JP2014524938A - オメガ−アミノ酸またはエステルを一不飽和脂肪酸またはエステルから合成する方法 - Google Patents

オメガ−アミノ酸またはエステルを一不飽和脂肪酸またはエステルから合成する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、天然の不飽和脂肪酸から、中間体であるω−不飽和ニトリル化合物を経由して、ω−アミノ−アルカン酸またはこれらのエステルを合成する方法に関する。本発明の方法は実施が簡単であり、公知の方法と比較すると、環境的制約および反応の副生成物に起因する経済的欠点を回避する。

Description

本発明に導いた研究は、第7次研究枠組み計画(FP7/2007−2013)の一環として、プロジェクト番号241718、EUROBIOREFの下で、欧州連合から資金提供を受けた。
本発明は、不飽和天然脂肪酸から、ω−不飽和ニトリル中間体化合物を経由して、ω−アミノ−アルカン酸またはこれらのエステルを合成する方法を対象とする。
ポリアミド工業はあらゆる種類の長鎖ω−アミノ酸からなるモノマーを使用するが、通常ナイロンと呼ばれるものは、2個のアミド官能基−CO−NH−を隔てるメチレン鎖(−CHの長さによって特徴付けられる。これにより、ナイロン−6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン7、ナイロン8、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン13などが知られている。
これらのモノマーは、例えば化学合成経路によって製造され、詳細には、出発物質としてC2からC4までのオレフィン、シクロアルカンまたはベンゼンの他にも、ヒマシ油(ナイロン11)、エルカ酸油(erucic oil)またはレスクエロール酸油(lesquerolic oil)(ナイロン13)などを使用して製造される。
現在の環境に関する開発により、再生可能資源に由来する天然の原材料の開発がエネルギーおよび化学の分野において好まれるようになってきている。このような理由から、これらのモノマーの製造に脂肪酸/エステルを原材料として使用する方法を工業的に開発する研究が幾つか開始されている。
この種の手法の工業的な例はわずかしかない。脂肪酸を原材料として利用する工業的方法の数少ない例の一つは、ヒマシ油から抽出されたリシノール酸からの11−アミノウンデカン酸の製造であり、これがRilsan 11(登録商標)の合成の基礎を成している。この方法は、Editions TECHNIP(1986)に発表された、A.Chauvelらによる著作物「Les Procedes de Petrochimie」に記載されている。11−アミノウンデカン酸は、幾つものステップで得られる。第1のステップは塩基性媒体中でヒマシ油のメタノリシスを行うものであり、これによりリシノール酸メチルが生成され、これは続いて熱分解され、一方でヘプタンアルデヒドを生じ、他方でウンデセン酸メチルを生じる。後者は、加水分解によって酸の形に変換される。形成された酸は、続いて臭化水素化されてω−臭素化酸を生じ、これはアミノ化によって11−アミノウンデカン酸に変換される。
主な研究は、ナイロン9の前駆体である9−アミノノナン酸を天然由来のオレイン酸から合成することに関するものであった。
この特定のモノマーについては、1997年にJ.Wiley and Sonsによって出版された著作物「n−Nylons、Their Synthesis,Structure and Properties」を挙げることができ、この中で2.9節(381頁から389頁)が9−ナイロンに割かれている。この論文には、対象について行われた研究と成果がまとめられている。論文中381頁に、旧ソビエト連邦によって開発され、Pelargon(登録商標)の商品化につながった方法が述べられている。論文中384頁には、日本で開発された、ダイズ油に由来するオレイン酸を出発物質として使用する方法も述べられている。該当する記載は、A.Ravveによる著作物「Organic Chemistry of Macromolecules」(1967)、Marcel Dekker,Inc.を参照しており、この中で15節がポリアミドに割かれており、279頁にかかる方法の存在が言及されている。
この対象についての当分野の状況に関して十分に伝えるために、1962年から1975年の間にJournal of the American Oil Chemists’ SocietyにE.H.Prydeらによって発表された多くの論文を挙げる必要がある。すなわち、「Aldehydic Materials by the Ozonization of Vegetable Oils」第39巻496−500頁、「Pilot Run,Plant Design and Cost Analysis for Reductive Ozonolysis of Methyl Soyate」第49巻643−648頁、およびR.B.Perkinsら、「Nylon−9 from Unsaturated Fatty Derivatives:Preparation and Characterization」、JAOCS、第52巻473−477頁である。これらの論文の最初のものが、498頁で、日本人の著者であるH.OtsukiおよびH.Funahashiによって先立って行われた研究をも参照していることに留意するべきである。
植物油からの「ナイロン9」のこの種の合成に関する当分野の状況のこの部分をまとめるために、メタノリシスによって油から抽出されたオレイン酸エステルに適用された、以下の単純化された反応機構を記載することができる:
還元的オゾン分解
C−(CH−CH=CH−(CH−COOCH+(O,H)→
HOC−(CH−COOCH+HC−(CH−COH
還元的アミノ化
HOC−(CH−COOCH+(NH,H)→HN−(CH−COOCH+H
加水分解
N−(CH−COOCH+HO→HN−(CH−COOH+CHOH
この経路は反応の観点からは極めて魅力的であるが、それにもかかわらず、実質的に引き出せる価値がない、特にポリアミドポリマー工業において引き出せる価値がない長鎖アルデヒド(合計9個の炭素原子)が第1ステップの間に生成することから生ずる、重要な経済的欠点を呈する。
英国特許第741,739号明細書は、この部分に関して、同じ酸をオレイン酸から合成するが、オレオニトリル経路を使用するものについて記載している。この方法の単純化された反応スキームは以下の通りである。類似の経路が、上述のR.B.Perkinsらによる論文の475頁に記載されている。
C−(CH−CH=CH−(CH−COOH+NH
C−(CH−CH=CH−(CH−CN+2H
C−(CH−CH=CH−(CH−CN+(O+HO)→
C−(CH−COOH+CN−(CH−COOH
CN−(CH−COOH+2H→HN−(CH−COOH
この合成は、副生成物としてペラルゴン酸HC−(CH−COOHをもたらす。
英国特許第741,739号明細書
A.Chauvelら、「Les Procedes de Petrochimie」、Editions TECHNIP(1986) J.Wiley and Sons、「n−Nylons、Their Synthesis,Structure and Properties」、1997年、2.9節(381頁から389頁) A.Ravve、「Organic Chemistry of Macromolecules」(1967)、Marcel Dekker,Inc.15節、279頁 E.H.Prydeら、「Aldehydic Materials by the Ozonization of Vegetable Oils」、Journal of the American Oil Chemists’ Society、第39巻496−500頁 E.H.Prydeら、「Pilot Run,Plant Design and Cost Analysis for Reductive Ozonolysis of Methyl Soyate」、Journal of the American Oil Chemists’ Society、第49巻643−648頁 R.B.Perkinsら、「Nylon−9 from Unsaturated Fatty Derivatives:Preparation and Characterization」、JAOCS、第52巻473−477頁
本発明の目的は、あらゆる種類のω−アミノ−アルカン酸またはこれらのエステルを不飽和天然脂肪酸から合成する新規な方法を提供することである。
したがって、課題は、再生可能な原材料(極めて広く入手可能であり、したがって比較的安価である)から式HN−(CH−COOH(およびこれらのポリマー)(式中、nは3と14との間)の様々なω−アミノ酸を合成する方法であって、実施が簡単でありながら、一方では上記の環境的制約を回避し、他方では、反応の副生成物に起因する経済的欠点を回避する方法を見出すことである。
提示する解決策は、天然の長鎖不飽和脂肪酸からなる原材料から作業すること、第1段階においてこれらをω−不飽和ニトリルに変換すること、次いで第2段階において、この化合物にカルボン酸官能基を「再挿入すること」であって、アクリレート化合物とのクロスメタセシス反応によってω−不飽和ニトリルの末端二重結合に作用することにより再挿入することを含む。
天然の脂肪酸は、藻類を含む植物圏または動物圏からの、より一般的には植物界からの酸であり、したがって再生可能である。この酸は、酸基に対してx位(デルタx)に位置する少なくとも1つのオレフィン性不飽和を含み、また1分子当り少なくとも10個、好ましくは少なくとも14個の炭素原子を含み、この酸によって最終的なω−アミノ酸の式が決定される。
かかる酸の例には、C10の酸であるトウハク(cis−4−デセン)酸およびカプロレイン(cis−9−デセン)酸、C12の酸であるラウロレイン(cis−9−ドデセン)酸およびリンデル(cis−4−ドデセン)酸、C14の酸であるミリストレイン(cis−9−テトラデセン)酸、フィセテリン(physeteric)(cis−5−テトラデセン)酸およびツズ(cis−4−テトラデセン)酸、C16の酸であるパルミトレイン(cis−9−ヘキサデセン)酸、C18の酸であるオレイン(cis−9−オクタデセン)酸、エライジン(trans−9−オクタデセン)酸、ペトロセリン(cis−6−オクタデセン)酸、バクセン(cis−11−オクタデセン)酸およびリシノール(12−ヒドロキシ−cis−9−オクタデセン)酸、C20の酸であるガドレイン(cis−9−エイコセン)酸、ゴンド(cis−11−エイコセン)酸、cis−5−エイコセン酸およびレスクエロール(14−ヒドロキシ−cis−11−エイコセン)酸、ならびにC22の酸であるセトレ(cis−11−ドコセン)酸およびエルカ(cis−13−ドコセン)酸が含まれる。
これらの様々な酸は、ヒマワリ、アブラナ、トウゴマ、ベシカリア、オリーブ、ダイズ、ヤシ、アボカド、シーバックソーン、コリアンダー、セロリ、ディル、ニンジン、ウイキョウ、カメリナ、およびリムナンテス・アルバ(Limnanthes alba)(メドウフォーム)などの、種々の含油植物から抽出される植物油から得られる。
これらは陸生または海生動物界からも得られ、後者の場合は藻類と同様に魚類、哺乳動物の形態である。一般にこれらは、反芻動物、タラなどの魚類、またはクジラもしくはイルカなどの海生の哺乳動物に由来する脂肪である。
本発明は、式R3OOC−(CH−CHNH(式中、R3はHまたはn−ブチル基であり、およびqは2と13の間の整数の添数である。)のω−アミノ酸(エステル)を、式(R−CH=CH−(CH−COO)(式中、xは1、2または3を表し、Rは、Hであるか、または4個から11個の炭素原子、および適切な場合、ヒドロキシル官能基を含む、炭化水素基であり、Rは、Hであるか、または2個から4個の炭素原子を含むアルキル基であり、および1つ以上のヘテロ原子を含有し得、ならびにpは2と11の間の整数の添数である。)の一不飽和脂肪酸(エステル)から合成するための、カルボニル官能基をニトリル官能基に変換するアンモニア処理反応ステップを含む方法であって:
−第1段階において、不飽和脂肪酸/エステルを、連続した(任意の順序の)エテノリシスおよびアンモニア処理の2ステップで、式CH=CH−(CH−CNのω−不飽和ニトリルに変換し、次いで
−第2段階において、このω−不飽和ニトリルを、式(I)
Figure 2014524938
の触媒を用いて、前記ω−不飽和ニトリルと式CH=CH−COORのアクリレートとのクロスメタセシス反応によって、式ROOC−CH=CH−(CH−CN(式中、Rはn−ブチルである。)のエステルニトリルに変換し、
および次いで、
−第3段階において、前記エステルニトリルを水素化し、式ROOC−(CH−CHNHのω−アミノ酸(エステル)とする
ことを特徴とする方法に関するものである。
したがって、反応手順は以下の通りである。
第1段階:
−CH=CH−(CH−COOH+CH=CH⇔CH=CH−(CH−COOH+CH=CH−R
CH=CH−(CH−COOH+NH→CH=CH−(CH−CN+2H
または、反応の順序を逆にして、
−CH=CH−(CH−COOH+NH→R−CH=CH−(CH−CN+2H
−CH=CH−(CH−CN+CH=CH⇔CH=CH−(CH−CN+CH=CH−R
第2段階:
CH=CH−(CH−CN+CH=CH−COOR⇔ROOC−CH=CH−(CH−CN+CH=CH
第3段階:
OOC−CH=CH−(CH−CN+3H→ROOC−(CH−CHNH
この方法の実施形態において、qはp+2に等しい。
オレイン酸に適用すると、手順は以下の通りになる。
第1段階:
CH−(CH−CH=CH−(CH−COOH+CH=CH⇔CH=CH−(CH−COOH+CH=CH−(CH−CH
CH=CH−(CH−COOH+NH→CH=CH−(CH−CN+2H
または、反応の順序を逆にして、
CH−(CH−CH=CH−(CH−COOH+NH→CH−(CH−CH=CH−(CH−CN+2H
CH−(CH−CH=CH−(CH−CN+CH=CH⇔CH=CH−(CH−CN+CH=CH−(CH−CH
第2段階:
CH=CH−(CH−CN+CH=CH−COOR3⇔ROOC−CH=CH−(CH−CN+CH=CH
第3段階:
第2の変形:ROOC−CH=CH−(CH−CN+3H→ROOC−(CH−CHNH
形成される唯一の「副生成物」は、ヒドロキシル官能基を含む可能性がある長鎖α−オレフィンである。
本発明の方法の単純化変形実施形態においては、第1段階において、当初の酸/エステルのアンモニア処理によって式R−CH=CH−(CH−CNの脂肪酸/エステルのニトリルを合成し、次いで後者をアクリレートROOC−CH=CHとクロスメタセシスさせて式ROOC−CH=CH−(CH−CNのエステルニトリルを得、これを続いて水素化してROOC−(CHp+2−CHNHとすることによって、1ステップ省くことができる。
本方法の別の変形において、リシノール酸およびレスクエロール酸(一般式R−CH=CH−(CH−COOHに従い、式中、RはCH−(CHCHOH−CH−であり、pはそれぞれ7および9である。)などのヒドロキシル含有脂肪酸を原材料として使用し、メチルエステルの形のこの酸を熱分解に供して式CH=CH−(CHp+1−COOCHのω−不飽和エステルを得、これを直接、または酸を経由して変換し、上述の方法の第1段階の終了時に得られる中間体化合物と同類のω−不飽和ニトリルとする。したがって、この変形は、これらの特定の脂肪酸に対して、当初のエテノリシスを熱分解によって置き換えることを含む。
この方法のその後の段階は、上述の方法の段階と類似である。したがって、これらにより式ROOC−(CH−CHNH(式中、qはp+3に等しい)の化合物が得られる。
したがって、本発明の好ましい実施形態において:
−第1段階において、酸(エステル)のエテノリシスが最初に行われ、続いてω−アルケン酸のアンモニア処理が行われる;
−第1段階において、酸(エステル)のアンモニア処理が最初に行われ、続いて出発脂肪酸のニトリルのエテノリシスが行われる;
−第1段階において、ヒドロキシル含有脂肪酸(エステル)の熱分解が最初に行われ、続いて熱分解から得られたω−アルケン酸(エステル)のアンモニア処理が行われる;
−第1段階において、酸(エステル)のアンモニア処理が行われ、続いてエテノリシス反応が行われない;
−第2段階において、第1段階から得られた生成物が、アクリレート化合物とのクロスメタセシス反応に供される;
−第2段階から得られた化合物が、水素化に供される。
本発明の特定の一実施形態において、式(R−CH=CH−(CH−COO)において、xは3を表し、R2基はCH−CH−CHであり、または、xは2を表し、RはCH−CH−CHOHもしくはCH−CHOH−CHである。
メタセシス反応は、その工業的応用は比較的限られているものの、長年にわたり知られている。脂肪酸(エステル)の変換におけるそれらの使用に関しては、Topics in Catalysis of unsaturated fatty esters and oil、第27巻、第1−4号、2004年2月(Plenum Publishing)中のJ.C.Molによる論文「Catalytic metathesis of unsaturated fatty acid esters and oil」を参照することができる。
メタセシス反応の触媒作用は、非常に多くの研究の対象となっており、洗練された触媒系の開発もそうである。例えば、Schrockら(J.Am.Chem.Soc.108(1986)2771)、またはBassetら(Angew.Chem.、Ed.Engl.31(1992)628)によって開発されたタングステン錯体を挙げることができる。さらに最近では、Grubbs触媒(Grubbsら、Angew.Chem.、Ed.Engl.34(1995)2039およびOrganic Lett.1(1999)953)と称される、ルテニウム−ベンジリデン錯体である触媒が現れた。これは、均一系触媒作用に関連する。不均一系触媒も開発されてきており、これらは、アルミナまたはシリカの上に堆積された、レニウム、モリブデンおよびタングステンなどの金属に基づいている。
最後に、固定化触媒の生成について研究が行われてきており、これらの固定化触媒とは、活性成分は均一系触媒のもの、特にルテニウム−カルベン錯体であるが、不活性な支持体上に固定化された触媒である。これらの研究の目標は、「ホモメタシス」反応などの一緒に用いられる反応物間の競争反応に関して、クロスメタセシス反応の選択性を高めることである。研究は、触媒の構造のみならず、反応混合物および導入され得る添加剤の影響にも関する。
第一フェーズのステップのうちの1つの間のエチレンとのクロスメタセシス反応は、任意の活性なおよび選択的なメタセシス触媒とともに行われてもよく、好ましくは、20℃と100℃の間の温度、1から30バールの圧力下で、従来のメタセシス触媒、例えばルテニウム型の触媒の存在下で実行される。反応時間は、採用される反応物に応じて選択され、また反応の平衡にできるだけ近くなるように選択される。反応は、エチレン圧下で行われる。反応は、油、エステル、および脂肪酸に直接行われてもよい。
ルテニウム触媒は、一般式:
(X1)a(X2)bRu(カルベンC)(L1)c(L2)d
の、電荷を持つまたは持たない触媒から好ましく選択され、
式中、
・a、b、cおよびdは整数であり、aおよびbは、0、1または2であり、cおよびdは0、1、2、3または4である;
・X1およびX2は、同一であるかまたは異なり、それぞれが電荷を持つまたは持たない単座または多座配位子を表し;例には、ハロゲン化物、スルフェート、カーボネート、カルボキシレート、アルコキシド、フェノキシド、アミド、トシレート、ヘキサフルオロホスフェート、テトラフルオロボレート、ビス−トリフリルアミド、テトラフェニルボレート、および誘導体が含まれる。X1もしくはX2は、ルテニウムに対して二座配位子(またはキレート)を形成するように、Y1もしくはY2に結合されていてもよく、または(カルベンC)に結合されていてもよい;
・L1およびL2は、同一であるかまたは異なる電子供与性配位子であり、例えば、ホスフィン、ホスファイト、ホスホナイト、ホスフィナイト、アルシン、スチルビン(stilbine)、オレフィンもしくは芳香族、カルボニル化合物、エーテル、アルコール、アミン、ピリジンまたは誘導体、イミン、チオエーテルまたは複素環式カルベンなどである。
L1またはL2は、二座配位子またはキレートを形成するように「カルベンC」に結合されていてもよい。
「カルベンC」は、一般式:C_(R1)_(R2)によって表すことができ、式中R1およびR2は同一であるかまたは異なり、例えば、水素、または任意の他の飽和もしくは不飽和、環式、分枝もしくは直鎖または芳香族の炭化水素基などである。例には、ルテニウムのアルキリデンとの錯体またはクムレンとの錯体が含まれ、例えば、ビニリデン、Ru=C=CHR、またはアレニリデン、Ru=C=C=CR1R2、またはインデニリデンなどである。
イオン性液体中でルテニウム錯体の保持を向上させる官能基が、配位子X1、X2、L1およびL2の少なくとも1つにグラフト結合されていてもよく、またはカルベンCにグラフト結合されていてもよい。この官能基は電荷を持っても持たなくてもよく、例えば、エステル、エーテル、チオール、酸、アルコール、アミン、窒素含有複素環、スルホネート、カルボキシレート、第四級アンモニウム、グアニジウム、第四級ホスホニウム、ピリジニウム、イミダゾリウム、モルホリニウムまたはスルホニウムなどが好ましい。
アクリル酸ブチルとのクロスメタセシス反応は、非常によく知られる条件下で行われる。反応温度は、上で示した式(I)のルテニウム系触媒の存在下で、エチレンを容易に放出させるように、一般に大気圧で、20℃と100℃の間である。
酸からニトリルを合成する反応スキームは、当業者には周知であり、以下の通りに要約することができる:
R−COOH+NH→[R−COONH ]→[R−CONH]+HO→RCN+H
このスキームを、天然脂肪酸(エステル)およびω−不飽和脂肪酸の両方に適用する。
本方法は、液相または気相中でバッチ式で行ってもよいし、気相中で連続的に行ってもよい。反応は、250℃を超える高温で触媒の存在下で行われ、この触媒は一般的には金属酸化物であり、最も一般的には酸化亜鉛である。形成された水を連続的に除去し、さらに未反応のアンモニアを同伴させると、反応を迅速に完了させることができる。
本方法の変形において採用される熱分解反応は、当該ヒドロキシル含有脂肪酸のエステルの形、一般にメチルエステルで行われる。反応は、400℃と750℃の間の、好ましくは500℃と600℃の間の高温で、過熱蒸気の存在下で行われる。
リシノール酸メチルに適用した熱分解反応は、以下の手順に相当する:
CH−(CHCHOH−CH−CH=CH−(CH−COOCH+Δ→
CH−(CHCHO+CH=CH−(CH−COOCH
続いてアンモニア処理が行われる:
CH=CH−(CH−COOCH+NH→CH=CH−(CH−CN+2H
脂肪族ニトリルのエステルから脂肪族ω−アミノ酸(エステル)を合成するステップは、従来の水素化を含む。多くの触媒が存在するが、ラネーニッケルおよびコバルトを使用することが好ましい。一級アミンの形成を促進するために、アンモニアの分圧が採用される。最後に、ニトリル官能基を一級アミンに還元することは、当業者には周知である。
本発明の方法によって、脂肪酸は、その酸の形、またはトリグリセリドもしくはジグリセリドの形を含むそのエステルの形のいずれかで処理することができる。まったく通常の、メタノリシス、エステル化または加水分解による一方の形から別の形への切り換えは、本方法の意味における化学変換の構成要素とならない。
以下に詳述する機構のすべては、説明しやすいように酸の合成を示す。しかし、メタセシスはエステルでも効果的であり、媒体が一般的に一層無水になるので、さらに効果的である。同様に、スキームは酸(またはエステル)のトランス異性体での反応を示しているが、該機構はシス異性体にも等しく当てはまる。
この反応の反応機構は、以下のスキーム1によって示される。
Figure 2014524938
上のスキーム中、q=p+2である。
ヒドロキシル含有不飽和脂肪酸に適用した本発明の方法の実施形態の変形が、以下のスキーム2によって示される。
Figure 2014524938
本発明は、さらに、一般式NHCH−(CH−COOR(式中、RはHまたはブチル基である。)である再生可能物質由来のアミノ酸またはアミノエステルに関する。
再生可能物質由来のアミノ酸またはアミノエステルは、再生可能物質由来の炭素を含む、アミノ酸またはアミノエステルである。
本発明の方法を採用することによって、あらゆる種類のω−アミノ酸を合成することができる。
4−アミノブタン酸は、エイコセン酸から得られる。
6−アミノヘキサン酸は、トウハク酸、リンデル酸およびツズ酸から得られる。
7−アミノヘプタン酸は、フィセテリン酸から得られる。
8−アミノオクタン酸は、ペトロセリン酸から得られる。
11−アミノウンデシレン酸は、ラウロレイン酸、カプロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸およびガドレイン酸から得られる。
12−アミノドデシレン酸(12−Aminododecylenic acid)は、リシノール酸およびレスクエロール酸から得られる。
13−アミノトリデシレン酸(13−Aminotridecylenic acid)は、バクセン酸、ゴンド酸、セトレ酸およびレスクエロール酸から得られる。
15−アミノペンタデシレン酸(15−Aminopentadecylenic acid)は、エルカ酸から得られる。
本発明は、以下の実施例によって例示される。
[実施例1]
本実施例は、本発明の対象である方法による、オレイン酸メチルのエテノリシスである第1ステップを例示する。この反応には、錯体触媒[RuCl(=CHPh)(IMesH)(PCy)]が使用され、この式(A)は以下に示される。反応は、CHCl中、オレイン酸メチル濃度0.05Mおよびエチレン濃度0.2M、温度55℃および大気圧で、オレイン酸メチルに対して5mol%の濃度の触媒の存在下で6時間行われる。収率は、クロマトグラフ分析によって決定される。9−デセン酸メチルCH=CH−(CH−COOCHおよび1−デセンの収率、55mol%を測定することができる。
式(A)の触媒
Figure 2014524938
[実施例2]
本実施例は、第1ステップからのエステルを加水分解した後に得られる9−デセン酸を式CN−(CH−CH=CHのニトリルに変換する、アンモニア処理である第2ステップを例示する。
9−デセン酸(3.5g)をアンモニア処理して式CN−(CH−CH=CHのω−不飽和ニトリルを形成する反応は、温度300℃および大気圧(気相中)で、酸化亜鉛触媒の存在下、酸に対してモル過剰のアンモニアを導入して、バッチ式で行われる。反応器は、100℃の凝縮器が備えられる。アンモニアはまた、連続的に6時間注入される。形成された水を連続的に除去すると過剰なアンモニアが同伴され、反応が迅速に完了するようになる。2.6gのニトリルが回収され、減圧蒸留によって分離される。
[比較例3]
本比較例は、以下の反応による、実施例2のステップから得られた式CN−(CH−CH=CHのニトリルのアクリル酸メチルとのクロスメタセシス反応を例示する。
CH=CH−(CH−CN+CH=CH−COOCH
CHOOC−CH=CH−(CH−CN+CH=CH
50mlのシュレンク管に、83mgの9−シアノデセン(9−cyanodecene)すなわち9−デセンニトリル(0.55mmol)、86mgのアクリル酸メチル(1mmol)およびナトリウム−ベンゾフェノン上で蒸留した10mlのトルエンを装入する。この最初の装入物に、1.5mg(2.4×10−3mmol)のHoveyda−Grubbs第2世代触媒[(1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン)ジクロロ(o−イソプロポキシフェニルメチレン]ルテニウム(Aldrich(登録商標)社から販売されている)を混合する。窒素下で磁気撹拌しながら、反応混合物を100℃に加熱し、そのまま1時間反応させる。これは、ガスクロマトグラフィー(ドデカン標準)によって分析される。転化率は70%である。メチルエステルニトリル(cis+trans混合物)の選択率は100%である。
[実施例4]
本実施例は、フェーズ1の2つのステップの順序を逆にした変形、すなわち、不飽和脂肪酸のアンモニア処理、続いて不飽和ニトリルのエテノリシスを行う変形を例示する。
オレイン酸のアンモニア処理は、温度300℃および大気圧(気相中)で、酸化亜鉛触媒の存在下、酸に対してモル過剰のアンモニアを導入して、バッチ式で行われる。形成された水を連続的に除去すると過剰なアンモニアが同伴され、反応が迅速に完了するようになる。
オレイン酸のニトリルのエテノリシスは、60℃大気圧下で、ルテニウム系触媒[RuCl(=CHPh)(IMesH)(PCy)]の存在下、過剰なエチレンを使用して行われ、9−デセン酸CH=CH−(CH−COOHを生じる。収率は、クロマトグラフ分析によって決定される。6時間の反応の終了時に、C10α−オレフィンが減圧蒸留によって分離され、9−デセンニトリルCH=CH−(CH−CNを生じる。収率は、クロマトグラフ分析によって決定される。55%の収率を測定することができる。
[実施例5]
ヒドロキシル含有脂肪酸の熱分解。
リシノール酸のトリグリセリドを、ナトリウムメトキシドの存在下で過剰なメタノールによってエステル交換する。
次いでエステルを225℃で蒸発させ、続いて過熱蒸気(620℃)と混合する。反応は短く、およそ10秒である。続いて、このウンデセン酸メチルを、まず混合物を冷却することによって水で抽出できるようにし、次いで一連の蒸留によってエステルと反応の副生成物を分離できるようにして、精製する。
[実施例6] :クロスメタセシス、アクリル酸ブチル−10−ウンデセンニトリル
10−ウンデセンニトリルは、アルミナ(VWR Normapur塩基性アルミナ)上で予め精製する。10gのアルミナをカラムに装入し、20gの10−ウンデセンニトリルを大気圧でカラムに浸透させる。
メタセシスの反応器は、マグネチックスターラー、凝縮器、温度プローブ、窒素注入口、およびメタセシス触媒を連続的に添加するためのシリンジポンプを備えた、250mlの二重ガラスの反応器である。
反応器を窒素でパージした後、反応器に、5gの10−ウンデセンニトリル(30mmol)、7,6gのアクリル酸ブチル(60mmol)および分子ふるいで脱水した50gのトルエンを装入する。シリンジに、上で示した式(I)の触媒0.5mg(UMICORE社によって供給される触媒−7.5×10−4mmol−10−ウンデセンニトリルに対して0.0025mol%)のトルエン5ml中溶液を装入する。反応混合物を100℃に加熱し、次いで触媒を、シリンジポンプを介して3時間にわたって添加する。得られた反応混合物はガスクロマトグラフィーによって分析され、10−ウンデセンニトリルの転化率、ならびに不飽和C12エステル−ニトリル(クロスメタセシスの生成物)の選択率および不飽和C20ジントリル(dintrile)(自己メタセシスの生成物)の選択率が決定される。
[比較例7]
比較例7は、実施例6と同じ条件下であるが、以下の式(II)の触媒を同じモル量使用して行われる。
Figure 2014524938
[比較例8]
比較例8は、実施例6と同じ条件下であるが、以下の式(III)の触媒を同じモル量使用して行われる。
Figure 2014524938
[比較例9]
比較例9は、実施例6と同じ条件下であるが、アクリル酸ブチルを同じモル量のアクリル酸メチルに置き換えて行われる。
例6から9までの結果をすべて、以下の表1にまとめて示す。
Figure 2014524938
これらの結果により、ABu/式(I)の触媒の対だけが、低い触媒含有率でのクロスメタセシスにおいて良好な転化率および選択率をもたらすことが示される。

Claims (5)

  1. 式R3OOC−(CH−CHNH
    (式中、R3はHまたはn−ブチル基であり、およびqは2と13の間の整数の添数である。)
    のω−アミノ酸(エステル)を、
    式(R−CH=CH−(CH−COO)
    (式中、xは1、2または3を表し、Rは、Hであるか、または4個から11個の炭素原子、および適切な場合、ヒドロキシル官能基を含む、炭化水素基であり、Rは、Hであるか、または2個から4個の炭素原子を含むアルキル基であり、および1つ以上のヘテロ原子を含有し得、ならびにpは2と11の間の整数の添数である。)
    の一不飽和脂肪酸(エステル)から合成するための方法であって、
    カルボニル官能基をニトリル官能基に変換するアンモニア処理反応ステップを含み、
    −第1段階において、不飽和脂肪酸/エステルを、任意の順序のエテノリシスおよびアンモニア処理の連続2ステップで、式CH=CH−(CH−CNのω−不飽和ニトリルに変換し、次いで
    −第2段階において、前記ω−不飽和ニトリルを、式(I)
    Figure 2014524938
    の触媒を用いて、前記ω−不飽和ニトリルと式CH=CH−COORのアクリレートとのクロスメタセシス反応によって、式ROOC−CH=CH−(CH−CN(式中、Rはn−ブチルである。)のエステルニトリルに変換し、
    および次いで、
    −第3段階において、前記エステルニトリルを水素化し、式ROOC−(CH−CHNHのω−アミノ酸(エステル)とする
    ことを特徴とする、方法。
  2. 第1段階において、酸(エステル)のエテノリシスを最初に行い、続いてω−アルケン酸のアンモニア処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 第1段階において、酸(エステル)のアンモニア処理を最初に行い、続いて出発脂肪酸のニトリルのエテノリシスを行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 第1段階において、ヒドロキシル含有脂肪酸(エステル)の熱分解を最初に行い、続いて熱分解から得られたω−アルケン酸(エステル)のアンモニア処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 第1段階において、酸(エステル)のアンモニア処理を行い、エテノリシス反応は続いて行わないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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