JP2014504094A - エンコーダおよび予測的に符号化する方法、デコーダおよび復号化する方法、予測的に符号化および復号化するシステムおよび方法、および予測的に符号化された情報信号 - Google Patents

エンコーダおよび予測的に符号化する方法、デコーダおよび復号化する方法、予測的に符号化および復号化するシステムおよび方法、および予測的に符号化された情報信号 Download PDF

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Abstract

信号値(s(n))のシーケンスを有する信号(105)を予測的に符号化するためのエンコーダ(100)は、予測信号値(115)(s´(n))を得るために、信号(105)(s(n))に基づいて、および、1つ以上の重み値(111)(ωi)に基づいて、適応予測を実行するための予測器(110)を含み、予測器(110)は、信号(105)に依存する時間に重み値(111)をリセットするように構成され、予測器(110)は、次のリセットとの間に重み値(111)を信号(105)に適応させるように構成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的に、情報信号の予測符号化に関し、特に、エコーダおよび予測的に信号を符号化する方法、デコーダおよび予測的に符号化された信号を復号化する方法、予測的に信号を符号化し予測的に符号化された信号のバージョンを復号化するシステムおよび方法、および予測的に符号化された情報信号に関する。本発明の更なる実施例は、可変的なリセット時間を有する予測符号化方式に関する。
予測的なエンコーダ(送信機)は、信号の前のまたは先行する値を使用して符号化される信号の現在の値を予測することによって信号を符号化する。この予測または推測は、時々信号の前の値の加重和によって達成される。予測された信号および実際の信号の違いが所定の方法で最小化されるように、予測重みまたは予測係数は調整される。予測係数は、例えば、予測エラーの平方に関して最適化される。信号の予測値と実際の値との間の差だけが、デコーダまたは受信機に送信される。これらの値は、残差または予測誤差とも呼ばれる。実際の信号の値は同じ予測器(例えば、エンコーダで使用する予測器と同一)を用いて、そして、エンコーダによって送信された予測誤差に対するエンコーダにおけるのと同様に得られた予測値を加えることによって、受信機において再現されることができる。
誤差を送信する場合、すなわち、誤って送信された予測差または誤差が発生する場合、予測はもはや送信機側および受信機において同じではない。復号化信号の誤った値は、受信機側において誤って送信された予測誤差により再現される。
送信機および受信機の間で再同期または調整を得るために、予測重みは、送信機側および受信機側において両側で同時に所定の状態にリセットされ、そのプロセスもリセットと呼ばれる。
米国特許第7,386,446 B2において、速度係数によって制御可能な適応予測アルゴリズムが始まる場合、第1の適合速度および第1の適合精度および付随的な第1の予測精度で動作するために、速度係数が第1の値を有し、速度係数が第2の値を有するとき、第1の値に比べて低い適合速度を有するが、第1の値に比べて高い精度を有する第2の値で動作する場合、リセットタイムの後に起こる適合の継続が、適合された予測が最初に第1の値に、そしてしばらくして第2の値に、速度パラメータをセットすることにより減少しないことにより予測誤差は最初に増加することが記載されている。速度パラメータがリセット時間以後の所定の期間の後第2の値に再び設定されたあと、予測誤差およびこのように送信される残差はより最適化されるか、第1の速度パラメータ値によって可能であるより小さい。
S.Wabnik、G.Schuller、F.Kraemerの「MA予測モデルを用いたエラーに強い超低遅延オ−ディ符号器(Error Robust Ultra Low Delay Audio Coder Using MA Prediction Model)」ICASSP 2009、2009年4月19〜24日、台北、台湾において、超低遅延(ULD)符号化方式に関連する予測知覚音声符号化が記載されている。1つの構造は一般的に用いられるAR信号モデルに基づき、デコーダのIIR予測器につながる。他の構造は、MA信号モデルに基づき、デコーダのFIR予測器につながる。
S.Wabnik、Gerald Schuller、J.Hirschfeld、U.Kraemerにおいて、「予測オーディオ符号化におけるパケットロスの隠蔽(Packet Loss Concealment in Predictive Audio Coding)」2005 IEEE Workshop on Applications of Signal Processing Audio qnd Acoustics、Mohonk Mountain House、New Paltz、New York、Oct.16−19、2005において、低遅延予測オーディオ・コーダーに関するパケットロスに対するいくつかの隠蔽戦略が記載されている。
情報信号の予測符号化の理解を容易にするために、以下の文書も参照される。
J.Makhoul.Linear Prediction:A Tutorial Review,PROCEEDINGS OF THE IEEE, Vol.63,NO.4,April 1975; Ali H Sayed:“Fundamenntals of Adaptive Filtering”,Wiley−IEEE Press,2033; and Simon S Haykin,”Adaptive Filter Theory“, Prentice Hall International, 2001。
米国特許第7,386,446 B2
S.Wabnik、G.Schuller、F.Kraemerの「MA予測モデルを用いたエラーに強い超低遅延オ−ディ符号器(Error Robust Ultra Low Delay Audio Coder Using MA Prediction Model)」ICASSP 2009、2009年4月19〜24日、台北、台湾 「予測オーディオ符号化におけるパケットロスの隠蔽(Packet Loss Concealment in Predictive Audio Coding)」2005 IEEE Workshop on Applications of Signal Processing Audio qnd Acoustics、Mohonk Mountain House、New Paltz、New York、Oct.16−19、2005 J.Makhoul.Linear Prediction:A Tutorial Review,PROCEEDINGS OF THE IEEE, Vol.63,NO.4,April 1975 Ali H Sayed:"Fundamenntals of Adaptive Filtering",Wiley−IEEE Press,2033 Simon S Haykin,"Adaptive Filter Theory", Prentice Hall International, 2001
しかしながら、知っている解決策の一般的な問題は、そのようなリセットのために、誤差がリセット時間に増加することである。より大きい予測誤差は、次に、伝送のための増加した必要なビットレートという結果になる。限られたビットレート量だけが利用できる場合には、例えば『一定のビットレート符号化』のように、(例えば、歪みやノイズにより)信号品質は減少する。
したがって、この発明の目的は、予測信頼性、必要なビットレートおよび信号品質の間の改良されたトレードオフを可能にする予測符号化および/または復号化スキームを提供することである。
この目的は、請求項1に記載のエンコーダ、請求項13〜15のいずれかに記載のデコーダ、請求項16に記載のシステム、請求項17に記載の符号化信号、請求項19に記載の予測符号化方法、請求項20ないし請求項22のいずれかに記載の復号化方法、請求項23に記載の予測符号化および復号化方法、または請求項24に記載のコンピュータ・プログラムによって達成される。
本発明の一実施例によれば、信号値のシーケンスを有する信号を予測符号化するためのエンコーダは予測器を含む。予測器は、予測信号値を得るために、信号に基づいて、および1つ以上の重み値に基づいて、適応予測を実行するように構成される。ここで、予測器は、信号に依存している時に重み値をリセットするように構成される。さらに、予測器は、後のリセットとの間に重み値を信号に適応させるように構成される。
本発明の基礎をなしている基本的な考えは、適応予測が、信号に基づいて、そして、一つ以上の重み値に基づいて実行される場合、そして、重み値が信号に依存している時にリセットされる場合、良好な予測実行が達成されることができるということである。このようにして、リセットから生じる予測誤差の増加および/または要求される精度で予測誤差の符号化に必要なビットレートの増加は、防止されるかまたは、少なくとも減少させることができ、それによって、よりよく信号品質を維持することができる。代わりに、または、さらに、一定のビットレートの制約の下で良好な精度で比較的大きい予測誤差さえ符号化することが可能であるように、リセット時間を選択することは可能である。
更なる実施例によれば、予測器は、信号に適応している時に重み値のリセットを実行するように構成される。
さらに、エンコーダは、選択的に、重み値をリセットするためのリセット時間を選択するように構成されることができる。これは、基本的に選ばれたリセット時間におけるリセットによって生じる歪みの知覚が異なる時間に重み値をリセットすることによって生じる歪みの知覚より小さくすることができる。
更なる実施例によれば、エンコーダは、信号値および予測信号値の差に基づいて残差信号を生成するように構成される。その結果、与えられたビットストリームは、可変ビットレートで符号化された符号化残差信号の値を含む。さらに、予測器は、可変的な時間に重み値のリセットを実行するように構成されることができる。このようにして、所定のビットレート蓄積レベルと同じであるかそれ以上のビットレート蓄積があるときに、リセットが実行されることが確実となる。したがって、利用できるビットレート蓄積を利用している比較的高い精度を有する残差信号値を符号化することは可能である。したがって、聞き取れる歪みは小さく保たれることができる。
発明の更なる実施例は、残差信号値のシーケンスを有する予測的に符号化された信号を復号化するデコーダを提供する。
本発明の他の実施例によれば、信号値のシーケンスを有する信号を予測的に符号化するための、および残差信号のシーケンスを有する信号の予測的に符号化されたバージョンを復号化するためのシステムが提供される。
本発明の更なる実施例は、信号を予測的に符号化するための、および信号の予測的に符号化されたバージョンを復号化するための方法を提供する。
以下に、本発明の実施例は、添付の図面を参照して説明される。
図1は、信号を予測符号化するためのエンコーダの実施例のブロック図を示す。 図2は、現在のビットレート蓄積に基づく重み値のリセットをともなって信号を予測的に符号化するためのエンコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図3aは、信号分析に基づく重み値のリセットをともなって信号を予測的に符号化するためのエンコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図3bは、残差信号分析に基づく重み値のリセットをともなって信号を予測的に符号化するためのエンコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図4は、フィルタ構造と、重み値を提供するプロバイダとを有する信号を予測的に符号化するためのエンコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図5は、本発明の実施例による現在のビットレート蓄積に基づいて重み値のリセットのためのリセット時間を決定するための概念の図解図を示す。 図6は、本発明の更なる実施例による信号分析に基づいて重み値のリセットのためのリセット時間を選択的に決定するための概念の図解図を示す。 図7aは、典型的な予測可能な信号の範囲内でリセットを実行する負の効果を示す図である。 図7bは、さらに典型的な予測可能な信号の範囲内でリセットを実行する負の効果を示す図である。 図8は、リセット情報を用いて予測的に符号化された信号を復号化するためのデコーダの実施例のブロック図を示す。 図9は、信号分析に基づくリセット時間の決定器を有する予測的に符号化された信号を復号化するためのデコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図10は、現在のビットレート蓄積を用いたリセット時間の決定器を有する予測的に符号化された信号を復号化するためのデコーダの更なる実施例のブロック図を示す。 図11は、同期リセットを用いた適応予測に基づくエンコーダ/デコーダ・システムの実施例のブロック図を示す。
図1は、信号105を予測的に符号化するためのエンコーダ100の実施例のブロック図を示す。信号105は、例えば、オーディオまたはビデオ信号値のような信号値のシーケンスs(n)、n=1、2、3、・・・を含むオーディオまたはビデオ信号値のような情報信号である。図1に示すように、エンコーダ100は、予測器110を含む。予測器110は、予測信号値115、s´(n)を得るために、信号105、s(n)に基づいて、および1つ以上の重み値111、ωiに基づいて、適応予測を実行するように構成される。特に、予測器110は、信号105に依存する時に重み値111をリセットするように構成される。さらに、予測器110は、次のリセットとの間に重み値111を信号105に適応させるように構成される。
実施例において、予測器110は、現在の信号値s(n)に対して、1つ以上以前の信号値s(n−m)、m=1,2,3,・・・,n−1から予測信号値s´(n)を決定することにより予測を実行するように構成される。ここで、予測信号値s´(n)は、信号の1つ以上の以前の値s(n−m)の加重和によって得られる。
実施例において、好ましくは、予測エラーが比較的小さく保たれるように、重み値が適応される。たとえば、それぞれ、予測器が周期性または周期的信号部分を考慮するように、重み値は適応させることができる。信号の変更のために、例えば信号が非定常性のときに、予測誤差は最初は増加し、それは、予測器によって実行される予測が変更された信号に再び適応するように、重み値が適応されるという結果に至る。少なくとも時間的に、現在到達している信号が静止状態に達するという条件で、予測誤差はそれから再び減少する。
更なる実施例によれば、エンコーダ100の予測器110は、信号105に適応しているときに重み値111のリセットを実行するように構成されることができる。特に、選ばれたリセット時間のリセットによって生じる歪みの知覚が異なる時間に重み値111をリセットすることによって生じる歪みの知覚より小さくなるように、エンコーダ110は、選択的に、重み値111をリセットするためのリセット時間を選択するように構成されることができる。
図2は、現在のビットレート蓄積R0に基づいて重み値ωiのリセットで信号105を予測的に符号化するためのエンコーダ200の更なる実施例のブロック図を示す。図2のエンコーダ200は、基本的に、図1に示されるエンコーダ100の予測器110に対応する予測器210を含む。図2の実施例において、予測器210は、信号105で作動し、その出力で予測信号115を出力するように構成される。ここで、予測器210は、制御信号によって制御可能であり、制御可能な方法で重み値ωiのリセットを実行する。したがって、図2において、処理ブロック210は、「制御可能なωiリセットを有する予測器」によって示される。図2実施例において、減算器220は、予測器210の後に配置され、減算器220は信号値105、s(n)から予測値115、s´(n)を減算するように構成され、残差信号δ(n)が減算器220の出力225で得られる。予測器210および減算器220は、従って、入力信号105から残差信号値225を決定するように構成される残差信号生成器222を構成することができる。図2にて図示するように、エンコーダ200は、符号化残差信号値235、δ´(n)を得るために、残差信号値225、δ(n)を符号化するためのδ(n)−エンコーダ230を含む。ここで、δ(n)−エンコーダは、例えば、可変ビットレートを使用するように構成することができ、つまり、残差信号のサンプルごとの可変的なビット数が、符号化プロセスのためにδ(n)−エンコーダ230によって使用されることができる。たとえば、増加したビットレートは比較的高い予測誤差に対応して基本的に符号化される信号の一部に割り当てられることができ、その一方で、減らされたビットレートは比較的低い予測誤差に対応して基本的に符号化される信号の異なる部分に割り当てられることができる。このことは、以下において更に詳細に説明する。
それは、図2に示されるように、δ(n)−エンコーダ230によって達成される残差信号値225の符号化に基本的に関連がある現在のビットレート蓄積(または同等に、ビット蓄積)(R0)を示す表示233を提供するように構成されることができる。現在のビットレート蓄積(またはビット蓄積)R0を示している表示233は、制御信号241を制御可能なωiリセットおよび、任意に、リセット情報245を有する予測器210に提供するように構成されることができる予測器コントローラ240によって受信される。特に、制御信号241(すなわちωiリセット制御信号)が表示233および所定のビットレート蓄積レベル239(Rp)によって示される現在のビットレート蓄積R0との比較に基づくように、予測器コントローラ240は設定されることができる。例えば、現在のビットレート蓄積R0が所定のビットレート蓄積レベルと等しいか超えているとき(R0≧Rp)、適応予測のための重み値のリセットを実行するように、予測器210がωi制御信号241で制御されるように、比較が予測器コントローラ240によって実行される。この場合、十分に高いビットレート蓄積が入力信号105から引き出されるビットストリームを提供するために使用可能であることが基本的に確実にされることができる。特に、リセットの直後に比較的大きい値をとる残差信号が十分に大きいビットレート蓄積の利用可能性により良い精度で符号化されることができることが確実にされる。
図2実施例を参照すると、エンコーダ200は、ビットストリーム・フォーマッタ250を含む。特に、ビットストリーム・フォーマッタ250は、ビットストリーム255を得るために、符号化された残差信号値235およびリセット情報245をフォーマットするように構成されることができる。ここで、ビットストリーム255は、基本的に、信号105、s(n)を示し、それを蓄積または伝送するために使用することができる。
したがって、図2の実施例において、エンコーダ200は、基本的に、信号105を表しているビットストリーム255を得るために構成され、予測器210は、ビットストリーム255を提供するのに利用可能な現在のビットレート蓄積233 R0に基づいてリセットを実行するように構成される。さらに、図2で示すエンコーダ200の残差信号生成器222は、信号値105および予測信号値115の差に基づいて残差信号δ(n)を生成するように構成され、その結果、ビットストリーム255は、可変ビットレート(または、残差信号の値に対するビット数)で符号化された符号化残差信号値235を含む。基本的に、エンコーダ200の予測器210は、可変時間に重み値のリセットを実行するように構成され、リセットは、所定のビットレート蓄積239と同じであるかそれより大きいビットレート蓄積233があるときに実行される。
図3aは、信号分析に基づいて重み値(ωi)をリセットすることで信号105を予測的に符号化するためのエンコーダ300の更なる実施例のブロック図を示す。図3aに示すように、エンコーダ300は、残差信号生成器310、δ(n)−エンコーダ330およびビットストリーム・フォーマッタ350を含む。ここで、図3aに示されるエンコーダ300の処理ブロック310、330、350は、基本的に、図2に示されるエンコーダ200の処理ブロック222、230、250に対応する。特に、制御可能なωi−リセットを有する残差信号生成器310は、信号値105、s(n)から残差信号値325 δ(n)を得るように構成され、残差信号値325、δ(n)によって決定され、信号105、s(n)に基づく残差信号が与えられる。さらに、δ(n)−エンコーダ330は、例えば、前記した可変ビットレートを用いて、符号化残差信号値335、δ´(n)を得るために、残差信号値325、δ(n)を符号化するように構成される。
図3aの実施例において、エンコーダ300は、分析結果信号305を得るために、信号105を分析するために実装されている信号分析器320を含む。ここで、信号分析器320によって実行される信号分析は、例えば、残差信号生成器310内で実行されるωi−リセット動作の制御の根拠として後に使用されることができる分析結果信号305によって示される信号105の信号特徴を決定するために用いることができる。特に、エンコーダ300の信号分析器320は、分析結果信号を得るために、信号値s(n)から調性パラメータ、過度的な挙動および/または不連続挙動の決定に基づいて信号105の信号特性を引き出すように構成される。
実施例において、信号分析器320は、信号105の分析領域(例えば特定の時間間隔)が一時的事象を含むか、不安定であるかどうか決定することによって、すなわち、例えば、1つの時間的部分から分析領域の次の時間的部分までに例えば50%以上エネルギーの増減がある場合のような、分析領域が時間内における信号105のエネルギーの比較的突然の変化によって特徴付けられるかどうかによって、分析結果信号305によって示される信号特性を得るように構成されることができる。ここで、一時的な検出は、例えば、信号105の高周波バンドに含まれるパワーの測定および所定の閾値を有するパワーの時間的変化の次の比較に基づくことができる。
更なる実施例において、信号分析器320は、信号105から調性パラメータを算出することによって信号特性を決定するように構成されることができ、調性パラメータは、基本的に、スペクトル・エネルギーがどのように一つ以上の周波数バンドにおいて分配されるかについて指し示す。スペクトル・エネルギーがバンドにおいて比較的一様に分配される場合には、むしろ非調性の信号がこのバンドの中に存在し、その一方で、スペクトル・エネルギーがこのバンドの特定の場所で比較的強く集中される場合には、むしろ調整信号がこのバンドに存在する。
更なる実施例によれば、信号分析器320は、信号形状か信号エンベロープにおけるステップか不連続が次の信号の値か隣接する時間的部分の間に突然あるいは不意の変化の形状であるかどうか確認することによって信号特性を決定するように構成されることができる。
図3aに示すように、予測器コントローラ340は信号分析器320の後に配置され、それは特に分析結果信号によって示された信号105の信号特性に基づいてωi−リセット制御信号341を残差信号発生器310に提供するために設定されることができる。予測器コントローラ340は、例えば、ωi−リセット制御信号341によって残差信号発生器310またはその内部予測器を制御するように設定されることができ、重み値ωiのリセットは、信号が特定の特性(例えば、信号が非調性で、非定常であるかステップを含むリセット時間において、または環境において)を有するときに選択的に実行される。ωi−リセット制御信号341を提供するのに加えて、予測器コントローラ340は、信号105の信号特性に基づいてリセット情報345を提供することもできる。ビットストリームフォーマッタ350は、信号s(n)を示すビットストリーム355を得るために、符号化残差信号値335よび予測器コントローラ340によって与えられるリセット情報345をフォーマットするように構成される。
したがって、図3aに関して、エンコーダは、信号s(n)の信号分析を実行して、信号の信号分析に基づいて選択的にリセットを実行するように構成されることができる。さらに、エンコーダは、信号を示すビットストリームを得るために、そして、信号分析に基づいてビットストリーム内で符号化されたリセット情報を提供するために構成されることができる。
図3aの実施例に特有のものは、上述のように、信号特性の決定に基づいて選択されたリセット時間に選択的にリセットを実行することによって、例えば、非調性でなく、非定常でないかまたはステップ(不連続)を含んでいない信号の部分の間、リセットを実行することから起こる認められた品質に対する負の効果が基本的に防止されることができるかまたは減らされることができるということである。
図3bは、残差信号分析に基づいて重み値(ωi)をリセットすることで信号105を予測的に符号化するためのエンコーダ360の更なる実施例のブロック図を示す。ここで、図3bのエンコーダ360は、基本的に、図3aのエンコーダ300と同じ処理ブロックを含む。したがって、類似の実施および/または機能を有する同一のブロックは同じ数字によって表され、対応する処理ブロックの繰り返された説明は省略される。しかしながら、図3bのエンコーダ360に対する詳細は、信号分析器380が、分析結果信号385を得るために、残差信号325、δ(n)を分析するために行われるということである。ここで、信号分析器380によって実行される信号分析は、例えば、分析結果信号385によって示される残差信号325の信号特性を決定するために用いることができ、それが残差信号生成器310内で実行されるωi−リセット動作の制御の基礎としてその後使われることができる。特に、エンコーダ360の信号分析器380は、分析結果信号を得るために、残差信号値δ(n)から若干の分析パラメータの決定に基づいて残差信号325の信号特性を引き出すように構成されることができる。
図3aのエンコーダ300の予測器コントローラ340とは対照的に、図3bのエンコーダ360の予測器コントローラ390は、リセット情報を提供するための出力を有しない。このように、ビットストリームフォーマッタ350は、信号s(n)を示すビットストリーム355を得るために、符号化残差信号335だけをフォーマットするように構成される。図3bの実施例において、おそらく、図3aのそれとは異なる若干の他の分析パラメータが使用されることができるか、使用されなければならないということに注意すべきである。
したがって、図3bに関して、エンコーダは、残差信号δ(n)の残差信号分析を実行し、残差信号の残差信号分析に基づいて選択的にリセットを実行するように構成される。さらに、エンコーダは、信号を示し、符号化残差信号値δ´(n)のシーケンスを含むビットストリームを得るために構成される。ここで、エンコーダは、ビットストリームに重み値のリセットを示すリセット・フラグの包含を回避するように構成される。
実施例において、エンコーダは、残差信号δ(n)からの符号化ゲインの大きさを決定して、符号化ゲインの大きさに基づいて選択的にリセットを実行するように構成される。好ましくは、それぞれ、符号化ゲインが特定の閾値より落ちるときのように比較的小さいとき、または、残差信号が特定の閾値を上回るときのように比較的きいときに、重み値のリセットは選択的に実行されなければならない。
図1、2、3aおよび3bに関して記載されている実施例を参照すると、予測器は、従って、信号に依存している不規則な時間にリセットを実行するように構成されることができる。
Figure 2014504094
図2実施例に対応して記載されているように、エンコーダ400の残差信号生成器402は、図2に示すエンコーダ200の減算器220に対応する減算器430を含む。ここで、減算器430は、残差信号生成器402の出力で残差信号値435、δ(n)を得るために、フィルタ構造405の出力425で信号105から予測信号値s´(n)を減算するように構成される。残差信号値435は、前述の実施例のように、更に処理されることができる。図4においてわかるように、ωi−プロバイダ410が、特に重み値415、ω1、ω2、ω3、・・・、ωmを複数の乗算器422のそれぞれの乗算器に提供するように構成される。特に.ωi−プロバイダ410は、残差信号生成器402の出力435から受信する予測誤差に基づいて重み値415を提供し、それは信号105、s(n)を受信することもできる。
実施例において、適応予測は、以下のようにして実行されることができる。第1に、複数の補正値δωi、i=1、2、3、・・・、mは、信号s(n)および予測誤差δ(n)の対応する値を使用して、各フィルタまたは反復ステップのために算出されることができる。それから、このようにして得られた補正値δω1・・・δωmは、更新された重み値415を得るために、次のフィルタ・ステップの前に、現在の係数ω1・・・ωmに加算されることができ、その結果、信号の値s(n+1)のための次の反復ステップは新しい適応された係数ωi→ωi+δωiによって実行される。したがって、エンコーダ400は、予測誤差に基づいて重み値の適応を実行するために基本的に用いることができる。
図4実施例を参照すると、エンコーダ400のωi−プロバイダ410は、図2、3aまたは3bの実施例の制御信号241、341に対応するωi−リセット制御信号401によって制御され、それによって、重み値415はωi−リセット制御信号401によって示されるような時にリセットされる。実施例において、リセットは、重み値415を、例えば、次のリセット時間に共通する所定の値にセットすることによって実行されることができ、重み値は、予測係数の初期セットを表すことができる。
図5は、本発明の実施例における、現在のビットレート蓄積(R0)に基づいて、重み値をリセットするためのリセット時間555を決定するための概念の図解図500を示す。図5の図解図500において、それぞれ図2、3a、3b、4の残差信号225,325,435に対応する典型的な残差信号510δ(n)が示される。ここで、水平軸502が時間/サンプル軸であるのに対して、対応する(左)垂直軸501は残差信号レベルを表す。図5からわかるように、垂直軸501は、例えば、不均等目盛りを用いた信号レベルを表している。図5に図示するように、典型的な残差信号510は、標準的な信号形状を有し、残差信号510の第1の部分512はゼロに近づくかまたはその周辺にあり、その一方で、残差信号510の第2の連続的な部分514は、残差信号510の最大および最小の信号値の間で比較的大きい範囲によって特徴づけられるかなり変化する信号形状を有する。
実施例によれば、残差信号510は、前述の実施例(例えば図2、3aおよび3bを参照)にて説明したように、符号化される。ここで、最大限に利用できるビットレート、例えば1サンプルにつき8ビットに対応するダイナミックレンジ511が、符号化のために使われる。
図5を参照すると、見本として矢印513によって示されるように、第1の信号部分512は、例えば、2ビット/サンプルの最初の(平均)ビットレートで符号化され、その一方で、見本として矢印515によって示されるように、第2の信号部分514は、例えば、2ビット/サンプル以上の変化または増加したビットレートで符号化される。ここで、現在のビットレート(すなわち、サンプルごとのビットレート)は、その信号レベルを拡大・縮小するかまたは低下させることを必要とせずに、残差信号510の各サンプルに対して十分に高くなるように符号化は実行される。
残差信号510のレベルおよびそれを符号化するために使用する実際のビットレートに基づいて、現在のビットレート蓄積533 R0があるか利用でき、現在のビットレート蓄積533 R0の変化は、平均の利用できるビットレート(例えば、4ビット/サンプル)および実際のビットレート(例えば、2ビット/サンプル)の差に基づく。図5において、図2実施例の現在のビットレート蓄積に対応する現在のビットレート蓄積信号533が手本となって示される。それは現在のビットレート蓄積信号533が第1の信号部分512のために増加し、その一方で、矢印535によって示されるように、それは第2の信号部分514のために減少していることが図5に示されている。現在のビットレート蓄積信号533のこの反応は、より小さいかより大きいビットレートが、それぞれ、第1または第2信号部分512、514を符号化するために使われることができるという事実に基本的に起因する。現在のビットレート蓄積信号533のレベルは、例えば、均等目盛りを有する(右)垂直軸512によって表されることができる。図5の図解図によれば、予測の重み値をリセットするためのリセット時間555は、状態R0≧Rpが満たされるかどうかを調べて決定され、リセット時間555は、基本的に、現在のビットレート蓄積R0のレベルが所定の閾値Rpと同じかそれ以上であるときに対応する。予測誤差が高い場合であっても、この基準は、基本的に、大きい十分なビットレート蓄積がビットストリームを供給するための全ての時間に利用可能であることを確実にしている。特に、概してリセットの直後に良好な精度で大きい値をとる残差信号を符号化することができるように、十分なビットレート蓄積がリセットの直後に利用できることが確実にされる。
図6は、本発明の更なる実施例による信号分析に基づいて重み値をリセットするためのリセット時間t0、t1、t2を選択的に決定するための概念の図解図600を示す。図6の図解図によれば、信号分析は、前述の実施例における信号105、s(n)または残差信号325 δ(n)である信号から複数のリセット時間t0、t1、t2を得るために実行され、予測の重み値をリセットするために用いられるリセット時間t0,t1,t2は、信号分析から得られる特定の時間に対応する。ここで、これらの特定の時間またはリセット時間t0、t1、t2は不規則なもの、すなわち、時間t0およびt1によって定義される第1の時間Δt1および時間t1およびt2によって定義される第2の時間Δt2が異なる(Δt1≠Δt2)ことに注意されたい。したがって、リセットは、所定の一定の時間間隔で実行されなければならないという必要はなく、好ましくは、信号に依存しているか適応している不規則な時間に実行されることができる。
前述のように、信号分析は、例えば非調性であるか非定常事象または状況またはステップ/不連続等の信号で特徴的な事象または状況を確認するために特に用いることができる。図6の第1のパネル610において、説明のために、特定の時間t0、t1、t2で起こっている一時的な複数の事象619によって特徴づけられる実施例信号または残差信号615が示され、第2のパネル620において、これらの特定の時間に発生している複数のステップ629によって特徴づけられる実施例信号または残差信号625が示される。ここで、第1および第2のパネル610、620の垂直軸601、603および横軸602、604は、それぞれ、信号レベル(または信号)または時間/サンプルに対応する。
図7aは、典型的な特性信号705でリセットを実行する負の効果を例示する。図7aの第1のパネル710において、実線で示される予測可能な信号705は、前述したように、それが適応予測を用いてよく予測されることができるという点を特徴としている。ここで、よく予測可能な信号705は、例えば、ほぼ周期的信号である。点線で示されるような予測信号707、s´(n)の信号形状が第1の時間部分712内のオリジナルの信号705、s(n)のそれにほぼ一致し、第2の時間部分714内でオリジナルの信号から大きく逸脱することが図7aの第1のパネル710に特に示されている。ここで、第1の時間部分712は最初の時間t0およびリセット時間tresetによって定義されることができ、その一方で、第2の時間部分714は出発点としてリセット時間tresetによって定義されることができる。第2の時間部分714の間のオリジナルの信号705、s(n)および予測信号707、s´(n)の間のかなり大きい逸脱は、よく予測できる信号部分の範囲内で位置しているリセット時間tresetで重み値のリセットを実行することが起源となる。これは、第1の時間部分712のために、重み値(ωopt)が最適化された状態となり、その一方で、第2の時間部分714のために、重み値(ωnon-opt)が最適化されていない状態、すなわち、リセット動作のために適応しなくなるからである。このリセット動作の負の効果は、図7aの第2のパネル720において例示される。図7aの第2のパネル720において、図7aの第1のパネル710に示されるオリジナルの信号705 s(n)と予測信号707 s´(n)との間の差に対応する残差信号またはその大きさ725、|δ(n)|が示される。残差信号の大きさ725がt0およびtresetとの間でほとんど減少するということが明らかに知られ、その一方で、それはリセット時間tresetから始まっている比較的大きい値によって特徴づけられる。したがって、リセット時間tresetのまわりの残差信号の大きさ725の突然の変化のため、知覚できるアーチファクト/歪みが導入され、それによって、信号品質の大幅な減少に至る。たとえば、ビットレートの制限により低い精度を使用している比較的大きい残差信号を符号化することは必要である。
図7bは、この負の効果を更によく予測可能な信号755の実施例で例示する。図7bの第1のパネル750に示すように、よく予測可能な信号755は周期的および着実に減衰している信号であり、それは、最適化された重み値(ωopt)が利用可能な第1の時間部分752内で予測信号757によって予測されることができ、一方で、リセットに対応して初期重み値が用いられるために最適化された重み値(ωnon-opt)が利用できない第2の時間部分754内で予測信号757から大きく逸脱する。典型的な結果として生じる残差信号またはその大きさ775は、図7bの第2のパネル760において表され、リセット時間treset周辺で残差信号の突然の変化を明確に示す。したがって、図7bの実施例で、知覚できるアーチファクト/歪みは、図7aの実施例のような信号品質の減少につながって起こる。
図8は、リセット情報819を用いた予測的に符号化された信号805を復号化するためのデコーダ800の実施例のブロック図を示す。図8に示す実施例において、予測的に符号化された信号805は、残差信号815 δ(n)のシーケンスおよびビットストリーム内で符号化されたリセット情報819を含む。ここで、ビットストリームの形における予測的に符号化された信号805は、それぞれ、信号s(n)を示すエンコーダ200または300のビットストリーム255または355のように、前述の実施例によるエンコーダによって得られるビットストリームに対応することができると指摘されている。図8実施例を参照すると、デコーダ800は、基本的にビットストリームパーサ810および予測器820を含む。ビットストリームパーサ810は、ビットストリーム805から残差信号値815 δ(n)およびリセット情報819を得るために構成される。ここで、ビットストリームパーサ810は、ビットストリーム805から符号化残差信号値δ´(n)を得たのちに符号化残差信号値δ´(n)を復号化するためのδ(n)−デコーダを含む。
具体的には、予測器820は、予測信号値825、s´(n)を得るために適応予測(ブロック821)を実行するように構成され、復号化信号値835、s*(n)を得るために、加算ブロック830を用いて予測信号値825 s´(n)と残差信号値815、δ(n)とを加算するように構成される。図8に示すように、予測器820は、リセット情報819を用いた適応予測のための1つ以上の重み値811をリセットするように構成される。さらに、予測器820は、次のリセットの間に復号化信号835、s*(n)に重み値を適応させるように構成される。基本的に、予測器820は、前述の実施例において説明されたようなエンコーダで得られ、エンコーダによってビットストリーム805に含まれた、与えられたリセット情報819を利用する。
図9は、信号分析に基づいてリセット時間決定器950を有する予測的に符号化された信号905を復号化するためのデコーダの更なる実施例900のブロック図を示す。信号905は、ビットストリームで符号化され、前述のエンコーダの1つによって与えられた残差信号値915、δ(n)を含む。図9に示すように、デコーダ900は、δ(n)−デコーダ910、予測器920およびリセット時間決定器950を有するビットストリームパーサを含む。ビットストリームパーサ910は、ビットストリームから残差信号値915、δ(n)を得るように構成される。特に、ビットストリームパーサ910は、ビットストリームから符号化残差信号値δ´(n)を引き出し、その後、残差信号値δ(n)を得るためにδ(n)−デコーダを使用することによって符号化残差信号値δ´(n)を復号化するように構成される。図8に示されるデコーダ800と同様に、図9に示すデコーダ900の予測器920は、予測信号値925、s´(n)を得るために適応予測(ブロック921)を実行し、加算ブロック930を用いることによって復号化信号値935、s*(n)を得るために予測信号925、s´(n)と残差信号値915、δ(n)とを加算するように構成されることができる。図9実施例に特有なのは、リセット時間決定器950が残差信号値915、δ(n)に基づいてリセット時間を決定するように構成されるということである。特に、リセット時間決定器950は、その信号分析を実行するために残差信号値915において動作し、ωi−リセット制御信号919がリセット時間決定器950の出力で得られるように構成される。このようにして得られたωi−リセット制御信号919は、ωi−リセット制御信号919に応じて適応予測(ブロック921)を実行するための予測器920を制御するために用いられる。リセット時間決定器950によって実行される信号分析は、例えば、非調性として、非定常として、またはステップを含むものとして特徴付けられるように、分析信号の信号特性に基づくことができる。特に、デコーダ900の予測器920は、所定のリセット時間における適応予測のために1つ以上の重み値911、ωiをリセットするように構成される。さらに、デコーダ900の予測器920は、次のリセットとの間に重み値911を復号化信号に適応させるように構成される。
図9は、信号分析に基づいてリセット時間の決定を有するデコーダを示す。ここで、分析は再現された信号に基づいて実行されてはならず、残差信号と呼ばれる誤差信号に基づいて実行されるべきである。換言すれば、信号分析は、誤差信号だけに基づいて実行されることになっている。
しかしながら、リセット時間決定器950が復号化信号値935の信号分析を実行するように構成される場合、これは誤差を送信する場合、おそらく再び同期することのない非同期リセットに至るだろう。
図10は、現在のビットレート蓄積1011、R0を使用する(または、評価する)リセット時間決定器1020を有する予測的に符号化された信号905を復号化するためのデコーダ1000の更なる実施例のブロック図を示す。ここで、図10のデコーダ1000は、基本的に、図9のデコーダ900と同じ処理ブロックを含む。したがって、類似の実施態様および/または機能を有する同一のブロックは同じ数字によって示され、そして、対応する処理ブロックの繰り返した説明は省略される。しかしながら、図10のデコーダ1000に特有のものは、リセット時間決定器1020が、予測的に符号化された信号905を示すビットストリームの現在のビットレート蓄積1011、R0に基づいてリセット時間を決定するように構成される。特に、デコーダ1000は、可変ビットレートを用いてビットストリームパーサ910によって提供される符号化残差信号値915、δ(n)のためのδ(n)−エンコーダを含む。その結果、現在のビットレート蓄積表示1011が得られる。ここで、図10実施例におけるδ(n)−エンコーダ1010によって実行される処理は、図2実施例のエンコーダ200のδ(n)−エンコーダ230によって実行される処理に対応する(または、逆である)。図10実施例の予測器920は、最後に得られる復号化信号値935に対して、図9実施例のように機能する。
図11は、同期リセットを用いた適応予測に基づいたエンコーダ/デコーダ・システム1100の実施例のブロック図を示す。エンコーダ/デコーダ・システム1100のデコーダ側において、それぞれ、図8、9、10のデコーダ800、900、1000に対応するデコーダ1120が示される。したがって、図11のデコーダ1120の繰り返された説明は、ここでは省略される。基本的に、図11のデコーダ1120は、適応予測を実行するためにビットストリーム内で符号化された残差信号値δ(n)のシーケンスを有する信号1105の予測的に符号化されたバージョンの上で実行され、その結果、復号化信号値1125、s*(n)が得られる。ここで、信号1105の予測的に符号化されたバージョンおよび復号化信号値1125は、それぞれ、予測的に符号化された信号805、905または復号化信号値835、935に対応する。エンコーダ/デコーダ・システム1100のエンコーダ側において、それぞれ、図2、3a、3bのエンコーダ200、300、360に対応するエンコーダ1110が示される。したがって、図11のエンコーダ110の繰り返された説明は、ここでは省略される。基本的に、図11のエンコーダ1110は、適応予測を実行するために信号値1101、s(n)のシーケンスの上で実行されるように構成され、その結果、信号s(n)を示すビットストリーム1115が得られる。ここで、図11の信号値1101およびビットストリーム1115は、それぞれ、信号105またはビットストリーム255、355に対応する。
図11のエンコーダ/デコーダ・システムにおいて、ビットストリームは、エンコーダ1110からデコーダ1120に送信され、ビットストリームは、例えば、それぞれ図2、3aのリセット情報245、345のようなリセット情報を含み、リセット情報は、適応予測プロセスのためにデコーダ1120により用いられる。
図11実施例を参照すると、エンコーダ1110およびデコーダ1120は、同期コントローラ1130によって与えられる同期制御信号1135を用いることによって同期するように任意に構成されることができる。特に、エンコーダ/デコーダ・システム1100のエンコーダ1110およびデコーダ1120は、同期制御信号1135によって同期されることができ、その結果、適応予測のための重み値は同期時間にリセットされる。したがって、エンコーダ1110およびデコーダ1120の予測器は、同期をとって、リセットを実行するようにセットされることができる。
ここで、原則として、それがエンコーダおよびデコーダのリセット時間の決定のための2つの選択肢の間で区別されることになっていることが指摘される。第1の選択肢において、リセット時間はエンコーダの信号分析によって決定されることができ、リセット情報はデコーダに発信されることができる。第2の選択肢において、リセット時間はエンコーダの信号分析によって決定されることができ、並行して、エンコーダとは独立して、(同一の)リセット時間はデコーダの信号分析によって決定されることができる。
第1の選択肢によれば、好ましくは、エンコーダの信号分析は入力信号s(n)に基づいて実行されることができる。その理由は、リセット時間(例えば、音調、過度的な挙動、不連続その他を示すパラメータ)を決定するためのパラメータは入力信号s(n)からより高い信頼性をもって決定されることができるからである。
第2の選択肢によれば、デコーダ側におけるありうる伝送エラーの場合にリセット時間の同期の回復を確実にするために、誤差信号δ(n)に基づいてデコーダにおけるのと同様にエンコーダにおけるリセット時間の決定のための信号分析を実行することが必要である。
ここで、リセット時間の決定のために注意すべきことであるが、おそらく、そして、少なくとも部分的に、最初の選択肢とは異なるいくつかの分析パラメータが使用されることができるか、または、使用されなければならない。なぜならば、リセット時間の決定のために用いられる誤差信号δ(n)は、最初の選択肢におけるリセット時間の決定のために用いられる入力信号s(n)に比べて異なる信号特性を有するかもしれないからである。しかしながら、両方の信号は、各々と類似していることがありえる。いくつかの実施形態において、調性値または調性パラメータは、誤差信号δ(n)から引き出すことができる。
いくつかの更なる実施例において、誤差信号δ(n)から調性パラメータを引き出すことより良好な解決策がある。特に、符号化ゲインの評価は、誤差または残差信号δ(n)から最初に決定されることができる。それから、重み値のリセットは、符号化ゲインの評価に基づいて、選択的に実行されることができる。ここで、符号化ゲインは、図3bのエンコーダ360によって実行されるような予測分析による。予測の符号化ゲインが比較的大きい(または、残差信号が比較的小さい)場合、重み値のリセットはこのようにその減少の結果となっている符号化ゲインに強い影響を及ぼし、それによって、音声品質の明らかに知覚できる歪みに至る。音声品質におけるこの負の効果は、突然のリセットの場合にはより目立つ。ここで、比較的大きい符号化ゲインまたは比較的小さい残差信号は、予測係数または重み値が非常によく信号に適応していることを意味する。予測の符号化ゲインが比較的小さい(または、残差信号が比較的大きい)場合、重み値のリセットは符号化ゲインに大きな影響を及ぼさず、無視できるどの減少という結果となり、それによって、リセットのため音声品質のほとんど聞こえないかより知覚できない歪みに至る。したがって、音声品質に対する言及された負の効果を防止するために、重み値のリセットは、所定の閾値を下回るときのような符合化ゲインが比較的小さいとき、または、いくつかの閾値をそれぞれ上回るときのような残差信号が比較的大きいときに、それぞれ、選択的に実行されなければならない。
いずれの場合も、または、少なくともいくつかの場合には、リセット時間の決定がエンコーダおよびデコーダにおいて同期をとって実行されなければならないこともここで指摘される。リセット時間の決定が再現された信号に基づいて実行された場合、デコーダで、ビットストリームの伝送の間、エラーが発生しない場合、リセット時間は正しく分析されて、実行されるだろう。ここで、エラーのない伝送の場合にのみ、デコーダにおける残差信号および予測信号(図9)がエンコーダにおける入力信号および残差信号と同一である点に留意する必要がある。ビットストリームの伝送の間にエラーが発生すれば、再現された信号に基づいた分析の場合、間違ったリセット時間がデコーダにおいて決定されることを意味する。リセット時間決定の後方適応特性のため、同期は回復されることもできない。したがって、伝達誤差、したがって非同期リセットによる間違った再現は消えないため、すべての次のリセットは間違った時刻に発生する。
このように、実施例によっては、リセット時間の分析は、(エンコーダにおける)入力信号および(デコーダにおける)再現された信号に基づくことなく、残差信号に基づいてのみ実行されなければならない。
図11の実施例において、エンコーダ1110からデコーダ1120に送られる信号は、実際の信号値s(n)と予測信号値s´(n)との差を表している予測誤差情報信号を含む予測符号化情報信号でもよい、ここで、予測信号値s´(n)は1つ以上の重み値ωiに基づいて予測されることができ、その一方で、重み値は次のリセットとの間で信号に適応している。予測的に符号化された情報信号は、重み値がリセットされることができる時間を示すリセット情報を含む。
更なる実施例によれば、予測的に符号化された情報信号のリセット情報は、厳密に言えば、不規則な時間を示す。
本発明が実際のまたは論理的ハードウェアコンポーネントをブロックが表すプロック図に関連して記載されたが、本発明はコンピュータ実行方法によって行うこともできる。後者の場合、ブロックは、これらのステップが対応する論理的であるか物理的なハードウェア・ブロックで実行される機能を表す対応する方法ステップを表す。
記載されている実施例は、本発明の原理のために、単に説明されているだけである。配置の変更および変形および本願明細書において記載されている詳細は、他の当業者にとって明らかであるものと理解される。したがって、本発明の要旨は、添付されている特許請求の範囲だけによって制限され、本願明細書において実施例の説明および説明として示される具体的な詳細によって制限されないということが意図することである。
若干の態様が装置の文脈に記載されているが、これらの態様も対応する方法の説明を表すことは明らかであり、ブロックまたは装置は、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈に記載されている態様は、対応する装置の対応するブロックまたは部材または特徴の説明を表す。いくつかのまたは全ての方法のステップは、例えば、マイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータまたは電子回路などのようなハードウェア装置によって(または、これらを使用して)実行される。いくつかの実施形態において、最も重要な方法ステップのいくつかまたはそれ以上は、この種の装置によって実行される。
発明の符号化情報信号は、デジタル記憶媒体に保存されることができるか、またはインターネットなどの無線伝送媒体または有線伝送媒体のような伝送媒体に送られることができる。
特定の実施要件に応じて、本発明の実施例は、ハードウェアにおいて、または、ソフトウェアで実施されることができる。実施は、その上に格納される電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、例えば、フレキシブルディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどを使用して実行されることができ、それぞれの方法が実行されるように、それはプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)。したがって、デジタル記憶媒体は、計算機可読である。
本発明による若干の実施例は、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み込み可能な制御信号を有するデータキャリアを含み、その結果、本願明細書において記載されている方法のうちの1つが実行される。
通常、本発明の実施例はプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品として実施されることができ、コンピュータ・プログラム製品がコンピュータで動くときに、プログラムコードが方法のうちの1つを実行するために実施される。プログラムコードは、例えば、機械読み取り可読キャリアに格納されることができる。
他の実施例は、本願明細書において記載され、機械読み取り可読キャリアに格納される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを含む。
換言すれば、発明の方法の実施例は、コンピュータ・プログラムがコンピュータで動くとき、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムである。
発明の方法の更なる実施例は、従って、その上に記録されて、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを含むデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。データキャリア、デジタル記憶媒体または記録媒体は、典型的に有体物および/または変化しないものである。
発明の方法の更なる実施例は、従って、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを表しているデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、データ通信接続、例えばインターネットを介して転送されるように構成されることができる。
更なる実施例は、本願明細書に記載された方法の1つに適応し、実行するように構成された処理手段、例えばコンピュータまたはプログラム可能な論理装置を含む。
更なる実施例は、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムをインストールしたコンピュータを含む。
本発明による更なる実施例は、レシーバに本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを伝達する(例えば、電子的に、または、光学的に)ように構成される装置またはシステムを含む。レシーバは、例えば、コンピュータ、モバイル機器、メモリデバイス等であってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータ・プログラムをレシーバに伝達するためのファイル・サーバを含む。
いくつかの実施形態においては、プログラム可能な論理デバイス(例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)は、本願明細書において記載されている方法の機能のいくらかまたは全てを実行するために用いることができる。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本願明細書において記載されている方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働することができる。通常、方法は、好ましくは、いかなるハードウェア装置によっても実行される。
上述した実施例は、本発明の原理のために、単に説明されているだけである。配置の修正変更および本願明細書において記載されている詳細は他の当業者にとって明らかであるものと理解される。したがって、間近に迫った特許請求の範囲だけによってのみ制限され、本願明細書において実施例の説明および説明として示される具体的な詳細によっては制限されないことが意図される。
本発明の実施例は、過去の信号の値の重みを用いて信号の現在の値を予測することによって信号を予測的に符号化するための概念を提供し、重み値は信号に連続的に適応することができ、そして、重み値は信号に適応した時間に送信機およびレシーバの範囲内で(例えば、デフォルト値へのリセットを実行することによって)同期することができる。
本発明の実施例も、予測信号符号化という概念を提供し、上述の同期が発生する時間が、例えばビットレートの蓄積が検出される、または、ステップ、非音または非定常事象または時間的部分が信号内で検出されるような信号に基づいて選択される。
要約すると、本発明による実施例は、可変的なリセット時間を有する予測符号化方式を適用し、適応予測のための重み値は信号に連続的に適応することができ、その結果、予測信号および実際の信号の差は最小化される。ここで、送信機の範囲内の重み値の適合は、予測エラーに基づいて実行されることができる。このように、重み値は、信号に適応することができる。
換言すれば、本発明による実施例は、予測器ベースのコーデックのために使われることができる適応リセット時間に基づく。
本発明の効果は、重み値のリセットのための不規則な時間間隔を用いることによって、信号への重み値の非理想適合による予測誤差の増加が能率的に防止されることができるかまたは減らされることができるということである。さらに、予測エラーがより正確に表されることができるので、本発明は有利である。特に、リセットが、例えば、信号が非常に調性であるか安定している(例えば、オルガン・パイプのトーンの場合)時刻に実行されることは回避され、その結果、この種のリセットによって生じる知覚できるクリックのようなアーチファクトは能率的に抑制されることができる。
最高水準の構造と対照的に、リセットは予測信頼性の減少に至る所定のまたは一定の時間間隔で基本的に実行され、本発明の実施例はこの不利な点を回避することができる。
要点をまとめると、リセットの可感知性を減らすかまたは防止するために、リセットは信号に適応したときに実行されることができる。リセットは、それからより少ないか、もはや知覚できない。これらの時間は、コーダーが、ビットレートの蓄積を見つけるか、または信号が、例えば、非音的であるか非定常である領域にある。本発明は、リセットに対する非周期的時間およびリセットが非知覚できるようになっている時間の決定のための他のパラメータの使用法に基づく。リセットによるクリックのような音は防止されることができるため、本発明は有利である。特に、予測手段の重み値が信号に理想的に適していない場合のようなリセットのために予測パフォーマンスが減少するかまたは分解することは回避されることができる。本発明は、リセットを不必要にしないが、結果として生じる歪み/干渉が知覚できないか少なくとも減少させるときにリセットを実行することができる。

Claims (26)

  1. 信号値(s(n))のシーケンスを有する信号(105)を予測的に符号化するためのエンコーダ(100)であって、
    予測信号値(115)(s´(n))を得るために、信号(105)(s(n))に基づいて、および1つ以上の重み値(111)(ωi)に基づいて適応予測を実行するための予測器(110)を含み、
    予測器(110)は、信号(105)に依存する時間に重み値(111)をリセットするように構成され、
    予測器(110)は、次のリセットとの間に重み値(111)を信号(105)に適応させるように構成される、エンコーダ(100)。
  2. 予測器(110)は、信号(105)に適応する時間に重み値(111)のリセットを実行するように構成され、エンコーダ(110)は、選ばれたリセット時間におけるリセットによって生じる歪みの可感知性が異なる時間に重み値(111)をリセットすることによって生じる歪みの可感知性より小さいように、重み値(111)をリセットするためのリセット時間を選択的に選ぶように構成される、請求項1に記載のエンコーダ(100)。
  3. エンコーダ(200)が信号(105)を表しているビットストリーム(255)を得るために構成され、予測器(210)がビットストリーム(255)を提供するために利用可能な現在のビットストリーム蓄積(233)(R0)に基づいてリセットを実行するように構成される、請求項1または請求項2に記載のエンコーダ(200)。
  4. ビットストリームが可変ビットレートで符号化された符号化残差信号(235)(δ´(n))を含むように、エンコーダ(200)は、信号値(105)(s(n))および予測信号値(115)(s´(n))の差に基づいて残差信号を生成するように構成されて、所定のビットレート蓄積レベル(239)(Rp)と同じであるかそれより大きいビットレート蓄積(233)(R0)があるときにリセットが実行されるように、予測器(210)が可変時間に重み値(111)のリセットを実行するように構成される、請求項3に記載のエンコーダ(200)。
  5. エンコーダ(300)は、信号(105)(s(n))の信号分析を実行して、選択的に信号の信号分析に基づいてリセットを実行するように構成され、エンコーダ(300)は、信号(105)を表すビットストリーム(355)を得るために、および信号分析に基づいてビットストリーム内で符号化されるリセット情報(345)を提供するために構成される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のエンコーダ(300)。
  6. エンコーダ(300)は、信号値(s(n))から調性パラメータを決定して、信号が調性の決定に基づいて非調性であるときに選択的にリセットを実行するように構成される、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のエンコーダ(300)。
  7. エンコーダ(300)は、信号値(s(n))から過度的な挙動を決定し、信号が非定常であるときにリセットを実行するように構成される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のエンコーダ(300)。
  8. エンコーダ(300)は、信号値(s(n))から不連続な挙動を決定して、信号がステップを含むときにリセットを実行するように構成される、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のエンコーダ(300)。
  9. エンコーダ(360)は、残差信号(325)(δ(n))の残差信号分析を実行するように構成され、残差信号は信号値(105)(s(n))および予測信号値(115)(s´(n))の差に基づくものであり、残差信号の残差信号分析に基づいて選択的にリセットを実行するように構成され、エンコーダ(360)は、信号(105)を表し、符合化残差信号値(335)(δ´(n))のシーケンスを含むビットストリーム(355)を得るために構成され、エンコーダは、ビットストリームへの重み値のリセットを示すリセット・フラグの包含を回避するように構成される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のエコーダ(360)。
  10. エンコーダ(360)は、残差信号(325)(δ(n))からの符号化ゲインの評価を決定して、符号化ゲインの評価に基づいて選択的にリセットを実行するように構成される、請求項9に記載のエンコーダ(360)。
  11. 予測器(110)は、信号に依存する不規則な時間にリセットを実行するように構成される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のエンコーダ(100)。
  12. 予測器(110)は、予測エラー(435)に基づいて重み値(415)の適応を実行するように構成される、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のエンコーダ。
  13. 残差信号値(δ(n))のシーケンスおよびビットストリーム内で符号化されるリセット情報(819)を含む予測的に符号化された信号(805)を復号化するためのデコーダ(800)であって、
    ビットストリームから残差信号値(815)(δ(n))およびリセット情報(819)を得るために構成されるビットストリームパーサ(810)、および
    復号化された信号値(835)(s*(n))を得るために、予測信号値(825)(s´(n))を得て、予測信号値(825)(s´(n))および残差信号値(815)(δ(n))を加えるために、適応予測を実行するように構成される予測器(820)を含み、
    予測器(820)がリセット情報(819)を用いて適応予測のために1つ以上の重み値(811)(ωi)をリセットするように構成され、
    予測器(820)は、重み値を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるように構成される、デコーダ(800)。
  14. 予測器(820)は、予測エラー(δ(n))に基づいて重み値の適応を実行するように構成される、請求項13に記載のデコーダ(800)。
  15. ビットストリーム内で符号化される残差信号値(915)(δ(n))のシーケンスを有する予測的に符号化された信号(905)を復号化するためのデコーダ(900)であって、
    ビットストリームから残差信号値(915)(δ(n))を得るために構成されるビットストリームパーサ(910)、
    残差信号値(915)に基づいてリセット時間を決定するように構成されるリセット時間決定器(950)、および
    復号化された信号値(935)(s*(n))を得るために、予測信号値(925)(s´(n))を得て、予測信号値(925)(s´(n))および残差信号値(915)(δ(n))を加える(930)ために、適応予測(921)を実行するように構成される予測器(920)を含み、
    予測器(920)は所定のリセット時間における適応予測のための1つ以上の重み値(911)(ωi)をリセットするように構成され、
    予測器(920)は、重み値(911)を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるように構成される、デコーダ(900)。
  16. ビットストリーム内で符号化される残差信号値(915)(δ(n))のシーケンスを有する予測的に符号化された信号(905)を復号化するためのデコーダ(1000)であって、
    ビットストリームから残差信号値(915)(δ(n))を得るために構成されるビットストリームパーサ(910)、
    予測的に符号化された信号(905)を表すビットストリームの現在のビットストリーム蓄積(1011)(R0)に基づいてリセット時間を決定するように構成されるリセット時間決定器(1020)、および
    復号化信号値(935)(s*(n))を得るために、予測信号値(925)(s´(n))を得て、予測信号値(925)(s´(n))および残差信号値(915)(δ(n))を加える(930)ために適応予測を実行するように構成される予測器(920)を含み、
    予測器(920)は決定されたリセット時間における適応予測のために1つ以上の重み値(911)(ωi)をリセットするように構成され、
    予測器(920)が重み値(911)を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるように構成された、デコーダ(1000)。
  17. 信号値(s(n))のシーケンスを有する信号(1101)を予測的に符号化するための、および残差信号値(δ(n))のシーケンスを有する信号(1105)の予測的に符号化されたバージョンを復号化するためのシステム(1100)であって、
    請求項1ないし請求項12のうちの1つに記載のエンコーダ(1110)、および
    請求項13ないし請求項16のうちの1つに記載のデコーダ(1120)を含み、
    エンコーダ(1110)およびデコーダ(1120)の予測器(110)は、同期をとってリセットを実行するように構成される、システム(1100)。
  18. 実際の信号値(s(n))と予測信号値((s´(n))との間の差を表す予測誤差情報信号を含み、
    予測信号値(s´(n))が1つ以上の重み値(ωi)に従って予測され、
    重み値は、次のリセットとの間で信号に適応し、
    重み値がリセットされる時間を示すリセット情報を含む、予測符号化情報信号。
  19. 不規則な時間は、リセット情報によって示されている、請求項18に記載の信号。
  20. 信号値(s(n))のシーケンスを有する信号(105)を予測的に符号化する方法であって、
    予測信号値(115)(s´(n))を得るために、信号(105)(s(n))に基づいて、および1つ以上の重み値(111)(ωi)に基づいて適応予測を実行するステップを含み、
    適応予測を実行するステップは、信号(105)に依存する時間に重み値(111)をリセットするステップ、および、次のリセットとの間に重み値(111)を信号(105)に適応させるステップを含む、方法。
  21. 残差信号値(δ(n))のシーケンスおよびビットストリーム内で符号化されたリセット情報(819)を有する予測的に符号化された信号(805)を復号化する方法であって、
    ビットストリームから残差信号値(815)(δ(n))およびリセット情報(819)を得るステップ、および
    予測信号値(825)(s´(n))を得るために適応予測(821)を実行し、復号化信号値(835)(s*(n))を得るために予測信号値(825)(s´(n))および残差信号値(815)(δ(n))を加える(830)ステップを含み、
    適応予測(821)および加算(830)がリセット情報(819)を用いて適応予測のために1つ以上の重み値(811)(ωi)をリセットするステップ、および重み値を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるステップを含む、方法。
  22. 適応予測を実行することは、予測エラー(δ(n))に基づく、請求項21に記載の復号化のための方法。
  23. ビットストリーム内で符号化される残差信号値(915)(δ(n))のシーケンスを有する予測的に符号化された信号(905)を復号化する方法であって、
    ビットストリームから残差信号値(915)(δ(n))を得るステップ、
    残差信号値(915)に基づいてリセット時間を決定するステップ、
    予測信号値(925)(s´(n))を得るために適応予測(921)を実行するステップ、および、復号化信号値(935)(s*(n))を得るために予測信号値(925)(s´(n))および残差信号値(915)(δ(n))を加える(930)ステップを含み、
    適応予測(921)を実行するステップおよび加算(930)するステップは、決定されたリセット時間に適応予測のために1つ以上の重み値(911)(ωi)をリセットするステップ、および重み値(911)を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるステップを含む、方法。
  24. ビットストリーム内で符号化される残差信号値(915)(δ(n))のシーケンスを有する予測的に符号化された信号(905)を復号化する方法であって、
    ビットストリームから残差信号値(915)(δ(n))を得るステップ、
    予測的に符号化された信号(905)を表すビットストリームの現在のビットレート蓄積(1011)(R0)に基づいてリセット時間を決定するステップ、および
    予測信号値(925)(s´(n))を得るために適応予測(921)を実行するステップ、および、復号化信号値(935)(s*(n))を得るために予測信号値(925)(s´(n))および残差信号値(915)(δ(n))を加える(930)ステップを含み、
    適応予測(921)を実行するステップおよび加算(930)するステップは、決定されたリセット時間に適応予測のために1つ以上の重み値(911)(ωi)をリセットするステップ、および、重み値(911)を次のリセットとの間に復号化される信号に適応させるステップを含む、方法。
  25. 信号値(s(n))のシーケンスを有する信号(1101)を予測的に符号化するための、および、残差信号値(δ(n))のシーケンスを有する信号(1105)の予測的に符号化されたバージョンを復号化するための方法であって、
    請求項20に記載の符号化のための方法、
    請求項21ないし請求項24のうちの1つに記載の復号化のための方法を含み、
    1つ以上の重み値をリセットするステップにおいて、リセットは同期をとって実行される、方法。
  26. コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、請求項20に記載の予測的に符号化するための方法、請求項21ないし請求項24のうちの1つに記載の復号化方法、または請求項25に記載の予測的に符号化および復号化するための方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
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