JP2014513754A - コーティング・プロセス用の電気接点構成 - Google Patents

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Abstract

電着可能コーティング組成物を導電性表面の上方で移動させながら、例えばペーストなどの導電性可鍛材料の層を有する導電性部材を導電性表面の部分に対して付勢することによって、ソーラ・ミラーの反射性コーティングの導電性表面に保護コーティングを塗布する。導電性表面の上方で電着可能コーティング組成物を移動させる動作としては、電着可能コーティング組成物のフロー・カーテンの中を通してソーラ・ミラーを移動させる動作、及び電着可能コーティング組成物のプールにソーラ・ミラーを沈める動作が挙げられる。導電性部材と導電性表面の間に導電性可鍛材料の層を用いることにより、コーティング・プロセス中に接触が生じる導電性表面のむらを補償し、それにより、電気接触領域の電流密度を低下させる。

Description

本発明は、米国エネルギー省によって授与された契約第DE FC36−08GO18033号(DOE SOLAR POWER)の下、政府支援により行われた。米国政府は、本発明の一部の権利を有している可能性がある。
本発明は、コーティング・プロセス用の電気接点構成に関し、さらに詳細には、エレクトロコーティング(電着塗装)プロセスのフロー・カーテンと組み合わせて用いられる電気接点構成、及びその構成を用いる方法に関する。
一般に、ソーラ・ミラーは、ガラス基板などの透明基板、及びそのガラス基板の太陽と反対側の表面上に設けられた、例えば金属箔などの日光反射性コーティング或いは1枚又は複数枚の日光反射膜を有するコーティングを含む。コーティングは、例えば引っ掻きや衝撃摩耗などの機械的損傷並びに/或いは例えば雨及び環境中の化学物質によって引き起こされる酸化及び/又は腐食などの化学的浸食から反射性コーティングを保護するために、反射性コーティングの上方に塗布される。反射性コーティングの上方に保護コーティングを塗布するために使用することができる様々な技術がある。本明細書に関連する1つのコーティング技術は、電着塗装プロセスである。電着塗装プロセスの1実施例では、電着可能コーティング組成物の入っているタンク内に、電極を配置する。コーティング対象のソーラ・ミラーを、電源の第1の端子に接続し、電着可能コーティング組成物中の電極を、電源の第2の端子に接続する。
上記のように構成すると、電極とソーラ・ミラーに電流を流したときに、電着塗装プロセスを電気回路としてみることができる。この電気回路において、電着可能コーティング組成物は、陽電荷又は陰電荷を有し、コーティング対象である反射性コーティングの導電性表面は、電着可能コーティング組成物の電荷とは反対の電荷を有する。すなわち、基板の導電性表面及び導電性液体は、それぞれアニオン性又はカチオン性となることができる。電着塗装プロセス中に、例えば直流整流器などの電源によって完全な電気回路が確立され、それにより、ソーラ・ミラーの反射性コーティングの反対電荷に帯電した表面上にコーティング組成物を堆積させることができる。
米国特許出願第12/813537号 米国特許出願第12/911189号 米国特許出願第12/330580号(米国特許出願公開第U.S.2009/0233071A1号) 米国特許第6916542号 米国特許第4793867号 米国特許第5588989号 米国特許出願第12/709091号 米国特許出願第12/709045号
上述の電着塗装フロー・カーテン・プロセスは一応満足できるものではあるが、制限もある。具体的には、現在利用することができる接点デバイスは、コーティング対象のソーラ・ミラーの様々な輪郭に対応していない。その結果として、デバイスの接触表面とソーラ・ミラーの輪郭形成された表面の間の面接触が不完全である。このように面接触が不完全であることにより、電流密度が上昇し、これによりアーク放電が発生する。アーク放電は、ソーラ・ミラーの反射性コーティングに対して、例えば溶融などの損傷を与える可能性があることが分かっている。ソーラ・ミラーの表面の輪郭に関わらず完全な面接触を実現する電気接点デバイスが提供されれば有利であることは、当業者なら理解することができるであろう。
本発明は、物品の導電性輪郭形成表面の上方に電着塗装を塗布するコーティング装置に関する。この装置は、特に、前記物品の前記導電性輪郭形成表面の上方に導電性を有する電着可能コーティング組成物を塗布する構成と、互いに向かって付勢された1対のジョー部材を特に含む導電性接点デバイスとを含み、前記ジョー部材の少なくとも一方は、特に、導電性可鍛材料を含む。
物品の導電性輪郭形成表面の上方に電着塗装を塗布する方法は、特に、前記導電性輪郭形成表面の上方に導電性を有する電着可能コーティング組成物を移動させるステップと、1対のジョー部材を設けるステップと、前記1対のジョー部材のうちの第1のジョー部材の表面上に導電性可鍛材料の層を形成するステップと、前記物品の前記導電性表面に対して前記第1のジョー部材を付勢して、前記層を前記物品の前記導電性表面に付勢するステップと、前記導電性表面の上方に前記電着可能コーティング組成物を移動させて電流経路を確立するステップであり、前記電流経路が、前記電着可能コーティング組成物、前記基板の前記導電性表面、前記層及び前記1対のジョー部材のうちの前記第1のジョー部材を含むステップと、前記電流経路に沿って電流を流して、前記電着可能コーティング組成物と接触している前記導電性表面上に前記コーティングを堆積させるステップとを含む。
本発明の教示によって塗布された保護膜を有する放物線形ソーラ・ミラーを示す等角投影図である。 図1の線2−2に沿ってとった図である。 本発明によって塗布された保護膜を有する平板ソーラ・ミラーを示す等角投影図である。 本発明の教示によって塗布された保護膜を有するトラフ形ソーラ・ミラーを示す等角投影図である。 平板ソーラ・ミラーの一部に取り付けられた本発明の導電性接点構成の非限定的な実施例を示す等角投影図である。 本発明の実施において使用することができる電気系を示す概略図である。 本発明の教示によってソーラ・ミラーの一部に取り付けられた本発明の導電性接点構成の別の非限定的な実施例を示す側面図である。 分かりやすくするために一部分を切り欠いた、図7の導電性接点構成の接点部材を示す図である。 本発明の特徴を組み込んだ、コーティング・ステーションを有するコンベヤを示す側面図である。 分かりやすくするためにコーティング・ステーションを省略したコンベヤを示す平面図である。 本発明の教示に従って成形ソーラ・ミラーの反射性コーティングの上方に保護膜を塗布するコーティング・フロー・カーテンを形成するために本発明の実施に際して使用される導管を示す側面図である。 本発明の教示に従って平板ソーラ・ミラーの反射性コーティングの上方に保護膜を塗布するコーティング・フロー・カーテンを形成するために本発明の実施に際して使用される導管を示す等角投影図である。 放物線形ソーラ・ミラーをコーティングするために本発明の実施に際して使用されるセグメント式導管の特徴を示す図である(シート8)。 放物線形ソーラ・ミラーをコーティングするために本発明の実施に際して使用されるセグメント式導管の特徴を示す図である(シート8)。 放物線形ソーラ・ミラーをコーティングするために本発明の実施に際して使用されるセグメント式導管の特徴を示す図である(シート6)。 本発明の教示に従ってソーラ・ミラーをコーティングする電着塗装構成を示す側面図である。
値、範囲、量又はパーセンテージを表す数字など、本明細書で使用する全ての数字は、特に指定がない限り、その数字の前に「約」という言葉が明記されていなくても、「約」という言葉が記されているものとして読むものとする。いかなる数値範囲について言及しているときにも、その範囲は、その範囲の最小値と最大値の間のあらゆる数及び/又は分数を含むものとして理解されたい。例えば、「1から10」という範囲は、ここに述べる最小の値である1とここに述べる最大の値である10の間(1及び10を含む)の全ての小範囲、すなわち最小値が1以上であり最大値が10以下である全ての小範囲を含むものとする。本明細書で用いる「数」という用語は、1又は1を超える整数を意味している。また、本明細書で用いる「の上方を移動する」、「の上方に塗布される」、「の上方に堆積される」という用語は、その上を移動し、その上に塗布され、またその上に堆積されるが、必ずしもそれと面接触しているとは限らないという意味である。例えば、ある表面、物品、膜又は構成要素が、別の表面、別の物品、別の膜又は物品の別の構成要素の「上方を移動する」、「上方に塗布される」、「上方に堆積される」のように言うとき、それは、それらの物品の表面間、又は物品又は装置の構成要素間に物体が存在しないとは限らないという意味である。
本発明の非限定的な実施例について説明する前に、本発明はその他の実施例を有することができるものであり、そのため、本発明の適用が、本明細書に示して説明するこれらの具体的な非限定的な実施例の詳細に限定されるわけではないことを理解されたい。さらに、本明細書において本発明を説明するために用いる用語は、説明のためのものであり、限定的な意味を持つものではない。さらに、特に指定しない限り、以下の説明において、同じ参照番号は同じ要素を指している。
本発明の非限定的な実施例の実施に際しては、ハイブリッド電着塗装フロー・カーテン・プロセスで本発明の導電性接点構成を使用して、ソーラ・ミラーの反射性コーティングの導電性表面の上方に、例えば有機保護コーティング(ただしこれに限定されない)などの電着可能コーティング組成物を堆積させる。本発明のハイブリッド電着塗装カーテン・プロセスの非限定的な1実施例では、電着可能コーティング組成物の液体カーテンを導電性表面に向けて送り、本発明の導電性接点構成の非限定的な1実施例をその導電性表面に取り付けることによって、ソーラ・ミラーの反射性コーティングの導電性表面をコーティングする。例えばDC500ボルト整流器などの直流電源を、液体カーテン及び接点構成に接続して、例えば保護コーティングなどのコーティングを反射性コーティングの導電性表面上に塗布する電気回路を形成する。
次に、電着可能コーティング組成物について、簡単に説明する。電着可能コーティング組成物についてのさらに詳細な説明は、参照によりその全体を本明細書に組み込む、2010年6月11日出願のGary R.Orosz等による「METHOD FOR DEPOSITING AN ELECTRODEPOSITABLE COATING COMPOSITION ONTO A SUBSTRATE USING A PLURALITY OF LIQUID STREAMS」と題する米国特許出願第12/813537号、及び2010年10月25日出願のBenjamin Kabagambe等による「ELECTROCURTAIN COATING PROCESS FOR SOLAR MIRRORS」と題する米国特許出願第12/911189号に記載されている。
本明細書で使用する「硬化」という用語は、コーティングの架橋性構成要素が少なくとも部分的に架橋するプロセスを指す。一部の実施例では、架橋性構成要素の架橋密度(すなわち架橋の程度)は、例えば35%から85%など、また場合によっては50%から85%など、完全架橋の5%から100%の範囲である。当業者なら、窒素中でPolymer Laboratories社製のMK III DMTA分析器を用いて行う動的機械熱分析(DMTA)など様々な方法で、架橋の存在及び程度、すなわち架橋密度を決定することができることを理解するであろう。
本明細書で任意のモノマーについて言及するとき、それは、一般的に、別のモノマー又はポリマーなど別の重合可能な構成要素と重合することができるモノマーを指している。特に指定が無ければ、複数のモノマー構成要素が互いに反応して化合物になったら、その化合物は、それらのモノマー構成要素の残渣を含んでいることを理解されたい。
本発明の非限定的な1実施例では、電着可能コーティング組成物は、膜形成ポリマー、及び膜形成ポリマーと反応することができる硬化剤を含む。「水分散性」である膜形成ポリマーである限り、様々な膜形成ポリマーを使用することができる。本明細書で使用する「水分散性」という用語は、材料が、水に可溶化、分散及び/又は乳化されるようになっていることを意味する。本発明で使用するのに適した膜形成ポリマーの例としては、ポリエポキシド、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル又はそれらの組合せから誘導される樹脂又はポリマーが挙げられる(ただしこれらに限定されない)。一部の実施例では、膜形成ポリマーは、官能基を含むこともできる。本明細書で使用する「官能基」又は「反応性官能基」という用語は、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバメート、エポキシ、イソシアネート、アセトアセテート、アミン塩、メルカプタン、又はそれらの組合せを意味する。上述の膜形成ポリマーも、本質的にはイオンである。具体的には、膜形成ポリマーは、カチオン性又はアニオン性とすることができる。したがって、いくつかの実施例では、膜形成ポリマーは、一般に、膜形成ポリマーをカソードに電着させることができるようにする酸を用いて膜形成ポリマーの官能基を中和することによって調製されるカチオン塩基を含むことができる。例えば、いくつかの実施例では、最初にポリマーを含むポリエポキシドを、上述のようなアミン、1、5、7−トリアザビシクロ[5.5.0]デカ−5−エン(TBD)、硫化物、又はそれらの組合せと反応させ、その後そのポリマーを酸と反応させることによって、膜形成カチオン性ポリマーを誘導することができる。エポキシ官能性ポリマーと反応するために使用される化合物に応じて、酸は、ポリマーがアミン、TBD及び/又は硫化物と反応した後でポリマーに加えてもよいし、或いは、これらの化合物と組み合わせてポリマーに加えてもよい。一部の実施例では、「イオン化合物」という用語は、上述のイオン性膜形成ポリマーを指す。
本発明の好ましい実施においては、電着可能コーティング組成物は、ソーラ・ミラーの反応性コーティングの導電性表面に、フロー・カーテンとして塗布されるが、本発明は、これに限定されるわけではなく、本発明を実施して電着可能コーティング組成物を塗布する際には、当技術分野で既知のどのような液体塗布技術を使用してもよい。例えば、本発明の非限定的な1実施例では、様々な液体材料を導電性表面に噴霧して塗布することができる。また、本発明の別の非限定的な実施例では、例えばソーラ・ミラーなどのコーティング対象の物品と、電着可能コーティング組成物のカーテンとを、互いに対して相対的に移動させて、ソーラ・ミラーの導電性表面の上方に液体を流すことができる。さらに、本発明の別の非限定的な実施例では、電着可能コーティング組成物の浴槽にソーラ・ミラーを浸漬し、さらに別の本発明の実施例では、電源に電気的に接続された導電性表面を有するローラを用いて、電着可能コーティング組成物を塗布する。
本発明のいくつかの実施例では、電着可能コーティング組成物が、反射性コーティング上に堆積させた後で、実質的に、又は完全に硬化するように、電着可能コーティング組成物を硬化させる設備をプロセス中に位置決めすることができる。例えば、一部の実施例では、反射性コーティングの一部分の上方に塗布した電着可能コーティング組成物をUVランプで露光し、その後、反射性コーティングの残りの部分に塗布した電着可能コーティング組成物をUVランプで露光する。他の実施例では、反射性コーティングのほぼ全体を覆う電着可能コーティング組成物を、UVランプで露光する。本発明の上述の実施例では、電着可能コーティング組成物を硬化させるためにUVランプを使用するものとして説明したが、電着可能コーティング組成物の個々の化学的性質によっては、その他の方法を使用してコーティング組成物を硬化させてもよい。例えば、加熱/熱エネルギー、赤外線、誘導加熱、電子ビーム、及び/或いは電離放射線又は化学線(ただしこれらに限定されない)を使用して、電着可能コーティング組成物を硬化させることもできる。一部の実施例では、硬化動作は、雰囲気温度で実行することができる。他の実施例では、硬化動作は、260℃以下の温度で実行することができる。一部の実施例では、硬化動作は、260℃未満の値を任意に組み合わせた範囲内の温度で実行することができる。例えば、硬化動作は、120℃〜150℃の範囲の温度で実行することができる。ただし、硬化のメカニズムを活性化するために必要であれば、これより低い温度を使用することもできるし、これより高い温度を使用することもできることに留意されたい。
次に、接点デバイスを用いてコーティングすることができるソーラ・ミラーの非限定的な実施例、及び本発明のコーティング・プロセスについて述べる。本発明が、このソーラ・ミラーの形状に限定されず、また、当技術分野で既知のソーラ・ミラーのいかなる形状にも限定されず、例えば放物線形ソーラ・ミラー、平板ミラー及びトラフ・ミラーなど(ただしこれらに限定されない)を本発明の実施に当たって使用することができることを理解されたい。図1に示すのは、例えば太陽(図示せず)に向いた第1の表面24と反対表面又は第2の表面26とを有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラス(ただしこれは本発明に限定されない)など、透明基板22を有する放物線形ソーラ・ミラー20の非限定的な実施例である。ソーラ・ミラー20が放物線形ソーラ・ミラーである場合には、第1の表面24は凹面であり、第2の表面26は凸面である。基板22の第2の表面26(図2に明示されている)には、反射性のコーティング、層又はフィルム28が塗布され、日光を焦点又は焦点領域に反射する。日光反射性コーティング28は、通常は、太陽エネルギーの反射を増大させながら透過損失を低減するために、不透明な膜である。さらに、反射性コーティング28は、太陽エネルギーの反射率を高めるために、例えば銀、アルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼又は金など(ただしこれらに限定されない)の金属の層又は膜を含むので、通常は導電性である。反射性コーティング28は、例えば金属箔の凸面26への接着、無電解コーティング、ローラ塗り又は刷毛塗り、化学蒸着、或いはマグネトロン・スパッタリング真空蒸着(MSVD)など(ただしこれらに限定されない)、通常行われるいかなる方法で基板22の表面26に塗布してもよい。
ここで述べている本発明の非限定的な実施例では、反射性コーティング28は、1枚又は複数枚の金属膜及び1枚又は複数枚の誘電体膜を含む複数枚の膜を含む、MSVDコーティングであった。図2を参照すると、反射性膜28は、ガラス基板22の表面26の上方又は上の二酸化チタン膜29と、二酸化チタン膜29の上方又は上の銀膜又は銀層30と、銀膜30の上方又は上のニッケル含有膜又はニッケル含有層31と、ニッケル含有膜31の上方又は上の二酸化チタン膜又は二酸化チタン層32と、二酸化チタン膜32の上方又は上のスズ酸亜鉛膜又はスズ酸亜鉛層33と、スズ酸亜鉛膜33の上方又は上の永久保護オーバコート(PPO)膜又は永久保護オーバコート層34とを含む。本発明の実施に際して使用される反射性コーティング28の各膜及び本発明の実施に際して使用することができる追加のコーティングについての説明は、参照によりその全体を本明細書に組み込む、現在は米国特許出願公開第U.S.2009/0233071A1号となっている「REFLECTIVE COATING」と題する2008年12月9日出願の米国特許出願第12/330580号に見ることができる。
PPO膜34は、その下にある膜29〜33を、例えばガラス基板22の形成及び成形中の引っ掻き及び衝撃摩耗などの機械的損傷、並びにコーティングした基板の保管中の化学的浸食から保護する。本発明の実施に際して使用した(ただし本発明に限定されない)PPO膜34は、参照によりその全体を本明細書に組み込む米国特許第6916542号に開示されているタイプのものである。
また、本発明のいくつかの実施例では、反射性コーティング28が、異なる金属の膜を含むことができることも理解されたい。本発明に限定されることではないが、反射性コーティング28の異なる金属間のガルバニック作用を防止するために、反射性コーティング28上又は上方に、犠牲金属膜35を設けることができる。例えば亜鉛、アルミニウム、スズ、及び鉄など(ただしこれらに限定されない)、当技術分野で犠牲金属として使用され、且つ/又は知られているいかなる金属でも、本発明の実施に際して使用することができる。導電性膜35は、例えば電着可能コーティングの堆積、ローラ塗り又は刷毛塗り、化学蒸着或いはマグネトロン・スパッタリング真空蒸着(MSVD)など、通常行われるいかなる方法で塗布してもよい。本発明の好ましい実施では、PPO膜34の上方又は上に、亜鉛膜35を形成する。例えば本発明の実施に際して使用することができる亜鉛含有プライマ膜又は亜鉛含有プライマ層など、プライマ膜又はプライマ層に関するさらに詳細な説明は、参照により本明細書に組み込む米国特許第4793867号及び第5588989号に記載されている。
本発明の教示によれば、反射性コーティング28の上又は上方、或いは亜鉛プライマ膜34の上又は上方に、保護電着塗装層又は保護電着塗装膜36を形成する。以下の説明では、「導電性表面」という用語は、保護コーティング36が塗布される、参照番号38で示される表面を指すものとして使用する。本発明の実施では、図2に示すように、導電性表面38は、例えばソーラ・ミラー20の基板22の凸面26に対して反対向きのPPO膜34の表面など、反射性コーティング28の外側表面としてもよいし、或いは、亜鉛膜35の外側表面、すなわちソーラ・ミラー20の基板22の凸面26に対して反対向きの亜鉛プライマ膜35の表面としてもよい。さらに詳細には、本発明に限定されることではないが、ガルバニック作用が問題点として予想されない場合には、亜鉛膜35を省略し、導電性表面38は、基板22の凸面26から最も遠いPPO膜34の表面となる。一方、ガルバニック作用が問題点として予想される場合には、例えば亜鉛膜などの膜35が存在し、導電性表面38は、基板22の凸面26から最も遠い亜鉛膜35の表面となる。
本発明は、ソーラ・ミラー20のガラス基板22を成形して反射性膜28でコーティングする方法に限定されず、本発明の実施に際しては当技術分野で既知のいかなる方法でも使用することができることを理解されたい。本発明の非限定的な1実施例では、反射性コーティング28を有する正方形の平板ガラス基板を成形することによって、放物線形ソーラ・ミラー20を作成する。成形したガラス基板の周囲の各部を除去して、4つの曲線辺40A〜40Dと、複数のソーラ・ミラー20を1つのアレイとして横に並べて配置するための4つの直線辺42A〜42Dとを形成する。ソーラ・ミラー20を作成するプロセスに関するさらに詳細な説明については、2010年2月19日出願のJames P.Thielによる「A SOLAR REFLECTING MIRROR AND METHOD OF MAKING SAME」と題する米国特許出願第12/709091号、及び2010年2月19日出願のAbhinav Bhandari等による「SOLAR REFLECTING MIRROR HAVING A PROTECTIVE COATING AND METHOD OF MAKING SAME」と題する米国特許出願第12/709045号を参照されたい。これらの特許出願は、参照によりその全体を本明細書に組み込む。
引き続き図1を参照すると、射線46で表される平行な太陽エネルギー線は、成形ガラス基板22の凹面24に入射する。図1では、分かりやすく簡潔にするために、凹面24に入射する無数の平行な太陽エネルギー線ではなく、2本の独立した射線46として、太陽エネルギー線を示してある。射線46の一部分47は、ミラー20の凹面24で2次ミラー48に反射され、射線46の一部分(図示せず)は、凹面24を凸面26まで通過する。ガラス体内の内部反射光線に関する詳細な説明については、上述の米国特許出願第12/709045号を参照されたい。
図1に示す本発明の非限定的な実施例では、射線47は、成形ミラー20の焦点又は焦点領域に位置決めされた2次ミラー48に入射する。射線47は、2次ミラー48に入射し、2次ミラー48からエネルギー変換器56に反射される。2次ミラー48は、平板ミラーであっても曲面を有するミラーであってもよい点を除けば、ミラー20と同様である。本発明の別の実施例では、エネルギー変換器56を、成形ミラー20の焦点又は焦点領域に位置決めして、2次ミラー48を省略する。本発明は、エネルギー変換器56に限定されず、変換器56は、太陽エネルギーを受けてその太陽エネルギーを電気エネルギー又は熱エネルギーに変換するために当技術分野で使用される変換器であればどのようなタイプの変換器であってもよいことは、理解されるであろう。
図3を参照すると、本発明の実施に際して使用することができる平板ソーラ・ミラー57の非限定的な実施例が示してある。平板ミラー57は、特に、例えば1対の平行な平板大表面59及び60を有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラス基板58などの透明基板58を含む。反射性コーティング28は、これらの大表面のうちの一方、例えばガラス基板58の大表面60の上にある。本発明の教示によれば、例えば基板58の大表面60から最も遠い亜鉛膜35の表面などの導電性表面38に保護コーティング36を施す。
図4を参照すると、本発明の実施に際して使用することができるトラフ・ミラー62の別の非限定的な実施例が示してある。トラフ・ミラー62は、特に、例えば図4に示すようにC字形断面を有する、対向する細長い辺64及び65と、凹面67と凸面68とを有するソーダ石灰ケイ酸塩ガラス基板63などの、トラフ形透明基板63を含む。反射性コーティング28は凸面68の上方にあり、凹面67は、基板63の長手方向軸又はトラフ・ソーラ・ミラー62の凹面67の焦点領域においてエネルギー変換器56に向けて、図1を参照して上述したように日光46(図4では1本の射線のみをファントムで示す)を反射するように成形される。
放物線形ソーラ・ミラー20の表面24、平板ソーラ・ミラー57の表面59、及びトラフ・ソーラ・ミラー62の凹面67がコーティングされていない表面であり、摂氏593度(華氏1100度)未満のガラスが非導電性であることは、当業者なら理解するであろう。表面24、59及び67に導電性コーティングを施す場合には、表面24、59及び67は、任意の好都合な方法で、それぞれソーラ・ミラー20、57及び62の表面26、60及び68から電気的に絶縁される。この電気的絶縁は、例えば、この説明に限定されることではないが、表面24、59及び67を絶縁性テープで被覆する、又は電着可能コーティング組成物を導電性表面38に制限した状態に維持することによって行う。
本発明の非限定的な1実施例では、保護コーティング36は、以下の方法で、平板ソーラ・ミラー57(図3参照)の亜鉛膜35の導電性表面38に塗布した。例えばACCO Office Products社製の図5に示すタイプのようなバインダ・クリップ72を、ミラー57に接続した。さらに詳細には、クリップ72のレグ74をガラス基板58の表面59に掛け、クリップ72のレグ76を反射性コーティング28上の亜鉛膜35の導電性表面38に掛けた。バインダ・クリップ72の中央レグ78は、配線84Aによって500直流整流器82(図6参照)の負極80に接続した。電着可能コーティング組成物であるカチオン性アクリル・エレクトロコーティング塗料112POWERCRON(登録商標)935(米国ペンシルバニア州ピッツバーグのPPG Industries社製)のフロー・カーテン(以下で詳述するフロー・カーテン)を、整流器82の正端子86に接続した。カチオン性アクリル・エレクトロコーティング塗料112POWERCRON(登録商標)935とバインダ・クリップは互いに離間しており、接触していないので、整流器82の電流は、導電性表面38を流れる。
この電気系(電着可能コーティング組成物のフロー・カーテンと、バインダ・クリップ72と、フロー・カーテンとバインダ・クリップの間の導電性表面の一部分とを含む電気系)に電圧を印加して、電着可能コーティング組成物を流す導電性表面35に保護コーティング36(図5には図示せず。図2参照)を施した。導電性表面及びバインダ・クリップ70の上方に電着可能コーティング組成物を流しながら、このフロー・カーテンの中を、ソーラ・ミラーをソーラ・ミラーの反対側端部まで移動させた。コーティング・プロセス中にはアーク放電が観察され、バインダ・クリップ72をミラー57から除去した後で、クリップ72のレグ76と接触していた導電性表面38が溶融していたことが観察された。
導電性表面38の、バインダ・クリップ72のレグ76の下の領域は、バインダ・クリップ72のレグ76を保護膜35に当て、未コーティング領域の上方に電着可能コーティング組成物を流すことによってコーティングした。
アーク放電及びバインダ・クリップ72のレグ76の下の導電性表面38の溶融は、バインダ・クリップ72のレグ76の縁部88が円形表面を有し、また欠けた部分90を有しており、これにより導電性表面38にかかる電流の密度が増大した結果と推測される。
本発明の第2の非限定的な実施例は、MG Chemicals社製の846−80Gのような導電性炭素を有する可鍛材料又はペースト(図5にファントムで示す)の層92を、導電性表面38とバインダ・クリップ72のレグ76の間に形成して、領域90を層92で充填することによって実施した。上記のコーティング・プロセスを繰り返した。アーク放電は観察されず、バインダ・クリップを除去したときにも、層92の下の導電性表面35は溶融しておらず、例えば、導電性表面は汚れのない外観であった。接触面積を増加させると電流密度が低下すること、及びババインダ・クリップ72のレグ76の接触面積を増加させると、層92が不要になることが分かった。この方法は、平行な平板表面を有するソーラ・ミラーでは許容できるが、例えば放物線形ソーラ・ミラーなど、平行でない曲面を有するソーラ・ミラーでは許容できない。もう1つの考慮要因は、亜鉛膜35及び反射性コーティング28のコーティング厚さの変動である。さらに別の要因は、例えば放物線形ソーラ・ミラー20のガラス基板22の凸面26の様々な形状など、ソーラ・ミラーの様々な形状のそれぞれに合わせた接点デバイスとなるように接点デバイスの接触表面を成形する費用である。
必要に応じて図7〜図9を参照すると、直流整流器82(図6参照)をソーラ・ミラー20(図1)、57(図3)及び62(図4)の導電性表面38に電気的に接続する本発明の導電性接点構成158の非限定的な実施例が示してある。この構成158は、層92、及びクランプ・デバイス又は接点デバイス164を含む。図7を参照すると、クランプ・デバイス164は、端部169及び170を有する第1のアーム168と、端部174及び175を有する第2のアーム172とを有する。アーム168と172は、枢動点178で接続され、端部169と174の間に、ばね180が位置決めされる。この構成では、ばね180の付勢作用に反してアーム168及び172の端部169及び174をそれぞれ互いに向かって移動させると、アーム168及び172の端部170及び175は、それぞれ互いから離れるように移動する。例えば、端部170及び175は、ソーラ・ミラーから離れるように移動する。また、例えばばね180の付勢作用によってアーム168及び172の端部169及び174をそれぞれ互いから離れるように移動させると、第1及び第2のアーム168及び172の端部170及び175は、例えばソーラ・ミラーを押圧するように、それぞれ互いに向かって移動する。第2のアーム172の端部175は、接点部材184を有し、アーム168の端部170は、支持板186を有する。
次に図8を参照すると、接点デバイス164の接点部材184は、例えば金属ディスク187など(ただしこれは本発明に限定されない)、構造的に安定な導電性ディスク187を含む。電着可能コーティング組成物が導電性ディスク187上に堆積するのを防止するために、このディスクは、例えばプラスチック・ハウジング188など(ただしこれに限定されない)の開放端非導電性ハウジング188内に取り付けられる。本発明の非限定的な1実施例のディスク187は、アルムニウム、鋼、銀又は金で構成される。電気配線84の端部190は、ディスク187に接続され、配線84の反対側の端部194は、整流器82(図6参照)の端子に接続される。配線84の端部194が整流器82の負端子80に接続されているときには、配線84を84Aとして示し、配線84が正端子86に接続されているときには、配線84を84Bとして示す。ディスク187の表面198は、ハウジング188の開放端199に対向し、ハウジング188の開放端199と位置合わせされる、又は開放端199内でわずかに引っ込んでいる。
支持板186(図7参照)は、例えばTeflonの商標で販売されているプラスチックで構成するなど、ガラス基板22の表面を損なわない構造的に安定な材料で構成される。板186の表面202は、例えば玉継手配列などの端部170の球形尖端206上で板186を捕捉するための円形凹部204を有する。この構成では、板186が枢動して、例えばソーラ・ミラー20の基板22の表面24及び26(図1参照)など、ソーラ・ミラーの表面の曲率を調節することができる。
本発明の機械的接点デバイス164は、構造的に安定であればどのような材料で構成してもよいが、本発明の実施に際しては、ディスク187及び金属配線84を除く機械的クリップ164の全ての部分を、例えばプラスチック又は木材などの非導電性材料で構成する、或いは導電性材料で構成して、例えばプラスチック・コーティングなどの非導電性材料で被覆することが好ましいことは理解されるであろう。
図7を参照すると、可鍛材料の層92は、ソーラ・ミラーの導電性表面38との100%の面接触と、ハウジング188の開放端を覆って電着可能コーティング組成物が接点ディスク187の表面198をコーティングするのを防止する密封とを実現する。本発明の非限定的な実施例では、層192は、導電性表面38上に残り、その下にある反射性表面の部分を保護することができる。ただし、層192は、例えば保護層35によって与えられる耐久性のようなレベルの保護を提供することは期待されていないことを理解されたい。
本明細書で使用する「可鍛」という用語は、その材料又はペーストが、例えば材料又はペーストに作用するばね180の力など、印加された付勢力によって、反射性コーティングの導電性表面38と例えば表面198(図8参照)などの導電性クリップとの間にゼロを超える厚さを有する材料又はペーストの連続層が形成されるような、粘度及び厚さを有することを意味する。
本発明の実施に際しては、接点デバイス164(図8参照)の導電性ディスク187の接点表面198は、(1)アーク放電を回避するのに十分に大きく、(2)コーティング・プロセスの第1のパスの後の導電性表面の未コーティング領域を減少させるのに十分に小さく、且つ(3)例えば図3に示す平板ソーラ・ミラー57の表面59及び60のような対向する平坦表面を有するソーラ・ミラー、並びに例えば図4に示すトラフ・ソーラ・ミラー62の表面67及び68や図1に示す放物線形ミラー20の表面24及び26のような1つ又は複数の対向する成形表面を有するソーラ・ミラーなど(ただしこれに限定されない)の物品又は基板上で使用することができる接触領域が得られるようなサイズになっている。所与の期間電流を増加させると、導電性表面38に堆積する保護コーティング36(図2参照)の厚さが増加することは、当業者なら理解するであろう。本発明の非限定的な1実施例では、保護コーティング36の厚さは、20〜40ミクロンの範囲内であり、20〜40ミクロンのコーティング厚さを実現する電流は、0.3〜1.0アンペアであり、0.3〜1.0アンペアの電流範囲で20〜40ミクロンの厚さ範囲の保護コーティング36を形成するのに必要な期間は、1.0〜2.0分である。0.3〜1.0アンペアの電流範囲でアーク放電を回避する電流密度は、0.016〜0.78アンペア/平方センチメートル(0.1〜0.5アンペア/平方インチ)である。接触表面の面積は、コーティング領域のサイズの変化とともに変化する。例えば、本発明に限定されることではないが、0平方センチメートル(0平方インチ)より大きく310平方センチメートル(48平方インチ)未満の面積をコーティングするためには、接触領域は0平方センチメートル(0平方インチ)から19.4平方センチメートル(3平方インチ)の範囲内となり、310平方センチメートル(48平方インチ)から619平方センチメートル(96平方インチ)の面積をコーティングするためには、接触領域は19.4平方センチメートル(3平方インチ)から38.7平方センチメートル(6平方インチ)の範囲内となる。
本発明を用いる実例
以下の本発明の非限定的な実施例の実例では、本発明の導電性接点構成158を、液体の電着可能コーティング組成物のフロー・カーテンと組み合わせて使用して、ソーラ・ミラー(図2参照)の反射性コーティング28の導電性表面38に保護コーティング36を施す。以下で述べるフロー・カーテン方法、デバイス及び装置は、2010年6月11日出願の米国特許出願第12/813537号及び2010年10月25日出願の米国特許出願第12/911189号にさらに詳細に説明されている。
必要に応じて図9及び図10を参照すると、ベルト・コンベヤ212及びコーティング構成214を有するコーティング・ステーション210が示してある。ベルト・コンベヤ212は、垂直支柱222〜225によって床220の上方に支持される1対の水平梁216及び218と、モータ/歯車構成230によって駆動される円筒形ローラ228とを有する。複数の上側円筒形遊びローラ232〜235は、水平張り216と218の間に位置決めされ、第1の下側円筒形遊びローラ236は、支柱222と223の間に位置決めされ、第2の下側円筒形遊びローラ238は、支柱224と225の間に位置決めされる(図10参照)。エンドレス・コンベヤ・ベルト240、すなわち端部を有さない、又は端部どうしが結合されたコンベヤ・ベルトは、電動ローラ228によって駆動され、電動ローラ228と遊びローラ232〜236及び238とによって画定される経路を有する。コンベヤ・ベルト240は、図9に示すように反時計回り方向に動いて、本発明の接点構成158を有するソーラ・ミラー62(図4)を、矢印241の方向に、コーティング構成214に向かって、またそのコーティング構成214を通過するように移動させる。
コンベヤ・ベルト240は、コーティング・プロセスの電気回路を短絡させないように、導電性表面を有することが好ましい。具体的には、コンベヤ・ベルト240は、プラスチック・ベルト、又はプラスチック外装でカプセル化された金属コアを有するベルトとすることができる。さらに、コンベヤ・ベルト240は、未使用の液体の電着可能コーティング組成物を、コンベヤ・ベルト240を通して、コンベヤ・ベルト240の経路内の例えば図9に示すように上側遊びローラ232〜235の下で且つ下側遊びローラ236及び238の上に位置決めされるポリエチレン製回収タンク244に入れるための、離間した複数の穴242(図10のみに示す)を有することが好ましい。
コンベヤ・ベルト240の上方に取り付けられたコーティング構成214は、例えば、本発明に限定されることではないが、プラスチック製懸垂ロッドなどの1本又は複数本の懸垂ロッド252(図9には2本だけ示す)を用いるなど、通常見られる任意の方法でベルト・コンベヤ240(図9参照)の上方に取り付けられた金属導管250など(ただしこれに限定されない)の、導電性導管250を含む。配線254は、金属導管250を整流器82(図6参照)に電気的に接続する。配線254は、整流器82(図6参照)の正端子86に接続されるときには254Aで示し、整流器82の負端子80に接続されるときには254Bで示す。本発明の実施に際しては、電着可能コーティング組成物がカチオン性であるときには、金属導管250は、配線254Aによって整流器82の正端子86に接続され、導電性接点構成158の導電性ディスク187は、配線84Aによって整流器82の負端子80に接続される。さらに、電着可能コーティング組成物がアニオン性であるときには、金属導管250は、配線254Bによって整流器82の負端子80に接続され、導電性接点構成158の導電性ディスク187は、配線84Bによって整流器82の正端子86に接続される。配線254Aが正端子86に接続されるときには、配線254Aは整流器から切断され、配線254Bが負端子80に接続されるときには、配線254Aは整流器から切断され、配線84Aが負端子に接続されるときには、配線84Bは整流器から切断され、配線84Bが正端子に接続されるときには、配線84Aは整流器から切断されることは、当業者なら理解するであろう。
ここで述べている本発明の非限定的な実施例では、導管250と回収タンク244は、回収タンク244とシステム調整デバイス258の間の流体連絡をもたらす第1の管256、及びシステム調整デバイス258と導管250の間の流体連絡をもたらす第2の管260によって接続される。システム調整デバイス258は、流れ制御デバイス、フィルタ、及び液体の電着可能コーティング組成物の制御された流れを導管250に送って、導管250からコーティング中のソーラ・ミラーの反射性コーティング28の導電性表面38に連続的なフロー・カーテン262を流すポンプを含む。さらに詳細には、システム調整デバイス258は、導管250に流れる電着可能コーティング組成物の流れを調整し、タンク244に回収された電着可能コーティング組成物から不要な材料を除去し、電着可能コーティング組成物の一定の流れが導管250に存在するように圧力を加える。本発明がこのシステム調整デバイス258に限定されず、任意の調整デバイス又は液体制御デバイス、或いは当技術分野で既知のフィルタリング構成を本発明の実施に際して使用することができることは、理解されるであろう。
実例1では、保護電着塗装膜36を、トラフ形ソーラ・ミラー62(図2及び図4参照)の反射性コーティング28の亜鉛膜35の導電性表面38上に堆積させる。電着可能コーティング組成物は、図11に示す導管250を用いて塗布する。導管250は、トラフ形ソーラ・ミラー62の基板63の凸面68の形状にほぼ対応するように成形された管268を含む。管268には、複数のノズル270が取り付けられ、これらのノズルは、互いに離間している。金属管268は、配線254Aによって、例えば500ボルト整流器82などの整流器82の正端子86に接続され、ポリプロピレン製回収タンク244は、カチオン性アクリル・エレクトロコーティング塗料112POWERCRON(登録商標)935(米国ペンシルバニア州ピッツバーグのPPG Industries社製)で満たされる。MG Chemicals社製のタイプの可鍛導電性ペーストの厚さ3ミリメートル(1/8インチ)の層92を、接点部材184(図7及び図8参照)のディスク187の表面198に塗布する。導電性ディスク187は、配線84Aによって、500ボルト整流器82(図6参照)の負端子80に接続される。接点デバイス158は、層92が亜鉛膜35の導電性表面38と接点部材184のディスク187の表面198との間に配置されてこれらを電気的に接続するようにして(図7及び図8参照)、例えば端部272など、トラフ形ソーラ・ミラー62の一端に取り付けられる。
層160の組成は、例えばグリースなど、電着可能コーティング組成物に有害となるいかなる成分も含んでいてはならないことは、当業者なら理解するであろう。
ソーラ・ミラー62は、送りコンベヤ274から、コンベヤ・ベルト212のコンベヤ・ベルト240に移動させる。ソーラ・ミラー62の接点デバイス164を有する端部272の反対側の端部を、ソーラ・ミラー62の先頭端部276とすることが好ましい。ソーラ・ミラー62の先頭端部276がフロー・カーテン262の下を移動して回路を閉じると、整流器82の正端子86から、導管250の管268、フロー・カーテン262、クランプ・デバイス164、及び整流器82の負端子80に電流が流れる。電気回路が閉じた状態で、保護層36を導電性表面38に塗布する(図2参照)。本発明の非限定的な1実施例では、ソーラ・ミラーを、フロー・カーテン262の中を移動させる(図9参照)。その後、接点デバイス164及び層92をソーラ・ミラーから除去し、層92の下の未コーティング領域を、例えば変性アルコールなどの適当な溶剤で洗浄する。接点デバイス164及び層92を、上述のようにソーラ・ミラー62の未コーティング領域から離間した領域で保護コーティング35に当て、コンベヤ・ベルトを時計回り方向(矢印241の反対の方向)に動かして、ソーラ・ミラーの端部272をフロー・カーテン262の下を移動させ、層92の下になっていた導電性表面38の未コーティング領域をコーティングし、ソーラ・ミラーの導電性表面38の上方に保護コーティングの第2の層を塗布する。必要に応じて、例えば導電性アプリケータを使用して、未コーティング領域のみをコーティングすることもできる。
実例2では、保護膜36を、図3に示す平板ソーラ・ミラー57の基板58上の反射性コーティング28の上方の亜鉛膜35の導電性表面38に施す。実例2では、ポリプロピレン回収タンク244は、PPG Industries社からAEROCRONの商標で販売されているアニオン性電着可能コーティング組成物で満たす。電着可能コーティング組成物を、管256、システム調整デバイス258、及び管260を通して、図12に示す導管280まで流す。導管280は、内部チャンバ286を形成する閉端部284を有し、且つ好ましくは管282の長手方向に沿って直線状に穿孔又は形成された一連の穴又はスロット288を有する細長い金属管282を含む。穴288は、1〜3ミリメートル(mm)の範囲の直径を有することができ、好ましくは、ただし本発明に限定されることではないが、1.5mmの直径を有することができる。導管280は、管282の穴288がコンベヤ・ベルト240に向くようにして、コーティング・ステーション210に取り付けられる。管282のチャンバ286は、管260によってシステム調整デバイス258(図9参照)に接続される。本発明が、それぞれが個々にシステム調整デバイス258を有する2本以上の管260、又は単一のシステム調整デバイス258に接続された2本以上の管260を備えることも企図していることは、理解されるであろう。
実例2では、導管280の金属管282は、配線254Bによって整流器82の負端子80に接続され、接点構成158の接点デバイス164は、配線84Bによって整流器82の正端子86に接続される。接点デバイス164は、平板ソーラ・ミラー57(図3)の端部290に取り付けられ、その反対側の端部292が先頭端部となる。ソーラ・ミラー57は、実例1でソーラ・ミラー62について上述したように、フロー・カーテン262を通して移動させる。平板ソーラ・ミラー57のフロー・カーテン262を通る第1のパスを行った後で、ソーラ・ミラー57を準備領域(図示せず)に移動し、そこで接点デバイス164及び層92をソーラ・ミラー57の端部290から除去して、ソーラ・ミラー57の端部292に配置する。未コーティングの導電性表面を洗浄し、平板ソーラ・ミラー57をコンベヤ・ベルト240上に配置し、端部290を先頭端部として、ソーラ・ミラー57をフロー・カーテン262に通す第2のパスを行う。ソーラ・ミラー57をフロー・カーテン262に通す第2のパスを行った後で、接点デバイス164及び層92を平板ソーラ・ミラー57の端部292から除去し、層92の下の保護膜36の領域を変性アルコールで洗浄し、ソーラ・ミラーを硬化ステーション内に配置して、保護コーティング36を硬化させる。
実例3は、保護コーティング36を、放物線形ソーラ・ミラー20(図1参照)の反射性コーティング28の上方にある亜鉛膜35上に施すものである。実例3では、実例1の電気構成及び電着可能コーティング組成物を使用する。図1に示すソーラ・ミラー20は、4つの曲線辺40A〜40Dと、隣接する辺に接する4つの直線辺42A〜42Dとを有する。例えば、直線辺42Aは、曲線辺40A及び40Dに接する。図1に示すように、曲線辺40Bと40Cの間の距離は、直線辺42からの距離が大きくなるにつれて大きくなる。対向する辺の間の最大距離は、直線辺42Aと42Cの間及び直線辺42Bと42Dの間で得られる。曲線辺どうしの間の距離、例えば曲線辺40Aと40Dの間の距離は、直線辺42Aからの距離が小さくなるほど小さくなる。実例1で使用した導管250(図11参照)を使用して、亜鉛膜35に電着可能コーティング組成物を塗布することができる。実例3の別の非限定的な実施例では、図13に示す、2010年10月25日出願の米国特許出願第12/911189号に開示のセグメント式導管を使用する。
図13を参照すると、導管302は、それぞれ管状材料340、342及び344によってシステム調整デバイス258A、258B及び258C(図13C)に接続されたセグメント334、336及び338を含む。導管302の各セグメント334、336及び338は、それぞれエレベータ・シャフト352、354及び356に接続される(図13A及び図13B参照)。図9を参照すると、導管302は、例えばコンベヤ・ベルト240上に支持されるソーラ・ミラー20の高さより大きな距離だけ離れた位置などの初期位置で、コンベヤ212のコンベヤ・ベルト240の上方にセットされる。実例1で上述したように、ソーラ・ミラー20の直線辺42Cなどの直線辺に、クランプ・デバイス164は取り付けられ、導電性ペーストの層92は塗布される。その反対側の辺42Aが、放物線形ソーラ・ミラー20の先頭縁部となる。ソーラ・ミラー20が導管302から出るフロー・カーテン262に向かって移動するにつれて、エレベータ・シャフト354は、導管252の中央セグメント336をコンベヤ・ベルト240に向かって移動させ、ベルト240から一定距離のところで停止させ、セグメント336が、例えばソーラ・ミラー20の先頭縁部42Aの上方約25mmの所など、ソーラ・ミラー20の先頭縁部42Aの上方で所定距離だけ離間しているようにする。中央セグメント336のシステム調整デバイス258Bが起動され、電着可能コーティング組成物270を中央セグメント336のノズル270を介してソーラ・ミラー20の先頭縁部42Aへと移動させる。コンベヤ・ベルト240が引き続き経路241に沿ってミラー20を移動させると、エレベータ・シャフト354は、導管302の中央セグメント336をコンベヤ・ベルト240から遠ざけるように移動させ、ミラー20からの離間距離25mmを維持する。ミラー20が経路241に沿って移動するにつれて、ミラー20の幅及び高さは大きくなる。導管302の外側セグメント334及び338それぞれのエレベータ・シャフト352及び356は、コンベヤ・ベルト240に向かって下向きに移動し、セグメント334及び336それぞれのシステム調整デバイス258A及び258C(図13C参照)が起動される。セグメント334及び338がコンベヤ・ベルト240に向かって移動するにつれて、エレベータ・シャフト354は、セグメント336をコンベヤ・ベルト240から遠ざけるように移動させる。これは、ソーラ・ミラー20が導管302のセグメント336の下を移動するときにソーラ・ミラー20の高さが大きくなっていくからである。セグメント334、336及び338は、互いに位置合わせされて導管302(図13B)を形成し、必要に応じてコンベヤ・ベルト240から遠ざかるように移動して、導管302とソーラ・ミラー20の凸面26の間の25mmの間隔を維持する。ソーラ・ミラー20の直線片42B及び42D(図13B参照)が導管302の下を通過した後で、ソーラ・ミラー20の高さが小さくなるにつれて、導管302のセグメント334、336及び338はコンベヤ・ベルト240に向かって移動する。曲線辺40Bと40Cの間で測定したソーラ・ミラー20の幅が小さくなって中央セグメント336の長さ未満になると、セグメント334及び338のシステム調整デバイス258A及び258Cがそれぞれ非活動化され、エレベータ・シャフト352及び356が、セグメント334及び338を初期又は開始位置に移動させる。
コーティング動作を継続すると、2つのコーティング技術のうちの一方が実施される。1つのコーティング技術では、ソーラ・ミラー20の直線片42Cが、導管302のセグメント336を通過する。接点デバイス164及び層92を、ソーラ・ミラー20の直線片42Cから除去する。層92の下の未コーティング表面を、例えば変性アルコールで洗浄し、ソーラ・ミラー20の直線片42Aに、層92を塗布して、クランプ・デバイス164を取り付ける。ソーラ・ミラー20を、直線片42Cが先頭縁部として、コンベヤ・ベルト240上に配置する。コーティング・プロセスを繰り返して、ソーラ・ミラーの反射性層の上方に第2のコーティングを塗布し、層92の下になっていた未コーティング導電性表面をコーティングする。第2のコーティング技術では、ソーラ・ミラー20の直線辺42B及び42Dが導管302を通過した後で、コーティング・プロセスを中断する。接点デバイス164及び層92を除去し、ソーラ・ミラー20の直線端部42Aに位置決めする。ソーラ・ミラー20の直線辺42Cにおいて層92の下になっていた未コーティング亜鉛コーティング35を洗浄し、亜鉛膜35の未コーティング部分を上述のようにコーティングする。
1つの実例の特徴を修正して、他の実例の特徴を含むようにすることができることは、理解されるであろう。さらに、本発明は、導電性材料製の導管であればどのようなタイプの導管を使用しても実施することができることも、理解されるであろう。したがって、噴霧ノズル、パイプ・ニップル、又はその他の任意のタイプの開口(例えばスリット)を使用して、液体材料を導電性表面38に塗布することができる。なお、様々な液体材料をソーラ・ミラーの導電性表面に塗布するプロセス・パラメータは、導電性表面の形状によって決まるものであり、したがって、様々なタイプ及び形状の開口及び/又はノズルを使用して、液体材料をソーラ・ミラー20の導電性表面38に塗布することができることに留意されたい。
例えば保護電着塗装膜36など、ソーラ・ミラーの導電性表面38に堆積させる電着可能コーティング組成物の厚さは、ユーザの必要、並びにソーラ・ミラーの形状,例えば反射性コーティング28が過酷な環境にさらされる程度及び範囲などによって決まる。例えば、本発明に限定されることではないが、さらされる時間が長くなればなるほど、且つ/又は環境が過酷になればなるほど、反射性コーティング28の上方に堆積させる保護電着塗装膜36は厚くなる。本発明のいくつかの実施例では、電着塗装膜36のウェット膜厚及び/又は乾燥膜厚は、1ミクロンから150ミクロンの範囲となる。
任意の数の方法を使用してソーラ・ミラー20、57及び62をフロー・カーテンの中を搬送することができるが、ソーラ・ミラーを搬送するために使用する実際の装置は、導電性表面38を接地しないことに留意されたい。換言すれば、基板の導電性表面と接触する装置の部分がコーティング対象のソーラ・ミラーの導電性表面から電気的に絶縁されている限り、例えば、この説明に限定されることではないが、ミラーの導電性表面38と接触する装置の部分が非導電性であり、且つ接地されていない、又は接地された装置に電気的に接続されていない限り、ソーラ・ミラーをフロー・カーテンの中を搬送するために、どのような装置を使用してもよい。
本発明の実例1〜3の追加の非限定的な実施例は、フロー・カーテン及びソーラ・ミラーの両方を移動させること、ソーラ・ミラーを静止位置に維持し、ソーラ・ミラーの上方にフロー・カーテンを移動させること、及び例えば整流器の端子に電気的に接続された電着可能コーティング組成物を含ませたローラを未コーティング領域の上方に移動させるなど、層92の下の未コーティング領域のみをコーティングすることを含む。
本発明の導電性接点構成158(図7)の使用は、電着可能コーティング組成物のフロー・カーテンとの併用に限定されず、電着可能コーティング組成物のプールと併用することもできることは、理解されるであろう。さらに詳細には、図14を参照すると、実例4では、ポリプロピレン製容器370を、カチオン性アクリル・エレクトロコーティング塗料112POWERCRON(登録商標)935で満たして、エレクトロコーティング塗料のプール372にした。電極374をプール372内に配置し、配線254A(図6及び図14参照)によって整流器82の正端子86に接続した。例えば図5に示すACCO Office Products社製のタイプなどのバインダ・クリップ72を、ミラー57に接続した。さらに詳細には、クリップ72のレグ74をガラス基板58の表面59に掛け、クリップ72のレグ76を、反射性コーティング28上の亜鉛膜35の導電性表面38に掛けた。バインダ・クリップ72の中央レグ78は、配線84Aによって500直流整流器82(図6参照)の負極80に接続した。バインダ・クリップ72を備えたソーラ・ミラーを、プール372内に配置した。
この電気系(電極374と、電着可能コーティング組成物のプール372と、バインダ・クリップ72とを含む電気系)に電圧を印加して、導電性表面35に保護コーティング36を施した。ソーラ・ミラーを、電着可能コーティング組成物のプール372の中にくぐらせた。コーティング・プロセス中にはアーク放電が観察され、バインダ・クリップ72をミラー57から除去した後で、クリップ72のレグ76と接触していた導電性表面38が溶融していたことが観察された。アーク放電及びバインダ・クリップ72のレグ76の下の導電性表面38の溶融は、バインダ・クリップ72のレグ76の縁部88が欠けた部分90を有しており、これにより導電性表面38にかかる電流の密度が増大した結果と推測される。
実例5では、実例4の構成を使用し、MG Chemicals社製の846−80Gのような導電性炭素を有する可鍛材料(図5にファントムで示す)の層92を、導電性表面38とバインダ・クリップ72のレグ76の間に形成して、領域90を層92で充填した。実例4のコーティング・プロセスを繰り返した。アーク放電は観察されず、バインダ・クリップを除去したときにも、層92の下の導電性表面35は溶融しておらず、例えば、導電性表面は汚れのない外観であった。
実例6では、層92、及び接点デバイス184すなわち本発明の導電性接点構成158は、実例3で上述したように、ソーラ・ミラー20の直線辺42Cに取り付けられる。
引き続き図14を参照すると、クランプ・デバイス164の1つのレグ、例えば、レグ172の端部174など(これは本発明に限定されない)は、水平往復経路386に沿って移動するコンベヤ384に取り付けられたシャフト382の端部380に固定される。エレベータ機構388は、コンベヤ384に取り付けられて、エレベータ機構388、シャフト382及びソーラ・ミラー20を、垂直往復経路390に沿ってプール372に向かって、また遠ざけるように移動させる。本発明の非限定的な1実施例では、コンベヤ384を経路386に沿って移動させて、ミラー20をプール372の上方に位置決めし、エレベータ機構388を付勢して、シャフト382をタンク370内のプール372に向かって移動させて、ミラー20を、接点デバイス164から離間した位置まで電着可能コーティング組成物のプール372内に沈める。エレベータ機構388を非活動化し、500ボルト整流器82(図6参照)を付勢して、導電性表面38に保護層35を施す。導電性表面38に保護膜36を施す間に、コンベヤ384は、経路390に沿って移動して、電着可能コーティング組成物372のプールの中でソーラ・ミラー20を移動させ、電着可能コーティング組成物372を撹拌する。1から2分後に、整流器82を消勢し、エレベータ機構388を活動化して、シャフト382をタンク370から遠ざけるように移動させて、ミラー20を電着可能コーティング組成物のプール372から取り出す。接点デバイス164をミラー20から除去し、未コーティング領域を変性アルコールで洗浄する。層92及び接点装置164を、保護層35上の未コーティング領域から離間した所に位置決めし、上述のいずれかの方法で、未コーティング領域をコーティングする。
本発明が、導電性表面の一部分をコーティングし、クリップ構成164を除去し、クリップ構成164をソーラ・ミラー20の反対側の端部に配置し、導電性表面38の未コーティング部分を電着可能コーティング組成物中に沈めて、導電性表面38を完全にコーティングすることを企図していることは、理解されるであろう。本発明の上述の非限定的な実施例のいずれかを用いてミラー20、37及び62の導電性表面38を保護層35でコーティングした後で、保護層35を有するミラーを、リンス・ステーション392に通し、その後、硬化ステーション394に通すことが好ましい。
ソーラ・ミラーの反射性コーティングに保護コーティングを施す本発明の導電性接点構成について述べたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、本発明の接点構成は、例えばねじ付きロッド、金属シート、金属で被覆したプラスチック製物品など、任意の物品を電源に電気的に接続する、任意の電着塗装プロセスで使用することができる。
本発明の具体的な実施例について詳細に説明したが、当業者なら、本開示の教示全体に照らして、これらの詳細に対する様々な修正形態及び代替形態を考案することができることを理解するであろう。したがって、開示した特定の構成は、例示のみを目的としたものであり、添付の特許請求の範囲の全範囲、及びその任意の、且つ全ての均等物として与えられる本発明の範囲を制限するものではない。

Claims (20)

  1. 物品の導電性輪郭形成表面の上方に電着塗装を塗布するコーティング装置であって、
    前記物品の前記導電性輪郭形成表面の上方に導電性を有する電着可能コーティング組成物を塗布する構成と、
    互いに向かって付勢された1対のジョー部材を含む導電性接点デバイスであり、前記ジョー部材の少なくとも一方が導電性可鍛材料を含む導電性接点デバイスと、を含む、コーティング装置。
  2. 電着可能コーティング組成物を塗布する前記構成が、
    (A)導電性を有する前記電着可能コーティング組成物のフロー・カーテンをコーティング領域に向けて送る、電源に接続された導電性導管であり、前記接点デバイスが前記電源に接続されている導電性導管、及び
    (B)導電性を有する前記電着可能コーティング組成物のプールをその中に有する、その中に電極が位置決めされた容器であり、前記電極が電源に接続されており、前記接点デバイスが前記電源に接続されている容器
    のうちの1つから選択される、請求項1に記載のコーティング装置。
  3. 前記ジョー部材の前記少なくとも一方が、第1のジョー部材であり、他方のジョー部材が、第2のジョー部材であり、前記第2のジョー部材が、プラットフォーム及び支持板を含む支持デバイスを含み、前記支持板及び前記プラットフォームが、玉関節によって互いに結合される、請求項2に記載のコーティング装置。
  4. 前記接点デバイスが、第1の端部及び反対側の第2の端部を有する第1の細長い形状の部材であり、前記第2の端部が前記第1のジョー部材を有する第1の細長い形状の部材と、第3の端部及び反対側の第4の端部を有する第2の細長い形状の部材であり、前記第4の端部が前記第2のジョー部材を有する第2の細長い形状の部材とを含み、前記第1の部材と前記第2の部材が互いに枢動可能に結合され、前記第1の部材及び前記第2の部材が、前記第1の端部及び前記第3の端部を互いに遠ざかるように移動させると前記支持デバイスの支持板及び前記導電性可鍛材料が互いに向かって移動し、前記第1の端部及び前記第3の端部を互いに向かって移動させると、前記支持板及び前記導電性可鍛材料が互いに遠ざかるように移動し、
    前記第1の部材及び前記第2の部材に作用して前記第1のジョー部材及び前記第2のジョー部材を互いに向かって付勢する付勢部材を含む、請求項3に記載のコーティング装置。
  5. 前記導電性可鍛材料が、導電性の構造的に安定な部材の第1の表面上に取り付けられ、前記安定な部材の反対側の第2の表面が、前記第1の部材の前記第2の端部に固定される、請求項4に記載のコーティング装置。
  6. 前記電源が、電気的直流電源であり、
    前記導管が、前記電源の正端子又は負端子に接続され、前記導管が前記電源の前記正端子に電気的に接続されるときには、前記第1のジョー部材の前記安定な部材が、前記電源の前記負端子に電気的に接続され、前記導管が前記電源の前記負端子に電気的に接続されるときには、前記安定な部材が、前記電源の前記正端子に電気的に接続され、
    前記電極が、前記電源の正端子又は負端子に接続され、前記電極が前記電源の前記正端子に電気的に接続されるときには、前記第1のジョー部材の前記安定な部材が、前記電源の前記負端子に電気的に接続され、前記電極が前記電源の前記負端子に電気的に接続されるときには、前記安定な部材が、前記電源の前記正端子に電気的に接続され、
    前記安定な部材の前記第1の表面に繋がって、前記導電性可鍛材料との電気的接触をもたらす開放端を有するハウジングに取り付けられた前記安定な部材を含む、請求項5に記載のコーティング装置。
  7. 前記ハウジングの外側表面が非導電性である、請求項6に記載のコーティング装置。
  8. 前記物品がソーラ・ミラーであり、前記コーティング装置が、前記ソーラ・ミラーの日光反射性コーティングの第1の表面の上方に導電性コーティングを施し、前記ソーラ・ミラーが、第1の大表面及び反対側の第2の大表面を有する基板を含み、前記反射性コーティングが前記第1の表面の反対側の第2の表面を有し、前記反射性コーティングの前記第2の表面が、前記基板の前記大表面のうちの一方の上にあり、前記反射性コーティングの前記第1の表面が導電性であり、前記コーティング装置が、
    前記導管及び前記接点デバイスと、
    搬送システムと、
    前記導管及び前記搬送システムを互いに対して相対的に移動させるモータと、
    動作しているときに、前記電着可能コーティング組成物を前記導管に移動させて前記組成のフロー・カーテンを形成する供給システムと、を含む、請求項6に記載のコーティング装置。
  9. 前記導管が、前記電着可能コーティング組成物がその中を通って流れる開口を有する、請求項8に記載のコーティング装置。
  10. 前記搬送システムが、前記電着可能コーティング組成物が通ることができる穴を有するコンベヤ・ベルトと、前記コンベヤ・ベルトを通って流れる前記電着可能コーティング組成物を回収する容器とを含み、
    前記導管構成が、前記コンベヤ・ベルトに向かって、また前記コンベヤ・ベルトから遠ざかるように移動するようにそれぞれ取り付けられた3つのセグメントを含む、
    請求項9に記載のコーティング装置。
  11. 物品の導電性輪郭形成表面の上方に電着塗装を塗布する方法であって、
    前記導電性輪郭形成表面の上方に導電性を有する電着可能コーティング組成物を移動させるステップと、
    1対のジョー部材を設けるステップと、
    前記1対のジョー部材のうちの第1のジョー部材の表面上に導電性可鍛材料の層を形成するステップと、
    前記物品の前記導電性表面に対して前記第1のジョー部材を付勢して、前記層を前記物品の前記導電性表面に付勢するステップと、
    前記導電性表面の上方に前記電着可能コーティング組成物を移動させて電流経路を確立するステップであり、前記電流経路が、前記電着可能コーティング組成物、前記基板の前記導電性表面、前記層及び前記1対のジョー部材のうちの前記第1のジョー部材を含むステップと、
    前記電流経路に沿って電流を流して、前記電着可能コーティング組成物と接触している前記導電性表面上に前記コーティングを堆積させるステップと、を含む、方法。
  12. 前記物品がソーラ・ミラーであり、前記ソーラ・ミラーの前記導電性輪郭形成表面の上方に前記電着可能コーティング組成物を移動させる前記ステップが、
    (A)出口を有する導電性導管を前記導電性表面の上方に位置決めし、前記出口を通る前記電着可能コーティング組成物の流れを調節して、前記導管から前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面まで延びるフロー・カーテンを形成するという手順、及び
    (B)前記電着可能コーティング組成物及び前記電着可能コーティング組成物中の電極を有する容器を設け、前記ソーラ・ミラーを前記電着可能コーティング組成物中に沈めるという手順
    のうちの一方によって実施される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1のジョー部材が、前記ソーラ・ミラーの前記輪郭形成表面に向き合う関係にある第1の面積として定義される面積を有する導電性表面を有し、前記導電性可鍛材料の前記層が、前記ソーラ・ミラーの前記輪郭形成表面の第2の領域として定義される領域を被覆し、前記電流を流すステップを実施した後で、前記第2の領域が未コーティングであり、前記未コーティングの第2の領域が前記第1の面積以上の面積である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1の面積が0.093平方メートル(1平方フィート)未満であり、前記電流が0センチメートル(0インチ)超から121.9センチメートル(48インチ)の範囲であり、前記第1の面積が0平方センチメートル(0平方インチ)より大きく19.4平方センチメートル(3平方インチ)以下であり、前記金属部材の前記表面における電流密度が、0.016〜0.78アンペア/平方センチメートル(0.1から0.5アンペア/平方インチ)である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ソーラ・ミラー及び前記電着可能コーティング組成物を互いに対して相対的に移動させ、前記方法が、
    前記電流を流すステップを実施した後で、前記第1のジョー部材及び前記層を前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面から除去するステップと、
    導電性材料の第2の層及び前記第1のジョー部材を、前記ソーラ・ミラーの前記導電性コーティング上に塗布された前記保護コーティング上に位置決めし、
    前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面の未コーティング領域の上方に電着可能コーティング組成物を流すステップと、
    前記導電性表面に電流を流して、前記ソーラ・ミラーの前記未コーティングの導電性表面をコーティングするステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面が、日光反射性コーティングの第1の表面であり、前記日光反射性コーティングが、前記第1の表面の反対側の第2の表面を有し、前記ソーラ・ミラーが、第1の表面及び反対側の第2の表面を有し、前記ソーラ・ミラーの前記第1の表面が、太陽エネルギー源に向くように指定され、前記反射性コーティングの前記第2の表面が、前記ソーラ・ミラーの前記第2の表面上にあり、前記コーティングが、硬化性保護コーティングであり、前記方法が、前記保護コーティングを硬化させるステップを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ソーラ・ミラーが、凹状の第1の表面、及び凸状の第2の表面を有する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記手順(A)が実施され、前記ソーラ・ミラーが、第1の端部、反対側の第2の端部、第1の辺、反対側の第2の辺、及び前記第1の端部と前記第2の端部の間のそれらの端部から離間した位置を含み、前記第1の端部から前記位置に向かう距離が大きくなるにつれて、前記第1の辺と前記第2の辺の間で測定した幅が大きくなり、前記位置から前記第2の端部に向かう距離が大きくなるにつれて、前記第1の辺と前記第2の辺の間の距離が小さくなり、前記方法が、前記フロー・カーテンの中を通して前記ソーラ・ミラーを移動させるステップを含み、前記フロー・カーテンが前記ソーラ・ミラーの前記位置に向かって移動するにつれて前記フロー・カーテンの長さが大きくなり、前記カーテンが前記ソーラ・ミラーの前記位置から前記ソーラ・ミラーの前記第2の端部に向かって移動するにつれて前記フロー・カーテンの幅が小さくなる、請求項12に記載の改良された方法。
  19. 前記手順(B)が実施され、前記方法が、
    前記電極を電源の第1の導電性極に電気的に接続するステップと、
    前記第1のジョー部材を前記電源の第2の導電性極に電気的に接続するステップと、
    前記電源を付勢して、前記電着可能コーティング組成物のコーティングを前記導電性表面上に堆積させるステップと、
    前記接点デバイス及び前記層を前記ソーラ・ミラーから除去するステップと、
    前記第1のジョー部材の表面上に、導電性可鍛材料の第2の層を形成するステップと、
    前記第1のジョー部材を前記コーティングの表面に向かって付勢して、前記層を前記コーティングの前記表面に対して付勢するステップと、
    前記電着可能コーティング組成物に電流を流して、前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面の未コーティング表面の上方に前記電着可能コーティング組成物を塗布するステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
  20. 前記ソーラ・ミラーの前記導電性表面が、前記ソーラ・ミラーの反射性コーティングの表面である、請求項19に記載の方法。
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