JP2014238487A - 輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、表示装置、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の発光部を発光させた場合の発光面上の対象位置における輝度を、少ない処理量で高精度に求めることのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の輝度決定装置は、入力画像データの、発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得手段と、取得手段で取得された発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の対象位置における輝度を求め、演算用領域毎に求められた輝度を用いて、複数の発光部を発光させた場合の対象位置における輝度を求める決定手段と、を有し、区分手段は、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域を粗く区分する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の輝度決定装置は、入力画像データの、発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得手段と、取得手段で取得された発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の対象位置における輝度を求め、演算用領域毎に求められた輝度を用いて、複数の発光部を発光させた場合の対象位置における輝度を求める決定手段と、を有し、区分手段は、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域を粗く区分する。
【選択図】図1
Description
本発明は、輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、表示装置、及び、プログラムに関する。
液晶表示装置において、発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部(バックライトを構成する複数の発光部)を設け、複数の発光部の発光輝度と液晶パネルの透過率を制御する技術がある(例えば、特許文献1)。そのような技術では、例えば、画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、複数の発光部の発光輝度が制御される。そして、画面上に表示される画像の輝度が、全ての発光部を所定の発光輝度で発光させた場合の輝度と一致するように、複数の発光部の発光輝度に基づいて画像データ(液晶パネルの透過率)が補正される(補正処理)。このような制御を行うことにより、黒浮を抑制し、コントラストを向上することができる。
上述した補正処理では、例えば、複数の発光部の発光輝度に基づいて、複数の発光部を発光させた場合の発光面上の対象位置(輝度を求める対象の位置)における輝度が求められ、求められた輝度に基づいて、画像データが補正される。ここで、発光部からの光は他の発光領域(その発光部に対応する発光領域以外の発光領域)へ漏れるため、対象位置における輝度を高精度に求めるためには、上記光の漏れを考慮する必要がある。そこで、従来は、発光領域毎に、その発光領域に対応する発光部からの光の対象位置における輝度を求め、発光領域毎に求められた輝度を用いて、複数の発光部を発光させた場合の対象位置における輝度を求めていた。しかしながら、そのような方法では、発光領域の数の増加に伴い、処理負荷や処理時間が増加してしまう。そのため、発光領域の数が膨大である場合に、処理負荷が膨大になり、長い処理時間が必要になってしまう。高性能なCentral Processing Unit(以下、CPU)等を用いて処理を行えば膨大な処理を短時間で行うことが可能となるが、コストや消費電力が増加してしまう。
本発明は、複数の発光部を発光させた場合の発光面上の対象位置における輝度を、少ない処理量で高精度に求めることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域
を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域
を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
本発明の第2の態様は、
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
本発明の第3の態様は、
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記複数の発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、
上記輝度決定装置と、
を有することを特徴とする表示装置である。
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記複数の発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、
上記輝度決定装置と、
を有することを特徴とする表示装置である。
本発明の第4の態様は、
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置におけ
る輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置の制御方法である。
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置におけ
る輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置の制御方法である。
本発明の第5の態様は、
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置である。
本発明の第6の態様は、上記輝度決定装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、複数の発光部を発光させた場合の発光面上の対象位置における輝度を、少ない処理量で高精度に求めることができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例では、表示装置が液晶表示装置である場合の例を説明するが、表示装置は液晶表示装置に限らない。表示装置は、独立した光源を有する表示装置であればよい。例えば、表示装置は、液晶素子の代わりにMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式ディスプレイであってもよい。
以下、本発明の実施例1に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例では、表示装置が液晶表示装置である場合の例を説明するが、表示装置は液晶表示装置に限らない。表示装置は、独立した光源を有する表示装置であればよい。例えば、表示装置は、液晶素子の代わりにMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式ディスプレイであってもよい。
(全体構成)
図1は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部109(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。
なお、輝度決定部109は、表示装置とは別体の装置であってもよい。
図1は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部109(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。
なお、輝度決定部109は、表示装置とは別体の装置であってもよい。
液晶パネル101は、入力画像データに基づく透過率でバックライト102からの光を透過することにより画面に画像を表示する表示部である。具体的には、画像データの各画素は複数色のサブピクセルからなり、液晶パネル101は、サブピクセル毎に、そのサブピクセルの色に対応した色の液晶素子を有する。そして、伸長処理部108で伸長処理が施された画像データに応じて各液晶素子の透過率が制御され、バックライト102が有する複数の発光部からの光が各液晶素子を透過することにより、画面に画像が表示される。
バックライト102は、発光面を有し、発光面から液晶パネル101の背面に向かって光を発する。バックライト102は、発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部を有する。発光部は、1つ以上の光源を有する。発光部の光源としては、LED、有機EL素子、冷陰極管などを用いることができる。
本実施例では、発光面の領域が画面の領域と同等であるものとする。そのため、“発光面の領域を構成する複数の発光領域”は、“画面の領域を構成する複数の部分画面領域”ということもできる。
本実施例では、図3に示すように、発光面の領域が、水平方向6個×垂直方向4個の計24個の発光領域に分割されている。即ち、画面の領域が、水平方向6個×垂直方向4個の計24個の部分画面領域に分割されている。図3において、バックライト102の太線で示す領域が発光面の領域であり、発光面の領域を破線で分割した領域が発光領域である。液晶パネル101の太線で示す領域が画面の領域であり、画面の領域を破線で分割した領域が部分画面領域である。発光領域及び部分画面領域に記載されている“(Y,X)”は、その領域の位置を表す。Yは垂直方向の位置を表し、Xは水平方向の位置を表す。
なお、本実施例では、発光領域が、発光面の領域を等分割して得られる領域である場合の例を説明するが、複数の発光領域のうちの少なくとも一部の発光領域のサイズは、他の発光領域のサイズと異なっていてもよい。
なお、発光領域の数は24個より多くても少なくてもよい。また、発光領域は発光面の領域をマトリクス状に分割して得られる領域に限らない。例えば、発光領域は発光面の領域を短冊状に分割して得られる領域であってもよい。
本実施例では、発光面の領域が画面の領域と同等であるものとする。そのため、“発光面の領域を構成する複数の発光領域”は、“画面の領域を構成する複数の部分画面領域”ということもできる。
本実施例では、図3に示すように、発光面の領域が、水平方向6個×垂直方向4個の計24個の発光領域に分割されている。即ち、画面の領域が、水平方向6個×垂直方向4個の計24個の部分画面領域に分割されている。図3において、バックライト102の太線で示す領域が発光面の領域であり、発光面の領域を破線で分割した領域が発光領域である。液晶パネル101の太線で示す領域が画面の領域であり、画面の領域を破線で分割した領域が部分画面領域である。発光領域及び部分画面領域に記載されている“(Y,X)”は、その領域の位置を表す。Yは垂直方向の位置を表し、Xは水平方向の位置を表す。
なお、本実施例では、発光領域が、発光面の領域を等分割して得られる領域である場合の例を説明するが、複数の発光領域のうちの少なくとも一部の発光領域のサイズは、他の発光領域のサイズと異なっていてもよい。
なお、発光領域の数は24個より多くても少なくてもよい。また、発光領域は発光面の領域をマトリクス状に分割して得られる領域に限らない。例えば、発光領域は発光面の領域を短冊状に分割して得られる領域であってもよい。
発光輝度決定部105は、入力画像データに基づいて、入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、複数の発光部の発光輝度を決定し、制御する。
輝度決定部109は、複数の発光部を発光輝度決定部105で決定された発光輝度で発光させた場合の発光面上の対象位置(輝度を求める対象の位置)における輝度(推定輝度)を求める。
伸長率決定部107と伸長処理部108により、入力画像データに対し、発光部の発光輝度が変化したことによる画面上の輝度の変化を補償する補償処理が施される。
伸長率決定部107は、基準輝度に対する推定輝度(輝度決定部109で求められた輝度)の低下率に基づいて、入力画像データの画素値の伸長率を算出する。例えば、画素値の変化と画面上の輝度の変化とが比例関係にある場合には、上記低下率の逆数が伸長率として算出される。基準輝度は、例えば、全ての発光部を同じ発光輝度で発光させた場合の対象位置における輝度である。本実施例では、基準輝度は、全ての発光部を最大発光輝度(発光輝度の取り得る値の最大値)で発光させた場合の対象位置における輝度である。なお、基準輝度は予め定められていてもよいし、推定輝度と同様の方法で求められてもよい。
伸長処理部108は、入力画像データの画素値を、伸長率決定部107で算出された伸長率で伸長する(伸長処理)。即ち、伸長処理部108は、入力画像データの画素値に伸長率を乗算する。そして、伸長処理部108は、伸長処理が施された画像データを液晶パネル101へ出力する。
なお、本実施例では、推定輝度が基準輝度以下になるものとするが、推定輝度が基準輝度より大きくなってもよい。推定輝度が基準輝度より大きくも小さくもなり得る場合にであっても、同様の方法で入力画像データを補正すればよい。例えば、画素値の変化と画面上の輝度の変化とが比例関係にある場合には、基準輝度に対する推定輝度の割合の逆数を入力画像データの画素値に乗算すればよい。
(輝度決定部の構成)
輝度決定部109は、特徴量取得部103、演算用領域決定部104、輝度推定部106などを有する。
輝度決定部109は、特徴量取得部103、演算用領域決定部104、輝度推定部106などを有する。
特徴量取得部103は、入力画像データの、発光領域毎の輝度特徴量を取得する。そして、特徴量取得部103は、発光領域毎の輝度特徴量を、演算用領域決定部104と発光輝度決定部105へ出力する。輝度特徴量として、例えば、発光領域における入力画像データの輝度値の代表値(最大値、平均値、最頻値、中間値、最小値など)が取得される。
なお、本実施例では、入力画像データを解析して輝度特徴量が取得されるものとするが、輝度特徴量の取得方法はこれに限らない。例えば、輝度特徴量は外部から取得されてもよい。
なお、輝度特徴量は輝度値の代表値に限らない。例えば、輝度特徴量として、画素値の代表値、サブピクセル値の代表値などが取得されてもよい。また、輝度特徴量として、輝度値、画素値、サブピクセル値等のヒストグラムが取得されてもよい。また、画素値のヒストグラムを取得し、画素値の大きいカテゴリ(画素値の範囲)からの累積度数が閾値(例えばヒストグラムの総度数の1%)以上となるカテゴリに属する画素値を判断してもよい。そして、判断した画素値や当該画素値におけるサブピクセル値の最大値が輝度特徴量として取得されてもよい。
なお、本実施例では、入力画像データを解析して輝度特徴量が取得されるものとするが、輝度特徴量の取得方法はこれに限らない。例えば、輝度特徴量は外部から取得されてもよい。
なお、輝度特徴量は輝度値の代表値に限らない。例えば、輝度特徴量として、画素値の代表値、サブピクセル値の代表値などが取得されてもよい。また、輝度特徴量として、輝度値、画素値、サブピクセル値等のヒストグラムが取得されてもよい。また、画素値のヒストグラムを取得し、画素値の大きいカテゴリ(画素値の範囲)からの累積度数が閾値(例えばヒストグラムの総度数の1%)以上となるカテゴリに属する画素値を判断してもよい。そして、判断した画素値や当該画素値におけるサブピクセル値の最大値が輝度特徴量として取得されてもよい。
演算用領域決定部104は、発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する。換言すれば、演算用領域決定部104は、画面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する。
演算用領域決定部104の機能構成の一例を図2に示す。
図2に示すように、演算用領域決定部104は、閾値記憶部41と決定部42を有する。
閾値記憶部41は、ばらつき判定閾値と個数判定閾値を記憶する。ばらつき判定閾値や
個数判定閾値は、例えば、メーカ等によって予め定められた値、ユーザによって設定された値などである。なお、ばらつき判定閾値や個数判定閾値は変更可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
決定部42は、ばらつき判定閾値、個数判定閾値、及び、発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、発光面の領域を複数の演算用領域に区分する。そして、決定部42は、区分結果として、複数の演算用領域を表す演算用領域情報を発光輝度決定部105と輝度推定部106へ出力する。
演算用領域決定部104の機能構成の一例を図2に示す。
図2に示すように、演算用領域決定部104は、閾値記憶部41と決定部42を有する。
閾値記憶部41は、ばらつき判定閾値と個数判定閾値を記憶する。ばらつき判定閾値や
個数判定閾値は、例えば、メーカ等によって予め定められた値、ユーザによって設定された値などである。なお、ばらつき判定閾値や個数判定閾値は変更可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
決定部42は、ばらつき判定閾値、個数判定閾値、及び、発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、発光面の領域を複数の演算用領域に区分する。そして、決定部42は、区分結果として、複数の演算用領域を表す演算用領域情報を発光輝度決定部105と輝度推定部106へ出力する。
本実施例では、発光輝度決定部105は、特徴量取得部103で取得された発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、演算用領域毎に発光輝度を制御する。即ち、1つの演算用領域が複数の発光領域(複数の発光部)を含む場合には、それらの発光部は同じ発光輝度で発光される。例えば、発光輝度決定部105は、演算用領域毎に、その演算用領域に含まれる発光領域の輝度度特徴量の代表値(最大値、最小値、平均値、中間値など)を算出する。そして、発光輝度決定部105は、演算用領域毎に、その演算用領域に設けられた発光部の発光輝度を、当該演算用領域の輝度特徴量の代表値に応じた発光輝度に制御する。
なお、発光輝度の制御方法は上述した方法に限らない。例えば、発光領域毎に、その発光領域の輝度特徴量に応じて、当該発光領域に対応する発光部の発光輝度が制御されてもよい。また、発光領域や演算用領域とは異なる領域単位で発光輝度が制御されてもよい。例えば、2つ以上の発光領域単位で発光輝度が制御されてもよい。
なお、発光輝度の制御方法は上述した方法に限らない。例えば、発光領域毎に、その発光領域の輝度特徴量に応じて、当該発光領域に対応する発光部の発光輝度が制御されてもよい。また、発光領域や演算用領域とは異なる領域単位で発光輝度が制御されてもよい。例えば、2つ以上の発光領域単位で発光輝度が制御されてもよい。
輝度推定部106は、発光面上の位置を対象位置として設定する。例えば、輝度推定部106は、演算用領域毎に、その演算用領域の位置を対象位置として設定する。ここで、“演算用領域の位置”は、演算用領域の重心位置、演算用領域に設けられている全ての発光部の重心位置、演算用領域の頂点位置など、どのような位置であってもよい。“演算用領域の位置”は、演算用領域に設けられている全ての発光部の位置を、発光輝度に基づく重みで合成した合成位置であってもよい。
なお、対象位置の設定方法は上記方法に限らない。例えば、予め定められた複数の位置を1つずつ順番に対象位置として選択してもよい。発光領域毎に、その発光領域の位置を対象位置として設定してもよい。画素毎に、その画素の位置に対応する発光面上の位置を対象位置として設定してもよいユーザに画面上の位置を選択させ、選択された位置に対応する発光面上の位置を対象位置として設定してもよい。
なお、対象位置の設定方法は上記方法に限らない。例えば、予め定められた複数の位置を1つずつ順番に対象位置として選択してもよい。発光領域毎に、その発光領域の位置を対象位置として設定してもよい。画素毎に、その画素の位置に対応する発光面上の位置を対象位置として設定してもよいユーザに画面上の位置を選択させ、選択された位置に対応する発光面上の位置を対象位置として設定してもよい。
また、輝度推定部106は、演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の対象位置における輝度(部分推定輝度)を求める。
例えば、部分推定輝度は、発光部からの距離と、当該発光部から発せられた光の輝度の減衰率との対応関係を表す減衰情報(関数やテーブルなど)を用いて求められる。
例えば、部分推定輝度は、発光部からの距離と、当該発光部から発せられた光の輝度の減衰率との対応関係を表す減衰情報(関数やテーブルなど)を用いて求められる。
具体的には、演算用領域が1つの発光領域(1つの発光部)を含む場合には、発光部の発光輝度に、発光部の位置から対象位置までの距離に対応する減衰率を乗算することにより、部分推定輝度が算出される。
演算用領域が複数の発光領域(複数の発光部)を含む場合には、演算用領域に設けられている全ての発光部の発光輝度の合計値が算出される。そして、演算用領域の位置から対象位置までの距離に対応する減衰率を合計値に乗算することにより、部分推定輝度が算出される。ここで、“演算用領域の位置から対象位置までの距離に対応する減衰率”はどのように求められてもよい。例えば、演算用領域の位置から対象位置までの距離が算出され、算出した距離と減衰情報とから“演算用領域の位置から対象位置までの距離に対応する減衰率”が求められてもよい。演算用領域に設けられている発光部毎に、その発光部から対象位置までの距離に対応する減衰率が算出され、発光部毎の減衰率の代表値が“演算用領域の位置から対象位置までの距離に対応する減衰率”として算出されてもよい。“発光
部毎の減衰率の代表値”は、例えば、発光部毎の減衰率の最大値、最小値、平均値、中間値などであってもよいし、発光部毎の減衰率を発光輝度に基づく重みで合成した値であってもよい。
部毎の減衰率の代表値”は、例えば、発光部毎の減衰率の最大値、最小値、平均値、中間値などであってもよいし、発光部毎の減衰率を発光輝度に基づく重みで合成した値であってもよい。
なお、減衰情報は上述した情報に限らない。例えば、減衰情報として、設定されうる演算用領域毎に、その演算用領域からの距離と、当該演算用領域から発せられた光の輝度の減衰率との対応関係を表す関数やテーブルが用意されていてもよい。その場合には、決定された演算用領域毎に、その演算用領域に対応する関数やテーブルを用いて部分発光輝度を求めればよい。
また、輝度推定部106は、演算用領域毎の部分推定輝度を用いて、複数の発光部を発光輝度決定部105で決定された発光輝度で発光させた場合の対象位置における輝度(推定輝度)を求める。本実施例では、演算用領域毎の部分推定輝度の合計値が、推定輝度として算出される。
なお、推定輝度の求め方は上記方法に限らない。例えば、演算用領域のサイズなどに基づいて部分推定輝度を補正し、補正後の部分推定輝度の合計値を推定輝度として算出してもよい。
なお、推定輝度の求め方は上記方法に限らない。例えば、演算用領域のサイズなどに基づいて部分推定輝度を補正し、補正後の部分推定輝度の合計値を推定輝度として算出してもよい。
また、輝度推定部106は、推定輝度を基準輝度で除算することにより、基準輝度に対する推定輝度の低下率を算出する。
なお、対象位置を設定する処理、部分推定輝度を求める処理、推定輝度を求める処理、及び、低下率を算出する処理のうちの一部の処理は輝度推定部106とは異なる機能部によって行われてもよい。
例えば、輝度決定部109は、対象位置を設定する設定部をさらに有していてもよい。
また、低下率を算出する処理は、伸長率決定部107によって行われてもよい。表示装置は、低下率を算出する低下率算出部をさらに有していてもよい。低下率算出部は、輝度決定部109内に設けられていてもよいし、輝度決定部109外に設けられていてもよい。低下率を算出せずに、基準輝度と推定輝度から伸長率が算出されてもよい。
例えば、輝度決定部109は、対象位置を設定する設定部をさらに有していてもよい。
また、低下率を算出する処理は、伸長率決定部107によって行われてもよい。表示装置は、低下率を算出する低下率算出部をさらに有していてもよい。低下率算出部は、輝度決定部109内に設けられていてもよいし、輝度決定部109外に設けられていてもよい。低下率を算出せずに、基準輝度と推定輝度から伸長率が算出されてもよい。
(発光面の領域の区分方法)
以下、発光面の領域の区分方法(即ち、演算用領域決定部104の処理)について詳しく説明する。
本実施例では、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域を粗く区分する。
以下、発光面の領域の区分方法(即ち、演算用領域決定部104の処理)について詳しく説明する。
本実施例では、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域を粗く区分する。
具体的には、2つ以上の発光領域からなる判定領域毎に、それらの発光領域の輝度特徴量に基づいて、それらの発光領域の輝度特徴量のばらつきが求められる。そして、輝度特徴量のばらつきがばらつき判定閾値以下の判定領域が、演算用領域(大)として決定される。また、演算用領域として決定されなかった判定領域が、複数の演算用領域に区分される。
本実施例では、2行2列の4個の発光領域からなる判定領域毎に輝度特徴量のばらつきが求められる。また、本実施例では、判定領域が他の判定領域に重ならないように、複数の判定領域が設定される。具体的には、図5に示すように、以下の6つの判定領域1〜6が設定される。
・図3の発光領域(0,0)、発光領域(0,1)、発光領域(1,0)、及び、発光領域(1,1)からなる判定領域1
・図3の発光領域(0,2)、発光領域(0,3)、発光領域(1,2)、及び、発光領域(1,3)からなる判定領域2
・図3の発光領域(0,4)、発光領域(0,5)、発光領域(1,4)、及び、発光領域(1,5)からなる判定領域3
・図3の発光領域(2,0)、発光領域(2,1)、発光領域(3,0)、及び、発光領域(3,1)からなる判定領域4
・図3の発光領域(2,2)、発光領域(2,3)、発光領域(3,2)、及び、発光領域(3,3)からなる判定領域5
・図3の発光領域(2,4)、発光領域(2,5)、発光領域(3,4)、及び、発光領域(3,5)からなる判定領域6
そして、本実施例では、演算量領域として決定されなかった判定領域については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。
本実施例では、2行2列の4個の発光領域からなる判定領域毎に輝度特徴量のばらつきが求められる。また、本実施例では、判定領域が他の判定領域に重ならないように、複数の判定領域が設定される。具体的には、図5に示すように、以下の6つの判定領域1〜6が設定される。
・図3の発光領域(0,0)、発光領域(0,1)、発光領域(1,0)、及び、発光領域(1,1)からなる判定領域1
・図3の発光領域(0,2)、発光領域(0,3)、発光領域(1,2)、及び、発光領域(1,3)からなる判定領域2
・図3の発光領域(0,4)、発光領域(0,5)、発光領域(1,4)、及び、発光領域(1,5)からなる判定領域3
・図3の発光領域(2,0)、発光領域(2,1)、発光領域(3,0)、及び、発光領域(3,1)からなる判定領域4
・図3の発光領域(2,2)、発光領域(2,3)、発光領域(3,2)、及び、発光領域(3,3)からなる判定領域5
・図3の発光領域(2,4)、発光領域(2,5)、発光領域(3,4)、及び、発光領域(3,5)からなる判定領域6
そして、本実施例では、演算量領域として決定されなかった判定領域については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。
なお、本実施例では、演算用領域のパターンが大と小の2パターンである場合の例を説明するが、演算用領域のパターンを3パターン以上であってもよい。例えば、演算量領域として決定されなかった判定領域については、輝度特徴量のばらつきとばらつき判定閾値との差が大きいほど演算用領域の数が多くなる(演算用領域のサイズが小さくなる)ように、判定領域が複数の演算用領域に区分されてもよい。具体的には、ばらつき判定閾値として第1の閾値と第2の閾値(>第1の閾値)を用い、輝度特徴量のばらつきが第1の閾値以下の判定領域については、判定領域が演算用領域として決定されてもよい。輝度特徴量のばらつきが第1の閾値より大きく且つ第2の閾値以下の判定領域については、判定領域が第1の数の演算用領域に区分されてもよい。輝度特徴量のばらつきが第2の閾値より大きい判定領域については、判定領域が第2の数(>第1の数)の演算用領域に区分されてもよい。
また、本実施例では、発光面の領域を所定数以下の演算用領域に区分する。“所定数”は、発光面の領域を発光領域の数よりも少ない数である。
演算用領域決定部104の処理フローについて説明する。図4は、演算用領域決定部104の処理フローの一例を示すフローチャートである。
まず、決定部42が、判定領域を設定し、当該判定領域における輝度特徴量のばらつきを算出する(S101)。例えば、判定領域に含まれる発光領域毎に、判定領域に含まれる複数の発光領域の輝度特徴量の平均値との差が算出される。そして、発光領域毎の差の合計値を、判定領域に含まれる発光領域の数で除算した値(即ち輝度特徴量の分散)が、輝度特徴量のばらつきとして算出される。
なお、輝度特徴量のばらつきの算出方法は上記方法に限らない。例えば、発光領域毎の差の合計値が輝度特徴量のばらつきとして算出されてもよい。
まず、決定部42が、判定領域を設定し、当該判定領域における輝度特徴量のばらつきを算出する(S101)。例えば、判定領域に含まれる発光領域毎に、判定領域に含まれる複数の発光領域の輝度特徴量の平均値との差が算出される。そして、発光領域毎の差の合計値を、判定領域に含まれる発光領域の数で除算した値(即ち輝度特徴量の分散)が、輝度特徴量のばらつきとして算出される。
なお、輝度特徴量のばらつきの算出方法は上記方法に限らない。例えば、発光領域毎の差の合計値が輝度特徴量のばらつきとして算出されてもよい。
次に、決定部42が、全ての判定領域が設定されたか否かを判定する(S102)。換言すれば、決定部42は、全ての判定領域について輝度特徴量のばらつきが算出されたか否かを判定する。
設定されていない判定領域がある場合には(S102:No)、S101に処理が戻される。そして、S101において、設定されていない判定領域(輝度特徴量のばらつきが算出されていない判定領域)が設定され、当該判定領域における輝度特徴量のばらつきが算出される。本実施例では、S101とS102の処理により、上述した判定領域1〜6が順番に設定され、判定領域1〜6における輝度特徴量のばらつきが順番に算出される。
全ての判定領域が設定された場合には(S102:Yes)、S103に処理が進められる。
全ての判定領域が設定された場合には(S102:Yes)、S103に処理が進められる。
S103では、決定部42が、判定領域毎に、S102で算出された輝度特徴量のばら
つき(輝度分散)と、閾値記憶部が記憶しているばらつき判定閾値とを比較する。そして、決定部42は、輝度分散が判定閾値以下の判定領域を、演算用領域(大)の候補として決定する。以後、演算用領域(大)の候補である判定領域を“候補領域”と記載する。
つき(輝度分散)と、閾値記憶部が記憶しているばらつき判定閾値とを比較する。そして、決定部42は、輝度分散が判定閾値以下の判定領域を、演算用領域(大)の候補として決定する。以後、演算用領域(大)の候補である判定領域を“候補領域”と記載する。
次に、決定部42が、候補領域の数と、閾値記憶部41が記憶している個数判定閾値とを比較する(S105)。個数判定閾値は、演算用領域の数が上記所定数となるときの演算用領域(大)の数である。
そして、候補領域の数が個数判定閾値以上である場合に(S105:Yes)、決定部42が、“発光面の領域が所定数以下の演算用領域に区分される”と判断し、S106に処理が進められる。
候補領域の数が個数判定閾値未満である場合に(S105:No)、決定部42が、“発光面の領域が所定数より多くの演算用領域に区分される”と判断し、S107に処理が進められる。
そして、候補領域の数が個数判定閾値以上である場合に(S105:Yes)、決定部42が、“発光面の領域が所定数以下の演算用領域に区分される”と判断し、S106に処理が進められる。
候補領域の数が個数判定閾値未満である場合に(S105:No)、決定部42が、“発光面の領域が所定数より多くの演算用領域に区分される”と判断し、S107に処理が進められる。
S106では、決定部42が、全ての候補領域を演算用領域(大)として決定する。
S107では、決定部42が、全ての候補領域を演算用領域(大)として決定する。また、決定部42は、演算用領域の数が所定数以下となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域(非候補領域)のうち、輝度分散が最も小さい判定領域から順番に演算用領域(大)として決定する。具体的には、演算用領域(大)の数が個数判定閾値となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域のうち、輝度分散が最も小さい判定領域から順番に演算用領域(大)として決定する。
なお、演算用領域(大)の数が個数判定閾値以上となればよく、演算用領域(大)の数を個数判定閾値と一致させる必要はないが、対象位置における輝度の算出精度の観点から、演算用領域(大)の数はできる限り少ないことが好ましい。
S107では、決定部42が、全ての候補領域を演算用領域(大)として決定する。また、決定部42は、演算用領域の数が所定数以下となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域(非候補領域)のうち、輝度分散が最も小さい判定領域から順番に演算用領域(大)として決定する。具体的には、演算用領域(大)の数が個数判定閾値となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域のうち、輝度分散が最も小さい判定領域から順番に演算用領域(大)として決定する。
なお、演算用領域(大)の数が個数判定閾値以上となればよく、演算用領域(大)の数を個数判定閾値と一致させる必要はないが、対象位置における輝度の算出精度の観点から、演算用領域(大)の数はできる限り少ないことが好ましい。
S106またはS107の次に、決定部42が、演算量領域として決定されなかった判定領域について、その判定領域に含まれる各発光領域を、演算用領域(小)として決定する。
入力画像データが図6のサンプル画像のデータ、ばらつき判定閾値が1000、個数判定閾値が2であった場合における演算用領域決定部104の処理について説明する。
まず、判定領域1〜6のそれぞれについて輝度分散が算出される。判定領域1〜6の輝度分散を図7に示す。図7の横軸は判定領域を示し、縦軸は輝度分散を示す。
次に、図7に示すように、判定領域1,2,4,6の輝度分散はばらつき判定閾値“1000”以下であるため、判定領域1,2,4,6が候補領域として決定される。判定領域3,4は、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”より大きいため、候補領域として決定されない。
そして、候補領域の数は4であり、個数判定閾値“2”以上であるため、全ての候補領域が演算用領域(大)として決定される。また、演算量領域として決定されなかった判定領域については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。即ち、図8に示すように、判定領域1,2,4,6が演算用領域(大)として決定され、発光領域(0,4),(0,5),(1,4),(1,5),(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)が演算用領域(小)として決定される。
まず、判定領域1〜6のそれぞれについて輝度分散が算出される。判定領域1〜6の輝度分散を図7に示す。図7の横軸は判定領域を示し、縦軸は輝度分散を示す。
次に、図7に示すように、判定領域1,2,4,6の輝度分散はばらつき判定閾値“1000”以下であるため、判定領域1,2,4,6が候補領域として決定される。判定領域3,4は、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”より大きいため、候補領域として決定されない。
そして、候補領域の数は4であり、個数判定閾値“2”以上であるため、全ての候補領域が演算用領域(大)として決定される。また、演算量領域として決定されなかった判定領域については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。即ち、図8に示すように、判定領域1,2,4,6が演算用領域(大)として決定され、発光領域(0,4),(0,5),(1,4),(1,5),(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)が演算用領域(小)として決定される。
なお、判定領域1の輝度分散が1300、判定領域2の輝度分散が2500、判定領域3の輝度分散が900、判定領域4の輝度分散が3000、判定領域5の輝度分散が400、判定領域6の輝度分散が1100であった場合には、以下の処理が行われる。
まず、判定領域3が、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”以下であるため、候補領域として決定される。判定領域1,2,4,5,6は、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”より大きいため、候補領域として決定されない。
次に、候補領域である判定領域3が演算用領域(大)として決定される。また、候補領域の数は1であり、個数判定閾値“2”未満であるため、演算用領域(大)の数が個数判定閾値“2”となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい1つの判定領域が演算用領域(大)として決定される。具体的には、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域1,2,4,5,6のうち、最も輝度分散が小さい判定領域6が演算用領域(大)として決定される。そして、残りの判定領域1,2,4,5については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。
まず、判定領域3が、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”以下であるため、候補領域として決定される。判定領域1,2,4,5,6は、輝度分散がばらつき判定閾値“1000”より大きいため、候補領域として決定されない。
次に、候補領域である判定領域3が演算用領域(大)として決定される。また、候補領域の数は1であり、個数判定閾値“2”未満であるため、演算用領域(大)の数が個数判定閾値“2”となるように、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい1つの判定領域が演算用領域(大)として決定される。具体的には、輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域1,2,4,5,6のうち、最も輝度分散が小さい判定領域6が演算用領域(大)として決定される。そして、残りの判定領域1,2,4,5については、その判定領域に含まれる各発光領域が、演算用領域(小)として決定される。
(効果)
従来の方法では、発光領域を演算用領域として用いて、複数の発光部を発光させた場合の対象位置における輝度(推定輝度)を求めていた。即ち、従来の方法では、発光領域毎に、その発光領域に対応する発光部からの光の対象位置における輝度(部分推定輝度)を求め、発光領域毎の部分推定輝度を用いて推定輝度を求めていた。
そのため、複数の発光領域が水平方向6個×垂直方向4個の計24個の発光領域である場合には、図9に示すように、1つの推定輝度を求めるために、部分推定輝度を求める処理(部分推定処理)を発光領域の数と同じ数の24回行わなければならなかった。図9は、発光領域(0,5)の位置が対象位置である場合の例を示す。
また、従来の方法では、演算用領域毎に推定輝度を求める場合には、対象位置の数は発光領域の数と同じ数の24個となる。そのため、全ての推定輝度を求めるために、部分推定処理を576(=24の2乗)回行わなければならなかった。
従来の方法では、発光領域を演算用領域として用いて、複数の発光部を発光させた場合の対象位置における輝度(推定輝度)を求めていた。即ち、従来の方法では、発光領域毎に、その発光領域に対応する発光部からの光の対象位置における輝度(部分推定輝度)を求め、発光領域毎の部分推定輝度を用いて推定輝度を求めていた。
そのため、複数の発光領域が水平方向6個×垂直方向4個の計24個の発光領域である場合には、図9に示すように、1つの推定輝度を求めるために、部分推定輝度を求める処理(部分推定処理)を発光領域の数と同じ数の24回行わなければならなかった。図9は、発光領域(0,5)の位置が対象位置である場合の例を示す。
また、従来の方法では、演算用領域毎に推定輝度を求める場合には、対象位置の数は発光領域の数と同じ数の24個となる。そのため、全ての推定輝度を求めるために、部分推定処理を576(=24の2乗)回行わなければならなかった。
一方、本実施例では、発光面の領域を複数の演算用領域に区分する処理において、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域が粗く区分される。そして、演算用領域毎に部分推定輝度が求められ、演算用領域毎の部分推定輝度を用いて推定輝度が求められる。それにより、従来の処理に比べて少ない処理量(演算量)で推定輝度を求めることができる。
具体的には、区分結果が図8に示す結果であった場合には、演算用領域の数は12個であるため、図10に示すように、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、演算用領域の数と同じ数の12回ですむ。即ち、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数を、従来の方法における回数の半分に減らすことができる。図10は、発光領域(5,0)である演算用領域(小)の位置が対象位置である場合の例を示す。
また、演算用領域毎に推定輝度を求める場合には、対象位置の数は演算用領域の数と同じ数の12個となる。そのため、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は144(=12の2乗)回ですむ。即ち、全ての推定輝度を求めるために必要な演算量(部分推定処理の回数)を、従来の方法における演算量の1/4(=144/576)に減らすことができる。
具体的には、区分結果が図8に示す結果であった場合には、演算用領域の数は12個であるため、図10に示すように、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、演算用領域の数と同じ数の12回ですむ。即ち、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数を、従来の方法における回数の半分に減らすことができる。図10は、発光領域(5,0)である演算用領域(小)の位置が対象位置である場合の例を示す。
また、演算用領域毎に推定輝度を求める場合には、対象位置の数は演算用領域の数と同じ数の12個となる。そのため、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は144(=12の2乗)回ですむ。即ち、全ての推定輝度を求めるために必要な演算量(部分推定処理の回数)を、従来の方法における演算量の1/4(=144/576)に減らすことができる。
なお、設定されうる演算用領域毎の情報を減衰情報として用意する場合であって、図5に示すように判定領域が設定される場合には、演算用領域(大)毎の情報として、水平方向3個×垂直方向2個の6個の判定領域に対応する6個の情報が必要となる。
また、従来の方法では、複数の発光領域が水平方向x個×垂直方向y個の発光領域である場合に、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、x×y回となる。
そして、演算用領域毎に推定輝度を求める場合に、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、以下の式1に示すように、x2×y2(=(x×y)2)回となる。
そして、演算用領域毎に推定輝度を求める場合に、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、以下の式1に示すように、x2×y2(=(x×y)2)回となる。
一方、本実施例では、2行2列の4つの発光領域からなる判定領域を設定し、全ての判
定領域が演算用領域として決定された場合には、演算用領域の数は、水平方向x/2個×垂直方向y/2個となる。
そのため、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、(x×y)/4(=(x/2)×(y/2))回ですむ。即ち、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、最大で、従来の方法における回数の1/4に減らすことができる。
そして、演算用領域毎に推定輝度を求める場合に、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は(x2×y2)/16(=((x/2)×(y/2))2)回ですむ。即ち、全ての推定輝度を求めるために必要な演算量(部分推定処理の回数)を、従来の方法における演算量の1/16に減らすことができる。
定領域が演算用領域として決定された場合には、演算用領域の数は、水平方向x/2個×垂直方向y/2個となる。
そのため、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、(x×y)/4(=(x/2)×(y/2))回ですむ。即ち、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は、最大で、従来の方法における回数の1/4に減らすことができる。
そして、演算用領域毎に推定輝度を求める場合に、全ての推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数は(x2×y2)/16(=((x/2)×(y/2))2)回ですむ。即ち、全ての推定輝度を求めるために必要な演算量(部分推定処理の回数)を、従来の方法における演算量の1/16に減らすことができる。
なお、入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように複数の発光部の発光輝度を制御する構成の場合、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で発光輝度のばらつきも小さくなる。本実施例では、演算用領域毎に発光輝度が制御されるため、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で発光輝度のばらつきが0になる。そして、発光輝度のばらつきが小さい部分では、演算用領域のサイズが推定輝度に与える影響は小さい。そのため、本実施例によれば、従来の方法と同等の精度で推定輝度を求めることができる。
以上述べたように、本実施例によれば、発光面の領域を複数の演算用領域に区分する処理において、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域が粗く区分される。即ち、輝度特徴量のばらつきが小さい部分では、複数の発光領域からなる領域が演算用領域として決定される。そして、演算用領域毎に部分推定輝度が求められ、演算用領域毎の部分推定輝度を用いて推定輝度が求められる。それにより、従来の処理に比べて少ない処理量(演算量)で高精度に推定輝度を求めることができる。そして、処理量が低減されることにより、消費電力を低減することができる。また、処理量が低減されることにより、CPUに要求される処理能力を低減することができ、コストを低減することができる。また、高精度に推定輝度が求められることにより、補償処理を高精度に行うことができ、画質の劣化を抑制することができる。
また、本実施例によれば、演算用領域の数が所定数以下になるように発光面の領域が区分されるため、推定輝度を求めるための処理量をより確実に低減することができる。ひいては、CPUに要求される処理能力をより確実に低減することができ、コストをより確実に低減することができる。
また、本実施例によれば、演算用領域の数が所定数以下になるように発光面の領域が区分されるため、推定輝度を求めるための処理量をより確実に低減することができる。ひいては、CPUに要求される処理能力をより確実に低減することができ、コストをより確実に低減することができる。
なお、本実施例では、演算用領域の数が所定数以下になるように発光面の領域を区分したが、これに限らない。例えば、輝度特徴量のばらつきがばらつき判定閾値より大きい判定領域については、常に、発光領域が演算量領域として決定されてもよい。そのような構成であっても、入力画像データが輝度特徴量のばらつきが少ない部分(例えば、演算用領域(大)が設定される部分)を有する画像データである場合に、従来に比べ処理量を低減できる。
なお、本実施例では、判定領域が他の判定領域に重ならないように、複数の判定領域が設定されるものとしたが、図11に示すように、判定領域が他の判定領域に重なるように、複数の判定領域が設定されてもよい。なお、図11の場合では、水平方向5個×垂直方向2個の計10個の判定領域が設定される。光源領域大は水平方向に5領域、垂直方向に2領域で定義されている。そのため、設定されうる演算用領域毎の情報を減衰情報として用意する場合には、演算用領域(大)毎の情報として、10個の判定領域に対応する10個の情報が必要となる。
そして、図11に示すように複数の判定領域が設定される場合には、重なり合う複数の
判定領域が候補領域として決定されることがある。その場合には、輝度分散が小さいほど演算用領域のサイズが推定輝度に与える影響は小さいため、複数の候補領域のうち、輝度分散が最も小さい候補領域を演算用領域として決定すればよい。例えば、入力画像データが図12に示すような画像のデータであった場合には、発光領域(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)からなる判定領域1と、発光領域(0,1),(0,2),(1,1),(1,2)からなる判定領域2とが候補領域として決定される。図12は、入力画像データによって表される画像の一部を示す。そして、発光領域(0,1)と発光領域(1,0)では、他の発光領域(0,0),(0,2),(1,1),(1,2)よりも高い輝度を表す輝度特徴量が取得されるため、判定領域2の輝度分散のほうが、判定領域1の輝度分散よりも小さい。そのため、図12の例では、候補領域として決定された判定領域2を、演算用領域(大)として決定すればよい。
判定領域が候補領域として決定されることがある。その場合には、輝度分散が小さいほど演算用領域のサイズが推定輝度に与える影響は小さいため、複数の候補領域のうち、輝度分散が最も小さい候補領域を演算用領域として決定すればよい。例えば、入力画像データが図12に示すような画像のデータであった場合には、発光領域(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)からなる判定領域1と、発光領域(0,1),(0,2),(1,1),(1,2)からなる判定領域2とが候補領域として決定される。図12は、入力画像データによって表される画像の一部を示す。そして、発光領域(0,1)と発光領域(1,0)では、他の発光領域(0,0),(0,2),(1,1),(1,2)よりも高い輝度を表す輝度特徴量が取得されるため、判定領域2の輝度分散のほうが、判定領域1の輝度分散よりも小さい。そのため、図12の例では、候補領域として決定された判定領域2を、演算用領域(大)として決定すればよい。
なお、重なり合う複数の判定領域が候補領域として決定された場合に、それらの候補領域における入力画像データの明るさに基づいて演算用領域(大)が決定されてもよい。具体的には、入力画像データの暗部での画質の劣化(黒浮きなど)は知覚され易く、それに次いで明部での画質の劣化(白とびなど)も近くされ易い。そのため、入力画像データの明るさが第1の閾値以下の候補領域、入力画像データの明るさが第2の閾値以上の候補領域、入力画像データの明るさが第1の閾値より大きく且つ第2の閾値より小さい候補領域の順の優先度が予め設定されていてもよい。そして、重なり合う複数の候補領域のうち、優先度が最も高い候補領域が演算用領域(大)として決定されてもよい。
なお、本実施例では、表示装置が有する光源装置の発光面上の輝度を求める例を示したが、光源装置は表示装置で使用されるものに限らない。光源装置は、発光輝度を個別に制御可能な複数の発光部を有する装置であればよく、例えば、室内照明や街灯などであってもよい。そして、輝度決定装置は、そのような光源装置において複数の発光部の発光輝度が決定されている場合には、複数の発光部の発光輝度に基づいて発光面の領域を区分してもよい。具体的には、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも発光面の領域を粗く区分すればよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施例2に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。
(全体構成及び輝度決定部の構成)
図13は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部209(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。輝度決定部209は、特徴量取得部103、演算用領域決定部204、輝度推定部106、CPU負荷検出部201などを有する。
以下、本実施例に係る表示装置の各機能部について説明する。
なお、実施例1と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図13は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部209(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。輝度決定部209は、特徴量取得部103、演算用領域決定部204、輝度推定部106、CPU負荷検出部201などを有する。
以下、本実施例に係る表示装置の各機能部について説明する。
なお、実施例1と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
CPU負荷検出部201は、輝度決定部209の処理負荷を検出し、検出した処理負荷を表すCPU負荷情報を演算用領域決定部204(後述する閾値記憶部43)へ出力する。
例えば、本実施例に係る表示装置の各機能部が、不図示のCPUがプログラムを実行することにより実現される場合には、CPU負荷検出部201は、CPUの処理負荷(単位時間当たりの演算量、消費電力など)を検出する。
なお、本実施例に係る表示装置の各機能部がハードウェアにより実現される場合には、処理負荷として、各ハードウェアの消費電力、各ハードウェアに流れる電流量などが検出
されてもよい。
例えば、本実施例に係る表示装置の各機能部が、不図示のCPUがプログラムを実行することにより実現される場合には、CPU負荷検出部201は、CPUの処理負荷(単位時間当たりの演算量、消費電力など)を検出する。
なお、本実施例に係る表示装置の各機能部がハードウェアにより実現される場合には、処理負荷として、各ハードウェアの消費電力、各ハードウェアに流れる電流量などが検出
されてもよい。
演算用領域決定部204は、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷が大きいときに、処理負荷が小さいときよりも演算用領域の数が少なくなるように、発光面の領域を複数の演算用領域に区分する。
具体的には、図14に示すように、演算用領域決定部204は、閾値記憶部43と決定部42を有する。
決定部42は、実施例1と同様の機能を有する。
具体的には、図14に示すように、演算用領域決定部204は、閾値記憶部43と決定部42を有する。
決定部42は、実施例1と同様の機能を有する。
閾値記憶部43は、実施例1と同様に、ばらつき判定閾値と個数判定閾値を記憶する。但し、閾値記憶部43は、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷に基づいて個数判定閾値を決定する。具体的には、閾値記憶部43は、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷が大きいときに、処理負荷が小さいときよりも個数判定閾値が大きくなるように、個数判定閾値を決定する。本施例では、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷が所定のCPU負荷閾値よりも大きくなった場合に、個数判定閾値が高められる。個数判定閾値を高めることにより、演算用領域の数を減らすことができ、処理負荷を低減することができる。
発光面の領域を、4つの発光領域からなる演算用領域(大)と、1つの発光領域からなる演算用領域(小)とに区分する場合、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の回数(処理量Q)は以下の式1で算出できる。式1において、xは水平方向における発光領域の数であり、yは垂直方向における発光領域の数であり、nは演算用領域(大)の数である。
Q=(x×y−3×n)2 ・・・(式1)
そして、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の最大回数(最大処理量)に対する処理量Qの割合Rは、以下の式2で算出できる。
R=(x×y−3×n)2/(x×y) ・・・(式2)
Q=(x×y−3×n)2 ・・・(式1)
そして、1つの推定輝度を求めるために必要な部分推定処理の最大回数(最大処理量)に対する処理量Qの割合Rは、以下の式2で算出できる。
R=(x×y−3×n)2/(x×y) ・・・(式2)
発光面の領域が、水平方向16個×垂直方向10個の発光領域からなる領域である場合、演算用領域(大)の数と割合Rの関係は、図15に示す関係となる。図15において、横軸は演算用領域(大)の数を示し、縦軸は割合Rを示す。
本実施例では、閾値記憶部43には、輝度決定部209の処理負荷と、割合Rとの対応関係を表す情報(関数やテーブル)が予め記録されている。そして、閾値記憶部43は、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷に応じて割合Rを決定し、決定した割合Rと式2からnを個数判定閾値として算出する。
なお、演算用領域の数を減らすと、輝度分散が大きい領域に対しても演算用領域(大)が設定されてしまう。そのため、演算用領域の数を減らしすぎると、輝度分散が非常に大きい領域に対しても演算用領域(大)が設定されてしまう。その結果、推定輝度の決定精度が著しく低下し、画質が著しく劣化してしまう虞がある。そのため、処理負荷に対応する割合Rは、処理負荷と、輝度分散の決定精度(画質)とに基づいて決定されることが好ましい。例えば、処理負荷の低減を優先する場合には、演算用領域の数が大きく減らされるように割合Rを決定すればよいし、輝度分散の決定精度の維持を優先する場合には、演算用領域の数があまり減らされないように割合Rを決定すればよい。また、輝度分散が所定の限界値を超える判定領域を演算用領域(大)として決定しないようにしてもよい。
なお、個数判定閾値の決定方法は上記方法に限らない。例えば、閾値記憶部43には、輝度決定部209の処理負荷と、個数判定閾値との対応関係を表す情報(関数やテーブル)が予め記録されていてもよい。そして、CPU負荷検出部201で検出された処理負荷に応じて個数判定閾値が決定されてもよい。
また、閾値記憶部43には、輝度決定部209の処理負荷と、割合補正値との対応関係を表す情報(関数やテーブル)が予め記録されていてもよい。そして、以下の方法で個数判定閾値が決定されてもよい。
まず、決定部42が、輝度分散と、ばらつき判定閾値とに基づいて、演算用領域を仮決定する(工程1)。具体的には、輝度分散がばらつき判定閾値以下の判定領域については、判定領域が演算用領域(大)として仮決定される。輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域については、判定領域を構成する発光領域が演算用領域(小)として仮決定される。
次に、決定部42が、工程1の仮決定結果と、式1,2とから、処理量Qと割合Rを算出する(工程2)。なお、処理量Qと割合Rは、他の機能部によって算出されてもよい。例えば、割合Rは、閾値記憶部43によって算出されてもよいし、CPU負荷検出部201によって算出されてもよい。
また、CPU負荷検出部201が、工程2で算出された処理量Qに基づいて、推定輝度を求める全処理の処理量に対する処理量Qの割合を処理負荷として算出する(工程3)。
そして、閾値記憶部43が、工程3で算出された処理負荷に応じて割合補正値を決定する(工程4)。
次に、閾値記憶部43が、工程4で決定された割合補正値を用いて、工程2で算出された割合Rを補正することにより、補正後割合Rcを決定する(工程5)。例えば、割合補正値は、割合Rに乗算する補正率、割合Rに加算する補正値である。なお、割合補正値はこれらに限るものではなく、割合Rを補正するためのパラメータであればどのように使用されてもよい。
そして、閾値記憶部43が、工程5で決定された補正後割合Rcと、式2とを用いて、nを個数判定閾値として算出する(工程6)。
まず、決定部42が、輝度分散と、ばらつき判定閾値とに基づいて、演算用領域を仮決定する(工程1)。具体的には、輝度分散がばらつき判定閾値以下の判定領域については、判定領域が演算用領域(大)として仮決定される。輝度分散がばらつき判定閾値より大きい判定領域については、判定領域を構成する発光領域が演算用領域(小)として仮決定される。
次に、決定部42が、工程1の仮決定結果と、式1,2とから、処理量Qと割合Rを算出する(工程2)。なお、処理量Qと割合Rは、他の機能部によって算出されてもよい。例えば、割合Rは、閾値記憶部43によって算出されてもよいし、CPU負荷検出部201によって算出されてもよい。
また、CPU負荷検出部201が、工程2で算出された処理量Qに基づいて、推定輝度を求める全処理の処理量に対する処理量Qの割合を処理負荷として算出する(工程3)。
そして、閾値記憶部43が、工程3で算出された処理負荷に応じて割合補正値を決定する(工程4)。
次に、閾値記憶部43が、工程4で決定された割合補正値を用いて、工程2で算出された割合Rを補正することにより、補正後割合Rcを決定する(工程5)。例えば、割合補正値は、割合Rに乗算する補正率、割合Rに加算する補正値である。なお、割合補正値はこれらに限るものではなく、割合Rを補正するためのパラメータであればどのように使用されてもよい。
そして、閾値記憶部43が、工程5で決定された補正後割合Rcと、式2とを用いて、nを個数判定閾値として算出する(工程6)。
以上述べたように、本実施例によれば、輝度決定装置の処理負荷が大きいときに、処理負荷が小さいときよりも少ない数の演算用領域が設定される。それにより、処理量をより確実に低減することができる。ひいては、CPUに要求される処理能力をより確実に低減することができ、コストをより確実に低減することができる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施例3に係る輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、及び、表示装置について、図面を参照しながら説明する。
(全体構成及び輝度決定部の構成)
図16は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部309(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。輝度決定部309は、特徴量取得部103、演算用領域決定部304、輝度推定部106、表示変化検出部301などを有する。また、図17に示すように、演算用領域決定部304は、閾値記憶部41と決定部44を有する。
以下、本実施例に係る表示装置の各機能部について説明する。
なお、実施例1と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図16は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る表示装置は、液晶パネル101、バックライト102、輝度決定部309(輝度決定装置)、発光輝度決定部105、伸長率決定部107、伸長処理部108などを有する。輝度決定部309は、特徴量取得部103、演算用領域決定部304、輝度推定部106、表示変化検出部301などを有する。また、図17に示すように、演算用領域決定部304は、閾値記憶部41と決定部44を有する。
以下、本実施例に係る表示装置の各機能部について説明する。
なお、実施例1と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
表示変化検出部301は、入力画像データの変化(例えば、入力画像データによって表
される画像全体の明るさの変化)を検出する。そして、表示変化検出部301は、入力画像データの変化の有無を表す表示変化検出情報を演算用領域決定部304(決定部44)へ出力する。
例えば、表示変化検出部301は、発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、入力画像データの変化を検出する。具体的には、表示変化検出部301は、全ての発光領域において、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値未満であった場合に、入力画像データが変化していないと判断する。そして、表示変化検出部301は、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値以上である発光領域が存在する場合に、入力画像データが変化したと判断する。
なお、入力画像データの変化の検出方法は、上記方法に限らない。例えば、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値以上である発光領域が所定数以上存在する場合に、入力画像データが変化したと判断され、それ以外の場合に、入力画像データが変化していないと判断されてもよい。また、入力画像データの変化(例えば、シーンの切り替わり)を表す情報が入力画像データのメタデータに含まれる場合には、当該情報を用いて入力画像データの変化が検出されてもよい。
される画像全体の明るさの変化)を検出する。そして、表示変化検出部301は、入力画像データの変化の有無を表す表示変化検出情報を演算用領域決定部304(決定部44)へ出力する。
例えば、表示変化検出部301は、発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、入力画像データの変化を検出する。具体的には、表示変化検出部301は、全ての発光領域において、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値未満であった場合に、入力画像データが変化していないと判断する。そして、表示変化検出部301は、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値以上である発光領域が存在する場合に、入力画像データが変化したと判断する。
なお、入力画像データの変化の検出方法は、上記方法に限らない。例えば、フレーム間の輝度特徴量の変化量が閾値以上である発光領域が所定数以上存在する場合に、入力画像データが変化したと判断され、それ以外の場合に、入力画像データが変化していないと判断されてもよい。また、入力画像データの変化(例えば、シーンの切り替わり)を表す情報が入力画像データのメタデータに含まれる場合には、当該情報を用いて入力画像データの変化が検出されてもよい。
演算用領域決定部304(決定部44)は、表示変化検出部301で入力画像データの変化が検出されたタイミングで、実施例1と同様の方法で発光面の領域を区分し、発光面の領域の区分結果を更新する。そして、演算用領域決定部304(決定部44)は、表示変化検出部301で入力画像データの変化が検出されていない期間では、発光面の領域を区分する処理を行わずに、直前の区分結果を保持する。
フレーム間で入力画像データが一致する場合には、フレーム間で輝度特徴量も一致し、フレーム間で推定輝度も一致する。そして、フレーム間での入力画像データの変化量が小さい場合には、フレーム間での輝度特徴量の変化量も小さく、フレーム間での推定輝度の変化量も小さい。そのため、そのような期間では、1つのフレームに対して決定された推定輝度や発光輝度を使い続けても、画質の劣化は小さい。
そのため、本実施例によれば、推定輝度の決定精度の大幅な低下や画質の大幅な劣化を招くことなく、推定輝度を求める処理の処理量をより低減することができる。
なお、本実施例の構成(入力画像データの変化の有無に応じて区分結果の更新を制御する構成)を実施例2の構成に組み合わせてもよい。
そのため、本実施例によれば、推定輝度の決定精度の大幅な低下や画質の大幅な劣化を招くことなく、推定輝度を求める処理の処理量をより低減することができる。
なお、本実施例の構成(入力画像データの変化の有無に応じて区分結果の更新を制御する構成)を実施例2の構成に組み合わせてもよい。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
103:特徴量取得部 104,204,304:演算用領域決定部 106:輝度推定部 109,209,309:輝度決定部 201:負荷検出部 301:表示変化検出部
Claims (22)
- 発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置。 - 前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度は、前記演算用領域毎に求められた輝度の合計値である
ことを特徴とする請求項1に記載の輝度決定装置。 - 前記区分手段は、前記発光面の領域を所定数以下の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の輝度決定装置。 - 前記区分手段は、
2つ以上の発光領域からなる判定領域毎に、それらの発光領域の輝度特徴量に基づいて、それらの発光領域の輝度特徴量のばらつきを求め、
輝度特徴量のばらつきが閾値以下の判定領域を演算用領域として決定し、
演算用領域として決定されなかった判定領域を、複数の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の輝度決定装置。 - 演算用領域の数が所定数より多くなった場合に、前記区分手段は、演算用領域の数が所定数以下となるように、輝度特徴量のばらつきが閾値より大きい判定領域のうち、輝度特徴量のばらつきが最も小さい判定領域から順番に演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の輝度決定装置。 - 前記区分手段は、輝度特徴量のばらつきが閾値以下の複数の判定領域が重なり合う場合に、前記複数の判定領域のうち、輝度特徴量のばらつきが最も小さい判定領域を演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の輝度決定装置。 - 前記区分手段は、
輝度特徴量のばらつきが閾値以下の複数の判定領域が重なり合う場合に、前記入力画像データの明るさが第1の閾値以下の判定領域、前記入力画像データの明るさが第2の閾値以上の判定領域、前記入力画像データの明るさが前記第1の閾値より大きく且つ前記第2の閾値より小さい判定領域の順の優先度で、前記複数の判定領域のうち、優先度が最も
高い判定領域を演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の輝度決定装置。 - 前記輝度決定装置の処理負荷を検出する負荷検出手段をさらに有し、
前記区分手段は、前記負荷検出手段で検出された処理負荷が大きいときに、処理負荷が小さいときよりも演算用領域の数が少なくなるように、前記発光面の領域を複数の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の輝度決定装置。 - 前記入力画像データの変化を検出する変化検出手段をさらに有し、
前記区分手段は、前記変化検出手段で前記入力画像データの変化が検出されたタイミングで、前記発光面の領域の区分結果を更新し、前記変化検出手段で前記入力画像データの変化が検出されていない期間では直前の区分結果を保持する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の輝度決定装置。 - 発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分手段と、
前記区分手段で区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定手段と、
を有し、
前記区分手段は、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置。 - 発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記複数の発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の輝度決定装置と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
入力画像データに基づく透過率で前記発光面からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示部と、
前記入力画像データに基づいて、前記入力画像データの明るい領域で暗い領域よりも発光部の発光輝度が高くなるように、前記複数の発光部の発光輝度を制御する制御手段と、を有する表示装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記入力画像データの、前記発光領域毎の輝度特徴量を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記発光領域毎の輝度特徴量に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に
基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、輝度特徴量のばらつきが小さい部分で、輝度特徴量のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置の制御方法。 - 前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度は、前記演算用領域毎に求められた輝度の合計値である
ことを特徴とする請求項12に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記区分ステップでは、前記発光面の領域を所定数以下の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項12または13に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記区分ステップでは、
2つ以上の発光領域からなる判定領域毎に、それらの発光領域の輝度特徴量に基づいて、それらの発光領域の輝度特徴量のばらつきを求め、
輝度特徴量のばらつきが閾値以下の判定領域を演算用領域として決定し、
演算用領域として決定されなかった判定領域を、複数の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項12または13に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 演算用領域の数が所定数より多くなった場合に、前記区分ステップでは、演算用領域の数が所定数以下となるように、輝度特徴量のばらつきが閾値より大きい判定領域のうち、輝度特徴量のばらつきが最も小さい判定領域から順番に演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項15に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記区分ステップでは、輝度特徴量のばらつきが閾値以下の複数の判定領域が重なり合う場合に、前記複数の判定領域のうち、輝度特徴量のばらつきが最も小さい判定領域を演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項15または16に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記区分ステップでは、
輝度特徴量のばらつきが閾値以下の複数の判定領域が重なり合う場合に、前記入力画像データの明るさが第1の閾値以下の判定領域、前記入力画像データの明るさが第2の閾値以上の判定領域、前記入力画像データの明るさが前記第1の閾値より大きく且つ前記第2の閾値より小さい判定領域の順の優先度で、前記複数の判定領域のうち、優先度が最も高い判定領域を演算用領域として決定する
ことを特徴とする請求項15または16に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記輝度決定装置の処理負荷を検出する負荷検出ステップをさらに有し、
前記区分ステップでは、前記負荷検出ステップで検出された処理負荷が大きいときに、処理負荷が小さいときよりも演算用領域の数が少なくなるように、前記発光面の領域を複数の演算用領域に区分する
ことを特徴とする請求項12〜18のいずれか1項に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 前記入力画像データの変化を検出する変化検出ステップをさらに有し、
前記区分ステップでは、前記変化検出ステップで前記入力画像データの変化が検出されたタイミングで、前記発光面の領域の区分結果を更新し、前記変化検出ステップで前記入力画像データの変化が検出されていない期間では直前の区分結果を保持する
ことを特徴とする請求項12〜19のいずれか1項に記載の輝度決定装置の制御方法。 - 発光面の領域を構成する複数の発光領域に対応する複数の発光部と、
前記複数の発光部の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
を有する光源装置の前記発光面上の対象位置における輝度を求める輝度決定装置の制御方法であって、
前記複数の発光部の発光輝度に基づいて、前記発光面の領域を、各々が1つ以上の発光領域からなる複数の演算用領域に区分する区分ステップと、
前記区分ステップで区分された演算用領域毎に、その演算用領域の発光部の発光輝度に基づいて、当該演算用領域からの光の前記対象位置における輝度を求め、前記演算用領域毎に求められた輝度を用いて、前記複数の発光部を発光させた場合の前記対象位置における輝度を求める決定ステップと、
を有し、
前記区分ステップでは、発光輝度のばらつきが小さい部分で、発光輝度のばらつきが大きい部分よりも前記発光面の領域を粗く区分する
ことを特徴とする輝度決定装置の制御方法。 - 請求項12〜21のいずれか1項に記載の輝度決定装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013120776A JP2014238487A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、表示装置、及び、プログラム |
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JP2013120776A JP2014238487A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、表示装置、及び、プログラム |
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JP2014238487A true JP2014238487A (ja) | 2014-12-18 |
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Family Applications (1)
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JP2013120776A Pending JP2014238487A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 輝度決定装置、輝度決定装置の制御方法、表示装置、及び、プログラム |
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- 2013-06-07 JP JP2013120776A patent/JP2014238487A/ja active Pending
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