使用を許可された1つまたは複数のコンピューティングデバイスから、モバイルデバイスが(1つまたは複数の)ある位置特定サービスなどを取得するのを可能にするために実施され得る、様々な技法が本明細書で説明される。
ある特定の実装形態では、Open Mobile Alliance(OMA)によって規定されるようなSUPL(Secure User Plane Location)などのユーザプレーン(UP)測位は、モバイルデバイス(たとえば、SUPL対応端末(SET))または別個のロケーションサーバ(たとえば、SUPL位置特定プラットフォーム(SLP))において取得される位置推定が位置特定サービスの一部として他のエンティティに対して利用可能にされ得る、枠組みを提供する。これらの位置推定を他のエンティティに対して利用可能にすることは、たとえば、緊急のサービスを提供すること、運転の道順を取得すること、または別のクライアントユーザの代わりにあるユーザの位置を特定することのような、特定の用途において有用であり得る。加えて、いくつかの例では、モバイルデバイスはまた、SLPと通信して測位支援データを取得し、(たとえば、SPS衛星および基地局からの)信号の取得および測定を助け、かつ/または、そのような測定から位置推定を計算することができる。測位支援データの例には、単にいくつか例を挙げると、モバイルデバイスがおおよそどこにあるかについての概略的な位置推定、正確な時間の基準、SPS信号の取得を支援するためのデータ、SPS暦データ、個々の基地局および/または屋内もしくは屋外にあり得る他のワイヤレスアクセスポイント(たとえば、位置座標、信号タイミング、信号強度、アンテナ特性)のデータがある。
1つの特定の例では、モバイルデバイス(たとえば、SET)は、ユーザデバイスが任意の特定の時間において位置し得る領域に対して全般に適用可能な位置特定支援データを有するホームSLP(H−SLP)のような、ホームロケーションサーバと関連付けられ得る。ここで、SETの現在の位置とは無関係に、SETは通常、H−SLPと通信して、測位支援データを取得することができる。典型的には、H−SLPは、SETユーザのホームワイヤレスネットワークに属し、またはそれと関連付けられ、SETユーザは、位置特定サービスの特定のセット(たとえば、H−SLPからの支援データまたは位置推定を要求するための能力、別のSETの位置特定を要求するための能力、定期的に、または特定の地理的エリアに入ったときもしくはそこから出たとき、位置特定を実行するための能力)のために、H−SLPの利用権を有する。したがって、SETは普通、特定の位置特定サービスを必要とするとき、(SUPLを使用して)H−SLPと通信することを期待する。
しかしながら、特定の環境では、H−SLPは、ナビゲーション支援を受ける際にSETが使用するのに、最良の測位支援データを有さないことがある。一例では、H−SLPは、SPSまたは基地局の暦などのような、屋外の測位のために利用可能である包括的な支援データを有し得るが、H−SLPは、屋内環境において使用するための測位支援データ(たとえば、屋内のデジタル地図、位置、屋内送信機の識別情報および無線特性)を有さないことがある。ここで、たとえば、屋内の位置に対して適用可能なそのような測位支援データは代わりに、SETに結合されたH−SLP以外のSLPから、利用可能になり得る。別の例では、SETがH−SLPから離れた領域または地方を移動しているとき、H−SLPは、屋外の基地局および他の屋外の送信機に対して適用可能な支援データを有さないことがあり、屋外での位置特定がさらに問題になる。
一実装形態では、関連付けられるH−SLPと通信しているSETは、特定の測位支援データなどのような、SETに対する位置に基づくサービスを提供でき、SETが位置している領域をカバーでき、H−SLPにおいて利用可能ではない、局所的なロケーションサーバ(たとえば、発見されたSLP(D−SLP))を発見することができる。ここで、SETは、たとえば、D−SLPを識別しD−SLPの能力を表すブロードキャストされた信号のローカルネットワークからの取得のような、いくつかの技法のいずれか1つを使用して、D−SLPを発見することができる。あるいは、SETに対してローカルなネットワークは、他のワイヤレスサービスに対してSETが接続する(たとえば、通話を行う、またはインターネットに接続する)とき、D−SLPの識別情報および/もしくはアドレスを提供することができ、または、SETによって要求されるとき、D−SLPアドレスおよび/もしくはD−SLPの識別情報を提供することができる。あるいは、SETは、異なる地理的エリアおよび/または異なるサービングネットワークと関連付けられる、D−SLPの識別情報および/またはアドレスで(たとえば、ホームネットワークまたはH−SLPによって)構成され得る。あるいは、SETは、H−SLPからD−SLPアドレスを要求することができる。1つの特定の実装形態では、SETがD−SLPアドレス自体を(たとえば、ローカルサービングネットワークから)見つけ、または発見できるとき、SETは、H−SLPと通信して、D−SLPから位置特定サービスなどを受け入れまたは受け取るための前提条件として、H−SLPからの許可を得ようとし得る。一実装形態では、H−SLPは、SETの位置がD−SLPによってサービスされる領域にある場合、D−SLPから位置特定サービスを取得するための許可をSETに与えることができる。
別の実装形態では、H−SLPは、SETユーザによって行われた緊急の通話に対する位置特定サービスをサポートし得る、新たに識別されたD−SLPおよび/または場合によっては新たに発見されたEmergency SLP(E−SLP)を表すデータを記憶することができる。ここで、たとえば、SETは、D−SLPの識別情報を提供する、ブロードキャストされた信号を得ることができる。SETは次いで、D−SLPの得られた識別情報をH−SLPに転送し、たとえば、D−SLPの能力の概要(たとえば、D−SLPの説明)と許可とを受け取り、D−SLPからの位置特定サービスにアクセスしそれを取得することができる。
以下でさらに詳細に説明されるように、いくつかの例示的な実装形態では、1つもしくは複数のD−SLPおよび/または1つもしくは複数のE−SLPは、許可ロケーションサーバ(たとえば、H−SLP)によって許可されると、プロキシとして機能することができ、それら自体が、(たとえば、H−SLPの代わりに)許可ロケーションサーバとして各々動作することができる。したがって、いくつかの条件のもとでは、1つまたは複数の許可ロケーションサーバがあることがあり、それらの1つまたは複数は、何らかの他のSLPのプロキシとして動作する、H−SLP、D−SLP、および/またはE−SLPを備え得る。たとえば、あるD−SLP「A」は、SETによって発見され、SETのためのH−SLPによるいくつかの位置特定サービスに対して許可され得る。しかしながら、D−SLP「A」は、SETがD−SLP「A」にアクセスするのをH−SLPが許可し得る地理的エリア全体で、適正な位置特定サービス(たとえば、支援データ、SETの位置)を提供できないことがある。たとえば、D−SLP「A」が、局所的な無線送信機、地図情報、地形情報などについての知識を有さない、または不完全な知識しか有さない、いくつかの建築構造物または屋外領域が、この地理的エリア内に存在することがあり、この結果として、SETは、D−SLP「A」から適正な位置特定サービスを受けられないことがある。これらの特定のエリアでは、SETは、位置特定サービスをより良好に提供できる別のD−SLP「B」を発見する必要があり得る。しかしながら、H−SLPは、そのようなより良好なD−SLP「B」についての知識を有さないことがあり、またはそれを許可できないことがある。たとえば、H−SLPは、H−SLPの事業者がD−SLP「A」の事業者と事業上の関係を有するが、D−SLP「A」によってサービスされるエリア内の他の事業者とは関係を有さない場合、D−SLP「A」について知っているだけであり得る。しかしながら、D−SLP「B」はD−SLP「A」の一般的なサービスエリア内にあるので、D−SLP「A」がD−SLP「B」について知り、D−SLP「B」を許可するのは可能であり得る。
本明細書で言及される「位置」または「位置推定」は、基準の地点に従った、物体または物(たとえば、SET)の所在と関連付けられる情報を指し得る。ここで、たとえば、そのような位置は、緯度および経度のような地理的座標として表され得る。あるいは、そのような位置は、住所、自治体または他の政府管轄区域、郵便番号および/または同様のものとして、表され得る。しかしながら、これらは特定の実施形態に従って位置がどのように表され得るかの例にすぎず、特許請求される主題はこれらの点について限定されない。SETは、たとえば、いくつかの(たとえば、4つ以上の)衛星送信機からの擬似距離の測定結果を相関付けることによって、GPS、GalileoまたはGlonassのような衛星測位システム(SPS)からのナビゲーション信号に少なくとも一部基づいて、その位置を推定することができる。あるいは、そのような位置は、モバイルデバイスの場所が、少なくとも、i)モバイルデバイスと通信システム(たとえば、基地局、フェムトセル、ホーム基地局、ワイヤレスLANアクセスポイント)との間でのメッセージの移動の時間を表す時間測定結果と、ii)SPS信号の移動の時間を表す時間測定結果との組合せから決定される、ハイブリッドシステムから推定され得る。位置はまた、地上信号の測定結果(たとえば、1つまたは複数の基地局およびワイヤレスLANアクセスポイントの、信号強度および/または信号タイミング)のみから、さらに、地上信号とSPS信号の測定結果の組合せから、決定されてよい。
以下でより詳細に説明されるように、ある例示的な実装形態によれば、モバイルデバイスは、許可ロケーションサーバから許可を取得して、許可ロケーションサーバに対するプロキシロケーションサーバとして動作し得る別のロケーションサーバの使用に進むことができる。ある例示的な実装形態では、許可ロケーションサーバは、モバイルデバイスのH−SLPであってよく、または、許可ロケーションサーバとして動作することをH−SLPによって許可されたロケーションサーバ(たとえば、D−SLP)であってよい。プロキシロケーションサーバは、許可ロケーションサーバのプロキシとしての役割において、1つまたは複数の他のロケーションサーバを、モバイルデバイスによる位置特定サービス関連のアクセスに対して許可されているものとして、さらに識別することができる。さらに、プロキシロケーションサーバは、許可ロケーションサーバのプロキシとしての役割において、プロキシロケーションサーバによって識別されるロケーションサーバの1つまたは複数を介して続いて取得され得るいくつかの位置特定サービスに関する情報を、モバイルデバイスからさらに取得することができる。
ある例示的な実装形態では、モバイルデバイスが許可ロケーションサーバから許可を取得し、許可ロケーションサーバに対するプロキシロケーションサーバとして動作する別のロケーションサーバの使用に進むと、モバイルデバイスは、ロケーションサーバの第1のセットを示す第1のメッセージをプロキシロケーションサーバに送信することができ、それに応答して、モバイルデバイスによる位置特定サービス関連のアクセスに対して許可されているものとしてロケーションサーバの第2のセットを示す第2のメッセージを、プロキシロケーションサーバから受信することができる。たとえば、ロケーションサーバの第1のセットは、(i)プロキシロケーションサーバがモバイルデバイスに対して以前に許可した可能性のある1つまたは複数のロケーションサーバのセットS1と、(ii)モバイルデバイスが発見し、以前にアクセスし、かつ/またはそうでなければ認識するようになった可能性のあるロケーションサーバを場合によっては含む、モバイルデバイスが許可されることを望み得る1つまたは複数のロケーションサーバのセットS2と、(iii)モバイルデバイスがアクセスできなかった、または以前にアクセスしたが適正なサービスを提供しなかったロケーションサーバを場合によっては含む、モバイルデバイスが許可されないことを望み得る1つまたは複数のロケーションサーバのセットS3とを識別することができる。いくつかの実装形態では、セットS1中のロケーションサーバの1つまたは複数は、セットS2またセットS3中に現れ得る。しかしながら、セットS2とセットS3の両方に現れるセットS1中のロケーションサーバは存在しないことがある。いくつかの他の例では、ロケーションサーバの第1のセットは、空集合を備え得る。ロケーションサーバの第2のセットは、たとえば、プロキシロケーションサーバがモバイルデバイスによる使用のために許可している1つまたは複数のロケーションサーバを識別することができる。いくつかの実装形態では、ロケーションサーバの第2のセットは、モバイルデバイスによる使用のためにプロキシロケーションサーバによって以前に許可されたロケーションサーバのセットS1を置き換えることができる。いくつかの例では、ロケーションサーバの第1のセットにおいて識別されるロケーションサーバの1つまたは複数はまた、プロキシロケーションサーバが以前に許可されたロケーションサーバを再許可することを望む場合、ロケーションサーバの第2のセットにも含まれ得る。いくつかの例では、第2のセット中の1つまたは複数のロケーションサーバを使用するための許可は、たとえば、時間、場所、サービスなどに関連する様々なパラメータに基づいて、条件付きであり得る。ロケーションサーバの第2のセットを取得すると、モバイルデバイスは、1つまたは複数のロケーションサービスに対して第2のセット中で識別されたそのような「許可された」ロケーションサーバの1つまたは複数に、選択的にアクセスすることができる。
いくつかの例示的な実装形態によれば、本明細書で提供される技法は、ホームSUPL位置特定プラットフォーム(H−SLP)のすべてもしくは一部、発見されたSUPL位置特定プラットフォーム(D−SLP)のすべてもしくは一部、緊急SUPL位置特定プラットフォーム(E−SLP)のすべてもしくは一部、および/またはこれらの同様の何らかの組合せによって表される許可ロケーションサーバを有する環境において適用され得る。加えて、いくつかの例示的な実装形態では、プロキシロケーションサーバは、D−SLPおよび/またはE−SLPを備えてよく、ロケーションサーバの第1のセットおよび/またはロケーションサーバの第2のセットの中の少なくとも1つのロケーションサーバは、D−SLPおよび/またはE−SLPを備え得る。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、SUPL対応端末(SET)を備え得る。
したがって、いくつかの例示的な実装形態では、第1のメッセージは、SUPL STARTメッセージ、SUPL REPORTメッセージおよび/または同様のものを備えてよく、第2のメッセージは、SUPL ENDメッセージ、SUPL TRIGGERED STOPメッセージおよび/または同様のものを備えてよい。いくつかの例では、第1のメッセージはたとえば、ロケーションサーバの第2のセットにおいて1つまたは複数のロケーションサーバが許可されていると識別する際にプロキシロケーションサーバによって考慮され得る、モバイルデバイスの概略的な推定位置および/または同様のものをさらに示し得る。いくつかの例では、第1のメッセージはたとえば、ロケーションサーバの第2のセットにおいて1つまたは複数のロケーションサーバが許可されていると識別する際にプロキシロケーションサーバによって考慮され得る、モバイルデバイスによる使用が可能にされ得る1つまたは複数のアクセスネットワークをさらに示し得る。いくつかの例では、第1のメッセージはたとえば、1つまたは複数の所望の位置特定サービスに関連し得る、かつ、したがってロケーションサーバの第2のセットにおいて1つまたは複数のロケーションサーバが許可されていると識別する際にプロキシロケーションサーバによって考慮され得る、Quality of Positioning(QoP)パラメータおよび/または同様のものをさらに示し得る。
いくつかの他の例示的な実装形態では、ロケーションサーバの第1のセットは、位置特定サービス関連のアクセスのために、(たとえば、許可ロケーションサーバ、現在のまたは何らかの他のプロキシロケーションサーバなどによって)以前に許可された1つまたは複数のロケーションサーバを備えることができ、かつ/またはそうでなければ識別することができる。いくつかの例示的な実装形態では、ロケーションサーバの第1のセットは、何らかの理由でモバイルデバイスに対して好ましいまたは好ましくない可能性のある1つまたは複数のロケーションサーバを備えることができ、かつ/またはそうでなければ識別することができる。
ある例示的な実装形態では、第2のメッセージはさらに、ロケーションサーバの第2のセットを介したアクセスに対して許可され得る位置特定サービスのアクセス優先権(たとえば、プロキシロケーションサーバと関連付けられる)を示し得る。いくつかの例示的な実装形態では、第2のメッセージはさらに、ロケーションサーバの第2のセット中の1つまたは複数のロケーションサーバに選択的にアクセスする際にモバイルデバイスによって考慮され得る、優先度の順番および/または1つもしくは複数の優先度パラメータを示し得る。
いくつかの例示的な実装形態では、第2のメッセージはさらに、ロケーションサーバの第2のセット中の1つまたは複数のロケーションサーバに選択的にアクセスする際にモバイルデバイスによって考慮され得る、いくつかの動作情報および/または状態情報を示し得る。たとえば、いくつかの例では、第2のメッセージはさらに、ロケーションサーバの第2のセット中の許可されたロケーションサーバの1つまたは複数に適用可能であり得る、サービス期間、サービスエリア、および/または他の同様の情報もしくはこれらの何らかの組合せを示し得る。たとえば、いくつかの例では、第2のメッセージはさらに、モバイルデバイスによる使用が可能にされ得るアクセスネットワークのリストのすべてまたは一部を備えることができ、またはそうでなければ示すことができ、たとえば、そのようなアクセスネットワークの1つは、特定の許可されたロケーションサーバにアクセスするための条件として、モバイルデバイスによってアクセスされるべきである。いくつかの例示的な実装形態では、第2のメッセージはさらに、いくつかのロケーションサーバに接続するかどうか、またはそうでなければアクセスするかどうかを決定する際にモバイルデバイスによって考慮され得る、いくつかの制御パラメータおよび/または同様のものを示し得る。たとえば、最小再試行期間は、モバイルデバイスが第1のメッセージをプロキシロケーションサーバに再送信する前に経過すべき、最小のまたはそうでなければ予想される期間を示し得る。
言及されたように、いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスが許可ロケーションサーバの1つまたは複数(たとえば、ロケーションサーバの第2のセット中の)からの1つまたは複数の位置特定サービスのすべてまたは一部にアクセスしたことを示す、1つまたは複数の後続のメッセージをプロキシロケーションサーバに送信することができる。いくつかの非限定的な例として、後続のメッセージが、モバイルデバイスがロケーションサーバの前記第2のセット中の許可されたロケーションサーバに、初めて、かつ/または、ロケーションサーバの第2のセット中の別のロケーションサーバにアクセスした後初めて、アクセスしたことに応答して、送信され得る。
いくつかの例示的な実装形態では、許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバとして使用されるのを許可されている可能性のある、ロケーションサーバの1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって使用され得る、技法が提供される。たとえば、プロキシロケーションサーバは、モバイルデバイスから第1のメッセージを取得することができ、ロケーションサーバはそのモバイルデバイスのために許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバを備える。ここで、たとえば、上の例で言及されたように、第1のメッセージはロケーションサーバの第1のセットを示し得る。プロキシロケーションサーバは、たとえば、ロケーションサーバの第1のセットに少なくとも一部基づいて、ロケーションサーバの第2のセットを決定し、第2のメッセージをモバイルデバイスに送信することができる。たとえば、第2のメッセージは、ロケーションサーバの第2のセットがモバイルデバイスによる位置特定サービス関連のアクセスに対して許可されることを示し得る。
本明細書の例から、いくつかの例示的な実装形態では、複数のロケーションサーバが、許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバとして許可されることは可能であり得ることを理解されたい。したがって、たとえば、いくつかの例では、許可ロケーションサーバは、1つまたは複数のプロキシロケーションサーバを許可することができる。さらに、たとえば、いくつかの例では、そのようなプロキシロケーションサーバの1つまたは複数は、それ自体で、元の許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバとして1つまたは複数の他のロケーションサーバを許可することができ、かつ/または、そのプロキシロケーションサーバ自体を許可することができる。
図1に注目し、図1は、ある実装形態による、1つまたは複数のコンピューティングデバイス102/130によって提供され得るいくつかの位置特定サービス134および/または他の同様の情報にアクセスする際に使用するモバイルデバイス104を含む、例示的な環境100を示す概略的なブロック図である。この例では、(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102は、許可ロケーションサーバを表すものであってよく、(1つまたは複数の)他のコンピューティングデバイス130は、1つまたは複数がプロキシロケーションサーバとして(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102によって許可され得る、1つまたは複数の許可ロケーションサーバを表すものであってよい。図1には示されないが、(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102が1つまたは複数のロケーションサーバ134を備えてよく、かつ/または(1つまたは複数の)他のコンピューティングデバイス130が装置112を備えてよいことを理解されたい。
このことに留意して、示されるように、モバイルデバイス104は、1つまたは複数のネットワーク120を介したコンピューティングデバイス102の装置112への第1のメッセージの送信を開始するために少なくとも一部使用され得る、装置110を備え得る。言及されるように、たとえば、第1のメッセージは、ロケーションサーバの第1のセットおよび/または他の有用な可能性のある情報を備えることができ、またはそうでなければ示すことができる。コンピューティングデバイス102の装置112は、たとえば、1つまたは複数のネットワーク120を介したモバイルデバイス104の装置110への第2のメッセージの送信を開始することができる。やはり、前に言及されたように、第2のメッセージはたとえば、位置特定サービスへのアクセスを許可され得る、かつ/または許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバとして許可され得る、ロケーションサーバの第2のセットを備えることができ、またはそうでなければ示すことができる。
この例では、モバイルデバイス104は、ワイヤレス通信リンク122を介して(1つまたは複数の)ネットワーク120と通信しているものとして示され、(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102および(1つまたは複数の)他のコンピューティングデバイス130は各々、それぞれ有線通信リンク103および131を介して、(1つまたは複数の)ネットワーク120と通信しているものとして示される。いくつかの実装形態では、有線通信リンク103および/または131はワイヤレス通信リンクを表し得ること、および/またはワイヤレス通信リンク122は有線通信リンクを表し得ることを理解されたい。
(1つまたは複数の)ネットワーク120は、1つまたは複数の通信ネットワークおよび/もしくはコンピューティングネットワーク、ならびに/またはこれらをサポートする他のリソースを表し得る。たとえば、(1つまたは複数の)ネットワーク120は、1つもしくは複数の遠隔通信ネットワーク、1つもしくは複数の地上通信ネットワーク、1つもしくは複数のセルラー通信ネットワーク、1つもしくは複数の有線もしくはワイヤレスワイドエリアネットワーク、1つもしくは複数の衛星通信ネットワーク、インターネット、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せを備え得る。(1つまたは複数の)ネットワーク120は、たとえば、適用可能な有線通信リンクおよび/またはワイヤレス通信リンクをサポートし得る、複数の送信デバイスを備え得る。したがって、(1つまたは複数の)ネットワーク120は、モバイルデバイス104、(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102、および/または(1つまたは複数の)他のコンピューティングデバイス130に関して、様々なタイプのアクセスネットワークを備え得る。
図1はまた、モバイルデバイス104が、いくつかの例では、1つまたは複数の送信デバイス140から1つまたは複数のワイヤレス信号142を受信できることを示す。(1つまたは複数の)送信デバイス140は、(1つまたは複数の)ネットワーク120のすべてもしくは一部、1つまたは複数の位置特定サービス134のすべてもしくは一部、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せと関連付けられる、1つまたは複数の送信デバイスを表し得る。したがって、たとえば、(1つまたは複数の)送信デバイス140は、1つもしくは複数のセルラー基地局および/または同様のもの、1つもしくは複数のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントおよび/または同様のもの、1つもしくは複数のホーム基地局および/または同様のもの、1つもしくは複数の位置標識および/または同様のものなどを表し得る。ワイヤレス信号142は、たとえば、モバイルデバイス104の位置を推定する際に少なくとも一部使用され得る、ワイヤレス信号を表し得る。同様に、いくつかの例示的な実装形態において示されるように、モバイルデバイス104は、1つまたは複数のSPS 150から1つまたは複数のワイヤレス信号152を取得することができる。したがって、たとえば、SPS 150は、米国の全地球測位システム、欧州のGalileoシステム、またはロシアのGlonassシステムのような、全地球航法衛星システム(GNSS)および/または同様のものと関連付けられる、宇宙に置かれた、かつ/または地上に置かれた1つまたは複数の送信デバイスを表し得る。したがって、モバイルデバイス104は、いくつかの状況では、たとえば、様々な既知の技法を使用して、位置を推定する際に1つまたは複数のワイヤレス信号142および/または152を使用することができる。
次に図2に注目し、図2は、ある実装形態による、たとえば図1のような(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102の一部および/または(1つまたは複数の)他のコンピューティングデバイス130の一部として提供され得る、例示的なコンピューティングプラットフォーム200のいくつかの特徴を示す、概略的なブロック図である。したがって、たとえば、コンピューティングプラットフォーム200は、装置112を備えることができ、かつ/または場合によっては、いくつかの位置特定サービス134を提供し、かつ/もしくはそうでなければサポートすることができる。
示されるように、コンピューティングプラットフォーム200は、(たとえば、本明細書で提供される技法による)データ処理を実行するための、1つまたは複数の接続206を介してメモリ204に結合された1つまたは複数の処理ユニット202を備え得る。(1つまたは複数の)処理ユニット202は、たとえば、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装され得る。(1つまたは複数の)処理ユニット202は、たとえば、データコンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。限定ではなく例として、処理ユニットは、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはこれらの任意の組合せを含み得る。
メモリ204は、任意のデータ記憶機構を表し得る。たとえば、メモリ204は、1次メモリ204−1および/または2次メモリ204−2を含み得る。たとえば、1次メモリ204−1は、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを備え得る。この例では処理ユニットとは別個なものとして示されるが、1次メモリのすべてまたは一部は、(1つまたは複数の)処理ユニット202またはコンピューティングデバイス102内の他の同様の回路内に設けられてよく、または場合によっては、そのような回路と共設/結合されてよいことを理解されたい。たとえば、2次メモリ204−2は、1次メモリおよび/または1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステム、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどと同一または同様のタイプのメモリを備え得る。いくつかの実装形態では、2次メモリは、(非一時的)コンピュータ可読媒体270を動作可能に受容することができ、またはそうでなければそれに結合するように構成され得る。メモリ204および/またはコンピュータ可読媒体270は、本明細書で提供されるようないくつかの例示的な技法のための、コンピュータ実施可能命令272を備え得る。
図2に示されるように、様々な時点で、メモリ204は、本明細書で提供されるようないくつかの例示的な技法のために、データおよび/またはコンピュータ実施可能命令を表すいくつかの信号を記憶することができる。たとえば、メモリ204は、装置112および/または(1つまたは複数の)ロケーションサーバ134のための、データおよび/またはコンピュータ実施可能命令を記憶することができる。さらなる例として、メモリ204は、様々な時点において、ロケーションサーバの第1のセット220、ロケーションサーバの第2のセット222、(たとえば、モバイルデバイス104の)推定位置224、QoPパラメータ226、1つまたは複数の以前に許可されたロケーションサーバ228、1つまたは複数の好まれるロケーションサーバ230、1つまたは複数の好まれないロケーションサーバ232、1つまたは複数のロケーションサーバアドレス234、1つまたは複数のアクセス選好236、1つまたは複数の優先度パラメータおよび/もしくは優先度の順番238、1つまたは複数のサービング期間240、1つまたは複数のサービングエリア242、1つまたは複数のサービングネットワーク244、1つまたは複数の再試行期間246、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せに関連して表す、表現データおよび/または命令を記憶することができる。
示されるように、コンピューティングプラットフォーム200は、たとえば、1つまたは複数のワイヤレス/ネットワークインターフェース208を備え得る。(1つまたは複数の)ワイヤレス/ネットワークインターフェース208は、たとえば、(1つまたは複数の)ネットワーク120(図1)を介して通信するために、有線信号および/またはワイヤレス信号を受信および/または送信する能力を提供することができる。したがって、たとえば、いくつかの例では、(1つまたは複数の)ワイヤレス/ネットワークインターフェース208は、特定の通信リンクをサポートするのに適用可能なものとして、1つもしくは複数の受信機210、および/または1つもしくは複数の送信機212を備え得る。
次に図3に注目し、図3は、ある実装形態による、1つまたは複数のコンピューティングデバイス102/130(図1)によって提供され得るいくつかの位置特定サービス134および/または他の同様の情報にアクセスする際に使用するモバイルデバイス104によって提供され得る、例示的なコンピューティングプラットフォーム300のいくつかの特徴を示す概略的なブロック図である。
示されるように、コンピューティングプラットフォーム300は、(たとえば、本明細書で提供される技法による)データ処理を実行するための、1つまたは複数の接続306を介してメモリ304に結合された1つまたは複数の処理ユニット302を備え得る。(1つまたは複数の)処理ユニット302は、たとえば、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装され得る。(1つまたは複数の)処理ユニット302は、たとえば、データコンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。限定ではなく例として、処理ユニットは、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはこれらの任意の組合せを含み得る。
メモリ304は、任意のデータ記憶機構を表し得る。たとえば、メモリ304は、1次メモリ304−1および/または2次メモリ304−2を含み得る。たとえば、1次メモリ304−1は、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを備え得る。この例では処理ユニットとは別個なものとして示されるが、1次メモリのすべてまたは一部は、(1つもしくは複数の)処理ユニット302またはコンピューティングデバイス104内の他の同様の回路内に設けられてよく、または場合によっては、そのような回路と共設/結合されてよいことを理解されたい。たとえば、2次メモリ304−2は、1次メモリおよび/または1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステム、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどと同一または同様のタイプのメモリを備え得る。いくつかの実装形態では、2次メモリは、(非一時的)コンピュータ可読媒体370を動作可能に受容することができ、またはそうでなければそれに結合するように構成され得る。メモリ304および/またはコンピュータ可読媒体370は、本明細書で提供されるようないくつかの例示的な技法のための、コンピュータ実施可能命令372を備え得る。
図3に示されるように、様々な時点で、メモリ304は、本明細書で提供されるようないくつかの例示的な技法のために、データおよび/またはコンピュータ実施可能命令を表すいくつかの信号を記憶することができる。たとえば、メモリ304は、装置110のためのデータおよび/またはコンピュータ実施可能命令を記憶することができる。例として、メモリ304は、様々な時点において、ロケーションサーバの第1のセット220’、ロケーションサーバの第2のセット222’、推定位置224’、QoPパラメータ226’、1つまたは複数の以前に許可されたロケーションサーバ228’、1つまたは複数の好まれるロケーションサーバ230’、1つまたは複数の好まれないロケーションサーバ232’、1つまたは複数のロケーションサーバアドレス234’、1つまたは複数のアクセス選好236’、1つまたは複数の優先度パラメータおよび/もしくは優先度の順番238’、1つまたは複数のサービス期間240’、1つまたは複数のサービングエリア242’、1つまたは複数のサービングネットワーク244’、1つまたは複数の再試行期間246’、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せに関連して表す、表現データおよび/または命令を記憶することができる。図2および図3の先行の例示的な実装形態において、いくつかのデータ項目および/または命令に対して同一の参照番号が使用されてきたが、それは単に読みやすくするために行われたものである。したがって、いくつかの例では、1つまたは複数のそのようなデータ項目および/または命令は異なり得ることに留意すべきである。その結果、図3に示される例示的なデータ項目および/または命令はさらに、そのようなデータ項目および/または命令が、図2で同様に参照されるデータ項目および/または命令とは異なり得ることを示すために、プライム記号を使用して参照される。
示されるように、モバイルデバイス104は、たとえば、ワイヤレスインターフェース308を備え得る。ワイヤレスインターフェース308は、たとえば、有線信号および/またはワイヤレス信号を受信および/または送信するための能力を提供して、たとえば、(1つまたは複数の)ネットワーク120を介して通信し、かつ/または、1つまたは複数の送信機デバイス140ワイヤレス信号142を取得し、かつ/または、1つまたは複数のSPS 150(図1)ワイヤレス信号152を取得することができる。ワイヤレスインターフェース308は、限定はされないが、GSM(登録商標)、UMTS、CDMA、LTE、WCDMA(登録商標)、およびCDMA 2000のようなワイドエリアネットワーク(WAN)のためのインターフェース、ならびに、WiFiおよびBluetooth(登録商標)のようなパーソナルエリアネットワーク(PAN)のためのインターフェースを場合によっては含む、1つまたは複数のインターフェースから成っていてよい。同時に、または個別に使用され得る、複数のワイヤレスインターフェースおよび/または有線インターフェース308が存在し得ることも、理解される。実際に、いくつかの実装形態では、モバイルデバイスは有線インターフェース(たとえば、イーサネット(登録商標)、DSL、ケーブルなど)を使用してSUPL技術にアクセスできることに留意すべきである。いくつかの実装形態では、ワイヤレスインターフェース308はまた、受信機デバイス(および/または送受信機デバイス)として、同時に、かつ/または交互に動作して、場所特定および/または他の測位/ナビゲーションサービスにおいて使用するために、1つまたは複数の送信デバイスから信号142/152(図1)を得ることができる。いくつかの例示的な実装形態では、ワイヤレスインターフェース308は、1つまたは複数の有線ネットワークインターフェースを表し得る。示されるように、(1つまたは複数の)ワイヤレスインターフェース308は、1つもしくは複数の受信機310および/または1つもしくは複数の送信機312を備え得る。
さらなる例として、(1つまたは複数の)ワイヤレスインターフェース308、(1つまたは複数の)有線/ワイヤレスインターフェース208、および/または(1つまたは複数の)ネットワーク120のすべてまたは一部は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などのような様々なワイヤレス通信ネットワークとの使用のために構成され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワークなどであってよい。CDMAネットワークは、単にいくつかの無線技術を挙げると、cdma2000、広帯域CDMA(WCDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)のような、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。ここで、cdma2000は、米国電気通信工業会(TIA)IS−95規格、IS−2000規格、およびIS−856規格に従って実装される技術を含み得る。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)、Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。GSMおよびWCDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公に入手可能である。たとえば、WLANは、IEEE802.11xネットワークを含んでよく、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xを含んでよい。ワイヤレス通信ネットワークは、たとえば、3GPP Long Term Evolution(LTE)、3GPP LTE Advanced、IEEE 802.16 WiMAX、3GPP2 Ultra Mobile Broadband(UMB)、および/または同様のもののような、いわゆる次世代技術(たとえば、「4G」)を含み得る。加えて、示されたように、SUPL技術をサポートする環境では、少なくとも一部、本明細書で提供される技法も実装され得る。
示されるように、コンピューティングプラットフォーム300は、1つまたは複数の入力/出力ユニット314備え得る。入力/出力ユニット314は、たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、様々なボタン、様々なインジケータ、ディスプレイスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、プロジェクタ、カメラ、振動機構などのような、1つまたは複数のユーザインターフェースを備え得る。ある例示的な実装形態では、入力/出力ユニット314は、1つまたは複数の慣性センサ(たとえば、加速度計、ジャイロスコープなど)、1つまたは複数の環境センサ(たとえば、温度計、圧力計、磁力計など)を備え得る。
コンピューティングプラットフォーム300は、環境100内で動き回り得る任意の電子デバイスを表す、モバイルデバイス104の形式をとり得る。たとえば、モバイルデバイス104は、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、測位/ナビゲーションデバイス、追跡デバイス、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せのような、ハンドヘルドコンピューティングデバイスおよび/または通信デバイスを備え得る。いくつかの例示的な実装形態では、モバイルデバイス104は、回路基板、電子チップなどの一部であってよい。モバイルデバイス104は、モバイル端末、端末、移動局、移動装置またはユーザ装置と呼ばれ得る。
次に図4に注目し、図4は、たとえば、図1の環境100の中で、またはその一部として提供され得る、例示的な環境400を示す概略的なブロック図である。環境400は、たとえば、ある実装形態による、SUPL対応端末(SET)402として表されるモバイルデバイスともに使用される複数のSUPL位置特定プラットフォーム(SLP)(たとえば、406、409および410)を使用して、SUPL技術をサポートするために提供され得る。言及されたように、図1の(1つまたは複数の)ネットワーク120は1つまたは複数のネットワークを備えてよく、この例では、その1つまたは複数のネットワークは、SET 402のホームネットワーク404および/または1つもしくは複数のアクセスネットワーク408を含み得る。アクセスネットワーク408中の1つまたは複数のネットワークは、SET 402のサービングネットワークとして動作し、音声とデータ呼とを発信し受信する能力、インターネットにアクセスする能力、ならびにSLP 406、409、および410に接続する能力のような、通信サービスを提供することができる。ホームネットワーク404は、SET 402が、アクセスネットワーク408によって提供される通信サービスに対して永続的に登録し加入する、ネットワークであり得る。いくつかの場合には、SET 402はホームネットワーク404にアクセスすることができ、その場合、ホームネットワーク404はアクセスネットワーク408の1つになる。別個の雲のアイコンを使用して示されるが、相互接続する点線によって示されるように、ホームネットワーク404および1つまたは複数のアクセスネットワーク408は、相互接続され、かつ/またはそうでなければ、何らかの方式で動作可能に通信し得る。ホームネットワーク404は、1つまたは複数のアクセスネットワーク408と、いくつかの共通のカバレッジエリアを共有することもしないこともあり、アクセスネットワーク408は、互いにいくつかの共通のカバレッジエリアを共有することもしないこともある。したがって、時には、SET 402は、いくつかのネットワークのカバレッジエリア内の位置にあることがあるが、他のネットワークのカバレッジエリア内の位置にはないことがある。
SET 402は、図1のモバイルデバイス104に対応し得る(たとえば、その具体的な例であり得る)。H−SLP 406は、図1の(1つまたは複数の)コンピューティングデバイス102に対応し得る。プロキシSLP 409およびD−SLPまたはE−SLP 410は、図1の他のコンピューティングデバイス130に対応し得る。(1つまたは複数の)アクセスネットワーク408およびホームネットワーク404は、図1の(1つまたは複数の)ネットワーク120に対応し得る。SET 402は、ホームネットワーク404と(1つまたは複数の)ネットワーク408の両方に対するワイヤレスアクセスを有するものとして図4に示されるが、SET 402は、任意の特定の時間において、ホームネットワーク404、または(1つまたは複数の)アクセスネットワーク408中の1つのネットワークにしか、直接のワイヤレスまたは有線アクセスを有さないことがある。この場合、SET 402は、SET 402が(1つまたは複数の)アクセスネットワーク408またはホームネットワーク404からの通信を介した直接のアクセスを有さないネットワークと接続されたエンティティ、またはそのようなネットワークと関連付けられたエンティティにアクセスすることができる。そのような通信は、インターネットのような、図4に示されない他のネットワークを通じて転送され得る。
H−SLP 406は、SET 402が、支援データの転送およびSET 402の位置の決定のような、SUPLを使用した位置特定サービスを受け取るために加入する、SLPであり得る。プロキシSLP 409およびD−SLPまたはE−SLP 410は、いくつかのエリアにおいてH−SLP 406よりも良好な位置特定サービスをSET 402に提供できるSLPであってよく、本明細書において以下でさらに説明されるように、そのような位置特定サービスを提供することを許可され得る。
この例では、SET 402は、たとえば、ホームネットワーク404を介して、第1のメッセージ420をH−SLP 406に送信することができる。前に言及されたように、第1のメッセージ420は、ロケーションサーバの第1のセットを備えることができ、かつ/またはそうでなければ識別することができる。やはり言及されたように、いくつかの例では、ロケーションサーバの第1のセットは、空集合を備え得る。H−SLP 406はたとえば、ロケーションサーバの第1のセットに少なくとも一部基づいて、ロケーションサーバの第2のセットを決定することができる。H−SLP 406は、たとえば、ホームネットワーク404を使用して、第2のメッセージ424をSET 402に送信することができる。ここで、たとえば、第2のメッセージ424が、SET 402によるアクセスを許可されているものとして、1つまたは複数のアクセスネットワーク408を使用してアクセス可能であり得るSLP 409を含むロケーションサーバの第2のリストを備え、かつ/またはそうでなければ識別すると仮定される。
この例では、SLP 409は、D−SLPおよび/またはE−SLPを表すものであってよく、H−SLP 406のプロキシロケーションサーバとして動作するように、第2のメッセージ424において許可される。したがって、H−SLP 406からの許可を受け取ると、SET 402は、1つまたは複数のアクセスネットワーク408を介して、またはホームネットワーク404を介して、「プロキシ」SLP 409にさらにアクセスするために、追加のメッセージを開始することができる。たとえば、SET 402は、何らかの後の時点で、ロケーションサーバの第1のセットを示す第1のメッセージ430を、プロキシSLP 409に送ることができる。プロキシSLP 409はたとえば、ロケーションサーバの第1のセットに少なくとも一部基づいて、ロケーションサーバの第2のセットを決定し、たとえば、1つまたは複数のアクセスネットワーク408もしくはホームネットワーク404を使用して、第2のメッセージ434をSET 402に送信することができる。ここで、たとえば、第2のメッセージ434が、SET 402によるアクセスを(プロキシSLP 409によって)許可されているものとして、SLP 410を含むロケーションサーバの第2のリストを備え、かつ/またはそうでなければ識別すると仮定される。
いくつかの実装形態によれば、SLP 409にアクセスしたSET 402は、1つまたは複数の後続のメッセージ426を使用して、そのような許可されたアクセスが発生したことを伝えることができ、1つまたは複数の後続のメッセージ426は、ホームネットワーク404を介してH−SLP 406に送信され得る。
第2のメッセージ434において、プロキシSLP 409からSLP 410にアクセスするための許可を受信したSET 402は、何らかの後の時点で、たとえば、適用可能な位置特定サービスなどを取得するために、選択的にSLP 410にアクセスすることができる。したがって、たとえば、1つまたは複数のSUPLセッションおよび/または同様のものが実行されてよく、それを通じて、SET 402の推定位置が、SET 402の内部のSUPLエージェント(図4に示されない)または外部のSUPLエージェント412に対して、たとえば、SLP 410および/または他の(1つまたは複数の)サポーティングネットワークを介して取得され、かつ/またはそうでなければ選択的に提供され得る。SUPLエージェントがSET 402の内部にある場合、SET 402は、SLP 410とのSUPLセッションを開始して、位置推定を取得することができ、SET 402は、特定の位置特定サービス(たとえば、内部のSUPLエージェントの位置推定を取得すること)がプロキシSLP 409によってSLP 410に対して許可されていることを検証する必要があり得る。位置推定が、代わりに外部のSUPLエージェント412に提供される場合、SLP 410は、(位置推定を取得するために)SET 402とのSUPLセッションを開始することができ、SET 402は、特定の位置特定サービス(たとえば、外部のSUPLエージェントの代わりに位置推定を取得すること)がプロキシSLP 409によって許可されたことを検証する必要があり得る。
ある実装形態によれば、(たとえば、上で説明された例示的なサービスのために)SLP 410にアクセスしたSET 402は、1つまたは複数の後続のメッセージ436を使用して、そのような許可されたアクセスが発生したこと伝えることができ、1つまたは複数の後続のメッセージ436は、1つまたは複数のアクセスネットワーク408を介して、プロキシSLP 409またはH−SLP 406または両方のSLPに送信され得る。
次に図5に注目し、図5は、ある実装形態による、たとえば図1のようなコンピューティングデバイス130および/またはたとえば図4のようなプロキシSLP 409のための、処理または方法500のいくつかの特徴を示す流れ図である。
例示的なブロック502において、第1のメッセージは、モバイルデバイスからロケーションサーバによって取得されてよく、そのロケーションサーバは、そのモバイルデバイスに対して、許可ロケーションサーバに対するプロキシロケーションサーバを備える。ここで、たとえば、第1のメッセージは、ロケーションサーバの第1のセットを備えてよく、またはそうでなければ示してよい。しかしながら、言及されたようにいくつかの例では、ロケーションサーバの第1のセットは、空集合を備え得る。いくつかの例では、本明細書で使用される第1のメッセージは、1つまたは複数の送信されたメッセージを備え得ることを理解されたい。
例示的なブロック504において、ロケーションサーバの第2のセットが、ロケーションサーバの第1のセットに少なくとも一部基づいて決定され得る。いくつかの例示的な実装形態では、ブロック506において、ブロック504における決定はさらに、たとえば、モバイルデバイスの推定位置、モバイルデバイスによる使用が可能な1つまたは複数のアクセスネットワーク、QoPパラメータ、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せのような、追加の情報を考慮することができる。いくつかの例では、ブロック508において、モバイルデバイスの推定位置が取得され得る。
例示的なブロック510において、ロケーションサーバの第2のセットを、モバイルデバイスによる位置特定サービス関連のアクセスに対して許可されるものとして示す第2のメッセージが、モバイルデバイスに送信され得る。いくつかの例示的な実装形態では、ブロック512において、第2のメッセージはさらに、アクセス優先度、優先度の順番、サービス期間、サービスエリア、いくつかのアクセスネットワーク、最小再試行期間、および/または同様のものもしくはこれらの何らかの組合せを示し得る。いくつかの例では、本明細書で使用される第2のメッセージは、1つまたは複数の送信されたメッセージを備え得ることを理解されたい。
例示的なブロック514において、モバイルデバイスによる許可されたロケーションサーバの少なくとも1つの位置特定サービス関連のアクセスの発生を示す後続のメッセージが、モバイルデバイスから取得され得る。
次に図6に注目し、図6は、ある実装形態による、たとえば図1のようなモバイルデバイス104および/またはたとえば図4のようなSET 402のための、処理または方法600のいくつかの特徴を示す流れ図である。
例示的なブロック602において、許可を許可ロケーションサーバ(たとえば、図4のH−SLP 406)から取得して、許可ロケーションサーバのプロキシロケーションサーバであるロケーションサーバ(たとえば、図4のSLP 409)を使用することができる。例として、許可は、ロケーションサーバの1つまたは複数のセットを備える、かつ/またはそうでなければ識別する、1つまたは複数のメッセージを介して、許可ロケーションサーバから取得され得る。
例示的なブロック604において、ロケーションサーバの第1のセットを示す第1のメッセージが、プロキシロケーションサーバに送信され得る。いくつかの実装形態では、ロケーションサーバの第1のセットは、空集合を備え得る。さらに、いくつかの実装形態では、第1のメッセージは、プロキシロケーションサーバによって考慮され得る追加の情報を備え得る。本明細書で使用される場合、そのような第1のメッセージは、1つまたは複数の送信されたメッセージを備え得る。
例示的なブロック606において、ロケーションサーバの第2のセットを、モバイルデバイスによる位置特定サービス関連のアクセスに対して許可されているものとして示す第2のメッセージが、プロキシロケーションサーバから取得され得る。本明細書で使用される場合、そのような第2のメッセージは、1つまたは複数の送信されたメッセージを備え得る。
例示的なブロック608において、ロケーションサーバの第2のセットからの1つまたは複数のロケーションサーバは、情報から、1つもしくは複数の位置特定サービスおよび/または他の同様のもののために選択的にアクセスされ得る。
例示的なブロック610において、モバイルデバイスによる許可されたロケーションサーバの少なくとも1つの位置特定サービス関連のアクセスの発生を示す後続のメッセージが、プロキシロケーションサーバおよび/または許可ロケーションサーバに送信され得る。本明細書で使用される場合、そのような後続のメッセージは、1つまたは複数の送信されたメッセージを備え得る。
SLP(たとえば、D−SLPおよび/またはE−SLP)の発見は、限定はされないがユーザによるデジタル的な発見(たとえば、ウェブサーフィン、スキャニングまたはQRコード(登録商標)など)を含む、多数の異なる方法で行われ得ると考えられる。発見は、H−SLPに由来することもあり、またはそうでなければそれによってサポートされることもある。たとえば、H−SLPは、SETによって問い合わされたとき、D−SLPアドレスまたは他の同様の識別子を提供し、SETをD−SLPにリダイレクトし、SETによってすでに発見されているD−SLPアドレスまたは他の同様の識別子を、たとえば、問い合わせ/応答機構を介して、解釈および/または検証することができる。いくつかの例では、発見は、アクセスネットワークの1つまたは複数のリソースに由来することがあり、またはそうでなければそれによってサポートされることがある。たとえば、アクセスネットワークは、ユーザが(たとえば、LTE Attach Acceptメッセージを使用して)接続したとき、D−SLPアドレスまたは他の同様の識別子を提供することができ、かつ/または、SETが、DHCPおよび/または同様のものを介して、D−SLPアドレスまたは他の同様の識別子を問い合わせることを可能にし得る。別の例では、アクセスネットワークと関連付けられる固定フォーマットのD−SLPアドレスおよび/または同様の識別子(たとえば、モバイル国コード識別子およびアクセスネットワークのモバイルネットワークコード識別子を含む)も、DNSおよび/または同様のものを介した発見のためのSUPLにおけるデフォルトのE−SLPアドレスの識別子と同様に定義され得る。
SETによって発見され、かつ/またはH−SLPもしくはプロキシD−SLPによって許可される、D−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスは、Fully Qualified Domain Name(FQDN)のような全世界的に固有のアドレスであってよく、またはIPアドレスであってよく、または特定の(たとえば、既知のまたはデフォルトの)ネットワークまたは通信技術に特有のアドレスであってよい。
上述の方法は、可能性のある緊急の通話の前に、E−SLPアドレスを発見または検証するためにも使用され得る。したがって、たとえば、局所的なSLPの様々な変形として、D−SLPとE−SLPとを扱うことを考えることができる。したがって、局所的なSLPは、D−SLPまたはE−SLPまたはこれら両方として機能し得る。
本明細書で提供される技法はまた、さらなるH−SLPのサポートを提供することができる。たとえば、許可されたD−SLPアドレスまたは同様の識別子を検証または提供する際、H−SLPは、たとえばSETユーザをさらに保護するために、いくつかの制約を与え得る。たとえば、SETがD−SLPにアクセスできる期間が、与えられ得る。たとえば、D−SLPにアクセスするためにSETが存在しなければならない地理的エリアまたはエリアの同様のセットが、与えられ得る。たとえば、SETがD−SLPにアクセスできる1つまたは複数のアクセスネットワークが、与えられ得る。たとえば、D−SLPが提供することを許可されているサービスのセット(たとえば、ネットワークにより開始される場合、他のサービスはSETによって拒絶され得る)が特定され得る。そのような与えられた例示的な条件の1つまたは複数がもはや当てはまらない場合、SETは、H−SLPからの同様の識別子のために新たなD−SLPアドレスを要求することができ、かつ/または場合によっては、新たなD−SLPアドレスを与えられ得る。いくつかの例では、H−SLPは、D−SLPについて予想されるプライバシーの程度についての情報をSETユーザに提供することができ、たとえば、この情報は、地域的な規制によって許可され得る、または許可され得ない、位置特定サービスおよび/または他の同様の情報を特定することができる。
本明細書で提供されるいくつかの技法はさらに、H−SLPに利益をもたらし、またはそうでなければ、H−SLPのさらなる制御を提供することができる。たとえば、H−SLPは、H−SLPが位置特定を適正にサポートできないエリア(たとえば、外国、または常用事業者が良好なカバレッジを有さない閉鎖されたエリア)をSETが移動している間、D−SLPアドレスまたは他の同様の識別子を提供または検証することができる。たとえば、各事業者がすべての事業者の加入者に対して各事業者固有のカバレッジエリア内で位置特定のサポートを提供するように、常用事業者が他の事業者のグループと提携する場合、H−SLPは、D−SLPアドレスまたは他の同様の識別子をSETに提供し、または検証することができる。さらに、いくつかの例では、H−SLPは、SETがD−SLPにアクセスできる時間の長さ、アクセスが許される地理的エリア、および/または、そこからのアクセスが許可され得るアクセスネットワークのセットを制御することができる。加えて、いくつかの例では、H−SLPは、SETに問い合わせて、D−SLPがSETに対して許可されているかどうかを検証することができ、たとえば、H−SLPが圏外であったときにD−SLPがプロキシD−SLPによって割り当てられたが現在はH−SLPが圏内に復帰している場合、そのようなD−SLPにアクセスするための許可を場合によっては取り消すことができる。
本明細書で提供されるいくつかの技法は、いくつかのセキュリティ技法が適用されることを可能にし得る。たとえば、いくつかの実装形態では、H−SLPの場合のように、D−SLPを認証するためにSETによって公開鍵証明書が使用され得る。たとえば、そのようにすることで、D−SLPがH−SLPによって提供または検証されたアドレスを所有することを検証すること、および/またはそうでなければ、H−SLPによってD−SLPの信頼性を確立することを助けることができる。別の例では、D−SLPの提供者が3GPP/3GPP2 H−SLPの提供者と関係を有する場合、D−SLPは、3GPP Generic Bootstrapping Architecture(GBA)法を使用して、SETを認証することができる。他の例では、D−SLPは、(H−SLPの場合にように)クライアント側のデバイス証明書を使用して、たとえば、H−SLPの場合と同一または同様の方法を使用してユーザとデバイスの識別情報を結びつけて、SETを認証することができる。さらなる他の例示的な実装形態では、D−SLPがアクセスネットワーク提供者に属し、またはそれと関連付けられる場合、SET IPアドレスが既知のSET識別情報と一致することを検証するために、SUPL Alternative Client Authentication(ACA)が、D−SLPによって使用され得る。さらに、D−SLPセキュリティは、H−SLPと同一の方法を使用することができる。
本明細書で提供される技法は、SETによって開始される位置特定サービスをサポートし得るD−SLPに関連するいくつかのサービスおよび/または課金を、さらに改善することができる。たとえば、D−SLP提供者は、SETユーザに直接課金することができる。たとえば、事業上の関係があり、D−SLPがSETの識別情報(たとえば、SETのInternational Mobile Subscriber Identity(IMSI))を認証できる場合、課金は、H−SLP提供者を介して提供されてよく、またはそうでなければサポートされてよい。いくつかの実装形態では、SETに対する通知および検証が使用される場合、ネットワーク(たとえば、SLP)によって開始される位置特定が許可されてよく、たとえば、そのような実装形態は、何らかの方式でSETユーザを支援するネットワークアプリケーションおよび/またはサービスに対して有用であり得る。たとえば、外部のSUPLエージェントは、SETの位置特定に対して(たとえば、D−SLP提供者によって)課金されてよく、SUPLエージェント提供者は、SETの位置を取得した結果としてユーザに提供されるサービス(たとえば、ナビゲーション支援)に対する課金を介して、SETユーザに料金を転嫁することができる。さらに他の例示的な限定として、場合によっては緊急の通話に対する位置推定をサポートするために、E−SLPとしても機能するD−SLPに対して、ネットワークにより開始される位置特定が許容されてよい。ここで、たとえば、課金の結果は、適用可能な規制による要件、および/または他の同様の取り決めに依存し得る。
以下のセクションは、SUPLと呼ばれるユーザプレーンを通じた位置に基づくサービスのための、OMAによって識別されるいくつかのプロトコルの実装形態に関して、本明細書で提示される技法の追加の例を提供する。SUPLは、たとえば、SETおよびSLPが、IPベアラを通じて通信して、位置情報(たとえば、GNSS支援データなど)と測位に有用であり得る他の情報とを交換することを可能にし得る。より具体的には、図1〜図6に提示される例示的な実装形態において全体または一部が実施され得る、いくつかの例示的なメッセージフローが説明される。
以下で説明されるメッセージフローは、異なる位置特定サービスおよび/または同様のものが、SUPLエージェントと、1つまたは複数のSLPと、1つまたは複数のSETとの間のいくつかの例示的な対話を通じて、SUPLエージェントおよび/または同様のものに対してどのように提供され得るかを示す。いくつかの例示的な実装形態によれば、アクセスネットワークおよび/またはネットワークを通じてSLPとSETとの間で送信されるメッセージは、たとえば、SUPLユーザプレーン位置特定プロトコル(ULP)、たとえば、ULP 3.0および/または何らかの他の同様のプロトコルに準拠し得る。いくつかの例示的な実装形態によれば、SLPとSUPLエージェントとの間で送信されるメッセージは、たとえば、OMAおよび/または他の同様のプロトコルによって定義されるモバイル位置特定プロトコル(MLP)に準拠し得る。いくつかの前述の例示的な実装形態に関して、いくつかの例示的な実装形態によれば、第1のメッセージ420/430はSUPL STARTメッセージもしくはSUPL REPORTメッセージを備えてよく、かつ/または第2のメッセージ424/434は、SUPL ENDメッセージもしくはSUPL TRIGGERED STOPメッセージを備えてよい。
メッセージフローを例示し共通のフォーマットを共有するいくつかの図が参照され、図において、2つ以上のSUPLエンティティ(たとえば、デバイス、サービスなど)が、固有の垂直方向の線に対応するものとして、標識されたボックス中に提示される。通信および/または通信に関連する他の処理が、垂直方向の線に関して発生する複数の動作によって示される。動作は、アルファベット順に提示された大文字によって、最も左側の垂直方向の線に対して標識される。いくつかの例では、動作は、動作の順次的なセットに対応すると考えられる。しかしながら、いくつかの例では、異なる順序を有すること、かつ/または2つ以上の動作のすべてまたは一部が同時に実行されることが可能であり得ることに留意されたい。あるエンティティから別のエンティティへのメッセージは、方向を示す矢印内の線によって表され得る。そのようなメッセージは、名前によって識別され、かつ/または、メッセージと関連付けられる括弧の中のいくつかの例示的なパラメータなどとともに、記載され得る。加えて、いくつかの例では、さらなる処理、および/またはそのような処理と関連付けられる、可能性のあるもしくは特有の遅延が、当てはまる垂直方向の線、およびしたがってエンティティに対応するボックスの中に、提示され得る。例として、いくつかの遅延が、SETに対しては「UT#」を、またはSLPに対しては「ST#」を有するタイマー値によって記載されることがあり、「#」記号は整数値を表す。そのようなタイマー値は、特定の実装形態によって変化することがあり、具体的な値および標準値に設定され得る。いくつかの非限定的な例として、いくつかの実装形態では、UT1およびUT2のタイマー値は、11秒というデフォルト値を有してよく、UT3、UT5、UT7、UT8、ST1、ST2、ST3、ST4、ST5、ST6、およびST7のタイマー値は、10秒というデフォルト値を有してよく、UT9のタイマー値は、60秒というデフォルト値を有してよい。
以下で説明されるメッセージフロー図では、SETへの言及は図4のSET 402に対応してよく、H−SLPへの言及は図4のH−SLP 406に対応してよく、D−SLPまたはE−SLPへの言及は図4のD−SLPまたはE−SLP 410に対応してよく、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPへの言及は図4のプロキシSLP 409に対応してよく、SUPLエージェントへの言及は図4のSUPLエージェント412に対応してよい。
これに留意して図7に注目し、図7は、ある実装形態による、いくつかのネットワークにより開始される位置特定サービスをサポートするために使用され得る例示的なメッセージフローを示す流れ図である。より具体的には、図7は、ネットワークによって開始される(ノンローミングの)単一の活動のための例示的なメッセージフローを示す。
動作Aにおいて、SUPLエージェントがMLP SLIRメッセージをD−SLPとH−SLP(本明細書ではD/H−SLPと総称される)のいずれかに送り、SUPLエージェントは、特定の規定されたSETの位置推定を要求するためにD−SLPとH−SLPのいずれかと関連付けられる。D/H−SLPは、SUPLエージェントを認証し、受信されたSUPLエージェントのclient−idに基づいて、SUPLエージェントが要求されたサービスに対して許可されているかどうかを確認することができる。D/H−SLPはまた、ms−idおよびclient−idに基づいて、個人情報の確認を行うことができる。D/H−SLPはまた、ターゲットSETがSUPLをサポートすることを検証することができる。要求されたQoP(eqop)を満たす、以前に計算された場所がD/H−SLPにおいて利用可能であり、通知および検証が望まれない場合、D/H−SLPは動作Gに直接進むことができる。通知および検証、または通知のみが望まれる場合、D/H−SLPは動作Bに進むことができる。
動作Bにおいて、D/H−SLPが、SUPL INITメッセージを使用して、SETとの位置特定セッションを開始する。SUPL INITメッセージは、意図される測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)と、任意選択でQoPとを含む。動作Aにおける個人情報の確認の結果が、ターゲット加入者の通知および/または検証が必要であることを示す場合、D/H−SLPは、NotificationパラメータもSUPL INITメッセージに含めることができる。SUPL INITメッセージが送られる前に、D/H−SLPはまた、SUPL INITメッセージのハッシュを計算し記憶する。
動作Aにおいて、D/H−SLPが、以前に計算した場所を使用すると判断した場合、SUPL INITメッセージは、このことを、「場所なし」というposMethodパラメータの値において示すことができ、SETは、検証処理の結果(アクセス許可、またはアクセス拒絶)を搬送するSUPL ENDメッセージによって応答することができる。明確な検証が望まれない場合(通知のみ)、SETは、SUPL ENDメッセージによって応答することができる。D/H−SLPは次いで、動作Gに直接進むことができる。ある実装形態では、SUPL ENDメッセージを送る前に、SETは、動作Cのデータ接続セットアップ手順を実行し、動作Dで説明された手順を使用して、D/H−SLPへのトランスポート層セキュリティ(TLS)接続を確立することができる。
動作Cにおいて、SETが、受信されたSUPL INITメッセージを分析する。真正ではないことが判明した場合、SETはさらなる動作を行わない。そうではない場合、SETは、D/H−SLPとのTLS接続の確立を準備するための動作を行う。SETはまた、受信されたSUPL INITメッセージのハッシュを計算する。
動作Dにおいて、SETが、Notification方針を評価し適切な動作を行う。SETは、ホームネットワークによって準備されたH−SLPアドレスと、H−SLPまたはH−SLPによって許可されたプロキシD−SLPによって提供もしくは検証された、D−SLPアドレスとのいずれかである、D/H−SLPを使用して、D/H−SLPへのTLS接続を確立することができる。SETは次いで、SUPL POS INITメッセージを送り、D/H−SLPとの測位セッションを開始することができる。SETは、SETがSUPL INITにおいて示される意図された測位方法をサポートしない場合でも、SUPL POS INITメッセージを送ることができる。SUPL POS INITメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)と、動作Cにおいて計算された受信されたSUPL INITメッセージのハッシュ(ver)とを含む。SUPL POS INITメッセージはまた、(i)3GPP LTE測位プロトコル(LPP)および/または(ii)OMA LPP Extensions(LPP/LPPe)を伴うLPPおよび/または(iii)D/H−SLPの測位プロトコル能力(sLPCapabilitiesにおいて動作Bで示される)と一致する3GPP2 C.S0022(本明細書ではTIA−801と呼ばれる)測位プロトコルメッセージを搬送する、SUPL POSメッセージを含み得る。SETはまた、(LPP/LPPe/TIA−801の一部として、または任意選択の測位パラメータを通じて明示的に)サポートされる場合、SETの場所を提供することができる。SUPL POS INITメッセージにおいて取り出された、またはSUPL POS INITメッセージにおいて受信された情報に基づいて計算された場所が、QoPを満たし利用可能である場合、D/H−SLPは動作Fに直接進むことができ、SUPL POSセッションには関与しなくてよい。
動作Eにおいて、SETおよびD/H−SLPが、SUPL POSメッセージ交換に関与して場所を計算する。このセッションで使用される測位方法は、SUPL POSメッセージ交換の間、または任意選択で動作Dにおいて、SETおよびD/H−SLPによって交換される能力に基づいて決定される。D/H−SLPは、受信された測位の測定結果に基づいて場所推定を計算し(SET−Assisted)、または、SETは、D/H−SLPから取得された支援に基づいて場所推定を計算する(SET−Based)。
動作Fにおいて、場所計算が完了すると、D/H−SLPは、位置特定セッションが終了したことを示すSUPL ENDメッセージをSETに送る。SETは、D/H−SLPに対するTLS接続を解放し、このセッションに関連するリソースを解放することができる。
動作Gにおいて、D/H−SLPが、MLP SLIAメッセージにおいて、場所推定(posresult)をSUPLエージェントに返し、D/H−SLPが、このセッションに関連するリソースを解放することができる。
次に図8に注目し、図8は、ある実装形態による、いくつかのモバイルデバイスにより開始される位置特定サービスをサポートするために使用され得る例示的なメッセージフローを示す流れ図である。より具体的には、図8は、SETによって開始される(ノンローミングの)単一の位置特定のための例示的なメッセージフローを示す。
動作Aにおいて、SETが、SET上のSUPLエージェント(たとえば、アプリケーション)から測位要求を受け取る。SETは、D−SLPとH−SLPのいずれか(本明細書ではD/H−SLPと総称される)へのセキュアなTLS接続を確立するための、適切な動作を行う。SETは、H−SLPとプロキシD−SLPのいずれかからのD−SLPに対する任意の以前の許可に基づいて、かつ現在の概略的な位置および(1つまたは複数の)サービングアクセスネットワークに基づいて、かつ場合によっては他の基準に基づいて、D−SLPまたはH−SLPを選ぶことができる。
動作Bにおいて、SETは、H−SLPのホームネットワークによって準備されたデフォルトのアドレスと、D−SLPのための、H−SLPもしくはH−SLPによって許可されたプロキシD−SLPによって提供または検証されたアドレスとのいずれかを使用して、D/H−SLPへのセキュアなTLS接続を確立し、SUPL STARTメッセージを送って、D/H−SLPとの測位セッションを開始することができる。SUPL STARTメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)と、任意選択で所望のQoPとを含む。
要求されたQoPを満たす、以前に計算された場所がD/H−SLPにおいて利用可能である場合、D/H−SLPは動作Fに直接進むことができ、測位結果(position)を含むSUPL ENDメッセージをSETに送ることができる。
動作Cにおいて、D/H−SLPが、SUPL RESPONSEメッセージをSETに送る。SUPL RESPONSEは、意図される測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)とを含む。
動作Dにおいて、SETが、SUPL POS INITメッセージをD/H−SLPに送る。SETは、SETがSUPL RESPONSEにおいて示される意図された測位方法をサポートしない場合でも、SUPL POS INITメッセージを送ることができる。SUPL POS INITメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)と、任意選択で、D/H−SLPの測位プロトコル能力(sLPCapabilitiesにおいて動作Cで示される)と一致するLPP/LPPeおよび/またはTIA−801測位プロトコルメッセージを搬送するSUPL POSメッセージとを含む。SETはまた、(LPP/LPPe/TIA−801の一部として、または任意選択の測位パラメータを通じて明示的に)サポートされる場合、SETの場所を提供することができる。SUPL POS INITメッセージにおいて取り出された、またはSUPL POS INITメッセージにおいて受信された情報に基づいて計算された場所が、QoPを満たし利用可能である場合、D/H−SLPは動作Fに直接進むことができ、SUPL POSセッションには関与しなくてよい。
動作Eにおいて、SETおよびD/H−SLPが、SUPL POSメッセージ交換に関与して場所を計算する。このセッションで使用される測位方法は、SUPL POSメッセージ交換の間、または任意選択で動作Dにおいて、SETおよびD/H−SLPによって交換される能力に基づいて決定される。D/H−SLPは、受信された測位の測定結果に基づいて場所推定を計算し(SET−Assisted)、または、SETは、D/H−SLPから取得された支援に基づいて場所推定を計算する(SET−Based)。
動作Fにおいて、場所計算が完了すると、D/H−SLPは、位置特定セッションが終了したことを示すSUPL ENDメッセージをSETに送る。望まれる場合、D/H−SLPはまた、SUPL ENDにおいて測位結果(position)を送ることができる。SETは、D/H−SLPに対するTLS接続を解放し、このセッションに関連するリソースを解放することができる。D/H−SLPは、このセッションに関連するリソースを解放することができる。
他のSUPL位置特定サービスには、たとえば、トリガされる位置特定サービス、定期的な位置特定サービス、第三者への位置の転送、別のSETのSET位置、緊急の通話要求と関連するSETの位置、および位置URIの転送がある。SUPL位置特定サービスは、OMAによって(たとえば、SUPL version 2.0のOMA規格OMA−TS−ULP−V2_0およびSUPL version 3.0のOMA−TS−ULP−V3_0において)定義され、D−SLPまたはE−SLPとのSETの対話を介して取得され得る。各位置特定サービスに対して、SETとD−SLPまたはE−SLPとのSUPL対話は、同じサービスを取得するときのSETとH−SLPとの間のSUPL対話と同様であってよく、違いが図7および図8において例示される。
次に図9に注目し、図9は、ある実装形態による、H−SLPによるいくつかの位置特定サービスとともに使用するD−SLPおよび/またはE−SLPの許可をサポートするために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。この例では、H−SLPは、プロキシSLPとともに非プロキシSLPも許可できる許可SLPであり得る。この手順は、現在の位置において、もしくはその近傍で位置特定サービスをSETに提供できる、SETによって発見されたD−SLPおよび/もしくはE−SLPに対する許可をH−SLPから取得するために、かつ/または、現在の位置において、もしくはその近傍で位置特定サービスをSETに提供できるH−SLPから、他の許可されたD−SLPおよび/もしくはE−SLPアドレスを受信するために、SETによって呼び出され得る。この手順はまた、SETから離れた何らかの位置、たとえば、SETのユーザが何らかの後の時点で訪れると予想される位置において位置特定サービスを提供する、SETによって発見されたD−SLPおよび/またはE−SLPに対する許可をH−SLPから取得するために、SETによって呼び出され得る。H−SLPは、そのような場合、許可の提供を強制されることはないが、それでも、位置特定のサポートを改善するために、許可を提供することを選び得る。D−SLPまたはE−SLP(本明細書ではD/E−SLPと総称される)に対するサービス過負荷を避けるための、H−SLPの提供者とD−SLPまたはE−SLPの提供者との間の構成が存在し得ることに留意されたい。この構成は、D/E−SLPが同時に許可され得るSETの数を制限し得る。
動作Aにおいて、SETが、現在の位置において、またはその近傍で、またはいくつかの場合には何らかの離れた位置で位置特定サービスをSETに提供できるH−SLPから、最高で何らかの最大の数(たとえば、10個)の許可されたD−SLPおよび/または最高で何らかの他の最大の数(たとえば、10個)の許可されたE−SLPアドレスを取得するための手順を呼び出す。手順は、この手順の任意の以前の呼び出しから任意の最小再試行期間が経過すると、以下の条件のいずれかの下で呼び出され得る。その条件は、(a)現在の位置、またはSETが許可を望む離れた位置に対して適用可能なD−SLPまたはE−SLPアドレスを、SETが発見すること、(b)D−SLP許可の場合、SETが、H−SLPから適正な測位サービスを取得できず、かつ、許可されたD−SLPを現在有していないか、許可されたD−SLPを現在有しているが、D−SLPへのアクセスが地理的エリアまたはアクセスネットワークの制約によって禁じられているかのいずれかであること(いくつかの状況では、D−SLPは、関連付けられるサービス期間が経過するまで、許可されたままであり得ることに留意されたい)、および/または、(c)E−SLP許可の場合、SETがホームネットワークではないネットワークにアクセスしていて、E−SLPへのアクセスが必要であり、かつ、許可されたE−SLPを現在有していないか、許可されたE−SLPを現在有しているが、E−SLPへのアクセスが地理的エリアまたはアクセスネットワークの制約によって禁じられているかのいずれかであること(いくつかの状況では、E−SLPは、関連付けられるサービス期間が経過するまで、許可されたままであり得ることに留意されたい)である。SETは、H−SLPへのセキュアなTLS接続を確立するために、適切な動作を行うことができる。
動作Bにおいて、SETが、ホームネットワークによって準備されたデフォルトのアドレスを使用して、H−SLPへのセキュアなTLS接続を確立し、SUPL STARTメッセージを送ってH−SLPとの測位セッションを開始することができる。SUPL STARTメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)とを含む。SUPL STARTメッセージはまた、SETがD−SLPおよび/またはE−SLPアドレスを要求するかどうかを示す、SLP Queryパラメータ(slpQuery)を含む。D−SLP要求では、SETは、H−SLPによって現在許可されている任意のD−SLPアドレスのリストを含んでよく、かつ、好まれるD−SLPアドレス(たとえば、発見されたD−SLPアドレス)のリストおよび/または好まれないD−SLPアドレス(たとえば、SETが以前にサービスを取得できなかったD−SLP)のリストを含み得る。第1のリスト上のアドレスは、第2または第3のリストに現れ得る(ただし両方のリストには現れ得ない)。E−SLP要求では、SETは、D−SLP要求のための3つのリストと完全に対応する、E−SLPアドレス3つのリストを含み得る。D−SLPアドレスに対する要求の場合、SETはまた、D−SLPから所望されるQoP(たとえば、任意の許可されるD−SLPに対して好ましい位置精度を含む)を提供することができる。SETはまた、可能であれば、現在の場所推定を含み得る。
動作Cにおいて、H−SLPは、SETの場所を取得する必要がなければ、または動作Bで提供された場所を何ら検証する必要がなければ、動作Fに進む。それ以外の場合、H−SLPは、SUPL RESPONSEメッセージをSETに送る。SUPL RESPONSEメッセージは、意図される測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)とを含む。
動作Dにおいて、SETが、SUPL POS INITメッセージをH−SLPに送る。SETは、SETがSUPL RESPONSEにおいて示される意図された測位方法をサポートしない場合でも、SUPL POS INITメッセージを送ることができる。SUPL POS INITメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)と、任意選択で、H−SLPの測位プロトコル能力(sLPCapabilitiesにおいて動作Cで示される)と一致するLPP、LPP/LPPeおよび/またはTIA−801測位プロトコルメッセージを搬送するSUPL POSメッセージとを含む。SETはまた、(LPP/LPPe/TIA−801の一部として、または任意選択の測位パラメータを通じて明示的に)サポートされる場合、SETの場所を提供することができる。SUPL POS INITメッセージにおいて取り出された、またはSUPL POS INITメッセージにおいて受信された情報に基づいて計算された場所が、所望のQoPを満たし利用可能である場合、D/H−SLPは動作Fに直接進むことができ、SUPL POSセッションには関与しなくてよい。
動作Eにおいて、SETおよびH−SLPが、SUPL POSメッセージ交換に関与して場所を計算する。このセッションで使用される測位方法は、SUPL POSメッセージ交換の間、または任意選択で動作Dにおいて、SETおよびH−SLPによって交換される能力に基づいて決定される。H−SLPは、受信された測位の測定結果に基づいて場所推定を計算し(SET−Assisted)、または、SETは、H−SLPから取得された支援に基づいて場所推定を計算する(SET−Based)。
動作Fにおいて、あらゆる場所計算が完了すると、H−SLPは、D−SLPアドレスが要求された場合、許可されたD−SLPアドレスの新たなセットを決定し、かつ/または、E−SLPアドレスが要求された場合、許可されたE−SLPアドレスの新たなセットを決定する。SETが、動作BにおいてD−SLPアドレスを要求しこの要求と関連付けられるQoPを提供した場合、H−SLPは、任意のD−SLPアドレスを提供するかどうかを決定する際の1つの要因として、QoPを考慮することができる。H−SLPは、D−SLPアドレスが要求された場合、許可されたD−SLPアドレスのリストを含むSLP Authorizationパラメータ(slpAuthorization)とともに、かつ/または、E−SLPアドレスが要求された場合、許可されたE−SLPアドレスのリストを含むSLP Authorizationパラメータとともに、SUPL ENDメッセージをSETに送る。各リスト中のアドレスは、優先度が最高のものを先頭に、優先度の順番で含まれてよく、SETがH−SLPから以前に受信した可能性のある許可されたD−SLPまたはE−SLPのあらゆる以前のリストを置き換え得る。そのようなリストがないこと、または、特定の要求されたSLPタイプに対するアドレスをリストが含まないことは、この要求されたSLPタイプに対するアドレスが許可されなかったことと、SETがH−SLPによって以前に許可されたこのタイプの任意のSLPを削除した可能性があることとを意味し得る。プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPに対する以前の許可が削除される場合、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPから受信されたD−SLPまたはE−SLPに対するあらゆる許可も削除され得ることに留意されたい。各々の提供されたD−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスに対して、H−SLPは、SLPアドレスが有効であると考えられ得るサービス期間と、SLPがアクセスされ得るサービスエリアと、SLPにアクセスできるサービングアクセスネットワークのリストと、サービングエリアとアクセスネットワークの制約がどのように組み合わされるべきかを定義する組合せタイプとを含み得る。許可されたD−SLPアドレスの場合、H−SLPはまた、SETが関わることが許可されるサービスのリストをこのD−SLPに提供することができ、任意のSETにより開始される位置特定要求について、D−SLPにアクセスするための優先度に対するH−SLPにアクセスするための優先度を提供することができる。H−SLPはまた、D−SLPまたはE−SLPがそれぞれプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPであるかどうかを示すことができ、図10の手順で以下に説明されるように、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPは、H−SLPのプロキシとして動作することが許可され、それぞれ、ローカルのD−SLPアドレスまたはE−SLPアドレス自体をSETに提供する。D−SLPアドレスがH−SLPによって許可される場合、H−SLPは、SETがアクセスを異なるD−SLPへ変更するときは常に、H−SLPがSETからの通知を受信するのを望むかどうかを示すことができる。H−SLPはまた、ネットワークにより開始されるサービスを提供するのを許可されるD−SLPへのSETのアクセス、および/またはプロキシD−SLPによって許可されるD−SLPへのSETのアクセスについてのそのような通知を、H−SLPが受信するのを望むかどうかを示すことができる。H−SLPが任意の許可されたD−SLPアドレスおよび/またはE−SLPアドレスを返信できるかどうかにかかわらず、H−SLPは、D−SLPおよびE−SLPの許可手順を繰り返信するための、最小再試行期間を返信することができる。最小再試行期間がないことは、再試行期間が0であることと同じものとして扱われ得る。H−SLPはまた、動作Eで計算された任意の場所推定を提供することができる。SETは、H−SLPに対するTLS接続を解放し、このセッションに関連するリソースを解放することができる。H−SLPは、このセッションに関連するリソースを解放することができる。
動作Gにおいて、SETは続いて、SETにより開始される位置特定サービス(たとえば、図8で例示されるような)のために、以下の考慮事項に従って、動作FにおいてH−SLPによって許可された任意のE−SLPまたはD−SLPにアクセスすることができる。その考慮事項は、(a)D−SLPおよびE−SLPが優先度の順番でアクセスされ、優先度に低いアドレスが、すべての優先度の高いアドレスが何らかの他の条件によって除外されたとき、またはサービスを提供できないとき、アクセスされること、(b)D−SLPまたはE−SLPが、D−SLPまたはE−SLPのあらゆるサービス期間が経過していない限りアクセスされ得ること(注意:SETは、E−SLPの場合の規制要件が別段要求しない限り、サービス期間が経過したとき、D−SLPまたはE−SLPとの進行中のあらゆるセッションを終了することができる。サービスの喪失を避けるために、SETは、サービス期間が経過する前に、現在何らかの時間(たとえば、5〜10分)使用されているD/E−SLPのH−SLPからの再許可を要求することができる)、(c)SETが任意の提供されたサービスエリアとアクセスネットワーク制約とを満たす場合、D−SLPまたはE−SLPにアクセスできることである。
組合せタイプが「AND」である場合、SETは、サービスエリア内にあり、かつ、D/E−SLPにアクセスするためにD/E−SLPに対して提供されたアクセスネットワークを使用している必要があり得る。組合せタイプが「OR」である場合、SETは、サービスエリア内にあり、または、D/E−SLPにアクセスするためにD/E−SLPに対して提供されたアクセスネットワークを使用している必要があり得る。組合せタイプが「Conditional OR」である場合、SETは、サービスエリア内にある必要があり、または、SETがサービスエリア内にあるかどうかをSETが判定できない場合、SETは、D/E−SLPにアクセスするためにD/E−SLPに対して提供されたアクセスネットワークを使用している必要があり得る。注意:SETは、最新の位置推定(現在のまたは以前の)を使用して、あらゆるサービスエリア状態を判定することができる。この判定は確率的であり得る(すなわち、何らかの確率でサービスエリア内に位置すると判定する)。D/E−SLPにアクセスするための条件が満たされる前、SETは、サービスエリア状態を検証するのを助けるために、D/E−SLPにアクセスすることができない。アクセス条件が満たされた後、SETはサービスエリア状態を定期的に再検証することができる。再検証が失敗した場合、すなわち、SETがもはやサービスエリア内にない場合、SETはアクセスを停止し、あらゆる進行中のセッションを終了することができる。
D−SLPアクセスの場合、SETは許可されたサービスを要求することができ、許可されていないサービスを要求することはできない。この条件は、H−SLPが許可されたサービスのリストを提供できない場合、無視され得る。
D−SLPアクセスの場合、SETは、H−SLPアクセスに対して与えられる任意の優先度に従うことができる。H−SLPアクセスが「許可されない」ものとして示される場合、SETは、少なくとも1つのD−SLPにアクセスするための条件が満たされるときは常に、H−SLPにアクセスすることができない(したがって、D−SLPにアクセスすることができる)。このことは、D−SLPが所望のサービスを提供できない場合であっても、SETが少なくとも1つのD−SLPへのアクセスをすでに試みていれば、H−SLPにアクセスできないことを意味することに留意されたい。H−SLPアクセスが「好ましくない」ものとして示される場合、SETは、D−SLPがサービスを提供できない場合、H−SLPにアクセスすることができる。H−SLPアクセスが「好ましい」ものとして示される場合、SETは、H−SLPからサービスを取得しようと試みた(そしてそれが失敗した)後、D−SLPにアクセスすることができる。優先度が与えられない場合、SETは、D−SLPにアクセスするための固有の優先度に対するH−SLPにアクセスするための固有の優先度を決めることができる。
D−SLP、E−SLPまたはH−SLPへのアクセスが失敗した(たとえば、SETがセキュアなIP接続を確立できなかった、またはD−SLP、E−SLP、またはH−SLPが所望のサービスを提供できなかった)場合、SETは別のD−SLPにアクセスすることができる。上の考慮事項に従って、E−SLPまたはH−SLPである。
許可されたD−SLPからのネットワークにより開始されるサービスの要求に対して、D−SLPが要求された特定のネットワークにより開始されるサービスをサポートするのを許可されている限り、SETは上記の制約を無視することができる。このことは、SETが、D−SLPもしくはE−SLPのサービスエリア外にある場合でも、かつ/または許可されたアクセスネットワークを使用していない場合でも、許可されたD−SLPまたはE−SLPからのネットワークにより開始されるセッションの要求を受け入れることができることを意味することに留意されたい。E−SLPからのネットワークにより開始されるサービスの要求に対して、許可されているかどうかにかかわらず、SETはまず、サポートに関するあらゆる地域的な規制に従い得る。あらゆるサービス期間が経過すると、D−SLPまたはE−SLP許可は終了したと考えられ得る。SETは次いで、このD−SLPまたはE−SLPと関連付けられるあらゆる内部データを除去することができる。許可はまた、サービス期間が経過したプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによって許可されるあらゆるD−SLPまたはE−SLPに対して、失効したと考えられ得る。
次に図10に注目し、図10は、ある実装形態による、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLP(本明細書ではプロキシD/E−SLPと総称される)によるいくつかの位置特定サービスとともに使用するD−SLPおよび/またはE−SLPの許可をサポートするために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。この手順は、現在の位置にある、またはその近傍にあるSETに位置特定サービスを提供できるSETによって発見された、D−SLPまたはE−SLPのプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPからそれぞれ許可を取得するために、SETによって呼び出され得る。手順はまた、現在の位置にある、またはその近傍にあるSETに位置特定サービスを提供できるプロキシD−SLPから、他の許可されたD−SLPアドレスを受信するために、呼び出され得る。SETから離れたサービスエリアを有するD−SLPまたはE−SLPの許可は、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによってサポートされないことがあり、そのような許可はSETによって予想されないことがある。プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPは、最初はH−SLPによって許可され、図9の手順を使用してプロキシとして指定され得る。H−SLPはまた、プロキシD/E−SLPのサービスエリアおよび/またはアクセスネットワークのリストを提供することができる。SETが、特定のプロキシD/E−SLPにアクセスするための、図9の動作Gにおいて定義されるすべての条件を満たす場合、SETは、位置特定サービスのためにプロキシD/E−SLPにアクセスすることができ、または、他のD−SLPまたはE−SLPがより良好な位置特定サービスを提供し得る場合、プロキシD/E−SLPによって他のD−SLPまたはE−SLPの許可を要求することができる。プロキシD/E−SLPによって許可されるあらゆるD−SLPまたはE−SLPは、プロキシD/E−SLPのサービスエリア内のSETに位置特定サービスを提供すること、かつ/または、プロキシD/E−SLPのために許可されたアクセスネットワークから位置特定サービスを提供することに、これらの制約がどのように組み合わせられるべきかに従って、事実上制約され得る。これは、D−SLPアクセスおよびE−SLPアクセスに対する方針(後でさらに説明される)が、最初は、プロキシD/E−SLPによって許可されるD−SLPまたはE−SLPへのアクセスを取得する前にプロキシD/E−SLPへのアクセスを検証することを、SETに対して要求するからである。H−SLPに対する利益は、H−SLPが、プロキシD/E−SLPのサービスエリア内にあるすべてのD−SLPおよびE−SLP(たとえば、ショッピングモール、空港、駅などのような狭いエリアをサービスする)を認識している必要がないということであり得る。この利益は、プロキシSLPがH−SLPとは異なる国に位置する場合、重要であり得る。代わりに、プロキシD/E−SLPは、そのような追加のD−SLPまたはE−SLPを許可する際、H−SLPのプロキシとして動作することができる。D/E−SLPに対するサービス過負荷を避けるための、プロキシD/E−SLPの提供者と、プロキシD/E−SLPによって許可されるD−SLPまたはE−SLPの提供者との間の構成が存在し得ることに留意されたい。この構成は、D/E−SLPが同時に許可され得るSETの数を制限し得る。プロキシD/E−SLPからのD−SLP許可またはE−SLP許可をサポートするSETは、以前に許可されていないD−SLPまたはE−SLPの許可が必要であるときは常に、かつ、SETがプロキシD/E−SLPにアクセスするための任意のサービスエリアまたはアクセスネットワークの条件も満たす場合、H−SLPからの許可を取得することよりも優先して、上記の構成を利用することができる。
動作Aにおいて、SETが、最高である最大の数(たとえば、10個)の許可されたD−SLPまたは最高である最大の数(たとえば、10個)の許可されたE−SLPアドレスを、それぞれ許可されたプロキシD−SLPまたはE−SLPから取得するための、手順を呼び出す。プロキシD/E−SLPは、自身のサービングエリア中のD−SLPまたはE−SLP(たとえば、H−SLPに未知のD−SLPまたはE−SLP)を許可することによって、H−SLPのプロキシとして動作する。SETが、任意の関連付けられるサービングエリア内にあることによって、かつ/または、任意の関連付けられるアクセスネットワークを使用して、プロキシD/E−SLPに現在アクセスできる場合、かつ、プロキシD/E−SLPに対する手順の以前の呼び出しから任意の最小再試行期間が経過した場合、手順が呼び出され得る。これらの条件が満たされる場合、SETは、以下の追加の条件のいずれかに当てはまる場合、手順を呼び出すことができる。SETは、プロキシD/E−SLPのサービスエリア内で、かつ/または、SETが許可を望むプロキシD/E−SLPのために許可されたアクセスネットワークから、(これらの条件がどのように組み合わされるべきかに従って)D−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスを発見する。D−SLP許可の場合、SETは、H−SLPからも、任意の許可されたD−SLP(プロキシD−SLPとプロキシD−SLPによって現在許可されている任意のD−SLPとを含む)からも、適正な測位サービスを取得できない。SETは、プロキシD/E−SLPへのセキュアなTLS接続を確立するために、適切な動作を行うことができる。
動作Bにおいて、SETが、プロキシD/E−SLPのH−SLPによって提供されるアドレスを使用して、プロキシD/E−SLPへのセキュアなTLS接続を確立し、SUPL STARTメッセージを送ってプロキシD/E−SLPとの測位セッションを開始することができる。SUPL STARTメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)とを含み得る。SUPL STARTメッセージはまた、SETがD−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスを要求するかどうかを示す、SLP Queryパラメータ(slpQuery)を含み得る。D−SLP要求では、SETは、プロキシD−SLPによって現在許可されているあらゆるD−SLPアドレスのリストを含んでよく、かつ、あらゆる好まれるD−SLPアドレス(たとえば、発見されたD−SLPアドレス)のリストおよび/またはあらゆる好まれないD−SLPアドレスのリストを含み得る。第1のリスト上のアドレスは、第2または第3のリストに現れ得る(ただし両方のリストには現れ得ない)。E−SLP要求では、SETは、D−SLP要求のための3つのリストと完全に対応する、E−SLPアドレス3つのリストを含み得る。D−SLPアドレスに対する要求の場合、SETはまた、D−SLPが後で提供し得る位置特定サービスのために、D−SLPから所望されるQoPを提供することができる。SETはまた、可能であれば、現在の場所推定を含み得る。
動作Cにおいて、プロキシD/E−SLPは、SETの場所を取得する必要がなければ、または動作Bで提供された場所を何ら検証する必要がなければ、動作Fに進む。それ以外の場合、プロキシD/E−SLPは、SUPL RESPONSEメッセージをSETに送る。SUPL RESPONSEは、意図される測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)とを含む。
動作Dにおいて、SETが、SUPL POS INITメッセージをプロキシD/E−SLPに送る。SETは、SETがSUPL RESPONSEにおいて示される意図された測位方法をサポートしない場合でも、SUPL POS INITメッセージを送ることができる。SUPL POS INITメッセージは、位置ID(locationId)と、SET能力(sETCapabilities)と、任意選択で、プロキシD/E−SLPの測位プロトコル能力(sLPCapabilitiesにおいて動作Cで示される)と一致するLPP、LPP/LPPeおよび/またはTIA−801測位プロトコルメッセージを搬送するSUPL POSメッセージとを含む。SETはまた、(LPP/LPPe/TIA−801の一部として、または任意選択の測位パラメータを通じて明示的に)サポートされる場合、SETの場所を提供することができる。SUPL POS INITメッセージにおいて取り出された、またはSUPL POS INITメッセージにおいて受信された情報に基づいて計算された場所が、所望のQoPを満たし利用可能である場合、D/H−SLPは動作Fに直接進むことができ、SUPL POSセッションには関与しなくてよい。
動作Eにおいて、SETおよびプロキシD/E−SLPが、SUPL POSメッセージ交換に関与して場所を計算する。このセッションで使用される測位方法は、SUPL POSメッセージ交換の間、または任意選択で動作Dにおいて、SETおよびプロキシD/E−SLPによって交換される能力に基づいて決定される。プロキシD/E−SLPは、受信された測位の測定結果に基づいて場所推定を計算し(SET−Assisted)、または、SETは、プロキシD/E−SLPから取得された支援に基づいて場所推定を計算する(SET−Based)。
動作Fにおいて、あらゆる場所計算が完了すると、プロキシD/E−SLPは、D−SLPアドレスが要求された場合、許可されたD−SLPアドレスの新たなセットを決定し、または、E−SLPアドレスが要求された場合、許可されたE−SLPアドレスの新たなセットを決定する。SETが、動作BにおいてD−SLPアドレスを要求しこの要求と関連付けられるQoPを提供した場合、プロキシD−SLPは、任意のD−SLPアドレスを提供するかどうかを決定する際の1つの要因として、QoPを考慮することができる。プロキシD/E−SLPは、D−SLPアドレスが要求された場合、許可されたD−SLPアドレスのリストを含むSLP Authorizationパラメータ(slpAuthorization)とともに、または、E−SLPアドレスが要求された場合、許可されたE−SLPアドレスのリストを含むSLP Authorizationパラメータとともに、SUPL ENDメッセージをSETに送る。各リスト中のアドレスは、優先度が最高のものを先頭に、優先度の順番で含まれてよく、SETが同じプロキシD/E−SLPから受信した可能性のある許可されたD−SLPまたはE−SLPのあらゆる以前のリストを置き換え得る。H−SLPまたは別のプロキシD/E−SLPによって提供されたD−SLPおよびE−SLPは、影響を受けないことがあり、H−SLPまたは他のプロキシD/E−SLPによって提供されたパラメータに従って、許可されたままであり得る。問い合わされているプロキシD/E−SLPからのそのようなリストがないこと、または、特定の要求されたSLPタイプに対するアドレスをリストが含まないことは、この要求されたSLPタイプに対するアドレスがプロキシD/E−SLPによって許可されなかったことと、SETがプロキシD/E−SLPによって以前に許可されたあらゆるアドレスを削除した可能性があることとを意味し得る。各々の提供されたD−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスに対して、プロキシD/E−SLPは、SLPアドレスが有効であると考えられ得るサービス期間と、SLPアドレスにアクセスできるサービスエリアと、SLPアドレスにアクセスできるサービングアクセスネットワークのリストと、サービングエリアとアクセスネットワークの制約がどのように組み合わされるべきかを定義する組合せタイプとを含み得る。提供されたD−SLPアドレスの場合、プロキシD−SLPは、SETがこのD−SLPと関わることを許可されるサービスのリストを提供しなくてよく、それは、そのサービスがプロキシD−SLPのH−SLPによって許可されるサービスと競合し得るからである。代わりに、SETは、プロキシD−SLPのH−SLPによって以前に許可された同じサービスを仮定することができる。プロキシD−SLPは、H−SLPにアクセスするための優先度を提供しなくてよく、または、D−SLPがアクセスされるときにH−SLPに通知するための要求を提供しなくてよく、SETは、そのような指示が受信された場合、それをすべて無視することができる。プロキシD/E−SLPが許可されたD−SLPアドレスおよび/またはE−SLPアドレスを返信できるかどうかにかかわらず、プロキシD/Eは、同じプロキシD/E−SLPに対してD−SLPまたはE−SLPの許可手順を繰り返すための、最小再試行期間を返信することができる。最小再試行期間がないことは、再試行期間が0であることと同じものとして扱われ得る。SETは、プロキシD/E−SLPに対するTLS接続を解放し、このセッションに関連するリソースを解放することができる。プロキシD/E−SLPは、このセッションに関連するリソースを解放することができる。SETは、同じD−SLPまたはE−SLPがH−SLPによって許可される限り、プロキシD/E−SLPによって許可されるあらゆるD−SLPまたはE−SLPを無視することができ、(動作Gで規定されるように)それに対して動作しなくてよい。SETは、同じD−SLPまたはE−SLPの異なるプロキシD/E−SLPからのあらゆる許可を保持することができ、(動作Gにおいて規定されるように)その任意の許可に対して別々に動作することができる。
動作Gにおいて、SETは続いて、2という再帰レベルを利用する以下の考慮事項に従って、SETにより開始される位置特定サービスのために、動作FでプロキシD/E−SLPによって提供された任意のE−SLPまたはD−SLPにアクセスすることができる。
(a)SETは最初、図9の動作Gで定義された方針に従って、H−SLPによって直接許可されるH−SLPまたはD−SLPまたはE−SLPにアクセスすべきかどうかを判定することができ、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPにアクセスできるとSETが判定し、プロキシD/E−SLP自体が1つまたは複数の他のSLPを許可した場合、SETは、下の考慮事項に従って、プロキシD/E−SLPまたはプロキシD/E−SLPによって許可されたSLPにアクセスすべきかどうかを判定することができる。
(b)プロキシD/E−SLPによって提供されるD−SLPまたはE−SLPに、優先度の順番でアクセスすることができ、その場合、優先度の低いアドレスは、優先度の高いすべてのアドレスが何らかの他の条件によって除外されたとき、またはサービスを提供できないとき、アクセスされる。
(c)D−SLPまたはE−SLPは、D−SLPまたはE−SLPのあらゆるサービス期間が経過しない限り、アクセスされ得る(注意:SETは、E−SLPの場合の規制の要件が別段要求しない限り、サービス期間が経過したとき、D−SLPまたはE−SLPとの進行中のあらゆるセッションを終了することができる。サービスの喪失を避けるために、SETは、サービス期間が経過する前に現在何らかの時間(たとえば、5〜10分)使用されているD/E−SLPの許可プロキシD/E−SLPからの、再許可を要求することができる。)。
(d)プロキシD/E−SLPによって提供されるD−SLPまたはE−SLPは、SETがプロキシD/E−SLPによって提供されるあらゆるサービスエリア制約とアクセスネットワーク制約とを満たせば、アクセスされ得る。組合せタイプが「AND」の場合、SETは、サービスエリア内にあり、かつ、D/E−SLPのために提供されるアクセスネットワークを使用している必要があり得る。組合せタイプが「OR」の場合、SETは、サービスエリア内にあり、または、D/E−SLPのために提供されるアクセスネットワークを使用している必要があり得る。組合せタイプが「Conditional OR」の場合、SETは、サービスエリア内にある必要があり、または、SETがサービスエリア内にあるかどうかSETが判定できない場合、SETは、D/E−SLPのために提供されるアクセスネットワークを使用している必要があり得る(注意:SETは、最新の位置推定(現在のまたは以前の)を使用して、あらゆるサービスエリア状態を判定することができる。この判定は確率的であり得る(たとえば、何らかの確率でサービスエリア内に位置すると判定する)。D/E−SLPにアクセスするための条件が満たされる前、SETは、サービスエリア状態を検証するのを助けるために、D/E−SLPにアクセスすることができない。アクセス条件が満たされた後、SETはサービスエリア状態を定期的に再検証することができる。再検証が失敗した場合、たとえば、SETがもはやサービスエリア内にない場合、SETはアクセスを停止し、あらゆる進行中のセッションを終了することができる。D−SLPアクセスの場合、SETは、プロキシD−SLPのH−SLPによって許可されたサービスを要求することができる。)。
(e)上記の条件を満たす限り、優先度は通常、プロキシD/E−SLPにアクセスすることではなく、プロキシD/E−SLPによって許可されるD−SLPまたはE−SLPにアクセスすることに対して与えられ得る。かつ/または、
(f)D−SLP、E−SLPまたはH−SLPへのアクセスが失敗した(たとえば、SETがセキュアなIP接続を確立できなかった、またはD−SLP、E−SLP、またはH−SLPが所望のサービスを提供できなかった)場合、SETは、上記の条件に従って、別のD−SLP、E−SLP、またはH−SLPにアクセスすることができる。
プロキシD−SLPによって許可されたD−SLPからのネットワークにより開始されるサービスの要求に対して、プロキシD−SLPが要求された特定のネットワークにより開始されるサービスをサポートするのをH−SLPによって許可されている限り、SETは上記の制約を無視することができる。したがって、SETは、許可されたプロキシD/E−SLPによって許可されたD/E−SLPからのネットワークにより開始されるセッションの要求を、D/E−SLPのサービスエリア外にある場合でも、および/または許可されたアクセスネットワークを使用していない場合でも、受け入れることができる。しかしながら、プライバシー要件(たとえば、各々のネットワークにより開始されるサービスに対して定義されるような)には、依然として従い得る。E−SLPからのネットワークにより開始されるサービス要求に対して、許可されているかどうかにかかわらず、SETはまず、サポートに関するあらゆる地域的な規制に従い得る。プロキシD/E−SLPからのD−SLPまたはE−SLPの許可は、D−SLPもしくはE−SLPの、または親のプロキシD/E−SLPのあらゆる関連付けられるサービス期間が経過すると、終了すると考えられ得る。SETは次いで、このD−SLPまたはE−SLPと関連付けられるあらゆる内部データを除去することができる。
次に図11に注目し、図11は、ある実装形態による、いくつかの位置特定サービスとともに使用するD−SLP/E−SLPの任意型許可をサポートするために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。この手順は、許可されたD−SLPアドレスおよび/またはE−SLPアドレスをSETに提供するために、H−SLPまたはプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによって呼び出され得る。手順は、通常通りSUPLセッションを終了するためにSUPL ENDがD/E/H−SLPによって送られるとき、適用可能である。
動作Aにおいて、SETおよびD/E/H−SLPが、SET、またはD−SLP、E−SLP、もしくはH−SLP(本明細書ではD/E/H−SLPと総称される)によって開始され得る、緊急のまたは延期されたSUPLセッションに関わる。動作Aの例は、図7のネットワークにより開始される位置特定セッションと、図8のSETにより開始される位置特定セッションとを含む。
動作Bにおいて、SUPLセッションが、最後のSUPL ENDメッセージを送ることを除いて完了すると、D/E/H−SLPは、たとえば、動作AでD/E/H−SLPによって取得されるような、現在のSET位置およびSETによって使用される(1つまたは複数の)現在のアクセスネットワークに基づき得る、許可されたD−SLPアドレスおよび/またはE−SLPアドレスのセットを決定する。D/E/H−SLPは、許可されたD−SLPアドレスおよび/またはE−SLPアドレスのリストを含むSLP Authorizationパラメータ(slpAuthorization)とともに、SUPL ENDメッセージをSETに送る。各リスト中のアドレスは、優先度が最高のものを先頭に、優先度の順番で含まれてよく、SETが同じプロキシD/E/H−SLPから受信した可能性のある許可されたD−SLPまたはE−SLPのあらゆる以前のリストを置き換える。異なるプロキシD/E−SLPによって提供されたD−SLPおよびE−SLPは、プロキシD/E−SLPが、H−SLPによってSUPL ENDにおいて提供される他のSLPによって置き換えられていない限り、影響を受け得ない。置き換えられている場合、そのような置き換えられたプロキシD/E−SLPによって提供されるあらゆるSLPも、除去され得る。各々の提供されたD−SLPアドレスまたはE−SLPアドレスに対して、D/E/H−SLPは、SLPアドレスが有効であると考えられ得るサービス期間と、SLPアドレスにアクセスできるサービスエリアと、SLPアドレスにアクセスできるサービングアクセスネットワークのリストと、サービングエリアとアクセスネットワークの制約がどのように組み合わされるべきかを定義する組合せタイプとを含み得る。提供されるD−SLPアドレスの場合、プロキシD−SLPではなくH−SLPが、SETがこのD−SLPと関わることを許可されているサービスのリストを、提供することができる。プロキシD−SLPではなくH−SLPはまた、H−SLPにアクセスするための優先度に対するD−SLPにアクセスするための優先度を提供することができ、かつ/または、D−SLPがアクセスされるときH−SLPに通知するための要求を提供することができる。H/D/E−SLPはまた、さらなるD−SLPおよび/またはE−SLPの許可について同じD/E/H−SLPに問い合わせるための、最小再試行期間を返信することができる。最小再試行期間がないことは、再試行期間が0であることと同じものとして扱われ得る。SETは、D/E/H−SLPに対するTLS接続を解放し、セッションに関連するリソースを解放することができる。D/E/H−SLPは、セッションに関連するリソースを解放することができる。
動作Cにおいて、SETは続いて、SETにより開始される位置特定サービスのために、動作BにおいてD/E/H−SLPによって提供された任意のE−SLPまたはD−SLPにアクセスすることができ、かつ/または、任意のそのようなD−SLPまたはE−SLPからのネットワークにより開始される位置特定の要求を受け入れることができる。そのようなアクセスに対する方針は、H−SLPによって許可されるD−SLPまたはE−SLPの場合に図9の動作Gにおいて定義されるものと、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによって許可されるD−SLPまたはE−SLPの場合に図10の動作Gにおいて定義されるもののいずれかと、同じである。
次に図12に注目し、図12は、ある実装形態による、モバイルデバイスがいくつかの位置特定サービスとともにD−SLP/E−SLPにアクセスすることに関する通知を、H−SLPに提供するために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。この手順は、SETによるD−SLPアクセスの変化についてH−SLPに通知するために、SETによって呼び出され得る。これによって、たとえば、H−SLPに送られた外部LCSエージェントからの位置特定要求がD−SLPに転送またはリダイレクトされる必要がある場合、どのD−SLPが、ネットワークにより開始される位置特定サービスを実行するためのSETに対するアクセス権を有するかを、H−SLPが追跡することが可能になり得る。H−SLPに連絡できない場合、SETは、後で手順を再試行して、直近にアクセスされたD−SLPをH−SLPに通知することができる。ネットワークにより開始されるサービスを実行するのを許可されていないD−SLPについて通知されるのを避けるために、H−SLPは、この手順を、ネットワークにより開始されるサービスを実行するのを許可されているD−SLPに限定することができる。H−SLPはまた、プロキシD−SLPによって許可されるD−SLPに対するSETアクセスの通知を、含めても除外してもよい。
動作Aにおいて、SETが、初めて、または、H−SLPに通知された1つもしくは複数の他のD−SLPにSETがアクセスした後初めて、D−SLPにアクセスする。D−SLPが、ネットワークにより開始されるサービスを実行するのを許可されず、H−SLPが、ネットワークにより開始されるサービスを実行するのを許可されたD−SLPのための通知を要求した場合、または、D−SLPがプロキシD−SLPによって許可され、H−SLPがプロキシD−SLPによって許可されたD−SLPの通知を要求しなかった場合、SETは動作を行わなくてよい。それ以外の場合、SETは、H−SLPへのセキュアなTLS接続を確立するために、適切な動作を行うことができる。
動作Bにおいて、SETが、H−SLPのホームネットワークによって準備されたデフォルトのアドレスを使用して、H−SLPへのセキュアなTLS接続を確立し、SUPL REPORTメッセージをH−SLPに送ることができる。SUPL REPORTメッセージは、アクセスされたD−SLPアドレスを含み得る。
H−SLPは、位置特定セッションが終了したことを示すSUPL ENDメッセージを、SETに送ることができる。H−SLPは、このセッションに関連するリソースを解放することができる。
次に図13に注目し、図13は、ある実装形態による、いくつかの位置特定サービスに関するセッション情報を再通知とともに取得するために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。メッセージフローは、SETに対して現在許可されているD−SLPおよび/またはE−SLPのリストについてSETに問い合わせるために、H−SLPまたはプロキシD−SLPによって使用され得る。このリストを受信した後、H−SLPまたはプロキシD−SLPは、許可されたD−SLPおよび/またはE−SLPの新たなリストをSETに提供することを選ぶことができる。
Session Info Queryサービスは、H−SLPまたはD−SLP(本明細書ではD/H−SLPと総称される)に適用可能であり、D/H−SLPが、以下の動作の1つまたは複数を(SETの能力に応じて)実行することを可能にし得る。その動作は、アクティブなSUPLセッションの情報についてSETに問い合わせること、アクティブなネットワークにより開始されるセッションのために、再通知または再通知と検証を実行すること、次の報告期間を待つことなくあらゆる進行中のトリガされたセッションを終了すること、現在許可されているD−SLPおよび/もしくはE−SLP(H−SLPまたはプロキシD−SLPに適用可能な)についてSETに問い合わせること、ならびに/または、新たなD−SLPおよび/もしくはE−SLPアドレス(H−SLPもしくはプロキシD−SLPから許可された)を提供することである。これらの手順の1つが試みられ、SETがサービスをサポートしない場合、SETは、たとえば、Session Info Queryサービスのセッションidとステータスコード「serviceNotSupported」とを含むSUPL ENDメッセージを、D/H−SLPに送ることができる。
動作Aにおいて、1つまたは複数のトリガされたSUPLセッションが進行中であり得る。
動作Bにおいて、D/H−SLPが、SUPL INITメッセージを使用して、SETとの「セッション情報について問い合わせ」セッションを開始する。SUPL INITメッセージは、測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)とを含む。セッション情報についての問い合わせは、測位方法(posMethod):sessioninfoqueryによって示される。SUPL INITメッセージが送られる前に、D/H−SLPはまた、メッセージのハッシュを計算し記憶する。
動作Cにおいて、SETが、受信されたSUPL INITメッセージを分析する。真正ではないことが判明した場合、SETはさらなる動作を行わない。そうではない場合、SETは、必要な動作を行って、D/H−SLPとのTLS接続の確立を準備する。
動作Dにおいて、SETは、要求するD/H−SLPとの現在アクティブなすべてのセッションのセッションidのリスト(sessionList)を含むSUPL REPORTメッセージを、D/H−SLPに返信する。H−SLPからの要求について、SETはまた、現在許可されているプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによって現在許可されているあらゆるD−SLPまたはE−SLPのアドレスを含む、現在許可されているD−SLPおよび/またはE−SLPのアドレスのリスト(Authorized−D/E−SLP−List)を含み得る。プロキシD−SLPからの要求について、SETは、このプロキシD−SLPによって現在許可されているすべてのD−SLPアドレスのリスト(Authorized−D−SLP−List)を含み得る。この文脈における、現在許可されているとは、D−SLPまたはE−SLPのためにH−SLPまたはプロキシD−SLPによって以前に与えられたあらゆるサービス期間がまだ経過していないことを意味する。SETはまた、SUPL REPORTメッセージでSET能力(sETCapabilities)を送ることができる。中断されるセッションがある場合、SETはまた、すべての現在中断されているセッションのセッションidのリスト(pauseSessionList)を含み得る。SUPL REPORTメッセージはまた、受信されたSUPL INITメッセージのハッシュ(ver)を含む。注意:中断されたセッションはアクティブセッションであると考えられるので、sessionListは、あらゆる中断された(1つまたは複数の)セッションも含み得る。
動作Eにおいて、加入者の個人情報の確認に基づいて、かつ、sessionListパラメータにおいて示されるような、任意のアクティブなトリガされたセッションに対して通知/検証が最後に発生してから経過した時間に基づいて、再通知または再通知と検証が必要である場合、再通知または再通知と検証を必要とするすべてのセッションのセッションidのリスト(notificationList)を含むSUPL NOTIFYメッセージが、SETに送られる。notificationListパラメータはまた、各セッションの通知タイプを含む。再通知または再通知と検証を必要とするセッションがない場合、D/H−SLPは直接、SUPL ENDメッセージをSETに送ることができる。H−SLPまたはプロキシD−SLPの場合、SUPL ENDは、許可されたD−SLPアドレスのリストを含み、かつ/または、H−SLPの場合、許可されたE−SLPアドレスのリストを含む、SLP Authorizationを含み得る。これらのリストの内容および処置は、特定のSLPタイプに対してリストが提供されない場合、SETがそのSLPタイプに対する以前の許可を使用し続けることができるという点を除いて、H−SLP Queryについて図9の動作FおよびGにおいて説明されるもの、または、プロキシD−SLP Queryについて図10の動作FおよびGについて説明されるものと同じであり得る。SLPアドレスを含まないリストが提供される場合、以前の許可されたリストは除去され得ることに留意されたい。以前のリストが任意のプロキシD/E−SLPを含んでいた場合、それらのプロキシD/E−SLPが提供したあらゆる許可リストも除去され得る。
動作Fにおいて、SETが、SUPL NOTIFY RESPONSEメッセージをD/H−SLPに送ることができる。動作Eにおいて通知および検証が望まれた場合、SUPL NOTIFY RESPONSEメッセージは、ユーザからの検証応答のリスト(NotificationRespList)を含む。
動作Gにおいて、動作Fで受信されたNotificationRespListが、再検証に対する同意を拒否する「Not Allowed」タイプの1つまたは複数の応答を含む場合、D/H−SLPは、取り消すべきすべてのセッションのセッションidのリスト(endSessionList)を含むSUPL TRIGGERED STOPメッセージを、SETに送る。SUPL TRIGGERED STOPはまた、「consentDeniedByUser」というstatusCodeを含み、SLP Authorizationを含み得る。SETは、endSessionListパラメータにおいて示されるセッションに関連するリソースを解放することができ、動作Eと同じようにあらゆるSLP Authorizationを扱うことができる。取り消すべきセッションがない場合、D/H−SLPは直接SUPL ENDメッセージをSETに送ることができ、動作Eと同じようにSETによって扱われ得るSLP Authorizationを含んでよい。
動作Hにおいて、ステップGが実行されると、SETは、SETがトリガされたセッションを取り消し、あらゆるSLP Authorizationを読み取ったということを、はD/H−SLPに返信されるSUPL ENDメッセージによって確認応答する。SETは、D/H−SLPに対するTLS接続を解放し、Session Info Queryセッションに関連するリソースを解放することができる。D/H−SLPは、Session Info Queryセッションに関連するリソースを解放することができる。
動作Iにおいて、他の残りのトリガされた(1つまたは複数の)SUPLセッションが、可能であれば継続し得る。
次に図14に注目し、図14は、ある実装形態による、いくつかの位置特定サービスに関するセッション情報をセッション終了とともに取得するために使用され得る、例示的なメッセージフローを示す流れ図である。メッセージフローは、SETに対して現在許可されているD−SLPおよび/またはE−SLPのリストについてSETに問い合わせるために、H−SLPまたはプロキシD−SLP(本明細書ではD/H−SLPと総称される)によって使用され得る。このリストを受信した後、H−SLPまたはプロキシD−SLPは、許可されたD−SLPおよび/またはE−SLPの新たなリストをSETに提供することを選ぶことができる。
動作Aにおいて、1つまたは複数のトリガされたSUPLセッションが進行中であり得る。
動作Bにおいて、D/H−SLPが、SUPL INITメッセージを使用して、SETとの「セッション情報について問い合わせ」セッションを開始する。SUPL INITメッセージは、測位方法(posMethod)と、SLP能力(sLPCapabilities)とを含む。セッション情報についての問い合わせは、測位方法(posMethod):sessioninfoqueryによって示される。SUPL INITメッセージが送られる前に、D/H−SLPはまた、メッセージのハッシュを計算し記憶する。
動作Cにおいて、SETが、受信されたSUPL INITメッセージを分析する。真正ではないことが判明した場合、SETはさらなる動作を行わない。そうではない場合、SETは、必要な動作を行い、D/H−SLPとのTLS接続の確立を準備する。
動作Dにおいて、SETは、要求するD/H−SLPとの現在アクティブなすべてのセッションのセッションidのリスト(sessionList)を含むSUPL REPORTメッセージを、D/H−SLPに返信する。H−SLPからの要求について、SETはまた、現在許可されているプロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPによって現在許可されているあらゆるD−SLPまたはE−SLPのアドレスを含む、現在許可されているD−SLPおよび/またはE−SLPのアドレスのリストを含み得る。プロキシD−SLPからの要求について、SETは、このプロキシD−SLPによって現在許可されているすべてのD−SLPアドレスのリストを含み得る。SETはまた、SUPL REPORTメッセージでSET能力(sETCapabilities)を送ることができる。中断されるセッションがある場合、SETはまた、すべての現在中断されているセッションのセッションidのリスト(pauseSessionList)を含み得る。SUPL REPORTメッセージはまた、受信されたSUPL INITメッセージのハッシュ(ver)を含む。
動作Eにおいて、D/H−SLPは、SUPL TRIGGERED STOPメッセージをSETに送り、次の定期的なトリガまたはエリアイベントトリガを待つことなく、あらゆるアクティブなトリガされたセッションおよび/または中断されたトリガされたセッションを取り消し、H−SLPの場合、SUPL TRIGGERED STOPメッセージは、SLP Authorizationを含め得る。SUPL TRIGGERED STOPメッセージは、取り消すべきすべてのセッションのセッションidのリスト(endSessionList)と、「sessionStopped」というステータスコード(statusCode)とを含む。SETは、endSessionListパラメータにおいて示されるセッションに関連するリソースを解放することができ、H−SLPまたはプロキシD−SLPからのあらゆるSLP Authorizationを、図13の動作Eと同じように扱うことができる。取り消すべきセッションがない場合、D/H−SLPは直接、SUPL ENDメッセージをSETに送ることができ、H−SLPまたはプロキシD−SLPの場合、図13の動作Eと同じようにSETによって扱われ得るSLP Authorizationを含め得る。
動作Fにおいて、SETは、SETがトリガされたセッションを取り消し、あらゆるSLP Authorizationを読み取ったということを、D/H−SLPに返信されるSUPL ENDメッセージによって確認応答する。SETは、D/H−SLPに対するTLS接続を解放し、Session Info Queryセッションに関連するリソースを解放することができる。D/H−SLPは、Session Info Queryセッションに関連するリソースを解放することができる。
動作Gにおいて、トリガされた(1つまたは複数の)SUPLセッションが、可能であれば継続し得る。
以下のセクションは、上で提示されたいくつかの例示的な実装形態において使用され得るいくつかの例示的なメッセージに関する、さらなる情報を提供する。
SUPL STARTは、SETからSLPへの初期メッセージであり、または、ネットワークにより開始されるGeneric SUPL Session(GSS)におけるSUPL INITメッセージへの応答である。SUPL START中のいくつかのパラメータは相互に排他的であり、互いに含まれ得ない。いくつかの実装形態では、パラメータは、最高の優先度のものを先頭に、次のような優先度の順番で、すなわち、Third Party、Location URI Request、SLP Query、および/またはGSS Parametersという順番で列挙される。
上のリスト中の2つ以上のパラメータがSUPL STARTに含まれる場合、SLPは、最高の優先度のパラメータを受け入れ、それよりも優先度の低いパラメータをすべて無視することができる。その結果、形成されたSUPL STARTメッセージの出来が悪いものであった場合、SLPは、SUPL ENDメッセージとエラーコードとを返信することができる。
表1は、例示的なSUPL STARTメッセージを示す。表中の各行は、SUPL STARTメッセージの別個のパラメータを表し、パラメータの名前と、SUPL STARTへの含有が必須(M)か、任意選択(O)か、または条件付き(CV)かということと、パラメータの機能および内容の簡単な説明とを含む。表中の前のパラメータの一部であるパラメータは、その名前の前の「>」という文字を使用して示される。文字「>」は、入れ子の連続的なレベルを示すために繰り返される。たとえば、パラメータのリスト<「A」、「>B」、「>C」、「>>D」、「>>>E」、「>F」、「G」>は、パラメータ「B」、「C」および「F」がパラメータ「A」の一部である(入れ子の第1のレベルにある)ことと、パラメータ「D」がパラメータ「C」の一部である(かつしたがって、パラメータ「A」の一部でもあるが「C」の中に入れ子になっている)ことと、パラメータ「E」がパラメータ「D」の一部である(かつしたがって、パラメータ「C」および「A」の一部でもある)ことと、パラメータ「G」がパラメータ「A」の一部ではないがメッセージ中の別個のパラメータであることとを示す。同じ決まりが、本明細書において下でさらに列挙される他のメッセージとパラメータとを表す表に、適用される。
表1Aは、例示的なSUPL INITメッセージを示す。SUPL INITメッセージは、新たなSUPLセッションのために、SETへSLP(たとえば、H−SLP、D−SLP、またはE−SLP)によって転送される第1のメッセージであり得る。
SUPL ENDメッセージは、正常にまたは不正常にSUPL手順を終了するメッセージである。以下の表は、例示的なSUPL ENDメッセージを示す。
SUPL TRIGGERED STOPメッセージは、既存のトリガされたセッションを終了するために、または、進行中のトリガされたセッションを中断/再開するために、SLPまたはSETによって使用される。以下の表は、例示的なSUPL TRIGGERED STOPメッセージを示す。
SUPL REPORTメッセージは、以下の例において使用され得る。
i.トリガされる適用形態では、SUPL REPORTメッセージは、測位手順(SUPL POSセッション)の終了をSETに示すために、SLPによって使用される。この場合、SUPL REPORTメッセージは、計算された場所を含むこともあり含まないこともある。
ii.トリガされる適用形態では、SUPL REPORTメッセージは、1つもしくは複数の測位結果(SETによって計算された)および/または(1つもしくは複数の)改良されたセル/セクタの測定結果を、SETからSLPに送るために使用され得る。改良されたセル/セクタ/APの測定結果は、SUPL REPORT内で搬送される、LPP/LPPe/TIA−801 Provide Location Informationメッセージで送られる。SUPL REPORTメッセージは、エリアイベントまたは速度イベントが発生したことをSLPに示すための測位または速度の結果を伴わずに使用され得る。任意選択で、結果コードは、エラー状態(たとえば、利用可能な場所なし)を示すために送られ得る。
iii.継続中の一括報告セッション内での中間報告として、SUPL REPORTメッセージが、トリガされる適用形態として使用されるが、メッセージは(1つまたは複数の)測位結果を含み得る。これによって、SETが、SETに記憶されるデータの量を減らすことによってSETのメモリを動的に管理することが可能になる。
iv.SUPL REPORTは、H−SLPまたはD−SLPからのセッション情報問い合わせに応答して、SETによって使用される。この場合、SUPL REPORTメッセージは、すべてのアクティブなSUPLセッションのセッションidのリストを含む。SUPL REPORTメッセージはまた、SET Capabilitiesを含み得る。H−SLPからのセッション情報問い合わせのために、SUPL REPORTメッセージは、現在許可されているすべてのD−SLPおよびE−SLP(許可されたプロキシD/E−SLPによって許可されたD−SLPとE−SLPとを含む)のアドレスを含む。プロキシD−SLPからのセッション情報問い合わせのために、SUPL REPORTメッセージは、そのプロキシD−SLPによって現在許可されているすべてのD−SLPアドレスのリストを含む。
v.SUPL REPORTは、ネットワークにより開始されるサービスをサポートし得る許可されたD−SLPにアクセスの変更を報告するために、SETによって使用される。
アップリンク報告では、送るべき報告データの量が最大のULPメッセージ長(64Kオクテット)を超える場合、SETは、複数のSUPL REPORTメッセージで報告データを送ることができる。例示的なSUPL REPORTメッセージが、以下の表に示される。
SET能力パラメータは、SETの能力を特定するために使用されてよく、たとえば、(i)図9のようなH−SLPによるD−SLP許可、(ii)図9のようなH−SLPによるE−SLP許可、(iii)図10のようなプロキシD−SLPによるD−SLP許可、(iv)図10のようなプロキシE−SLPによるE−SLP許可、および(v)図12のような、初めてまたは別のD−SLPにアクセスした後初めてSETがD−SLPにアクセスしたことのH−SLPへの通知のうちの1つまたは複数をSETがサポートすることを、示し得る。SET能力パラメータは、SUPL STARTメッセージ、SUPL POS INITメッセージ、および/または他のSUPLメッセージで、SETによってSLP(たとえば、H−SLP、D−SLP、E−SLP)に転送され得る。受信SLPは、パラメータを使用して、許可されたD−SLPおよび/またはE−SLPをSETに提供するかどうかを判断し(たとえば、図11の任意型の許可手順を使用して)、かつ/または、許可されたD−SLPをSETに提供するとき、(たとえば、図12の手順に従った)D−SLPへのSETによるアクセスの通知を要求するかどうかを判断することができる。以下の表は、例示的なSET能力パラメータを示す。表中のパラメータが今度はSET能力パラメータのサブパラメータを指すということを除いて、SUPL STARTメッセージのために表1について前に説明されたようなものと同じ表中の決まりが使用される。これらの決まりは、本明細書において下にさらに含まれる他のパラメータの表に対しても使用される。
SLP Queryパラメータは、現在のSET位置および/またはサービングアクセスネットワークに適用可能な許可されたD−SLPおよび/またはE−SLPアドレスのリストを、H−SLP、プロキシD−SLPまたはプロキシE−SLPから要求するために、SETによって使用され得る。SLP Queryパラメータは、SUPL STARTメッセージに含まれてよく、たとえば、SUPL STARTメッセージは、図9および図10の動作Bで転送される。以下の表は、例示的なSLP Queryパラメータを示す。
SLP Authorizationパラメータは、1つもしくは複数の許可されたD−SLPおよび/またはE−SLPアドレスをSETに提供し、これらのアドレスの使用に対する任意選択の制限を与えるために、H−SLP、プロキシD−SLP、またはプロキシE−SLPによって使用され得る。SLP Authorizationパラメータは、SUPL ENDメッセージに含まれてよく、たとえば、SUPL ENDメッセージは、図9および図10の動作Fで、ならびに図11の動作Bで転送される。SLP Authorizationパラメータはまた、たとえば、図13の動作Gおよび図14の動作Eのように、SUPL TRIGGERED STOPメッセージに含まれてよい。以下の表は、例示的なSLP Authorizationパラメータを示す。
Authorized D−SLP Listパラメータは、あらゆる現在許可されているD−SLPアドレスを、H−SLPまたはプロキシD−SLPに提供するために、SETによって使用され得る。Authorized D−SLP Listパラメータは、たとえば、図13および図14の動作Dのように、SUPL REPORTメッセージで転送され得る。以下の表は、例示的なAuthorized D−SLP Listパラメータを示す。
Authorized E−SLP Listパラメータは、あらゆる現在許可されているE−SLPアドレスをH−SLPに提供するために、SETによって使用され得る。Authorized E−SLP Listパラメータは、たとえば、図13および図14の動作Dのように、SUPL REPORTメッセージで転送され得る。以下の表は、例示的なAuthorized E−SLP Listパラメータを示す。
D−SLP Access Notificationパラメータは、D−SLPがネットワークにより開始されるサービスをサポートすることを許可されているとき、最近アクセスされたD−SLPのアドレスをH−SLPに提供するために、SETによって使用され得る。D−SLP Access Notificationパラメータは、たとえば図12の動作Bのように、SUPL REPORTメッセージで転送され得る。以下の表は、例示的なD−SLPアクセス通知パラメータを示す。
本明細書全体にわたる「一例」、「例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」という言及は、特徴および/または例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例では」、「例」、「いくつかの例では」もしくは「いくつかの実装形態では」という句、または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴へと組み合わせられ得る。
本明細書で説明された方法は、特定の特徴および/または例に従って、適用例に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、そのような方法は、ソフトウェアとともにハードウェア、ファームウェア、および/またはそれらの組合せで実施され得る。ハードウェア実装の場合、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、および/またはそれらの組合せの中で実装され得る。
上記の詳細な説明では、特許請求される主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載された。ただし、特許請求される主題は、これらの具体的な詳細を伴わずに実施され得ることが当業者には理解されよう。他の事例では、特許請求される主題を不明瞭にしないように、当業者には既知であろう方法および装置については詳細に説明されていない。
上記の詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル電子信号の演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示された。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の機能を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術において当業者が、彼らの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理的な操作に関係する。必ずしもそうとは限らないが、一般に、電子信号は情報を表すので(たとえば、表現データ)、そのような量は、記憶、転送、組合せ、比較、または他の操作が可能な、電気信号または磁気信号の形式をとり得る。主に一般的に使用されているという理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字、情報などと呼ぶことは時々便利であることがわかっている。しかしながら、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量と関連付けられるべきものであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、以下の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「判定する」、「確立する」、「取得する」、「識別する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのような、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを理解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータもしくは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタもしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の電子的な物理量もしくは磁気的な物理量として一般に表される信号を、操作または変換することが可能である。この特定の特許出願の文脈では、「特定の装置」という用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の関数を実行するようにプログラムされた汎用コンピュータを含み得る。
本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどの列挙を関連付けるために使用された場合、包含的な意味で使用された場合はA、B、およびCを意味し、排他的な意味で使用された場合はA、BまたはCを意味するものとする。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、もしくは特性などについて説明するために使用され得るか、または、複数の特徴、構造、もしくは特性、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。しかし、これは説明のための例にすぎないこと、および特許請求される主題がこの例に限定されないことに留意されたい。
現在例示的な特徴と考えられていることが例示され説明されたが、特許請求される主題から逸脱することなく、他の様々な変形を行うことができ、等価物が置換され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明される中心概念から逸脱することなく、特許請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行うことができる。
したがって、特許請求される主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような特許請求される主題は、添付の特許請求の範囲の中に入るすべての態様、およびその等価物も含み得るものとする。