JP2014239640A - 回路保護デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品に対する過渡電圧サージ抑制デバイスであって、システムの中性線や接地線の接続が失われたり、落雷から繰り返される電流パルスを受けるという過酷な状態から、保護する回路や部品に壊滅的なダメージを与えないようにする。【解決手段】チューブ状の電圧感受性素子(MOV)52の第1面52aとエンドキャップ92が接続され、第2面52bが第二の導電性ライニング72と接続され、第二の導電性ライニング72は第2面52bから離間するように付勢され、熱素子122によって第2面52bと電気的接続が保持され、電圧感受性素子(MOV)52によって感受された過電圧状態が電圧感受性素子(MOV)52を加熱し、熱素子122の軟化温度以上に加熱すると電圧感受性素子(MOV)52と第二の導電性ライニング72が離間して電流経路を遮断し、離間部にバリア132素子が移動配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、一般的には回路保護デバイス、より具体的には過渡電流/電圧サージを抑制するデバイスに関する。
商業や家庭内で用いられるコンピュータやコンピュータ関連の機器のような、今日における感受性電子部品の多くは、過渡電圧サージ抑制(TVSS)デバイスを備えている。これらのデバイスは、高精度でかつ高価な電気回路および電気部品を、過電圧障害状態による損傷から保護する。このような過渡電圧サージ抑制システムは、典型的には通常の使用時に予想される障害状態を和らげるために設計される。この点において、このようなシステムは、比較的問題でない障害状態を抑制する設計がなされるが、問題となる過電圧状態から保護する設計はなされない。問題となる過電圧状態は、例えば、システムの中性線や接地線の接続が失われること、または落雷から繰り返される電流パルスによって発生する。このような問題となる過電圧状態は、感受性電気回路や部品に壊滅的な効果をもたらす。このような電気回路、部品、機器のダメージから障害状態を予防するためには、より大きな電圧サージ抑制デバイスを用いることが知られている。これらのデバイスは、建物への電線における電力サージを制御するために、典型的には建物への電力供給線か、または配電網の内部に配置される。あるいは、建物の特定の階への電線に配置される。このような電圧サージ抑制デバイスは、典型的には、金属酸化物バリスタ(MOV)を多く含んでおり、電力供給線と接地線または中性線との間や、中性線と接地線との間に並列接続される。
MOVは、酸化亜鉛粒子と複雑な非結晶で内部が粒状の材料で形成され、セラミックのような材料で作られた、非線形の電気デバイスである。広い電流の範囲にわたって、電圧は一般的にバリスタ電圧と呼ばれる狭いバンドに維持される。瞬時電圧[ボルト]と瞬時電流[アンペア]との両対数グラフは、略水平線となる。この特有な電圧―電流特性によって、MOVは、感受性電気回路を電気サージ、過電圧、故障や短絡から保護する理想的なデバイスとなる。
MOVが、その電圧値を超える電圧に曝されると、過電圧に関するエネルギーを吸収したり分散させたりする伝導デバイスとなり、同時に中性線や接地面へのダンプ電流を制限する。過電圧状態が中断されなければ、MOVは、オーバーヒートを継続して壊滅的な故障、すなわち、破裂したりや爆発したりする。このような壊滅的な故障は、MOVの近傍における感受性電子機器や部品を破壊する。配電システムにおける電子機器や部品の破壊によって、この部品が取り替えられるか修理されるまでの長い期間、建物や各階への電力が途絶えるおそれがある。さらに、サージ抑制システムにおけるMOVの故障によって、障害状態が、保護するために設計された感受性電子機器にも到達するおそれがある。
サージ抑制システム内で配列された金属酸化物バリスタを保護する電圧抑制デバイスが、回路保護デバイスと題された米国特許番号6,040,971号で、マーティンソン他によって開示されている。このデバイスは、電圧サージが、配列されたMOVの少なくとも一つが壊滅的に故障した場所に達すると、配列されたMOV全体をオフラインとする動作をすることができる。開示されたデバイスおよびシステムによれば、トリガーMOVは、配列した中のどのMOVのよりも低い電圧定格をもつように設計される。このため、サージ状態がトリガーMOVの定格電圧を超えると、配列全体がオフラインとなる。しかしながら、MOVの配列は作動させつつ、所定の定格電圧を超える電圧サージを感受するMOVのみをオフラインにすることが望ましい。
モーセシアン他による米国特許番号6,256,183号は、デバイス中のMOVが、MOVの定格電圧を超える電圧サージを感受すると、オフラインとなる回路保護デバイスを開示している。前述した二つのデバイスは、供給線と中立線または接地線との間に接続されるように設計されている。
本発明は、極端な過電圧状態による壊滅的な故障や繰り返される故障状態から電気システムを保護するために用いられるチューブ状ケーシング内に組み込まれた回路保護デバイスおよび過渡電圧サージ抑制システムを提供する。
本発明の好ましい実施の形態は、電気回路における電圧サージを抑制する使い捨て電圧抑制デバイスが提供される。デバイスは、電気絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングで構成される。第一の伝導性部材は、ケーシングの第一端に取り付けられる。第二の伝導部材は、ケーシングの第二端に取り付けられる。チューブ状電圧感受性アセンブリは、チューブ状ケーシングの内部に配置される。電圧感受性アセンブリは、2個以上のチューブ状セクションで構成される。電圧感受性アセンブリは、第一面と、第二面と、第一面と第二面との間に所定の定格電圧を持つ。電圧感受性アセンブリは、第一面と第二面との間に印加される電圧が定格電圧を超えると温度が上昇する。第一端子は電圧感受性アセンブリの第一面および第一の伝導部材と電気的に接続される。熱素子は、電圧感受性アセンブリの第二面と電気的に接続されている。熱素子は、室温で導電性固体であって、所定の軟化温度を持つ。第二端子は、第二の伝導部材と電気的に接続される。第二端子は、電圧感受性アセンブリの第二面との電気接点に接触部を持っている。電圧感受性アセンブリは第一の伝導部材と第二の伝導部材との間の電圧降下を感受する。第二端子は、熱素子によって電圧感受性アセンブリとの電気接点に保持され、それから離間するように付勢される。電圧感受性アセンブリによって感受された過電圧状態が、電圧感受性アセンブリの定格電圧を超えて、電圧感受性アセンブリが、熱素子をその軟化温度以上に加熱すると、第二端子は、電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間して電流経路を遮断する。アークシールドは、第二端子の接触部と電圧感受性アセンブリとを接触させる第一ポジションから、第二端子が電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間するときに、シールドが第二端子の接触部と電圧感受性アセンブリとの間に配置される第二ポジションへと移動可能である。
本発明の別の態様によれば、電気回路において電圧サージを抑制するための電圧抑制デバイスが提供される。デバイスは、電気的絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングで構成される。第一の伝導性部材は、ケーシングの第一端に取り付けられる。第二の伝導部材は、ケーシングの第二端に取り付けられる。2個以上のチューブ状セクションが設けられる。各チューブ状セクションは、所定の定格電圧を持つ電圧感受性素子で形成される。電圧感受性素子は、電圧感受性素子に印加される電圧が定格電圧を超えると温度が上昇する。第一の伝導性部材と第二の伝導部材との間にチューブ状セクションを電気的に接続するための複数の端子が設けられる。標準で閉状態の熱スイッチは、複数の端子の一つの一端と、チューブ状セクションの表面と、熱素子から構成される。複数の端子の一つの一端は熱素子によってチューブ状セクションの表面との電気接点に保持される。熱スイッチは、伝導部材の一つとチューブ状セクションとの間でチューブ状セクションと電気的に直列接続される。熱スイッチは、チューブ状セクションと熱結合する。複数の端子の一つは、標準のクローズドポジションからオープンポジションへと動く。クローズとポジションは、複数の端子の一つがチューブ状セクションの表面との電気接点に保持される場所である。オープンポジションは、チューブ状セクションの温度が熱素子の軟化温度に達したときに、複数の端子の一つとチューブ状セクションとの間のギャップを形成するように、複数の端子の一つがチューブ状セクションとの電気接点から離間する場所である。複数の端子の一つは、接触部と、接触部から離間するように伸長する第二部分を含む。非伝導性バリアは、複数の端子の一つがオープンポジションに移動したときに、ギャップの間に移動するよう動作可能である。バリアは、複数の端子の一つと電圧感受性素子との間のアーク放電から線間電圧サージを防止する。複数の端子の一つの第二部分は、少なくとも非伝導性バリアの一部を覆うように伸長し、熱素子が軟化し始めるまで接触部が熱素子によって保持されるように、熱素子に向かって湾曲する。非伝導性バリアは、熱素子に向かって付勢されるが、熱素子が軟化し始めるまで接触部から離間した場所における複数の端子の一つの第二部分との接触によって熱素子に向かう移動が制限される。
本発明の別の態様によれば、電気回路における電圧サージを抑制する電圧抑制デバイスが提供される。デバイスは、電気絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングで構成される。第一の伝導性部材は、ケーシングの第一端に取り付けられる。第二の伝導部材は、ケーシングの第二端に取り付けられる。チューブ状電圧感受性アセンブリは、ケーシングの内部に配置する。電圧感受性アセンブリは、2個以上のチューブ状セクションで構成される。電圧感受性アセンブリは、第一面と、第二面と、第一面と第二面との間に所定の定格電圧を持つ。電圧感受性アセンブリは、第一面と第二面との間に印加される電圧が定格電圧を超えると温度が上昇する。第一端子は、電圧感受性アセンブリの第一面および第一の伝導性部材と電気的に接続される。熱素子は、電圧感受性アセンブリの第二面と電気的に接続される。熱素子は、室温で導電性固体であって、所定の軟化温度をもつ。第二端子は、一端が電圧感受性アセンブリの第二面との電気接点で、他端が第二の伝導部材と接続されたバネ金属で形成される。電圧感受性アセンブリは、第一の伝導部材と第二の伝導部材との間の電圧降下を感受する。第二端子は、熱素子による電圧感受性アセンブリとの接触を維持するために、標準の緩和した形状から湾曲される。第二端子は、本質的に電圧感受性アセンブリから標準の緩和した形状に向かって付勢される。第二端子は、電圧感受性アセンブリとの電気接点からバネのように離間する。電圧感受性アセンブリは、電圧感受性アセンブリによって感受された過電圧状態が電圧感受性アセンブリの定格電圧を超えて、電圧感受性アセンブリが熱素子をその軟化温度以上に加熱すると、電流経路を軟化して遮断する。アークシールドは、第一ポジションから第二ポジションへと移動可能である。第一ポジションは、アークシールドが第二端子と電圧感受性アセンブリとを接触させる箇所である。第二ポジションは、第二端子が電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間するときに、アークシールドが第二端子と電圧感受性アセンブリとの間に配置される箇所である。第二端子は、熱素子と電気的に接触する接触部と、第二部分とを有する。第二部分は、アークシールドの経路を通って伸長し、熱素子が軟化温度に到達するまで、アークシールドの移動を妨害する。
本発明の好ましい形態では、感受性回路部品およびシステムを電流サージや電圧サージから保護する回路保護デバイスを提供する。
本発明の別の好ましい形態では、繰り返される回路故障や極端な規模の一回の故障が起こりうる回路内部の過渡電圧サージ抑制(TVSS)システムの壊滅的な故障を防止するために、上記の電圧保護デバイスを提供する。
本発明のより好ましい形態では、電流抑制デバイスと電圧抑制デバイスとを含んだ上記の回路保護デバイスを提供する。
本発明の別の好ましい形態では、金属酸化物バリスタ(MOV)を有する過渡電圧サージ抑制システムを保護するために、上記の回路保護デバイスを提供する。
本発明のさらに好ましい形態では、回路遮断デバイスとして金属酸化物バリスタを含んだ上記の回路保護デバイスを提供する。
本発明のさらに好ましい形態では、回路において容易に置き換え可能に設計されたモジュールである上記の回路保護デバイスを提供する。
これらの他の好ましい形態は、以下の本発明の好ましい実施の形態と関連する図面とから明らかになる。
本発明は、部品の物理的形状と部品の配置や、明細書に詳細が記載され、部品を形成する関連図面に示された好ましい実施の形態をとることができる。
フューズホルダーの一部を断面にした側面図であって、チューブ状の回路保護デバイスがフューズホルダーの内部に部分的に挿入された状態を示す。 本発明の好ましい実施の形態に係る回路保護デバイスの斜視図であって、回路保護デバイスがDINレールフューズホルダーに取り付けられた状態を示す。 図2に示された回路保護デバイスの断面図であって、標準動作状態のデバイスを示す。 図2に示された回路保護デバイスの断面図であって、故障状態による動作後のデバイスを示す。 図2に示された回路保護デバイスの分解斜視図である。 図3の6−6線に沿って切り取った断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る2ピースの金属酸化物バリスタの斜視図である。 “トリップされた回路”のインジケーターを有する回路保護デバイスの断面図であって、本発明の別の実施の形態を描く。 図8の回路保護デバイスの断面図を示し、“トリップされた回路”の状態を示す。 本発明に係る回路保護デバイスに用いられ、複数のチューブ状セクションで構成された電圧感受性アセンブリの分解斜視図である。 図10に示された電圧感受性アセンブリの別の実施の形態の分解斜視図である。 図10に示された電圧感受性アセンブリのさらに別の実施の形態の分解斜視図である。 図10に示された電圧感受性アセンブリのさらに別の実施の形態の分解斜視図である。 回路保護デバイスに用いられる電圧感受性アセンブリのさらなる実施の形態の分解斜視図である。
図面は本発明の好ましい実施の形態を示す目的のみに用いられ、これらを限定する目的では用いられない。図1は、本発明の好ましい実施の形態に関し、通常のヒューズホルダー12の内部の回路保護デバイス10を示している。ヒューズホルダー12内部およびそれ自身は、本発明の一部ではなく、回路保護デバイス10の好ましい使用態様を示すために簡易に記載されたものである。
ヒューズホルダー12は、下面に脚部14a、14bを有する成形樹脂ハウジング14で構成されている。脚部14a、14bは、ハウジング14がスナップロック方式で取付レール(図示せず)に取り付けられるように設計される。電気回路の一部を形成する、間隔をおいたリード(図示せず)が、コンタクトブレード24の間隔をおいた対の電気的接触となる。レシーバー16は、ハウジング14へピン17で枢着されている。レシーバー16は、円筒状のヒューズ(図示せず)や本発明の回路保護デバイス10が入るように寸法設計された長穴16aを含んでいる。
レシーバー16はハウジング14に対して回転可能であり、図1に示すようなオープン位置と、後述するような、ヒューズまたは回路保護装置10の端部がコンタクトブレード24と電気的に接続するクローズ位置とを動くことができる。
図2において、回路保護デバイス10は、ベース22と間隔をおいたコンタクトブレード24の対を持つ通常のDINレールヒューズ台20に取り付けられている。
回路保護デバイス10は、一般的に内側のボアまたはキャビティ34を有するチューブ状の絶縁ケーシング32で構成されている。ボアまたはキャビティ34はケーシング32の軸方向に伸張している。本実施の形態においては、ケーシング32は円筒形状をしており、円筒状の内側キャビティを有する。ケーシング32は所定の厚さの壁を持っている。本実施の形態においては、円筒形状のケーシング32は円筒状の外側表面36を有する。ケーシング32の遠心端は縮小した厚さの2つの壁領域を持つように形成されている。環状の溝または凹部42は、図5に示すように、ケーシング32の外側表面36で切断されている。これらの環状の溝または凹部42は断面が縮小した壁領域38から離間している。
ケーシングの内部には、外側に面する第一面52a、内側に面する第二面52bを有する電圧感受性素子(MOV)52が配置されている。本実施の形態では、電圧感受性素子(MOV)52はチューブ状であって、電圧感受性素子(MOV)52の円筒外側表面が第一面52aであり、電圧感受性素子(MOV)52の円筒内側表面が第二面52bである。電圧感受性素子(MOV)52は、ケーシング32の内部にフィットするように寸法設計される。電圧感受性素子(MOV)52の軸方向長さは、ケーシングの軸方向長さよりもわずかに短い。詳細については後述する。
本発明において、電圧感受性素子(MOV)52は、その名の通り、電圧を感受するものであって、デバイスに印加される電圧が、前もって選択された電圧を超えると昇温するよう動作することができる。本発明において、電圧感受性素子(MOV)52は、金属酸化物バリスタ(MOV)であることが好ましい。
背景技術として、金属酸化物バリスタ(MOV)は、主として、まとめて焼結された酸化亜鉛粒子で構成されていることを述べた。本実施の形態では、酸化亜鉛粒子は円筒状のチューブを形成するようにまとめて焼結される。固体としての酸化亜鉛は、高い伝導性をもつ材料である。しかしながら、焼結された酸化亜鉛粒子の間に微小な空気間隙や粒子境界が存在し、この空気間隙や粒子境界が、低電圧における電流の流れを妨害する。高電圧の際は、酸化亜鉛粒子の間隙と境界は、電流の流れを遮断するほど広くないため、MOVは高い伝導性をもつ部品となる。しかし、この伝導性はMOVにおいて顕著な熱エネルギーを生み出す。MOVは典型的には、“バリスタ電圧”によって分類され、特定される。MOVのバリスタ電圧は、典型的にはVN(DC)によって特定され、デバイスが“オフ状態”(すなわち、MOVがおおむね非伝導性である状態)から変化する電圧であって、その動作状態が導通状態となる電圧である。重要なことに、この電圧は1mAの点で特徴づけられ、最小電圧レベルと最大電圧レベルを特定する。以下、最小電圧レベル、最大電圧レベルをそれぞれVMIN、VMAXと称す。例えば、200ボルトのバリスタバリスタ電圧VN(DC)を持つ金属酸化物バリスタ(MOV)は、実際には184ボルトの最小電圧VMINと、228ボルトの最大電圧VMAXとの間の電圧において非伝導状態から伝導状態への変化を示すが、これに限られない。このMOVの定格バリスタ電圧VN(DC)の動作範囲はデバイスの本質によるものである。この点において、実際のMOVの電圧値は、基本的にMOVの厚さと、二つの電極表面に配置された酸化亜鉛粒子の数および大きさに依存する。現在のところ、金属酸化物バリスタ(MOV)の構造や構成の組み立てのため、特定の動作特性をもつ特定のデバイスを製造することは事実上不可能である。
このため、回路保護デバイス10の電圧感受性素子(MOV)52は、1mAにおける定格“バリスタ電圧”VN(DC)を有することが好ましいが、実際にMOVとその他すべてのMOVが非伝導状態から伝導状態に変化する電圧は、定格バリスタ電圧のVMINとVMAXとの間でバラついてしまう。本発明においては、選択されたMOVの最小電圧VMINは重要である。詳細については後述する。
第二の伝導性ライニング72は電圧感受性素子(MOV)52の第二面52bと電気的に接続されている。本実施の形態では、第二の伝導性ライニング72は、チューブ状であって、電圧感受性素子(MOV)52の内側表面である第二面52bの隣で、かつそれに接触する位置に入るように寸法設計されている。第二の伝導性ライニング72は、少なくともライニング72の一部分が電圧感受性素子(MOV)52の中央部に沿って伸長するように寸法設計されている。本実施の形態では、第二の伝導性ライニング72は、円筒状であって、少なくとも電圧感受性素子(MOV)52と同じ長さを持っている。
第一の伝導性ライナー62は、電圧感受性素子(MOV)52の第一面52a上に配置されている。本実施の形態では、第一の伝導性ライナー62は、金属等の導電性材料で形成されたチューブ状の素子で構成されている。好ましい実施の形態において、伝導性ライナー62は、銅で形成されている。本実施の形態では、第一の伝導性ライナー62は原則として電圧感受性素子(MOV)52と同じ長さを持っている。第一の伝導性ライナー62の内径は、電圧感受性素子(MOV)52の外形とぴったりと整合するように設計されている。第一の伝導性ライナー62が電圧感受性素子(MOV)52を覆うときに、第一の伝導性ライナー62が電圧感受性素子(MOV)52の第一面52aと電気的に接続されるようにするためである。第一端子64は第一の伝導性ライナー62と電気的に接続されている。本実施の形態では、第一端子64は概ねU字型である。第一端子64は、図3および4に示すように、ケーシング32の一端の周りを覆うように設計されている。また、U字型の第一端子64の脚部64aは、第一の伝導性ライニング62と電気的に接続されており、他の脚部64bは、ケーシング32の外側表面を覆い、かつそれに平行に伸長している。図3および4に示すように、脚部64bは、ケーシングの壁の厚さが減少する、ケーシング32の端部の壁領域38の隣に配置されている。U字型端子64の脚部64aは、脚部64b内側に向かってわずかに湾曲しており、壁領域38よりもわずかに広く、わずかにフレア状または拡幅したベース部64cが規定される。
次に図5を参照する。第二端子74は、ベース部76と腕部78とで構成されている。本実施の形態では、ベース部76は、平坦で円形の板状の外形をしており、腕部78は、細長く、平坦で長方形の帯状の外形をしている。標準的な外形では、腕部78は、ベース部76から概ね垂直に伸長する。ベース部76と腕部78は、剛性や導電性を有し、平坦で板状またはシート状の材料であることが好ましい。好ましい実施の形態としては、第二端子74、すなわちベース部76と腕部78は、銅板で形成されている。ベース部76および腕部78を形成する板状の材料としては、腕部78は剛性を持つが、腕部78の自由端が可動できるような厚さであることが好ましい。すなわち、腕部78の自由端は、以下に詳細を示す方法で、ベース部76に対して曲げられている。
ベース部76の半径は、ケーシング32の半径とおよそ等しく、腕部78の長さは、回路保護デバイス10が組み立てられたときに、腕部78の自由端がケーシング32の軸心付近に位置するようにする。
図に示すように、ベンド82は、腕部78の自由端の付近に形成されている。ベンド82は、第二の伝導性ライナー72の内側表面との電気的接続を形成する接触点82aを有する。詳細については後述する。
電圧感受性素子(MOV)52および第一、第二の導電性ライナー62、72はケーシング32内部に配置するように寸法設計されている。そして、図3および4に示すように、第一の導電性ライナー62の外側表面がケーシング32の内側表面に対してぴったりと合うように配置されている。図に示すように、本実施の形態では、電圧感受性素子(MOV)52と第一、第二の伝導性ライニング62、72の長さは、ケーシング32よりもわずかに短い。U字型の第一端子64は、ケーシング32の外側表面に沿って配置された脚部64bで、ケーシング32の端部の周辺を覆うように寸法設計されている。第二端子74はケーシング32の他端に入るように寸法設計されている。
エンドキャップ92、94は、ケーシング32の遠心端に配置されており、第一端子と第二端子をケーシング内部に閉じ込めている。キャップ92、94は、それぞれケーシング32の端部を囲むように設計されている。この点において、エンドキャップ92、94はそれぞれキャップ状であって、円形の底壁部96と円筒形の側壁部98を持っている。キャップ92、94は、側壁部98の開口端をケーシング32上に圧着することによって、ケーシング32に取り付けられている。図3および4に示すように、キャップ92、94の側壁部98の開口端は、キャップ92、94の側壁部98の自由端が、ケーシング32の外側表面に形成された環状凹部42内に押し込まれるようにして圧着される。
図3に示すように、U字型の第一端子64の脚部64bは、ケーシング32の壁領域38とエンドキャップ92の側壁部98との間に拘束される。これにより、第一端子64の脚部64bは金属製のエンドキャップ92と電気的に接続される。この点において、エンドキャップ92は、第一端子64および第一の伝導性ライニング62を通して、電圧感受性素子(MOV)52の第一面52aと電気的に接続される。絶縁ディスク112は、エンドキャップ92の内部に配置されている。図に示すように、絶縁ディスク112は、底壁部96の内側表面上に配置するように設計されている。絶縁ディスク112は電気絶縁材料で形成されており、基本的にエンドキャップ92と第二の導電性ライニング72との電気的絶縁を保証するために設けられている。
図4に示すように、U字型第一端子64のベース部64cは電圧感受性素子(MOV)52の端部のみならず、ケーシング32の端部から離間した電圧感受性素子(MOV)52の内側表面に沿って配置された第一の伝導性ライニング62を固定するように拡大されている。換言すると、本実施の形態では、電圧感受性素子(MOV)52の端部と第一の伝導性ライニング62は第一の絶縁ディスク112から離間している。
第二端子74の、円形の底壁部76は、底壁部76に対向して配置されたキャップ94の内部に適合するように、かつエンドキャップ94の底壁部96と電気的に接続されるように寸法設計されている。
絶縁材料で形成された第二の絶縁ディスク114はエンドキャップ94の内部の位置に設けられている。第二の絶縁ディスク114は、エンドキャップ94内部に適合するように寸法設計された円形の外縁をもつ平坦なディスクである。開口若しくは穴116が絶縁ディスク116の中央に形成されている。開口116は、第二端子74の腕部78が貫通するように寸法設計されている。この点において、絶縁ディスク114は、ケーシング32の端部、電圧感受性素子(MOV)52の端部および第一、第二の伝導性ライニング62、72の端部の隣に位置するように設計されている。第二の絶縁ディスク114は、本質的には、第一、第二の伝導性ライニング62、72を、エンドキャップ94の底壁部96から絶縁している。図3および4に示すように、第二端子74のベース部76は第二の絶縁ディスク114とエンドキャップ94の底壁部96との間で拘束されている。
第二端子74が最初にケーシング32に組み立てられたとき、第二端子74の腕部78ケーシング32に設けられた開口部34の中へ軸方向に伸長する。図3および4に示すように、第二端子74の腕部78の自由端はわずかに湾曲しており、オフセット部を規定している。第二端子74のの腕部78は、切り替えられるように設計されている。すなわち、第二端子74のの腕部78は、標準の第一ポジション(図4に示す)から、腕部78に形成されたベンド82が第二の伝導性ライニング72の内側表面と電気的に接続する第二ポジションへと押し上げられる。
本発明の一態様では、第二端子74の細長い腕部78は、熱素子122によって、第二の導電性ライニング72の内側表面と電気的に接続する第二ポジション(図3に示す)に保持されている。好ましい実施の形態では、熱素子122は、固体金属であって、比較的軟化温度や融解温度が低いものである。融解温度が低い金属合金や、軟化温度が低いポリマーが用いられる。熱素子122は、好ましくは室温(25℃)で固体であって、35℃付近まで固体である。熱素子122は、好ましくは70℃から140℃までの間に融解温度または軟化温度をを持ち、さらに好ましくは、90℃から100℃までの間に融解温度または軟化温度を持つ。
本発明の実施の形態の一つとして、熱素子122は約52%のインジウム(In)と、約48%のスズ(Sn)とで構成される合金であって、約118℃の融解温度を持つ。
図3に示すように、第二の伝導性ライニング72に取り付けられると、第二端子74の腕部78は、(塑性変形と対比される)弾性変形して、第二の伝導性ライニング72の内側表面に対向する場所に腕部78が保持される。しかし、第二端子74の腕部78は、熱素子122によって抑制されなければ、およそ最初の標準位置に弾性的に戻る。換言すると、腕部78は細長く、全体的に剛性金属材料で形成されているため、ばねのような特徴を持っている。図3に示すように、第二ポジションにされたとき、溝または凹部126は、腕部78の接触領域と第二の伝導性ライニング72の内側表面との間に形成される。
バリア素子132は、ケーシング32の内部で移動可能に設けられている。以下、詳細を説明する。バリア素子132は、本質的にはアークシールドである。より具体的には、バリア素子132は、第二の伝導性ライニング72の内部を移動可能である。本実施の形態では、バリア素子132は、全体的にカップ状のデバイスであって、平坦で円形のベース132aと円筒形の側壁132bを有する。バリア素子132は、円筒形の内側キャビティ132cを形成している。バリア132の円筒形の側壁132bは、バリア132が第二の伝導性ライニング72に設けられた開口の内部をスライド自在となるように寸法設計される。バリア素子132は、好ましくは電気絶縁材料、すなわち非伝導性部材で一体形成されている。バリア素子132は、例えば、ポリマー材料であるが、これに限られない。バイアス素子134は、バリア素子132を、第二端子74の腕部78の方向に付勢する。熱素子122によって、腕部78が第二の伝導性ライニング72の内側に保持されているとき、バリア素子132の側壁132bの縁部は、腕部78の湾曲端と第二の伝導性ライニング72の表面凹部または溝126に拘束される。本実施の形態では、バイアス素子134は圧縮バネである。腕部78とバリア素子132と圧縮バネ134は、細長い腕78の自由端が第二の伝導性ライニング72の内側表面に保持されているときに、バリア素子132が、腕部78のベンド82によって、第二の伝導性ライニング72の内部において腕部78に対して移動が制限されるように寸法設計されている。図3に示すように、圧縮バネ132は圧縮されて、腕部78のベンド82によって移動が制限されたカップ状のバリア132のベース132aに対して付勢力を加える。
次に回路保護デバイス10の動作について説明する。回路故障状態から電気回路を保護するために、一つまたは複数の回路保護デバイス10が用いられる。図2に示すように、回路保護デバイス10は、ありふれたDINレールヒューズ台20に取り付けられるとともに、好ましくは、図1に示すように、ヒューズホルダー12に取り付けられる。ヒューズホルダー12は、通電された電力線に曝されることなく、回路保護デバイス10を、保護すべき電気システム若しくは回路と容易に接続させる。換言すると、ヒューズホルダー12は、“活きた”回路や着脱可能な部品に、回路保護デバイス10を安全かつ容易に取り付けることができる。
回路保護デバイス10がホルダー12の内部に配置され、かつホルダー12がクローズ位置になると、回路保護デバイス10のキャップ92、94は、ホルダー12のコンタクトブレード24と接触する。ホルダー12が、電気回路の電力線と接地中立線との間に取り付けられると、電流経路は回路保護デバイス10を経て作り出される。より具体的には、電流経路は、エンドキャップ92から、第一の伝導性ライニング62と電圧感受性素子(MOV)52を経て、第二の伝導性ライニング72へと作り出される。電流経路は、第二の伝導性ライニング72から、第二端子74の腕部78(熱素子122によって伝導性ライニング72と接触して保持されている)を経て、エンドキャップ94へと続いている。換言すると、ホルダー12が取付レール(図示せず)に保持され、かつ回路保護デバイス10がコンタクトブレード24と電気的に接続されているとき、伝導経路は、電力線と接地または中立線との間で回路保護デバイス10を通過する。伝導経路は、エンドキャップ92、94が逆であったとしても、回路保護デバイス10を経るようになっている。
前述したように、電気回路を保護するために、一つ以上の回路保護デバイス10が用いられる。回路保護システムは、電力線と接地線または中立線とに並列接続された“N”個の回路保護デバイス10を有しても良い。このような“マルチプルデバイスシステム”において、各回路保護デバイス10は、同じ定格“バリスタ電圧”VN(DC)と定格ピーク電流を持っている。このようなマルチプルデバイスシステムによってなされた全電流サージ保護は、システムに用いられる回路保護デバイス10の、定格ピーク電流サージの約“N”倍となる。例えば、各回路保護デバイス10の定格ピーク電流サージが1000アンペアである場合、そのアセンブリの全定格ピーク電流サージは1000×Nアンペアとなる。前述したように、各回路保護デバイス10は、同じ“定格バリスタ電圧”を持つが、実際には回路保護デバイス内の各MOVの“定格バリスタ電圧”はVMINとVMAXの間で様々である。結果として、各回路保護デバイス10による電流サージは、後述するように、同時に発生しないかもしれない。
過電圧状態または繰り返しパルス状態の場合、回路保護デバイス10の電圧感受性素子(MOV)52は、過電圧状態となる。この過電圧状態は、第一の伝導性ライニング62と第二の伝導性ライニング72との間と、電圧感受性素子(MOV)52の第一面52aと第二面52bとの間に電圧の差異(バイアス)を生み出す。これにより、サージ電流によって熱エネルギーが生み出され、チューブ状の電圧感受性素子(MOV)52は、それぞれエネルギーの吸収および熱エネルギーの分散を始める。電圧感受性素子(MOV)52の電圧の差異が大きくなると、電圧感受性素子(MOV)52の導電性は向上し、それによって増加した熱量が発生する。前述したように、各電圧感受性素子(MOV)52の実際の特性は全く同じではないため、直列の一つの電圧感受性素子(MOV)52の定格エネルギーは、他のものと比較して低くなり、熱反応時間は早くなる。そのため、個々の電圧感受性素子(MOV)52は、マルチプルデバイスシステム内部の他の電圧感受性素子(MOV)52よりも素早く昇温する。故障状態が深刻である場合、一つ以上の回路保護デバイス10の電圧感受性素子(MOV)52は、熱素子122である低温はんだ材料の融解温度に昇温する。これにより、第二端子74の腕部78は、もはや第一ポジション(図3に示す)に保持されなくなる。熱素子122が融解すると、第二端子74を形成する金属材料は標準の平面外形に戻ろうとするため、腕部78は電圧感受性素子(MOV)52の内側表面52aから自由に離間する。
本発明の一態様では、電圧感受性素子(MOV)52の第二面(内側表面)52bは、第一面(外側表面)52aよりも素早く昇温する。なぜなら、それぞれの表面の半径が異なるため、第二面52bの表面積が第一面52aの表面積よりも小さいからである。表面積が小さいと、単位面積当たりの電流密度および単位面積当たりのジュール熱は高くなる。第二面面52bを素早く加熱することによって、障害状態となったときに熱素子を融解することができる。
腕部78が電圧感受性素子(MOV)52から離間すると、回路保護デバイス10の伝導経路は遮断され、回路保護デバイス10は“オフライン”となる。
一つの回路保護デバイス10が“オフライン”となると、マルチプルデバイスシステムの他の回路保護デバイス10の定格電流サージは減少する。前述した例を用いると、一つの回路保護デバイス10が“オフライン”となると、オフラインの回路保護デバイス10が交換されるまでの期間、システムは10,000アンペアのサージ能力を失い、定格電流サージは10,000×(N−1)アンペアとなる。
このため、本発明は、回路保護システムを形成するために、単独で、または他の同様のデバイスと一体として用いられる回路保護デバイス10を提供する。回路保護デバイス10は、電圧スパイクが、壊滅的な故障を予防して保護するデバイスの定格バリスタ電圧を大幅に超えたときに、回路の電圧スパイクを抑制してオフラインとなる動作が可能な内蔵ユニットである。
次に、図8、図9を用いて説明する。本発明の最終的な実施の形態を描く回路保護デバイス210が示されている。回路保護デバイス210は多くの点で回路保護デバイス10と共通である。この点において、回路保護デバイス10の構成と同様の、回路保護デバイス210の構成には同一の参照番号を示す。回路保護デバイス210と前述した回路保護デバイス10との主な違いは、円筒形のバリア素子132が、バリア素子132の、平坦で円形のベース132aから軸方向に伸長する細長のピン232を有することである。ピン232は、図8に示すように、バリア素子132が、第二端子74の腕部78によって、バイアス素子に対して第一ポジションに保持されているとき、絶縁ディスク112とエンドキャップ92の底壁部96とを貫通して形成された開口234を通過して伸長するように寸法設計されている。図8に示すように、回路保護デバイス210が通常動作の形態であるとき、ピン232の端部232aは、エンドキャップ92の底壁部96を超えて伸長している。故障状態の場合、バイアス素子134がバリア素子132を“トリップ位置”に押し上げるため、回路保護デバイス210は“トリップ”し、ピン232の端部232aは、ケーシング32のインナーボア34の内部へ引き込まれる。そのため、エンドキャップ92から伸長するピン232の端部232aが見えなくなることで、回路保護デバイス210が“トリップ”されており、交換すべきであることが示される。よって、回路保護デバイス210は、回路保護デバイス210の状態を示すインジケータ手段として、素早くて単純な構成を提供する。
前述した記載は、本発明の特別な実施の形態である。この実施の形態は例示の目的にのみ記載されており、発明の範囲や思想と離れずに、当技術分野において通常の知識を有する者によって、多数の代替や変更が実施される。例えば、前述した実施の形態では、電圧感受性素子(MOV)52は1ピースの部品である場合を述べたが、図7において電圧感受性素子152は、回路保護デバイス10の電圧感受性素子(MOV)52の代わりに、二つのセクション154、156で形成されている場合が示されている。そして、当分野において通常の知識を有する者によれば、第一および第二の伝導性ライニング62、72が、回路保護デバイス10内部の理想的なチューブ状の形態に、セクション154、156を保持することは自明である。
以上、回路保護デバイス10は、一つの細長のチューブ状部材で構成される電圧感受性素子52または、円筒形に準じる二つのセクション154、156(図7参照)で形成される電圧感受性素子152を有するものを記載した。本発明の別の態様について、図10〜14は、回路保護デバイス10の一つの細長の電圧感受性素子52の代わりに用いられ、N個の短いチューブ状バリスタセクションで構成された252、252A、252B、252C、352で設計される電圧感受性アセンブリを示す。
図10は、短いチューブ状セクション262、264、266、268で構成される電圧感受性アセンブリ252を示す。本実施の形態において、チューブ状セクション262、264、266、268は、本質的に同一であり、内径と外径を持っている。各チューブ状セクション262、264、266、268は、バリスタのような材料で形成される。図10は、回路保護デバイス10内部の電圧感受性部品が、2個以上のチューブ状セクション262、264、266、268で構成される態様を示す。ここで、一つの細長の電圧感受性素子52と比較して、より短いチューブ状セクション262、264、266、268は、形成することが容易で安価である。さらに、開示された実施の形態の別の態様では、複数の短いチューブ状セクション262、264、266、268で構成される電圧感受性アセンブリ252を製造すれば、異なる動作特性を有する回路保護デバイス10を生産することができる。電圧感受性アセンブリ252を備える回路保護デバイス10の動作特性は、全てのチューブ状セクション262、264、266、268を、回路保護デバイス10の第一および第二の伝導性ライニング62、72の間の空間の内部に用いないことにより、容易に変更され得る。例えば、一つのチューブ状セクションを除去することにより、回路保護デバイス10内部のMOV材料の量は25%減少する。これにより、回路保護デバイス10の動作特性は、除去されたチューブ状セクション268のMOV材料の量に関連して低下する。
図11は、電圧感受性アセンブリ252に変更を加えた電圧感受性アセンブリ252Aを示す。電圧感受性アセンブリ252Aは、チューブ状セクション266が絶縁体276に置き換えられていることを除いて、電圧感受性アセンブリ252と本質的に同様である。絶縁体276は、チューブ状セクション266と同じ寸法である。
絶縁体276は、チューブ状セクション266の代わりに、回路保護デバイス10の全体構造の一体性を保持するように挿入される。チューブ状セクション262、264、268の外側表面および内側表面は、それぞれ第一の伝導性ライニング62の内側表面および第二の伝導性ライニング72と接触するため、絶縁体276は、第一および第二の伝導性ライニング62、72の間の空間の内部のどの場所に設けられても良い。換言すると、絶縁体276は、チューブ状セクション262、264、268の端部や、チューブ状セクション262とチューブ状セクション264の間や、図11に示すようにチューブ状セクション264とチューブ状セクション268の間に設けられても良く、回路保護デバイス10の動作特性に影響を与えない。
次に図12を参照する。図12は、電圧感受性アセンブリ252に別の変更を加えたものを示す。図12に示す電圧感受性アセンブリ252Bは、電圧感受性アセンブリ252のチューブ状セクション264が、チューブ状セクション262、266、268を形成するバリスタ材料と異なる金属酸化物バリスタ材料で形成されるチューブ状セクション284に置き換えられていることを除いて、電圧感受性アセンブリ252と同様である。回路保護デバイス10の内部で1個以上のチューブ状セクションの構成を変化させることにより、回路保護デバイス10全体の動作特性を変化させることができる。
以上より、単に、回路保護デバイス10の内部に配置されるチューブ状セクション262、264、266,268の数及び/又はタイプを変更することにより、回路保護デバイス10の異なる動作特性を変更することができる。
当技術分野における通常の知識を有する者であれば、各チューブ状セクション262、264、266、268の寸法、すんなち、これらのセクションを形成する材料の体積や質量は、各セクションの動作特性を確立することを理解するだろう。図13は、セクションの動作特性を変化させるために、チューブ状セクションの寸法にさらなる変更を加える方法を示す。図13は、バリスタ材料で構成される内側部294aと、伝導性材料で構成される外側部294bとを含むチューブ状セクション294を有する電圧感受性アセンブリ252Cを示す。図面では、チューブ状セクション294の内側部294aは、チューブ状であって、前述したチューブ状セクション262、264、266、268よりも薄い壁厚を持つ。外側部294bは、チューブ状であって、回路保護デバイス10の第一の伝導性ライニング62の内側表面との電気的接触を保持するように寸法設計される。伝導性の外側部294bと、バリスタ材料で形成される内側部294aを有するチューブ状セクション294を用いるため、チューブ状セクション294の電圧と電流の動作特性は、単一のMOV材料で形成されるチューブ状セクション262、264、266、268と比較して著しく異なる。
図13に示すように、伝導性材料で形成される内側部296aと、MOV材料で形成される外側部296bを有するチューブ状セクション296が設けられることも考えられる。
ここで、材料が異なれば、チューブ状セクションの電圧及び電流容量に影響する。前述した回路保護デバイス10は、バリスタのような材料で形成されるチューブ状セクションを利用したり、異なる材料で形成されるチューブ状セクションを含んだりすることが考えられる。
図14は、本発明の別の実施の形態を示す。図14は、円筒チューブ状セクション362、364、366、368で構成される電圧感受性アセンブリ352を示す。チューブ状セクション362、364、366、368は全て同じ内径と外径を持つが、チューブ状セクション366、368の軸方向長さは互いに異なり、チューブ状セクション362、364と異なる。図14は、異なる軸方向長さのチューブ状セクションが、本発明の電圧感受性アセンブリを形成するために利用され得る方法を示す。電圧感受性アセンブリ252Aについて説明したように、1個以上のチューブ状セクションが除去され、チューブ状絶縁体で置き換えられて、回路保護デバイス10内部の電圧感受性アセンブリの動作特性を変化させる。当分野における通常の知識を有する者は、図10〜14に示された電圧感受性アセンブリと異なるアセンブリが、図10〜14に示された部品の組み合わせで実現されることを理解するだろう。
変更物や代替物が、特許請求の範囲に記載された発明の範囲またはこれに準ずるものの内部にある限り、その変更物や代替物は全て含まれる。

Claims (29)

  1. 電気回路における電圧サージを抑制するための使い捨て電圧抑制デバイスであって、
    電気絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングと、
    前記ケーシングの第一端に取り付けられた第一の伝導部材と、
    前記ケーシングの第二端に取り付けられた第二の伝導部材と、
    前記ケーシング内部で、2個以上のチューブ状セクションで構成され、第一面と、第二面と、第一面および第二面の間で所定の定格電圧を有し、前記第一面および第二面に印加される電圧が前記定格電圧を超えると温度が上昇するチューブ状電圧感受性アセンブリと、
    前記電圧感受性アセンブリの前記第一面および前記第一の伝導部材と電気的に接続された第一端子と、
    前記電圧感受性アセンブリの前記第二面と電気的に接続されており、室温で導電性固体であって、所定の軟化温度を持つ熱素子と、
    前記第二の伝導部材と電気的に接続されており、第一の伝導部材と第二の伝導部材との間の電圧降下を感受する前記電圧感受性アセンブリの前記第二面と電気的に接続する接触部を有し、前記熱素子によって前記電圧感受性アセンブリとの電気的接続が保持され、かつそれから離間するように付勢され、前記電圧感受性アセンブリによって感受された過電圧状態が前記電圧感受性アセンブリの定格電圧を超えて電圧感受性アセンブリが熱素子をその軟化温度以上に加熱すると、前記電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間して電流経路を遮断する第二端子と、
    前記第二端子が前記電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間するときに、前記第二端子の前記接触部と前記電圧感受性アセンブリとを接触させる第一ポジションから、前記第二端子の前記接触部と前記電圧感受性アセンブリとの間に配置される第二ポジションへと移動可能なアークシールドとで構成される
    ことを特徴とする使い捨て電圧抑制デバイス。
  2. 前記電圧感受性アセンブリは、複数のチューブ状金属酸化物バリスタで構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  3. 前記電圧感受性アセンブリの前記チューブ状セクションは、同一形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  4. 前記電圧感受性アセンブリの前記チューブ状セクションは、寸法が同一である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  5. 前記電圧感受性アセンブリの前記チューブ状セクションは、寸法が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  6. 前記電圧感受性アセンブリの前記チューブ状セクションは、同一材料で形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  7. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションは、内側部と外側部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  8. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションの前記内側部は、金属酸化物バリスタ材料で形成され、前記外側部は、導電性材料で形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の電圧抑制デバイス。
  9. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションの前記外側部は、金属酸化物バリスタ材料で形成され、前記内側部は、導電性材料で形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の電圧抑制デバイス。
  10. 前記少なくとも一つのチューブ状セクションの前記内側部および前記外側部は、いずれもチューブ状である
    ことを特徴とする請求項7に記載の電圧抑制デバイス。
  11. 前記チューブ状セクションは、前記チューブ状ケーシングの内部で、互いに隣り合って接触するように配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  12. 前記チューブ状セクションは、前記チューブ状ケーシングの内部で互いに離間することを特徴とする請求項1に記載の電圧抑制デバイス。
  13. 離間した前記チューブ状セクションの間に、絶縁体が配置される
    ことを特徴とする請求項12に記載の電圧抑制デバイス。
  14. 電気回路における電圧サージを抑制するための電圧抑制デバイスであって、
    電気絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングと、
    前記ケーシングの第一端に取り付けられた第一の伝導部材と、
    前記ケーシングの第二端に取り付けられた第二の伝導部材と、
    所定の定格電圧を有し、印加される電圧が前記定格電圧を超えると温度が上昇する電圧感受性素子で形成された2個以上のチューブ状セクションと、
    前記第一の伝導部材と前記第二の伝導部材との間の前記チューブ状セクションを電気的に接続する複数の端子と、
    熱素子によって前記チューブ状セクションの表面との電気接点に保持される前記複数の端子の一つの一端と、前記チューブ状セクションの表面と、前記熱素子とで構成され、前記伝導部材の一つと前記チューブ状セクションとの間で前記チューブ状セクションと電気的に直列接続されており、前記複数の端子の一つが、前記チューブ状セクションの表面との電気接点に保持される標準時のクローズドポジションから、前記チューブ状セクションの温度が前記熱素子を軟化させるレベルに到達するときに、前記複数の端子の一つが、前記チューブ状セクションの表面との電気接点から移動して、前記複数の端子の一つと前記チューブ状セクションとの間にギャップを形成するオープンポジションへと移動し、前記チューブ状セクションと熱結合される標準時閉の熱スイッチと、
    前記端子の一つがオープンポジションに移動するときに、前記ギャップに移動するよう動作可能であって、前記複数の端子の一つと前記チューブ状セクションとの間のアーク放電から線間電圧サージを防止する非伝導性バリアとで構成され、
    前記複数の端子の一つは、接触部と前記接触部と離間して伸長する第二部分とを有し、
    前記第二端子の第二部分は、前記非伝導性バリアの少なくとも一部を覆うように伸長し、前記熱素子が軟化し始めるまで前記接触部が前記熱素子によって保持されるように前記熱素子に向かって湾曲し、
    前記非伝導性バリアは、前記熱素子に向かって付勢されるが、前記熱素子が軟化し始めるまで、前記接触部から間隔が置かれた位置で前記端子の一つの第二部分と接触して、前記熱素子に向かう移動が制限される
    ことを特徴とする電圧抑制デバイス。
  15. 前記熱スイッチは、前記熱素子によって前記チューブ状セクションとの電気接点に保持され、前記チューブ状セクションから離間するように付勢される端子で構成される
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  16. 前記熱素子は、低い融解温度をもつはんだ材料である
    ことを特徴とする請求項15に記載の電圧抑制デバイス。
  17. 前記チューブ状セクションは、金属酸化物バリスタ材料で構成される
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  18. 前記チューブ状セクションは、同一形状である
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  19. 前記チューブ状セクションは、寸法が同一である
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  20. 前記チューブ状セクションは、寸法が異なる
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  21. 前記チューブ状セクションは、同一材料で形成される
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  22. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションは、内側部と外側部とを有する
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  23. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションの前記内側部は、金属酸化物バリスタ材料で形成され、前記外側部は、導電性材料で形成される
    ことを特徴とする請求項22に記載の電圧抑制デバイス。
  24. 少なくとも一つの前記チューブ状セクションの前記外側部は、金属酸化物バリスタ材料で形成され、前記内側部は、導電性材料で形成される
    ことを特徴とする請求項22に記載の電圧抑制デバイス。
  25. 前記少なくとも一つのチューブ状セクションの前記内側部および前記外側部は、いずれもチューブ状である
    ことを特徴とする請求項22に記載の電圧抑制デバイス。
  26. 前記チューブ状セクションは、前記チューブ状ケーシングの内部で、互いに隣り合って接触するように配置される
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  27. 前記チューブ状セクションは、前記チューブ状ケーシングの内部で互いに離間することを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  28. 離間した前記チューブ状セクションの間に、絶縁体が配置される
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧抑制デバイス。
  29. 電気回路における電圧サージを抑制する電圧抑制デバイスであって、
    電気絶縁材料で形成されたチューブ状ケーシングと、
    前記ケーシングの第一端に取り付けられた第一の伝導部材と、
    前記ケーシングの第二端に取り付けられた第二の伝導部材と、
    前記ケーシングの内部に配置され、2個以上のチューブ状セクションで構成され、第一面と、第二面と、第一面および第二面の間で所定の定格電圧とを有し、前記第一面および第二面に係る電圧が前記定格電圧を超えると温度が上昇するチューブ状電圧感受性アセンブリと、
    前記電圧感受性アセンブリの前記第一面および前記前記第一の伝導部材と電気的に接続された第一端子と、
    前記電圧感受性アセンブリの第二面と接続され、室温で導電性固体であって、所定の軟化温度をもつ熱素子と、
    一端が前記第一の伝導部材と前記第二の伝導部材との間の電圧降下を感受する前記電圧感受性アセンブリの第二面との電気接点で、他端が前記第二の伝導部材と接続されたバネ金属で形成され、前記熱素子による前記電圧感受性アセンブリとの接続を維持するために標準の緩和した形状から湾曲され、本質的には前記電圧感受性アセンブリから、前記電圧感受性アセンブリによって感受された過電圧状態が前記電圧感受性アセンブリの前記定格電圧を超えて前記熱素子をその軟化温度以上に加熱すると、電流経路を軟化して遮断する前記電圧感受性アセンブリとの電気接点からバネのように離間する箇所である標準の緩和した形状に向かって付勢される第二端子と、
    前記第二端子と前記電圧感受性アセンブリとを接触させる箇所である第一ポジションから、前記第二端子が前記電圧感受性アセンブリとの電気接点から離間するときに、前記第二端子と前記電圧感受性アセンブリとの間に配置される箇所である第二ポジションへと移動可能であるアークシールドとで構成され、
    前記第二端子は、前記熱素子と電気的に接触する接触部と、第二部分とを有し、前記第二部分は、前記アークシールドの経路を通って伸長し、前記熱素子が前記軟化温度に到達するまで前記アークシールドの移動を妨害する
    ことを特徴とする電圧抑制デバイス。
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