JP2014519475A - 非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法 - Google Patents

非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014519475A
JP2014519475A JP2014500240A JP2014500240A JP2014519475A JP 2014519475 A JP2014519475 A JP 2014519475A JP 2014500240 A JP2014500240 A JP 2014500240A JP 2014500240 A JP2014500240 A JP 2014500240A JP 2014519475 A JP2014519475 A JP 2014519475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
salt
tromethamine
organic solvent
asiatic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014500240A
Other languages
English (en)
Inventor
クオビン レン
イン リュー
チンヤオ チェン
シャオリン ファン
リン シャオ
リ カイ
チェン チャン
シュチュン ウー
ハイヤン スン
チュアンハイ リュー
リリン チン
ミンユ リュー
イファン デン
チル スー
レンハイ チェン
チュンアン リ
シャンドゥアン タン
ヤン チン
Original Assignee
シャンハイ インスティテュート オブ ファーマシューティカル インダストリー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シャンハイ インスティテュート オブ ファーマシューティカル インダストリー filed Critical シャンハイ インスティテュート オブ ファーマシューティカル インダストリー
Publication of JP2014519475A publication Critical patent/JP2014519475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/14Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing already amino and carboxyl groups or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C215/00Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C215/02Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
    • C07C215/04Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated
    • C07C215/06Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated and acyclic
    • C07C215/10Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated and acyclic with one amino group and at least two hydroxy groups bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C229/00Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C229/38Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino groups bound to acyclic carbon atoms and carboxyl groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J63/00Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton has been modified by expansion of only one ring by one or two atoms
    • C07J63/008Expansion of ring D by one atom, e.g. D homo steroids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法を開示する。本方法は、以下のステップ:(1)有機溶媒中にアシアト酸を溶解し;(2)トロメタミンと混合し;及び(3)撹拌しそして同様に塩形成し、その後有機溶媒を除去することを含む方法である。非晶質アシアト酸トロメタミン塩の調製方法は、容易で効果的であり、そしてそのようにして得られた非晶質アシアト酸トロメタミン塩の水溶性及び生物学的利用能は、先行技術のものと比較して非常に高い。

Description

本発明は、非晶質アシアト酸トロメタミン塩(asiatic tromethamine salt)及びその調製方法に関する。
アシアト酸(asiatic asid)(2α,3β,23‐トリヒドロキシ‐ウルサ‐12‐エン‐28‐酸(2α,3β,23-trihydroxy-ursa-12-en-28-oic acid))は、Bontemsらによってセンテラ アジアチカ(Centella asiatica)から初めて抽出された。アシアト酸の薬理作用は、非常に広範である。それは、火傷、慢性潰瘍、又は結核若しくはハンセン病に関係する皮膚変形を処置するために使用することができる。それはまた、心血管疾患、肝毒性などに対する一定の治療効果を有する。さらに、いくつかの研究では、アシアト酸が抗うつ病、抗線維症、抗生、抗腫瘍、抗酸化などに対する効果を有することを開示する。
分子構造中に4つの親水基(3つのヒドロキシル基及び1つのカルボキシル基)が存在するが、アシアト酸の水和性は、相対的に乏しく、そして特に水に不溶性である。物理化学的特性は、局所使用、特に親水性使用のための製剤において、特定のプロセス方法及び賦形剤を必要とする。また、皮膚吸収が主に経皮(細胞内及び経細胞)に由来し、そして主にケラチン及び水からなる角質上で有効成分の作用により主に制御されることが知られている。従って、製剤問題に加えて、上皮レベルでのアシアト酸の適切な生物学的利用能が、依然として解決されていない。
アシアト酸の塩は、アシアト酸及び医薬的に許容されるアルカリによって形成されるプロトン化した塩である。アシアト酸の塩の水溶性は、アシアト酸よりもよく、そのためアシアト酸の塩の開発は非常に重要である。
アシアト酸とヘミスクシネートとの塩、ヘミスクシネートの塩、及びアルキルアミノアルカノール及びジアルキルアミノアルカノールとの塩は、米国特許第3,366,669号によって、これまでに報告されている。中国特許第1238330C号では、アシアト酸と、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、リジン、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム、及び水酸化テトラメチルアンモニウムなどとの塩が開示されている。国際公開第2009/089365号では、アシアト酸のアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、炭酸ナトリウム塩、リン酸ナトリウム塩、アミノトリアセテート塩、及びトロメタモール塩が開示されている。
上記化合物のすべては、局所医薬使用のための水溶液を調製するために使用することができる。
公知のアシアト酸の遊離酸、国際公開2009/089365号で報告されたアシアト酸のトロメタモール塩及び他のアシアト酸の塩の溶解度は、すべて満足できるものではない。より高い溶解度及びより良い生物学的利用能を有する、ある種類のアシアト酸のトロメタモール塩の調製方法は、現在の科学者にとって常に研究課題である。
本発明により解決される技術的課題は、アシアト酸の公知の遊離酸及びトロメタモール塩の溶解度及び生物学的利用能を同時に促進することが困難である欠陥を克服することであり、ある種類の非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法を提供する。本発明は、非晶質を調製するための新規経路を見出し、そして本調製方法は、単純で効果的である。本方法によって得られるアシアト酸トロメタモール塩は、先行技術から得られるものよりも、より高い溶解度及び生物学的利用能を有し、本塩の適用範囲を拡大し、そして広範な応用への見通しを付与する。
図1は、非晶質アシアト酸トロメタミン塩のPXRD(粉末X線回折)を示す。 図2は、国際公開第2009/089365号によって報告されたアシアト酸トロメタミン塩の結晶のPXRDを示す。 図3は、アシアト酸トロメタミン塩の非晶質及び結晶の生物学的利用能のスペクトルを示す。
本発明は、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を提供する。ここで、非晶質アシアト酸トロメタミン塩は、好ましくは、以下のステップ:
(1)有機溶媒中にアシアト酸を溶解することにより、アシアト酸の溶液を調製し;
(2)前記溶液をトロメタミンと混合し;及び
(3)撹拌下、塩形成反応を行い、そして前記有機溶媒を除去する
ことを含む方法によって調製することができる。
ここで、アシアト酸とトロメタミンの間のモル比は、当該技術分野における常法に従って選択することができ、そして一般的にトロメタミンは、過剰量である。好ましくは、アシアト酸とトロメタミンの間のモル比は、0.8:1〜1:1.5である。
ステップ(1)において、有機溶媒は、アシアト酸を溶解することができる当該技術分野における通常の有機溶媒から選択することができ、好ましくは、アルコール溶媒から選択され、より好ましくは、1〜5個の炭素を有する飽和1価アルコール及び7〜8個の炭素を有する芳香族アルコールからなる群から1つ以上選択され、さらにより好ましくは、メタノール、無水エタノール、イソプロパノール、n‐ブチルアルコール、n‐アミルアルコール、ベンジルアルコール及びn‐プロパノールからなる群から1つ以上選択され、最も好ましくは、メタノール、無水エタノール及びイソプロパノールからなる群から1つ以上選択される。
ステップ(1)において、好ましくは、溶解は加熱に伴って起こり、そして加熱温度は、一般的に有機溶媒の還流温度である。
ステップ(1)において、有機溶媒の量は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、溶解させるアシアト酸は、一般的に、50〜150ml/gのアシアト酸である。
ステップ(2)において、混合温度は、好ましくは、50〜100℃である。
ステップ(3)において、塩形成反応の温度は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、50〜100℃である。塩形成反応の時間は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、0.5〜9時間である。
ステップ(3)において、有機溶媒を除去するための方法は、当該技術分野における有機溶媒の除去のための常法であり、一般的には、0.05MP〜0.1MPの圧力下での蒸発、例えば、ロータリーエバポレーションである。蒸発温度は、好ましくは、50〜100℃である。
ステップ(3)の後、好ましくは、乾燥を行う。乾燥は、当該技術分野における常法、例えば常圧乾燥又は真空乾燥に従って行うことができる。乾燥温度は、好ましくは、50℃〜80℃である。
本発明はまた、非晶質アシアト酸トロメタミン塩の調製方法を提供し、ここで非晶質アシアト酸トロメタミン塩は、好ましくは、以下のステップ:
(1)有機溶媒中にアシアト酸を溶解することにより、アシアト酸の溶液を調製し;
(2)前記溶液をトロメタミンと混合し;及び
(3)撹拌下、塩形成反応を行い、そして前記有機溶媒を除去する
ことを含む方法によって調製することができる。
ここで、アシアト酸とトロメタミンの間のモル比は、当該技術分野における常法に従って選択することができ、そして一般的にトロメタミンは、過剰量である。好ましくは、アシアト酸とトロメタミンの間のモル比は、0.8:1〜1:1.5である。
ステップ(1)において、有機溶媒は、アシアト酸を溶解することができる当該技術分野における通常の有機溶媒から選択することができ、好ましくは、アルコール溶媒から選択され、より好ましくは、1〜5個の炭素を有する飽和1価アルコール及び7〜8個の炭素を有する芳香族アルコールからなる群から1つ以上選択され、さらにより好ましくは、メタノール、無水エタノール、イソプロパノール、n‐ブチルアルコール、n‐アミルアルコール、ベンジルアルコール及びn‐プロパノールからなる群から1つ以上選択され、最も好ましくは、メタノール、無水エタノール及びイソプロパノールからなる群から1つ以上選択される。
ステップ(1)において、好ましくは、溶解は加熱に伴って起こり、それによってアシアト酸を完全に溶解し、そして加熱温度は、一般的に有機溶媒の還流温度である。
ステップ(1)において、有機溶媒の量は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、溶解させるアシアト酸は、一般的に、50〜150ml/gのアシアト酸である。
ステップ(2)において、混合温度は、好ましくは、50〜100℃である。
ステップ(3)において、塩形成反応の温度は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、50〜100℃である。塩形成反応の時間は、当該技術分野における本反応の常法に従って選択することができ、好ましくは、0.5〜9時間である。
ステップ(3)において、有機溶媒を除去するための方法は、当該技術分野における有機溶媒の除去のための常法であり、一般的には、0.05MP〜0.1MPの圧力下での蒸発である。蒸発温度は、好ましくは、50〜100℃である。
ステップ(3)の後、好ましくは、乾燥を行う。乾燥は、当該技術分野における常法、例えば常圧乾燥又は真空乾燥に従って行うことができる。乾燥温度は、好ましくは、50℃〜80℃である。
本発明において、上記の任意の好ましい条件は、組み合わせが当該技術分野における常識に従う限り、他の好ましい条件と組み合わせることができ、そしてこの組み合わせを通じて、本発明の好ましい技術的解決方法を得てもよい。
本発明において使用される原料及び試薬は、すべて市販のものである。
本発明の実効性のある成果は、本発明が、単純な方法によって非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得て、それが結晶のものよりも、より高い溶解性及び生物学的利用能を有し、そして広範な応用への見通しを付与することである。
本発明をさらに説明するために実施例を使用する。しかしながら、本発明は、これらの実施例によって限定されるべきではない。実施例において使用される原料は、すべて市販の製品である。
実施例1
1g(2.046mmol)のアシアト酸と100mlの無水エタノールとを室温で混合し、そして還流温度まで溶液を加熱する。酸がエタノール中に完全に溶解したとき、0.31g(2.559mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして0.5時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、真空下、60℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において50℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例2
1g(2.046mmol)のアシアト酸と100mlのメタノールとを室温で混合し、そして50℃まで溶液を加熱する。酸がメタノール中に完全に溶解したとき、0.35g(2.889mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして3時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、常圧下、50℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において50℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例3
1g(2.046mmol)のアシアト酸と150mlのイソプロパノールとを室温で混合し、そして70℃まで溶液を加熱する。酸がプロパノール中に完全に溶解したとき、0.37g(3.054mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして8時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、0.05MPの真空下、70℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において80℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例4
1g(2.046mmol)のアシアト酸と150mlのn‐ブチルアルコールとを混合し、そして100℃まで溶液を加熱する。酸がn‐ブチルアルコール中に完全に溶解したとき、0.35g(2.889mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして3時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、0.03MPの真空下、100℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において70℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例5
1g(2.046mmol)のアシアト酸と、50mlのイソプロパノール及び50mlのメタノールの混合物とを混合し、そして50℃まで溶液を加熱する。酸が完全に溶解したとき、0.37g(3.054mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして9時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、0.04MPの真空下、70℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において60℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例6
1g(2.046mmol)のアシアト酸と、100mlのメタノール及び50mlのエタノールの混合物とを混合し、そして60℃まで溶液を加熱する。酸が完全に溶解したとき、0.31g(2.559mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして2時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、真空下、60℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において50℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実施例7
1g(2.046mmol)のアシアト酸と、100mlのn‐アミルアルコールとを混合し、そして100℃まで溶液を加熱する。酸が完全に溶解したとき、0.31g(2.559mmol)のトロメタミンを溶液に添加し、そして2時間撹拌して透明な溶液を得る。その後、真空下、100℃で溶媒を蒸発させ、生成物を、真空乾燥機において50℃で乾燥させて、非晶質アシアト酸トロメタミン塩を得る。
実効性のある成果を示すための例
比較例の調製方法:本発明の比較例として、国際公開第2009/089365号に記載された生成物を、国際公開第2009/089365号に開示された方法に従って調製した。
1.XRD分析
実施例1〜7の非晶質アシアト酸トロメタミン塩及び比較例を、それぞれXRDによって分析し、そして図1及び2に結果を示す。XRDスペクトルにおいて鋭い回折ピークが存在せず、そしてそれは、実施例1〜7のアシアト酸トロメタミン塩がすべて非晶質であることを示すことが、図1から理解することができる。比較例は、半結晶であり、そしてそれは、本発明の非晶質のものと異なることが、図2から理解することができる。
2.溶解度分析
実施例1〜7の非晶質アシアト酸トロメタミン塩及び比較例の分析結果を表1に示す。
Figure 2014519475
表1は、全体的に、非晶質アシアト酸トロメタミン塩の溶解度(水及びアルコールの両方)が、半結晶比較例の溶解度よりも高いことを示す。
3.生物学的利用能
Figure 2014519475
試験サンプルの調製方法
非晶質アシアト酸トロメタミン塩、比較例、微結晶性セルロース及び架橋ポリビニルピロリドンを、破砕しそして篩分けした。表2の処方に従って、非晶質アシアト酸トロメタミン塩及び比較例を、それぞれ微結晶性セルロース、架橋ポリビニルピロリドン及びアルファ化デンプンと混合し、その後、5%エタノール溶液とそれぞれ混合し、ペレット化し、乾燥し、さらにそれぞれステアリン酸マグネシウムと混合し、そして押し固めて錠剤を形成した。ここで、アシアト酸トロメタミン塩を篩分けするための篩目は、60メッシュであり、微結晶性セルロース及び架橋ポリビニルピロリドンを篩分けるための篩目は、80メッシュである。粒径は、ペレット化した場合、20メッシュである。3wt%未満の水分に制御するために、乾燥温度は、好ましくは、90℃である。これらのサンプルの生物学的利用能の結果を、図3に示す。本発明により提供される非晶質塩の生物学的利用能(約10.4%)が、比較例の生物学的利用能(約7.6%)よりも非常に高いことが、図3から理解することができる。

Claims (10)

  1. 非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  2. 前記非晶質アシアト酸トロメタミン塩が、以下のステップ:
    (1)有機溶媒中にアシアト酸を溶解することにより、アシアト酸の溶液を調製し;
    (2)前記溶液をトロメタミンと混合し;及び
    (3)撹拌下、塩形成反応を行い、そして前記有機溶媒を除去する
    ことを含む方法によって調製される、請求項1に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  3. 前記アシアト酸とトロメタミンの間のモル比が、0.8:1〜1:1.5である、請求項2に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  4. 前記ステップ(1)において、前記有機溶媒が、アルコール溶媒から選択され、好ましくは、1〜5個の炭素を有する飽和1価アルコール及び7〜8個の炭素を有する芳香族アルコールからなる群から1つ以上選択され、より好ましくは、メタノール、無水エタノール、イソプロパノール、n‐ブチルアルコール、n‐アミルアルコール、ベンジルアルコール及びn‐プロパノールからなる群から1つ以上選択される、請求項2又は3に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  5. 前記ステップ(1)において、前記溶解が加熱に伴って起こり、そして加熱温度が、好ましくは、前記有機溶媒の還流温度である、請求項2に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  6. 前記ステップ(2)において、前記混合温度が50〜100℃である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  7. 前記ステップ(3)において、前記塩形成反応の温度が、50〜100℃であり、前記塩形成反応の時間が、0.5〜9時間であり、前記有機溶媒を除去するための前記方法が、0.05MP〜0.1MPの圧力下での蒸発であり、蒸発温度が、好ましくは、50〜100℃である、請求項2に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩。
  8. 以下のステップ:
    (1)有機溶媒中にアシアト酸を溶解することにより、アシアト酸の溶液を調製し;
    (2)前記溶液をトロメタミンと混合し;及び
    (3)撹拌下、塩形成反応を行い、そして前記有機溶媒を除去する
    ことを含む、請求項1に記載の非晶質アシアト酸トロメタミン塩の調製方法。
  9. 前記ステップ(1)における有機溶媒が、請求項4に記載の有機溶媒と同一であり;及び/又は前記混合温度が、請求項6に記載の混合温度と同一である、請求項8に記載の調製方法。
  10. 前記アシアト酸とトロメタミンの間のモル比が、請求項3に記載のモル比と同一であり;及び/又は前記溶解が、請求項5に記載の溶解と同一であり;及び/又は前記塩形成反応の温度及び時間が、請求項7に記載の塩形成反応の温度及び時間と同一であり;及び/又は前記有機溶媒を除去するための方法が、請求項7に記載の方法と同一である、請求項8又は9に記載の調製方法。
JP2014500240A 2011-03-22 2012-03-21 非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法 Pending JP2014519475A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201110069862.6 2011-03-22
CN201110069862.6A CN102690314B (zh) 2011-03-22 2011-03-22 一种无定型积雪草酸氨丁三醇盐及其制备方法
PCT/CN2012/072690 WO2012126363A1 (zh) 2011-03-22 2012-03-21 一种无定型积雪草酸氨丁三醇盐及其制备方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014519475A true JP2014519475A (ja) 2014-08-14

Family

ID=46856066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014500240A Pending JP2014519475A (ja) 2011-03-22 2012-03-21 非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8962880B2 (ja)
EP (1) EP2711373B1 (ja)
JP (1) JP2014519475A (ja)
CN (1) CN102690314B (ja)
WO (1) WO2012126363A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018096517A1 (en) * 2016-11-28 2018-05-31 Parayil Sarin Novel organic crystalline salt of haloacetic acid

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2350708B1 (en) * 2008-10-28 2020-04-15 Optodot Corporation Crystalline infrared reflective films
CN102690314B (zh) 2011-03-22 2015-06-10 上海医药工业研究院 一种无定型积雪草酸氨丁三醇盐及其制备方法
CN104829678B (zh) * 2014-02-10 2017-01-11 上海医药工业研究院 积雪草酸盐及其制备方法和用途
CN104829677B (zh) * 2014-02-10 2017-06-06 上海医药工业研究院 一种羟基积雪草酸盐及其制备方法和用途
CN115381729B (zh) * 2022-09-02 2023-10-10 广东领康日用品有限公司 一种具有美白去渍及减轻牙龈炎症功效的牙膏及制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530303A (ja) * 1999-04-21 2003-10-14 ユーフラ グループ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 医薬用組成物及び化粧用組成物の製造に適しているアジアチック酸及びマデカシック酸の塩
WO2009089365A2 (en) * 2008-01-11 2009-07-16 Shanghai Institute Of Pharmaceutical Industry (Sipi) Therapeutic formulations based on asiatic acid and selected salts thereof

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1530410A (fr) 1963-08-28 1968-06-28 Nouveaux dérivés de l'acide asiatique et leur procédé de préparation
JPH0710722B2 (ja) * 1987-11-04 1995-02-08 小野田セメント株式会社 珪酸カルシウムおよびその製造方法
JPH0710722A (ja) * 1993-06-25 1995-01-13 Kotaku Rin 育毛剤
EP0959890A1 (en) * 1996-11-27 1999-12-01 Dong Kook Pharmaceutical Co., Ltd. Medicines for treating dementia or cognitive disorder, which comprises asiatic acid derivatives
CN1256090C (zh) * 2003-11-25 2006-05-17 中国人民解放军第二军医大学 积雪草酸及其衍生物在制备抗抑郁药物中的应用
CN1943579A (zh) * 2006-09-30 2007-04-11 佛山市第一人民医院 积雪草酸在制备药物方面的用途
CN102690314B (zh) 2011-03-22 2015-06-10 上海医药工业研究院 一种无定型积雪草酸氨丁三醇盐及其制备方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530303A (ja) * 1999-04-21 2003-10-14 ユーフラ グループ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 医薬用組成物及び化粧用組成物の製造に適しているアジアチック酸及びマデカシック酸の塩
WO2009089365A2 (en) * 2008-01-11 2009-07-16 Shanghai Institute Of Pharmaceutical Industry (Sipi) Therapeutic formulations based on asiatic acid and selected salts thereof

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BYRN,S. ET AL., PHARMACEUTICAL RESEARCH, vol. 12, no. 7, JPN6014008492, 1995, pages 945 - 954, ISSN: 0003189111 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018096517A1 (en) * 2016-11-28 2018-05-31 Parayil Sarin Novel organic crystalline salt of haloacetic acid
US10927067B2 (en) 2016-11-28 2021-02-23 Sarin Parayil Organic crystalline salt of haloacetic acid

Also Published As

Publication number Publication date
EP2711373A4 (en) 2014-10-29
US8962880B2 (en) 2015-02-24
EP2711373B1 (en) 2017-11-01
CN102690314A (zh) 2012-09-26
WO2012126363A1 (zh) 2012-09-27
US20140243553A1 (en) 2014-08-28
EP2711373A1 (en) 2014-03-26
CN102690314B (zh) 2015-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014519475A (ja) 非晶質アシアト酸トロメタミン塩及びその調製方法
CN102827153B (zh) 阿齐沙坦的晶型及其制备方法
RU2603138C1 (ru) Кристаллическая форма хидамида, способ ее получения и применение
CN110483486B (zh) 一种奥西替尼酮咯酸盐晶型及其制备方法
CN106831710A (zh) 一种无定型来那替尼或其药学上可接受的盐与药用辅料的固体分散体及其制备方法
CN113831283B (zh) 一种仑伐替尼盐无定形物的制备方法
CN104356038A (zh) 维生素d2与d3的共晶及其制备方法和用途
CN103951725A (zh) 17β雌二醇的哌嗪共结晶及其制备方法和应用
CN105622614A (zh) 一种依鲁替尼无定型物及其制备方法
CN104045615B (zh) (1s)-1-[4-氯-3-(4-乙氧基苄基)苯基]-1,6-二脱氧-d-葡萄糖的晶型a及其制备方法和应用
WO2012171377A1 (zh) 一类积雪草酸氨丁三醇盐晶型及其制备方法
WO2013174035A1 (zh) 一种制备磷酸西他列汀无水晶型i的方法
CN113087666B (zh) 无定形喹啉甲酰胺衍生物的制备方法
CN109734580A (zh) 曲前列尼尔钠盐新晶型及制备方法
JP2016006090A (ja) レボノルゲストレルの結晶多形α及びその製造方法
EP3053919B1 (en) Crystalline form of 1-(beta-d-glucopyranosyl)-4-methyl-3-[5-(4-fluorophenyl)-2-thienylmethyl]benzene and preparation method thereof
CN104910147B (zh) 阿哌沙班晶体及其制备方法
CN104119314B (zh) 一种稳定的苯磺酸贝他斯汀晶体及其制备方法
CN102351835B (zh) 芒果苷元晶型及其组合物、制备方法与应用
CN106279017A (zh) 贝达喹啉晶型、组合物及其制备方法
JP2015528823A (ja) 3−ホルミルリファマイシンsv及び3−ホルミルリファマイシンsの3−(4−シンナミル−1−ピペラジニル)アミノ誘導体を含有する医薬製剤並びにこれらの製造方法
WO2018051239A1 (en) Process for the preparation of pure and stable crystalline raltegravir potassium form 3
CN103709141A (zh) 雷贝拉唑钠的晶型及无定形形式
CN112574330B (zh) 一种舒更葡糖钠晶型
CN104130168B (zh) 一种草酸沃尼妙林晶体及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160726