JP2014236886A - シューズのソール構造体 - Google Patents

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一憲 井内
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Abstract

【課題】 クッション性能の劣化を防止できかつクッション性を向上できるとともに、屈曲性を向上できるソール構造体を提供する。【解決手段】 ソール構造体1の後足部領域に配設された後足部ソール2と、ソール構造体1の前足部Fに配設された前足部ソール3と、ソール構造体1の後足部領域に配設され、ソール構造体1の踵部Hから中足部Mにかけて上に凸の湾曲形状を有するプレート4とからソール構造体1を構成する。プレート4の前端部4fは、後足部ソール2(上下部ソール2A、2B)の前端部2Af、2Bfに配置されており、後足部ソール2の前端部2Af、2Bfと前足部ソール3の後端部3rとの間において、プレート4の前端部4fの前方には、空隙Sが形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、シューズのソール構造体に関し、詳細には、クッション性能の劣化を防止しつつクッション性を向上させるとともに、屈曲性を向上させるための構造の改良に関する。
シューズのソール構造体において、着地時のクッション性を確保しつつ競技力の低下を防止できるようにしたものとして、本願出願人により、例えば特許第3308482号公報に示すものが提案されている。当該特許第3308482号公報には、シューズの少なくとも踵部において、軟質弾性部材製の上下部ミッドソール間に波形シートを介在させたものが記載されている(同公報の図1参照)。
その一方、特許第4856543号公報には、シューズのソール構造体の踵部から前足部にかけてミッドソール下面に多数の深い切込みを形成したものが記載されている(同公報の図1参照)。
上記特許第3308482公報に記載のものでは、上下部ミッドソール間に波形シートを介在させるとともに、波形シートが配設される部位に応じて波形シートの波形状の振幅または(および)波長を適宜変化させるようにしたことにより、クッション性を調整しつつ、足の横方向への倒れ込みを防止して競技力の低下を防止している。また、上記特許第4856543号公報に記載のものでは、多数の深い切込みによってミッドソールを屈曲変形させやすくして、走行時のソール屈曲性を向上させている(同公報の図7参照)。
しかしながら、上記特許第3308482公報に記載のものでは、上下部ミッドソール間に波形シートを介在させることで、波形シートが設けられていないものに比べてソール構造体のクッション性能の劣化は防止できるものの、波形シートが上下部ミッドソール内に埋設された状態におかれているため、波形シートの前後方向への変形がミッドソールによって抑制され、その結果、波形シートの上下方向の変形に基づいたクッション性が抑制されている。また、上記特許第4856543号公報に記載のものでは、ミッドソールの踵部から前足部にかけてほぼ全長にわたってミッドソール下面に多数の深い切込みを形成したことで、切込みによって隔てられた多数のミッドソール要素が過度に変形しやすくなっており、また個々のミッドソール要素が外的環境にさらされやすくなっており、その結果、ミッドソールのクッション性能が容易に劣化してしまう恐れがある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、クッション性能の劣化を防止できかつクッション性を向上できるばかりでなく、屈曲性を向上できるソール構造体を提供することにある。
本発明の第1の発明に係るシューズ用ソール構造体は、ソール構造体の後足部領域に配設された後足部ソールと、ソール構造体の前足部領域に配設された前足部ソールと、ソール構造体の後足部領域に配設され、ソール構造体の踵部から中足部にかけて上に凸の湾曲形状を有するプレートとを備えている。プレートの前端部は後足部ソールの前端部に配置されるとともに、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間においてプレートの前端部の前方には、空隙が形成されている(請求項1参照)。
本発明の第1の発明においては、上に凸の湾曲形状を有するプレートをソール構造体の後足部領域に設けたことにより、ソール構造体の後足部領域のクッション性能の劣化を防止できる。しかも、この場合には、プレートの前端部が後足部ソールの前端部に配置されており、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間においてプレートの前端部の前方には空隙が形成されているので、プレートの変形時にプレート前端部の前方への移動がソールによって阻害されることはなく、これにより、プレートの変形をスムーズに行え、その結果、クッション性を向上できる。さらに、この場合には、プレートの前端部の前方に形成された空隙によって、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、屈曲性を向上できる。
本発明では、後足部ソールおよび前足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、前足部ソールの後端部が後足部ソールの前端部から空隙を介して分離して設けられている(請求項2参照)。
この場合には、空隙を介して前足部ソールが後足部ソールから分離していることで、後足部ソールが前足部ソールに対してより屈曲変形しやすくなっており、屈曲性をさらに向上できる。また、軟質弾性部材製のミッドソールを用いたことで、クッション性をさらに向上できる。
本発明では、後足部ソールおよび前足部ソールの各下面には、路面と接地する第1、第2のアウトソールがそれぞれ装着されており、第1、第2のアウトソールは、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間の空隙内において、接続部を介して接続されている(請求項3参照)。
この場合には、接続部を設けることで、空隙内に外部から小石や砂等が入り込むのを防止できる。また、接続部を介して第1、第2のアウトソールを接続することにより、後足部ソールおよび前足部ソールが第1、第2のアウトソールおよび接続部を介して連結されており、ソール構造体全体が一体化されている。
本発明では、接続部が、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間において空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している(請求項4参照)。
この場合には、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形する際に、接続部が伸び代を有しているので、接続部が後足部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール構造体の屈曲性を向上できる。
本発明では、接続部が、空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している(請求項5参照)。
この場合には、接続部の逆V字状または逆U字状の屈曲部分によって、十分な伸び代を確保できる。
本発明では、後足部ソールが、ソール構造体の踵部において下方に突出する踵部ソールと、ソール構造体の中足部において下方に突出する中足部ソールとを有しており、踵部ソールおよび中足部ソール間には、後足部ソールが設けられていない領域または後足部ソールが上方に後退した領域が設けられている(請求項6参照)。
この場合、着地の際には、プレートは、その後端部位が踵部ソールで、また前端部位が中足部ソールで支持されるので、プレート全体を安定して支持できる。しかも、この場合、踵部ソールおよび中足部ソール間において、後足部ソールが存在していない、または後足部ソールが上方に後退した領域が設けられており、当該領域においてソール構造体の厚みが相対的に薄くなっているので、当該領域におけるソール構造体の屈曲性およびクッション性を向上できる。
本発明では、後足部ソールが、上側に配置された上部ミッドソールと下側に配置された下部ミッドソールとから構成されており、プレートが上部ミッドソールおよび下部ミッドソールの間に介装されている(請求項7参照)。
この場合には、プレートの上方に軟質弾性部材製の上部ミッドソールが設けられることで、着用者の足当たり感を向上できるとともに、プレートの下方に軟質弾性部材製の下部ミッドソールが設けられることで、着地時に路面から伝わる衝撃を緩和でき、クッション性をさらに向上できる。
本発明では、プレートが硬質弾性部材から構成されている(請求項8参照)。
この場合には、プレートが軟質弾性部材の場合に比べて相対的にへたりにくくなっているため、ソール構造体のクッション性能の劣化をより確実に防止できる。
本発明では、後足部ソールおよび前足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、後足部ソールおよび前足部ソールは、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間の空隙内において、ミッドソールから延設された接続部を介して接続されている(請求項9参照)。
この場合には、接続部を設けることで、空隙内に外部から小石や砂等が入り込むのを防止できる。また、接続部を介して後足部ソールおよび前足部ソールを連結されており、ソール構造体全体が一体化されている。
本発明では、接続部がミッドソールの薄肉部から構成されている(請求項10参照)。
この場合には、接続部が容易に弾性変形可能なので、接続部が後足部ソールの前足部ソールに対する屈曲変形を阻害することはなく、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール構造体の屈曲性を向上できる。
本発明では、接続部が、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間において空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している(請求項11参照)。
この場合には、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形する際に、接続部が伸び代を有しているので、接続部が後足部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール構造体の屈曲性を向上できる。
本発明では、接続部が、空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している(請求項12参照)。
この場合には、接続部の逆V字状または逆U字状の屈曲部分によって、十分な伸び代を確保できる。
本発明では、後足部ソールおよび前足部ソールの各下面には、路面と接地する第1、第2のアウトソールがそれぞれ装着されており、第1、第2のアウトソールは、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間の空隙を介して分離して設けられている(請求項13参照)。
この場合には、空隙を介して第1、第2のアウトソールが分離していることで、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形する際にアウトソールが後足部ソールの屈曲変形を阻害することはなく、これにより、後足部ソールの屈曲変形を円滑に行え、ソール構造体の屈曲性を向上できる。
本発明の第2の発明に係るシューズ用ソール構造体は、ソール構造体の前足部領域に配設された前足部ソールと、ソール構造体の前足部領域の後方側に配設された後足部ソールと、後足部ソールに沿って配設されたプレートとを備えている。プレートの前端部の前方には、後足部ソールが存在していない空隙が形成されている(請求項14参照)。
本発明の第2の発明においては、プレートをソール構造体の後足部ソールに設けたことにより、後足部ソールのクッション性能の劣化を防止できる。しかも、この場合には、プレートの前端部の前方には、後足部ソールが存在していない空隙が形成されているので、プレートの変形時にプレート前端部の前方への移動がソールによって阻害されることはなく、これにより、プレートの変形をスムーズに行え、その結果、クッション性を向上できる。さらに、この場合には、プレートの前端部の前方に形成された空隙によって、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、屈曲性を向上できる。
本発明では、プレートがソール構造体の踵部または中足部に設けられている(請求項15参照)。
本発明では、プレートが上に凸の湾曲形状を有している(請求項16参照)。
以上のように、本発明の第1の発明に係るシューズ用ソール構造体によれば、上に凸の湾曲形状を有するプレートをソール構造体の後足部領域に設けたことにより、ソール構造体の後足部領域のクッション性能の劣化を防止できる。しかも、この場合、プレートの前端部を後足部ソールの前端部に配置して、後足部ソールの前端部と前足部ソールの後端部との間においてプレートの前端部の前方に空隙を形成したことにより、プレートの変形時にプレート前端部の前方への移動がソールによって阻害されることはなく、プレートの変形をスムーズに行え、これにより、クッション性を向上できる。さらに、この場合、プレートの前端部の前方に形成された空隙によって、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、屈曲性を向上できる。
また、本発明の第2の発明に係るシューズ用ソール構造体によれば、プレートをソール構造体の後足部ソールに設けたことにより、後足部ソールのクッション性能の劣化を防止できる。しかも、この場合、プレートの前端部の前方に後足部ソールが存在していない空隙を形成したことにより、プレートの変形時にプレート前端部の前方への移動がソールによって阻害されることはなく、プレートの変形をスムーズに行え、これにより、クッション性を向上できる。さらに、この場合、プレートの前端部の前方に形成された空隙によって、後足部ソールが前足部ソールに対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、屈曲性を向上できる。
本発明の一実施例によるシューズ用ソール構造体の底面図である。 前記ソール構造体(図1)の内甲側側面図である。 前記ソール構造体(図1)の外甲側側面図である。 前記ソール構造体(図1)の平面図である。 図1のV-V線断面図である。 図1ないし図5のVI-VI線断面図である。 図1ないし図5のVII-VII線断面図である。 図1ないし図5のVIII-VIII線断面図である。 図1ないし図5のIX-IX線断面図である。 前記ソール構造体(図1)において後足部ソールおよび前足部ソール間の空隙の位置を足の骨格図とともに示す図である。 前記ソール構造体(図1)を構成するプレートの全体斜視図である。 前記プレート(図11)の底面図である。 前記プレート(図11)の内甲側側面図である。 前記プレート(図11)の外甲側側面図である。 前記プレート(図11)の前後方向縦断面図である。 前記プレート(図11)の最大突出部の前後方向位置および上方への突出高さを足の骨格図とともに示す図である。 (a)は前記ソール構造体(図1)の着地前の状態を示す図であって、図5に相当する図であり、(b)は前記ソール構造体(図1)の着地後のフットフラット時の状態を示す図である。 本発明の他の実施例によるシューズ用ソール構造体の前後方向縦断面図であって、前記実施例の図5に相当する図である。 本発明のさらに他の実施例によるシューズ用ソール構造体の前後方向縦断面図であって、前記実施例の図5に相当する図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図17は、本発明の一実施例によるシューズ用ソール構造体を示している。ここでは、ランニングシューズを例にとって説明する。
なお、以下の説明文において、ソール構造体の上方(上側)、下方(下側)、前方(前側)および後方(後側)とは、それぞれシューズの上方(上側)、下方(下側)、前方(前側)および後方(後側)を意味している。すなわち、例えば図2を例にとった場合、ソール構造体の上方および下方は同図の左方および右方をそれぞれ指しており、ソール構造体の前方および後方は同図の上方および下方をそれぞれ指している。また、図1ないし図5中、Hはソール構造体の踵部を、Mは中足部を、Fは前足部をそれぞれ示している。
図1ないし図5に示すように、このシューズ用ソール構造体1は、当該ソール構造体1の踵部Hから中足部Mにかけての領域である後足部領域に配設された後足部ソール2(2A、2B)と、ソール構造体1の前足部Fに配設された前足部ソール3と、ソール構造体1の後足部領域に配設されたプレート4とを備えている。後足部ソール2は、ソール構造体1の上側に配置された上部ソール2Aと、その下方に配置された下部ソール2Bとから構成されている。プレート4は、上下部ソール2A、2B間に介装されている。
プレート4は、ソール構造体1の踵後端から中足部Mおよび前足部Fの境界近傍領域まで延びており、その前端部4fは、後足部ソール2の前端部、つまり上部ソール2Aの前端部2Afおよび下部ソール2Bの前端部2Bfに配置されている。後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間において、プレート4の前端部4fの前方には、空隙Sが形成されている。言い換えると、プレート4の前端部4fの前方には、後足部ソール2も前足部ソール3も存在していない空間領域が設けられている。空隙Sは、シューズのサイズ長によってばらつきはあるものの、前後方向に測って1mm以上10mm以下の間隙である。これは、少なくとも1mmあれば、プレート4が前方に移動可能であり(その根拠の詳細は、後述する段落[0056]参照)、その一方、10mmを超えると、足裏下方の間隙が大きくなりすぎて足当たりが悪くなることが、実際にシューズを履いた着用者の官能試験結果により判明したからである。前足部ソール3の後端部3rは、後足部ソール2の前端部から空隙Sを介して分離して設けられている。
この実施例では、後足部ソール2つまり上下部ソール2A、2B、および前足部ソール3は、好ましくは軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。
一方、プレート4は、好ましくは硬質弾性部材から構成されており、具体的には、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、またはエポキシ樹脂等や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から構成されている。なお、炭素繊維やアラミド繊維、ガラス繊維等を強化用繊維とし、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とした繊維強化プラスチック(FRP)から構成するようにしてもよい
下部ソール2Bおよび前足部ソール3の下面には、路面と接触する接地面を有するアウトソール5A、5B、5Cが装着されている。アウトソール5Aは下部ソール2Bの踵後端部分に配置され、アウトソール5Bは下部ソール2Bの中足部分に配置され、アウトソール5Cは前足部ソール3に配置されている。
アウトソール5Bおよびアウトソール5Cは、後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間の空隙S内において、アウトソール5B、5Cから延設された接続部50を介して接続されている。接続部50は、空隙S内に置いて前後方向のみならずソール幅方向にも延びている。また、接続部50は、側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有しており、このため、接続部50は、後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間において空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有している。
なお、この実施例では、アウトソール5Cは、実質的に前後方向に延びる溝51を有している。また、アウトソール5Cは、幅方向に延びるクリアランス52を介して前後方向に分断されるとともに、前後方向に延びるクリアランス53を介して幅方向に分断されているが、これらのクリアランス52、53は溝であってもよく、アウトソール5Cは前後方向および幅方向に分断されていなくてもよい。一方、アウトソール5Bは、前後方向に延びかつクリアランス53と前後方向に連続するクリアランス54を介して幅方向に分断されているが、このクリアランス54も溝であってもよく、アウトソール5Bは幅方向に分断されていなくてもよい。ただ、いずれの場合も、クリアランスを介して分断されている場合の方が、分断された各領域部分が他の領域部分から独立して変形しやすくなるため、着地時のソール屈曲性(前後方向のみならず幅方向においても)の向上に寄与できる。
後足部ソール2の上部ソール2Aは、図7、図8、図9の横断面図に示すように、着用者の足裏がアッパー(甲被部)底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部2Aを有しており、足裏当接部2Aの左右両側部には、上方に立ち上がる巻上げ部2Aが設けられている。同様に、前足部ソール3は、図6の横断面図に示すように、着用者の足裏がアッパー底部、中底または中敷等(いずれも図示せず)を介して当接する足裏当接部30を有しており、足裏当接部30の左右両側部には、上方に立ち上がる巻上げ部31が設けられている。足裏当接部30の厚みは、空隙Sの前後において、当該足裏当接部30の面が上部ソール2Aの足裏当接部2Aの面に対して不自然な段差なく繋がるような寸法に設定されている(図5参照)。なお、図示していないが、シューズの組立時には、アッパー底部または中底が上部ソール2Aの足裏当接部2Aおよび巻上げ部2A、ならびに前足部ソール3の足裏当接部30および巻上げ部31に接着等で固着される。
図1ないし図5に戻って説明すると、後足部ソール2の下部ソール2Bの踵中央部には、上下方向の貫通孔21が形成されている(図9参照)。下部ソール2Bの下面は、踵中央部から中足中央部にかけての領域において、アウトソール5A、5Bの接地面の上方に位置しており、下部ソール2Bは当該領域において凹部20を有している。下部ソール2Bの踵後端部および踵中央部は、凹部20の後側において下方に突出しており、下部ソール2Bの中足中央部は、凹部20の前側において下方に突出している。
下部ソール2Bの中足部分は、幅方向の溝22を有している。下部ソール2Bの中足部分の下面に装着されるアウトソール5Bは、溝22の個所で溝22内に扁平な逆V字状または逆U字状に屈曲しつつ延びる薄肉部分を介して前後に連結されている。
溝22を挟んで下部ソール2Bの中足部分の各下面にそれぞれ装着されるアウトソール5Bの各接地面5Bは、上方に湾曲しつつ延びる円弧状面または湾曲面をそれぞれ有している。これらの接地面5Bは、溝22の後側においては、溝22の直近近傍でもっとも上方に位置しており、溝22の前側においては、溝22から離れた位置でもっとも上方に位置している。すなわち、アウトソール5Bの厚みは、溝22の後側においては、溝22に接近するにつれて徐々に薄くなっており、溝22の前側においては、溝22から離れるにつれて徐々に薄くなっている。各接地面5Bは、着地時において前方への荷重移動をスムーズに行わせるとともに下部ソール2Bの変形を促進するように作用し、それと相俟ってプレート4の変形を促進させる。また、下部ソール2Bの中足部分は、前後方向に延びるクリアランス23を介して幅方向に分断されている(図7参照)。分断された各領域部分は、幅方向のソール屈曲性を向上させている。
次に、後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間に形成される空隙Sの前後方向位置について、図10に示す足の骨格図を用いて説明する。
空隙Sの位置は、図10中に二点鎖線で示されている。同図に示すように、空隙Sは、好ましくは、着用者の足の第1中足骨MBの略中央部から第5中足骨MBの略中央部にかけての領域に延在している。別の言い方をすれば、空隙Sは、第1ないし第5中足骨MB〜MBの骨頭部より後側に配置される。これは、足の踏付部の領域に空隙Sが存在しないようにして、シューズ着用時に着用者が足裏に違和感を感じるのを回避するためである。なお、同図中、実線MJは、中足趾節関節の位置を示している。
次に、プレート4の形状に関し、図11から図16を用いて説明する。
プレート4は、図11に示すように、前後方向(同図上下方向)に延びかつ幅方向に延在する本体部40と、その外周縁部に設けられ、上方に立ち上がる巻上げ部41とを有している。プレート4の下面には、図12に示すように、前後方向に延びる複数本のリブ4rが設けられている(図1、図7〜図9参照)。プレート4の本体部40は、図13ないし図15に示すように、後部(踵部Hに対応)から前後方向中央部(中足部Mに対応)にかけて上に凸の湾曲形状を有している。本体部40は着用者の足裏の下方に配置されている(図5、図7〜図9参照)。プレート4の巻上げ部41は、着用者の足の踵後端から踵部の内外甲側に配置されている。
プレート4の本体部40の上凸状湾曲形状に関しては、この例では、プレート4の本体部40における内側縦アーチの頂点の高さ位置が外側縦アーチの頂点の高さ位置よりも高く設定されている。この場合には、プレート4の内甲側および外甲側の各アーチ形状が人間の足の形状に沿うようになるので、足当たりが良好になる一方、回内(プロネーション)角度は大きくなる。これとは逆に、プレート4の本体部40における内側縦アーチの頂点の高さ位置を外側縦アーチの頂点の高さ位置より低く設定してもよく、この場合には、足の外甲側が内甲側よりもアーチが落ち込むことになるため、回外(サピネーション)を起こしやすくなるとともに、人間の足の形状に沿わず足当たりが悪くなる一方、回内(プロネーション)角度は小さくなる。
プレート4の本体部40の上凸状湾曲形状においてもっとも上方に配置される頂点の位置を図13中に▼印で、図14中に▽印でそれぞれ示している。これらの頂点位置は、足の外甲側と内甲側で前後方向に若干ずれを生じるが、内甲側での頂点位置を図16の足の骨格図に示す。同図中の▼印に示すように、プレート4の上凸状湾曲形状の頂点の前後方向位置は、足の縦アーチに対応した位置に配置されており、足の舟状骨NAまたは楔状骨CNの直下の位置に対応している。これは、プレート4を足の形状に沿わせつつ、プレート可動域を確保するためである。なお、同図中、符号CAは足の踵骨である。
また、プレート4の上凸状湾曲形状の頂点の高さ位置は、内甲側においては、図16に示すように、第1中足骨MBの骨頭直下の皮膚裏と踵骨CAの直下の皮膚裏を結ぶ直線Lを引くとき、直線Lから上方に少なくとも高さh(足長×2%)だけ移動した直線Lの位置に配置されるのが好ましい。この高さhは、足長26cmの場合、約5mmとなる。これは、着地時にプレート4が底付きを起こすのを回避するためである。なお、この場合、プレート4の前端部4fの前方への移動量(計算値)は1mmとなる。
次に、本実施例の作用効果について、図17を用いて説明する。
ここで、図17(a)はシューズの着地前の状態を示し、同図(b)はシューズの着地後のフットフラット時(ソール全面着地時)の状態を示している。
シューズの着地時には、ソール構造体1は、図17(a)に示す状態から同図(b)に示す状態に変形する。このとき、プレート4の本体部40は、その上凸状湾曲形状部分が下方に弾性圧縮変形することで平坦状に変化しており、それにともなって、後足部ソール2の足裏当接部2Aも平坦状に変化している。また、後足部ソール2の下部ソール2Bの中足部分が前方に倒れ込むように変形している。さらに、後足部ソール2の上下部ソール2A、2Bと前足部ソール3との間の空隙Sが狭められており、アウトソール5B、5C間の接続部50が前後方向に圧縮変形している。
この場合には、プレート4の本体部40の上凸状湾曲形状部分が下方に弾性変形することで、クッション性を維持でき、クッション性能の劣化を防止できる。しかも、この場合には、プレート4の前端部4fの前方に空隙Sが形成されていることにより、プレート4の弾性変形時には、プレート4の前端部4fの前方への移動が後足部ソール2(上部ソール2Aおよび下部ソール2B)や前足部ソール3によって阻害されることなくスムーズに行えることで、プレート4の変形をスムーズに行え、これにより、クッション性を向上できる。さらに、この場合には、プレート4の前端部4fの前方に形成された空隙Sによって、後足部ソール2が前足部ソール3に対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、とくにフットフラット時から踵離地時に移行した後において、後足部ソール2の前足部ソール3に対する屈曲性を向上できる。また、プレート4が前方にスムーズに変形できることで、着地時に前後方向の衝撃をも緩和できる。
なお、プレート4の前端部4fには、前方に配置された接続部50が対向配置されているが(図3、図5参照)、接続部50は薄肉の部材であって、空隙S内で前後方向に伸縮自在であるため、プレート4の前端部4fの前方への移動が接続部50によって阻害されることはない。
〔他の実施例1〕
前記実施例では、プレート4の本体部40の踵後端から踵左右両側部にかけての領域に巻上げ部41を設けることで、プレート4の踵部位がヒールカップ状に形成された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。本体部40の巻上げ部41のうち、踵後端の巻上げ部41を省略するようにしてもよい。
プレート4の踵後端に巻上げ部41があると、着地時にプレート4に前方への衝撃荷重が作用した際、踵後端の巻上げ部41が上部ソール2Aの踵後端面に干渉することでプレート4の前方への移動が規制される恐れがあるが、プレート4の踵後端の巻上げ部をなくすことで、プレート4の前方への移動が踵後端の巻上げ部によって規制されることなく、プレート4の前方への移動をスムーズに行わせることができる。これにより、プレート4の前方への衝撃荷重を効果的に低減できる。
〔他の実施例2〕
前記実施例では、好ましい態様として、プレート4がソール構造体1の踵部Hから中足部Mにかけての領域である後足部領域に沿って延設された例を示したが、踵部Hにおいては、少なくとも踵骨CAの直下を覆う位置に配置されていればよく、中足部Mにおいては、第1ないし第5中足骨MB〜MBの少なくとも骨底部を覆う位置に配置されていればよい。これは、ランニング中の踵接地時および中足部接地時における衝撃を確実に受け止めるためである。また、本発明は、プレート4が踵部Hまたは中足部Mのいずれかにのみ設けられたものにも同様に適用できる。
プレート4が踵部Hにのみ設けられる場合には、例えば、プレート4は、後足部ソール2Bの踵部分に沿って(少なくとも踵骨CAの直下を覆う位置に)設けられるとともに、プレート4の前端部4fは後足部ソール2Bの踵部分の前端面から外方に臨んでおり、前記実施例と同様に、プレート4の前端部4fの前方には、後足部ソールが存在していない空隙が形成されている。また、プレート4が中足部Mにのみ設けられる場合には、例えば、プレート4は、後足部ソール2Bの中足部分に沿って設けられるとともに、プレート4の前端部4fは後足部ソール2Bの中足部分の前端面から外方に臨んでおり、前記実施例と同様に、プレート4の前端部4fの前方には、後足部ソールが存在していない空隙Sが形成されている。なお、この場合、プレート4は、前記実施例と同様に、上に凸の湾曲形状を有しているのが好ましい。
〔他の実施例3〕
前記実施例では、接続部50が単一の逆V字状または逆U字状屈曲部分を有している場合を例にとって示したが(図2、図3、図5)、本発明は、接続部50が複数の逆V字または逆U字状屈曲部分を有している場合にも同様に適用できる。この場合、接続部50は、側面方向から見て蛇腹状に屈曲している。
〔他の実施例4〕
前記実施例では、後足部ソール2および前足部ソール3が、空隙S内においてアウトソール5B、5Cから延設された接続部50を介して接続された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図18および図19は、本発明の他の実施例によるソール構造体を示している。これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この他の実施例においては、後足部ソール2の上部ソール2Aおよび前足部ソール3が、空隙S内において上部ソール2Aおよび前足部ソール3から延設された接続部20または20’を介して接続されている点が前記実施例と異なっている。すなわち、この場合には、後足部ソール2および前足部ソール3が、軟質弾性部材製のミッドソールの延設部を介して接続されている。また、アウトソール5B、5Cは、空隙Sを介して分離して設けられている。なお、この場合においても、空隙Sは、プレート4の前端部4fの前方に配置されている。
図18に示すものにおいては、接続部20が、側面視V字状またはU字状の薄肉の屈曲部分を有しており、接続部20は、後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間において空隙Sの前後方向長さよりも長い経路長を有している。また、接続部20は、空隙S内において前後方向のみならずソール幅方向にも延びている。なお、接続部20は、このように単一のV字状またはU字状屈曲部分を有しているものに限定されず、複数のV字またはU字状屈曲部分を有していてもよく、その場合、接続部20は側面方向から見て蛇腹状に屈曲している。
図19に示すものにおいては、接続部20’が、前後方向に直線状に延びる薄肉の延設部分から構成されている。接続部20’は、空隙S内において前後方向のみならずソール幅方向にも延びている。接続部20’は、後足部ソール2の前端部と前足部ソール3の後端部3rとの間において空隙Sの前後方向長さとほぼ同じ経路長を有している。このように、接続部20’の経路長を空隙Sの前後方向長さよりも長くしなかったは、以下の理由による。
後足部ソール2が前足部ソール3に対して空隙Sの部分で屈曲変形する際、屈曲の中心は接続部20’の直近近傍の位置に配置されるため、屈曲変形時には接続部20’の伸びは少なく、接続部20’自身の弾性変形で吸収できるので、接続部20’に形状上の伸び代を予め確保しておく必要がないためである。
図18および図19のいずれのソール構造体においても、シューズの着地時には、プレート4の本体部40の上凸状湾曲形状部分が下方に弾性変形することで、クッション性を維持でき、クッション性能の劣化を防止できるが、このとき、プレート4の前端部4fの前方に空隙Sが形成されていることにより、プレート4の弾性変形時には、プレート4の前端部が、後足部ソール2(上部ソール2Aおよび下部ソール2B)や前足部ソール3によって阻害されることなくスムーズに前方に移動して、プレート4の変形をスムーズに行え、これにより、クッション性を向上できる。さらに、この場合、プレート4の前端部4fの前方に形成された空隙Sによって、後足部ソール2が前足部ソール3に対して屈曲変形しやすくなっており、これにより、屈曲性を向上できる。
なお、図18に示すものでは、プレート4の前端部4fには、前方に配置された接続部20が対向配置されているが、この接続部20は薄肉の軟質弾性部材であって、空隙S内で前後方向に伸縮自在であるため、プレート4の前端部4fの前方への移動が接続部20によって阻害されることはない。
〔他の適用例〕
前記実施例では、本発明によるソール構造体がランニングシューズに適用された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明は、ウォーキングシューズを含め、その他の各種スポーツシューズにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明は、シューズ用ソール構造体に有用であり、とくに、クッション性能の劣化防止、クッション性の向上および屈曲性の向上を要求されるスポーツシューズ用ソール構造体に適している。
1: ソール構造体

2: 後足部ソール
2A: 上部ソール
2Af: 前端部
2B: 下部ソール
2Bf: 前端部

3: 前足部ソール
3r: 後端部

4: プレート
4f: 前端部

5A: (第1の)アウトソール
5B: (第1の)アウトソール
5C: (第2の)アウトソール
50: 接続部

S: 空隙

H: 踵部
M: 中足部
F: 前足部
特許第3308482号公報(図1参照) 特許第4856543号公報(図1、図7参照)

Claims (16)

  1. シューズのソール構造体であって、
    ソール構造体の後足部領域に配設された後足部ソールと、
    ソール構造体の前足部領域に配設された前足部ソールと、
    ソール構造体の後足部領域に配設され、ソール構造体の踵部から中足部にかけて上に凸の湾曲形状を有するプレートとを備え、
    前記プレートの前端部が前記後足部ソールの前端部に配置されるとともに、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの後端部との間において前記プレートの前記前端部の前方には、空隙が形成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  2. 請求項1において、
    前記後足部ソールおよび前足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、前記前足部ソールの前記後端部が前記後足部ソールの前記前端部から前記空隙を介して分離して設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  3. 請求項2において、
    前記後足部ソールおよび前足部ソールの各下面には、路面と接地する第1、第2のアウトソールがそれぞれ装着されており、前記第1、第2のアウトソールは、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間の前記空隙内において、接続部を介して接続されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  4. 請求項3において、
    前記接続部が、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間において前記空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  5. 請求項4において、
    前記接続部が、前記空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  6. 請求項1において、
    前記後足部ソールが、ソール構造体の踵部において下方に突出する踵部ソールと、ソール構造体の中足部において下方に突出する中足部ソールとを有しており、前記踵部ソールおよび中足部ソール間には、前記後足部ソールが設けられていない領域または前記後足部ソールが上方に後退した領域が設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  7. 請求項2において、
    前記後足部ソールが、上側に配置された上部ミッドソールと下側に配置された下部ミッドソールとから構成されており、前記プレートが前記上部ミッドソールおよび下部ミッドソールの間に介装されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  8. 請求項1において、
    前記プレートが、硬質弾性部材から構成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  9. 請求項1において、
    前記後足部ソールおよび前足部ソールがいずれも軟質弾性部材製のミッドソールから構成されており、前記後足部ソールおよび前足部ソールは、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間の前記空隙内において、前記ミッドソールから延設された接続部を介して接続されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  10. 請求項9において、
    前記接続部が、前記ミッドソールの薄肉部から構成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  11. 請求項9において、
    前記接続部が、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間において前記空隙の前後方向長さよりも長い経路長を有している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  12. 請求項11において、
    前記接続部が、前記空隙内において側面視逆V字状または逆U字状の屈曲部分を有している。
    ことを特徴とするシューズのソール構造体
  13. 請求項9において、
    前記後足部ソールおよび前足部ソールの各下面には、路面と接地する第1、第2のアウトソールがそれぞれ装着されており、前記第1、第2のアウトソールは、前記後足部ソールの前記前端部と前記前足部ソールの前記後端部との間の前記空隙を介して分離して設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  14. シューズのソール構造体であって、
    ソール構造体の前足部領域に配設された前足部ソールと、
    ソール構造体の前足部領域の後方側に配設された後足部ソールと、
    前記後足部ソールに沿って配設されたプレートとを備え、
    前記プレートの前端部の前方には、前記後足部ソールが存在していない空隙が形成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  15. 請求項14において、
    前記プレートがソール構造体の踵部または中足部に設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
  16. 請求項14において、
    前記プレートが上に凸の湾曲形状を有している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造体。
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