JP2014240827A - 回転角度検出装置 - Google Patents

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安倍 文彦
Fumihiko Abe
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Abstract

【課題】ハンドルの操舵角度を精度よく検出すること。
【解決手段】自動車のハンドルの回転角度を検出する回転角度検出装置において、ハンドルが基準位置から回転されて所定の角度になったことを特定する特定手段(小磁石15、ホールスイッチ60)と、ハンドルに従動して回転する従動部材(サブギア20)と、従動部材の回転角度を検出する検出手段(磁石25、MR素子41)と、ハンドルが所定の角度になったことを特定手段が特定した際に、検出手段が検出した従動部材の角度を参照し、この角度によってハンドルが何回回転されたかを判定する判定手段(CPU50)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転角度検出装置に関するものである。
自動車のステアリング操舵角度(舵角)を検出する場合、左右±2回転〜±3回転の多回転角度を検出する必要がある。従来、このようなステアリング操舵角度を検出する技術としては、例えば、特許文献1,2に開示されているように、異方性磁気抵抗(Anisotropic Magneto-Resistance:AMR)素子を用いて、2つのサブギアの位相差から多回転絶対角度を検出する方法がある。
図12は従来技術の構成を示している。この図では、ハンドルの回転軸に接続されたメインギア10、メインギア10に従動するサブギア20,30、サブギア20,30の回転角度を検出する検出部41,42、検出部41,42からの検出信号によってサブギア20,30の回転角度を検出するCPU50、および、CPU50が動作するためのプログラムおよびデータを格納するメモリ51によって構成される。
ハンドルが回転され、メインギア10が回転されると、メインギア10の回転はサブギア20,30に伝達される。サブギア20,30はそれぞれギア比が異なることから、サブギア20,30は異なる増速比によって回転される。CPU50は、検出部41,42によって検出されたサブギア20,30の回転角度に基づいて、メインギア10の回転角度を検出する。
特表2002−531858号 特表平11−500828号
ところで、特許文献1,2に開示された技術では、2つのギアの回転角度をAMR素子で検出することから、2つの角度信号の位相差ΔをAMR素子の角度測定範囲で除算した値が操舵角度測定範囲を決定するため、操舵測定範囲を広くすると位相差Δも小さくなる。位相差Δ以上の角度測定誤差が出ると操舵角度決定(位相カウントの飛び越え)に影響を与える。よって、各サブギアでの測定精度の向上が求められるという問題点がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ハンドルの操舵角度を精度よく検出することが可能な回転角度検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、自動車のハンドルの回転角度を検出する回転角度検出装置において、前記ハンドルが基準位置から回転されて所定の角度になったことを特定する特定手段と、前記ハンドルに従動して回転する従動部材と、前記従動部材の回転角度を検出する検出手段と、前記ハンドルが前記所定の角度になったことを前記特定手段が特定した際に、前記検出手段が検出した前記従動部材の角度を参照し、この角度によって前記ハンドルが何回回転されたかを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、ハンドルの操舵角度を精度よく検出することが可能となる。
また、本発明の一側面は、前記基準位置は、前記ハンドルの中立位置であることを特徴とする。
このような構成によれば、ハンドルが中立位置からどれだけ回転されたかを知ることができる。
また、本発明の一側面は、前記ハンドルの回転された回数と、その回転された回数に対応する前記従動部材の角度とを対応付けて記憶する記憶手段を有し、前記判定手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて回転された回数を判定する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、記憶手段に記憶された情報を参照することで、角度を簡単に検出することができる。
また、本発明の一側面は、前記ハンドルが前記所定の角度になった際の前記従動部材の角度が、前記ハンドルが回転された回数毎に異なるようにギア比が設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、誤検出を防ぐとともに、角度を適切に設定することで、検出精度をさらに向上させることができる。
また、本発明の一側面は、前記ハンドルに従動して回転する他の従動部材を有し、前記特定手段は、前記他の従動部材の回転角度に基づいて、前記ハンドルが前記所定の角度になったことを特定することを特徴とする。
このような構成によれば、特定手段をハンドルの回転軸に対して直接取り付けることができない場合でも、角度の検出を行うことができる。
また、本発明の一側面は、前記自動車に前記回転角度検出装置が取り付けられた後、前記自動車のハンドルが中立位置に設定された際に、前記判定手段によって判定された前記ハンドルの回転回数が0でない場合には、取り付け角度が異常であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、取り付け時の角度の異常を簡単に検出することが可能になる。
また、本発明の一側面は、前記自動車が前記舵角を検出する舵角センサを有する場合、前記舵角センサによって検出された舵角が0度である場合に、前記判定手段によって判定された前記ハンドルの回転回数が0でない場合には、取り付け角度が異常であると判断することを特徴とする。
このような構成によれば、舵角センサの出力を参照することで、取り付け角度の異常の有無を簡易に判断することができる。
また、本発明の一側面は、前記従動部材は外周にギア歯を有し、当該ギア歯は、回転コネクタのロテータの外周または内周に設けられたギア歯と係合することにより前記ハンドルに従動することを特徴とする。
このような構成によれば、回転コネクタのフラットケーブルの断線を確実に防ぐことができる。
本発明によれば、ハンドルの操舵角度を精度よく検出することが可能な回転角度検出装置を提供することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る回転角度検出装置の構成例を示す図である。 図1に示す回転角度検出装置の動作を説明する図である。 図1に示すメモリに格納されている情報の一例である。 図1に示す第1実施形態において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る回転角度検出装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る回転角度検出装置の構成例を示す図である。 第3実施形態の動作を説明するための図である。 図6に示すメモリに格納されている情報の一例である。 図6に示すメモリに格納されている情報の他の一例である。 本発明の変形実施形態を示す図である。 本発明の他の変形実施形態を示す図である。 従来の回転角度検出装置の構成を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る回転角度検出装置の構成例を示す図である。この図1に示すように、第1実施形態に係る回転角度検出装置は、メインギア10、小磁石15、サブギア20、磁石25、MR(Magneto-Resistance:磁気抵抗)素子41、CPU(Central Processing Unit)50、メモリ51、ホールスイッチ60を有している。
ここで、メインギア10は、図示しないハンドルの回転軸に接続され、ハンドルの回転に従って回転する。サブギア20は、メインギア10の回転に従動するギアであり、メインギア10とサブギア20のギア比は、例えば、1:1.8に設定される。
メインギア10には、小磁石15が所定の位置に設けられており、メインギア10が回転され、ホールスイッチ60と相対する位置に来た場合には、ホールスイッチ60がこれを検出する。
サブギア20には、磁石25が配置されており、MR素子41がサブギア20の回転角度を検出し、CPU50に供給する。
ホールスイッチ60は、メインギア10が回転され、小磁石15が対向する位置に来た場合には、インデックス信号を出力する。このインデックス信号は、メインギア10が1回転される毎にハイの状態となる。MR素子41は、磁石25の磁界の方向を検出することによりサブギア20の回転角度を検出してCPU50に供給する。なお、小磁石15とホールスイッチ60は、ハンドルが中立位置(車両が直進する位置)にあるときを基準位置とし、この基準位置にある場合にこれらが対向するように配置されている。
CPU50は、メモリ51に格納されているプログラムに基づいてハンドルの回転角度を検出する処理を実行する。メモリ51は、例えば、ROMおよびRAM等の半導体メモリによって構成され、CPU50が実行するプログラムおよびデータを格納する。
(B)本発明の第1実施形態の動作の説明
つぎに本発明の第1実施形態の動作について説明する。以下では、メインギア10とサブギア20のギア比が1:1.8である場合を例に挙げて説明する。図2は、インデックス信号とMR素子41から出力される信号の関係を示す図である。図2(A)に示すようにメインギア10が1回転されると、図2(B)に示すようサブギア20は1.8回転される。また、メインギア10が1回転される毎に、図2(C)に示すようインデックス信号がハイの状態になる。ここで、メインギア10とサブギア20のギア比は、1:1.8であることから、メインギア10が1回転すると、サブギア20は1.8回回転する。このため、メインギア10が1回回転してインデックス信号がハイの状態になった際、サブギア20の角度は、回転数毎に異なっている。図3は、メインギア10の回転数と、MR素子41から出力される角度との関係を示している。この図3に示すように、回転数が0である場合には出力角度は0であり、回転数が1回転の場合には出力角度は108度である。また、回転数が2,3,4回の場合には、出力角度はそれぞれ36,144,72度である。第1実施形態では、回転数と出力角度との関係をメモリ51に予め格納しておき、インデックス信号がハイの状態になった際にMR素子41の出力を取得し、メモリ51から対応する情報を検索することにより、メインギア10の回転数を得ることができる。
例えば、インデックス信号がハイの状態になった場合に、MR素子41の出力が108度であった場合には、図3に示すように、メインギア10の回転数は1であることから、CPU50は、メインギア10が1回回転されていると判定する。また、角度が36度である場合には2回回転されていると判定する。そして、CPU50は、取得した回転数に対して、MR素子41から出力される角度を加算することにより、現在のハンドルの回転角度(舵角)を知ることができる。第1実施形態では、メインギア10が360度回転すると、その前後で36度以上の位相差(メインギア10換算で20度の位相差)がある。このため、180/36=5により、約5回転(1800度)の多回転角度が測定可能である。
つぎに、図4を参照して図1に示すCPU50において実行される処理の詳細について説明する。図4に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS11では、CPU50は、インデックス信号を検出したか否かを判定し、検出したと判定した場合(ステップS11:Yes)にはステップS12に進み、それ以外の場合(ステップS11:No)にはステップS16に進む。
ステップS12では、CPU50は、MR素子41の出力を参照し、サブギア20の角度を検出する。例えば、サブギア20の角度として36度が検出される。
ステップS13では、CPU50は、ステップS12で取得した角度に対応する回転数を、メモリ51に格納されている図3に示すテーブルから探索する。
ステップS14では、CPU50は、メインギア10の回転数を特定する。例えば、いまの例では、ステップS13において検出された36度に対応する回転数として「2」を特定する。
ステップS15では、CPU50は、MR素子41の出力とステップS14で特定した回転数に基づいて現在の回転角度を特定する。いまの例では、ステップS14で「2」回が特定され、ステップS12で36度(メインギア10の角度に換算すると20度(=36/1.8))が特定されていることから、740度(=2×360+20)が特定される。
ステップS16では、CPU50は、MR素子41の出力を参照し、サブギア20が回転されたか否かを判定し、回転されたと判定した場合(ステップS16:Yes)にはステップS17に進み、それ以外の場合(ステップS16:No)にはステップS18に進む。
ステップS17では、CPU50は、ステップS16で求めた回転角度に対して、回転される方向に応じてMR素子41によって検出される角度を増減することにより、現在の回転角度を求める。いまの例では、740度が得られているので、ハンドルが中立方向に近づく方向に回転された場合にはMR素子41によって検出された角度が減算され、また、ハンドルが中立方向から遠ざかる方向に回転された場合にはMR素子41によって検出された角度が加算される。
ステップS18では、CPU50は、処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合(ステップS18:No)にはステップS11に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS18:Yes)には処理を終了する。
以上に説明したフローチャートの処理によれば、前述したようにホールスイッチ60およびMR素子41の出力に基づいてメインギア10の回転角度を検出することが可能になる。このため、ハンドルの角度を正確に検出することができる。
(C)本発明の第2実施形態の構成の説明
つぎに、図5を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、図5において、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図5では、図1と比較して、サブギア30が追加されるとともに、小磁石35およびホールスイッチ60がサブギア30側に設けられている。なお、これ以外の構成は図1の場合と同様である。
ここで、サブギア30は、メインギア10に従動するギアであり、メインギア10とサブギア30のギア比は、例えば、1:1.5に設定される。なお、メインギア10とサブギア30のギア比が、例えば、1:1に設定された場合には、図1に示す第1実施形態と同様の動作となる。
メインギア10とサブギア30のギア比が、前述のように、例えば、1:1.5に設定された場合、メインギア10が240度(=360/1.5)回転するとサブギア30が1回転される。このとき、サブギア20は432度(=240×1.8)回転される。これにより、MR素子41は、サブギア20の回転角度として72度を検出する。同様に、メインギア10が480度、720度、960度それぞれ回転された場合、サブギア20は864度、1296度、1728度回転され、MR素子41は144度、36度、108度をそれぞれ検出する。
以上に説明したように、本発明の第2実施形態によれば、サブギア30を新たに追加するようにしたので、例えば、メインギア10に対して小磁石15およびホールスイッチ60を設置できないような場合(例えば、収容スペースを確保できない場合)であっても、回転の検出を行うことが可能になる。また、前述の場合と同様に、ハンドルの回転角度を正確に求めることが可能になる。
(D)本発明の第3実施形態の構成の説明
つぎに、第3実施形態について説明する。図6は第3実施形態の構成例を示す図である。なお、図6において図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図6では、図1と比較すると、小磁石15とホールスイッチ60が除外されている。また、メインギア10は、回転コネクタ(SRC:Steering Roll Connector)のロテータと一体化された構成とされている。ここで、回転コネクタは、自動車において回転体であるステアリングと固定体である車体との間の電気信号や電力等を伝送するために用いられる。一般的に、回転コネクタは、ステアリング上のエアバックに、衝突センサの電気信号を、フラットケーブル等を介して送るコネクタである。このような回転コネクタにおいては、フラットケーブルの巻回数によって回転可能な回転数が決まるので、回転可能な回転数に応じて、フラットケーブルの巻回数が設定される。なお、それ以外の構成は、図1の場合と同様である。
(E)本発明の第3実施形態の動作の説明
つぎに、第3実施形態の動作について説明する。第3実施形態は、例えば、自動車の組み立て工程において、回転コネクタを有する回転角度検出装置の中立位置と、舵角の中立位置とが一致するように組み立てられたかを判断することを特徴とする。以下では、舵角とハンドルと回転角度検出装置の関係について説明した後、第3実施形態の動作について説明する。
図7は、タイヤの舵角と、ハンドルの操作角度と、ギアの回転角度の関係を示している。この図7に示すように、舵角が中立位置(車両が直進する位置)のときにはハンドルは中立位置Nとなる。この位置からハンドルが操作されると、操作角度に応じて舵角が変化する。最大舵角に達するまでには複数回(2〜3回)ハンドルを回転させる必要があることから、最大舵角に達するまでにハンドルは複数回中立位置を通過する(図ではハンドル中立位置NR1,NL1)。
ここで、回転角度を検出するギア(メインギアおよびサブギア)は、ハンドルの中立位置に対して図中の「ギア中立位置」(図7の真ん中の状態)となるように回転コネクタを取り付ける必要がある。しかしながら、ハンドル中立位置NR1やハンドル中立位置NL1において、「ギア中立位置」となるように「誤って」を取り付けてしまった場合、想定されているよりも多くハンドルが回転してしまう(例えば、ハンドル中立位置NL1でギアを取り付けた場合には右にハンドルを切った場合に1回多く想定されているよりも回転する)ので、その場合には、想定されているよりも多くギアが回転することから、例えば、回転コネクタのフラットケーブルに断線等が生じる場合がある。このため、舵角中立位置(=ハンドル中立位置N)において、「ギア中立位置」の状態でギアが正常に取り付けられていることを確認する必要がある。
そこで、第3実施形態では、回転コネクタの組み立て工程において、メインギア10とサブギア20とが図7の真ん中の状態になるように設定した後に、中立位置固定ピン(不図示)をセットして、回転不可の状態とする。自動車の組み立て工程では、回転コネクタを自動車に取り付けた後に、中立位置固定ピンを外す。そして、自動車の舵角が舵角中立位置(=ハンドル中立位置N)に設定されたことを目視または操舵角センサで検出し、その際にギアの状態が「ギア中立位置」となっているか否かを検出することで、ギアが誤って取り付けられているか否かを判定することができる。なお、例えば、ハンドル中立位置NR1やハンドル中立位置NL1において、「ギア中立位置」となるようにギアを誤って取り付けてしまった場合には、舵角中立位置(=ハンドル中立位置N)ではサブギアはギア中立位置からずれた状態となるので、ホールICによってずれていることを検出することができる。
より詳細には、例えば、メインギア10とサブギア20のギア比を3.6:1に設定した場合、メインギア10の各回転数の中立位置におけるサブギア20の角度は、図8に示すようになる。つまり、正常に取り付けられた場合において、ハンドルの中立位置Nにおけるサブギア20の角度は0度であり、1回転された場合は216度、2回転された場合は72度、3回転された場合は288度、4回転された場合は144度、5回転された場合は0度となることから、0〜4回転の範囲については識別が可能となる。
また、メインギア10とサブギア20のギア比を192:54に設定した場合、メインギア10の各回転数の中立位置におけるサブギア20の角度は、図9に示すようになる。つまり、正常に取り付けられた場合において、ハンドルの中立位置Nにおけるサブギア20の角度は0度であり、1回転された場合は200度、2回転された場合は40度、3回転された場合は240度、4回転された場合は80度、5回転された場合は280度、6回転された場合は120度、7回転された場合は320度、8回転された場合は160度、9回転された場合は0度となることから、0〜8回転の範囲については識別が可能となる。
なお、メインギア10とサブギア20のギア歯数の比は、メインギア10が整数回転した場合にサブギア20が元の位置に戻るほうが管理しやすいので、つぎのような演算式で算出することが可能である。なお、数回転で元に戻る必要なければ、メインギア10の1回転に対してサブギア20の位置が変化しうる任意のギア比としてもよい。N回転でサブギア位置が元に戻る場合、360度/N=Δ度すなわち、1回転毎にΔの位相差を生じさせるのでG=(360×m±k×Δ)/360で歯数比Gを算出することができる。ここで、mはサブギア20がメインギア10の1回転で回転し得る回転数であり、kは1から(N−1)の整数である。
以上に説明したように、本発明の第3実施形態によれば、自動車の組み立て工程において、回転コネクタを有する回転角度検出装置の中立位置と、舵角の中立位置とが一致するように組み立てられたか否かを判断することが可能になるので、断線等の発生を未然に防ぐことができる。
なお、図10に示すように、メインギア10およびサブギア20を、収容部100に収容するようにしてもよい。図10に示す例では、収容部100はメインギア10を収容するメインギア収容部110と、サブギア20を収容するサブギア収容部120を有している。また、メインギア10は、回転コネクタのロテータの外周にギア歯が形成されて構成される。なお、MR素子41についても、サブギア収容部120に収容することができる。このような収容部100を設けることにより、メインギア10およびサブギア20を保護するとともに、例えば、メインギア10のギア歯10aおよびサブギア20のギア歯20aの間に異物が挟まることを防ぐことができる。
また、図11に示すように、メインギア10が内歯形状を有するようにするとともに、サブギア20をメインギア10の内部に配置するようにしてもよい。より詳細には、メインギア10は、回転コネクタのロテータの内周にギア歯が形成されて構成される。このような構成によれば、メインギア10の内部にサブギアを収容できることから、装置のサイズを小型化することができる。また、メインギア10およびサブギア20を保護するための収容部が不要となるので、装置の製造コストを低減することも可能になる。
(F)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、インデックス信号を生成する手段としてホールスイッチ60と小磁石15を用いるようにしたが、これ以外にも、例えば、メインギア10またはサブギア30に突起部を設け、この突起部によって物理的スイッチが操作されてオン/オフされ、これをインデックス信号としてもよい。あるいは、メインギア10が所定の角度になった場合に、所定の窓を光が通過するようにし、例えば、フォトダイオードによって通過した光を検出し、これをインデックス信号としてもよい。
また、以上の各実施形態のギア比は一例であって、これ以外のギア比に設定するようにしてもよい。例えば、第1実施形態ではメインギア10とサブギア20のギア比は1:1.8とし、第2実施形態ではメインギア10とサブギア20とサブギア30のギア比は1:1.8:1.5としたが、これ以外の比率としても良い。また、以上の各実施形態では、メインギア10からサブギア20,30に対して増速するギア比に設定したが、減速するギア比に設定するようにしてもよい。
また、サブギア20の回転角度を検出する方法としてMR素子41を用いるようにしたが、これ以外の方法を用いて検出するようにしてもよい。具体的には、ポテンションメータを用いたり、光学的なエンコーダを用いたりしてもよい。
また、図4に示すフローチャートでは、ステップS15において現在の回転角度を検出し、その角度に対してサブギア20の回転角度を加算または減算するようにしたが、回転角度をカウントするカウンタを設け、サブギア20の回転角度をこのカウンタに対して加算または減算するとともに、インデックス信号を検出した場合には、このカウンタの値をリセットするようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、サブギア20の回転角度を検出し、これを図3に示すテーブルの角度と比較して回転角度を検出するようにしたが、検出誤差を考慮して、例えば、図3に示す角度±5度の範囲を検出範囲としてもよい。もちろん、5度以外でもよい。
10 メインギア
15 小磁石(特定手段)
20 サブギア(従動部材)
25 磁石(検出手段)
30 サブギア(他の従動部材)
41 MR素子(検出手段)
50 CPU(判定手段)
51 メモリ(記憶手段)
60 ホールスイッチ(特定手段)

Claims (8)

  1. 自動車のハンドルの回転角度を検出する回転角度検出装置において、
    前記ハンドルが基準位置から回転されて所定の角度になったことを特定する特定手段と、
    前記ハンドルに従動して回転する従動部材と、
    前記従動部材の回転角度を検出する検出手段と、
    前記ハンドルが前記所定の角度になったことを前記特定手段が特定した際に、前記検出手段が検出した前記従動部材の角度を参照し、この角度によって前記ハンドルが何回回転されたかを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記基準位置は、前記ハンドルの中立位置であることを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記ハンドルの回転された回数と、その回転された回数に対応する前記従動部材の角度とを対応付けて記憶する記憶手段を有し、
    前記判定手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて回転された回数を判定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記ハンドルが前記所定の角度になった際の前記従動部材の角度が、前記ハンドルが回転された回数毎に異なるようにギア比が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記ハンドルに従動して回転する他の従動部材を有し、
    前記特定手段は、前記他の従動部材の回転角度に基づいて、前記ハンドルが前記所定の角度になったことを特定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  6. 前記自動車に前記回転角度検出装置が取り付けられた後、前記自動車のハンドルが中立位置に設定された際に、前記判定手段によって判定された前記ハンドルの回転回数が0でない場合には、取り付け角度が異常であると判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  7. 前記自動車が前記舵角を検出する舵角センサを有する場合、前記舵角センサによって検出された舵角が0度である場合に、前記判定手段によって判定された前記ハンドルの回転回数が0でない場合には、取り付け角度が異常であると判断することを特徴とする請求項6に記載の回転角度検出装置。
  8. 前記従動部材は外周にギア歯を有し、当該ギア歯は、回転コネクタのロテータの外周または内周に設けられたギア歯と係合することにより前記ハンドルに従動することを特徴とする請求項6または7に記載の回転角度検出装置。
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JP2013202713A Pending JP2014240827A (ja) 2013-05-15 2013-09-27 回転角度検出装置

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