JP2014237511A - エスカレータの照明装置 - Google Patents

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康仁 弦間
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Abstract

【課題】照明灯を照明ボックスに容易に取り付けることができ、高い汎用性を得ることができるエスカレータの照明装置の提供。【解決手段】無端状に連結されて循環移動する複数の踏段と、これらの複数の踏段の側方に設けられた欄干2とを備えたエスカレータ1に適用され、LED6と、踏段に対して欄干2を挟んで反対側に下方へ開放する開口が形成され、LED6を収容する照明ボックス7と、LED6を照明ボックス7の開口から内側に取り付ける取付部10とを備えたエスカレータ1の照明装置において、取付部10は、照明ボックス7に対してLED6を固定する固定ベース10Aと、この固定ベース10Aに回動可能に設けられた鏡面部10Bとを有し、取付部10による取り付けが行われる際に、固定ベース10Aが鏡面部10Bに反射して照明ボックス7の外側から見えるように鏡面部10Bを回動させた。【選択図】図2

Description

本発明は、エスカレータを照らすエスカレータの照明装置に関する。
図7は従来技術のエスカレータの照明装置の構成を説明する図である。
一般的に、エスカレータは、無端状に連結され、循環移動する複数の踏段と、図7に示すようにこれらの複数の踏段の側方に立設された欄干パネル50と、この欄干パネル50よりも高い位置に配置され、踏段の経路に沿って設けられたハンドレールガイド51と、このハンドレールガイド51に案内され、踏段に同期して走行するハンドレール52とを備えている。
そして、エスカレータを利用する利用者は、踏段上に乗ってハンドレール52を掴むことにより、建物の各階床間を移動することができる。このように構成されるエスカレータには、従来より利用者の視認性を確保するために踏段や欄干パネル50等を照らす照明装置が設けられている。
具体的には、従来技術のエスカレータの照明装置は、例えば照明灯としての蛍光管56と、踏段に対して欄干パネル50を挟んで反対側に下方へ開放する開口が形成され、蛍光管56を収容する照明ボックス57とを備えている。この照明ボックス57は、ハンドレールガイド51と欄干パネル50との間に介装され、このハンドレールガイド51の内側には蛍光管56に電力を供給するための配線ケーブル60を収容する収容部51aが形成されている。また、従来技術のエスカレータの照明装置は、蛍光管56を照明ボックス57の開口から内側に取り付ける取付部58と、この取付部58によって蛍光管56が取り付けられた状態で照明ボックス57の開口に蓋をし、蛍光管56から出射された光を透過させる透光板59とを備えている。
この透光板59は、蛍光管56の軸線に対して垂直方向に切断する面(横断面)がU字状に湾曲した湾曲部59Aと、この湾曲部59Aの両端が開口外側へ折り返して形成された折り返し部59B1,59B2とを有している。照明ボックス57は、開口端部の内側にこれらの折り返し部59B1,59B2を嵌合する嵌合部57a1,57a2を有し、透光板59と照明ボックス57が一体となっており、透光板59を通過した光が欄干パネル50を透過して踏段を照らすようになっている。なお、取付部58は一本の蛍光管56に対して2つ用意され、蛍光管56の両端にそれぞれ適用される。
取付部58は、例えば上方から蛍光管56を掴むように蛍光管56を保持するランプソケット58aと、このランプソケット58aを照明ボックス57の開口に対して奥側の面に固定するボルト58bとを有しており、ハンドレールガイド51の収容部51aに収容された配線ケーブル60が照明ボックス57内に適宜引出されてランプソケット58aに接続されている。
ハンドレールガイド51及び照明ボックス57には、照明ボックス57の開口に対して奥側の面から収容部51aへボルト58bを挿通する貫通孔51b,57bがそれぞれ穿設され、ハンドレールガイド51の貫通孔51bの内周面にはボルト58bの軸部の雄螺子が螺合する雌螺子が形成されている。
近年では、エスカレータの蛍光管56をLEDに交換する作業が行われており、エスカレータの照明装置として上述のように設置されていた蛍光管56を撤去し、蛍光管56が取付けられていた既存穴、すなわちハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bを活用してLEDを照明ボックス57内に設置する方法が一般的に行われている。一方、エスカレータの蛍光管56をLEDに交換する作業を簡易に行うために、照明ボックス57の貫通孔51b,57bを活用せずにLEDを照明ボックス57内に設置するエスカレータの照明装置が従来技術の1つとして知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術のエスカレータの照明装置は、エスカレータの曲線部の曲線に沿って自在に曲げられる曲線部取り付け板と、複数のLEDと複数のLEDが取り付けられたLEDケースとをそれぞれが有する複数のLEDユニットとを備え、複数のLEDユニットは、曲線部取り付け板上に分離されて配置され、相互に角度を持ちながら電気的に連結されるものである。また、従来技術のエスカレータの照明装置は、曲線部取り付け板に配置される複数のLEDユニット相互の間に設けられ、復元力により曲線部の取り付け板を照明ボックス57に保持する弾性体を備えている。
特開2011−116498号公報
ここで、上述したハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bを活用してLEDを照明ボックス57内に設置する従来技術の方法は、踏段上の作業者がハンドレールガイド51の上方から手を伸ばして透光板59を取り外した後、照明ボックス57の開口から蛍光管56をLEDに取り替える必要がある。このとき、照明ボックス57の開口は、踏段に対して欄干パネル50を挟んで反対側にあり、さらに下方に開放されているので、踏段上の作業者にとってハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bの位置を把握することが困難になっている。
そのため、作業者は、LEDを照明ボックス57の内側に取り付けるためのボルトやビス等をハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bに挿通して螺合する際に、ボルトやビス等を手探りでこれらの貫通孔51b,57bに挿入するか、あるいは欄干パネル50から外側に上半身を乗り出して照明ボックス57の内側を覗き込むような姿勢をとることにより、ボルトやビス等及び貫通孔51b,57bを目視しながら作業を行わなければならず、作業効率が悪いことが問題になっている。
また、特許文献1に開示された従来技術のエスカレータの照明装置は、ハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bを活用しないので、このような問題は生じないが、弾性体の復元力により曲線部取り付け板を照明ボックス57に保持するようにしているので、照明ボックス57の下側に弾性体の復元力を受ける部材としての脚部がなければ適用することができず、汎用性が低いことが問題になっている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、照明灯を照明ボックスに容易に取り付けることができ、高い汎用性を得ることができるエスカレータの照明装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエスカレータの照明装置は、無端状に連結されて循環移動する複数の踏段と、これらの複数の踏段の側方に設けられた欄干とを備えたエスカレータに適用され、照明灯と、前記踏段に対して前記欄干を挟んで反対側に下方へ開放する開口が形成され、前記照明灯を収容する照明ボックスと、前記照明灯を前記照明ボックスの前記開口から内側に取り付ける取付部とを備えたエスカレータの照明装置において、前記照明灯はLEDから成り、前記取付部は、前記照明ボックスに対して前記LEDを固定する固定ベースと、この固定ベースに回動可能に設けられた鏡面部とを有し、前記取付部による取り付けが行われる際に、前記固定ベースが前記鏡面部に反射して前記照明ボックスの外側から見えるように前記鏡面部を回動させたことを特徴としている。
本発明のエスカレータの照明装置によれば、照明灯を照明ボックスに容易に取り付けることができ、高い汎用性を得ることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る照明装置の第1実施形態が備えられるエスカレータを示す側面図である。 本発明に係るエスカレータの第1実施形態の構成を説明する図であり、特に取付部による取り付けが行われる際の状況を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る取付部の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る取付部による取り付けが行われた後の状況を説明する図である。 図2に示す透光板の形状が異なる場合に、透光板を通過する光の様子を説明する図である。 本発明に係るエスカレータの照明装置の第2実施形態の構成を示す図である。 従来技術のエスカレータの照明装置の構成を説明する図である。
以下、本発明に係るエスカレータの照明装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明に係る照明装置の第1実施形態は、図1に示すように建物の各階床を結ぶエスカレータ1に適用される。このエスカレータ1は、例えば無端状に連結され、循環移動する複数の踏段(図示せず)と、これらの複数の踏段の側方に設けられた欄干2とを備え、この欄干2は、踏段の経路に沿って配置されたスカートガード2aと、このスカートガード2aから上方へ延設され、光を透過するガラス製の欄干パネル2bとを有している。
また、エスカレータ1は、欄干パネル2bよりも高い位置に配置され、踏段の経路に沿って設けられたハンドレールガイド3と、このハンドレールガイド3に案内され、踏段に同期して走行するハンドレール4と、乗場の下方に設けられた機械室(図示せず)に設置され、踏段及びハンドレール4を駆動する駆動装置(図示せず)とを備えている。
本発明に係るエスカレータの照明装置の第1実施形態は、図2に示すように照明灯としてのLED6と、踏段に対して欄干2の欄干パネル2bを挟んで反対側に下方へ開放する開口が形成され、LED6を収容する照明ボックス7とを備え、この照明ボックス7は、ハンドレールガイド3と欄干パネル2bとの間に介装されている。また、本発明の第1実施形態は、LED6を照明ボックス7の開口から内側に取り付ける取付部10と、この取付部10によってLED6が取り付けられた状態で照明ボックス7の開口に蓋をし、LED6から出射された光を透過させる透光板11とを備えている。
この透光板11は、LED6の軸線に対して垂直方向に切断する面(横断面)がU字状に湾曲した湾曲部11Aと、この湾曲部11Aの両端が開口外側へ折り返して形成された折り返し部11B1,11B2とを有している。照明ボックス7は、開口端部の内側にこれらの折り返し部11B1,11B2を嵌合する嵌合部7a1,7a2を有し、透光板11と照明ボックス7が一体となっている。また、透光板11は、LED6から発された光を拡散させ、周囲の踏段等を均一に照らすだけでなく、光ムラをなくして見栄えを向上させる機能も有している。
本発明の第1実施形態では、取付部10は、例えば図3に示すように予め複数用意され、エスカレータ1の全長に渡って配設されるものである。そして、各取付部10は、LED6から出射される光によって踏段が均一に照らされるようにハンドレールガイド3に沿って配列されている。従って、これらの取付部10の構成はそれぞれ同様であるので、以下の説明を分かり易くするために各取付部10のうちエスカレータ1の直線部分に配列される1つの取付部10について詳細に説明する。
また、本発明の第1実施形態に係るハンドレールガイド3及び照明ボックス7の基本構成は、上述した図7に示す従来技術のエスカレータの照明装置に係るハンドレールガイド51及び照明ボックス57の構成と同様であり、これらのハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bを活用している。そのため、本発明の第1実施形態に係るハンドレールガイド3及び照明ボックス7には、ハンドレールガイド51及び照明ボックス57の貫通孔51b,57bと同様の貫通孔3b,7bがそれぞれ穿設されており、ハンドレールガイド3には、ハンドレールガイド51の収容部51aと同様の収容部3aが設けられている。
本発明の第1実施形態では、取付部10は、例えば図2、図3に示すように照明ボックス7に対してLED6を固定する固定ベース10Aと、この固定ベース10Aに回動可能に設けられた鏡面部10Bとを有している。なお、取付部10は、ハンドレールガイド3に沿う方向に長手状に形成されている。
固定ベース10Aは、例えばLED6を保持する保持プレート10A1と、照明ボックス7の開口に対して奥側の面に設けられ、鏡面部10B及び保持プレート10A1を支持する支持プレート10A2とを含んでおり、この支持プレート10A2の上面が照明ボックス7の開口に対して奥側の面への当接面となる。そして、保持プレート10A1及び支持プレート10A2は、例えば内角が所定の角度αになるまで一枚の平板を折り曲げて形成されている。従って、支持プレート10A2の上面が照明ボックス7の開口に対して奥側の面に当接した状態では、保持プレート10A1と照明ボックス7との間に隙間20が形成される。
また、取付部10は、固定ベース10Aを照明ボックス7の開口に対して奥側の面に固定するボルト15と、支持プレート10A2に穿設され、ボルト15の軸部を挿通する複数の挿通孔とを有し、各挿通孔は、例えば取付部10の長手方向へ伸びる4つの長孔10aから成っている。LED6は、例えばクリップ16を介して保持プレート10A1の内側の面に固定されている。
この保持プレート10A1の面のうちLED6を保持する面と反対側の面、すなわち保持プレート10A1の外側の面には、LED6に電力を供給する配線ケーブル6Aが布設されている。この配線ケーブル6Aは、保持プレート10A1の長手方向の端部又は貫通孔(図示せず)から引き出されて配置されており、取付部10の長手方向に沿って複数設けられた配線固定部材17を介して保持プレート10A1の外側の面に固定されている。また、配線ケーブル6Aには、他のLED6の配線ケーブル6Aと接続するコネクタ18が設けられている。なお、LED6の電力の供給源として電源装置(図示せず)が必要となるが、この電源装置は、例えばエスカレータ1の機械室に設置されている。
鏡面部10Bは、例えばLED6から出射された光を反射する鏡面が内側に形成された第1の反射プレート10B1と、支持プレート10A2と第1の反射プレート10B1とを回動可能に連結する後述の第1の連結部と、LED6から出射された光を反射する鏡面が内側に形成された第2の反射プレート10B2と、第1の反射プレート10B1と第2の反射プレート10B2とを回動可能に連結する後述の第2の連結部とから構成されている。
これらの各反射プレート10B1,10B2及び各連結部は、保持プレート10A1が各反射プレート10B1,10B2に反射して照明ボックス7の外側から見えるように、例えば保持プレート10A1及び支持プレート10A2よりも欄干パネル2bに近接する側に配置されている。なお、第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2の鏡面は、例えば各反射プレート10B1,10B2の内側の面に鏡面状の材料が用いられるか、あるいは鏡面素材のプレートが貼り付けられることにより、鏡として物体の姿を映すと共に、光を反射して照らす機能を有している。
前述の第1の連結部は、例えば支持プレート10A2に対する第1の反射プレート10B1の角度を保持する一対の蝶番10B3から成り、これらの一対の蝶番10B3は、取付部10の長手方向の両側にそれぞれ配置されている。同様に、前述の第2の連結部は、例えば第1の反射プレート10B1に対する第2の反射プレート10B2の角度を保持する一対の蝶番10B4から成り、これらの一対の蝶番10B4は、取付部10の長手方向の両側にそれぞれ配置されている。
次に、エスカレータに既設された蛍光管56(図7参照)を本発明の第1実施形態に係る照明装置を用いてLED6に交換する作業について詳細に説明する。
まず、作業者は踏段に乗って蛍光管56の撤去作業を実施する。具体的には、作業者は、透光板11を変形して斜めに傾けながら透光板11の折り返し部11B1,11B2を照明ボックス7の嵌合部7a1,7a2から外し、透光板11を照明ボックス7から抜き取る。次に、作業者は、蛍光管56をランプソケット58a(図7参照)から取り外した後、このランプソケット58aを照明ボックス7の内側に固定するボルト58(図7参照)をドライバー等の工具で取り外し、ランプソケット58に接続された配線ケーブル60(図7参照)を切断する。
この配線ケーブル60はハンドレールガイド3の収容部3aに布設されているので、作業者が配線ケーブル60を下方に引っ張ると、配線ケーブル60をハンドレールガイド3の収容部3aから容易に引き抜くことができる。なお、図示されないが、蛍光管56の放電を安定させる蛍光管用安定器はエスカレータ1のトラスフレーム内に設置されており、蛍光管用安定器に渡る配線の端末処理を行えば、この蛍光管用安定器を撤去しなくても良い。このようにして、蛍光管56の撤去作業が終了し、作業者は踏段やハンドレール4を取り外すことなく短時間で撤去することができる。
次に、作業者は踏段上でLED6の取付作業を実施する。具体的には、作業者は、予めLED6をクリップ16によって保持プレート10A1の内側の面に固定し、LED6の配線ケーブル6Aを配線固定部材17によって保持プレート10A1の外側の面に固定する。そして、作業者は、図2に示すように取付部10の支持プレート10A2の上面を照明ボックス7の開口に対して奥側の面に当接すると共に、支持プレート10A2の長孔10aを貫通孔7bの下方の位置に合わせ、この状態でボルト15の軸部を長孔10a及び蛍光管56に活用された既存穴である貫通孔7bに挿通してハンドレールガイド3の貫通孔3bの内周面に形成された雌螺子に螺合させる。
このとき、踏段上の作業者は、欄干パネル2bの外側に向けて欄干2から身を乗り出し、照明ボックス7の内側を覗き込むようにして取付部10による取り付けが行われるが、固定ベース10Aが鏡面部10Bに反射して照明ボックス7の外側から見えるように鏡面部10Bを回動させ、鏡面部10Bの第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2に映し出された長孔10a及び貫通孔7bを確認する。
従って、作業者は、長孔10a及び貫通孔7bの位置を把握するために、図2に示す頭部100の位置まで大きく身を乗り出して視線100aを向けるように覗き込む必要がなく、頭部101の位置まで身を乗り出して視線101aを向けるように覗き込めば良いので、照明ボックス7の内部を鏡面部10Bで目視しながらボルト15をハンドレールガイド3に締結して取付部10を固定することができる。
そして、作業者は、このような作業をエスカレータ1の全長に渡って行った後、各LED6及び配線ケーブル6Aは取付部10に固定されているので、隣接するLED6の配線ケーブル6Aのコネクタ18同士を接続すれば、各LED6から光を出射することができる。なお、これらのコネクタ18は、保持プレート10A1と照明ボックス7との隙間20から保持プレート10A1の上方に押し込まれて収納される。また、LED6の電力の供給源である電源装置は機械室に設置されているので、この電源装置と配線ケーブル6Aとの接続は、配線ケーブル6Aの接続先をエスカレータ1のターミナル部(図示せず)からトラスフレーム内に引き込んで機械室内で接続すれば良い。
その後、作業者は、図4に示すように取付部10の第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2を回動してLED6から出射された光99a,99bの反射角を調整する。そして、作業者は、取り外した透光板11の折り返し部11B1,11B2を照明ボックス7の嵌合部7a1,7a2に嵌合して照明ボックス7の開口に透光板11で蓋をし、LED6の取付作業を終了する。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、LED6の取付作業を行う際に、作業者が取付部10における鏡面部10Bの第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2を回動することにより、照明ボックス7の貫通孔7bの下方に位置する支持プレート10A2の長孔10aがこれらの各反射プレート10B1,10B2に反射して映るので、長孔10a及び貫通孔7bの位置を照明ボックス7の外側から確認することができる。そのため、図2に示すように作業者は頭部100の位置まで大きく身を乗り出して視線100aを向けるように覗き込まなくても、頭部101の位置まで身を乗り出して視線101aを向けるように覗き込むだけで、ボルト15をハンドレールガイド3に容易に締結できるので、取付部10を照明ボックス7の内側に迅速に固定することができ、LED6の取付作業を安全に進めることができる。
また、本発明の第1実施形態は、蛍光管56が取付けられていた既存穴であるハンドレールガイド3及び照明ボックス7の貫通孔3b,7bを有効に活用しているので、LED6用の照明ボックス7が設置されたエスカレータだけでなく、蛍光管56が取付けられている既設のエスカレータ1にも適用することができる。すなわち、取付部10を照明ボックス7の内側に固定するために照明ボックス7の形状を変更しなくても良い。このように、LED6を照明ボックス7に容易に取り付けることができ、高い汎用性を得ることができる。
また、本発明の第1実施形態は、取付部10を照明ボックス7の内側に取り付けた後、作業者が取付部10Aにおける鏡面部10Bの第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2を回動してLED6から出射された光99a,99bの反射角を調整することにより、透光板11及び欄干パネル2bを透過した光を踏段に均一に照らすことができ、踏段に乗降する利用者の足元の視認性を高めることができる。
特に、図5に示すようにエスカレータ1毎に透光板11の形状が異なり、LED6の照射範囲や第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2の設置角度に応じてLED6による光ムラが透光板11に生じた場合でも、作業者が第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2を適宜回動してLED6から出射された光99a,99bの反射角を調整することにより、透光板11に生じる光ムラを軽減することができ、見栄えを向上させることができる。
ここで、照明ボックス7の高さが小さい場合には、照明ボックス7の開口が下方に開放されてLED6からの光が下方に出射されると、この光が拡散するのに必要な距離を確保することができず、LED6による光ムラが透光板11に生じ易くなるが、作業者が透光板11を透過する光の加減に応じて第1の反射プレート10B1及び第2の反射プレート10B2を回動することにより、透光板11に生じる光ムラを軽減することができ、見栄えを向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態は、LED6の配線ケーブル6Aは保持プレート10A1の面のうちLED6を保持する面と反対側の面に布設され、ハンドレールガイド3の収容部3aを使用しないので、ハンドレール4をハンドレールガイド3から取り外さなくてもLED6の取付作業を実施することができる。これにより、LED6の取付作業に要する時間を短縮することができ、作業を効率良く進行することができる。
さらに、本発明の第1実施形態は、隣接するLED6同士を接続するコネクタ18が保持プレート10A1と照明ボックス7との隙間20から保持プレート10A1の上方に収納されているので、コネクタ18が取付部10から垂れ下がることを防ぐことができる。これにより、LED6から出射された光がコネクタ18に当たって透光板11に光ムラが生じることを抑制することができる。
[第2実施形態]
図6は本発明に係るエスカレータの照明装置の第2実施形態の構成を示す図である。
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態は、固定ベース10Aの保持プレート10A1及び支持プレート10A2が一枚の平板を折り曲げて形成されたのに対して、第2実施形態は、固定ベース10Aは、支持プレート10A2と保持プレート10A1との間に設けられ、支持プレート10A2に対して保持プレート10A1を回動させる回動部を含んでいることである。この回動部は、例えば蝶番10B3,10B4と同様に支持プレート10A2に対する保持プレート10A1の角度を保持する一対の蝶番10B5から成り、これらの一対の蝶番10B5は、取付部10の長手方向の両側にそれぞれ配置されている。その他の構成は第1実施形態と同じである。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、作業者が保持プレート10A1と支持プレート10A2との間の蝶番10B5を介して保持プレート10A1を支持プレート10A2に対して回動することにより、支持プレート10A2に対する保持プレート10A1の角度を調整することができ、LED6による配光の自由度を高めることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本発明の第1、第2実施形態は、取付部10をエスカレータ1の直線部分に配置した場合について詳細に説明したが、この場合に限らず、取付部10の保持プレート10A1、支持プレート10A2、第1の反射プレート10B1、及び第2の反射プレート10B2を照明ボックス7の開口に対して奥側の面の形状に合わせて曲げ加工すれば、取付部10をエスカレータ1の曲線部分にも配置することができ、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
1 エスカレータ
2 欄干
2a スカートガード
2b 欄干パネル
3 ハンドレールガイド
3a 収容部
3b 貫通孔
4 ハンドレール
6 LED(照明灯)
6A 配線ケーブル
7 照明ボックス
7a1,7a2 嵌合部
7b 貫通孔
10 取付部
10A 固定ベース
10A1 保持プレート
10A2 支持プレート
10a 長孔
10B 鏡面部
10B1 第1の反射プレート
10B2 第2の反射プレート
10B3,10B4,10B5 蝶番
11 透光板
11A 湾曲部
11B1,11B2 折り返し部
15 ボルト
20 隙間
51a 収容部
51b 貫通孔
56 蛍光管
57 照明ボックス
57a1,57a2 嵌合部
57b 貫通孔
58 取付部
58a ランプソケット
58b ボルト
59 透光板
59A 湾曲部
59B1,59B1 折り返し部

Claims (4)

  1. 無端状に連結されて循環移動する複数の踏段と、これらの複数の踏段の側方に設けられた欄干とを備えたエスカレータに適用され、
    照明灯と、前記踏段に対して前記欄干を挟んで反対側に下方へ開放する開口が形成され、前記照明灯を収容する照明ボックスと、前記照明灯を前記照明ボックスの前記開口から内側に取り付ける取付部とを備えたエスカレータの照明装置において、
    前記照明灯はLEDから成り、
    前記取付部は、
    前記照明ボックスに対して前記LEDを固定する固定ベースと、
    この固定ベースに回動可能に設けられた鏡面部とを有し、
    前記取付部による取り付けが行われる際に、前記固定ベースが前記鏡面部に反射して前記照明ボックスの外側から見えるように前記鏡面部を回動させたことを特徴とするエスカレータの照明装置。
  2. 請求項1に記載のエスカレータの照明装置において、
    前記固定ベースは、
    前記LEDを保持する保持プレートと、
    前記照明ボックスの前記開口に対して奥側の面に設けられ、前記鏡面部及び前記保持プレートを支持する支持プレートとを含み、
    前記取付部による取り付けが行われた後に、前記LEDから出射された光を前記照明ボックスの外側へ反射させるように前記鏡面部を回動させたことを特徴とするエスカレータの照明装置。
  3. 請求項2に記載のエスカレータの照明装置において、
    前記固定ベースは、前記支持プレートと前記保持プレートとの間に設けられ、前記支持プレートに対して前記保持プレートを回動させる回動部を含むことを特徴とするエスカレータの照明装置。
  4. 請求項2又は3に記載のエスカレータの照明装置において、
    前記保持プレートの面のうち前記LEDを保持する面と反対側の面には、前記LEDに電力を供給する配線ケーブルが布設されたことを特徴とするエスカレータの照明装置。
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