JP2014524075A - 固定レイアウトの電子出版 - Google Patents
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Abstract
幾つかの実施形態により、電子出版物の固定レイアウトページを作成する上で出版者の助けとなる技術について説明する。その技術は、調理本、旅行本、写真本、子供向け本、他の「図解本」、又は少なくとも幾つかのページについて固定レイアウトが望まれる他の電子出版物、を作成するのに有用なものである。これらの技術で、出版者は、フォントを埋め込み、特定のフォント及びフォントサイズを選択し、視覚コンテンツを固定レイアウトページに指定し、そして固定レイアウトページの固定位置に視覚コンテンツを正確に配置することができる。出版者により指定されたアスペクト比、及び固定レイアウトページへの視覚コンテンツの指定を維持しつつも、リーダー装置のディスプレイスクリーンのサイズに適合するように固定レイアウトページをスケーリングするためのスケーリングメカニズムについても開示する。
【選択図】図3
【選択図】図3
Description
本発明は、全般的に、電子出版に関するもので、より詳細には、電子出版物を固定レイアウトで出版してレンダリングすることに関する。
今日、電子出版業界は、アップルや、バーンズ・アンド・ノーブルや、ソニー等の良く知られた会社から商業的に入手できるもののような、消費者向け電子リーダー装置又はe−リーダー装置が近年入手できるようになったことで刺激を受けた消費者の意識の高まりを楽しんでいる。異なるe−リーダー装置プラットホーム用の電子出版物を出版するためのルール及びインストラクションの標準セットを出版者に提供するために電子出版データフォーマット規格が開発され及び開発されつつある。そのような規格の一例は、インターナショナル・デジタル・パブリッシング・フォーラム(IDPF)により開発された電子パブリケーション(EPUB)規格である。ePub規格2.0.1の現在版は、www.idpf.orgにおいてオンラインで入手することができる。
現在の電子出版データフォーマット規格は、リフロー可能なコンテンツに対して設計されたもので、固定レイアウトを本来サポートするものではない。これは、それらの規格に従うe−リーダー装置が、視覚コンテンツ(例えば、テキスト及び画像)をe−リーダー装置のディスプレイスクリーンのサイズに適合させるため、及びユーザの好みに従って、必要に応じてあるページから別のページへ移動することを意味する。例えば、現在の規格は、ユーザがテキストのフォント又はフォントサイズを好みに合わせて変更することを許す。フォント又はフォントサイズが変更されると、e−リーダー装置は、テキストの行の巾がスクリーンの巾より短くなるように必要に応じてテキストをリフローし、ユーザが、本の行を読むために水平にスクロール又はパンしなければならなくなるのを防止する。その結果、ページ上の視覚コンテンツが手前のページ又は次のページへリフローしたり、或いは手前のページ又は次のページ上の視覚コンテンツが現在表示ページへリフローしたりすることにもなる。更に、実際の物理的な本の振舞いを真似るため、多くのe−リーダー装置は、読むときにユーザが垂直にスクロール又はパンする必要がないように、ページ上の視覚コンテンツをe−リーダー装置のスクリーン全体に表示すべく提示する。その結果、ユーザによりフォント又はフォントサイズが変更される場合には、最初に1つのページにあった視覚コンテンツが別のページへとリフローされる。
現在規格及び現在e−リーダー装置のリフロー可能な振舞いは、一般的に、電子出版物が、主として、若干の画像しかないか又は全く画像がないか或いはテキスト内にインラインで提示されるべき画像しかないテキストより成るときには、出版者にとって受け容れられるものである。しかしながら、ある出版者は、視覚コンテンツのレイアウトがページ上で固定されてページ間をリフローしないような電子出版物を出版することを希望する。調理本、旅行本、写真本、子供向けの本、及び他の画像集中の本は、固定レイアウトが望ましい形式の電子出版物の例である。
固定レイアウトの電子出版物を作成する1つの考えられる解決策は、各全ページのデジタル画像を捕獲し又は作成することである。次いで、e−リーダー装置は、各画像を読者に表示する。しかしながら、この解決策は、最適なものではない。というのは、画像に捕獲されたページのテキストが、典型的に、サーチ、ブックマーク、ハイライト及びパッセージシェアのような多くのe−リーダー装置の有用なテキストベース能力に対してテキストデータとして利用できないからである。更に、画像の大きさがe−リーダー装置のディスプレイの大きさに比例しない場合には、e−リーダー装置は、複数のページにわたって画図を分割し、出版物の表現を魅力のないものにする。
以上のことから、視覚コンテンツとページとの間の固定関係がe−リーダー装置のディスプレイに維持され、且つテキストコンテンツがe−リーダー装置にテキストデータとして利用されるような固定レイアウトの電子出版物を作成する上で出版者の助けとなることが明らかに望まれる。本発明は、これら及び他の要望を満足させるものである。
用語
ここで使用する用語「電子リーダー装置」又は単に「e−リーダー装置」は、電子出版物がレンダリングされる物理的なプラットホーム(ハードウェア及びソフトウェア)を指す。e−リーダー装置の非限定例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、移動電話/スマートホン、専用e−リーダー装置、又は電子出版物をレンダリングできる又はその用に構成された他のコンピューティング装置を含む。
ここで使用する用語「電子リーダー装置」又は単に「e−リーダー装置」は、電子出版物がレンダリングされる物理的なプラットホーム(ハードウェア及びソフトウェア)を指す。e−リーダー装置の非限定例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、移動電話/スマートホン、専用e−リーダー装置、又は電子出版物をレンダリングできる又はその用に構成された他のコンピューティング装置を含む。
ここで使用する用語「出版者」は、特に指示のない限り、電子出版物の作成者(人間)を指す。例えば、出版者は、出版物のコンテンツの版権所有者、又は版権所有者に代わって出版物を作成する代理人を指す。
ここで使用する用語「リーダー」は、特に指示のない限り、e−リーダー装置のユーザ(人間)を指す。
以下の説明において、用語「視覚コンテンツ」は、e−リーダー装置のディスプレイスクリーンに電子出版物の一部分として表示される任意の形式のコンテンツを広く指すもので、テキスト及び画像を含むが、これに限定されない。
全般的な概略
幾つかの実施形態により、電子出版物の固定レイアウトページを作成する上で出版者の助けとなる技術について説明する。その技術は、調理本、旅行本、写真本、子供向け本、他の「図解本」、又は少なくとも幾つかのページについて固定レイアウトが望まれる他の電子出版物、を作成するのに有用なものである。これらの技術で、出版者は、フォントを埋め込み、特定のフォント及びフォントサイズを選択し、視覚コンテンツを固定レイアウトページに指定し、そして固定レイアウトページの固定位置に視覚コンテンツを正確に配置することができる。
幾つかの実施形態により、電子出版物の固定レイアウトページを作成する上で出版者の助けとなる技術について説明する。その技術は、調理本、旅行本、写真本、子供向け本、他の「図解本」、又は少なくとも幾つかのページについて固定レイアウトが望まれる他の電子出版物、を作成するのに有用なものである。これらの技術で、出版者は、フォントを埋め込み、特定のフォント及びフォントサイズを選択し、視覚コンテンツを固定レイアウトページに指定し、そして固定レイアウトページの固定位置に視覚コンテンツを正確に配置することができる。
ここで使用する用語「固定レイアウトの電子出版物」は、少なくとも1つの固定レイアウトページを有する電子出版物を意味する。
ここで使用する用語「固定レイアウトページ」は、ページ又は2ページ見開きに指定される視覚コンテンツがページ間にリフローすることのない電子出版物の単一ページ又は2ページ見開きを意味する。2ページ見開きは、横に並んで表示される電子出版物の2つの連続する対向ページである。特に指示のない限り、又は文脈から明らかなように、以下の説明において「固定レイアウトページ」が現れた場合には、「単一ページの固定レイアウトページ」又は「2ページ見開きの固定レイアウトページ」のいずれかに置き換えてもよい。従って、以下の説明において、特に指示のない限り、又は文脈から明らかなように、固定レイアウトページに関連した説明は、単一ページの固定レイアウトページ及び2ページ見開きの固定レイアウトページの両方に適用される。
ある実施形態によれば、e−リーダー装置は、読者が、読者に提示される固定レイアウトページのテキストのフォント又はフォントサイズを変更することを防止し、出版者のフォント及びフォントサイズ選択を保存する。ある実施形態では、読者が固定レイアウトページをズームし又は拡大する場合に、e−リーダー装置は、出版者により固定レイアウトページに指定された視覚コンテンツをリフローすることがなく、従って、出版者の固定レイアウト選択を保存する。
本発明のある実施形態によれば、固定レイアウトページに関連したページサイズ情報に少なくとも一部分基づいてe−リーダー装置のディスプレイスクリーンサイズに適合するように固定レイアウトページを自動的にスケーリング及びレンダリングするためにe−リーダー装置のレンダリングメカニズムが提供される。ある実施形態では、電子出版物を著作するときに出版者によってページサイズ情報が指定される。ある実施形態では、ページサイズ情報は、ページアスペクト比及びページ寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)を含む。ページアスペクト比及びページ寸法の両方が指定されるだけである場合には、ページ寸法のアスペクト比は、ページアスペクト比と同じ又は実質的に同じでなければならない。他の実施形態では、ページサイズ情報は、ページ寸法のみを含み、そのページ寸法からページアスペクト比が計算される。レンダリングメカニズムは、出版者が、異なるディスプレイ装置サイズを有する異なるe−リーダー装置に対して多数の固定レイアウトページを作成する必要性を緩和する。この技術では、出版者は、例えば、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ及び移動電話の全てにおいて固定レイアウトで見ることのできる単一の固定レイアウトページを作成することができる。
ある実施形態では、関連ページサイズ情報による固定レイアウトページのページサイズが、少なくとも1つの大きさ(例えば、巾又は高さ)において、e−リーダー装置のディスプレイスクリーンより大きいときには、レンダリングメカニズムが、出版者によりページに指定された視覚コンテンツを含めて、固定レイアウトページをスケーリングし、固定レイアウトページ及び指定された視覚コンテンツがディスプレイスクリーンに完全に適合するようにする。スケーリング時に、レンダリングメカニズムは、出版者により指定された固定レイアウトページのページアスペクト比及び固定レイアウトを維持し又は実質的に維持する。従って、この技術は、固定レイアウトページの視覚コンテンツについて出版者が最も適していると思う固定レイアウトページのページアスペクト比及び固定レイアウトを出版者が選択できるようにし、そしてページアスペクト比及び固定レイアウトは、固定レイアウトページがe−リーダー装置によって表示されたときにレンダリングメカニズムにより維持され又は実質的に維持される。
例えば、この技術では、固定レイアウトページが、背が高いより巾が広く、画像で埋められ、そして固定レイアウトページに対して固定の位置において画像上に固定レイアウトページのテキストが積層された本が出版者によって作成される。ある実施形態によれば、レンダリングメカニズムは、固定レイアウトページのサイズ、画像のサイズ、並びにテキストのサイズ及び位置を必要に応じてスケーリングして、e−リーダーのディスプレイスクリーンのサイズに適合させ、そのスケーリングされた固定レイアウトページに対するテキストのページアスペクト比及び固定位置を維持し又は実質的に維持する。
ある実施形態によれば、レンダリングメカニズムは、電子出版物の固定レイアウトページを次のように自動的にスケーリングする。最初に、レンダリングメカニズムは、出版者により著作された、固定レイアウトページを表わすコンテンツドキュメントを得る。コンテンツドキュメントは、ページサイズ情報に関連され、又はそれを含む。コンテンツドキュメントは、固定レイアウトページに表示されるべき視覚コンテンツを含むか又はそれを参照する。ある実施形態では、コンテンツドキュメントは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)フォーマット又は拡張性ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)フォーマットドキュメントである。任意であるが、コンテンツドキュメントは、固定レイアウトページの固定位置に視覚コンテンツを正確に配置するためのインストラクションを含むか又はそれを参照する。ある実施形態では、正確な配置のためにカスケードスタイルシート(CSS)が使用される。このCSSは、コンテンツドキュメントの内部でも外部でもよい。
ページサイズ情報を得た後に、レンダリングメカニズムは、ページアスペクト比及びe−リーダー装置のディスプレイスクリーンの寸法に少なくとも一部分基づいて第1ページ寸法及び第1ページ寸法のターゲットサイズを選択する。第1ページ寸法は、固定レイアウトページが、ディスプレイスクリーンに完全に適合するようにスケーリングされたときに、ページアスペクト比を維持し又は実質的に維持するように、レンダリングメカニズムにより巾又は高さとして選択される。
ある実施形態では、巾及び高さ寸法のいずれが第1ページ寸法としてレンダリングメカニズムにより選択されるかは、ページアスペクト比とディスプレイスクリーンのアスペクト比との間に差があれば、その差に基づく。例えば、ページアスペクト比がスクリーンのアスペクト比より大きく、そしてページ巾がディスプレイスクリーンの巾より大きい場合には、レンダリングメカニズムは、固定レイアウトページが、レンダリングメカニズムにより表示のために選択されたとき、ページアスペクト比を維持し又は実質的に維持しながら、ディスプレイスクリーンに完全に適合するように、固定レイアウトページのターゲット巾を選択する。他方、ページアスペクト比がスクリーンアスペクト比より小さく、そしてページの高さがディスプレイスクリーンの高さより大きい場合には、レンダリングメカニズムは、固定レイアウトページが、表示のためにスケーリングされたときに、ディスプレイスクリーンに完全に表示されるように、ターゲット高さを選択する。ページサイズが巾及び高さの両方についてディスプレイスクリーンのサイズより小さいものであるようなページ寸法の場合には、レンダリングメカニズムは、固定レイアウトページのスケーリングを遂行しない。
ある実施形態では、レンダリングメカニズムは、ディスプレイスクリーンのサイズ制約が与えられると、できるだけ大きな又はほぼそのような大きさのターゲットサイズを第1ページ寸法として選択し、且つ例えば、固定レイアウトページが2ページ見開きの一部分として表示される単一ページの固定レイアウトページの場合には別の固定レイアウトページ;ツールバー;フェークページ及びフェークバインディングのための境界;対向ページの小さな切片、等のスクリーンの占有領域を消費する他の要素のための余地を残しつつ、固定レイアウトページがディスプレイスクリーン上に完全に表示されるようにする。
ある実施形態では、レンダリングメカニズムは、固定レイアウトページに指定された視覚コンテンツをスケーリングすることもできる。視覚コンテンツは、出版者により指定された固定レイアウトページに視覚コンテンツが留まるようにスケーリングされる。換言すれば、レンダリングメカニズムは、視覚コンテンツをページ間でリフローしない。そのために、ある実施形態では、レンダリングメカニズムは、関連ページサイズ情報により指示されるページ寸法、及びレンダリングメカニズムにより表示のためにスケーリングされる固定レイアウトページの寸法に基づいて、巾方向のスケーリングファクタ及び高さ方向のスケーリングファクタを計算する。次いで、固定レイアウトページに指定される視覚コンテンツの位置及びサイズが、レンダリングメカニズムにより、計算されたスケーリングファクタに基づいて、スケーリングされる固定レイアウトページの寸法に比例的に適合するように、スケーリングされる。
スケーリングの実施例
電子出版物の固定レイアウトページをスケーリングする一例として、出版者が、固定レイアウトページの寸法を、2000ピクセル巾及び2800ピクセル高さとして指定したと仮定する。従って、ページアスペクト比は、2000ピクセル/2800ピクセルである。更に、出版者は、画像1000ピクセル巾及び1400ピクセル高さの左上隅を、固定レイアウトページの左境界から200ピクセル及び固定レイアウトページの上境界から400ピクセル下に位置させると仮定する。ここで、レンダリングメカニズムが、ハンドヘルドタブレットコンピュータの典型的なスクリーンサイズである768ピクセル巾及び1024ピクセル高さのスクリーンサイズに基づき、670ピクセルのスケーリングされたページ巾を選択すると仮定する。
電子出版物の固定レイアウトページをスケーリングする一例として、出版者が、固定レイアウトページの寸法を、2000ピクセル巾及び2800ピクセル高さとして指定したと仮定する。従って、ページアスペクト比は、2000ピクセル/2800ピクセルである。更に、出版者は、画像1000ピクセル巾及び1400ピクセル高さの左上隅を、固定レイアウトページの左境界から200ピクセル及び固定レイアウトページの上境界から400ピクセル下に位置させると仮定する。ここで、レンダリングメカニズムが、ハンドヘルドタブレットコンピュータの典型的なスクリーンサイズである768ピクセル巾及び1024ピクセル高さのスクリーンサイズに基づき、670ピクセルのスケーリングされたページ巾を選択すると仮定する。
ある実施形態によれば、本発明のレンダリングメカニズムにより発生されるスケーリングされた固定レイアウトページは、670ピクセル巾及び938ピクセル高さである。画像は、335ピクセル巾及び469ピクセル高さへスケールダウンされ、そしてスケーリングされた固定レイアウトページに、画像の左上隅がスケーリングされた画像の左境界から67ピクセル及び上境界から134ピクセルとなるように配置される。
この例では、スケーリングされた固定レイアウトページのアスペクト比(670/938)が出版者指定のページアスペクト比(2000/2800)と同じであることに注意されたい。更に、スケーリングされた画像は、出版者指定のページサイズを消費する元のサイズの画像と同じ割合で、スケーリングされた固定レイアウトページのエリアを消費することにも注意されたい。又、スケーリングされた固定レイアウトページにおけるスケーリングされた画像の位置は、出版者指定の固定レイアウトページにおける元の画像の位置に比例することにも注意されたい。従って、この例では、出版者により指定されたページアスペクト比及び固定レイアウトページの固定レイアウトは、ディスプレイスクリーンのサイズに適合するように固定レイアウトページをスケーリングするときにレンダリングメカニズムにより維持される。
規範的なe−リーダー装置
図1は、本発明の幾つかの実施形態が具現化される規範的なe−リーダー装置100のブロック図である。装置100は、デスクトップコンピューティング装置、ラップトップコンピューティング装置、タブレットコンピューティング装置、スマートホン、専用電子リーダー装置、等である。図示されたように、装置100は、情報交換を容易にするためのバス102と、インストラクションを実行しそして情報を処理するためにバス102に結合された1つ以上のプロセッサ104とを備えている。又、装置100は、バス102に結合された1つ以上の記憶装置106(ここでは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とも称される)も備えている。記憶装置106は、実行可能なプログラム、永久的データ、プログラム実行中に発生される一時的データ、及びコンピュータ処理を実行するのに必要な他の情報を記憶するのに使用される。
図1は、本発明の幾つかの実施形態が具現化される規範的なe−リーダー装置100のブロック図である。装置100は、デスクトップコンピューティング装置、ラップトップコンピューティング装置、タブレットコンピューティング装置、スマートホン、専用電子リーダー装置、等である。図示されたように、装置100は、情報交換を容易にするためのバス102と、インストラクションを実行しそして情報を処理するためにバス102に結合された1つ以上のプロセッサ104とを備えている。又、装置100は、バス102に結合された1つ以上の記憶装置106(ここでは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とも称される)も備えている。記憶装置106は、実行可能なプログラム、永久的データ、プログラム実行中に発生される一時的データ、及びコンピュータ処理を実行するのに必要な他の情報を記憶するのに使用される。
記憶装置106は、コンピュータ処理を実行するのに使用されるいずれかの及び全ての形式の記憶装置を含む。例えば、記憶装置106は、メインメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他のダイナミック記憶装置)、キャッシュメモリ、リードオンリメモリ(ROM)、永久記憶装置(例えば、1つ以上の磁気ディスク又は光学ディスク、フラッシュ記憶装置、等)、及び他の形式の記憶装置を含む。種々の記憶装置106は、揮発性又は不揮発性である。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の普通の形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、又は他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、又は他の光学的記憶媒体、パンチカード、ペーパーテープ、又は穴のパターンを伴う他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、又は他の形式のフラッシュメモリ、メモリチップ又はカートリッジ、及びコンピュータで読み取れる他の記憶媒体を含む。
図1に示すように、記憶装置106は、少なくとも、オペレーティングシステム114及びアプリケーション112を含めて、実行可能なインストラクションの複数セットを記憶する。プロセッサ(1つ又は複数)104は、オペレーティングシステム114を実行して、ソフトウェアの他のセットを動作するプラットホームをなすと共に、アプリケーション112を実行して、付加的な特定の機能を与える。本発明の目的のために、アプリケーション112は、ディスプレイ装置116のスクリーン上で電子出版物をレンダリングする任意の形式のアプリケーションである。
ある実施形態では、ここに述べる機能は、アプリケーション112によって少なくとも一部分が与えられる。アプリケーション112は、オペレーティングシステム114のサービスを呼び出して、幾つかの機能を与える。例えば、アプリケーション112が電子出版物の固定レイアウトページをスケーリング及びレンダリングすべきときには、アプリケーション112は、オペレーティングシステム114のサービスを呼び出して、ディスプレイ装置116のスクリーンの現在アスペクト比、サイズ、寸法、向き、等の装置特有の情報を決定する。次いで、アプリケーション112は、装置特有の情報を使用して、固定レイアウトページ及びそれに指定された視覚コンテンツをスケーリングする。アプリケーション112は、オペレーティングシステム114の別のサービスを呼び出して、スケーリングされた固定レイアウトページ及びスケーリングされた視覚コンテンツをディスプレイ装置116のスクリーン上で実際にレンダリングする。それとは別に、アプリケーション112は、固定レイアウトページ及び視覚コンテンツをオペレーティングシステム114に与え、そしてオペレーティングシステム114により決定されたパラメータに基づいて固定レイアウトページ及び視覚コンテンツをスケーリング及びレンダリングするようにオペレーティングシステム114に求める。オペレーティングシステム114がスケーリング及びレンダリング機能を与えるようにするのとは別に、アプリケーション112それ自体によって機能が与えられてもよい。それとは更に別に、オペレーティングシステム114と1つ以上の他のアプリケーション(図示せず)との間組み合わせ又は協働によって機能が与えられてもよい。そのような考えられる全ての機能分割は、本発明の範囲内に包含される。
装置100は、更に、バス102に結合された1つ以上のユーザインターフェイスコンポーネント108を備えている。これらのコンポーネント108は、装置100がユーザからの入力を受け取り且つユーザへ出力を与えることができるようにする。入力側では、ユーザインターフェイスコンポーネント108は、例えば、アルファニューメリックキーを有するキーボード/キーパッド、カーソルコントロール装置(例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド、等)、タッチ感知スクリーン、オーディオ入力を受信するためのマイクロホン、等を含む。出力側では、コンポーネント108は、グラフィックユーザインターフェイス(例えば、グラフィックカード)、並びに視覚及び聴覚コンテンツを与えるためのオーディオインターフェイス(例えば、サウンドカード)を含む。ユーザインターフェイスコンポーネント108は、更に、ユーザに聴覚及び視覚コンテンツを与えるためのディスプレイ装置116、スピーカのセット、等を含む。ある実施形態では、プロセッサ(1つ又は複数)104により実行されるオペレーティングシステム114及びアプリケーション112は、ユーザインターフェイスコンポーネント108の効果を取り入れ且つそれと相互作用して、ユーザから入力を受け取り且つユーザへ出力を与えるソフトウェアユーザインターフェイスをなす。このソフトウェアユーザインターフェイスは、例えば、上述したユーザ入力装置の1つを使用してユーザがナビゲートできるメニューを与える。
異なる装置100は、異なるサイズのディスプレイ装置116を有する。従って、ディスプレイ装置116において電子出版物をレンダリングするのに利用できるスクリーンスペースは、装置100から装置100へと変化する。更に、ディスプレイ装置116のスクリーンのアスペクト比及び寸法も、装置100から装置100へと変化する。更に、ディスプレイ装置116の物理的な向きに基づいてスクリーンの方向を回転するポータブル装置100では、ディスプレイ装置116のスクリーンのアスペクト比及び寸法は、スクリーンが現在風景画方向(背より巾がある)であるか又は現在肖像画方向(巾より背がある)であるかに基づいて変化する。
上述したコンポーネントセットに加えて、装置100は、更に、バス102に結合された1つ以上の通信インターフェイス100も備えている。これらのインターフェイス110は、装置100が他のコンポーネントと通信できるようにする。通信インターフェイス110は、例えば、装置100がネットワークへメッセージを送信し及びネットワークからメッセージを受信できるようにするためのネットワークインターフェイス(ワイヤード又はワイヤレス)を含む。通信インターフェイス110は、更に、近傍の装置とワイヤレス通信するためのワイヤレスインターフェイス(例えば、Bluetooth)と、適合可能なローカル装置に直接結合するためのワイヤードインターフェイスを更に含む。更に、通信インターフェイス110は、ローカルネットワークを使用せずに装置がインターネットにアクセスできるようにする3Gインターフェイスも含む。これら及び他のインターフェイスは、装置100に含まれる。
固定レイアウトの電子出版物
ある実施形態では、固定レイアウトの電子出版物は、特別に構成された圧縮ファイルアーカイブである。ファイルアーカイブは、適当に圧縮されるファイルアーカイブフォーマット、例えば、ワイドに使用される.zipフォーマット、又は手近な要求に適した他のフォーマットである。固定レイアウト出版物は、他の構成ファイルの中でも、出版者により作成される多数のコンテンツドキュメントを含む。
ある実施形態では、固定レイアウトの電子出版物は、特別に構成された圧縮ファイルアーカイブである。ファイルアーカイブは、適当に圧縮されるファイルアーカイブフォーマット、例えば、ワイドに使用される.zipフォーマット、又は手近な要求に適した他のフォーマットである。固定レイアウト出版物は、他の構成ファイルの中でも、出版者により作成される多数のコンテンツドキュメントを含む。
ある実施形態では、固定レイアウト電子出版物は、リフロー可能な電子出版規格と上位互換性があり、本発明の固定レイアウト特徴をサポートしないがリフロー規格をサポートするノン・ケーパブル(non-capable)e−リーダー装置でも、電子出版を提示することができる(リフロー可能な形態であるが)。固定レイアウトの電子出版物は、これらのノン・ケーパブルe−リーダー装置では、出版者により意図された固定レイアウトで表現されない。それでも、リフロー規格と上位互換性であることにより、固定レイア意図出版物は、これらのノン・ケーパブルe−リーダー装置により読み取り可能な形態で表すことができる。ある実施形態では、上位互換性が与えられるリフロー規格は、インターナショナル・デジタル・パブリッシング・フォーラム(IDPF)により規定された電子出版(EPUB)規格の現在バージョンである。上位互換性は、EPUB規格の草案及び将来のバージョンにより維持され、そしてそのようなバージョンは、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
コンテンツドキュメント
ある実施形態では、固定レイアウト電子出版物のコンテンツドキュメントは、(1)固定レイアウトページ(即ち、単一ページの固定レイアウトページ又は2ページ見開きの固定レイアウトページ)、又は(2)リフロー可能なコンテンツ、のうちの1つを表わす。固定レイアウト電子出版物の各コンテンツドキュメントは、電子出版物の視覚コンテンツ(例えば、テキスト及び画像)を含み又はそれを参照する。コンテンツドキュメントが固定レイアウトページを表わす場合には、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツがページ間でリフローしない。コンテンツドキュメントがリフロー可能なコンテンツを表わす場合には、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツの幾つか又は全部が単一ページに表示され、ページ間でリフローしない。従って、ある実施形態では、本発明の電子出版フォーマットは、固定レイアウトページ及びリフロー可能なコンテンツの混合を表わす電子出版物を作成するように出版者により柔軟に使用される。又、電子出版フォーマットは、全ての固定レイアウトページを表わす電子出版物を作成するのにも使用される。ある実施形態では、各コンテンツドキュメントは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)又は拡張性ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)のようなウェブプレゼンテーション言語に基づいてフォーマットされる。
ある実施形態では、固定レイアウト電子出版物のコンテンツドキュメントは、(1)固定レイアウトページ(即ち、単一ページの固定レイアウトページ又は2ページ見開きの固定レイアウトページ)、又は(2)リフロー可能なコンテンツ、のうちの1つを表わす。固定レイアウト電子出版物の各コンテンツドキュメントは、電子出版物の視覚コンテンツ(例えば、テキスト及び画像)を含み又はそれを参照する。コンテンツドキュメントが固定レイアウトページを表わす場合には、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツがページ間でリフローしない。コンテンツドキュメントがリフロー可能なコンテンツを表わす場合には、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツの幾つか又は全部が単一ページに表示され、ページ間でリフローしない。従って、ある実施形態では、本発明の電子出版フォーマットは、固定レイアウトページ及びリフロー可能なコンテンツの混合を表わす電子出版物を作成するように出版者により柔軟に使用される。又、電子出版フォーマットは、全ての固定レイアウトページを表わす電子出版物を作成するのにも使用される。ある実施形態では、各コンテンツドキュメントは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)又は拡張性ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)のようなウェブプレゼンテーション言語に基づいてフォーマットされる。
ある実施形態によれば、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツは、出版者により、固定レイアウトページの固定位置に正確に位置される。ある実施形態では、視覚コンテンツは、カスケード・スタイル・シート(CSS)を使用して正確に位置される。CSSは、コンテンツドキュメント内から参照される個別ファイルであるか、又はCSSは、コンテンツドキュメントに直接的に含まれる。従って、CSSは、コンテンツドキュメントの一部分であると考えられる。規範的なコンテンツドキュメントと、CSSを使用して視覚コンテンツを固定レイアウトページに正確に位置させる例とを、以下に説明する。
規範的な電子出版
図2は、本発明のある実施形態による規範的な電子出版物のハイアラーキーファイルシステムの図である。規範的な出版物は、2つのトップレベルフォルダ“META−INF”及び“OEBPS”と、“mimetype”ファイルとを含む。META−INFフォルダは、“display−options.xml”及び”container.xml”構成ファイルを含む。OEBPSフォルダは、CSSデータ、フォントデータ及び画像データを各々収容するサブフォルダ“css”、“font”及び“image”を含む。又、OEBPSフォルダは、コンテンツドキュメント“001.xhtml”ないし“008.xhtml”並びに構成ファイル“package.opf”及び“toc.ncx”も含む。
図2は、本発明のある実施形態による規範的な電子出版物のハイアラーキーファイルシステムの図である。規範的な出版物は、2つのトップレベルフォルダ“META−INF”及び“OEBPS”と、“mimetype”ファイルとを含む。META−INFフォルダは、“display−options.xml”及び”container.xml”構成ファイルを含む。OEBPSフォルダは、CSSデータ、フォントデータ及び画像データを各々収容するサブフォルダ“css”、“font”及び“image”を含む。又、OEBPSフォルダは、コンテンツドキュメント“001.xhtml”ないし“008.xhtml”並びに構成ファイル“package.opf”及び“toc.ncx”も含む。
図2の規範的出版物のファイル及びフォルダレイアウトは、インターナショナル・デジタル・パブリッシング・フォーラム(IDPF)により規定されたオープン・コンテナ・フォーマット(OCF)の現在バージョンに基づくが、ここに述べる固定レイアウト電子出版物及び他の構成オプションをサポートするように拡張されている。従って、以下の説明は、主として、拡張及び構成オプションに焦点が当てられる。OCFの草案及び将来のバージョンと、オープン・eブック・パブリケーション・ストラクチャー(OEBPS)に基づく他の同様の電子出版コンテナフォーマットは、本発明の範囲内に含まれることが意図され、ここに述べる拡張及び構成オプションの基礎として働く。
更に、図2に示す全てのファイル及びフォルダが本発明に必要とされるのではない。例えば、フォントを埋め込まない電子出版物は、「フォント」サブフォルダを含まない。更に、ファイル及びフォルダの名前は、主として任意であり、手近な要求に基づいて具現化から具現化へと変化し得る。例えば、OEBPSフォルダは、図2の規範的なレイアウトに任意に命名される。しかしながら、あるケースでは、ファイル又はフォルダの特定の名前は、リフロー可能な電子出版の規格との上位互換性を維持するのに使用される。更に、図2には個別のフォルダが示されているが、そのような分離は必要ない。例えば、画像及びフォントデータは、同じフォルダに記憶することができる。更に、図2に示されていない他のファイルが電子出版物に含まれてもよい。例えば、META−INFフォルダは、コンテンツ、構成、メタデータ、署名、暗号、権利を記述する他の構成ファイル、並びに電子出版物に関する他の情報を含む。
display−options.xml構成ファイル
ある実施形態では、電子出版物は、“display−options.xml”構成ファイルを含む。ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、“display−options.xml”というファイル名を有する。しかしながら、このファイル名は、本発明では要求されず、他の名前が使用されてもよい。
ある実施形態では、電子出版物は、“display−options.xml”構成ファイルを含む。ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、“display−options.xml”というファイル名を有する。しかしながら、このファイル名は、本発明では要求されず、他の名前が使用されてもよい。
ある実施形態では、電子出版物を得る際に、装置100のようなe−リーダー装置が、display−options.xmlを読み取ってパースし、その中に指定された構成パラメータにアクセスする。e−リーダー装置は、その構成に基づいて電子出版物を読者に提示する。ある実施形態では、構成データは、拡張マークアップ言語(XML)でフォーマットされる。
ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、含まれる電子出版物を構成するために多数の構成オプションを出版者に与える。ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、電子出版物を固定レイアウトの電子出版物として処理すべきかリフロー可能な電子出版物として処理すべきか指定する。他のオプションは、出版者が、電子出版物を異なる装置に異なる状況でどのように表示するか微調整できるようにする。
規範的なdisplay−options.xmlファイルは、次の通りである。
0: <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
1: <display_options>
2: <platform name="*">
3: <option name="fixed-layout">true</option>
4: <option name="open-to-spread">true</option>
5: </platform>
6: <platform name="phone">
7: <option name="orientation-lock">landscape-only</option>
8: </platform>
9: </display_options>
0: <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
1: <display_options>
2: <platform name="*">
3: <option name="fixed-layout">true</option>
4: <option name="open-to-spread">true</option>
5: </platform>
6: <platform name="phone">
7: <option name="orientation-lock">landscape-only</option>
8: </platform>
9: </display_options>
例えば、前記規範的なdisplay−options.xml構成ファイルの3行目において、名前“fixed−layout”及び値“true”を伴う“option”タグは、含まれる電子出版物を固定レイアウト電子出版物として処理すべきであることを指示するように指定される。これは、e−リーダー装置が、電子出版物を表示するとき、フォント又はフォントサイズを変更する能力のような固定レイアウト電子出版物に対して適当でない幾つかのe−リーダー装置構成オプションをディスエイブルすることを意味する。これは、e−リーダー装置が、電子出版物のコンテンツドキュメントをレンダリングするとき、そのコンテンツドキュメントを固定レイアウトページとしてレンダリングすべきかリフロー可能なドキュメントとしてレンダリングすべきか決定する。ある実施形態では、この決定は、コンテンツドキュメントに関連したページサイズ情報に基づいて行われる。“fixed−layout”オプションが欠落するか、又は値が“true”以外である場合には、e−リーダー装置は、コンテンツドキュメントがページサイズ情報に関連していても、含まれる出版物の各コンテンツドキュメントをリフロー可能なドキュメントとしてレンダリングする。
スクリーン方向のロック
今日の多くのe−リーダー装置は、長方形のディスプレイ装置を備えた人間携帯型ハンドヘルドコンピュータ装置である。e−リーダー装置は、典型的に、ディスプレイ装置の物理的な向きがディスプレイ装置のスクリーンの現在方向ともはや整列しないときを検出するための加速度計を備えている。この不整列を検出するのに応答して、これらのe−リーダー装置は、スクリーンの向きがディスプレイ装置の物理的な向きと再整列するようにスクリーンを回転する。所与の時間に、スクリーンは、2つの方向モードの一方、即ち風景画モード又は肖像画モードにある。風景画方向モードでは、ディスプレイ装置の物理的な向きに関わらず、スクリーンの底部及び頂部がディスプレイ装置の長辺に平行に延びる。肖像画方向モードでは、ディスプレイ装置の物理的な向きに関わらず、スクリーンの底部及び頂部がディスプレイ装置の短辺に平行に延びる。
今日の多くのe−リーダー装置は、長方形のディスプレイ装置を備えた人間携帯型ハンドヘルドコンピュータ装置である。e−リーダー装置は、典型的に、ディスプレイ装置の物理的な向きがディスプレイ装置のスクリーンの現在方向ともはや整列しないときを検出するための加速度計を備えている。この不整列を検出するのに応答して、これらのe−リーダー装置は、スクリーンの向きがディスプレイ装置の物理的な向きと再整列するようにスクリーンを回転する。所与の時間に、スクリーンは、2つの方向モードの一方、即ち風景画モード又は肖像画モードにある。風景画方向モードでは、ディスプレイ装置の物理的な向きに関わらず、スクリーンの底部及び頂部がディスプレイ装置の長辺に平行に延びる。肖像画方向モードでは、ディスプレイ装置の物理的な向きに関わらず、スクリーンの底部及び頂部がディスプレイ装置の短辺に平行に延びる。
現在のe−リーダー装置では、e−リーダーのディスプレイ装置の物理的な向きが変化すると、スクリーンの向きも、風景画から肖像画へ又は肖像画から風景画へ変化する。リフロー可能な視覚コンテンツでは、このスクリーンの向きの変化でプレゼンテーションの問題が生じることは通常ない。というのは、e−リーダー装置は、新たなスクリーンの向きへ調整するために必要に応じて視覚コンテンツをリフローできるからである。しかしながら、固定レイアウトの電子出版物では、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツがリフローせず、従って、1つのスクリーン方向に読み取れる固定レイアウトページは、他のスクリーン方向で読者に提示されたときには、読み取れないかもしれず、又は読み取れるかもしれない。例えば、固定レイアウトページのテキストは、特に、ディスプレイ装置が巾よりも非常に背が高い場合には、固定レイアウトページが肖像画方向に表示されるときの方が、風景画方向に表示されるときより読み取り易い。その結果、出版者は、固定レイアウトページが風景画方向に表示されるのを防止することを望む。
従って、ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、e−リーダー装置のディスプレイ装置の物理的な向きに関わらず、出版者がスクリーンを特定の向きにロックするための方法を与える。例えば、前記規範的なdisplay−options.xml構成ファイルの7行目では、指定のe−リーダー装置プラットホームにおいてディスプレイスクリーンが常に風景画方向に表示されることを指示するために、名前“orientation−lock”及び値“landscape−only”を伴う“option”タグが指定される。従って、指定のe−リーダー装置が第1の物理的方向モードから第2の物理的方向モードに入って、e−リーダー装置がスクリーン表示を第1の向き(例えば、風景画)から第2の向き(例えば、肖像画)へ回転させるとき、e−リーダー装置は、スクリーン表示を第1の向き(例えば、風景画)に維持する。
ある実施形態では、値“landscape−only”ではなく、“orientation−lock”オプションは、表示スクリーンが常に肖像画方向で表示されることを指示するために値“portrait−only”を指定する。ある実施形態では、“orientation−lock”オプションが省略されるか、又は“none”の値で指定される場合には、e−リーダー装置が、装置の物理的な向きに基づいて風景画方向と肖像画方向との間でスクリーンを回転することが許される。
初期表示のコントロール
ある実施形態では、display−options.xmlファイルは、読者がe−リーダー装置において出版物をオープンするときに、含まれた固定レイアウトの電子出版物をどのように最初に表示すべきか指定できるようにする。ある実施形態では、単一ページ見開き及び2ページ見開きの2つの初期表示オプションを利用することができる。単一ページ見開きでは、e−リーダーのスクリーンは、主として単一ページを含む(対向ページの小さな切片及び/又は他の境界要素が見える)。2ページ見開きでは、スクリーンは、2つの連続する対向ページを横に並べて提示する。例えば、前記規範的なdisplay−options.xml構成ファイルの4行目では、指定のe−リーダー装置プラットホームにおいて、含まれる電子出版物を最初に2ページ見開きで表示すべきであることを指示するために、名前“open−to−spread”及び値“true”を伴う“option”タグが指定される。ある実施形態では、“open−to−spread”オプションが省略された場合の“true”以外の値は、含まれた出版物を指定のe−リーダー装置プラットホームにおいて最初に単一ページ見開きで表示すべきであることを指示する。
ある実施形態では、display−options.xmlファイルは、読者がe−リーダー装置において出版物をオープンするときに、含まれた固定レイアウトの電子出版物をどのように最初に表示すべきか指定できるようにする。ある実施形態では、単一ページ見開き及び2ページ見開きの2つの初期表示オプションを利用することができる。単一ページ見開きでは、e−リーダーのスクリーンは、主として単一ページを含む(対向ページの小さな切片及び/又は他の境界要素が見える)。2ページ見開きでは、スクリーンは、2つの連続する対向ページを横に並べて提示する。例えば、前記規範的なdisplay−options.xml構成ファイルの4行目では、指定のe−リーダー装置プラットホームにおいて、含まれる電子出版物を最初に2ページ見開きで表示すべきであることを指示するために、名前“open−to−spread”及び値“true”を伴う“option”タグが指定される。ある実施形態では、“open−to−spread”オプションが省略された場合の“true”以外の値は、含まれた出版物を指定のe−リーダー装置プラットホームにおいて最初に単一ページ見開きで表示すべきであることを指示する。
2ページ見開きは、2つの連続する対向ページが出版者により同時に読者に提示されることがしばしば意図される場合に、子供向けの本、絵本、等の幾つかの形式の固定レイアウト本のためのより適した表示である。ある実施形態では、“open−to−spread”及び“orientation−lock”オプションの組み合わせを使用して、固定レイアウト出版物の表示を2ページ見開き風景画方向に維持する。この組み合わせを使用して、実際の物理的な本を読み取るのと同様の読書経験を与えることができる。
“open−to−spread”オプションは、コンテンツドキュメントが固定レイアウトページとして処理されるかリフロー可能なコンテンツとして処理されるかに関わりないものであることに注意されたい。例えば、“option−to−spread”オプションが“true”である場合には、出版物の2つの連続するコンテンツドキュメントに対応する2つの連続する単一ページ固定レイアウトページが最初に表示されるか、単一コンテンツドキュメントに対応する2ページ見開き固定レイアウトページが最初に表示されるか、又は1つ以上のリフロー可能なコンテンツドキュメントからの視覚コンテンツを表現する2つの連続するページが最初に表示される。
異なるe−リーダー装置プラットホームのコントロール
ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、出版者が、全てのe−リーダー装置プラットホームに適用できるオプションを指定するのに加えて又はそれに代わって、e−リーダープラットホームごとに構成オプションを指定できるようにする。例えば、前記規範的なdisplay−options.xmlは、“phone”プラットホームタグ内に含まれた“orientation−lock”オプションタグにより指示された“phone” e−リーダー装置プラットホームのみにおいて、含まれた出版物を風景画方向にロックすべきであることを指定する。又、名前“*”を指定するプラットホームタグ内に含まれた“fixed−layout”及び“orientation−lock”オプションタグにより指示された全てのe−リーダー装置プラットホームにおいて、含まれた出版物を、2ページ見開きへ最初にオープンされた固定レイアウト出版物として処理すべきであることも指定する。アスタリスクは、含まれたオプションが全てのe−リーダー装置プラットホームに適用されることを表わす。
ある実施形態では、display−options.xml構成ファイルは、出版者が、全てのe−リーダー装置プラットホームに適用できるオプションを指定するのに加えて又はそれに代わって、e−リーダープラットホームごとに構成オプションを指定できるようにする。例えば、前記規範的なdisplay−options.xmlは、“phone”プラットホームタグ内に含まれた“orientation−lock”オプションタグにより指示された“phone” e−リーダー装置プラットホームのみにおいて、含まれた出版物を風景画方向にロックすべきであることを指定する。又、名前“*”を指定するプラットホームタグ内に含まれた“fixed−layout”及び“orientation−lock”オプションタグにより指示された全てのe−リーダー装置プラットホームにおいて、含まれた出版物を、2ページ見開きへ最初にオープンされた固定レイアウト出版物として処理すべきであることも指定する。アスタリスクは、含まれたオプションが全てのe−リーダー装置プラットホームに適用されることを表わす。
特定のe−リーダー装置プラットホームは、便利な表記を使用してプラットホームタグにおいて識別される。e−リーダー装置が、含まれた電子出版物を構成するためにdisplay−options.xmlファイルを読み取るとき、e−リーダー装置は、display−options.xmlファイルの“platform”タグの“name”属性の値を評価して、プラットホームタグ内に含まれたオプションをそれに適用するかどうか決定する。その値は、特定のe−リーダー装置、e−リーダー装置のグループ、又はe−リーダー装置のクラスを識別する。その値の特定のシンタックス及び考えられる値の範囲は、手近な要求に基づいて具現化から具現化へと変化する。例えば、前記規範的なdisplay−options.xmlの値“phone”は、e−リーダー装置のクラスを識別するのに使用され、そしてそのクラスにおける各e−リーダー装置は、それらがそのクラスに属するかどうか、ひいては、“phone”プラットホームタグと共に含まれた構成オプションをそれに適用するかどうか決定するためのロジックを備えている。従って、本発明の実施形態は、“platform”タグの“name”属性に対して特定の値に限定されない。
レイアウトビューポート
上述したように、ある実施形態では、出版者は、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツが固定レイアウトページに固定レイアウトを有する電子出版物のコンテンツドキュメントを著作する。固定レイアウトページは、出版物内のコンテンツドキュメントに関連したサイズ情報によりセットされたアスペクト比及び初期寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)を有する。このサイズ情報は、コンテンツドキュメントを著作するときに出版者により指定される。コンテンツドキュメントに関連したサイズ情報によりセットされるアスペクト比及び初期寸法は、ここでは、コンテンツドキュメントの「レイアウトビューポート」と称される。
上述したように、ある実施形態では、出版者は、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツが固定レイアウトページに固定レイアウトを有する電子出版物のコンテンツドキュメントを著作する。固定レイアウトページは、出版物内のコンテンツドキュメントに関連したサイズ情報によりセットされたアスペクト比及び初期寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)を有する。このサイズ情報は、コンテンツドキュメントを著作するときに出版者により指定される。コンテンツドキュメントに関連したサイズ情報によりセットされるアスペクト比及び初期寸法は、ここでは、コンテンツドキュメントの「レイアウトビューポート」と称される。
ある実施形態では、コンテンツドキュメントがe−リーダー装置により固定レイアウトページとして表示されるときに、コンテンツドキュメントのレイアウトビューポートは、スケーリングされた固定レイアウトページのアスペクト比、及びスケーリングされた固定レイアウトページに表示される視覚コンテンツの比例サイズを指令する。例えば、本発明のある実施形態によれば、出版者によってセットされたコンテンツドキュメントのレイアウトビューポートが巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルであり、且つコンテンツドキュメントが巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルの画像を参照する場合には、その画像は、スケーリングされた固定レイアウトページ全体を埋めるものとなる。しかしながら、レイアウトビューポートが出版者により巾2000ピクセル×高さ2800ピクセルにセットされた場合には、同じ画像が、スケーリングされた固定レイアウトページの半分しか埋めないことになる。
例えば、対応する固定レイアウトページの理想的な向きが風景画方向であるか肖像画方向であるか、スクリーンの占有領域を消費する他の視覚要素(ツールバー、境界、等)、理想的な見開きが単一ページであるか2ページであるか、等を含めて、多数のファクタが、レイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法についてのユーザの選択に影響する。
レイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法の指定
アスペクト比:
ある実施形態では、出版者は、レイアウトビューポートのアスペクト比を指定するメタデータ、又はe−リーダー装置によりアスペクト比を決定するところのメタデータを電子出版物に含ませることにより、コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートのアスペクト比を指定する。ある実施形態によれば、レイアウトビューポートのアスペクト比は、コンテンツドキュメント内のHTML又はXHTML“<meta>”要素を使用して出版者により指定される。
アスペクト比:
ある実施形態では、出版者は、レイアウトビューポートのアスペクト比を指定するメタデータ、又はe−リーダー装置によりアスペクト比を決定するところのメタデータを電子出版物に含ませることにより、コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートのアスペクト比を指定する。ある実施形態によれば、レイアウトビューポートのアスペクト比は、コンテンツドキュメント内のHTML又はXHTML“<meta>”要素を使用して出版者により指定される。
ある実施形態では、“<meta>”要素は、値“viewport”を有する“name”属性、及び式“width=X、height=Y”の値を有する“content”属性と共に使用され、ここで、X及びYは、アスペクト比を示す無単位数値である。“<meta>”を使用してアスペクト比を表わす他の変形も考えられ、そのような全ての変形は、本発明の範囲内に含まれる。例えば、“content”属性の値は、アスペクト比を、レイアウトビューポートの数字、分数、又は対角長さとして表わす単一の値である。レイアウトビューポートとしてアスペクト比792/612を示すXHTML“<meta>”ビューポート要素の一例を以下に示す。
<meta name="viewport" content="width=792, height=612" />
<meta name="viewport" content="width=792, height=612" />
寸法:
ある実施形態では、出版者は、レイアウトビューポートの寸法を指定するメタデータ、又はe−リーダー装置により寸法を決定するところのメタデータを電子出版物に含ませることにより、コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートの寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)を指定する。ある実施形態によれば、HTML又はXHTMLフォーマットコンテンツドキュメントの“<body>”要素に対して出版者が指定する寸法は、コンテンツドキュメントのためのレイアウトビューポートの寸法も指定する。例えば、次のCSS宣言は、“<body>”要素の寸法を巾792ピクセル及び高さ612ピクセルに指定する。この規範的なCSS宣言は、レイアウトビューポートの寸法をコンテンツドキュメントに対して巾792ピクセル及び高さ612ピクセルに指定するために固定電子出版物の各コンテンツドキュメントに含まれるか又はそれによって参照される。
1: body {
2: width: 792px;
3: height: 612px;
4: }
ある実施形態では、出版者は、レイアウトビューポートの寸法を指定するメタデータ、又はe−リーダー装置により寸法を決定するところのメタデータを電子出版物に含ませることにより、コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートの寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)を指定する。ある実施形態によれば、HTML又はXHTMLフォーマットコンテンツドキュメントの“<body>”要素に対して出版者が指定する寸法は、コンテンツドキュメントのためのレイアウトビューポートの寸法も指定する。例えば、次のCSS宣言は、“<body>”要素の寸法を巾792ピクセル及び高さ612ピクセルに指定する。この規範的なCSS宣言は、レイアウトビューポートの寸法をコンテンツドキュメントに対して巾792ピクセル及び高さ612ピクセルに指定するために固定電子出版物の各コンテンツドキュメントに含まれるか又はそれによって参照される。
1: body {
2: width: 792px;
3: height: 612px;
4: }
コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法は、前記例のように電子出版物内に別々に指定される。他の実施形態では、同じメタデータがアスペクト比及び寸法の両方を指定する。例えば、ある実施形態では、HTML又はXHTML“<meta>”タグは、アスペクト比及び寸法の両方を指定するのに使用される。例えば、“<meta>”ビューポート要素の“content”属性の値は、レイアウトビューポートのアスペクト比と巾及び高さとの両方を表わす。別の例として、他の実施形態では、HTML又はXHTML“<body>”要素に対して指定された寸法は、レイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法の両方を指定するのに使用される。レイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法がコンテンツドキュメントに対して別々に指定される場合には、典型的に、レイアウトビューポートの指定寸法のアスペクト比がレイアウトビューポートの指定アスペクト比に等しいか又は実質的に等しい。
コンテンツドキュメントの例
上述したように、ある実施形態では、電子出版物のコンテンツドキュメントがe−リーダー装置により固定レイアウトページとして処理される。更に、コンテンツドキュメントは、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツを固定レイアウトページの固定位置に正確に位置させるように出版者により著作される。そのために、出版者は、レイアウトビューポートをポジショニング基準として使用する。
上述したように、ある実施形態では、電子出版物のコンテンツドキュメントがe−リーダー装置により固定レイアウトページとして処理される。更に、コンテンツドキュメントは、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツを固定レイアウトページの固定位置に正確に位置させるように出版者により著作される。そのために、出版者は、レイアウトビューポートをポジショニング基準として使用する。
ある実施形態では、各コンテンツドキュメントは、HTML又はXHTMLフォーマットであり、そしてCSSは、視覚コンテンツを正確に位置させるために使用される。CSSは、コンテンツドキュメント内に含まれる。或いは又、コンテンツドキュメントは、別のファイルに記憶されたCSSを参照する。両方のケースにおいて、CSSは、コンテンツドキュメントの一部分であると考えられる。
XHTMLフォーマットのコンテンツドキュメントの例を以下に述べる。この例では、レイアウトビューポートのアスペクト比が5行目に指定される。レイアウトビューポートの寸法は、8行目に参照される個別のCSSに指定される。固定レイアウトページに指定される視覚コンテンツは、画像(12行目)及びテキスト(13及び14行目)を含む。レイアウトビューポートに視覚コンテンツを正確に位置させるためのスタイルシートは、8行目に参照される。
1: <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
2: <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtm111/DTD/xhtml11.dtd">
3: <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
4: <head>
5: <meta name="viewport" content="width=792, height=612" />
6: <meta content="text/html; charset=UTF-8"/>
7: <title>Fixed Layout Example</title>
8: <link href="css/stylesheet.css" type="text/css" rel="stylesheet"/>
9: </head>
10: <body>
11: <div class="page001">
12: <img src="images/page001.jpg" alt="alternating images of waves"/>
13: <h1>Lorem<br/>Ipsum</h1>
14: <h2>Consectetur Adipiscing Elit</h2>
15: </div>
16: </body>
17: </html>
1: <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
2: <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtm111/DTD/xhtml11.dtd">
3: <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
4: <head>
5: <meta name="viewport" content="width=792, height=612" />
6: <meta content="text/html; charset=UTF-8"/>
7: <title>Fixed Layout Example</title>
8: <link href="css/stylesheet.css" type="text/css" rel="stylesheet"/>
9: </head>
10: <body>
11: <div class="page001">
12: <img src="images/page001.jpg" alt="alternating images of waves"/>
13: <h1>Lorem<br/>Ipsum</h1>
14: <h2>Consectetur Adipiscing Elit</h2>
15: </div>
16: </body>
17: </html>
次に、前記規範的コンテンツドキュメントの8行目に参照されるスタイルシートの当該部分を示す。この例では、固定レイアウトページの本体は、前記5行目のレイアウトビューポートの指定アスペクト比と同じアスペクト比を伴う寸法を有するように指定される。画像の左上隅は、レイアウトビューポートの上境界から100ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から100ピクセルに絶対的に位置される。テキストは、レイアウトビューポートの上境界から400ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から200ピクセルにおいてスタートする。
1: body {
2: width: 792px;
3: height: 612px;
4: margin: 0;
5: }
6: img {
7: position: absolute;
8: top: 100px;
9: left: 100px;
10: }
12: h1, h2 {
13: position: relative;
14: padding: 0;
15: top: 400px;
16: left: 200px;
17: }
1: body {
2: width: 792px;
3: height: 612px;
4: margin: 0;
5: }
6: img {
7: position: absolute;
8: top: 100px;
9: left: 100px;
10: }
12: h1, h2 {
13: position: relative;
14: padding: 0;
15: top: 400px;
16: left: 200px;
17: }
出版者が、レイアウトビューポートをポジショニング基準として使用して固定レイアウトページにコンテンツドキュメントの視覚コンテンツを正確に配置させるためにHTML/XHTML及びCSSをどのように使用するか示す例について以下に述べる。
固定レイアウトページへのテキストの配置
ある実施形態では、前記規範的XHTMLフォーマットのコンテンツドキュメント及びそれに関連するCSSインストラクションの場合のように、レイアウトビューポート上の“<body>”要素の位置に対してレイアウトビューポート上の絶対位置にテキストを配置することにより、テキストが固定レイアウトページに正確に位置される。前記例において、本体要素は0のマージンが指定され、そしてh1及びh2テキスト要素は0のパッディングが指定されるので、テキストは、レイアウトビューポートの上境界から400ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から200ピクセルにおいてスタートする。
ある実施形態では、前記規範的XHTMLフォーマットのコンテンツドキュメント及びそれに関連するCSSインストラクションの場合のように、レイアウトビューポート上の“<body>”要素の位置に対してレイアウトビューポート上の絶対位置にテキストを配置することにより、テキストが固定レイアウトページに正確に位置される。前記例において、本体要素は0のマージンが指定され、そしてh1及びh2テキスト要素は0のパッディングが指定されるので、テキストは、レイアウトビューポートの上境界から400ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から200ピクセルにおいてスタートする。
固定レイアウトページへの画像の配置
ある実施形態では、“position:absolute”CSSインストラクションを使用して固定レイアウトページに画像が正確に位置される。画像は、次いで、レイアウトビューポートにピクセルオフセットを伴って位置される。例えば、画像の左上隅をレイアウトビューポートにセットするために、「上」及び「左」CSSプロパティが使用される。次の例では、画像の左上隅が、レイアウトビューポートの上境界から100ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から100ピクセルに絶対的に位置される。
1: img {
2: position: absolute;
3: top: 100px;
4: left: 100px;
5: }
ある実施形態では、“position:absolute”CSSインストラクションを使用して固定レイアウトページに画像が正確に位置される。画像は、次いで、レイアウトビューポートにピクセルオフセットを伴って位置される。例えば、画像の左上隅をレイアウトビューポートにセットするために、「上」及び「左」CSSプロパティが使用される。次の例では、画像の左上隅が、レイアウトビューポートの上境界から100ピクセル及びレイアウトビューポートの左境界から100ピクセルに絶対的に位置される。
1: img {
2: position: absolute;
3: top: 100px;
4: left: 100px;
5: }
固定レイアウトページへの画像の充填
ある実施形態では、固定レイアウトページに画像を埋めるために、出版者は、レイアウトビューポートの指定の寸法と同じピクセル寸法を有する画像を生成する。次いで、出版者は、CSSインストラクションを使用して、レイアウトビューポートの左上隅に画像の左上隅を配置する。例えば、巾792ピクセル及び高さ612ピクセルの寸法を有するレイアウトビューポートを考えると、次のCSSインストラクションを使用して、同じサイズの画像で強制的にページを埋めるようにすることができる。
1: img {
2: position: absolute
3: height: 612px;
4: }
ある実施形態では、固定レイアウトページに画像を埋めるために、出版者は、レイアウトビューポートの指定の寸法と同じピクセル寸法を有する画像を生成する。次いで、出版者は、CSSインストラクションを使用して、レイアウトビューポートの左上隅に画像の左上隅を配置する。例えば、巾792ピクセル及び高さ612ピクセルの寸法を有するレイアウトビューポートを考えると、次のCSSインストラクションを使用して、同じサイズの画像で強制的にページを埋めるようにすることができる。
1: img {
2: position: absolute
3: height: 612px;
4: }
画像上のテキストの積層
ある実施形態では、固定レイアウトページに配置された画像が、その画像上に積層されるテキストの後方に留まるように保証するために、“z−index”CSSインストラクションが出版者により使用される。例えば、0のデフォールトz−index値を伴うテキストの場合に、次のCSSインストラクションは、画像がテキストの後方に表示されることを保証する。
1: img {
2: position: absolute
3: height: 612px;
4: z-index: -1;
5: }
ある実施形態では、固定レイアウトページに配置された画像が、その画像上に積層されるテキストの後方に留まるように保証するために、“z−index”CSSインストラクションが出版者により使用される。例えば、0のデフォールトz−index値を伴うテキストの場合に、次のCSSインストラクションは、画像がテキストの後方に表示されることを保証する。
1: img {
2: position: absolute
3: height: 612px;
4: z-index: -1;
5: }
2ページ見開きにわたる画像の広がり
ある実施形態では、単一画像が2ページ見開きに広がるように見える固定レイアウトページが作成される。
ある実施形態では、単一画像が2ページ見開きに広がるように見える固定レイアウトページが作成される。
ある実施形態では、これは、次のように遂行される。即ち、発行者は、2つのコンテンツドキュメントを作成し、その一方は、2ページ見開きの左側の単一ページ固定レイアウトページ用であり、そしてその他方は、2ページ見開きの右側の単一ページ固定レイアウトページ用である。出版者は、画像が2つのコンテンツドキュメントのレイアウトビューポートと同じ高さ(同じ又はほぼ同じサイズ)であるが巾が2倍になるように画像をサイジングする。出版者は、画像の左半分を表示するように左側コンテンツドキュメントを著作し、そして画像の右半分を表示するように右側コンテンツドキュメントを著作する。より詳細には、左側コンテンツドキュメントは、左側コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートの左上隅に画像の第1コピーの左上隅を配置するように著作され、そして右側コンテンツドキュメントは、右側コンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートの右上隅に画像の第2コピーの右上隅を配置するように著作される。“hidden”の値を伴うCSS“overflow”プロパティを使用して、左側単一ページ固定レイアウトページ画像の右半分を隠すと共に、右側単一ページ固定レイアウトページ画像の左半分を隠す。その結果、単一画像が両固定レイアウトページに広がるように見える2ページ見開きが生じる。
他の実施形態では、単一コンテンツドキュメントを著作し、そしてコンテンツドキュメントに対するレイアウトビューポートのサイズと同じになるように画像をサイジングすることにより、単一画像が2ページ見開きに広がるように見える2ページ見開き固定レイアウトページが作成される。コンテンツドキュメントが2ページ見開き固定レイアウトページに表示されるときには、画像が2ページ見開きに広がるように見える。
2ページ見開きに広がるようにするこの技術は、対向ページを一緒に見ることが出版者により意図される「図解」本又は「絵」本に有用である。
フォントの埋め込み
ある実施形態では、固定レイアウトページに対し、e−リーダー装置は、出版者のフォント及びフォントサイズ選択を保存するため、固定レイアウトページに表示されるテキストのフォント又はフォントサイズを読者が変更することを許さない。従って、出版者は、固定レイアウトページを作成するとき、固定レイアウトページに表示されるテキストのフォント及びフォントサイズを出版者の好みで選択する。
ある実施形態では、固定レイアウトページに対し、e−リーダー装置は、出版者のフォント及びフォントサイズ選択を保存するため、固定レイアウトページに表示されるテキストのフォント又はフォントサイズを読者が変更することを許さない。従って、出版者は、固定レイアウトページを作成するとき、固定レイアウトページに表示されるテキストのフォント及びフォントサイズを出版者の好みで選択する。
典型的に、e−リーダー装置は、共通フォントのセットを事前にインストールする。これは、それらの共通フォントをレンダリングするためのデータがe−リーダー装置により(例えば、オペレーティングシステム114の一部分として)与えられ、固定レイアウト出版物それ自体に含まれる必要はないことを意味する。それら共通フォントの1つを固定レイアウト出版物に使用するために、出版者は、単に出版物のコンテンツドキュメントにおいて名前でフォントを参照するだけである。
しかしながら、あるケースでは、出版者は、フォントレンダリングデーがe−リーダー装置に事前にインストールされていないフォントを使用することを望む。ある実施形態では、出版者は、カスタムフォントを固定レイアウト出版物に埋め込み、そしてその埋め込まれたフォントを出版物のテキストに適用することができる。そのため、出版者は、電子出版物のフォントのためのフォントファイルを含み、フォントの名前及びコンテンツドキュメントにおけるフォントファイルの位置を宣言し、そしてその宣言に基づいてフォントをテキストに適用する。
ある実施形態では、フォントファイルは、OpenType(OFT)又はTrueType(TTF)フォントファイルである。しかしながら、それら実施形態は、特定形式のフォントファイルに限定されない。ある実施形態では、CSS“@font−face”ルールを使用してフォント名及びフォントファイル位置が宣言され、そしてその宣言された名前でフォントを参照することにより、埋め込まれたフォントがテキストに適用される。
規範的なレンダリングオペレーション
以上の説明を考慮して、装置100の規範的なレンダリングオペレーションを、図3を参照して以下に説明する。以下の例では、オペレーションが装置100により遂行されるものとして説明する。装置100は、オペレーションを遂行するための1つ以上の論理要素を備えている。その論理要素は、全体的にソフトウェアで具現化されるか、全体的にハードウェアで具現化されるか、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで具現化される。1つの特定の実施形態では、装置100のアプリケーション112と、装置100のオペレーティングシステム114との協働により、オペレーションが遂行される。
以上の説明を考慮して、装置100の規範的なレンダリングオペレーションを、図3を参照して以下に説明する。以下の例では、オペレーションが装置100により遂行されるものとして説明する。装置100は、オペレーションを遂行するための1つ以上の論理要素を備えている。その論理要素は、全体的にソフトウェアで具現化されるか、全体的にハードウェアで具現化されるか、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで具現化される。1つの特定の実施形態では、装置100のアプリケーション112と、装置100のオペレーティングシステム114との協働により、オペレーションが遂行される。
最初に、装置100は、1つ以上のコンテンツドキュメントより成る電子出版物を得る(ブロック301)。装置100は、電子出版物を多数の異なる方法で取得し、本発明の実施形態は、電子出版物を取得する特定の仕方に限定されない。1つの実施形態において、装置100は、ウェブサーバーのようなリモートソースから、インターネットのようなデータネットワークを経て電子出版物を取得する。例えば、装置100は、読者がオンライン書店から電子出版物を購入してダウンロードした後に電子出版物を取得する。別の例として、装置100は、装置100に作動的に結合された取り外し可能なデータ記憶装置から電子出版物を取得する。
ある実施形態では、取得した電子出版物は、ファイルアーカイブである。例えば、電子出版物は、 .ZIPファイル又は他のファイルアーカイブのファイル形式である。電子出版物の取得に応答して、装置100は、電子出版物を記憶装置106に対して抽出する。その結果、コンテンツドキュメント及び電子出版物の構成ファイルは、記憶装置106にレイアウトされ、図2のファイルシステムハイアラーキーのようなファイルシステムハイアラーキーで配列され、ここでは、電子出版物の各コンテンツドキュメントを含む各ファイルが装置100にとって個々にアクセス可能である。
他の実施形態では、電子出版物は、装置100により記憶装置106に記憶されそして装置100により図2のファイルシステムハイアラーキーのようなファイルシステムハイアラーキーで配列された一連のファイル又はファイルの集合体として得られ、ここでは、電子出版物の各コンテンツドキュメントを含む各ファイルが装置100にとって個々にアクセス可能である。
ある実施形態では、電子出版物を取得した後、装置100は、電子出版物(即ち、固定レイアウト又はリフロー可能)並びに他の構成オプションをどのように処理すべきか決定する。例えば、装置100は、出版物のdisplay−options.xml構成ファイル又は他の構成ファイルを読み取ってパースし、電子出版物を固定レイアウト出版物として処理するかリフロー可能な出版物として処理するか、スクリーンの向きをロックするか否か、或いは出版物を最初に単一ページ見開きにオープンするか2ページ見開きにオープンするか決定する。この例の残り部分では、電子出版物を固定レイアウト電子出版物として処理すると仮定する。
ある実施形態では、電子出版物を固定レイアウト電子出版物として処理すべきと決定することは、次のうちの1つ又は両方を意味する。
(1)電子出版物の各コンテンツドキュメントに対して、装置100は、コンテンツドキュメントを(a)固定レイアウトページとして処理すべきか又は(b)リフロー可能なドキュメントとして処理すべきか決定する。
(2)少なくとも固定レイアウトページが表示されるときに、装置100は、表示されるテキストのフォント又はフォントサイズを変更する読者の能力をディスエイブルする。
(1)電子出版物の各コンテンツドキュメントに対して、装置100は、コンテンツドキュメントを(a)固定レイアウトページとして処理すべきか又は(b)リフロー可能なドキュメントとして処理すべきか決定する。
(2)少なくとも固定レイアウトページが表示されるときに、装置100は、表示されるテキストのフォント又はフォントサイズを変更する読者の能力をディスエイブルする。
上述したように、ある実施形態では、固定レイアウト出版物のコンテンツドキュメントは、固定レイアウトページ又はリフロー可能なドキュメントとしてレンダリングされる。コンテンツドキュメントをレンダリングする前に、装置100は、コンテンツドキュメントを固定レイアウトページとして処理すべきかリフロー可能なドキュメントとして処理すべきか決定する(ブロック303)。この決定の前に、装置100は、レンダリング事象に応答してコンテンツドキュメントを得る(ブロック302)。レンダリング事象は、コンテンツドキュメントをレンダリングさせる装置100内の事象である。常にそうではないが、典型的に、レンダリング事象は、装置100の読者(ユーザ)からの入力によってトリガーされる。装置100がコンテンツドキュメントを得るようにさせるレンダリング事象は、例えば、これに限定されないが、読者が電子出版物をオープンすること、読者が出版物のページをめくること、読者が、例えば、装置100のディスプレイ116の物理的な向きを変えることにより、スクリーンの向きを風景画から肖像画へ又は肖像画から風景画へ変化させること、及び読者が、例えば、グラフィックユーザインターフェイスを経てアクセス可能な構成オペレーションを調整することにより、出版物の表示を単一ページ見開きから2ページ見開きへ又は2ページ見開きから単一ページ見開きへ切り換えさせることを含む。
コンテンツドキュメントを得た後に、装置100は、コンテンツドキュメントを(a)固定レイアウトページとして処理すべきか又は(b)リフロー可能なドキュメントとして処理すべきか決定する(ブロック303)。この決定は、明確な構成に基づいてなされてもよいし、装置100により推測されてもよいし、又は明確な構成及び推測の組み合わせに基づいてなされてもよい。例えば、構成ファイル又はコンテンツドキュメントそれ自体の中にあるコンテンツドキュメントに関連した構成データは、コンテンツドキュメントをどのように処理すべきか指示する。或いは又、装置100は、コンテンツドキュメントに関連したメタデータからコンテンツドキュメントをどのように処理すべきか推測する。例えば、装置100は、コンテンツドキュメントにおける“<meta>”ビューポート要素の存在によりコンテンツドキュメントを固定レイアウトページとして処理すべきであると決定する。逆に、装置100は、コンテンツドキュメントにおける“<meta>”ビューポート要素の不存在でコンテンツドキュメントをリフロー可能なドキュメントとして処理すべきであると決定する。
ある実施形態では、コンテンツドキュメントを固定レイアウトページとして処理すべきであると装置100が決定する場合に、装置100は、更に、コンテンツドキュメントを単一ページの固定レイアウトページとして処理すべきか2ページ見開きの固定レイアウトページとして処理すべきか決定する。この場合も、この決定は、コンテンツドキュメントに関連した明確な構成に基づいてなされてもよいし、コンテンツドキュメントそれ自体から推測されてもよいし、又はその構成及び推測の組み合わせに基づいてなされてもよい。
コンテンツドキュメントを固定レイアウトページとして処理すべき場合には、コンテンツドキュメントが、ディスプレイ116のスクリーン上に完全に表示される(ブロック305)固定レイアウトページとしてレンダリングされる。特に、コンテンツドキュメントを単一ページの固定レイアウトページとして処理すべき場合には、コンテンツドキュメントは、ディスプレイ116のスクリーン上に完全に表示される(ブロック305)単一ページの固定レイアウトページとしてレンダリングされる。他方、コンテンツドキュメントを2ページ見開きの固定レイアウトページとして処理すべき場合には、コンテンツドキュメントは、ディスプレイ116のスクリーン上に完全に表示される(ブロック305)2ページ見開きの固定レイアウトページとしてレンダリングされる。
コンテンツドキュメントが固定レイアウトページとしてレンダリングされるとき、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツは、固定レイアウトページに表示され(ブロック306)、そして装置100は、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツが別のページへリフローするのを許さない(ブロック307)。
固定レイアウトページを表示するとき(ブロック305)、固定レイアウトページは、ディスプレイ116のスクリーンの現在サイズに適合するように装置100のスケーリングメカニズムによってスケーリングされる。更に、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツを固定レイアウトページに表示するとき(ブロック306)、視覚コンテンツは、スケーリングされた固定レイアウトページサイズに適合するように装置100のスケーリングメカニズムによって再配置及びリサイジングされる。規範的なスケーリングオペレーションは、図4を参照して以下に説明する。
他方、コンテンツドキュメントをリフロー可能なドキュメントとして処理すべき場合には、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツの幾つか又は全部が1ページに表示され(ブロック308)、そして装置100は、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツがページ間でリフローするのを許す(ブロック309)。
フローチャート300のステップをある順序で説明及び表現したが、他の実施形態では、それらステップが、図示して説明された順序とは異なる順序で遂行されてもよく、そしてあるステップは、並列に遂行されてもよい。
規範的なスケーリングオペレーション
図3を参照して上述したように、コンテンツドキュメントに対応する固定レイアウトページを表示するとき(ブロック305)、固定レイアウトページは、ディスプレイ116のスクリーンの現在サイズに適合するように装置100のスケーリングメカニズムによってスケーリングされる。更に、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツは、そのスケーリングされた固定レイアウトページサイズに適合するようにスケーリングメカニズムにより再配置及びリサイジングされる。図4を参照して、装置100の規範的なスケーリングオペレーションを以下に説明する。以下の例では、スケーリングオペレーションは、装置100により遂行されるものとして説明する。装置100は、スケーリングオペレーションを遂行するための1つ以上の論理的要素を含む。論理的要素は、全体的にソフトウェアで具現化されるか、全体的にハードウェアで具現化されるか、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで具現化される。1つの特定の実施形態では、装置100のアプリケーション112と、装置100のオペレーティングシステム114との協働により、スケーリングオペレーションが遂行される。
図3を参照して上述したように、コンテンツドキュメントに対応する固定レイアウトページを表示するとき(ブロック305)、固定レイアウトページは、ディスプレイ116のスクリーンの現在サイズに適合するように装置100のスケーリングメカニズムによってスケーリングされる。更に、コンテンツドキュメントの視覚コンテンツは、そのスケーリングされた固定レイアウトページサイズに適合するようにスケーリングメカニズムにより再配置及びリサイジングされる。図4を参照して、装置100の規範的なスケーリングオペレーションを以下に説明する。以下の例では、スケーリングオペレーションは、装置100により遂行されるものとして説明する。装置100は、スケーリングオペレーションを遂行するための1つ以上の論理的要素を含む。論理的要素は、全体的にソフトウェアで具現化されるか、全体的にハードウェアで具現化されるか、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで具現化される。1つの特定の実施形態では、装置100のアプリケーション112と、装置100のオペレーティングシステム114との協働により、スケーリングオペレーションが遂行される。
以下に述べる規範的スケーリングオペレーションでは、コンテンツドキュメントのレイアウトビューポートは、少なくとも1つの寸法がディスプレイ116のスクリーンの現在サイズより大きく、従って、スクリーンの現在サイズに適合するように固定レイアウトページをスケールダウンしなければならないと仮定する。しかしながら、当業者であれば、ページをスケールアップしてスクリーンのサイズに適合するように同様のスケーリングオペレーションを遂行できることが明らかであろう。更に、他の実施形態では、装置100は、例えば、スケーリングせずに固定レイアウトページがスクリーンに完全に適合するようなレイアウトビューポートのサイズである場合には、レンダリング事象に応答して固定レイアウトページをスケーリングしなくてもよい。
図4のフローチャート400を参照すれば、このチャート400は、本発明の一実施形態によるスケーリングダウンプロセスのステップを示す。装置100は、コンテンツドキュメントを固定レイアウトページとして処理すべきであると決定した後に電子出版物のコンテンツドキュメントのためのステップを遂行する。例えば、装置100は、図3のチャート300のステップ305及び306に関してチャート400のステップを遂行する。コンテンツドキュメントは、出版者により固定レイアウトページに指定された1つ以上の視覚コンテンツ要素を含み又はそれを参照する。視覚コンテンツ要素は、例えば、テキストまたは画像である。
ステップ401において、装置100は、コンテンツドキュメントのレイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法を得る。ある実施形態では、アスペクト比は、コンテンツドキュメントの“<meta>”ビューポート要素から得られる。ある実施形態では、レイアウトビューポートの寸法(例えば、ピクセル単位での巾及び高さ)が、コンテンツドキュメントに含まれるか又はそれにより参照されるスタイルシートから得られる。特に、レイアウトビューポートの寸法は、HTML/XHTML“<body>”要素に対するスタイルシートの宣言された寸法から得られる。ある実施形態では、レイアウトビューポートのアスペクト比及び寸法の両方がコンテンツドキュメントの“<meta>”ビューポート要素から得られる。ある実施形態では、その両方が、コンテンツドキュメントに含まれるか又はそれにより参照されるスタイルシートから得られる。ある実施形態では、アスペクト比は、コンテンツドキュメントに含まれるか又はそれにより参照されるスタイルシートから得られ、そして寸法は、コンテンツドキュメントの“<meta>”ビューポート要素から得られる。
ステップ402において、装置100は、ディスプレイ116のスクリーンの現在サイズを反映するデータを得る。このデータは、ピクセル単位でのスクリーンの現在巾と、ピクセル単位でのスクリーンの現在高さとを指示する。スクリーンの現在巾及び高さは、スクリーンの現在方向に基づいて変化する。特に、データが得られるときスクリーンが現在風景画方向にある場合には、スクリーンの現在巾は、現在高さより大きい。他方、スクリーンが現在肖像画方向にある場合には、現在高さが現在巾より大きい。ある実施形態では、ディスプレイ116のスクリーンの現在サイズを反映するデータは、オペレーティングシステム114から得られる。オペレーティングシステム114は、ディスプレイ116に関する情報及びディスプレイ116のスクリーンの現在状態を専用に与える機能、サブルーチン又はアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)からの返送値又は出力値としてそのデータを与える。
ステップ403において、装置100は、固定レイアウトページの第1寸法として初期サイズを選択する。この第1寸法は、巾又は高さのいずれかである。初期サイズは、ディスプレイ116のスクリーン上に固定レイアウトページ全体を表示できるように選択される。更に、初期サイズは、固定レイアウトページのアスペクト比がレイアウトビューポートのアスペクト比と同じ又は実質的に同じになるように選択される。
ある実施形態では、レイアウトビューポートのアスペクト比がスクリーンのアスペクト比より大きい場合には、巾が第1寸法として選択される。他の実施形態では、レイアウトビューポートのアスペクト比がスクリーンのアスペクト比より小さい場合には高さが第1寸法として選択される。例えば、レイアウトビューポートが巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルであり、且つディスプレイスクリーンの現在サイズが巾768ピクセル×高さ1024ピクセルである場合には、高さが第1寸法として選択される。
第1寸法が選択されると、装置100は、第1寸法において固定レイアウトページの初期サイズを選択する(ブロック403)。ある実施形態では、装置100は、第1寸法においてスクリーンのサイズ等しいか又は実質的に等しい初期サイズを選択する。先の段落の例に戻ると、高さが第1寸法として選択された場合には、ある実施形態により、装置100は、固定レイアウトページの高さとして1024ピクセルの初期サイズを選択する。
固定レイアウトページの第1寸法の初期サイズが選択されると、他の寸法の初期サイズは、固定レイアウトページがレイアウトビューポートアスペクト比を維持するか又は実質的に維持するように装置100により計算される。第1寸法が高さである場合には、固定レイアウトページの巾の初期サイズは、レイアウトビューポートアスペクト比にスクリーンの現在巾を乗算することにより計算される。第1寸法が巾である場合には、固定レイアウトページの高さの初期サイズは、スクリーンの現在高さをレイアウトビューポートのアスペクト比で除算することにより計算される。再び、先の例に戻ると、第1寸法として高さが選択されるので、固定レイアウトページの初期巾は、丸み付けにもよるが、約731又は732ピクセルとなる(1024ピクセル*(1000ピクセル/1400ピクセル)。
ある実施形態では、固定レイアウトページは、利用可能なスクリーン占有領域を完全に埋めるものではなく、固定レイアウトページの境界の周りのあるエリアは、ツールバー、フェークブックバインディング及びページ、対向ページの小さな切片、等の他の視覚要素に使用される。ステップ404において、装置100は、スクリーンの占有領域を消費する他の境界要素のための余地をスクリーン上に作り出すため固定レイアウトページの初期サイズを調整する。装置100は、レイアウトビューポートのアスペクト比が維持されるか又は実質的に維持されるように初期の固定レイアウトページサイズを調整する。その調整の結果、最終的な固定レイアウトページサイズは、初期の固定レイアウトページサイズより小さいが、初期の固定レイアウトページサイズと同じ又は実質的に同じアスペクト比を有するようになる。
ある実施形態では、調整(ブロック404)は、装置100が上、下、左及び右の境界のサイズを決定することを含む。境界サイズは、固定レイアウトページを取り巻く境界エリアにどんな視覚要素が表示されるか、及びそれら要素のサイズに基づいて、変化する。例えば、上境界エリアは、ツールバー又は他のグラフィックユーザインターフェイスコントロールを表示する。固定レイアウトページが、単一ページ見開きで表示される出版物の右向きページである場合には、スクリーンの左境界が、例えば、左向きページの小さな垂直切片、フェークバインディング、等を含み、そして右境界は、実際の物理的な本又は雑誌を読む場合に読者に見えるように固定レイアウトページの下に積み重なって現れるフェークページを含む。同様に、固定レイアウトページが左向きのページである場合には、スクリーンの右境界が、例えば、右向きページの切片、フェークバインディング、等を含み、そしてスクリーンの左境界は、フェークページを含む。単一ページ見開き又は2ページ見開きのいずれにおいても、スクリーンの1つ以上の境界は、フェークカバーのための余地を有する。境界のサイズが決定されると、装置100は、最終の固定レイアウトページサイズを生じるように初期の固定レイアウトページサイズを調整する。装置100は、レイアウトビューポートのアスペクト比を維持するか又は実質的に維持すると同時に、境界要素の余地を作り出すように、初期の固定レイアウトページサイズを調整する。
一例として、巾1000ピクセル及び高さ1400ピクセルのレイアウトビューポートサイズが、巾768ピクセル及び高さ1024ピクセルの単一ページ固定レイアウトページとしてスクリーンにレンダリングされているコンテンツドキュメントは、巾731ピクセル×高さ1024ピクセルの初期固定レイアウトページサイズを有する。その初期固定レイアウトページサイズは、境界要素のための余地をスクリーンに作り出すために巾686ピクセル及び高さ968ピクセルの最終固定レイアウトページサイズまで調整される。レイアウトビューポートのアスペクト比、初期固定レイアウトページ、及び最終固定レイアウトページは、同じであるか又は実質的に同じであることに注意されたい。
別の例として、2ページ見開きの一部分として単一ページ固定レイアウトページと同じレイアウトビューポートサイズが風景画方向にスクリーンにレンダリングされているコンテンツドキュメントは、巾548ピクセル×高さ768ピクセルの初期固定レイアウトページサイズを有する(別のコンテンツドキュメントも、2ページ見開きの対向ページを表わす別の単一ページ固定レイアウトページとしてレンダリングされる)。その初期固定レイアウトページサイズは、境界要素のための余地をスクリーンに作り出すために巾500ピクセル及び高さ711ピクセルの最終固定レイアウトページサイズまで調整される。この場合も、レイアウトビューポートのアスペクト比、初期固定レイアウトページ、及び最終固定レイアウトページは、同じであるか又は実質的に同じである。
ステップ405において、巾方向のスケーリングファクタ及び高さ方向のスケーリングファクタが、レイアウトビューポート寸法及び最終固定レイアウトページサイズに基づいて装置100により決定される。これらスケーリングファクタは、固定レイアウトページに指定される視覚要素を再配置及びリサイジングして最終固定レイアウトページサイズに適合させるために装置100により使用される。視覚要素は、出版者が指定した固定レイアウトを保持するように装置100により再配置及びリサイジングされる。巾方向のスケーリングファクタ及び高さ方向のスケーリングファクタは、最終の固定レイアウトページサイズに適合するために視覚要素の位置及びサイズを巾方向及び高さ方向に調整すべきパーセンテージを表わす。巾方向のスケーリングファクタは、最終固定レイアウトページの巾をレイアウトビューポートの指定の巾で除算することにより決定される。高さ方向のスケーリングファクタは、最終固定レイアウトページの高さをレイアウトビューポートの高さで除算することにより決定される。例えば、レイアウトビューポートサイズが巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルであり、そして最終固定レイアウトページサイズが巾500ピクセル×高さ711ピクセルである場合には、巾方向のスケーリングファクタが50%で、高さ方向のスケーリングファクタが約51%である。
ステップ406において、出版者により固定レイアウトページに指定された視覚コンテンツ要素の位置及びサイズは、巾方向のスケーリングファクタ及び高さ方向のスケーリングファクタに基づき最終固定レイアウトページサイズに適合するように装置100によりスケールダウンされる。このスケールダウンは、装置100が視覚コンテンツ要素を最終固定レイアウトページにおいてレンダリングするときに生じる。例えば、装置100は、コンテンツドキュメントをバイトのストリームとして読み取ってパースし、装置100が固定レイアウトページにレンダリングされるべき視覚コンテンツ要素を表わす一連のバイトに遭遇すると、装置100は、スケールダウンを遂行する。
ある実施形態では、出版者によりレイアウトビューポートに正確に位置される視覚コンテンツ要素に対して、その位置が、最終の固定レイアウトページサイズに適合するように装置100によりスケールダウンされる。例えば、巾1000ピクセル及び高さ1400ピクセルのレイアウトビューポートの左境界から100ピクセル及び上境界から下に400ピクセルにおいて開始するように出版者によりテキストブロック又は画像が配置された場合には、巾500ピクセル及び高さ711ピクセルの最終固定レイアウトページでテキストブロックのレンダリングを開始する位置は、最終固定レイアウトページの左境界から50ピクセル(500/100*100)及び最終固定レイアウトページの上境界から203ピクセル(711/1400*400)である。
ある実施形態では、画像のサイズ(巾及び高さ)も、巾方向のスケーリングファクタ及び高さ方向のスケーリングファクタに基づいてスケールダウンされる。例えば、巾2000ピクセル及び高さ2800ピクセルのレイアウトビューポートに配置された巾1000ピクセル及び高さ1400ピクセルの画像は、巾500ピクセル及び高さ711ピクセルの最終固定レイアウトページサイズにおいて提示されるときは、巾250ピクセル(500/2000*1000)及び高さ355ピクセル(711/2800*1400)までスケールダウンされる。最終固定レイアウトページサイズに適合するようにスケールダウンされる画像は、レイアウトビューポートを消費する元の画像サイズとほぼ同じパーセンテージで最終固定レイアウトページを消費することに注意されたい。
ある実施形態では、固定レイアウトページに表示されるべきテキストのフォントグリフは、そのフォントグリフを固定レイアウトページに描く準備ができるまでラスタ化されない。描かれるピクセルは、グリフフォントのベクトル経路を使用して決定される。ラスタ化されたグリフは、巾方向及び/又は高さ方向のスケーリングファクタに基づいてスケーリングされる。
フローチャート400のステップは、ある順序で説明され提示されたが、他の実施形態では、それらステップが、図示して説明された順序とは異なる順序で遂行されてもよく、そしてあるステップは、並列に遂行されてもよい。
ページ画像との視覚効果
ある実施形態では、装置100は、固定レイアウト出版物のレンダリングされた固定レイアウトページのデジタル画像を発生する。そのデジタル画像は、3つの異なる視覚効果を与えるように使用される。1つの効果では、固定レイアウト出版物のコンテンツのテーブルが、テキスト情報に加えて、そのコンテンツのテーブルにおいて参照される各固定レイアウトページのサムネール画像を与える。第2の効果では、読者が出版物の固定レイアウトページをめくる入力を与えるとき、レンダリングされた固定レイアウトページが、その固定レイアウトページの発生されたデジタル画像に置き換えられ、そしてアニメ化視覚カーリング効果が画像に適用されて、固定レイアウトページが、実際の物理的な紙ページがめくられるように見えるようにする。第3の効果では、読者が装置100の「スクラバー」グラフィックユーザインターフェイスコンポーネントに入力を与えるとき、固定レイアウトページのサムネール画像が与えられる。
ある実施形態では、装置100は、固定レイアウト出版物のレンダリングされた固定レイアウトページのデジタル画像を発生する。そのデジタル画像は、3つの異なる視覚効果を与えるように使用される。1つの効果では、固定レイアウト出版物のコンテンツのテーブルが、テキスト情報に加えて、そのコンテンツのテーブルにおいて参照される各固定レイアウトページのサムネール画像を与える。第2の効果では、読者が出版物の固定レイアウトページをめくる入力を与えるとき、レンダリングされた固定レイアウトページが、その固定レイアウトページの発生されたデジタル画像に置き換えられ、そしてアニメ化視覚カーリング効果が画像に適用されて、固定レイアウトページが、実際の物理的な紙ページがめくられるように見えるようにする。第3の効果では、読者が装置100の「スクラバー」グラフィックユーザインターフェイスコンポーネントに入力を与えるとき、固定レイアウトページのサムネール画像が与えられる。
デジタル画像の発生
ある実施形態では、装置100は、固定レイアウトページをバーチャルスクリーンバッファへレンダリングし、そしてスクリーンバッファからの固定レイアウトページの画像を例えばJPEG又はPNP画像ファイルのような画像ファイルとして捕獲することにより、固定レイアウトページのデジタル画像を発生する。このデジタル画像は、装置100の記憶装置106に記憶される。ある実施形態では、固定レイアウトページのデジタル画像を発生するため、装置100は、レイアウトビューポートのサイズに対応するバーチャルスクリーンサイズを有するバーチャルスクリーンバッファをインスタンス生成する。装置100は、固定レイアウトページをスクリーンバッファへレンダリングし、バーチャルスクリーンを埋めて、スクリーンバッファからの画像を捕獲する。例えば、巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルのレイアウトビューポートは、1000ピクセル×1400ピクセルの画像を発生する。
ある実施形態では、装置100は、固定レイアウトページをバーチャルスクリーンバッファへレンダリングし、そしてスクリーンバッファからの固定レイアウトページの画像を例えばJPEG又はPNP画像ファイルのような画像ファイルとして捕獲することにより、固定レイアウトページのデジタル画像を発生する。このデジタル画像は、装置100の記憶装置106に記憶される。ある実施形態では、固定レイアウトページのデジタル画像を発生するため、装置100は、レイアウトビューポートのサイズに対応するバーチャルスクリーンサイズを有するバーチャルスクリーンバッファをインスタンス生成する。装置100は、固定レイアウトページをスクリーンバッファへレンダリングし、バーチャルスクリーンを埋めて、スクリーンバッファからの画像を捕獲する。例えば、巾1000ピクセル×高さ1400ピクセルのレイアウトビューポートは、1000ピクセル×1400ピクセルの画像を発生する。
バーチャルスクリーンバッファから捕獲された画像のスケールダウンバージョンも発生され、画像ファイルとして記憶される。例えば、装置100は、コンテンツ視覚効果及び/又はスクラバー視覚効果のテーブルのための捕獲されたスクリーンバッファ画像のサムネールバージョンを発生する。装置100は、ページめくり効果のための捕獲されたスクリーンバッファ画像の2つのスケールダウンバージョンを発生し、その一方は、単一ページ見開きで表示されるときの対応固定レイアウトページのためのもので、その他方は、2ページ見開きで表示されるときの対応固定レイアウトページのためのものである。
装置100は、ディスプレイ116における出版物のレンダリングへの影響を最小にするときにスクリーンバッファ画像並びにサムネール及びスケールダウン画像を発生する。例えば、スクリーンバッファ画像及びサムネール画像は、コンテンツのテーブルにおいて参照される固定レイアウトページのみに対して発生される。その後、読者が固定レイアウトページを見るとき、又は固定レイアウトページをスクラバーでプレビューするときに、スクリーンバッファ画像、サムネール画像、及びスケールダウン画像が、ちょうど間に合う他のページに対して発生される。更に、発生された画像ファイルは、その発生時に、記憶装置106にキャッシュされ、同じ画像ファイルの繰り返しの発生が回避される。
従来知られた技術を使用して、バーチャルスクリーンバッファから画像を捕獲し、そしてその捕獲したスクリーンバッファ画像をサムネールサイズ又は他のサイズへスケールダウンしてもよい。
以上の説明において、本発明の実施形態は、具現化から具現化へと変化する多数の特定の細部を参照して説明された。従って、何が発明であり且つ本出願人により発明であると意図されるかの唯一の排他的な指標は、今後の補正も含めて、本出願から特定の形態で生じる一式の請求項である。そのような請求項に含まれた用語についてここに明確に述べた定義は、請求項に使用されるそのような用語の意味を支配する。故に、そのような請求項の範囲を限定するような制限、要素、特性、特徴、効果又は属性は、請求項に明確に示されていない。従って、明細書及び添付図面は、例示のためのもので、限定を意味するものではない。
100:e−リーダー装置
102:バス
104:プロセッサ
106:記憶装置
108:ユーザインターフェイスコンポーネント
110:通信インターフェイス
112:アプリケーション
114:オペレーティングシステム
116:ディスプレイ
102:バス
104:プロセッサ
106:記憶装置
108:ユーザインターフェイスコンポーネント
110:通信インターフェイス
112:アプリケーション
114:オペレーティングシステム
116:ディスプレイ
Claims (22)
- コンピュータにより実行される方法であって、
ディスプレイスクリーンをもつか又はそれに作動できるように結合されたデバイスで、
電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な(re-flowable)電子出版物として処理すべきか決定する処理と、
電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーン上で第1表示ページに表示させる処理と、
電子出版物を固定レイアウトの電子出版物として処理すべき場合には、第1表示ページに表示された視覚コンテンツの少なくとも一部分がディスプレイスクリーン上にもはや表示されないほど第1表示ページをズーム又は拡大するコマンドを受け取るのに応答して、第1表示ページに表示された視覚コンテンツを第2表示ページへリフローするのを許さない処理と、
電子出版物をリフロー可能な電子出版物として処理すべき場合には、第1表示ページをズーム又は拡大するコマンドを受け取るのに応答して、第1表示ページに表示された視覚コンテンツを第2表示ページへリフローするのを許す処理と、
が実行される方法。 - 電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定する前記処理は、電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか指定する電子出版物のメタデータを読み取ることを含む、請求項1に記載の方法。
- 電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定する前記処理は、電子出版物のファイルのマークアップ言語要素をパースして、電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか指定するブール値を決定することを含み、前記マークアップ言語要素は、ブール値を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記デバイスは、そのデバイスが2つのディスプレイスクリーン方向モードに対応する2つの物理的方向モードの一方にあるかどうか決定するためのメカニズムを備え、
2つのディスプレイスクリーン方向モードの一方を指示する電子出版物のメタデータを読み取る処理と、
電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーンに表示する間に、2つの物理的方向モードの一方から2つの物理的方向モードの他方への変化を指示する前記メカニズムからの通知を受け取るのに応答して、前記メタデータにより指示されたディスプレイスクリーン方向モードにディスプレイスクリーンを維持する処理と、
を更に含む、請求項1に記載の方法。 - 電子出版物の固定レイアウトページのアスペクト比を指示する電子出版物のメタデータを読み取る処理を更に含み、
電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーン上で第1表示ページに表示させる前記処理は、前記メタデータにより指示されるアスペクト比に比例して画像コンテンツをリサイズすることを含む、請求項1に記載の方法。 - 電子出版物の固定レイアウトページのページ寸法を指定する電子出版物のメタデータを読み取る処理を更に含み、
電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーン上で第1表示ページに表示させる前記処理は、前記メタデータにより指定されるページ寸法に比例して画像コンテンツをリサイズすることを含む、請求項1に記載の方法。 - 電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーン上で第1表示ページに表示させる前記処理は、テキストコンテンツの表示を第1表示ページ上の画像コンテンツの表示に重畳させることを含む、請求項1に記載の方法。
- 電子出版物の視覚コンテンツをディスプレイスクリーン上で第1の固定レイアウトページに表示させる前記処理は、電子出版物のスタイルシートで指定された位置において画像コンテンツの上にテキストコンテンツを表示させることを含む、請求項1に記載の方法。
- 電子出版物を固定レイアウトの電子出版物として処理すべきとの決定に応答して、電子出版物のテキストコンテンツのフォントをユーザがリサイズできる能力をディスエイブルする処理を更に含む、請求項1に記載の方法。
- 電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定する前記処理は、電子出版物のファイルのマークアップ言語メタ要素をパースして、電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定する前記処理は、
電子出版物の第1ファイルを、その第1ファイルに含まれた第1マークアップ言語要素の値についてパースする、
ことを含み、その第1マークアップ言語要素の値は、電子出版物を固定レイアウト出版物として処理すべきであるかどうか指定するものであり、及び
その第1マークアップ言語要素の値に基づいて、電子出版物を(a)固定レイアウトの電子出版物として処理すべきか又は(b)リフロー可能な電子出版物として処理すべきか決定する、
ことを含む請求項1に記載の方法。 - 前記マークアップ言語は、エクステンシブル・ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲッジ(XHTML)である、請求項11に記載の方法。
- 前記第1マークアップ言語要素の値は、真及び偽より成るグループから選択される、請求項11に記載の方法。
- 前記ファイルは、電子出版物のコンテンツドキュメントではない、請求項11に記載の方法。
- 前記第1マークアップ言語要素は、マークアップ言語メタ要素である、請求項11に記載の方法。
- 前記第1マークアップ言語メタ要素の値は、第1マークアップ言語メタ要素のプロパティの値である、請求項11に記載の方法。
- 前記第1ファイルに含まれた第2マークアップ言語要素の値について前記第1ファイルをパースする処理であって、その第2マークアップ言語要素の値は、電子出版物が風景画及び肖像画より成るグループから選択されたディスプレイスクリーン方向に制約されるかどうか指定するものである処理と、
前記第2マークアップ言語要素の値に基づき、電子出版物の表示を、前記第2マークアップ言語要素の値により指定されたディスプレイスクリーン方向にロックする処理と、
を更に含む請求項11に記載の方法。 - 電子出版物の第2ファイルをパースして、レイアウトビューポートの寸法を決定する処理と、
そのレイアウトビューポートの決定された寸法に基づいて、ディスプレイスクリーンの寸法に適合するように電子出版物の視覚コンテンツをスケーリングする処理と、
を更に含む請求項11に記載のコンピュータ実施方法。 - 前記第2ファイルは、前記第1ファイルではない電子出版物のコンテンツドキュメントである、請求項11に記載の方法。
- 前記レイアウトビューポートの寸法は、前記第2ファイルにおいてピクセル巾及びピクセル高さに関して表現される、請求項11に記載の方法。
- ディスプレイスクリーンをもつか又はそれに作動できるように結合されたコンピューティング装置で実行されたとき、そのコンピューティング装置が請求項1から20のいずれかに記載の方法を遂行するようにさせるインストラクションを記憶した1つ以上の不揮発性コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- ディスプレイスクリーンと、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサにより実行されたとき、請求項1から20のいずれかに記載の方法を遂行させるインストラクションを記憶した1つ以上の不揮発性コンピュータ読み取り可能な媒体と、
を備えたコンピューティング装置。
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