JP2014512053A - 経路長セレクタ - Google Patents
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Abstract
コンバージョン経路に関連したデータを与えるための、コンピュータ記憶媒体上で符号化されたコンピュータプログラムを含む方法、システム、および装置。一側面では、複数のコンバージョン経路のコンバージョン経路データが受け取られる。このコンバージョン経路データは、複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路に関する経路長尺度を含む。経路長尺度の1つまたは複数のグループおよび各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度が決定される。この集約パフォーマンス尺度はコンバージョンの総数でよい。経路長尺度の1つまたは複数グループのリストと、対応する集約尺度と、この1つまたは複数のグループおよび集約パフォーマンスに基づいたグラフ表示とを示すための命令が与えられる。このグラフ表示は柱状グラフとすることができる。
Description
関連出願の引用
本出願は、2011年4月11日付けで提出された米国特許出願第13/084,549号の優先権を主張し、その全体は参照して本明細書に援用する。
本出願は、2011年4月11日付けで提出された米国特許出願第13/084,549号の優先権を主張し、その全体は参照して本明細書に援用する。
インターネットは多種多様なコンテンツへのアクセスを提供する。例えば、無数の異なる話題に関する画像、音声、ビデオ、およびウェブページにインターネットを介してアクセスできる。このアクセス可能なコンテンツは広告を掲載する機会を提供する。広告は、ウェブページ、画像もしくはビデオのようなコンテンツ内に掲載でき、またはコンテンツが、広告の広告スロットでの提示など1つまたは広告の表示をトリガできる。
広告主は、様々な広告管理ツールを使ってどの広告が特定のコンテンツ内に表示されるかを決定する。これらツールにより、広告主は様々な広告や広告キャンペーンのパフォーマンスを追跡できる。広告管理ツールを用いることで、特定の広告をいつ表示するかを決定するのに使用されるパラメータも変更できる。
広告主のためにパフォーマンスの尺度を生成するのに用いられるデータは、概して、利用可能なデータすべてを含む。このデータは、多数のサーバからのデータの組合せを含む。この組合せデータは十分に大量なので、このデータから生成されるパフォーマンス尺度を用いてそのデータを理解する効率的な方法を提供できる。このデータを処理して有用かつ正確なパフォーマンス尺度を生成するには幾つかの障害が存在する。例えば、あるパフォーマンス尺度が一定期間にわたるユーザの行為に基づいている場合、そのユーザの行為は追跡されるべきである。クッキーを用いてユーザの行為を一定期間にわたって追跡できる。しかし、このクッキーがこの期間内に削除されると、そのユーザの行為を追跡する正確なデータの収集が中断することがある。このデータは、広告主にとって意味がある様々な行為を含むユーザ行為を含む記録できる。これら行為は任意の記録可能なイベントでよく、コンバージョンと呼ばれる。コンバージョンの発生に寄与する他の行為を特定することは重要である。しかし、このデータは、コンバージョンに関連付けることができる多数の行為を含んでいる。さらに、このデータは、任意の記録済みコンバージョンに寄与しないユーザ行為に関する情報も含むことがある。従って、このデータを処理してユーザ行為に関する利用可能なすべての情報に基づいて正確かつ信頼できるパフォーマンス尺度を提供するには、多くの課題がある。
コンバージョン経路に関連したデータを与える1つのアプローチには1つの方法が含まれる。前記方法は、ユーザインタラクションデータを受け取る段階を含む。前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は、1つまたは複数の所定のコンバージョン判断基準を満足する1つまたは複数のユーザ行為である。前記方法は、複数のコンバージョン経路に関するコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取る段階をさらに含む。各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつそのコンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含んでいる。コンバージョン経路データは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路に関する経路長尺度を含む。前記方法は、経路長尺度の1つまたは複数グループを決定する段階をさらに含む。前記方法は、各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求める段階をさらに含む。前記方法は、前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成する段階をさらに含む。
コンバージョン経路に関連したデータを与える1つのアプローチは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、1つの方法を実行するプロセッサ実行可能命令が符号化された、少なくとも1つの非一時的なまたは有形のコンピュータ可読記憶媒体に関わる。前記方法は、ユーザインタラクションデータを受け取る段階を含む。前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は、所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為である。前記方法は、複数のコンバージョン経路に関するコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取る段階をさらに含む。各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつそのコンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含んでいる。コンバージョン経路データは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路に関する経路長尺度を含む。前記方法は、経路長尺度の1つまたは複数グループを決定する段階をさらに含む。前記方法は、各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求める段階をさらに含む。前記方法は、前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成する段階をさらに含む。前記方法は、前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度の視覚表現を生成する段階をさらに含む。
コンバージョン経路に関連したデータを与える1つのアプローチは、1つの装置である。前記装置は少なくとも1つの通信インターフェースと、プロセッサ実行可能命令を格納する少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つの通信インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。前記プロセッサ実行可能命令が実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサはユーザインタラクションデータを受け取る。前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は、所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為である。前記少なくとも1つのプロセッサは、複数のコンバージョン経路に関するコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取る。各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつそのコンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含んでいる。コンバージョン経路データは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路に関する経路長尺度を含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、経路長尺度の1つまたは複数グループをさらに決定し、各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求め、前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成する。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度の前記リストに基づいてグラフ表現を示すための命令を含んだ、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための前記命令をさらに与える。
本明細書で教示する様々な実施形態は、次の添付図面において限定目的でなく例示目的で示されている。
広告管理システムが例示的な実施形態に従って広告サービスを管理する代表的な環境のブロック図である。
例示的な一実施形態によるユーザインタラクション・ログデータを更新するためのプロセスのフローチャートである。
例示的な一実施形態によるユーザインタラクション・ログデータ更新プロセスの実行時に更新されるユーザインタラクションデータを示すブロック図である。
例示的な実施形態による代表的なコンバージョン経路を示す。
一実施形態による2より大きいコンバージョン経路長を備えたコンバージョン経路の代表的なグループ分けを示す。
(A)-(C)代表的な一実施形態による、経路長尺度グループおよび対応するパフォーマンス尺度のリストならびに視覚表現を表示する代表的なユーザインターフェースを示す。
(A)-(H)例示的な一実施形態による、経路長尺度の特定グループの選択に基づいてパフォーマンスデータを表示する代表的なユーザインターフェースを示す。
例示的な一実施形態による、コンバージョン経路長を用いたパフォーマンスデータの生成を説明するフローチャートである。
例示的な一実施形態による、図1に示したシステムの様々な要素を実現するため使用できるコンピュータシステムの一般的なアーキテクチャを示すブロック図である。
図面の一部または全部は例示目的の概略図であって、必ずしも図示した要素の実際の相対的寸法または位置を示すものではないことは理解されるはずである。図面は1つまたは複数の実装例を示すためのものであり、請求項の範囲または意味を限定するものでないことは明確に理解されている。これら様々な図面中の類似番号および記号は、類似の構成要素を示す。
以下は、経路長尺度を用いてコンバージョン経路データを分析するための方法、装置、およびシステムに関する様々な概念ならびにそれらの実施形態のより詳細な説明である。上記で概説し後に詳述する様々な概念は、特定の様態の実現例に限定されるものでないため、これら開示された概念は多くの方法で実現できる。具体的な実現例および応用例は、主として例示目的で記載されている。
広告管理システム110(図1)が提供するツールを用いることで、広告主は、オンラインコンテンツとのユーザインタラクションデータを分析できる。ユーザインタラクションデータは、コンバージョン前の(すなわち、製品またはサービスの購入のような、広告主が望む行為の実行前の)ユーザ関連イベントを表すコンバージョン経路の収集体を含むことができる。ユーザインターフェースを設けて、広告主がさらなる分析のためにコンバージョン経路をフィルタできるようにしてもよい。こうしたユーザインターフェースにより、ユーザは、経路長尺度に基づいて分析対象のデータを選択できる。異なる経路長は、異なるユーザ行動を表現できる。これらユーザインターフェースは、広告主に、可能な経路長オプションのリストと、各経路長がどのように特定のパフォーマンス測定基準(metric)(例えば、所与の経路長を備えたコンバージョンの数)に寄与するかに関する情報とに加え、これら経路長オプションおよびそれらのパフォーマンス測定基準への寄与の視覚表現を表示できる。
本文書を通じて、ユーザインタラクションは、ユーザへのコンテンツの提示と、このユーザへのコンテンツ提示に応答してユーザがとるその後の肯定的行為または不行為(特に断りがない限り合わせて「行為」と呼ぶ)(例えば、コンテンツの提示に続くそのコンテンツの選択またはコンテンツの提示に続くそのコンテンツの不選択)とを含む。従って、ユーザインタラクションは、必ずしもユーザによるコンテンツの選択(または任意の他の肯定的行為)を必要としない。
ユーザインタラクション尺度は、1つまたは複数のタイムラグ尺度(すなわち、1つまたは複数の指定されたユーザインタラクションからコンバージョンまでの時間の尺度)と、経路長尺度(すなわち、コンバージョン以前に起こったユーザインタラクションの量)と、ユーザインタラクション経路(すなわち、コンバージョン以前に起こった一連のユーザインタラクション)と、補助インタラクション尺度(すなわち、コンバージョン以前に起こった特定のユーザインタラクションの量)と、補助コンバージョン尺度(すなわち、指定されたコンテンツにより補助されたコンバージョンの量)とを含むことができる。
図1は、広告管理システムが例示的な実施形態に従って広告サービスを管理する代表的な環境のブロック図である。代表的な環境100は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネット、またはそれらの組合せなどのネットワーク102を含む。ネットワーク102は、ウェブサイト104と、ユーザデバイス106と、広告主108と、広告管理システム110とを接続する。代表的な環境100は、数千、数万のウェブサイト104と、ユーザデバイス106と、広告主108とを含むことができる。
ウェブサイト104は、ドメイン名に関連付けられかつ1つまたは複数のサーバがホストとして働く1つまたは複数のリソース105を含む。代表的なウェブサイトは、テキスト、画像、マルチメディアコンテンツ、およびスクリプトなどのプログラミングエレメントを含みうるハイパーテキストマークアップ言語(HTML)で書式設定されたウェブページの収集体である。
リソース105は、ネットワーク102を介して提供可能な任意のデータである。リソース105は、全域リソース位置指示子(URL)などのリソース105に関連付けられたリソースアドレスにより識別される。リソース105は、一部しか列挙しないが、ウェブページ、ワードプロセッシング文書、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)文書、画像、ビデオ、プログラミングエレメント、インタラクション型コンテンツ、フィードリソースなどを含むことができる。リソース105は、埋め込み情報(ハイパーリンクでのメタ情報など)および/または埋め込み命令を含みうる単語、語句、画像および音声などのコンテンツを含むことができる。埋め込み命令は、ウェブブラウザ内などユーザのデバイスで実行されるコードを含むことができる。コードは、JavaScript(登録商標)またはECMAScript(登録商標)などの言語で書くことができる。
ユーザデバイス106は、ユーザの制御下にある電子デバイスであって、ネットワーク102を介してリソース105を要求し受信できる。代表的なユーザデバイス106は、パーソナルコンピュータ、移動通信デバイス、およびネットワーク102を介してデータの送受信が可能な他の装置を含む。ユーザデバイス106は、典型的には、ネットワーク102を介したデータの送受信を促進するウェブブラウザなどのユーザアプリケーションを含む。
ユーザデバイス106は、ウェブサイト104からリソース105を要求できる。すると、リソース105を表現するデータが、ユーザデバイス106での表示のためユーザデバイス106に与えられる。リソース105を表現するデータは、広告を提示できるリソースの一部またはユーザディスプレイの一部(例えば、ポップアップウインドウの提示位置またはウェブページのスロット)を指定するデータを含むことができる。リソース105またはユーザディスプレイのこれら指定された部分は、広告スロットと呼ばれる。
ネットワーク102を介してアクセスできる膨大な数のリソース105の検索を容易にするため、環境100は、ウェブサイト104で与えられるリソース105をクローリングしかつ索引付けすることでリソース105を識別する検索システム112を含むことができる。リソース105に関するデータは、このデータが関連付けられているリソース105に基づいて索引付けできる。リソース105の索引付けされかつオプションでキャッシュされたコピーは、検索索引(図示しない)に格納される。
ユーザデバイス106は、ネットワーク102を介して検索システム112に検索クエリを提出できる。それに応答して、検索システム112は、検索索引にアクセスしてその検索クエリに関連したリソース105を識別する。代表的な一実施形態では、検索クエリは1つまたは複数のキーワードを含む。検索システム112はこのクエリに応答するリソース105を識別し、リソース105に関する情報を検索結果の形式で与え、この検索結果をユーザデバイス106に検索結果のページで返す。検索結果は、特定の検索クエリに応答するリソース105を識別する検索システム112により生成されたデータを含むことができ、さらに、そのリソース105へのリンクを含むことができる。代表的な検索結果は、ウェブページのタイトル、ウェブサイト104から抽出されたテキストの抜粋または画像の一部、リソース105の描画、およびウェブページ104のURLを含むことができる。
検索結果ページは、検索システム112から、ユーザデバイス106のウェブブラウザにHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)クッキーを設定するための要求を付けて送信できる。クッキーは、例えば、特定のユーザデバイス106および特定のウェブブラウザを表すことができる。例えば、検索システム112は、検索結果ページをHTTP応答で送信することでクエリに返答するサーバを含む。このHTTP応答は、サーバがホストとして働くサイトまたはそのサーバのドメインのクッキーをブラウザに格納させる命令(例えば、クッキー設定命令)を含む。このブラウザがクッキーをサポートしており、クッキーが使用可能であれば、同一サーバまたはそのサーバのドメイン内のサーバへの以降のページ要求すべてはこのクッキーを含むことになる。このクッキーは、一意のまたはほぼ一意の識別子を含む様々なデータを格納できる。この一意またはほぼ一意の識別子は匿名化でき、ユーザ名とは繋がっていない。HTTPは状態を持たないプロトコルなので、クッキーを使用すると、検索システム112または他のシステムのような外部サービスが、ユーザの特定の行為および状態を多数のセッションにわたり追跡できるようになる。ユーザは、例えば、ブラウザの設定でクッキーを無効にすることで、ユーザ行為の追跡から選択的に離脱できる。
リソース105または検索結果がユーザデバイス106により要求されたりユーザデバイス106に与えられたりすると、広告管理システム110は、広告をリソース105または検索結果とともに提供する要求を受け取る。この広告の要求は、要求されたリソース105または検索結果ページに関して定義された広告スロットの特性を含むことができ、広告管理システム110に与えることができる。例えば、広告スロットが定義されているリソース105への参照(例えば、URL)、広告スロットのサイズ、および/または広告スロットでの提示に使用できるメディアの種類を広告管理システム110に与えることができる。同様に、要求されたリソース105に関連付けられたキーワード(すなわち、コンテンツに関連付けられた1つまたは複数の言葉)(「リソースキーワード」)または検索結果を要求している検索クエリも広告管理システム110に与えることで、リソース105または検索クエリに関連した広告を容易に識別可能になる。
この広告の要求に含まれるデータに基づいて、広告管理システム110は、その要求に応答して提供するのに適格な広告(「適格広告」)を選択できる。例えば、適格広告は、広告スロットの特性に一致した特性であって、指定されたリソースキーワードまたは検索クエリに関連しているものとして識別された特性を備えた広告を含むことができる。幾つかの実装例では、こうしたリソースキーワード、検索クエリ、または検索クエリの一部に一致したターゲティングキーワードを備えた広告が、広告管理システム110によって適格広告として選択される。
広告管理システム110は、リソース105または検索結果ページの各広告スロット用の適格広告を選択する。リソース105または検索結果ページは、ユーザデバイス106での提示のためユーザデバイス106により受信される。提示された広告とのユーザのインタラクションを表すユーザインタラクションデータは、履歴データ記憶装置119に格納できる。例えば、広告がユーザに広告サーバ114を介して提示されると、データはログファイル116に格納できる。後に詳述するように、このログファイル116は、履歴データ記憶装置119内の他のデータと集約(aggregate)できる。従って、履歴データ記憶装置119は、広告のインプレッションを表すデータを含む。例えば、広告の提示は、提示されるその広告の要求に応答して格納される。例えば、この広告要求は、特定のクッキーを識別するデータを含むことができ、よって、このクッキーを識別するデータは、その要求に応答して提供された広告を識別するデータと関連付けて格納できる。幾つかの実装例では、このデータは履歴データ記憶装置119に直接格納できる。
同様に、ユーザが提示された広告を選択する(クリックする)と、その広告の選択を表すデータはログファイル116、クッキー、または履歴データ記憶装置119内に格納されうる。幾つかの実装例では、このデータは、この広告によりリンクされたウェブページに対する要求に応答して格納される。例えば、この広告のユーザ選択が、広告主により(または広告主に代わって)提供されるウェブページの提示要求を開始するようにしてもよい。この要求は、ユーザデバイスのクッキーを識別するデータを含むことができ、このデータは広告データ記憶装置内に格納できる。
ユーザインタラクションデータは、ユーザインタラクションが実行された対応するユーザ装置を表す一意の識別子に関連付けることができる。例えば、幾つかの実装例では、ユーザインタラクションデータは、1つまたは複数のクッキーに関連付けることができる。各クッキーは、そのクッキーがこのユーザデバイス106に初めて設定された時刻を示す初期設定時刻を指定する内容を含むことができる。
また、ログファイル116または履歴データ記憶装置119は、広告への参照と、各広告がユーザへの提示のために選択された条件を表すデータとを格納する。例えば、履歴データ記憶装置119は、ターゲティングキーワードと、ビッドと、適格広告を提示のために選択するための他の判断基準とを格納できる。さらに、履歴データ記憶装置119は、各広告のインプレッションの回数を明示したデータを含むことができ、各広告に関するインプレッションの回数は、例えば、それら広告インプレッションを生じさせたキーワードおよび/またはそれらインプレッションに関連付けられたクッキーを用いて追跡できる。また、各インプレッションに関するデータを格納して、各インプレッションおよびユーザ選択が、選択された広告および/またはこの広告が提示のために選択される原因となったターゲティングキーワードに関連付けられる(すなわち、この広告への参照と共に格納しかつ/またはこの広告に従って索引を付ける)ようにすることも可能である。
広告主108は、広告管理システム110に、広告の配信を制御するのに用いられるキャンペーンパラメータ(例えば、ターゲティングキーワードおよび対応するビッド)を渡すことができる。広告主108は、広告管理システム110にアクセスし、これらキャンペーンパラメータを用いて配信される広告のパフォーマンスを監視できる。例えば、広告主は、広告に関して識別されているインプレッション(すなわち、提示)と、選択(すなわちクリック)と、コンバージョンの回数とを示すキャンペーン・パフォーマンスレポートにアクセスできる。キャンペーン・パフォーマンスレポートは、総コスト、クリック単価、および指定期間における広告の他のコスト尺度を示すこともできる。例えば、広告主は、語句一致キーワード「ホッケー」を用いて配信された広告が1,000回のインプレッションを受け(すなわち、1,000回提示され)、20回選択され(すなわち、クリックされ)、5回のコンバージョンの功績があったことを示すパフォーマンスレポートにアクセスできる。従って、1,000回のインプレッションと、20回のクリックと、5回のコンバージョンとを語句一致キーワードであるホッケーに帰すことができる。
上述のように、特定のコンテンツプロバイダーに与えられるレポートは、コンバージョンの前に起こったコンテンツとのユーザインタラクションを測定するパフォーマンス尺度を明示できる。コンバージョンが起きるのはユーザが指定された行為を行ったときであり、コンバージョン経路はコンバージョンと、ユーザによるコンバージョン以前に発生した一組のユーザインタラクションとを含む。任意の単数または複数のユーザインタラクションをコンバージョンと考えることができる。なにがコンバージョンとなるかはケースバイケースで異なり、様々な方法で判断できる。例えば、コンバージョンが発生するのは、ユーザが広告をクリックして、ウェブページまたはウェブサイトに差し向けられ、そのウェブページまたはウェブサイトを出る前に購入を完了したときである。別の例としては、ユーザが所与の時間以上にわたり特定のウェブサイトに滞在したときに発生することにしてもよい。多数のユーザインタラクションからのデータを用いて特定のウェブサイトでの時間を求めることができる。
コンバージョンを構成する行為は、それぞれの広告主が指定できる。例えば、各広告主は、コンバージョンとして、例えば白書のダウンロード、ウェブサイトの少なくとも所与の階層までのナビゲーション、少なくとも一定数のウェブページの閲覧、ウェブサイトもしくはウェブページ上で少なくとも所定時間にわたり留まること、またはウェブサイトでの登録などの1つまたは複数の測定可能/観察可能なユーザ行為を選択できる。コンバージョンを構成する他の行為を用いることもできる。
コンバージョン(および広告主のウェブサイトとの他のインタラクション)を追跡するため、広告主は、広告主のウェブページに、広告主のウェブページとのユーザインタラクション(例えば、ページ選択、コンテンツ項目選択、および他のインタラクション)を監視し、コンバージョンとなるユーザインタラクション(または一連のユーザインタラクション)を検出できる埋め込み命令を含めることができる。幾つかの実装例では、ユーザがウェブページまたは別のリソースを参照元のウェブページからアクセスした場合、このインタラクションに関わるその参照元ウェブページ(または他のリソース)は、例えば、アクセスされたウェブページにより参照されたコードのスニペットの実行および/またはそのウェブページのアクセスに使用されたURLに基づいて識別できる。
例えば、ユーザは、一例として広告主のアフィリエイトによる販売促進オファーの一環としてウェブページに提示されたリンクを選択することで広告主のウェブサイトにアクセスできる。このリンクは、ユーザがナビゲートする元となるリソースを一意に識別するデータ(すなわちテキスト)を含むURLに関連付けることができる。例えば、http://www.example.com/homepage/%affiliate_identifier%promotion_1というリンクは、ユーザが、このURLに指定されているアフィリエイト識別番号に関連付けられたアフィリエイトのウェブページからexample.comウェブページにナビゲートし、かつ、ユーザがpromotion_1に関連付けられた販売促進オファーに含まれるリンクの選択に基づいてexample.comのウェブページに差し向けられたことを示している。このインタラクション(すなわち、このリンクの選択)に関するユーザインタラクションデータは、データベースに格納して、後述するようにパフォーマンスの報告を容易にするため使用できる。
広告主に関するコンバージョンが検出されると、このコンバージョンを表すコンバージョンデータを、このコンバージョンデータを受け取りかつデータ記憶装置に格納するデータ処理装置(「分析装置」)に送信できる。このコンバージョンデータは、当該ユーザインタラクションの実行に使用されたユーザデバイスの1つまたは複数のクッキーに関連付けて格納できるので、これらクッキーに関連付けられたユーザインタラクションデータは、このコンバージョンに関連付けることができ、かつこのコンバージョンに関するパフォーマンスレポートの生成にも使用できる。
典型的には、あるコンバージョンがターゲティングキーワードに帰せられるのは、そのターゲットされたキーワードを用いてターゲットされた広告が、そのコンバージョンの前に最後にクリックされた広告であった場合である。例えば、広告主Xは、キーワード「テニス」、「シューズ」、および「ブランド・X」を広告と関連付けることができる。この例では、ユーザが「テニス」に関する第1検索クエリを送出し、広告主Xの広告を含む検索結果ページを提示され、ユーザはその広告を選択するが、コンバージョンを構成する行為を実行しなかったものと仮定する。その後、ユーザは「ブランド・X」に関する第2検索クエリを提出し、広告主Xの広告を提示され、ユーザは広告主Xの広告を選択し、コンバージョン(例えば、ユーザはブランド・Xテニスシューズを購入する)を構成する行為を実行したとさらに仮定する。この例では、このコンバージョンの前に選択された最後の広告(「最後に選択された広告」)は、一致した「ブランド・X」に応答して提示された広告であったため、キーワード「ブランド・X」がこのコンバージョンについて功績があったとされる。
コンバージョン前の最後に選択された広告の提示をもたらしたキーワードにコンバージョン功績(credit)(「最後の選択への功績」)を認めることは、広告のパフォーマンスレポートを計る有用な尺度であるが、この尺度だけでは、最後に選択された広告以前におけるユーザの広告閲覧(exposure)および/または選択を含むコンバージョンサイクルの分析を容易にするデータを広告主に提供できない。例えば、最後の選択の功績尺度だけでは、最後に選択された広告の選択前にユーザに提示されたかつ/またはユーザに選択された広告の提示によりブランドまたは製品認識を増大させたかもしれないキーワードを特定できない。しかし、これら広告は、ユーザが後にコンバージョンを構成した行為を実行したことに大きく寄与した可能性もある。
上述の例では、キーワード「テニス」に一致した検索クエリに応答して提示された広告が、コンバージョンを構成するユーザの行為(例えば、ブランド・Xテニスシューズの購入)に寄与した可能性もあるが、キーワード「テニス」にはこのコンバージョンに関する功績が認められない。例えば、一致したキーワード「テニス」に応答して提示された広告がユーザ選択された際に、ユーザは、広告主Xが販売するブランド・Xテニスシューズをすでに閲覧したのかもしれない。ブランド・Xテニスシューズのユーザ閲覧に基づいて、その後、ユーザは検索クエリ「ブランド・X」を送出してブランド・Xのテニスシューズを発見したのかもしれない。同様に、キーワード「テニス」を用いてターゲティングされた広告のユーザの閲覧は、ユーザによるその広告の選択の如何に関わらず、コンバージョン(例えば、広告主Xからの製品購入)を構成したユーザのその後の行為に寄与したのかもしれない。最後に選択された広告の選択前に起こった広告主の広告(またはその他のコンテンツ)とのユーザインタラクションを分析すれば、広告主のコンバージョンサイクルを理解する広告主の能力を向上させうる。
コンバージョンサイクルとは、ユーザに広告が提示されたときに始まり、ユーザがコンバージョンを構成する行為を起こしたときに終了する期間である。コンバージョンサイクルは時間または行為によって測定かつ/または制約を加えることができ、多数のユーザセッションに亘ることもできる。ユーザセッションとは、分析のために集められたユーザインタラクションの組である。各ユーザセッションは、特定のユーザがセッション時間枠(すなわち、指定期間)内で行ったユーザインタラクションを表すデータを含む。このセッション時間枠は、例えば、指定期間(例えば、1時間、1日、または1ヶ月)または指定された行為により範囲を区切ってもよい。例えば、ユーザ検索セッションは、ユーザ検索クエリと、1時間にわたって継続するおよび/またはセッション終了イベント(例えば、検索ブラウザを閉じること)の前に発生するその後の行為とを含むことができる。
コンバージョンサイクルの分析は、顧客がコンバージョンサイクルの間に広告とどのようにインタラクションするのかを理解する広告主の能力を向上させうる。例えば、広告主が、広告の最初のユーザによる閲覧からコンバージョンへの時間が平均で20日であることを確認すれば、広告主はこのデータを用いて、コンバージョン前に代替的なソースを検索する(すなわち、コンバージョンを構成する行為を起こす)のにユーザが費やす時間を推測できる。同様に、広告主が、コンバージョンを行った多くのユーザは特定のキーワードを用いてターゲティングされた広告を提示された後にコンバージョンを行ったことを確認した場合は、広告主は、そのキーワードを用いて配信される広告に支払う金額を増やしかつ/又はそのキーワードを用いてターゲティングされた広告の質を向上させたいと望むかもしれない。
コンバージョンサイクルの分析を容易にするユーザインタラクションの尺度は、コンバージョン経路パフォーマンス尺度と呼ぶ。コンバージョン経路とは特定のユーザによる一組のユーザインタラクションであって、コンバージョン以前でかつそのコンバージョンを含むものである。コンバージョン経路パフォーマンス尺度は、後に詳述するように、コンバージョンサイクルの期間と、コンバージョンサイクル期間に発生したユーザインタラクションの数と、コンバージョンに先立つユーザインタラクションの経路と、コンバージョンに先立つ特定のユーザインタラクションの数と、コンバージョンサイクルの期間に発生したユーザインタラクションの他の尺度とを明示する。
広告管理システム110はパフォーマンス分析装置120を含み、この装置は、コンバージョンサイクル時におけるコンテンツ項目とのユーザインタラクションの尺度を明示するコンバージョン経路パフォーマンス尺度を特定する。パフォーマンス分析装置120は、それぞれの広告主について、広告主が提供した広告とのユーザインタラクションを追跡し、1つまたは複数のコンバージョン経路パフォーマンス尺度を特定し(すなわち、計算し)、これらコンバージョン経路パフォーマンス尺度のうち少なくとも1つを明示するパフォーマンスレポートの提示の原因となるデータを与える。このパフォーマンスレポートを使用することで、広告主はコンバージョンサイクルを分析し、各キーワードが最後に選択された広告の提示の原因となったかどうかに関わらず、各キーワードがどのようにコンバージョンを促進する広告を提示させる原因となったかを知ることができる。すると、広告主は、このパフォーマンスレポートに基づいて、その広告の配信を制御するキャンペーンパラメータを調節できる。
パフォーマンスレポートにおける偏りを減少するため構成オプションを用意してもよい。構成オプションがなければ、パフォーマンスレポートによっては短いコンバージョン経路の方へ偏るものもある。例えば、パフォーマンスレポートの基礎となるものとして用いられるデータが、閾値比率よりも高い比率の部分コンバージョン経路を含む場合、そのレポートは短いコンバージョン経路の方に偏ることがある。部分コンバージョン経路とは、あるユーザに関するユーザインタラクションデータのすべてでなく一部がコンバージョンに関連付けられているコンバージョン経路である。部分コンバージョン経路はレポートに含めることができるが、それができるのは、例えばそのレポートが、それを要求した広告主の典型的なコンバージョンサイクルの長さに満たないレポート期間を用いて生成されている場合である。
レポート期間外の追加データはそのレポートを生成するために使用されないので、レポート期間は、レポートされるコンバージョンサイクルの最大長(日数での)を定めることになる。パフォーマンスレポートをレポート期間(すなわち、ルックバック時間枠)に基づいて作成できるので、このレポート期間の前のユーザインタラクションは、そのレポートを生成する際にコンバージョンサイクルの一部とはみなされない。こうしたレポート期間は「ルックバック時間枠」と呼ぶ。例えば、ルックバック時間枠が30日であるレポートを生成するときは、所与の年度の7月1日から7月31日までに発生したユーザ行為を表す使用可能なユーザインタラクションデータが、その年度の7月31日に発生したコンバージョンに関して使用可能となる。
デフォルトのルックバック時間枠(例えば、30日)を使用する場合、パフォーマンスレポートは、このレポートに関連付けられた典型的なコンバージョンサイクル長がこのデフォルトのルックバック時間枠より長い場合は、短いコンバージョン経路の方に偏ることがある。例えば、上述の例では、「ブランド・X」テニスシューズに関する典型的なコンバージョンサイクルは、新車などのより高額な製品のコンバージョンサイクルに比べれば比較的短くなる(例えば、30日)かもしれない。新たな車のコンバージョンサイクルはずっと長くなる(例えば、90日)ことがある。
異なる広告主またはある広告主の異なる製品が、異なるコンバージョンサイクル長を備える場合がある。例えば、低コスト(例えば、100ドル未満)の製品を販売する広告主は30日間のルックバック時間枠を指定する一方、より高額の製品(例えば、少なくとも1,000ドル)は90日間のルックバック時間枠を指定することもあろう。
幾つかの実装例では、広告主108は、日数を入力したり、特定のルックバック時間枠のリスト(例えば、30日、60日、90日)から1つのルックバック時間枠を選択したりすることで、パフォーマンスレポートを要求する際に使用するルックバック時間枠を指定できる。広告主が自社のパフォーマンスレポートのルックバック時間枠を構成できるようにすることで、広告主は、自社製品のコンバージョンサイクルに対応したルックバック時間枠を選択できるようになる。ルックバック時間枠の構成を可能とすることで、広告主は様々なルックバック時間枠を試すことが可能となり、これがコンバージョン率の向上に繋がる方法の発見に繋がることがある。
他の要因も、部分コンバージョン経路に関する報告に寄与することができる。例えば、上述したように、レポートの基礎となるものとして使用されるユーザインタラクションデータは、このユーザインタラクションが実行されたユーザ装置を表す一意の識別子に関連付けることができる。上述したように、一意の識別子をクッキーとして格納できる。ユーザによるクッキー削除や、ブラウザによるクッキー削除(例えば、ブラウザの基本設定に基づいてブラウザ終了時に)、または他のソフトウェア(例えば、アンチスパイウェアソフトウェア)によるクッキー削除などにより、クッキーは削除できる。
クッキーがユーザデバイスから削除された場合、ユーザがウェブページ(例えば、検索システム112)を訪れたときに新たなクッキーがユーザデバイスに設定される。新たなクッキーを用いて新たな準一意の識別子を格納でき、従って、そのユーザデバイスで生成されるその後のユーザインタラクションデータは、異なる識別子に関連付けることができる。従って、各ユーザ識別子は異なるユーザを表すと考えられるため、削除済みクッキーに関連付けられたユーザインタラクションデータは、新たなクッキーに関連付けられたユーザインタラクションデータとは違うユーザに関連付けられているものとして識別される。
例えば、上述の例では、「テニス」に関する第1の検索クエリが実行された後でユーザがクッキーを削除し、これらクッキーが削除された後に「ブランド・X」に関する第2検索クエリが生成されたと仮定する。この例では、このユーザに関するユーザインタラクションデータに基づいて計算されたパフォーマンス尺度は偏りを示すことがある。例えば、第1検索クエリから得られる広告選択は第2検索クエリから得られる広告選択と同じコンバージョンサイクルの一部とは考慮されないので、経路長尺度は、2つでなく1つとして計算できる。その理由は、これら2つのユーザインタラクションが同じユーザにより実行されたようには見えないからである。
部分コンバージョン経路に起因する偏りを減少させたレポートを見るには、広告主はそのレポートのルックバック時間枠を指定すればよい。上述したように、ルックバック時間枠は、そのレポート生成に使用するユーザインタラクションデータが、コンバージョン前の指定期間(例えば、30日、60日、90日)以前の初期化時刻を備えた一意の識別子に関連付けられたユーザインタラクションデータであることを指定する。従って、この指定期間後の初期化時刻を備えた一意の識別子に関連付けられたユーザインタラクションデータに関するコンバージョンは、このレポートの基礎となるものとして含められない。最近の初期化時刻を備えた一意の識別子は、この一意の識別子が、この一意の識別子が表すユーザデバイス上で最近再初期化されたかもしれないことを示す。従って、比較的新しい一意の識別子に関連付けられたユーザインタラクションデータは、部分コンバージョン経路のみを表すことがある。代替的には、指定期間後の初期化時刻を備えた一意の識別子に関連付けられたユーザインタラクションデータのコンバージョンがレポートに含まれる。偏りを減少させるには、指定期間後に発生したコンバージョン経路に含まれる任意のユーザインタラクションは、レポートに含まれる前にコンバージョン経路から削除される。
図1は単一のネットワーク102を示しているが、環境100は、複数の通信ネットワークを含むことができ、かつ/またはこれら複数の通信ネットワークは、複数の様態で構成できる(例えば、複数の相互接続されたローカルエリアネットワーク(LAN)、複数の相互接続された広域ネットワーク(WAN)、複数の相互接続されたLAN、および/または複数の相互接続されたWANなど)。同様に、図1は広告管理システム110を示しているが、環境100は任意の数の広告管理システムを含むことができる。他のサードパーティーシステムが、広告管理システム110により管理されるパフォーマンス測定基準を分析し、広告主に表示してもよい。
図2は、例示的な一実施形態によるユーザインタラクション・ログデータを更新するためのプロセスのフローチャートである。プロセス200は、コンバージョン経路を更新し、ユーザの更新済みコンバージョン経路に基づいてコンバージョンを特定する。
プロセス200は、広告管理システム110、パフォーマンス分析装置120、または他の計算装置に実装できる。一実装例では、プロセス200は、計算装置により実行されるとその計算装置にプロセス200の演算を実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体上に符号化されている。
上述のように、ログファイル116はユーザインタラクションデータを含むことができる。ログファイル116は、検索システム112を実装するものも含め他のサーバからの他のログからのユーザインタラクションデータと処理前に組み合わせてもよい。処理は、プロセス200を実装する計算装置が、新たなログが処理のため利用可能となったことを確認したときに開始される(210)。例えば、処理対象の新たなログの準備ができたことを示す通知を計算装置に送ることができ、あるいは新たなログの存在が、この新たなログが処理対象として用意されていることを示すようにしてもよい。
次に、その新たなログが取り出される(220)。新たなログはネットワーク102を介して取り出すことができる。各ユーザについてのステートフルな履歴が、新たなログに示されたユーザ動作に基づいて更新される。新たなログは、多数のユーザについてのユーザインタラクションに関する情報を含むことができる。履歴データ記憶装置119は、以前処理されたログファイルからのユーザインタラクションデータを含む。履歴データ記憶装置119内に含まれるユーザインタラクションデータは、そのユーザインタラクションデータがユーザ識別子によりグループ分けでき、時系列順に配列できるという意味でステートフルでありうる。図3は、代表的な一実施形態によるユーザインタラクション・ログデータ統合プロセス200の実行時に更新されるユーザインタラクションデータを示すブロック図である。図3は4つの代表的なユーザ識別子を示すが、履歴データ記憶装置119およびログファイル116は、数千または数百万の異なるユーザ識別子に関連付けられたデータを含むことができる。一実施形態では、以前に格納されたユーザインタラクションデータ310は履歴データ記憶装置119に格納されている。図示したように、ユーザ識別子3に関連付けられたユーザインタラクションデータで、履歴データ記憶装置119に以前から格納されているものは存在しない。
新たなログは、1つまたは複数のユーザ識別子に関するユーザインタラクションデータを含むことができる。このユーザインタラクションデータはユーザ識別子によりグループ分けでき、その後、時系列でソートできる(230)。列320は、グループ分けされソートされたユーザインタラクションデータを示す。図示したように、ユーザ識別子2は新たなユーザインタラクションデータを含まず、ユーザ識別子1、3、および4は更新されたユーザインタラクションデータを備えている。例えば、新たなログファイルは、ユーザ識別子1に関連付けられたユーザインタラクションa13およびa14に関連付けられたユーザインタラクションデータを含んでいる。そして、グループ分けされソートされたユーザインタラクションデータは、履歴データ記憶装置119に格納されているユーザインタラクションデータと併合できる(240)。ユーザ識別子が履歴データ記憶装置119内で以前に存在していれば、この新たなユーザインタラクションデータはその以前のユーザインタラクションデータに加えられる。そうでなければ、新たなユーザインタラクションデータは、新たなユーザ識別子とともに追加される。
列330は、各ユーザ識別子に関する更新済みユーザインタラクションデータを示す。この更新済みユーザインタラクションデータに基づいて、ユーザインタラクションの各更新済み経路で発生したコンバージョンを特定できる(250)。ユーザインタラクション経路は、特定の広告主108に関連したユーザインタラクションに限定されている。特定の広告主108のコンバージョンインタラクションを用いてコンバージョンが発生したかどうかを判断できる。一例として、ユーザインタラクションa13およびa32はコンバージョンインタラクションを表すものと仮定する。従って、コンバージョン経路340および350が発見される。一旦発見されれば、これらコンバージョン経路は、さらなる分析のため履歴データ記憶装置119の別の部分または別のデータ記憶装置に書き込み可能である。
多くのコンバージョン経路を、受信されたユーザインタラクションデータに基づいて生成できる。広告主は、これら生成されたコンバージョン経路を1つまたは複数のインターフェースを用いて分析できる。これらインターフェースを用いて、コンバージョン経路の分析を可能とするレポートが広告主に与えられる。幾つかの実施形態では、コンバージョン経路は経路長尺度を用いて分析できる。これらの実施形態では、同じ経路長に加えて対応するデータ(例えば、コンバージョンの総数、任意のコンバージョン経路に関連付けられた金銭的価値などのパフォーマンス測定基準)を備えたコンバージョン経路は、コンバージョン経路のグループに集約できる。例えば、経路長が「2」のすべてのコンバージョン経路は、単一のグループ(またはバケット)に集約できる。作成されたグループに関して、そのグループ内の全コンバージョン経路のコンバージョン総数に基づいて計算されたコンバージョン総数を含む様々なパフォーマンス測定基準を決定できる。
幾つかの実施形態では、1つまたは複数の複合グループを生成できる。複合グループは、幾つかの経路長グループ(またはバケット)の論理グループである。例えば、「2+」と呼ばれる複合グループは、長さ2、3、4、および5を備えたコンバージョン経路からなるものとしてよい。幾つかの実施形態では、広告主は、広告主が興味を持つ特定の複合グループを定義できる(例えば、「すべて」の複合グループ、「2+」複合グループ、「10+」複合グループなど)。複合グループはユーザによって修正できる。他の実施形態では、これら複合グループは予め定められており、広告管理システム110に事前に設定されている。例えば、相当数の広告主が特定の複合グループ(例えば「10+」)に興味があれば、この複合グループを残りの広告主にデフォルトとして表示したり、デフォルトオプションとして提示したりできる。
これら経路長グループおよび複合グループは、1つまたは複数のインターフェースでさらなる分析を行うため広告主に与えてもよい。例えば、経路長グループおよび複合グループのリストならびに1つまたは複数の集約パフォーマンス測定基準のリストに加え、これらグループおよびパフォーマンス測定基準の視覚表現をユーザに表示できる。広告主は、経路長グループまたは複合グループの1つを選択して、この選択したグループに関連付けられたコンバージョンまたは他のパフォーマンス測定基準をさらに分析できる。
広告管理システム110および/またはパフォーマンス分析装置120は、実行すると1つまたは複数の処理装置に上述のプロセスおよび関数を実行させる命令によって実現できる。こうした命令は、例えば、スクリプト命令、実行可能コード、またはコンピュータ可読媒体に格納された他の命令などの解釈された命令を含むことができる。広告管理システム110および/またはパフォーマンス分析装置120は、サーバファームのようなネットワークを介して分散実装でき、あるいは単一のコンピュータ装置でも実装できる。
図4は、代表的な実施形態による様々な経路長の代表的なコンバージョン経路を示す。図4では、5つの代表的なコンバージョン経路405、410、415、420、および425が表示されている。これらコンバージョン経路は、異なるコンバージョン経路長を備えている。例えば、コンバージョン経路405は、単一のユーザインタラクションと1つのコンバージョンを構成する1つまたは複数のインタラクションとを含むことが図示されている。結果として、コンバージョン経路405は経路長1を備えている。コンバージョン経路410は経路長2を備えることが図示され、コンバージョン経路415は経路長3を備えることが図示され、コンバージョン経路420は経路長6を備えることが図示されている。最後に、コンバージョン経路425は、コンバージョン経路8を備えることが図示されている。これらの例では、コンバージョンイベントは経路の長さ方向に計数されない。任意のユーザインタラクションは、インプレッション、クリック、または他の種類のユーザ行為を含むことができる。
各コンバージョン経路は、その経路に関連付けられたコンバージョン経路データを含むことができる。コンバージョン経路データはデータ記憶装置(例えば、履歴データ119または他のデータベース)に格納できる。このコンバージョン経路データは、コンバージョン経路に関連付けられた経路長尺度(例えば、コンバージョン経路420に関しては経路長6)や、このコンバージョン経路に関連付けられた1つまたは複数のパフォーマンス測定基準(例えば、このコンバージョン経路に関連付けられた金銭的コンバージョン価値)などを含むことができる。
幾つかの実施形態では、コンバージョン経路は、任意の数のユーザインタラクションを含むことができる。他の実施形態では、事前設定された限度(例えば、100のユーザインタラクション)が、1つのコンバージョン経路が含むことができるユーザインタラクションの最大数を示すことができる。経路長尺度は、1つのコンバージョンのコンバージョンサイクルの間に発生するユーザインタラクションの総数に対応する。各コンバージョン経路に関して、経路長は、コンバージョン経路に含まれるインプレッションおよび/またはクリックの数を用いて求めることができる。経路長は、製品またはサービスの価格、広告の質、および他の理由により変化しうる。例えば、ユーザは、価格が高い製品またはサービスを調べるのに長時間を要する場合があり、あるいは、より説得力がある広告または効果的な広告は、コンバージョン経路におけるユーザインタラクションの数を減少させることがある。
図5は、一実施形態による、2以上のコンバージョン経路長を備えたコンバージョン経路の代表的な複合グループ500を示す。図示したように、複合グループ500は、様々な経路長の8つのコンバージョン経路505-540を含む。例えば、コンバージョン経路505および510は経路長2を備える一方、コンバージョン経路520および525は経路長4を備える。コンバージョン経路540は経路長10を備える。
複合グループ500は8つのコンバージョン経路505-540を含むことが図示されているが、経路長が2以上である任意数のコンバージョン経路を含むことができる。図7Cに示したように、経路長が2以上のコンバージョン経路を備えた複合グループが強調表示されるか、ポインタがユーザによってその複合グループの上に移動されると、柱状グラフにおける経路長が2以上の全てのバーが強調表示される。これらの複合グループにより、広告主は、最も影響力がある長さを特定し、結果としてデータを効率的に分析できるようになる。
こうした複合グループは、ユーザが作成、修正、かつ/または削除できる。これらの実施形態では、広告主は、各複合グループについて、関心がある経路長範囲を指定できる。他の実施形態では、これら複合グループは、広告管理システム110が予め定義してよい。他の実施形態では、広告主には後で広告主自身がカスタマイズできるデフォルト複合グループを与えてもよい。
図6A-6Cは、一実施形態による、分析のために使用可能な経路長を表示する代表的なユーザインターフェースを示す。図6Aは、柱状グラフ605および様々な経路長グループのリスト610を示す代表的なユーザインターフェース600aを示す。ユーザインターフェース600aに示したデータは、単一の広告キャンペーン、複数の広告キャンペーン、単一の広告キャンペーン内の特定キーワード、2つ以上のキャンペーンを横断する特定のキーワード、またはユーザが選択する任意の他のビューに適用できる。図示したように、経路長グループのリスト610は、経路長が「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、および「9」である経路長グループに加え、経路長が「2以上」、「すべて」、および「10+」である3つの複合グループも含む。経路長グループおよび複合経路長グループのそれぞれについて、コンバージョン総数が示されている。例えば、経路長が「1」のコンバージョン経路(すなわち、オンラインコンテンツとの単一のユーザインタラクションに続くコンバージョンイベント)は、合計20,776回のコンバージョンを備えている。さらに、図示したように、幾つかの経路長(例えば、「2以上」、「すべて」、および「10+」)の複合グループは、元となるコンバージョン経路のコンバージョン総数を示している。例えば、「2以上」の複合グループは、46,607回のコンバージョンを備えることが示されているが、これは経路長「2」以上を備えた全コンバージョン経路のコンバージョン総数である。
柱状グラフ605は、経路長のリスト610に示した各経路長について表示されたコンバージョンの総数を用いて生成される。柱状グラフ605の各バー(またはバケット)の高さは、その他のバーに関連付けられたコンバージョンの数と比較した、その経路長グループまたは複合経路長グループに関連付けられたコンバージョンの数を示す。例えば、第1バーは、経路長「1」を備えたコンバージョン経路に関連付けられている。第1バーの高さは20,776回のコンバージョンに対応しており、最大回数のコンバージョンは、他の経路長を備えたコンバージョン経路でなく、経路長「1」のコンバージョン経路で発生したことを示している。同様に、柱状グラフ605に図示したように、経路長「9」のコンバージョン経路に対応するバーは、他のコンバージョン経路と比較して最小回数のコンバージョンを備えている。従って、有利なことに、広告主には、どの経路のグループがさらなる分析のための最大量のデータをもたらすかが示される。
幾つかの実施形態では、ユーザは、経路長のリスト610で表示される経路長グループおよび複合経路長グループをカスタマイズできる。例えば、ユーザは、「1」、「2」、「3」、「4」、および「+5」の経路長に関するデータを表示することを選択してもよい。他の実施形態では、経路長グループおよび複合経路長グループは予め定められており、広告管理システム110により自動的に設定される。他の実施形態では、経路長グループおよび複合経路長グループは、広告管理システム110のオペレータにより手動で設定される。
ユーザインターフェース600aでは、ユーザは、経路長グループのリスト610で示した経路長グループのいずれかを選択したりその上でホバーしたりしておらず(例えば、システムは、カーソル、アロー、または他のグラフィカル選択要素がこの経路長グループのいずれかの上に配置されていることを示すユーザ入力データを受け取っていない)、結果として、柱状グラフ605のいずれのバーも強調表示されていない。図6Bは、図6Aに示したものと同じ経路長グループのリスト610および柱状グラフ605を示す代表的なユーザインターフェース600bを示す。ユーザインターフェース600bでは、ユーザは、経路長グループ620を選択またはその上に滞在している。経路長グループ620は、経路長が「3」のコンバージョン経路をすべて含む。ユーザによる経路長620の選択またはその上での滞在の結果、ユーザインターフェース600bは、経路長が「3」である全コンバージョン経路に対応する強調表示されたバー615を柱状グラフ605内に含んでいる。図示したように、経路長が「3」のコンバージョン経路は、7,396回のコンバージョンを備えている。バー615の高さは、他のバーと比較した相対的重要性(すなわち、7,396回のコンバージョン)を示す。結果として、有利なことに、ユーザには様々な長さのコンバージョン経路の視覚的比較が表示される。
図6Cは、一実施形態による代表的なユーザインターフェース600cを示す。ユーザインターフェース600aおよび600bのように、インターフェース600cも柱状グラフ605に加え経路長グループのリスト610を表示する。図示したように、ユーザは、「2以上」の複合経路長グループ625を選択またはその上に滞在し、経路長「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、および「10+」の経路長グループに対応するバーが強調表示されている。従って、ユーザは、コンバージョン総数における経路長が「2以上」であるコンバージョン経路の複合グループの重要性を視覚的に理解できる。
図7A-7Hは、本発明の一実施形態による代表的なユーザインターフェースのスクリーンショットを示す。図7Aは、経路長を用いたコンバージョン経路の広告主による分析を可能とする代表的なユーザインターフェース700aを示す。経路長ドロップダウン要素705を使って、ユーザは、経路長グループのリスト705(すなわち、経路長が「2以上」、「すべて」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、および「10+」であるグループ)と、対応する柱状グラフ715とを見ることができる。柱状グラフ715は、経路長グループのリスト720における各経路長グループのバーを表示する。柱状グラフ715の各バーは、対応する経路長のコンバージョンの総数を視覚表示する。例えば、第1バー710は、リスト720の要素725に対応する。経路長リスト720に示したように、要素725は、経路長「1」を備えたコンバージョン経路および合計66,282回のコンバージョンに対応する。ユーザインターフェース700aに示したように、ユーザは、カーソルを要素725(すなわち、経路長が「1」の経路長グループ)の上に移動させ、それによりユーザインターフェース700aがバー710を強調表示している。
ユーザインターフェース700aには、ユーザインターフェース700aのレポートセクション706に表示されるレポートのタイプを制御するための様々な付加的要素がユーザのために用意されている。例えば、コンバージョンタイプ選択制御要素702により、広告主は、レポートセクションが情報を含むコンバージョンのタイプを指定できる。コンバージョンタイプ選択制御要素702は、ユーザ選択可能オプション(例えば、「すべて」のコンバージョンタイプ、購入、ユーザプロファイル作成、ファイルのダウンロードなど)を備えたドロップダウンメニューでよい。タイプ制御要素704を使えば、広告主はビューするデータを出所(origin)によってフィルタできる。図示したように、ユーザはタイプ「すべて」を選択しており、従って、ユーザインターフェースは、インタラクションの出所がどこであろうとすべてのコンバージョン経路に関するデータを表示している。別の例では、ユーザはタイプ制御要素704からオプションを選択して、検索結果で表示される広告との少なくとも1つのユーザインタラクションを含むコンバージョン経路に関するデータをユーザインターフェースに表示させることもできる。図7Aには示されていないが、関心があるデータをさらに指定するため他の選択制御要素をユーザのために用意してもよい。
図7Bは、ユーザが、図700aに示した経路長ドロップダウン705を使って経路長グループのリスト720から経路長グループ725を選択した後に提示される代表的なユーザインターフェース700bを示す。ユーザインターフェース700bは、コンバージョン総数735(すなわち、66,282回)と、合計に占める割合730および740 (すなわち、88.22%)と、すべてのコンバージョン経路からのコンバージョン総数745(75,132回)とを含む、長さ「1」のコンバージョン経路に関連付けられたパフォーマンスデータを示す。さらに、ユーザインターフェース700bは、時間に基づいたコンバージョン数を示す折れ線グラフ750も表示する。このデータにより、広告主は、この経路長に関するコンバージョン経路データを分析し、すべてのコンバージョン経路の総パフォーマンスに対するその影響を確認できる。
図7Aのように、図7Cも、ユーザインターフェース700cによってユーザが経路長ドロップダウン705から経路長を選択できることを示す。図示したように、ユーザは、経路長が「2以上」でコンバージョンが8,850回の複合経路長グループ725上でホバーしている。結果として、経路長が「2以上」のコンバージョン経路に対応した複数のバー710が強調表示され、その他のコンバージョン経路(すなわち、経路長が「1」のコンバージョン経路)と比較した、コンバージョン経路長が「2以上」のコンバージョン経路の相対的重要性をユーザに示す。
図7Dは、経路長が「2以上」のコンバージョン経路に関連付けられたパフォーマンスデータを表示するユーザインターフェース700dを示す。図示したパフォーマンスデータは、コンバージョン総数735(すなわち、8,850回のコンバージョン)と、合計コンバージョン経路に占める割合730および740 (すなわち、11.78%)と、すべてのコンバージョン経路に関するコンバージョン総数745(すなわち、75,132回)とを含む。さらに、ユーザインターフェース700dは、経時的にコンバージョン数を示す折れ線グラフ750も含む。2月および3月のコンバージョンデータのみを示したが、他の月を示すこともできる。他の実施形態では、棒グラフ750のコンバージョンデータを日毎、年毎などで表示できる。
図7Eは、ユーザインターフェース700eによって、ユーザが経路長ドロップダウン705から経路長を選択できることを示す。図示したように、ユーザは、経路長が「6」でコンバージョンが合計178回の経路長グループ725上でホバーしている。結果として、経路長が「6」のコンバージョン経路に対応したバーが強調表示され、その他のコンバージョン経路に対する、コンバージョン経路長が「6」のコンバージョン経路の相対的重要性をユーザに示す。従って、経路長が「6」のコンバージョン経路では178回のコンバージョンしか存在しなかったため、経路長グループ725に対応するバーは柱状グラフ715では見えない。
図7Fは、経路長が「6」のコンバージョン経路に関連付けられたパフォーマンスデータを表示するユーザインターフェース700fを示す。図示したパフォーマンスデータは、コンバージョン総数735(すなわち、178回のコンバージョン)と、合計コンバージョン経路に占める割合730および740 (すなわち、0.24%)と、すべてのコンバージョン経路に関するコンバージョン総数745(すなわち、75,132回)とを含む。さらに、ユーザインターフェース700fは、月毎のコンバージョン数を示す折れ線グラフ750を含む。2月および3月のコンバージョンデータのみを示したが、他の月を示すこともできる。他の実施形態では、棒グラフ750のコンバージョンデータを日毎、年毎などで表示できる。
図7Gは、ユーザインターフェース700gによって、ユーザが経路長ドロップダウン705から経路長を選択できることを示す。図示したように、ユーザは、経路長が「すべて」でコンバージョンが75,132回の複合経路長グループ725上でホバーしている。複合経路長グループ725は、すべての長さのすべてのコンバージョン経路のグループである。従って、すべてのコンバージョン経路が複合経路長グループ725に含まれており、すべてのバーが柱状グラフ715で強調表示されている。
図7Hは、様々な経路長を備えたすべてのコンバージョン経路に関連付けられたパフォーマンスデータを表示するユーザインターフェース700hを示す。図示したパフォーマンスデータは、コンバージョン総数735(すなわち、75,132回のコンバージョン)と、合計コンバージョン経路に占める割合730および740 (すなわち、100%)と、すべてのコンバージョン経路に関するコンバージョン総数745(すなわち、75,132回)とを含む。さらに、ユーザインターフェース700fは、月毎のコンバージョン数を示す折れ線グラフ750を含む。
図8は、一実施形態による、図1の広告管理システム110によって採用される経路長尺度を用いたパフォーマンスデータの生成を容易にするためのプロセスを示すフローチャートである。プロセス800は、広告管理システム110、パフォーマンス分析装置120、または他の計算装置に実装できる。一実装例では、プロセス800は、計算装置により実行されるとその計算装置にプロセス800の演算を実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体上に符号化されている。
ブロック810では、ユーザインタラクションデータがデータソースから受け取られる。このデータソースは履歴データ119でもよいし、広告管理システム110または他のシステムにより維持されるデータベースでもよい。幾つかの実施形態では、このユーザインタラクションデータは、コンテンツ項目および1つまたは複数の所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為であるコンバージョン項目(例えば、ユーザ購入、新アカウントの作成など)とのユーザインタラクションを明記できる。ユーザインタラクションデータは、コンバージョン前のすべてのユーザインタラクションを表現できる。コンテンツ項目は、検索結果、テキスト広告などとともに提示される広告を含むことができる。ユーザインタラクションは、コンテンツ項目の提示(すなわち、インプレッション)およびコンテンツ項目のユーザ選択を含むことができる。幾つかの実施形態では、このユーザインタラクションデータは、コンバージョン前の所定期間(例えば、一週間)内に発生したユーザインタラクションに限定してもよい。
受け取られたユーザインタラクションデータは、単一の広告主が提供するコンテンツ項目とのユーザインタラクションを含むことができる。例えば、広告主の識別子および広告主のユーザインタラクションデータは、データ記憶装置(例えば、履歴データ117)に格納できる。別の実施形態では、受け取られたユーザインタラクションデータは、複数の広告主に関連付けられていてもよい。
ブロック820では、複数のコンバージョン経路に関するコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータが受け取られる。このコンバージョンデータは、1人または複数のユーザと、1つまたは複数の広告主により管理される1つまたは複数の広告キャンペーンとに対応することができる。各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつそのコンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含んでいる。コンバージョン経路データは、複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路に関する経路長尺度を含むこともできる。例えば、経路長が「6」のコンバージョン経路(例えば、コンバージョン経路435)に関するコンバージョン経路データは、経路長尺度「6」を含むはずである。
ブロック830では、経路長尺度の1つまたは複数グループを決定する。幾つかの実施形態では、これら経路長グループは、ユーザまたは広告管理システムによって予め決定されていてもよい。経路長グループに関する情報は、広告管理システム110により管理されるデータ記憶装置に格納できる。他の実施形態では、これら経路長グループは、他の広告主によって使用される経路長グループに基づいて決定してもよい。
各経路長グループの集約パフォーマンス尺度が決定される(ブロック840)。各経路長グループの集約パフォーマンス尺度は、各経路長グループを構成するコンバージョン経路に関するパフォーマンス尺度を加算することで求めることができる。例えば、経路長「3」の経路長グループに関し、経路長「3」を備えたすべてのコンバージョン経路のパフォーマンス尺度(例えば、コンバージョン総数、ドル建てでの総コンバージョン価値など)が集約される。この集約パフォーマンス尺度は、各経路長に関するコンバージョン総数でよい(例えば、図6Aに示したように経路長「1」に関する66,282回のコンバージョン)。
経路長グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストが生成される(ブロック840)。例えば、この経路長グループのリストは、9つのグループ(例えば、経路長が「1」のコンバージョン経路のグループ、経路長が「2」のコンバージョン経路のグループなど)を含むことができる。幾つかの実施形態では、1つまたは複数の複合経路長グループが生成され、それぞれの複合経路長グループは2つ以上の経路長グループを含む。例えば、複合経路長グループは、「2以上」、「10以上」、「すべて」などの経路長を含むコンバージョンを含むことができる。図5は、経路長が「2以上」のコンバージョン経路を備えた代表的な1つの複合経路長グループ500を示す。これら実施形態では、集約パフォーマンス尺度は、対応する経路長グループの合計集約パフォーマンス尺度に基づいて各経路長グループに関して求められる。例えば、図6Aに示したように、「2以上」の複合経路長グループに関するコンバージョン総数(すなわち、集約パフォーマンス尺度)は、8,850である。この例では、コンバージョン総数は、経路長が「2以上」の全コンバージョン経路の全コンバージョンの合計である。
経路長グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストの視覚表現が生成される(ブロック850)。この視覚表現は、柱状グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどのグラフ表現でもよいし、他の任意種類の視覚表現でもよい。経路長グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストに加えて視覚表現もユーザインターフェースでユーザに提示できる。例えば、図5A-5C、6A、6C、6Eおよび6Gは経路長グループのリスト(例えば、図6Aの経路長グループのリスト620)に加え、コンバージョン総数(例えば、経路長が「1」のコンバージョン経路を備えたコンバージョンが66,282回発生した)と、柱状グラフ615とを示す。
経路長グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストは、昇順または降順の経路長尺度によって配列してよい。この経路長尺度のリストは複合経路長グループを含むことができ、これらはそのリストの始めもしくは終わりに列挙しまたはリスト中に分散させてもよい。幾つかの実施形態では、経路長グループリストの要素の順序は予め定められているか、または広告管理システム110のオペレータにより手動で設定される。他の実施形態では、広告主は、リスト中の経路長グループの順序を決定できる。
図9は、幾つかの実施形態に従って本明細書で説明する任意のコンピュータシステム(広告管理システム110およびユーザデバイス106を含む)を実装するため使用できる例示的なコンピュータシステム900の一般的なアーキテクチャを示す。コンピュータシステム900は、ユーザインタラクションレポートを提供し、ログファイルを処理し、例示的なパフォーマンス分析装置120を実装し、または例示的な広告管理システム110を実装するために使用できる。図9のコンピュータシステム900は、メモリ925に通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサ920と、1つまたは複数の通信インターフェース905と、オプションで1つまたは複数の出力装置910(例えば、1つまたは複数の表示装置)と、1つまたは複数の入力装置915とを含む。
図9のコンピュータシステム900では、メモリ925は、任意のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それぞれのシステムに関わる本明細書に記載された様々な機能を実装するためのコンピュータ命令(「プロセッサ実行可能命令」ともよぶ)と、それらに関連しかつ生成されたデータであってかつ/または1つもしくは複数の通信インターフェースまたは1つもしくは複数の入力装置(存在する場合)を介して受信されたデータとを格納できる。図1のシステムを再び参照すると、メモリ925の例は、広告管理システムの履歴データ119を含んでいる。図9に示したプロセッサ920を用いてメモリ925に格納された命令を実行でき、その際に、プロセッサ920は、これら命令の実行に従って処理および/または生成された様々な情報をメモリに読み書きできる。
図9に示したコンピュータシステム900のプロセッサ920は、1つまたは複数の通信インターフェース905に通信可能に結合させてよく、かつ/または通信インターフェース905を制御して命令の実行に従って様々な情報を送信かつ/または受信できる。特に、1つまたは複数の通信インターフェース905は有線もしくは無線ネットワーク、バス、または他の通信手段に結合してよく、従って、コンピュータシステム900は、他の装置(例えば、他のコンピュータシステム)との間で情報を送信しかつ/または受信できる。図1には明確に示されていないが、1つまたは複数の通信インターフェースが、環境100の様々な要素/サブシステム間の情報の流れを促進する。幾つかの実装例では、1つまたは複数の通信インターフェースは、コンピュータシステム900の少なくとも幾つかの側面へのアクセスポータルとしてのウェブサイトを提供するよう構成(例えば、様々なハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を介して)してよい。通信インターフェース905の例には、広告のパフォーマンスを追跡するため広告主がアクセスするユーザインターフェース(例えば、ウェブページ)が含まれる。
図9に示したコンピュータシステム900のオプションの出力装置910を設けて、例えば、命令の実行に関連した情報のビューまたはそれ以外の様態による認識を可能としてよい。1つまたは複数のオプションの入力装置915を設けて、例えば、ユーザによる手動調整、選択、データもしくは様々な情報の入力、および/または命令の実行時におけるプロセッサとの様々な様態での対話を可能としてよい。本明細書に記載する様々なシステムで使用できる一般的なコンピュータシステムのアーキテクチャに関連した付加的な情報は、本開示の最後に記載する。
本明細書に記載した主題および動作の実施形態は、デジタル電子回路またはコンピュータソフトウェア、ファームウェアもしくは本明細書で開示された構造体およびその構造的等価物を含むハードウェアまたはそれらの1つもしくは複数の組合せで実装できる。本明細書に記載した主題の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置による実行またはデータ処理装置の動作制御のためコンピュータ記憶媒体で符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装できる。代替的にまたは付加的に、これらプログラム命令は、データ処理装置により実行するため適切な受信装置への送信用に情報を符号化するため生成される、例えば機械生成電気、光学、または電磁気信号などの人工生成伝搬信号で符号化できる。コンピュータ格納媒体は、コンピュータ可読媒体、コンピュータ可読格納基板、ランダムまたはシリアルアクセス記憶装置アレイもしくはデバイス、またはそれらの1つもしくは複数の組合せとすることができ、あるいはそれらに含まれていてもよい。さらに、コンピュータ格納媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ格納媒体は、人工生成伝搬信号で符号化されたコンピュータプログラム命令の供給源または出力先となりうる。コンピュータ格納媒体は、1つもしくは複数の別個の物理的構成要素または媒体(例えば、複数のCD、ディスク、または他の記憶装置)することができ、またはそれらに含まれていてもよい。
本明細書に記載された動作は、1つまたは複数のコンピュータ可読格納装置に格納されたまたは他の供給源から取り出されたデータにデータ処理装置によって実行されうる動作として実現できる。
「データ処理装置」または「計算装置」という用語は、例示的には、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、チップ搭載システム、それらの複数または組合せを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、機械を包含する。こうした装置は、例えば、FPGA(書替え可能ゲートアレイ)又はASIC(特定用途向けIC)などの専用論理回路を含むことができる。さらに、この装置は、ハードウェアに加え、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームのランタイム環境、仮想マシン、これらの1つまたは複数の組合せなどを構成するコードなど、当該コンピュータプログラムの実行環境を作成するコードを含むことができる。これら装置および実行環境は、ウェブサービス、分散形計算およびグリッドコンピューティング・インフラストラクチャなどの様々な計算モデルインフラストラクチャを実現できる。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとも呼ばれる)は、コンパイル済みもしくは解釈実行言語または宣言型もしくは手続き型言語を含む任意形式のプログラミング言語で書くことができ、こうしたプログラムは、独立型プログラムもしくはモジュール、構成要素、サブルーチン、オブジェクトまたは計算環境における使用に適した他の単位を含む任意形式で導入できる。コンピュータプログラムはファイルシステムのファイルに対応することがあるが、そうである必要はない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部、このプログラム専用の単一ファイル、または多数の調整ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの複数部分を格納するファイル)に格納できる。コンピュータプログラムは、単一のコンピュータもしくは単一サイトに配置された複数のコンピュータまたは複数サイトに分散されて通信ネットワークにより相互接続した複数のコンピュータで実行されるよう導入することもできる。
本明細書で説明したプロセスおよび論理フローは、入力データに作用しかつ出力を生成することによって動作を実行する1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプログラマブルプロセッサにより実行できる。これらプロセスおよび論理フローは、例えば、FPGA(書替え可能ゲートアレイ)又はASIC(特定用途向けIC)などの専用論理回路により実行でき、装置も、FPGA又はASICなどの専用論理回路として実装できる。
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例示目的だが、汎用及び専用マイクロプロセッサ並びに任意種類のデジタルコンピュータの1つ又は複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリもしくはランダムアクセス記憶装置またはそれら両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの不可欠な要素は、命令に従って動作を実行するためのプロセッサと、命令およびデータを格納するための1つ又は複数の記憶装置とである。一般に、コンピュータは、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクなどの1つ又は複数の大容量記憶装置を含むか、それらからデータを受信または転送、ならびにその両方を行うため機能的に接続されている。しかし、コンピュータはそうした装置を備えている必要はない。さらに、コンピュータは、一部しか列挙しないが、例えば、携帯電話、個人情報端末(PAD)、携帯オーディオもしくはビデオプレーヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、または携帯用記憶装置(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)などの別の装置に埋め込んでもよい。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適した装置は、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリ装置などの半導体記憶装置、例えば、内部ハードディスク又はリムーバルブディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形式の不揮発性記憶装置、媒体および記憶素子を例えば含む。こうしたプロセッサ及びメモリは、専用論理回路により補足するかそれに組み込み可能である。
ユーザとのインタラクションを実現するため、本明細書に記載された主題の実施形態は、情報をユーザに表示するための、例えば、CRT(ブラウン管)またはLCD(液晶表示装置)モニタなどの表示装置と、ユーザがコンピュータに入力を与えるのに使用するキーボードと、例えばマウスやトラックボールなどのポインティングデバイスとを備えたコンピュータで実装できる。他の種類のデバイスを使ってもユーザとインタラクションを実現できる。例えば、ユーザに与えられるフィードバックは、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックなどの任意形式の感覚フィードバックでよく、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意形式で受信できる。さらに、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答してウェブページをユーザのクライアント装置上のウェブブラウザに送るなど、ユーザが使用する装置との間で文書を送受信することでユーザとインタラクションできる。
本明細書に記載された主題の実施形態は、データサーバなどのバックエンド構成要素を含んだ計算機システム、例えばアプリケーションサーバなどのミドルウェア構成要素を含んだ計算機システム、ユーザが本明細書に記載された主題の実装とインタラクションする手段となるグラフィカル・ユーザインタフェースもしくはウェブブラウザを備えたクライアントコンピュータなどのフロントエンド構成要素を含む計算機システム、またはそうしたバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンド構成要素の組合せ含む計算機システムで実装できる。こうしたシステムの構成要素は、例えば通信ネットワークなどの任意形式または媒体のデジタルデータ通信により相互接続できる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、相互接続ネットワーク(例えば、インターネット)、およびピアツーピアネットワーク(例えば、臨時アドホック・ピアツーピアネットワーク)を含む。
この計算機システムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントとサーバは、概して互いから遠隔に位置し、典型的には通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行されかつ互いにクライアント・サーバ関係を備えていることで実現される。一実施形態では、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をクライアント装置に送信する(例えば、データをユーザに表示し、クライアント装置とインタラクションするユーザからユーザ入力を受け取るため)。クライアント装置で生成されるデータ(例えば、ユーザインタラクションの結果)は、クライアント装置からサーバで受信できる。
本明細書は多くの特定の実施詳細を含むが、これらはいかなる発明の範囲または請求項の限定と解釈されるべきでなく、特定の発明の特定の実施形態に固有な特徴の記述と解釈すべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載された幾つかの特徴は、組み合わせることにより単一の実施形態でも実現可能である。反対に、単一の実施形態の文脈で記載された幾つかの特徴は、複数の実施形態で別々にまたは任意適切な部分的な組合せでも実現可能である。さらに、幾つかの特徴は特定の組合せで動作するように上記で説明されかつ請求項にもそのように記載されているかもしれないが、請求項に記載の組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはこうした組合せから削除でき、さらに、この請求項に記載の組合せは部分的組合せまたは部分的組合せの変形例に関するものとしてよい。
同様に、動作は図面では特定の順序で図示されているが、所望の結果を得るためには、こうした動作は、図示した特定の順序または一連の順番で実行する必要があり、またはすべての例示的な動作が実行される必要があると理解すべきではない。一定の状況では、多重タスク処理および並列処理が有利となることがある。さらに、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態でそうした分離が必要であると理解すべきでなく、上述のプログラム構成要素およびシステムは概して、単一のソフトウェア製品に統合または多数のソフトウェア製品に実装できることを理解すべきである。
本発明の幾つかの実施形態および主題を説明してきた。他の実施形態も次の請求項の範囲に入る。幾つかの場合では、請求項に記載の動作は、異なる順序で実行しても所望の結果を得ることができる。さらに、添付図面に示したプロセスは、所望の結果を得るために図示した順序や一連の順番で実行する必要があるわけではない。幾つかの実装例では、多重タスク処理および並列処理が有利となることがある。
Claims (20)
- コンバージョン経路に関連したデータを与えるための方法であって、
ユーザインタラクションデータを受け取る段階であって、前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為である、ユーザインタラクションデータを受け取る段階と、
複数のコンバージョン経路のコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取る段階であって、各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつ該コンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含み、コンバージョンデータは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路の経路長尺度を含む、コンバージョンデータを受け取る段階と、
プロセッサを用いて、経路長尺度の1つまたは複数グループを決定する段階と、
プロセッサを用いて、各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求める段階と、
プロセッサを用いて、前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成する段階とを含む、方法。 - 前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための命令を与える段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための前記命令は、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度の前記リストに基づいてグラフ表現を示すための命令を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度の前記リストは、経路長尺度によって昇順に配列される、請求項1に記載の方法。
- 前記グラフ表現が柱状グラフである、請求項3に記載の方法。
- 前記集約パフォーマンス尺度はコンバージョンの総数である、請求項1に記載の方法。
- 1つまたは複数の複合経路長グループを生成する段階であって、各複合経路長グループは経路長尺度の2つ以上のグループを含む、生成する段階と、
各複合経路長グループの前記集約パフォーマンス尺度を、前記経路長尺度の対応するグループの合計集約パフォーマンス尺度に基づいて求める段階とをさらに含む、請求項3に記載の方法。 - 前記1つまたは複数の複合経路長グループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度を表示するための命令を与える段階をさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記コンバージョンデータが複数のユーザに対応する、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、コンバージョン経路に関連したデータを与えるための方法を実行するプロセッサ実行可能命令が符号化された、少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
ユーザインタラクションデータを受け取る段階であって、前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為である、ユーザインタラクションデータを受け取る段階と、
複数のコンバージョン経路のコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取る段階であって、各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつ該コンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含み、コンバージョンデータは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路の経路長尺度を含む、コンバージョンデータを受け取る段階と、
経路長尺度の1つまたは複数グループを決定する段階と、
各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求める段階と、
前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成する段階とを含む、少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。 - 前記方法が、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための命令を与える段階をさらに含む、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- 前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための前記命令は、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度の前記リストに基づいてグラフ表現を示すための命令を含む、請求項11に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- 前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度は、経路長尺度によって昇順に配列される、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- 前記グラフ表現が柱状グラフである、請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- 前記集約パフォーマンス尺度はコンバージョンの総数である、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- 前記方法が、
1つまたは複数の複合経路長グループを生成する段階であって、各複合経路長グループは2つ以上の経路長尺度を含む、生成する段階と、
各複合経路長グループの前記集約パフォーマンス尺度を、対応する経路長尺度の合計集約パフォーマンス尺度に基づいて求める段階とをさらに含む、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。 - 前記方法が、
前記1つまたは複数の複合経路長グループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度を表示するための命令を与える段階をさらに含む、少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。 - 前記コンバージョンデータが複数のユーザに対応する、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
- コンバージョン経路に関連したデータを与えるための装置であって、
少なくとも1つの通信インターフェースと、
プロセッサ実行可能命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つの通信インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記プロセッサ実行可能命令が実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザインタラクションデータを受け取り、前記ユーザインタラクションデータは複数のコンテンツ項目および複数のコンバージョン項目とのユーザインタラクションを明記し、任意のコンバージョン項目は所定のコンバージョン判断基準を満足するユーザ行為であり、
複数のコンバージョン経路のコンバージョン経路データを含むコンバージョンデータを受け取り、各コンバージョン経路は、コンバージョンイベント以前でかつ該コンバージョンイベントを含むユーザインタラクションデータを含み、コンバージョンデータは、前記複数のコンバージョン経路における各コンバージョン経路の経路長尺度を含み、
経路長尺度の1つまたは複数グループを決定し、
各経路長尺度グループの集約パフォーマンス尺度を求め、
前記経路長尺度の1つまたは複数グループおよび対応する集約パフォーマンス尺度のリストを生成し、
前記経路長尺度の1つまたは複数のグループおよび前記対応する集約パフォーマンス尺度の前記リストに基づいてグラフ表現を示すための命令を含んだ、前記経路長尺度の1つまたは複数のグループの前記リストを表示するための前記命令を与える、装置。 - 前記グラフ表現が柱状グラフである、請求項19に記載の装置。
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