JP2014241510A - ピーク低減装置およびピーク低減方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることが可能なピーク低減装置を提供する。
【解決手段】ARIB STD−B33で規定されているACキャリアのようなピーク低減用に割り当て可能な予備キャリアを送信全系統で同じ配置とし、それにより共通のピーク低減処理を実行可能とする。さらに、位相回転処理を施された各系統の信号の合成結果に対して、再度ピーク低減処理を施す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のマルチキャリア伝送において、特に、複数の送信アンテナを備えたMISO(Multiple Input Single Output)またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信装置におけるピーク電力対平均電力比を低減するための装置および方法に関する。
近年、地上デジタル放送や無線LANなどの無線変調方式として、複数のキャリアの振幅、位相に情報を乗せて伝送を行う直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMと略す)が広く用いられている。
OFDM方式では、複数のキャリアの位相が一致した場合、送信信号に大きな振幅のピーク(瞬時ピーク)が現れてしまうという特徴がある。一方、伝送系の送信側で送信電力の増幅に使用される電力増幅器では、出力電力が飽和電力に近づくと非線形歪みが生じる。入力信号の時間波形に大きな瞬時ピークが含まれていたとすると、電力増幅器の非線形歪みによりEVM(Error Vector Magnitude:変調精度)劣化が生じてビット誤り率を増加させてしまう。しかも、この場合、帯域外への電力漏洩が発生するという問題も併発してしまう。また、電力増幅器のバックオフを大きくすることにより非線形歪みによる上記問題を解決することはできるが、電力効率を低下させてしまうという問題がある。
そこで、この瞬時ピークを低減する手法として、閾値を超えるピークに対してフィルタ処理を行い、帯域外漏洩を制限しつつピーク低減を図るという手法が従来から提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
しかしながら、上記従来技術では、ピーク低減用の信号を無線信号帯域内全体に挿入する必要があるので、EVM劣化が避けられない。
このとき、ピーク電力対平均電力比(Peak to Average Power Ratio)を小さくしてピーク低減を図ることもできるが、しかし、この場合もEVMの劣化は避けられない。
つまり、上記従来技術では、マルチキャリア伝送において、ピーク低減を図るとEVMの低下が伴ってしまうという課題があった。
そこで、EVMの低下を伴うことなく、充分にピーク低減が図れるようにしたピーク低減装置に関する技術が、特願2012−021860号「ピーク低減装置」(株式会社日立国際電気、特許文献2)に記載されている。
図4は、特許文献2の図1を簡略化したものであり、従来のピーク低減装置の構成の一例を示すブロック図である。また、図5は、ピーク低減処理を説明するための信号波形図であり、(a)はピーク低減処理前の信号波形、(b)はピーク低減信号波形、また、(c)はピーク低減処理後の信号波形を示す。また、図4の従来のピーク低減装置は、例えば、OFDM方式の無線伝送システムの送信側にある送信電力増幅器の入力信号に現われる瞬時ピークを低減するため、当該電力増幅器の入力側に設けられるものである。なお、図4では、送信アンテナ1本、受信アンテナ1本を備えたSISO(Single Input Single Output)通信方式におけるピーク低減装置としている。当該ピーク低減装置では、ピークを検出し、ピーク低減信号を生成して元の信号と合成し、この処理を反復することで徐々にピークを低減させる。
図4に示すように、従来のピーク低減装置4は、選択部401と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部402と、メモリ403と、加算部404と、選択部405と、ピーク検出部406と、ピーク低減信号生成部407と、出力制御部408と、送信アンテナ409とを備えている。
図4に示すように、従来のピーク低減装置4では、周波数領域信号を選択部401の0入力接点端子に入力させ、選択部401はスイッチを0入力接点端子に接続することでその周波数領域信号を後段のIFFT部402に出力する。IFFT部402は、選択部401から入力された周波数領域信号を時間領域信号に変換し、メモリ403、加算部404、および選択部405に出力する。メモリ403は、反復処理の1回目の時のみIFFT部402から入力された時間領域信号を記憶する。また、反復処理の1回目では、選択部405はスイッチを0入力接点端子に接続し、IFFT部402から入力された時間領域信号をピーク検出部406および出力制御部408に出力する。出力制御部408は、選択部405から入力された信号を所定の回数反復処理が行われるまで後段に出力しないよう制御する。
ピーク検出部406は、図5(a)に示すように、選択部405から入力された時間領域信号に対してしきい値を設け、しきい値より大きな値を示す場合にはピーク「有」と判定し、そのピーク「有」の時間領域信号をピーク低減信号生成部407に出力する。ピーク低減信号生成部407は、図5(b)に示すように、そのピークを低減する時間領域の信号(ピーク低減信号)を生成し、ピーク低減信号を周波数領域信号に変換して選択部401にフィードバックする。
なお、ピーク低減信号生成部407では、例えば、ARIB STD−B33で規定されているACキャリアのように、通常時は使用されていない予備キャリアを利用してピーク低減信号を生成する。以上の処理により、1回目の反復処理が完了する。
反復処理の2回目では、選択部401および選択部405はスイッチを1入力接点端子に接続し、選択部401はピーク低減信号生成部407から入力されたピーク低減信号をIFFT部402に出力し、IFFT部402は周波数領域のピーク低減信号を時間領域の信号に変換する。IFFT部402からの出力(図5(b))は加算部404に入力され、加算部404のもう一方の入力には反復処理の1回目の信号が格納されたメモリ403からの出力信号(図5(a))が接続され、これらの信号を加算することにより、ピークを低減する(図5(c))。
加算器404の出力信号は、選択部405およびピーク検出部406を介してピーク低減信号生成部407に入力される。ピーク低減信号生成部407は、反復処理の1回目で生成したピーク低減信号と反復処理の2回目で生成したピーク低減信号とを加算した結果を新たなピーク低減信号として出力する。このピーク低減信号が再度選択部401にフィードバックされ、上記処理を繰り返すことによりピークを徐々に低減する。所定の回数の反復処理が完了した時点で、ピーク低減処理後の信号が出力制御部408から後段に出力され、送信アンテナ409から送信される。
次に、図6および図7を用いてMIMOの場合について説明する。
図6および図7は、従来のピーク低減装置の他の構成を示すブロック図である。図6および図7の従来のピーク低減装置は、例えば、OFDM方式の無線伝送システムの送信側にある送信電力増幅器の入力信号に現われる瞬時ピークを低減するため、当該電力増幅器の入力側に設けられるものである。また、図6および図7の従来のピーク低減装置は、送信アンテナを2本備えた構成例を示している。なお、図6および図7中、図4と同一構成部分には同一番号を付している。
図6に示す従来のピーク低減装置は、図4に示したSISO方式におけるピーク低減装置と同じ構成を単純に2系統分備えた構成であり、各系統でSISOと同様の処理を行うことでピーク低減した信号を送信する。また、MISOやMIMOの方式には、STTC(Space Time Trellis Coding)、MLD(Maximum Likelihood Detection)など様々な方式があるが、STTCのように受信側で全系統の送信信号(図6の例では両系統の周波数領域信号)が受信されていることを前提とする方式がある。その場合、例えば、送信側の1ヶ所で電力増幅部が故障した場合や、伝搬路における遮蔽などで一部の系統の信号を受信できない場合などの現象が発生した場合、図6の構成では受信側での復調が不可能となり伝送破綻が生じてしまう。そこで、送信側で予め複数系統の信号を合成して、それを送信アンテナから出力することにより伝送破綻を回避することができる。
図7に示す従来のピーク低減装置は、送信側で予め全系統の信号を合成して送信するブロック図を示している。図7では、出力制御部408a,408bからピーク低減した信号を出力するまでは図4及び図6に示した構成と同様であるが、その出力信号を1系統目は位相回転部(1)601および位相回転部(2)602に、2系統目は位相回転部(3)603および位相回転部(4)604に入力し、各系統の相関係数が低くなるように位相回転処理を行う。そして、位相回転部(1)601と位相回転部(3)603の処理結果を加算部605aに、位相回転部(2)602と位相回転部(4)604の処理結果を加算部605bに入力し、それぞれ合成する。合成した信号は送信アンテナ409a,409bからそれぞれ送信される。
特表2009−543434号公報 特願2012−021860号公報
しかし、MISOおよびMIMO構成でピーク低減処理を実施するにあたり、従来技術を単純に複数の送信系統に拡張することによってピーク発生は抑制できるものの、採用するMISOおよびMIMOの方式によっては伝送破綻を引き起こす可能性が高くなる。
また、それを回避するために、送信側で予め複数系統の信号を合成する場合、各系統でピーク低減処理を行いその信号を合成すると、合成結果に新たにピークが発生する可能性がある。その結果、送信電力増幅器の非線形歪みによりEVM劣化が発生しビット誤り率を増加させてしまうという問題がある。
また、帯域外への電力漏洩を発生させてしまうという問題もある。
また、電力増幅器のバックオフを大きくすることで非線形歪みによる上記問題を解決することはできるが、電力効率を低減させてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることが可能なピーク低減装置およびピーク低減方法を提供することを目的とする。
また、処理の高速化が可能な場合に、共通回路を省くことが可能なピーク低減装置およびピーク低減方法を提供することを目的とする。
また、合成後の信号に対してピーク低減処理結果を合成前にフィードバックすることで、回路規模を縮小することが可能なピーク低減装置およびピーク低減方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様のピーク低減装置は、M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISO(Multiple Input Single Output)またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減装置において、ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換する第1のIFFT部と、前記第1のIFFT部で変換された時間領域信号を記憶するメモリと、前記第1のIFFT部で変換された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出部と、前記ピーク検出部でのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成部と、前記ピーク低減信号生成部で生成された周波数領域のピーク低減信号を時間領域に変換する第2のIFFT部と、前記メモリに記憶した時間領域信号と前記第2のIFFT部から入力された時間領域のピーク低減信号を加算してピークを低減する第1の加算部と、上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させる第1のピーク低減手段と、前記第1のピーク低減手段により得られた時間領域信号に対して位相回転する位相回転部と、前記位相回転部で位相回転されたN系統の信号を合成する第2の加算部と、前記第2の加算部で合成された合成信号について第1のピーク低減手段と同様のピーク低減を施す第2のピーク低減手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様のピーク低減装置は、上記したピーク低減装置において、前記第1のピーク低減手段により得られた時間領域信号をN系統で合成し、その合成信号を前記第1のピーク低減手段に再度フィードバックして、ピーク低減処理を共用化することにより回路規模を縮小したことを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様のピーク低減装置は、M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISOまたはMIMO通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減装置において、ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換するIFFT部と、前記IFFT部で変換された時間領域信号に対して位相回転する位相回転部と、前記位相回転部で位相回転した時間領域信号を合成する第1の加算部と、前記第1の加算部で合成された時間領域信号を記憶するメモリと、前記第1の加算部で合成された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出部と、前記ピーク検出部でのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成部と、前記ピーク低減信号生成部で生成された周波数領域のピーク低減信号を前記位相回転部で施された位相回転の逆回転処理を行う位相逆回転処理部と、前記位相逆回転処理部から入力された周波数領域のピーク低減信号を前記IFFT部で時間領域のピーク低減信号に変換し、変換後の時間領域のピーク低減信号を前記位相回転部で位相回転し、位相回転した時間領域のピーク低減信号を前記第1の加算部で合成し、その合成した時間領域のピーク低減信号と前記メモリに記憶した時間領域信号を加算する第2の加算部と、を備え、上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させることを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様のピーク低減方法は、M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISO(Multiple Input Single Output)またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減方法において、ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換する第1のIFFT処理ステップと、前記第1のIFFT処理ステップで変換された時間領域信号を記憶するメモリ処理ステップと、前記第1のIFFT処理ステップで変換された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出処理ステップと、前記ピーク検出処理ステップでのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成処理ステップと、前記ピーク低減信号生成処理ステップで生成された周波数領域のピーク低減信号を時間領域に変換する第2のIFFT処理ステップと、前記メモリ処理ステップで記憶した時間領域信号と前記第2のIFFT処理ステップにて入力された時間領域のピーク低減信号を加算してピークを低減する第1の加算処理ステップと、上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させる第1のピーク低減処理ステップと、前記第1のピーク低減処理ステップにより得られた時間領域信号に対して位相回転する位相回転処理ステップと、前記位相回転処理ステップで位相回転されたN系統の信号を合成する第2の加算処理ステップと、前記第2の加算処理ステップで合成された合成信号について第1のピーク低減処理ステップと同様のピーク低減を施す第2のピーク低減処理ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることができる。
また、処理の高速化が可能な場合に、共通回路を省くことができる。
また、合成後の信号に対してピーク低減処理結果を合成前にフィードバックすることで、回路規模を縮小することができる。
本発明の実施の形態1に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。 従来のピーク低減装置の構成の一例を示すブロック図である。 ピーク低減処理を説明するための信号波形図であり、(a)はピーク低減処理前の信号波形、(b)はピーク低減信号波形、また、(c)はピーク低減処理後の信号波形を示す。 従来のピーク低減装置の他の構成を示すブロック図である。 従来のピーク低減装置の他の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態2に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。また、図3は、本発明の実施の形態3に係るピーク低減装置の構成を示すブロック図である。なお、図1〜図3中、図4、図6および図7と同一構成部分には同一番号を付している。
図1〜図3のピーク低減装置は、例えば、OFDM方式の無線伝送システムの送信側にある送信電力増幅器の入力信号に現われる瞬時ピークを低減するため、当該電力増幅器の入力側に設けられるものである。また、図1〜図3のピーク低減装置は、いずれも送信アンテナ2本を備えた構成例としている。また、図1および図2のピーク低減装置は、1系統目と2系統目でピーク低減処理を行った後にそれぞれを合成し、再度ピーク低減処理を行う構成である。また、図3のピーク低減装置は、最初に1系統目と2系統目の信号を合成し、その後ピーク低減処理を行う構成である。
<実施の形態1>
(ピーク低減装置1の構成)
以下、本発明の実施の形態1に係るピーク低減装置について、図1を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係るピーク低減装置1は、SISOピーク低減部11と、位相回転部(1)601と、位相回転部(2)602と、加算部605aと、選択部401cと、IFFT部402cと、選択部101cと、メモリ403cと、加算部404cと、選択部405cと、ピーク検出部406cと、ピーク低減信号生成部407cと、出力制御部408cと、送信アンテナ409cとから成る1系統目の処理部と、SISOピーク低減部12と、位相回転部(3)603と、位相回転部(4)604と、加算部605bと、選択部401dと、IFFT部402dと、選択部101dと、メモリ403dと、加算部404dと、選択部405dと、ピーク検出部406dと、ピーク低減信号生成部407dと、出力制御部408dと、送信アンテナ409dとから成る2系統目の処理部とを備えている。
ピーク低減装置1では、各系統の信号を合成する前後それぞれで反復処理が行われ、合成前の処理を第一反復処理、合成後の処理を第二反復処理とする。
(ピーク低減装置1の動作・処理)
次に、本発明の実施の形態1に係るピーク低減装置の動作・処理について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、ピーク低減装置1では、1系統目の周波数領域信号と2系統目の周波数領域信号がそれぞれSISOピーク低減部11およびSISOピーク低減部12に入力される。SISOピーク低減部11およびSISOピーク低減部12は、図4に示すSISOピーク低減装置と同様の構成であり、その説明については割愛する。このSISOピーク低減部11,12での処理により第一反復処理が完了する。
ピーク低減されたそれぞれの系統の信号に対して、1系統目の信号は位相回転部(1)601および位相回転部(2)602に入力され、2系統目の信号は位相回転部(3)603および位相回転部(4)604に入力される。位相回転部(1)601〜位相回転部(4)604では、それぞれの系統の相関係数が低くなるように位相回転処理される。位相回転部(1)601の出力と位相回転部(3)603の出力は加算部605aで加算され、また、位相回転部(2)602の出力と位相回転部(4)604の出力は加算部605bで加算される。そして、加算部605a,605bで合成された各信号に対して第一反復処理と同様の処理を施すことで第二反復処理が為される。
第二反復処理の1回目では、選択部401c,401dおよび選択部101c,101dはスイッチを0入力接点端子に接続し、加算部605a,605bからの入力を後段へ出力する。メモリ403c,403dは、第二反復処理の1回目のみ選択部101c,101dの出力を記憶する。また、第二反復処理の1回目では、選択部405c,405dはスイッチを0入力接点端子に接続し、選択部101c,101dの出力をピーク検出部406c,406dを介してピーク低減信号生成部407c,407dに入力する。そして、ピーク低減信号生成部407c,407dは合成後のピーク低減信号を生成し、選択部401c,401dへフィードバックする。
第二反復処理の2回目では、選択部401c,401dおよび選択部101c,101dはスイッチを1入力接点端子に接続し、加算部404c,404dでIFFT部402c,402dからの入力(時間領域信号に変換されたピーク低減信号)と第二反復処理の1回目の信号が記憶されたメモリ403c,403dからの入力を加算処理する。そして、加算部404c,404dからの出力を選択部405c,405dおよびピーク検出部406c,406dを介してピーク低減信号生成部407c,407dに入力する。
ピーク低減信号生成部407c,407dは、第二反復処理の1回目で生成したピーク低減信号と第二反復処理の2回目で生成したピーク低減信号とを加算した結果を新たなピーク低減信号として選択部401c,401dにフィードバックする。上記した一連の処理を反復処理し第二反復処理が完了すると、出力制御部408c,408dから後段に出力され、ピーク低減された各信号が送信アンテナ409c,409dから送信される。
ここで、ピーク低減信号は各系統の信号を合成した後の信号に対して適用するため、少なくともピーク低減用に割り当てた予備キャリアは送信全系統で同じ配置であることが望ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることができる。
<実施の形態2>
(ピーク低減装置2の構成)
以下、本発明の実施の形態2に係るピーク低減装置について、図2を参照して詳細に説明する。
図2に示すように、本発明の実施の形態2に係るピーク低減装置2は、選択部401aと、IFFT部402aと、選択部201aと、メモリ403aと、加算部404aと、選択部405aと、ピーク検出部406aと、ピーク低減信号生成部407aと、出力制御部408aと、出力制御部202aと、位相回転部(1)601と、位相回転部(2)602と、加算器605aと、送信アンテナ409aとから成る1系統目の処理部と、選択部401bと、IFFT部402bと、選択部201bと、メモリ403bと、加算部404bと、選択部405bと、ピーク検出部406bと、ピーク低減信号生成部407bと、出力制御部408bと、出力制御部202bと、位相回転部(3)603と、位相回転部(4)604と、加算部605bと、送信アンテナ409bとから成る2系統目の処理部とを備えている。
ピーク低減装置2では、実施の形態1に対して、処理を高速化し、同一の処理については回路を共通化して使用することで回路規模の低減化を図っている。また、実施の形態1と同様、第一反復処理と第二反復処理によってピーク低減処理が行われる。
(ピーク低減装置2の動作・処理)
次に、本発明の実施の形態2に係るピーク低減装置の動作・処理について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、ピーク低減装置2では、1系統目の周波数領域信号と2系統目の周波数領域信号をそれぞれ選択部401a,401bに入力し、第一反復処理の1回目では、選択部401a,401bはスイッチを0入力接点端子に接続することで周波数領域信号をIFFT部402a,402bに出力する。IFFT部402a,402bは、入力された周波数領域信号を時間領域信号に変換し、選択部201a,201bに出力する。選択部201a,201bは、スイッチを0入力接点端子に接続してIFFT部402a,402bからの入力信号をメモリ403a,403b、加算部404a,404b、および選択部405a,405bに出力する。メモリ403a,403bは、反復処理の1回目のみIFFT部402a,402bからの出力を記憶する。
第一反復処理の1回目では、選択部405a,405bはスイッチを0入力接点端子に接続することでIFFT部402a,402bからの入力信号をピーク検出部406a,406bおよび出力制御部408a,408bに出力する。出力制御部408a,408bは、必要な回数だけ反復処理を行うまで後段に出力しないように制御する。ピーク検出部406a,406bは、選択部405a,405bから入力される時間領域信号に対してしきい値を設け、しきい値より大きな値を示すピークを検出し、ピーク低減信号生成部407a,407bは、そのピーク信号を低減する時間領域の信号を生成し、さらに、その信号を周波数領域信号に変換して選択部401a,401bにフィードバックする。
第一反復処理の2回目以降では、選択部401a,401bはスイッチを1入力接点端子に接続し、選択部401a,401bはピーク低減信号生成部407a,407bで生成されたピーク低減信号をIFFT部402a,402bを介して選択部201a,201bに出力する。第一反復処理が行われる期間では、選択部201a,201bはスイッチを0入力接点端子に接続し、IFFT部402a,402bからの入力をメモリ403a,403b、加算部404a,404b、および選択部405a,405bへ出力する。加算部404a,404bは、第一反復処理の1回目の信号が格納されたメモリ403a,403bからの入力とピーク低減信号(IFFT部402a,402b出力)を加算処理し、その結果を選択部405a,405bに出力する。
第一反復処理の2回目以降では、選択部405a,405bはスイッチを1入力接点端子に接続し、加算部404a,404bからの入力をピーク検出部406a,406bに出力する。この処理を繰り返し、反復処理が完了した時点で、出力制御部408a,408bから後段に出力され、1系統目は位相回転部(1)601および位相回転部(2)602に、2系統目は位相回転部(3)603および位相回転部(4)604に入力される。位相回転部(1)601〜位相回転部(4)604では、各系統の相関係数が低くなるように位相回転処理され、位相回転部(1)601と位相回転部(3)603からの出力は加算部605aに、位相回転部(2)602と位相回転部(4)604からの出力は加算部605bに入力される。加算部605a,605bは、位相回転処理を施された信号を合成し、その結果を選択部201a,201bに出力する。
第二反復処理の1回目では、選択部201a,201bはスイッチを1入力接点端子に接続し、合成信号をメモリ403a,403b、加算部404a,404b、および選択部405a,405bに出力する。メモリ403a,403bは、反復処理の1回目の時のみ加算部605a,605bからの入力を記憶する。
第二反復処理の1回目では、選択部405a,405bはスイッチを0入力接点端子に接続し、合成信号をピーク検出部406a,406bおよび出力制御部408a,408bに出力する。出力制御部408a,408bは、第二反復処理が完了するまでは後段に出力しないように制御する。ピーク検出部406a,406bは合成信号に対してピーク検出を行い、ピーク低減信号生成部407a,407bはピーク低減信号を生成し、その結果を選択部401a,401bに出力する。選択部401a,401bは、第二反復処理を行う期間はスイッチを1入力接点端子に接続し、ピーク低減信号をIFFT部402a,402bを介して選択部201a,201bに出力する。選択部201a,201bは、第二反復処理の2回目以降スイッチを0入力接点端子に接続し、ピーク低減信号を後段に出力する。以上の処理を繰り返し、反復処理が完了した時点で、出力制御部408a,408bおよび出力制御部202a,202bを介して送信アンテナ409a,409bから送信される。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることができる。
また、処理の高速化が可能な場合に、共通回路を省くことができる。
<実施の形態3>
(ピーク低減装置3の構成)
以下、本発明の実施の形態3に係るピーク低減装置について、図3を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、本発明の実施の形態3に係るピーク低減装置3は、選択部401aと、IFFT部402aと、位相回転部(1)601と、選択部401bと、IFFT部402bと、位相回転部(2)602と、加算器605aと、メモリ403aと、加算部404aと、選択部405aと、ピーク検出部406aと、ピーク低減信号生成部407aと、出力制御部408aと、位相逆回転部(1)301と、位相逆回転部(3)303と、送信アンテナ409aとから成る1系統目の処理部と、選択部401cと、IFFT部402cと、位相回転部(3)603と、選択部401dと、IFFT部402dと、位相回転部(4)604と、加算器605bと、メモリ403bと、加算部404bと、選択部405bと、ピーク検出部406bと、ピーク低減信号生成部407bと、出力制御部408bと、位相逆回転部(2)302と、位相逆回転部(4)304と、送信アンテナ409bとから成る2系統目の処理部とを備えている。
(ピーク低減装置3の動作・処理)
次に、本発明の実施の形態3に係るピーク低減装置の動作・処理について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、ピーク低減装置3では、1系統目および2系統目それぞれの周波数領域信号を分配し、1系統目の周波数領域信号は選択部401a,401bに入力し、2系統目の周波数領域信号は選択部401c,401dに入力される。選択部401a〜401dは、1回目の反復処理ではスイッチを0入力接点端子に接続し、選択部401a〜401dの出力信号はIFFT部402a〜402dを介して位相回転部(1)601〜位相回転部(4)604に出力する。位相回転部(1)601〜位相回転部(4)604は、各系統の相関係数が低くなるようにそれぞれ位相回転処理を行い、加算部605a,605bはそれらの信号を合成する。
加算部605a,605bで合成した信号は、メモリ403a,403b、加算部404a,404bおよび選択部405a,405bに入力される。メモリ403a,403bは、反復処理の1回目の時のみ加算部605a,605bの出力を記憶する。選択部405a,405bの切り替え動作やピーク検出部406a,406bおよびピーク低減信号生成部407a,407bの処理については上記で説明した処理と同様であるため説明は割愛する。ピーク低減信号生成部407a,407bで生成されたピーク低減信号は、位相逆回転部(1)301〜位相逆回転部(4)304に入力され、位相回転部(1)601〜位相回転部(4)604の逆位相回転となるように回転処理が行われ、その結果は選択部401a〜401dにフィードバックされる。
選択部401a〜401dでは、反復処理の2回目以降スイッチが1入力接点端子に接続され、IFFT処理や位相回転処理が施されて加算部605a,605bで合成される。合成された信号は加算部404a,404bに入力され、メモリ403a,403bから出力される反復処理の1回目の信号との加算処理が行われる。
反復処理の2回目では、選択部405a,405bはスイッチを1入力接点端子に接続し、この加算結果が後段に出力される。以降の処理では、これまでと同様の処理を繰り返すことで徐々にピークが低減される。反復処理が完了すると出力制御部408a,408bからピーク低減された信号が出力され、送信アンテナ409a,409bから送信される。
以上説明したように、本発明の実施の形態3によれば、複数の送信系統の信号を合成するMISOおよびMIMO方式のマルチキャリア伝送システムにおいて、発生する瞬時ピークを低減する処理に際し、情報キャリアへの干渉と帯域外漏洩電力をそれぞれサブキャリア単位で高精度に制限することができ、ビット誤り率の増加とスペクトルマスクの逸脱を同時に避けることができる。
また、合成後の信号に対してピーク低減処理結果を合成前にフィードバックすることで、回路規模を縮小することができる。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも上記に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えば、プロセッサやメモリ等のハードウェア資源を備えたコンピュータが、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に永続的に格納されたプログラムを実行することにより、制御される構成が用いられてもよい。また、当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウェア回路として構成されてもよい。
1:ピーク低減装置、2:ピーク低減装置、3:ピーク低減装置、4:ピーク低減装置、11:SISOピーク低減部、12:SISOピーク低減部、101c,101d:選択部、201a,201b:選択部、202a,202b:出力制御部、301:位相逆回転部(1)、302:位相逆回転部(2)、303:位相逆回転部(3)、304:位相逆回転部(4)、401,401a,401b,401c,401d:選択部、402,402a,402b,402c,402d:IFFT部、403,403a,403b,403c,403d:メモリ、404,404a,404b,404c,404d:加算部、405,405a,405b,405c,405d:選択部、406,406a,406b,406c,406d:ピーク検出部、407,407a,407b,407c,407d:ピーク低減信号生成部、408,408a,408b,408c,408d:出力制御部、409,409a,409b,409c,409d:送信アンテナ、601:位相回転部(1)、602:位相回転部(2)、603:位相回転部(3)、604:位相回転部(4)、605a,605b:加算部。

Claims (4)

  1. M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISO(Multiple Input Single Output)またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減装置において、
    ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換する第1のIFFT部と、
    前記第1のIFFT部で変換された時間領域信号を記憶するメモリと、
    前記第1のIFFT部で変換された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出部と、
    前記ピーク検出部でのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成部と、
    前記ピーク低減信号生成部で生成された周波数領域のピーク低減信号を時間領域に変換する第2のIFFT部と、
    前記メモリに記憶した時間領域信号と前記第2のIFFT部から入力された時間領域のピーク低減信号を加算してピークを低減する第1の加算部と、
    上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させる第1のピーク低減手段と、
    前記第1のピーク低減手段により得られた時間領域信号に対して位相回転する位相回転部と、
    前記位相回転部で位相回転されたN系統の信号を合成する第2の加算部と、
    前記第2の加算部で合成された合成信号について第1のピーク低減手段と同様のピーク低減を施す第2のピーク低減手段と、
    を備えることを特徴とするピーク低減装置。
  2. 請求項1記載のピーク低減装置において、前記第1のピーク低減手段により得られた時間領域信号をN系統で合成し、その合成信号を前記第1のピーク低減手段に再度フィードバックして、ピーク低減処理を共用化することにより回路規模を縮小したことを特徴とするピーク低減装置。
  3. M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISOまたはMIMO通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減装置において、
    ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換するIFFT部と、
    前記IFFT部で変換された時間領域信号に対して位相回転する位相回転部と、
    前記位相回転部で位相回転した時間領域信号を合成する第1の加算部と、
    前記第1の加算部で合成された時間領域信号を記憶するメモリと、
    前記第1の加算部で合成された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出部と、
    前記ピーク検出部でのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成部と、
    前記ピーク低減信号生成部で生成された周波数領域のピーク低減信号を前記位相回転部で施された位相回転の逆回転処理を行う位相逆回転処理部と、
    前記位相逆回転処理部から入力された周波数領域のピーク低減信号を前記IFFT部で時間領域のピーク低減信号に変換し、変換後の時間領域のピーク低減信号を前記位相回転部で位相回転し、位相回転した時間領域のピーク低減信号を前記第1の加算部で合成し、その合成した時間領域のピーク低減信号と前記メモリに記憶した時間領域信号を加算する第2の加算部と、
    を備え、
    上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させることを特徴とするピーク低減装置。
  4. M系統(Mは自然数)の送信アンテナを有するMISO(Multiple Input Single Output)またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信システムで、送信側で予めN系統(Nは自然数で且つN≦M)の信号を合成して送信するマルチキャリア伝送装置のピーク低減方法において、
    ピーク低減信号を割り当てる予備キャリアを送信各系統で共通配置し、各系統においてOFDM変調部でマッピングされた周波数領域信号を時間領域信号に変換する第1のIFFT処理ステップと、
    前記第1のIFFT処理ステップで変換された時間領域信号を記憶するメモリ処理ステップと、
    前記第1のIFFT処理ステップで変換された時間領域信号に対して所定のしきい値以上のピーク値を検出するピーク検出処理ステップと、
    前記ピーク検出処理ステップでのピーク検出結果を基にピーク値を低減する時間領域の信号を生成し、当該時間領域の信号に基づいて予備キャリアへの適用比重を高くした周波数領域のピーク低減信号を生成するピーク低減信号生成処理ステップと、
    前記ピーク低減信号生成処理ステップで生成された周波数領域のピーク低減信号を時間領域に変換する第2のIFFT処理ステップと、
    前記メモリ処理ステップで記憶した時間領域信号と前記第2のIFFT処理ステップにて入力された時間領域のピーク低減信号を加算してピークを低減する第1の加算処理ステップと、
    上記一連の処理を反復処理することで反復回数を増すごとにピークを徐々に低減させる第1のピーク低減処理ステップと、
    前記第1のピーク低減処理ステップにより得られた時間領域信号に対して位相回転する位相回転処理ステップと、
    前記位相回転処理ステップで位相回転されたN系統の信号を合成する第2の加算処理ステップと、
    前記第2の加算処理ステップで合成された合成信号について第1のピーク低減処理ステップと同様のピーク低減を施す第2のピーク低減処理ステップと、
    を有することを特徴とするピーク低減方法。
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