JP2014527275A - 軸方向放出を用いたrfオンリー四重極マスフィルタおよび線形四重極イオントラップの性能向上 - Google Patents

軸方向放出を用いたrfオンリー四重極マスフィルタおよび線形四重極イオントラップの性能向上 Download PDF

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Abstract

RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器および軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップが開示される。RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器および軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップは、第1の一対の棒電極、第2の一対の棒電極およびエネルギーフィルタを含む。第1の一対の棒電極は、第2の一対の棒電極よりも長い。電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、退出領域において漏れ磁場を経験し、その結果、エネルギーフィルタによって伝送されるだけの十分な軸方向運動エネルギーをイオンが有する。エネルギーフィルタによって伝送されるだけの軸方向運動エネルギーが不十分な他のイオンは減衰する。

Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、米国仮特許出願シリアル番号第61/537,800号(出願日:2011年9月22日)および英国特許出願第1116026.4号(出願日:2011年9月16日)の優先権および恩恵を主張する。本明細書中、これらの出願の内容全体を参考のため援用する。
四重極ロッドセットは周知であり、4つの棒電極を含む。RFオンリー電圧を電極へ付加することにより、四重極ロッドセットがイオンガイドオンリーの動作モードにおいて動作し得る。この動作モードにおいて、イオンはマスフィルタリングされない。あるいは、DC電圧およびRF電圧の組み合わせを電極へ付加した後、棒電極へ付加された電圧(単数または複数)を走査することにより、四重極ロッドセットがマスフィルタまたは質量分析器として動作し得る。
四重極ロッドセットイオントラップも公知である。「スタビ」として知られる短尺の1組の四重極ロッドを四重極ロッドセットの上流および下流に提供することで、軸方向閉じ込めをイオントラップ内に提供する。また、別の配置構成において、環状の電極を四重極ロッドセットの上流および下流に提供して、軸方向閉じ込めをイオントラップ内に提供することも知られている。電圧の組み合わせを電極へ付加することにより、イオンをイオントラップから共鳴的に励起することができる。
また、RF電圧のみを棒電極へ付加することにより、四重極ロッドセットをマスフィルタまたは質量分析器として動作させることも知られている。この配置構成において、グリッド電極を四重極ロッドセットの下流に設け、DC電圧をグリッド電極へ付加する。グリッド電極は、エネルギーフィルタとして機能する。十分な軸方向運動エネルギーを有するイオンのみがDCポテンシャル障壁に打ち勝つことができ、エネルギーフィルタを通じて送ることができる。軸方向運動エネルギーが不十分な他のイオンは、DCポテンシャル障壁によって反射される。このようなイオンに起因して、棒電極への影響が常に発生し、システム損失に繋がる。
公知の四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器の場合、電荷比に対して所望の質量を有するイオンがラジアル方向に励起され、ロッドに対して失われることなく大きなラジアル偏位をとるように、動作される。四重極ロッドセットの退出領域において、漏れ磁場の存在に起因して、この領域内に存在するイオンのラジアルエネルギーおよび軸方向エネルギーが結合する。そのため、ラジアルエネルギーが比較的高いイオンの場合、比較的高い軸方向運動エネルギーが必要となる。そのため、電荷比に対して所望の質量を有するイオンは、比較的高い軸方向運動エネルギーと共に四重極ロッドセットから発生し、エネルギーフィルタに打ち勝ち、前方へ伝送される。一方、他のイオンは、エネルギーフィルタによって反射され、システムにとって損失となる。
RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器は、より低コストの質量分析計において特定の用途を有する。詳細には、マスフィルタまたは質量分析器の場合、DC電圧供給をロッドセットへ提供する際の要件がないため、従来の四重極マスフィルタまたは質量分析器よりも低価である。さらに、棒電極は、比較的短尺とすることができる。そのため、RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器は、占有面積を比較的小さくすることが望まれている小型質量分析計および質量分析計において特に有用である。
軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップ(「LQITWAE」)も公知であり、RFオンリー四重極ロッドセット質量分析器に類似している。さらなる入口電極を四重極ロッドセットの上流に設けることで、イオンを軸方向においてイオントラップ内に閉じ込める。
従来のRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器の場合、伝送および分解能が比較的低いという問題がある。
軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップの場合、従来のRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器よりも伝送および分解能は比較的優れている。しかし、軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップの性能をさらに向上させることがさらに望まれる。
よって、軸方向放出を用いたRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器および線形四重極イオントラップの性能を向上させることが望まれている。
本発明の一態様によれば、
第1の一対の棒電極、
第2の一対の棒電極、および
エネルギーフィルタを含む四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップが提供される。
ただし、第1の一対の棒電極の物理的特性は、第2の一対の棒電極の物理的特性と異なる。
一実施形態によれば、物理的特性は、軸方向長さを含む。
第1の一対の棒電極は好適には第1の軸方向長さを有し、第2の一対の棒電極は好適には第2の異なる軸方向長さを有する。
第1の軸方向長さと第2の軸方向長さとの間の差Δxは好適には、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mm、および(xi)>10mmからなる群から選択される。
一実施形態によれば、物理的特性は、断面外形または形状を含む。
第1の一対の棒電極は好適には、第1の断面直径または外形を有する。第1の断面直径または外形は、四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器の退出領域に向かって低減する。
第2の一対の棒電極は好適には、第2の断面直径または外形を有する。第2の断面直径または外形は、四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器の退出領域に向かって増加する。
第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は好適には、第1の上流部および第2の下流部を有する。第1の棒電極および/または第2の棒電極は、第1の上流部において実質的に一定の断面直径または外形を有する。
第1の棒電極および/または第2の棒電極の断面直径または外形は好適には、第2の下流部全体においてまたは第2の下流部に沿って変化する。
第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は好適には、第1の上流部において断面半径rを有し、第1の一対の棒電極は好適には、第2の下流部の退出領域に隣接する断面半径rを有し、第2の一対の棒電極は好適には、第2の下流部の退出領域に隣接する断面半径rを有し、r>r>rである。
第1の上流部は好適には、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの軸方向長さのx%を含み、xは、(i)<10%、(ii)10〜20%、(iii)20〜30%、(iv)30〜40%、(v)40〜50%、(vi)50〜60%、(viii)60〜70%、(ix)70〜80%、(x)80〜90%、(xi)>90%からなる群から選択される。
第1の一対の棒電極は好適には、1つ以上の部分的または全体的な第1の空洞を含む。第1の空洞は、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置される。
1つ以上の第1の空洞は好適には、第1の一対の棒電極の内方に向かう面上に配置される。
第2の一対または棒電極は好適には、空洞を実質的に含まないかまたは四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置された1つ以上の部分的または全体的な第2の空洞を含み、1つ以上の第2の空洞は、1つ以上の第1の空洞と深さ、サイズ、幅または形態が実質的に異なる。
第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は好適には直径を有し、1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞のラジアル深さ直径のy%であり、yは、(i)<10%、(ii)10〜20%、(iii)20〜30%、(iv)30〜40%、(v)40〜50%、(vi)50〜60%、(viii)60〜70%、(ix)70〜80%、(x)80〜90%、および(xi)90〜100%からなる群から選択される。
一実施形態によれば、物理的特性は、棒電極の組成を含む。
一実施形態によれば、物理的特性は、(i)棒電極へ付加された誘電または他のコーティングおよび/または(ii)棒電極の表面仕上げを含む。
エネルギーフィルタは好適には、1つ以上のグリッド電極を含む。
エネルギーフィルタは好適には、DCポテンシャル障壁および/またはRF擬ポテンシャル障壁を含む。
エネルギーフィルタは好適には、物理的障壁を含む。この物理的障壁は、電荷比に対する所望の質量を有しかつ第1のラジアルエネルギーを有するイオンにより障壁への影響を回避し、電荷比に対して所望されない質量を有しかつ第2のラジアルエネルギーを有するイオンにより障壁へ影響を与えるように、配置される。
第1のラジアルエネルギーは好適には、第2のラジアルエネルギーよりも高いかまたは低い。
一実施形態によれば、電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、第1のラジアルエネルギーを有するようにラジアル方向に励起され、マスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域における漏れ磁場に起因して軸方向に加速され、これにより、電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、第1の軸方向エネルギーを有する。
一実施形態によれば、電荷比に対して所望されない質量を有するイオンは、第2のラジアルエネルギーを有するようにラジアル方向に励起され、マスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域における漏れ磁場に起因して軸方向に加速され、これにより、電荷比に対して所望されない質量を有するイオンは、第2の軸方向エネルギーを有する。
一実施形態によれば、電荷比に対する所望の質量を有しかつ第1の軸方向エネルギーを有するイオンは、エネルギーフィルタに打ち勝つことができ、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップから軸方向に発生し、電荷比に対して所望されない質量を有しかつ第2の軸方向エネルギーを有するイオンは、エネルギーフィルタに打ち勝つことができず、実質的に減衰する。
本発明の別の態様によれば、以下を含む四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップが提供される。当該四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、
第1の一対の棒電極、
第2の一対の棒電極、および
任意選択的に1つ以上のアパチャを有する出口部材であって、(i)出口部材のうち一部が第2の一対の棒電極よりも第1の一対の棒電極に近接して延びるように出口部材が傾斜または他の場合に配置され、かつ/または、(ii)1つ以上のアパチャは、第2の一対の棒電極よりも第1の一対の棒電極と共により近接してアライメントされる出口部材を含む。
出口部材は、第1の組成を有する第1の部位と、第2の異なる組成を有する第2の部位とを含み得る。
出口部材は好適には、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置される。
出口部材は好適には、シート電極またはグリッド電極を含む。
出口部材のうち一部は好適には、棒電極の端面から距離d1において四重極ロッドセットの中央長手方向軸に沿って配置され、d1は、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mm、および(xi)>10mmからなる群から選択される。
DCおよび/またはRF電圧は好適には、出口部材へ付加される。
一実施形態によれば、電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、影響を回避するかまたは出口部材によって伝送され、電荷比に対して所望されない質量を有するイオンは、出口部材によって影響を受けるかまたは減衰される。
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは好適には、1つ以上の第1のさらなる電極をさらに含む。これら1つ以上の第1のさらなる電極は、第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極の下流に配置され、エネルギーフィルタまたは出口部材の上流および/または下流に配置され、1つ以上の第1のさらなる電極は、軸方向において四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ内にイオンを閉じ込めるように配置および適合される。
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは好適には、1つ以上の第2のさらなる電極をさらに含む。これら1つ以上の第2のさらなる電極は、第1の一対の棒電極第2の一対の棒電極の下流に配置され、エネルギーフィルタまたは出口部材の上流および/または下流に配置され、抽出DC電圧が1つ以上の第2のさらなる電極へ付加される。
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは好適には、1つ以上の入口電極をさらに含む。これら1つ以上の入口電極は、第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極の上流に配置され、1つ以上の入口電極は、軸方向において四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ内にイオンを閉じ込めるように、配置および適合される。
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは好適には、デバイスをさらに含む。このデバイスは、DCバイアス電圧を第1の一対の電極および/または第2の一対の電極へ付加して、イオンを第1の一対の棒電極または第2の一対の棒電極とアライメントさせるように、配置および適合される。
一実施形態によれば、第1の一対の電極および/または第2の一対の電極へ付加されるDCバイアス電圧が有する振幅は、(i)<−50V、(ii)−40〜−30V、(iii)−30〜−20V、(iv)−20〜−10V、(v)−10〜0V、(vi)0〜10V、(vii)10〜20V、(viii)20〜30V、(ix)30〜40V、(x)40〜50Vおよび(xi)>50Vからなる群から選択される。
第1の一対の棒電極は好適には、線形電極を含み、かつ/または第2の一対の棒電極は線形電極を含む。
第1の一対の棒電極は好適には、第2の一対の棒電極と平行になるように配置される。
第1の一対の棒電極および/または第2の一対の棒電極は好適には、実質的に円形または双曲線断面を有する。
一実施形態によれば、(i)第1の振幅を有する1つ以上のRFオンリー電圧が第1の一対の棒電極へ付加され、かつ/または、第2の振幅を有する1つ以上のRFオンリー電圧が第2の一対の棒電極へ付加され、第2の振幅は第1の振幅と同じであるかまたは異なり、または(ii)第1のRF振幅を有する1つ以上のDCおよびRF電圧が第1の一対の棒電極へ付加され、かつ/または、第2のRF振幅を有する1つ以上のDCおよびRF電圧が第2の一対の棒電極へ付加され、第2のRF振幅は、第1のRF振幅と同じであるかまたは異なる。
一実施形態によれば、第1の一対の電極および/または第2の一対の電極へ付加されるRF電圧の振幅および/または周波数および/または位相を変更、増加、低減または傾斜させることにより、所望のイオンを四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップから軸方向に発生または放出させるまたは排出させる。
一実施形態によれば、イオンを四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップから発生させるかまたは放出させるまたは排出させことは、(i)質量または質量対電荷比の順序でまたは(ii)質量または質量対電荷比と逆の順序で行われる。
一実施形態によれば、四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器は、RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器を含む。
一実施形態によれば、イオントラップは、軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップを含む。
本発明の別の態様によれば、
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極、第2の一対の棒電極およびエネルギーフィルタを含み、第1の一対の棒電極の物理的特性は、第2の一対の棒電極の物理的特性と異なることを含む質量分析方法が提供される。
本発明の別の態様によれば、
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極と、第2の一対の棒電極と、エネルギーフィルタと、任意選択的に1つ以上のアパチャを有する出口部材とを含み、(i)出口部材は、出口部材のうち少なくとも一部が第2の一対の棒電極よりも第1の一対の棒電極に近接して延びるように傾斜されるかまたは他の場合に配置され、かつ/または、(ii)1つ以上のアパチャは、1つ以上のアパチャのうち少なくとも一部が第2の一対の棒電極よりも第1の一対の棒電極に近接するように、アライメントされるまたは他の場合に方向付けられる、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の別の態様によれば、
第1の一対の棒電極、
第2の一対の棒電極、および
出口部材であって、出口部材は、第1の一対の電極に隣接して配置された第1の組成を有する第1の部位または第1の表面コーティングと、第2の一対の電極に隣接して配置された第2の異なる組成を有する第2の部位または第2の異なる表面コーティングを含む、出口部材を含む、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップが提供される。
本発明の別の態様によれば、
四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極と、第2の一対の棒電極と、出口部材とを含み、出口部材は、第1の一対の電極に隣接して配置された第1の組成を有する第1の部位または第1の表面コーティングと、第2の一対の電極に隣接して配置された第2の異なる組成を有する第2の部位または第2の異なる表面コーティングとを含む、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の態様によれば、質量分析計のための四重極ロッドセットが提供される。四重極ロッドセットは、4つのロッドを含む。ロッドのうち少なくとも1つまたは2つは第1の軸方向長さを有し、ロッドのうち少なくとも1つまたは2つは第2の異なる軸方向長さを有する。
第1の軸方向長さと、第2の軸方向長さとの間の差Δxは好適には、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mmおよび(xi)>10mmからなる群から選択される。
本発明の一態様によれば、質量分析計のための四重極ロッドセットが提供される。四重極ロッドセットは、4つのロッドを含む。y四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接するロッドによって形成された内接半径は、ロッドによって四重極ロッドセットの中央軸方向領域において形成される内接半径と異なり、ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接する半径rを有し、ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接する半径rを有し、r>rである。
四重極ロッドセットの中央領域において、ロッドは好適には半径rを有し、r>r>rである。
本発明の一態様によれば、
4つのロッドを含む四重極ロッドセットと、および
四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域にすぐ隣接して配置された出口部材であって、出口部材は、非平面状かつ/または曲線状かつ/または傾斜状である、出口部材とを含む質量分析計が提供される。
出口部材は好適には、シート電極を含む。
シート電極は好適には、イオン伝送が内部を通じて行われる1つ以上のアパチャを含む。
出口部材のうち一部は好適には、四重極ロッドセットの中央長手方向軸に沿って配置され、ロッドの端面から距離dにおいて配置され、dは、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mmおよび(xi)>10mmからなる群から選択される。
本発明の一態様によれば、
4つのロッドを含む四重極ロッドセットと、および
四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接して配置された出口部材であって、1つ以上の空洞を有する平面電極を有する、出口部材とを含む質量分析計が提供される。
1つ以上の空洞は好適には、ロッドのうち1つまたは2つとアライメントされる。
出口部材は好適には、四重極ロッドセットの中央長手方向軸から距離xmmにおいて配置され、xは、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mmおよび(xi)>10mmからなる群から選択される。
本発明の一態様によれば、質量分析計のための四重極ロッドセットが提供される。四重極ロッドセットは、4つのロッドを含む。ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域の近隣に1つ以上の第1の空洞を含む。ロッドのうち1つまたは2つは、軸方向イオン退出領域の近隣の空洞を持たないか、または、軸方向イオン退出領域の近隣に第2の異なる空洞を含む。
1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞は好適には、ロッド中のラジアル空洞を含む。
1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞は好適には、1つ、2つまたは3つの完全な空洞からなる。
4つの四重極ロッドの下流端および/または上流端は好適には、実質的に同一面内に配置される。
別の実施形態による1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞は、部分的であり得る。
1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞は好適には、イオン誘導体積に隣接するロッドの内面内に形成され、イオン誘導体積は、ロッドの内接半径によって規定された体積内に配置される。
1つ以上の第1の空洞および/または1つ以上の第2の空洞は好適には、ロッドの外面内には形成されないため、ロッドの外面は実質的に連続し、ロッドの外面および/または長さに沿って連続する。
本発明の一態様によれば、
四重極ロッドセットを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットは、4つのロッドを含み、ロッドのうち少なくとも1つまたは2つは第1の軸方向長さを有し、ロッドのうち少なくとも1つまたは2つは第2の異なる軸方向長さを有する、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の一態様によれば、
四重極ロッドセットを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットは4つのロッドを含み、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接するロッドによって形成された内接半径は、四重極ロッドセットの中央軸方向領域内のロッドによって形成された内接半径と異なり、ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接する半径rを有し、ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接する半径rを有し、r>rである、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の一態様によれば、
4つのロッドを含む四重極ロッドセットと、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域にすぐ隣接して配置された出口部材とを通じてイオンを誘導することであって、出口部材は、非平面状かつ/または曲線状かつ/または傾斜状である、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の一態様によれば、
4つのロッドを含む四重極ロッドセットと、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域に隣接して配置された出口部材とを通じてイオンを誘導することであって、出口部材は、1つ以上の空洞を有する平面電極を含む、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
本発明の一態様によれば、
四重極ロッドセットを通じてイオンを誘導することであって、四重極ロッドセットは、4つのロッドを含み、ロッドのうち1つまたは2つは、四重極ロッドセットの軸方向イオン退出領域の近隣に1つ以上の第1の空洞を含み、ロッドのうち1つまたは2つは、軸方向イオン退出領域の近隣に空洞を持たないか、または、軸方向イオン退出領域の近隣に第2の異なる空洞を含む、誘導することを含む質量分析方法が提供される。
好適な実施形態は、RFオンリー四重極分析器と、軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップ(「LQITWAE」)とにおける向上に関連する。
好適な実施形態により、デバイスの退出領域のジオメトリ修正により、RFオンリー四重極のおよび軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップの性能特性(分解能/伝送)が向上する。
ジオメトリ修正の結果、出口漏れ磁場の形態が修正され、その結果、性能向上に繋がる。
RFオンリー四重極は、比較的低価のシングルクワッド機器としてまたはハイブリッド機器中のコンポーネントとして用いられ得る。
一実施形態によれば、質量分析計は、以下をさらに含み得る。
(a)(i)エレクトロスプレーオン化(「ESI」)イオン源、(ii)大気圧光イオン化(「APPI」)イオン源、(iii)大気圧化学イオン化(「APCI」)イオン源、(iv)マトリックス支援レーザ脱離イオン化法イオン化(「MALDI」)イオン源、(v)レーザ脱離イオン化(「LDI」)イオン源、(vi)大気圧イオン化(「API」)イオン源、(vii)シリコン上脱離イオン化(「DIOS」)イオン源、(viii)電子衝撃(「EI」)イオン源、(ix)化学イオン化(「CI」)イオン源、(x)フィールドイオン化(「FI」)イオン源、(xi)フィールド脱離(「FD」)イオン源、(xii)誘導結合プラズマ(「ICP」)イオン源、(xiii)高速原子衝撃(「FAB」)イオン源、(xiv)液体二次イオン質量分析(「LSIMS」)イオン源、(xv)脱離エレクトロスプレーオン化(「DESI」)イオン源、(xvi)ニッケル63放射性イオン源、(xvii)大気圧マトリックス支援レーザ脱離イオン化法イオン化イオン源、(xviii)サーモスプレーイオン源、(xix)大気サンプリンググロー放電イオン化(「ASGDI」)イオン源および(xx)グロー放電(「GD」)イオン源、からなる群から選択されたイオン源、および/または
(b)1つ以上の連続またはパルスイオン源、および/または、
(c)1つ以上のイオンガイド、および/または、
(d)1つ以上のイオン移動度分離デバイスおよび/または1つ以上のフィールド非対称イオン移動度分析計デバイス、および/または
(e)1つ以上のイオントラップまたは1つ以上のイオントラップ領域、および/または、
(f)1つ以上の衝突、フラグメンテーションまたは反応セルであって、1つ以上の衝突、フラグメンテーションまたは反応セルは、(i)衝突誘起解離(「CID」)フラグメンテーションデバイス、(ii)表面誘起解離(「SID」)フラグメンテーションデバイス、(iii)電子移動解離(「ETD」)フラグメンテーションデバイス、(iv)電子捕獲解離(「ECD」)フラグメンテーションデバイス、(v)電子衝突または衝撃解離フラグメンテーションデバイス、(vi)光誘起解離(「PID」)フラグメンテーションデバイス、(vii)レーザ誘起解離フラグメンテーションデバイス、(viii)赤外線放射誘起解離デバイス、(ix)紫外線放射誘起解離デバイス、(x)ノズルスキマーインターフェースフラグメンテーションデバイス、(xi)インソースフラグメンテーションデバイス、(xii)インソース衝突誘起解離フラグメンテーションデバイス、(xiii)熱または温度源フラグメンテーションデバイス、(xiv)電界誘起フラグメンテーションデバイス、(xv)磁界誘起フラグメンテーションデバイス、(xvi)酵素消化または酵素分解フラグメンテーションデバイス、(xvii)イオン間反応フラグメンテーションデバイス、(xviii)イオン分子反応フラグメンテーションデバイス、(xix)イオン原子反応フラグメンテーションデバイス、(xx)イオン準安定イオン反応フラグメンテーションデバイス、(xxi)イオン準安定分子反応フラグメンテーションデバイス、(xxii)イオン準安定原子反応フラグメンテーションデバイス、(xxiii)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン間反応デバイス、(xxiv)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン分子反応デバイス、(xxv)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン原子反応デバイス、(xxvi)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン準安定イオン反応デバイス、(xxvii)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン準安定分子反応デバイス、(xxviii)イオン反応により付加または生成イオンを形成するためのイオン準安定原子反応デバイスおよび(xxix)電子イオン化解離(「EID」)フラグメンテーションデバイスからなる群から選択される、1つ以上の衝突、フラグメンテーションまたは反応セル、および/または
(g)質量分析器であって、(i)四重極質量分析器、(ii)2Dまたは線形四重極質量分析器、(iii)ポールまたは3D四重極質量分析器、(iv)ペニングトラップ質量分析器、(v)イオントラップ質量分析器、(vi)磁気セクター質量分析器、(vii)イオンサイクロトロン共鳴(「ICR」)質量分析器、(viii)フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(「FTICR」)質量分析器、(ix)静電またはOrbitrap質量分析器、(x)フーリエ変換静電またはOrbitrap質量分析器、(xi)フーリエ変換質量分析器、(xii)飛行時間質量分析器、(xiii)直交加速飛行時間質量分析器および(xiv)線形加速飛行時間質量分析器からなる群から選択される、質量分析器、および/または
(h)1つ以上のエネルギー分析器または静電エネルギー分析器、および/または
(i)1つ以上のイオン検出器、および/または
(j)1つ以上のマスフィルタであって、(i)四重極マスフィルタ、(ii)2Dまたは線形四重極イオントラップ、(iii)ポールまたは3D四重極イオントラップ、(iv)ペニングイオントラップ、(v)イオントラップ、(vi)磁気セクターマスフィルタ、(vii)飛行時間マスフィルタおよび(viii)ウィーンフィルタ、からなる群から選択される1つ以上のマスフィルタ、および/または、
(k)イオンをパルスするためのデバイスまたはイオンゲート、および/または
(l)実質的に連続するイオンビームをパルスイオンビームへ変換するデバイス。
質量分析計は、以下のうちいずれかをさらに含み得る。
(i)外側の樽型電極および同軸方向の内側のスピンドル状電極を含むCトラップおよびOrbitrap(RTM)質量分析器であって、第1の動作モードにおいて、イオンはCトラップへと伝送された後、Orbitrap(RTM)質量分析器中へと注入され、第2の動作モードにおいて、イオンはCトラップへと伝送された後、衝突セルまたは電子移動解離デバイスへと伝送され、少なくともいくつかのイオンはフラグメントイオンへフラグメント化され、その後フラグメントイオンはCトラップへと伝送された後、Orbitrap(RTM)質量分析器中へと注入される、CトラップおよびOrbitrap(RTM)質量分析器、および/または
(ii)複数の電極を含む積層リングイオンガイドであって、複数の電極はそれぞれ、使用時において内部を通じてイオンが伝送されるアパチャを有し、電極の間隔は、イオン経路の長さに沿って増加し、イオンガイドの上流部位内の電極内のアパチャは第1の直径を有し、イオンガイドの下流部位内の電極内のアパチャの第2の直径は、第1の直径よりも小さく、使用時において、ACまたはRF電圧の対向する位相が連続する電極へと付加される。
一実施形態によれば、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、デバイスをさらに含む。このデバイスは、ACまたはRF電圧を第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極へ供給するように、配置および適合される。ACまたはRF電圧の振幅は好適には(i)<50Vピークツーピーク、(ii)50〜100Vピークツーピーク、(iii)100〜150Vピークツーピーク、(iv)150〜200Vピークツーピーク、(v)200〜250Vピークツーピーク、(vi)250〜300Vピークツーピーク、(vii)300〜350Vピークツーピーク、(viii)350〜400Vピークツーピーク、(ix)400〜450Vピークツーピーク、(x)450〜500Vピークツーピークおよび(xi)>500Vピークツーピークからなる群から選択される。
ACまたはRF電圧の周波数は好適には、(i)<100kHz、(ii)100〜200kHz、(iii)200〜300kHz、(iv)300〜400kHz、(v)400〜500kHz、(vi)0.5〜1.0MHz、(vii)1.0〜1.5MHz、(viii)1.5〜2.0MHz、(ix)2.0〜2.5MHz、(x)2.5〜3.0MHz、(xi)3.0〜3.5MHz、(xii)3.5〜4.0MHz、(xiii)4.0〜4.5MHz、(xiv)4.5〜5.0MHz、(xv)5.0〜5.5MHz、(xvi)5.5〜6.0MHz、(xvii)6.0〜6.5MHz、(xviii)6.5〜7.0MHz、(xix)7.0〜7.5MHz、(xx)7.5〜8.0MHz、(xxi)8.0〜8.5MHz、(xxii)8.5〜9.0MHz、(xxiii)9.0〜9.5MHz、(xxiv)9.5〜10.0MHzおよび(xxv)>10.0MHzからなる群から選択される。
以下、本発明の多様な実施形態について、添付図面を参照して、ひとえに例示目的のために付与される他の配置構成と共にひとえに例示目的のために説明する。
エネルギーフィルタを有する公知のRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器であり、平面グリッド電極、抽出グリッド電極およびイオン検出器を含む。 均衡システムのための軸方向の有効ポテンシャル場対軸方向位置のプロットを示す。同一の振幅RF電圧が4つのロッド全てへ付加される。不均衡システムにおいて、一対のロッドに第1の振幅を有するRF電圧が供給され、他方の一対のロッドに対し、第2の異なる振幅を有するRF電圧が供給される。 本発明の実施形態による、従来のRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器およびRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器の伝送ピークプロットの比較である。一対の棒電極は、他方の一対の棒電極よりも長い。 オフセットロッド配置構成を含む本発明の実施形態を示す。一対の棒電極は、他方の一対の棒電極よりも長い。 四重極ロッドセットの退出領域の近隣において一対の棒電極がテーパー状にされ、他方の一対の棒電極の直径が増加する、本発明の一実施形態を示す。 出口部材が四重極ロッドセットの退出領域に隣接して設けられ、出口部材が一対の棒電極に向かって傾斜する、本発明の別の実施形態を示す。 任意選択的に1つ以上のアパチャを有する出口部材が四重極ロッドセットの退出領域に隣接して配置され、1つ以上のアパチャが複数対の棒電極のうちの1つと選好的にアライメントされる、本発明の別の実施形態を示す。 一対の棒電極が四重極ロッドセットの退出領域の近隣において部分的または全体的な空洞を有する、本発明の実施形態を示す。
先ず、従来の四重極ロッドセット質量分析器の動作について説明する。
従来の四重極ロッドセット質量分析器は、4つの線形棒電極を含む。これら4つの線形棒電極は全て、同じ軸方向長さを有する。質量分解能を達成するために、RFおよびDC電圧が特定の比でロッドへ付加される。
四重極ロッドセット質量分析器の安定線図は、当業者にとって周知であり、(y軸上の)関係を(x軸に沿った)qの関数を示す。この関係は、ほぼ三角形の曲線であり、座標(0、0)、(0.706、0.237)および(0.907、0)を含む。
一般的な配置によれば、構成四重極ロッドセット質量分析器は、第1の安定性領域の先端において約q=0.706、a=0.237において動作する。この動作は、DCおよびRF電圧の組み合わせを(当業者に周知の方法で)付加することにより、行われる。
しかし、第1の安定性領域の右手縁部において約q=0.9において安定状態においてRFオンリーモードにおいて四重極ロッドセットを質量分析器として動作させることが可能であることも、公知である。このモードにおいて、分解DCは付加されないため、a=0である。q=0.907に近いイオンは不安定に近く、q<0.907である残りのイオン集団よりもラジアル偏位が大きい。q>0.907であるイオンは完全に不安定であり、ロッドに対して失われる。
四重極ロッドセットの退出領域において、漏れ磁場に起因して、イオンのラジアルおよび軸方向エネルギーが結合する。その結果、比較的広範囲にラジアル方向に励起されたイオンが、他のイオンよりも高い軸方向運動エネルギーと共に退出する。このようなイオンの軸方向エネルギー差により、例えばグリッドエネルギーフィルタを用いた質量識別が可能となる。
図1は、RFオンリー四重極ロッドセット質量分析器を含む公知の配置構成を示す。RFオンリー四重極ロッドセット質量分析器は、四重極ロッド101と、一対のグリッド電極102と、イオン検出器103とを含む。第1のグリッド電極は、エネルギーフィルタを含む。第2のグリッド電極には、抽出DC電圧が付加される。
軸方向放出を用いた線形イオントラップも公知であり、上記したようなRFオンリー四重極ロッドセット質量分析器に類似する。補助RF電圧を電極へ付加して、特定の質量対電荷比を有するイオンを共鳴させ、これにより、これらのイオンのラジアル偏位が増加する。このようにイオンのラジアル偏位を増加させることにより、出口漏れ磁場との相互作用を介して、イオンの軸方向運動エネルギーが増加する。十分な軸方向エネルギーが得られた場合、イオンは出口障壁またはエネルギーフィルタに打ち勝つことができるため、イオントラップから軸方向に排出される。
これらのデバイス双方において、出口漏れ磁場との相互作用は、重要な役割を果たす。
主要四重極ロッドRF電圧の均衡を崩すかまたは主要棒RFの一部をデバイスの退出領域において出口部材(例えば、グリッド)へ付加することにより、RFオンリー四重極質量分析器または軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップの伝送/分解能を向上させることが可能であることが公知である。このようにした場合、1つの棒対と出口グリッドとの間の電圧差が低下し、グリッドと他方の棒対との間の電圧差が増加する。その結果、棒対面において軸方向にプロットされた有効電位が低下し、RF電圧が低下する(またはグリッドRFと同相にある棒対も同等になり)、同様に、この面における有効電位に起因して、電界の軸方向コンポーネントも低下する。逆に、他方面内の有効電位は増加する。
図2は、均衡システムのための軸方向位置(4mmのy軸位置)の関数としての軸方向有効ポテンシャル場と、yロッド上(すなわち、プロット面内において)RFが低下または増加した20%だけ不均衡なRFシステムとの間の関係を示す。
均衡システムにおいて、第2のグリッド電極に起因して、有効な対称擬ポテンシャル障壁が、抽出領域の前方のロッドの端部において観察される。ロッドRF電圧がプロット面内において低下した場合、この障壁は低減する。逆に、ロッドRF電圧が増加した場合、有効擬ポテンシャル障壁の増加が観察される。
正しい極性の少量の分解DC電圧を付加することにより、イオンが棒対面と確実にアライメントされ、RF有効ポテンシャル場の軸方向コンポーネントも低下する。このように、面とアライメントされたデバイスから励起イオンを退出させることにより、RF有効ポテンシャル場を低下させた場合、軸方向運動エネルギーが増加する。その結果、これらのイオンと、他の非励起イオンとの間の識別が可能となる。
逆に、反対極性のDCが付加された場合、イオンは、軸方向RF有効ポテンシャル場が増加した棒対面とアライメントされる。この軸内の励起イオンは、軸方向運動エネルギーの低下およびよって分解能/伝送の低下を示す。
この効果の正確な仕組みは完全には解明されていないものの、このプロセスにおける漏れ磁場の形態の役割は重要である。
出口漏れ磁場の形態は、イオン伝送/放出において重要な役割を果たし、ロッドへ付加される電圧の変更または出口部材/グリッドへの電圧付加により修正することが可能であることが明らかである。
好適な実施形態は、RFオンリー四重極ロッドセット質量分析器または軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップの分解能/伝送を向上させるジオメトリ方法に関連する。
本発明の多様な実施形態によれば、退出領域内のロッドまたは出口部材のロッドをジオメトリ修正することにより、出口漏れ磁場領域内の有効電位の形態を修正することができる。正確な形態の修正が適用された場合、伝送/分解能を増加させるような様態で漏れ磁場を修正することができる。低DC電圧コンポーネントを用いて、イオンを正しい軸内においてアライメントさせることができる(ただし、これは必須ではない)。
一実施形態によれば、ロッドの端部をオフセットさせて、1つの棒対が他方の棒対よりも出口グリッドまたはエネルギーフィルタへとさらに延びるようにする。
図3は、本発明の実施形態による、四重極ロッドセット質量分析器を用いた従来のシステムの伝送ピークプロットの比較を示す。2本のロッドは、他の2本のロッドよりも2mmだけ長い。2mmだけ長いロッドとイオンをアライメントさせるために、従来の非オフセットシステムと比較して、およそx2の伝送の増加が確認される。より短いロッドとアライメントされたイオンの場合、およそx2の伝送の低下が確認される。
図4は、本発明の実施形態による四重極ロッドセット質量分析器を示す。xロッドは、yロッドよりもさらに軸方向において延びる。
本発明の別の実施形態によれば、退出領域の近隣におけるロッドの半径またはロッドの内接球rを変更することができる。図5に示す本発明の実施形態において、棒電極の半径は、四重極ロッドセットの退出領域の近隣において変化する。図5に示す特定の例において、yロッドの半径は、四重極ロッドセットの退出領域に向かって増加するのに対し、xロッドの半径は、ロッドセットの退出領域に向かって低減する。xロッドおよびyロッドの直径は、ロッドの上流部において実質的に一定である(すなわち、ロッドの直径は好適には、ロッドの下流部のみにおいて変化する)。
別の実施形態によれば、出口部材が四重極ロッドセットの下流に設けられ得、出口部材の形状を、出口部材のうち少なくとも一部が他方の一対の棒電極よりも一対の棒電極に近接するような形状とする。この実施形態によれば、出口部材の位置は、軸方向において変化する。
図6に示す例において、出口部材を1つの軸において傾斜させることで、xロッドよりもyロッドに近接させる。しかし、当業者であれば、他の多数の変更が出口部材の形状および/または方向において可能であることを理解する。
さらなる実施形態によれば、出口部材は、1つ以上の空洞またはアパチャを含み得る。出口部材内の空洞またはアパチャは好適には、有効電位へ影響を与える。好適な実施形態によれば、1つ以上の空洞、アパチャ、穴部またはスリットを、他方の棒対ではなく1つの棒対と選好的にアライメントさせる。
図7は、本発明の多様な異なる実施形態による出口部材の例を示す。これらの選好的にアライメントさせるのうちいくつかは、空洞またはアパチャを有する。
本発明の多様な実施形態によれば、出口部材に設けられたスリットまたはアパチャは好適には、1つの棒対と整列されるかまたは方向付けられる。
一実施形態によれば、出口部材は、1つの棒対とアライメントされた2つの円形穴部を含み得る。
別の実施形態によれば、出口部材は中央円形要素を含み得、中央円形要素の周囲を包囲する材料はない。中央要素をオフセットさせることで、四重極ロッドセットに対して中央要素を非対称に配置する。
別の実施形態によれば、出口部材は、1つの棒対とアライメントされたさらなる穴部を含む中央円形穴部を含み得る。
別の実施形態によれば、出口部材は、中央円形穴部を含み得る。出口部材をオフセットさせることで、四重極ロッドセットに対して非対称に配置する。
別の実施形態によれば、出口部材は、環状空洞を含み得る。この環状空洞をオフセットさせることで、四重極ロッドセットに対して非対称に配置する。
当業者であれば、さらなる構成が可能であることを理解する。
出口部材はグリッドを含み得るため、出口部材の光軸上の抽出のための空洞についての要求はない。
別の実施形態によれば、退出領域の近隣の主要ロッド中に空洞が設けられ得る。図8に示す例において、例示目的のため、一対の電極のみが図示されており、ロッド全体を切ったスライス全体が退出領域の近隣において除去されている。しかし、他の実施形態が企図され、棒電中の任意の空洞は、完全な空洞ではなく、部分的なものである。さらに、ロッドの内方に向かう面上に空洞を設けることもできる。この実施形態によれば、ロッド外面は中空ではない(すなわち、ロッドの外面上に空洞を設ける必要はない)。
上記した実施形態は、任意の組み合わせで組み合わせることができかつ/または他のジオメトリ修正も可能であることが企図される。
別の実施形態によれば、入口および/または退出領域漏れ磁場を利用または修正することにより、他の複数のデバイスの性能に影響を与えることができる。これらの漏れ磁場を形成する能力は、デバイス(例えば、イオンガイドおよび衝突セル)にとって重要である。
好適なデバイスは、低コストの単一の四重極ロッドセット質量分析器としてまたはハイブリッド機器内のコンポーネントとして用いることができる。ハイブリッド機器において、他の構成も可能である。例えば、既存のハイブリッドジオメトリにおける四重極マスフィルタの代わりに、本発明の実施形態によるRFオンリー四重極ロッドセットを用いることができる。
RFオンリー四重極は、鋭い高い質量側および長い低質量テールを有する非対称ピークを発生させる傾向がある点に留意されたい。RFオンリー四重極を鋭い高質量カットオフを特徴とする上流分析器と組み合わせた場合、低質量テールをトリムオフすることができ、これによりピーク形状が向上する。
当業者であれば、本発明の実施形態による棒電極へ付加され得る低DCバイアス電圧は、従来の四重極マスフィルタへ付加される分解DC電圧に対して異なる影響を有することが理解される。従来の四重極マスフィルタは、およそa=0.23において動作し得、DC電圧として+300〜400Vが第1の一対の棒電極へと付加され、電圧として−300〜400Vが第2の一対の棒電極へと付加される。その結果、マスフィルタにおいて、質量対電荷比500の周囲の質量対電荷比伝送窓が狭くなる。これとは対照的に、本発明の実施形態による棒電極へ付加され得る低DCバイアス電圧は、四重極マスフィルタ、質量分析器またはイオントラップがおよそa=0.005において動作することが可能なものである。第1の電極および第2の電極へ付加されるDC電圧の振幅は好適には、<10Vである。よって、DCバイアス電圧が付加されても、質量範囲または質量伝送窓にはほとんど影響が出ないことが理解される。すなわち、DCバイアス電圧の付加による主な影響により、複数の棒対のうちの1つの方向においてイオンがアライメントされる。
四重極マスフィルタの安定線図は、x安定領域およびy安定領域を重畳することにより、形成されることが理解される。これらの2つの図の重複内にあるイオンは、安定しているとみなされる(すなわち、xおよびy双方において安定している)。これらの図のうちの1つの安定領域内のみにイオンが存在する場合、他方においてイオンが不安定となり、当該軸におおいてロッドと衝突する(すなわち、xにおいてはイオンは安定するが、yにおいてはイオンは不安定となり、y軸において大きく振動し、yロッドと衝突する)。a=0軸(0.9の真上のq)上の第1の安定性領域の上限は、x軸およびy軸双方において不安定な領域であるため、イオンはいずれの棒対にも均等に衝突する。少量の分解DCが付加された場合、質量走査線を水平方向から若干外すことにより、q=0.9の近隣の不安定点において、イオンはこれらの軸のうち1つの軸においてのみ不安定となり、よって、RF走査時においてイオンは1つの棒対間のみにおいて大きく振動し、不安定となる。例えば、正のDCをyロッドへ付加した場合、正イオンはx軸ではなくy軸において不安定となる。これも、イオンが不安定となり、大きく振動した後漏れ磁場と結合して障壁を通じて放出されることに基づいた放出方法であることが理解される。少量の分解DCコンポーネントは、任意の高レベル分解能を有する従来のマスフィルタとしてロッドを動作させるには不十分である。
本発明について好適な実施形態を参照して述べてきたが、当業者であれば、添付図面中に記載のような本発明の特許請求の範囲から逸脱することなく、形態および詳細において多様な変更が可能であることを理解するであろう。
101 四重極ロッド
102 一対のグリッド電極
103 イオン検出器

Claims (48)

  1. 四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップであって、
    第1の一対の棒電極と、
    第2の一対の棒電極と、
    エネルギーフィルタと、
    を含み、
    前記第1の一対の棒電極の物理的特性は、前記第2の一対の棒電極の物理的特性と異なる、
    四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  2. 前記物理的特性は軸方向長さを含む、請求項1に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  3. 前記第1の一対の棒電極は第1の軸方向長さを有するとともに、前記第2の一対の棒電極は第2の異なる軸方向長さを有する、請求項1または2に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  4. 前記第1の軸方向長さと前記第2の軸方向長さとの間の差Δxは、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mmおよび(xi)>10mmからなる群から選択される、請求項3に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  5. 前記物理的特性は、断面外形または形状を含む、請求項1〜4のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  6. 前記第1の一対の棒電極の第1の断面直径または外形は、前記四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器の退出領域に向かって低減する、請求項1〜5のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  7. 前記第2の一対の棒電極の第2の断面直径または外形は、前記四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器の退出領域に向かって増加する、請求項1〜6のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  8. 前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は、第1の上流部および第2の下流部を有し、前記第1のおよび/または第2の棒電極は、前記第1の上流部において実質的に一定の断面直径または外形を有する、請求項1〜7のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  9. 前記第1のおよび/または第2の棒電極の断面直径または外形は、前記第2の下流部の全体においてまたは前記第2の下流部に沿って変化する、請求項8に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  10. 前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は、前記第1の上流部において断面半径rを有し、前記第1の一対の棒電極は、前記第2の下流部の退出領域の近隣において断面半径rを有し、前記第2の一対の棒電極は、前記第2の下流部の前記退出領域に隣接して断面半径rを有し、r>r>rである、請求項8または9に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  11. 前記第1の上流部または前記下流部は、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの軸方向長さのうちx%を含み、xは、(i)<10%、(ii)10〜20%、(iii)20〜30%、(iv)30〜40%、(v)40〜50%、(vi)50〜60%、(viii)60〜70%、(ix)70〜80%、(x)80〜90%および(xi)>90%からなる群から選択される、請求項8、9または10に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  12. 前記第1の一対の棒電極は、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置された1つ以上の部分的または全体的な第1の空洞を含む、請求項1〜11のうちいずれか記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  13. 前記1つ以上の第1の空洞は、前記第1の一対の棒電極の内方に向かう面上に配置される、請求項12に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  14. 前記第2の一対または棒電極は、空洞を実質的に含まないまたは前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置された1つ以上の部分的または全体的な第2の空洞を含み、1つ以上の第2の空洞は、前記1つ以上の第1の空洞と深さ、サイズ、幅または形態が実質的に異なる、請求項12または13に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  15. 前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極は直径を有し、前記1つ以上の第1の空洞および/または前記1つ以上の第2の空洞は、前記直径のy%のラジアル深さを有し、yは、(i)<10%、(ii)10〜20%、(iii)20〜30%、(iv)30〜40%、(v)40〜50%、(vi)50〜60%、(viii)60〜70%、(ix)70〜80%、(x)80〜90%および(xi)90〜100%からなる群から選択される、請求項12、13または14に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  16. 前記物理的特性は、前記棒電極の組成を含む、請求項1〜15のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  17. 前記物理的特性は、(i)前記棒電極へ付加される誘電または他のコーティング、および/または(ii)前記棒電極の表面仕上げを含む、請求項1〜16のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  18. 前記エネルギーフィルタは、1つ以上のグリッド電極を含む、請求項1〜17のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  19. 前記エネルギーフィルタは、DCポテンシャル障壁および/またはRF擬ポテンシャル障壁を含む、請求項1〜18のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  20. 前記エネルギーフィルタは物理的障壁を含み、前記物理的障壁は、電荷比に対する所望の質量を有しかつ第1のラジアルエネルギーを有するイオンが前記障壁への影響を回避し、かつ、電荷比に対して所望されない質量を有しかつ第2のラジアルエネルギーを有するイオンが前記障壁に衝突するように、配置される、請求項1〜19のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  21. 前記第1のラジアルエネルギーは、前記第2のラジアルエネルギーよりも大きいかまたは小さい、請求項20に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  22. 電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、ラジアル方向に励起されて第1のラジアルエネルギーを所有し、前記マスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域における漏れ磁場に起因して軸方向に加速され、これにより、前記電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、第1の軸方向エネルギーを所有する、請求項1〜21のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  23. 電荷比に対して所望されない質量を有するイオンがラジアル方向に励起されて、第2のラジアルエネルギーを所有し、前記マスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域における漏れ磁場に起因して軸方向に加速され、これにより、前記電荷比に対して所望されない質量を有するイオンは、第2の軸方向エネルギーを所有する、請求項22に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  24. 前記電荷比に対する所望の質量を有しかつ前記第1の軸方向エネルギーを有するイオンは、前記エネルギーフィルタに打ち勝つことができ、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップから軸方向に発生し、前記電荷比に対して所望されない質量を有しかつ前記第2の軸方向エネルギーを有するイオンは、前記エネルギーフィルタに打ち勝つことができず、実質的に減衰する、請求項22または23に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  25. 四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップであって、
    第1の一対の棒電極と、
    第2の一対の棒電極と、
    任意選択的に1つ以上のアパチャを有する出口部材であって、(i)前記出口部材のうち一部が前記第2の一対の棒電極よりも前記第1の一対の棒電極に近接して延びるように、前記出口部材が傾斜されるかまたは他の場合に配置され、かつ/または、(ii)前記1つ以上のアパチャは、前記第2の一対の棒電極よりも前記第1の一対の棒電極とより近接してアライメントされる、出口部材と、
    を含む、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  26. 前記出口部材は、第1の組成を有する第1の部位および第2の異なる組成を有する第2の部位を含む、請求項25に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  27. 前記出口部材は、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップの退出領域に隣接して配置される、請求項25または26に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  28. 前記出口部材は、シート電極またはグリッド電極を含む、請求項25、26または27に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  29. 前記出口部材の一部は、前記棒電極の端面から距離dにおいて前記四重極ロッドセットの中央長手方向軸に沿って配置され、dは、(i)<1mm、(ii)1〜2mm、(iii)2〜3mm、(iv)3〜4mm、(v)4〜5mm、(vi)5〜6mm、(vii)6〜7mm、(viii)7〜8mm、(ix)8〜9mm、(x)9〜10mmおよび(xi)>10mmからなる群から選択される、請求項25〜28のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  30. DCおよび/またはRF電圧が前記出口部材へ付加される、請求項25〜29のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  31. 電荷比に対する所望の質量を有するイオンは、影響を回避するかまたは前記出口部材によって伝送され、電荷比に対して所望されない質量を有するイオンは、前記出口部材と衝突するかまたは前記出口部材によって減衰される、請求項25〜30のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  32. 1つ以上の第1のさらなる電極をさらに含み、前記1つ以上の第1のさらなる電極は、前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極の下流ならびに前記エネルギーフィルタまたは出口部材の上流および/または下流に配置され、前記1つ以上の第1のさらなる電極は、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ内において軸方向にイオンを閉じ込めるように配置および適合される、請求項1〜31のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  33. 1つ以上の第2のさらなる電極をさらに含み、前記1つ以上の第2のさらなる電極は、前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極の1つ以上の第2のさらなる電極ならびに前記エネルギーフィルタまたは出口部材の上流および/または下流に配置され、抽出DC電圧が前記1つ以上の第2のさらなる電極へと付加される、請求項1〜32のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  34. 1つ以上の入口電極をさらに含み、1つ以上の入口電極は、前記第1の一対の棒電極および第2の一対の棒電極の上流に配置され、前記1つ以上の入口電極は、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ内において軸方向にイオンを閉じ込めるように配置および適合される、請求項1〜33のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  35. デバイスをさらに含み、前記デバイスは、DCバイアス電圧を前記第1の一対の電極および/または前記第2の一対の電極へと付加して、イオンを前記第1の一対の棒電極または前記第2の一対の棒電極とアライメントさせるように配置および適合される、請求項1〜34のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  36. 前記第1の一対の電極および/または第2の一対の電極へ付加されるDCバイアス電圧の振幅は、(i)<−50V、(ii)−40〜−30V、(iii)−30〜−20V、(iv)−20〜−10V、(v)−10〜0V、(vi)0〜10V、(vii)10〜20V、(viii)20〜30V、(ix)30〜40V、(x)40〜50Vおよび(xi)>50Vからなる群から選択される、請求項35に記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  37. 前記第1の一対の棒電極は線形電極を含み、かつ/または、前記第2の一対の棒電極は線形電極を含む、請求項1〜36のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  38. 前記第1の一対の棒電極は、前記第2の一対の棒電極と平行になるように配置される、請求項1〜37のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  39. 前記第1の一対の棒電極および/または前記第2の一対の棒電極は、実質的に円形または双曲線の断面を有する、請求項1〜38のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  40. 使用時において、(i)第1の振幅を有する1つ以上のRFオンリー電圧が前記第1の一対の棒電極へ付加され、かつ/または、第2の振幅を有する1つ以上のRFオンリー電圧が前記第2の一対の棒電極へ付加され、前記第2の振幅は、前記第1の振幅と同じであるかまたは異なり、または(ii)第1のRF振幅を有する1つ以上のDCおよびRF電圧が前記第1の一対の棒電極へ付加され、かつ/または、第2のRF振幅を有する1つ以上のDCおよびRF電圧またはRFオンリー電圧が前記第2の一対の棒電極へ付加され、前記第2のRF振幅は、前記第1のRF振幅と同じであるかまたは異なる、請求項1〜39のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  41. 前記第1の一対の電極および/または前記第2の一対の電極へ付加されるRF電圧の前記振幅および/または周波数および/または位相に対して変更、増加、低減または傾斜を行うことにより、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップから軸方向において所望のイオンを発生または放出させるかまたは排出させる、請求項1〜40のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  42. 前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップからイオンを発生または放出させるまたは排出させることは、(i)質量または質量対電荷比の順序で、または(ii)質量または質量対電荷比と逆の順序で行われる、請求項1〜41のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  43. 前記四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器は、RFオンリー四重極ロッドセットマスフィルタまたは質量分析器を含む、請求項1〜42のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  44. 前記イオントラップは、軸方向放出を用いた線形四重極イオントラップを含む、請求項1〜43のうちいずれかに記載の四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  45. 質量分析方法であって、
    四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極、第2の一対の棒電極およびエネルギーフィルタを含み、前記第1の一対の棒電極の物理的特性は、前記第2の一対の棒電極の物理的特性と異なる、こと、
    を含む、質量分析方法。
  46. 質量分析方法であって、
    四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極と、第2の一対の棒電極と、エネルギーフィルタと、任意選択的に1つ以上のアパチャを有する出口部材とを含み、(i)少なくとも前記出口部材の一部が前記第2の一対の棒電極よりも前記第1の一対の棒電極に近接して延びるように、前記出口部材が傾斜されるかまたは他の場合に配置され、かつ/または、(ii)前記1つ以上のアパチャのうち少なくとも一部が前記第2の一対の棒電極よりも前記第1の一対の棒電極に近接するように、前記1つ以上のアパチャがアライメントされるまたは他の場合に方向付けられる、こと、
    を含む、質量分析方法。
  47. 四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップであって、
    第1の一対の棒電極と、
    第2の一対の棒電極と、
    出口部材であって、前記出口部材は、第1の組成を有する第1の部位または前記第1の一対の電極に隣接して配置された第1の表面コーティングおよび第2の異なる組成を有する第2の部位または前記第2の一対の電極に隣接して配置された第2の異なる表面コーティングを含む、出口部材と、
    を含む、四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップ。
  48. 質量分析方法であって、
    四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップを通じてイオンを誘導することであって、前記四重極ロッドセットマスフィルタ、質量分析器またはイオントラップは、第1の一対の棒電極と、第2の一対の棒電極と、出口部材とを含み、前記出口部材は、第1の組成を有する第1の部位または前記第1の一対の電極に隣接して配置された第1の表面コーティングおよび第2の異なる組成を有する第2の部位または前記第2の一対の電極に隣接して配置された第2の異なる表面コーティングを含む、こと、
    を含む、質量分析方法。
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