JP2014238048A - シリンダ状マグネット型ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダ状マグネットの全外周面を覆う樹脂周壁部を無くすことにより、ポンプ性能の向上を図り得るシリンダ状マグネット型ポンプの提供。
【解決手段】シリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット2内のアウター電機子3の内周面とバックケーシング4の隔壁部4aを挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットM1を持つインナーロータ20を備え、インナーロータ20はシリンダ状マグネットM1をモールドしたマグネットホルダ部21とこの軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部22を有する。マグネットM1の外周面はコア3aの幅寸法にオーバーラップをする範囲に臨む拡径央面31と縮径周面32,33から成り、縮径周面32,33にはシリンダ状マグネットM1の飛散防止用の樹脂被覆層21b,21cがマグネットホルダ部21を構成する樹脂で形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダ状マグネット型ポンプに関し、モータブラケット内のアウター電機子とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを備えたインナーロータの改良に関する。
特許文献1に開示されたシリンダ状マグネット型ポンプにおいては、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)を持つインナーロータを備えており、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部とから成る。そして、このインナーロータのマグネットホルダ部においては、従動回転するシリンダ状マグネットの飛散防止(外れ止め)のためにシリンダ状マグネットの外周面の全域が樹脂周壁部で覆われている。
シリンダ状マグネットの外周面を覆う樹脂周壁部はマグネットホルダ部を構成するための樹脂を利用してインサート成形で得られるため、別途、マグネット飛散防止用のステンレス円筒カバーをシリンダ状マグネットの外周面に嵌め込む構造と比べると、部品点数の削減及び嵌め込み作業の削減を図り得る。
特開2006−138282(図1)
しかしながら、樹脂周壁部の厚みの分だけ、シリンダ状マグネットの外周面とアウター電機子の内周面との磁路ギャップ長が長くなるので、磁気結合力が弱くなり、モータトルクの減少、延いてはポンプ性能の減少に繋がっている。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、部品点数や組み付け作業を増やすことなく、シリンダ状マグネットの外周面を覆う樹脂周壁部を無くすことにより、ポンプ性能の向上を図り得るシリンダ状マグネット型ポンプを提供することにある。
本発明の第1の手段に係るシリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有する。そして、シリンダ状マグネットの外周面は、アウター電機子のコアの幅寸法にオーバーラップをする範囲で臨む拡径央面とこの拡径央面の軸方向両端側の縮径周面とから成り、各縮径周面にはシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層がマグネットホルダ部を構成する樹脂で形成されていることを特徴とする。従って、シリンダ状マグネットの拡径央面の両端側がマグネットホルダ部を構成する樹脂から成る樹脂被覆層でモールドされているため、シリンダ状マグネットの拡径央面を別途樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかも拡径央面とコアとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
ここで、拡径央面と縮径周面とが成す段差にはマグネットホルダ部のインペラ側又は反インペラ側から回り込んで形成された樹脂被覆層の端が食い込むアンダーカット部を有することが望ましい。樹脂被覆層の剥離を防止できるからである。
上記の構成において、シリンダ状マグネットはその内周面から各縮径周面へラジアル方向に貫通する樹脂供給孔を有し、各樹脂供給孔内にマグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されている場合には、樹脂供給孔内にも埋め込み樹脂が充填されており、樹脂被覆層が鋲着された状態となるため、シリンダ状マグネットの飛散防止効果を一層高めることができる。
なお、両方の縮径周面に樹脂供給孔を設けずに、片方の縮径周面のみに樹脂供給孔を設けても構わない。
また、本発明の第2の手段に係るシリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有する。そして、シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に縮径環状突起をそれぞれ一体的に有し、各縮径環状突起はマグネットホルダ部を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層で覆われていることを特徴とする。従って、シリンダ状マグネットの両端側の縮径環状突起が樹脂被覆層でモールドされているため、シリンダ状マグネットの外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかもシリンダ状マグネットの外周面とコアとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
なお、縮径環状突起は1条に限らず複数条でも構わない。また連続的に環状ではなく複数の突起が離散的に形成されていても良い。
更に、本発明の第3の手段に係るシリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有する。そして、シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に環状溝をそれぞれ有し、各環状溝内にマグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とする。従って、シリンダ状マグネットの両端側の環状溝が埋め込み樹脂でモールドされているため、シリンダ状マグネットの外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかもシリンダ状マグネットの外周面とコアとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
そしてまた、本発明の第4の手段に係るシリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有する。そして、シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面の一方の端面に縮径環状突起を一体的に有すると共に、その他方の端面に環状溝を有し、縮径環状突起はマグネットホルダ部を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層で覆われていると共に、環状溝内にマグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とする。従って、シリンダ状マグネットの両端側は、環状溝内の埋め込み樹脂と縮径環状突起上の樹脂被覆層でモールドされているため、シリンダ状マグネットの外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かず済み、しかもシリンダ状マグネットの外周面とコアとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
なお、縮径環状突起は1条に限らず複数条でも構わない。また連続的に環状ではなく複数の突起が離散的に形成されていても良い。
更にまた、本発明の第5の手段に係るシリンダ状マグネット型ポンプは、モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有する。そして、シリンダ状マグネットの外周面は、アウター電機子のコアの幅寸法にオーバーラップをする範囲に臨む拡径央面とこの拡径央面の軸方向両端側の縮径周面とから成り、シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に環状溝をそれぞれ有し、各環状溝内にマグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とする。従って、シリンダ状マグネットの両端側は、環状溝内の埋め込み樹脂でマグネットホルダ部と一体化されているため、シリンダ状マグネットの外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かず、しかもシリンダ状マグネットの外周面とコアとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。縮径周面は露出するので、回転摩擦損失を低減でき、またコアとのギャップを短縮できる。
ここで、各縮径周面にはシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層がマグネットホルダ部を構成する樹脂で形成されている場合、シリンダ状マグネットの飛散防止効果を高めることができる。
本発明によれば、部品点数や組み付け作業を増やすことなく、シリンダ状マグネットの外周面を覆う樹脂周壁部を無くすことにより、ポンプ性能の向上を図り得る。
本発明の第1実施形態に係るインナーロータを用いたシリンダ状マグネット型ポンプの縦断面図である。 (A)は第1実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第3実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第4実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第5実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第6実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。 (A)は本発明の第7実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係るインナーロータを用いたシリンダ状マグネット型ポンプの縦断面図、図2(A)は第1実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図、図2(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。
このシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、電動機(ブラシレスモータ)1のモータブラケット2内には、コア3a及び巻線コイル3bから成るアウター電機子3が収納されている。このアウター電機子3に対して磁気結合して従動回転するインナーロータ20がバックケーシング4の隔壁部4aを隔てて回転可能に設けられている。バックケーシング4のフランジ4bはモータブラケット2とポンプケーシング5とに挟持されている。また、フランジ4bとポンプケーシング5との間には、仕切板6とゴムパッキン7とが挟み込まれている。ポンプケーシング5は吸込み口(図示せず)と吐出し口5aを有する。なお、8はアウター電機子3のコア3aと巻線コイル3bとの電気的絶縁を図るインシュレータ9に支持されたドライバ基板であり、Sはこのドライバ基板8に実装されてインナーロータ20の回転を検出するための磁気センサである。
インナーロータ20は、アウター電機子3と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M1を内蔵する樹脂製のマグネットホルダ部21と、このマグネットホルダ部21に対し一体的に連結し仕切板6側に複数のインペラ(羽根)Bを持つフランジ状のインペラ部22とを有する。またインナーロータ20は中空状で、マグネットホルダ部21の内周壁21aには軸受23が嵌め込まれている。
軸受23には、図1に示す如く両端側にD形カット部を持つセラミック製の支軸24が挿入され、その一端側はD形ワッシャーW1を嵌めてバックケーシング4のD形軸押さえ部4c内で回り止めされ、その他端側はD形セラミックワッシャーW2を嵌めてポンプケーシング5の軸押さえ部5b内に嵌っている。
本例のシリンダ状マグネットM1の外周面は、母線方向に一様な円周面ではなく、コア3aの幅寸法にオーバーラップをする範囲で臨む拡径央面31を持ち、この拡径央面31の軸方向両端側は縮径周面32,33となっており、これら縮径周面32,33には拡径央面31の面レベルと同じになるようにシリンダ状マグネットM1の飛散防止用(外れ止め)の樹脂被覆層21b,21cが形成されている。拡径央面31と縮径周面32,33とが成す段差には、マグネットホルダ部21のインペラ側と反インペラ側から回り込んで形成される樹脂被覆層21b,21cの端が食い込んでその剥離を抑制するためのアンダーカット部C1,C2が形成されている。
このように、シリンダ状マグネットM1の拡径央面31の両端側がマグネットホルダ部21を構成する樹脂から成る樹脂被覆層21b,21cでモールドされているため、シリンダ状マグネットM1の拡径央面31を別途樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかも拡径央面31とコア3aとの磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
(第2実施形態)図3(A)は本発明の第2実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図3(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図2の第1実施形態に係るインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ40においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M2を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有し、シリンダ状マグネットM2の外周面34は母線方向に一様な円周面となっているものの、シリンダ状マグネットM2のインペラ側の端面には縮径環状突起R1が一体的にインペラ側へ突出形成されており、またシリンダ状マグネットM2の反インペラ側の端面には縮径環状突起R2が一体的に反インペラ側へ突出形成されている。そして、シリンダ状マグネットM2の外周面34のレベルまでマグネットホルダ部21を構成する樹脂でモールドされているため、縮径環状突起R1,R2はモールド樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットM2の飛散防止用の樹脂被覆層21b′,21c′で覆われている。
このように、シリンダ状マグネットM2の両端側の縮径環状突起R1,R2が樹脂被覆層21b′,21c′でモールドされているため、シリンダ状マグネットM2の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかもシリンダ状マグネットM2の外周面とコア3a(図1参照)との磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
(第3実施形態)図4(A)は本発明の第3実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図4(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図3の第2実施形態に係るインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ50においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M3を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有し、このシリンダ状マグネットM3の外周面34は図3の第2実施形態と同様に母線方向に一様な円周面となっているものの、シリンダ状マグネットM3のインペラ側の端面には環状溝H1が形成されており、またシリンダ状マグネットM3の反インペラ側の端面には環状溝H2が形成されている。そして、シリンダ状マグネットM3の外周面34のレベルまでマグネットホルダ部21を構成する樹脂でモールドされているため、環状溝H1,H2内は埋め込み樹脂21b″,21c″が充填されている。
このように、シリンダ状マグネットM3の両端側の環状溝H1,H2が埋め込み樹脂21b″,21c″でモールドされているため、シリンダ状マグネットM3の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかもシリンダ状マグネットM3の外周面とコア3a(図1参照)との磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
(第4実施形態) 図5(A)は本発明の第4実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図5(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図3又は図4のインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ60においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M4を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有し、このシリンダ状マグネットM4の外周面34は図3の第2実施形態と同様に母線方向に一様な円周面となっているものの、シリンダ状マグネットM4のインペラ側の端面には環状溝H1が形成されており、またシリンダ状マグネットM4の反インペラ側の端面には縮径環状突起R2が一体的にインペラ側へ突出形成されている。そして、シリンダ状マグネットM3の外周面34のレベルまでマグネットホルダ部21を構成する樹脂でモールドされているため、インペラ側の環状溝H1内は埋め込み樹脂21b″が充填されており、反インペラ側の縮径環状突起R2にはマグネットホルダ部21を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットM4の飛散防止用の樹脂被覆層21c′が形成されている。
このように、シリンダ状マグネットM4の両端側は、環状溝H1内の埋め込み樹脂21b″と縮径環状突起R2上の樹脂被覆層21c′でモールドされているため、シリンダ状マグネットM4の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かず済み、しかもシリンダ状マグネットM4の外周面とコア3a(図1参照)との磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
(第5実施形態) 図6(A)は本発明の第5実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図6(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図3又は図4のインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ70においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M5を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有し、このシリンダ状マグネットM5の外周面34は図3の第2実施形態と同様に母線方向に一様な円周面となっているものの、シリンダ状マグネットM5のインペラ側の端面には縮径環状突起R1が一体的にインペラ側へ突出形成されおり、またシリンダ状マグネットM5の反インペラ側の端面には環状溝H2が形成されている。そして、シリンダ状マグネットM5の外周面34のレベルまでマグネットホルダ部21を構成する樹脂でモールドされているため、インペラ側の縮径環状突起R1にはマグネットホルダ部21を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットM5の飛散防止用の樹脂被覆層21b′が形成されており、反インペラ側の環状溝H2内には埋め込樹脂21c″が充填されている。
このように、シリンダ状マグネットM5の両端側は、縮径環状突起R1上の樹脂被覆層21b′と環状溝H1内の埋め込樹脂21c″でモールドされているため、シリンダ状マグネットM5の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かず、しかもシリンダ状マグネットM4の外周面とコア3a(図1参照)との磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。
(第6実施形態) 図7(A)は本発明の第6実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図7(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図2のインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ80においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M6を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有する。本例のシリンダ状マグネットM6は、図2のシリンダ状マグネットM1の構成のほか、内周面34から縮径周面32,33へラジアル方向に貫通する樹脂供給孔h1,h2を有している。従って、樹脂成型時において、シリンダ状マグネットM6のインペラ側と反インペラ側の端面から縮径周面32,33へ樹脂を導く必要がなく、湯道としての樹脂供給孔h1,h2から縮径周面32,33へ樹脂を導くことができ、しかも樹脂供給孔h1,h2内に埋め込み樹脂m,nが充填されている。
このように、シリンダ状マグネットM6の拡径央面31の両端側が樹脂被覆層21b,21cでモールドされているため、シリンダ状マグネットM1の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かずに済み、しかも拡径央面31とコア3aとの磁路ギャップ長が短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。加えて、樹脂供給孔h1,h2内にも埋め込み樹脂m,nが充填されており、樹脂被覆層21b,21cが鋲着された状態であるため、シリンダ状マグネットM6の飛散防止効果を高めることができる。
(第7実施形態) 図8(A)は本発明の第7実施形態に係るインナーロータを示す縦断面図で、図8(B)は同インナーロータのインペラ部側を示す正面図である。なお、本例のインナーロータにおいて図2又は図4のインナーロータと同一部分には同一参照符号を付し、その説明は省略する。
本例のインナーロータ90においても、アウター電機子3(図1参照)と磁気結合するシリンダ状マグネット(リングマグネット)M6を持つ樹脂製のマグネットホルダ部21を有する。本例のシリンダ状マグネットM7は、図2に示すシリンダ状マグネットM1と同様に拡径央面31と縮径周面32,33を有するものであるが、この外に、図4に示すリンダ状マグネットM4と同様にインペラ側の環状溝H1と反インペラ側の環状溝H2を有している。そして、縮径周面32,33のレベルまでマグネットホルダ部21の樹脂でモールドされているため、インペラ側の環状溝H1内は埋め込み樹脂21b″が充填されており、反インペラ側の環状溝H2内は埋め込み樹脂21c″が充填されている。
このように、シリンダ状マグネットM7の両端側は、環状溝H1内の埋め込み樹脂21b″と環状溝H2内の埋め込み樹脂21c″で一体化されているため、シリンダ状マグネットM7の外周面全域を樹脂周壁部で覆う必要がなく、またステンレス円筒カバーなどの部品点数及び組み付け作業の追加を招かず、しかもシリンダ状マグネットM7の外周面とコア3a(図1参照)との磁路ギャップ長を短縮できるので、ポンプ性能を高めることができる。縮径端面32,33は露出するので、回転摩擦損失を低減でき、またコア3a(図1参照)とのギャップを短縮できる。
なお、縮径周面32,33には拡径央面31の面レベルと同じになるようにシリンダ状マグネットM7の飛散防止用(外れ止め)の樹脂被覆層を形成しても構わない。尚更、シリンダ状マグネットM7の飛散防止効果を高めることができる。
1…電動機(ブラシレスモータ)
2…モータブラケット
3…アウター電機子
3a…コア
3b…巻線
4…バックケーシング
4a…周壁部
4b…フランジ
4c…D形軸押さえ部
5…ポンプケーシング
5a…吐出し口
5b…軸押さえ部
6…仕切板
7…ゴムパッキン
8…ドライバ基板
9…インシュレータ
20,40,50,60,70,80,90…インナーロータ
21…マグネットホルダ部
21a…内周壁
21b,21b′,21c,21c′…樹脂被覆層
22…インペラ部
23…軸受
24…支軸
31…拡径央面
32,33…縮径周面
B…インペラ(羽根)
C1,C2…アンダーカット部
H1,H2…環状溝
h1,h2…樹脂供給孔
M1〜M7…シリンダ状マグネット(リングマグネット)
R1,R2…縮径環状突起
S…磁気センサ
W1,W2…D形ワッシャー

Claims (9)

  1. モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの隔壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有するシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットの外周面は、前記アウター電機子のコアの幅寸法にオーバーラップをする範囲で臨む拡径央面とこの拡径央面の軸方向両端の縮径周面とから成り、前記各縮径周面には前記シリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層が前記マグネットホルダ部を構成する樹脂で形成されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  2. 請求項1に記載のシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、前記拡径央面と縮径周面とが成す段差には前記マグネットホルダ部のインペラ側又は反インペラ側から回り込んで形成された前記樹脂被覆層の端が食い込むアンダーカット部を有することを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットはその内周面から前記各縮径周面へラジアル方向に貫通する樹脂供給孔を有し、各樹脂供給孔内に前記マグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットはその内周面から前記両縮径周面のうちいずれか一方の縮径端面へラジアル方向に貫通する樹脂供給孔を有し、前記樹脂供給孔内に前記マグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  5. モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの周壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有するシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に縮径環状突起をそれぞれ一体的に有し、前記各縮径環状突起は前記マグネットホルダ部を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層で覆われていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  6. モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの周壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有するシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に環状溝をそれぞれ有し、各環状溝内に前記マグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  7. モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの周壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有するシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面の一方の端面に縮径環状突起を一体的に有すると共に、その他方の端面に環状溝を有し、前記縮径環状突起は前記マグネットホルダ部を構成する樹脂に埋め込まれてシリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層で覆われていると共に、環状溝内に前記マグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  8. モータブラケット内のアウター電機子の内周面とバックケーシングの周壁部を挟んで磁気結合するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータはシリンダ状マグネットをモールドしたマグネットホルダ部とこのマグネットホルダ部の軸方向端部側に一体的に連結しポンプカバー内に収まるインペラ部を有するシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、
    前記シリンダ状マグネットの外周面は、前記アウター電機子のコアの幅寸法にオーバーラップをする範囲に臨む拡径央面とこの拡径央面の軸方向両端側の縮径周面とから成り、前記シリンダ状マグネットは、そのインペラ側の端面及び反インペラ側の端面に環状溝をそれぞれ有し、各環状溝内に前記マグネットホルダ部を構成する樹脂が充填されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  9. 請求項8に記載のシリンダ状マグネット型ポンプにおいて、前記各縮径周面には前記シリンダ状マグネットの飛散防止用の樹脂被覆層が前記マグネットホルダ部を構成する樹脂で形成されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
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