JP2014502672A - 基体の表面にポリマー層を電気触媒反応で化学的にグラフトさせることによるコーティング方法 - Google Patents

基体の表面にポリマー層を電気触媒反応で化学的にグラフトさせることによるコーティング方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリマー層を基体の表面に電気触媒反応で化学的にグラフトさせるコーティング方法に関し、その方法は、a.基体を準備するステップと、b.ラジカルの経路を介して重合可能な少なくとも1つのモノマー、少なくとも1つの切断可能なアリール塩、少なくとも1つの還元剤及び少なくとも1つの溶媒を含む容器を準備し、それに電位差を与えるステップと、c.前記基体を前記容器内に浸すステップと、d.前記基体の表面にグラフトされたポリマーを得るステップとを備えることを特徴とする。また、本発明は、上記のコーティング方法に従って得られた、ポリマーにより表面が被覆された基体に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、基体の表面にポリマー層を電気触媒反応で化学的にグラフトさせることによるコーティング方法に関する。
本発明は、基体の表面に有機層をグラフトすることによる基体の表面コーティングの分野に属する。化学的なグラフトは、共有結合を介して分子が他の分子による固定として定義される。
有機層を用いて基体の表面をコーティングするいくつかの技術は、文献に記載されており、それは、特に化学的浸漬を介した処理である。
容器内の材料への浸漬といった単純なステップにより、共有結合でその材料の表面にポリマーを化学的にグラフトすることが困難であることは当業者に周知である。
電気化学的グラフト方法は、ポリマーがラジカル又はアニオン経路を介してグラフトされるように導電性又は半導電性の材料からなる基体の使用が必要である。これらの電気化学的方法は、全ての型の材料に適用できず、従って導電性又は半導電性の材料に限定される。
欧州特許EP 0 569 503には、非プロトン性媒体におけるジアゾニウム塩の電気化学的還元により、炭素質材料の表面に電気化学的経路を介して有機層を電気的にグラフトする方法が記載されている。この方法において、ジアゾニウム塩は電気化学セルの電極の1つにグラフトされる。実際、グラフトされる材料は、カソードとして用いられるジアゾニウム塩溶液に接触される。従って、この方法は、非導電性材料や電気化学セルの電極でない導電性材料に適用できない。また、国際特許出願WO2007/099137及びZhang 等. J. Appl. Pol. Sci. 1999,73, p.2265には、電極の表面における電気的グラフト方法が記載されている。
材料の表面に有機膜をグラフトする非電気化学的方法もある。プラズマ法は、特定の複雑な前処理を必要であることが周知であり、例えばモノマーを気体中に入れなければならない。それらの処理は、モノマーが散乱しないように真空設備又は閉鎖空間を用いる必要があり複雑である。
浸漬によるグラフトのための非電気化学的方法も知られている。国際特許出願WO2008/078052には、非電気化学的条件、すなわち電圧が無い条件に基づいて、切断可能なアリール塩由来の付着前駆体の存在下で材料の表面に有機層をグラフトする方法が記載されている。
国際特許出願WO2007/099137及びWO2008/078052の方法やMevellec 等. Chem. Mat. 2007, 19, 25,p.6323に記載された方法と異なり、本発明の方法は、先行技術の方法を用いるよりも、より均一な厚さのポリマー層を得ることができ、再現性が高い。
本発明は、単一のステップでポリマー層を種々の型の材料の表面に電気触媒反応で化学的にグラフトさせる、単純な器具を必要とし、特定の設備を必要とせず、より速く完了する、新規のコーティング方法に関する。
本発明は、ポリマー層を基体の表面に電気触媒反応で化学的にグラフトさせるコーティング方法に関し、それは、以下のステップを含むことを特徴とする。
a.基体を準備し、
b.ラジカルの経路を介して重合可能な少なくとも1つのモノマー、少なくとも1つの切断可能なアリール塩、少なくとも1つの還元剤及び少なくとも1つの溶媒を含む容器を準備し、容器内の液体に電位差を与え、
c.前記基体を前記容器内の液体に浸し、
d.前記基体の表面にグラフトされたポリマーを得る。
一実施形態において、その方法は、表面改質のための物理的又は化学的処理を表面に行うことからなる前記基体の表面処理であるステップa’をさらに含む。
表面処理のステップは、グラフトのために表面に存在する種々の型の不純物を除去し、これにより、基体の表面へのコーティングの付着を増大させる。
一実施形態において、前記物理的又は化学的処理は、酸化的な物理的又は化学的処理である。
電気触媒反応による化学的グラフトとは、ラジカル経路を介して重合可能な少なくとも1つのモノマー、少なくとも1つの切断可能なアリール塩、少なくとも1つの還元剤及び少なくとも1つの溶媒を含む容器内の液体に電位差を与え、その容器内に基体を浸漬することにより基体の表面にポリマー層を化学的グラフトすることを意味する。本発明に係る方法では、基体の表面上に極めて均一なポリマー層を得ることが可能である。
ポリマー層とは、基体の表面を被覆し、1つ又は複数のモノマーから得られた、数nmから数百nmの薄いポリマー層を意味する。
本発明において、基体は、以下のものに限られないが、ナノ粒子、マイクロ粒子、化粧品の栓、電気素子、ドアノブ、電化製品、眼鏡、装飾品、車体要素、飛行機の胴体、飛行機の羽の要素、柔軟な導線又はコネクタ、ピストン、ガスケット及びシリンジであってもよい。
基体は導電性、半導電性又は非導電性材料であってもよい。
導電性基体とは、導電性材料からなる基体を意味する。
一実施形態において、導電性基体は、金属、ステンレス鋼、鋼、貴金属及びそれらの合金から選択される材料からなる。一実施形態において導電性基体はカーボンである。
半導電性基体とは、金属の導電性と絶縁体の導電性の中間の導電性を有する材料からなる基体を意味する。それは、以下のものに限られないが、例えばシリコン、ゲルマニウム又は炭化シリコンであってもよい。
非導電性基体とは、有機材料の群、無機材料の群又は複合物材料の群に属する材料からなる基体を意味する。それは、以下のものに限られないが、例えば木材、紙、厚紙、セラミック材、プラスチック、シリコーン、織物又はガラスであってもよい。
一実施形態において、非導電性材料は、天然ポリマー、人工ポリマー、合成ポリマー、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、熱安定性ポリマー、弾性ポリマー、一次元ポリマー及び三次元ポリマーを含む群から選択されるポリマーである。
一実施形態において、非導電性材料は、充填剤、可塑剤及び添加剤を含む群から選択される少なくとも1つの要素をさらに含んでいてもよい。
一実施形態において、充填剤は、シリカ、タルク、グラスファイバー又はビーズを含む群から選択される無機充填剤である。
一実施形態において、充填剤は、穀粉及びセルロースペーストを含む群から選択される有機充填剤である。
添加剤は、材料の色、架橋、滑り性、並びに分解、火炎及び/又は細菌や菌に対する耐性等の材料の特定の特性を改善するために用いられる。
一実施形態において、ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル、ビニルポリマー、ビニリデンポリマー、スチレンポリマー、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリアミド、フッ化ポリマー、セルロース系ポリマー、ポリ(アリーレンスルホン)、ポリスルフィド、ポリ(アニルエーテル)ケトン、ポリアミド−イミド、ポリ(エーテル)イミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリ(インデン/クマロン)及びポリ(パラキシリレン)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、いずれかのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択される熱可塑性(コ)ポリマーである。
ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレンのコポリマー、ポリブチレン、ポリメチルペンテン、エチレン/ビニルアセテートのコポリマー、エチレン/ビニルアルコールのコポリマー及びエチレン/メチルアクリレートのコポリマーのうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、いずれかのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ポリエステルは、グリコールにより修飾された又は非修飾のポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクチド及びポリカーボネートのうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、いずれかのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ポリエステルは、ポリ(オキシメチレン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ(オキシプロピレン)及びポリ(フェニレンエーテル)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ビニルポリマーは、任意に塩素化されたポリ(ビニルクロライド)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアセタール)、ポリ(ビニルホルムアルデヒド)、ポリ(ビニルフルオライド)及びポリ(ビニルクロライド/ビニルアセテート)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ビニリデンポリマーは、ポリ(ビニリデンクロライド)及びポリ(ビニリデンフルオライド)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
スチレンポリマーは、ポリスチレン、ポリ(スチレン/ブタジエン)、ポリ(アクリロニトライド/ブタジエン/スチレン)、ポリ(アクリロニトライド/スチレン)、ポリ(アクリロニトライド/エチレン/プロピレン/スチレン)及びポリ(アクリロニトライド/スチレン/アクリレート)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
(メタ)アクリル系ポリマーは、ポリアクリロニトライド、ポリ(メチルアクリレート)及びポリ(メチルメタクリレート)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ポリアミドは、ポリ(カプロラクタム)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(ラウロアミド)、ポリエーテルブロックアミド、ポリ(メタキシリレンアジパミド)及びポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
フッ化ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、全フッ素化置換されたポリ(エチレン/プロピレン)及びポリ(ビニリデンフルオライド)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
セルロース系ポリマーは、セルロースアセテート、セルロースニトレート、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びエチルメチルセルロースのうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ポリ(アリーレンスルホン)は、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリアリールスルホンのうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
ポリスルフィドはポリ(フェニレンスルフィド)であってもよい。
ポリ(アリールエーテルケトン)は、ポリ(エーテルケトン)、ポリ(エーテルエーテルケトン)及びポリ(エーテルケトンケトン)のうちの1つ、それらのうちのいくつかの混合物、それらのコポリマー又はいずれかの組み合わせを含む群から選択され得る。
一実施形態において、ポリマーは、尿素ホルマリン、メラミンホルマリン、メラミンホルマリン/ポリエステルのうちの1つ、それらのコポリマーそれらのうちのいくつかの混合物又はいずれかの組み合わせ、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、ポリシロキサン、ホルモフェノール、エポキシド、アリル若しくはビニルエステル樹脂、アルキド、ポリウレア、ポリイソシアヌレート、ポリ(ビスマレイミド)、ポリベンゾイミダゾール、ポリジシクロペンタジエンのうちの1つ、それらのコポリマー、それらのうちのいくつかの混合物又はいずれかの組み合わせを含む群から選択される熱硬化性(コ)ポリマーである。
一実施形態において、その(コ)ポリマーは、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン/ポリカーボネート(ABS/PC)、ナイロン等のポリアミド(PA)、ポリアミン、ポリ(アクリル酸)、ポリアニリン及びポリエチレンテレフタレート(PET)を含む群から選択される。
ラジカル経路を介して重合可能なモノマーとは、ラジカルが存在するラジカル条件下で重合し得るモノマーを意味する。ラジカル経路を介する重合は、活性種としてのラジカルによる連鎖重合である。
一実施形態において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、少なくとも1つの絵地点結合、好ましくは少なくとも1つの末端エチレン結合を含む分子から選択される。
一実施形態において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、アクリル系モノマー、ビニルモノマー及びそれらの誘導体から選択される。
一実施形態において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、ビニルアセテート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルメタクリレート、エチルメタアクリレート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレート及びそれらの誘導体、アミノエチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルメタクリルアミド等のアクリルアミド、シアノアクリレート、ジアクリレート、ジメタクリレート、トリアクリレート、トリメタクリレート、テトラアクリレート、テトラメタクリレート、スチレン及びその誘導体、パラクロロスチレン、ペンタフルオロスチレン、Nビニルピロロリドン、4ビニルピリジン、2ビニルピリジン、ビニル、アクリロイル及びメタクリロイルハライド、並びにジビニルベンゼンからなる群から選択される。
一実施形態において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、ビニル又はアクリル末端を有するポリシロキサンから選択される。
ビニル又はアクリル末端を有するシロキサンとは、ビニル又はアクリル末端を含む代替シリコン及び酸素原子の直鎖又は分枝鎖で形成されたシリコン及び酸素の飽和水素化物を意味する。
一実施形態において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、アクリル又はビニル末端を有するポリメチルシロキサン、アクリル又はビニル末端を有するポリジメチルシロキサンアクリレート(PDMSアクリレート)等のポリジメチルシロキサン等のアクリル又はビニル末端を有するポリアルキルシロキサン、アクリル又はビニル末端を有するポリビニルフェニルシロキサンといったポリフェニルシロキサン等のアクリル又はビニル末端を有するポリアリールシロキサン、並びにアクリル又はビニル末端を有するポリメチルフェニルシロキサン等のアクリル又はビニル末端を有するポリアリールアルキルシロキサンにより形成される群から選択される。
溶質と呼ばれる化合物の溶解性は、所定の温度において所定量の溶媒に溶解又は分離され得る溶質の最大濃度である。
本発明において、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、ステップcの容器内の溶媒における有限の溶解性の値を有する、すなわちそのモノマーはその媒体が飽和するまでその溶媒に溶解可能である。
一実施形態において、ステップcの容器内の溶媒におけるラジカル経路を介して重合可能なモノマーの溶解性は、0.1M未満である。
一実施形態において、それは5.10−2から10−6Mまでを含む。
切断可能なアリール塩は、特に一般式がArN2+,X−の化合物を意味し、ここでArはアリール基であり、X−はアニオンである。有機化合物におけるアリール基は、芳香環由来の官能基である。
本発明において、切断可能なアリール塩は、定着剤の役割及びラジカルの前駆体のプライマーの役割を有する。実際に、その切断可能なアリール塩の還元は、化学吸着による基体の表面にプライマー層を生じ、媒体中のラジカル経路を介して重合可能なモノマーの連鎖重合の開始するラジカルを形成させる。
一実施形態において、アニオンX−は、I−、Cl−及びBr−等のハロゲン化合物、テトラフルオロボレート等のハロゲンホウ酸塩といった無機アニオン、並びにアルコラート、カルボキシラート、ぺルクロレート及びスルホネート等の有機アニオンから選択される。
一実施形態において、アリール基Arは、3つから8つの炭素原子を含む1つ又は複数の芳香環からなる、任意に単置換又は多置換された芳香族又はヘテロ芳香族から選択される。ヘテロ芳香族化合物のヘテロ原子は、N、O、P及びSから選択される。置換基は、アルキル基、及びN、O、F、Cl、P、Si、Br又はS等の1つ又は複数のヘテロ原子を含み得る。
一実施形態において、アリール基は、NO2、COH、CN、CO2H、ケトン、エステル、アミン及びハロゲン等の吸引基で置換されたアリール基から選択される。
一実施形態において、アリール基はフェニル基及びニトロフェニル基からなる群から選択される。
本発明において、切断可能なアリール塩は、アリールジアゾニウム塩、アリールアンモニウム塩、アリールホスホニウム塩、アリールスルホニウム塩及びアリールヨードニウム塩からなる群から選択される。一実施形態において、切断可能なアリール塩は、アリールジアゾニウム塩である。
一実施形態において、切断可能なアリール塩は、フェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−ニトロフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−ブロモフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−アミノフェニルジアゾニウムクロライド、4−アミノメチルフェニルジアゾニウムクロライド、2−メチル−4−クロロフェニルジアゾニウムクロライド、4−ベンゾイルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−シアノフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−カルボキシフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−アセトアミドフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−フェニル酢酸ジアゾニウムテトラフルオロボレート、2−メチル−4−[(2−メチルフェニル)ジアゼニル]ベンゼンジアゾニウムサルフェート、9,10−ジアゾ−9,10−ジヒドロ−1−アンスラセンジアゾニウムクロライド、4−ニトロ−ナフタレンジアゾニウムテトラフルオロボレート、及びナフタレンジアゾニウムテトラフルオロボレートからなる群から選択される。
一実施形態において、切断可能なアリール塩は、4−ニトロフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート、4−アミノフェニルジアゾニウムクロライド、2−メチル−4−クロロフェニルジアゾニウムクロライド、及び4−カルボキシフェニルジアゾニウムテトラフルオロボレートからなる群から選択される。
一実施形態において、切断可能なアリール塩の濃度は、5.10−3から10−1Mまでを含む。
一実施形態において、切断可能なアリール塩の濃度は、5.10−2のオーダーである。
一実施形態において、切断可能なアリール塩は、ステップbにおいてインサイチュで調製される。
還元剤とは、酸化還元反応の際に電子を生じる化合物を意味する。本発明において、還元剤は、切断可能なアリール塩の酸化還元電位と比較して電位差が0.3Vから3Vとなる酸化還元電位を有する。
本発明において、還元剤は、鉄、亜鉛又はニッケル由来の還元金属、メタロセンの形となり得る金属塩、及び次亜リン酸又はアスコルビン酸等である有機還元剤からなる群から選択される。
一実施形態において、還元剤の濃度は0.005Mから2Mまでである。
一実施形態において、還元剤の濃度は0.6Mのオーダーである。
電位差とは、2つの電極間で測定される酸化還元電位差を意味する。
本発明において、電位差は容器内に与えられる。本発明において、基体に電流は流れず、特に基体はシステムの電極ではない。これは、特に基体が導電性である際に重要である。
一実施形態において、電位差は、ステップbの容器内に浸された同一又は異なる2つの電極に接続された発電機により与えられる。
一実施形態において、それらの電極は、ステンレス鋼、鋼、ニッケル、白金、金、銀、亜鉛、鉄、銅の純金属又は合金から選択される材料からなる。
一実施形態において、それらの電極は、ステンレス鋼である。
一実施形態において、発電機により与えられる電位差は、0.1Vから2Vまでである。
一実施形態において、それは0.7Vのオーダーである。
一実施形態において、電位差は化学セルにより生じる。
化学セルとは、イオン架橋で接続された2つの電極からなるセルを意味する。本発明において、両方の電極は、電位差が0.1Vから2.5Vまでになるように適当に選択される。
一実施形態において、化学セルは、ステップbの容器内に浸された2つの異なる電極間に設けられる。
一実施形態において、それらの電極は、ニッケル、亜鉛、鉄、銅、銀の純金属又は合金から選択される材料からなる。
一実施形態において、化学セルにより生成される電位差は、0.1Vから1.5Vである。
一実施形態において、その電位差は0.7Vのオーダーである。
一実施形態において、それらの電極は、ステップbの容器内に浸された基体とステップbの容器内に浸された電極との接触を避けるために化学的に絶縁されている。
本発明において、その方法のステップbの容器は、ラジカル経路を介して重合可能なモノマーが媒体の溶媒に混和不能である場合に、少なくとも1つの界面活性剤をさらに含み得る。界面活性剤は、親水性部分と親油性部分との両方を含む両親媒性分子である。それらの濃度が臨界ミセル濃度に達するのに十分な濃度の場合、それらの界面活性剤がミセルを形成するために集まり、これにより、溶媒に混和不能のモノマーを可溶化させる。本発明で用いられる界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、中性、両性及び双性イオン性界面活性剤から選択される。
一実施形態において、界面活性剤は、テトラエチルアンモニウム、パラトルエンスルホネート、ドデシルスルフェイトナトリウム、パルミテートナトリウム、ステアレートナトリウム、ミリステートナトリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホサクシネートナトリウム、メチルベンゼンスルホネート及びエチルベンゼンスルホネートを含むアニオン性界面活性剤の群から選択される。
一実施形態において、界面活性剤は、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラデシルアンモニウムクロライド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロマイド(TTAB)、脂肪族鎖を生じるアルキルピリジニウムハライド及びアルキルアンモニウムハライドを含むカチオン性界面活性剤の群から選択される。
一実施形態において、界面活性剤は、ポリオキシエチレングリコールドデシルエーテル(POE23又はBrij(登録商標)35)等のポリエトキシル化界面活性剤といったポリエーテル、グルコースヘキサネート等のグルコースアルキレートといったポリオールを含む中性界面活性剤の群から選択される。
一実施形態において、界面活性剤は、ラウロアンフォジアセテートジナトリウム、及びアルキルアミドプロピルベタイン又はラウリルヒドロキシスルホベタイン等のベタインを含む両性界面活性剤の群から選択される。
一実施形態において、界面活性剤は、N,N−ジメチルドデシルアンモニウムブタネートナトリウム、ジメチルドデシルアンモニウムプロパネートナトリウム及びアミノ酸を含む双性イオン性界面活性剤の群から選択される。
一実施形態において、界面活性剤の濃度は、0.5mMから5Mである。
一実施形態において、界面活性剤の濃度は、0.1mMから150mMである。
一実施形態において、界面活性剤の濃度は、10mMのオーダーである。
一実施形態において、ステップa’は、物理的処理により行われる。
物理的処理とは、低接着性層を除去し、表面粗さを増大させる処理を意味する。
一実施形態において、物理的処理は、衝撃による処理の群から選択される。
一実施形態において、衝撃による処理の群は、サンディング、ショットブラスト、マイクロビーズブラスト及び研磨布を用いた研磨を含む。
一実施形態において、ステップa’は、炎又はプラズマ処理等の物理酸化処理により行われる。
一実施形態において、ステップa’は化学的処理により行われる。
化学的処理とは、濡れ性を増大させる又は低減させるために、表面粗さを増大させることにより、及び化学的修飾をすることにより表面を調整する処理を意味する。
一実施形態において、ステップa’は、化学酸化処理により行われる。
化学酸化処理とは、カルボキシル基(−COOH)、ヒドロキシル基(−OH)、アルコキシル基(−OR)、カルボニル基(−C=O)、ぺルカルボニル基(−C−O−OH)、ニトロ基(−NO2)、及びアミド基(−CONH)等の酸素リッチの基を付ける及び/又は導入することにより基体の表面を酸化させる処理を意味する。
一実施形態において、化学酸化処理は、フェントン試薬、アルコールカリ、強酸、水酸化ナトリウム、強酸化剤、UV/オゾンの組み合わせのうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせを含む群から選択されるものを用いた処理である。
一実施形態において、強酸は、塩酸、硫酸、硝酸及び過塩素酸のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを含む群から選択される。
一実施形態において、強酸の質量比は、5%から100%である。
一実施形態において、それらは50%から95%である。
一実施形態において、それらは70%から90%である。
一実施形態において、強酸を用いた処理の時間は、20秒から5時間である。
一実施形態において、それは30秒から3時間である。
一実施形態において、それは30秒から15分である。
一実施形態において、フェントン化学試薬による処理の時間は、5分から5時間である。
一実施形態において、それは10分から3時間である。
一実施形態において、それは15分から2時間である。
一実施形態において、それは25分のオーダーである。
一実施形態において、アルコールカリによる処理のために、水酸化カリウムは、溶媒としてメタノール、エタノール及びプロパノールを含む群から選択されるアルコールを含む溶液に希釈される。
一実施形態において、水酸化カリウムは、溶媒としてエタノールを含む溶液に希釈される。
一実施形態において、アルコール溶液中の水酸化カリウムの濃度は、0.1Mから10Mである。
一実施形態において、それは0.5Mから5Mである。
一実施形態において、それは3.5Mのオーダーである。
一実施形態において、アルコールカリによる処理の時間は、5分から5時間である。
一実施形態において、それは10分から3時間である。
一実施形態において、それは20分から2時間である。
一実施形態において、水酸化ナトリウムによる処理のための水酸化ナトリウムの質量比は10%から100%である。
一実施形態において、それは15%から70%である。
一実施形態において、それは20%から50%である。
一実施形態において、強酸化剤による処理のための強酸化剤は中性、酸性又は塩基性である。
一実施形態において、強酸化剤溶液は酸性である。
一実施形態において、強酸化剤は、塩酸、硫酸又は硝酸を溶媒とするKMnO4、KClO3のいずれか1つ又はそれらのうちのいくつかの混合物を含む群から選択される。
一実施形態において、塩酸、硫酸又は硝酸を溶媒とするKMnO4、KClO3の濃度は、10mMから1Mである。
一実施形態において、それは0.1Mから0.5Mである。
一実施形態において、0.2Mのオーダーである。
一実施形態において、強酸化剤溶液中の塩酸、硫酸又は硝酸の濃度は、0.1Mから10Mである。
一実施形態において、それは0.5Mから5Mである。
一実施形態において、それは3.5Mのオーダーである。
一実施形態において、強酸化剤による処理の時間は、1分から3時間である。
一実施形態において、それは5分から1時間である。
一実施形態において、それは10分から3分である。
一実施形態において、それは15分のオーダーである。
一実施形態において、化学酸化処理は、電気化学処理である。
本発明において、上記方法の各ステップの前及び間に、基体の表面及び/又は基体は、少なくとも1つのリンス溶液により1回又は複数回リンスされる。リンス溶液は、基体の表面が分解しないようにその基体の特性に従って適切に選択される。
一実施形態において、リンスステップは、浸漬又は噴霧により行われ得る。
一実施形態において、リンス溶液は、同一又は異なるものである。
一実施形態において、リンス溶液は、水、有機溶媒、界面活性剤を含む水溶液のいずれか1つ又はそれらのうちのいくつかの混合液を含む群から選択される。
一実施形態において、水は酸性又は塩基性であってもよい。
一実施形態において、有機溶媒は、イソプロパノール、エタノール、アセトン及びヘキサンのいずれか1つ、又はそれらのうちのいくつかの混合液を含む群から選択される。
一実施形態において、水溶液に含まれる界面活性剤は、TDF4及び水酸化ナトリウムを含む群から選択される。
一実施形態において、その水酸化ナトリウム濃度は、0.01Mから1Mである。
一実施形態において、ステップbの容器に入れられる溶媒は、水溶液であることが好ましい。
一実施形態において、その水溶液は、水が以下の媒体に溶けたものであり、その媒体は酸性媒体、イソプロパノール、エタノール、アセトニトリル及びアセトンのいずれか1つ又はそれらのうちのいくつかの混合液から選択される。
一実施形態において、水溶液は酸性水である。
一実施形態において、ステップbの容器内の溶液のpHは酸性である。
一実施形態において、ステップbの容器内の溶液のpHは4以下である。
一実施形態において、それは1のオーダーである。
一実施形態において、基体の表面及び/又は基体を浸すためのステップcの時間は、1分から2.5時間である。
一実施形態において、それは20分から45分である。
一実施形態において、ステップcにおける容器内の溶液の温度は5℃から65℃である。
一実施形態において、それは23℃のオーダーである。
本発明は、本発明の方法に従って得られた基体にも関し、その基体の表面はポリマー層で被覆されている。
横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示した赤外スペクトルである図1から図4に示すように、赤外分光分析によって基体の表面におけるポリマー層のグラフトを確認できる。本発明において、「オーダー」の用語は、対象の値の90%から110%(プラス又はマイナス10%)の拡大された値の範囲を意味する。
図1は、横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示す赤外スペクトルの図である。 図2は、横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示すスペクトルの図である。 図3は、非電気化学的グラフト、本発明の実施例3に従ってポテンシオスタットを用いた電気触媒反応によるグラフト、アノードに対応するもの、カソードに対応するもののそれぞれの赤外スペクトルを示す図である。 図4は、横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示すスペクトルの図である。
以下の実施例は、ガラス炉内で行われた。他に特定しない限り、それらは循環空気内で通常の温度及び圧力条件下(約24℃、約1atm)において行われた。他に示さない限り、用いた試薬は、追加で精製することなく商業的に直接得られたものである。PEサンプルは、2×4cmの規格を有する。
実施例1:ポリエチレン基体に対するPDMSアクリルポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポリエチレン(PE)等の熱可塑性材に潤滑剤コーティング(PDMS−アクリル)をグラフトする方法を示す。
エタノール及び超音波処理(50%の出力、40℃)を用いたPEサンプルの洗浄を、5分間行う。
二相性溶液の調整を2ステップで行う。ビーカー(1)内に、PDMS−アクリレート(1g/L)、水に溶けた8.5重量%(4.37g/L)のBrij(登録商標)35及び33mLのDI水をこのオーダーで加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。それを40℃、200W(100%)の出力で15分間超音波処理することにより乳化させる。
ビーカー(2)内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.05mol/L)、130mLのDI水及び塩酸(0.2mol/L)を加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。
ビーカー(2)の溶液を、ビーカー(1)の乳状液内に注ぐ。PEサンプル(×2)、亜鉛めっき鋼ワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)及びNiワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)をビーカー(1)内に入れる。両方のワイヤを互いに接続し、電流計を直列で接続する。
回路を準備した後、次亜リン酸(0.7mol/L)を加え、反応を開始させる。室温で30分間反応させた後、PEサンプルを取り出し、水、エタノールでリンスした後に、ソックスレー抽出器内で16時間イソプロパノールによりリンスする。
ソックスレーは、サンプルが入れられるガラス体、サイフォン管及びアダクション管からなる。ソックスレーは、溶媒(ここでは300mlのイソプロパノール)を含むフラスコ(ここでは加熱マントルを介して加熱及び撹拌される500mlの丸底フラスコ)上に置かれ、コンデンサが上側に設けられている。
フラスコが加熱されるとき、溶媒の蒸気はアダクション管を通り、コンデンサ内で凝縮し、ガラス体内に落ち、これにより、(以下の蒸気により加熱された)清純な溶媒内でサンプルの解離が起こる。凝縮された溶媒は、サイフォン管の最上部に達するまで抽出器に蓄積され、抽出物と共にフラスコ内に液体が戻り、フラスコ内に含まれる溶媒は可溶性化合物で徐々に濃縮される。
溶媒は、抽出物がフラスコ内に残存する間、蒸発し続ける(それらの沸点は抽出溶媒の沸点よりも明らかに高いはずである)。
ソックスレー抽出器は、PE基体の表面におけるPDMS−アクリルの化学的グラフトを確認する可能性を提供する。
IR分光法による分析を行う。横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示す図1の赤外スペクトルにおいて、Si−CH3結合の振動に対応する1260cm−1における特徴的なバンドの存在によりPDMS−アクリルのグラフトを確認できる。
実施例2:前処理したポリエチレン基体に対するPDMSアクリルポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
ポリエチレン基体に対してUV/オゾンの前処理を行う。UV処理は、固体担体の表面及び/又は固体担体にUV光に当てることからなる。
UVによる表面処理は、オゾン発生器(低圧水銀ランプ(28 mW/cm2, 254 nm)を有するUVO-Cleaner Model 42-200)を介して酸素濃度が高い空気内で行われる。
PEサンプルをその発生器内に入れる。UV/オゾン処理を10分間続ける。そのサンプルは、実施例1のようなグラフト処理を10分間受ける。
実施例3:ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン基体に対するPDMSアクリルポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン(PE)等の熱可塑性材に潤滑剤コーティング(PDMS−アクリル)をグラフトする方法を示す。
エタノール及び超音波処理(100Wの出力、40℃)を用いたPEサンプルの洗浄を、5分間行う。
二相性溶液の調整を2ステップで行う。ビーカー(1)内に、PDMS−アクリレート(1g/L)、水に溶けた8.5重量%(4.37g/L)のBrij(登録商標)35及び33mLのDI水をこのオーダーで加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。それを40℃、200W(100%)の出力で15分間超音波処理することにより乳化させる。
ビーカー(2)内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.05mol/L)、130mLのDI水及び塩酸(0.2mol/L)を加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。
ビーカー(2)の溶液を、ビーカー(1)の乳状液内に注ぐ。PEサンプル(×2)、亜鉛めっき鋼ワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)及びNiワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)をビーカー(1)内に入れる。両方のワイヤをポテンシオスタットに接続し、電流計を直列で接続する。ポテンシオスタットは、0.5Vの一定の電位差を与え、電流の大きさを経時的に電流計で測定する。
回路を準備した後、次亜リン酸(0.7mol/L)を加え、反応を開始させる。室温で30分間反応させた後、PEサンプルを取り出し、水(カスケード)、エタノール(カスケード)でリンスした後に、ソックスレー抽出器内で16時間イソプロパノールによりリンスする。
ソックスレー抽出器は、PE基体の表面におけるPDMS−アクリルの化学的グラフトを確認する可能性を提供する。
IR分光法による分析を行う。横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示す図2のスペクトルにおいて、Si−CH3結合の振動に対応する1260cm−1における特徴的なバンドの存在によりPDMS−アクリルのグラフトを確認できる。
比較例4:ポリエチレン基体に対するPDMSアクリルポリマー膜の非電気化学的グラフト
非電気化学的経路を介した比較のためのグラフト試験を行う。
2つの鋼及びニッケルのワイヤ及びポテンシオスタットを用いないが、他は実施例3に記載された方法と同様の方法により、ポリエチレン基体にPDMSアクリルポリマー膜をグラフトする。
IR分光法による分析を行う。図3は、非電気化学的グラフト(−・−で示す曲線)、本発明の実施例3に従ってポテンシオスタットを用いた電気触媒反応によるグラフト(―で示す曲線)、アノードに対応するもの(…で示す曲線)、カソードに対応するもの(−−−で示す曲線)のそれぞれの赤外スペクトルを示す。これらのスペクトルは、横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示す。
図3の赤外スペクトルにより、Si−CH3結合の振動に対応する1260cm−1における特徴的なバンドの存在によりPDMS−アクリルのグラフトを確認できる。
しかしながら、非電気化学的グラフトのものから得られた曲線を電気触媒反応による化学的グラフトのものから得られた曲線とを比較すると、電気触媒反応による化学的グラフトの方が非電気化学的グラフトよりも同一の反応時間でよりピークが顕著である。PDMS−アクリルポリマー層のグラフトは、本発明に係る電気触媒反応によるグラフト方法を用いるとより速い。
実施例5:ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン基体に対するポリ(アクリル)膜の電気触媒反応による化学的グラフト
PEサンプルを、噴出させたエタノールにより室温で予め洗浄した。
1,4フェニレンジアンモニウムジクロライド(0.03mol)を塩酸溶液(400mlの蒸留水に11ml)に可溶化した。この溶液に75mLのNaNO2(0.03mol)水溶液をゆっくりと注ぎ、スターラーで撹拌した。ジアゾニウム塩のこの溶液に、29mLのアクリル酸(0.4mol)を加えた。PEサンプルを容器内に浸漬させた。ポテンシオスタットに接続された316L型(2×8cm)の2つのステンレス鋼電極と、直列に接続された電流計とをその溶液に浸漬させた。ポテンシオスタットにより0.7Vの一定の電位差を溶液に与え、精製された電流の大きさを電流計により経時的に測定した。次亜リン酸溶液(0.34mol)をその溶液に注いだ。
1時間の処理の後、PEサンプルを40℃の蒸留水で4回続けてリンスし、0.1M水酸化ナトリウム溶液でリンスし、蒸留水で再びリンスし、圧縮空気で乾燥させた。
IR分光法による分析を行う。横軸にcm−1で表された波数を示し、縦軸に%で表された透過率を示す図4のスペクトルにおいて、ポリ(アクリル)のグラフトを確認できる。1723cm−1におけるpAAの特徴的なバンド(C=O変形、酸性型)、及び1260cm−1における特徴的なバンド(C−O変形)が見られる。
実施例6:ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン基体に対するPDMS−アクリルポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン(PE)等の熱可塑性材に潤滑剤コーティング(PDMS−アクリル)をグラフトする方法を示す。
エタノール及び超音波処理(100Wの出力、40℃)を用いたPEサンプルの洗浄を、5分間行う。
二相性溶液の調整を2ステップで行う。ビーカー(1)内に、PDMS−アクリレート(1g/L)、水に溶けた8.5重量%(4.3g/L)のBrij(登録商標)35及び33mLのDI水をこのオーダーで加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。それを40℃、200W(100%)の出力で15分間超音波処理することにより乳化させる。
ビーカー(2)内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.06mol/L)、130mLのDI水及び塩酸(0.2mol/L)を加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。
ビーカー(2)の溶液を、ビーカー(1)の乳状液内に注ぐ。PEサンプル(×2)、亜鉛めっき鋼ワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)及びNiワイヤ(10周巻かれている、すなわち約25から30cmの長さ)をビーカー(1)内に入れる。両方のワイヤをポテンシオスタットに接続し、電流計を直列で接続する。ポテンシオスタットは、0.5Vの一定の電位差を与え、電流の大きさを経時的に電流計で測定する。
回路を準備した後、アスコルビン酸(0.005mol/L)を加え、反応を開始させる。室温で30分間反応させた後、PEサンプルを取り出し、水(カスケード)、エタノール(カスケード)でリンスした後に、ソックスレー抽出器内で16時間イソプロパノールによりリンスする。
ソックスレー抽出器は、PE基体の表面におけるPDMS−アクリルの化学的グラフトを確認する可能性を提供する。
IR分光法による分析において、Si−CH3結合の振動に対応する1260cm−1における特徴的なバンドの存在によりPDMS−アクリルのグラフトを確認できる。
実施例7:ポテンシオスタットの存在下におけるナイロン基体に対するPDMS−アクリルポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるナイロン基体(ポリアミド6,6)に対する潤滑剤コーティング(PDMS−アクリル)のグラフトを示す。
二相性溶液の調整を2ステップで行う。ビーカー(1)内に、PDMS−アクリレート(1g/L)、水に溶けた8.5重量%(4.3g/L)のBrij(登録商標)35及び33mLのDI水をこのオーダーで加え、スターラーで撹拌する(300rpm)。それを40℃、200W(100%)の出力で20分間超音波処理することにより乳化させる。
ビーカー(2)内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.06mol/L)、130mLのDI水及び塩酸(0.2mol/L)を加え、スターラーで撹拌する。
ビーカー(2)の溶液を、ビーカー(1)の乳状液内に注ぐ。ナイロン基体、及びステンレス鋼電極をビーカー(1)内に入れる。両方の電極をポテンシオスタットに接続し、電位差を0.8とする。
その後、アスコルビン酸(0.005mol/L)を加える。室温で30分間反応させた後、サンプルを取り出し、水、エタノールで順次リンスする。
接触角の分析によりPDMS−アクリルのグラフトを確認できる。
実施例8:ポテンシオスタットの存在下におけるステンレス鋼基体に対するポリヒドロキシエチルメタクリレート(PHEMA)ポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるステンレス鋼基体に対するPHEMA膜のグラフトを示す。
ビーカー内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.06mol/L)、130mLのDI水、塩酸(0.2mol/L)、及びヒドロキシエチルメタクリレート(5g/L)を加え、スターラーで撹拌する。ステンレス鋼基体及びステンレス鋼電極をビーカー内に入れる。両方の電極をポテンシオスタットに接続し、電位差を0.8とする。
回路を準備した後、アスコルビン酸(0.005mol/L)を加える。室温で30分間反応させた後、サンプルを取り出し、水、エタノールで順次リンスする。
赤外分析によりPHEMA膜のグラフトを確認できる。
実施例9:電位の存在下におけるカーボン基体に対するポリアクリル酸(PAA)ポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるカーボン基体(カーボンフェルト)に対するPAA膜のグラフトを示す。
ビーカー内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.06mol/L)、130mLのDI水、塩酸(0.2mol/L)、及びアクリル酸(5g/L)を加え、スターラーで撹拌する。カーボン基体、径が5cmのディスク及びステンレス鋼電極をビーカー内に入れる。両方の電極をポテンシオスタットに接続し、電位差を0.8とする。蠕動ポンプにより全体を撹拌させて、フェルト内に液体を浸み込ませる。
アスコルビン酸(0.005mol/L)を加える。室温で30分間撹拌させながら反応させ、サンプルを取り出し、水、エタノールで順次リンスする。
PAA膜のグラフトがカーボンフェルトの「クリスプ」面により明白に確認できる。
実施例10:ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン基体に対するポリ(スチレンスルホン酸ナトリウム)(PSSNA)ポリマー膜の電気触媒反応による化学的グラフト
以下の実施例は、ポテンシオスタットの存在下におけるポリエチレン基体に対するPSSNA膜のグラフトを示す。
ビーカー内に、ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(0.06mol/L)、130mLのDI水、塩酸(0.2mol/L)、及びスチレンスルホン酸ナトリウム(8g/L)を加え、スターラーで撹拌する。基体及びステンレス鋼電極をビーカー内に入れる。両方の電極をポテンシオスタットに接続し、電位差を0.6Vとする。
回路を準備した後、アスコルビン酸(0.005mol/L)を加える。室温で30分間反応させた後、サンプルを取り出し、水、エタノールで順次リンスする。
接触角の分析によりPSSNAのグラフトを確認できる。

Claims (15)

  1. ポリマー層を基体の表面に電気触媒反応で化学的にグラフトさせるコーティング方法であって、
    a.基体を準備するステップと、
    b.ラジカルの経路を介して重合可能な少なくとも1つのモノマー、少なくとも1つの切断可能なアリール塩、少なくとも1つの還元剤及び少なくとも1つの溶媒を含む容器を準備し、容器内の液体に電位差を与えるステップと、
    c.前記基体を前記容器内の液体に浸すステップと、
    d.前記基体の表面にグラフトされたポリマーを得るステップとを備え、
    前記ラジカルの経路を介して重合可能なモノマーは、少なくとも1つのエチレン結合を含む分子から選択されるコーティング方法。
  2. 前記基体は、導電性、半導電性又は非導電性の基体であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記基体は、金属、ステンレス鋼、鋼、貴金属及びそれらの合金から選択される材料からなる導電性基体であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記基体は、天然ポリマー、人工ポリマー、合成ポリマー、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、熱安定性ポリマー、弾性ポリマー、一次元ポリマー及び三次元ポリマーを含む群から選択される非導電性基体であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記ラジカル経路を介して重合可能なモノマーは、アクリレート及びその誘導体に基づく分子から選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの切断可能なアリール塩は、アリールジアゾニウム塩、アリールアンモニウム塩、アリールホスホニウム塩、アリールスルホニウム塩及びアリールヨードニウム塩からなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記切断可能なアリール塩は、前記ステップbにおいてインサイチュ(in situ)で調製されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記還元剤は、鉄、亜鉛又はニッケル由来の還元金属、メタロセンの形となり得る金属塩、及び次亜リン酸又はアスコルビン酸である有機還元剤からなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記電位差は、前記ステップbにおいて容器内に浸された同一又は異なる2つの電極に接続された発電機により生成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記発電機により生成される電位差は、0.1V以上2V以下であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記電位差は、前記ステップbにおいて容器内に浸された2つの異なる電極の間に設けられた化学セルにより生成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記電極は、ニッケル、亜鉛、鉄、銀若しくは銅の純金属又はそれらの合金から選択される材料からなることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記化学セルにより生成される電位差は、0.1V以上1.5V以下であることを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記ステップbにおいて前記容器内の液体のpHは酸性であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法により得られた基体であって、
    非導電性であり、表面がポリマーで被覆されていることを特徴とする基体。
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