図1は、圧力支持治療及び/又はその他の呼吸支持治療を受けることに関する被験者12へフィードバック情報を提供するように構成されるシステム10を示す。前記フィードバック情報は、呼吸治療レジメン遵守を示し得る。前記フィードバック情報は、被験者12に関連するクライアント装置14を通じて被験者12へ、システム10により前記被験者へ提供される。前記フィードバック情報は、使用目標に関して被験者12が受ける治療の特徴を含む。ここでは具体的に圧力支持治療などの呼吸治療について説明されているが、理解されるべきことはこのことはなんらも限定するものではない、ということである。システム10に関してここで説明される原理は、全てのタイプの治療レジメンの遵守の促進に拡張する。ひとつの実施態様では、システム10は、電子記憶装置16、圧力発生装置18、プロセッサー20及び/又はその他の部品を含む。
前記クライアント装置14は、コンピュータプログラムモジュールを実行するように構成される1つ又は複数のプロセッサー、制御入力及び電子表示装置を含むユーザーインタフェース、及び/又はその他の部品を含む。前記クライアント装置14は、インターネット、無線通信ネットワーク、及び/又はその他の通信ネットワークなどの通信ネットワークを介して受け取るように構成される。前記クライアント装置14は、前記通信ネットワークを通じて無線で及び/又は有線通信媒体を通じて情報を受け取るように構成され得る。非限定的例示として、前記クライアント装置14は、1つ又は複数のデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートホン及び/又はその他のクライアントコンピュータプラットフォームを含む。前記クライアント装置14により実行される前記コンピュータプログラムモジュールは、1つのクライアントアプリケーションであり、これはクライアント装置14が、システム10の残りと通信ネットワークを通じて通信し、及びクライアント装置14上で被験者12へ表示するためのインターネットを構成することを可能にする。例えば、前記クライアントアプリケーションは、1つ又は複数の電子メールクライアント、ウェブブラウザ、SMSクライアント、MMSクライアント、専用クライアントアプリケーション(又は「アプリ」)及び/又はその他のクライアントアプリケーションを含み得る。クライアント装置14上で被験者12へ表される前記インターネットを通じて、前記クライアントアプリケーションは、被験者12による制御入力のエントリー及び/又は選択を受け取るように構成され得る。
ひとつの実施態様では、電子記憶装置16は、電子的に情報を記憶する電子記憶媒体を含む。電子記憶装置16の電子的記憶媒体は、システム10に統合化されて設けられるか(即ち実質的に非可動性)及び/又はシステム10から可動に接続される可動記憶装置であり、例えばポート(例えばUSBポート、ファイアワイヤポートなど)、又はドライブ(例えばディスクドライブなど)などの可動記憶装置の1つの又は両方のシステム記憶装置を含み得る。電子記憶装置16は、1つまた複数の光学読み取り可能記憶媒体(例えば光学ディスク)、磁気的読み取り可能記憶媒体(例えば磁気テープ、磁気ハードディスク、フロッピディスクなど)、電子電荷系記憶媒体(例えばEEPROM、RAMなど)、半導体記憶媒体(例えばフラッシュドライブなど)及び/又はその他の電子的読み取り可能記憶装置を含む。電子記憶装置16は、ソフトウェアアルゴリズム、コンピュータプログラムモジュール、プロセッサー20で決定される情報、ユーザーインタフェース16を介して受け取る情報、及び/又はその他のシステム10が適切に機能させる情報を含む。電子記憶装置16は、システム10内で別々の部品であるか、又は電子記憶装置16は、システム10の1つ又は複数の他の部品と統合的に設けられ得る。電子記憶装置16は、1つの実施態様で単体として図1には示されるが、電子記憶装置16は、複数の電子媒体であって、とりわけシステム10内の別々の複数の異なる装置及び/又は部品をも含む。
圧力発生装置18は、回路24により被験者12の前記気道へ輸送するために加圧呼吸可能ガス流を生成するように構成され得る。圧力発生装置18により生成される前記加圧呼吸可能ガス流の1つ又は複数のパラメータは、就寝中に被験者12へ気道陽圧支持を提供するため、及び/又は被験者12へその他の呼吸治療のタイプを提供するために圧力治療アルゴリズムに従い制御され得る。前記圧力治療アルゴリズムは、バイ−PAPアルゴリズム、CPAPアルゴリズム、自動滴定CPAP、サーボ換気、バックアップ呼吸、C−Flexなどの快適化機能、早期呼気間の圧力低下、及び/又はその他の圧力治療アルゴリズムの1つ又は複数を含み得る。前記圧力治療アルゴリズムに従い制御される前記加圧呼吸可能ガス流の前記1つ又は複数のパラメータは、1つ又は複数の圧力、流速、組成、体積及び/又はその他の加圧呼吸可能ガス流のパラメータを含み得る。ひとつの実施態様では、圧力発生装置18は、ガスソース26及び圧力支持装置28を含む。
ガスソース26は、圧力支持装置28が、被験者12へ輸送される加圧呼吸可能ガス流を生成するガスの本体を含む。ガスソース26は、例えば周囲大気、加圧ガスタンク、壁取り出しガスソース、及び/又はその他の呼吸可能ガスなどの呼吸可能ガスの全ての共有を含む。前記ガスソース26からの呼吸ガスは、空気、酸素、酸素混合物、呼吸ガスと気体状態であり得る薬物の混合物などの全ての呼吸可能ガス、及び/又はその他の呼吸可能ガスであり得る。
圧力支持装置28は、圧力支持装置28から回路24へ放出される呼吸可能ガス流の1つ又は複数のパラメータ(例えば、圧力、流れなど)を制御するための1つ又は複数の機構を含む。例えば、圧力支持装置28は、1つまた複数の、弁、ブロワー、ピストン、ベローを含み、及び/又は呼吸可能ガス流の1つ又は複数のパラメータを制御するためのその他の機構を含み得る。
回路24は、圧力発生装置18及び前記被験者12の気道間のガス流路を定める。従って、回路24は、圧力発生装置18から前記被験者12の気道へ加圧ガス流を輸送するように構成される。ひとつの実施態様では、回路24は1つ又は複数のインタフェース器具30及び導管32を含む。インタフェース器具30は、被験者の前記気道へガスを供給し、及び被験者の前記気道からガスを受け取るように構成される。
インタフェース器具30は、回路24と前記被験者12の気道間の流通のための侵襲的又は非侵襲的器具のいずれかを含み得る。例えば、インタフェース器具30は、鼻マスク、鼻/経口マスク、トータルフェイスマスク、鼻カニューレ、気管内チューブ、LMA、気管チューブ、及び/又はその他のインターフェイス器具を含み得る。
導管32は、圧力支持装置18とインタフェース器具30との間の流路を形成する。ひとつの実施態様では、導管32はフレキシブルである。
回路24は図1には、加圧呼吸可能ガス流と被験者12の気道との流通のためのシングルリム回路として示されているが、このことはそれに限定することを意図するものではない。ひとつの実施態様では、回路24は、被験者の気道からガスを運び出すように構成される別の部分を持つダブルリム回路である。
ひとつの実施態様では、システム10は1つ又は複数のセンサー34を含む。前記センサー34は、被験者12の気道へ輸送される加圧呼吸可能ガス流の1つ又は複数のパラメータをモニターするように構成される。例えば、センサー34は、1つ又は複数の圧力、流速、組成、体積及び/又は前記加圧呼吸可能ガス流のその他のパラメータに関する情報を伝達する出力シグナルを生成するように構成される1つ又は複数のセンサーを含み得る。かかるセンサーは、例えば、1つ又は複数の圧力センサー、フローメーター、カプノメーター及び/又は前記加圧呼吸可能ガス流の1つ又は複数のパラメータに関連する情報を伝達する出力シグナルを生成するように構成されるその他のセンサーを含む。前記センサー34は、前記加圧呼吸可能ガス流と、圧力支持装置28内部、回路24内部及び/又は被験者12の気道又はその近くで交信し得るように、システム10内に設けられ得る。例えば、1つ又は複数のセンサー34は、圧力支持装置28、インタフェース器具30及び/又は導管32を含み気道陽圧支持システム内に設けられ得る。
ひとつの実施態様では、圧力支持装置28は、システム10の前記ベースユニットであり、導管32は取り外し可能に結合されるポートを持つハウジングを含む。前記圧力支持装置28はさらに、前記ハウジング上に担持されたユーザーインタフェースを含み、これは被験者12及び/又は他のユーザーが、被験者12へ与えられる治療を制御し、圧力支持装置28を開始及び/又は停止し、圧力支持装置28により与えられる治療についてのフィードバックを受け取り、及び/又はそうでなければ被験者12と圧力支持装置間の情報を交信することを可能にする。例えば、圧力支持装置28上に設けられる前記ユーザーインタフェースは、スクリーン、スピーカ、ボタン、スイッチ、ノブ、指示灯及び/又はその他のインタフェース装置を含み得る。圧力支持装置28のハウジングは、電子記憶装置16及び/又はプロセッサー20による機能の部分又は全てを提供する電子記憶媒体及び/又は情報処理部品を装備し得る。
プロセッサー20は、システム10で情報処理能力を与えるように構成される。従って、プロセッサー20は、1つ又は複数のデジタルプロセッサー、アナログプロセッサー、情報処理のために設計されたデジタル回路、情報処理のために設計されたアナログ回路、ステートマシン、及び/又はその他の電子的に情報処理するために機構を含み得る。図1ではプロセッサー16は、単一エンティティとして示されるが、これは説明するためだけのものである。ある実装では、プロセッサー16は複数の処理ユニットを含み得る。これらの処理ユニットは、同じ装置内に物理的に配置されるか、又はプロセッサー16は連携して操作される複数の装置の機能処理を表し得る。例えば、ひとつの実施態様では、以下のプロセッサー16による機能は、圧力支持装置28のハウジング内に含まれる第1のプロセッサー及び圧力支持装置28から離れて位置されるサーバー内に含まれる第2のプロセッサーの間に分けられる。前記第1のプロセッサー及び第2のプロセッサーは交信して(例えば通信ネットワークを介して)、ここでのプロセッサー20による機能を与える。前記サーバーは、複数の、圧力支持装置28などの圧力支持装置を一元的に支持するように構成され得る。
図1に示されるように、プロセッサー20は、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを実行するように構成され得る。前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、1つ又は複数のユーザー設定モジュール36、ユーザーモジュール38、遵守(コンプライアンス)モジュール40、目標モジュール42、フィードバックモジュール44及び/又はその他のモジュールを含み得る。プロセッサー20は、モジュール36、38、40、42及び/又は44を、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はファームウェアの組合せ:及び/又はプロセッサー20上で処理可能とするためのその他の機構により実行するように構成され得る。
理解されるべきことは、図1に示されるモジュール36、38、40、42及び44は、単一の処理ユニット内に共配置されているが、プロセッサー20が複数の処理ユニットを含む実装では、1つ又は複数のモジュール36、38、40、42及び/又は44はお互いのモジュールから離れて位置され得る。例えば、1つ又は複数のモジュール36、38、40、42及び/又は44は、圧力支持装置28から離れたサーバー内に位置され得る。以下説明される前記異なるモジュール36、38、40、42及び/又は44により与えられる機能性の記載は、説明を目的とするものであり、限定することを意図するものではなく、モジュール36、38、40、42及び/又は44のいずれも記載される機能よりも多い又は少ない機能を与えることができる。例えば、1つ又は複数のモジュール36、38、40、42及び/又は44は省略され得るし、その機能の部分又は全てが、他のモジュール36、38、40、42及び/又は44の1つにより与えられ得る。他の例として、プロセッサー20は、以下のモジュール36、38、40、42及び/又は44による機能性の部分又は全てを実施し得る1つ又は複数の追加のモジュールを実行するように構成され得る。
ユーザー設定モジュール36は、被験者12が受ける治療に関して被験者12及び/又は他のユーザー(例えば介護者、治療決定者、研究者及び/又は他のユーザー)により設定される設定を管理するように構成される。前記設定は、使用目標、システム10からクライアント装置14への交信宛先に関連する1つ又は複数の設定を含む(例えば、装置ID、MACアドレス、電子メールアドレス、電話番号及び/又はその他の宛先識別)。前記ユーザー設定の、設定選択及び/又はエントリーは、前記圧力支持装置28のハウジングにより実行される前記ユーザーインタフェースを介して、クライアント装置14を介して、他のクライアント装置(例えば、介護者、治療決定者、研究者及び/又は他のユーザーに関連する)を介して受け取られ得る。
前記使用モジュール38は、被験者12による圧力発生装置18の使用をモニターするように構成される。理解されるべきことは、圧力発生装置18により被験者12へ与えられる前記加圧呼吸可能ガス流の治療有効性は、被験者12が、被験者12が前記加圧呼吸可能ガス流を受ける時間量を増加するほど、より大きくなり得る、ということである。しかし、被験者12は、圧力発生装置18を使用することが不便で、不愉快で及び/又はその他の煩わしさを見出し得る。被験者12による圧力発生装置18の使用をモニターすることにおいて、使用モジュール38は、圧力発生装置18から被験者12が受け取る治療の量を定量化する。例えば、被験者12による圧力発生装置18の使用は、被験者12がインタフェース器具30を介して圧力発生装置18からの前記加圧呼吸可能ガス流を受け取る間の時間量として定量化し得る。被験者12が圧力発生装置18から受ける治療のその他の定量化は、本開示の範囲から離れることなく実装され得る。
使用モジュール38は、センサー34により生成された出力シグナルに基づいて圧力発生装置18の使用を監視(モニター)する。例えば、センサー34により生成される出力シグナルから、使用モジュール38は、被験者12が所与の時間、圧力発生装置18から前記加圧呼吸可能ガス流を受け取っているかどうかを決定することができる。このことは、インタフェース器具30が被験者12の気道に正しく装着されているかどうかを決定し、及び前記加圧呼吸可能ガス流が、圧力発生装置18により正しく生成されているかどうかを決定することを含む。この決定から、使用モジュール38は、被験者12による圧力発生装置18の使用を定量化し(例えば、被験者12が加圧呼吸可能ガス流を受けた時間を集約することで)、被験者12が受けた治療の量の測定値を与える。
圧力発生装置18の使用を監視する際に、使用モジュール38は、個々のエポック時間、及び/又は複数のエポックにわたる時期間隔(era period)で、圧力発生装置18の使用を定量化することができる。非限定的な例示では、エポックは、個々の昼/夜(例えば24時間間隔)、及び時期間隔は既定の日数(例えば週、10日、月など)であり得る。
説明の方法で、図2は、使用モジュール38(図1に示される)などのモジュールが、前記圧力発生装置から前記ユーザーの気道へ輸送される加圧呼吸可能ガス流の形で治療を受ける被験者による圧力発生装置の使用を監視する方法を、1つの実施態様により示す。図2は、複数のエポック45に分割された時間系列を含む。特にエポック45は個々の夜である。図2に示される実施態様では、使用は、前記被験者が前記気道に前記加圧呼吸可能ガス流を受けた所与エポック時間の時間量として前記モジュールにより定量化される。
エポック毎に基づき定量化することに加えて、前記モジュールはまた、時期間隔に基づく使用を定量化する。図2に示される例示的実施態様では、時期間隔は週(例えば7夜)である。しかしこのエポックの数は限定を意味するものではない。前記モジュールは、前記所与の時期間隔内のエポックの間前記被験者による使用を集約することで、所与の時期間隔について受けられた使用を定量化する。この集約は、例えば、使用の量の加算、使用の量の平均化、モードに基づく決定、メディアン値又は平均値の決定、集約の前のアウトライヤー除去(例えば最高値、最低値)、寄与の重み付け(例えば前日は最大の重み付けをし、それより古い日は最小に重み付けを行う)、及び/又はそうでなければ使用の量を集約する、ことを含む。
前記モジュールで定められる前記時期期間は、固定、非重複時間間隔を含み、又はひとつの時期期間は既定の長さを持つ時間のローリングウィンドウであり得る。例示として、図2は、時間で固定された2つの連続する時期間隔46及び48を示す。時期間隔46及び48は、通常の週(日曜日から土曜日)にわたる週の長さの期間である。図2はさらに時期期間50及び52を示し、これらは前記モジュールで時期期間として定められ得るものであり、時期期間として時間のローリングウィンドウを用いたものである。図2で45aとして示される月曜日で、現在の時期間隔は時期間隔50として前記モジュールで定められ得る。次の日、火曜日45bでは、現在の時期間隔は、時期間隔52として前記モジュールで定められ、それ以後も同様である。
図1を参照して、ひとつの実施態様では、使用モジュールによる機能性は、圧力発生装置28のハウジング内に設けられるプロセッサーにより与えられる。ひとつの実施態様では、使用モジュール38による機能の部分又は全ては、圧力支持装置28から離れたサーバーに位置されるプロセッサーにより与えられる。この実施態様では、センサー34により生成される出力シグナル、及び/又はセンサー34で生成される前記出力シグナルから誘導される情報は、圧力支持装置28から前記サーバーへ伝達される。この伝達はリアルタイムに起こるか、又は断続的及びバッチ形式で起こり得る(例えば、治療セッションの終了時、時間毎又は日毎及び/又はその他の断続的時間で)。前記サーバーは次に、使用モジュール38に関して上で説明した方法で、前記受け取った出力シグナル及び/又は情報を実装することが可能となる。
前記遵守モジュール40は、前記圧力発生装置18の使用において被験者12の遵守をモニターするように構成される。ひとつの実施態様では、被験者12の遵守をモニターすることは、使用目標に関して被験者12による前記圧力発生装置28の使用を特徴付けることを含む。これは、被験者12による前記圧力発生装置18の使用が前記使用目標に合致しているか超えているかを決定することを含む。遵守モジュール40による使用目標に関する使用の特徴付けは、エポック及び/又は時期期間に基づきなされ得る。例えば、エポックに基づく遵守をモニターするために、遵守モジュール40は、所与のエポックの間の使用を、前記所与のエポックについての使用目標と比較する。時期期間に基づく遵守をモニターするために、遵守モジュール40は、所与の時期期間の間の使用を時期期間目標と比較する。遵守は、遵守モジュール40により、経過した時間間隔(例えばエポック、時期時間毎)、及び/又は現在進行中の時間についてモニターされ得る。例えば、所与のエポックの中間時点で、遵守モジュール40は、前記所与のエポックでの使用目標と、前記所与のエポックでの被験者12による現在の使用の量を比較することで、前記所与のエポックにつき使用目標と共に被験者12による使用の特徴付けを決定する。前記使用目標は、前記所与のエポック内で経過した現時間に基づき比例配分され得るか、又は現在の使用が、前記所与のエポックについて結論が出されていない場合であっても完全な使用目標に対して比較され得る。
ひとつの実施態様では、ここで遵守モジュール40による機能性は、圧力支持装置28のハウジング内に設けられるプロセッサーにより与えられる。ひとつの実施態様では、ここで遵守モジュール40による機能性は、少なくとも一部分は、圧力支持装置28のハウジングから離れて位置するサーバー内のプロセッサーにより与えられる。前記離れたプロセッサーは、この機能を、前記圧力支持装置28から得られる、ユーザーから受ける、及び/又は前記サーバーで決定される、使用情報及び/又は使用目標に基づいて実行し得る。この実施態様では、前記離れたプロセッサーは、対応する複数の圧力支持装置から治療を受ける複数のユーザーについてこの機能を一元的に提供することができる。
目標モジュール42は、遵守モジュール38による実装のための使用目標を決定するように構成される。以下さらに説明されるように、ひとつの実施態様では、前記目標モジュール42は、被験者12による遵守を促進するように使用目標を動的にかつ適応的に決定する。前記使用目標は、被験者12による圧力発生装置18の過去の使用に基づいて目標モジュール42により決定され得る。前記目標モジュールにより決定された使用目標は、被験者12及び/又は他のユーザーによる使用目標の受けられたエントリー及び/又は選択に基づいて決定され得る。前記目標モジュール42で決定された目標は、エポック使用目標及び/又は時期期間使用目標を含み得る。前記使用目標の決定に加えて、目標モジュール42は、被験者12が、次の目標が何であるかを知り、及び/又は次の目標を調節するように被験者12に前記使用目標を予め与えることができる。
ひとつの実施態様では、ここで目標モジュールによる機能性は、圧力支持装置28のハウジング内に設けられるプロセッサーにより与えられる。ひとつの実施態様では、ここで目標モジュール42による機能性は、少なくとも一部分は、圧力支持装置28のハウジングから離れて位置するサーバー内のプロセッサーにより与えられる。前記離れたプロセッサーは、この機能を、前記圧力支持装置28から得られる、ユーザーから受ける、及び/又は前記サーバーで決定される、使用情報及び/又は使用目標に基づいて実行し得る。この実施態様では、前記離れたプロセッサーは、対応する複数の圧力支持装置から治療を受ける複数のユーザーについてこの機能を一元的に提供することができる。
フィードバックモジュール44は、使用レポートで被験者12へフィードバック情報を提供するように構成される。前記フィードバック情報は、被験者12の前記圧力支持装置の使用に関連する。前記フィードバック情報は、とりわけ、使用目標(遵守モジュール40で決定されるように)に関して被験者12による使用の特徴付け、使用情報及び/又はその他の情報を含み得る。前記フィードバック情報は、テキスト情報、音声情報、ビデオ情報、静止画及び/又はその他の形の情報を含み得る。前記フィードバック情報は、使用レポートで被験者12へ提供され得る。
前記フィードバック情報は、前記使用レポートを被験者12に、前記フィードバック情報を通信ネットワークを通じてクライアント装置14へ伝達することで提供するように構成される。例えば、フィードバックモジュール44は、前記使用レポートをクライアント装置14に、1つ又は複数の、電子メール、ショートメッセージサービス、マルチメディアメッセージサービス、TCP/IP、ミクロブログサービス(例えばツイッター(登録商標))、ソーシャルネットワーク掲示板又はメッセージ(例えば、フェースブック(登録商標)、マイスペース(商標)及び/又はその他のソーシャルネットワーク)、及び/又はその他の通信ネットワークを介して伝達され得る電子通信により、提供するように構成され得る。TCP/IPを通じての使用レポートの伝達は、フィードバックモジュール44の少なくとも部分的な機能を実行するサーバーから、クライアント装置14で実行されている専用クライアントアプリケーションへの伝達、使用レポート及び/又はフィードバックレポートが、フィードバックモジュール44の少なくとも一部分の機能を与えるサーバーからTCP/IPを介してクライアント装置14へ伝達されるその他の内容を含む、被験者12についてのサーバーによりホストされたウェブページの伝達を含み得る。
前記フィードバックモジュール44は、前記使用レポート情報内の情報及び/又はフィードバック情報以外の内容を含むように構成され得る。かかる情報には、例えば、激励のメッセージ、受けている治療の重要性の説明、圧力支持装置28の使用のヒント、被験者12が前記使用目標を達成していない場合に、不便、不快又はその他の遵守を阻害する問題につき同情を伝えるメッセージ、エポック目標の完了を示すメッセージであって、それを包括する時期期間目標の完了へ進むように激励するメッセージ及び/又はその他の情報が含まれ得る。前記使用レポートに含まれる情報は、被験者12への治療の影響に関する情報を含み得る。例えば、治療を受けている間の被験者12が経験している睡眠及び/又は呼吸の品質に関する情報が使用レポートに含まれる。かかる情報は、たとえば、HA指数、流れ制限パーセント、平均無呼吸長さ、ベッド時間、睡眠時間、覚醒指数、前夜からの改善パーセント、前記患者が良好にシールされているかどうかを示す平均漏れ具合、又は異なるマクス、睡眠段階が必要かどうか及び/又はその他の情報を含み得る。
説明の方法で、図3及び4は例示使用レポートを示す。図3及び4から分かるように、使用レポートは、動機付けメッセージ、使用情報、フィードバック情報、及び/又はその他の情報を含み得る。前記被験者へ与えられる動機付けメッセージは、使用目標についての使用の特徴付けのひとつの機能であり得る。例えば、図3の使用レポートで、前記被験者は前記使用目標を超えており、第1の動機付けメッセージが提供される。図4の使用レポートで、前記被験者は前記使用目標達成に失敗しており、前記使用目標達成に失敗したユーザーを激励するためのより適切な第2の動機付けメッセージが提供される。図3及び4で示される使用レポートで、前記フィードバック情報は、使用目標に関する被験者の使用の特徴付けを含む。図3の使用レポートで、前記被験者は前記使用目標を超えている。図4の使用レポートでは、前記被験者は前記使用目標の達成に失敗している。図3及び4の使用レポートのそれぞれにおいて、さらなる使用目標が前記被験者に与えられる。
図1を再び参照して、前記フィードバックモジュール44は、使用レポートを開始させる治療行為の発生に基づき、使用レポートについて被験者12からの要求に応じて、及び/又はその他の断続的理由に基づき、使用レポートを被験者12に特定の間隔で伝達するように構成され得る。前記特定の間隔には規則的間隔を含み得る。前記規則的間隔は、被験者12による使用が測定されている使用目標に対するエポック及び/又は時期間隔と一致し得る。使用レポートの被験者12からの要求は、フィードバックモジュール44により、クライアント装置14からの伝達(例えば、テキスト、電子メール、メッセージ、フィードバックレポートを持つウェブページについてブラウザリクエスト、及び/又はクライアント装置14からのその他の伝達)、圧力支持装置28のハウジングに設けられる前記ユーザーインタフェースでの制御入力の選択、及び/又はその他の手段を介して、受け取られ得る。
被験者12へ伝達される使用レポートの種々のパラメータは、ユーザー設定モジュール36により管理されるユーザー設定に基づき、及び/又は使用レポートの要求に含まれる情報に基づき、フィードバックモジュール44により決定される。例えば、被験者12の使用レポートの情報、情報のタイプ(例えば、音声、テキスト、画像、及び/又はその他の情報のタイプ)、使用レポートが作成される間隔、使用レポートの通信媒体(例えば、電子メール、ショートメッセージサービス、マルチメディアメッセージサービス、TCP/IP、ミクロブログサービス、ソーシャルネットワーク掲示板またメッセージなど)、及び/又はその他のパラメータが、使用レポートの要求に含まれるユーザー設定及び/又は情報に基づき、フィードバックモジュール44により決定され得る。
ひとつの実施態様では、フィードバックモジュール44は、前記圧力支持装置28の使用に基づき被験者12へ仮想賞品を与えるように構成される。種々の及び/又はいくつかの時期期間及び/又はエポック使用目標を達成することが、1つまた複数の仮想環境内で被験者12へ仮想賞品を与えることとなる。前記仮想環境は、例えば、ソーシャルネットワーク、ミクロブログサービス、バーチャルワールド、及び/又はその他の仮想環境を含み得る。前記仮想賞品は、例えば、デジタルバッジの表示及び/又はそれを仮想環境内でアバターが身に付けること、仮想衣服、仮想道具、仮想ギフト、アバター及び/又はその他の仮想品物であり得る。被験者12への仮想賞品は、使用レポートで、及び/又は使用レポートとは別に被験者へ与えられ得る。
ひとつの実施態様では、ここでフィードバックモジュールによる機能は、圧力支持装置28のハウジング内に設けられるプロセッサーにより与えられ得る。ひとつの実施態様では、ここで目標モジュール42の機能は、少なくとも部分的に、圧力支持装置28から離れて位置するサーバー内のプロセッサーにより与えられる。前記離れたプロセッサーは、この機能を、前記圧力支持装置28から得られる、ユーザーから受ける、及び/又は前記サーバーで決定される、使用情報及び/又は使用目標に基づいて実行し得る。この実施態様では、前記離れたプロセッサーは、対応する複数の圧力支持装置から治療を受ける複数のユーザーについてこの機能を一元的に提供することができる。
図5は、前記圧力支持装置から治療を受ける被験者への圧力支持装置の使用を報告する方法54を示す。以下示される方法54の操作は説明することを目的とする。ある実施態様では、方法54は、記載されていない1又は複数の追加の操作と共に達成でき、及び/又は以下説明される1つ又は複数の操作がなくても達成され得る。加えて、方法54の操作が図5に示され、以下説明される順序は、限定することを意図するものではない。
ある実施態様では、方法54は、1つ又は複数の処理装置に実装され得る(例えば、デジタルプロセッサー、アナログプロセッサー、情報処理用に設計されたデジタル回路、情報処理用に設計されたアナログ回路、ステートマシン及び/又はその他の電子情報処理のための機構)。前記1つ又は複数の処理装置は、電子記憶媒体に電子的に記憶される命令に応じて方法54のいくつか又は全ての操作を実行する1つ又は複数の装置を含み得る。前記1つ又は複数の処理装置は、ハードウェア、ファームウェア及び/又は方法54の1つ又は複数の操作を実行するように特に設計されたソフトウェアを通じて構成される1つ又は複数の装置を含み得る。
操作56で、1つ又は複数の使用目標が得られる。ひとつの実施態様では、前記1つ又は複数の使用目標は、時期期間目標及び/又はエポック目標を含む。前記最初の使用目標は、前記被験者が対応するエポック及び/又は時期期間の間に受けるべき呼吸治療の目標量を識別する。前記エポック目標は、1つ又は複数のエポックに対応する(例えば個々の夜)。前記時期期間目標は、複数のエポックを含む包括時間間隔(例えば週)に対応する。前記時期期間内の個々のエポックについてのエポック目標は、前記時期期間目標を前記時期期間内のエポックの数で分割することで得るか、又は前記エポック目標はそれぞれ異なり得る。前記最初の使用目標は、予め設定されたシステム設定、介護者入力、前記被験者からの入力及び/又はその他のパラメータに基づき決定され得る。ひとつの実施態様では、前記1つ又は複数の使用目標は、目標モジュール42(図1に示され説明された)と同じ又は類似の目標モジュールにより決定される。
操作58で、前記被験者による使用が、現在のエポック及び/又は現在の時期期間についてモニターされる。これは、前記被験者が、前記現在のエポック及び/又は現在の時期期間の間に気道へ前記加圧呼吸可能ガス流を受けるための時間の量を決定することを含む。ひとつの実施態様では、操作58は、使用モジュール38と同じ又は類似の使用モジュールにより実行される。
操作60で、前記被験者の使用は、1つ又は複数の使用目標に関して特徴付けられる。前記使用目標に関して前記被験者の使用の特徴付けは、前記ユーザーが前記最初のエポック及び/又は時期期間目標を達成したか又は超えたかどうかを決定するために、操作56で決定される前記最初のエポック及び/又は時期期間目標を、操作60でモニターされた前記使用と比較することを含む。ひとつの実施態様では、操作60は、遵守モジュール40(図1で示され、説明された)と同じ又は類似の遵守モジュールにより実行される。
操作62で、フィードバック情報が、前記被験者の使用に関連する前記被験者へ提供される。前記フィードバック情報は、前記被験者へ使用レポートで提供され、これは通信ネットワークを介して前記被験者に関連するクライアント装置へ伝達される。前記使用レポートに含まれるフィードバック情報は、使用情報、前記目標と共に前記被験者の使用の特徴付け(例えば操作60で決定されたような)、激励メッセージ、仮想賞品、使用の強化ヒント及び/又はその他の情報を含む。操作62での使用レポートの作成及び/又は伝達は、規則的間隔の終了時に、治療行為に基づき(例えば治療又は複数の治療終了)、前記被験者の要求に応じて及び/又は他の行為の開始に基づき実施され得る。前記使用レポートに含まれる情報、前記被験者への使用レポートを通信するために使用される通信媒体、前記使用レポートの生成及び/又は伝達のための動機、及び/又はその他の使用レポートの側面は、ユーザー設定可能な設定に基づき決定され得る。ひとつの実施態様では、操作64は、フィードバックモジュール44(図1で示され説明された)と同じ又は類似のフィードバックモジュールにより実施される。
操作64では、操作56で決定される前記最初の使用目標が使用される間の最初の時間期間が終了したかどうかについて決定される。前記最初の時間期間は固定時間期間(例えば既定のエポック及び/又は時期期間数)であるか、又は前記最初の時間期間は、前記被験者の使用の明らかなパターンが決定され得る動的な時間期間であり得る。前記最初の時間期間が動的である場合、前記操作66は、使用に明確なパターンが決定され得るかどうかを決定することを含む。前記最初の時間期間が静的である場合、前記最初の使用目標が遵守をモニターするために使用された時間の量は、前記静的な時間期間と比較される。ひとつの実施態様では、操作64は、プロセッサー20(図1で示され説明された)と同じ又は類似のプロセッサーで実施される。操作64でなされた決定は、完全に自動化方法でなされるか、又は外部入力の対象とされ得る(例えば、介護者及び/又は前記被験者からの)。
操作64で、前記最初の時間期間が終了していないと決定された場合、方法54は58へ戻る。操作64で、前記最初の時間期間が終了したと決定された場合、方法54は66へ進む。操作68では、1つ又は複数の新たな使用目標が決定され得る。操作66で新たな使用目標の決定は、動的であり得るものであり、及び前記被験者による以前の使用に基づき適合化され得る。操作66で動的な使用目標の決定は、前記被験者を使用の強化へ継続的に誘導するように現実的使用目標を前記被験者へ提供するように設計される。非限定的な例により、操作66で、前記新たな使用目標は、新たなエポック目標及び新たな時期期間目標を含む。前記新たなエポック目標は、前記最初の時間間隔の間で、前記被験者のエポック毎にいくらかの量の増加であり得る。同様に、前記新たな時期期間目標は、前記最初の時間間隔の間で、前記被験者の時期期間毎にいくらかの量の増加であり得る。例えば、前記最初の時間間隔の間でエポック毎及び時期間隔毎に、約10%、約20%、約30%の増加、約10%と約30%との間のある量、及び/又はある既定の量の増加である得る。理解されるべきことは、パーセント増加以外の技術もまた本開示から離れることなく実施され得る、ということである。ひとつの実施態様では、操作68は、目標モジュール42(図1で示され説明された)と同じ又は類似の目標モジュールで実施される。
ひとつの実施態様では、方法54は最初の期間を含まない。この実施態様では、方法54は操作66で開始され、使用目標は、介護者設定に基づき、既定に基づき、汎用目標に基づき決定されるか、又は前記被験者による過去の使用を考慮することなく決定される。
操作68で、操作66で決定された1つ又は複数の使用目標の少なくとも1つが、前記被験者へ提示される。前記被験者へ提示される使用目標は、前記現在又は次のエポックに対応する現在のエポック目標及び/又は前記現在又は次の時期期間に対応する現在の時期期間を含む。ひとつの実施態様では、前記新たな使用目標は、操作62で前記被験者へ伝達される前記使用レポートで前記被験者へ提示される。ひとつの実施態様では、操作68は、目標モジュール42及びフィードバックモジュール44(図1で示され説明された)と同じ又は類似の目標モジュール及びフィードバックモジュールにより実施される。
操作70で、前記被験者による使用が、現在のエポック及び/又は現在の時期期間についてモニターされる。これは、前記被験者が、前記現在のエポック及び/又は現在の時期期間の間に気道へ受けた前記加圧呼吸可能ガス流についての時間の量を決定することを含む。ひとつの実施態様では、操作70は、使用モジュール38(図1で示され説明された)と同じ又は類似の使用モジュールにより実施される。
操作72で、前記被験者の使用は、1つ又は複数の使用目標に関して特徴付けられる。前記使用目標に関して前記被験者の使用の特徴付けは、操作66で決定された前記エポック及び/又は時期期間目標を、操作70でモニターされた前記使用と比較して、前記ユーザーが前記最初のエポック及び/又は時期期間目標を達成又は超えたかどうかを決定する。ひとつの実施態様では、操作72は、遵守モジュール40(図1に示され説明された)と同じ又は類似の遵守モジュールにより実施される。
操作74で、フィードバック情報が、被験者の使用に関連する被験者へ提供される。前記フィードバック情報は、使用レポートの形で被験者へ提供され、これは通信ネットワークを介して前記被験者が関係するクライアント装置へ伝達される。前記使用レポートに含まれるフィードバック情報は、使用情報、前記目標と共に前記被験者の使用の特徴付け(例えば操作72で決定された)、仮想賞品、使用強化のヒント、及び/又はその他の情報を含み得る。操作74で使用レポートの作成及び/又は伝達は、規則的期間の終了の際、治療事象に基づき(例えば一つの治療又は一群の治療の終了)、前記被験者からの要求に応じて及び/又はその他の事象の発生に基づき、実施され得る。前記使用レポートに含まれる情報、前記使用レポートを前記被験者へ通信するために使用される通信媒体、前記使用レポートを作成及び/又は伝達の動機及び/又はその他の使用レポートの側面は、ユーザー設定可能な設定に基づき決定され得る。ひとつの実施態様では、操作74は、フィードバックモジュール44(図1に示され説明された)と同じ又は類似のフィードバックモジュールで実施される。
操作76で、1つ又は複数の使用目標が調節される必要があるかどうかにつき決定される。使用目標は、既定の間隔で調節されるように設定され得る。例として、ひとつの実施態様では、時期期間は固定間隔(ローリングウィンドウではなく)であり、時期期間及びエポック目標は、それぞれ前の時期期間の際の使用に基づいて調節される。この実施態様では、ひとつの時期期間内でのエポックの終了時で、操作76は、前記被験者による遵守が、調節が保証されている程度にエポック及び/又は時期期間目標を超えているか失敗しているかどうかを決定することを含む。例えば、被験者が、1週間で5又は6夜だけ時期期間の目標を達成するか超える場合、操作76で、前記時期期間目標が調節されるべきであると決定され及び/又は新たな目標が開始されるか初期化され得る。同様に、前記被験者の使用が夜毎に前記エポック目標をずっと下回っている場合、及び/又は前記被験者の使用が現在の時期期間について時期期間目標をずっと下回っている場合、操作76で、前記エポック及び/又は時期期間目標は、前記被験者に対してより現実的な案内を提供するように調節される必要がある、と決定され得る。他の例として、ひとつの実施態様では、エポック目標は、前の使用に基づいてそれぞれのエポックにつき調節される(例えば、時間のローリングウィンドウである現在の時期期間の間)。ひとつの実施態様では、操作76は、目標モジュール(図1に示され説明された)と同じ又は類似の目標モジュールにより実施される。
操作76で、前記使用目標が調節される必要がないと決定される場合には、方法54は、現在の使用目標を用いてさらに遵守をモニターするために操作68へ戻される。
操作76で、前記使用目標の少なくとも1つが調節される必要があると決定される場合には、方法54は、操作66へ戻され、前記使用目標が過去の使用に基づき調節される。例えば、操作66で、前記使用目標は、操作66に関して説明したように過去の使用に基づき調節され得る。
ここで含まれる詳細は、現在最も実用的であり、好ましい実施態様であると考えられるものに基づき説明するためのものであり、理解されるべきことは、かかる詳細はかかる目的のためだけであり、本明細書の範囲は前記開示された実施態様に限定されるべきではないこと、むしろその変更、変法、均等物の全てが、添付の特許請求の範囲に含まれることを意図している、ということである。例えば、理解されるべきことは、本開示は、可能な限り、全ての実施例の1つ又は複数の構成が、全ての他の実施例の1つ又は複数の構成と組み合わせることが可能であると、いうことであり;前記遵守モジュールは、前記既定の使用目標に関連する前記被験者による前記圧力支持装置の使用の特徴付けが、前記既定の使用目標に使用の目標量に対して前記被験者による前記圧力支持装置の使用の量の提示を含む。