(22)及び/又は液体(24)を拾い上げる先端部(18)を有するブラシ要素(16)が設けられている、ブラシ(12)と、ブラシ(12)を回転駆動するための駆動手段と、回転中にブラシ(12)から放出されたほこり粒子(22)及び/又は液体(24)をブラシ(12)に跳ね返すように構成されたバウンド面(33)を含むバウンド要素(32)であって、バウンド面(33)が、ブラシ(12)から離間されているとともに、ブラシ軸線(14)に対して実質的に平行に延びる、バウンド要素と、クリーナ装置の移動方向(40)に依存して表面(20)に対してバウンド要素(32)の位置を調整する調整手段(35)と、を有しており、調整手段(35)は、クリーナ装置を前方向に移動させた場合に、バウンド要素(32)が表面(20)に対して第1の距離d1を有しており、クリーナ装置の移動方向(40)から見て、バウンド要素(32)がブラシ(12)の背後に位置するような第1の位置にバウンド要素(32)を配置するように構成されており、クリーナ装置を反対向きの後方向に移動させた場合に、バウンド要素(32)が表面に対して第2の距離d2を有するような第2の位置にバウンド要素(32)を配置するように構成されており、ここで、d2は、d1より大きく且つd3*tan(α)に等しく、d3は、バウンド面(33)とブラシ(12)の位置との間の距離であり、先端部は、ブラシ(12)の回転中に被清掃面(20)から(18)の接触しないようにされており、αは20?に等しい又は20?よりも小さい角度である。

Description

本発明は、表面を清掃するためのクリーナ装置に関する。また、本発明は、このようなクリーナ装置のノズル装置に関する。
今日では、電気床面クリーナ装置は3つのグループに区別することができる。第1のグループの床面クリーナ装置は、空気流/負圧だけを使用して、床面、例えばカーペットからほこりを直接的に吸引する。第2のグループの床面クリーナ装置は、空気流及び回転ブラシの組み合わせを利用する。これらは、ほとんど硬質ブラシに依存してほこりを巻き上げている。ブラシの回転により、ダストを床面から空中に舞い上がらせ、その後、捕集している。
従来技術によれば、巻き上げたダストを捕集するために二つの異なるコンセプトが知られている。第1の公知のコンセプトは、床の上に位置するいわゆるダストパンにダストを捕集することを狙いとしている。そのため、ダストパンは、ダストがブラシから放出されるブラシの側面に、すなわちダストが巻き上げられる側に配置されている。しかしながら、ダストやほこりは、一方向のみから、つまりダストパンの反対側のみからブラシに入るので、このコンセプトは大きな欠点を有している。そのため、これらの装置は、装置の移動方向から見て、ブラシをダストパンの前方に位置させるような前方向に常に移動させなければならない。ほこりやダストが後方側からブラシに到達しないので、反対側の後方向に装置を移動させても、ほこりやダストを拾い上げることができない。これもまた満足できない結果をもたらし、作業能力が制限される。
回転ブラシによって巻き上げられたほこりを捕集するような従来技術によって知られている第2のコンセプトは、外部の真空源を使用することである。これらの製品は、ブラシを使用して、真空セットによって形成された空気流と組み合わせてダストを巻き上げ、巻き上げられたダストを持ち上げるようにしている。このような種類の装置は、特許文献1から例えば公知である。この装置は、ランナー等の要素を区切ることにより、その前方及び後方に区切られる吸引チャンバ内で負圧を形成するような真空セットを含む。回転ブラシが、吸引チャンバの内部に配置されている。このブラシを用いて床を掃いてダストを巻き上げて、次いで真空源の流れによって吸引する。この解決策により提案された2つの区画要素は、上下方向に移動できるように設計されており、それによって、2つの区画要素は、ノズルの前方又は後方への移動に応じて持ち上げることができる。これらの区画要素は、ノズルの移動方向と独立して吸引チャンバ内で一定の吸引流(一定の負圧)を受け取るために、吸引チャンバ内の負圧を安定化させるような機能を有している。
しかしながら、特許文献1に提案された装置は、いくつかの欠点を含んでいる。第1に、2つの区画要素を含む構造が、相当複雑であり、干渉が生じ易い。第2に、この掃除機で使用されるブラシが、床面を攪拌するために硬いブラシ毛を有する攪拌機(調整機として示される)であることである。しかしながら、このような攪拌機を含むアセンブリは、特に硬い床面で十分な洗浄結果を得るために、高い吸引力を必要とする。そのため、装置の高い消費者価格につながるような大規模な真空セットを用いる必要がある。
今日の第3のグループの電気床面クリーナは、互いに平行に配置された2つの別々のブラシを用いている。これらのブラシは、高速で回転しており、一方が時計回りに作動し、他方が反時計回りに作動する。しかしながら、ブラシによって持ち上げられたほこりを吸引するために、ほとんどの装置は、装置コストがかかる外部の流れ供給源を必要とする。それに加えて、2つの別々のブラシを使用することで、ノズルが相当かさばり、消費者の自由な行動を満足させることができなくなる。
国際公開第2005/074779A1号
本発明の目的は、従来技術と比較して、改善されたクリーニング性能を示し、同時に小さなサイズのノズルを有しており、使い易くて、ユーザーにとってより費用のかからないような改善されたクリーナ装置を提供することである。特に、外部の真空源を必要とせずに改善されたクリーニング性能を示すようなクリーナ装置を提供することが本目的であり、それによって、クリーニング性能を制限することなく真空源のコストを削減することができる。
本発明の目的は、ノズル装置を含む、表面を清掃するためのクリーナ装置によって達成される。当該クリーナ装置は、
ブラシ軸線の周りに回転可能なブラシであって、このブラシには、被清掃面に接触するとともにブラシの回転中にこの表面からほこり粒子及び/又は液体を拾い上げるための先端部を有するブラシ要素が設けられている、ブラシと、
ブラシを回転駆動させるための駆動手段と、
回転中にブラシから放出されたほこり粒子及び/又は液体をブラシに跳ね返すように構成されたバウンド面を含むバウンド要素であって、このバウンド面は、ブラシから離間されるとともに、ブラシ軸線に対して実質的に平行に延びる、バウンド要素と、
クリーナ装置の移動方向に依存して表面に対するバウンド要素の位置を調整する調整手段と、を有しており、
調整手段は、クリーナ装置を前方向に移動させた場合に、バウンド要素が表面に対して第1の距離d1を有しており、クリーナ装置の移動方向から見て、バウンド要素がブラシの背後に位置するような第1の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、クリーナ装置を反対向きの後方向に移動させた場合に、バウンド要素が表面に対して第2の距離d2を有するような第2の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、ここで、d2はd1より大きく且つd3*tan(α)に等しく、d3はバウンド面とブラシの位置との間の距離であり、先端部は、ブラシの回転中に被清掃面から接触しないようにされており、αは20°に等しい又は20°よりも小さい角度である。
上述した目的は、本発明の第2の態様に従って、上述したようなクリーナ装置において使用される対応するノズル装置によって達成される。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に規定される。特許請求の範囲に記載されるノズル装置は、特許請求の範囲に記載されるクリーナ装置及び従属請求項に規定されるような同様の及び/又は同一の好ましい実施形態を有することを理解されたい。
本発明は、バウンド要素が設けられるという考えに基づいている。このバウンド要素は、例えばゴムやプラスチックで作製された弾性要素であってもよい。このバウンド要素は、ブラシによって拾い上げられ且つ回転中にこのブラシから放出されなかったほこり及び/又は液体の粒子を、ブラシに戻るように跳ね返し、且つ回転ブラシによって再び空中を浮遊させるようなバウンド面を含む。このように、ほこり及び/又は液体粒子は、ブラシによって拾い上げられ、ブラシとバウンド要素/バウンド面との間でジグザグ状に前後に跳ね返らせ、そして、外部の真空源を必要とせずに床面から持ち上げられる。
従来技術の装置とは対照的に、ノズルの移動方向に依存するようなバウンド要素の上述した調整は、追加の真空源を必要とせずに、前進ストロークだけでなく後進ストロークにおいて非常に良好なほこりの拾い上げを可能にする。
本発明者らは、拾い上げられたほこりや液体は、ブラシの先端部がブラシの回転中に表面から接触接触しなくなると直ぐに、特定の速度の特定の角度でブラシから放出されることを見出した。ほこり及び/又は液体が表面に対してブラシから放出されるこの放出角度は、ブラシの回転速度や、ほこり粒子の大きさ及び特性、並びにほこり粒子が回転ブラシに入る方向性に依存することを実験によりを見出した。換言すれば、放出角度は、ブラシの回転速度やほこり粒子の特性に依存するだけでなく、ほこり粒子がブラシの回転方向に又はブラシの回転方向とは逆向きにブラシに入るかどうかに依存する。これは、放出角度αが、ノズルの後進ストロークとノズルの前進ストロークとで異なることを意味する。
実験では、ほこりの特性(大きさ、重さ)に依存して、ほこりがブラシの回転に沿ってブラシに入るときに、ほこり粒子が床面に対して約0〜25°の角度でブラシから離れることが示された。これとは対照的に、放出角度αは、ほこり粒子がブラシの回転に逆らってブラシを入るときに、約10〜60°の範囲であることが見出された。これは、ノズルの後進ストロークと前進ストロークとで状況が異なることを意味する。
この効果を考慮するために、装置の移動方向に依存して表面に対してバウンド要素の位置を調整するための調整手段が設けられている。調整手段は、クリーナ装置を前方向に移動させた場合に、バウンド要素が表面に対して第1の距離d1を有しており、且つクリーナ装置の移動方向から見て、バウンド要素がブラシの背後に位置するような第1の位置にバウンド要素を配置するように構成されている。距離d1は、バウンド要素の下面と被清掃面(床面)との間の垂直距離である。
バウンド要素は、本発明に従って、ほこり及び/又は液体の粒子がブラシから放出されるようなブラシの側面に配置されている。これによって、放出されたほこり及び/又は液体粒子が、ブラシから放出された後に、いかなる場合でもバウンド要素に対して跳ね返るようになる。換言すれば、これは、クリーナ装置の上述した前進ストローク(前方向)において、ほこりが、ブラシの回転に沿ってブラシに衝突する。そのため、ほこりが相当平坦に近い角度で放出されるので(αは約0〜25°である)、バウンド要素と表面との間の距離d1を、相当小さくする必要がある。
一方、バウンド要素は、クリーナ装置を反対向きの後方向に移動させた場合に、表面に対して距離d2であるような第2の位置に配置されており、クリーナ装置の移動方向から見て、バウンド要素はブラシの前方に位置している。距離d2は、ブラシと衝突させるために、ほこり及び/又は液体粒子をノズルに入れさせるのに十分な大きさにする必要がある。換言すれば、バウンド要素の下面と表面との間に、ほこり及び/又は液体粒子がノズルに入るのに十分な大きさのギャップを形成する必要がある。一方、その回転中に、ブラシから放出されるほこり粒子は、その後ノズルから投げ出される、すなわちバウンド要素と床面との間のギャップ介してノズルから離れるので、(被清掃面に対して垂直な高さを意味する)このギャップの垂直高さは、大きくすることはない。
従って、d2(後進ストローク)は、d1(前進ストローク)よりも大きくする必要があるが、放出されたほこり粒子がバウンド要素に衝突して上述したバウンド効果を達成する、すなわちほこり粒子が、バウンド要素とブラシとの間で前後に跳ね返り、こうして床面から持ち上げられることを保証するのに十分に小さくする必要がある。
上述した実験は、ほこり及び/又は液体粒子が後進ストロークにおいて回転に逆らってブラシに入るときに、放出角度αが10〜60の範囲内であることを示していので、このような状況で、表面までの距離d2でバウンド要素を配置する良いトレードオフとして見出されている。ここで、d2=d3tan(α)であり、αは、20°の最大値を有している。このときに、d3は、バウンド要素とブラシの位置との間の距離を表しており、先端部は、ブラシの回転中に表面から接触しないようになる。換言すれば、距離d3は、表面に接触しないようなこの点から被清掃面までの平行に測定される距離であり、ほこり及び/又は液体粒子は、ブラシから、これら粒子がバウンド面に逆らってバウンドする第1の点に放出される。
なお、αについて20°の値は、ランダムに選択された値ではないことに留意されたい。αについて20°の最大値は、上述した実験結果から導出された。これは、ほこり粒子が上述した角度範囲内で均一な分布の状態でブラシから放出されることを示している。これは、ほこり粒子が回転方向に逆らってブラシに衝突するような後進ストロークにおいて、特定の角度で放出されるほこり粒子の量は、上述した10〜60°の角度範囲に亘って均一に分布しており、表面に対して約60°の角度でブラシから離れるほこりの量が、表面に対して10°の角度でブラシから離れるほこりの量が同じ量であることを意味する。
最大角度α=20°によって、こうして、約80%のいわゆるダスト拾い上げ率(dpu)がもたらされ、この値は、その上に位置するほこりの約80%が表面に存在しないことを意味する。当然のことながら、αをより小さな値にすることよってさらに高いdpuがもたらされる。しかしながら、80%の値のdpuは、75%のdpuを可能にする本発明の背景技術の段落に説明されるような従来の真空掃除機(例えば真空掃除機等)よりも常に高い値になる。これらの従来の真空掃除機は外部の真空源を使用する必要があるが、本発明に従ったクリーナ装置は真空源を必要とせずに、80%のdpuを有しており(ブラシとバウンド要素との間において上述したバウンド効果のみを利用する)、これは、驚くほど良好な結果をもたらすことを認識されたい。
αの最大値を減少させると、所定の何学的関係に従って、これはd2(バウンド要素と表面との間のギャップ、すなわちほこり粒子がノズルハウジング再び離れるための出口ギャップ)も減少させるので、上述したdpu率が大きくなる。αの最大値を減少させると、ブラシによって拾い上げられたほこり粒子が、再度ノズルハウジングから離れて、上述したように持ち上げられるために、バウンド要素に衝突しない確率も減少させる。
本発明の実施形態によれば、αは、15°に等しい又は15°よりも小さい、好ましくは12°に等しい又は12°より小さい、より好ましくは9〜11°の範囲内であり、最も好ましくは10°に等しい。
上述したようにほこりが均一な分布で放出されると仮定すると、α=15°の角度は、90%のdpu率をもたらす。α=12°の角度は、96%前後のdpu率をもたらす。約10°の角度は、表面からダストやほこりがほぼ完全に除去される結果がもたらされる(100%前後のdpu率)。
10°の角度は、お米が試験用ほこりとして使用されるような実験に由来する。米は、特にブラシで除去することを相当面倒にするような困難な材料特性を有している。しかしながら、クリーナ装置の後進ストロークにおいて回転に逆らってにブラシを入るときに、お米は、約10°の最小角度でブラシを離れることが示された。実験によって、この最小放出角度は、ブラシの回転速度によってあまり変化しないことが示された。実験中に、最小放出角度は、ブラシの回転速度が4,000〜8,000回転数/分(rpm)の間で上述したように変動する場合に、ほぼ一定の値に留まる。こうして、最適な洗浄結果は、おおよそ10°に等しくなるようにαを選択する場合に、100%前後のdpuを達成することを可能にする。
換言すれば、最適な洗浄結果は、バウンド要素が表面に対して距離d2で配置されたときに得ることができ、ここで、d2はtan(10°)*d3の前後となるように選択される。この値は、後進ストロークを指しており、表面に対するバウンド要素の距離d1は、その回転に沿ってブラシに入る場合に、ほこり粒子はより小さい角度でブラシから離れるため、好ましくは前進ストロークより小さくなる。
なお、用語前進及び後進ストローク、又は前方向及び後方向の移動は、理解を容易にするために本明細書でのみ使用される規定を表すことに留意されたい。しかしながら、これら2つの規定は、ブラシとバウンド要素との間の関係、互いに対するそれらの位置が、上述した規定通りに留まる限り、本発明の範囲を逸脱することなく、相互に交換することができる。いずれの場合においても、前進及び後進ストロークとは独立して、バウンド要素は、ほこり及び/又は液体粒子がブラシから離れるようなブラシ側面に常に配置する必要がある。
本発明の一実施形態によれば、調整手段は、ゼロである距離d1の第1の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、バウンド要素は表面に接触している。表面に接触する(距離d1=0)ようにバウンド要素を配置するので、前進ストロークにおいても、最良の洗浄結果を得ることが可能になり、バウンド要素は、クリーナ装置の移動方向から見て、ブラシの背後に位置される。
この状況では、ほこりが、床面に対して0°〜25°の角度範囲内でブラシから放出されることが見出されているので、全てのほこり粒子、床面に対して平行に発射されるほこりは、バウンド要素に衝突し、ブラシに跳ね返り、再びブラシ要素に衝突したときに再び空中を浮遊し、ブラシとバウンド面との間でジグザグ状に前後に跳ね返ることにより、上述したように持ち上げられることが保証される。
距離d1がゼロとして選択された場合には、バウンド要素は、スキージ(squeegee)として作用する。バウンド要素は、例えば、クリーナ装置のノズルハウジングの底部に取り付けられた可撓性ゴム製リップによって実現されてもよい。この可撓性ゴム製リップは、クリーナ装置の移動方向に依存して、その長手方向の周りに屈曲するように構成される。
この実施形態によれば、このゴム製リップは、好ましくは、ゴム製リップの下端付近に配置される少なくとも一つ又は複数のスタッドを含んでおり、ゴム製リップは、被清掃面に接触することが意図されている。この実施形態では、スタッドは、バウンド要素の位置を調整するための調整手段と見なすことができる。少なくとも一つのスタッドは、ゴム製リップを表面から少なくとも部分的に持ち上げるように構成されており、クリーナ装置を上述した後方向において表面上を移動させる場合に、ゴム製リップは、クリーナ装置の移動方向から見て、ブラシの前方に位置している。ゴム製リップが持ち上げられる場合に、主に表面とスタッドとの間で発生する自然な摩擦力によって生じ、ゴム製リップを減速させるある種のストッパーとして作用させ、力を加えてスタッドをひっくり返す。スキージは、力を加わってスタッド上を滑るようにされており、ゴム製リップがスタッズにより持ち上げられ、ギャップが、ゴム製リップと表面との間の空間に生じる。バウンド要素/ゴム製リップと表面との間の上述した距離d2は、スタッドのサイズを適合することによって実現することができ、それによって、スタッドは、表面からの距離d2にゴム製リップを同様に持ち上げる。この場合には、上述した幾何学的関係(d2=d3*tan(α))も保証される。
上述したゴム製リップをバウンド要素として使用する場合に、スタッドは、クリーナ装置を反対向きの前方向に表面上を移動させるときに、床面に接触しないようになる。ゴム製リップは、こうして床面の上を自由に滑ることができ、こうしてほこり及び/又は液体粒子を床面から掃いて捕集する。
上述したように、ブラシ要素がその回転中に床面に接触しなくなるときに、ブラシ要素の先端部に生じる加速度によって、ほこりをブラシから自動的に放出させる。全てのほこり粒子及び液滴が上述したような方法(ブラシとバウンド要素との間でジグザグ状に跳ね返る)で直接的に持ち上げられるわけではないので、少量のほこり粒子及び/又は液滴は、ブラシ要素が表面から接触しなくなるような領域の表面上に投げ返される。この表面への再吹付け(出戻り)効果は、バウンド要素をスキージとして作用させるとともに一種のワイパーとして作用させることによって、再吹付けされたほこり及び/又は液体を捕集することによって克服される。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、調整手段は、表面まで第2の距離d2を有する第2の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、d2は、0.3〜7ミリメートル(mm)の範囲内であり、好ましくは0.5〜5mmの範囲内であり、最も好ましくは1〜3mmの範囲内である。この状況は、クリーナ装置の移動方向から見たときに、バウンド要素がブラシの前面に位置するような後進ストロークを再び指す。
この場合に、バウンド要素と被清掃面(d2)との間のギャップは、ほとんどのほこり粒子が、好ましくは全てのほこり粒子が、ノズル装置に入って、ブラシに衝突することを可能にするのに十分な大きさにする必要がある。指定された距離範囲は、ランダムに選択されるものではなく、出願人の実験結果からもたらされることに留意されたい。
まず第1に、7mmのギャップを形成することによって、一般的に最も大きいほこりがノズル装置に入ることが示された。一方、d3及びd2(d2=d3*tan(α))の間の上述した幾何学的関係から分かるように、放出角度αが一定に保たれると仮定した場合に、バウンド要素から表面までの距離d2を増加させると、バウンド要素からブラシまでの距離d3が増加する。しかしながら、ブラシとバウンド要素との間の距離d3は、この距離がほこり粒子の運動エネルギーによって制限されるので、非常に大きくすることができない。ブラシからバウンド要素に移動させるときに、ほこり粒子の運動エネルギーは、ほこり粒子の空気抵抗によって失われる。バウンド面からブラシに再び跳ね返らせるのに十分なエネルギーを残しておくべきなので、d3は、約3〜4cmの値を超えないようにしなければならない。d3についてこの制限を考慮に入れると、d2の制限は、上述した距離範囲内となる。
約1〜3mmのバウンド要素から表面までの距離d2は、可能な最良のトレードオフであるように示されており、依然として大部分のほこり粒子がノズルに入り、バウンド要素からブラシまでの距離d3は、上述したバウンド効果を達成するために十分に小さくされ、こうして非常に良好な洗浄結果が実現される。
洗浄結果をさらに改善するために、本発明のさらに別の実施形態に従って、バウンド要素のバウンド面は、表面に対して垂直である垂直軸線に対して傾斜している。換言すれば、バウンド面は、垂直軸線に対して傾斜している。この傾斜を有することによって、バウンド面は、もはや被清掃面(床面)に対して垂直に配置されておらず、床から離れる方向に、上方向に面している。これは、バウンド面の傾斜によってほこり粒子が上方向に自動的に跳ね返されるので、バウンド面に対して跳ね返らせるようにほこり粒子をより容易に持ち上げることが可能になる。特にほこり粒子が、0°の放出角度(床面に対して平行)でブラシから放出される場合に、ほこり粒子は、バウンド面の傾斜角度から再び跳ね返り、それによってより速く持ち上げられる。
さらに別の実施形態によれば、ノズル装置は、ブラシを少なくとも部分的に取り囲むノズルハウジングを有しており、バウンド要素は、このハウジングに取り付けられている。このノズル装置では、ブラシは、ノズルハウジングによって少なくとも部分的に取り囲まれるとともに、ノズルハウジングの底面から少なくとも部分的に突出しており、装置の使用中に、被清掃面に対向しており、それによって、ブラシ要素は、ブラシの回転中にハウジングの外面に接触する。
バウンド要素は、被清掃面(d1=0)に接触させるために、ノズルを前方向に表面上を移動させるときに、好ましくはハウジングの底面にも取り付けられている。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、複数のブラシ要素の線質量密度は、少なくとも先端部で、150グラム(g)/10キロメートル(km)より小さく、好ましくは20g/10(km)より小さい。よごれ除去(いわゆる、アジャター(adjutators))のためだけに使用される従来技術に従って使用されるブラシとは対照的に、本明細書で提示されるような可撓性ブラシ要素を含む柔らかいブラシは、床面から水を持ち上げるする能力を有している。好ましくはブラシ要素として使用される可撓性マイクロファイバー毛によって、ほこり粒子や液体を、ブラシ要素/マイクロファイバー毛がブラシの回転中に床面と接触するときに、床面から拾い上げるすることができる。ブラシを用いて水を持ち上げる能力は、ブラシ要素の選択された線質量密度によって生じる主に毛管力及び/又は他の接着力によって引き起こされる。非常に細いマイクロファイバ毛によって、ブラシが粗いほこりに対応可能になる。
なお、前述した線質量密度、すなわち10km当たりのグラム(g)である線質量密度は、従ってデシテックス(Dtex)値として示される。上述した類の非常に低いデシテックス値は、少なくとも先端部において、ブラシ要素が、曲げ作用を受けるのに十分な可撓性を有しており、被清掃面からほこり粒子や液滴を拾い上げることを確実にする。さらに、ブラシ要素の減り(へたり)具合は、この線質量密度の範囲内で許容される。
出願人が行った実験によって、上述した範囲内のデシテックス値が技術的に可能であり、良好な洗浄結果をその範囲内で得られることができることが実証された。しかしながら、洗浄結果は、125,50,20又はさらに5(g/10km)のデシテックス値等のデシテックス値のさらに低い上限をブラシ要素に適用することによってさらに改善することができることが示された。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、駆動手段は、特にブラシ要素がこのブラシの回転中に表面に接触しない場合のほこり放出期間中に、ブラシ要素の先端部に遠心加速度を実現しており、この遠心加速度は、少なくとも3,000m/sであり、より好ましくは少なくとも7,000m/sであり、最も好ましくは12,000m/sである。
なお、ブラシ要素がこのブラシの回転中に表面と接触しないようなほこり放出期間中に、先端部に少なくとも支配的になる加速度に関する3,000m/sの最小値は、本発明の文脈において行われた実験の結果によってサポートされている。これらの実験は、本発明に係る装置のクリーニング性能が、ブラシの角速度を増加させることで改善されることを示しており、回転中にブラシ要素の先端部における加速度を増加させることを示唆している。
駆動手段によって、上述した範囲内でブラシ要素の遠心加速度を実現する場合に、ブラシ要素が被清掃面に接触しないような段階(phase)中に、ミスト状の液滴として排出されるような液滴をブラシ要素に付着させる可能性がある。
可撓性ブラシ要素の線質量密度についての上述したパラメータを、ブラシ要素の先端部の加速パラメータと組み合わせることによって、回転可能なブラシの最適なクリーニング性能が得られ、特にブラシと衝突する全てのほこり粒子やこぼれた液滴が、ブラシ要素によって拾い上げられ、ノズルハウジングの内側の位置に排出される。上述したように、放出さほこり及び/又は液体粒子は、バウンド要素に向って投げ付けられ、バウンド面からブラシに再び跳ね返され、且つ上述したジグザグ跳ね返り方法で持ち上げられる。
線質量密度とブラシ要素の先端部での遠心加速度との良好な組み合わせによって、150g/10kmのデシテックス値の上限と、3,000m/sの遠心加速度の下限とが提供される。このパラメータの組み合わせは、優れた洗浄結果を得ることを可能にさせ、表面は、実際に粒子が除去され、一度で乾燥される。このパラメータの組み合わせを使用することによって、非常に優れたよごれ除去特性をもたらすことも示された。ブラシで液体/水を持ち上げる能力は、ブラシ要素の選択された線質量密度によって生じる及びブラシが駆動される高速で発生するような主に毛細管及び/又は他の接着力によるものである。
線質量密度に関する上述したパラメータとブラシ要素の先端部で実現された遠心加速度との組み合わせは、従来技術の知見に基づいて見出されたものではない。従来技術は、表面を清掃するために使用され且つほこりや液体を持ち上げることもできるような一つの回転可能なブラシのみを自律的な、最適な機能を有するような可能性について考慮していない。
ブラシ要素の先端部で上述した遠心加速度を実現するために、本発明の実施形態に従った駆動手段は、装置の作動中に、毎分3,000〜15,000回転の範囲内であり、より好ましくは毎分5,000〜8,000回転の範囲内でブラシの角速度で実現するように構成されている。本出願人の実験は、ブラシが毎分少なくとも6,000回転の角速度で駆動される場合に、最適な洗浄結果が得られたことが示された。
しかしながら、ブラシ要素の先端部での所望の加速度は、角速度に依存するだけでなく、ブラシの半径や、直径に依存する。従って、本発明のさらなる実施形態によれば、ブラシ要素を完全に引き伸ばした状態で、好ましくは、ブラシは、10〜100mmの範囲内の、より好ましくは20〜80mmの範囲内の、最も好ましくは35〜50mm範囲内の直径を有している。ブラシ要素の長さは、ブラシ要素を完全に引き伸ばした状態で、好ましくは1〜20mmの範囲内で、より好ましくは8〜12mmの範囲内である。
さらなる実施形態によれば、クリーナ装置は、ブラシと、ほこり粒子や液体を吸引するためのバウンド要素との間の空間に規定される吸引領域において負圧を発生させる真空セットをさらに含む。真空セットによって生成された負圧は、3〜70×10Pa(3〜70mbar)の範囲内であり、好ましくは4〜50×10Pa(4〜50mbar)の範囲内であり、最も好ましくは5〜30×10Pa(5〜30mbar)の範囲内である。
上述したように、真空セットは、本発明に従って必ずしも必要ではないが、追加の真空セットによってクリーニング性能をさらに増加させることができる。特に、いわゆる表面への再吹付け効果は、この真空セットを提供することによって改善又は克服することができる。これは以下に説明される。
ブラシ要素の先端部に生じる加速度によって、ブラシ要素がその回転中に床面と接触しなくなるときに、ほこり粒子や液滴をブラシから自動的に放出させる。全てのほこり粒子や液滴が、上述した跳ね返り方法で持ち上げるために、十分に大きな放出角度でバウンド要素に投げ付けられるわけではないので、少量のほこりや液滴は、ブラシ要素が表面から接触しなくなるような領域の表面に投げかえされる。しかしながら、この表面への再吹付け効果は、バウンド要素と真空セットとによって克服される。バウンド要素は、一種のワイパーとして作用することにより、再吹付けされた液体やほこりを捕集し、それによって、残りの液体やほこりは、その後、追加の真空セットによって生成された印加された負圧によって吸引される。スキージとして機能するバウンド要素は、従って、残りの液体やほこりが、真空セットに吸引されることなく、バウンド要素とブラシとの間の吸引領域から離れないことを確実にする。この効果は、バウンド要素が、好ましくは表面上で滑るような、主に装置が前方向に移動するときに生じる。
追加の真空セットによって生成された上述した圧力範囲とは対照的に、従来の真空掃除機の状態は、許容可能な洗浄結果を得るために、より高い負圧を印加する必要がある。しかしながら、本発明に従って使用される上述したバウンド効果によって且つブラシの上述した特性によって、非常に良好な洗浄結果が、既に上述した圧力範囲内で実現することができる。こうして、より小さな真空セットを使用することができる。これは、真空ポンプの選択の自由を増加させる。ここでも、真空ポンプは、従来技術のクリーナ装置より良好な洗浄結果を得るために必要とされないことに留意されたい。
提示されるクリーナ装置は、ブラシ要素を完全に引き伸ばした状態で、ブラシの半径よりも小さいような被清掃面までの距離においてブラシ軸線を位置付けするための位置付け手段をさらに有しており、作動中に表面と接触するブラシ部分のインデント(圧痕)を実現し、このインデントは、ブラシ直径の2%〜12%の範囲内にある。
結果として、ブラシが表面に接触している場合には、ブラシ要素は屈曲している。こうして、ブラシ要素が、ブラシの回転中に表面に接触するようになると直ぐに、ブラシ要素の外観は、引き伸ばされた外観から屈曲した外観に変化し、ブラシ要素がブラシの回転中に表面と接触しなくなると直ぐに、ブラシ要素の外観は、屈曲した外観から引き伸ばされた外観に変化する。
ブラシのインデントの実際の範囲は、ブラシ要素の完全に引き伸ばした状態に対してブラシの直径の2%〜12%に調整される。実際の状況では、上述したようにブラシの直径は、適切な測定を行うことによって、例えばブラシの回転周波数で作動される高速度カメラやストロボを使用することによって、測定することができる。
ブラシ要素の変形、より正確に言うと、変形が起こる速度は、ブラシ要素の線質量密度によっても影響を受ける。さらに、ブラシ要素の線質量密度は、ブラシを回転させるために必要とされる電力に影響を与える。ブラシ要素の線質量密度が比較的低い場合には、可撓性が比較的高く、ブラシ要素が被清掃面に接触する場合に、ブラシ要素を屈曲させるために必要な電力は比較的小さい。これは、ブラシ要素と表面との間に生じた摩擦力が低いことを意味しており、こうして表面の加熱や表面の関連する損傷が防止される。ブラシ要素の比較的低い線質量密度の他の利点は、摩耗に対して比較的高い抵抗を有しており、尖った物体等によって損傷する機会が比較的少なくなり、相当な凹凸を有する表面に衝突した場合でも接触が維持されるように、表面に従う能力を有している。
ブラシ要素が、ほこり粒子や液体に接触するようになると、すなわち、表面に対してブラシのインデントが形成される場合に、ブラシ要素が屈曲される。付着したほこり粒子や液体を含むブラシ要素が表面と接触しなくなると直ぐに、ブラシ要素は真っ直ぐにされ、特にブラシ要素の先端部は、比較的高い加速度で移動する。その結果、ブラシ要素の頂部における遠心加速度が増加する。こうして、ブラシ要素に付着する液滴やほこり粒子がブラシ要素から発射され、言わば、加速力が、接着力よりも高くなる場合に、上述した実施形態に従って液滴やほこり粒子がブラシ要素から離れる。加速力の値は、上述したような変形及び線質量密度を含む様々な要因によって、さらにブラシが駆動される速度によって決定される。
回転可能なブラシのクリーニング機能においてさらなる役割を果たす要因は、ブラシ要素の充填密度である。充填密度が十分に大きい場合には、毛細管効果が、被清掃面から液体を迅速に除去することを強化するようにブラシ要素同士の間に生じる。本発明の一実施形態によれば、ブラシ要素の充填密度は、1平方cm当たり少なくとも30房のブラシ要素であり、ここで、1房当たりのブラシ要素の数は、少なくとも500である。
ブラシ要素を房(毛束)として配置することによって、追加的な毛細管チャネルを形成し、それによって、被清掃面からほこり粒子及び液滴を拾い上げるためのブラシの毛管力を増加させる。
上述してきたように、提示されるクリーナ装置は、極めて良好な洗浄結果を実現する能力を有している。これらの洗浄結果は、被清掃面を積極的に濡らすことによってさらに改善することができる。これは、よごれ除去の場合に特に有利である。ブラシ要素へのほこり粒子の付着性を高めるプロセスで使用される液体は、様々な方法で提供することができる。まず、回転可能なブラシと可撓性ブラシ要素とが、被清掃面上に存在する液体によって湿潤されてもよい。このような液体の例は、水、又は水と石鹸との混合物である。あるいはまた、液体は、洗浄液をブラシに積極的に供給することにより、例えば液体をブラシに浸出させることよって、又は液体をブラシの中空コア要素に注入することによって、可撓性ブラシ要素に提供することができる。
実施形態によれば、従って、クリーナ装置は、ブラシ軸線が延びるブラシの幅で毎分1cm当たり6mlより小さい速度でブラシに液体を供給する手段を有することが好ましい。これは、液体の供給が、より高い速度で行われるようにすることは必ずしも必要ないが、上述した速度は、液体がほこり粒子の移送/輸送手段としての機能を果たすために十分であることを表している。そのため、被清掃面からよごれを除去する能力を大幅に向上させることができる。少量のみの液体を使用する利点は、繊細な表面、水等の液体に対して鋭敏である表面を処理することが可能になることである。さらに、ブラシに供給される液体を収容するリザーバの所定のサイズにおいて、自律時間が長くなる、すなわち、リザーバが空になり再度充填する必要が生じるまでに、より多くの時間を要することになる。
意図的に選択され且つ積極的に供給される液体を使用する代わりに、こぼれた液体、すなわち被清掃面から除去された液体を使用することが可能であることに留意されたい。例えば、こぼれたコーヒー、ミルク、紅茶等である。これは、前述したように、ブラシ要素が、被清掃面から液体を除去することが可能であり、前述したように、液体が、遠心力の影響下でブラシ要素から除去することができるという事実に鑑みて可能にされる。ブラシとバウンド要素との間の領域の表面に再吹付けされる上述した効果は、(前進ストロークにおいて)バウンド要素を一種のワイパーとして作用することによって、再吹付けされた液体やほこりを捕集することによって克服することができ、それによって、残りの液体やほこりは、その後、負圧が追加の真空セットを使用して印加される場合に、吸引される。選択したブラシとバウンド要素との組み合わせによって、こうして、非常に良好な洗浄及び乾燥効果がもたらされる。
第1の作動位置にある、本発明に係るクリーナ装置のノズル装置の第1の実施形態の概略断面図を示す。 第2の作動位置にある、図1に示されるノズル装置の第1の実施形態の概略断面図を示す。 第1の作動位置にある、本発明に係るクリーナ装置のノズル装置の第2の実施形態の概略断面図を示す。 第2の作動位置にある、図3に示されるノズル装置の第2の実施形態の概略断面図を示す。 異なる作動位置を例示する、本発明に係るクリーナ装置のノズル装置の第3の実施形態の概略断面図を示す。 第2の作動位置にある、ほこり及び/又は液体を捕集するために本発明に従って使用されるバウンド効果を示す図である。 第1の作動位置にある、ほこり及び/又は液体を捕集するために本発明に従って使用されるバウンド効果を示す図である。 さらなる実施形態に従ってバウンド要素を使用する、ほこり及び/又は液体を捕集するために本発明に従って使用されるバウンド効果を示す図である。 第2の作動位置にある、本発明に係るブラシからほこりの放出を概略的に示す図である。 別のほこり粒子の対応する測定結果を含むグラフを示す。 別のほこり粒子の対応する測定結果を含むグラフを示す。 第1の作動位置にある、本発明に係るブラシからのほこりの放出を概略的に示す図である。 対応する測定結果を含むグラフを示す。 本発明に係るクリーナ装置の全体の概略断面図を示す。 クリーナ装置のブラシの実施形態の概略断面図を示す。 ブラシの角速度とこのブラシの自己洗浄能力との間の関係を示すのに役立つグラフを示す。 ブラシ遠心加速度とブラシの自己洗浄能力との間の関係を示すのに役立つグラフを示す。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、これ以降に説明する実施形態(複数可)を参照して説明され、明らかになる。
図1及び図2には、本発明に係るクリーナ装置100のノズル装置10の第1の実施形態の概略断面図が示されている。図1では、ノズル装置10は、第1の作動位置で示されているが、図2では、ノズル装置10は、第2の作動位置で示されている。ノズル装置10は、ブラシ軸線14の周りに回転可能なブラシ12を有している。ブラシ12には、好ましくは細いマイクロファイバ毛によって実現されるような可撓性ブラシ要素16が設けられている。可撓性ブラシ要素16は、ブラシ12の回転中に、被清掃面20に接触するとともに、ブラシ要素16が表面20に接触するときの拾い上げ期間中に、ほこり粒子22及び/又は液体24を表面20から拾い上げるように構成された先端部18を有する。
ブラシ要素16の大部分の線質量密度は、少なくともそれらの先端部18において、好ましくは150g/10kmより小さくなるように選択される。さらに、ノズル装置10は、駆動手段、例えば、所定の回転方向26にブラシ12を駆動させるモータ(図示せず)を有している。駆動手段は、特にブラシ要素16が少なくとも3,000m/sのブラシ12の回転中に表面20と接触しなくなるときのほこり放出期間中に、ブラシ要素18の先端部16における遠心加速度を実現するように好ましく構成されている。
ブラシ12は、ノズルハウジング28によって少なくとも部分的に取り囲まれている。ノズルハウジング28内のブラシ12の配置は、ブラシ12が、クリーナ装置100の使用中に被清掃面20に対向するような、ノズルハウジング28の底面30から少なくとも部分的に突出するように、好ましくは選択される。
バウンド要素32は、ノズルハウジング28の底面30にも取り付けられる。バウンド要素32は、ブラシ12から離間されており、ブラシ軸線14に対して実質的に平行に延びている。ノズルハウジング28と、バウンド要素32及びブラシ12とが一緒に、ノズルハウジング28内に位置する吸引領域34を規定する。なお、吸引領域34は、本発明の意味において、ブラシ12と、バウンド要素32と、ノズルハウジング28との間における領域を意味するだけでなく、ブラシ要素16がノズルハウジングの内側にあるブラシ12の回転中の時間に亘ってブラシ要素16同士の間の空間を意味し、さらにバウンド要素32とブラシ12との間を規定する領域も意味する。後者の領域は、以下において吸引領域34に開口する吸入口36も意味する。
また、用語「吸引領域」は、ほこり及び/又は液体粒子22,24が捕集されるとともに表面20から拾い上げられる領域を意味することに留意されたい。吸引/負圧は、必ずしもこの領域34,36において形成されるものではない。
本発明の中心的な動作原理が、図6及び図7に概略的に示されている。これらの図面では、バウンド要素32の2つの位置が示されており、これらの位置はクリーナ装置100の移動方向40に依存して変更される。クリーナ装置100を前方向(図6に示されるように)に移動させた場合に、バウンド要素32は、移動方向40から見て、ブラシ12の背後に位置しており、バウンド要素は、表面20までの距離d1を有する。この距離d1は、好ましくはゼロとなるように選択される。換言すれば、バウンド要素32は、この状況で表面20に接触している。これとは対照的に、バウンド要素32は、クリーナ装置100を反対向きの後方向(図7に示されるように)に移動させた場合に、表面までの距離d2を有しており、バウンド要素は、装置100の移動方向40から見て、ブラシ12の前方に位置する。距離d2は、ブラシ12に衝突させるために、ほこり粒子22がノズル10に入るのに十分な大きさにする必要がある。
図6に示される状況は、図2に示される状況(前進ストロークとして示される)に対応しているが、図7に示される状況は、図1に示される状況(後進ストロークとして示される)に対応することに留意されたい。唯一の相違は、バウンド要素32及びブラシ12の位置がミラー反転されたものである。しかしながら、互いに対するバウンド要素32及びブラシ12の位置は同じままである。バウンド要素32は、それぞれの場合において、ブラシ12の側方に配置されており、ほこり及び/又は液体の粒子22,24は、ブラシ要素16によって衝突された後に、ブラシから離される。
バウンド要素32は、バウンド面33を含んでおり、ブラシ12によって拾い上げられるとともにその回転中にブラシ12から放出されるほこり粒子22は、ブラシ12に再び跳ね返され、回転ブラシ12により再び空中を浮遊する。このようにして、ほこり粒子22は、ブラシ12によって拾い上げられ、ブラシ12とバウンド面33との間で前後にジグザグ状に跳ね返り、外部の真空源を必要とせずに、このように床面20から持ち上げられる。
説明されるジグザグ状持ち上げ方法は、ほこり粒子22がバウンド面33で反射されるという事実によってもたらされ、入射角はバウンド面33における射出角に等しく、それによって、ほこり粒子22は、バウンド面33で跳ね返った場合には、自動的に比較的上方に移動する。バウンド面33から跳ね返された後に、再びブラシ要素16に衝突することによって、上向きこの位置で、ブラシ12の回転によってさらに上方にほこり粒子22を移動させる。バウンド面33及びブラシ12に複数回衝突した後で、ほこり粒子22は、追加の真空源を必要とせずに床面20から離れて、上方向に自動的に持ち上げられる。床面20の上方のノズル10内の任意の位置で、ダストパン(図示せず)は、持ち上げられたダスト22を捕集するために、ブラシ12の片側に近接して又は片側に配置することができる。
良好な滑り効果を得る且つわずかなスクラッチ負荷のみを生成るために、バウンド要素32は、好ましくは、可撓性ゴムから作製される。
バウンド要素32を移動方向40に依存して様々な位置に配置する理由は、実験によって示されており、ほこり粒子22が表面20に対してブラシ12から放出されるような放出角度αは、ブラシ12の回転速度やほこり粒子22の特性に依存するだけでなく、ほこり粒子22が(図6に示すように)ブラシの回転に沿ってブラシ12に入るか否かや、(図7に示すように)ブラシの回転に逆らってブラシ12に入るかどうかにも依存する。これは、ほこり放出角度αが、ノズル10の後進ストローク(図1,図7)とノズル10の前進ストローク(図2,図6)とで異なることを意味する。この外観は、前進ストロークの状況を示す図9Aと、後進ストロークの状況を示す図10Aとを比較することによって理解することができる。
対応する実験結果が、図9B,図9C及び図10Bに示されている。これらの図面に示されるグラフは、ブラシ12を駆動する回転速度に依存する放出角度αの関係を示している。図9B及び図10Bは、試験用ほこりとして使用されたお米のこの放出角度の関係を示しているが、図9Cは、試験用ほこりとして砂糖についての対応関係を示している。これらの図面中の上側のグラフは、放出角度αの上限を示す。下側のグラフは、代わりに放出角度αの下限を示す。
ほこり粒子22は、ほこり粒子22がブラシの回転に沿ってブラシ12に入る場合に(図9を参照)、少なくともお米について、0〜25°の間の範囲となる放出角度αでブラシ12から放出されることが分かる。一方、放出角度αは、ほこり粒子22がブラシの回転に逆らってブラシ12に入る場合に(図10を参照)、10°〜約60°の間の範囲にあることが確認される。特に、図10に示される第2の場合に、放出角度αの範囲は、ブラシ12の試験した異なる回転速度範囲に亘ってほぼ一定である。換言すれば、これは、ブラシ12が、ノズル10の後進ストロークにおいてブラシの回転に逆らってほこり粒子22と衝突する場合に、放出角度αの範囲は、ブラシ12を駆動する回転速度とは多少なりとも独立している。この独立性は、この場合において試験された少なくとも4,000〜8,000rpmの範囲内で適用される。
提示される装置は、ノズル10の移動方向40に依存してバウンド要素32の位置を調整することによって、様々な状況を考慮する。従って、バウンド要素32は、ほこり粒子22がブラシの回転に沿ってブラシ12に入る場合の前進ストロークにおいて、好ましくは、表面20までゼロの距離d1として配置される。これは、前進ストロークで吸気口36を閉じることを意味しており、それによって、ほこり粒子22は、バウンド面33とブラシ12との間で前後に跳ね返らずに、吸引領域34から再び離れることがなく、こうして表面20から持ち上げられる。ほこり粒子22が、0°の角度(表面20に対して平行)でブラシ12から放出された場合でも、そのほこり粒子は、バウンド面33に対して跳ね返され、こうして、ブラシ12に投げ返される。このようにブラシ12に投げされた粒子は、ブラシの回転に逆らってブラシ12に衝突し、それによって、同様の状況が、後進ストロークについて説明したように発生する。得られた放出角度αはより大きくなり、それによって、ほこり粒子22は、上述したジグザグ状の方法で持ち上げられる。
一方、上述した実験は、ほこり粒子22が後進ストロークにおいてその回転に逆らってブラシ12に入る場合に、放出角度αが10〜60°の範囲内にあることが示されているので、表面までの距離d2のこの状況でバウンド要素32を配置するのに良好なトレードオフがあることが見出され、ここで、d2=d3*tan(α)であり、αは20°の最大値を有する。
距離d3は、ブラシ12とバウンド要素32との間の距離を表す。この距離は、ブラシ要素16の先端部18が、ブラシの回転中に表面20と接触しなくなるような点から測定され、これは、ほこり及び/又は液体の粒子22,24がブラシ12から通常放出される点である。このプロセスでは、ブラシ要素16は、粒子22,24を捕捉し且つ引きずるための一種のホイップ(whip)であるように多少なりとも作用し、このホイップは、力を加えて閉じ込め、バンドブレーク(band break)の機能に匹敵する機能に基づいて、粒子22,24を保持し続けることができる。ブラシ要素16の先端部18に生じる加速度は、ブラシ要素16が床面20と接触しなくなると直ぐに増大して、こうして、ほこり粒子22や液滴24をブラシ12から自動的に放出させる。
20°のαについての上述した最大値は、トレードオフ値として選択され、これは発明の概要に詳細に説明した。これは、以下で簡潔に繰り返し説明する。後進ストロークで発生する最小の角度αが、約10°であることが示されており(図10B参照)、バウンド要素32が表面20から距離d2=d3*tan(10°)で配置される場合に、多少なりとも全てのほこり粒子が、バウンド面33に対して跳ね返る。上述したバウンド技術を用いると、これは約100%のダスト拾い上げ率(dpu)をもたらすであろう。しかしながら、バウンド要素32の下面と被清掃面20との間のギャップを小さくし過ぎるすべきではない。それ以外の場合は、より大きなほこり粒子22は、後進ストロークで吸気口36に入ることができない。そのためは、d2は、0.3〜7mmの範囲内に、好ましくは0.5〜5mmの範囲内に、最も好ましくは1〜3mmの範囲内にすべきである。
d2の上述した幾何学的関係は、d3にさらに依存している。ブラシ12とバウンド要素33との間の距離d3は、この距離d3がほこり粒子22の運動エネルギーによって制限されるので、むしろ大き過ぎるようにすべきではない。換言すれば、ほこり粒子22は、距離d3が大きくなり過ぎた場合に、ブラシ12にそれぞれ跳ね返され、バウンド要素33に到達することができないだろう。ブラシ12からバウンド要素32に移動する場合に、ほこり粒子22の運動エネルギーがほこり粒子22の空気抵抗によって失われてしまう。バウンド面33からブラシ12に再び跳ね返らすために十分なエネルギーを残しておかなければならないので、d3は、約3〜4cmの値を超えないようにしなければならない。
d3*tan(20°)に等しい又はこれより小さくなるようにd2を選択するときに、d2及びd3についての上述した制限は、良好な状態で満たすことができる。d2がd3*tan(20°)に正確に等しくなるように設定される場合に、これは、ブラシ及び真空源の組み合わせのみを使用し且つ75%のdpuに達する従来技術の装置に比べて、約80%のdpuをもたらすことが示されており、依然として良好な洗浄結果がもたらされる。本事例では、この高いdpuは真空源を使用せずに(提示されるバウンド技術のみを利用して)達することを認識されたい。これはさらに驚くべき結果である。α=20°の角度で依然として約80%のdpuがもたらされる理由は、ほこり粒子22が、装置100の後進ストロークにおいて、10°〜60°の上述した角度範囲内でほぼ均一な分布でブラシ12から放出されるためである。これは、表面20に対して60°の角度でブラシ12から離れるほこり粒子22の量が、表面20に対して10°の角度でブラシ12から離れるほこり粒子22の量とほぼ同じであることを意味している、又はその間の任意の角度でほぼ同じであることを意味している。そのため、αの20°の最大角度は、相当良好なdpuが得られるような、良好なトレードオフの関係にあり、d2及びd3についての上述した所望される絶対距離値を満たすことが可能になる。当然のことながら、より小さな角度は、さらに高いdpu率をもたらす。
移動方向40に依存してバウンド要素32の位置を調整するための調整手段35は、多くの方法で実現することができる。図1〜図4に示される実施形態では、これは、バウンド要素32が、案内されるとともに、装置100の移動方向40に依存して垂直方向に上向きや下向きに移動することができる案内部35によって実現される。しかしながら、これは、バウンド要素32を調整することができる唯一の方法ではない。
図5に示されるように、調整手段は、表面20に対してバウンド要素32の位置を調整するために、(矢印37で示される)全体のノズル装置10を傾斜させることによっても実現することができる。この傾斜は、例えば、回転軸線の周りにノズルハウジング28を回転させることによって実現することができる。ノズルハウジング28を回転させる間にブラシ12を持ち上げないようにするために、回転軸線は、好ましくは、ブラシ軸線14と同じになる。ノズルハウジング28を回転させるために、車輪(図示せず)を使用することができる。少なくとも一つの車輪の軸が、任意の機械的な機構によって表面20に対して持ち上げられてもよい。このように、ノズルハウジング28を傾斜させることによって、バウンド要素32の位置(バウンド要素と表面との間の距離d2)は、同様に自動的に適合される(図5参照)。距離d2が、装置100の前後ストロークに依存して、上述したようにバウンド効果を保証するように適合されている限り、調整手段35は、多くの方法で実現することができる。バウンド要素32の位置d2を調整するさらなる可能な方法は、前方向に表面20上を滑るような一種のスキージ要素(可撓性ゴム製リップ)のようなバウンド要素32によって実現することができ、クリーナ装置100を後方向に移動させる場合に、ゴム製リップに力を加えてひっくり返して上述した距離d2に持ち上げるために、ゴム製リップの下側に配置されたスタッドによって持ち上げられる。これは、発明の概要において詳細に説明した。
上述したバウンド効果の更なる改良が図8に示されている。この実施形態によれば、バウンド要素32のバウンド面33は、表面20に垂直である垂直軸線に対して角度βで傾斜している。バウンド面33はそのため傾斜している。この傾斜を有することによって、バウンド面33は、もはや以前の図6や図7に示されているように被清掃面(床面)に対して垂直に配置されていないが、床面20から離れて状態で上向きに面している。これによって、バウンド面33の傾斜によってほこり粒子22が上方向に自動的に跳ね返されるので、バウンド面33に対して跳ね返ったほこり粒子22を容易に持ち上げることができる。特に、ほこり粒子22が0°の放出角度(床面に平行)でブラシ12から放出された場合に、ほこり粒子22は、傾斜角βのバウンド面33から再び跳ね返され、それによって、より速く持ち上げられる。この改良は、ほこり粒子22が、平坦な面において(図9参照)ブラシから放出されるような、前進ストロークにおいて特に有益な効果を有する。
本発明の第2の実施形態を示す図3及び図4に示されるように、これらの図面に概略的にのみ示される追加の真空セット38を設けてもよい。真空セットは、ブラシ12やバウンド要素32と衝突し且つ捕集されたほこり粒子22や液体24を吸引するために吸引領域34において負圧を発生させる。真空セット38は必ずしも必要ではないことに留意されたい。しかしながら、さらに印加される負圧によって、装置100のクリーニング性能がさらに向上する。特にブラシ12から表面20に再吹付けされ且つバウンド要素33に対して跳ね返らなかった粒子22が、この場合に吸引される。
吸引領域34内の真空セット38によって生成された負圧は、好ましくは3〜70×10Pa(3〜70mbar)の範囲内であり、より好ましくは4〜50×10Pa(4〜50mbar)の範囲内であり、最も好ましくは5〜30×10Pa(5〜30mbar)の範囲内である。この負圧は、約70×10Pa(70mbar)の負圧が印加される通常の掃除機と比較して非常に低い圧力である。しかしながら、上述したバウンド技術によって、非常に良好な洗浄結果が、既に上述した圧力範囲内で実現することができる。そのため、より小さな真空セット38を使用することができる。これは、真空ポンプの選択の自由を増加させる。
ノズル装置10の第2の実施形態を示す図3及び図4には、バウンド要素32及びブラシ12の位置が、(図1及び図2に示される)第1の実施形態と比較して、本発明の範囲を逸脱することなく交換することができるが示されている。バウンド要素32は、この場合には、ブラシ軸線14に対してノズルハウジング28の別の側に配置される。この場合に、バウンド要素32は床面20から距離d2に配置する必要があり、図3に示されるようにノズル10を方向40に移動させる場合に、バウンド要素32は、移動方向40から見て、(後進ストロークとして表される)ブラシ12の前方に位置される。それ以外の場合は、液体24やほこり粒子22は、吸引領域34に、それぞれ吸気口36に再び入ることができなくなる。
一方、バウンド要素32は、床面から距離d1に配置される(d1は好ましくはゼロに等しい)閉じた位置にする必要があり、本実施形態に従って図4に示すようにノズル10をいわゆる前進ストロークで移動させる場合に、ブラシ12は、移動方向40から見て、バウンド要素32の前方に位置しており、ほこり及び液体粒子22,24に最初に衝突する。バウンド要素32は、この場合に、表面20上を滑り且つ表面20上の残りのほこりや液体粒子22,24を捕集するようなスキージやワイパーとして作用する。
図1及び図2に示される第1の実施形態と、図3及び図4に示される第2の実施形態とを比較して、ノズル装置の残り部分、すなわちブラシ12だけでなく、ノズルハウジング28の特性は同じままであることに留意されたい。ブラシ12の回転26の方向は、ブラシ要素16が、バウンド要素32が配置されるノズルハウジング28の側面でノズルハウジング28に入るように方向付ける必要があるので、ブラシ12の回転方向26は同じままである。換言すれば、バウンド要素32は、ブラシ12の側面に配置されており、ほこり及び/又は液体の粒子22,24は、ブラシ12から放出される。それ以外の場合は、これは、ブラシ12とバウンド要素32との上述した相互作用を可能にはしない。
ブラシ12の特性は同じままである。洗浄結果は、ブラシ要素16の線質量密度に関する上述したパラメータを適用することにより、且つ上述した範囲内でブラシ要素16の先端部18において遠心加速度を実現することによって改善することができる。バウンド技術は、異なる種類のブラシを用いて実現することができるが、ブラシ12の特性及びこのブラシ12が駆動される回転速度を以下に示す。ブラシ12は、好ましくは20〜80mmの範囲内にある直径を有しており、駆動手段は、毎分少なくとも3,000回転の角速度で、好ましくは約6,000rpm及びそれ以上の角速度で、ブラシ12を回転させることができる。ブラシ12の幅、すなわち、ブラシ12の回転軸線14が延びる方向のブラシ12の寸法は、例えば、25cmのオーダーであってもよい。
ブラシ12のコア要素52の外面に、房54が設けられている。各房54は、ブラシ要素16として示されるような数百の繊維要素を有する。例えば、ブラシ要素16は、約10マイクロメータ・オーダーの直径を有するポリエステルやナイロンで作製されており、10km当たり150gより小さいデシテックス値を有する。ブラシ要素16の充填密度は、ブラシ12のコア要素52の外面で、1平方cm当たり少なくとも30個の房54であってもよい。
ブラシ要素16は、ある程度無秩序に配置されてもよい、すなわち、相互に固定した距離ではない。更に、ブラシ要素16の外面56は、不均一であってもよく、ブラシ要素16が液滴やほこり粒子22,24を捕捉する能力を向上させる。特に、ブラシ要素16は、滑らかでなく且つ多少なりとも円形の円周を有していないが、表面に凹凸を有しており且つノッチ及び溝を含む多少なりとも星型の円周を有するような、いわゆるマイクロファイバーである。ブラシ要素16は、同一にする必要はないが、好ましくはブラシ12のブラシ要素16の総数の大部分の線質量密度が、少なくとも先端部18で、10km当たり150gより小さいという要件を満たしている。
回転ブラシ12によって、具体的には回転ブラシ12のブラシ要素16によって、ほこり粒子22や液体24が表面20から拾い上げられ、ブラシ12とバウンド面33との間で上述したジグザグ状跳ね返り方法でクリーナ装置100の内側の回収位置まで移送される。ブラシ要素16の先端部18に生じる加速度によって、ブラシ要素16が、その回転中に床面20から接触しなくなる場合に、ほこり粒子22や液滴24をブラシ12から自動的に放出させる。大部分の粒子は、その後、バウンド要素32のバウンド面33に対して跳ね返される。好ましくは、全てのほこり粒子22や液滴24が、バウンド面33に衝突するわけではなく且つ上述したように持ち上げられるわけではなく、又は真空セット38(追加の真空セット38が設けられている場合に)によって直接的に真空に吸引されるとは限らないので、少量のほこりや液体は、ブラシ要素16が表面20から接触しなくなる領域の表面20に投げ返されるられる。しかしながら、表面20を再吹付けするこの効果は、バウンド要素32を前進ストロークで一種のワイパーとして作用させることによって、この再吹付けされた液体やほこりを捕集することによって克服され、それによって、残りの液体24やほこり22は、その後、印加された負圧によって吸引することができる。液体24やほこり22は、従って、上方向に跳ね返される又は吸引されることなく、吸引領域34から離れることがない。
選択された技術的パラメータによって、ブラシ要素16は、表面20への液体24やほこり粒子22の付着性を妨げるように貢献するような、表面20に優しいスクラブ効果を有する。
ブラシ12を回転させると、表面20上のブラシ要素16の移動は、接触が最終的に失われる瞬間まで続く。接触する状況が存在しなくなったときに、ブラシ要素16は、ブラシ12の回転の結果として、ブラシ要素16に作用する遠心力の影響下で、元の引き伸ばされた状態をとるように付勢される。ブラシ要素16が、引き伸ばされた状態を再びとるように付勢される時に屈曲される場合に、追加の引き伸ばし加速度が、ブラシ要素16の先端部18に存在しており、ブラシ要素16は、屈曲した状態から引き伸ばされた状態にスウィッシュ(swish)される。ブラシ要素16の移動はスウィッシュされるホイップ(whip)に匹敵する。ブラシ要素16がほぼ伸ばされた状態をとる時の先端部18の加速度は、好ましくは、少なくとも3,000m/sの要件を満たす。
説明したような運動中にブラシ要素16の先端部18に作用する力の影響下で、相当量のほこり粒子22や液体24は、これらの力が接着力よりも相当高くなっている場合に、ブラシ要素16から放出される。このため、液体24やほこり粒子22は、力を受けてバウンド要素32に向かう方向に飛び去る。
この加速度の影響下で、液体24は、小さな液滴で排出することができる。これは、真空ファンセット38、具体的には回転可能な空気/ほこりセパレータとして機能するような真空セット38の遠心ファンによって行われるようなさらなる分離プロセスについて有利となる。なお、遠心ファンによって及ぼされる力等の吸引力は、ブラシ要素16によって、液体やほこりを拾い上げる上述のプロセスにおいて役割を果たしていないことに留意されたい。しかしながら、これらの吸引力は、提示されたバウンド技術によって持ち上げられなかったほこりや液体を拾い上げるするために使用することができる。
前述したように、ブラシ要素16のそれぞれの機能の他に、ほこり粒子22や液体24を拾い上げるプロセスに貢献する別の効果が生じる、すなわち、ブラシ要素16同士の間で毛管効果が生じる。この点において、ブラシ要素16を含むブラシ12は、かなり量の塗料で浸漬されるブラシ12に相当し、塗料は、毛管力に基づいてブラシ12によって吸収される。
上述したことから、本発明に係るブラシ12が好ましくは以下の特性を有することが明らかになる。
−可撓性ブラシ要素16を含む柔軟性の房54は、ブラシ12の回転中の無接触部分における遠心力によって引き伸ばされる。
−柔軟性の房54は、表面20に接触するたびに屈曲され、遠心力の影響の下で可能な限り真っ直ぐにされるので、ブラシ12と被清掃表面20との間で完璧なフィット感を得ることが可能である。
−ブラシ12は、十分に高い加速力によって、常に自己をきれいな状態にし、一定の洗浄結果を保証する。
−表面20とブラシ12との間の発熱は、房54の非常に低い曲げ剛性によって最小限に抑えられる。
−皺や凹みが表面20に存在する場合であっても、液体24が房54によって持ち上げられる且つ多くの従来の装置のように空気流によって持ち上げられないという事実に基づいて、表面20から液体を非常に均一に持ち上げ且つ全体的な洗浄結果が非常に均一に実現される。
−ほこり22が、房54によって、優しいながらも効果的な方法で表面20から除去され、ここで、最も効率的なエネルギーの使用は、ブラシ要素16の低い剛性に基づいて実現することができる。
線質量密度の比較的低い値に基づいて、ブラシ要素16は、非常に低い曲げ剛性を有しており、且つ房54にパックされたときに、その元の形状に維持することができない。従来のブラシでは、ブラシ要素が一旦自由にされた後元に戻すことができる。しかしながら、上述したように非常に低い曲げ剛性を有するブラシ要素16は、弾性力が個々のブラシ要素16同士の間に存在する内部摩擦力を超えることはできない程小さいので、元に戻らない。こうして、房54は、変形後にしわくちゃの状態になり、ブラシ12が回転しているときだけ引き伸ばされる。
被清掃面に接触する硬質ブラシを含む従来の装置と比較して、本発明の実施形態に従って好ましく使用されるブラシ12は、ブラシ要素16が液体24やほこり22を拾い上げ且つ被掃除表面20から離れる方向に液体24やほこり22を移送するという動作原理によって、非常に優れた洗浄結果を実現することができる。液体24やほこり22は、これらが次のラウンドで再び表面20に接触する前に、ブラシ要素16によって振り飛ばされる。
ブラシ12が被清掃面20でインデントされるという結果として、ブラシ12は、ノズルハウジング28の内部から外部へエアを圧送する一種のギアポンプとして作用する。これは、ほこり粒子22が吹き飛ばされ、液体24の液滴がブラシ12から手の届かない位置に形成され、且つ洗浄プロセス中に予想外の瞬間中に落ちることがあるという、不利になる効果がある。
上述したように圧送(ポンピング)効果を補償するために、ブラシ12が表面20に接触する領域に空気流を生成する手段を有することが提案されており、空気流がブラシ12によって生成される空気流を補償するために使用される。
これらの手段は、様々な方法で実現することができる。第1の実施可能な方法は、図1及び図2に示される第1の実施形態に示されており、小さな開口部58は、ブラシ12の回転中にブラシ要素16がノズルハウジング28から離れる位置において、ノズルハウジング28とブラシ12との間に配置されている。この開口部58は、ブラシ要素16が最初に表面20に接触する領域に負圧を印加する吸引領域34にさらなる吸込口60を実現する。この負圧は、使用中のブラシの回転によってこのブラシ12の前方に生成された望ましくない乱気流を打ち消すような空気流を生成する。
ブラシ12の前方の望ましくない乱気流を打ち消すような第2の可能な方法は、ブラシ12上に一列に配置されたブラシ要素16の房54を含むブラシ12を装備することであり、これによって、必要な吸引力が大幅に削減される。
さらに、ブラシ12が表面20に接触する前に、回転方向26から見て、ある位置にブラシ12をインデントするためのそらせ板62を使用することが可能であり、この例は、図3及び図4に示される第2の実施形態に示されている。そらせ板62は、それらブラシ要素を反らすことによってブラシ要素16を一緒に押圧するような機能を有する。こうして、ブラシ要素16同士の間の空間に存在する空気は、この空間から押し出される。ブラシ要素16が、そらせ板62から離れた後に、再び互いに離れるように移動する場合に、ブラシ要素16同士の間の空間は、空気がブラシ12に吸い込まれるように増加し、ほこり22や液体粒子24を吸い込む負圧が形成される。これは、回転ブラシ12によって生成されたエアブローを再び補償する。上述したようなそらせ板の例は、同一出願人である、PCT/IB2009/054333及びPCT/IB2009/054334に見出すことができる。
補償するために必要な気流は、以下の式を用いて計算することができる。
Φ=π*f*W*F(D*I−I
ここで、
Φ: 補償する必要がある気流(m/s)
f: ブラシの周波数(Hz)
W: ブラシ12の幅(m)
F: ブラシ補償係数(−)
D: ブラシ12の直径(m)
I: 表面20付近のブラシ12のインデント(m)
実際の例では、f=133Hz,W=0.25m,D=0.044m,及びI=0.003mである。ブラシ補償係数に関して、この係数は、上述した特徴を有するブラシを用いた実験に基づいて決定されることに留意されたい。なお、この係数は0.4であると見出された。前述した値を用いて、以下の補償気流が見出された。
Φc=π*133*0.25*0.4*(0.044*0.003−0.003
=0.005015m/s
こうして、この例では、毎秒約5リットルの補償空気流を有することが有利となる。このような気流は、上述した実施可能な例うちの1つを用いて実際に非常に良好に実現することができ、それによって、ブラシ12の不利な圧送(ポンピング)効果を、実際にはなくすことができる。
図11には、本発明に係るクリーナ装置100の全体を示す図面が提供されている。この概略的な構成によれば、クリーナ装置100は、ブラシ12がブラシ軸線14に回転自在に装着されたノズルハウジング28を有する。電動モータ(図示せず)等の通常のモータとして実現される駆動手段は、ブラシ12を回転駆動するために、好ましくはブラシ軸14に接続されており、さらにこのブラシ軸上に位置している。なお、モータは、クリーナ装置100内の他の適切な位置に配置してもよいことに留意されたい。
ノズルハウジング28において、車輪(図示せず)等の手段が、被清掃面20から所定の距離においてブラシ12の回転軸14を保持するために配置されており、この距離は、ブラシ12がインデントされるように選択される。好ましくは、このインデントの範囲は、ブラシ要素16を完全に引き伸ばした状態に関してブラシ12の直径の2%〜12%にある。こうして、直径が50mmのオーダーにある場合に、インデントの範囲は、1〜6mmとすることができる。これらの調整は、図5を参照して上述したように、車輪を移動方向40に依存してノズル10を傾斜させてバウンド要素32の位置を調整する。
ノズルハウジング28、ブラシ12及びバウンド要素32の他に、クリーナ装置100には、好ましくは、次の構成要素が設けられている。
−ユーザーによるクリーナ装置100の容易な操作を可能にするハンドル64と、
−水等の洗浄液68を収容するためのリザーバ66と、
−被清掃面20から拾い上げられた液体24やほこり粒子22を受け取るためのデブリ収集容器70(ダストパンとしても示される)と、
−デブリ収集容器70を吸引領域34に接続する例えば中空管72の形態の流路であって、この吸引領域34は、ノズル10の底面30に吸引口36を構成する、流路と、(本発明の意味において、中空管72を含む流路は、追加の真空セット38が設けられている場合に(必須ではない)、上述した負圧が印加される吸引領域34を意味することに留意されたい。)
−中空管72が配置される側とは反対側にあるデブリ収集チャンバ70の側方に配置された遠心ファン38を含む真空ファンセット38(必須ではない)と、を含む。
完全を期すために、本発明の範囲内で、他の及び/又は追加の構造的細部が可能であることに留意されたい。例えば、ある要素が、上向きに投げ付けられたデブリ22,24の向きを変えるために提供されてもよく、それによって、デブリ22,24は、最終的にデブリ収集チャンバ70に到達する前に、まず向きが変えられる。また、随意の真空ファンセット38を、中空管72が配置される側とは反対側である側というよりもデブリ収集チャンバ70の別の側に配置することができる。
図12に示される実施形態によれば、ブラシ12はコア要素52を有する。このコア要素52は、コア要素52の壁76を通って延びるような多数のチャネル74が設けられた中空管の形態である。洗浄液68をリザーバ66からブラシ12の中空コア要素52の内部に輸送するために、例えば可撓性チューブ78が、コア要素52の内部に案内されるように設けられている。
この実施形態によれば、洗浄液68が中空コア要素52に供給され、ブラシ12の回転中に、液体68は、チャンネル74を経由して中空コア要素52から離れ、ブラシ要素16を濡らす。このように、液体68は、被清掃面20に降り掛かる又は落下する。そのため、被清掃面20は、洗浄液68で濡らされる。これは、特にほこり粒子22のブラシ要素16への付着性を向上させ、従って、被掃除表面20からよごれを除去する能力を向上させる。
本発明によれば、液体68を中空コア要素52に供給する速度は、非常に低くすることができ、ここで最大速度は、例えばブラシ12の幅の1cm当たり毎分6mlとすることができる。
しかしながら、ブラシ12内の中空チャネル74を使用して、被清掃面20に水68を積極的に供給する特徴は、必須ではなく、随意の特徴であることに留意されたい。あるいはまた、洗浄液は、外部からブラシ12に洗浄水を噴霧するか、使用前に単にブラシ12を洗浄水に浸漬させることによって供給することができる。意図的に選択した液体を使用する代わりに、既にこぼれた液体、すなわち被清掃面20から除去する必要がある液体を使用することが可能である。
床面から洗浄水68を持ち上げることは、既に上述したように、表面20までの距離d1に位置付けされたときにバウンド要素32によって、随意の真空セット38によって生成された負圧によって吸引される吸引領域34に液体を移動させる一種のワイパとして作用することにより回収するか、又は水がブラシ12とバウンド要素33との相互作用により床面から直接的に持ち上げられるかのいずれかで行わる。水を持ち上げることができない硬質ブラシを有する従来の装置と比較して、本発明に従って使用されるブラシ12は、水を持ち上げることができる。実現される洗浄結果は、そのため相当良好になる。
ブラシ12、ブラシ要素16及び駆動手段に関する技術的パラメータは、本発明の文脈において行われる実験から得られる。
以下では、実験の一例とこの実験の結果について説明する。試験されたブラシは、比較的太い繊維及び比較的細い繊維を含み、ブラシ要素16に用いられる異なるタイプの繊維材料を備えていた。さらに、充填密度だけでなく、デシテックス値を変化させた。種々のブラシの詳細を以下の表に示す。
Figure 2014528313
この実験は、同様の条件下でブラシを回転させ、ブラシ12を用いた処理を受けた表面20に対する洗浄結果、摩耗、及び電力を評価する。この実験の結果は、表面20上の発熱の指標を提供する。実験結果は、以下の表に反映されており、ここで評点5は、最良の結果を示すために使用されており、より数字の少ない評点は、質が芳しくない結果を示すために使用されている。
Figure 2014528313
とりわけ、実験は、水の持ち上げ、耐摩耗挙動及び消費電力はさほど良くなかったが、10km当たり100〜150gの範囲内の線質量密度を有するブラシ要素16を用いて、有用な洗浄結果を得ることができることが証明された。これは、線質量密度の適切な限界値が10km当たり150gであることが結論される。しかしながら、はるかに低い線質量密度を用いることによって、洗浄結果及び他の全ての結果が非常に良好になることは明らかである。従って、10km当たり125g,10km当たり50g,10km当たり20g,又はさらに10km当たり5g等の下限値を適用することが好ましい。後者のオーダー値を用いると、洗浄結果が優れており、水の持ち上げが最適であり、摩耗が最小限に抑えられ、且つ消費電力や表面20上での発熱は十分に低いことが保証される。
ブラシ12の1回転当たりの時間中に、具体的にはブラシ要素16と表面20との間には接触がないようなほこり放出期間中に、ブラシ要素16の先端部18において支配的な加速度に関して3,000m/sの随意の最小値は、本発明の文脈において行われた実験結果によってサポートされている。
以下では、実験の一例とこの実験の結果について説明する。以下の条件が、実験に適用される。
1)ブラシ12は、モータ軸に取り付けられており、46mmの直径及び約12cmの幅を有し、10km当たり約0.8gの線質量密度のポリエステル製ブラシ要素16を含んでおり、さらに、1平方cm当たり50個の房54を含み、約800個のブラシ要素16からなる房54として配置されている。
2)ブラシ12及びモータのアッセンブリの重量は、決定されている。
3)モータの電源が、1秒の作動期間又は4秒の作動期間の後にモータを停止させるためのタイマに接続されている。
4)ブラシ12は水に浸漬されているので、ブラシ12は水で完全に濡らされている。なお、使用されるブラシ12は、総重量約70gの水を吸収することが可能であることに留意されたい。
5)ブラシ12は、毎分1,950回転の角速度で回転され、1秒又は4秒後に停止される。
6)ブラシ12及びモータのアセンブリ重量は、決定されており、2)で決定された重量と、乾燥重量との差が計算される。
7)4)〜6)が、他の角速度の値、具体的には以下の表に示されるような値について繰り返され、1秒又は4秒停止した後にブラシ12に依然として存在する水の重量の値や、以下の式に従って計算される関連する遠心加速度の値をさらに含む。
a=(2*π*f)*R
ここで、
a: 遠心加速度(m/s
f: ブラシ周波数(Hz)
R: ブラシ12の半径(m)
Figure 2014528313
角速度及び二つの異なる停止時間についての水の重量の間に見出される関係が、図13のグラフに示されており、遠心加速度及び2つの異なる停止時間についての水の重量の間に見出される関係が、図14のグラフに示されている。ここで、水の重量は、各グラフの縦軸で示されている。図13のグラフから、角速度が約4,000rpmより小さいある場合に、ブラシ12による水の放出が著しく減少されることは明らかである。また、6,000rpm〜7,000rpmよりも高い角速度で、より安定することが確認される。
ブラシ12による水の放出の移行は、3,090m/sの遠心加速度に相当するような3,500rpmの角速度で見出すことができる。この事実を説明するために、図13及び図14のグラフは、それぞれ3,500rpmと3,090m/sとの値を示す縦線を含む。
以上説明したように、実験結果に基づいて、接触しない期間中のブラシ要素16の先端部18の加速度についての3,000m/sの値は、少なくとも先端部18において10km当たり150gより小さい線質量密度を有する随意の要件を満たすようなブラシ要素16の自己洗浄能力が考慮される限り、現実的な最小値であると判断することができる。既に上述したように、自己洗浄機能の適切な性能は、良好な洗浄結果を得るために重要である。
完全を期すために、本発明に従ったクリーナ装置100において、遠心加速度を、3,000m/sより小さくしてもよいことに留意されたい。その理由は、ブラシ要素16が真っ直ぐにされたときに、ブラシ要素16の先端部18に生じた加速度は、通常の遠心加速度よりも高いことが予期される。実験は、3,000m/sの最小値が加速度に関して有効であり、この加速度は、この実験の場合において通常の遠心加速度であり、ほこり拾い上げ期間が経過したときに、ブラシ要素16の特定の挙動によって生じるようなより高い加速度とすることができることを示し、。他の期間中(例えば、ほこり拾い上げ期間)に、通常の遠心加速度の可能性をより低くさせ、本発明に従った実際のクリーナ装置100において矯正の余地がある。
本発明に従った単一のブラシが好ましいが、本発明の範囲から逸脱することなくさらなるブラシを使用することができることは明らかである。また、洗浄効果をさらに増加させるために使用される上述したブラシのパラメータは、随意のパラメータであることに留意されたい。しかしながら、上述したバウンド効果は、他の種類のブラシを使用する場合にも発生する。
なお、本発明の範囲は、以前に議論された実施例に限定されるものではなく、且ついくつかの修正及び変形は、添付の特許請求の範囲に規定されるような本発明の範囲から逸脱することなく可能であることが当業者には明らかであろう。本発明を、図面及び詳細な説明において詳細に示し且つ説明してきたが、このような例示及び説明は、例示又は説明のみを目的としたもので、限定的なものではない。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。
明瞭にするために、ブラシ要素16を完全に引き伸ばした状態は、ブラシ要素16が、ブラシ12の回転軸14に対して半径方向に完全に延ばされる状態であり、ブラシ要素16の先端部に、屈曲部が存在しないことに留意されたい。この条件は、ブラシ12が通常の作動速度で回転しているときに実現することができ、その速度は、ブラシ要素16における先端部18において3,000m/sの加速度を実現することができる速度である。ブラシ12のブラシ要素16の一部のみを完全に引き伸ばした状態にすることができ、別の部分は、ブラシ要素16によって衝突する障害物によって、引き伸ばされていない。通常、ブラシ12の直径Dは、全てのブラシ要素16を完全に引き伸ばした状態で測定される。
ブラシ要素16の先端部18は、半径方向で見たときに、ブラシ要素16の外側部分である、すなわち、回転軸14から最も離れた部分である。特に、先端部18は、ほこりや液体22を拾い上げるするために使用される部分であり、被清掃面20に沿って摺動する部分である。ブラシ12が表面20に対してインデントされる場合には、先端部の長さはインデントとほぼ同じ長さである。
本発明は、図面及び上述した詳細な説明において詳細に示され且つ説明してきたが、このような例示及び説明は、例又は例示として考えるべきであり、制限的なものではない。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他の変形形態は、図面、詳細な説明、及び添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求の範囲に記載された発明を実施する当業者により理解され且つ達成することができる。
請求項において、単語「備える、有する、含む(comprising)」は、他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「1つの(a) (an)」は、複数を除外しない。単一の要素又は他のユニットは、請求項に列挙されるいくつかの項目の機能を満たす。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
特許請求の範囲における任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。

Claims (14)

  1. ノズル装置を含む、表面を清掃するためのクリーナ装置であって、当該クリーナ装置は:
    ブラシ軸線の周りに回転可能なブラシであって、該ブラシには、被清掃面に接触するとともに前記ブラシの回転中に前記表面からほこり粒子及び/又は液体を拾い上げるための先端部を有するブラシ要素が設けられている、ブラシと、
    前記ブラシを回転駆動するための駆動手段と、
    回転中に前記ブラシから放出されたほこり粒子及び/又は液体を前記ブラシに跳ね返すように構成されたバウンド面を含むバウンド要素であって、前記バウンド面は、前記ブラシから離間されるとともに、前記ブラシ軸線に対して実質的に平行に延びる、バウンド要素と、
    前記クリーナ装置の移動方向に依存して前記表面に対するバウンド要素の位置を調整する調整手段と、を有しており、
    前記調整手段は、前記クリーナ装置を前方向に移動させた場合に、前記バウンド要素が前記表面に対して第1の距離d1を有しており、前記クリーナ装置の移動方向から見て、前記バウンド要素が前記ブラシの背後に位置するような第1の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、前記クリーナ装置を反対向きの後方向に移動させた場合に、前記バウンド要素が前記表面に対して第2の距離d2を有するような第2の位置に前記バウンド要素を配置するように構成されており、ここで、d2は、d1より大きく且つd3*tan(α)に等しく、d3は、前記バウンド面と前記ブラシの位置との間の距離であり、前記先端部は、前記ブラシの回転中に被清掃面から接触しないようにされており、αは20°に等しい又は20°よりも小さい角度である、
    クリーナ装置。
  2. 前記調整手段は、バウンド要素が、前記表面に対して第2の距離d2を有するような第2の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、ここで、d2は、d1より大きく且つd3*tan(α)に等しく、αは、15°に等しい又は15°よりも小さく、好ましくは12°に等しい又は12°より小さく、より好ましくは9°〜11°の範囲であり、最も好ましくは10°に等しい、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  3. 前記調整手段は、距離d1がゼロである第1の位置に前記バウンド要素を配置するように構成されており、前記バウンド要素が前記表面に接触する、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  4. 前記調整手段は、前記表面まで第2の距離d2を有する第2の位置に前記バウンド要素を配置するように構成されており、d2は、0.3〜7ミリメートル(mm)の範囲内にあり、好ましくは0.5〜5mmの範囲内であり、最も好ましくは1〜3mmの範囲内にある、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  5. バウンド面は、前記表面に垂直な垂直軸線に対して傾斜している、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  6. 前記ノズル装置は、前記ブラシを少なくとも部分的に取り囲むノズルハウジングを有しており、前記バウンド要素は前記ハウジングに取り付けられている、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  7. 複数のブラシ要素の線質量密度は、少なくとも先端部で、10キロメートル(km)当たり150グラム(g)より小さい、より好ましくは10km当たり20gより小さい、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  8. 前記駆動手段は、特に前記ブラシ要素が、前記ブラシの回転中に前記表面と接触しない場合のほこり放出期間中に、前記ブラシ要素の先端部に遠心加速度を実現するように構成されており、この遠心加速度は、少なくとも3,000m/sであり、より好ましくは少なくとも7,000m/sであり、最も好ましくは12,000m/sである、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  9. 前記駆動手段は、前記装置の作動中に、毎分3,000〜15,000回転の範囲内であり、より好ましくは毎分5,000〜8,000回転の範囲内であるような、前記ブラシの角速度を実現する、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  10. 前記ブラシの直径は、該ブラシ要素を完全に引き伸ばした状態で、10〜100mmの範囲の、より好ましくは20〜80mmの範囲の、最も好ましくは35〜50mmの範囲の直径を有しており、ここで、前記ブラシ要素の長さは、該ブラシ要素を完全に引き伸ばした状態で、1〜20mmの範囲であり、好ましくは8〜12mm範囲である、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  11. ほこり粒子及び液体を吸引するために前記ブラシとバウンド要素との間の空間に規定される吸引領域内で負圧を発生する真空セットを含んでおり、真空セットによって生成された負圧が、3〜70*10Pa(3〜70mbar)の範囲であり、好ましくは4〜50*10Pa(4〜50mbar)の範囲であり、最も好ましくは5〜30*10Pa(5〜30mbar)の範囲である、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  12. 前記ブラシ要素の充填密度は、1平方cm当たり少なくとも30房のブラシ要素であり、ここで、1房当たりのブラシ要素の数は、少なくとも500である、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  13. 前記ブラシ軸線が延びる前記ブラシの幅の1cm当たり毎分6mlより小さい速度で前記ブラシに液体を供給する手段を含む、
    請求項1に記載のクリーナ装置。
  14. 請求項1に記載のクリーナ装置用のノズル装置であって、当該ノズル装置は:
    ブラシ軸線周りに回転可能なブラシであって、前記ブラシには、被清掃面に接触するとともに、前記ブラシの回転中に前記表面からほこり粒子及び/又は液体を拾い上げる先端部を有するブラシ要素が設けられている、ブラシと、
    前記ブラシを回転駆動するための駆動手段と、
    回転中に前記ブラシから放出されたほこり粒子及び/又は液体を前記ブラシに跳ね返すように構成されたバウンド面を含むバウンド要素であって、前記バウンド面が、前記ブラシから離間されるとともに、前記ブラシ軸線に対して実質的に平行に延びる、バウンド要素と、
    前記クリーナ装置の移動方向に依存して前記表面に対するバウンド要素の位置を調整する調整手段と、を有しており、
    前記調整手段は、前記クリーナ装置を前方向に移動させた場合に、前記バウンド要素が前記表面に対して第1の距離d1を有しており、前記クリーナ装置の移動方向から見て、前記バウンド要素が前記ブラシの背後に位置するような第1の位置にバウンド要素を配置するように構成されており、前記クリーナ装置を反対向きの後方向に移動させた場合に、前記バウンド要素が前記表面に対して第2の距離d2を有するような第2の位置に前記バウンド要素を配置するように構成されており、ここで、d2は、d1より大きく且つd3*tan(α)に等しく、d3は、前記バウンド面と前記ブラシの位置との間の距離であり、前記先端部は、前記ブラシの回転中に被清掃面から接触しないようにされており、αは20°に等しい又20°よりも小さい角度である、
    ノズル装置。
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