[35 U.S.C. §119のもとの優先権の主張]
これは、「近似ロケーションに基づいた室内LCIの発見方法(METHOD FOR DISCOVERY OF INDOOR LCI BASED ON APPROXIMATE LOCATION)」と題し、この譲受人に譲渡され、ここでの引用により、ここに明確に組み込まれる、2010年11月16日に出願された米国仮出願シリアル番号61/414,303号、および2011年11月14日に出願された米国特許出願第13/295,924号の優先権を主張するPCT出願である。
1つの実現において、モバイル・デバイスから受信されたロケーションコンテキスト識別子(LCI:location context identifier)要求を管理するための機械実現方法は、モバイル・デバイスから1つ以上のLCIsのための要求メッセージを受信することと、前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む、ロケーション情報に関連付けられた領域を決定することと、ロケーション情報に関連付けられた領域内に既知のLCIsがない場合、領域におけるLCIs不足を示す要求メッセージに応じてモバイル・デバイスに応答メッセージを送信することを備える。
別の実現において、モバイル・デバイスにおいてロケーションコンテキスト識別子(LCI)情報を得るための機械実現方法は、モバイル・デバイスから1つ以上のロケーションコンテキスト識別子(LCIs)のための要求メッセージを送信することと、前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む、位報に関連付けられた領域内に既知のLCIsがない場合、LCIs不足を示す要求メッセージに応じてサーバから応答メッセージを受信することを備える。
別の実現において、機械実現方法は、モバイル・デバイスにおいてロケーションコンテキスト識別子(LCI)が所望されていることを決定することと、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア内にある場合、モバイル・デバイスの推定されたロケーションを使用してモバイル・デバイスのローカル・データベースを検索することと、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア外にある場合、モバイル・デバイスから1つ以上のLCIsための要求メッセージを送信することを備える。
別の実現において、装置は、モバイル・デバイスから1つ以上のロケーションコンテキスト識別子(LCIs)のための要求メッセージの送信を開始するための手段と、前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む、サーバが領域を識別する任意の既知のLCIsを決定することができない場合、LCIs不足を示す要求メッセージに応じてサーバから受信された応答メッセージを処理するための手段を備える。
別の実現において、製品は、モバイル・デバイスから1つ以上のロケーションコンテキスト識別子(LCIs)のための要求メッセージの送信を開始し、前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む、サーバが領域を識別する任意の既知のLCIsを識別することができない場合、LCIs不足を示す要求メッセージに応じてサーバから受信された応答メッセージを処理するための特殊用途コンピューティング装置によって実行可能である機械可読命令を有する非一時的な記憶媒体を備える。
別の実現において、モバイル・デバイスは、トランシーバと、1つ以上のロケーションコンテキスト識別子(LCIs)のためのトランシーバを介して要求メッセージの送信を開始し、前記要求メッセージは、少なくともモバイル・デバイスの推定されたロケーションのインジケーションを含む、サーバが領域を識別する任意の既知のLCIsを識別できない場合、推定されたロケーションを含む領域を少なくとも部分的にオーバーラップする少なくとも1つのエリアを識別するために、LCIs不足を示す要求メッセージに応じてサーバからトランシーバにおいて受信された応答メッセージを処理するためのプロセッサを備える。
別の実現において、装置は、モバイル・デバイスにおいてロケーションコンテキスト識別子(LCI)が所望されていることを決定するための手段と、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア内にある場合、モバイル・デバイスの推定されたロケーションを使用してLCI情報ためのモバイル・デバイスのローカル・データベースを検索するための手段と、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア外にある場合、モバイル・デバイスから1つ以上のLCIsための要求メッセージの送信を開始するための手段を備え、前記要求メッセージは、少なくともモバイル・デバイスの推定されたロケーションのインジケーションを含む。
別の実現において、製品は、モバイル・デバイスにおいてロケーションコンテキスト識別子(LCI)が所望されていることを決定し、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア内にある場合、モバイル・デバイスの推定されたロケーションを使用してLCI情報のためのモバイル・デバイスのローカル・データベースを検索し、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア外にある場合、モバイル・デバイスから1つ以上のLCIsための要求メッセージの送信を開始するための特殊用途コンピューティング装置によって実行可能である機械可読命令を有する非一時的な記憶媒体を備え、前記要求メッセージは、少なくともモバイル・デバイスの推定されたロケーションのインジケーションを含む。
さらに別の実現において、モバイル・デバイスは、送信機と、ロケーションコンテキスト識別子(LCI)が所望されていることを決定し、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア内にある場合、モバイル・デバイスの推定されたロケーションを使用してLCI情報ためのモバイル・デバイスのローカル・データベースを検索し、推定されたロケーションが1つ以上のディレクトリ・サーバによって以前に返されたエリア外にある場合、モバイル・デバイスから1つ以上のLCIsのための送信機を通して要求メッセージの送信を開始するためのプロセッサを備え、前記要求メッセージは、少なくともモバイル・デバイスの推定されたロケーションのインジケーションを含む。上記の識別された実施形態および実現は、単なる実施形態および実現の例にすぎず、特許請求されている主題は、これらの観点に限定されないということを理解すべきである。
詳細な説明
「1つの実現」、「実現」、「ある特定の実現」、「いくつかの実現」、または「さまざまな実現」への本願全体にわたる参照は、説明されている実現に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、特許請求されている主題の少なくとも1つの実現に含まれ得ること意味する。従って、本願全体のさまざまな箇所における「1つの実現の例において」、「実現の例において」、「ある特定の実現の例において」、「いくつかの実現の例において」、または「さまざまな実現の例において」というフレーズの登場は、必ずしもすべてが同じ(単数または複数の)実現について言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実現において組み合わせられ得る。
モバイル・デバイスは、いくつかの技術のうちの任意の1つを使用して高い精度でロケーションおよび/またはポジションを推定するための能力を頻繁に有している。これらの技術は、たとえば、衛星測位システム(たとえば、全地球測位システム(GPS)、等)、高性能順方向回線三辺測量(AFLT)、マルチテラレーション、および/または他のものを含み得る。高精度なロケーション情報を使用することで、モバイル・デバイスのためのアプリケーションは、ユーザに、たとえば、車両/歩行者ナビゲーション、ロケーションベースの検索、および/または他のサービスのような異なるサービスを提供することができる。ここで、高精度なロケーション情報は、グローバル座標システム(たとえば、緯度および経度、地球中心xyz座標、等)に従って処理され得る。グローバル座標系を参照するロケーション情報の使用が、いくつかのサービス(たとえば、室外の車両ナビゲーション、等)の提供に有用であり得るが、一方でそのようなロケーション情報は、たとえば、室内の歩行者ナビゲーションのような、他のタイプのサービスに対しては実用的ではない。これらのサービスのために、より局所座標系を参照にする測位解決法が所望され得る。
ここで使用されるように、「局所的な環境」という用語は、ローカル座標系を参照する測位サービスが、たとえば、建造物のような室内エリア、および共同住宅、ゴルフ・コース、または空港のような室外エリアあるいはハイブリッド室内/室外エリアをも含めて所望され得る、任意の局所的な空間を含み得る。いくつかの局所的な測位解決法において、局所的な環境は、測位が行われる多くの局所的に定義されたエリア、またはロケーションコンテキストを含み得る。これらのロケーションコンテキストは、測位関連動作の間、ロケーションコンテキスト識別子(LCIs)を使用して識別され得る。1つにシナリオの例において、建造物は局所的な環境を表わし、建造物の各フロアは、対応するLCIを有する異なるロケーションコンテキストを表わし得る。いくつかの他のシナリオにおいて、建造物の広いフロアは、複数のロケーションコンテキスト(たとえば、空港のターミナル、等)に分けられ得る。あるいはロケーションコンテキストを定義するための多くの他の配置が使用され、たとえば、対応する環境の特定の幾何学的配置および/または複雑性に依存し得る。局所的な測位解決法は、また、局所的な環境に関する情報を得るためにモバイル・デバイスによってアクセスされ得る1つ以上のディレクトリ・サーバを含み得る。LCIsは、領域内のエリアのようなロケーションコンテキストを一意的に識別し得る。
さまざまな実現において、モバイル・デバイスは、多くの異なる目的のうちのいずれかのためにLCI情報を所望し得る。たとえば、LCIsは、1つ以上のサーバからロケーションコンテキストに関するさらなる情報を要求するハンドル(handles)として使用される。このさらなる情報は、たとえば、マップ(たとえば、ルート、パス、関心のある地点(points of interest)、ビーコンまたはアクセス・ポイントのロケーション、ヒートマップ・データ、等)上でオーバーレイされるべき(overlaid)ロケーションコンテキストまたは情報のためのマップ情報を含み得る。LCIsは、また、たとえば、歩行者ナビゲーションのような、ロケーションベースのアプリケーションの実行で使用するための情報を得るために使用され得る。モバイル・デバイスによるLCI情報の他の使用もまた存在する。
図1は、実現において使用され得るモバイル・デバイスのアーキテクチャ例200を例示するブロック図である。例示されるように、モバイル・デバイスのアーキテクチャ200は、たとえば、汎用プロセッサ202、デジタル・シグナル・プロセッサ204、無線トランシーバ206、ラジオ受信機208、メモリ210、およびSPS受信機212を含み得る。バス222、または他の任意の構造または複数の構造は、アーキテクチャ200のさまざまなコンポーネント間の相互接続を確立するために提供され得る。例示される実現において、1つ以上のインターフェイス214、216、218、220が選択されたコンポーネントおよびバス222間で提供され得る。無線トランシーバ206、ラジオ受信機208、およびSPS受信機212は、無線信号の送信および/または受信を容易にするために、それぞれ1つ以上のアンテナ224、226、228、および/または他の変換器に結合され得る。
汎用プロセッサ202およびデジタル・シグナル・プロセッサ204は、1つ以上の機能および/またはサービスをユーザに提供するためのプログラムを実行することができるデジタル処理デバイスである。これらのプロセッサ202、204のうちの1つまたは両方は、たとえば、対応する無線デバイスのオペレーティング・システムを実行するために使用され得る。これらのプロセッサ202、204のうちの1つまたは両方は、また、たとえば、正確なポジション推定の利用可能性に依存し得る、たとえば、ロケーションベースのアプリケーションを含むユーザ・アプリケーション・プログラムを実行するために使用され得る。さらに、これらのプロセッサ202、204のうちの1つまたは両方は、いくつかの実現において、ここで説明されている処理または技術に関連する1つ以上の測位を部分的に、または完全に実現するために使用され得る。他の形態のデジタル処理デバイスが、たとえば、1つ以上のコントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASICs)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGAs)、プログラマブル・ロジック・アレイ(PLAs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、縮小命令セット・コンピュータ(RISCs)、および/または上記の組み合わせを含む他のものを含むさまざまな実現において説明されている機能のうちのいくつか、またはすべてを実行するために、さらにまたは代わりに使用され得ることを理解すべきである。
無線トランシーバ206は、1つ以上の遠隔無線エンティティとの無線通信をサポートすることができる任意のタイプのトランシーバを含み得る。さまざまな実現において、無線トランシーバ206は、1つ以上の無線ネットワーク規格および/または無線セルラ規格に従って構成され得る。いくつかの実現において、複数の無線トランシーバは、周囲の環境において異なるネットワークまたはシステムで動作をサポートするために提供され得る。モバイル・デバイスの動作中に、無線トランシーバ206は、無線通信システムまたはネットワークの基地局またはアクセス・ポイントと通信するように要求され得る。ラジオ受信機208は、周囲の環境内でセンサ・ネットワークまたは他の送信ノードのうちの1つ以上のセンサから信号を受信するために動作し得る。
メモリ210は、処理デバイスまたは他のコンポーネントによるアクセスのためにデジタル情報(たとえば、デジタル・データ、コンピュータの実行可能な命令および/またはプログラム、等)を記憶することができる任意のタイプのデバイスまたはコンポーネント、または、デバイスおよび/またはコンポーネントの組み合わせを含み得る。これは、たとえば、セミコンダクタ・メモリ、磁気データ記憶装置、ディスクベースの記憶装置、光学記憶装置、読み出し専用メモリ(ROMs)、ランダム・アクセス・メモリ(RAMs)、不揮発性メモリ、フラッシュ・メモリ、USBドライブ、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD−ROMs)、DVDs、ブルーレイ(登録商標)ディスク、磁気光学ディスク、消去可能なプログラマブルROMs(EPROMs)、電気的消去可能なプログラマブルROMs(EEPROMs)、磁気または光学カード、および/または、電子命令および/またはデータを記憶するのに適している他のデジタル記憶装置を含み得る。
SPS受信機212は、モバイル・デバイスための1つ以上のポジション推定を提供するために測位衛星から信号を受信し、信号を処理することができる任意のタイプの受信機を含む。SPS受信機212は、たとえば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBASs)および/または地上型衛星航法補強システム、および/または他の衛星航法システムを使用する全地球測位システム(GPS)、GLONASSシステム、コンパス・システム、ガリレオ・システム、IRNSSシステム、GNSSシステム、または他のシステムを含む任意の既存の、または将来(future)のSPSシステムで動作するように構成され得る。いくつかの実現において、ここで説明されている処理または技術のうちの1つ以上は、SPS受信機212内または類似した構造内で、部分的に、または完全に実現され得る。図1のモバイル・デバイスのアーキテクチャ200が、実現において使用され得るアーキテクチャの1つの可能な例を表わすことを理解すべきである。あるいは他のアーキテクチャが使用され得る。また、ここで説明されているさまざまなデバイス、プロセッサ、または方法のうちのすべてまたは一部は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実現され得る。
図2は、実現に従って通信配置の例10を例示するブロック図である。例示されているように、モバイル・デバイス12は、モバイル・デバイス12が内側で動作する、または接近する(approaching)局所的な環境についての情報を得るためにサーバ14(たとえば、ディレクトリ・サーバ、等)と無線で通信することができる。より詳細に説明されるように、この情報は、数ある中で、モバイル・デバイス12に最も近い局所的な環境のロケーションコンテキストを識別するLCIsを含み得る。モバイル・デバイス12は、たとえば、測位機能またはポジション関連アプリケーション(たとえば、歩行者ナビゲーション、等)を実行するために、これらのLCIsを使用し得る。いくつかの実現において、モバイル・デバイス12は、図1のモバイル・デバイスのアーキテクチャ200、または類似したアーキテクチャを利用し得る。例示された実現において、サーバ14は、メモリ16、プロセッサ18、無線トランシーバ20、およびバス22を含み得る。これらの要素は、上述された図1の対応要素に対する機能および/または構造に類似し得る。メモリ16は、処理デバイスまたは他のコンポーネントによるアクセスのためにデジタル情報(たとえば、デジタル・データ、コンピュータの実行可能な命令および/またはプログラム、等)を記憶することができる任意のタイプのデバイスまたはコンポーネント、または、デバイスおよび/またはコンポーネントの組み合わせを含み得る。これは、たとえば、セミコンダクタ・メモリ、磁気データ記憶装置、ディスクベースの記憶装置、光学記憶装置、読み出し専用メモリ(ROMs)、ランダム・アクセス・メモリ(RAMs)、不揮発性メモリ、フラッシュ・メモリ、USBドライブ、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD−ROMs)、DVDs、ブルーレイ・ディスク、磁気光学ディスク、消去可能なプログラマブルROMs(EPROMs)、電気的消去可能なプログラマブルROMs(EEPROMs)、磁気または光学カード、および/または、電子命令および/またはデータを記憶するのに適している他のデジタル記憶装置を含み得る。あるいは他のサーバのアーキテクチャが、使用され得る。いくつかの実現において、無線トランシーバ20は、サーバ14の外にロケーション付けられ得る。たとえば、1つの可能なアプローチにおいて、サーバ14は、有線ネットワーク(たとえば、イントラネット、インターネット、等)を介して無線トランシーバ20と通信し得る。サーバ14は、たとえば、有線ネットワーク上での通信を容易にするために、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、または類似した機能性を含み得る。
局所的な測位解決法において、ディレクトリ・サーバの数は制限され、これらのサーバは、多くのモバイル・デバイスによって共有される必要があり得る。特定の時間にディレクトリ・サーバにアクセスしようと試みるデバイスの数が大きい場合、たとえば、ポジションベースのユーザ・アプリケーションの性能を損ない得る処理の遅延が起こり得る。局所的な測位解決法において、モバイル・デバイスによるサーバ・アクセスの周波数を低減し得る技術、処理、および構造が、ここに提供されている。いくつかの例において、モバイル・デバイスとディレクトリ・サーバ間の通信動作におけるこれらの低減は、たとえば、トランシーバ動作を低減することで、モバイル・デバイス内の節電になり得る。いくつかの実現において、さまざまな説明されたアプローチは、また、モバイル・デバイスにおいて固定する時間(TTF:time-to-fix)を減らし得る。
少なくとも1つの実現において、LCIが所望されていることを決定した後、モバイル・デバイス12は、モバイル・デバイス12の近傍においてエリアを識別する1つ以上のLCIsを識別するために、要求メッセージをサーバ14に送信し得る。要求メッセージの一部として、モバイル・デバイス12は、その推定されたロケーションまたは何らかの他のロケーション情報のインジケーションを含み得る。推定されたロケーションを示すための任意の形式が使用され得る。1つの可能なアプローチにおいて、推定されたロケーションを示すために、ポジションおよび不確実な値が使用される。ポジションは、中心点を識別することができ、不確実性は、モバイル・デバイス12がある可能性が高い中心点(たとえば、半径は円形部を定義し、情報は楕円または何らかの他の形を定義する、等)に関するエリアを識別することができる。要求メッセージに応じて、サーバ14は、モバイル・デバイス12の推定されたロケーションに近いエリアを識別する1つ以上のLCIsを発見するためにLCIsのデータベースを検索し得る。
図3は、実現に従って特定の時点でモバイル・デバイス12に関して存在し得るLCIシナリオ28の例を例示する回路図である。示されるように、モバイル・デバイス12は、不確実性yを備えたポジションxを有している推定されたロケーション30を有することができる。ここで使用されるように、不確実性yを備えたポジションxは、「キー」と呼ばれ得る。多くの異なる技術が、その現在のロケーションを推定するためにモバイル・デバイス12によって使用され得る。たとえば、1つの実現において、モバイル・デバイス12は、現在の推定されたロケーションとして(たとえば、最新の全地球測位システム(GPS)フィックス(fix)、等)最新の衛星測位システム(SPS)フィックスを使用し得る。別の実現において、モバイル・デバイス12は、推定されたロケーションを展開するために、周囲のエリアにおける無線ネットワーク・アクセス・ポイントまたは基地局(たとえば、IEEE 802.11アクセス・ポイント、セルラ基地局、等)をスキャンすることができる。モバイル・デバイス12は、たとえば、いくつかの実現において、推定されたロケーションとして現在関連付けられたアクセス・ポイントまたは基地局のセルまたはカバレッジ・エリアのロケーションを使用し得る。いくつかの他の実現において、モバイル・デバイス12は、ロケーション推定を決定するために、ユーザからの入力を使用し得る。また、他の実現において、モバイル・デバイス12の内蔵カメラは、ロケーション推定が暗示され得る周囲の環境の画像をキャプチャするために使用され得る。技術の組み合わせを含む多くの他の技術は、モバイル・デバイス12のためのロケーション推定を決定するために使用され得る。
要求メッセージを受信次第、サーバ14は、モバイル・デバイス12に近いエリアを識別するLCIsのために検索するように推定されたロケーション30(または他のロケーション情報)を使用し得る。図3を参照して、サーバ14は、たとえば、第1のLCI40、第2のLCI42、第3のLCI44、および第4のLCI46を、データベース検索中に発見することができる。サーバ14は、これらのLCIsのリストを含むモバイル・デバイス12に応答メッセージを送信し得る。いくつかの実現において、LCIsのリストは、また、リストされたLCIsによって識別されたロケーションコンテキストを含み得るので、モバイル・デバイス12が、どの識別されたエリアが最も近いかを決定することができる。LCIsのリストに加えて、応答メッセージは、リストにあるLCIsによって識別されたロケーションコンテキストのみならずモバイル・デバイス12の推定されたロケーション30を包含するエリア48のインジケーションを含み得る。1つの可能なアプローチにおいて、図3に例示されているように、エリア48は、(x’は中心を形成し、y’は半径を定義する)円を定義するポジションx’および不確実性y’として説明され得る。ここで使用されるように、ポジションx’および不確実性y’は、「代替キー」と呼ばれ得る。他の実現において、そのようなエリアを説明するために他の形および/または他の形式が使用され得る。少なくとも1つの実現において、エリア48によって包含されているエリアを識別するLCIsのすべては、応答メッセージにおけるLCIsのリスト上に含まれ得る。
モバイル・デバイス12が応答メッセージを受信した後、それは、ローカル・データベース内でメッセージのLCI情報をキャッシュする(cache)ことができる。ローカル・データベースは、たとえば、図1のメモリ210内または何らかの他のデジタル・データ記憶装置の構造内に記憶され得る。いくつかの実現において、モバイル・デバイス12は、リストされたLCIsに関する更なる情報を得るために応答メッセージからのLCI情報を使用し得る。たとえば、モバイル・デバイス12は、たとえば、リストされたLCIsによって識別されたロケーションコンテキストに関連付けられたアクセス・ポイント(APs)、基地局(BSs)、または他の無線ネットワーク・ノードの情報を要求するためにマップ・サーバとコンタクトを取ることができる。このさらなる情報は、また、ローカル・データベースにキャッシュされ得る。モバイル・デバイス12は、また、エリア48に関する情報を「以前に返されたエリア」のデータベース内にキャッシュし得る。以前に返されたエリアのデータベースは、LCI情報がサーバ14および/または他のサーバからモバイル・デバイス12に以前に提供されたエリアを追跡し得る。以前に返されたエリアのデータベースは、たとえば、図1のメモリ210内または何らかの他のデジタル・データ記憶装置の構造内に記憶され得る。
ある特定の実現において、LCIが所望されていることをモバイル・デバイス12が決定する場合、それは、任意の要求メッセージがサーバに送信される前にモバイル・デバイス12の推定されたロケーションを使用して、その以前に返されたエリアのデータベースを第一に確認し得る。以前に返されたエリアのデータベースが、推定されたロケーションは以前に返されたエリア内にあることを示す場合、モバイル・デバイス12は、たとえば、キーとして推定されたロケーションを使用してLCIsのためにそのローカル・データベースを検索し得る。推定されたロケーションが以前に返されたエリア内にあるので、モバイル・デバイス12は、LCIを要求するためにサーバ14とコンタクトを取る必要はない。これは、サーバ14によって経験される(experienced)通信トラフィック・レベルを低減する傾向がある。
いくつかの例において、LCI要求メッセージを受信した後、サーバ14は、モバイル・デバイス12の近傍においてエリアをカバーする既知のLCIsがないことを発見することができる。そのようなケースにおいて、サーバ14は、LCIsの空きリストを含む応答メッセージを返すことができる。さらに、いくつかの実現において、サーバ14は、モバイル・デバイスが次の要求メッセージを送信することはないエリアのインジケーションを返すことができる。ある特定の実現において、エリアは、ポジションx’および不確実性y’として特定され得る。1つの可能なアプローチにおいて、返されたエリア情報の不確実性y’は、任意の既知のLCIsによって識別されたエリアを包含せずに、出来るだけ大きくすることができる。たとえば、1つの可能なシナリオにおいて、サーバ14がモバイル・デバイスのロケーションの現代都市(current city)にエリアを識別するLCIsがないことを発見する場合、その後、返されたエリア情報の不確実性は、都市全体を包含するのに十分なほど大きくなり得る。他の実現において、返された不確実な情報の最大サイズに対して制限が設けられ得る。いくつかの実現において、近くのエリアを識別するLCIsが発見されない場合、返されたエリア情報のポジションx’は、モバイル・デバイス12の推定されたロケーションのポジションx’と同様に作成され得る。近くのエリアを識別するLCIsが発見されない場合、応答メッセージにおいて返されたエリア情報を説明するための他の形式が代わりに使用され得る。
モバイル・デバイス12が空きLCIリストを有する応答メッセージを受信する場合、それは、返されたエリア情報を以前に返されたエリアのデータベース中にキャッシュし得る。この応答メッセージ情報は、モバイル・デバイス12の推定されたロケーションが返されたエリア内にある場合、モバイル・デバイス12がディレクトリ・サーバに無関係なLCI要求を今後送るのを防ぐために利用され得る。返されたエリア情報の不確実性が都市全体を包含するのに十分なほど大きくなる場合、モバイル・デバイス12は、任意のLCI要求メッセージを、そのようなLCI要求メッセージが恐らく最も無駄であるので、それが都市の制限内にある間は送らない。
時間がたつと、新たなLCIsが局所的な環境においてエリアを識別するために追加され得る。いくつかの実現において、機構は、たとえそれが以前に返されたエリアのデータベースにリストされるエリア内に位置するエリアを識別しても、モバイル・デバイスが新たなLCIに気付くことができるように提供される。これは、たとえば、そこに記憶された情報が古くなるのを防ぐ以前に返されたエリアのデータベース内の情報に制限時間を適用することで行なわれ得る。1つの可能なアプローチにおいて、サーバ14は、応答メッセージでモバイル・デバイス12に返送するエリア情報に有効期間(TTL:time-to-live)値を関連付けることができる。応答メッセージを受信した後、モバイル・デバイス12は、応答メッセージが受信された時間を記録することができ、以前に返されたエリアのデータベースにおいてエリア情報をキャッシュすることができる。モバイル・デバイス12は、その後、以前に返されたエリアのデータベース内でエリア情報の時期(age)を追跡し得る。エリア情報の時期がTTL値に到達すると、情報は古いとしてタグが付けられ(tagged)、その後それが使用されることはもうない。ある特定の実現において、返されたエリア情報は、古くなり始めたことで、以前に返されたエリアのデータベースから削除され得る。代替的なアプローチにおいて、モバイル・デバイス12は、その独自のTTL値を新たに受信された応答メッセージにおけるエリア情報に適用し得る。以前に返されたエリアのデータベース内の時間制限のエリア情報のための代替的な技術は、他の実現において使用され得る。
図4は、実現に従ってモバイル・デバイスから受信された要求メッセージを処理するための方法50を例示するフローチャートである。方法50は、たとえば、局所的な測位解決法に関連付けられたサーバ、または他の構造(たとえば、図2のサーバ14、等)によって実現され得る。1つ以上のLCIsのための要求メッセージは、第1にモバイル・デバイスから受信され、前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む(ブロック52)。ロケーション情報は、モバイル・デバイスのロケーションと何らかの方法で関連するモバイル・デバイスによって集められる、および/または生成される情報を含み得る。この方法において、ロケーション情報は、たとえば、モバイル・デバイスの推定されたロケーション、モバイル・デバイスで見える無線トランシーバ(たとえば、基地局、アクセス・ポイント、等)のロケーション、可視的なトランシーバのアイデンティティ、モバイル・デバイスで見える衛星のアイデンティティ、サービス・セット識別子(SSID)、基本サービス・セット識別子(BSSID)、基地局識別子(BSID)、推測航法情報のようなセンサ信号、および/または他のロケーション情報を含み得る。少なくとも1つの実現において、ロケーション情報は、たとえば、ポジションxおよび不確実性y、またはモバイル・デバイスの推定されたロケーションを説明するための何らかの他の形式を含み得る。要求メッセージが受信された後、ロケーション情報に関連付けられた領域が決定され得る(ブロック54)。ロケーション情報に関連付けられた領域は、既知のLCIsがモバイル・デバイスのために検索されるであろう領域を含み得る。たとえば、ロケーション情報がモバイル・デバイスの推定されたロケーションを含む場合、領域は、推定されたロケーションを包含する領域を含み得る。いくつかの実現において、領域は、推定されたロケーションの中心のある特定の距離内のすべての点を含む領域として定義され得る。あるいは領域を決定するための他の技術が使用され得る。要求メッセージが他のタイプのロケーション情報(たとえば、可視的なトランシーバのロケーションおよび識別子、等)を含む場合、領域の決定は、たとえば、モバイル・デバイスのロケーションの推定を第1に生成することを含み得る。
データベースは、ロケーション情報に関連付けられた領域における既知のLCIsのために検索され得る(ブロック56)。1つ以上の既知のLCIsが発見された場合(ブロック58−Y)、応答メッセージが、1つ以上の既知のLCIsをリストし、また、1つ以上の既知のLCIsを包含するエリアを示すモバイル・デバイスに送信され得る(ブロック58)。少なくとも1つの実現において、このエリアは、1つ以上の既知のLCIs、およびモバイル・デバイスの推定されたロケーションをも包含する領域であり得る。いくつかの実現において、返されたエリアは、ポジションx’および不確実性y’として特定され得る。あるいは返されたエリアを説明するための他の形式が使用され得る。いくつかの実現において、TTLインジケーションは、メッセージにおけるLCI情報(たとえば、LCIsのリスト、エリア情報、および/または他のLCI情報)が古いと見なされた後に時間期間を示す応答メッセージに含まれ得る。以前に説明されたように、少なくとも1つの実現において、返されたエリアによって包含されるエリアを識別するすべての既知のLCIsは、応答メッセージにおけるLCIsリストに含まれる。「既知」という言葉は、方法50(たとえば、図2のサーバ14のデータベース内に記録されたLCIs、等)を実現するサーバまたは他の構造によって知られているLCIsを示すために、ここで使用され得る。より詳細に説明されるように、応答メッセージの受信次第で、モバイル・デバイスは、いくつかの実現において、返されたエリアのデータベースにおけるメッセージからエリア情報を記憶し得る。
領域に既知のLCIsがない場合(ブロック58−N)、応答メッセージがLCIs不足を示すモバイル・デバイスに送信され得る(ブロック60)。1つの可能なアプローチにおいて、応答メッセージは、たとえば、LCIsの空きリストを含み得る。あるいはLCIs不足を示すための他の技術が使用され得る。いくつかの実現において、応答メッセージは、また、ロケーション情報に関連付けられた領域を包含し、既知のLCIsを含まないエリアをも示し得る。このエリアは、ロケーション情報に関連付けられた領域よりも広くあり得る。このエリアは、たとえば、サーバによってアクセス可能なLCIデータベース内の情報に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。ある特定の実現において、エリアは、ポジションx’および不確実性y’として応答メッセージにおいて特定され得る。1つの可能なアプローチにおいて、たとえば、返されたエリア情報の不確実性y’は、(いくつかの実現において、サイズ制限が使用され得るのにかかわらず)既知のLCIsによって識別された任意のエリアを包含せずに出来るだけ大きくなり得る。LCIsが発見されない場合、応答メッセージにおけるエリア情報を説明するための他の形式が、代わりに使用され得る。より詳細に説明されるように、応答メッセージの受信次第で、モバイル・デバイスは、いくつかの実現において、返されたエリアのデータベースにおけるメッセージからエリア情報を記憶し得る。応答メッセージは、また、エリア・インジケーションが古いと考えられた後に時間期間を示すTTLインジケーションを含み得る。
図5は、実現に従ってモバイル・デバイスにおいてLCI情報を得るための方法70を例示するフローチャートである。1つ以上のロケーションコンテキスト識別子(LCIs)のための要求メッセージは、第1にモバイル・デバイスから送信され、ここで前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む(ブロック72)。ロケーション情報の内容は、上述されている。応答メッセージは、その後、サーバがロケーション情報に関連付けられた領域内に既知のLCIsを発見することができない場合、LCIs不足を示す要求メッセージに応じてサーバから受信される(ブロック74)。ロケーション情報に関連付けられた領域は、上述されている。LCIの利用できないインジケーションに加えて、応答メッセージは、また、以前に説明されたようにエリア情報を含み得る。いくつかの実現において、エリア情報は、モバイル・デバイスに関連付けられた以前に返されたエリアのデータベースにモバイル・デバイスによって記憶され得る(ブロック76)。応答メッセージを受信した後、モバイル・デバイスは、デバイスが示されたエリアを離れるまで次の要求メッセージを送信することを控え得る(refrain from)(ブロック78)。いくつかの実現において、以前に返されたエリアのデータベース内に記憶されたエリア情報のうちのいくつか、またはすべては、時間を制限され得る(たとえば、情報は、特定の時間期間が経過した後に古いと考えられ得る)。
図6は、実現に従ってモバイル・デバイスにおいてLCI情報を得るための方法80を例示するフローチャートである。1つ以上のLCIsのための要求メッセージは、第1にモバイル・デバイスから送信され、ここで前記要求メッセージは、ロケーション情報を含む(ブロック82)。応答メッセージは、その後、1つ以上の既知のLCIsがサーバによって領域内で発見された場合、1つ以上の既知のLCIsを包含するエリア、およびロケーション情報に関連付けられた領域内の1つ以上のLCIsを示す送信された要求メッセージに応じてモバイル・デバイスで受信され得る(ブロック84)。応答メッセージの受信に応じて、モバイル・デバイスは、エリア情報を以前に返されたエリアのデータベースに、およびLCI情報をローカル・データベースに、記憶し得る(ブロック86)。いくつかの実現において、TTLインジケーションは、メッセージにおける返されたエリア情報および/またはLCIインジケーションが古いと見なされた後に時間期間を示すために、応答メッセージに含まれ得る。モバイル・デバイスは、適切な時間に、このTTL情報を記録し、対応する記憶された情報は古いとして削除またはタグを付け得る。さまざまな実現において、1つ以上の既知のLCIsを包含する応答メッセージにおいて示されたエリアは、また、モバイル・デバイスの推定されたロケーションを包含し得る。
図7は、実現に従ってモバイル・デバイスを動作するための方法100を例示するフローチャートである。LCIが所望されていることをモバイル・デバイスが決定する場合、LCIの検索手順(lookup procedure)が開始され得る(ブロック102)。モバイル・デバイスの推定されたロケーションが、以前に返されたエリアのデータベース内で特定されたエリア内にあるかどうかが第1に決定される(ブロック104)。推定されたロケーションが以前に返されたエリアのデータベース内にある場合(ブロック104−Y)、その後、モバイル・デバイスは、推定されたロケーションを使用してLCI情報のためのローカル・データベースを検索し得る(ブロック106)。その後、候補LCIsのリストは返され、ディレクトリ・サーバはコンタクトされる必要はない(ブロック108)。推定されたロケーションが以前に返されたエリアのデータベース内にない場合(ブロック104−N)、その後、モバイル・デバイスは、推定されたロケーションのインジケーションを含むLCI要求メッセージをディレクトリ・サーバに送信し得る(ブロック110)。応答メッセージは、その後、リストにあるLCIsによって識別されたエリアを包含する対応エリアのインジケーションおよび候補LCIsのリストを含むサーバから受信され得る(ブロック112)。モバイル・デバイスは、その後、LCI情報を以前に返されたエリアのデータベースにおけるエリア情報およびローカル・データベースにおけるリストから記憶し得る(ブロック114)。モバイル・デバイスは、また、リストにあるLCIsに関する更なる情報を得るために、この時点で他のサーバに情報要求メッセージを送信する。このさらなる情報は、また、以前に返されたエリアのデータベース内に記憶され得る。モバイル・デバイスは、その後、推定されたロケーションを使用してローカル・データベースを検索し(ブロック108)、候補LCIsのリストを返し得る。
ここで使用されるような「および」、「または」、および「および/または」という用語は、また、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存するように予期されるさまざまな意味を含み得る。一般に、A、B、または、Cのような、リストを関連付けるために使用される場合の「または」は、包含的な意味でここで使用されている、A、B、および、Cのみならず、排他的な意味でここで使用されているA、B、または、Cを意味するように意図されている。加えて、ここで使用されるような「1つ以上」という用語は、任意の機能、構造、または、特性を単数形で説明するために使用され、または、複数の特徴、構造、または、特性、あるいは、特徴、構造、または、特性の何らかの他の組み合わせを説明するために使用され得る。しかしながら、これは、単に、例示的な例であり、特許請求されている主題は、この例に限定されないことに注意すべきである。
ここに説明された方法は、アプリケーションに依存して、さまざまな手段により実現されることができる。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせで実現されることができる。たとえば、ハードウェアの実現のために、処理は、ここで説明される機能を実行するように設計された、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラム可能な論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせの中で実現され得る。ここで、「制御論理」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または組み合わせによって実現される論理を包含する。
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実現のために、ここで説明された機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数、等)を用いて方法が実現されることができる。命令を有形に具体化する(tangibly embodying)任意の機械可読デジタル媒体が、ここで説明された方法を実現するために使用されることができる。たとえば、ソフトウェア・コードは、記憶媒体に記憶され、処理ユニットによって実行されることができる。記憶装置は、処理ユニット内で、または外部の処理ユニットで実現されることができる。ここで使用されるように、「記憶媒体(storage medium)」、「記憶媒体(storage media)」、「記憶デバイス」、「デジタル記憶装置」という用語、または任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他の記憶構造を称するような用語は、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはデータが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実現される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造によって符号化された非一時的なコンピュータ可読媒体、およびコンピュータ・プログラムによって符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、製品の形態をとり得る。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能なデジタル媒体であり得る限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラム・コードを記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここで使用される場合、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
ここで説明される技術は、例えば、無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、等のような、さまざまな無線通信ネットワークとともに実現され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、交換可能に使用され得る。「ポジション」および「ロケーション」という用語は、交換可能に使用され得る。WWANは、コード分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク、WiMAX(IEEE 802.16)ネットワーク、等であり得る。CDMAネットワークは、たとえば、cdma2000、広帯域−CDMA(W−CDMA)、等のような1つ以上のラジオ・アクセス技術(RATs)を実現し得る。cdma2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格を含み得る。TDMAネットワークは、移動通信のためのグローバル・システム(GSM(登録商標))、デジタル・アドバンスト・モバイル・フォン・システム(D−AMPS)、または、何らかの他のRATを実現し得る。GSMおよびW−CDMAは、「第三世代パートナーシップ・プロジェクト」(3GPP)という名のコンソーシアムによる文書に記述されている。cdma2000は、「第三世代パートナーシップ・プロジェクト2」(3GPP2)という名のコンソーシアムによる文書に記述されている。3GPPおよび3GPP2文書は、公的に入手可能である。WLANは、たとえば、IEEE 802.11xネットワークまたは何らかの他のタイプのネットワークであり得る。WPANは、たとえば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE 802.15xネットワーク、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。ここで開示される技術は、また、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組み合わせとともに実現され得る。
ここで使用されるように、「モバイル・デバイス」という用語は、無線通信および/または航法信号を受信することが可能な、セルラ電話、スマート・フォン、または他の無線通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)、パーソナル情報管理(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ポータブル・メディア・プレーヤ、または他の適切なモバイルまたはポータブル・デバイスのようなデバイスを指す。「モバイル・デバイス」という用語は、また、衛星信号受信、支援データ受信、および/または、ポジション関連処理が、デバイスまたはPNDで行なわれているかにどうかに関わらず、短距離無線、赤外線、有線接続、または他の接続によって、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)と通信するデバイスを含むことが意図されている。また「モバイル・デバイス」という用語は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または、ポジション関連処理が、デバイス、サーバ、または、ネットワークに関連付けられた別のデバイスで行なわれているかどうかに関わらず、例えば、インターネット、Wi−Fi、または他のネットワークを介してサーバとの通信が可能な、無線通信デバイス、コンピュータ、ラップトップ等を含むすべてのデバイスを含むことが意図されている。上記のうちの任意の動作可能な組み合わせもまた、「モバイル・デバイス」と考えられる。
「最適化された」、「要求された」という指定、または他の類似する指定は、現在の開示が最適化されたシステム、または「要求された」要素(または他の指定による他の限定)が存在するシステムにのみ適用されることを示さない。これらの指定は、特定の説明された実現のみを指す。勿論、多くの実現が可能である。技術は、開発中または開発されるプロトコルを含め、ここに説明されたこれら以外のプロトコルを用いて使用されることができる。
先行する詳細な説明において、特許請求されている主題の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が説明された。しかしながら、これらの特定の詳細がなくとも、特許請求されている主題を実施できることは、当業者によって理解されるだろう。他の例において、当業者によって知られているだろう方法および構造は、特許請求されている主題を曖昧にしないように、詳細に説明されていない。
先行する詳細な説明のいくつかは、特定の装置の記憶媒体あるいは特殊用途コンピューティング・デバイスまたはプラットフォーム内に記憶されているバイナリ状態での動作の論理、アルゴリズムまたはシンボル表現の観点から、提示されていた。この特定の明細書の文脈において、特定の装置という用語またはこれに類似するものは、いったん、プログラム・ソフトウェアからの命令に準じた特定の機能を実行するようにプログラムされると、汎用コンピュータを含み得る。アルゴリズム的な説明およびシンボル表現は、他の当業者にそれらの作用の内容を伝えるために、信号処理技術または関連技術の当業者によって使用される技術の例である。アルゴリズムは、ここではおよび一般的に、所望の結果をもたらす、首尾一貫したシーケンスの動作または類似する信号処理であると考えられる。この文脈において、動作または処理は、物理量の物理的な操作を伴う。一般に、必ずではないが、そのような量は、情報を表す電子信号として、記憶され、伝達され、組み合わせられ、比較され、そうでなければ操作されることができる電気信号または磁気信号の形態をとり得る。そのような信号を、ビット、データ、値、要素、シンボル、特性、用語、数、数値、情報、またはこれらに類似するものと呼ぶことは、主に、共同使用の理由から、時には、便利であると証明されている。しかしながら、これらの用語および類似する用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるものであり、単に便宜的なラベルにすぎないことを理解すべきである。
そうではないと明確に述べられていない限り、以下の説明から明らかなように、本願全体を通して、「処理すること」、「計算すること」、「算出すること」、「決定すること」、「確立すること」、「得ること」、「識別すること」、「選択すること」、「生成すること」、「推定すること」、「初期化すること」、等のような用語を利用する説明は、特殊用途コンピュータまたは類似する特殊用途電子コンピューティング・デバイスのような、特定の装置のアクションまたは処理のことを指すことが正しく認識される。従って、本願の文脈において、特殊用途コンピュータまたは類似する特殊用途電子コンピューティング・デバイスは、メモリ、レジスタ、または、他の情報記憶デバイス、送信デバイス、または、特殊用途コンピュータまたは類似する特殊用途電子コンピューティング・デバイスのディスプレイ・デバイス内に物理的な電子量または磁気量として、一般に表わされる信号を操作または変換することが可能である。この特定の特許出願の文脈において、「特定の装置」という用語は、いったん、プログラム・ソフトウェアからの命令に準じた特定の機能を実行するようにプログラムされると、汎用コンピュータを含み得る。
コンピュータ可読記録媒体は、一般に、非一時的であり得る、または非一時的なデバイスを備え得る。この文脈において、非一時的な記録媒体は、デバイスがその物理的な状態を変化することはできるが、デバイスは明確な物理的形態を有することを意味する、有形のデバイスを含み得る。従って、たとえば、非一時的とは、この状態の変化にかかわらず依然として有形のままであるデバイスを指す。
衛星測位システム(SPS)は、一般に、エンティティが、送信機から受信される信号に少なくとも部分的に基づいて地球上におけるそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置される送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、規定数のチップの繰り返す疑似ランダム雑音(PN)コードで特徴付けられた信号を送信し、地球上の制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークルにロケーションづけられ得る。特定の例において、そのような送信機は、地球周回軌道衛星(SVs)にロケーションづけられ得る。たとえば、全地球測位システム(GPS)、ガリレオ、グロナスまたはコンパスのような全地球的航法衛星システム(GNSS)のコンステレーション内のSVは、コンステレーション内の他のSVによって送信されたPNコードから識別可能なPNコードで特徴付けられた信号を送信し得る(たとえば、GPS等の場合、衛星ごとに異なるPNコードを使用し、グロナス等の場合、異なる周波数で同じコードを使用する)。ある特定の態様に従って、ここで提示される技術は、SPSのためのグローバル・システム(たとえば、GNSS)に限定されない。たとえば、ここで提供されている技術は、たとえば、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国上空の北斗、等のようなさまざまな地域システム、および/または、1つ以上の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられる、もしくはそれ以外でそのようなシステムのために使用可能にされることが可能である様々な補強システム(例えば、衛星ベースの補強システム(SBAS))に適用される、またはそれ以外でそのようなシステムのために使用可能にされることが可能である。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、広域補強システム(WASS)、欧州の静止衛星型衛星航法補強システム(EGNOS)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、GPSによって支援された静止衛星補強航法システム、もしくはGPS−静止衛星補強航法システム(GAGAN)、および/または同等のもののようなインテグリティ情報、微分補正、等を提供する(単数または複数の)補強システムを含み得る。従って、ここで使用されるように、SPSは、1つ以上の全地球および/または地域の航法衛星システムおよび/または補強システムの任意の組み合わせを含み、SPS信号は、そのような1つ以上のSPSに関連付けられたSPS信号、SPSのような信号、および/またはそのような1つ以上のSPSに関連付けられた他の信号を含み得る。
例示的な特徴であると現在考えられているものを図示し、説明してきたが、さまざまな他の修正を行なわれ、特許請求されている主題から逸脱することなく、同等のものが代用され得ることは、当業者によって理解されるだろう。さらに、ここで説明された中心的な概念から逸脱することなく、特許請求されている主題の教示に特定の状況を適応させるために、多くの修正が行なわれ得る。
従って、特許請求されている主題は、特定の開示された例に限定されないが、そのような特許請求されている主題は、また、添付された特許請求の範囲内にあるすべての態様、および、それらの同等のものを含み得ることが意図されている。