JP2014241466A - ディスカバリ方法及び光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法及び光伝送システムを提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、ディスカバリ信号を送信する際、ONU(加入者宅装置)において波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張するとともに、OLT(局側装置)においてディスカバリ信号に近い信号波長の光信号を停止することとした。【選択図】図1

Description

本発明は、複数波長を用いて光通信を行う光伝送システムにおけるディスカバリ方法、及びその光伝送システムに関する。
PON(Passive Optical Network)システムに代表される光伝送システムでは、さらなる広帯域化が求められている。さらなる広帯域化を実現する手法として、ビットレートを高速化する従来の手法に加え、複数波長を用いるWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)技術が利用可能になっている。
PONシステムは局側装置に該当する一つのOLT(Optical Line Terminal)と加入者宅装置に該当する複数のONU(Optical Network Unit)、これらを接続する光伝送ケーブル、複数の加入者宅装置を集約する集約装置からなるPoint to MultiPoint(P2MP)型の光伝送システムである。ONUはOLTと光伝送ケーブルを共有し、伝送を行う。従来、時間単位でOLTと光伝送ケーブルの割り当てを切り替えるTDM(Time Division Multiplexing)−PONによりONUの多重化を実現してきた。
本明細書では、局側装置をOLT又は局側光信号送受信装置と記載することがあり、加入者宅装置をONU又は加入者宅光信号送受信装置と記載することがある。
複数波長を用いるWDM技術とTDM−PONを組み合わせたWDM/TDM−PON技術により、さらなる広帯域化を達成することが出来る。WDM/TDM−PONにおいて、OLTは複数のOSU(Optical Subscriber Unit)から構成される。各OSUは、それぞれ波長の異なる信号を送受信する機能を有する。
WDM/TDM−PONにおいては、OLTとONU間でデータ送受信に使用する波長を明示的に指定する必要がある。ONUは波長可変フィルタを備え、意図しない波長の信号を遮断することにより、任意のOSUから送信された信号のみを受信することが可能である。WDM/TDM−PONにおいては、データ送受信を開始する前に、データ送受信に使用する波長をあらかじめ決定し、波長可変フィルタの透過波長帯域を変更する必要がある。
ところが、波長可変フィルタを備えた波長可変型WDM/TDM−PON(例えば,非特許文献1を参照。)では、ONU起動時に波長可変フィルタの動作が規定されておらず、起動時の透過波長帯域は不定となる。このため、波長可変型WDM/TDM−PONにおいては、ディスカバリ信号によってデータの送受信に使用する波長を決定する必要がある。
「次世代光アクセスネットワークに向けた波長可変型WDM/TDM−PON」、玉置真也、金子慎、中村浩崇、木村俊二、吉本直人、2012年7月通信方式研究会、電子情報通信学会技術研究報告vоl.112(118):CS2012−30,pp39−44
例えば、単一波長のみを用いたPONシステムは、ONUは波長可変フィルタを搭載していないため、ONUが一定時間の経過を待つことにより、OLTから定期的に送信されるディスカバリ信号を発見し、OLTに対して応答することが可能であった。
しかしながら、波長可変型WDM/TDM−PONは、ONUが具備する波長可変フィルタによってディスカバリ信号を遮断し、ONUはOLTから送信されるディスカバリ信号を受信できない可能性がある。
ここに、WDM/TDM−PONにおけるディスカバリ信号の送受信方法として、特願2011−280555に記載される発明がある。当該特許文献の発明は、OLTの制御部を調整することにより全てのONU接続端にディスカバリ信号を送信できるものとしている。しかしながら当該特許文献の発明には、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある時にディスカバリ信号を遮断する可能性があるという第一の課題があった。
また、一般的に、WDM/TDM−PONにおいてディスカバリ信号を送信する方法としては、単一のOSUのみからディスカバリ信号を送信する方法と全てのOSUからディスカバリ信号を送信する方法がある。全てのOSUからディスカバリ信号を送信する方法の場合、ディスカバリ信号を送信する瞬間はすべてのOSUが起動状態に遷移している必要があり、システムの消費電力増加につながる。このため、波長可変型WDM/TDM−PONにおいては、任意の単一のOSUから単一波長によるディスカバリ信号の送信が有効である。
WDM/TDM−PONにおいて、未知の単一波長によるディスカバリ信号を受信するためには、ONUにおいて波長可変フィルタの透過波長帯域を固定した状態でOLTのディスカバリ信号に使用する波長スロットを定期的に変更する手法か、OLTから送信されるディスカバリ信号に使用する波長スロットを固定した状態でONUの波長可変フィルタの透過波長帯域を定期的に変更する手法がある。
後者の手法としては、ONUの波長可変フィルタの透過帯域を順次変更する逐次探索がある。この方法は、使用する波長スロット数の増加に伴い新規に接続されたONUの認証に要する時間が増加するという第二の課題がある。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法及び光伝送システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、ディスカバリ信号を送信する際、ONU(加入者宅装置)において波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張するとともに、OLT(局側装置)においてディスカバリ信号に近い信号波長の光信号を停止することとした。
具体的には、本発明に係るディスカバリ方法は、単一の局側装置と複数の加入者宅装置を備え、前記局側装置と前記加入者宅装置との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う光伝送システムでのディスカバリ方法であって、
前記局側装置から前記加入者宅装置に対して任意波長のディスカバリ信号を送信する際に、前記局側装置において前記ディスカバリ信号の波長を含む所定波長範囲の光信号の送信を停止し、前記加入者宅装置において受信する信号波長を選択する可変波長フィルタの透過波長帯域を複数の信号波長が含まれるように拡張して前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とする。
ONUのフィルタの透過波長帯域を拡張することで、ディスカバリ信号がフィルタを透過する確率が高まる。このとき、透過波長帯域を拡張したフィルタが他の光信号を透過させてしまうとONUはディスカバリ信号を認識できなくなるので、OLTは当該透過波長帯域にある他の光信号を停止しておく。このため、逐次探索をしない、あるいは逐次探索をしても透過帯域を変更する回数が減るため、ONUの認証時間を短縮することができる。また、ONU起動直後で透過波長帯域が不定状態であっても同様である。
従って、本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法を提供することができる。
本発明に係るディスカバリ方法は、前記所定波長範囲が全信号波長を含む範囲であり、前記透過波長帯域を全信号波長を含むように拡張することを特徴とする。フィルタの透過波長帯域を全信号波長を含むまで拡張できる場合、逐次検索をせずディスカバリ信号を検出することができる。従って、本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法を提供することができる。
本発明に係るディスカバリ方法は、前記可変波長フィルタの前記透過波長帯域の中心波長を前記透過波長帯域に応じた波長間隔で移動させながら前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とする。フィルタの透過波長帯域を全信号波長を含むまで拡張できない場合、逐次検索を行いディスカバリ信号を検出することになる。しかし、従来の逐次検索と異なり、透過波長帯域を拡張した状態での逐次検索であるため、ディスカバリ信号を検出する確率が高まる。従って、本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法を提供することができる。
ディスカバリ信号のフレームにONUの波長情報が含まれている場合、前述の方法でディスカバリ信号を検出することでONUの認証を行うことができる。しかし、ディスカバリ信号の波長そのものがONUの波長情報となっている場合、ディスカバリ信号を検出するだけでなく、その波長も検出する必要がある。
そこで、本発明に係るディスカバリ方法は、前記加入者宅装置で前記ディスカバリ信号を検出した後、前記透過波長帯域を二分割し、前記ディスカバリ信号が含まれる方の帯域を新たな透過波長帯域とする2分岐探索を、前記可変波長フィルタが前記ディスカバリ信号のみ透過するまで繰り返すことを特徴とする。前記2分岐探索を繰り返すことでフィルタの透過波長帯域が狭くなり、ついにはディスカバリ信号のみ透過できる帯域となる。このように2分岐探索を繰り返すことでディスカバリ信号の波長を検出することができる。
本発明に係るディスカバリ方法は、フィルタの透過波長帯域を拡張するディスカバリ方法を行った後に上記2分岐探索でディスカバリ信号を検出する。フィルタの透過波長帯域を全信号波長を含むまで拡張できない場合でもディスカバリ信号の波長を検出することができる。
本発明に係る1の光伝送システムは、
単一の局側装置と、
複数の加入者宅装置と、
前記局側装置と前記加入者宅装置との間をパワースプリッタを介して接続する光伝送路と、
前記局側装置と前記加入者宅装置との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行うとともに、所定時に前記ディスカバリ方法を行う通信制御機能と、
を備える。
本発明に係る他の光伝送システムは、
単一の局側装置と、
複数の加入者宅装置と、
前記局側装置と前記加入者宅装置との間を波長ルーティング機能を有するデバイスを介して接続する光伝送路と、
前記ディスカバリ方法を行う際に、特定の前記加入者宅装置又は特定の加入者宅装置群へ順に前記ディスカバリ信号が到着するように前記ディスカバリ信号の波長を選択しつつ、前記局側装置と他の前記加入者宅装置又は他の加入者宅装置群との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う通信制御機能と、
を備える。
本光伝送システムは、上記ディスカバリ方法を実現することができる。従って、本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができる光伝送システムを提供することができる。
本発明は、起動直後などONUの波長可変フィルタが不定状態にある場合でもディスカバリ信号を受信することができ、且つ光信号の送受信に用いる波長スロット数が増加してもONUの認証時間の増加を抑えることができるディスカバリ方法及び光伝送システムを提供することができる。
本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。本発明に係るディスカバリ方法は、ディスカバリ信号送信時に他波長スロットからの信号送信を停止し、波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張することによりディスカバリ信号探索を高速化する手法である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。本発明に係るディスカバリ方法は、ディスカバリ信号送信時にディスカバリ信号に隣接する波長スロットからの信号送信を停止し、波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張した状態で逐次探索することによりディスカバリ信号探索を高速化する手法である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明するフローチャートである。本発明に係るディスカバリ方法は、波長可変フィルタの透過波長帯域を可変し、透過波長帯域を拡張した状態での逐次探索と2分岐探索の組み合わせによりディスカバリ信号の探索を高速化する手法である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。本発明に係るディスカバリ方法は、逐次探索フェーズと2分岐探索フェーズを適用することにより、未知の任意波長を高速に特定する手法である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。本発明に係るディスカバリ方法は、2分岐探索フェーズを適用することにより、未知の任意波長を高速に特定する手法である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。本図はパワースプリッタを用いたWDM/TDM−PONにおける複数波長信号の送受信例である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。本図は周回性AWGを用いたWDM/TDM−PONにおける複数波長信号の送受信例である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。本図は光スイッチを用いたWDM/TDM−PONにおける複数波長信号の送受信例である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
本実施形態のディスカバリ方法は、単一の局側装置と複数の加入者宅装置を備え、前記局側装置と前記加入者宅装置との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う光伝送システムでのディスカバリ方法であって、
前記局側装置から前記加入者宅装置に対して任意波長のディスカバリ信号を送信する際に、前記局側装置において前記ディスカバリ信号の波長を含む所定波長範囲の光信号の送信を停止し、前記加入者宅装置において受信する信号波長を選択する可変波長フィルタの透過波長帯域を複数の信号波長が含まれるように拡張して前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とする。
特に、本実施形態は、前記所定波長範囲が全信号波長を含む範囲であり、前記透過波長帯域を全信号波長を含むように拡張することを特徴とする。
図1は、本実施形態のディスカバリ方法を説明する図である。本実施形態は、ディスカバリ信号送信時に他波長スロットからの信号送信を停止し、波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張することによりディスカバリ信号探索を高速化する。
より詳細には、OLTが任意の一波長スロットを用いてディスカバリ信号を送信する時に、OLTは他の波長スロットによる全ての信号送信を停止し、ONUは波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張する。これによりONUは、送受信に用いる全ての波長スロットの信号を同時に受信することができ、任意の単一波長によるディスカバリ信号を高速に探索することができる。
これにより、単一波長スロットにディスカバリ信号が含まれるか判定する処理を繰り返し実行する従来の逐次探索手法と比較して、任意の単一波長によるディスカバリ信号を高速に探索することが可能となる。
また、本実施形態のディスカバリ方法は、OLTがすべての波長スロットを用いてディスカバリ信号を送信する手法と同等の帯域利用効率を達成するとともに、OLTがすべての波長スロットを用いてディスカバリ信号を送信する手法と比較してディスカバリ信号の送信に要するOLT側の消費電力を削減できる利点を有する。
(実施形態2)
本実施形態のディスカバリ方法は、前記可変波長フィルタの前記透過波長帯域の中心波長を前記透過波長帯域に応じた波長間隔で移動させながら前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とする。
図2は、本実施形態のディスカバリ方法を説明する図である。本実施形態は、ディスカバリ信号送信時にディスカバリ信号に隣接する波長スロットからの信号送信を停止し、波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張した状態で逐次探索することによりディスカバリ信号探索を高速化する。
より詳細には、OLTが任意の一波長スロットを用いてディスカバリ信号を送信する時に、OLTはディスカバリ信号に隣接する波長スロットによる信号送信を停止し、ONUは波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張する。これによりONUは、透過波長帯域内で送受信に用いる複数の波長スロットの信号を同時に受信することができる。そして、ONUは、拡張した透過波長帯域を用いてディスカバリ信号波長を逐次探索する。
本実施形態は、任意の単一波長によるディスカバリ信号を高速に探索するとともに、信号送信を停止する波長スロット数を削減することにより帯域利用効率を向上させることができる。
本実施形態のディスカバリ方法は、ONUの波長可変フィルタの透過波長帯域がWDM/TDM−PONの全波長スロットの合計波長帯域より小さい場合に用いても良い。また、ディスカバリ信号送信時に停止しなければならない波長スロット数を変更することにより、OLTからのディスカバリ信号送信時における他波長の帯域利用効率向上のために用いても良い。
本実施形態のディスカバリ方法は、波長可変フィルタの透過波長帯域に応じてOLTの信号送信停止スロットが決定される。例えば、ONUの波長可変フィルタにおいてX個の波長スロットを同時に受信するよう透過波長帯域を設定した場合、OLTは、ディスカバリ信号送信時にディスカバリ信号の波長スロットを中心とした(2X−1)個の波長スロットからの信号送信を停止する。波長可変フィルタにおいて逐次探索する透過波長帯域は、波長可変フィルタの透過波長帯域性能や帯域利用効率の観点からWDM/TDM−PON設計時に決定することが可能である。
(実施形態3)
実施形態1及び2で説明したディスカバリ方法は、設定する波長情報がディスカバリ信号にフレーム情報として含まれる場合、すなわち、どの波長スロットの信号を受信したか特定する必要のない場合に適用可能である。
本実施形態のディスカバリ方法は、ディスカバリ信号の波長そのものが設定する波長情報である場合、すなわち、ディスカバリ信号がどの波長スロットの信号であるかを特定する必要のある場合に適用する。
本実施形態のディスカバリ方法は、前記加入者宅装置で前記ディスカバリ信号を検出した後、前記透過波長帯域を二分割し、前記ディスカバリ信号が含まれる方の帯域を新たな透過波長帯域とする2分岐探索を、前記可変波長フィルタが前記ディスカバリ信号のみ透過するまで繰り返すことを特徴とする。
本実施形態のディスカバリ方法は、実施形態1や2で説明したディスカバリ方法でディスカバリ信号を検出した後に実行する。以下に、実施形態2で説明したディスカバリ方法でディスカバリ信号を検出した後に本実施形態のディスカバリ方法を実行する例を説明する。図3は、本実施形態のディスカバリ方法を説明するフローチャートである。また、図4は、本実施形態のディスカバリ方法(2分岐探索)を説明する図である。本実施形態は、波長可変フィルタの透過波長帯域を可変し、透過波長帯域を拡張した状態での逐次探索と2分岐探索の組み合わせによりディスカバリ信号波長の特定を高速化する。
より詳細には、図3に示すように、本実施形態のディスカバリ方法は、初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズ、逐次探索フェーズ、2分岐探索フェーズの3つのフェーズからなる。初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズ、逐次探索フェーズにおいて、複数の波長スロット内にディスカバリ信号が存在することを特定し、その後2分岐探索フェーズにおいてディスカバリ信号が存在する波長スロットを一意に特定することにより、任意の波長によって送信されるディスカバリ信号の波長スロットを高速に特定する。
本実施形態のディスカバリ方法は、WDM/TDM−PONで使用する全体の波長数が2のべき乗であり、OSUから送信されるディスカバリ信号の波長スロットが波長軸に対して等間隔に整列していることを前提としている。また、実施形態2のディスカバリ方法と同様に、OLTにおいてディスカバリ信号送信時にディスカバリ信号の波長スロットに隣接する波長スロットからの信号送信を停止する必要がある。OLTでは、ディスカバリ信号送信時におけるONUの波長可変フィルタの透過波長帯域を認識しないため、初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズにおいて決定された波長可変フィルタの透過波長帯域を用い、この透過波長帯域分の隣接波長スロットからの信号送信を停止する。
本実施形態のディスカバリ方法について、図4を用いてさらに説明する。図4は、波長可変フィルタの透過波長帯域を伸縮することよりディスカバリ信号波長の特定を高速化する手法において、波長可変フィルタの最大透過波長帯域がディスカバリ信号の送信される可能性がある波長スロットより小さい場合の適用例である。
初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズでは、波長可変フィルタの性能およびWDM/TDM−PONにおいて使用する波長が存在する可能性のある波長帯幅を用いて逐次探索フェーズで用いる波長可変フィルタの透過中心波長λcenter、透過波長帯域λbandを決定する。透過波長帯域λbandの初期値は、波長可変フィルタで実現可能な最大透過波長帯域より小さく、WDM/TDM−PONで使用する波長スロットの合計波長帯域の1/2倍(Nは任意の自然数)を満たす最大の波長帯域である。
透過中心波長λcenterは、透過波長帯域λbandをもとに決定する。図4では、低い波長から高い波長に向かって逐次探索を行っているため、探索する最低透過波長帯域からλband/2高い波長を透過中心波長としている。しかしながら、ディスカバリ波長の探索順序に応じてλband×N+λband/2(Nは任意の整数)としても良い。
例えば、図4に示すように、WDM/TDM−PONで使用する波長スロットの合計波長帯域をλ、波長可変フィルタの最大透過波長帯域がλ/2とλ/2間にあった場合、逐次探索フェーズにおける初期中心波長は最低波長よりλ/2長波長側、透過波長帯域はλ/2となる。
このような透過波長帯域の初期値設定方法により、OSUから送信されたディスカバリ信号の波長スロットと、本発明第三のディスカバリ信号探索手法の逐次探索フェーズおよび2分岐探索フェーズを適用した後に取得する波長可変フィルタの透過中心波長を一致させる。
逐次探索フェーズは、初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズにおいて決定した初期中心波長および透過波長帯域を用い、透過中心波長を変更する逐次探索を行う。
ONUにおいて波長可変フィルタの透過波長帯域を広げて複数の波長スロットを一括して信号受信し、複数の波長スロット内にディスカバリ信号が含まれるか否かを判断する。ディスカバリ信号が含まれなかった場合、波長可変フィルタの透過中心波長を変更してディスカバリ信号を探索する。複数の波長スロットに対してディスカバリ信号を一括探索するため、ディスカバリ信号が送信される可能性のある波長スロットごとに探索した場合と比較して、WDM/TDM−PONで使用する全波長スロットを高速に探索することが可能となる。
逐次探索フェーズは、初期中心波長および透過波長帯域決定フェーズにおいて決定した透過波長帯域を用い、実施形態2のディスカバリ方法を適用しても良い。なお、実施形態1のようにWDM/TDM−PONで使用する全ての波長スロットを透過波長帯域として設定した場合、逐次探索フェーズは行わず2分岐探索フェーズのみ実行する。
例えば、図4に示すように、初期中心波長および透過波長帯域フェーズにおいて決定した条件を用いて逐次探索フェーズを実行する。この例では3回目の探索において、波長可変フィルタの透過波長帯域がディスカバリ信号の波長と合致しており、ディスカバリ信号を受信する。したがって、ONUはλ〜λ11のいずれかの波長スロットにディスカバリ信号が存在すると認識する。
2分岐探索フェーズは、複数の波長スロットのいずれかにディスカバリ信号が含まれることを確認した後に、透過波長帯域を収縮するとともに透過中心帯域の変更を繰り返し実行することにより、任意の単一波長によって送信されるディスカバリ信号波長の特定を高速化することを特徴とするディスカバリ信号探索手法である。
2分岐探索フェーズでは、ディスカバリ信号が存在する可能性のある複数の波長スロットを2つの波長スロット群に分割し、一方の波長スロット群の中心波長に波長可変フィルタの透過中心波長を設定し、2分割した波長スロットの合計波長帯域を透過波長帯域に設定してディスカバリ信号を待ち受ける。待ち受け時間間隔は、ディスカバリ信号の送信間隔以上とする。ディスカバリ信号を受信した場合は当該波長をさらに細分化し、ディスカバリ信号を受信しなかった場合は他方の波長スロット群をさらに細分化してディスカバリ信号の探索を進める。波長可変フィルタの透過波長帯域がWDM/TDM−PONの波長スロットと等しくなった時、探索を終了する。
例えば、図4では、探索4回目においてディスカバリ信号を検出しない。このため、探索3回目で探索したλ〜λ11波長帯のうち、探索4回目で探索を行わなかった波長帯域、すなわちλ10あるいはλ11にディスカバリ信号が存在すると判断できる。探索5回目においてλ10を探索し、ディスカバリ信号を発見する。この時、波長可変フィルタの透過波長帯域と波長スロット帯域は同等であるから、探索を終了し、ディスカバリ信号波長がλ10であると確定する。
本実施形態のように逐次探索フェーズと2分岐探索フェーズを組み合わせて使用した時のディスカバリ信号探索に要する平均周期は、2α−1+lоg(N/2α)(Nは波長スロット数、2α−1は逐次探索の平均実行回数)となり、Nが4より大きい場合、逐次探索によるディスカバリ信号検出に要する平均周期であるN/2より小さくなる。
逐次探索フェーズと2分岐探索フェーズのいずれにおいても、ディスカバリ信号の送信周期以上の時間間隔で、ディスカバリ信号を待ち受ける必要がある。OLTから送信される周期以上の間隔でONUが待ち受けることにより、ONUは最低1回以上のディスカバリ信号を受信する可能性がある。これにより、OLTからディスカバリ信号が送信されなかったのではなく、波長可変フィルタがディスカバリ信号を遮断したことによりディスカバリ信号が到達しなかったと判断する。
図5は、本実施形態のディスカバリ方法の他の例を説明する図である。図5は、波長可変フィルタの透過波長帯域を伸縮することよりディスカバリ信号波長の特定を高速化する手法において、波長可変フィルタの最大透過波長帯域がディスカバリ信号の送信される可能性がある波長スロットより大きい場合の適用例である。
波長可変フィルタの最大透過波長帯域が全ての波長スロットを網羅可能なWDM/TDM−PONにおいて、本発明第三のディスカバリ信号探索手法を適用した例を示す。波長可変フィルタがWDM/TDM−PONの全波長スロットを透過させるような設定を実現できる場合、2分岐探索のみによるディスカバリ信号の波長探索を行う。図5に示すように、透過波長帯域λbandの初期値としてWDM/TDM−PONの波長スロット合計帯域の半分の値を設定し、2分岐探索フェーズを実行する。
このように、波長可変フィルタの透過波長帯域を拡大して逐次探索を行い、2分岐探索によりディスカバリ信号の波長を絞り込むことにより、未知の任意波長を用いたディスカバリ信号の波長を高速に特定することが可能となる。
(実施形態4)
波長可変フィルタを搭載したWDM/TDM−PONは、パワースプリッタを用いた構成と波長ルーティング機能を備えた素子を介した構成が提案されている。波長ルーティング機能を備えた素子としては、周回性AWG(Arrayed waveguide grating)や光スイッチがある。パワースプリッタを用いたWDM/TDM−PON構成を図6に、周回性AWGを用いたWDM/TDM−PON構成を図7に、光スイッチを用いたWDM/TDM−PON構成を図8に示す。
[1]パワースプリッタを用いたWDM/TDM−PON
図6のWDM/TDM−PON301は、
単一の局側装置60と、
複数の加入者宅装置61と、
局側装置60と加入者宅装置61との間をパワースプリッタ62を介して接続する光伝送路65と、
局側装置60と加入者宅装置61との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行うとともに、所定時に実施形態1から3で説明したディスカバリ方法を行う通信制御機能と、
を備える。
WDM/TDM−PON301は、局側光信号送受信装置60、加入者宅光信号送受信装置61−x、及び複数のパワースプリッタ(62、63−x)を多段接続した光伝送路65を備える。
局側光信号送受信装置60は光送信器601−x、光受信器602−x、フィルタ603−x、送信光と受信光を分離する分光器604−xからなる局側光信号送受信器60−x、制御部605、パワースプリッタ606からなる。加入者宅光信号送受信装置61−xは、光送信器611−x、光受信器612−x、波長可変フィルタ613−x、分光器614−x、制御部615−xからなる。制御部(605、615)が前記通信制御機能である。
WDM/TDM−PON301は、局側光信号送受信装置60の制御部605によって指定された局側光信号送受信器60−iの光送信器601−iから任意の波長でディスカバリ信号を送信し、新たに接続された加入者宅光信号送受信装置61−jの制御部615−jはOLTのディスカバリ信号送信周期以上の時間間隔で波長可変フィルタ613−jの透過中心波長と透過波長帯域を動的に変更することにより未知の任意波長によるディスカバリ信号を受信する。
WDM/TDM−PON301は、任意の一台の局側光信号送受信器60−iからディスカバリ信号を送信する瞬間に、制御部605によって他のすべての局側光信号送受信器60−x(x≠i)、あるいは、波長スロットが局側光信号送信器601−iに隣接する局側光信号送受信器60−yからの信号送信を停止する。
図6に示すように、WDM/TDM−PON301は、加入者宅光信号送受信装置61−xにおいて局側光信号送受信器60−xから送信された全ての波長の光信号を受信する。局側光信号送受信器60−iから送信されるディスカバリ信号に加え、他の局側光信号送受信器60−x(x≠i)、あるいは波長スロットが隣接する局側光信号送受信装置60−yからディスカバリ信号やデータ信号が送信された場合、加入者宅光信号送受信装置61−xでは波長可変フィルタの透過波長帯域拡張により複数波長が混在した信号を受信することになる。これにより、加入者宅光信号送受信装置61−xはディスカバリ信号を復調できない可能性がある。そこで、局側光信号送受信装置60の制御部605は、ディスカバリ信号送信時の光信号を排他的に送信する。
[2]周回性AWGを用いたWDM/TDM−PON
図7のWDM/TDM−PON302は、
単一の局側装置70と、
複数の加入者宅装置71と、
局側装置70と加入者宅装置71との間を波長ルーティング機能を有するデバイス72を介して接続する光伝送路75と、
実施形態1から3で説明したディスカバリ方法を行う際に、特定の加入者宅装置71又は特定の加入者宅装置71群へ順に前記ディスカバリ信号が到着するように前記ディスカバリ信号の波長を選択しつつ、局側装置70と他の加入者宅装置71又は他の加入者宅装置71群との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う通信制御機能と、
を備える。
WDM/TDM−PON302は、局側光信号送受信装置70、加入者宅光信号送受信装置71−x、周回性AWG72、及び複数のパワースプリッタ73−xを多段接続した光伝送路75を備える。周回性AWG72が前記波長ルーティング機能を有するデバイスである。
局側光信号送受信装置70は光送信器701−x、光受信器702−x、フィルタ703−x、送信光と受信光を分離する分光器704−xからなる局側光信号送受信器70−x、制御部705、パワースプリッタ706からなる。加入者宅光信号送受信装置71−xは、光送信器711−x、光受信器712−x、波長可変フィルタ713−x、分光器714−x、制御部715−xからなる。制御部(705、715)が前記通信制御機能である。
WDM/TDM−PON302は、局側光信号送受信装置70の制御部705によって指定された局側光信号送受信器70−iの光送信器701−iから任意の波長でディスカバリ信号を送信し、新たに接続された加入者宅光信号送受信装置71−jの制御部715−jはOLTのディスカバリ信号送信周期以上の時間間隔で波長可変フィルタ713−jの透過中心波長と透過波長帯域を動的に変更することにより未知の任意波長によるディスカバリ信号を受信する。
WDM/TDM−PON302では、局側光信号送受信装置70から送信された複数波長の信号が、周回性AWGの波長ルーティング機能により、周回性AWG72の加入者側に接続される各PONブランチに各一波長ずつの信号として送信される。したがって、図6のWDM/TDM−PON301と異なり、局側光信号送受信装置70の制御部705は、任意の光信号送受信器701−iへディスカバリ信号を送信する際に他の光信号送受信器701−x(x≠i)、あるいは、波長スロットが隣接する局側光信号送受信器70−yからのディスカバリ信号やデータ信号の送信を停止する必要がない。
WDM/TDM−PON302は、ディスカバリ信号送信時に他の光信号送信器からの信号送信を停止せず、加入者宅光信号送受信装置71−jの波長可変フィルタ713−jの透過波長帯域を伸縮した場合であっても、複数波長の信号を同時に受信することはない。しかしながら、制御部705は、すべてのPONブランチに対してディスカバリ信号が到達するよう、周回性AWGを用いたWDM/TDM−PONの波長ルーティング機能に応じた局側光信号送信器の選択、および波長の割り当て制御を行う必要がある。
[3]光スイッチを用いたWDM/TDM−PON
図8は、光スイッチを用いたWDM/TDM−PON303を説明する図である。
WDM/TDM−PON303は、局側光信号送受信装置80、加入者宅光信号送受信装置81−x、及び複数の光スイッチ82−xと複数のパワースプリッタ83−xを多段接続した光伝送路85を備える。光スイッチ82−xが前記波長ルーティング機能を有するデバイスである。
WDM/TDM−PON303も、図7のWDM/TDM−PON302と同様に、波長ルーティング機能により、光スイッチ82−xの加入者側に接続される各PONブランチに対しては単一波長の光信号のみが送信される。制御部(805、815)が前記通信制御機能である。
したがって、局側光信号送受信装置80においては制御部805により光スイッチ82−xより加入者側に接続される各PONブランチに対してディスカバリ信号が送信されるよう送信波長を決定し、加入者宅装置81−xにおいては波長可変フィルタの透過波長帯域を拡張することにより、高速にディスカバリ信号を探索することができる。
[付記]
以下は、本実施形態のディスカバリ方法及び光伝送システムを説明したものである。
(1):単一の局側装置と複数の加入者宅装置からなり、複数の波長を用いて光信号の送受信を行う光伝送システムであって、局側装置から加入者宅装置に対して送信された任意波長のディスカバリ信号探索の際に、加入者宅装置において受信する信号波長の透過波長帯域と透過中心帯域を変更してディスカバリ信号を探索することを特徴とした加入者宅装置におけるディスカバリ信号探索手法。
(2):ディスカバリ信号フレームに含まれる波長情報ビット列を用いてデータ信号の波長設定を行う光伝送システムにおける請求項1のディスカバリ信号探索手法であって、局側装置から加入者宅装置に対して任意の波長スロットでディスカバリ信号を送信する時に他の波長スロットによる信号送信を停止し、加入者宅装置は透過波長帯域を拡張することで全ての波長スロットの信号を同時に受信することを特徴としたディスカバリ信号送信手法およびディスカバリ信号探索手法。
(3):ディスカバリ信号フレームに含まれる波長情報ビット列を用いてデータ信号の波長設定を行う光伝送システムにおける請求項1のディスカバリ信号探索手法であって、局側装置から加入者宅装置に対して任意の波長スロットでディスカバリ信号を送信する時に加入者宅装置の透過波長帯域に応じてディスカバリ信号を送信する波長スロットに隣接する波長スロットからの信号送信を停止し、加入者宅装置は透過波長帯域を拡張することで複数の波長スロットの信号を同時に受信することを特徴としたディスカバリ信号送信手法およびディスカバリ信号探索手法。
(4):ディスカバリ信号の波長をもとにデータ信号の波長設定を行う光伝送システムにおける請求項1のディスカバリ信号探索手法であって、加入者宅装置の透過波長帯域を拡張してディスカバリ信号を探索し、次回以降の探索で透過波長帯域を収縮するとともに透過中心帯域を変更することを特徴とした加入者宅装置におけるディスカバリ信号探索手法。
(5):単一の局側装置と複数の加入者宅装置がパワースプリッタを介して接続され、複数の波長を用いて光信号の送受信を行い、ディスカバリ信号の波長をもとにデータ信号の波長設定を行う光伝送システムであって、局側装置から加入者宅装置に対して任意の波長スロットでディスカバリ信号を送信する時に他の波長スロットによる全ての信号送信を停止し、加入者宅装置は上記(4)のディスカバリ波長探索を行うことにより、任意の波長によって送信されるディスカバリ信号の波長スロットを高速に特定することを特徴とした光伝送システム。
(6):単一の局側装置と複数の加入者宅装置が波長ルーティング機能を備えた素子を介して接続され、複数の波長を用いて光信号の送受信を行い、ディスカバリ信号の波長をもとにデータ信号の波長設定を行う光伝送システムであって、局側装置においては波長ルーティング機能を備えた素子による光路構成に応じて全ての加入者宅装置に対して単一波長スロットのディスカバリ信号のみが到達するようディスカバリ信号を送信し、加入者宅装置は上記(4)のディスカバリ波長探索を行うことにより、任意の波長によって送信されるディスカバリ信号の波長スロットを高速に特定することを特徴とした光伝送システム。
本発明では、ONUに搭載されている波長可変フィルタの透過波長帯域および透過中心波長を変化させ、複数波長スロットの信号を同時に探索することによりWDM/TDM−PONのディスカバリ信号探索を高速化する。
また、ONUの波長可変フィルタの透過波長帯域および透過中心波長を、OLTの探索信号送信周期以上の時間間隔で切り替えることにより、未知のディスカバリ信号の波長を特定することを特徴とする。
本発明は、WDM/TDM−PONにおいて使用される任意の波長スロットを用いたディスカバリ信号を探索することが可能である。すなわち、OSUの故障やメンテナンスによってディスカバリ信号に使用する波長スロットが変更になった場合であっても、ONUはディスカバリ信号を受信することが可能である。また、ディスカバリ信号の送信は単一波長によって行われるため、ディスカバリ信号送信時に全OSUが起動状態である必要はない。
xはそれぞれ任意の整数である。
60、70、80:局側光信号送受信装置(局側装置、OLT)
60−x、70−x、80−x:局側光信号送受信器
61−x、71−x、81−x:加入者宅光信号送受信装置(加入者宅装置、ONU)
62、63−x、73−x、83−x:パワースプリッタ
72:周回性AWG
82−x:光スイッチ
601−x、701−x、801−x:光送信器
602−x、702−x、802−x:光受信器
603−x、703−x、803−x:フィルタ
604−x、704−x、804−x:分光器
605、705、805:制御部
606、706、806:パワースプリッタ
611−x、711−x、811−x:光送信器
612−x、712−x、812−x:光受信器
613−x、713−x、813−x:波長可変フィルタ
614−x、714−x、814−x:分光器
615−x、715−x、815−x:制御部

Claims (7)

  1. 単一の局側装置と複数の加入者宅装置を備え、前記局側装置と前記加入者宅装置との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う光伝送システムでのディスカバリ方法であって、
    前記局側装置から前記加入者宅装置に対して任意波長のディスカバリ信号を送信する際に、前記局側装置において前記ディスカバリ信号の波長を含む所定波長範囲の光信号の送信を停止し、前記加入者宅装置において受信する信号波長を選択する可変波長フィルタの透過波長帯域を複数の信号波長が含まれるように拡張して前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とするディスカバリ方法。
  2. 前記所定波長範囲が全信号波長を含む範囲であり、前記透過波長帯域を全信号波長を含むように拡張することを特徴とする請求項1に記載のディスカバリ方法。
  3. 前記可変波長フィルタの前記透過波長帯域の中心波長を前記透過波長帯域に応じた波長間隔で移動させながら前記ディスカバリ信号を探索することを特徴とする請求項1に記載のディスカバリ方法。
  4. 前記加入者宅装置で前記ディスカバリ信号を検出した後、前記透過波長帯域を二分割し、前記ディスカバリ信号が含まれる方の帯域を新たな透過波長帯域とする2分岐探索を、前記可変波長フィルタが前記ディスカバリ信号のみ透過するまで繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のディスカバリ方法。
  5. 請求項2又は3に記載のディスカバリ方法で前記ディスカバリ信号を検出した後、請求項4に記載のディスカバリ方法を行うことを特徴とするディスカバリ方法。
  6. 単一の局側装置と、
    複数の加入者宅装置と、
    前記局側装置と前記加入者宅装置との間をパワースプリッタを介して接続する光伝送路と、
    前記局側装置と前記加入者宅装置との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行うとともに、所定時に請求項1から5のいずれかに記載のディスカバリ方法を行う通信制御機能と、
    を備える光伝送システム。
  7. 単一の局側装置と、
    複数の加入者宅装置と、
    前記局側装置と前記加入者宅装置との間を波長ルーティング機能を有するデバイスを介して接続する光伝送路と、
    請求項1から5のいずれかに記載のディスカバリ方法を行う際に、特定の前記加入者宅装置又は特定の加入者宅装置群へ順に前記ディスカバリ信号が到着するように前記ディスカバリ信号の波長を選択しつつ、前記局側装置と他の前記加入者宅装置又は他の加入者宅装置群との間で複数の信号波長を用いて光信号の送受信を行う通信制御機能と、
    を備える光伝送システム。
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