JP2014518686A - 体外血液回路において血液を処理するための連続巻きの中空ファイバーのファイバーバンドルを有する複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス - Google Patents

体外血液回路において血液を処理するための連続巻きの中空ファイバーのファイバーバンドルを有する複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス Download PDF

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Abstract

体外血液回路における血液処理のための複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス。このデバイスは、コアおよびファイバーバンドルを維持するハウジングを備える。このファイバーバンドルは、水平に巻かれたファイバーの層を形成するようにコアの周囲に連続的にらせん状に巻かれた複数の中空ファイバーによって形成される。この層は複合して、酸素供給器領域および半径方向に外側のデプスフィルター領域を規定する。酸素供給器領域層のファイバーの間の最小ギャップ間隔は、デプスフィルター領域層の間の最小ギャップ間隔よりも大きい。このファイバーバンドルは、血液の酸素供給器として機能し得、かつ約45ミクロンの粒径を有する粒子を濾過する場合に92%以上という濾過効率を示す。体外血液回路のプライム容積に対する影響が最小である、統合された動脈濾過能を有する酸素供給器が提供される。
【選択図】図5

Description

背景
本開示は、体外血液回路、システム、および使用方法に関する。さらに具体的には、体外血液回路で血液を酸化して濾過するためのデバイス、およびこのようなデバイスを作製する方法に関する。
体外血液回路は、患者の循環系の静脈部分から血液を(静脈カニューレを介して)吸引して、その血液を(動脈カニューレを介して)動脈部分に戻すための心肺バイパスの間に通常は用いられる。体外血液回路は一般には、静脈ドレイナージまたは戻りライン、静脈血リザーバ、血液ポンプ、酸素供給器(oxygenator)、動脈フィルター、および血液輸送配管、ポートおよび構成要素を接続する接続ピースを備える。図1に示すように、いくつかの先行技術の体外血液回路は、患者10から静脈戻りライン12を介して静脈血を排出する。開心術の血液および術野の細片は、患者10から、開心術ポンプ18によってポンピングされる吸引デバイス16によって開心術リザーバ20に吸引される。静脈戻りライン12からの静脈血、同様に、脱泡され濾過された、開心術リザーバ20由来の開心術血液は、静脈血リザーバ22中に放出される。静脈血中に捕捉された空気は、静脈血リザーバ22の中の血液の表面に上り、パージライン24を通じて大気中に排気される。静脈血ポンプ26は、静脈血リザーバ22から血液を吸引して、それを、酸素供給器28および動脈血液フィルター29を通じてポンピングする。動脈ライン14は、酸素化され濾過された血液を、動脈ライン14に連結された動脈カニューレ(示さず)を介して、患者の動脈系へ戻す。
体外血液回路の酸素供給器の構成要素は周知である。一般的に言って、酸素供給器は、患者の肺の正常なガス交換機能を部分的にまたは完全に引き継ぐ。微小孔性の膜を使用する酸素供給器では、血液を患者から採って、膜の片側で酸素供給器を通じて循環させる。同時に、酸素化ガスは、膜の他方で酸素供給器を通過される。二酸化炭素は、血液から微小孔性の膜を横切って、酸素化ガスの通過ストリーム中に拡散する;同時に、酸素は、酸素化ガスから膜を横切って血液中に拡散する。循環する血液は、それによって二酸化炭素含量が減り、酸素が富化されて、患者に戻される。1つのポピュラーな種類の膜型人工肺(membrane oxygenator)は、中空ファイバー酸素供給器と呼ばれ、米国特許第4,239,729号明細書に概して図示されている。中空ファイバー酸素供給器は、ハウジング内に配置された、多数の(典型的には、何万の)微小孔性のまたは半透性の中空ファイバーを使用する。これらの中空ファイバーは、ハウジングの端壁でシールされ、スカート状のエンドキャップとフィットされる。エンドキャップの一方は、入り口と適合され、もう一方のエンドキャップは、出口と適合される。ハウジングの末梢壁は、端壁の一方の内側に位置する入り口、およびもう一方の端壁の内側に位置する出口を有する。酸素化ガスは、入り口を通じてデバイスに入り、中空ファイバーの管腔を通過し、出口を通ってデバイスを出る。二酸化炭素は、ファイバーの壁を通り、中空ファイバーの外面を超えて、血流から酸素化ガスのストリーム中に拡散することが理解される。同時に、中空ファイバーの管腔を通じて流れる酸素化ガスからの酸素は、ファイバーの壁を通り、ファイバーに対して血流の中へ拡散して、血液を酸素化する。
中空ファイバー酸素供給器を形成するための十分受け入れられた技術とは、例えば、米国特許第4,975,247号明細書に記載のように、内部支持コアに対してファイバーのリボンをらせん状巻くことである。ファイバーの得られた環状の「バンドル」を通じた血流は、半径方向に外側、軸方向、円周方向などのような種々の方向であってもよい。半径方向に外側への流動デザインでは、米国特許第5,462,619号明細書は、改善された巻きつけ技術であって、所望の圧力低下および最低限の凝固リスク(段階的な充填率による)を提供する技術を記載している。Medtronic,Inc.,から、商品名Affinity(登録商標)NT Oxygenatorとして入手可能な酸素供給器製品は、段階的な充填率を伴うらせん状に巻いた中空ファイバー酸素供給器の一例である。
本開示の目的のために、充填率(packing fraction)は、ファイバー(またはフィラメント)が占めるバンドルの間隔の単位容積の比を意味するものと規定される。充填率は、当該分野で公知の方法で決定され得、この方法としては、ファイバー(またはフィラメント)の間の間隔を、単位容積が公知の液体でプライムされるときの重量増加で測定する従来の方法が挙げられる。半径方向に外側に位置する特定の領域またはゾーンの充填率は、その領域またはゾーンの半径方向に内側の半径方向の境界で対応する巻きつけプロセスを停止すること、およびその段階で充填率を決定すること、次いでこの巻きつけプロセスをこの領域またはゾーンの外側の半径方向境界まで続けること、およびその段階で充填率を決定することによって決定され得る。当該分野で公知の計算によって、先の2つの値を用いてその領域またはゾーンの充填率を決定する。
動脈フィルターもまた周知であり、空気の取り扱いおよび血液濾過に適切な種々の形態をとり得る。一般的に言って、従来の動脈フィルターデバイスは、フィルターハウジング内に1つ以上のスクリーン型のフィルターを備え、これは複合して、約20〜40ミクロン以上程度の大きさの粒子(例えば、塞栓)を捕獲して除去し、および特定のサイズより大きい気体の微小塞栓を捕捉して塞栓が患者に到達しないように妨げる。これらの塞栓は、小さい動脈、細動脈および毛細管を詰まらせて、組織または臓器の小さいかまたは大きいエリアに十分な血流が流れることを妨げることによって患者に重大な害を生じ得る。公知の動脈血フィルターの例は、米国特許第5,651,765号明細書および同第5,782,791号明細書に記載される。動脈血液フィルターはまた、Medtronic,Inc.から商品名Affinity(登録商標)Arterial Filterとして入手可能である。
慣習的に、動脈フィルターデバイスは、酸素供給器デバイスの下流(または上流)の体外回路内に、配管によって液体接続される。体外血液回路の一部として別々の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの実行は十分許容されるが、なんらかの懸念が生じる。動脈フィルターは典型的には、200ml(またはそれ以上)のプライム容積を体外血液回路に加え;この追加されたプライム容積は、患者の血液希釈の増大をもたらし得るので望ましくない。評価基準として、回路を「プライム」するために体外血液回路中にポンピングされる血液および/またはプライム溶液の容積は、「プライム容積(prime volume)」と呼ばれる。典型的は、体外血液回路は、プライミングの前にCO2で最初にフラッシュされる。このプライミングは、血液導入前に外因性のCO2ガスを、体外血液回路からフラッシュする。プライム容積が大きいほど、患者の血液と混合する体外血液回路中に存在するプライム溶液の量が大きくなる。血液およびプライム溶液の混合は、血液希釈を生じ、これは不利であってかつ望ましくない。なぜなら、赤血球の相対濃度は、患者に対する有害効果を最小限にするために外科的手順の間維持されなければならないからである。従って、体外血液回路のプライム容積(従ってプライム溶液の必要な容積)を最小限にすることが所望される。
上記に照らして、従来の酸素供給器および動脈フィルター構成要素と少なくとも釣り合う、酸素化、ならびに動脈濾過特性を提供しながら、体外血液回路のプライム容積に対する全体的な影響を最小限にする体外血液回路デバイスが必要とされる。
要旨
本発明の開示のいくつかの態様は、体外回路中で血液を処理するための複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスに関する。このデバイスは、ハウジング、コアおよびファイバーバンドルを備える。このコアはハウジング内に維持され、中央の長軸を規定する。このファイバーバンドルは、ハウジング内に配置され、コアに対して連続的に巻かれた複数の微小孔性の中空ファイバーによって形成されて、複数の層を生成する。各々の層は、水平に巻かれたファイバーから構成され、ここで各々の連続層は、中央の長軸に対してすぐ前にある層の半径方向に外側である。この層は、複合して、酸素供給器領域およびデプスフィルター領域を規定する。このデプスフィルター領域は、酸素供給器領域の半径方向外側である。前記酸素供給領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔は、デプスフィルター領域層の軸に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔より大きい。体外血液回路の一部として血液を酸素化するために適切な所望の酸素化特性を提供することに加えて、ファイバーバンドルは、動脈フィルターと同様の濾過効率を示す。このファイバーバンドルは、約45ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に、92%以上、あるいは95%以上という濾過効率を有する。他の実施形態では、ファイバーバンドルは、約65ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に、94%以上、あるいは97%以上という濾過効率を有する。他の実施形態では、ファイバーバンドルは、約20ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に、55%以上、あるいは60%以上という濾過効率を有する。これらのいずれかの構成では、組み込まれた動脈フィルター能力を有する酸素供給器が提供され、これは、物理的に別々の酸素供給器および動脈フィルター構成要素を利用する従来の血液回路の配置と比較して、外側の表面積が小さくなっており、対応する体外血液回路(例えば、25ml未満程度)のプライム容積に対する影響が小さい。
本発明の開示のさらに他の態様は、静脈ライン、動脈ライン、ならびに複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスを備える体外血液回路に関する。このデバイスは、入り口側および出口側を形成する。この入り口側は、静脈ラインに対して液体接続され、これが次に患者からの血液を(例えば、ポンプを介して)受容するように配置される。反対に、出口側は、動脈ラインに対して液体接続されて、これが次に処理された血液を患者に送達するように配置される。この複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスは、上記のようにファイバーバンドルを備える。いくつかの実施形態では、この体外血液回路は、複合型のデバイスと動脈ラインとの間に追加の動脈フィルターがないことによって特徴づけられる。
本発明の開示のさらに他の態様は、体外血液回路で血液を処理するための、複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスを製造する方法に関連した。この方法は、内部コアに対して複数の中空の微小孔性のファイバーをらせん状に巻きつけて、複数の層を有するファイバーバンドルを規定することを包含し、各々の層は、水平に巻かれたファイバーから構成されており、各々の連続する層は、コアの中央の長軸に対してすぐ前にある層の半径方向に外側である。このファイバーバンドルの層は複合して、酸素供給器領域およびデプスフィルター領域を規定し、このデプスフィルター領域は、酸素供給器領域の半径方向に外側である。この酸素供給器領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔は、前記デプスフィルター領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔よりも大きい。このファイバーバンドルは、約45ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に92%以上という濾過効率を示す。最終的に、ファイバーバンドルは、ハウジング内に配置される。
図1は、別々の酸素供給器および動脈フィルターデバイスを備える先行技術の体外血液回路の模式図である; 図2Aは、本開示の原理による複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの断面図であって、使用時のように垂直に配向されたデバイスを示している。 図2Bは、本開示の原理による別の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの断面図である。 図2Cは、本発明の開示の原理による別の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの断面図である。 図2Dは、本発明の開示の原理による、熱交換器をさらに備える、別の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの断面図である。 図3Aは、図2A〜図2Dのデバイスのフィルターバンドル構成要素の透視分解図である。 図3Bは、図3Aのファイバーバンドルの酸素供給器領域の一部の単純化した大きく拡大された上面図である。 図3Cは、図3Aのファイバーバンドルの酸素供給器領域の一部の断面の大きく拡大した図である。 図4Aは、酸素供給領域に加えられたデプスフィルター領域の一部を図示する図3Aのファイバーバンドルの一部の透視の大きく拡大された図である。 図4Bは、図4Aのデプスフィルター領域の一部の断面の大きく拡大された図である。 図5は、本開示の原理による、図3Aのファイバーバンドルを形成する巻きつけ装置の単純化した側面図である。 図6Aは、図2A〜図2Dのデバイスで有用な別の実施形態のファイバーバンドルの単純化された模式図である。 図6Bは、図6Aのファイバーバンドルの一部の拡大図である。 図7は、図2A〜図2Dのデバイスのファイバーバンドルとして有用な二重横糸テープ(double weft tape)の単純化された模式図である。 図8は、図2A〜図2Dのデバイスで有用な別のファイバーバンドルの断面の大きく拡大された図である。 図9は、本開示の原理による、図2A〜図2Dのデバイスを組み込んでいる体外血液回路の模式図である。
詳細な説明
本開示の原理による、複合型の血液酸素供給器および動脈フィルターデバイス30の一実施形態を、図2Aに示す。デバイス30は、ハウジング32とファイバーバンドル33とを備え、酸素供給器領域34(大略的に述べる)および動脈デプスフィルター36領域(大略的に述べる)を形成する。種々の構成要素に対する詳細は、下に示される。しかし、一般的に言って、ファイバーバンドル33は、内部コア38に対してハウジング32内に配置され、ここで酸素供給器領域34は、デプスフィルター領域36の半径方向に内側である(コア38の長軸に対して)。血液流路は、ハウジング32によって規定され、血流を半径方向に酸素供給器領域34、次いでデプスフィルター36を通じて指し向け、ここで酸素供給器領域34は主に、供給された静脈血の酸素化を促進し、デプスフィルター領域36は主に気体状および粒子状の微小塞栓を除去する。いくつかの構造では、ある程度の酸素化がさらに、デプスフィルター領域36を横切って生じ得るか、および/またはある程度の気体状および粒子状の微小塞栓濾過が、酸素供給器領域34を横切って生じ得る。従って、デバイス30は、下記のように、体外血液回路内の挿入を受けやすく、体外回路のプライム容積に対する全体的な影響が最小限である必須の酸素化および濾過の能力を提供する。
ハウジング32は、種々の形態を想定し得、一般には、外壁50、ガスヘッダーまたはキャップ52、および底部ヘッダーまたはキャップ54を備えるかまたは規定する。外壁50は、ファイバーバンドル31を含むようにサイズ決めされ、一般的には円柱状であってもよい。ベース領域56では、任意の環状の偏心開放エリア58は、血液出口62を有する出口マニホールド60を形成するか、またはそれに対して液体接続される。他の任意の出口またはポート、例えば、サンプルまたは再循環ポート64は、マニホールド60によって提供されてもよいし、または外壁50にそっていずれかに適切に配置されてもよい。
ガスヘッダー52は、外壁50のアセンブリするように構成され、ガス入り口66を備えるかまたは規定する。同様に、底部ヘッダー54は、ガスヘッダー52に対向する外壁50に対するアセンブリのために構成され、ガス出口68を形成するかまたは備えてもよい。底部ヘッダー54はまた、デバイス30への血流を指向するための血液エントランスまたは入り口70を備えるかまたは規定する。
デバイス30は、底部ヘッダー54で、適切な熱交換器72を設けてもよいし、または担持してもよい。液体型の熱交換器72は、熱交換液体入り口74および熱交換液体出口76を備えて示され、ただし他の適切な熱交換デバイスは、デバイス30を組み込まれてもよく、例えば、電気的な加熱および冷却のデバイスが用いられてもよい。他の実施形態では、熱交換器72は省略される。例えば、図2Bは、本発明の開示の原理による別のデバイス30’を図示しており、これは、酸素供給器領域34と動脈性デプスフィルター領域36とをハウジング32’内に備える。デバイス30’は、熱交換器を備えない。逆に、図2Cは、本発明の開示の原理による別のデバイス30’’を図示しており、これは、酸素供給器領域34と動脈性デプスフィルター36とをハウジング32’’内に備えている。さらに、バンドルにされた熱交換器85が、ファイバーバンドル33とコア38との間に配置される。
図2Dは、本開示の原理による、別のデバイス30’’’を図示しており、これは、バンドルにされた熱交換器85’上に配置され、ハウジング32’’’内に配置されるファイバーバンドル33を備える。いくつかの実施形態では、ファイバーバンドル33は、約2.0インチ(+/−0.1インチ)の内径と約3.5インチ(+/−0.1インチ)の外径とを有する。
図2Aを振り返れば、上記で言及されるとおり、ファイバーバンドル33は、内部コア38について形成される。内部コア38は、一般的には円柱状の中空体であり、ファイバーバンドル31がその外面に巻きつく(そして支持する)ように構成されている。内部コア38は必要に応じて、ファイバーバンドル33を有する堅固なアセンブリを促進する種々の特徴(例えば、リブ、フランジ、陥凹領域など)を組み込んでもよい。それにもかかわらず、内部コア38は、第一末端80で血液入り口70に対して液体開口されている中央の通路78を形成する。チャンバ82は、コア38の第二端84に隣接して形成されて、1つ以上のウインドウ(示さず)によって内部コア38の外側に液体開口されており、これによって、図2Aに矢印で示されるように通路78から半径方向に外側に血液流路を決定する。
ファイバーバンドル33は、内部コア38に沿って位置する、らせん状に巻かれた、微小孔性の中空ファイバーの環状のバンドルである(一般的には、図2Aに記され、ただし、より詳細には、下の図3A〜図3Cを参照して特定される)。下に明らかであるように、巻かれた中空ファイバーは、層を形成し、これに対して酸素供給器領域34およびデプスフィルター領域36が理論的には生成される。ファイバーバンドル33の頂部末端および底部末端は、少なくとも酸素供給器領域34に沿って、およびいくつかの実施形態では、酸素供給器およびデプスフィルター領域34、36の全体にそって、ハウジング32のそれぞれ、頂部末端および底部末端で、固められた埋め込み型構成86中に包埋される。ファイバー管腔は、それぞれ、上部および下部の埋め込まれた構成86、88の外面と連絡する。ガス入り口66を介して導入される酸素化ガスは、ガスヘッダー52中へ、中空ファイバーの管腔を通じ(少なくとも酸素供給器領域34に沿う)、下部の埋め込まれた領域88で中空ファイバーの対向する末端に下り、ガス出口通路68へ流れる。
上記で本明細書に対して言及される埋め込みプロセスは、周知のファイバー埋め込みプロセスであり、ここでは埋め込み材料(例えば、ポリウレタン)は、遠心分離によって導入されて、その場で反応されることが理解されるべきである。他の適切な埋め込み材料を用いてもよい。適切なシーラントおよびガスケットは、ハウジング32中のジョイントで、例えば、頂部および底部のヘッダー52、54と外壁50との間のジョイントで用いられ得る。任意の適切な微小孔性のファイバーを、ファイバーバンドル33中で用いてもよい;例えば、適切なファイバーは、Membrana of Charlotte,North Carolinaから、商品名CELGARD(商標)X30(200〜300ミクロンの大きさの外径)として入手可能な微小孔性のポリプロピレンファイバーである。
ファイバーバンドル33は、内部コア38の中央の長軸に対して半径方向に外側に延びる。このファイバーは、第一の方向では内部コア38の第一の末端80から第二の末端84へ内部コア38にそってらせん状に位置する(例えば、巻かれた)第一の複数のファイバーと、この第一の方向に対向する第二の方向で、従って、第二の末端84から第一の末端80へ、内部コア38のまわりにらせん状に配置される第二の複数のファイバーとを備えてもよい。それにもかかわらず、いくつかの実施形態では、ファイバーバンドル33の微小孔性のファイバーは、連続的に巻かれて、領域34、36の両方を規定し、その結果、領域34、36の間の物理的または視覚的区分は、存在しない(従って、領域34、36の間の図2A〜図2Cによって具体化される視覚的相違は存在しない)。本開示のいくつかの特徴をより良好に理解するために、これによって、酸素供給器領域34およびデプスフィルター領域36が、以下の説明にあるように、お互いと物理的に別個であるとみることが補助され得る。酸素供給器領域34およびデプスフィルター領域36が、同じファイバーの連続的な巻きつけによって通常形成される実施形態では、酸素供給器領域34は、デプスフィルター領域36に対して下に記載される濾過特徴のいくつかを可能にし得る;ここでこれらの同じ構築物があり、およびデプスフィルター領域36のファイバー管腔は、ガス入り口および出口に対して液体接続され、デプスフィルター領域36は、酸素供給器領域34に対して本明細書に記載の酸素化特徴のいくつかを可能にし得る。酸素供給器領域34を生成するために内部コア38に対して微小孔性のファイバーを巻きつける種々の許容可能な方法は、米国特許第4,975,247号明細書および同第5,462,619号明細書(その両方の全体的な技術は参照によって本明細書に援用される)に記載される。例えば、米国特許第5,462,619号明細書に記載されるように、酸素供給器領域34を巻いて、酸素供給器バンドル40の内側半径から外側半径へ増大する段階的な充填率を規定してもよい。
酸素供給器領域34の充填率特性にかかわらず、酸素供給器の外面100は、図3Aに示されるように、巻きつけプロセスの間に仮定として生成される。酸素供給器外面100は、内部コア38に対向する酸素供給器領域34の末端面として規定される(説明を容易にするために、図3Aの図面からは省略したが、酸素供給器領域34に対するその位置は、一般的には示されている)。酸素供給器の外面100は一般的には環状であり、中空ファイバー102(その厚みまたは直径は、説明を容易にするために図3Aでは誇張される)の一連の軸方向にまたは長軸方向に隣接する巻きつけから構成される。上記の説明と釣り合って、中空ファイバー102の個々のものは、酸素供給器の外面100にそって、異なる巻きつけ方向に配置され得る。さらにいくつかの実施形態では、中空ファイバー102の選択されたグループ分けは、ファイバーのリボンとして同一の方向に集団として交差巻きつけされてもよい(例えば、米国特許第5,462,619号明細書に記載のように、6つの連続の中空ファイバーは、認識できるリボンとして集団として交差巻きつけされる)。そういうものとして、酸素供給器の外面100にそったファイバー102は全てではないが、正確に軸方向に配列されてもよい。例えば、図3Bは、正確に交差巻きされているファイバー102のリボン103を示しており、ここでは、各々が酸素供給器の外面100の一部を形成する、巻かれたファイバーリボン103のセグメント103a、103b、103cが露出されている。しかし、図3Cで反映されるとおり、最小ギャップ間隔104は、ファイバー102の軸的に隣接するファイバーの間で確立され、ここで最小ギャップ間隔104は、いくつかの実施形態で20〜70ミクロンの範囲であり、他の実施形態では、30〜60ミクロンの範囲であり、他の実施形態では、38ミクロンの大きさである。
図3Aを振り返れば、デプスフィルター領域36は、下記のように、酸素供給器領域34を覆って直接加えられるかまたは形成されるように構築され(例えば、酸素供給器領域34ファイバー巻きつけの連続)、酸素供給器の外面100から半径方向に外側の外延として概して特徴づけられる。具体的には、デプスフィルター領域36は、酸素供給器の外面100にまたがって配置された複数のファイバーまたはフィラメント110(大略的に述べる)を備える。上で言及されるとおり、いくつかの実施形態では、酸素供給器領域34を規定するファイバー102は連続して巻かれて、デプスフィルター領域36をさらに規定する。これを考慮して、デプスフィルターファイバー110は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのようなプラスチック樹脂からできていてもよく、微小孔性の中空ファイバーである。ファイバー110は、材料、構造、または大きさに関して同一であってもよいし、なくてもよいが、いくつかの実施形態では、フィルター領域ファイバー110の最大外径は、200〜300ミクロンの大きさである。他の実施形態では、フィルター領域ファイバー110は、約200ミクロン以下;他の実施形態では、150ミクロン以下の最大外径を有する。さらに他の実施形態では、フィルター領域のファイバー110の外径は、40〜50ミクロンの範囲である。
フィラメント領域のファイバー110の正確な構築物および/または材料にかかわらず、ファイバー110を、酸素供給器の外面100の上に配列して、図4Aに示されるように水平な交差巻きファイバーのフィルター層を規定する(図示を容易にするために酸素供給器領域34および酸素供給器の外面100を図4Aに模式的に示す)。図4Bでは、デプスフィルター領域36は、水平巻きのファイバーの少なくとも第一のフィルター層120と、必要に応じて水平巻きのファイバー第二のフィルター層122と、この第二の層122上の水平巻きのファイバーのおそらく追加のフィルター層(示さず)とを有する。この層120、122は環状であり、上記の中央の軸Cに対して配列され、ここではデプスフィルター領域ファイバー110の種々のものが、中央の軸Cにそってらせん状に延びている。いくつかの実施形態では、ファイバー110は、層120、122の各々にそって異なる方向に延びて、その結果、この層120、122の各々は、水平な交差巻きファイバーから構成される。あるいは、この層120、122の一方または両方のファイバーは、交差巻きなしで水平巻きされてもよい。図4Aおよび図4Bの構築物では、層120、122は、交差の−水平巻きとして特徴付けられてもよいし、または水平の複合巻きフィルター層120、122を計画してもよい。
最小ギャップ間隔124は、第一および第二の層120、122の各々の内のデプスフィルター領域ファイバー110の軸方向にまたは長軸方向に隣接するファイバーの間で確立される。「軸方向に隣接」および「長軸方向に隣接」という句は、本開示で用いる場合、お互いのすぐ上または下であり、中央軸Cに平行な平面で交差する中央ポイントを整列させている、2つのフィラメント(またはファイバー)を指す。従って、第一のフィルター層120に対して、軸方向にまたは長軸方向に隣接するファイバー110a、110bは、124aで特定される最小ギャップ間隔を確立する;同様に、第二のフィルター層122のファイバー110c、110dは、124bで特定された最小ギャップ間隔を確立する。本開示によって想定される特定の製造技術では、デプスフィルター領域36のいくつかの領域では、より大きいギャップが、軸方向に隣接するファイバー110の間に存在し得ることが理解される。最小ギャップ間隔124の大きさを最小限にすることによって(例えば、40ミクロン程度の大きさに)、フィルター層120、122を通る半径方向の血流は、所定の大きさの微小塞栓についての透過効率を増強した。デプスフィルター領域36は、フィルター層120、122の2つを有することが記載されたが、他の実施形態では、水平巻きファイバーの層のうち3つもしくは4つまたはそれ以上が、ファイバー110によって形成され得、ここで各々の連続層は、前の層の半径方向に外側である。それにもかかわらず、かつ図4Bに示すとおり、第一のフィルター層120は、酸素供給器の外面100上に直接形成され、その結果、第一の層120のファイバー110は、酸素供給器の外面100の酸素供給器ファイバー102と物理的に接触する(そしてそれと必要に応じて連続する)。
いくつかの実施形態では、ファイバー110は、巻きつけ操作によって酸素供給器の外面100に加えられる。ファイバー巻きつけプロセスは、図5で模式的に図示される種類の装置で簡便に行われ得、この装置は、内部コア38上に酸素供給器領域34を巻きつけるために必要に応じてまた使用され得る。一般的に言って、ファイバー巻きつけ装置は、装着部材130とガイドヘッド132とを回転することを包含する。回転性の装着部材130は、内部コア38(大略的に述べる)を、従って以前に形成された酸素供給器領域34(その外面100は、部分的に可視であって、説明を容易にするために図5に模式的に記載される)を回転的に維持する。ガイドヘッド132は、装着部材130の長軸Bに対して、図5の両矢印のラインAで図示するように相反的に移動するように配列される(すなわち、ガイド132のトラベルAのラインは、装着部材130の回転Bの軸に並行である)。
記載どおり、例えば、米国特許第4,975,247号明細書では、ガイドヘッド132は、多数のファイバーガイド(例えば、チューブ、穴、ピンなど)を維持し、それを通じて、ファイバー110はそれらが、供給容器(示さず)からガイドヘッド132に入るにつれて、挿入される。直立しているリブ、グルーブ、ガイドピン、チューブなどを用いて、ガイドヘッド132でファイバー110と間隔を空けてもよい。市販されている巻きつけ装置は、連続ファイバー102、110を包むために利用可能である。例えば、ユタ州、ソルトレーク市のEntecは、巻きつけの間の装着部材130の回転速度およびガイドヘッド132の移動速度を変化するための電子ギヤを備える巻きつけ装置を供給する。内部コア38は、回転Bの軸とこのように配列されたコア38の中央軸Cを備える、装着部材130上に装着される。次いで、ガイドヘッド132は、酸素供給器領域34の左側に(図5に見られるように)配置される。連続ファイバー110のリボン140(例えば、ファイバー110のうち6)は、ガイドヘッド132のファイバーガイドを通じて挿入される。ファイバーリボン140の先端は、その遠位の左末端に延びた酸素供給器の外面100に対して固定される。装着部材130の回転は、図5の矢印Rで示される方向で開始される。ガイドヘッド132の動きは、装着部材130の回転と同調され、装着部材130が回転するにつれて、酸素供給器領域34の軸方向に自動的に移動する。ガイドヘッド132が、装着部材130の各々の回転のために固定距離を軸方向に移動することは、当業者によって理解される。
ガイドヘッド132は、内部コア38の第一の末端80(図5の左側)から、第二の末端84(図5の右側)へ移動して、ここで減速する。減速後、ガイドヘッド132は、方向を逆転し、加速して、出発位置に移動して戻る。再度減速し、方向を逆転した後、ガイドヘッド132は、その移動サイクルを再開する。あるいは、ガイドヘッド132は、移動の終点で停止して居ついてもよい。ガイドヘッド132の逆移動および装着部材130(この上にコア38が装着された)の同時の回転は、所望の直径のデプスフィルターバンドル領域が酸素供給器領域34上に巻きつけられるまで連続され、ここでガイドヘッド132/リボン140の前後するサイクルが、上記の水平の交差巻のファイバーの層を創出する。
米国特許第4,975,247号明細書の第10カラムの第23行から第11カラムの第62行にさらに詳細に説明されるように、ガイドヘッド132の左から右の移動では、ファイバーリボン140が酸素化されたバンドル40の周りにらせん状に巻かれ、リボン140中の個々のファイバー110が、酸素供給器の外面100と接触して押し付けられる。ガイドヘッド132の引き続く第二の移動(図5では右から左)では、ファイバーリボン140は、酸素供給器領域34上にらせん状に巻き続けられる。ガイドヘッド132の第二の移動の間に押し付けられたファイバー110の一部は、前に加えられたファイバー110と特定の交差ポイントで接触する。ガイドヘッド132の第一の移動の間に押し付けられたファイバー110とのファイバー間接触があるこれらの交差ポイントを除けば、ガイドヘッド132の第二の移動の間に押し付けられたファイバー110は、酸素供給器の外面100と直接接触する。考察されている巻きつけ手順では、酸素供給器の外面100は、隣接するファイバー110の間でギャップ間隔124(図4B)以外は、カバーされる。ガイドヘッド132の後の移動で巻きつけられたリボン140のファイバーは、米国特許第4,975,247号明細書に記載されるようにガイドヘッド132の初期の移動の間に押し付けられたファイバー110と半径方向に記載されている。
デプスフィルター領域36(図3A)が、上記のように酸素供給器領域34上にファイバー110を巻きつけることによって形成される実施形態では、ガイドヘッド132の移動の動きに対する装着部材130回転速度の比は、巻きつけ操作の間に漸増的に調節されて、それによってファイバーリボン140の巻きつけ角度が調節され得る。このアプローチでは、デプスフィルター領域36の半径方向の厚みにそったファイバー110の充填率は、半径方向に漸増する充填率を提供するように影響される。あるいは、またはさらに、ファイバー110の張力は、巻きつけプロセスの間に調節され得る。具体的には、任意のローラー142を使用して、リボン140に張力を与えてもよい。ローラー142は、それに対して移動するファイバーリボン140に応答して回転してもよいし、またはその回転がリボン140の速度に適合するように駆動されてもよい。ファイバー110の張力が巻きつけの間に増大される場合、充填率の増大が半径方向に外側方向で得られる;従って、ファイバー110に対するローラー142の力は、得られた充填率を増大するように増大されてもよい。さらに別法として、同時に巻かれている2つ(またはそれ以上)のファイバーの間の間隔は、巻きつけ操作の間に、徐々にまたは連続して減少されて、例えば、米国特許第5,462,619号明細書に記載のように、半径方向に外側の方向に充填率が増大され得る。他の実施形態では、充填率は、半径方向に外側の方向で一定であってもよいし、または減少されてもよい。さらに他の実施形態では、ファイバー110は、より多くの個々のベースに巻きつけられ得る(例えば、上記の連続のリボン140技術は、使用される必要はない)。
いくつかの実施形態では、上記の巻きつけ装置を使用して、内部コアに対して酸素供給器領域34を形成する。例えば、内部コア38は最初に、回転性の装着部材130にアセンブルされ、ガイドヘッド132を使用して、内部コア38上にファイバー102のリボンを加える(図3B)。酸素供給器領域34の形成後、巻きつけプロセスを続け、ここでファイバー102は、デプスフィルター領域36のファイバー110として機能している。体外回路血液酸素化および動脈濾過操作に適切なファイバーバンドルが、増大されたバンドルの外径(例えば、従来の酸素供給器ファイバーバンドルの外径と所望の動脈濾過特性を提供する大きい外径との間の相違)に対して正常なバンドルの外径(そうでなければ従来の酸素供給器機能に利用される)を超えて酸素供給器ファイバーを巻きつけることによって形成され得るということが驚くべきことに、かつ予期せぬことに見出された。あるいは、酸素供給器領域34の形成後、ファイバー102をファイバーガイドから取り出し(例えば、ガイドヘッド132によって担持されるチューブから外し)、上記のようにフィルターファイバー110と置き換える。従って、デプスフィルター領域36は、必要に応じて、内部コアに対してファイバー102を加えた直後に、および巻きつけ装置からそのように形成された酸素供給領域34を取り外すことなく酸素供給器領域34を超えて形成され得る。
ファイバーバンドル33が、コア38上に直接巻かれていると記載されたが、他の構成もまた許容される。例えば、ファイバーバンドル33は、2つ以上のパイルを含んでいる、フィラメントマットとして、コア38(または酸素供給器領域34から形成されるか、もしくはそれから離れて設けられるデプスフィルター領域36)から形成されてもよいし、またはコア38とは離れて設けられてもよい。米国特許第4,940,617号明細書は、クロスステッチによって相互接続された並行なファイバーを有する二枚重ね(または多重)のマットを記載しており、ここではファイバーは一層で、隣接する層(ply)または層(layer)中のファイバーに対してある角度を形成する。米国特許第4,940,617号明細書はまた、このようなマットをコア上に巻きつけることによるバンドルの構築を示す。本明細書に言及される図を含む、第3カラムの第26行〜第14カラムの第67行は、このようなマットおよびバンドルの開示を含み、この教示は、参照によって本明細書に援用され、本開示のファイバー110は、米国特許第4,940,617号明細書のファイバーとして用いられ得ることが理解される。一般的に言って、かつ図6Aに示されるとおり、本開示による、ファイバーバンドル33として(デプスフィルター領域36として(図2A))有用なマット150は、挿入された横行性のファイバー156などの特別な配列によって、グループまたはパイル152、154に組み合わされたファイバー110から構成される。いくつかの構築物では、パイル152の1つについて図6Bに示されるとおり、ファイバー110のいくつかの間の間隔は、他のファイバー110の間の間隔とは異なってもよい。ファイバーのグループの間の、ファイバー末端のこの配置によって形成されるギャップ18によって、得られたマット150中のフィラメント周囲を流れる媒体のより良好な浸透が可能になる。図6Aを振り返れば、追加の横行性ファイバー154など(ファイバー110の真ん中に挿入された)は、それらがファイバー110を、お互いに対して本質的に同一の間隔で規則的に保持するように配置される。正確な構築にかかわらず、図3Aを相互参照して、マット150は、コア38(または酸素供給器領域34の外面100)に対して巻かれるかまたは包まれ、上記のような交差巻き中空ファイバーの少なくとも第一の層および第二の層を有する、ファイバーバンドル33のデプスフィルター領域36を形成する。
さらに別の許容される実施形態では、ファイバーバンドル33(または少なくともデプスフィルター領域36)は、例えば、米国特許第5,141,031号明細書(その全教示が参照によって本明細書に援用される)に記載のように、織り繊維(ファイバー)二重横糸テープ(double weft tape)として提供される。一般的に言って、図7に示されるように、複数のファイバー110を含む二重横糸テープ160は、ヘッドプレート162中に包埋される。典型的には、ファイバーの末端は、それらを硬化性の埋め込み化合物に回転させることによって包埋される。それにもかかわらず、二重横糸テープ160は、コア164(例えば、コア38(図3A))の周囲の層中に配列される種々のファイバーテープを、いくつかの実施形態では、30°以下である角度αで隣接する層のファイバー110が層を形成するように、提供する。二重横糸テープ160は、上記の二枚重ねのマット150(図6A)と類似であるが、典型的には、より狭い幅を示す。テープ160は、コア38に対して(または酸素供給器の外面100(図3A)に対して)包むかまたは巻きつけられて、上記のようにデプスフィルター領域36を形成し得る。
図4Aおよび図4Bを振り返れば、ファイバーバンドル33の正確な構築物にかかわらず、水平巻きのファイバーの第一および第二のフィルター層120、122は、デプスフィルター領域36を通じた血流の蛇行性の半径方向の流路を確立する。従って、デプスフィルター領域36は、従来の動脈フィルターに関連するスクリーンまたはメッシュ構築物とは顕著に異なる。言い換えれば、第一層120のファイバー110の間の半径方向の流路(すなわち、ギャップ間隔)は、第二の層122の流路と半径方向に配列されることはなく、これによって、デプスフィルター領域36に対する「デプス、深さ(depth)」が規定される。対照的に、スクリーンまたはメッシュフィルターでは、流路間隔は、材料の厚みを通じて半径方向に開口されるかまたは「直線状(linear)」である。ファイバー110とフィルター層の数との間の最小ギャップ間隔124は、所定の大きさの微小塞栓に対するデプスフィルター領域36の有効性を決定する2つの因子である。さらに、ファイバー110と、ファイバー110の外径と、ファイバー110の交差角度との間のギャップ間隔124は、デプスフィルター36の開口エリアの割合を決定する。例えば、充填率を変化させることによって、ファイバー110の間の最小ギャップ間隔124は、血流が露出される剪断を増大することなく、減少され得る(酸素供給器領域34のファイバー102の間の最小ギャップ間隔104(図3C)と比較して)。いくつかの実施形態では、デプスフィルター領域36またはファイバーバンドル33は全体として、当該分野で理解されるように微小塞栓、例えば、15ミクロン程度の小ささの粒子状微小塞栓および250ミクロン以下の大きさの気体状微小塞栓(すなわち、泡)を濾過、または除去するように構成される。ファイバー110が、微小孔性のガス誘導性の中空ファイバーである実施形態では、デプスフィルター領域36にまたがる圧力低下は、細孔を通じてファイバー110の管腔へ気体状微小塞栓を押し進めるのに好適な圧力の勾配をもたらす。そのようにして捕獲された気体状微小塞栓由来のガスは、ファイバーバンドル33に会合したガス出口68(図2A)を通じて大気中に、または別々のマニホールドに排気され得る。
デプスフィルター領域36は、デプスフィルター36の半径方向の厚みを横切る比較的均一なフィラメントを利用すると記載されたが、他の構造では、デプスフィルターファイバー110のバリエーションが組み込まれてもよい。例えば、図8は、簡易な形態で、本開示による、別のデプスフィルター領域36’の一部を図示する。デプスフィルター領域36’は、前の実施形態と同様であり、かつ複数の水平巻きのファイバーを備え、これは複合して2つ以上のフィルター層180を規定する。言っておきたいのは、最も内側の層180aが、最終の組立の際に、酸素供給器領域34(模式的に図示する)の外面100と物理的に直接接触して配置されるということである。1つ以上の層180中に種々の相違を組み込んで、異なる濾過特徴または特性を示す2つ(またはそれ以上)の濾過ゾーン182、184を作製する。例えば、ファイバーゾーン182のファイバー186は、中空であってもよいが、第二のゾーン184のファイバー188は、中実である(またはその逆も成り立つ);結果として、第一のゾーン182は、気体状微小塞栓をより容易に濾過するか、または除去するが、第二のゾーン184は、より能動的に粒子状微小塞栓を濾過する。他の相違、例えば、ファイバー材料、最小ギャップ間隔、充填率などは、ゾーン182、184に代替的に、または追加的に組み込まれて、所望の二重機能性の濾過をもたらし得る。
図3Aを振り返れば、特定の局面では、プスフィルター領域36の水平の交差織りされたファイバー層は、酸素供給器領域34と同様であるが、1つ以上の構造的な相違が、いくつかの実施形態では、デプスフィルター領域36と酸素供給器領域34との間に存在し得る。一般的に言って、これらの相違は、主に血流を酸素化する(そして血流から二酸化炭素を除去する)ための酸素供給器領域34の機能を促進するように独自に選択されるが、デプスフィルター領域36は主に、気体状および粒子状の微小塞栓を除去するか、または濾過する。例えば、いくつかの実施形態では、酸素供給器領域ファイバー102の軸方向に隣接するものの間の最小ギャップ間隔は、デプスフィルターファイバー110の軸方向に隣接するものの間の最小ギャップ間隔より大きい(例えば、酸素供給器バンドルファイバー102の軸方向に隣接するものの間の最小ギャップ間隔は、75〜150ミクロンの範囲であるが、デプスフィルターファイバー110の軸方向に隣接するものの間の最小ギャップ間隔は40〜75ミクロンの範囲である)。さらに他の実施形態では、デプスフィルター領域36の充填率は、酸素供給器領域34の充填率よりも高い。あるいは、またはさらに、酸素供給器領域34のファイバー102と関連する巻きの角度は、デプスフィルター領域36のフィラメント110と関連する巻きの角度とは異なる。いくつかの構造では、上記の相違のうちの2つ以上が、デプスフィルター領域36および酸素供給器領域34中に組み込まれる。あるいは、他の相違が使用されてもよい。デプスフィルターファイバー110のプラスチック樹脂は、酸素供給器領域ファイバー102のプラスチック樹脂とは異なってもよい(例えば、デプスフィルターファイバー110は、ポリエステル、ポリメチルペンテン、またはシリコーンから形成されるが、酸素供給器領域ファイバー102は、ポリプロピレンから形成される)。さらに他の実施形態では、酸素供給器領域ファイバー102の外径は、デプスフィルターフィラメント110の外径より大きい(例えば、酸素供給器領域ファイバー102は、200〜300ミクロンの範囲の平均外径を有するが、デプスフィルターファイバー110は、100〜250ミクロンの範囲の平均外径を有する)。
複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス30は、図9に示されるように、体外血液回路200中に組み込まれてもよい。一般的に言って、体外血液回路200は、通常使用される任意の体外血液回路と類似し得、一般には、静脈戻りライン12、開心術ポンプおよびリザーバ20、静脈血リザーバ22、および動脈ライン14を上記のように備える。複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス30は、静脈ライン12に対して、例えば、入り口側202を介して液体接続される。デバイス30の出口側204は、動脈ライン14に液体接続される。酸素化ガス206の供給源は、デバイス30に対して液体接続され、これによって、酸素供給器領域34(図3A)の少なくとも中空ファイバー102(図3C)に対する酸素化ガス流路が確立される。追加の構成要素が、回路200内に挿入されてもよい。しかし、本開示の実施形態によれば、デバイス30は、必須の動脈性濾過を提供し、その結果、デバイス30と動脈ライン14との間に別々のまたは追加の動脈フィルターは備えられない。次いで、従来の体外血液回路構成と比較して、全体的なプライム容積は、デバイス30の使用で減少される。従って、体外血液回路200は、簡易化される。なぜなら構成要素が少ない回路が回路200に液体接続される必要があるからである。
実施例
以下の実施例および比較の実施例はさらに、本開示の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスを記載する。本実施例は、本開示の理解を容易にする例示的な目的のために提供され、本実施例に対する開示を限定すると解釈されるべきではない。
例示的な複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイス(実施例1〜6)を、市販の酸素供給器の酸素供給器バンドルを直接覆うデプスフィルターを形成することによって構築した(ミネソタ州、ミネアポリスのMedtronic,Inc.,から市販されているAffinity(登録商標)NT Oxygenatorであって、そのファイバーは、Biolnteractions,Ltd.,UKから入手したTrillium(登録商標)Biosurfaceでコーティングされた)。組み込まれた動脈性デプスフィルターを、事前に決定された方式で酸素供給器ファイバーのらせん状または交差巻きを連続することによって形成して、軸方向に隣接するファイバーの間の指定されたギャップ間隔を含む、水平の交差巻きされたファイバーの2つ以上のフィルター層を確立した。実施例1〜6の各々についてファイバー外径、フィルター層の数、およびギャップ間隔を、下の表1に示す。
実施例1〜6の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの濾過効率は、粒子の負荷された液体を、デバイスを通して流すことによって、およびこのデバイスによって捕獲または保持される粒子の割合を決定することによって試験した。この粒子は、ラテックスマイクロスフェアであり、異なる大きさの粒子のバッチを、各々のサンプルについての試験で使用した。各々の試験に関して、デバイスに導入された粒子の数とデバイスを出る粒子の数との間の相違を記録して、濾過効率を決定するために用いた。各々の試験についての粒子サイズを、決定された濾過効率とともに、下の表1に示す。
例示的な複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの濾過効率の能力を評価するために、市販の動脈フィルターおよび市販の酸素供給器を、上記の試験に課して、その結果を記録した。具体的には、比較の実施例1および2は、Trillium(登録商標) Biosurfaceでコーティングされた市販の動脈フィルター(Affinity(登録商標)Arterial Filter(38ミクロンのフィラメントギャップ))であった。比較の実施例3および4は、Carmeda(登録商標)Biosurface(スウェーデンのCarmeda ABから入手可能)でコーティングされた市販の動脈フィルター(Affinity(登録商標)Arterial Filter)であった。比較の実施例5および6は、Carmeda(登録商標) Biosurfaceでコーティングされた、市販の酸素供給器(ミネソタ州、ミネアポリスのMedtronic,Inc.,から入手可能なAffinity(登録商標)NT Oxygenator)であった。比較の実施例7および8は、Trillium(登録商標) Biosurfaceでコーティングされた、市販の酸素供給器(Affinity(登録商標)NT Oxygenator)であった。試験結果は、下の表1に示される。
Figure 2014518686
表1
本開示による、複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの追加的な例(実施例7〜11)は、図2Dと類似の方式で、300ミクロンの中空の多孔性ファイバーの拡大されたファイバーバンドルを形成することによって構築した。実施例7〜11の拡大された直径のバンドルは、ミネソタ州、ミネアポリスのMedtronic,Inc.,から市販されている商品名Pixie(商標)Oxygenatorで入手可能な酸素供給器デバイスのファイバーバンドルを前提とした。具体的には、実施例7〜11のファイバーバンドルは、従来のPixie(商標) 酸素供給器バンドルの「大型化(upsized)」バージョンに相当した。実施例7〜11の大型化ファイバーバンドルは、正常なPixie(商標)バンドルの最小ギャップ間隔に比較して、ギャップ間隔を低下することを包含する、追加されたバンドル直径にそって充填率の増大があるように巻いた。実施例7〜11を、上記の濾過効率試験に供し、その結果を下の表2に報告する。
実施例7〜11の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスの濾過効率の能力を評価するために、市販の動脈フィルターおよび市販の酸素供給器を、上記の試験に供して、結果を記録した。具体的には、比較の実施例9および10は、Trillium(登録商標) Biosurfaceでコーティングされた市販の動脈フィルター(Affinity(登録商標)Arterial Filter(38ミクロンファイバーギャップ))であった。比較の実施例11および12は、Trillium(登録商標)Biosurfaceでコーティングされた市販の酸素供給器(ミネソタ州、ミネアポリスのMedtronic,Inc.,から入手可能なAffinity(登録商標)NT Oxygenator)であった。この試験結果は、下の表2に示す。
Figure 2014518686
表2
この試験結果によって、本開示の複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスは、別々の独立型の酸素供給器および動脈フィルターの製品と比較して、濾過効率で極めて有益であったことが明らかになる。驚くべきことに、本開示の例示的なファイバーバンドル実施形態(ここでファイバーバンドルデプスフィルター領域は、酸素供給領域の中空の微小孔性ファイバーの連続巻きつけによって形成されている)は、酸素供給器領域と比較した場合デプスフィルター領域にそった最小のギャップ間隔の減少を含み、極めて有益な濾過効率を示した。例えば、複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスで有用な本開示のファイバーバンドルは、体外血液回路酸素化機能に必要な酸素化特性を提供し、約45ミクロン(+/−5ミクロン)の粒径を有する粒子を濾過するのに92%以上、あるいは95%以上という濾過効率を示す;他の実施形態では、ファイバーバンドルは、約65ミクロン(+/−5ミクロン)の粒径を有する粒子を濾過するのに94%以上、あるいは97%以上という濾過効率を有する;さらに他の実施形態では、ファイバーバンドルは、約20ミクロン(+/−5ミクロン)の粒径を有する粒子を濾過するのに55%以上、あるいは60%以上という濾過効率を有する。
本開示は、好ましい実施形態を参照して記載してきたが、当業者は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形式上、および具体的な変化がなされ得ることを認識する。

Claims (20)

  1. 体外血液回路で血液を処理するための複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内で維持され、中央の長軸を規定しているコアと、
    前記ハウジング内に配置されたファイバーバンドルであって、前記ファイバーバンドルは、複数の層を生成するためにコアの周囲に連続的にらせん状に巻かれた複数の中空の微小孔性ファイバーによって形成され、各々の層は、水平に巻かれたファイバーから構成されており、各々の連続する層は、中央の長軸に対してすぐ前にある層の半径方向に外側であるファイバーバンドルと、を備え、
    ファイバーバンドルの層は、複合して、酸素供給器領域およびデプスフィルター領域を規定し、前記デプスフィルター領域は、前記酸素供給器領域の半径方向外側であり、
    前記酸素供給領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔は、前記デプスフィルター領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔より大きく、
    前記ファイバーバンドルは、約45ミクロンの粒径を有する粒子を濾過する場合に92%以上という濾過効率を示す、
    ことを特徴とするデバイス。
  2. 前記ファイバーバンドルの濾過効率が、約45ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に95%以上である、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記ファイバーバンドルが、約65ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に94%以上という濾過効率を示す、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記ファイバーバンドルの濾過効率が、約65ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に97%以上である、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記ファイバーバンドルが、約20ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に55%以上という濾過効率を示す、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記ファイバーバンドルの濾過効率が、約20ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に60%以上である、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記濾過効率が、前記粒子を担持し、前記デバイスを通じて分散される液体について92%以上である、請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記デプスフィルター領域の充填率が、酸素供給器領域の充填率よりも大きい、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記デプスフィルター領域の半径方向に内側の層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔が、前記デプスフィルター領域の半径方向に外側の層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔よりも大きい、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記酸素供給領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔が、75〜150ミクロンの範囲内であり、かつ前記デプスフィルター領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔が40〜75ミクロンの範囲である、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記ファイバーが、約300ミクロンの外径を有する、請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記デバイスがさらに、ファイバーバンドルとコアとの間で形成される熱交換バンドルを備える、請求項1に記載のデバイス。
  13. 前記ファイバーバンドルが、約3.5インチの外径および約2.0インチの内径を有する、請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記ハウジングが、入り口および出口を備え、かつ血流路を、前記入り口から、酸素供給器領域を通じて半径方向に、デプスフィルター領域を通じて半径方向に、前記出口へ規定する、請求項1に記載のデバイス。
  15. 前記ファイバーバンドルが、半径方向に蛇行状の血流路を確立する、請求項14に記載のデバイス。
  16. 前記酸素供給器領域が、前記ファイバーバンドルを通じて流れる静脈血から主に二酸化炭素を除去して、酸素を添加するように構成されており、前記デプスフィルター領域が、前記ファイバーバンドルを通じて流れる血液から主に微粒子およびガス状の微小塞栓を除去するように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
  17. 前記層が各々、水平な交差巻きファイバーから構成される、請求項1に記載のデバイス。
  18. 体外血液回路であって、
    患者から静脈血を受容するための静脈ラインと、
    患者へ血液を送達するための動脈ラインと、
    静脈ラインに対して液体的に接続された入り口側と、動脈ラインに対して液体的に接続された出口側とを有する、複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスとを含み、
    前記デバイスは、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に維持され、中央の長軸を規定しているコアと、
    前記ハウジング内に配置されたファイバーバンドルであって、コアの周囲に連続してらせん状に巻かれた複数の中空の微小孔性のファイバーによって形成されて複数の層を生成しており、各々の層は、水平に巻かれたファイバーから構成されており、各々の連続する層は、中央の長軸に対してすぐ前にある層の半径方向に外側であるファイバーバンドルと、を有し、
    前記ファイバーバンドルの層は複合して、酸素供給器領域およびデプスフィルター領域を規定し、前記デプスフィルター領域は、前記酸素供給器領域の半径方向に外側であり、
    前記酸素供給器領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔は、前記デプスフィルター領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔よりも大きく、
    前記ファイバーバンドルは、約45ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に92%以上という濾過効率を示す、
    ことを特徴とする体外血液回路。
  19. 前記回路が、前記デバイスと前記動脈ラインとの間に追加的な動脈フィルターがないことによって特徴づけられる、請求項18に記載の体外血液回路。
  20. 体外血液回路で血液を処理するための、複合型の酸素供給器および動脈フィルターデバイスを作製する方法であって、
    複数の層を有するファイバーバンドルを規定するために内部コアの周囲に複数の中空微小孔性ファイバーをらせん状に巻くことであって、各々の層が水平に巻かれたファイバーから構成されており、かつ各々の連続する層は、コアの中央の長軸に対してすぐ前にある層の半径方向に外側であり、
    前記ファイバーバンドルの層は複合して、酸素供給器領域およびデプスフィルター領域を規定し、前記デプスフィルター領域は、前記酸素供給器領域の半径方向に外側であり、
    前記酸素供給器領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔は、前記デプスフィルター領域層の軸方向に隣接するファイバーの間の最小ギャップ間隔よりも大きく、
    前記ファイバーバンドルは、約45ミクロンという粒径を有する粒子を濾過する場合に92%以上という濾過効率を示し、
    ハウジング内にファイバーバンドルを配置することとを備えている、
    ことを特徴とする作製方法。
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