JP2014238841A - バックアップジョブのイベントをナビゲートするための方法及びそのプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体 - Google Patents

バックアップジョブのイベントをナビゲートするための方法及びそのプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体

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Abstract

【課題】ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する方法を提供する。【解決手段】GUI時系列グラフ300が、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトであって、オブジェクトの各々がバックアップジョブのイベントの1つに対応し、オブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅が、当該対応するイベントが実行された期間を表し、オブジェクトの各々の第2の軸の長さが、対応するイベントと関連するデータサイズを表すオブジェクトとを備える。【選択図】図3A

Description

本明細書に開示された実施形態は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフに関するものである。
記憶装置は、データをブロックで記憶できるコンピュータ可読媒体である。記憶装置は、自らが記憶するデータおよび自らの円滑かつ連続的な動作に対する無数の脅威に直面している。これらの脅威を低減するために、将来のある時期にデータを復元できるように、特定の時点で記憶装置内のデータのバックアップが作成され得る。例えば、記憶装置の記憶データが破損した場合や、記憶装置が利用できなくなった場合、あるいはユーザが第2の同一記憶装置を作成したい場合に、そのような復元が所望され得る。
記憶装置は、有限数の固定長ブロックに論理的に分割されるのが典型的である。記憶装置はまた、記憶装置に記憶されている各ファイルに割り当てられたブロックの位置を追跡するファイルシステムを含むのが典型的である。ファイルシステムは、どのファイルにも割り当てられていないブロックも追跡する。このファイルシステムは、割り当て済みおよび未割り当てブロックを、ファイルシステムメタデータと呼ばれる専門のデータ構造を用いて追跡するのが一般的である。ファイルシステムメタデータは、記憶装置内の指定されたブロックにも記憶される。
バックアップ元記憶装置をバックアップするための技法は各種存在する。1つの一般的な技法は、バックアップ元記憶装置に記憶された個々のファイルをファイルごとにバックアップすることを伴う。この技法は、ファイルバックアップと称されることが多い。ファイルバックアップは、バックアップ元記憶装置のファイルシステムを開始点として使用し、ファイルをバックアップ先記憶装置に書き込むことによってバックアップを実行する。この手法を用いると、前回のバックアップ以降に変更された場合に個々のファイルがバックアップされる。ファイルバックアップは、失われたファイルや破損したファイルを見つけ、復元するのに役立つ場合がある。ただし、ファイルバックアップを行うには、バックアップ元記憶装置とバックアップ先記憶装置のファイルシステム内における各ファイルの存在箇所に関する情報を追跡および記憶する必要があることから、ファイルバックアップは、帯域幅オーバーヘッドおよび論理オーバーヘッドという形態で大きなオーバーヘッドを含み得る。
バックアップ元記憶装置をバックアップするための別の一般的な技法は、バックアップ元記憶装置に記憶された個々のファイルの位置を無視し、バックアップ元記憶装置に記憶されたすべての割り当て済みブロックをバックアップするというものである。バックアップが、バックアップ元記憶装置の割り当て済みコンテンツ全体のイメージすなわちコピーを格納するか、あるいは表すのが一般的であることから、この技法はイメージバックアップと称されることが多い。この手法を用いると、前回のバックアップ以降に変更された場合に個々の割り当て済みブロックがバックアップされる。イメージバックアップは、バックアップ元記憶装置のすべての割り当て済みブロックをバックアップするので、バックアップ元記憶装置に記憶されたファイルを構成するブロックと、ファイルシステムメタデータを構成するブロックと、の両方をバックアップする。また、イメージバックアップは、個々のファイルではなくすべての割り当て済みブロックをバックアップするものであり、未割り当てブロックは一般にバックアップされないことから、この手法は、ファイルシステムメタデータや、バックアップ元記憶装置に記憶されたファイルについて、ファイルシステムメタデータに関する最小限の知識を、割り当て済みブロックをバックアップするためだけに用いること以上に認識している必要は必ずしもない。
ファイルシステムへの依存が最小限に抑えられることから、イメージバックアップはファイルバックアップと比較して比較的高速である。イメージバックアップは、検索が減るということもあり、ファイルバックアップと比較して比較的高速でもあり得る。特に、イメージバックアップの実行中は、ブロックが順番に読み出され、比較的検索が限られるのが一般的である。対照的に、ファイルバックアップの実行中は、個々のファイルを構成するブロックが散在し得るため、検索が比較的広範囲に及ぶ。
バックアップ元記憶装置をバックアップする際に遭遇する一般的な問題の1つが、バックアップ元記憶装置のバックアップジョブに関連する各種イメージバックアップファイルの管理である。バックアップ元記憶装置がバックアップジョブの実行中にバックアップされるたびに、イメージバックアップファイルが作成され、バックアップ先記憶装置に記憶される。バックアップジョブの実行中にバックアップ元記憶装置から作成されたイメージバックアップファイルの履歴は、各イメージバックアップファイルに関連する特定のタイミングおよび他の統計情報と並び、バックアップジョブの現状を確認する際に非常に重要であり得る。バックアップジョブが複数のイメージバックアップファイルを含む場合には、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報を把握することが困難であり得る。
本願発明は、上記のような欠点を解消する実施形態や上記のような環境でのみ動作する実施形態に制限されない。この背景記述はむしろ、本明細書に記載したいくつかの実施形態が実施され得る1つの技術領域例を表す目的で提供されるに過ぎない。
本明細書に記載された例示実施形態は概して、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフに関するものである。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、バックアップジョブのイベントが実行される期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、それにより、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とをユーザが把握することができる。
一例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムが非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されている。GUI時系列グラフは、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトとを含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。オブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。オブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
別の例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムが非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されている。GUI時系列グラフは、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたイメージバックアップファイルのデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトとを含む。バックアップジョブのイベントの各々は、コンピュータの1つまたは複数のボリュームの各々についてのイメージバックアップファイルの作成を試行することを含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。オブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。オブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
さらに別の例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートのための方法が、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸を提示することと、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸を提示することと、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトを提示することと、含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。提示されたオブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。提示されたオブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
以上の全般的な説明と以下の詳細な説明は例示的および説明的なものであり、請求される本発明を限定するものでないことを理解すべきである。
例示実施形態について、添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に記載および説明する。
例示バックアップシステムを表す概略ブロック図である。 バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのGUI時系列グラフを含むバックアップジョブを管理するためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)例を表す。 バックアップジョブにおける1か月間のイベントを示す図2のGUI時系列グラフを広域ズームレベルで表示した状態を表す。 バックアップジョブにおけるイベントに各々対応する各種フラグを表示している図3AのGUI時系列グラフを表す。 バックアップジョブにおける5日間のイベントを示す図3AのGUI時系列グラフを中間ズームレベルで表示した状態を表す。 GUI時系列グラフで失敗イベントおよび差分イベントが非表示になっている状態を表す。 図3CのGUI時系列グラフで増分イベントが非表示になっている状態を表す。 図3CのGUI時系列グラフでアイコンがバックアップジョブのさらなる詳細情報を示している状態を表す。 バックアップジョブにおける1日間のイベントを示す図3AのGUI時系列グラフを狭域ズームレベルで表示した状態を表す。 バックアップジョブのイベントをナビゲートするための例示方法の概略フローチャート図である。
本明細書に記載したいくつかの実施形態は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフを含む。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。本明細書に開示されたGUI時系列グラフの例は、バックアップジョブのイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、これにより、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とをユーザが把握することができる。
本明細書で使用する「記憶装置」という用語は、コンピュータ可読媒体、あるいはボリュームなどの、ブロックでデータを記憶できるコンピュータ可読媒体の論理的な一部分を意味する。本明細書で使用する「ブロック」という用語は、固定長の不連続ビットシーケンスを意味する。「イメージバックアップファイル」という用語は、記憶装置から取得した1つまたは複数のブロックのコピーを含むファイルを意味し、ベースイメージバックアップファイル、増分イメージバックアップファイル、または差分イメージバックアップファイルであり得る。「バックアップジョブ」という用語は、ベースイメージバックアップファイル、増分イメージバックアップファイル、および差分イメージバックアップファイルを作成するためのスケジュールと、イメージバックアップファイルを作成するための各種詳細情報とを定義し得る単一のコンピュータシステムの1つまたは複数のボリュームのバックアップ計画を意味する。
図1は、例示バックアップシステム100を表す概略ブロック図である。図1に開示のとおり、例示バックアップシステム100は、バックアップ元システム102とバックアップ先システム104とを含んでいる。システム102および104は、記憶装置106および108をそれぞれ備えている。バックアップ先記憶装置108は、ベースイメージバックアップファイルと、さまざまな時点で作成されたバックアップ元記憶装置106の複数の増分イメージバックアップファイルとを記憶する。バックアップ先システム104は、バックアップモジュール110も備えている。ただしバックアップモジュール110は、バックアップ元システム102にも備えられ得る。システム102および104は、ネットワーク112経由で互いに通信することができる。ディスプレイ装置114が例示バックアップシステム100と関連付けられている場合もある。
システム102および104の各々は、記憶装置をサポート可能であるとともに、例えば、ファイルサーバ、ウェブサーバ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラミング可能な家庭用電化製品、スマートフォン、デジタルカメラ、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリドライブ、および仮想マシンといった他のシステムと通信可能である任意の演算装置であり得る。ネットワーク112は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)ネットワーク、Bluetoothネットワーク、インターネットなどのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク、またはこれらの何らかの組み合わせを含む任意の優先または無線通信ネットワークであり得る。ディスプレイ装置114は、陰極線管(CRT)表示、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、エレクトロルミネセントディスプレイ(ELD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、または有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)など、ユーザインターフェイスをユーザに視覚的に提示できる任意の電子ディスプレイ装置であり得る。加えて、ディスプレイ装置114は、上記電子ディスプレイ例を含む任意のタッチスクリーン実装電子ディスプレイであり得る。
バックアップ先記憶装置108に記憶されたイメージバックアップファイルは、バックアップモジュール110によって作成され得る。例えば、バックアップモジュール110は、コンピュータ命令を実行して、バックアップ元記憶装置106の1つのベースイメージバックアップファイルと複数の増分イメージバックアップファイルとを作成する処理を実行するように構成され得る。これらのイメージバックアップファイルはまず、バックアップ元システム102で作成され、その後バックアップ先システム104にコピーされ得る。
例えば、ベースイメージバックアップファイルは、時刻t(0)における状態を捕捉するように作成され得る。これは、バックアップモジュール110が、時刻t(0)で割り当てられたバックアップ元記憶装置106の全割り当て済みブロックをコピーすることと、バックアップ先記憶装置108に割り当て済みブロックを記憶することを含み得る。時刻t(0)におけるバックアップ元記憶装置106の状態は、時刻t(0)でバックアップ元記憶装置106に記憶されたデータを、他のプロセスを遮断せずに捕捉するために、スナップショット技術を用いて捕捉され得る。こうしてバックアップ元記憶装置106のダウンタイムを避ける。ベースバックアップは、バックアップ元記憶装置106のサイズと時刻t(0)における割り当て済みブロックの数とによっては非常に大きくなり得る。その結果、ベースバックアップは、バックアップ先記憶装置108で大きなスペースを作成し、消費するのに比較的長い時間がかかり得る。
次に、時刻t(1)およびt(2)における状態を捕捉するために、第1および第2の増分イメージバックアップファイルがそれぞれ作成され得る。このことは、時刻t(1)において存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することと、その後、時刻t(2)において存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することを含み得る。時刻t(1)およびt(2)におけるバックアップ元記憶装置106の状態は、スナップショット技術を用いて再び捕捉され得る。こうしてバックアップ元記憶装置106のダウンタイムが避けられる。各々の増分イメージバックアップファイルは、前回のバックアップの時刻以降に変更されたバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。これにより、第1の増分イメージバックアップファイルは、時刻t(0)と時刻t(1)との間で変更があったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。そして、第2の増分イメージバックアップファイルは、時刻t(1)と時刻t(2)との間で変更があったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。一般に、ベースバックアップと比較して、各々の増分バックアップは、比較的短時間で、バックアップ先記憶装置108に比較的小さな記憶装置スペースを作成し、消費し得る。
最後に、時刻t(n)における状態を捕捉するために第nの増分バックアップが作成され得る。これは、スナップショット技術を用いて、時刻t(n)で存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することを含み得る。第nの増分バックアップは、時刻t(n)および時刻t(n−1)の間で変更のあったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。
したがって、増分イメージバックアップファイルは継続的に作成され得る。新しい増分イメージバックアップファイルを作成する頻度は、バックアップ元記憶装置106の記憶データが破損した場合や、バックアップ元記憶装置106が所与の時期に利用できなくなった場合に、失われるデータの量を調節するために所望に応じて変更される。バックアップ元記憶装置106のデータは、最古のイメージバックアップファイルを最新のイメージバックアップファイルに適用することにより、すなわち、最初にベースイメージバックアップファイルを適用し、その後連続する各増分イメージバックアップファイルを特定の増分イメージバックアップファイルまで適用することにより、その時点における特定の増分イメージバックアップファイルの状態に復元することができる。
上記の例示増分イメージバックアップファイルには、割り当て済みブロックだけが含まれるが、代替実施形態では、ベースイメージバックアップファイルまたは増分イメージバックアップファイルの作成中に、割り当て済みブロックと未割り当てブロックとの両方がバックアップされ得るものと理解される。未割り当てブロックの内容は興味深い場合があることから、これは、ブロックが使用中であり、かつ割り当てられていた前回の時点のデータを未割り当てブロックが格納している場合にフォレンジック目的で行われるのが典型的である。したがって、本明細書に開示されたベースイメージバックアップファイルと増分イメージバックアップファイルの作成は、割り当て済みブロックに限定されず、未割り当てブロックも含み得る。さらに、ベースイメージバックアップファイルおよび増分バックアップファイルについてのみ論じてきたが、バックアップ元記憶装置106は、ベースイメージバックアップファイルおよび1つまたは複数の減分イメージバックアップファイルを作成することによってもバックアップされ得るものと理解される。したがって、本明細書に開示されたイメージバックアップファイルの作成は、ベースイメージバックアップファイルと増分イメージバックアップファイルとに制限されず、ベースイメージバックアップファイルと減分イメージバックアップファイルとも含み得る。
本明細書に開示された例示方法の実施中に、バックアップモジュール110は、バックアップ元記憶装置と関連付けられたバックアップジョブにおける複数のイベントを特定し得る。例えば、バックアップ元記憶装置106と関連付けられたバックアップジョブのイベントは、ベースイメージバックアップファイルの作成と、バックアップ先記憶装置108に記憶されている第1、第2、および第nの増分イメージバックアップファイルの作成を含み得る。バックアップモジュール110はその後、これら4つのイベントを、例えばディスプレイ装置114で、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトを含み、オブジェクトの各々がバックアップジョブのイベントの1つに対応するGUI時系列グラフに提示し得る。以下でさらに詳述するとおり、バックアップジョブのイベントをGUI時系列グラフで提示することにより、ユーザは、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報を速やかに把握できるようになる。
一例示実施形態において、バックアップ元システム102はデスクトップコンピュータであり得る。バックアップ先システム104はファイルサーバであり得る。ネットワーク112はインターネットを含み得る。そしてディスプレイ装置114はファイルサーバと通信するLEDモニタであり得る。本例示実施形態において、ファイルサーバは、バックアップ先記憶装置108に記憶されたベースイメージバックアップファイルと複数の増分イメージバックアップファイルとを作成することにより、デスクトップコンピュータの記憶装置をバックアップジョブの一部としてインターネット経由で周期的にバックアップするように構成され得る。ファイルサーバはまた、ユーザがバックアップジョブのイベントをナビゲートできるようにするためにLEDモニタ上にGUI時系列グラフでバックアップジョブの履歴を表示できるようにも構成され得る。ファイルサーバは、デスクトップコンピュータでファイルが破損した場合や、ユーザがデスクトップコンピュータの記憶装置を以前の時点に復元したい場合に、イメージバックアップファイルのうち1つもしくはそれ以上をデスクトップコンピュータの記憶装置にインターネット経由で復元するようにも構成され得る。
図1のシステム102および104の各々では1つの記憶装置だけが開示されているが、システム102および104のいずれも2つもしくはそれ以上の記憶装置を備え得るものと理解される。さらに、図1において、システム102および104はネットワーク112経由で通信するものとして開示されているが、システム102および104は互いに直接通信し得るものと理解される。例えば、いくつかの実施形態では、システム102および104が1つのシステムに結合され得る。また、記憶装置106および108は別々の記憶装置として開示されているが、記憶装置106および108は1つの記憶装置に結合され得るものと理解される。例えば、いくつかの実施形態では、バックアップ元記憶装置106の第1のボリュームが、バックアップ元記憶装置106の第2のボリュームに記憶されているバックアップの作成中にバックアップ元記憶装置として機能し得る。その後、第2のボリュームに記憶されたバックアップは第1のボリュームに復元され得る。これにより、バックアップ元記憶装置106の第1のボリュームを以前の時点の状態に戻すことができ得る。別例では、バックアップ元システム102が、バックアップ元記憶装置106のバックアップの復元先である別の記憶装置(図示せず)を有し得る。これらの例の両方で、バックアップ元システム102は、バックアップ元システムおよびバックアップ先システムの両方として機能する。さらには、バックアップモジュール110が、図1の例示バックアップシステム100に開示されている唯一のモジュールだが、バックアップモジュール110の機能は、システム102および104または別のシステムのどちらかに存在する1つまたは複数の同様のモジュールによって置き換えられ得るか、あるいは増やされ得るものと理解される。また、図1では、ディスプレイ装置114が、ネットワーク112を介してバックアップ元システム102およびバックアップ先システム104と遠隔通信しているものとして開示されているが、ディスプレイ装置114は、例えば、デジタルビデオインターフェイス(DVI)ケーブル、ビデオグラフィックス配列(VGA)ケーブル、あるいは高解像度マルチメディアインターフェイス(HDMI)ケーブルを介して、バックアップ元システム102またはバックアップ先システム104と、あるいは例示バックアップシステム100の別のシステムとローカル通信し得るものと理解される。なお、図1に開示されたディスプレイ装置114は、ネットワーク112経由で遠隔通信するか、あるいはバックアップ元システム102またはバックアップ先システム104とローカル通信するかに関係なく、ネットワークプロトコルを用いてバックアップモジュール110と通信し得る。
図1を参照しながらある具体的な環境について説明してきたが、図1の具体的環境は、本明細書に開示されたGUI例が使用され得る無数の環境のうちの1つに過ぎないものと理解される。例示実施形態の範囲は、特定の環境に制限されることを意図するものではない。
図2は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのGUI時系列グラフ300を含むバックアップジョブを管理するための例示GUI200を表す。GUI200は、ユタ州ドレーパーのストレージクラフトテクノロジー社が製造したShadowProtect(登録商標)システムのコンソールを表す。図2に開示のとおり、GUI200は、メニューバー202と、バックアップジョブ(Backup Job)パネル204と、ジョブ詳細(Job Details)パネル206と、GUI時系列(Job Timeline)グラフ300とを含む。
メニューバー202はGUI200の最上位に位置しており、ShadowProtectシステムを構成および運用する目的で使用される一般的なメニューへのアクセスを提供する。例えばファイルメニューは、GUI200の終了など、アプリケーションレベルのオプションへのアクセスを提供し得る。タスクメニューは、バックアップウィザード、復元ウィザード、バックアップイメージウィザード、バックアップイメージマウント解除ウィザード、イメージ検証ウィザード、イメージ転換ツールウィザードなど、各種ShadowProtectウィザードへのアクセスを提供し得る。加えて、タスクメニューから、イメージバックアップファイルのバックアップ先を追加し、現在のシステムのボリュームリストをリフレッシュすることもでき得る。ツールメニューは、ユーザがイメージバックアップファイルを管理できる各種ShadowProtectツールへのアクセスを提供し得る。ヘルプメニューは、ヘルプコンテンツ、製品アクティベーションダイアログボックス、最新版ダイアログボックス、登録オプション、バージョン情報オプションなど、ShadowProtectヘルプリソースへのアクセスを提供し得る。
バックアップジョブパネル204は、ShadowProtectシステムに記憶された各バックアップジョブへのアクセスを提供する。バックアップジョブパネル204から、ユーザはバックアップジョブを追加、削除、または部分変更することができる。例えば、図2のバックアップジョブパネル204は、「My C: Hard Drive Backup」という名前のバックアップジョブ208を表示する。「My C: Hard Drive Backup」は、ユーザが手入力したか、あるいはShadowProtectシステムが自動的に選択した名前である。バックアップジョブパネル204には、バックアップジョブの名前に加え、バックアップジョブに含まれているボリューム、バックアップジョブのステータス、およびバックアップジョブの最終完了時刻(LastCompleted)が表示される。図2には単一バックアップジョブ208しか開示されていないが、バックアップジョブパネル204には1つまたは複数の追加バックアップジョブが表示され得るものと理解される。これらの追加バックアップジョブは、バックアップジョブ208と同じコンピュータまたは異なるコンピュータに関連し得る。
ジョブ詳細パネル206には、バックアップジョブパネル204で現在選択されているバックアップジョブについてのさらなる詳細情報が表示される。例えば図2では、ジョブ詳細パネル206に、バックアップジョブ208の種類、スケジュール、ディスク使用量など、バックアップジョブ208についてのさらなる詳細情報が表示される。図2のジョブ詳細パネル206に表示された詳細情報は単なる例に過ぎず、ジョブ詳細パネル206には、他の詳細情報が代替的あるいは追加的に表示でき得るものと理解される。
ジョブ詳細パネル206と同様、GUI時系列グラフ300にも、バックアップジョブパネル204で現在選択されているバックアップジョブについてのさらなる詳細情報が表示される。例えば図2では、GUI時系列グラフ300に、バックアップジョブ208についてのさらなる詳細情報が表示される。ただし、バックアップジョブ208の詳細情報をリスト表示するだけのジョブ詳細パネル206とは異なり、GUI時系列グラフ300は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブ208のイベント履歴を視覚的に表す。特に、GUI時系列グラフ例300には、バックアップジョブ208のイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブ208のイベントと関連するデータサイズが表示される。こうしてGUI時系列グラフ例300により、バックアップジョブ208の現状を確認するために、バックアップジョブ208のイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報をユーザが速やかに把握できるようになる。
図2を参照しながらある具体的なGUI環境について説明してきたが、図2のGUI200は、本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例300が使用され得る無数の環境のうちの1つに過ぎないものと理解される。GUI時系列グラフ例300の範囲は、特定の環境に制限されることを意図するものではない。
図3A〜図3Gを参照すると、GUI時系列グラフ300の更なる態様が開示されている。図3A〜図3Gは、各種ズームレベルのGUI時系列グラフ300を表しており、図3Aおよび図3Bは、バックアップジョブにおける1か月間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を広域ズームレベルで表示した状態を表しており、図3C〜図3Fは、バックアップジョブにおける5日間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を中間ズームレベルで表示した状態を表しており、図3Gは、バックアップジョブにおける1日間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を狭域ズームレベルで表示した状態を表している。ユーザは、ズームレベルコントロール302を使用してこのズームレベルを手動で調節することができる。図3A〜図3Gには、GUI時系列グラフ300に含めることのできる4種類のイベント、すなわち、完全イメージバックアップファイル作成イベント、増分イメージバックアップファイル作成イベント、イメージバックアップファイル失敗イベント、差分イメージバックアップファイル作成イベントを特定するためのキーも記載されている。このキーは、図3A〜図3Gの理解を促すためのものであり、GUI時系列グラフ300の一部としての実際にユーザに提示されるわけではない。ユーザに実際に提示されるのはイベント凡例306であり、これが同様の目的を果たす。
図3Aに開示のとおり、GUI時系列グラフ300は、ズームレベルコントロール302と、時系列パネル304と、イベント凡例306と、選択された時刻インジケータ308と、画像ファイル(Image Files)パネル310とを概して含む。
前述のとおり、ユーザはズームレベルコントロール302を操作して、時系列パネル304の水平軸のズームレベルを調節することができる。特に、ズームアウトして時系列パネル304の水平軸のズームレベルを広げるには、ズームレベルコントロール302のセレクタをドラッグするなどして左に動かせば良い。逆に、ズームインして時系列パネル304の水平軸のズームレベルを狭めるには、ズームレベルコントロール302のセレクタをドラッグするなどして右に動かせば良い。時系列パネル304の垂直軸のズームレベルを調節する目的で、同様のズームレベルコントロール(図示せず)が追加あるいは代替で含まれ得る。あるいは、1つのズームレベルコントロールが水平軸および垂直軸の両方のズームレベルを調節するようにも機能し得る。
時系列パネル304は、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す水平軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す垂直軸と、水平軸および垂直軸に沿って配置されたバーとを含む。バーの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。バーの各々の水平軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。同様に、バーの各々の垂直軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。各種イベントが、バーによって時系列パネル304に表され得る。
例えば、図3Cの時系列パネル304は、差分(Differential)イメージバックアップファイルの作成に対応するバー312と、完全(Full)イメージバックアップファイルの作成に対応するバー314と、増分(Incremental)バックアップファイルの作成に対応するバー316と、イメージバックアップファイルの作成失敗(Failure)に対応するバー318を開示している。バー312〜318の各々の横幅は、対応するイベントが実行された期間を表し、バー312〜318の各々の垂直長は、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。特に、バー312の横幅は、対応する完全イメージバックアップファイルを作成するのに要した約4時間を表すのに対し、バー314の横幅は、対応する差分イメージバックアップファイルを作成するのに要した約2時間を表す。同時に、バー312および314の垂直長を比較すると、バー312に対応する差分イメージバックアップファイルのサイズの方が、バー314に対応する増分イメージバックアップファイルよりもサイズが小さいことがわかる。なお、時系列パネル304の左側または右側は、時系列パネル304の下端沿いに記載されている時間尺度と同様のサイズ尺度を含み得る。
図3A〜図3Cは、時系列パネル304上での選択インジケータ320も開示している。選択インジケータ320は、例えば、電子ディスプレイ上でのマウスクリックやタッチスクリーン電子ディスプレイ上での指タップなどによってユーザが特定の時点に対応する時系列パネル304の水平軸に沿って点を選択した場合に表れ得る。あるいは/さらに、選択インジケータ320は、ユーザが、例えば時系列パネル304の上にマウスポインタを置いたときや、指をドラッグして時系列パネル304を横切ったときに現れ得る。これにより、選択インジケータ320が時系列パネル304を横切り、最終的には、マウスポインタが静止位置に来る位置か、あるいは指が上げられる位置で静止位置に至る。
あるいは/さらに、選択インジケータ320は、ユーザが「最初」、「前へ」、「次へ」、および「最終」からなるボタン311の1つを押したときに表示され得る。これらのボタンにより、選択インジケータ320がイベント間を移動し得る。例えば、ユーザが「最初」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の最初のイベントに移動し得る。逆に、ユーザが「最終」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の最終イベントにジャンプし得る。同様に、ユーザが「前へ」ボタンまたは「次へ」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の前のイベントまたは次のイベントにそれぞれ移動し得る。ボタン311の1つを選択して選択インジケータ320がイベントに移動すると、選択インジケータ320は、イベント内の先頭、終端、あるいは所定の中間位置に配置され得る。例えば、イベントがある日の午前10時00分開始で、同日の午前11時00分終了であれば、ボタン311の1つを選択して選択インジケータ320がそのイベントに移動すると、選択インジケータ320が、午前10時00分にはイベントの先頭、午前11時00分にはイベントの終端、午前10時30分にはイベントの中間点など、イベント内の所定の中間位置に配置され得る。
選択インジケータ320の位置は、時系列パネル304内の1つまたは複数のバーに対応し得る。図3A〜図3Gに開示のとおり、選択インジケータ320は、選択インジケータ320の幅がバーの少なくとも一部分と部分的に重なるバーに対応し得る。あるいは、選択インジケータ320がバーから水平軸沿いの所定の距離内にあるバーに対応し得る。
図3Aに開示のとおり、選択インジケータ320の幅が、例えばバーの少なくとも一部分と少なくとも部分的に重なるなどしていずれかのバーに一致すると、そのバーに対応するイベントに関するさらなる詳細情報が表示され得る。図3Aに開示のとおり、これらのさらなる詳細情報はフラグ322で表示され、対応するイベントのスナップショット時刻を含み得る。
図3Bに開示のとおり、選択インジケータ320の幅が、例えば複数のバーの各々の少なくとも一部分と少なくとも部分的に重なるなどして複数のバーに一致すると、それらのバーに対応するイベントに関するさらなる詳細情報が複数のフラグ332〜324に表示され得る。例えば、図3B内の選択インジケータ320の中心は、図3B内の選択された時刻インジケータ308が示すとおり4月13日の午前7時33分にあるが、選択インジケータ320の幅は、フラグ324〜332に示すとおり、4月13日の午前7時48分、午前7時33分、午前7時18分、午前7時03分、および午前6時53分というスナップショット時刻を有する複数のイベントと少なくとも部分的に重なる。
また、図3Bに開示のとおり、フラグ324〜332のうちの1つを選択すると、ハイライトされたフラグ326が表すとおり、そのフラグがハイライトされ得る。そして、そのイベントに対応する1つまたは複数のイメージバックアップファイルが、例えば画像ファイルパネル310でユーザに提示され得る。例えば、フラグ326を選択すると、「F_vol_13423A3241123.spi」という名前のイメージバックアップファイル334が画像ファイルパネル310に表示され得る。イメージバックアップファイル334の名前は、イメージバックアップファイル334のサイズまたは他の詳細情報とともに一覧表示され得る。加えて、そのイベントに対応するイメージバックアップファイル334に対して実行可能なアクション(Actions)336がユーザに提示され得る。例えば、4つの実行可能なアクション336として、(1)イメージバックアップファイル334に関する追加情報を一覧表示するダイアログを表示するイメージ詳細アクション、(2)イメージバックアップファイル334のイメージデータを新しいボリュームとしてシステムにマウントするマウントイメージアクション、(3)イメージバックアップファイル334を既存のボリュームに復元し、既存のデータを上書きする復元イメージアクション(なお、このアクションは、データボリュームのバックアップの場合に限り実行可能であり、現在実行中のシステムボリュームのバックアップの場合には実行できない)、および(4)イメージバックアップファイル334を他のアプリケーションでの使用目的で異なるフォーマットに変換するイメージ変換アクションがあり得る。実行可能なアクション336は、イメージバックアップファイル334上で、あるいはイメージバックアップファイル334を用いて実行され得る他のアクションを追加的あるいは代替的に含み得るものと理解される。
バックアップジョブイベントに対して実行可能なアクションは、GUI時系列グラフ300にも表示され得る。例えば、仮想起動アクションは、「仮想起動(VirtualBoot)」ボタン313を介してユーザに提示され得る。このアクションにより、用の仮想マシンが作成されるため、ユーザは、イメージバックアップを物理ハードウェアに復元することなく、そのバックアップジョブと関連付けられたコンピュータを、そのイメージバックアップファイルのスナップショットの時点で存在していたように実行することができる。「仮想起動」ボタン313は、複数のイメージバックアップファイルに依存し得るので、4つの実行可能なアクション336とは別であり得る。例えば、バックアップジョブがラップトップコンピュータのC:およびD:ドライブなど、1台のコンピュータに2つのボリュームを含む場合には、バックアップジョブが実行されると、特定時点ごとに、C:ドライブ用に1つ、D:ドライブ用に1つという具合に2つの別々のイメージバックアップファイルが作成される。そのため、ユーザが時系列パネル304でイメージバックアップファイル作成イベントを選択し、その後「仮想起動」ボタン313を選択すると、イメージバックアップファイル作成イベント実行中に作成され、C:およびD:ドライブに対応する2つのイメージバックアップファイルを使用する仮想マシンが作成される。その結果、ユーザは、イメージバックアップファイルを物理ハードウェアに戻すことなく、ラップトップコンピュータを、イメージバックアップファイルのスナップショットの時点で存在していたように実行することができる。
図3Fは、時系列パネル304の水平軸および垂直軸に沿って配置された1つまたは複数のアイコン338〜344を開示している。アイコン338〜344の各々は、イベントに関するさらなる詳細情報、あるいはバックアップジョブが対応するコンピュータ上の事象に関するさらなる詳細情報を表し得る。例えば、図3F内のアイコン338〜344の各々は、失敗イベントに対応する。赤色アイコン340〜344は、黄色アイコン338よりも深刻な失敗イベントを表す。アイコン338〜344の1つを選択すると、そのアイコンに対応するイベントまたは事象に関するさらなる詳細情報が表示され得る。例えば、アイコン338を選択すると、ツールチップ346にさらなる詳細情報が表示され得る。そこには、アイコン338に対応するイベントまたは事象の説明が含まれ得る。
イベント凡例306は、時系列パネル304におけるイベントタイプの特定およびイベントの表示または非表示という2つの機能を果たし得る。例えば、イベント凡例306の各イベントタイプの隣にあるボックスは、イベントタイプに対応する色、テクスチャ、またはパターンを含み得る。時系列パネル304に表示された各対応バーのイベントタイプは、一致する色、テクスチャ、またはパターンを有することによって特定され得る。時系列パネル304のバーの各々の色、テクスチャまたはパターンは、このように、対応するイベントの実行中に作成が試行されたイメージバックアップファイル、対応するイベントの実行中に作成が試行されたイメージバックアップファイルのタイプの作成ステータス、あるいはこれらの何らかの組み合わせを表し得る。
例えば、図3Cの時系列パネル304とイベント凡例306において、バー312の色は、ラベル「差分(Differential)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー314の色は、ラベル「完全(Full)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー316の色は、ラベル「増分(Incremental)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー318の色は、ラベル「失敗(Failure)」の隣にあるボックスの色に一致し得る。このように、時系列パネル304の各バーに対応するイベントのイベントタイプは、イベント凡例306を参照することによって特定することができる。
同時に、イベント凡例306の各イベントタイプの隣にあるボックスは、ユーザが時系列パネル304の対応イベントを表示または非表示にできるようにするトグルコントロールとしても機能し得る。例えば、図3A〜図3C、図3F、および図3Gのイベント凡例306が、時系列パネル304で非表示になっている全種類のイベントを有するのに対し、図3Dには、時系列パネル304で非表示になっている「失敗(Failure)」および「差分(Differential)」イベントが存在し、図3Eには、時系列パネル304で非表示になっている「増分(Incremental)」イベントが存在する。図3Dおよび図3Eの非表示イベントは、イベント凡例306で対応する各タイプのイベントの隣にあるボックスを選択して切り替えることによって実現することができる。このように、イベント凡例306に提示された複数の色、複数のテクスチャ、または複数のパターンのうち1つもしくはそれ以上が、任意の対応イベントを時系列パネル304で非表示にできるコントロールを含み得る。図3A〜図3Gに開示されたトグルコントロールは、コントロールのタイプの一例に過ぎず、イベント凡例306では、他のタイプのコントロールが代替的または追加的に使用でき得るものと理解される。
したがって、GUI時系列グラフ例300は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。GUI時系列グラフ例300は、バックアップジョブのイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、これにより、バックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とを、バックアップジョブの現状を確認するためにユーザが把握することができる。
図4は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするための例示方法400を表す概略フローチャートである。方法400は、少なくともいくつかの実施形態で、図1のバックアップ先システム104のバックアップモジュール110によって実装され得る。例えば、方法400のステップ402〜406のうちの1つもしくはそれ以上が表すとおり、バックアップモジュール110は、コンピュータ命令を実行して、バックアップ元記憶装置106のバックアップジョブのイベントをナビゲートする処理を実行するように構成され得る。方法400の前に、バックアップジョブの各種イベントが実行され、それにより、1つまたは複数のイメージバックアップファイルが作成された可能性がある。別個のステップとして示されているが、各種ステップは、所望の実施形態に応じて、分割されてステップが増えたり、統合されてステップが減ったり、取り除かれたりし得る。方法400について、図1、図2、図3C、および図4を参照しながら説明する。
方法400は、ステップ402から始まり得る。ここで第1の軸が提示され、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す。ステップ404で、第2の軸が表示され、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す。例えば、図1のバックアップモジュール110は、ステップ402および404で、例えばディスプレイ装置114など、バックアップ元システム102またはバックアップ先システム104と関連付けられたディスプレイで、図2のGUI例200をユーザに提示し得る。図2のGUI200は、図3CのGUI時系列グラフ例300を含み得る。GUI時系列グラフ300は、時系列パネル304を含み得る。時系列パネル304は、バックアップ元記憶装置106と関連付けられたバックアップジョブのイベントが実行された期間を表す水平軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す垂直軸とを含む。
その後ステップ406で、第1の軸と第2の軸とに沿って配置された、バックアップジョブのイベントの1つに各々対応するオブジェクトが表示される。引き続き上記実施例では、図1のバックアップモジュール110が、ステップ406で、図2のGUI例200をユーザに提示し得る。このGUI例は、図3CのGUI時系列グラフ例300を含み得る。図3CのGUI時系列グラフ例300は、水平軸と垂直軸とを含む。図3CのGUI時系列グラフ300は、水平軸と垂直軸とに沿って配置されたバー312〜318も含み得る。これらのバーの各々は、完全イメージバックアップファイルの作成(バー314)、増分イメージバックアップファイルの作成(バー316)、差分イメージバックアップファイルの作成(バー312)、またはイメージバックアップファイルの作成失敗(318)など、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。提示されたバー312〜318の各々の水平軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表し得る。そして、提示されたバー312〜318の各々の垂直軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表し得る。
例示方法400は、GUI時系列グラフ300の他のいずれの機能とも関連付けられた他のステップをさらに含み得るものと理解される。
例示方法400に示すとおり、ユーザには、自らがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴が提示され得る。このプレゼンテーションは、バックアップジョブのイベントが実行される期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを含み得る。これにより、バックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とを、バックアップジョブの現状を確認するためにユーザが把握することができる。
上記説明では、水平軸および垂直軸が、斜めの軸など、完全に水平あるいは垂直ではない逆転軸および/または代替軸であり得るものと理解される。また、各バーの長さは、例えば、対応する各イベントと関連するサイズで小さな値を誇張し、大きな値を縮小して表す、対数基準(logarithmically−based)であり得ると理解される。各々の長方形バーは、第1および第2の軸に沿って配置されたその他任意の視覚オブジェクトで置き換え可能な場合があるものとさらに理解される。
以下でさらに詳しく説明するとおり、本明細書に記載された実施形態は、各種コンピュータハードウェアまたはソフトウェアモジュールを含む、特殊用途または汎用コンピュータの使用を含み得る。
本明細書に記載された実施形態は、記憶されたコンピュータ実行可能な命令またはデータ構造を搬送または保有するためのコンピュータ可読媒体を用いて実装され得る。かかるコンピュータ可読媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。非制限的な例として、かかるコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスク記憶装置を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体、磁気ディスク記憶装置あるいは他の磁気記憶装置、または、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送あるいは記憶する目的で使用され得るとともに、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、あるいは仮想マシンなどの仮想コンピュータによってアクセスされ得るその他任意の記憶媒体を含み得る。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれ得る。
コンピュータ実行可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または仮想マシンなどの仮想コンピュータに機能の特定の機能グループを実行させる命令およびデータから成る。上記主題について、構造的な特徴および/または方法論的なステップに固有の言語で説明してきたが、添付の請求項において定義された主題は、上記特定の特徴またはステップに必ずしも制限されるものではないものと理解すべきであり、むしろ、上記特定の特徴およびステップは、請求項を実施する形態例として開示される。
本明細書で使用する「モジュール」という用語は、計算システム上で実行するソフトウェアオブジェクトまたはルーチンを言及し得る。本明細書に記載された各種モジュールは、計算システム上で(例えば別々のスレッドとして)実行されるオブジェクトまたはプロセスとして実装され得る。本明細書に記載されたシステムおよび方法は、ソフトウェアで実装されるのが好ましいものの、ハードウェアによる実装や、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによる実装も可能であり、想定される。
本明細書で詳細に説明したすべての実施例および条件付き言語は、例示実施形態と、発明者によって当該技術の増進に寄与される概念を読者が理解するのを支援する教育上の目的を意図したものであり、かかる明記された実施例および条件に限定されないものと解釈されるべきである。
本明細書に開示された実施形態は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフに関するものである。
記憶装置は、データをブロックで記憶できるコンピュータ可読媒体である。記憶装置は、自らが記憶するデータおよび自らの円滑かつ連続的な動作に対する無数の脅威に直面している。これらの脅威を低減するために、将来のある時期にデータを復元できるように、特定の時点で記憶装置内のデータのバックアップが作成され得る。例えば、記憶装置の記憶データが破損した場合や、記憶装置が利用できなくなった場合、あるいはユーザが第2の同一記憶装置を作成したい場合に、そのような復元が所望され得る。
記憶装置は、有限数の固定長ブロックに論理的に分割されるのが典型的である。記憶装置はまた、記憶装置に記憶されている各ファイルに割り当てられたブロックの位置を追跡するファイルシステムを含むのが典型的である。ファイルシステムは、どのファイルにも割り当てられていないブロックも追跡する。このファイルシステムは、割り当て済みおよび未割り当てブロックを、ファイルシステムメタデータと呼ばれる専門のデータ構造を用いて追跡するのが一般的である。ファイルシステムメタデータは、記憶装置内の指定されたブロックにも記憶される。
バックアップ元記憶装置をバックアップするための技法は各種存在する。1つの一般的な技法は、バックアップ元記憶装置に記憶された個々のファイルをファイルごとにバックアップすることを伴う。この技法は、ファイルバックアップと称されることが多い。ファイルバックアップは、バックアップ元記憶装置のファイルシステムを開始点として使用し、ファイルをバックアップ先記憶装置に書き込むことによってバックアップを実行する。この手法を用いると、前回のバックアップ以降に変更された場合に個々のファイルがバックアップされる。ファイルバックアップは、失われたファイルや破損したファイルを見つけ、復元するのに役立つ場合がある。ただし、ファイルバックアップを行うには、バックアップ元記憶装置とバックアップ先記憶装置のファイルシステム内における各ファイルの存在箇所に関する情報を追跡および記憶する必要があることから、ファイルバックアップは、帯域幅オーバーヘッドおよび論理オーバーヘッドという形態で大きなオーバーヘッドを含み得る。
バックアップ元記憶装置をバックアップするための別の一般的な技法は、バックアップ元記憶装置に記憶された個々のファイルの位置を無視し、バックアップ元記憶装置に記憶されたすべての割り当て済みブロックをバックアップするというものである。バックアップが、バックアップ元記憶装置の割り当て済みコンテンツ全体のイメージすなわちコピーを格納するか、あるいは表すのが一般的であることから、この技法はイメージバックアップと称されることが多い。この手法を用いると、前回のバックアップ以降に変更された場合に個々の割り当て済みブロックがバックアップされる。イメージバックアップは、バックアップ元記憶装置のすべての割り当て済みブロックをバックアップするので、バックアップ元記憶装置に記憶されたファイルを構成するブロックと、ファイルシステムメタデータを構成するブロックと、の両方をバックアップする。また、イメージバックアップは、個々のファイルではなくすべての割り当て済みブロックをバックアップするものであり、未割り当てブロックは一般にバックアップされないことから、この手法は、ファイルシステムメタデータや、バックアップ元記憶装置に記憶されたファイルについて、ファイルシステムメタデータに関する最小限の知識を、割り当て済みブロックをバックアップするためだけに用いること以上に認識している必要は必ずしもない。
ファイルシステムへの依存が最小限に抑えられることから、イメージバックアップはファイルバックアップと比較して比較的高速である。イメージバックアップは、検索が減るということもあり、ファイルバックアップと比較して比較的高速でもあり得る。特に、イメージバックアップの実行中は、ブロックが順番に読み出され、比較的検索が限られるのが一般的である。対照的に、ファイルバックアップの実行中は、個々のファイルを構成するブロックが散在し得るため、検索が比較的広範囲に及ぶ。
米国特許出願公開第2002/0174140号明細書 米国特許出願公開第2012/0120078号明細書 米国特許出願公開第2012/0215743号明細書
バックアップ元記憶装置をバックアップする際に遭遇する一般的な問題の1つが、バックアップ元記憶装置のバックアップジョブに関連する各種イメージバックアップファイルの管理である。バックアップ元記憶装置がバックアップジョブの実行中にバックアップされるたびに、イメージバックアップファイルが作成され、バックアップ先記憶装置に記憶される。バックアップジョブの実行中にバックアップ元記憶装置から作成されたイメージバックアップファイルの履歴は、各イメージバックアップファイルに関連する特定のタイミングおよび他の統計情報と並び、バックアップジョブの現状を確認する際に非常に重要であり得る。バックアップジョブが複数のイメージバックアップファイルを含む場合には、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報を把握することが困難であり得る。
本願発明は、上記のような欠点を解消する実施形態や上記のような環境でのみ動作する実施形態に制限されない。この背景記述はむしろ、本明細書に記載したいくつかの実施形態が実施され得る1つの技術領域例を表す目的で提供されるに過ぎない。
本明細書に記載された例示実施形態は概して、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフに関するものである。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、バックアップジョブのイベントが実行される期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、それにより、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とをユーザが把握することができる。
一例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムが非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されている。GUI時系列グラフは、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトとを含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。オブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。オブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
別の例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムが非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されている。GUI時系列グラフは、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたイメージバックアップファイルのデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトとを含む。バックアップジョブのイベントの各々は、コンピュータの1つまたは複数のボリュームの各々についてのイメージバックアップファイルの作成を試行することを含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。オブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。オブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
さらに別の例示実施形態では、バックアップジョブのイベントをナビゲートのための方法が、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸を提示することと、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸を提示することと、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトを提示することと、含む。オブジェクトの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。提示されたオブジェクトの各々の第1の軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。提示されたオブジェクトの各々の第2の軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。
以上の全般的な説明と以下の詳細な説明は例示的および説明的なものであり、請求される本発明を限定するものでないことを理解すべきである。
例示実施形態について、添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に記載および説明する。
例示バックアップシステムを表す概略ブロック図である。 バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのGUI時系列グラフを含むバックアップジョブを管理するためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)例を表す。 バックアップジョブにおける1か月間のイベントを示す図2のGUI時系列グラフを広域ズームレベルで表示した状態を表す。 バックアップジョブにおけるイベントに各々対応する各種フラグを表示している図3AのGUI時系列グラフを表す。 バックアップジョブにおける5日間のイベントを示す図3AのGUI時系列グラフを中間ズームレベルで表示した状態を表す。 GUI時系列グラフで失敗イベントおよび差分イベントが非表示になっている状態を表す。 図3CのGUI時系列グラフで増分イベントが非表示になっている状態を表す。 図3CのGUI時系列グラフでアイコンがバックアップジョブのさらなる詳細情報を示している状態を表す。 バックアップジョブにおける1日間のイベントを示す図3AのGUI時系列グラフを狭域ズームレベルで表示した状態を表す。 バックアップジョブのイベントをナビゲートするための例示方法の概略フローチャート図である。
本明細書に記載したいくつかの実施形態は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフを含む。本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。本明細書に開示されたGUI時系列グラフの例は、バックアップジョブのイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、これにより、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とをユーザが把握することができる。
本明細書で使用する「記憶装置」という用語は、コンピュータ可読媒体、あるいはボリュームなどの、ブロックでデータを記憶できるコンピュータ可読媒体の論理的な一部分を意味する。本明細書で使用する「ブロック」という用語は、固定長の不連続ビットシーケンスを意味する。「イメージバックアップファイル」という用語は、記憶装置から取得した1つまたは複数のブロックのコピーを含むファイルを意味し、ベースイメージバックアップファイル、増分イメージバックアップファイル、または差分イメージバックアップファイルであり得る。「バックアップジョブ」という用語は、ベースイメージバックアップファイル、増分イメージバックアップファイル、および差分イメージバックアップファイルを作成するためのスケジュールと、イメージバックアップファイルを作成するための各種詳細情報とを定義し得る単一のコンピュータシステムの1つまたは複数のボリュームのバックアップ計画を意味する。
図1は、例示バックアップシステム100を表す概略ブロック図である。図1に開示のとおり、例示バックアップシステム100は、バックアップ元システム102とバックアップ先システム104とを含んでいる。システム102および104は、記憶装置106および108をそれぞれ備えている。バックアップ先記憶装置108は、ベースイメージバックアップファイルと、さまざまな時点で作成されたバックアップ元記憶装置106の複数の増分イメージバックアップファイルとを記憶する。バックアップ先システム104は、バックアップモジュール110も備えている。ただしバックアップモジュール110は、バックアップ元システム102にも備えられ得る。システム102および104は、ネットワーク112経由で互いに通信することができる。ディスプレイ装置114が例示バックアップシステム100と関連付けられている場合もある。
システム102および104の各々は、記憶装置をサポート可能であるとともに、例えば、ファイルサーバ、ウェブサーバ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラミング可能な家庭用電化製品、スマートフォン、デジタルカメラ、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリドライブ、および仮想マシンといった他のシステムと通信可能である任意の演算装置であり得る。ネットワーク112は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)ネットワーク、Bluetoothネットワーク、インターネットなどのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク、またはこれらの何らかの組み合わせを含む任意の優先または無線通信ネットワークであり得る。ディスプレイ装置114は、陰極線管(CRT)表示、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、エレクトロルミネセントディスプレイ(ELD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、または有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)など、ユーザインターフェイスをユーザに視覚的に提示できる任意の電子ディスプレイ装置であり得る。加えて、ディスプレイ装置114は、上記電子ディスプレイ例を含む任意のタッチスクリーン実装電子ディスプレイであり得る。
バックアップ先記憶装置108に記憶されたイメージバックアップファイルは、バックアップモジュール110によって作成され得る。例えば、バックアップモジュール110は、コンピュータ命令を実行して、バックアップ元記憶装置106の1つのベースイメージバックアップファイルと複数の増分イメージバックアップファイルとを作成する処理を実行するように構成され得る。これらのイメージバックアップファイルはまず、バックアップ元システム102で作成され、その後バックアップ先システム104にコピーされ得る。
例えば、ベースイメージバックアップファイルは、時刻t(0)における状態を捕捉するように作成され得る。これは、バックアップモジュール110が、時刻t(0)で割り当てられたバックアップ元記憶装置106の全割り当て済みブロックをコピーすることと、バックアップ先記憶装置108に割り当て済みブロックを記憶することを含み得る。時刻t(0)におけるバックアップ元記憶装置106の状態は、時刻t(0)でバックアップ元記憶装置106に記憶されたデータを、他のプロセスを遮断せずに捕捉するために、スナップショット技術を用いて捕捉され得る。こうしてバックアップ元記憶装置106のダウンタイムを避ける。ベースバックアップは、バックアップ元記憶装置106のサイズと時刻t(0)における割り当て済みブロックの数とによっては非常に大きくなり得る。その結果、ベースバックアップは、バックアップ先記憶装置108で大きなスペースを作成し、消費するのに比較的長い時間がかかり得る。
次に、時刻t(1)およびt(2)における状態を捕捉するために、第1および第2の増分イメージバックアップファイルがそれぞれ作成され得る。このことは、時刻t(1)において存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することと、その後、時刻t(2)において存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することを含み得る。時刻t(1)およびt(2)におけるバックアップ元記憶装置106の状態は、スナップショット技術を用いて再び捕捉され得る。こうしてバックアップ元記憶装置106のダウンタイムが避けられる。各々の増分イメージバックアップファイルは、前回のバックアップの時刻以降に変更されたバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。これにより、第1の増分イメージバックアップファイルは、時刻t(0)と時刻t(1)との間で変更があったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。そして、第2の増分イメージバックアップファイルは、時刻t(1)と時刻t(2)との間で変更があったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。一般に、ベースバックアップと比較して、各々の増分バックアップは、比較的短時間で、バックアップ先記憶装置108に比較的小さな記憶装置スペースを作成し、消費し得る。
最後に、時刻t(n)における状態を捕捉するために第nの増分バックアップが作成され得る。これは、スナップショット技術を用いて、時刻t(n)で存在するバックアップ元記憶装置106の変更された割り当て済みブロックだけをコピーすることと、変更された割り当て済みブロックをバックアップ先記憶装置108に記憶することを含み得る。第nの増分バックアップは、時刻t(n)および時刻t(n−1)の間で変更のあったバックアップ元記憶装置106の割り当て済みブロックだけを含み得る。
したがって、増分イメージバックアップファイルは継続的に作成され得る。新しい増分イメージバックアップファイルを作成する頻度は、バックアップ元記憶装置106の記憶データが破損した場合や、バックアップ元記憶装置106が所与の時期に利用できなくなった場合に、失われるデータの量を調節するために所望に応じて変更される。バックアップ元記憶装置106のデータは、最古のイメージバックアップファイルを最新のイメージバックアップファイルに適用することにより、すなわち、最初にベースイメージバックアップファイルを適用し、その後連続する各増分イメージバックアップファイルを特定の増分イメージバックアップファイルまで適用することにより、その時点における特定の増分イメージバックアップファイルの状態に復元することができる。
上記の例示増分イメージバックアップファイルには、割り当て済みブロックだけが含まれるが、代替実施形態では、ベースイメージバックアップファイルまたは増分イメージバックアップファイルの作成中に、割り当て済みブロックと未割り当てブロックとの両方がバックアップされ得るものと理解される。未割り当てブロックの内容は興味深い場合があることから、これは、ブロックが使用中であり、かつ割り当てられていた前回の時点のデータを未割り当てブロックが格納している場合にフォレンジック目的で行われるのが典型的である。したがって、本明細書に開示されたベースイメージバックアップファイルと増分イメージバックアップファイルの作成は、割り当て済みブロックに限定されず、未割り当てブロックも含み得る。さらに、ベースイメージバックアップファイルおよび増分バックアップファイルについてのみ論じてきたが、バックアップ元記憶装置106は、ベースイメージバックアップファイルおよび1つまたは複数の減分イメージバックアップファイルを作成することによってもバックアップされ得るものと理解される。したがって、本明細書に開示されたイメージバックアップファイルの作成は、ベースイメージバックアップファイルと増分イメージバックアップファイルとに制限されず、ベースイメージバックアップファイルと減分イメージバックアップファイルとも含み得る。
本明細書に開示された例示方法の実施中に、バックアップモジュール110は、バックアップ元記憶装置と関連付けられたバックアップジョブにおける複数のイベントを特定し得る。例えば、バックアップ元記憶装置106と関連付けられたバックアップジョブのイベントは、ベースイメージバックアップファイルの作成と、バックアップ先記憶装置108に記憶されている第1、第2、および第nの増分イメージバックアップファイルの作成を含み得る。バックアップモジュール110はその後、これら4つのイベントを、例えばディスプレイ装置114で、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトを含み、オブジェクトの各々がバックアップジョブのイベントの1つに対応するGUI時系列グラフに提示し得る。以下でさらに詳述するとおり、バックアップジョブのイベントをGUI時系列グラフで提示することにより、ユーザは、バックアップジョブの現状を確認するためにバックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報を速やかに把握できるようになる。
一例示実施形態において、バックアップ元システム102はデスクトップコンピュータであり得る。バックアップ先システム104はファイルサーバであり得る。ネットワーク112はインターネットを含み得る。そしてディスプレイ装置114はファイルサーバと通信するLEDモニタであり得る。本例示実施形態において、ファイルサーバは、バックアップ先記憶装置108に記憶されたベースイメージバックアップファイルと複数の増分イメージバックアップファイルとを作成することにより、デスクトップコンピュータの記憶装置をバックアップジョブの一部としてインターネット経由で周期的にバックアップするように構成され得る。ファイルサーバはまた、ユーザがバックアップジョブのイベントをナビゲートできるようにするためにLEDモニタ上にGUI時系列グラフでバックアップジョブの履歴を表示できるようにも構成され得る。ファイルサーバは、デスクトップコンピュータでファイルが破損した場合や、ユーザがデスクトップコンピュータの記憶装置を以前の時点に復元したい場合に、イメージバックアップファイルのうち1つもしくはそれ以上をデスクトップコンピュータの記憶装置にインターネット経由で復元するようにも構成され得る。
図1のシステム102および104の各々では1つの記憶装置だけが開示されているが、システム102および104のいずれも2つもしくはそれ以上の記憶装置を備え得るものと理解される。さらに、図1において、システム102および104はネットワーク112経由で通信するものとして開示されているが、システム102および104は互いに直接通信し得るものと理解される。例えば、いくつかの実施形態では、システム102および104が1つのシステムに結合され得る。また、記憶装置106および108は別々の記憶装置として開示されているが、記憶装置106および108は1つの記憶装置に結合され得るものと理解される。例えば、いくつかの実施形態では、バックアップ元記憶装置106の第1のボリュームが、バックアップ元記憶装置106の第2のボリュームに記憶されているバックアップの作成中にバックアップ元記憶装置として機能し得る。その後、第2のボリュームに記憶されたバックアップは第1のボリュームに復元され得る。これにより、バックアップ元記憶装置106の第1のボリュームを以前の時点の状態に戻すことができ得る。別例では、バックアップ元システム102が、バックアップ元記憶装置106のバックアップの復元先である別の記憶装置(図示せず)を有し得る。これらの例の両方で、バックアップ元システム102は、バックアップ元システムおよびバックアップ先システムの両方として機能する。さらには、バックアップモジュール110が、図1の例示バックアップシステム100に開示されている唯一のモジュールだが、バックアップモジュール110の機能は、システム102および104または別のシステムのどちらかに存在する1つまたは複数の同様のモジュールによって置き換えられ得るか、あるいは増やされ得るものと理解される。また、図1では、ディスプレイ装置114が、ネットワーク112を介してバックアップ元システム102およびバックアップ先システム104と遠隔通信しているものとして開示されているが、ディスプレイ装置114は、例えば、デジタルビデオインターフェイス(DVI)ケーブル、ビデオグラフィックス配列(VGA)ケーブル、あるいは高解像度マルチメディアインターフェイス(HDMI)ケーブルを介して、バックアップ元システム102またはバックアップ先システム104と、あるいは例示バックアップシステム100の別のシステムとローカル通信し得るものと理解される。なお、図1に開示されたディスプレイ装置114は、ネットワーク112経由で遠隔通信するか、あるいはバックアップ元システム102またはバックアップ先システム104とローカル通信するかに関係なく、ネットワークプロトコルを用いてバックアップモジュール110と通信し得る。
図1を参照しながらある具体的な環境について説明してきたが、図1の具体的環境は、本明細書に開示されたGUI例が使用され得る無数の環境のうちの1つに過ぎないものと理解される。例示実施形態の範囲は、特定の環境に制限されることを意図するものではない。
図2は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのGUI時系列グラフ300を含むバックアップジョブを管理するための例示GUI200を表す。GUI200は、ユタ州ドレーパーのストレージクラフトテクノロジー社が製造したShadowProtect(登録商標)システムのコンソールを表す。図2に開示のとおり、GUI200は、メニューバー202と、バックアップジョブ(Backup Job)パネル204と、ジョブ詳細(Job Details)パネル206と、GUI時系列(Job Timeline)グラフ300とを含む。
メニューバー202はGUI200の最上位に位置しており、ShadowProtectシステムを構成および運用する目的で使用される一般的なメニューへのアクセスを提供する。例えばファイルメニューは、GUI200の終了など、アプリケーションレベルのオプションへのアクセスを提供し得る。タスクメニューは、バックアップウィザード、復元ウィザード、バックアップイメージウィザード、バックアップイメージマウント解除ウィザード、イメージ検証ウィザード、イメージ転換ツールウィザードなど、各種ShadowProtectウィザードへのアクセスを提供し得る。加えて、タスクメニューから、イメージバックアップファイルのバックアップ先を追加し、現在のシステムのボリュームリストをリフレッシュすることもでき得る。ツールメニューは、ユーザがイメージバックアップファイルを管理できる各種ShadowProtectツールへのアクセスを提供し得る。ヘルプメニューは、ヘルプコンテンツ、製品アクティベーションダイアログボックス、最新版ダイアログボックス、登録オプション、バージョン情報オプションなど、ShadowProtectヘルプリソースへのアクセスを提供し得る。
バックアップジョブパネル204は、ShadowProtectシステムに記憶された各バックアップジョブへのアクセスを提供する。バックアップジョブパネル204から、ユーザはバックアップジョブを追加、削除、または部分変更することができる。例えば、図2のバックアップジョブパネル204は、「My C: Hard Drive Backup」という名前のバックアップジョブ208を表示する。「My C: Hard Drive Backup」は、ユーザが手入力したか、あるいはShadowProtectシステムが自動的に選択した名前である。バックアップジョブパネル204には、バックアップジョブの名前に加え、バックアップジョブに含まれているボリューム、バックアップジョブのステータス、およびバックアップジョブの最終完了時刻(LastCompleted)が表示される。図2には単一バックアップジョブ208しか開示されていないが、バックアップジョブパネル204には1つまたは複数の追加バックアップジョブが表示され得るものと理解される。これらの追加バックアップジョブは、バックアップジョブ208と同じコンピュータまたは異なるコンピュータに関連し得る。
ジョブ詳細パネル206には、バックアップジョブパネル204で現在選択されているバックアップジョブについてのさらなる詳細情報が表示される。例えば図2では、ジョブ詳細パネル206に、バックアップジョブ208の種類、スケジュール、ディスク使用量など、バックアップジョブ208についてのさらなる詳細情報が表示される。図2のジョブ詳細パネル206に表示された詳細情報は単なる例に過ぎず、ジョブ詳細パネル206には、他の詳細情報が代替的あるいは追加的に表示でき得るものと理解される。
ジョブ詳細パネル206と同様、GUI時系列グラフ300にも、バックアップジョブパネル204で現在選択されているバックアップジョブについてのさらなる詳細情報が表示される。例えば図2では、GUI時系列グラフ300に、バックアップジョブ208についてのさらなる詳細情報が表示される。ただし、バックアップジョブ208の詳細情報をリスト表示するだけのジョブ詳細パネル206とは異なり、GUI時系列グラフ300は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブ208のイベント履歴を視覚的に表す。特に、GUI時系列グラフ例300には、バックアップジョブ208のイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブ208のイベントと関連するデータサイズが表示される。こうしてGUI時系列グラフ例300により、バックアップジョブ208の現状を確認するために、バックアップジョブ208のイメージバックアップファイルのタイミングおよび他の統計情報をユーザが速やかに把握できるようになる。
図2を参照しながらある具体的なGUI環境について説明してきたが、図2のGUI200は、本明細書に開示されたGUI時系列グラフ例300が使用され得る無数の環境のうちの1つに過ぎないものと理解される。GUI時系列グラフ例300の範囲は、特定の環境に制限されることを意図するものではない。
図3A〜図3Gを参照すると、GUI時系列グラフ300の更なる態様が開示されている。図3A〜図3Gは、各種ズームレベルのGUI時系列グラフ300を表しており、図3Aおよび図3Bは、バックアップジョブにおける1か月間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を広域ズームレベルで表示した状態を表しており、図3C〜図3Fは、バックアップジョブにおける5日間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を中間ズームレベルで表示した状態を表しており、図3Gは、バックアップジョブにおける1日間のイベントを示すGUI時系列グラフ300を狭域ズームレベルで表示した状態を表している。ユーザは、ズームレベルコントロール302を使用してこのズームレベルを手動で調節することができる。図3A〜図3Gには、GUI時系列グラフ300に含めることのできる4種類のイベント、すなわち、完全イメージバックアップファイル作成イベント、増分イメージバックアップファイル作成イベント、イメージバックアップファイル失敗イベント、差分イメージバックアップファイル作成イベントを特定するためのキーも記載されている。このキーは、図3A〜図3Gの理解を促すためのものであり、GUI時系列グラフ300の一部としての実際にユーザに提示されるわけではない。ユーザに実際に提示されるのはイベント凡例306であり、これが同様の目的を果たす。
図3Aに開示のとおり、GUI時系列グラフ300は、ズームレベルコントロール302と、時系列パネル304と、イベント凡例306と、選択された時刻インジケータ308と、画像ファイル(Image Files)パネル310とを概して含む。
前述のとおり、ユーザはズームレベルコントロール302を操作して、時系列パネル304の水平軸のズームレベルを調節することができる。特に、ズームアウトして時系列パネル304の水平軸のズームレベルを広げるには、ズームレベルコントロール302のセレクタをドラッグするなどして左に動かせば良い。逆に、ズームインして時系列パネル304の水平軸のズームレベルを狭めるには、ズームレベルコントロール302のセレクタをドラッグするなどして右に動かせば良い。時系列パネル304の垂直軸のズームレベルを調節する目的で、同様のズームレベルコントロール(図示せず)が追加あるいは代替で含まれ得る。あるいは、1つのズームレベルコントロールが水平軸および垂直軸の両方のズームレベルを調節するようにも機能し得る。
時系列パネル304は、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す水平軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す垂直軸と、水平軸および垂直軸に沿って配置されたバーとを含む。バーの各々は、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。バーの各々の水平軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表す。同様に、バーの各々の垂直軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。各種イベントが、バーによって時系列パネル304に表され得る。
例えば、図3Cの時系列パネル304は、差分(Differential)イメージバックアップファイルの作成に対応するバー312と、完全(Full)イメージバックアップファイルの作成に対応するバー314と、増分(Incremental)バックアップファイルの作成に対応するバー316と、イメージバックアップファイルの作成失敗(Failure)に対応するバー318を開示している。バー312、314、316、318の各々の横幅は、対応するイベントが実行された期間を表し、バー312、314、316、318の各々の垂直長は、対応するイベントと関連するデータサイズを表す。特に、バー312の横幅は、対応する完全イメージバックアップファイルを作成するのに要した約4時間を表すのに対し、バー314の横幅は、対応する差分イメージバックアップファイルを作成するのに要した約2時間を表す。同時に、バー312および314の垂直長を比較すると、バー312に対応する差分イメージバックアップファイルのサイズの方が、バー314に対応する増分イメージバックアップファイルよりもサイズが小さいことがわかる。なお、時系列パネル304の左側または右側は、時系列パネル304の下端沿いに記載されている時間尺度と同様のサイズ尺度を含み得る。
図3A〜図3Cは、時系列パネル304上での選択インジケータ320も開示している。選択インジケータ320は、例えば、電子ディスプレイ上でのマウスクリックやタッチスクリーン電子ディスプレイ上での指タップなどによってユーザが特定の時点に対応する時系列パネル304の水平軸に沿って点を選択した場合に表れ得る。あるいは/さらに、選択インジケータ320は、ユーザが、例えば時系列パネル304の上にマウスポインタを置いたときや、指をドラッグして時系列パネル304を横切ったときに現れ得る。これにより、選択インジケータ320が時系列パネル304を横切り、最終的には、マウスポインタが静止位置に来る位置か、あるいは指が上げられる位置で静止位置に至る。
あるいは/さらに、選択インジケータ320は、ユーザが「最初」、「前へ」、「次へ」、および「最終」からなるボタン311の1つを押したときに表示され得る。これらのボタンにより、選択インジケータ320がイベント間を移動し得る。例えば、ユーザが「最初」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の最初のイベントに移動し得る。逆に、ユーザが「最終」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の最終イベントにジャンプし得る。同様に、ユーザが「前へ」ボタンまたは「次へ」ボタンを選択すると、選択インジケータ320が時系列パネル304内の前のイベントまたは次のイベントにそれぞれ移動し得る。ボタン311の1つを選択して選択インジケータ320がイベントに移動すると、選択インジケータ320は、イベント内の先頭、終端、あるいは所定の中間位置に配置され得る。例えば、イベントがある日の午前10時00分開始で、同日の午前11時00分終了であれば、ボタン311の1つを選択して選択インジケータ320がそのイベントに移動すると、選択インジケータ320が、午前10時00分にはイベントの先頭、午前11時00分にはイベントの終端、午前10時30分にはイベントの中間点など、イベント内の所定の中間位置に配置され得る。
選択インジケータ320の位置は、時系列パネル304内の1つまたは複数のバーに対応し得る。図3A〜図3Gに開示のとおり、選択インジケータ320は、選択インジケータ320の幅がバーの少なくとも一部分と部分的に重なるバーに対応し得る。あるいは、選択インジケータ320がバーから水平軸沿いの所定の距離内にあるバーに対応し得る。
図3Aに開示のとおり、選択インジケータ320の幅が、例えばバーの少なくとも一部分と少なくとも部分的に重なるなどしていずれかのバーに一致すると、そのバーに対応するイベントに関するさらなる詳細情報が表示され得る。図3Aに開示のとおり、これらのさらなる詳細情報はフラグ322で表示され、対応するイベントのスナップショット時刻を含み得る。
図3Bに開示のとおり、選択インジケータ320の幅が、例えば複数のバーの各々の少なくとも一部分と少なくとも部分的に重なるなどして複数のバーに一致すると、それらのバーに対応するイベントに関するさらなる詳細情報が複数のフラグ332〜324に表示され得る。例えば、図3B内の選択インジケータ320の中心は、図3B内の選択された時刻インジケータ308が示すとおり4月13日の午前7時33分にあるが、選択インジケータ320の幅は、フラグ324〜332に示すとおり、4月13日の午前7時48分、午前7時33分、午前7時18分、午前7時03分、および午前6時53分というスナップショット時刻を有する複数のイベントと少なくとも部分的に重なる。
また、図3Bに開示のとおり、フラグ324〜332のうちの1つを選択すると、ハイライトされたフラグ326が表すとおり、そのフラグがハイライトされ得る。そして、そのイベントに対応する1つまたは複数のイメージバックアップファイルが、例えば画像ファイルパネル310でユーザに提示され得る。例えば、フラグ326を選択すると、「F_vol_13423A3241123.spi」という名前のイメージバックアップファイル334が画像ファイルパネル310に表示され得る。イメージバックアップファイル334の名前は、イメージバックアップファイル334のサイズまたは他の詳細情報とともに一覧表示され得る。加えて、そのイベントに対応するイメージバックアップファイル334に対して実行可能なアクション(Actions)336がユーザに提示され得る。例えば、4つの実行可能なアクション336として、(1)イメージバックアップファイル334に関する追加情報を一覧表示するダイアログを表示するイメージ詳細アクション、(2)イメージバックアップファイル334のイメージデータを新しいボリュームとしてシステムにマウントするマウントイメージアクション、(3)イメージバックアップファイル334を既存のボリュームに復元し、既存のデータを上書きする復元イメージアクション(なお、このアクションは、データボリュームのバックアップの場合に限り実行可能であり、現在実行中のシステムボリュームのバックアップの場合には実行できない)、および(4)イメージバックアップファイル334を他のアプリケーションでの使用目的で異なるフォーマットに変換するイメージ変換アクションがあり得る。実行可能なアクション336は、イメージバックアップファイル334上で、あるいはイメージバックアップファイル334を用いて実行され得る他のアクションを追加的あるいは代替的に含み得るものと理解される。
バックアップジョブイベントに対して実行可能なアクションは、GUI時系列グラフ300にも表示され得る。例えば、仮想起動アクションは、「仮想起動(VirtualBoot)」ボタン313を介してユーザに提示され得る。このアクションにより、用の仮想マシンが作成されるため、ユーザは、イメージバックアップを物理ハードウェアに復元することなく、そのバックアップジョブと関連付けられたコンピュータを、そのイメージバックアップファイルのスナップショットの時点で存在していたように実行することができる。「仮想起動」ボタン313は、複数のイメージバックアップファイルに依存し得るので、4つの実行可能なアクション336とは別であり得る。例えば、バックアップジョブがラップトップコンピュータのC:およびD:ドライブなど、1台のコンピュータに2つのボリュームを含む場合には、バックアップジョブが実行されると、特定時点ごとに、C:ドライブ用に1つ、D:ドライブ用に1つという具合に2つの別々のイメージバックアップファイルが作成される。そのため、ユーザが時系列パネル304でイメージバックアップファイル作成イベントを選択し、その後「仮想起動」ボタン313を選択すると、イメージバックアップファイル作成イベント実行中に作成され、C:およびD:ドライブに対応する2つのイメージバックアップファイルを使用する仮想マシンが作成される。その結果、ユーザは、イメージバックアップファイルを物理ハードウェアに戻すことなく、ラップトップコンピュータを、イメージバックアップファイルのスナップショットの時点で存在していたように実行することができる。
図3Fは、時系列パネル304の水平軸および垂直軸に沿って配置された1つまたは複数のアイコン338〜344を開示している。アイコン338〜344の各々は、イベントに関するさらなる詳細情報、あるいはバックアップジョブが対応するコンピュータ上の事象に関するさらなる詳細情報を表し得る。例えば、図3F内のアイコン338〜344の各々は、失敗イベントに対応する。赤色アイコン340〜344は、黄色アイコン338よりも深刻な失敗イベントを表す。アイコン338〜344の1つを選択すると、そのアイコンに対応するイベントまたは事象に関するさらなる詳細情報が表示され得る。例えば、アイコン338を選択すると、ツールチップ346にさらなる詳細情報が表示され得る。そこには、アイコン338に対応するイベントまたは事象の説明が含まれ得る。
イベント凡例306は、時系列パネル304におけるイベントタイプの特定およびイベントの表示または非表示という2つの機能を果たし得る。例えば、イベント凡例306の各イベントタイプの隣にあるボックスは、イベントタイプに対応する色、テクスチャ、またはパターンを含み得る。時系列パネル304に表示された各対応バーのイベントタイプは、一致する色、テクスチャ、またはパターンを有することによって特定され得る。時系列パネル304のバーの各々の色、テクスチャまたはパターンは、このように、対応するイベントの実行中に作成が試行されたイメージバックアップファイル、対応するイベントの実行中に作成が試行されたイメージバックアップファイルのタイプの作成ステータス、あるいはこれらの何らかの組み合わせを表し得る。
例えば、図3Cの時系列パネル304とイベント凡例306において、バー312の色は、ラベル「差分(Differential)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー314の色は、ラベル「完全(Full)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー316の色は、ラベル「増分(Incremental)」の隣にあるボックスの色に一致し、バー318の色は、ラベル「失敗(Failure)」の隣にあるボックスの色に一致し得る。このように、時系列パネル304の各バーに対応するイベントのイベントタイプは、イベント凡例306を参照することによって特定することができる。
同時に、イベント凡例306の各イベントタイプの隣にあるボックスは、ユーザが時系列パネル304の対応イベントを表示または非表示にできるようにするトグルコントロールとしても機能し得る。例えば、図3A〜図3C、図3F、および図3Gのイベント凡例306が、時系列パネル304で非表示になっている全種類のイベントを有するのに対し、図3Dには、時系列パネル304で非表示になっている「失敗(Failure)」および「差分(Differential)」イベントが存在し、図3Eには、時系列パネル304で非表示になっている「増分(Incremental)」イベントが存在する。図3Dおよび図3Eの非表示イベントは、イベント凡例306で対応する各タイプのイベントの隣にあるボックスを選択して切り替えることによって実現することができる。このように、イベント凡例306に提示された複数の色、複数のテクスチャ、または複数のパターンのうち1つもしくはそれ以上が、任意の対応イベントを時系列パネル304で非表示にできるコントロールを含み得る。図3A〜図3Gに開示されたトグルコントロールは、コントロールのタイプの一例に過ぎず、イベント凡例306では、他のタイプのコントロールが代替的または追加的に使用でき得るものと理解される。
したがって、GUI時系列グラフ例300は、ユーザがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴を視覚的に提示する目的で使用され得る。GUI時系列グラフ例300は、バックアップジョブのイベントが実行された期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを開示しており、これにより、バックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とを、バックアップジョブの現状を確認するためにユーザが把握することができる。
図4は、バックアップジョブのイベントをナビゲートするための例示方法400を表す概略フローチャートである。方法400は、少なくともいくつかの実施形態で、図1のバックアップ先システム104のバックアップモジュール110によって実装され得る。例えば、方法400のステップ402〜406のうちの1つもしくはそれ以上が表すとおり、バックアップモジュール110は、コンピュータ命令を実行して、バックアップ元記憶装置106のバックアップジョブのイベントをナビゲートする処理を実行するように構成され得る。方法400の前に、バックアップジョブの各種イベントが実行され、それにより、1つまたは複数のイメージバックアップファイルが作成された可能性がある。別個のステップとして示されているが、各種ステップは、所望の実施形態に応じて、分割されてステップが増えたり、統合されてステップが減ったり、取り除かれたりし得る。方法400について、図1、図2、図3C、および図4を参照しながら説明する。
方法400は、ステップ402から始まり得る。ここで第1の軸が提示され、バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す。ステップ404で、第2の軸が表示され、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す。例えば、図1のバックアップモジュール110は、ステップ402および404で、例えばディスプレイ装置114など、バックアップ元システム102またはバックアップ先システム104と関連付けられたディスプレイで、図2のGUI例200をユーザに提示し得る。図2のGUI200は、図3CのGUI時系列グラフ例300を含み得る。GUI時系列グラフ300は、時系列パネル304を含み得る。時系列パネル304は、バックアップ元記憶装置106と関連付けられたバックアップジョブのイベントが実行された期間を表す水平軸と、バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す垂直軸とを含む。
その後ステップ406で、第1の軸と第2の軸とに沿って配置された、バックアップジョブのイベントの1つに各々対応するオブジェクトが表示される。引き続き上記実施例では、図1のバックアップモジュール110が、ステップ406で、図2のGUI例200をユーザに提示し得る。このGUI例は、図3CのGUI時系列グラフ例300を含み得る。図3CのGUI時系列グラフ例300は、水平軸と垂直軸とを含む。図3CのGUI時系列グラフ300は、水平軸と垂直軸とに沿って配置されたバー312、314、316、318も含み得る。これらのバーの各々は、完全イメージバックアップファイルの作成(バー314)、増分イメージバックアップファイルの作成(バー316)、差分イメージバックアップファイルの作成(バー312)、またはイメージバックアップファイルの作成失敗(318)など、バックアップジョブのイベントの1つに対応する。提示されたバー312、314、316、318の各々の水平軸沿いの幅は、対応するイベントが実行された期間を表し得る。そして、提示されたバー312、314、316、318の各々の垂直軸沿いの長さは、対応するイベントと関連するデータサイズを表し得る。
例示方法400は、GUI時系列グラフ300の他のいずれの機能とも関連付けられた他のステップをさらに含み得るものと理解される。
例示方法400に示すとおり、ユーザには、自らがナビゲートできるバックアップジョブのイベント履歴が提示され得る。このプレゼンテーションは、バックアップジョブのイベントが実行される期間ならびにバックアップジョブのイベントと関連するデータサイズを含み得る。これにより、バックアップジョブのイメージバックアップファイルのタイミングと他の統計情報とを、バックアップジョブの現状を確認するためにユーザが把握することができる。
上記説明では、水平軸および垂直軸が、斜めの軸など、完全に水平あるいは垂直ではない逆転軸および/または代替軸であり得るものと理解される。また、各バーの長さは、例えば、対応する各イベントと関連するサイズで小さな値を誇張し、大きな値を縮小して表す、対数基準(logarithmically−based)であり得ると理解される。各々の長方形バーは、第1および第2の軸に沿って配置されたその他任意の視覚オブジェクトで置き換え可能な場合があるものとさらに理解される。
以下でさらに詳しく説明するとおり、本明細書に記載された実施形態は、各種コンピュータハードウェアまたはソフトウェアモジュールを含む、特殊用途または汎用コンピュータの使用を含み得る。
本明細書に記載された実施形態は、記憶されたコンピュータ実行可能な命令またはデータ構造を搬送または保有するためのコンピュータ可読媒体を用いて実装され得る。かかるコンピュータ可読媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。非制限的な例として、かかるコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスク記憶装置を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体、磁気ディスク記憶装置あるいは他の磁気記憶装置、または、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送あるいは記憶する目的で使用され得るとともに、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、あるいは仮想マシンなどの仮想コンピュータによってアクセスされ得るその他任意の記憶媒体を含み得る。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれ得る。
コンピュータ実行可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または仮想マシンなどの仮想コンピュータに機能の特定の機能グループを実行させる命令およびデータから成る。上記主題について、構造的な特徴および/または方法論的なステップに固有の言語で説明してきたが、添付の請求項において定義された主題は、上記特定の特徴またはステップに必ずしも制限されるものではないものと理解すべきであり、むしろ、上記特定の特徴およびステップは、請求項を実施する形態例として開示される。
本明細書で使用する「モジュール」という用語は、計算システム上で実行するソフトウェアオブジェクトまたはルーチンを言及し得る。本明細書に記載された各種モジュールは、計算システム上で(例えば別々のスレッドとして)実行されるオブジェクトまたはプロセスとして実装され得る。本明細書に記載されたシステムおよび方法は、ソフトウェアで実装されるのが好ましいものの、ハードウェアによる実装や、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによる実装も可能であり、想定される。
本明細書で詳細に説明したすべての実施例および条件付き言語は、例示実施形態と、発明者によって当該技術の増進に寄与される概念を読者が理解するのを支援する教育上の目的を意図したものであり、かかる明記された実施例および条件に限定されないものと解釈されるべきである。

Claims (20)

  1. バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記GUI時系列グラフが、
    バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、
    前記バックアップジョブのイベントの各々と関連付けられたデータサイズを表す第2の軸と、
    第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトであって、前記オブジェクトの各々が前記バックアップジョブの前記イベントの1つに対応し、前記オブジェクトの各々の前記第1の軸沿いの幅が、当該対応するイベントが実行された期間を表し、前記オブジェクトの各々の前記第2の軸の長さが、前記対応するイベントと関連するデータサイズを表すオブジェクトと
    を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
  2. 前記第1の軸が水平軸である、請求項1に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  3. 前記第2の軸が垂直軸である、請求項2に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  4. 前記垂直軸沿いの各オブジェクトの前記長さが対数基準である、請求項3に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  5. 前記オブジェクトの各々がバーである、請求項1に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  6. 前記バックアップジョブが、コンピュータの1つまたは複数のボリュームの各々についてのイメージバックアップファイルを作成するための反復試行を含み、
    前記イベントの各々が、前記1つまたは複数のボリュームの各々についての完全イメージバックアップファイルまたは増分イメージバックアップファイルを作成するための試行を含む、請求項5に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  7. 前記バーの各々の色、テクスチャ、またはパターンが、前記対応するイベントの実行中に作成が試行された1つまたは複数のイメージバックアップファイルのタイプ、前記対応するイベントの実行中に作成が試行された1つまたは複数のイメージバックアップファイルの作成ステータス、またはこれらの何らかの組み合わせを表す、請求項6に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  8. 前記バーの各々の色、テクスチャ、またはパターンの意味を表す凡例をさらに備える、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  9. バックアップジョブのイベントをナビゲートするためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)時系列グラフをプロセッサに生成および提示させるプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記GUI時系列グラフが、
    コンピュータの1つまたは複数のボリュームの各々に対するイメージバックアップファイルの作成試行を含むバックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸と、
    前記バックアップジョブの前記イベントの各々と関連付けられた1つまたは複数のイメージバックアップファイルのデータサイズを表す第2の軸と、
    第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトであって、前記オブジェクトの各々が前記バックアップジョブの前記イベントの1つに対応し、前記オブジェクトの各々の前記第1の軸沿いの幅が、当該対応するイベントが実行された期間を表し、前記オブジェクトの各々の前記第2の軸の長さが、前記対応するイベントと関連するデータサイズを表すオブジェクトと、
    を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
  10. 前記第1の軸および前記第2の軸に沿って配置された1つまたは複数のアイコンであって、前記オブジェクトのうちの1つに対応するイベントに関するさらなる詳細情報、または前記コンピュータでの発生に関するさらなる詳細情報を表す前記1つまたは複数のアイコンをさらに備える、請求項9に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  11. 前記第1の軸が水平軸であり、
    前記第2の軸が垂直軸であり、
    前記オブジェクトの各々がバーであり、
    前記バーの各々が、前記対応するイベントの実行中に作成が試行された1つまたは複数のイメージバックアップファイルのタイプ、前記対応するイベントの実行中に作成が試行された1つまたは複数のイメージバックアップファイルの作成ステータス、またはこれらの何らかの組み合わせを表す複数の色、複数のテクスチャ、または複数のパターンのうちの1つを含む、請求項9に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  12. 前記複数の色、複数のテクスチャ、または複数のパターンの各々の意味を表す凡例をさらに備える、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  13. 前記凡例に表された前記複数の色、複数のテクスチャ、または複数のパターンのうち1つもしくはそれ以上は、前記対応するバーのいずれも前記GUI時系列グラフに非表示にさせるコントロールを含む、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  14. 前記バーのうちの1つに対応する前記第1の軸沿いの点を選択すると、前記GUI時系列グラフが、
    そのバーに対応するイベントに関するさらなる詳細情報を表示し、
    そのイベントに対応する1つまたは複数のイメージバックアップファイルに対して実行可能な1つまたは複数のアクションを提示する
    ように構成される、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  15. 前記プログラムが前記プロセッサに、前記GUI時系列グラフをタッチスクリーンディスプレイ装置に生成および提示させる、請求項9に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  16. バックアップジョブのイベントをナビゲートするための方法であって、
    バックアップジョブのイベントが実行された期間を表す第1の軸を提示し、
    前記バックアップジョブの前記イベントと関連するデータサイズを表す第2の軸を提示し、
    第1の軸および第2の軸に沿って配置されたオブジェクトであって、前記オブジェクトの各々が前記バックアップジョブの前記イベントの1つに対応し、前記提示されたオブジェクトの各々の前記第1の軸沿いの幅が、前記対応するイベントが実行された前記期間を表し、前記提示されたオブジェクトの各々の前記第2の軸の長さが、前記対応するイベントと関連する前記データサイズを表す前記オブジェクトを提示すること
    を備える方法。
  17. 前記バーのうちの1つに対応する前記第1の軸沿いの点を選択した場合に、そのバーに対応するイベントに対応するフラグを提示し、
    そのフラグを選択した場合に、前記イベントに対応する1つまたは複数のイメージバックアップファイルに対して実行可能な1つまたは複数のアクションを提示することをさらに備える、請求項16に記載の方法。
  18. 前記フラグは前記対応するイベントのスナップショット時刻を提示する、請求項16に記載の方法。
  19. 前記第1の軸の提示尺度が変わるという合図を受け取った場合に、前記第1の軸の前記提示尺度を変更し、
    前記第1の軸の提示期間が変わるという合図を受け取った場合に、前記第1の軸の前記提示期間を変更することをさらに備える、請求項16に記載の方法。
  20. 請求項16に記載の方法をプロセッサに実行させるプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
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