JP2014237147A - ロール水切方法及びロール水切装置、グラインダー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】研削した後にロール60の表面に付着した水を除去するロール水切ユニット20であって、前記ロール60の表面に水切ブレード22を線接触させた状態で、前記ロール60を回転軸線O2周りに回転させるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
グラインダーによる研削では、研削中のロール表面を水により冷却する必要があり、研削後にロールを大型ノギスを用いて計測する場合に支障が生じるのを回避することや、ロール表面に錆が発生するのを抑制することを目的として、ロールに付着した水分を除去する必要がある。
しかしながら、従来の人手による水切り作業では、ロールから除去した水が作業者に飛散する等、作業環境が劣悪であるという問題があり、さらに、ロールの外径が大きくなったり、幅が長くなるにつれて、ロール表面の水を均一かつ効率的に除去することは容易ではない。
請求項1に記載の発明は、研削した後にロールの表面に付着した水を除去するロール水切方法であって、前記ロールの表面に水切ブレードを線接触させた状態で、前記ロールを軸線周りに回転させることを特徴とする。
その結果、水切ブレードが、ロールの回転に逆らって変形することが抑制され、ロール表面の水を安定して均一に除去することができ、ひいては、水切ブレードの機能が長期間維持されるとともに水切ブレードの寿命を延長することがきる。
図1は、第1の実施形態に係るグラインダー装置の概略構成を示す図であり、符号1はグラインダー装置を、符号20は水切ユニット(ロール水切装置)を示している。また、図2は、水切ユニット20の概略構成を説明する図であり、(A)は水切ユニット20を平面視した図であり、(B)は水切ユニット20を構成する水切ヘッドをロール側から側面視した図である。
ベース11は、グラインダー装置本体10が床面に設置するための基台とされていて、その上部に、横行機構12が設けられている。
往復台車駆動部材14Aは、往復台車14に設けられていて、例えば、ベース11に配置されたラックと、往復台車14に設けられたピニオンと、ピニオンを駆動するモータとを有している。
そして、往復台車駆動部材14Aが駆動されることにより、往復台車14は、往復台車ガイド13の上を、Y軸方向(ロール60の幅方向)に往復移動可能とされている。
また、第1の実施形態では、操作盤16の上部には、水切ユニット20の駆動部が設置されている。
上下方向押圧機構23は、下側先端部に水切ブレード取付部材24が連結されていて、水切ブレード取付部材24を下側に移動して水切ブレード22をロール表面に押圧するとともに、水切ブレード取付部材24を上側に移動するようになっている。
水切ブレード取付部材24は、例えば、先端側(駆動機構25と反対側)に伸びる下側壁部と、垂直壁部の先端から上方に伸びる垂直壁部と、垂直壁部の上端部から先端側に伸びる上側壁部を有する側面視略クランク形状に形成されており、垂直壁部の先端側には先端側取付面が形成され、上側の下面側には下側取付面が形成されている。
また、水切ブレード取付部材24には、例えば、近接スイッチからなる押圧検出センサ22Sが設けられており、水切ブレード22が下降して上下支持バネ24Sが圧縮されて、押圧検出センサ22Sが固定部材22Bの上部を検出することにより、水切ブレード22がロール60の表面を押圧したのを検出可能とされている。
なお、水切ブレード取付部材24と、前後支持バネ24Tは、水切ブレード22の角度調整機構を構成している。
かかる構成により、水切ブレード22をロール60の表面に付勢、押し付けることにより、水切ブレード22をロール60の表面に容易に倣うことが可能とされている。
なお、ガイドロッド27とガイド受部28により構成される直動ガイド(Linear Motion Guide)を用いることが、信頼性、防錆の観点から好適である。
また、ガイドロッド27には、必要に応じて、左右方向及び上下方向に延在する補強部材27Aが設けられている。
(2)次に、研削砥石駆動機構15によって、研削砥石Gを、矢印R1方向に回転させる。
(3)次いで、研削砥石駆動機構15によって、研削砥石Gをロール60に向か矢印X1方向に移動する。研削砥石Gが、X軸方向の所定の位置まで移動したらロール60を研削する。また、ロール60を研削する場合には、ロール60の表面に切削液として、例えば、水を供給する。
(4)ロール60の研削の際には、往復台車駆動部材14Aを駆動して、往復台車14をロール60の幅方向(Y軸方向)に移動して、ロール60の表面を全長にわたって研削する。
(5)ロール60の研削が終了したら、研削砥石駆動機構15による研削砥石Gの回転を停止するとともに、研削砥石駆動機構15によって、研削砥石Gを矢印X2方向に移動して原位置に復帰する。また、往復台車駆動部材14Aにより、往復台車14をY軸方向に移動して所定の位置まで復帰させる。
(6)まず、図4に示すように、研削砥石Gが原位置に復帰された状態で、水切ユニット20の駆動シリンダ29を駆動して、水切ヘッド21をロール60に向かって移動させるとともに、水切ブレード22がロール60の回転軸線O2を超えるまで、矢印X3方向に移動して所定位置で停止する。
(7)次に、水切ブレード22がロール60の回転軸線O2を超えて所定位置まで移動して停止したら、上下シリンダ23Bにより水切ブレード22を、矢印Z1方向に下降させる。
水切ブレード22が、所定位置まで下降して、例えば、押圧検出センサ22Sにより水切ブレード22がロール60を押圧したのを検出したら、上下シリンダ23Bによる下降を停止する。また、上下シリンダ23Bのロック機構が作動して、水切ブレード22の上下方向位置がロックされる。
この時点で、水切ブレード22は、ロール60の回転方向前方側でロール60の表面で線接触する。
(8)次いで、ロール回転機構30により、ロール60を矢印R2方向に回転する。
このとき、ロール60の回転数(主軸回転数)は、例えば、5〜15rpmとされている。
(9)ロール60表面の水を除去する際には、ロール60の回転に加えて、往復台車14をロール60の幅方向(Y軸方向)に移動して、ロール60の表面を全長にわたって水切りを行う。
なお、水切ブレード22を回転軸線O2に沿って、矢印Y1方向に横行する場合に、図5に示すように、水切ブレード22の横行方向後方側が回転軸線O2に沿う方向に対してロール60の回転方向前方側に、例えば、傾斜角度0〜20°で傾斜すると、水切りした水が効率的に除去されるので、好適である。図5において、実線で示したのは、Y軸方向の原位置を、破線で示したのは、Y軸方向の前進端を示している。
また、往復台車14をロール60の幅方向に移動する速度は、例えば、700〜1200mm/secが好適である。
(10)ロール60の水切りが終了したら、上下シリンダ23Bにより水切ブレード22を矢印Z2方向に上昇させるとともに、ロール回転機構30によるロール60の回転を停止する。
(11)次いで、駆動シリンダ29により、水切ヘッド21を、矢印X4方向に移動してX軸方向の原位置まで後退させる。
(12)次に、往復台車駆動部材14Aにより、往復台車14を所定の位置まで復帰させる。
図6は、第2の実施形態に係るグラインダー装置1Aの概略構成を示す図である。
グラインダー装置1Aが、グラインダー装置1と異なるのは、グラインダー装置1Aが水切ユニット20に代えて、水切ユニット50を備えている点である。
O2 回転軸線(ロールの軸線)
1 グラインダー装置
12 横行機構(水切ヘッド横行手段)
15 研削砥石駆動機構
20 水切ユニット(ロール水切装置)
22 水切ブレード
24S 上下支持バネ(付勢部材)
24T 前後支持バネ(角度調整機構)
25 駆動機構
30 ロール回転機構
50 水切ユニット(ロール水切装置)
60 ロール
22S 押圧検出センサ
Claims (11)
- 研削した後にロールの表面に付着した水を除去するロール水切方法であって、
前記ロールの表面に水切ブレードを線接触させた状態で、前記ロールを軸線周りに回転させることを特徴とするロール水切方法。 - 請求項1に記載のロール水切方法であって、
前記水切ブレードと前記ロールとを、前記ロールの軸線方向に相対移動させながら水切りすることを特徴とするロール水切方法。 - 請求項1又は請求項2に記載のロール水切方法であって、
前記水切ブレードは、前記ロールに対して付勢され、付勢された状態で固定することを特徴とするロール水切方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のロール水切方法であって、
前記水切ブレードは、基端から前記ロールと接触する先端側に向かうにしたがって前記ロールの回転方向前方側に位置させることを特徴とするロール水切方法。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のロール水切方法であって、
前記水切ブレードは、前記水切ブレードと前記ロールとが一方向に移動するときに、前方側が後方側よりも前記軸線方向に対して前記ロールの回転方向前方側に傾斜角度0〜20°で傾斜させることを特徴とするロール水切方法。 - 研削した後にロールの表面に付着した水を除去するロール水切装置であって、
前記ロールの表面に水切ブレードを線接触させた状態で、前記ロールを軸線周りに回転させるように構成されていることを特徴とするロール水切装置。 - 請求項6に記載のロール水切装置であって、
前記水切ブレードと前記ロールとを、前記ロールの軸線方向に相対移動させながら水切りする水切ヘッド横行手段を備えていることを特徴とするロール水切装置。 - 請求項6又は請求項7に記載のロール水切装置であって、
前記水切ブレードを前記ロールに対して付勢する付勢部材と、前記水切ブレードを前記ロールに対して付勢された状態で固定するロック機構を備えることを特徴とするロール水切装置。 - 請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載のロール水切装置であって、
前記水切ブレードは、基端から前記ロールと接触する先端側に向かうにしたがって前記ロールの回転方向前方側に位置するように構成されていることを特徴とするロール水切装置。 - 請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載のロール水切装置であって、
前記水切ブレードは、前記水切ブレードと前記ロールとが一方向に移動するときに、前方側が後方側よりも前記軸線方向に対して前記ロールの回転方向前方側に傾斜角度0〜20°で傾斜させる角度調整機構を備えることを特徴とするロール水切装置。 - 請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載のロール水切装置を備えることを特徴とするグラインダー装置。
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JPS54142344U (ja) * | 1978-03-28 | 1979-10-03 | ||
JPH04105863A (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-07 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ロール研削加工方法 |
JP2001065545A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-16 | Nippon Steel Corp | ロール表面の清掃装置 |
WO2011125670A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-13 | 住友金属工業株式会社 | 熱延鋼板の製造装置及び製造方法 |
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