JP2014515838A - 近視を抑制するビデオディスプレイ - Google Patents
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Abstract
第1の側面において、本発明は、(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信すること、(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定すること、(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信すること、を備え、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうちの少なくとも一方が真である、ビデオ信号生成方法を提供する。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本発明は、ビデオ信号を生成する方法、回路、および装置、ならびに非一時的コンピュータ可読媒体に関する。
錐体細胞または錐体は、色覚に関わる眼の網膜内の光受容細胞である。ヒトの眼は通常、3種類の錐体を備え、各錐体は光の波長範囲にわたる応答曲線(ほぼ正規分布)と、特定の小さな光の波長範囲にわたるピーク感度とを有する。長波長感応錐体はL錐体または赤錐体とも称され、長波長を有する光に最も強く反応する。赤錐体のピーク感度は通常、波長564〜580nm(緑がかった黄色光)である。中波長感応錐体はM錐体または緑錐体とも称され、中波長を有する光に最も強く反応する。緑錐体のピーク感度は通常、約波長534〜545nm(緑色光)である。短波長感応錐体はS錐体または青錐体とも称され、短波長を有する光に最も強く反応する。青錐体のピーク感度は通常、約波長420〜440nm(青色光)である。
近視は、眼に入る光が網膜自体ではなく網膜の前に画像焦点を生成する眼の屈折異常である。近視は口語的には近眼と呼ばれることが多い。近視はレンズの焦点距離の逆数に等しい、眼のレンズの屈折力の測定単位であるジオプトリで測定することができる。
テレビ、ビデオゲーム、およびコンピュータモニタはすべて、ディスプレイが赤錐体と緑錐体との間で不均等な刺激を招く刺激を生成するために子供の近視を進行させる。赤錐体と緑錐体との間の活性化差は成長中に異常に眼を伸張させて、画像を網膜上に明瞭に焦点を合わせることができなくさせる。陰極線管(CRT)ディスプレイなどからの人為的な赤の刺激は、緑錐体よりも赤錐体を優先的により効果的に6〜8倍活性化させる。CRT中の赤の優先はすべての現代のディスプレイタイプ(例を挙げると、液晶ディスプレイ(LCD)、液晶ディスプレイと発光ダイオード(LCD/LED)を組み合わせたディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理ディスプレイ(DLP))に適合させられており、実質上すべての電子ディスプレイが近視を起こしやすい。
第1の側面では、本発明は、(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信すること、(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定すること、(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信することを備え、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうちの少なくとも一方が真である、ビデオ信号生成方法を提供する。
第2の側面では、本発明は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なプログラム命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。プログラム命令は、任意の実施形態のステップ、または本発明の第1の側面の方法の実施形態の組合せをプロセッサに実行させる命令を含む。例えば、プログラム命令は、(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信するための命令と、(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定するための命令と、(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信するための命令とを含むことができ、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうち少なくとも一方が真である。
第3の側面では、本発明は、(a)(i)赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号と緑成分入力信号との差からなる赤−緑差分信号を出力するように構成された第1の比較器と、(b)(i)赤−緑差分信号と第2の比較器の出力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号が緑成分入力信号よりも大きいとき赤−緑スケール差分信号を出力するように構成された第2の比較器と、(c)(i)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力するように構成された第1の加算器と、(d)(i)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された第2の加算器と、を備えるビデオ信号生成回路を提供する。
第4の側面では、本発明は、(a)赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信し、赤成分入力信号の大きさと緑成分入力信号の大きさとを比較し、赤成分入力信号の大きさが少なくとも緑成分入力信号の大きさよりも大きいときに赤−緑差分信号を出力するように構成された比較器ユニットと、(b)(i)赤−緑差分信号と、(ii)緑成分入力信号と、(iii)青成分入力信号とを受信し、緑成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力し、青成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された加算ユニットと、を備えるビデオ信号生成装置を提供する。
本明細書に示す詳細は、本発明の好適な実施形態を説明するための単なる例であり、本発明の各種実施形態の原理や概念上の側面を容易に理解するうえで最も有効であると考えられるものを提示するために述べられている。それゆえ、本明細書は、本発明を基本的に理解するのに必要とされるよりも詳細に本発明の構造上の詳細を示すものではなく、説明ならびに図面および/または実施例により、本発明のいくつかの形式を実際に具体化する方法が当業者には自明となる。
本明細書では、特段明記されない限り、「1つ」は、「少なくとも1つ」、または「1つまたはそれ以上」を意味するものと解釈される。文脈上解釈される場合を除き、本明細書で使用される単数は複数を含み、複数は単数を含むものとする。
本明細書に開示されるすべての実施形態は、文脈上異なるように明瞭に示されない限り、組み合わせて使用することができる。
第1の側面では、本発明は、
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信すること、
(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定すること、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を備える出力ビデオ信号を送信すること、を備え、
(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である、ビデオ信号生成方法を提供する。
第1の側面では、本発明は、
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信すること、
(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定すること、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を備える出力ビデオ信号を送信すること、を備え、
(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である、ビデオ信号生成方法を提供する。
この方法は、標準ビデオ信号(すなわち、赤、緑、青(RGB))を利用する任意の電子ディスプレイを用いて行うことができる。例示のビデオディスプレイは、これに限定されないが、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、LCDとLED(LCD/LED)とを組み合わせたディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理ディスプレイ(DLP)などを含む。
本発明者は、赤の刺激にさらされたときの赤錐体と緑錐体との刺激レベルの差が近視を招く可能性があることを実証した。テレビ、ビデオゲーム、およびコンピュータモニタはすべて、ディスプレイが赤錐体と緑錐体との間で不均等な刺激を招く刺激を生成するために子供の近視を進行させる。赤錐体と緑錐体との間の活性化差は成長中に異常に眼を伸張させて、画像を網膜上に明瞭に焦点を合わせることができなくさせる。陰極線管(CRT)ディスプレイなどからの人為的な赤の刺激は、緑錐体よりも赤錐体を優先的により効果的に6〜8倍活性化させる。
例えば、図1(a)は、赤の蛍光刺激にさらされたときの3種類の錐体すべての同時刺激を示す。具体的に、図1(a)は、CRTモニタからの代表的なスペクトル放射によって増倍される赤、緑、および青錐体の吸収スペクトルを表す。図示されるように、図1(a)では赤錐体が比較的大きく励起されている。同様に、図1(b)は、緑の蛍光刺激にさらされたときの3種類の錐体すべての同時刺激を示す。具体的に、図1(b)も、CRTモニタからの代表的なスペクトル放射によって増倍される赤、緑、および青錐体の吸収スペクトルを表す。図示されるように、図1(b)では緑錐体が比較的大きく刺激されている。
カラーディスプレイは、赤錐体(長波長感応錐体とも呼ぶ)と緑錐体(中波長感応錐体とも呼ぶ)との間の活動差を生成することによって近視を引き起こす。眼が成長の途中である子供や青少年では、隣接する錐体間の活動差が、長さを伸張させるように眼に信号を送る。隣接する錐体間の活動差を引き起こす画像による眼の過刺激によって、眼が成長しすぎて近視となる。眼の成長量は錐体間の活動差の大きさに比例する。CRT中の赤の優先は現代のディスプレイタイプ(これに限定されないが、LCD、LCD/LED、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびDLPを含む)に適合させられており、実質上すべての電子ディスプレイが近視を起こしやすい。
よって、赤錐体と緑錐体との刺激レベル差を低減する本発明の方法を利用することで、ビデオディスプレイはより近視を抑制することができる。見る人は、赤錐体と緑錐体との刺激の差が大幅に低減される(ただし、赤錐体はまだ緑錐体を超えて刺激されている)ときでも赤を認知するため、ディスプレイは、元のディスプレイの基本色を失わずに赤の彩度を低下させるように変更することができる。
本発明の方法および近視抑制ディスプレイは、視聴体験に最小限の影響しか与えずに、標準ディスプレイと比較してディスプレイにより生成されるL錐体とM錐体との間の活動差が低減されるビデオ出力を生成する。これはディスプレイ内の赤色の彩度を低下させることによって達成される。
赤色はL錐体を大いに活動させるが、M錐体をほとんど活動させず、L錐体とM錐体との間の最大活動差を生み出す。彩度、より公式には、刺激純度は、全ての色が同じ色調を有する国際照明委員会1931色空間(ICE1931)色度図内の線に沿った色と白との差として定義される。白は定義上、3つの錐体種すべてで均等な活動を生み出す色である。彩度は付加的な色混合の観点から定義され、白を中心とする色空間内の線に沿ったスケーリングに比例する特性を有する。色が白に近づくほど、彩度が低下しており、L錐体とM錐体との活動差が小さいほど近視を引き起こしにくい。しかしながら、色空間は精神物理的に認知される色差の観点からは非線形である。ビデオディスプレイの赤色は、認知体験を穏やかにしか変更せずにディスプレイの近視生成特性を劇的に低減するように彩度を低下させることができる。どの色も補色と組み合わせることで白を生み出す。補色の量が白にするのに必要な量よりも少ない場合、彩度の低下した色になる。
特定のビデオフレームにおける特定の画素の「入力ビデオ信号」(あるいは、アナログビデオ信号の場合、等価の画素)は赤、緑、および青成分を含む。本発明の方法は、(i)赤成分の強度が緑成分の強度よりも高いと判定して、(ii)赤成分の強度と緑成分の強度との差を判定することを備える。いったん差が判定されれば、赤色の一部の彩度を低下し、元の色を、近視を起こしにくい色に置き換えた変更出力ビデオ信号が生成される。これは以下のプロセスのうちの少なくとも1つによって実行される。
(i)出力赤(R)成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減される。
(ii)出力緑(G)成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青(B)成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加される。
(ii)出力緑(G)成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青(B)成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加される。
Rの強度がGの強度よりも大きい場合は常に、彩度低下、つまり、Rの強度を低減するか、あるいはGの強度を増大させることによって近視を起こす可能性を低減することができる。しかしながら、Gの強度を増大させるだけでは色調が黄色寄りになるため、青成分と緑成分の両方の強度を高めて、色調をできる限り一定に保つことが好ましい。GとともにBの強度を増大させると、R=G=Bが最も彩度の低い色である白を生み出すために白へと向かう。よって、好適な一実施形態では、本方法は、入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で出力緑成分を増加させるとともに、入力青成分に対して上記差に基づく割合量で出力青成分を増加させることによって、赤成分の彩度を低下させることを備える。別の実施形態では、出力緑成分と出力青成分とが同じ割合量で増加される。理想的には、大半の視聴状況において、目的は色調または輝度を変化させずに画像内の赤色の彩度を低減させることである。これはGとBを均等に増加させることによって達成される。さらに別の実施形態では、出力緑成分と出力青成分とはそれぞれ異なる割合量で増加される。Gよりも多くBを、あるいはBよりも多くGを増加させると、近視を生じさせる可能性の低減を最適化し、視聴体験を最大限に活かすことができる可能性がある。
これらの各種実施形態とは別の実施形態では、出力赤成分が入力赤成分に対して変更されない。もしくは、入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で出力赤成分を低減させることができる。
上記実施形態とはさらに別の実施形態では、出力赤(R)成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されるものの、B成分とG成分は変更されない。Rを低減してR−G差を減少させることで、色が暗くなるようになり(輝度の低下)、状況によっては、近視を生じさせる可能性の低減を最適化し、視聴体験を最大限に活かすことができるかもしれない。
これらの実施形態のそれぞれで、本方法は、RがGよりも大きいときにRとGとの差の割合量で出力成分の強度を変更することを備える。R−G(RとGとの差)がゼロより小さいとき、またはゼロに等しいとき、R、G、およびBは変更されない。R−Gがゼロより大きいとき、GとBはR−Gの割合分増加される、および/またはRがR−Gの割合分低減される。任意の適切な割合は、所与のシステムや近視保護の所望のレベルにとって適切であると判定される数値を使用することができる。小さな割合(例えば、最大で25%〜45%)は、表示をより安全で視聴体験にほとんど認知上の影響を及ぼさないものとする。一方、大きな割合(例えば、46%〜80%およびそれ以上)の場合、近視を完全に抑制する表示とし得るが、表示画像のリアル感は幾分犠牲になる。
上記実施形態またはその組合せとはさらに別の実施形態では、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法において、ステップ(c)(すなわち、出力信号の変更)は、RとGとの差が所定の閾値よりも大きいときのみ実行される。一例として、この所定の閾値は、Rの30%に設定することができる。このような場合、Gは、本方法を実行するためにRの70%以下でなければならない。
第2の側面では、本発明は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なプログラム命令を記憶する非一時的および/または物理的コンピュータ可読媒体を提供し、プログラム命令は、任意の実施形態のステップまたは本発明の第1の側面の方法の実施形態の組合せをプロセッサに実行させる命令を含む。例えば、プログラム命令は、
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を備える入力ビデオ信号を受信するための命令と、
(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定するための命令と、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を備える出力ビデオ信号を送信するための命令と、を備えることができ、ここで、
(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である。
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を備える入力ビデオ信号を受信するための命令と、
(b)(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定するための命令と、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を備える出力ビデオ信号を送信するための命令と、を備えることができ、ここで、
(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である。
コンピュータ可読媒体は、標準ビデオ(すなわち、赤、緑、青(RGB))の信号を利用する任意の電子ディスプレイを用いて実行することができる。例示のビデオディスプレイは、これに限定されないが、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、LCDとLED(LCD/LED)とを組み合わせたディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理ディスプレイ(DLP)を含む。
本明細書で使用される「非一時的および/または物理的コンピュータ読取り可能媒体」という用語は、磁気ディスク、光ディスク、有機メモリ、および任意のその他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))またはCPUによって読出し可能な不揮発性(例えば、読出し専用メモリ(ROM))大容量記憶システムを含む。コンピュータ読取り可能媒体は、処理システムにのみ存在する、あるいは処理システムの近傍または遠隔に置くことのできる複数の相互接続処理システム間で分配することのできる、協働あるいは相互接続されるコンピュータ読取り可能媒体を含む。
図7は、本明細書内の少なくともいくつかの実施形態に従い構成される、演算装置のコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータプログラムを含む例示のコンピュータプログラム製品の概略的な概念部分図である。
一実施形態では、例示のコンピュータプログラム製品700は、信号担持媒体702を用いて提供される。信号担持媒体702は、1つまたはそれ以上のプロセッサによって実行されるとき、図1〜図6を参照して本明細書で説明される機能または機能の一部を提供することのできる1つまたはそれ以上のプログラミング命令704を含むことができる。いくつかの例では、信号担持媒体702は、これに限定されないが、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリなどのコンピュータ可読媒体706を包含することができる。実施例によっては、信号担持媒体702は、これに限定されないが、メモリ、読出し/書込み(R/W)CD、R/W_DVDなどのコンピュータ記録可能媒体708を包含することができる。実施例によっては、信号担持媒体702は、これに限定されないが、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)の通信媒体710を包含することができる。よって、例えば、信号担持媒体702は、無線形式の通信媒体710によって搬送することができる。
1つまたはそれ以上のプログラミング命令704は、例えば、コンピュータにより実行可能なおよび/または論理実行される命令とすることができる。いくつかの例では、図6のコンピュータシステム600などの演算装置(後述)は、コンピュータ読取り可能媒体706、コンピュータ記録可能媒体708、および/または通信媒体710のうちの1つまたはそれ以上によってコンピュータシステム600に搬送されるプログラミング命令704に応答して様々な動作、機能、または作用を提供するように構成することができる。
非一時的および/または物理的コンピュータ読取り可能媒体は、相互に遠隔配置することのできる複数のデータ記憶装置素子間で配分させることもできる。記憶された命令の一部または全部を実行する演算装置は、図6に示されるようなコンピュータシステム600のようなコンピュータシステムとすることができる。もしくは、記憶された命令の一部または全部を実行する演算装置は、サーバなどの別の演算装置とすることができる。
第3の側面では、本発明は、
(i)赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号と緑成分入力信号との差からなる赤−緑差分信号を出力するように構成された第1の比較器と、
(i)赤−緑差分信号と第2の比較器の出力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号が緑成分入力信号よりも大きいときに赤−緑スケール差分信号を出力するように構成された第2の比較器と、
(i)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力するように構成された第1の加算器と、
(i)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された第2の加算器と、を備えるビデオ信号生成回路を提供する。
(i)赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号と緑成分入力信号との差からなる赤−緑差分信号を出力するように構成された第1の比較器と、
(i)赤−緑差分信号と第2の比較器の出力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号が緑成分入力信号よりも大きいときに赤−緑スケール差分信号を出力するように構成された第2の比較器と、
(i)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)緑成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力するように構成された第1の加算器と、
(i)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)青成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された第2の加算器と、を備えるビデオ信号生成回路を提供する。
第1の加算器および第2の加算器によって受信される赤−緑差分信号は、変動する赤−緑差分信号とすることができ、本回路は、赤−緑差分信号を受信し、当該変動する赤−緑差分信号を出力するように構成された抵抗素子をさらに含むことができる。抵抗素子は、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの1つとすることができる。第1の比較器、第2の比較器、第1の加算器、および第2の加算器はそれぞれ差動増幅器とすることができる。一実施形態では、第2の比較器はフィードバック差動増幅器とすることができる。
本回路は、(i)赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号を出力するように構成された減算器をさらに含むことができる。この減算器は、差動増幅器とすることができる。
当業者に理解されるように、本回路は、第1の側面を参照して上述した機能のいずれかを含む任意の特定の所望の機能を実現するのに必要な追加のおよび/または代替の回路素子を含むことができる。例として、本回路は、追加の固定抵抗素子、可変抵抗素子、直流電源、交流電源、および/または差動増幅器を含むことができる。本発明の第3の側面は、以下で図4を参照して説明する。
第4の側面では、本発明は、
赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信し、赤成分入力信号の大きさと緑成分入力信号の大きさとを比較し、赤成分入力信号の大きさが少なくとも緑成分入力信号の大きさよりも大きいときに赤−緑差分信号を出力するように構成された比較器ユニットと、
(i)赤−緑差分信号と、(ii)緑成分入力信号と、(iii)青成分入力信号とを受信し、緑成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力し、青成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された加算ユニットと、を備えるビデオ信号生成装置を提供する。
赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信し、赤成分入力信号の大きさと緑成分入力信号の大きさとを比較し、赤成分入力信号の大きさが少なくとも緑成分入力信号の大きさよりも大きいときに赤−緑差分信号を出力するように構成された比較器ユニットと、
(i)赤−緑差分信号と、(ii)緑成分入力信号と、(iii)青成分入力信号とを受信し、緑成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力し、青成分入力信号と赤−緑差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された加算ユニットと、を備えるビデオ信号生成装置を提供する。
比較器ユニットは、本発明の第1の側面を参照して上述した比較機能により動作することができる、および/または上述の本発明の第2および第3の側面を参照して説明した回路、演算装置、またはコンピュータ読取り可能媒体の任意の適切な側面を利用して実現することができる。よって、比較器ユニットは、本発明の第3の側面を参照して上述した比較器を含むことができる。
さらに、加算ユニットは、本発明の第1の側面を参照して上述した加算機能により動作することができる、および/または上述の本発明の第2および第3の側面を参照して説明した回路、演算装置、またはコンピュータ読取り可能媒体の任意の適切な側面を利用して実現することができる。よって、加算ユニットは、本発明の第3の側面を参照して上述した加算器を含むことができる。
比較器は、赤成分入力信号の大きさが緑成分入力信号の大きさと閾値との和よりも大きいとき、赤−緑差分信号を出力することができる。加算ユニットによって受信される赤−緑差分信号は、変動する赤−緑差分信号とすることができ、本装置は、赤−緑差分信号を受信し、当該変動する赤−緑差分信号を出力するスケーリングユニットも含むことができる。スケーリングユニットは、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの少なくとも1つを含むことができる。
本装置は、ディスプレイユニット、例えば陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理(DLP)ディスプレイのうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。一実施形態では、ディスプレイ装置は、(i)赤成分入力信号と、(ii)青成分出力信号と、(iii)緑成分出力信号とのうちの少なくとも1つを受信し、(i)赤成分入力信号と、(ii)青成分出力信号と、(iii)緑成分出力信号とのうち受信された少なくとも1つを表示するように構成することができる。
別の実施形態では、本装置は、(i)赤−緑差分信号と、(ii)赤成分入力信号とを受信し、赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号を出力するように構成された減算ユニットをさらに含むことができる。一実施形態では、ディスプレイ装置は、(i)赤成分出力信号と、(ii)青成分出力信号と、(iii)緑成分出力信号とのうちの少なくとも1つを受信し、(i)赤成分出力信号と、(ii)青成分出力信号と、(iii)緑成分出力信号とのうち受信された少なくとも1つを表示するように構成することができる。本発明の第4の側面は、以下で図5を参照して説明する。
[実施例]
図8は、近視を抑制するビデオ信号を生成する例示の方法800を示すフローチャートである。ステップ802で、方法800は、入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信することを含む。ステップ804で、方法800は、(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定することを含む。ステップ806で、方法800は、出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信することを含む。ステップ806によると、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうちの少なくとも一方が真である。
図8は、近視を抑制するビデオ信号を生成する例示の方法800を示すフローチャートである。ステップ802で、方法800は、入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信することを含む。ステップ804で、方法800は、(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定することを含む。ステップ806で、方法800は、出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信することを含む。ステップ806によると、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうちの少なくとも一方が真である。
図2は、例示の方法800を実行することのできる例示の回路200の概略図である。方法800はその他の回路、装置、および/または構成要素でも実行することができる。多くのディスプレイタイプと同様、図2の例示は、赤、緑、および青の色で分離される3つの成分を有する。
方法800に戻ると、ステップ802で、方法800は、入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信することを含む。方法はそれらの3つの入力成分を分析し調節して、近視を抑制するディスプレイを作製する。ここで、「近視を抑制する」という用語は、刺激が引き起こす近視リスクを認知可能な程度低減することを指し、近視のリスクを完全になくすことに必ずしも対応しない。入力赤成分202、入力緑成分204、および入力青成分206を例示の回路200に示す。
ステップ804で、方法800は(i)入力赤成分の大きさが入力緑成分の大きさより大きいと判定して、(ii)入力赤成分の大きさと入力緑成分の大きさとの差を判定することを含む。ステップ804によると、方法はまず、赤入力チャンネルと緑入力チャンネルとの差(R−G)、すなわち、入力赤成分202と入力緑成分204との差を取る。この差は、差分素子208によって得ることができる。入力緑成分204が入力赤成分202よりも大きいとき(G>R、つまりR−G<0)、近視を引き起こすリスクがないため、出力を変化させる必要がない。同様に、入力赤成分202と緑入力成分204との間の正の差が存在するが小さいとき(つまり、刺激が、黄、グレー、黒、白、あるいは、L(赤)錐体とM(緑)錐体での活動がほぼ等しい色に近く、近視を招かない)とき、変化の必要がない。
しかしながら、入力赤成分202と入力緑成分204との間の正の差が存在し、それが大きい(またはある閾値より大きい)とき、近視を招くおそれがある。よって、本方法はRとGとの差に基づき適切にスケーリングされた差を決定することを備える。一実施形態では、これを達成するため、本方法は、可変ゲイン素子210を介して判定された差を送信して、適切にスケーリングされた差を決定する。
ステップ806で、方法800は、出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信することを含む。ステップ806によると、(i)出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減されること、(ii)出力緑成分が入力緑成分に対して上記差に基づく割合量で増加され、かつ出力青成分が入力青成分に対して上記差に基づく割合量で増加されること、のうちの少なくとも一方が真である。
したがって、回路200に示されるように、システムは、出力緑成分214と出力青成分216の両方に赤−緑差分信号212を送信する。その後、出力緑成分214と出力青成分216は、RとGとの差に比例する量で、赤−緑差分信号212によって増加される。
一実施形態では、出力赤成分218は入力赤成分と同じままである。すなわち、出力赤成分218は、入力赤成分202に対して、上記割合量で低減されない。このような構成を例示の回路200に示す。別の実施形態では、出力赤成分が入力赤成分に対して上記差に基づく割合量で低減される。一実施形態によると、赤成分は入力赤成分202から差212を減算するように構成される減算器を含むことができる。
本明細書で開示されるように、その他の実施形態は、赤成分を低減させること、緑成分と青成分を異なる量で増大させること、およびその組合せを含む。例えば、出力緑成分214は入力緑成分204に対して差212に基づく割合量で増加させることができ、出力青成分216は入力青成分206に対して差212に基づく割合量で増加させることができる。一実施形態では、出力緑成分214および出力青成分216は同じ割合量で増加される。このような実施形態では、加算器220および加算器222は同様に構成することができる。
別の実施形態では、出力緑成分214と出力青成分216はそれぞれ異なる割合量で増加される。このような実施形態では、加算器220と加算器222は、所望の異なる増加量を生成するように異なる構成とすることができる。
緑チャンネルと青チャンネル(または成分)の増加は、最終的に表示される緑成分と青成分の増加に対応し、赤色の「彩度を低下させ」(すなわち、白に近づける)、L(赤)錐体とM(緑)錐体の活動差を低下させる。典型的な赤の刺激の場合、L錐体とM錐体との間の活動差は、赤を認識させるのに必要な活動差よりもずっと大きい。すなわち、赤蛍光体によって発せられる光がある場合に緑錐体の刺激と赤錐体の刺激との間に80%の差があるが、緑錐体の刺激が赤錐体の刺激にもっと近づくように増加されるが、赤錐体の刺激にはまだ届かないとすれば、人はその刺激をまだ「赤」と認知する。したがって、見る人は赤色(または色調)の相当の退化が認識されるまで、相当量の赤の「彩度低下」を許容する。よって、近視を引き起こすL錐体とM錐体との間の差は、緑チャンネルと青チャンネルにスケール差を追加することによって、カラーディスプレイの質の大幅な認知損失なしに低減される。
図3(a)は、標準の赤、緑、青(RGB)カラーモデルディスプレイを表すモデルユニット立方体を示す。図3(a)の標準RGBモデルユニット立方体は3つの軸、すなわち、赤、緑、青上に据えられる。RGBモデルまたはディスプレイはユニット立方体内にすべての色を再現することができ、立方体内の各点が再現可能な色を表す。点の座標は、点の色を再現する際の各主軸の色の強度を表す。例えば、色の赤、緑、青は、それぞれ角にある点(1、0、0)、(0、1、0)、および(0、0、1)である。黒は(0、0、0)にあり、白は(1、1、1)にあり、グレーは3原色の均等な組合せ(例えば、(0.5、0.5、0.5)または(0.13、0.13、0.13))である。これらのグレーは、黒(原点)と白(1、1、1)点を通過するグレースケールと呼ばれる直線によって表される。すべての無彩光(黒、白、およびすべてのレベルのグレー)がこの線に沿って存在しているため、この線は「無色線」と呼ぶことができる。シアン(0、1、1)は赤がなく緑と青の組合せであり、マゼンタ(1、0、1)は緑がなく青と赤の組合せであり、黄(1、1、0)は青がなく赤と緑の組合せである。
図3(b)は、例えば図8および図2を参照して説明された方法の実行後、本発明のシステムで変更される図3(a)のモデルユニット立方体を示す。システムは、赤のみが呈示され、そのエネルギーの一部が緑チャンネルと青チャンネルの両方に転送されて色を無色線に近づけるように、標準RGBシステムを改良している(赤、緑、および青の座標はそれぞれ相対強度とみなすことができるため、赤チャンネルの強度は一定のままで青と緑の強度が増大され、立方体内の対応する点は緑軸と青軸に沿って正方向に移動する)。しかしながら、他のチャンネルに転送されるエネルギー量は赤チャンネルの分数(0と1の間)倍であるため、赤は無色ではなくピンクに見える。
図4は、本発明の回路の一実施例である例示のアナログ回路400を示す。回路400は、コンピュータやアナログカラービデオディスプレイなどのアナログビデオ出力を生成する装置間に介在させることができる。この回路は内蔵されており、予想されるように動作して、近視を抑制するディスプレイとなるようにディスプレイを調節する。アナログ回路は、図8および図2を参照して上述したアルゴリズムの側面を実現する。
概して、三角の図形は、差を追加する、ゲインを印加する、あるいは電圧を印加することのできる差動増幅器またはその他の電気比較器である。種々の比較器、加算器、および減算器について以下説明する。一実施形態では、第1の比較器、第2の比較器、第1の加算器、第2の加算器、および/または減算器のうちの1つまたはそれ以上はそれぞれ差動増幅器とすることができる。
第1の比較器408は、(i)赤成分入力信号402と緑成分入力信号404とを受信して、(ii)赤成分入力信号402と緑成分入力信号404との差からなる赤−緑差分信号416を出力するように構成される。言い換えると、第1の比較器408は、赤成分入力信号402と緑成分入力信号404との差分を取る。
第2の比較器414は(i)赤−緑差分信号416と第2の比較器414の出力信号とを受信して、(ii)赤成分入力信号402が緑成分入力信号404よりも大きいときに赤−緑スケール差分信号(出力信号418)を出力するように構成される。
一実施形態では、抵抗素子420は、赤−緑差分信号416を受信し、変動する赤−緑差分信号(抵抗素子420の出力)を出力するように構成される。抵抗素子420としては、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの1つとすることができる。抵抗素子420が可変抵抗素子であるとき、赤−緑差分信号はリアルタイムおよび/または動的に変更することができる。
赤成分入力信号402が緑成分入力信号404よりも大きい(または緑成分入力信号404と閾値の和より大きい)場合、差分信号416が緑成分入力信号404と青成分入力信号406とに加算される。したがって、第1の加算器410は、(i)緑成分入力信号404と赤−緑スケール差分信号418とを受信して、(ii)緑成分入力信号404と赤−緑スケール差分信号418との和からなる緑成分出力信号422を出力するように構成される。第2の加算器412は、(i)青成分入力信号406と赤−緑スケール差分信号418とを受信して、(ii)青成分入力信号406と赤−緑スケール差分信号418との和からなる青成分出力信号424を出力するように構成される。
図4に示す例示の回路は赤成分入力信号402を調節しないが、これは必須ではない。他の実施形態では、赤成分入力信号402も調節することができる。具体的に、回路は、(i)赤成分入力信号402と赤−緑スケール差分信号418とを受信して、(ii)赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号を出力するように構成された減算器も含むことができる。
図4は回路400の一例の概略図であるが、回路400は例示のためだけに提示されていると理解すべきであり、制限的であると解釈すべきではない。回路は、これらの基本動作を実行することのできるデジタルまたはアナログのその他の適切な構成要素(例えば、デジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなど)を用いて実現することができる、あるいはソフトウェアで実現することができる。実際、図4に示される回路の出力は、入力赤Rin、入力青Bin、入力緑Gin、および割合fに関して数学的に表すことができる。ここで、0<f<1である。
一例では、画像は、40%の緑と40%の青を追加させることによる赤画素の彩度低下に相当する0.4レベルで変更される。追加される青色光と緑色光の両方がL(赤)錐体の活動を相殺するため、M(緑)錐体の活動に対するL(赤)錐体の活動の比は約125%にまで低減される。0.4レベルでは、子供(または眼が成長中の個人)は、通常の1時間の視聴が招くのと同程度の近視を引き起こすにはビデオゲームを約4時間プレイしなければならないことになる。別の言い方をすると、青少年期の長時間のビデオゲーム使用が通常は推定−5ジオプトリの近視焦点ぼけ(中・強度近視)を招くとすれば、0.4レベルディスプレイを視聴するように子供を制限したとすると近視焦点ぼけは−1.25ジオプトリにまで低減される。0.4レベルでは、画像は違って見えるが劇的な違いではない。さらに、見る人が元画像を決して見ることがなければ、0.4レベル画像はほとんど歪んでみえない。
別の例では、画像は、60%の緑と60%の青を追加させることによる赤画素の彩度低下に相当する0.6レベルで変更される。より高い0.6のレベルでは、元画像で100%赤であった画像領域に60%の青と60%の緑が追加されている。このレベルはほぼ完全に近視を抑制すると推定される。
図6は、上述の実施形態およびその他の実施形態を実現することのできる例示の演算装置600のブロック図である。例示の演算装置600は、プロセッサ602、データ記憶装置604、および通信インタフェース606を含み、それらはすべてシステムバス、ネットワーク、またはその他の機構608によって通信可能に連結することができる。プロセッサ602は、1つまたはそれ以上の汎用プロセッサ(例えば、INTELマイクロプロセッサ)または1つまたはそれ以上の特定目的プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサなど)を備えることができる。通信インタフェース606は、おそらく内部ネットワークまたはインターネットを介して、プロセッサ602と入力または出力装置またはその他の演算装置間でデータを転送させることができる。命令および/またはデータ構造は、伝播媒体(例えば、電磁波や音波など)上の伝播信号を介して通信インタフェース606上で送信することができる。次に、データ記憶装置604は磁気、光、または有機記憶機構などの1つまたはそれ以上の記憶素子または物理的および/または非一時的コンピュータ可読媒体を備えることができ、プロセッサ602と全部または一部を一体化させることができる。データ記憶装置604はプログラム論理610を含むことができる。
プログラム論理610は、本明細書に記載の各種機能を実行するため、プロセッサ602によって実行可能な機械言語命令またはその他の種類のプログラム命令を備えることができる。例えば、プログラム論理610は、プロセッサ602によって実行可能な論理を定義して、ビデオディスプレイチャンネル入力を受信し、本発明の方法に従いそれらの入力を調節し、調節されたビデオディスプレイチャンネルを出力することができる。別の実施形態では、これらの論理機能はファームウェアまたはハードウェア、あるいはソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェアの任意の組合せによって実現できると理解すべきである。
図5は、ビデオ信号を生成する例示の装置500の機能構成要素のブロック図である。当業者には理解されるように、図5に示す機能構成要素は、各種回路、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せとして実現することができる。例示の装置500の特定の機能構成要素を追加、省略、および/または再構成することができる。具体的に、例示の装置500はディスプレイユニット512を含むように図示されているが、これは必須ではない。一実施形態では、該装置はこのようなディスプレイユニットを含む必要がない。装置によって提供される様々な出力信号は、通信可能に接続されるが、装置から遠隔に配置することができるディスプレイに提供することができる。
例示の装置500は、比較器ユニット502、加算ユニット504、およびディスプレイユニット512を含む。実施形態では、比較器ユニット502は、赤成分入力信号506Aと緑成分入力信号506Bを受信するように構成される。比較器ユニット502は、赤成分入力信号506Aの大きさと緑成分入力信号506Bの大きさとを比較するようにも構成される。さらに、比較器ユニット502は、赤成分入力信号の大きさ506Aが少なくとも緑成分入力信号506Bの大きさよりも大きいときに赤−緑差分信号508を出力するように構成される。
比較器ユニット502は、図8および図2を参照して上述した比較機能により動作することができる、および/または図4、図6、および/または図7を参照して上述した回路、演算装置、またはコンピュータ読取り可能媒体の任意の適切な側面を用いて実現することができる。したがって、比較器ユニット502は、赤成分入力信号506Aの大きさが緑成分入力信号506Bの大きさと閾値との和よりも大きいときに赤−緑差分信号508を出力することができる。特定の実施形態では、比較器ユニット502は図4を参照して上述した比較器、例えば比較器408および/または比較器414を含むことができる。
例示の装置500は、加算ユニット504も含む。一実施形態では、加算ユニット504は、(i)赤−緑差分信号508と、(ii)緑成分入力信号506Bと、(iii)青成分入力信号506Cとを受信するように構成される。加算ユニット504は、緑成分入力信号506Bと赤−緑差分信号508との和からなる緑成分出力信号510Aを出力するようにも構成される。さらに、加算ユニット504は、青成分入力信号506Cと赤−緑差分信号508との和からなる青成分出力信号510Bを出力するように構成される。
加算ユニット504は、図8および図2を参照して上述した加算機能により動作することができる、および/または図4、図6、および/または図7を参照して説明した回路、演算装置、またはコンピュータ読取り可能媒体の任意の適切な側面を利用して実現することができる。特定の実施形態では、加算ユニット504は、図4を参照して上述した加算器、例えば加算器410および/または加算器412を含むことができる。
例示の装置500は、スケーリングユニット(図示せず)も含むことができる。スケーリングユニットは、比較器ユニット502と加算ユニット504との間に配置することができる。スケーリングユニットは、赤−緑差分信号508を受信し、変動する赤−緑差分信号を出力するように構成することができる。このような場合、加算ユニット504によって受信される信号508は、変動する赤−緑差分信号とすることができる。
スケーリングユニットは、図8および図2を参照して説明したスケーリング機能により動作することができる、および/または図4、図6、および/または図7を参照して説明した回路、演算装置、またはコンピュータ読取り可能媒体の任意の適切な側面を利用して実現することができる。したがって、スケーリングユニットは、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの少なくとも1つを含むことができる。一実施形態では、スケーリングユニットは、図4を参照して説明したような抵抗素子420を含むことができる。
上述したように、例示の装置500は、ディスプレイユニット512も含むことができる。一実施形態では、ディスプレイユニット512は、(i)赤成分入力信号506Aと、(ii)青成分出力信号510Bと、(iii)緑成分出力信号510Aとのうちの少なくとも1つを受信するように構成される。ディスプレイユニット512は、(i)赤成分入力信号506Aと、(ii)青成分出力信号510Bと、(iii)緑成分出力信号510Aとのうち受信された少なくとも1つを表示するように構成される。
ディスプレイユニットは、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理(DLP)ディスプレイのうちの少なくとも1つを含むことができる。ディスプレイの他の例も存在する。
例示の装置500は、減算ユニット(図示せず)も含むことができる。この減算ユニットは、比較器ユニット502とディスプレイユニット512との間に配置することができる。減算ユニットは、(i)赤−緑差分信号508と(ii)赤成分入力信号506Aとを受信するように構成することができる。減算ユニットは、赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号(図示せず)を出力するように構成することもできる。このような場合、ディスプレイユニット512は、(i)赤成分出力信号と、(ii)青成分出力信号510Bと、(iii)緑成分出力信号510Aとのうちの少なくとも1つを受信し表示するように構成することができる。
本発明の例示の実施形態を上述した。しかしながら、当業者であれば、本発明の思想を逸脱せずに実施形態に変更および改良を加えることができると理解し得る。例えば、図示されるフローチャートは様々に変更することができる。例えば、ステップの順番は再構成することができ、ステップは並行に実行することができ、ステップは省略することができる、あるいは他のステップを加えることができる。したがって、本開示は特許請求の範囲による以外には限定されない。本発明のすべての実施形態は、文脈上明瞭に明示されない限り任意の組合せで組み合わせることができる。
Claims (30)
- ビデオ信号を生成する方法であって、
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信すること、
(b)(i)前記入力赤成分の大きさが前記入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)前記入力赤成分の大きさと前記入力緑成分の大きさとの差を判定すること、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信すること、
を備え、
(i)前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)前記出力緑成分が前記入力緑成分に対して前記差に基づく割合量で増加され、かつ前記出力青成分が前記入力青成分に対して前記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である、方法。 - 前記出力緑成分が前記入力緑成分に対して前記差に基づく割合量で増加され、前記出力青成分が前記入力青成分に対して前記差に基づく割合量で増加される、請求項1に記載の方法。
- 前記出力緑成分と前記出力青成分が同じ割合量で増加される、請求項2に記載の方法。
- 前記出力緑成分と前記出力青成分とがそれぞれ異なる割合量で増加される、請求項2に記載の方法。
- 前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記割合量で低減されない、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記差に基づく割合量で低減される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(c)の前に、前記差が所定の閾値よりも大きいと判定することをさらに備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なプログラム命令が記憶される非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラム命令が
(a)入力赤成分、入力緑成分、および入力青成分を含む入力ビデオ信号を受信するための命令と、
(b)(i)前記入力赤成分の大きさが前記入力緑成分の大きさよりも大きいと判定して、(ii)前記入力赤成分の大きさと前記入力緑成分の大きさとの差を判定するための命令と、
(c)出力赤成分、出力緑成分、および出力青成分を含む出力ビデオ信号を送信するための命令と、
を備え、
(i)前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記差に基づく割合量で低減されること、
(ii)前記出力緑成分が前記入力緑成分に対して前記差に基づく割合量で増加され、かつ前記出力青成分が前記入力青成分に対して前記差に基づく割合量で増加されること、
のうちの少なくとも一方が真である、非一時的コンピュータ可読媒体。 - 前記出力緑成分が前記入力緑成分に対して前記差に基づく割合量で増加され、前記出力青成分が前記入力青成分に対して前記差に基づく割合量で増加される、請求項8に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- 前記出力緑成分と前記出力青成分が同じ割合量で増加される、請求項9に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- 前記出力緑成分と前記出力青成分とがそれぞれ異なる割合量で増加される、請求項9に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- 前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記割合量で低減されない、請求項9〜11のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- 前記出力赤成分が前記入力赤成分に対して前記差に基づく割合量で低減される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- ステップ(c)の前に、前記差が所定の閾値よりも大きいと判定することをさらに備える請求項9〜13のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
- ビデオ信号を生成する回路であって、
第1の比較器であって、(i)赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信して、(ii)前記赤成分入力信号と前記緑成分入力信号との差からなる赤−緑差分信号を出力するように構成された第1の比較器と、
第2の比較器であって、(i)前記赤−緑差分信号と第2の比較器の出力信号とを受信して、(ii)前記赤成分入力信号の大きさが前記緑成分入力信号の大きさよりも大きいときに赤−緑スケール差分信号を出力するように構成された第2の比較器と、
第1の加算器であって、(i)前記緑成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)前記緑成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力するように構成された第1の加算器と、
第2の加算器であって、(i)青成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)前記青成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された第2の加算器と、
を備える回路。 - 前記第1の加算器と前記第2の加算器とで受信される前記赤−緑差分信号が、変動する赤−緑差分信号であり、
前記赤−緑差分信号を受信して前記変動する赤−緑差分信号を出力するように構成された抵抗素子をさらに備える請求項15に記載の回路。 - 前記抵抗素子が、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの1つである、請求項16に記載の回路。
- 前記第1の比較器、前記第2の比較器、前記第1の加算器、および前記第2の加算器がそれぞれ差動増幅器である、請求項15〜17のいずれか一項に記載の回路。
- (i)前記赤成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号とを受信して、(ii)前記赤成分入力信号と前記赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号を出力するように構成された減算器をさらに備える請求項15〜18のいずれか一項に記載の回路。
- 前記減算器が差動増幅器である、請求項19に記載の回路。
- 前記第2の比較器がフィードバック差動増幅器である、請求項15〜20のいずれか一項に記載の回路。
- ビデオ信号を生成する装置であって、
赤成分入力信号と緑成分入力信号とを受信し、前記赤成分入力信号の大きさと前記緑成分入力信号の大きさとを比較し、前記赤成分入力信号の大きさが少なくとも前記緑成分入力信号の大きさよりも大きいとき、赤−緑差分信号を出力するように構成された比較器ユニットと、
(i)前記赤−緑差分信号と、(ii)前記緑成分入力信号と、(iii)青成分入力信号とを受信し、前記緑成分入力信号と前記赤−緑差分信号との和からなる緑成分出力信号を出力し、前記青成分入力信号と前記赤−緑差分信号との和からなる青成分出力信号を出力するように構成された加算ユニットと、
を備える装置。 - 前記赤成分入力信号の大きさが前記緑成分入力信号の大きさと閾値との和よりも大きいとき、前記比較器ユニットが前記赤−緑差分信号を出力する、請求項22に記載の装置。
- 前記加算ユニットによって受信される前記赤−緑差分信号が、変動する赤−緑差分信号であり、
前記赤−緑差分信号を受信して前記変動する赤−緑差分信号を出力するように構成されたスケーリングユニットをさらに備える請求項22又は23に記載の装置。 - 前記スケーリングユニットが、固定抵抗器、可変抵抗器、加減抵抗器、可変ポテンショメータ、およびデジタルプログラマブル抵抗器のうちの少なくとも1つを備える、請求項24に記載の装置。
- (i)前記赤成分入力信号と、(ii)と前記青成分出力信号と、(iii)前記緑成分出力信号とのうちの少なくとも1つを受信し、(i)前記赤成分入力信号と、(ii)前記青成分出力信号と、(iii)前記緑成分出力信号とのうち受信された少なくとも1つを表示するように構成されたディスプレイユニットをさらに備える請求項22〜25のいずれか一項に記載の装置。
- 前記ディスプレイユニットが、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理(DLP)ディスプレイのうちの少なくとも1つを備える、請求項26に記載の装置。
- (i)前記赤−緑差分信号と、(ii)前記赤成分入力信号とを受信し、前記赤成分入力信号と赤−緑スケール差分信号との差からなる赤成分出力信号を出力するように構成された減算ユニットをさらに備える請求項22〜25のいずれか一項に記載の装置。
- (i)前記赤成分出力信号と、(ii)前記青成分出力信号と、(iii)前記緑成分出力信号とのうちの少なくとも1つを受信し、(i)前記赤成分出力信号と、(ii)前記青成分出力信号と、(iii)前記緑成分出力信号とのうち受信された少なくとも1つを表示するように構成されたディスプレイユニットをさらに備える請求項28に記載の装置。
- 前記ディスプレイユニットが、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびデジタル光処理(DLP)ディスプレイとのうちの少なくとも1つを備える、請求項29に記載の装置。
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