JP2014527100A5 - - Google Patents

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段間スチームストリッピングを伴う水素化分解法
関連出願のクロスリファレンス
本願は、その内容が本明細書の一部を構成する米国仮出願第61/513,029号(出願日2011年7月29日)に基づく優先権を主張する。
水素化分解法は周知であり、数多くの石油精製に用いられている。ナフサから非常に重質の原油残油留分にわたる様々な原料にこのような方法が用いられている。一般的に水素化分解法は、原料の分子を、より高い平均揮発度と経済的価値を有する、分子量の小さい(軽い)分子に分解する。また、水素化分解法は、通常、水素/炭素比の増大と硫黄と窒素の除去により、処理される材料の品質が改善する。この水素化分解法は経済的有用性が大きいことから、プロセスの改善やプロセスで使用するためのより良い触媒の開発に多大な努力が注がれている。
水素化分解装置のユニットは、反応と分離のための2つの主要なセクションで構成されており、その構成やタイプは様々である。ワンススルー型、またはシリーズフロー型、2段式ワンススルー型、2段式&リサイクル型、1段式&マイルド水素化分解など、数多くの既知のプロセス構成が知られている。原料の品質、製品仕様、処理目的や触媒などのパラメータが、反応部の構成を決める。
ワンススルー型では、2つのリアクターが使用される。原料は、第一のリアクターで水素化処理触媒を用いて精製され、エフルエントはアモルファス系またはゼオライト系の分解触媒を含む第二のリアクターに送られる。2段式では、原料は、第一のリアクターで水素化処理触媒にて精製され、エフルエントは分留塔に送られ、名目上の沸点範囲36〜370℃のH2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサ及び軽油を分離する。沸点370℃超の炭化水素は、その後、第一のリアクターまたは第二のリアクターへリサイクルされる。
どちらの構成も、水素化分解装置ユニットからのエフルエントは蒸留塔に送られ、ナフサ、ジェット燃料/灯油、軽油および未変換物(それぞれの名目上の沸点範囲、36〜180℃、180〜240℃、240〜370℃、370℃超)に分留される。水素化分解による製品のジェット燃料/灯油(すなわち、煙点>25mm)と軽油(すなわち、セタン価>52)は、品質が高く世界規模の輸送用燃料の仕様を十分上回っている。
2段式の利点の1つは、中間蒸留物の収率が最大になるということである。一段目からの変換物は、2段目のリアクターで分留されるが、さらなるクラッキングは受けず、結果として高い中間蒸留収率が得られる。
従来技術の2段式(リサイクル有り)水素化分解装置ユニットの概略図を図1に示す。図に示される構成では、供給原料11は、水素化処理触媒(通常、活性相としてNi、MoまたはNi、WまたはCo、Mo金属を含むアモルファス系触媒)により、第一リアクター10で水素化される。第一リアクターからのエフルエントストリーム12は、その後、分留塔20に送られ、名目上の沸点が370℃までの、H2S、NH3、C1-C4ガス、ナフサ、および軽油留分を含む軽質留分21が分離される。沸点370℃超の炭化水素留分22は、Ni、NiまたはMo、W金属を含むアモルファス系および/またはゼオライト系触媒を含んでいる第二リアクター30に送られる。第二リアクターからのエフルエントストリーム31は、軽質の分解成分分離のため分留塔20にリサイクルされる。
分離部の構成はリアクターエフルエントの組成に依存する。リアクターのエフルエントは、加熱式分離器あるいは冷却式分離器に送られる。後者の場合、リアクターエフルエントは、原料/エフルエント交換器を通過した後、高圧冷却分離器に送られる。未変換のリサイクルストリームの一部がブリードストリームとして分留塔24の塔底から引き抜かれる。ガスは、圧縮後リアクターに戻されリサイクルされ、塔底液はさらなる分離のため低圧低温分離器に送られる。
加熱式の場合は、リアクターエフルエントが交換器を通過して高圧加熱分離器に送られ、ガスは、そこからリアクターへリサイクルされる。塔底液は、さらなる分離のため高圧冷却分離器および低圧低温分離器に送られる。
冷却式分離器を利用する水素化分解装置ユニットは、通常、ナフサから軽油までの軽質の原料を処理するために設計される。加熱式分離器を利用する水素化分解装置ユニットは、より重質の供給原料、減圧軽油や重質成分のために設計される。どちらにも長所と短所がある。供給原料/エフルエント熱交換器の表面積は、加熱式分離器を利用する方式ではかなり小さくなる。冷却式のように、すべてのエフルエントを40℃までの冷却する必要もストリッパーを予熱する必要もない。この熱効率のため、加熱式では原料の余熱に関して熱利得がもたらされ、これは冷却式での加熱炉が必要とする約30〜40%に相当する。加熱式の欠点は、リサイクルされるガスの純度が一般に、冷却方式で得られるものと比較して低いことであり、これにより高いリアクター入口圧力が生じることである。水素消費量も、より高い水素溶解度に起因して加熱式のほうが若干高い。
1段式のワンススルー水素化分解法は、従来の水素化分解法のマイルドな方式である。マイルドな水素化分解のための運転条件は、水素化処理よりも厳しいが従来の高圧水素化分解法ほど厳しくない。この方法は、よりコスト効率のよい水素化分解法であるが、製品の収率および品質は下がる。マイルドな水素化分解法は、従来の水素化分解法に比べて得られる中間留分が少なく品質も相対的に下がる。1つまたは複数の触媒系を用いることができ、その選択は処理する原料や製品の仕様に基づく。プロセスの要件に応じて、加熱処理法と冷却処理法のいずれも、マイルドな水素化分解に使用することができる。1段式水素化分解は最も単純な構成を使用し、これらの装置は、単一触媒系または二重触媒系を用いて中間蒸留物の収率が最大になるよう設計される。二重触媒系は、積層床の構成として、あるいは2つの直列に配置したリアクターにおいて用いられる。
1段式の水素化分解装置ユニットは、ワンススルーモード、あるいはリアクターへの未変換の供給原料のリサイクルを伴うリサイクルモードで運転することができる。水素化処理反応は、アモルファス系触媒が装着されている第一のリアクター内で起こる。水素化分解反応は、アモルファス系触媒またはゼオライト系触媒にて第二のリアクター内で起こる。シリーズフロー型では、水素化処理された生成物は、第二のリアクターに送られる。recycle-to-extinctionモードの運転では、第1段階のリアクターからのエフルエントを第2段階のエフルエントと共に、分離のための分留塔に送り、H2SおよびNH3を含まない未変換の塔底液は第2段階に送られる。2段式にはバリエーションもある。
スチームストリッピングを使用してC1-C4ガスやH2SおよびNH3などの軽質成分を分離することが従来技術において知られている。米国特許第6042716号は、深度脱硫および深度脱窒のためガス油と水素を触媒の存在下で反応させる方法が開示されている。エフルエントは、スチームストリッピングにより気相を分離し、液相は、触媒の存在下で水素との反応により脱芳香族化される。記載する実施例では、ガス油が184〜394℃の範囲で沸騰し、スチームストリッピングを用いて液相から気相を分離する。スチームストリッピングは一般に、炭化水素ガスのメタン、エタン、プロパン、ブタンや、H2SおよびNH3のようなヘテロ原子含有ガスを除去するための精製操作に使用される。
米国特許第5164070号では、水蒸気は、軽質ガス及びナフサを除去するために使用される。しかし、カットポイントはナフサであり、その終沸点は180℃である。記載されているプロセスでは、水蒸気を好ましくはライン7を通ってストリッピングカラムの底部に送り、流入液からより軽質の炭化水素やより揮発性の物質のストリッピングを行う。あるいは、所望の程度のストリッピングを達成するまたはそれを補助するために、ストリッピングカラムの底部にリボイラーを設けてもよい。ストリッピングカラムは流入液のストリームからナフサ沸点の炭化水素の大部分を除去し、また、本質的に全ての低沸点炭化水素を除去することを意図している。残留する重質炭化水素は、ストリッピング塔の正味の塔底ストリームとしてライン8を通って排出される。
米国特許第5447621号は、水蒸気を用いて揮発性成分を除去する(この特許において原料である軽油等の重質留分は除去されない)、中間蒸留物のアップグレード法を開示している。
米国特許第5453177号および米国特許第6436279号に開示されている方法は、軽質留分の成分を除去するためにスチームストリッピングを利用する。
米国特許第7128828号は、オーバーヘッド減圧スチームストリッパーを使用して低沸点の非ワックス状の留出物である炭化水素を除去する方法が開示されている。
米国特許第7279090号は、沸点523℃の減圧残油原料の溶剤脱れき(deasphalting)と沸騰床残渣変換を統合したプロセスにおいて、スチームストリッピングを用いて沸点範囲36〜523℃の炭化水素留分を分離し、より高いスチームストリッピングを用いて、沸点523℃以下の他の留分から残留物を分離する。
数多くの文献に、全体の水素化分解装置ユニット内に複数の水素化分解ゾーンを使用することが開示されている。「水素化分解ゾーン」なる語は、多くの場合、幾つかの独立したリアクターを含む水素化分解ユニットとして、ここで用いられる。水素化分解ゾーンは、2以上のリアクターを含んでもよい。例えば、米国特許第3240694号には、供給ストリームを分留塔に供給し軽質留分と重質留分に分割する水素化分解プロセスが示されている。軽質留分は水素化処理ゾーンを通った後、第一の水素化分解ゾーンに入る。重質留分は、第二の別の水素化分解ゾーンを通り、この水素化分解ゾーンのエフルエントが、別の分留ゾーンにおいて分留されて軽質物留分、即ち中間留分、を得、これは第一の水素化分解ゾーンを通り、塔底液のフラクションは第二の水素化分解ゾーンへリサイクルされる。
米国特許第4950384号(発明の名称「炭化水素原料の水素化分解のためのプロセス」)は、フラッシュベッセルを用いて、第1段リアクターのエフルエントを分離する。炭化水素原料は、第一の水素化分解触媒と水素の存在下に高温高圧で第一反応ステージで原料を接触させることにより水素化分解して第一のエフルエントを得、第一反応ステージと実質的に同じ温度と圧力にて第一のエフルエントから気相と液相とを分離し、第二反応ステージにおいて、水素と第二の水素化分解触媒の存在下、高温高圧で第一エフルエントの液相を接触させて第二のエフルエントを得、前記気相と第二のエフルエントの混合物から分留によって少なくとも一つの留分と残留画分を得、残留画分の少なくとも一部を反応ステージにリサイクルする。
米国特許第6270654号には、沸騰床リアクター間にフラッシングによる段間分離を設けた多段沸騰床リアクターを利用する触媒水素化プロセスが記載されている。このプロセスは、沸点520℃超の残留原料油に対してのみ行われる。
米国特許第6454932号には、分離工程と、沸騰床リアクター間の水素によるストリッピングとを利用する、段間ストリッピングと分離を伴う多段沸騰床水素化分解について記載されている。このプロセスは、沸点650℃以上の原料に対して行われ、減圧蒸留物および残留物の両方に対して使用される。
米国特許第6620311号には、沸騰床水素化転化工程、分離工程、水素化脱硫工程、およびスチームストリッパーを利用する分解工程を含む、石油留分の変換方法が開示されている。
米国特許第4828676号および米国特許第4828675号は、硫黄含有原料を水素化し、ストリッピングし、および第2段階で水素と反応させる方法が開示されている。スチームストリッピングはH2Sの除去(ナフサおよび軽油ではない)に用いられる(col. 10, l. 11; col. 11, l. 7-10; col. 25, l. 18-22)。
Gupta の米国特許第6632350号および米国特許第6632622は、同じベッセル内で第1段階のエフルエントのストリッピングを伴う2段式ベッセルを開示している。Guptaの米国特許第6103104号および同第5705052号は、別のストリッパーベッセル内で第1段のエフルエントのストリッピングを伴う2段式ベッセルを開示している。Guptaの特許に開示されている方法はまた、スチームストリッピングにより液体中の溶存ガスを除去する。
米国特許第7279090号は、スチームストリッピングを用いて、沸点36〜523℃の、ナフサ、軽油およびVGO画分に分離する。但し、この特許は、沸点523℃以上の減圧残油原料を処理する統合プロセスを特許請求の範囲としている。
本発明は、炭化水素原料を水素化分解するための方法である。
供給原料は、ヘテロ原子の除去および高分子量分子の低分子量炭化水素への水素化分解のための第1段リアクターの入口に供給される。第1段リアクターの出口からのエフルエントストリームは、スチームストリッパーベッセルに送られ、水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサ、および軽油が取り出される。ストリッパーの塔底液は、水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油産物とは別にストリッパーベッセルから取り出され、第2段リアクターの入口に供給される。第2段リアクターの出口からのエフルエントストリームは、スチームストリッパーベッセルから取り出された水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油のエフルエントストリームと共に、石油留分を分離するための分離段階へ供給される。
好ましくは、第1段リアクターからのエフルエントストリームは、スチームストリッパーベッセルに供給される前に水蒸気発生器を通る。
あるいは、第1段リアクターからのエフルエントストリームは、スチームストリッパーベッセルに供給される前に気液分離ストリッパーベッセルを通る。
本発明は、ワンススルー型を2段式に変換することにより、特に、既存の装置に対して、水素化分解法の操作を改善する。提案した構成または改善は、所望の中間留分の収率をより高くし、望ましくない軽質ガスC1-C4及びナフサをより少なくして水素化分解装置の処理能力を改善し、既存のプロセスと比較して触媒の寿命を延長する。
水素化分解装置ユニットの1段目と2段目の間にスチームストリッピング工程を入れることで、プロセスの処理能力と収率が実質的に改善される。
従って、フラッシュまたは蒸留ユニットを利用する公知の従来技術のシステムとは対照的に、本発明は、水素化分解装置ユニットの段間でスチームストリッピングを利用する。
本発明によるスチームストリッピングの使用は、水素化分解の第1段エフルエントの効率的な分離のためのシンプルな解決手段であり、第二のリアクター容積を効果的に利用する。いくつかの利点が挙げられる:ナフサのような軽質分解産物の分解が最小限になり、中間留分収率はより高く、ナフサやC1-C4ガスの産生はより少なくなり、H 2S 除去によりその毒性の影響が排除され、第2段リアクターにおいて高い触媒活性が維持される。また、スチームストリッピングは、発生した軽質ガスをすべて除去するために適用される。
スチームストリッパーは、減圧軽油の沸点範囲が375〜565℃である場合、2段階の水素化分解ステージの間に沸点375℃以下の留分を分離する。このスチームストリッピング処理の工程は、フラッシュ分離よりも効率的であり、蒸気発生器を容易に取り付けることができる既存の水素化分解ユニットの構成に組み込むことができる。
添付の図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。図面中、同一のおよび同様の構成要素は同一の番号で表す。
従来技術の慣用的な2段式水素化分解ユニットの概略図である。 本発明の実施形態の概略図である。 本発明の別の実施形態の概略図である。 本発明のさらなる実施形態の概略図である。
図2を参照すると、炭化水素原料のストリーム11および水素のストリーム12は、硫黄、窒素および微量のNi、V、Feなどの金属を含むヘテロ原子の除去のための第1段リアクター10に供給され、高分子量、高沸点分子が、5〜60W%の範囲で低分子量、低沸点の炭化水素へ分解される。
フルエントストリーム13はスチーム発生熱交換器20に送られ、反応生成物は冷却され、水21から水蒸気22が発生する。水蒸気発生器から冷却産物23がスチームストリッパーベッセル30に送られ、名目上の沸点範囲36〜370℃の、水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサ及び軽油産物が取り出される。スチームストリッパーには、水蒸気発生器20から水蒸気22が供給される。
軽質ガス、H2S、NH3及び軽質留分のストリーム31を含まない、ストリッパー塔底液32は、水素ストリーム33と混合されて、水素化分解ユニットベッセル40の第2段階に送られる。第2段のエフルエントストリーム41は、軽質のストリッパー産物31と混合され、結合ストリーム42は、分留塔ベッセル50を含むいくつかの分離および洗浄ベッセルに送られて最終の水素化分解ガスと液体産物が得られる。
水素化分解産物には、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)を含むストリーム51、沸点範囲C5-180℃のナフサストリーム52、沸点範囲180〜240℃のケロシンストリーム53、沸点範囲240〜370℃の軽油ストリーム54、および沸点370℃超の未変換の炭化水素画分のストリーム55が含まれる。
図3の実施形態を参照すると、炭化水素原料ストリーム11および水素ストリーム12が、硫黄、窒素および微量のNi、V、Feなどの金属を含むヘテロ原子の除去のための第1段リアクター10に供給され、高分子量、高沸点分子が、5〜60W%の範囲で低分子量、低沸点の炭化水素へ分解される。エフルエントストリーム13はスチーム発生熱交換器20に送られ、反応生成物は冷却され、水21から水蒸気22が発生する。水蒸気発生器から冷却産物23が気液分離ストリッパーベッセル30に送られ、水素、H2S、NH3、およびC1-C4炭化水素を含む軽質ガスが除去され、エフルエント31として排出される。
気液分離器の塔底液32はスチームストリッパーベッセル40に送られ、名目上の沸点範囲36〜370℃のナフサおよび軽油産物が取り出される。スチームストリッパーには、水蒸気発生器20で発生した水蒸気22が供給される。軽質ガス、H2S、NH3及び軽質留分を含まないストリッパー塔底液42は、水素ストリーム43と混合され、第2段水素化分解ユニットベッセル50に送られる。
次いで、第2段エフルエントストリーム51は、軽質ストリッパー産物41と混合され、混合ストリーム52は、分留塔ベッセル60を含むいくつかの分離および洗浄ベッセルに送られて最終の水素化分解ガスと液体産物が得られる。水素化分解産物には、H2S、NH3、軽質ガス(C1〜C4)を含むストリーム61、沸点範囲36〜180℃のナフサストリーム62、ケロシンストリーム63、沸点範囲180〜370℃の軽油ストリーム64、および沸点370℃超の未変換の炭化水素画分のストリーム65が含まれる。
図4に示す実施形態は、図2の実施形態と同様の処理を実行するユニット操作を含む。但し、図4の実施形態は、さらに軽油ストリームを水素化処理するための軽油水素化処理器と水のリサイクルストリームを含む。図4に示すように、ストリッパー塔頂ストリーム31の一部は、水蒸気発生器を経由して、水、ガスおよび液体を分離するための分離ベッセル60へ送られる。水の一部が取り出され、水蒸気発生器20へと戻され、その後ストリッパーユニット30に送られる。
精油所からの中高硫黄(sour)軽油ストリームがベッセル60へ供給され、塔頂ストリームと混合されて、超低硫黄軽油生産のための軽油水素化処理装置70に送られる。水素化処理装置70からの残留水はストリッパーユニット30にリサイクルされ、一方、超低硫黄(sweet)軽油(「ULSD」)は、水素化処理装置から市場用に回収される。
15V%の脱金属油(DMO)および85V%の減圧軽油(VGO)(64%が重質減圧軽油で21%が軽質減圧軽油)を含む原料ブレンド(特性を表1に示す)を、水素分圧115 kg/cm2、毎時原料800m3 / 1000 m3触媒、水素/油比:1265リットルおよび温度370〜385℃にて、Ni, W, Mo金属で促進されたアモルファスおよびゼオライト担体を含む触媒系上で水素化分解に付した。
Figure 2014527100
生成物の収率を表2に示す。第1段エフルエントのスチームストリッピングは、中間蒸留物の収率を約5W%改善し、ナフサおよび軽質ガスの生成率をそれぞれ約5W%および0.5W%減少させた。
Figure 2014527100
本発明は、スチームストリッパーを利用してH2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび名目上の沸点範囲36〜370℃の軽油を第1段エフルエントから除去することにより、2段水素化分解装置ユニットの構成をシミュレートする。スチームストリッピングによって得られた生成物は、H2SとNH3およびNH3を含まず未変換の炭化水素を含有し、有毒なH2SやNH3が存在しないため触媒に高い活性がもたらされ、また、軽質生成物がさらなる分解を受けないためより高い中間蒸留選択性が得られる。
本発明を、いくつかの実施形態で詳細に説明し、図面に示したが、他の修飾は、明細書の記載および以下の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲から当業者には明かであろう。
本発明の好ましい態様は、以下を包含する。
[1]炭化水素原料を水素化分解するための方法であって、以下のステップ:
ヘテロ原子の除去および高分子量分子の低分子量炭化水素への水素化分解のための第1段リアクターの入口に原料を供給し、第1段リアクターストリームを製造し;その後
該第1段のフルエントをスチームストリッパーベッセルへ送り、水素、H 2 S、NH 3 、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油を分離し;
ストリッパー塔底液を該ストリッパーベッセルから第2段リアクターへ送り;
第2段リアクターからの水素化分解されたフルエントストリームを、水素、H 2 S、NH 3 、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油とを混合し、混合された生成物ストリームを形成し、そして
該混合された生成物ストリームを、構成成分を予め決められた製品ストリームに分離するための分離段階へと送る、
を含んでなる方法。
[2]第1段リアクターからのフルエントストリームが、スチームストリッパーベッセルを通る前に、熱交換水蒸気発生器を通る、請求項1に記載の方法。
[3]第1段リアクターからのフルエントストリームが、スチームストリッパーベッセルを通る前に、気液分離ストリッパーベッセルを通る、請求項1に記載の方法。
[4]第1段の水素化分解触媒が、アモルファス系アルミナ触媒、アモルファス系シリカアルミナ触媒、ゼオライト系触媒、並びにアモルファス系アルミナ触媒、アモルファス系シリカアルミナ触媒およびゼオライト系触媒の少なくとも1つを含む組合せ、からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
[5]第1段の水素化分解触媒が、さらに、Ni、W、Mo、Co、またはNi、W、MoおよびCoの少なくとも1つを含む組合せの活性相を含んでなる、請求項1に記載の方法。
[6]100〜200 kg/cm 2 の範囲内の水素分圧で10〜80体積%の沸点370℃超の炭化水素が、沸点範囲180℃〜375℃のエタン、プロパン、n-ブタン、イソブテン、硫化水素、アンモニア、ナフサ留分、沸点範囲180℃〜375℃の軽油留分からなる群から選択される1以上の軽質ガスおよび該軽質ガスの少なくとも1つを含む組合せに変換される、請求項1記載の方法。
[7]水素分圧が100〜150 kg/cm 2 の範囲である、請求項1に記載の方法。
[8]原料油のストリームが、水素化処理触媒1000m 3 に対し1時間当たり300〜2000 m 3 の範囲である、請求項1に記載の方法。
[9]リアクターが、固定床、沸騰床、スラリー床、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載の方法。
[10]スチームストリッパーベッセルから取り出された水素、H 2 S、NH 3 、軽質ガス(C1-C4)、ナフサ、および軽油のフルエントストリームの一部を、分離ベッセルに通して、水、ガスおよび液体に分離し、該分離ベッセルには中高硫黄(sour)軽油ストリームをさらに供給して該フルエントストリームと混合し、該混合されたフルエント/中高硫黄(sour)軽油ストリームを、軽油水素化処理ユニットに通して超低硫黄軽油を製造する、請求項1記載の方法。

Claims (10)

  1. 炭化水素原料を水素化分解するための方法であって、以下のステップ:
    ヘテロ原子の除去および高分子量分子の低分子量炭化水素への水素化分解のための第1段リアクターの入口に原料を供給し、第1段リアクターエフルエントを製造し;その後
    該第1段のエフルエントをスチームストリッパーベッセルへ送り、水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油を分離し;
    ストリッパー塔底液を該ストリッパーベッセルから第2段リアクターへ送り;
    第2段リアクターからの水素化分解されたエフルエントストリームを、スチームストリッパーベッセルにおいて分離された水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサおよび軽油とを混合し、混合された生成物ストリームを形成し、そして
    該混合された生成物ストリームを、構成成分を予め決められた製品ストリームに分離するための分離段階へと送る、
    を含んでなる方法。
  2. 第1段リアクターからのエフルエントストリームが、スチームストリッパーベッセルを通る前に、熱交換水蒸気発生器を通る、請求項1に記載の方法。
  3. 第1段リアクターからのエフルエントストリームが、気液分離ストリッパーベッセルを通り、塔底液および塔頂液を製造し、該塔底液をスチームストリッパーベッセルへ通過させる、請求項1に記載の方法。
  4. 第1段の水素化分解触媒が、アモルファス系アルミナ触媒、アモルファス系シリカアルミナ触媒、ゼオライト系触媒、並びにアモルファス系アルミナ触媒、アモルファス系シリカアルミナ触媒およびゼオライト系触媒の少なくとも1つを含む組合せ、からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  5. 第1段の水素化分解触媒が、さらに、Ni、W、Mo、Co、またはNi、W、MoおよびCoの少なくとも1つを含む組合せの活性相を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  6. 100〜200 kg/cm2の範囲内の水素分圧で10〜80体積%の沸点370℃超の炭化水素が、沸点範囲180℃〜375℃のメタン、エタン、プロパン、n-ブタン、イソブテン、硫化水素、アンモニア、ナフサ留分、沸点範囲180℃〜375℃の軽油留分からなる群から選択される1以上の軽質ガスおよび該軽質ガスの少なくとも1つを含む組合せに変換される、請求項1記載の方法。
  7. 水素分圧が100〜150 kg/cm2の範囲である、請求項1に記載の方法。
  8. 原料油のストリームが、水素化処理触媒1000m3に対し1時間当たり300〜2000 m3の範囲である、請求項1に記載の方法。
  9. リアクターが、固定床、沸騰床、スラリー床、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載の方法。
  10. スチームストリッパーベッセルから取り出された水素、H2S、NH3、軽質ガス(C1-C4)、ナフサ、および軽油のエフルエントストリームの一部を、分離ベッセルに通して、水、ガスおよび液体に分離し、該分離ベッセルには中高硫黄(sour)軽油ストリームをさらに供給して該エフルエントストリームと混合し、該混合されたエフルエント/中高硫黄(sour)軽油ストリームを、軽油水素化処理ユニットに通して超低硫黄軽油を製造する、請求項1記載の方法。
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