JP2014237884A - Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン - Google Patents

Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン Download PDF

Info

Publication number
JP2014237884A
JP2014237884A JP2013122045A JP2013122045A JP2014237884A JP 2014237884 A JP2014237884 A JP 2014237884A JP 2013122045 A JP2013122045 A JP 2013122045A JP 2013122045 A JP2013122045 A JP 2013122045A JP 2014237884 A JP2014237884 A JP 2014237884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
turbine
phase
less
forged alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013122045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6338828B2 (ja
Inventor
隆史 芝山
Takashi Shibayama
隆史 芝山
今野 晋也
Shinya Konno
晋也 今野
英樹 玉置
Hideki Tamaki
英樹 玉置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2013122045A priority Critical patent/JP6338828B2/ja
Priority to US14/300,255 priority patent/US9512731B2/en
Priority to EP14171821.3A priority patent/EP2813590B1/en
Publication of JP2014237884A publication Critical patent/JP2014237884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6338828B2 publication Critical patent/JP6338828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/28Selecting particular materials; Particular measures relating thereto; Measures against erosion or corrosion
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B9/00General processes of refining or remelting of metals; Apparatus for electroslag or arc remelting of metals
    • C22B9/16Remelting metals
    • C22B9/18Electroslag remelting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B9/00General processes of refining or remelting of metals; Apparatus for electroslag or arc remelting of metals
    • C22B9/16Remelting metals
    • C22B9/20Arc remelting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C19/00Alloys based on nickel or cobalt
    • C22C19/03Alloys based on nickel or cobalt based on nickel
    • C22C19/05Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C19/00Alloys based on nickel or cobalt
    • C22C19/03Alloys based on nickel or cobalt based on nickel
    • C22C19/05Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium
    • C22C19/051Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W
    • C22C19/056Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W with the maximum Cr content being at least 10% but less than 20%
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • F01D25/005Selecting particular materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/80Size or power range of the machines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2300/00Materials; Properties thereof
    • F05D2300/10Metals, alloys or intermetallic compounds
    • F05D2300/17Alloys
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/60Efficient propulsion technologies, e.g. for aircraft

Abstract

【課題】高温の疲労特性と偏析特性に優れ、結晶粒の制御及び大型部材の製造が可能なNi基鍛造合金を提供する。【解決手段】質量基準で、Al:0.5〜1.0%、Cr:17〜21%、Fe:17〜19%、Nb4.5〜5.5%、Ti:0.8〜1.3%、W:3.0〜6.0%、B:0.001〜0.03%、C:0.001〜0.015%、Mo:1.0%以下、残部がNi及び不可避不純物から成り、炭化物の粒径が20μm以下であるNi基鍛造合金を用いる。【選択図】図2

Description

本発明は、Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービンに係り、特に、高温の疲労特性と偏析特性に優れ、結晶粒の制御及び大型部材の製造が可能なNi基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービンに関する。
ガスタービンの高効率化に伴い、優れた高温強度を有するNi基耐熱合金が様々な部材に使用されている。Ni基耐熱合金は、W、Mo、Coなどの固溶強化元素や、Al、Ti、Nbなどの析出強化元素を多く含んでおり、これらの元素が合金の強度に強く寄与している。特に、析出強化相である、NiAlからなるγ’相(ガンマプライム相)やNiNbからなるγ’’相(ガンマダブルプライム相)は、母相に微細且つ無数に析出させることができ、高温強度の向上に極めて効果的である。γ’相及びγ’’相は、Al、Ti及びNbによって安定化され、Ni基合金の開発における高温強度の設計は、これらの析出強化相の相安定性に主眼が置かれている。
しかし、これらの固溶強化元素や析出強化元素は、添加するほど凝固中に偏析を生じやすく、大型部材の製造が困難である。そのため、高強度Ni基合金の使用は、主に、航空機用の部材や、ランド用の動静翼などの小型の部品に限定されている。例えば、γ’相及びγ’’相の作用により優れた高温強度を持つNi基鍛造合金としてAlloy718が広く実用されているが、添加されているNbやMoのために偏析特性が低下しているため、比較的大型の部材に適用する場合、凝固速度を制御する等の製造方法が必要である。さらに、5トンを超えるような大型素材の製造においては、安定した操業を継続するために凝固条件に制約があり、適用できないNi基合金も多い。
特許文献1においては、Alloy718の偏析特性を改善している。ここで、偏析が起こる原因は、溶質元素が固液界面で分配し、溶湯中の密度差変化が起こるためと考えられている。溶湯よりも原子量が大きく重い元素は、添加量を低減するに従って溶湯密度差が小さくなり、偏析が抑えられる傾向にある。反対に、軽い元素は、添加量を増加させるほど溶湯密度差が小さくなるため、偏析が抑えられる傾向にある。したがって、特許文献1においては、偏析の傾向が互いに異なる元素(Al、Ti、Nb及びMo)をバランスさせ、溶湯密度差を0に近づけるように調整し、偏析を抑制することで、優れた高温強度と大型鋼塊製造性との両立を可能としている。
そのほか、偏析特性を改善するには、特許文献2のように、各元素の分配係数を制御する方法もある。溶湯との密度差が大きい元素では、分配係数が1から乖離するほどマクロ偏析の発生を促進させるが、他の元素の添加量を変えることで、特定の元素の分配係数が制御可能であることを見出している。特許文献2においては、Coを添加することで、析出強化元素のAl、Ti及びNbだけでなく、マクロ偏析の発生を大きく促進させるWの分配係数を1に近づけている。
特開2012−117122号公報 特開2009−191301号公報
特許文献1及び2においては、合金の成分調整により鋳造時のマクロ偏析の発生を抑制し、大型鋼塊の製造を可能にしている。これらの大型鋼塊は、使用用途が限られており、例えば発電用ガスタービンのディスクなどに使用される。ガスタービンディスクは、回転体であり、タービンの起動停止や、稼動中の振動があるため、室温及び高温における高い疲労強度が要求される。
本発明の目的は、高温の疲労特性と偏析特性に優れ、結晶粒の制御及び大型部材の製造が可能なNi基鍛造合金を提供することにある。
本発明のNi基鍛造合金は、質量基準で、Al:0.5〜1.0%、Cr:17〜21%、Fe:17〜19%、Nb:4.5〜5.5%、Ti:0.8〜1.3%、W:3.0〜6.0%、B:0.001〜0.03%、C:0.001〜0.015%、Mo:1.0%以下、残部がNi及び不可避不純物から成り、炭化物の粒径が20μm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、高温の疲労特性と偏析特性に優れ、結晶粒の制御及び大型部材の製造が可能なNi基鍛造合金を提供することができる。
Cの添加量と炭化物の粒径との関係を示すグラフである。 Cの添加量と高温疲労強度との関係を示すグラフである。 NbCの酸化によるき裂発生のメカニズムを示す模式断面図である。 ガスタービンの外観及び内部を示す部分断面図である。 ガスタービンの高温回転部分を示す拡大断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
一般に、疲労強度は、合金自体の強度だけでなく、組織によっても変化し、結晶粒が細かいほど高い傾向にある。また、材料の表面状態にも依存し、表面にき裂などの欠陥があると疲労強度は低下する。特に、Nbを含むNi基合金は、γ’’を析出するため強度は向上するが、Cと結合し、酸化しやすい炭化物NbCも形成してしまう。高温大気中では、表面のNbCが酸化するが、この際に、NbC周辺の母材中のFeやNiも巻き込んで酸化し膨張する。母材への酸化が一定の深さ以上進むと、表面の引張応力によってき裂が発生する。炭化物の直下に結晶粒界や脆化相がある場合は、特にき裂が発生し易くなる。また、き裂の発生は、NbCの粒径に強く依存する。NbCの初期の粒径が大きいほど、き裂が発生しやすく、疲労強度も低下する傾向がある。
本発明合金は、Cの添加量を減らすことで、NbCの粒径を小さくし、析出量を低下させている。NbCの粒径を小さくすることで、酸化によるNbCの膨張及び酸化の進行を抑制し、き裂の発生を抑制できる。NbCの粒径は20μm以下が望ましく、より好ましくは10μm以下である。また、NbCの析出量が減少すると、き裂発生の起点の数を減少させることが可能である。これらにより疲労強度の低下を抑制できる。さらに、Cと結合しないNbが増加するため、Niとの析出強化相γ’’相を形成し易くなり、強度の向上が見込まれる。
一般に、炭化物は、高温での分塊鍛造時に結晶粒の粗大化を防ぐ役割を唯一担うため、C量を減らし炭化物を減少させると、結晶粒の粗大化が懸念される。しかし、本発明合金は、仕上げの低温での鍛造時に、δ相を結晶粒界に析出させるため、分塊鍛造時にある程度結晶粒が粗大化しても、結晶粒の微細化を図ることが可能である。
本発明は、φ450mm以上のエレクトロスラグ再溶解(ESR)若しくは真空アーク再溶解(VAR)インゴットを用いて作製した、重量が1トン以上の大型Ni基鍛造合金において効果を発揮する。炭化物の粒径は、添加するC量だけでなく、溶解時の冷却速度にも依存する。インゴット径が大きいほど、冷却速度が遅く偏析が起こり易くなり炭化物は粗大になり易い。そのため、大型鋼塊になるほど低いC量が望ましい。
本発明は、合金成分が質量%でAl:0.5〜1.0%、Cr:17〜21%、Fe:17〜19%、Nb:4.5〜5.5%、Ti:0.8〜1.3%、W:3.0〜6.0%、B:0.001〜0.03%、C:0.001〜0.015%、Mo:1.0%以下、残部がNi及び不可避不純物から成ることを特徴としている。高強度且つ鋳造時に偏析が発生しにくく、熱間鍛造性に優れ、結晶粒微細化が容易なNi基鍛造合金であり、炭化物を起点としたき裂の発生を抑制している。
本発明は、特許文献1に記載の合金における炭素(C)の含有量に着目し、これを限定したものである。
本発明のNi基鍛造合金を構成する結晶の平均粒径は、100μm以下であることが望ましい。
本発明のNi基鍛造合金で形成されたタービンディスクは、質量が0.6トン以上、タービンスペーサは、質量が0.25トン以上である。
本発明のガスタービンは、50MW以上の出力を有する。
本発明合金に含まれる各元素について以下に述べる。組成範囲は全て質量%とする。
Al:0.5〜1.0%
Alは、γ’相(NiAl)を形成する元素であり、γ’相析出強化型のNi基合金の強度を担う元素である。また、耐酸化性を向上させる効果も有している。不足の場合には時効によるγ’相の析出量が減少するため十分な高温強度が得られない。本発明では、他の析出強化元素であるTi、Nbを比較的多く含むため、0.5%程度から析出強化の効果が得られる。過剰になると硬質で脆い有害相の出現を助長することや、γ’相の固溶温度を上昇させ熱間鍛造性を低下させることから、上限は1.0%とする。
Cr:17〜21%
Crは、表面にCrからなる緻密な酸化被膜を形成して耐酸化性、高温耐食性を向上させる元素である。本発明で対象とする高温部材に利用するためには少なくとも17%を含有することが必要である。しかし21%以上添加すると、有害相であるσ相を形成して材料の延性、破壊靭性を悪化させるため、21%を超えない範囲とする。
Fe:17〜19%
Feは、Niに比べて延性が高く、添加することによって熱間加工性が改善される。また、他の元素に比べて廉価であることから、材料の低コスト化にも効果がある。ただし、過剰に添加すると、析出強化相であるγ’相が不安定になり、高温強度が低下するため、成分範囲は17〜19%とした。
Nb:4.5〜5.5%
Nbは、Al及びTiと同様に、γ’相を析出させる元素として高温強度の改善に寄与するが、本発明では、γ’相と良く似た結晶構造を持つγ’’相(NiNb)への寄与が主である。γ’’相は、γ’相と同様に析出強化相として働き材料の高温強度を向上させる。この効果を発揮するには4.5%以上の添加が必要である。また、γ’’相は高温時効により、組成は同じであるが結晶構造の異なるδ相へ相変態する。δ相には析出強化の効果はないが、結晶粒界に析出し易いため熱間鍛造時や熱処理時にピン止めの役割を果たし、結晶粒が粗大化するのを抑制する効果を持つ。
Ti:0.8〜1.3%
Tiは、γ’相にNi(Al、Ti)の形で固溶し、高温強度に寄与する。その効果はわずかな添加でも認められるが、偏析特性の改善の観点から、少なくとも0.8%添加する必要がある。過剰になると、γ’相以外の金属間化合物を形成し、延性や高温加工性を損ない、さらにAlと同様にγ’相の固溶温度を上げて熱間鍛造性を悪化させてしまうことから、1.3%を上限とする。
W:3.0〜6.0%
Wは、固溶強化によって母相を強化する。偏析特性の観点から見ると、添加量を増やすほど改善される傾向にあるため、少なくとも3.0%の添加が必要である。しかし、6.0%を超えると、硬質で脆い金属間化合物相の生成の助長や、高温鍛造性の悪化を招く。
B:0.001〜0.03%
Bは、微量の添加で粒界を強化し、クリープ強度を改善する効果を有する。しかし、過剰な添加は有害相の析出や融点の低下に寄る部分溶融の原因となることから、その適正範囲は0.001〜0.03%とした。
C:0.001〜0.015%
Cは、母相に固溶して高温での引張強度を向上させるとともに、MC、M23(Mは金属元素を表す。)などの炭化物を形成することで粒界強度を向上させる。しかし、MCの中で、Nbとの化合物であるNbCは酸化し易く、それによる体積膨張や表面からの酸化の進行速度が大きいため、表面にき裂が発生してしまう。これによる疲労強度の低下を抑制するためには、C量はできるだけ少ない方が好ましい。しかし、0.001%以上ないと、分塊鍛造時の結晶粒粗大化の影響が大きくなりすぎて、逆に疲労強度を落とす可能性があるため、下限を0.001%とし、上限を0.015%とする。
Mo:1.0%以下
Moが強度に及ぼす影響は、Wと良く似ており、固溶強化によって母相を強化する効果があり、少量でも強度の改善が認められ、その効果は添加量とともに上昇する。しかし、添加に伴い、偏析特性を大幅に悪化させてしまうため、上限は1.0%とした。
上記以外の成分元素として、Co、Mg、Ca、Zr、Mn、Si、V、Ta、Reといった元素を1種、あるいは2種以上含むことが出来る。
Co:5.0%以下
Coは、高温延性の改善に効果があり、5.0%まで添加することが出来る。5%を超えると脆化相の析出を助長する。
Mg:0.1%以下、Ca:0.1%以下
Mg、Caは、溶解中の有害元素であるSを低減する目的で添加しても良い。ただし、過剰に添加すると、介在物を形成し、疲労強度の低下を招くため、上限はいずれも0.1%とする。
Zr:0〜0.05%以下
Zrは、結晶粒界に偏析し、粒界強度を高める効果があるが、ほとんどは合金の主成分であるニッケルと金属間化合物NiZrを形成する。この化合物は合金の延性を低下させ、また著しく低融点であるため、合金の溶体化処理を困難にするなど、有害な作用が多い。そのため、上限を0.05%とし、好ましくは0.01%以下とする。
Si:0.5%以下、Mn:0.5%以下
Si及びMnは、脱酸効果があり、合金中に固溶する酸素を低減させる。過剰に添加すると強化相を不安定にして強度の低下を招くため、上限は0.5%とする。
V:0.5%以下、Ta:0.5%以下
V及びTaは、γ’相及びγ’’相を安定化し、強度を向上させるために添加することが出来るが、過剰に添加すると、熱間鍛造性を悪化させるため、上限は0.5%とする。
Re:0.5%以下
Reは、WやMoと同様、母相に固溶し固溶強化するとともに、耐食性を改善するのに有効な元素である。しかし、Reは、高価であり、比重が大きく、合金の比重を増大させる。そのため、その上限を0.5%とする必要があり、好ましくは0.1%以下である。
以下の成分元素は、不可避の不純物である。
O:0.005%以下、N:0.005%以下
O及びNは、不純物であり、いずれも合金原料から混入することが多い。Oは、るつぼからも入り、合金中には酸化物Alや窒化物TiN、AlNとして塊状に存在する。鋳物中にこれらが存在すると、クリープ変形中のクラックの起点となり、クリープは断寿命を低下させたり、疲労亀裂発生の起点となって疲労寿命を低下させたりする。これら元素の含有量は少ないほど良いが、実際のインゴットを作る場合に0には出来ないことから、特性を大きく劣化させない範囲として、両元素の上限をいずれも0、005%とした。好ましくはいずれも0.001%以下である。
P:0.01%以下、S:0.01%以下
P及びSは、不純物である。出来るだけ少ない方がよく、0.01%以下に抑える必要がある。
以下、実施例について説明する。
表1は、本発明合金(A1〜A3)及び比較例の既存合金(B1〜B3)の化学組成を示したものである。数値単位は全て質量%である。また、炭化物の平均粒径も示す。
Cの添加量が増加するにつれて、炭化物の平均粒径は大きくなっており、発明合金の粒径は20μm以下である。
Figure 2014237884
図1は、Cの添加量と合金に含まれる炭化物の粒径との関係を示したものである。図2は、Cの添加量と合金の高温疲労強度との関係を示したものである。
図1に示すように、Cの添加量が増加すると、炭化物の粒径も増加する傾向がある。Cが0.015%以上添加されると、炭化物の粒径は20μm以上となる。
また、図2に示すように、合金の高温疲労強度は、Cの添加量に対して極大値を有する。Cが0.015%以上添加されると、高温の疲労強度が低下する傾向にある。これは、合金に含まれる炭化物であるNbCが粗大となるほど、周囲の母材に含まれるFeやNiを巻き込んで酸化させやすく、母材の深部にまで酸化が進行することで、き裂が発生し易いためである。
0.001%以下のC量の場合、き裂は発生しにくくなるため、これによる疲労強度への影響は僅かであるが、分塊鍛造時に粒界のピン止めとして働く炭化物が少ないことから、結晶粒の粗大化が顕著である。結晶粒が粗大になり過ぎると、仕上げ鍛造による結晶粒微細化の効果が十分得られないため、結果的に疲労強度は低下してしまう。
図3は、NbCの酸化によるき裂発生のメカニズムを示したものである。
図中の(1)は、合金表面の初期状態を表している。母材1の表面に露出している炭化ニオブ3(NbC)から母材1の内部に向かって結晶粒界2が存在している。
合金が高温の大気に曝されると、(2)のようにNbCの酸化が進行し、酸化した炭化ニオブ4が形成される。これに伴い、酸化した炭化ニオブ4の周囲の母材1に含まれるFeやNiも酸化され、Fe、Niの酸化物5が形成される。
この酸化が粒界に沿って進行し、Fe、Niの酸化物5が一定の深度に達すると、(3)のようにき裂6が発生する。この場合に、き裂6の発生する酸化の深度は、母材1の表面にかかる引張応力に依存する。
図4は、上記の構成元素(Al、Cr、Fe、Ni、Ti、W、B、C及びMo)を含むNi基鍛造合金により製造されるガスタービンの外観及び内部を示したものである。
ガスタービンは、主にタービンディスク12、燃焼器13及び圧縮機14の3つで構成されている。圧縮機14で空気を圧縮し、燃焼器13で空気と燃料とを混合して燃焼し、高温・高圧の燃焼ガスを発生させる。そのガスをタービンブレードに吹き付けることでタービンディスク12が回転する。燃焼ガスが高速で流れるタービン回転部分は、タービンブレードとノズルとが交互に配置されている。タービンブレードは、回転軸となるタービンディスク12に取り付けられており、タービンディスク12同士の固定にはタービンスペーサやタービンスタッキングボルトが使用されている。
図5は、ガスタービンの高温回転部分の断面を示したものである。
本図において、ガスタービンのケーシング54の内部には、タービン静翼51と、タービン動翼52と、中間軸58とが設けられている。タービン静翼51とタービン動翼52との隙間は、ガスパス53となっている。中間軸58には、タービンディスク55及びタービンスペーサ56がスタッキングボルト57により固定されている。
ガスタービンの部品のうち、高温強度が要求され、且つ大型鍛造部材として使用される部品としては、タービンディスク、タービンスペーサが挙げられる。Alloy718等の従来材では大型化が困難であったため、大型タービンディスクへの適用は難しかった。その代わりに、大型鋼塊の製造が可能であるが耐用温度の低い材料を用いる必要があり、ガスタービンの高効率化の障害となっていた。
本発明の合金は、耐用温度が高く、かつ、ガスタービンディスクの製造に足る大型鍛造部材の製造が可能であることから、80MW以上の出力を有する大型ガスタービンを製造することが可能になる。また、これらの大型ガスタービンを適用した高効率火力発電プラントを実現することが可能となる。
1:母材、2:結晶粒界、3:炭化ニオブ、4:酸化した炭化ニオブ、5:Fe、Niの酸化物、6:き裂、12:タービンディスク、13:燃焼器、14:圧縮機、51:タービン静翼、52:タービン動翼、53:ガスパス、54:ケーシング、55:タービンディスク、56:タービンスペーサ、57:スタッキングボルト、58:中間軸。

Claims (7)

  1. 質量基準で、Al:0.5〜1.0%、Cr:17〜21%、Fe:17〜19%、Nb4.5〜5.5%、Ti:0.8〜1.3%、W:3.0〜6.0%、B:0.001〜0.03%、C:0.001〜0.015%、Mo:1.0%以下、残部がNi及び不可避不純物から成り、炭化物の粒径が20μm以下であることを特徴とするNi基鍛造合金。
  2. 炭化物の粒径が10μm以下であることを特徴とする請求項1記載のNi基鍛造合金。
  3. 合金を構成する結晶の平均粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のNi基鍛造合金。
  4. 直径450mm以上のエレクトロスラグ再溶解インゴット若しくは真空アーク再溶解インゴットを用いて作製され、重量が1トン以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のNi基鍛造合金。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のNi基鍛造合金で形成されており、その質量が0.6トン以上であることを特徴とするタービンディスク。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のNi基鍛造合金で形成されており、その質量が0.25トン以上であることを特徴とするタービンスペーサ。
  7. 請求項5記載のタービンディスク及び/又は請求項6記載のタービンスペーサを備え、50MW以上の出力を有することを特徴とするガスタービン。
JP2013122045A 2013-06-10 2013-06-10 Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン Active JP6338828B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122045A JP6338828B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン
US14/300,255 US9512731B2 (en) 2013-06-10 2014-06-10 Ni based forged alloy, and turbine disc, turbine spacer and gas turbine each using the same
EP14171821.3A EP2813590B1 (en) 2013-06-10 2014-06-10 Ni based forged alloy, and turbine disc, turbine spacer and gas turbine each using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013122045A JP6338828B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014237884A true JP2014237884A (ja) 2014-12-18
JP6338828B2 JP6338828B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=50896193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013122045A Active JP6338828B2 (ja) 2013-06-10 2013-06-10 Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9512731B2 (ja)
EP (1) EP2813590B1 (ja)
JP (1) JP6338828B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017170433A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日立金属株式会社 Ni基超耐熱合金の製造方法
CN111961875A (zh) * 2020-09-01 2020-11-20 北京钢研高纳科技股份有限公司 一种铁镍基高温合金电渣锭控制铝钛烧损的冶炼方法
WO2023074613A1 (ja) * 2021-10-25 2023-05-04 山陽特殊製鋼株式会社 積層造形に適したNi系合金粉末及び該粉末を用いて得られた積層造形体
JP7340154B2 (ja) 2019-07-02 2023-09-07 大同特殊鋼株式会社 Ni基熱間鍛造材の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6810694B2 (ja) * 2015-09-14 2021-01-06 三菱パワー株式会社 タービン動翼の製造方法
JP2017186610A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 三菱重工航空エンジン株式会社 ニッケル基合金、タービン翼及びニッケル基合金の射出成型品の製造方法
CN109988927B (zh) * 2019-03-19 2021-04-30 江苏汉青特种合金有限公司 一种高温高压条件下具有优异持久性能合金的制造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004527377A (ja) * 2001-03-08 2004-09-09 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド ニッケル基合金の大直径インゴットの製造方法
JP2007284734A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Mitsubishi Materials Corp ガスタービン燃焼器用Ni基耐熱合金
JP2009191301A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Japan Steel Works Ltd:The 偏析性に優れたNi基超合金
JP2009270159A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Mitsubishi Materials Corp ガスタービン用リング状ディスク
JP2012117122A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Hitachi Ltd 偏析特性に優れるNi基耐熱合金,ガスタービン部材およびスタービン
JP2013129880A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Hitachi Ltd Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン
JP2014051698A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Hitachi Ltd Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1101479C (zh) * 1999-01-28 2003-02-12 住友电气工业株式会社 耐热合金丝

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004527377A (ja) * 2001-03-08 2004-09-09 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド ニッケル基合金の大直径インゴットの製造方法
JP2007284734A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Mitsubishi Materials Corp ガスタービン燃焼器用Ni基耐熱合金
JP2009191301A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Japan Steel Works Ltd:The 偏析性に優れたNi基超合金
JP2009270159A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Mitsubishi Materials Corp ガスタービン用リング状ディスク
JP2012117122A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Hitachi Ltd 偏析特性に優れるNi基耐熱合金,ガスタービン部材およびスタービン
JP2013129880A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Hitachi Ltd Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン
JP2014051698A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Hitachi Ltd Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017170433A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日立金属株式会社 Ni基超耐熱合金の製造方法
JP7340154B2 (ja) 2019-07-02 2023-09-07 大同特殊鋼株式会社 Ni基熱間鍛造材の製造方法
CN111961875A (zh) * 2020-09-01 2020-11-20 北京钢研高纳科技股份有限公司 一种铁镍基高温合金电渣锭控制铝钛烧损的冶炼方法
WO2023074613A1 (ja) * 2021-10-25 2023-05-04 山陽特殊製鋼株式会社 積層造形に適したNi系合金粉末及び該粉末を用いて得られた積層造形体

Also Published As

Publication number Publication date
US20140363297A1 (en) 2014-12-11
EP2813590A1 (en) 2014-12-17
US9512731B2 (en) 2016-12-06
EP2813590B1 (en) 2016-12-14
JP6338828B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5478601B2 (ja) Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン
JP6338828B2 (ja) Ni基鍛造合金並びにこれを用いたタービンディスク、タービンスペーサ及びガスタービン
JP5278936B2 (ja) 耐熱超合金
WO2013089218A1 (ja) ニッケル基耐熱超合金
CN107735502B (zh) Ni基高强度耐热合金构件、其制造方法及燃气轮机叶片
WO2011062231A1 (ja) 耐熱超合金
US8685316B2 (en) Ni-based heat resistant alloy, gas turbine component and gas turbine
JP4409409B2 (ja) Ni−Fe基超合金とその製造法及びガスタービン
JP2009084684A (ja) 蒸気タービンのタービンロータ用のNi基合金および蒸気タービンのタービンロータ
JP2007191791A (ja) ニッケル基超合金組成物
JP5395516B2 (ja) 蒸気タービンのタービンロータ用ニッケル基合金及び蒸気タービンのタービンロータ
JP4387331B2 (ja) Ni−Fe基合金およびNi−Fe基合金材の製造方法
JP2014070230A (ja) Ni基超耐熱合金の製造方法
JP2016132824A (ja) 高強度Ni基超合金
KR102435878B1 (ko) 코발트기 합금 분말, 코발트기 합금 소결체 및 코발트기 합금 소결체의 제조 방법
JP2014051698A (ja) Ni基鍛造合金と、それを用いたガスタービン
EP2944704B1 (en) Nickel alloy composition
CN109554584A (zh) 一种镍基合金、其制备方法与制造物品
JP2009221545A (ja) 蒸気タービンのタービンロータ用のNi基合金および蒸気タービンのタービンロータ
JP2015224372A (ja) TiAl基鋳造合金及びその製造方法
TWI540211B (zh) 高應力等軸晶鎳基合金
JP4585578B2 (ja) 蒸気タービンのタービンロータ用のNi基合金および蒸気タービンのタービンロータ
CN109554582A (zh) 一种镍基合金、其制备方法与制造物品
CN109554581A (zh) 一种镍基合金、其制备方法与制造物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6338828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350