以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
以下に説明する図1乃至図12及びこの特許文献で本発明の開示原理を説明するために使用される多様な実施形態は、ただ例示としてのみ提供され、開示の範囲を制限するいかなる方法としても理解されてはならない。本発明の開示原理が無線通信システムで適切に様々な変形が実施可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には理解できることであろう。
下記の書類及び標準規格は、ここで
(i)3GPP Technical Specification No.36. 211,version10.1.0,”E-UTRA,Physical Channels and Modulation” (以下、“REF1”と称する)、
(ii)3GPP Technical Specification No.36.212, version10.1.0, “E-UTRA, Multiplexing and Channel Coding” (以下、“REF2”と称する)、及び
(iii)3GPP Technical Specification No.36.213, version10.1.0,”E-UTRA, Physical Layer Procedures” (以下、“REF3”と称する)に開示されているように本発明に含まれる。
図1は、本発明の一実施形態による無線ネットワーク100を示す。図1に示す無線ネットワーク100の実施形態は、図示だけのためのものである。無線ネットワーク100の他の実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。
無線ネットワーク100は、eNodeB(eNB)101、eNB102、及びeNB103を含む。eNB101は、eNB102及びeNB103と通信する。また、eNB101は、インターネット、固有(proprietary)インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、又は他のデータネットワークのようなIPネットワーク130と通信する。
ネットワークタイプに基づいた場合、‘基地局’又は‘アクセスポイント’のような他のよく知られている用語が‘eNodeB’の代わりに使用してもよい。ここでは、便宜のために、用語‘eNodeB’は、遠隔端末に無線アクセスを提供するネットワークインフラストラクチャコンポーネントを称するように使用される。
eNB102は、eNB102のカバレッジ領域120内で第1の複数のユーザー端末(UE)にネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第1の複数のUEは、スモールビジネス(small business)に位置するUE111と、エンタープライズ(enterprise)に位置するUE112と、WiFiホットスポット(hotspot)に位置するUE113と、第1のレジデンス(residence)に位置するUE114と、第2のレジデンスに位置するUE115と、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAのようなモバイルデバイスであるUE116とを含む。UE111〜116は、携帯電話、携帯用PDA、及び移動端末(MS)のような無線通信デバイスであり得るが、これに限定されるものではない。
便宜のために、用語“ユーザー端末”又は“UE”は、UEがモバイルデバイス(例えば、携帯電話)であるか、あるいは一般的に固定デバイス(例えば、デスクトップ型パソコン、自動販売機など)と見なされるが、ここでは、eNBに無線でアクセスする任意の遠隔無線端末を指定する。他のシステムでは、よく知らされている他の用語、移動端末(MS)、加入者端末(SS)、遠隔端末(RT)と、無線端末(WT)のようによく知られている他の用語は、“ユーザー端末”の代わりに使用してもよい。
eNB103は、eNB103のカバレッジ領域125内の第2の複数のUEに無線広帯域アクセスを提供する。第2の複数のUEは、UE115及びUE116を含む。一部の実施形態において、eNB101〜103は、相互に通信でき、LTE技術又はLTE-A技術を使用してUE111〜116と通信できる。
点線は、カバレッジ領域120,125の概略的範囲を表し、カバレッジ領域120,125は、但し図示及び説明のみを目的として概略的に円形で表す。基地局に関連したカバレッジ領域、例えばカバレッジ領域120,125は、基地局の構成及び自然的障害物及び人工的障害物に関連した無線環境の変化に基づき、不均一な形状を含む他の形状を有することができる。
図1が無線ネットワーク100の一例を示しても、図1に対して多様な変更はなされることができる。例えば、有線ネットワークのような他のタイプのデータネットワークが無線ネットワーク100の代わりに使用できる。有線ネットワークにおいて、ネットワーク端末は、eNB101〜103及びUE111〜116に代わることができる。有線接続は、図1に示されている無線接続に代わることができる。
図2は、無線送信経路のハイ-レベル図を示す。図3は、無線受信経路のハイ-レベル図を示す。図2及び図3において、送信経路200は、例えばeNB102で実現され、受信経路300は、例えば図1のUE116のようなUEで実現され得る。しかしながら、受信経路300は、eNB(例えば、図1のeNB102)で実現され、送信経路200は、UEで実現できることが理解できる。
送信経路200は、チャンネル符号化及び変調ブロック205、直列-並列(S-to-P)ブロック210、サイズN逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロック215、並列-直列(P-to-S)ブロック220、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix)付加ブロック225、及びアップコンバータ(UC)230を含む。受信経路300は、ダウンコンバータ(DC)255、サイクリックプレフィックス除去ブロック260、直列-並列(S-to-P)ブロック265、サイズN高速フーリエ変換(FFT)ブロック270、並列-直列(P-to-S)ブロック275、及びチャンネル復号化及び復調ブロック280を含む。
図2及び図3に含まれているコンポーネントのうち少なくとも一部はソフトウェアで具現でき、これとは異なり、他のコンポーネントは、構成可能なハードウェア(例えば、プロセッサ)又はソフトウェアと構成可能なハードウェアの混合により具現できる。特に、本明細書で説明されるFFTブロック及びIFFTブロックは、構成可能なソフトウェアアルゴリズムとして実現でき、ここでサイズNの値はこの実現に従って変更してもよい。
さらに、この開示が高速フーリエ変換及び逆高速フーリエ変換を実現する一実施形態に関するものであるが、これは単に図示のためのものであり、上記開示範囲を限定するものと解析してはならない。他の実施形態において、高速フーリエ変換関数及び逆高速フーリエ変換関数は、各々離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)関数及び逆離散フーリエ変換(IDFT)関数に容易に代替できることがわかる。DFT関数及びIDFT関数に対して、N変数の値は任意の整数(すなわち、1,2,3,4など)である一方、FFT関数及びIFFT関数に対して、N変数の値は2の累乗(すなわち、1,2,4,8,16など)である任意の整数であり得る。
送信経路200において、チャンネル符号化及び変調ブロック205は、情報ビットの集合を受信し、入力ビットに符号化(例えば、LDPC符号化)を適用し、変調(例えば、直交位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying:QPSK)又は直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM))して、周波数-ドメイン変調シンボルを生成する。直列-並列ブロック210は、直列変調されたシンボルを並列データに変換して(すなわち、逆多重化して)N個の並列シンボルストリームを生成する。ここで、Nは、eNB102及びUE116で使用されるIFFT/FFTサイズである。その後、サイズN IFFTブロック215は、N個の並列シンボルストリームに対してIFFT動作を遂行して時間-ドメイン出力信号を生成する。並列-直列ブロック220は、サイズN IFFTブロック215からの並列時間-ドメイン出力シンボルを変換して(すなわち、多重化して)直列時間-ドメイン信号を生成する。その後、サイクリックプレフィックス付加ブロック225は、時間-ドメイン信号にサイクリックプレフィックスを挿入する。最後に、アップコンバータ230は、サイクリックプレフィックス付加ブロック225の出力を無線チャンネルを介して送信のためのRF周波数に変調(すなわち、アップコンバーティング)する。また、上記信号は、RF周波数への変更前にベースバンドでフィルターリングされ得る。
送信されたRF信号は、無線チャンネルを介して通過した後にUE116に到着し、eNB102での動作に対して逆動作を遂行する。ダウンコンバータ255は、受信された信号をベースバンド周波数にダウンコンバーティングし、サイクリックプレフィックス除去ブロック260は、サイクリックプレフィックスを除去して直列時間-ドメインベースバンド信号を生成する。直列-並列ブロック265は、時間-ドメインベースバンド信号を並列時間ドメイン信号に変換する。すると、サイズN FFTブロック270は、FFTアルゴリズムを遂行してN個の並列周波数-ドメイン信号を生成する。並列-直列ブロック275は、並列周波数-ドメイン信号を変調されたデータシンボルのシーケンスに変換する。チャンネル復号化及び復調ブロック280は、変調されたシンボルを復調及び復号化して元の入力データストリームに回復する。
eNB101〜103の各々は、UE111〜116に対するダウンリンクでの送信と類似した送信経路を具現でき、UE111〜116からのアップリンクでの受信と類似した受信経路を具現できる。同様に、UE111〜116の各々は、eNB101〜103に対するアップリンクでの送信のための構造に対応して送信経路を実現し、eNB101〜103からのダウンリンクでの受信のための構造に対応する受信経路を実現することがきる。
LTEシステム及びLTE-Aシステムでは、2つのタイプのアップリンク基準信号(UL RS)、すなわち復調基準信号(DM-RS)及びサウンディング基準信号(SRS)が存在する。物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)送信のために、DM-RS信号は、2個の単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)シンボルで送信され、1個のSC-FDMAシンボルは、サブフレームの各々2個のタイムスロット別に存在する。SRSは、サブフレームの第2のスロットの最後のSC-FDMAシンボルである1個のSC-FDMAシンボルで送信される。
UL RSシーケンスを生成するために、加入者端末は、CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)シーケンスであるベースUL RSシーケンスを生成する。その後、加入者端末は、ベースUL RSシーケンスにサイクリックシフト(CS)を適用する。ここで、CS∈{0,1,…,11}である。LTE Release10(“Rel-10”)規格で、ベースUL RSシーケンスは、セル-特定UL RSシーケンスであり、すなわち物理セル-IDの関数である。
CS及びベースUL RSシーケンスは、小さいユーザー間干渉を維持し、あるいは加入者端末のUL RSシーケンスを直交又は準直交(quasi-orthogonal)するように加入者端末に割り当てられる。複数のUL RSシーケンスは、異なるCSを有する同一のベースUL RSシーケンスから生成される場合、直交的である。同一のセルで複数の加入者端末が同一のUL BWで多重化される場合(すなわち、セル間干渉(intra-cell interference))、ユーザー間干渉電力レベルは、比較的高い。この場合にユーザー間干渉の影響を緩和させるために、基地局は、UL RSシーケンスを直交することができる。すなわち、基地局は、異なるCSをその加入者端末に割り当てることができる。
複数のUL RSシーケンスは、そのCSが異なるか否かに関係なく、異なるUL RSシーケンスから生成される場合に準直交する(すなわち、比較的小さい相互-相関(cross-correlation)を有する)。異なるセルで複数の加入者端末が同一のUL BWで多重化される場合(すなわち、セル間干渉)、ユーザー間干渉電力レベルは、比較的低い。しかしながら、この干渉が所望の信号と一緒にコヒーレントに(coherently)追加されないことを保証するために、異なるベースシーケンスは、加入者端末に割り当てられる。
LTEには30個のベースUL RSシーケンスグループが存在し、各グループはu=0,1,…,29によりインデックス化される。RSシーケンス長さは、6RB(又は、84(=12×7)サブキャリア)より大きいかあるいは等しいグループ内で、v=0,1によりインデックスされる2個のベースシーケンスが存在する。RSシーケンス長さが6RBより小さい場合、1個のベースシーケンスのみが存在する。
ベースUL RSシーケンスは、CAZACシーケンスであるが、シーケンスの長さに基づいて異なるように生成される。1個又は2個のRB(あるいは12個又は24個のサブキャリア)のためのベースシーケンスに対して、ベースRSシーケンスは、コンピュータ-生成されたCAZACシーケンスである。2個のRBより大きいRB(あるいは24個のサブキャリアより多いサブキャリア)に対するベースシーケンスに対して、ベースRSシーケンスは、ZC(Zadoff-Chu)シーケンスである。
また、セル間干渉を減少させるために(例えば、R1-080241)、LTEは、シーケンスグループホッピング(SGH)を定義する。SGHがイネーブルされる場合(セル-特定無線リソース制御(RRC)パラメータグループ-ホッピング-イネーブルにより)、UL RSのベースシーケンスグループインデックス(u)は、スロットを通じて変更される。17個のホッピングパターン及び30個のシーケンスシフトパターン(セルプランニング(cell planning)のための504(>510)個のパターン)が存在する。REF1において、SGH及びシーケンスホッピング(SH)は、各々セクション5.5.1.3及びセクション5.5.1.4で説明され、これらセクションのコンテンツは、以下のように組み込まれる。
5.5.1.3 グループホッピング
17個の異なるホッピングパターンと30個の異なるシーケンスシフトパターンが存在する。シーケンスグループホッピングは、上位階層により提供されるセル-特定パラメータGroup−hopping−enabledを用いてイネーブルされるかあるいはディスエーブルされ得る。PUSCHに対するシーケンスグループホッピングは、セルベースでイネーブルされる場合でも、上位階層パラメータDisable−sequence−group−hoppingを通じて特定UEに対してディスエーブルされる。PUCCH及びPUSCHは同一のホッピングパターンを有するが、異なるシーケンスシフトパターンを有してもよい。
5.5.1.4 シーケンスホッピング
ここで、疑似ランダムシーケンスc(i)は、セクション7.2により与えられる。上位階層により提供されるパラメータsequence−hopping−enabledシーケンスホッピングがイネーブルされるか否かを判定する。PUSCHに対するシーケンスホッピングは、セルベースでイネーブルされる場合でも、上位階層パラメータDisable−sequence−group−hoppingを通じて特定UEに対してディスエーブルすることができる。
疑似ランダムシーケンス生成器は、各無線フレームの開始で
を用いて初期化される。
UL RSベースシーケンスは、物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)フォーマット1/1a/1b及びPUCCHフォーマット2/2a/2bのような2個のフォーマットのPUCCHの物理信号を生成するために使用される。セル間及びセル内干渉は、UL RSと同じ方式で管理される。
PUCCHフォーマット1/1a/1bの送信のために(スケジューリング要求又はHARQ-ACKのために)使われるリソースは、負でないインデックス
により表される。図4は、LTEシステムでULキャリアで1個のPRB対に含まれているPUCCHリソース部分を示す。PUCCHリソースインデックス
は、直交カバーコード(OCC)とサイクリックシフト(CS)を決定し、これら2個のパラメータは、固有なリソースを示す。1個のPRB対で、この例で使用可能な3×12=36個のPUCCH ANリソースが存在する。
下記のようなPUCCHフォーマット1/1a/1bに対するシーケンス生成に関する説明は、REF1からなされる。
PUCCH1aは、BPSK(+1,-1)変調を用いて1ビット情報を搬送し、一方で、PUCCH1bはQPSK(+1,-1,+j,-j)変調を用いて2ビット情報を搬送する。ここで、
である。
PUCCHフォーマット2/2a/2bに対して(CSI及びHARQ-ACKフィードバックに対して)、REF1は、次のようにシーケンス生成を説明する。
ノーマルサイクリックプレフィックスのみに対してサポートされる、PUCCHフォーマット2a及び2bに対して、ビットb(20),…,b(Mbit-1)は、REF1のセクション5.5.2.2.1で説明されるようにPUCCHフォーマット2a及び2bに対する基準信号の生成で使用される単一変調シンボルd(10)を招く<数18>で説明するように変調される。
REF1のセクション5.4.3は、次のように物理リソースに対するPUCCHマッピングを説明する。
5.4.3 物理リソースに対するマッピング
スロットnsでPUCCHの送信に使用される物理リソースブロックは、次のように与えられる。
物理アップリンク制御チャンネルに対する変調シンボルのマッピングは、図5に示す。
構成された1個のサービングセルが存在する場合、サウンディング基準信号及びPUCCHフォーマット1、1a、1b又は3の同時送信を有する状況で、短縮されたPUCCHフォーマットが使用され、これに反してサブフレームの第2のスロットで最後のSC-FDMAシンボルは、空いている状態である。
LTE Release11(“Rel-11”)において、E-PDCCHは、セル内でDL制御容量を増加させ、DL制御のためにセル間干渉を緩和させるために実現することができる。E-PDCCHは、図6に示すようにPDSCH領域に位置し、E-PDCCHを受信するように構成されるRel-11 UEにDL制御シグナリングを伝達する。
36.331v10.1.0において、構成は、CSI-RSに対して定義される。情報エレメント(IE)CSI-RS-Configは、チャンネル状態情報(CSI)基準信号構成を特定するために使用される。
REF1は、次のようにリソースエレメントに対するCSI-RSマッピングを説明する。
6.10.5.2 リソースエレメントに対するマッピング
nsで量(k’,l’)及び必要な条件は、ノーマルサイクリックプレフィックスに対して<表1>により与えられる。
6.10.5.3 CSI基準信号サブフレーム構成
CSI基準信号の発生に対するセル特定サブフレーム構成周期TCSI-RSとセル特定サブフレームオフセットΔCSI-RSは、下記の<表2>にリストされる。パラメータICSI-RSは、UEが非ゼロ(non-zero)送信電力及びゼロ送信電力を仮定するCSI基準信号に対して別途に構成することができる。CSI基準信号を含むサブフレームは、
を満足させる。
ダウンリンクソフトセル分割-CSI-RS構成パラメータに基づいたUE-RSスクランブリング
図7は、本発明の実施形態により、1個の物理セルIDがマクロセル及び複数の遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)に割り当てられる協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point:CoMP)シナリオを示す。図7に示すように、一般的に“CoMPシナリオ4”と呼ばれるLTE-A Rel-11CoMPシナリオは、マクロカバレッジの複数の送信ポイント(TP)(マクロ0、RRH1、及びRRH2)を制御する中央制御部を含む。1個の物理セルID、
は、マクロ及びRRHに割り当てられる。複数のUE(UE0〜UE3)は、マクロ及びRRHのうち一つ以上と通信している。一部の実施形態で、マクロ0、RRH1、及びRRH2の各々は、図1に示したeNB101-103のうち一つ以上を表すことができる。同様に、各UE、UE0〜UE3は、図1に示したUE111-116のうち一つ以上を表すことができる。一部の実施形態において、RRH1及びRRH2は、ピコセルステーション、フェムトセルステーション、あるいは小さいカバレッジ領域を有する任意の他の基地局を表すことができる。
レガシー(legacy)LTE規格(3GPP LTE Rel-10)によると、UEがDLデータ信号を受信するTPとは関係なく、UEは、UE-特定復調基準信号(UE-RS)が初期アクセス手順中に獲得される物理セルID
によりスクランブリングされることを期待するはずである。3GPP TS36.211 v10.0.0のセクション6.10.3.1では、以後のUE動作は、次のようなUE-RSのスクランブリングで説明される。
疑似ランダムシーケンス生成器は、各サブフレームの開始で
を用いて初期化される。ここで、アンテナポート7及び8に対して、nSCIDは、PDSCH送信と関連した最近のDCIフォーマット2B又は2Cで<表6.10.3.1-1>によりスクランブリング識別子フィールドにより与えられる(REF3を参照)。アンテナポート7又は8でPDSCH送信と関連したDCIフォーマット2B又は2Cが存在しない場合、UEは、nSCIDが0であると仮定する。アンテナポート9〜14に対して、UEは、nSCIDが0であると仮定する。
上記したこのUE動作によると、マクロ0、RRH1、及びRRH2が同一の周波数帯域で異なるUE(すなわち、図7に示すようなUE0、UE1、UE2、及びUE3)に同時に送信されている場合、各UEで受信される他のTPからの干渉は、所望する信号にコヒーレントに付加され、それによって各UEは、所望の信号と干渉信号を区分できない。
このような問題を解決するために、例えば異なるUE-RSスクランブリング初期値を異なるTPから受信するUEに割り当てる、複数のソフトセル-分割(soft cell-splitting)技術が提案される。ソフトセル-分割技術のうち一つが実現される場合、UE1、UE2、及びUE3は、図7に示すように、異なるようにスクランブリングされたUE-RSを受信している。
本発明の実施形態による動的ソフトセル-分割方法が、以下に提供される。
方法1:ソフトセル分割を具現するように構成されるUEに対して、UE-RSスクランブリングは、少なくとも部分的にUEのCSI-RS構成、例えば上記に定義されたIE CSI-RS-ConfigのresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortsCountのうち少なくとも一つに基づいて初期化される。ここで、
subframeConfig∈{0,1,…,31}は、CSI-RSが<表1>により送信されるサブフレームを決定する。
antennaPortsCount∈{1,2,4,8}は、CSI-RSが送信されるアンテナポートの個数を決定する。
resourceConfig∈{0,1,…,154}は、CSI-RSが<表2>により送信されるサブフレームでantennaPortsCountに対応するようにCSI-RSパターンを決定する。
言い換えれば、UE-RSスクランブリングに対するcinitは、resourceConfig(RC)、subframeConfig(SC又はICSI-RS)及びantennaPortsCount(APC)のうち少なくとも一つの関数として定義される。
方法1は、複数の利点を含む。一つの利点は、CoMPシナリオ4動作のためのCSI-RS構成に使用されるシグナリングに比べて、ソフトセル分割を容易にするためのUE-RSスクランブリング初期化を構成するために必要な追加的信号がないことである。他の利点は、異なるTPが異なる時間-周波数リソースでCSI-RSを送信することが一般的であるため、CSI-RS構成がTP間に異なる可能性があることである。この特性に基づいて、方法1は、異なるTPからDL信号を受信するUEが異なってスクランブリングされたUE-RSを用いてDL信号を受信することを保証する。
方法1のの説明のために、図7を考慮し、マクロ0はCSI-RS構成1に従ってCSI-RSを送信し、RRH1はCSI-RS構成2に従ってCSI-RSを送信し、RRH2はCSI-RS構成3に従ってCSI-RSを送信する。ここで、3個のCSI-RS構成は、下記のように定義される。
CSI-RS構成1は、少なくとも次のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC1
subframeConfig=SC1
antennaPortCount=APC1
CSI-RS構成2は、少なくとも次のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC2
subframeConfig=SC2
antennaPortCount=APC2
CSI-RS構成3は、少なくとも次のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC3
subframeConfig=SC3
antennaPortCount=APC3
図7で、UE1、UE2、及びUE3は、Rel-10特徴だけでなくRel-11で導入された新たな特徴を具現する、向上した(advanced)UEである。
一実施形態(以下、実施形態0と称する)において、UE0は、ソフトセル分割を遂行するように構成されず、CSI-RS構成1で構成される。UE0は、上記したように
を用いて初期化されるRel-9シーケンスによりスクランブリングされるUE-RSとPDSCHを受信する。
一例で、UE0は、Rel-9UEである。他の例では、UE0は、Rel-10 UEである。もう一つの例で、UE0はRel-11 UEであり、このRel-11 UEは、ソフトセル分割を実現するためにシグナリングを受信していない。
一実施形態(以下、実施形態1と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。UE1は
で初期化されたスクランブリングシーケンスによりスクランブリングされるUE-RSとPDSCHを受信する。ここで、nSCID2は、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つの関数である。ここで、nSCID2は2と乗算され、初期値cinitは1ビット量であるnSCIDとは独立的にnSCID2に従って変更される。nSCID2を決定するいくつかの例は、下記のように記載する。
nSCID2=g(RC):この場合、 nSCID2はCSI-RSパターンのみに基づく。
nSCID2=g(RC)・(ICSI−RSmod5):ここで、(ICSI−RSmod5)は、最大5個の異なるスクランブリング初期値がICSI−RSの可能な値を用いて生成されることを保証するように適用される。ここで、5は、CSI-RSサブフレームに対する最小構成可能周期に対応する。この場合、nSCID2は8ビット量である。
nSCID2=g(RC)・(ICSI−RSmod80):ここで、(ICSI−RSmod80)は、最大80個の異なるスクランブリング初期値がICSI−RSの可能な値を用いて生成されることを保証するように適用される。ここで、80は、CSI-RSサブフレームに対する最大構成可能周期に対応する。この場合、nSCID2は12ビット量である。
nSCID2=g(RC)・ΔCSIーRS:ここで、ΔCSI−RSは、最大TCSI−RS個の異なるスクランブリング初期値がICSI−RSの可能な値を用いて生成されることを保証することに適用される。
これら例では、ΔCSIーRSとTCSIーRSは、CSI-RSサブフレームオフセット及び<表2>を用いてICSI−RS=SC1から導出される周期である。
関数g(RC)を決定する他の方式は、次のように記載する。
g(RC)=RC:この場合、g(RC)は、FDDの場合に対応する1ポート又は2ポートCSI-RSパターンに基づいて20個の可能な値を有する。
g(RC)=RCmod10:この場合、g(RC)は、FDDの場合に対応する4ポートCSI-RSパターンに基づいて10個の可能な値を有する。すなわち、2個の1ポート又は2ポートCSI-RSパターンは、2個のCSI-RSパターンが同一の4ポートCSI-RSパターンに属する場合に同一のg(RC)を招く。
他の実施形態(以下、実施形態2と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。UE1は、PDSCHを
で初期化されたスクランブリングシーケンスによりスクランブリングされたUE-RSと共に受信する。ここで、nSCID2は、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つの関数だけでなく追加的パラメータXである。ここで、Xは、TPがUE-RSスクランブリング動作を制御する手段を提供するパラメータである。例えば、
は、Nxビットパラメータである。Xのシグナリングに対して、2個の他の方式については、次のように記載する。
第1の代替方式(Alt1)において、パラメータXは、無線リソース制御(RRC)階層で準静的に(semi-statically)シグナリングされる。第2の代替方式(Alt2)で、パラメータXは、DCIフォーマットで動的にシグナリングされる。
これら例において、ΔCSI−RSは、<表2>を用いてICSI−RS=SC1から導出されるCSI-RSサブフレームオフセットである。
関数g(RC)を決定する一部の代替方式は、次のように記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
他の実施形態(以下、実施形態3と称する)において、CoMP動作に対して、UE2は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2で構成される。この実施形態において、UE2は、nSCID2を決定するために2個の構成のうち1個のCSI-RS構成を識別する。1個のCSI-RS構成が決定されると、UE2は、1個のCSI-RS構成のフィールド値に基づいてnSCID2を計算し、初期値
を用いてスクランブリングされるUE-RSを受信する。nSCID2の一部例は、実施形態1及び実施形態2にリストされている。UEが2個の構成のうちnSCID2を決定するために使用される1個のCSI-RS構成を決定する例示方法について、以下に記載する。
一実施形態では、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、UEがE-PDCCHを受信するUEの基本TPのCSI-RS構成である。他の実施形態において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、RRCシグナリングにより明示的に(explicitly)識別される。
一つの方法では、RRCシグナリングは、UEに対して構成される複数のCSI-RS構成の中から単一基本CSI-RS構成を識別する。この場合、基本(primary)CSI-RS構成のフィールド値はnSCID2を決定する。例えば、UE2がCSI-RS構成1が基本CSI-RS構成であることを識別するRRCシグナリングを受信する場合、UE2は、初期値
を用いてスクランブリングされるUE-RSを受信する。ここで、nSCID2は、CSI-RS構成1のフィールド値に基づいて決定される。
CSI-RS構成1が基本CSI-RS構成であることを識別するための一例のRRCシグナリング設計は、CSI-RS構成が基本であるか否かを表す各CSI-RS構成で1ビットフラグフィールド(例えば、primaryFlag)を導入することである。primaryFlag=1である場合、関連したCSI-RS構成は基本である。primaryFlag =0である場合、関連したCSI-RS構成は基本でない。このようなRRCシグナリングメッセージの一例は、以下に示すようであり、RRCシグナリングメッセージは、2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2を含み、CSI-RS構成1(CSI-RS1)は、primaryFlag=1に設定される基本構成になるようにフラグ化される。
他の方法では、1個のRRCシグナリングメッセージは、下記に示すように2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2を含む。シグナリングメッセージは、UE2に送信される。すると、UE2は、nSCID2を決定するためにRRCシグナリングメッセージに含まれている第1のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1を使用する。
nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最も小さいg(RC)を有する。g(RC)=RCを使用する一例で、RC1=7及びRC2=15である場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。g(RC)=RCmod10を使用する他の例で、RC1=7及びRC2=15である場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最小周期、すなわちTCSI−RSを有し、ここでTCSI−RSは、<表2>でTCSI−RS=SCを使用して導出されるCSI-RS周期である。例えば、SC1がTCSI−RS=5を提供し、SC2がTCSI−RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。
nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最大周期、すなわちTCSI−RSを有する。ここで、TCSI−RSは、<表2>でICSI−RS=SCを用いて導出されるCSI-RS周期である。例えば、SC1がTCSI−RS=5を提供し、SC2がTCSI−RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最も小さいオフセット、すなわちΔCSI−RSを有する。ここで、ΔCSI−RSは、<表2>でICSI−RS=SCを用いて導出されたCSI-RSサブフレームオフセットである。例えば、SC1がΔCSI−RS=5を提供し、SC2はΔCSI−RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。
nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最大オフセット、すなわちΔCSI−RSを有する。ここで、ΔCSI−RSは、<表2>でICSI−RS=SCを用いて導出されるCSI-RSサブフレームオフセットである。例えば、SC1がΔCSI−RS=5を提供し、SC2がΔCSI−RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
アップリンクソフトセル分割-CSI-RS構成パラメータに基づいたUL RSベースシーケンス初期化
ソフトセル分割がアップリンクのために具現される場合、2個のベースRSシーケンスは、異なるTPにアップリンク信号を送信する2個のUEに対して異なるように構成され、一方すべてのTPは、同一のセルIDで動作できる。ULのためのソフトセル分割は、図8に示される。図8に示すように、マクロ0、RRH1、及びRRH2は、同一のセルID、すなわち
を用いて動作される。さらに、UE0及びUE1は、マクロ0にUL信号を送信し、UE2はRRH1にUL信号を送信し、UE3はRRH2にUL信号を送信する。3個の異なるTPに送信する3個のUEが異なるUL RSベースシーケンスを使用する場合、UL信号の干渉のコヒーレント追加を防止するために、ソフトセル分割が具現され得る。
本発明の実施形態によるULソフトセル分割を可能にする方法について、下記のように提供される。
方法2:ソフトセル分割を遂行するように構成されるUEは、少なくとも部分的にUEのCSI-RS構成、例えば上記した定義されたCSI-RS-Configに含まれているresourceConfig(RC)、subframeConfig(SC)、及びantennaPortsCount(APC)のうち少なくとも一つに基づいてUL RSベースシーケンスを生成する。ここで、
subframeConfig∈{0,1,…,31}は、CSI-RSが上記した<表1>により送信されるサブフレームを決定する。
antennaPortsCount∈{1,2,4,8}は、CSI-RSが送信されるアンテナポートの個数を決定する。
resourceConfig∈{0,1,…,154}は、CSI-RSが上記した<表2>により送信されるサブフレームでantennaPortsCountに対応するCSI-RSパターンを決定する。
方法2の図示のために、図8を考慮して、マクロ0は、CSI-RS構成1によりCSI-RSを送信し、RRH1はCSI-RS構成2によりCSI-RSを送信し、RRH2はCSI-RS構成3によりCSI-RSを送信する。ここで、3個のCSI-RS構成は、下記のように定義される。
CSI-RS構成1は、少なくとも次のようにフィールドを含む。
resourceConfig=RC1
subframeConfig=SC1
antennaPortCount=APC1
CSI-RS構成2は、少なくとも次のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC2
subframeConfig=SC2
antennaPortCount=APC2
CSI-RS構成3は、少なくとも次のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC3
subframeConfig=SC3
antennaPortCount=APC3
図8において、UE1、UE2、及びUE3は、Rel-10特徴だけでなくRel-11で導入された新たな特徴を実現する向上したUEである。
一実施形態(以下、実施形態0Aと称する)において、UE0は、ソフトセル分割を遂行するように構成されず、CSI-RS構成1で構成される。UE0は、ベースシーケンス
で生成されたPUSCHDM-RS及びPUCCHを送信する。ここで、ベースシーケンスは、上記したRel-8メカニズムにより生成される。
一実施形態において、UE0は、Rel-8UEである。他の実施形態において、UE0は、Rel-9UEである。もう一つの実施形態において、UE0はRel-10 UEである。さらに、他の実施形態において、UE0はRel-11 UEであり、Rel-11 UEは、ソフトセル分割を実現するためにシグナリングを受信していない。
一実施形態(以下、実施形態4と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。UE1はベースシーケンス
を用いて生成されたPUSCHDM-RSとPUCCHのうち少なくとも一つを送信する。ここで、シーケンスグループ番号uは、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つに基づいて生成される。u∈{0,1,…,29}を決定する一部実施形態を挙げて以下に記載し、ここで、g(RC)はRC=RC1の関数である。
g(RC)を決定する一部代替方式は、下記のように記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
しかしながら、疑似ランダムシーケンスc(i)は異なって初期化される。疑似ランダムシーケンスc(i)に対する初期値シードcinitを決定する一部例の数式は、下記のようである。
ここで、ΔCSI−RSは、ICSI−RS=SC1を有する<表2>に定義されているCSI-RSサブフレームオフセットであり、ICSI−RS=SC1であり、g(RC)はRC=RC1の関数である。g(RC)を決定する一部代替方式は、次のように記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
ここで、ΔCSI−RSは、ICSI−RS=SC1を有する<表2>に定義されているCSI-RSサブフレームオフセットであり、ICSI−RS=SC1であり、g(RC)はRC=RC1の関数である。g(RC)を決定する一部代替方式は、次のように記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
PUSCHシーケンス-シフトパターン
他の代替方式では、PUSCHシーケンスシフトパターンは、Rel-8UE動作により決定され、それによってソフトセル分割は、PUSCHに適用されない。
PUSCHシーケンスシフトパターン
は、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つに基づいて決定され、それによってソフトセル分割を可能にする。PUSCHシーケンスシフトパターンを決定する一部例の数式は、下記のようである。ここで、g(RC)は、RC=RC1の関数である。
ここで、ΔCSI−RSは、ICSI−RS=SC1を有する<表2>で定義されるCSI-RSサブフレームオフセットであり、ICSI−RS=SC1である。
g(RC)を決定する一部代替方式は、以下のように記載される。
g(RC)=RC、g(RC)は、FDDの場合に対応する1ポート又は2ポートCSI-RSパターンに基づいて20個の可能な値を有する場合。
g(RC)=RCmod10、g(RC)がFDDの場合に対応する4ポートCSI-RSパターンに基づき、10個の可能な値を有する場合、すなわち、2個のCSI-RSパターンが同一の4ポートCSI-RSパターンに属している場合、2個の1ポート又は2ポートCSI-RSパターンが同一のg(RC)をもたらす場合、
に対する一例の数式は、PUCCHのソフトセル分割でなく、PUSCHのソフトセル分割を可能にする。
他の実施形態(以下、実施形態9と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。UE1はベースシーケンス
で生成されるPUSCH DM-RS及びPUCCHのうち少なくとも一つを送信する。ここで、シーケンスグループ番号uは、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つだけでなく追加的パラメータXに基づいて生成される。一実施形態において、パラメータXは、RRC階層でUE-特定するように明示的にシグナリングされる。他の実施形態において、パラメータXは、DCIフォーマットで動的にへシグナリングされる。もう一つの実施形態において、パラメータXは、この実施形態でシーケンスグループ番号uだけでなく、実施形態2のようにUE-RSスクランブリング初期値nSCID2を決定するために使用される。
がRC=RC1、SC=SC1、APC=APC1の関数であると仮定する場合、実施形態4により、RC1、SC1、APC1、及びXに基づいてu∈{0,1,…,29}を決定するための一部例の数式は、次のように記載される。
ここで、Xの追加は、eNodeBがUE-RSスクランブリング初期値cinitを選択する、例えばCSI-RS構成により構成されるUE-RSスクランブリングと異なるUE-RSスクランブリングをUEに対して意図的に構成する柔軟性を有するようにする。
ここで、ΔCSI−RSは、ICSI−RS=SC1を有する<表2>に定義されるCSI-RSサブフレームオフセットであり、ICSI−RS=SC1であり、g(RC)=RC1の関数である。g(RC)を決定する一部代替方式は、以下に記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
他の実施形態(以下、実施形態10と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1を用いて構成される。UE1は、ベースシーケンス
を用いて生成されるPUSCH DM-RS及びPUCCHのうち少なくとも一つを送信する。ここで、シーケンスグループ番号uは、RC1、SC1、及びAPC1のうち少なくとも一つだけでなく信号がPUSCH DM-RSであるか、あるいはPUCCHであるかによって生成される。
一実施形態において、信号がPUSCH DM-RSである場合、UEは、uを生成し、それによってソフトセル分割を可能にする。この信号がPUCCHである場合、UEは、Rel-8UE動作によってuを生成する。信号がPUSCH DM-RSである場合、UEは、RC1、SC1、及びAPC1を使用する実施形態4〜実施形態9の例に従ってu∈{0,1,…,29}を生成する。信号がPUCCH である場合、UEは、Rel-8手順に従ってu∈{0,1,…,29}を生成する。この方式の利点は、eNodeBが異なるCSI-RS構成を用いて構成される異なるUEから送信されるPUCCHシーケンスを直交化し、同時にシステムは、PUSCHに対するソフトセル分割利得を獲得することができる。
他の実施形態において、信号がPUCCHである場合、UEは、uを生成し、したがってソフトセル分割を可能にする。この信号がPUSCH DM-RSである場合、UEは、Rel-8UE動作によってuを生成する。信号がPUCCHである場合、UEは、RC1、SC1、及びAPC1を用いて実施形態4〜実施形態9での例に従ってu∈{0,1,…,29}を生成する。信号がPUSCH DM-RSである場合、UEは、Rel-8手順に従ってu∈{0,1,…,29}を生成する。この方式の利点は、eNodeBが異なるCSI-RS構成で構成された異なるUEから送信されるPUSCH DM-RSを直交化しており、同時にシステムはPUCCHに対するソフトセル分割利得を獲得することができる。
他の実施形態(以下、実施形態11と称する)において、CoMP動作に対して、UE2は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2を用いて構成される。この実施形態において、UE2は、ソフトセル分割を可能にするシーケンスグループ番号u∈{0,1,…,29}を決定するために2個の構成のうち1個のCSI-RS構成を識別する。1個のCSI-RS構成が決定されると、UE2は、1個のCSI-RS構成のフィールド値に基づいてu∈{0,1,…,29}を計算し、ベースシーケンス
を用いて生成されるPUSCH DM-RS及びPUCCHのうち少なくとも一つを送信する。ここで、u∈{0,1,…,29}を計算する一部例の方法は、実施形態4〜実施形態10で説明される。UE2が2個の構成のうちu∈{0,1,…,29}を決定するために使用される1個のCSI-RS構成を決定する一部例の方法は、実施形態3で説明される。
他の実施形態(以下、実施形態12と称する)において、UE1は、ソフトセル分割を遂行するように構成され、CSI-RS構成1で構成され、PUSCHを送信するためにスケジューリングされる。
UL/DLソフトセル分割−ソフトセル分割の構成
一実施形態において、図7又は図8に示すUE1は、RRC階層でソフトセル分割を遂行することを示す情報エレメント(IE)を受信し、するとUE1は、ダウンリンクUE-RS及びアップリンクRS/PUCCHのためにソフトセル分割を遂行するように構成される。一実施形態において、IEは、<表3>に示すようにソフトセル分割をトグリング(toggling)オン又はオフする1ビットフィールドである。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1がRel-11 CSI-RS構成を受信する場合、UE1は、ダウンリンクUE-RS及びアップリンクRS/PUCCHに対してソフトセル分割を遂行するように構成される。ソフトセル分割をトグリングオン又はオフすることに対する例示メカニズムは、<表4>に示すようである。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1がRel-11 CSI-RS構成を受信する場合、UE1は、ダウンリンクUE-RSのみに対してソフトセル分割を遂行するように構成される。このシグナリングは、ULソフトセル分割がULソフトセル分割を通じなくては大きく有益でないシナリオに対して使用可能である。ソフトセル分割をトグリングオン又はオフする例示メカニズムは、<表5>に示すようである。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1がE-PDCCHを受信するように構成される場合、UE1は、ダウンリンクUE-RS及びアップリンクRS/PUCCHに対してソフトセル分割を遂行するように構成される。ソフトセル分割をトグリングオン又はオフする例示メカニズムは、<表6>に示す。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1が実施形態2及び実施形態9のようにパラメータXを受信する場合、UE1は、ダウンリンクUE-RS及びアップリンクRSに対してソフトセル分割を遂行するように構成される。ソフトセル分割をトグリングオン又はオフする例示メカニズムは、<表7>に示す。
アップリンクソフトセル分割-PUCCHリソース割り当て
レガシーシステム(3GPP LTE Rel8,9,10)において、HARQ-ACK(PUCCHフォーマット1a/1b)を伝達するPUCCHリソースは、UEのHARQ-ACKフィードバックがPDCCHにより動的にスケジューリングされるPDSCHのためのことである場合、UEに対して動的に構成される。
スロットnsでPUCCHの送信に使用される物理リソースブロックは、次のように与えられる。
Rel-11システムにおいて、一つのタイプ(タイプ1)のUEは、PUCCHに対するULソフトセル分割を実現し、一方、他のタイプ(タイプ0)のUEはPUCCHに対するULソフトセル分割を実現しない。2個のタイプのUE間の干渉及びそのシステム性能に対する否定的影響を減少させるために、各PRBで一つのタイプのIEのみを多重化することが有利である。図9は、このようなコンセプトを示す。図9に示すように、PRB#0は、Rel-8メカニズムによりPUCCHを送信するタイプ0UEのみにより使用される。一方、PRB#1及びPRB#2は、ソフトセル分割を用いてPUCCHを送信するタイプ1UEのみにより使用される。
一実施形態において、図7又は図8に示すUE1は、ソフトセル分割を実現するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1は、ソフトセル分割を実現するように構成され、CSI-RS構成1を用いて構成される。
他の実施形態において、図7又は図8に示すUE1は、ソフトセル分割を具現するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。
一実施形態では、候補の個数N=4であり、それによって2ビット情報エレメント(IE)が、例えばDLグラントに対応するようにPDCCHに含まれる。
例えば、IEは、明示的2ビットフィールドとしてDLグラントに含まれる。
他の実施形態において、候補の個数N=2であり、それによって1ビット情報エレメント(IE)が例えば、DLグラントに対応するようにPDCCHに含まれる。
例えば、IEは、明示的1ビットフィールドとしてULグラントに含まれる。
他の実施形態において、図7又は図8に示したUE1は、ソフトセル分割を実現するように構成され、CSI-RS構成1を用いて構成される。その後、UE1は、PUCCHフォーマット1/1a/1bリソースを決定し、DLグラントの位置に基づいて、すなわちPDCCH又はE-PDCCHがHARQ-ACKフィードバックと関連したDLグラントを伝達するために使用されるか否かに基づいてUE1のベースシーケンスを異なって生成する。E-PDCCHに対して、図6を参照すする。一実施形態において、UE1は、UE1が<表10>に示すようにE-PDCCH領域でDLグラントを受信する場合、PUCCHフォーマット1/1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成する。
REF3のセクション5.1.2で、PUCCH電力制御は、次のように説明される。
サービングセルcが基本セルである場合、サブフレームiで物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)送信のためのUE送信電力PPUCCHの設定は、次のように定義される。
ここで、PCMAX,c(i)は、サービングセルcに対してサブフレームiで構成されたUE送信電力である。
パラメータΔF_PUCCH(F)は、上位階層により提供される。各 ΔF_PUCCH(F)値は、PUCCHフォーマット1aに関連したPUCCHフォーマット(F)に対応し、ここで、各PUCCHフォーマット(F)は、REF3の<表5.4-1>に定義される。
PO_PUCCHは、上位階層により提供されるパラメータPO_NOMINAL_PUCCHと上位階層により提供されるパラメータの和で構成されるパラメータである。
δPUCCHは、UE-特定訂正値であり、TPC命令と称され、基本セルのためにDCIフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2/2B/2Cを用いてPDCCHに含まれ、あるいはそのCRCパリティビットがTPC-PUCCH-RNTIでスクランブリングされるDCIフォーマット3/3Aを用いてPDCCHで他のUE-特定PUCCH訂正値とジョイント符号化して送信される。
UEは、DRXに存在する場合を除いてはサブフレームごとにUEのTPC-PUCCH-RNTIを用いてDCIフォーマット3/3AのPDCCHを復号化し、UEのセル無線ネットワーク臨時識別子(C-RNTI)又はSPS C−RNTIを用いてDCIフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2/2B/2Cの一つあるいは数個のPDCCHを復号化することを試みる。UEが基本セルに対してDCIフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2/2b/2Cを用いてPDCCHを復号化し、対応する検出されたRNTIがUEのC-RNTI又はSPS C-RNTIと同一である場合、UEは、セクション10.1のようにDCIフォーマットに含まれているTPCフィールドがPUCCHリソースを決定するために使われない限り、PDCCHで提供されるδPUCCHを使用する。一方、UEがDCIフォーマット3/3Aを用いてPDCCHを復号化する場合、UEは、PDCCHで提供されるδPUCCHを使用する。そうでない場合、UEはδPUCCH=0dBを設定する。
ここで、g(i)は、現在のPUCCH電力制御調整状態であり、g(0)はリセット後最初の値である。FDDに対して、M=1及k0=4である。TDDに対して、M及びkmの値は<表10.1,3.1-1>で与えられる。
DCIフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2/2b/2Cを用いてPDCCHでシグナリングされるδPUCCHdB値は、数78で与えられる。DCIフォーマット1/1A/2/2A/2B/2Cを使用するPDCCHがSPS活性化PDCCHとして有効であり、あるいはDCIフォーマット1Aを使用するPDCCHがSPS解除PDCCHで有効である場合、δPUCCHdは0dBである。DCIフォーマット3/3Aを使用するPDCCHでシグナリングされるδPUCCHdB値は、<数78>又は<数79>で上位階層により準静的に構成される場合のように与えられる。
PO_UE_PUCCH値が上位階層により変更される場合、g(0)=0である。そうでないと、g(0)=ΔPrampup+δmsg2である。ここで、δmsg2は、ランダムアクセス応答で指示されるTPC命令であり、これはセクション6.2を参照する。また、ΔPrampupは、上位階層により提供される最初のプリアンブルから最後のプリアンブルまでの全体電力ランプアップ(ramp-up)である。
UEが基本セルに対してPCMAX,cに到達される場合、基本セルに対する正のTPC命令は、累積されない。UEが最小電力に至った場合、負のTPC命令は、累積されない。UEは、PO_UE_PUCCH値が上位階層により変更される場合、あるいはUEがランダムアクセス応答メッセージを受信する場合に累積をリセットする。iがTDDでアップリンクサブフレームでない場合には、g(i)=g(i−1)である。
ダウンリンク動的UE-RSスクランブリング
図10は、本発明の一実施形態による異種ネットワーク(heterogeneous network)におけるダウンリンク送信を示す。図7に示すように、図10は、LTE-A Rel-11 CoMPシナリオ4を示し、中央制御器は、マクロカバレッジで複数の送信ポイント(TP)(マクロ0、RRH1、及びRRH2)を制御する。一個の物理セルID
はマクロ及びRRHに割り当てられる。複数のUE(UE0〜UE5)は、マクロ及びRRHのうち一つ以上と通信する。一部の実施形態において、マクロ0、RRH1、及びRRH2の各々は、図1に示すようにeNB101〜103のうち一つ以上を示し、あるいは図7のマクロ0、RRH1、及びRRH2のうち一つ以上を示すことができる。同様に、各UE、UE0〜UE5は、図1のUE111〜116のうち一つ以上、あるいは図7のUE0〜UE3のうち一つ以上を表すことができる。
レガシーLTE規格(3GPP LTE Rel-10)によると、UEがDLデータ信号をどのTPから受信するかに関係なく、UEは、UE-特定復調基準信号(UE-RS)が初期アクセス手順の間に獲得される物理セルID
によりスクランブリングされることを期待する。3GPP TS36.211 v10.0.0のセクション6.10.3.1において、UE動作は、次のように説明されるUE-RSのスクランブリングに関するものである。
疑似ランダムシーケンス生成器は、各サブフレームの開始で
を用いて初期化される。ここで、アンテナポート7及び8に対して、nSCIDは、PDSCH送信と関連した最近のDCIフォーマット2B又は2Cで<表6.10.3.1-1>により、スクランブリング識別子フィールドにより与えられる。アンテナポート7又は8でPDSCH送信に関連したDCIフォーマット2B又は2Cが存在しない場合、UEは、nSCIDを0として考慮する。アンテナポート9〜14に対して、UEは、nSCIDを0として考慮する。
上記したUE動作によると、マクロ0、RRH1、及びRRH2は、図10に示すように、同一の周波数帯域で異なるUEに同時に送信される場合、各UEで受信される他のTPからの干渉は、所望の信号にコヒーレントに追加され、それによって各UEは、所望の信号と干渉信号を区分できない。
この問題点を緩和させるために、UE-特定又はTP-特定UE-RSスクランブリングは、Rel-11 UEに対して導入できる。
同時に、Rel-11 UE及びRel-10あるいはRel-9UEのMU-MIMO UEペアリング(pairing)を可能にするために、Rel-11 UEに対するレガシーUE-RSスクランブリングを使用することも有益であり得る。このスクランブリングを可能にする2つの方法がこれから説明される。一つの方法は、DL/ULグラントDCIフォーマットでUE-RSスクランブリング方法の動的指示である。この方法は、UE-特定、TP-特定、及びRel-10互換可能なUE-RSスクランブリングのうち少なくとも2個からのUE-RSスクランブリング方法の動的割り当てを含む。
第2の方法は、UE-RSスクランブリング方法の準静的指示である。この方法は、UE-特定、TP-特定、及びRel-10互換可能なUE-RSスクランブリングのうち少なくとも2個からのUE-RSスクランブリング方法の(例えば、RRCシグナリングを通じて)準静的割り当てを含む。
図10は、異種ネットワークでサブフレームn及びn+1でのダウンリンク送信の実施形態を示す。UE0はRel-10 UEであるが、他のUE(UE1、UE2、UE3、UE4、及びUE5)は、Rel-11 UEである。図10に示すネットワークにおいて、次のような送信は、サブフレームnで発生する。
サブフレームnで、ネットワークは、干渉電力に対して深刻な影響せずに、サブフレームでUE4及びUE5(ここで、UE4はRRH1に近く位置しており、UE5はRRH2に近く位置しており、RRH2はRRH1から遠く離れて位置している)に対して同一のPRBをスケジューリングする。また、RRH1及びRRH2からの2個のUE-RSは、異なるUE-RSスクランブリング(初期化)を用いて受信器でコヒーレントに結合されない。このネットワークMU-MIMOは、Rel-10 UE0の復調性能に対する影響を及ぼさず、同時にRel-11 UE1及びRel-10 UE0に対する直交UE-RSを多重化して割り当てる。ネットワークMU-MIMOは、2個のRel-11 UE、すなわちUE2及びUE3に対して直交UE-RSを多重化して割り当てる。
一方、サブフレームn+1で、UE1及びUE2は、例えばUE1及びUE2がデータ受信を完了したので送信を受信しない。UEユーザー(population)変化によって、次のような送信がサブフレームn+1で発生する。
サブフレームn+1で、ネットワークは、干渉電力に対して深刻な影響しないサブフレームでUE4及びUE5(ここで、UE4はRRH1に近く位置し、UE5はRRH1から遠く離れて位置しているRRH2に近く位置する)に対して同一のPRBをスケジューリングする。さらに、RRH1及びRRH2からの2個のUE-RSは、異なるUE-RSスクランブリング(初期値)を用いて受信器でコヒーレントに結合されない。ネットワークMU-MIMOは、Rel-10 UE0の復調性能に対する影響せず、同時にRel-11 UE3及びRel-10 UE0に対する直交UE-RSを多重化して割り当てる。
ネットワーク処理量及び実現/スケジューリングの柔軟性を増加させるために、ネットワークがこれら多様で動的に変更される送信方式を效率的にサポートすることが望ましい。これら多様で動的な動作を可能にするために、制御シグナリング設計は、向上した(又はRel-11)UEに対して使われることができる。
TP-特定スクランブリングの実施形態
一実施形態において、TP-特定にスクランブリングされたUE-RSを受信するように構成されるUEに対して、UE-RSスクランブリングは、UEのCSI-RS構成(例えば、上記したCSI-RS-Config)の仮想セルID、resourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortsCountのうち少なくとも一つを少なくとも部分的に基づいて初期化される。ここで、IE subframeConfig∈{0,1,…,3}は、上記の<表1>によってCSI-RSが送信されるサブフレームを決定する。IE antennaPortsCount∈{1,2,4,8}は、CSI-RSが送信されるアンテナポートの個数を決定する。IE resourceConfig∈{0,1,…,154}は、上記した<表2>によってCSI-RSが送信されるサブフレームでantennaPortsCountに対応するようにCSI-RSパターンを決定する。仮想セルIDは、スクランブリングシーケンスを初期化するために使用される。
言い換えれば、UE-RSスクランブリングに対するcinitは、resourceConfig(RC)、subframeConfig(SC、又はICSI-RS)及びantennaPortsCount(APC)のうち少なくとも一つの関数として定義される。
一実施形態において、TP-特定するようにスクランブリングされたUE-RSを受信するように構成されるUEに対して、UE-RSスクランブリングは、UEのCSI-RS構成(例えば、上記したCSI-RS-Config)のresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortsCountのうち少なくとも一つを少なくとも部分的に初期化される。ここで、IE subframeConfig∈{0,1,…,31}は、上記の<表1>によってCSI-RSが送信されるサブフレームを決定する。IE antennaPortsCount∈{1,2,4,8}は、CSI-RSが送信されるアンテナポートの個数を決定する。IE resourceConfig∈{0,1,…,154}は、上記した<表2>によってCSI-RSが送信されるサブフレームでantennaPortsCountに対応するようにCSI-RS パターンを決定する。
言い換えれば、UE-RSスクランブリングに対するcinitは、resourceConfig(RC)、subframeConfig(SC、又はICSI-RS)、及びantennaPortsCount(APC)のうち少なくとも一つの関数として定義される。
この方法は、多くの利点を有する。一つの利点は、CoMPシナリオ4動作のためのCSI-RS構成に使用されるシグナリングに比べて、ソフトセル分割を可能にするために構成されるUE-RSスクランブリング初期値に対して追加的な信号を必要としない(あるいは少し必要とする)ということである。他の利点は、異なるTPは異なる時間-周波数リソースでCSI-RSを送信することが一般的であるため、CSI-RS構成がTP間に異なることがあるということである。このような特性によって、この方法は、異なるTPからDL信号を受信するUEが異なるようにスクランブリングされたUE-RSを用いてDL信号を受信することを保証する。
上記方法の説明のために、図10を考慮し、図10ではマクロ0はCSI-RS構成1によってCSI-RSを送信し、RRH1はCSI-RS構成2によりCSI-RSを送信し、RRH2はCSI-RS構成3によりCSI-RSを送信し、ここで、3個のCSI-RS構成は下記のように定義される。
CSI-RS構成1は、少なくとも下記のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC1
subframeConfig=SC1
antennaPortCount=APC1
virtualCellID=VCID1
CSI-RS構成2は、少なくとも下記のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC2
subframeConfig=SC2
antennaPortCount=APC2
virtualCellID=VCID2
CSI-RS構成3は、少なくとも下記のようなフィールドを含む。
resourceConfig=RC3
subframeConfig=SC3
antennaPortCount=APC3
virtualCellID=VCID3
図10において、UE1、UE2、及びUE3は、Rel-10特徴だけでなくRel-11で導入された新たな特徴を実現する進歩したUEである。
一部例のTP-特定スクランブリング初期値は、次のような実施形態で考慮される。
一実施形態において、UE1は、CSI-RS構成1で構成され、TP-特定スクランブリングされたUE-RSを受信するように構成される。UE1は、RRC構成されたTP ID又はCSI-RS構成1に基づく初期値cinitを有するスクランブリングシーケンスによりスクランブリングされるUE-RSとPDSCHを受信する。cinitに対する一部例は、以下に記載される。
nSCID2を決定する一部実施形態は下記のように説明され、ここで、Xは、UE-RSスクランブリング動作を制御するTPに対する手段を提供するパラメータである。例えば、
は、Nxビットパラメータである。一実施形態では、Xは、1ビット量である。Xのシグナリングに対して、3個の代替方式が下記のように記載される。
第1の代替方式(Alt0)において、パラメータXは、‘0’に固定され、シグナリングされない。第2の代替方式(Alt1)において、パラメータXは、RRC階層で準静的にシグナリングされる。第3の代替方式(Alt2)で、パラメータXは、DCIフォーマットで動的にシグナリングされる。
これら例において、ΔCSI−RSは、<表2>を用いてICSI−RS=SC1から導出されるCSI-RSサブフレームオフセットである。
関数g(RC)を決定する一部代替方式は、次のように記載される。
g(RC)=RC
g(RC)=RCmod10
一実施形態において、CoMP動作に対して、UE2は、2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2で構成される。また、UE2は、TP-特定するようにスクランブリングされるUE-RSを受信するように構成される。この実施形態で、UE2は、nSCID2を決定するために2個の構成のうち1個のCSI-RS構成を識別する。1個のCSI-RS構成が決定されると、UE2は、1個のCSI-RS構成のフィールド値に基づいてnSCID2を計算し、RRC構成されたTP ID又はCSI-RS構成1に基づいた初期値cinitを用いてスクランブリングされたUE-RSを受信する。cinitに対する一部例は、下記のようにリストされる。
UEが2個の構成の中でnSCID2と
のうち少なくとも一つを決定するために使用される1個のCSI-RS構成を決定する例示方法が説明される。
一つの例示方法(例示方法1)では、nSCID2と
のうち少なくとも一つを決定する1個のCSI-RS構成は、UEがE-PDCCHを受信するUEの基本TPのCSI-RS構成である。
他の例示方法(例示方法2)では、nSCID2と
のうち少なくとも一つを決定する1個のCSI-RS構成は、PHYシグナリングにより明示的に定義される。一実施形態において、1ビット情報フィールドは、下記の<表11>に示すように、2個のCSI-RS構成のうち一つを指示するためにUL DCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0/0A及びDCIフォーマット4)で導入される。
他の例示方法(例示方法3)において、nSCID2と
のうち少なくとも一つを決定する1個のCSI-RS構成は、RRCシグナリングにより明示的に定義される。一つの方法で、RRCシグナリングは、UEに対して構成される複数のCSI-RS構成の中で単一基本CSI-RS構成を識別する。この場合、基本CSI-RS構成のフィールド値は、nSCOD2と
のうち少なくとも一つを決定する。
CSI-RS構成1が基本CSI-RS構成であることを識別するために一実施形態のRRCシグナリング設計は、1ビットフラグ、すなわちCSI-RS構成が基本であるか否かを示す各CSI-RS構成に含まれているprimaryFlagフィールドを導入することである。primaryFlag=1である場合、関連したCSI-RS構成は基本である。primaryFlag=0である場合、関連したCSI-RS構成は基本でない。このようなRRCシグナリングメッセージの一例は、下記に示し、RRCシグナリングメッセージは、2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2を含み、CSI-RS構成1(CSI-RS1)は、primaryFlag=1に設定される、基本構成となるようにフラグされる。
他の方法で、1個のRRCシグナリングメッセージは、下記に示すような2個のCSI-RS構成、すなわちCSI-RS構成1及びCSI-RS構成2を含む。このシグナリングメッセージは、UE2に送信される。
その後、UE2は、nSCID2と
他の例示方法(例示方法4)において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最小g(RC)を有する。g(RC)=RCである一実施形態では、RC1=7及びRC2=15である場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。g(RC)=RCmod10である他の例において、RC1=7及びRC2=15である場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
他の例示方法(例示方法5)において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最小周期、すなわちTCSI-RSを有し、ここで、TCSI-RSは<表2>でICSI-RS=SCを用いて導出されるCSI-RS周期である。例えば、SC1がTCSI-RS=5を提供し、SC2はTCSI-RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。
他の例示方法(例示方法6)において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最大周期、すなわちTCSI-RSを有し、ここで、TCSI-RSは、<表2>でICSI−RS=SCで導出されたCSI-RS周期である。例えば、SC1がTCSI-RS=5を提供し、SC2がTCSI-RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
他の例示方法(例示方法7)において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最小周期、すなわちΔCSI-RSを有し、ここで、ΔCSI-RSは、<表2>でICSI−RS=SCで導出されたCSI-RSサブフレームオフセットである。例えば、SC1がTCSI-RS=5を提供し、SC2がTCSI-RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成2を使用する。
他の例示方法(例示方法8)において、nSCID2を決定する1個のCSI-RS構成は、最大周期、すなわちΔCSI-RSを有し、ここで、ΔCSI-RSは、<表2>でICSI−RS=SCで導出されたCSI-RSサブフレームオフセットである。例えば、SC1がΔCSI-RS=5を提供し、SC2がΔCSI-RS=10を提供する場合、UE2は、nSCID2を決定するためにCSI-RS構成1を使用する。
UE-特定スクランブリングの実施形態
一実施形態において、UE-特定するようにスクランブリングされたUE-RSを受信するように構成されたUEに対して、UE-RSスクランブリングは、RRCシグナリングされたパラメータRRC_SCIDを少なくとも部分的に基づいて初期化される。一部実施形態のUE-特定スクランブリング初期値は、次のような実施形態で考慮される。
一実施形態において、UE1は、UE-特定するようにスクランブリングされるUE-RSを受信するように構成され、UE1は、RRCパラメータRRC_SCID=nSCID2を受信する。その後、UE1は、
を用いて初期化されるスクランブリングシーケンスによりスクランブリングされるUE-RSとPDSCHを受信する。ここで、nSCID2は2と掛け、それによって初期値cinitは1ビット量であるnSCIDの独立的にnSCID2により変更される。
他の実施形態では、UE1は、UE-特定するようにスクランブリングされたUE-RSを受信するように構成され、UE1は、RRCパラメータRRC_SCID=nSCID2を受信する。すると、UE1は、
を用いて初期化されたスクランブリングシーケンスによりスクランブリングされるUE-RSとPDSCHを受信する。ここで、レガシーSC-ID nSCIDは除去され、nSCID2は単独でスクランブリング初期値を決定する。
他の実施形態において、UE1は、UE-特定にスクランブリングされるUE-RSを受信するように構成され、UE1は、RRCパラメータRRC_SCIDを用いてUE-RSスクランブリング初期値を生成するように指示される。
他の実施形態において、UE1は、UE-特定にスクランブリングされるUE-RSを受信するように構成され、UE1は、RRCパラメータRRC_SCIDを用いてUE-RSスクランブリング初期値を生成するように指示される。
他の実施形態において、UE1は、UE-特定するようにスクランブリングされたUE-RSを受信するように構成され、UE1はRRCパラメータRRC_SCIDを用いてUE-RSスクランブリング初期値を生成するように指示される。
DL/ULグラントDCIフォーマットにおけるUE-RSスクランブリング方法の動的指示
図10に示す異種ネットワークでダウンリンク送信を可能にするために、次のような方法が遂行できる。
動的PHYシグナリングは、UE-RSスクランブリング方法を指示するために、DLグラントDCIフォーマットで導入される。一実施形態で、新たなNビット情報エレメント(IE)(例えば、UE-RSスクランブリング方法IE)は、2N候補UE-RSスクランブリング方法のうちいずれか一つのUE-RSスクランブリング方法を指示するために、DLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。2個の候補UE-RSスクランブリング方法は、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリング、TP-特定UE-RSスクランブリング、及びUE-特定UE-RSスクランブリングから選択することができる。新たな1ビットIEで2個の状態(state)を示すことによって、ネットワーク(又はeNodeB)は、向上したUE(例えば、Rel-11 UE)に対する送信を柔軟にスケジューリングできる。
ネットワークは、第1のグループのUEのうち一つあるいは第2のグループのUEのうち一つと向上したUE(例えば、Rel-11 UE)のMU-MIMOペアリングを動的に変更できる。ネットワークは、向上したUE(例えば、Rel-11 UE)に対するSU-MIMOとMU-MIMOとの間の送信方式を動的に変更させ得る。ネットワークは、向上したUE(例えば、Rel-11 UE)に対する単一TP動作とCoMPスケジューリングとの間の送信方式を動的に変更させることができる。
TP-特定UE-RSスクランブリングが動的シグナリングによりUEに対して構成される場合、UEに対するUE-RSは、TP-特定するようにスクランブリングされる。例えば、UE-RSスクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC-構成されたTP IDに基づいて決定される。他の実施形態では、UE-RSスクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRCシグナリングにより構成されたCSI-RS構成(resourceConfig、subframeConfig、antennaPortCount)に基づいて決定される。
UE-特定UE-RSスクランブリングが動的シグナリングによりUEに対して構成される場合、UEに対するUE-RSは、UE-特定するようにスクランブリングされる。例えば、UE-RSスクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にUEに対して構成されたUE-RSスクランブリング初期値のための新たなRRCパラメータにより決定される。
UE-特定UE-RSスクランブリング割り当ては、UE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRCパラメータがUE-RSスクランブリング初期値
と同一になるUE-RSスクランブリング初期値cinitを生成するように構成できるため、TP-特定UE-RSスクランブリングより柔軟であり、UE-RSスクランブリング初期値
は、TP-特定パラメータ、例えばRRC構成されたTP ID又はCSI-RS構成によって決定されることに留意すべきである。UE-特定スクランブリングは、TP-特定スクランブリングが既に使用可能なTP-特定パラメータを用いて具現できるため、TP-特定スクランブリングに比べてより多くのオーバーヘッド、すなわちより多くのRRCシグナリングを要求することに留意すべきである。
DLグラントDCIフォーマット構成例
新たなDLグラントDCIフォーマットは、新たに導入されたUE-RSスクランブリング方法IEを含むように既存のDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)を拡張することによって構成することができる。
一実施形態において、新たなDLグラントDCIフォーマットは、NビットUE-RSスクランブリングIEのためにNビットを既存のDCIフォーマットに付加して構成される。他の実施形態において、新たなDLグラントDCIフォーマットは、SC-IDビットを再解析(又は代替)し、UE-RSスクランブリング方法IEのために必要な付加的ビットを追加することによって構成される。もう一つの実施形態において、新たなDLグラントDCIフォーマットは、SC-IDコードポイントを再解析(又は代替)し、UE-RSスクランブリング方法IEのために必要な付加的ビットを付加させることによって構成される。SC-IDフィールドが再解析される場合でも、nSCID値は、SC-IDコードポイントによって決定されていることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。例えば、DCIフォーマット2Bで、nSCIDは0又は1となることができ、<表6.10.3.1-1>によってスクランブリング識別子フィールドにより与えられる。
新たに導入されたUE-RSスクランブリング方法を挿入する、DCIフォーマット2Bを拡張する複数の実施形態のDCIフォーマット配列について、図11及び図12を参照して説明される。
一実施形態において、新たな1ビット情報エレメント(IE)、UE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法のうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット2Bに挿入される。新たな1ビットIEを新たなDLグラントDCIフォーマットに挿入するための2個の例示方法は、以下に説明する。
第1の例示方法で、(図11のDCIフォーマット2B-1により示す)新たなDCIフォーマットは、1ビットをDCIフォーマット2Bに付加させて定義され、ここで、新たに付加されるビットは、UE-RSスクランブリング方法を示すUE-RSスクランブリング方法IEに使用される。第2の例示方法で、(図11に示すDCIフォーマット2B-2により示す)新たなDCIフォーマットは、1ビットフィールド、例えばSC-IDビットの解析を除き、レガシーDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B)と同一である。新たなDCIフォーマットで、SC-IDビットは、UE-RSスクランブリング方法を指示するUE-RSスクランブリング方法IEとして再解析される(又は代替される)。
一つの実施形態で、新たな2ビット情報エレメント(IE)、UE-RSスクランブリング方法IEは、4個の候補UE-RSスクランブリング方法のうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット2Bに挿入される。新たな2ビットIEを新たなDLグラントDCIフォーマットに挿入するための2個の例示方法は、以下に説明される。
第1の例示方法で、(図12のDCIフォーマット2B-3により示す)新たなDCIフォーマットは、2ビットをDCIフォーマット2Bに付加して定義され、ここで新たに付加されるビットは、UE-RSスクランブリング方法を示すUE-RSスクランブリング方法IEのために使用される。第2の例示方法で、(図12のDCIフォーマット2B-4により示す)新たなDCIフォーマットは、1ビットフィールド、例えばSC-IDビットの除去を除き、レガシーDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B)と同一である。新たなDCIフォーマットで、SC-IDビットは、UE-RSスクランブリング方法を示す2ビットUE-RSスクランブリング方法IEとして再解析される(又は代替される)。
UE-RSスクランブリング方法IE実施形態
NビットUE-RSスクランブリング方法IEの複数の例示配列は、以下に<表12>、<表13>、<表14>、<表15>、<表16>、及び<表17>を参照して説明される。
一実施形態において、<表12>に定義される、新たな1ビット情報エレメント(IE)であるUE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法:Rel-10互換可能(セル特定)UE-RSスクランブリング及びTP-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の実施形態において、スクランブリング初期値cinitはCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより少なくとも部分的に決定される。
<表12>に定義されている1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによって、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな1ビットIEを設定することにより、図10に示したダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置し、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置し、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、TP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE2及びUE3は、マクロに関連される。2個のRel-11 UEのUE-RSは、この場合、2個のUEがマクロに存在する同一のTPと関連される限り、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、<表13>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEである新たな1ビット情報エレメント(IE)は2個の候補UE-RSスクランブリング方法:Rel-10互換可能(セル-特定)UE-RSスクランブリング及びUE-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。
UE-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRC構成されたパラメータにより決定される。
<表13>のように定義された1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによって、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな1ビットIEを設定して新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオで、UE4及びUE5は両方ともサブフレームnで1ビットIE=1、すなわちUE-特定UE-RSスクランブリングを使用して構成される。ネットワークは、UE4及びUE5に対して異なるRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE4及びUE5に対して2個のUE-RSは、受信器でコヒーレントにで結合されず、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一でない。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4がRRH1に近く位置し、一方、(RRH1から遠く離れて位置する)UE5がRRH2に近く位置するために、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。UE-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSは直交的に多重化され、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一である。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、同時に直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、<表14>に定義されている新たな1ビット情報エレメント(IE)であるUE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法:UE-特定UE-RSスクランブリング及びTP-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。一実施形態で、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の実施例で、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより決定される。
UE-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。一実施形態で、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRC構成されたパラメータにより決定される。
<表14>のように定義された1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによって、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな1ビットIEを設定して新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置し、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置し、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRCパラメータは、Rel-10 UE-RSと同一のUE-特定UE-RSスクランブリング初期値を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3は両方ともサブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、TP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。2個のRel-11 UEのUE-RSは、この場合、2個のUEが同一のTP(この場合、同一のTPはマクロ)と関連される限り、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化され得る。
他のシナリオで、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=0、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRCパラメータは、Rel-10 UE-RSと同一のUE-特定UE-RSスクランブリング初期値を生成するように構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
他の実施形態で、新たな1ビット情報エレメント(IE)である<表15>に定義されているとようなUE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法:第1のスクランブリング初期値cinit,0によるUE-特定UE-RSスクランブリング及び第2のスクランブリング初期値cinit,1によるUE-特定UE-RSのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためのDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。
ここで、cinit,0は、UE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID0に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータを少なくとも部分的に基にして決定される。同様に、cinit,1はUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID1に対する第2の新たなRRC構成されたパラメータを少なくとも部分的に基にして決定される。
<表15>のように定義された1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによって、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな1ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すようなダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオで、UE4及びUE5は両方ともサブフレームnで1ビットIE=1、すなわち第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを使用して構成される。ネットワークは、UE4及びUE5に対して異なるRRC_SCID0を割り当て、それによってUE4及びUE5に対する2個のUE-RSは、受信器でコヒーレントにで結合されず、あるいは2個のスクランブリング初期値を同一でない。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4がRRH1に近く位置し、一方、(RRH1から遠く離れて位置する)UE5がRRH2に近く位置するため、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。UE-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID1は、RRC_SCID1がRel-10 UE-RSと同一のUE1のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対する2個のUE-RSが直交的になるためにUE2及びUE3に対して同一のRRC_SCID0を割り当てる。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化され得る。
他のシナリオで、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=1、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID1は、RRC_SCID1がRel-10 UE-RSのcinit,1と同一のUE3のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな1ビット情報エレメント(IE)である<表16>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法:固定されたnSCIDを有するRel-10互換可能(セル-特定)UE-RS及びTP-特定UE-RSスクランブリングのうち、UE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。一例で、nSCIDは0に固定される。他の例では、nSCIDは、1に固定される。nSCIDを定数として設定する場合、1ビットシグナリングオーバーヘッドが節約できる。したがって、新たなDLグラントDCIフォーマットは、図11のDCIフォーマット2B-2と図12のDCIフォーマット2B-4のように、DCIフォーマット2BからSC-IDビットを除去してUE-RSスクランブリング方法IEにより代替することによって配列され得る。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。一実施形態で、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の実施例で、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより決定される。
<表16>のように定義された1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のシナリオのように新たな1ビットIEを設定することによって、図10に示したダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置し、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置し、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、TP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE2及びUE3は、マクロに関連される。2個のRel-11 UEのUE-RSは、この場合、2個のUEがマクロである同一のTPと関連される限り、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな1ビット情報エレメント(IE)である<表17>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、2個の候補UE-RSスクランブリング方法:固定されたnSCIDを有するRel-10互換可能(セル-特定)UE-RSスクランブリング及びUE-特定UE-RSスクランブリングのうち、UE-RSスクランブリング方法を示すためのDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。一例で、nSCIDは0に固定される。他の例では、nSCIDは1に固定される。nSCIDを定数として設定する場合、1ビットシグナリングオーバーヘッドが節約できる。したがって、新たなDLグラントDCIフォーマットは、図11のDCIフォーマット2B-2と図12のDCIフォーマット2B-4のように、DCIフォーマット2BからSC-IDビットを除去してUE-RSスクランブリング方法IEにより代替することによって配列され得る。
UE-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRC構成されたパラメータにより決定される。
<表17>のように定義された1ビットUE-RSスクランブリング方法IEによって、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな1ビットIEを設定して新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわちUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE4及びUE5に対して、異なるRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE4及びUE5に対する2個のUE-RSは、受信器でコヒーレントに結合されず、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一でない。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置され、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置するので、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。UE-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで1ビットIE=1、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSは直交的に多重化され、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一である。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で1ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、同時に直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな2ビット情報エレメント(IE)又は<表18>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、3個の候補UE-RSスクランブリング方法:Rel-10互換可能(セル-特定)UE-RSスクランブリング、UE-特定UE-RSスクランブリング、及びTP-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。UE-RSスクランブリング方法IEが1個以上のステートを有する場合、ネットワークは、より効率的なUEスケジューリング/ペアリングを遂行することができる。
UE-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRC構成されたパラメータにより決定される。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の例では、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより決定される。
<表18>のように定義された2ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のシナリオのように新たな2ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することによって、図10に示したダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=2、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置され、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置し、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
他のシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=1、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSは直交的に多重化され、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一である。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、同時に直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな2ビット情報エレメント(IE)である<表19>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、3個の候補UE-RSスクランブリング方法:Rel-10互換可能(セル-特定)UE-RSスクランブリング、UE-特定UE-RSスクランブリング、及びTP-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。UE-RSスクランブリング方法IEが1個以上のステートを有する場合、ネットワークは、より効率的なUEスケジューリング/ペアリングを遂行することができる。一例で、nSCIDは0に固定される。他の例では、nSCIDは、1に固定される。nSCIDを定数として設定する場合、2ビットシグナリングオーバーヘッドが節約できる。したがって、新たなDLグラントDCIフォーマットは、図11のDCIフォーマット2B-2と図12のDCIフォーマット2B-4のように、DCIフォーマット2BからSC-IDビットを除去してUE-RSスクランブリング方法IEにより代替することによって配列され得る。
UE-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値に対する新たなRRC構成されたパラメータにより決定される。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の例としては、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより決定される。
<表19>のように定義された2ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のシナリオのように新たな2ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することによって、図10に示したダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=2、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置し、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置するので、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=1、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSは直交的に多重化され、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一である。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、同時に直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな2ビット情報エレメント(IE)である<表20>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、3個の候補UE-RSスクランブリング方法:第1のスケジューリング初期値、例えばcinit,0による、UE-特定UE-RSスクランブリング、第2のスケジューリング初期値、例えばcinit,1によるUE-特定UE-RSスクランブリング、及び第2のスケジューリング初期値、例えばcinit,2によるUE-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を表すためのDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。UE-RSスクランブリング方法IEで一つ以上のステートを有する場合、ネットワークは、より柔軟なUEスケジューリング/ペアリングを遂行することができる。
ここで、cinit,0は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えば、RRC_SCID0に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,1は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID1に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,2は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID2に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。
<表20>のように定義された2ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな2ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すようなダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオで、UE4及びUE5は両方ともサブフレームnで2ビットIE=2、すなわち第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを使用して構成される。ネットワークは、UE4及びUE5に対して異なるRRC_SCID2を割り当て、それによってUE4及びUE5に対する2個のUE-RSは、受信器でコヒーレントに結合されず、あるいは2個のスクランブリング初期値を同一でない。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4がRRH1に近く位置し、一方、(RRH1から遠く離れて位置する)UE5がRRH2に近く位置するため、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。UE-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで2ビットIE=1、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID1は、Rel-10 UE-RSのcinit,1と同一のUE1のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=0、すなわち、第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC_SCID0を割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSが直交的になる。この2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化され得る。
他のシナリオで、UE3は、サブフレームn+1で2ビットIE=1、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID1は、Rel-10 UE-RSのcinit,1と同一のUE3のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな2ビット情報エレメント(IE)である<表21>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、4個の候補UE-RSスクランブリング方法:第1のスケジューリング初期値、例えばcinit,0によるUE-特定UE-RSスクランブリング、第2のスケジューリング初期値、例えばcinit,1によるUE-特定UE-RSスクランブリング、及び第2のスケジューリング初期値、例えばcinit,2によるUE-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法と、第2のスケジューリング初期値、例えばcinit,3によるUE-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためのDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。UE-RSスクランブリング方法IEで2つ以上のステートを有する場合、ネットワークは、より柔軟なUEスケジューリング/ペアリングを遂行することができる。
ここで、cinit,0は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えば、RRC_SCID0に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,1は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID1に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,2は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID2に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,3は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID3に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに従って決定される。
<表21>のように定義された2ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のようなシナリオのように新たな2ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することにより、図10に示すようなダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオで、UE4及びUE5は両方ともサブフレームnで2ビットIE=2、すなわち第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを使用して構成される。ネットワークは、UE4及びUE5に対して異なるRRC_SCID2を割り当て、それによってUE4及びUE5に対する2個のUE-RSは、受信器でコヒーレントに結合されず、あるいは2個のスクランブリング初期値を同一でない。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4がRRH1に近く位置し、一方、(RRH1から遠く離れて位置する)UE5がRRH2に近く位置するため、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。UE-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで2ビットIE=1、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID1は、Rel-10 UE-RSのcinit,1と同一のUE1のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=0、すなわち、第1のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC_SCID0を割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSが直交的になる。この2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化され得る。
他のシナリオで、UE3は、サブフレームn+1で2ビットIE=3、すなわち、第2のUE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ここで、RRC_SCID3は、Rel-10 UE-RSのcinit,1と同一のUE3のcinit,1を生成するように構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSはRel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさず、直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、新たな2ビット情報エレメント(IE)である<表22>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEは、4個の候補UE-RSスクランブリング方法:Rel-10互換可能(セル特定)UE-RSスクランブリング、TP-特定UE-RSスクランブリング、第1のスクランブリング初期値、例えばcinit,0によるUE-特定UE-RSスクランブリング及び第2のスクランブリング初期値、例えばcinit,1によるUE-特定UE-RSスクランブリングのうち一つのUE-RSスクランブリング方法を示すためのDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。一例で、nSCIDは0に固定される。他の例では、nSCIDは、1に固定される。nSCIDを定数として設定する場合、2ビットシグナリングオーバーヘッドが節約できる。したがって、新たなDLグラントDCIフォーマットは、図11のDCIフォーマット2B-2と図12のDCIフォーマット2B-4のように、DCIフォーマット2BからSC-IDビットを除去してUE-RSスクランブリング方法IEにより代替することによって配列され得る。
ここで、cinit,0は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID0に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。cinit,1は、少なくとも部分的にUE-RSスクランブリング初期値、例えばRRC_SCID1に対する第1の新たなRRC構成されたパラメータに基づいて決定される。
TP-特定UE-RSスクランブリングを実現する複数の方法が存在する。例えば、スクランブリング初期値cinitは、少なくとも部分的にRRC構成されたTP-IDにより決定される。他の例としては、スクランブリング初期値cinitは少なくとも部分的にCSI-RS構成に含まれているresourceConfig、subframeConfig、及びantennaPortCountのうち少なくとも一つにより決定される。
<表22>のように定義された2ビットUE-RSスクランブリング方法IEによると、ネットワークは、次のシナリオのように新たな2ビットIEを設定し、新たなRRCパラメータを構成することによって、図10に示したダウンリンク送信を遂行することができる。
一つのシナリオにおいて、UE4及びUE5両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=2、すなわちTP-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。UE4はRRH1に関連され、UE5はRRH2に関連される。UE4は、RRH1に近く位置し、一方、UE5は、(RRH1から遠く離れて位置する)RRH2に近く位置するので、ネットワークは、干渉電力に対する深刻な影響なしにサブフレームでUE4及びUE5に対して同一のPRBをスケジューリングできる。TP-特定UE-RSスクランブリングは、RRH1及びRRH2から2個のUE-RSが受信器でコヒーレントに結合されないことを保証する。
他のシナリオで、UE1は、サブフレームnで2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE1及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化され、Rel-11 UE1及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼさずに直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオで、UE2及びUE3両方ともは、サブフレームnで2ビットIE=1、すなわち、UE-特定UE-RSスクランブリングを用いて構成される。ネットワークは、UE2及びUE3に対して同一のRRC UE-RSスクランブリング初期値パラメータを割り当て、それによってUE2及びUE3に対する2個のUE-RSは直交的に多重化され、あるいは2個のスクランブリング初期値パラメータは同一である。2個のRel-11 UEのUE-RSは、MU-MIMO動作に対して直交的に多重化することができる。
もう一つのシナリオにおいて、UE3は、サブフレームn+1で2ビットIE=0、すなわち、Rel-10互換可能UE-RSスクランブリングを用いて構成される。Rel-11 UE3及びRel-10 UE0は、同一のPRBでMU-MIMO多重化し、Rel-11 UE3及びRel-10 UE0のUE-RSは、Rel-10 UE0の復調性能に影響を及ぼすことなく、同時に直交的に多重化することができる。
他の実施形態において、<表23>に定義されているUE-RSスクランブリング方法IEである新たな2ビット情報エレメント(IE)は、4個の候補UE-RSスクランブリング方法のうち一つのUE-RSスクランブリング方法を指示するためにDLグラントDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2B/2C)に挿入される。
候補VC-IDのシグナルリングに対して、候補VC-IDは、RRCシグナルリングにより明示的に構成することができる。一方、候補VC-IDは、CSI-RS構成に構成されているVC-IDとなり得る。例えば、第1のVC-IDは第1のCSI-RS構成に含まれているVC-IDであり、第2のVC-IDは第2のCSI-RS構成に含まれているVC-IDである。
一実施形態において、UE-RSスクランブリング初期値は、指示されたVC-ID及びSCIID2を使用する次のような数式により遂行される。
動的シグナルリングの一例で、SCID2は、スクランブリング識別子がDCIフォーマット2B及び2Cに指示されている同一の方法で指示される。VC-IDは、<表24>に示すように、新たに付加されたビットにより示される。
アップリンクPUCCHリソース割り当て
一部レガシーシステム(3GPP LTE Rel 8,9,10)において、HARQ-ACK(PUCCHフォーマット1a/1b)を伝達するPUCCHリソースは、UEのHARQ-ACKフィードバックがPDCCHにより動的にスケジューリングされるPDSCHのためのことである場合、UEに対して動的に構成される。
一部Rel-11 UEは、UE-特定又はTP-特定UL RSベースシーケンス(タイプ1ベースシーケンス)を生成するように構成し、一方他のRel-11 UE及びレガシーUEは、3GPP Rel-8/9/10規格に従って(例えば、3GPP TS 36.211/36.212/36.213/ v8.x.x,v9.x.x.,v10.x.xにより)レガシー(セル-特定)UL RSベースシーケンス(タイプ0ベースシーケンス)を生成するように構成することができる。2つのタイプのUE間の干渉及びそのシステム性能に対する否定的な影響を減少させるために、各PRBで一つのタイプのベースシーケンスのみを使用して生成されたPUCCHを多重化することが有益である。図9は、このコンセプトを示す。
図9に示すように、PRB#0は、レガシー(Rel-8)メカニズムによってPUCCHを送信するタイプ0 UEのPUCCHのみにより使用される。しかしながら、PRB#1及びPRB#2は、UE-特定あるいはTP-特定ベースシーケンスを用いて生成されるPUCCHを送信するタイプ1 UEのPUCCHのみにより使用される。ここで、レガシーUL RSベースシーケンスを用いて生成されたPUCCHをマッピングするために使われるPRBはPUCCH PRBとして表され、これに反してUE-特定又はTP-特定ベースシーケンスを用いて生成されたPUCCHをマッピングするために使われるPRBはE-PUCCH PRBとして表される。
図9において、PUCCH PRBは、2個のゾーンに分割され、ここで第1のゾーン(ゾーン1)はPRB#0で構成され、第2のゾーン(ゾーン2)はPRB#1及びPRB#2で構成される。PUCCHゾーンは、次のうち少なくとも一つにより定義される。
PRBの集合
UL RSベースシーケンス
一例で、ゾーン1及びゾーン2は、下記の<表25>により定義される。
他の例で、ゾーン1及びゾーン2は、下記の<表26>により定義され、ここで値の共通集合は、2個のゾーンに対して
eNodeBは、各RPで受信された電力を等化させ、遠近効果(near-far effect)を防止するために、ゾーン特定UL電力制御(PC)を構成できる。ゾーン特定UL PCに対して、eNodeBは、PUCCH UL PCゾーン特定(zone-specifically)に対するパラメータのうち少なくとも一つを構成する。
PLcは、セル特定CRS又はRP特定CSI-RSに基づいてゾーン特定に測定できる。g(i)は、ゾーン-特定にアップデートされ得る。例えば、一つのタイプのTPC命令は、ゾーン1に対してg(i)をアップデートすることによって、ゾーン1のPPUCCH(i)をアップデートし、一方、他のタイプのTPC命令は、ゾーン2に対してg(i)をアップデートすることによってゾーン2のPPUCCH(i)をアップデートする。
N個のゾーンに対するゾーン-特定PCがUEに対して構成される場合、UEは、N PUCCH電力制御数式及び関連されたパラメータを記録する。例えば、UEが2個のPUCCHゾーン及び2個のゾーンに対するゾーン特定PCを用いて構成される場合、UEは、eNodeB命令に基づいて第1の(ゾーン特定)PC又は第2の(ゾーン特定)PC方法を用いてPUCCHを送信する。
また、一部Rel-11 UEは、例えば仮想セルIDの候補集合を指示するRRCシグナルリングによりUL RSシーケンスを生成するために複数の仮想セルIDを用いて構成することができる。
ここで、疑似ランダムシーケンスc(i)は、3GPP TS 36.211のセクション7.2により定義される。
これは、セル1に加入したUEのPUSCH DM-RSシーケンスをセル2に割り当てられたPUSCH DM-RSシーケンスに合せて調整するためである。例えば、セル2の物理セルID及びセル-特定ΔssがPCI及びDである場合、UE1のPUSCH DM-RSシーケンスをセル2のPUSCH DM-RSシーケンスに合せて調整するために、
これは、セル1に加入したUEのPUCCH DM-RSシーケンスをセル2に割り当てられたPUCCH DM-RSシーケンスに合せて調整するためである。
ここで、疑似ランダムシーケンスc(i)は、3GPP TS 36.211のセクション7.2により与えられる。
他の実施形態において、図8又は図10のUE1は、CSI-RS構成1を使用して構成され、UE-特定に又はTP-特定にスクランブリングされたDL UE-RSを受信するために構成される。その後、UE1は、PUCCHフォーマット1a/1bリソースを決定し、DL UE-RSスクランブリング方法に基づき、すなわちRel-10互換可能あるいはUE-特定/TP-特定UE-RSスクランブリングがHARQ-ACKフィードバックと関連したPDSCHに使用されるか否かに従ってUE1のベースシーケンスを異なって生成する。
一実施形態において、UE1は、PUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、<表27>に示すように、時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
<表27>で上記例を一般的に述べる場合、UE1は、PUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、<表28>及び<表29>に示すように、DL RSスクランブリング方法に基づいて時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
<表29>において、UE1は、<表28>に表すように、DL RSスクランブリング方法に基づいてPUCCHゾーンを決定する。PUCCHゾーン分割に対する一部の例は、<表25>及び<表26>で検索できる。
一例において、PUCCH送信のためのPUCCHゾーンは、対応するDLグラントDCIフォーマットにより指示される。これからPUCCHゾーンを指示する一部の例のコードポイントが説明される。
第1の実施形態において、新たなフィールドは、ACK/NACK送信に対するPUCCHゾーンを明示的に指示するDLグラントDCIフォーマットに添付される。一例として、2個の候補ゾーンのうち1個のゾーンを示すために、新たな1ビットフィールドは、DLグラントDCIフォーマットに添付される。下記の<表30>に一例を示す。
第2の実施形態において、PUCCHゾーンは、スクランブリングID値(例えば、Rel-10のDCIフォーマット2B及び2CでSCID)により黙示的に(implicitly)指示される。SCIDに対する2個の候補値が存在する場合、一つの指示方法例が<表31>に示される。4個の候補値が存在する場合には<表31>と類似した表が使用され得る。
第3の実施形態において、PUCCHゾーンは、VC-ID値、又はTP-IDにより黙示的に指示される。VC-ID又はTP-IDに対して2個の候補値が存在する場合、一つの指示方法例が<表32>に示されている。4個の候補値が存在する場合、<表32>に類似した表が使用可能である。
第4の実施形態において、PUCCHゾーンは、DLグラントの位置、すなわちDLグラントがPDCCH又はePDCCHで送信されるか否かに基づき、黙示的に指示される。一つの方法例は、下記の<表33>に示される。
他の実施形態において、PUCCH送信に対するPUCCH戦力制御方法は、対応するDLグラントDCIフォーマットにより指示される。これからPUCCH電力制御方法を指示する一部例のコードポイントが説明される。
第1の実施形態において、新たなフィールドは、ACK/NACK送信のためのPUCCH電力制御方法を明示的に指示するためにDLグラントDCIフォーマットに添付される。例えば、2個の候補ゾーンのうち一つのゾーンを指示するために、新たな1ビットフィールドは、DLグラントDCIフォーマットに添付される。一実施形態が、次の<表34>に示される。
第2の実施形態において、PUCCH PC方法は、スクランブリングID値(例えば、Rel-10のDCIフォーマット2B及び2CでSCID)により黙示的に指示される。SCIDに対して2個の候補値が存在する場合、一つの指示方法例は、下記の<表35>に示される。4個の候補値が存在する場合、<表35>に類似した表が使用可能である。
第3の実施形態において、PUCCH PC方法は、VC-ID値、又はTP-IDにより黙示的に指示される。VC-IDあるいはTP-IDに対して2個の候補値が存在する場合、一例の指示方法が<表36>に示される。4個の候補値が存在する場合、<表36>に類似した表が使用できる。
第4の実施形態において、PUCCH PC方法は、DLグラントの位置により、すなわちDLグラントがPDCCH又はePDCCHで送信されるか否かに基づき、黙示的に指示される。一実施形態の方法は、下記の<表37>に示される。
一部の実施形態において、A/N PUCCHに対するPUCCH PC方法及びPUCCHゾーンは、DLグラントDCIフォーマットのIEにより共同で指示される。ジョイント指示の一部実施形態は、<表38>、<表38>、<表39>、<表40>、及び<表41>に示される。
一実施形態において、図8又は図10に示すUE1は、TP-特定あるいはUE-特定UL RSシーケンスを生成するように構成され、CSI-RS構成1で構成される。
他の実施形態において、図8又は図10のUE1は、TP-特定又はUE-特定UL RSシーケンスを生成するために構成され、CSI-RS構成1で構成される。
一部の実施形態において、図8又は図10に示すUE1は、TP-特定又はUE-特定UL RSシーケンスを生成するために構成され、CSI-RS構成1で構成される。
一実施形態において、候補の個数N=4であり、それによって2ビット情報エレメント(IE)は、DLグラントに対応するように、PDCCHに含まれる。
一実施形態では、IEは、明示的に2ビットフィールドとしてDLグラントに含まれる。他の実施形態において、IEは、DLグラントでDL UE-RSスクランブリングを示すためのこれら値のうち少なくとも一つにより黙示的に指示される。DL UE-RSを示す値は、SCID、SCID2、VC-ID、TP-IDなどを含む。
他の実施形態において、候補の個数N=2であり、それによって1ビット情報エレメント(IE)は、例えばDLグラントに対応するPDCCHに含まれる。
一実施形態において、IEは、明示的1ビットフィールドとしてDLグラントに含まれる。他の実施形態において、IEは、DLグラントでDL UE-RSスクランブリングを示すための値のうち少なくとも一つにより黙示的に指示される。DL UE-RSを指示する値は、SCID、SCID2、VC-ID、TP-IDなどを含む。
が第2の範囲(例えば、PUCCH PRBの第2の集合に対応あるいは第2のPUCCHゾーンに対応)に存在する場合、UEは、第2のベースシーケンス生成方法を用いてPUCCH ACK/NACKを生成する。
一部の実施形態において、UL PC方法及びUL RSベースシーケンス生成方法は、下記の<表45>に示すように、値によりジョイント指示になる。
他の実施形態において、図8又は図10に示すUE2は、CSI-RS構成1,2で構成される。その後、UE2は、PUCCHフォーマット1a/1bリソースを決定し、HARQ-ACKフィードバックと関連するPDSCHをスケジューリングするDLグラントDCIフォーマットで指示される1ビットVCIDフィールド及びSC-ID値のうち少なくとも一つに基づいて異なるようにUE2のベースシーケンスを生成する。
noffset は、PDCCH又はePDCCHを搬送するDCIフォーマットでコードポイントにより指示できる。noffsetの一つの候補値は0にハード符号化ができることに留意すべきである。
一実施形態において、UE2は、<表46>に示すようにSC-IDによって時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。<表46>において、SC-IDの値はnoffsetを決定する。
他の実施形態において、UE2は、DL DCIフォーマット、例えばDCIフォーマット1A、2、2A、2B、2Cなどに含まれている明示的ビットにより時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。ここで、明示的ビットはnoffsetを決定する。
HARQ-ACKが送信されるPRBを決定する変数mに対して、2個の代替方式が説明される。
一実施形態において、UE2は、<表47>に示すようにダウンリンクDCIフォーマット(DLグラント)で1ビットVCIDフィールドによってPUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
他の実施形態において、UE2は、<表48>に示すように、DLグラントのSC-ID及び1ビットVCIDフィールド両方ともによってPUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
一実施形態において、UE2は、<表49>に示すように、ダウンリンクDCIフォーマット(DLグラント)で1ビットVCIDフィールドによりPUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
他の実施形態において、UE2は、<表50>に示すように、DLグラントのSC-ID及び1ビットVCIDフィールド両方ともにより、PUCCHフォーマット1a/1bに対するUL RSベースシーケンスを生成し、時間-周波数リソースにPUCCHフォーマット1a/1bをマッピングする。
他の実施形態において、図8又は図10に示すUE2は、CSI-RS構成1及び2で構成される。その後、UE2は、RRC構成された仮想セルID、又はVCIDに基づいてPUCCHフォーマット2/2a/2bリソースを決定してそのベースシーケンスを異なるように生成する。PUCCHフォーマット2/2a/2bは、周期的CQI/PMI/RI報告のために構成される。例えば、周期的CQI/PMI/RIに対するRel-11構成は、VCIDを含む。特に、周期的報告のためのRRCメッセージは、新たなフィールドVCIDを付加することによって構成することができる。他の実施形態において、CSI-RS構成は、VCID及び周期的CQI/PMI/RI構成を含む。
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。