JP2014238355A - 車載用検出装置 - Google Patents

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Shinya Oeda
信也 大枝
池田 幸雄
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【課題】センサとケーブルとを相互に固定する固定部材を小型化し、車両への搭載性を向上させることが可能な車載用検出装置を提供する。【解決手段】トルク検出装置1は、第1乃至第6の絶縁電線401〜406及びシース400を有するケーブル40と、検出素子410a,420aを含むセンサ本体部410,420、及び第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423を有する第1及び第2の磁界センサセンサ41,42と、第1及び第2の磁界センサセンサ41,42とケーブル40とを相互に固定する樹脂ケース30とを備え、樹脂ケース30は、第1乃至第6の絶縁電線401〜406をシース400と第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423との間で屈曲された状態で固定し、ケーブル40は、樹脂ケース30の内部におけるシース400の軸方向が第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向に平行な方向に対して交差している。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載され、車両における物理量を検出する車載用検出装置に関する。
従来、車両用の検出装置として、例えば車両のステアリングに加えられるトルクを検出するトルク検出装置や、車輪の回転状態を検出するための回転検出装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載のトルク検出装置は、ステアリングにつながる入力軸と、操舵輪につながる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結するトーションバーと、多極磁石と、一対の多極ヨークと、磁気センサとを備え、ステアリングに加えられるトルクによるトーションバーの捩じれによって多極磁石と一対の多極ヨークとが相対回転するように構成されている。一対の多極ヨークの外周側には環状をなす一対の集磁リングが配置され、それぞれの集磁リングには、周方向の1箇所に径方向に突出する集磁部が設けられている。一方の集磁リングの集磁部と他方の集磁リングの集磁部との間には磁気センサが挟まれている。
このトルク検出装置は、多極磁石と一対の多極ヨークとが相対回転すると、その相対回転角度に応じて磁気センサで検出される磁界の強度が変化する。したがって、この磁界の強度の変化によってステアリングに加えられるトルクを検出することが可能である。磁気センサは、一対の集磁リング及びリードワイヤ(ケーブル)と共に樹脂モールドされ、磁気センサの出力信号はリードワイヤを介して外部に出力される。
また、特許文献2に記載の車両用回転検出装置は、磁界の強度を検出するホールICと、ホールICから引き出されたICリードに芯線が接続されたワイヤ(ケーブル)と、これらを覆うように成形され、ホールICとワイヤとを相互に固定する樹脂部材とを備えている。ホールICは、車軸の近傍に配置され、車輪の回転によって変化する磁界の強度を検出する。
この車両用回転検出装置では、ワイヤを樹脂部材からホールICの軸線方向に沿って引き出した場合に、車体もしくは車両に搭載される他の部品(サスペンションアームやブレーキダストカバー等の車両部材)にワイヤが干渉してしまうという課題に鑑みて、ホールICの軸線に対して垂直をなすように、樹脂部材からワイヤが引き出されている。すなわち、樹脂部材の内部でワイヤが90°の円弧角で湾曲している。
特開2003−329523号公報(明細書段落[0009]、図5) 特開2006−322875号公報(明細書段落[0006],[0042])
ところで、近年の車両の小型軽量化の要請により、車両に搭載される各種の装置はより高密度に配置されるようになっている。検出装置についても、さらなる車両への搭載性の向上が要請されている。例えば特許文献2に記載されているように、樹脂部材の内部でワイヤを屈曲すれば、ワイヤが車両部材に干渉してしまうことを抑制できるが、樹脂部材の内部でワイヤを屈曲すると、その屈曲半径に応じて樹脂部材が大型化してしまう。
そこで、本発明は、センサとケーブルとを相互に固定する固定部材を小型化し、車両への搭載性を向上させることが可能な車載用検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、中心導体を絶縁体で被覆してなる絶縁電線、及び前記絶縁電線を覆うシースを有するケーブルと、検出素子を含むセンサ本体部、及び前記センサ本体部から引き出されて前記中心導体に接続されたリード線を有するセンサと、前記センサと前記ケーブルとを相互に固定する固定部材とを備え、前記固定部材は、前記シースから露出した前記絶縁電線を前記シースと前記リード線との間で屈曲された状態で固定し、前記ケーブルは、前記絶縁電線が前記屈曲された状態で固定されることにより、前記固定部材の内部における前記シースの軸方向が、前記リード線の長手方向に平行な方向に対して交差している車載用検出装置を提供する。
本発明に係る車載用検出装置によれば、センサとケーブルとを相互に固定する固定部材を小型化し、車両への搭載性を向上させることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るトルク検出装置を示し、(a)は全体断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。 トルク検出装置の分解斜視図である。 トルク検出装置における磁気回路を説明するために示すトルク検出装置の断面斜視図である。 トルク検出装置の動作を示す説明図であり、(a)はトーションバーに捩じれが発生していない状態を、(b)はトーションバーが捩じれた状態を、それぞれ示す。 センサモジュールを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 図5(b)のA−A線に沿ってモールド成形体を切断したセンサモジュールの断面図である。 収容ケースに保持されるリードフレーム及び磁界センサを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 第1の実施の形態の比較例に係るセンサモジュールを示す断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る車輪軸受装置及びその周辺の構成例を示す断面図である。(b)は、回転検出装置の磁気エンコーダの構成例を示す平面図である。 センサモジュールを示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は底面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図である。 図10(b)のB−B線断面におけるセンサモジュールの断面図である。 第2の実施の形態の比較例に係るセンサモジュールを示す断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るトルク検出装置1を示し、(a)は全体断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。図2は、トルク検出装置1の分解斜視図である。
(トルク検出装置1の構成)
このトルク検出装置1は、車両に搭載され、運転者がハンドルに付与する操舵トルクを検出するために用いられる。車両の操舵系には、操舵操作を補助する電動パワーステアリング装置が設けられ、トルク検出装置1が検出した操舵トルクに応じて電動パワーステアリング装置の電動モータが操舵輪(前輪)を転舵するためのトルクを出力する。
トルク検出装置1は、ハンドル側に連結された入力軸11と操舵輪側に連結された出力軸21との間に介在するトーションバー10と、第1及び第2の回転ヨーク13,23と、第1及び第2の固定ヨーク14,24と、筒状の磁石15と、補助ヨーク16と、センサモジュール3とを有している。
トーションバー10は、入力軸11及び出力軸21よりも高い弾性を有する弾性部材であり、ハンドルに加えられたトルクに応じて捩じれながら入力軸11から出力軸21に操舵トルクを伝達する。
入力軸11の外周面には、筒状の連結部材12を介して環状の第1の回転ヨーク13が入力軸11と相対回転不能に連結されている。第1の回転ヨーク13の外側には、環状の第1の固定ヨーク14が空隙を介して配置されている。また、連結部材12の外周面には、磁石15及び補助ヨーク16が回転ヨーク13と軸方向に並んで固定されている。磁石15は、軸方向の一側がN極に磁化され、軸方向の他側がS極に磁化された永久磁石である。
出力軸21には、アダプタ22を介して環状の第2の回転ヨーク23が相対回転不能に連結されている。第2の回転ヨーク23の外側には、環状の第2の固定ヨーク24が空隙を介して配置されている。
図2に示すように、第1の回転ヨーク13は、環状の本体部130と、本体部130から軸方向に突出して形成された複数(本実施の形態では10個)の突起部131とを一体に有している。同様に、第2の回転ヨーク23は、環状の本体部230と、本体部230から軸方向に突出して形成された複数(第1の回転ヨーク13の突起部131と同数)の突起部231とを一体に有している。
第1の固定ヨーク14は、第1の回転ヨーク13の本体部130と径方向に対向する内面を有する環状の環状部140と、環状部140から軸方向に延出して形成された延出部141と、延出部141の先端部から外方(トーションバー10から離間する方向)に向かって突出した突出部142とを一体に有している。同様に、第2の固定ヨーク24は、第2の回転ヨーク23の本体部230と径方向に対向する内面を有する環状の環状部240と、環状部240から軸方向に延出して形成された延出部241と、延出部241の先端部から外方に向かって突出した突出部242とを一体に有している。
図1(b)は、図1(a)におけるセンサモジュール3の一部を破断してその内部を示している。センサモジュール3は、第1及び第2の磁界センサ41,42(図1には第1の磁界センサ41のみ示す)と、ケーブル40と、第1及び第2の磁界センサ41,42とケーブル40とを相互に固定する固定部材としての樹脂ケース30と、樹脂ケース30を車体に固定するための板状の固定金具300とを有している。樹脂ケース30は、第1及び第2の磁界センサ41,42を収容する樹脂からなる収容ケース31と、収容ケース31の少なくとも一部を含んで成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体32とを有している。
第1及び第2の磁界センサ41,42は、収容ケース31の開口31aから収容空間31b内に導入された第1の固定ヨーク14の突出部142及び第2の固定ヨーク24の突出部242の間に配置されている。センサモジュール3の構成の詳細については後述する。
図3は、トルク検出装置1における磁気回路を説明するために示すトルク検出装置1の断面斜視図である。図4は、トルク検出装置1の動作を示す説明図であり、(a)はトーションバー10に捩じれが発生していない状態を、(b)はトーションバー10が捩じれた状態を、それぞれ示す。なお、図3及び図4では、センサモジュール3の樹脂ケース30の図示を省略している。
トルク検出装置1における磁気回路は、図3に示すように、第1の磁路H1と第2の磁路H2とからなる磁路Hによって構成されている。第1の磁路H1は、磁石15と、第1及び第2の回転ヨーク13,23と、補助ヨーク16とで構成される。第2の磁路H2は、磁石15と、第1及び第2の回転ヨーク13,23の本体部130,230と、第1及び第2の固定ヨーク14,24と、補助ヨーク16とで構成される。
入力軸11にトルクが作用してトーションバー10に捩じれが生じると、この捩じれに応じて第1の回転ヨーク13が第2の回転ヨーク23に対して相対的に変位し、図4(b)に示すように、第1の回転ヨーク13の突起部131の先端面131aと第2の回転ヨーク23の突起部231の先端面231aとが対向する面積が減少する。これにより、第1の磁路H1における磁気抵抗が大きくなり、第1の磁路H1を流れる磁束の磁束密度が小さくなる。第2の磁路H2における磁気抵抗は、入力軸11に作用するトルクの有無に関係なく一定であるため、第1の磁路H1の磁束密度の低下によって、第2の磁路H2の磁束密度が高くなる。
したがって、第1及び第2の磁界センサ41,42は、トーションバー10の捩じれ量、すなわち入力軸11から出力軸21に伝達される操舵力(操舵トルク)を、第2の磁路H2の磁束密度の変化量として検出することが可能である。
(センサモジュール3の構成)
次に、図5〜図7を参照してセンサモジュール3の構成を説明する。図5は、センサモジュール3の外観を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。図6は、図5(b)のA−A線に沿ってモールド成形体32を切断したセンサモジュール3の断面図である。図7は、収容ケース31に保持されるリードフレーム43ならびに第1及び第2の磁界センサ41,42を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図5(b)に示すように、収容ケース31は、第1及び第2の磁界センサ41,42を外部に臨ませる開口31aを有し、第1及び第2の磁界センサ41,42は収容ケース31の収容空間31b内にトーションバー10(図1に示す)の周方向に沿って並んで配置されている。本実施の形態では、第1及び第2の磁界センサ41,42がホールICであり、磁界の検出方向が互いに逆向きとなるように配置されている。この配置により、ホールICの温度特性及び軸方向の検出感度の影響を相殺し、トルク検出装置1の検出精度を高めている。
図5(a)に示すように、モールド成形体32は、収容ケース31の鍔部311との間に固定金具300を挟み、収容ケース31及び固定金具300と一体化されている。モールド成形体32は、収容ケース31の鍔部311との間に固定金具300を固定する固定部321と、ケーブル40の導出方向に中心軸を一致させてトーションバー10と平行な方向に延びる円筒部322と、固定部321と円筒部322との間に形成され、円筒部322に連続して円弧状に湾曲する円弧筒状の湾曲部323とを有している。固定部321は、収容ケース31の一部を覆っている(図6参照)。
固定金具300は、その中央部に収容ケース31の一部を挿通させる貫通孔300aが形成された長方形状である。固定金具300の長手方向の両端部には固定金具300を車体に固定するためのボルトを挿通させるボルト挿通孔300bが形成されている。
ケーブル40は、モールド成形体32の円筒部322の端部322aから、トーションバー10と平行な方向に導出されている。ケーブル40は、図6に示すように、シース400と、第1乃至第6の絶縁電線401〜406とを有している。第1乃至第6の絶縁電線401〜406は、モールド成形体32の円筒部322及びモールド成形体32の外部においてシース400に一括して覆われている。
第1乃至第6の絶縁電線401〜406は、図7に示すように、それぞれの中心導体401a,402a,403a,404a,405a,406aが絶縁体401b,402b,403b,404b,405b,406bで被覆されている。第1乃至第6の絶縁電線401〜406の中心導体401a,402a,403a,404a,405a,406aは、リードフレーム43に接続されている。
リードフレーム43は、第1乃至第6の絶縁電線401〜406の中心導体401a,402a,403a,404a,405a,406aにそれぞれ接続された第1乃至第6の配線リード431〜436と、第1乃至第6の配線リード431〜436を相互に固定する棒状の絶縁性の樹脂からなる固定部材430とを有している。
第1の磁界センサ41は、検出素子410aを含むセンサ本体部410と、センサ本体部410から引き出された第1乃至第3のリード線411〜413とを有している。第1のリード線411は電源線であり、第2のリード線412はGND線である。第3のリード線413は、第1の磁界センサ41の信号出力線である。第2の磁界センサ42は、検出素子420aを含むセンサ本体部420と、センサ本体部420から引き出された第1乃至第3のリード線421〜423とを有している。第1のリード線421は電源線であり、第2のリード線422はGND線である。第3のリード線423は、第2の磁界センサ42の信号出力線である。
第1乃至第3の配線リード431〜433は、第1の磁界センサ41の第1乃至第3のリード線411〜413の長手方向に平行な方向に延びる板状の金属からなる導電性部材である。第4乃至第6の配線リード434〜436は、第2の磁界センサ42の第1乃至第3のリード線421〜423の長手方向に平行な方向に延びる板状の金属からなる導電性部材である。第1乃至第6の配線リード431〜436は、固定部材430によって互いに平行に固定されている。
第1の配線リード431は、長手方向の一方の端部に第1の磁界センサ41の第1のリード線411が接続され、長手方向の他方の端部に第1の絶縁電線401の中心導体401aが接続されている。第2の配線リード432は、長手方向の一方の端部に第1の磁界センサ41の第2のリード線412が接続され、長手方向の他方の端部に第2の絶縁電線402の中心導体402aが接続されている。また、第3の配線リード433は、長手方向の一方の端部に第1の磁界センサ41の第3のリード線413が接続され、長手方向の他方の端部に第3の絶縁電線403の中心導体403aが接続されている。
第4の配線リード434は、長手方向の一方の端部に第2の磁界センサ42の第1のリード線421が接続され、長手方向の他方の端部に第4の絶縁電線404の中心導体404aが接続されている。第5の配線リード435は、長手方向の一方の端部に第2の磁界センサ42の第2のリード線422が接続され、長手方向の他方の端部に第5の絶縁電線405の中心導体405aが接続されている。また、第6の配線リード436は、長手方向の一方の端部に第2の磁界センサ42の第3のリード線423が接続され、長手方向の他方の端部に第6の絶縁電線406の中心導体406aが接続されている。
本実施の形態では、第1の磁界センサ41の検出素子410a、及び第2の磁界センサ42の検出素子420aがホール効果を利用して磁界を検出するホール素子である。第1の磁界センサ41の検出素子410aは、センサ本体部410の内部において第1乃至第3のリード線411〜413に接続されている。第2の磁界センサ42の検出素子420aは、センサ本体部420の内部において第1乃至第3のリード線421〜423に接続されている。検出素子410a,420aは、ハンドル(ステアリング)の操舵力に応じて変化する磁界の強度を検出する。
図6に示すように、樹脂ケース30は、モールド成形体32の内部においてシース400の端部400aから露出した第1乃至第6の絶縁電線401〜406を、シース400と第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423との間で屈曲された状態で固定している。また、樹脂ケース30は、円筒部322の内部においてシース400を直線状に固定している。ケーブル40は、第1乃至第6の絶縁電線401〜406が屈曲された状態で固定されることにより、樹脂ケース30(モールド成形体32の円筒部322)の内部におけるシース400の軸方向が、第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向(図6の左右方向)に平行な方向に対して交差している。
収容ケース31は、リードフレーム43に接続された第1乃至第6の絶縁電線401〜406の端部を第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向に沿って固定している。第1乃至第6の絶縁電線401〜406は、収容ケース31の導出部31cから収容ケース31の外部に導出されている。モールド成形体32は、シース400から露出した第1乃至第6の絶縁電線401〜406をシース400と収容ケース31の導出部31cとの間で屈曲された状態で固定している。
モールド成形体32は、円筒部322において、第1乃至第6の絶縁電線401〜406が導出された端部400aを含むシース400の一部を覆うと共に、固定部321において収容ケース31の一部を覆っている。なお、モールド成形体32が収容ケース31の全体を覆っていてもよい。すなわち、モールド成形体32は、収容ケース31の少なくとも一部(導出部31cを含む部分)を覆ってモールド成形されていればよい。
本実施の形態では、第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向と、樹脂ケース30の内部におけるシース400の軸方向(円筒部322の軸方向)とが直交している。より具体的には、第1乃至第6の絶縁電線401〜406が、モールド成形体32における湾曲部323の内部において実質的に90°の角度で円弧状に湾曲している。
シース400の外径は例えば5mmであり、第1乃至第6の絶縁電線401〜406のそれぞれの外径は例えば1.5mmである。モールド成形体32の湾曲部323において第1乃至第6の絶縁電線401〜406が屈曲された部分の曲率半径は例えば3.5mm以上10mm以下である。また、第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向における収容ケース31の導出部31cとモールド成形体32の円筒部322の端部322aにおけるケーブル40のシース400の外周面との間の距離Dは、例えば3.5mm以上10mm以下である。
(比較例)
図8は、比較例に係るセンサモジュール3Aを示す断面図である。センサモジュール3Aは、そのモールド成形体32´の形状が第1の実施の形態に係るセンサモジュール3のモールド成形体32と異なり、またケーブル40のシース400の端部が収容ケース31に収容されている他は、センサモジュール3と同様に構成されている。図7において、第1の実施の形態に係るセンサモジュール3と実質的に共通する構成要素については、図6に付したものと同一の符号を付してその説明を省略する。
センサモジュール3Aのモールド成形体32´は、センサモジュール3の固定部321に対応する固定部321´、センサモジュール3の円筒部322に対応する円筒部322´、及びセンサモジュール3の湾曲部323に対応する湾曲部323´を有しているが、湾曲部323´の中心軸の曲率半径は、湾曲部323の中心軸の曲率半径よりも大きく形成されている。
この曲率半径の違いは、ケーブル40のシース400に覆われた部分が湾曲部323´において屈曲されていることによるものである。つまり、シース400は、第1乃至第6の絶縁電線401〜406よりも外径が大きくかつ硬度が高いために屈曲し難いので、センサモジュール3Aの湾曲部323´を第1の実施の形態の湾曲部323と同程度の曲率半径で形成することができず、モールド成形体32´が第1の実施の形態に係るモールド成形体32よりも大型化している。
センサモジュール3Aでは、第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向における収容ケース31の導出部31cとモールド成形体32´の円筒部322´の端部322a´におけるシース400の外周面との間の距離D´が第1の実施の形態に係るセンサモジュール3における距離Dの2倍以上である。また、湾曲部323´におけるシース400の屈曲部の曲率半径も、第1の実施の形態に係るセンサモジュール3の湾曲部323における第1乃至第6の絶縁電線401〜406の曲率半径の2倍以上である。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)ケーブル40は、シース400がモールド成形体32の円筒部322内で直線状に固定され、シース400の端部400aから露出した第1乃至第6の絶縁電線401〜406がモールド成形体32の内部(湾曲部323)で屈曲されることにより、ケーブル40がモールド成形体32の円筒部322の端部322aからトーションバー10と平行な方向に導出される。これにより、モールド成形体32から導出されたケーブル40が車両に搭載された他の部材に干渉することを抑制すると共に、モールド成形体32を小型化(トーションバー10の回転軸に直交する方向の寸法の小型化)することができ、トルク検出装置1の車両への搭載性が向上する。
(2)第1乃至第6の絶縁電線401〜406は、収容ケース31の内部において第1及び第2の磁界センサ41,42の第1乃至第3のリード線411〜413,421〜423の長手方向に沿って固定され、モールド成形体32の内部において屈曲された状態で固定されるので、例えば樹脂ケース30の全体をモールド成形する場合に比較して、製造時における第1乃至第6の絶縁電線401〜406の中心導体401a,402a,403a,404a,405a,406aの接続部に溶融樹脂の流動による荷重がかかることを抑制できる。また、収容ケース31によって第1乃至第6の絶縁電線401〜406の樹脂ケース30の内部における位置を規定することができ、例えばモールド成形体32の外表面から第1乃至第6の絶縁電線401〜406が露出しまうことを防ぐことができる。つまり、例えば樹脂ケース30の全体をモールド成形した場合には、製造時における溶融樹脂の流動によって第1乃至第6の絶縁電線401〜406が流され、モールド成形体32の外表面から第1乃至第6の絶縁電線401〜406が露出しまうおそれがあるが、本実施の形態によれば、これを回避することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図9〜図11を参照して説明する。
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る回転検出装置5、及びこの回転検出装置5を有する車両用の車輪軸受装置50の構成例を示す断面図である。図9(b)は、回転検出装置5の磁気エンコーダ6の構成例を示す平面図である。
(車輪軸受装置50の構成)
車輪軸受装置50は、円筒状の本体部510、及び車輪が取り付けられるフランジ部511を有する内輪51と、内輪51の本体部510の外周側に配置された外輪52と、内輪51と外輪52との間に配置された複数の転動体53と、内輪51の外輪52に対する回転速度を検出するための回転検出装置5とを備えている。
内輪51の本体部510の中心部には、その回転軸線Oに沿ってドライブシャフトを連結するためのスプライン嵌合部510aが形成されている。内輪51のフランジ部511は、本体部510の径方向外側に突出して本体部510と一体に形成されている。フランジ部511には、図示しない車輪を取り付けるためのボルトが圧入される複数の貫通孔511aが形成されている。
外輪52は、円筒状に形成され、懸架装置を介して車体に連結されたナックル9に複数のボルト90(図1には1つのみ示す)によって固定されている。ナックル9には、後述するセンサモジュール7を取り付けるための貫通孔9aが形成されている。
内輪51と外輪52との間の環状の空間は、第1のシール部材54及び第2のシール部材55によって封止されている。第1のシール部材54は、内輪51のフランジ部511側に配置され、第2のシール部材55はその反対側(車体側)に配置されている。第2のシール部材55は、断面L字状の芯金551と、芯金551に加硫接着によって接着された弾性部材552とからなり、芯金551の外周に形成された円筒部が外輪52の外周面に圧入されている。
回転検出装置5は、内輪51における本体部510の外周に固定された磁気エンコーダ6と、磁気エンコーダ6の回転に伴う磁界の変化を検出するためのセンサモジュール7とを有して構成されている。磁気エンコーダ6は、内輪51の本体部510の外周面に嵌着された筒状であり、図9(b)に示すように、周方向に沿って交互に配列された複数のN磁極61と複数のS磁極62とを有している。内輪51の本体部510における車体側の端部の外周面には、磁気エンコーダ6への異物の付着を抑制するカバー部材56が設けられている。
磁気エンコーダ6は、内輪51と共に回転し、内輪51の回転に伴ってセンサモジュール7に対向する部分の磁極(N磁極61又はS磁極62)の磁性が変化する。回転検出装置5は、センサモジュール7によって、センサモジュール7に対向する部分の磁気エンコーダ6の磁性の変化を内輪51のフランジ部511に取り付けられた車輪の回転として検出する。
センサモジュール7は、後述する磁界センサ81と、磁界センサ81を収容する固定部材としての樹脂ケース70と、樹脂ケース70から導出されたケーブル80とを有している。樹脂ケース70は、軸状の本体部701と、ケーブル80の導出方向に沿って円筒状に形成された円筒部702と、ナックル9にボルト91によって固定された固定部703とを有している。固定部703には、ボルト91を挿通させるボルト挿通孔703aが形成されている。また、ナックル9には、樹脂ケース70の本体部701を挿通させる貫通孔9aが、回転軸線Oに直交する方向にナックル9を厚さ方向に貫通して形成されている。
図10は、センサモジュール7を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は底面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図である。図11は、図10(b)のB−B線断面におけるセンサモジュール7の断面図である。
図10(a)に示すように、ケーブル80は、樹脂ケース70の円筒部702の端部702aから導出されている。このケーブル80の導出方向は、本体部701の軸方向と直交する方向である。また、図10(e)に示すように、ケーブル80は、複数のリード線811と、複数のリード線811を一括して覆う管状のシース800とを有している。
図11に示すように、センサモジュール7の樹脂ケース70は、一次成形体71と、ケース部材72と、二次成形体73と、三次成形体74とを有している。ケーブル80は、樹脂ケース70の内部においてシース800から複数の絶縁電線801(図11には最も手前側の一つの絶縁電線801のみを示す)が露出している。絶縁電線801は、その中心導体801aが絶縁体801bで被覆されている。
磁界センサ81は、検出素子としての検出素子810aを少なくとも1つ含むセンサ本体部810と、センサ本体部810から引き出された複数のリード線811(図11には最も手前側の一つのリード線811のみを示す)とを有している。図11では、センサ本体部810の内部に封止された検出素子810aを破線で示している。検出素子810aは、センサ本体部810の内部において複数のリード線811に電気的に接続されている。本実施の形態では、検出素子810aがホール素子からなる。検出素子810aは、車輪の回転に伴って変化する磁界(センサモジュール7の本体部701の先端部における磁気エンコーダ6の磁界)の強度を検出する。
一次成形体71は、磁界センサ81と、磁界センサ81のリード線811に中心導体801aが接続された絶縁電線801の端部とを含んでモールド成形されている。中心導体801aは、リード線811に例えば溶接や半田付けによって接続されている。絶縁電線801は、一次成形体71の内部においてリード線811の長手方向に沿って固定され、一次成形体71の第1導出部71aから導出されている。
ケース部材72は、例えば射出成型によって成形された樹脂からなり、一次成形体71の磁界センサ81が配置された側の端部を覆う有底筒状の部材である。二次成形体73は、ケース部材72の開口側の端部、及びケース部材72から露出した一次成形体71を含んでモールド成形されている。また、二次成形体73は、一次成形体71の第1導出部71aを覆い、この第1導出部71aから導出された絶縁電線801を第2導出部73aから導出させている。
一次成形体71、ケース部材72、及び二次成形体73は、樹脂ケース70の本体部701を構成し、絶縁電線801の端部を磁界センサ81のリード線811の長手方向に沿って固定する本発明の第1固定部材に相当する。
三次成形体74は、二次成形体73の第2導出部73aを含む外面を覆ってモールド成形され、樹脂ケース70の円筒部702及び固定部703を構成する。三次成形体74は、シース800から露出した絶縁電線801をシース800と二次成形体73の第2導出部73aとの間で屈曲された状態で固定する本発明の第2固定部材に相当する。また、固定部703は、三次成形体74にモールドされたアルミニウム等の金属からなる筒状のカラー704を有し、このカラー704の貫通孔がボルト挿通孔703aとなっている。
絶縁電線801は、円筒部702の内部において直線状に固定されたシース800の端部800aから露出している。ケーブル80は、三次成形体74の内部において絶縁電線801が屈曲された状態で固定されることにより、円筒部702の内部におけるシース800の軸方向が、磁界センサ81のリード線811の長手方向に平行な方向に対して交差している。
本実施の形態では、磁界センサ81のリード線811の長手方向と、樹脂ケース70の内部におけるシース800の軸方向(円筒部702の軸方向)とが直交している。より具体的には、絶縁電線801が、三次成形体74の内部において実質的に90°の角度で円弧状に湾曲している。
シース800及び絶縁電線801の外径は、例えば第1の実施の形態と同様に設定することができる。三次成形体74の内部において屈曲された絶縁電線801の曲率半径は例えば3.5mm以上10mm以下である。また、磁界センサ81のリード線811の長手方向における二次成形体73の第2導出部73aから樹脂ケース70の円筒部702の端部702aにおけるシース800の外周面までの距離Dは、例えば3.5mm以上10mm以下である。
(比較例)
図12は、比較例に係るセンサモジュール7Aを示す断面図である。センサモジュール7Aは、その樹脂ケース70´における三次成形体74´の形状が第2の実施の形態に係るセンサモジュール7の三次成形体74と異なり、またケーブル80のシース800の端部が一次成形体71の内部に位置している他は、センサモジュール7と同様に構成されている。図12において、第2の実施の形態に係るセンサモジュール7と実質的に共通する構成要素については、図11に付したものと同一の符号を付してその説明を省略する。
センサモジュール7Aでは、ケーブル80のシース800が三次成形体74´の内部において90°の角度で絶縁電線801と共に円弧状に屈曲されている。三次成形体74´の内部におけるシース800の中心軸の曲率半径は、第2の実施の形態に係るセンサモジュール7の三次成形体74の内部における絶縁電線801の中心軸の曲率半径よりも大きく形成されている。
この曲率半径の違いは、シース800が絶縁電線801よりも外径が大きくかつ硬度が高いために屈曲し難いことによるものである。これにより、センサモジュール7Aの三次成形体74´は、第2の実施の形態に係るセンサモジュール7の三次成形体74よりも大型化している。また、磁界センサ81のリード線811の長手方向における二次成形体73の第2導出部73aから樹脂ケース70の円筒部702の端部702aにおけるシース800の外周面までの距離D´は、第2の実施の形態に係るセンサモジュール3における距離Dの2倍以上である。また、三次成形体74´におけるシース800の曲率半径も、第2の実施の形態に係るセンサモジュール3の三次成形体74における絶縁電線801の曲率半径の2倍以上である。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第2の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)ケーブル80は、シース800が樹脂ケース70の円筒部702内で直線状に固定され、シース800の端部800aから露出した絶縁電線801が三次成形体74の内部で屈曲されることにより、ケーブル80が樹脂ケース70の円筒部702の端部702aから本体部701の軸線に直交する方向に導出される。これにより、樹脂ケース70から導出されたケーブル80が車両に搭載された他の部材(ブレーキ装置等)に干渉することを抑制すると共に、樹脂ケース70を小型化(本体部701の軸線方向の寸法の小型化)することができ、回転検出装置5の車両への搭載性が向上する。
(2)絶縁電線801は、一次成形体71、ケース部材72、及び二次成形体73において磁界センサ81のリード線811の長手方向に沿って固定され、三次成形体74において屈曲される。これにより、樹脂ケース70の本体部701における軸方向長さを確保して磁界センサ81のセンサ本体部810を磁気エンコーダ6に接近させることができると共に、三次成形体74における本体部701の軸方向の長さを短縮することができる。また、一次成形体71、ケース部材72、及び二次成形体73によって絶縁電線801の樹脂ケース70の内部における位置を規定することができ、例えば三次成形体74のモールド成形時に絶縁電線801が三次成形体74の外表面から露出しまうことを防ぐことができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]中心導体(401a,402a,403a,404a,405a,406a,801a)を絶縁体(401b,402b,403b,404b,405b,406b,801b)で被覆してなる絶縁電線(401〜406,801)、及び前記絶縁電線(401〜406,801)を覆うシース(400,800)を有するケーブル(40,80)と、検出素子(410a,420a,810a)を含むセンサ本体部(410,420,810)、及び前記センサ本体部(410,420,810)から引き出されて前記中心導体(401a,402a,403a,404a,405a,406a,801a)に接続されたリード線(411〜413,421〜423,811)を有するセンサ(41,42,81)と、前記センサ(41,42,81)と前記ケーブル(40,80)とを相互に固定する固定部材(30,70)とを備え、前記固定部材(30,70)は、前記シース(400,800)から露出した前記絶縁電線(401〜406,801)を前記シース(400,800)と前記リード線(411〜413,421〜423,811)との間で屈曲された状態で固定し、前記ケーブル(40,80)は、前記絶縁電線(401〜406,801)を覆うシース(400,800)を有するケーブル(40,80)と、が前記屈曲された状態で固定されることにより、前記固定部材(30,70)の内部における前記シース(400,800)の軸方向が、前記リード線(411〜413,421〜423,811)の長手方向に平行な方向に対して交差している車載用検出装置(1,5)。
[2]前記固定部材(30,70)は、前記絶縁電線(401〜406,801)の端部を前記リード線(411〜413,421〜423,811)の長手方向に沿って固定する第1固定部材(31,71〜73)と、前記シース(400,800)から露出した前記絶縁電線(401〜406,801)を前記シース(400,800)と前記第1固定部材(31,71〜73)との間で屈曲された状態で固定する第2固定部材(32,74)とを有し、前記第2固定部材(32,74)は、前記シース(400,800)の端部(400a,800a)及び前記第1固定部材(31,71〜73)の少なくとも一部を覆ってモールド成形されたモールド樹脂である、[1]に記載の車載用検出装置(1,5)。
[3]前記検出素子(410a,420a)は、ハンドルの操舵力に応じて変化する磁界の強度を検出するホール素子である、[1]又は[2]に記載の車載用検出装置(1)。
[4]前記検出素子(810a)は、車輪の回転に伴って変化する磁界の強度を検出するホール素子である、[1]又は[2]に記載の車載用検出装置(5)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、操舵トルクを検出するトルク検出装置1、及び車輪の回転を検出する回転検出装置5に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、車両に搭載おける各種物理量を検出する検出装置に本発明を適用することが可能である。この場合、センサとしては、磁界センサに限らず、温度センサや圧力センサ、あるいはヨーレイトセンサ等を適用することが可能である。
また、樹脂ケース30,70の内部におけるシース400,800の軸方向は、磁界センサ41,42,81のリード線411〜413,421〜423,811の長手方向に平行な方向に対して交差していれば、必ずしも直交していなくとも、本発明の効果を得ることができる。例えば、樹脂ケース30,70の内部におけるシース400,800の軸方向が、磁界センサ41,42,81のリード線411〜413,421〜423,811の長手方向に対して45°以上90°未満の角度で傾斜していてもよい。
1…トルク検出装置(車載用検出装置)、3,3A…センサモジュール、5…回転検出装置(車載用検出装置)、6…磁気エンコーダ、7,7A…センサモジュール、9…ナックル、9a…貫通孔、10…トーションバー、11…入力軸、12…連結部材、13…第1の回転ヨーク、14…第1の固定ヨーク、23…第2の回転ヨーク、24…第2の固定ヨーク、15…磁石、16…補助ヨーク、21…出力軸、22…アダプタ、30…樹脂ケース(固定部材)、31…収容ケース(第1固定部材)、31a…開口、31b…収容空間、31c…導出部、32…モールド成形体(第2固定部材)、40…ケーブル、41…第1の磁界センサ(センサ)、42…第2の磁界センサ(センサ)、43…リードフレーム、50…車輪軸受装置、51…内輪、52…外輪、53…転動体、54…第1のシール部材、55…第2のシール部材、56…カバー部材、61…N磁極、62…S磁極、70…樹脂ケース(固定部材)、71…一次成形体(第1固定部材)、71a…第1導出部、72…ケース部材(第1固定部材)、73…二次成形体(第1固定部材)、73a…第2導出部、74…三次成形体(第2固定部材)、80…ケーブル、81…磁界センサ(センサ)、90,91…ボルト、130,230…本体部、131,231…突起部、131a,231a…先端面、140,240…環状部、141,241…延出部、142,242…突出部、300…固定金具、300a…貫通孔、300b…ボルト挿通孔、311…鍔部、321…固定部、322…円筒部、323…湾曲部、322a…端部、400…シース、400a…端部、401〜406…第1乃至第6の絶縁電線、401a,402a,403a,404a,405a,406a…中心導体、401b,402b,403b,404b,405b,406b…絶縁体、410,420…センサ本体部、410a,420a…検出素子、411〜413,421〜423…第1乃至第3のリード線、431〜434…第1乃至第4の配線リード、435…固定部材、510…本体部、510a…スプライン嵌合部、511…フランジ部、511a…貫通孔、551…芯金、552…弾性部材、701…本体部、702…円筒部、702a…端部、703…固定部、703a…ボルト挿通孔、704…カラー、800…シース、800a…端部、801…絶縁電線、801a…中心導体、801b…絶縁体、810…センサ本体部、810a…検出素子、811…リード線、H1…第1の磁路、H2…第2の磁路、O…回転軸線

Claims (4)

  1. 中心導体を絶縁体で被覆してなる絶縁電線、及び前記絶縁電線を覆うシースを有するケーブルと、
    検出素子を含むセンサ本体部、及び前記センサ本体部から引き出されて前記中心導体に接続されたリード線を有するセンサと、
    前記センサと前記ケーブルとを相互に固定する固定部材とを備え、
    前記固定部材は、前記シースから露出した前記絶縁電線を前記シースと前記リード線との間で屈曲された状態で固定し、
    前記ケーブルは、前記絶縁電線が前記屈曲された状態で固定されることにより、前記固定部材の内部における前記シースの軸方向が、前記リード線の長手方向に平行な方向に対して交差している
    車載用検出装置。
  2. 前記固定部材は、
    前記絶縁電線の端部を前記リード線の長手方向に沿って固定する第1固定部材と、
    前記シースから露出した前記絶縁電線を前記シースと前記第1固定部材との間で屈曲された状態で固定する第2固定部材とを有し、
    前記第2固定部材は、前記シースの端部及び前記第1固定部材の少なくとも一部を覆ってモールド成形されたモールド樹脂である、
    請求項1に記載の車載用検出装置。
  3. 前記検出素子は、ハンドルの操舵力に応じて変化する磁界の強度を検出するホール素子である、
    請求項1又は2に記載の車載用検出装置。
  4. 前記検出素子は、車輪の回転に伴って変化する磁界の強度を検出するホール素子である、
    請求項1又は2に記載の車載用検出装置。
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