JP2014236822A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】事前判定の結果に基づいて予告演出を実行する遊技機の興趣を高める。
【解決手段】始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段とを備えた遊技機であって、予告演出実行手段は、始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて、当該入球により取得された入球情報に係る予告演出を実行する。
【選択図】図17
【解決手段】始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段とを備えた遊技機であって、予告演出実行手段は、始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて、当該入球により取得された入球情報に係る予告演出を実行する。
【選択図】図17
Description
本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報(当否判定値)を保留として記憶し、所定の変動開始条件の成立によって、記憶された入球情報を用いて当否判定を行うとともに当該当否判定の結果を示す識別情報(特別図柄など)の変動表示を開始させる遊技機において、変動開始条件が成立する前の入球情報に基づいて事前判定(いわゆる保留先読み)を実行し、この事前判定の結果に基づく特殊な保留表示を用いた予告演出を実行することが知られている。
このような遊技機において、記憶されている入球情報のうち何れの入球情報に基づく識別情報の変動表示で予告演出を実行するかを決定し、さらに識別情報が変動開始してから予告演出が実行されるまでの経過時間を決定することで、予告演出の実行タイミングを変化可能にすることが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では、識別情報の変動開始を契機として予告演出の実行タイミングを決定しているため、識別情報の変動開始を基準として保留表示に注目することで予告演出の実行タイミングが分かり易いものとなり、その結果、予告演出の興趣低下を招いてしまう。
そこで、本発明は上記点に鑑み、事前判定の結果に基づく予告演出機能を搭載した遊技機において、興趣を高めることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて、当該入球により取得された入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴としている。
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて、当該入球により取得された入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴としている。
このように、始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて予告演出を実行することで、識別情報の変動開始とは関係のないタイミングで予告演出が行われることとなる。この結果、予告演出の実行タイミングを分かりにくくすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。なお、予告演出は、例えば表示手段による記憶情報の表示等を用いて行うことができる。
また、本発明は、上記構成において、
前記記憶手段に記憶された入球情報に基づいて識別情報を変動表示させる変動表示手段を備え、
前記予告演出実行手段は、前記記憶手段に記憶された入球情報に基づく前記識別情報の変動表示が実行される前に当該入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴としている。
前記記憶手段に記憶された入球情報に基づいて識別情報を変動表示させる変動表示手段を備え、
前記予告演出実行手段は、前記記憶手段に記憶された入球情報に基づく前記識別情報の変動表示が実行される前に当該入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴としている。
このように、記憶手段に記憶された入球情報に基づく識別情報の変動表示が実行される前に当該入球情報に係る予告演出を行うことで、予告演出の実行後に識別情報の変動表示が行われることとなる。これにより予告演出を適切に実行することができる。
また、本発明は、上記構成において、
前記経過時間に基づいて行われる前記予告演出の実行時期として複数の実行時期が定められており、
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のうち所定の実行時期が到来すると、前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
前記経過時間に基づいて行われる前記予告演出の実行時期として複数の実行時期が定められており、
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のうち所定の実行時期が到来すると、前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
これにより、予告演出の実行時期が多様化されるので、予告演出の実行タイミングをより分かりにくいものとすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。
また、本発明は、上記構成において、
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
これにより、識別情報の変動表示開始とは関係のないタイミングで複数回の予告演出が実行されることとなり、それぞれの予告演出の実行タイミングを分かりにくいものとすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。
また、本発明は、上記構成において、
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、異なる演出パターンで前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、異なる演出パターンで前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
これにより、複数の実行時期毎に異なる種類の予告演出が実行されることとなり、興趣を高めることができる。なお、「演出パターン」とは、演出の種類や内容、演出を行うための装置など、予告演出を実現するため種々の条件を規定するものである。
また、上記目的を達成するため、本発明は、
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて前記予告演出を実行する
ことを特徴としている。
このように、始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて予告演出を実行することで、識別情報の変動開始とは関係のないタイミングで予告演出が行われることとなる。この結果、予告演出の実行タイミングを分かりにくくすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。予告演出は、例えば表示手段による記憶情報の表示等を用いて行うことができる。
なお、予告演出実行手段は、始動口への遊技球の入球に基づき取得された入球情報に係る予告演出を、当該入球が発生してからの経過時間に基づいて実行することができ、あるいは当該入球よりも後の始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて実行することができる。このうち、「後の始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて予告演出を実行する構成(後者の構成)」では、入球情報の記憶数に上限が設定されており、その記憶数が上限に達している状況下で始動口に遊技球が入球した場合に、その入球が発生してからの経過時間に基づいて予告演出を実行することができる。これにより、入球情報の記憶数が上限に達していても、始動口への遊技球の入球に基づいて予告演出を発生させることができるようになり、その結果、遊技球の発射を促して遊技機の稼働率を向上させることができる。
以上の本発明の構成によれば、事前判定の結果に基づいて予告演出を実行する遊技機において、予告演出の実行タイミングを分かりにくくすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1は、遊技枠2と遊技盤20等を備えている。図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。遊技枠2は、外枠3、中枠4、前面枠5、上皿部6、下皿部7等から構成される。中枠4は、前面枠5が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠3は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。外枠3は、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定されると共に遊技機本体を支持するためのものである。この外枠3は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体3aと、外枠本体3aの前面下部を覆う前板部3bとを備えている。
中枠4はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠3の内側にはめ込まれて設置されており、外枠3に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠4は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠5とが重なるように設けられている。前面枠5における下方側には、上皿部6と下皿部7が一体的に設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置12(図4参照)、遊技球を発射装置12に供給する球送り装置(図示略)が設けられている。前面枠5の右側下方には、前面枠5を閉じた場合にこれを施錠するための施錠装置5bが設けられている。
前面枠5は、中枠4の前面側に配置され、中枠4の左端で開閉可能に支持されている。前面枠5はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするための開口部5aが形成されている。前面枠5の裏面には、開口部5aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠5における開口部5aの周囲には、LED等を用いた枠ランプ部5cが設けられている。枠ランプ部5cは、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部6は、前面枠5における開口部5aの下側に設けられている。上皿部6には、賞球あるいは貸球として払い出される遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。上皿部6の上面のうち、中央には演出ボタン8、右側にはCR操作部9がそれぞれ設けられている。演出ボタン8は、中ボタン8aと、中ボタン8aの左側に設けられた左ボタン8bと、中ボタン8aの右側に設けられた右ボタン8cとからなる。
CR操作部9は、遊技機1の左側に設けられたプリペイドカードユニット13(CRユニット)を操作するために用いられるもので、プリペイドカードの返却を要求する返却ボタン9aと、プリペイドカードの残り度数を表示する度数表示部9bと、遊技球の貸し出しを要求する球貸ボタン9cとを備えている。
下皿部7は、前面枠5における上皿部6の下方に設けられている。下皿部7の略中央には、遊技機1の内部から下皿部7に遊技球を排出するための排出口7aが設けられている。下皿部7の右端には、遊技者が発射装置12を操作するための発射ハンドル10が設けられている。発射ハンドル10には、遊技者が触れていることを検知する接触検知手段としてのタッチスイッチ10aが設けられている。発射ハンドル10の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ10bが配置されている。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ11a〜11dが設けられている。スピーカ11a〜11dは、前面枠5の上部に設けられた上部スピーカ11a、11bと、前面枠5の下方の前板部2bに設けられた下部スピーカ11c、11dとからなる。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、始動口28、大入賞装置33、左入賞口34,35、右入賞口36,37、第1装飾部材50、第2装飾部材60等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域Vでは各種演出表示が行われる。
大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されている。第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾装置50,60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34,35が一体化されており、第2装飾装置60には右入賞口36,37が一体化されている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図4参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動表示を開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側に設けられた第1始動口28aと下側に設けられた第2始動口28bとから構成されている。
第1始動口28aは、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の始動口として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口28bはいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部を備えており、この一対の翼片部の上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部は、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口28bは一対の翼片部の遊技球受入口の大きさが変化する可変式の始動口として構成されている。第2始動口28bは、一対の翼片部が開動作することで入球可能性が高い開放状態となり、一対の翼片部が閉動作することで入球可能性が低い通常状態(入球不能な閉鎖状態を含む)となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部が開動作して第2始動口28bの遊技球受入口が拡大され、第2始動口28bは普通電動役物として機能する。
始動口28の内部には、第1始動口28aへの遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図4参照)と、第2始動口28bへの遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28t(図4参照)と、一対の翼片部を作動させるための始動口ソレノイド28c(図4参照)とが備えられている。この一対の翼片部が立設された場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる(または入球不能となる)閉鎖状態(第1の態様)となる。一方、一対の翼片部が左右に開動作した場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態(第2の態様)となる。遊技球が始動口28a、28bのいずれかに入球することで、後述の特別図柄が変動表示を開始する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図4参照)と、遊技球の入球を検知する大入賞口入球検知スイッチ33s(図4参照)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方と右斜め上方には、左入賞口34,35と右入賞口36,37が設けられている。これら入賞口の内部には、それぞれ入賞口入球検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
第1装飾部材50には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、普通図柄表示部51、普図保留表示部52、第1特別図柄保留表示部53、第2特別図柄保留表示部54が構成されている。同様に第2装飾部材60には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62が構成されている。
普通図柄表示装置51は、1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示装置51では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示装置51では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に普通図柄が当りあるいは外れの表示態様で停止表示される普通図柄の図柄変動遊技が行われる。そして、普通図柄が予め設定された当りの表示態様で停止表示されると、第2始動口28bが所定の開放パターンにしたがって開放される。第2始動口28bの開放パターンは複数種類設定されている。第2始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能の非作動時(通常時)には、第1開放時間(例えば0.5秒)が設定された第1開放パターン(短時間開放パターン)がセットされ、開放時間延長機能の作動時には第1開放時間より長い第2開放時間(例えば4秒)が設定された第2開放パターン(長時間開放パターン)がセットされる。なお、開放時間延長機能については後述する。
本実施例では、普通図柄当否判定値が用意されており、この普通図柄当否判定値は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得され、第2始動口28bを作動させるか否か(開放状態とするか否か)の普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定値には「当り値」が予め設定されており、取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示装置51で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致しない場
合)には、普通図柄表示装置51で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定値としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
合)には、普通図柄表示装置51で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定値としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、普通図柄の保留について説明する。普図保留表示部52には普通図柄保留数が表示され、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部52は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。普通図柄の保留に伴って、普通図柄当否判定値が主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の変動パターンの設定、普通図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
次に、特別図柄について説明する。本実施例では、第1特別図柄および第2特別図柄の2つの特別図柄が設けられており、それに伴い、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置61と、第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示装置62とが設けられている。なお、以下の説明において「特別図柄」と記載する場合、特段の理がない限り、その記載は「第1特別図柄」および「第2特別図柄」の双方を指すものとする。また、以下の説明において「特別図柄保留数」と記載する場合、特段の理がない限り、その記載は「第1特別図柄保留数」および「第2特別図柄保留数」の双方を指すものとする。
各特別図柄表示装置61,62は、それぞれ7個のLEDから構成されており、これらのLEDにより、それぞれ特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が表示される。この各特別図柄表示装置61,62を構成する各LEDは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LEDの点灯および消灯の組合せにより、それぞれの特別図柄について複数の表示態様を表示できる。そして、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62において、それぞれ7個のLEDの点灯および消灯の組合せで表示される特別図柄の組合せのうち特定の組合せが大当り図柄として設定されており、その大当り図柄以外の組合せが外れ図柄として設定されている。本実施例では、特別図柄の変動表示を各LEDが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。
第1始動口28aへの遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄表示装置61で第1特別図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に第1特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第1特別図柄の図柄変動遊技が行われる。また、第2始動口28bへの遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄表示装置62で第2特別図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に第2特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第2特別図柄の図柄変動遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が第1始動口28aに入球した際に取得される第1特別図柄用判定値(入球情報)と、遊技球が第2始動口28bに入球した際に取得される第2特別図柄用判定値(入球情報)とが設けられている。第1特別図柄用判定値には、大当り遊技を実行するか否かの第1特別図柄当否判定に用いられる第1特別図柄当否判定値と、第1特別図柄の停止図柄を決定する大当り図柄判定に用いられる第1図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第1リーチ判定値とが含まれている。同様に、第2特別図柄用判定値には、大当り遊技を実行するか否かの第2特別図柄当否判定に用いられる第2特別図柄当否判定値と、第2特別図柄の停止図柄を決定する大当り図柄判定に用いられる第2図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第2リーチ判定値とが含まれている。
第1始動口28aへの遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄当否判定値と第1図柄判定値と第1リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に保留(第1特別図柄保留)として記憶される。また、第2始動口28bへの遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄当否判定値と第2図柄判定値と第2リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に保留(第2特別図柄保留)として記憶される。なお、特別図柄用判定値(特別図柄当否判定値、図柄判定値、リーチ判定値)としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、特別図柄の保留について説明する。第1特別図柄保留表示部53と第2特別図柄保留表示部54はそれぞれ2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、それぞれ4個を上限として保留数を表示することができる。つまり、特別図柄保留表示部53,54には、始動口28(第1始動口28a、第2始動口28b)への遊技球の入球によって取得される特別図柄用判定値(入球情報)が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されていることを示す記憶情報(保留情報)が表示される。この記憶情報の表示は、いわゆる「保留表示」に該当する。
第1始動口28aに入球した遊技球の数は、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第1特別図柄保留表示部53で表示される第1特別図柄保留数は、第1始動口28aへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用判定値(第1特別図柄当否判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第1始動口28aへの遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄当否判定値とともに第1図柄判定値および第1リーチ判定値も取得されるので、第1特別図柄保留数は、第1図柄判定値および第1リーチ判定値の記憶個数にも相当する。そして、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄当否判定が行われ第1特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。
第2始動口28bに入球した遊技球の数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第2特別図柄保留表示部54で表示される第2特別図柄保留数は、第2始動口28bへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶される第2特別図柄用判定値(第2特別図柄当否判定値、第2図柄判定値、第2リーチ判定値)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第2始動口28bへの遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄当否判定値とともに第2図柄判定値および第2リーチ判定値も取得されるので、第2特別図柄保留数は、第2図柄判定値および第2リーチ判定値の記憶個数にも相当する。そして、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄当否判定が行われ第2特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。第1、第2特別図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が停止表示して図柄変動遊技が終了すると、次の図柄変動遊技が実行可能な状態となる。そして、特別図柄保留が1個以上存在することで、特別図柄の図柄変動遊技の実行条件(図柄変動開始条件)が成立し、最先に記憶された特別図柄保留(記憶情報)に基づいて特別図柄の変動表示が行われる。
本実施例の遊技機1では、第2特別図柄の図柄変動遊技を第1特別図柄の図柄変動遊技より優先的に実行する第2特別図柄優先変動処理が行われるように構成されている。つまり、第1特別図柄保留数と第2特別図柄保留数の双方が「1以上」である場合には、第1特別図柄より第2特別図柄が優先的に変動表示を開始し、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。そして、第1特別図柄保留数が「1以上」で、かつ、第2特別図柄保留数が「ゼロ」となった場合に、第1特別図柄の変動表示が実行される。
特別図柄当否判定値には、当否判定用の当り値(大当り値)が設定されており、遊技球が第1始動口28aまたは第2始動口28bに入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定値が大当り値と一致する場合に「大当り」となり、一致しない場合に「外れ」となる。第1特別図柄当否判定は第1特別図柄が変動表示を開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は第2特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。
第1特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第1特別図柄表示装置61で停止表示される第1特別図柄が大当りを示す表示態様(当り態様)である大当り図柄(特定の態様)に決定される。一方、第1特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第1特別図柄表示装置61で停止表示される第1特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄(非特別態様)に決定される。同様に、第2特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第2特別図柄表示装置62で停止表示される第2特別図柄が大当りを示す表示態様(当り態様)である大当り図柄(特定の態様)に決定され、第2特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第2特別図柄表示装置62で停止表示される第2特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄(非特別態様)に決定される。
特別図柄は、所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテーブルから変動パターン判定値を用いた変動パターン判定により決定される。
特別図柄の変動パターンテーブルは複数用意されており、それぞれ遊技状態(特別図柄の変動モード)に応じて選択される。また、遊技状態に応じて選択される各変動パターンテーブルには、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合に選択される大当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定の結果が外れの場合に選択される外れ変動パターンテーブルとが含まれている。外れ変動パターンテーブルに格納される外れ変動パターンには、リーチ変動を伴わない「通常外れ変動パターン(リーチなし外れ変動パターン)」と、リーチ変動を伴う「リーチあり外れ変動パターン」とがある。通常外れ変動パターンは、リーチあり外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が短い変動パターンとして構成されており、リーチあり外れ変動パターンは、通常外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が長い変動パターンとして構成されている。なお、リーチ変動の有無は、始動口28への遊技球入球時に取得されるリーチ判定値を用いたリーチ判定によって決定される。
なお、第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、第1特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第2特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第1特別図柄の停止図柄の決定、第2特別図柄の停止図柄の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の優先変動は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
次に、大当り遊技について説明する。第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62で停止表示された特別図柄が前述した大当り図柄(特別態様)であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特定遊技)を開始する。大当り遊技は、大当り遊技フラグをONに設定することで開始するもので、大入賞装置33を作動させる、換言すると大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものである。大当り遊技は、後述の主制御部200による大当り遊技処理が繰り返し実行されることによって実現される。
大当り遊技中は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(本実施例では15個)が払い出される。つまり、大入賞口33a内に配設される大入賞口入球検知スイッチ33sが遊技球の通過を検知することで、賞球が払い出される。
そして、大当り遊技の開始により、大入賞装置33を連続して作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が規定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が規定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。大入賞口33aが開放状態となる遊技を「ラウンド遊技」とした場合、1回の大当り遊技で継続可能なラウンド数(本実施例では15ラウンド)が設定されている。大入賞口33aが閉鎖状態となってラウンド遊技が終了すると、所定のインターバル時間(本実施例では2秒)の経過後、大入賞口33aが開放状態となって次回のラウンド遊技が開始される。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動して有利状態(後述する「電サポあり非確変状態」や「電サポあり確変状態」など)が開始される場合がある。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動する有利状態では、それら各機能が作動しない通常状態よりも有利な条件で図柄変動遊技を進行させることができる。ここで、有利状態としては、(a)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のすべてが作動する状態(電サポあり確変状態)、(b)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち確率変動機能だけが作動する状態(電サポなし確変状態)、(c)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち変動時間短縮機能および開放時間延長機能だけが作動する状態(電サポあり非確変状態)、を例示できる。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。また、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げて説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる。また、以下では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する状態のことを「時短状態」ともいう。よって、上述した(a)「電サポあり確変状態」は「確変状態かつ時短状態」ということになり、同じく(c)「電サポあり非確変状態」は単なる「時短状態」ということになる。
上述のように、特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能を作動させることなく、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させることで「電サポあり非確変状態」(時短状態)が開始される。電サポあり非確変状態(時短状態)は、主制御部200の制御により実現されるものである。開放時間延長機能の作動により、第2始動口28bの開放時間が、通常時の設定時間である第1開放時間(例えば0.2秒)から第2開放時間(例えば5秒)に延長される。これにより、第2始動口28bへの遊技球入球頻度が、通常時(開放時間延長機能非作動時)に比べて高くなる。
電サポあり非確変状態(時短状態)は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示(または停止表示)の実行回数が所定回数となるまで継続するように構成されており、その所定回数は時短回数として設定される。電サポあり非確変状態(時短状態)は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示(または停止表示)の実行回数が所定回数(本実施例では100回)となるまで継続するように構成されており、その所定回数は時短回数として設定される。
また、特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させて、「電サポあり確変状態」が開始される。確変大当りによって開始する大当り遊技を「確変大当り遊技」ともいう。電サポあり確変状態は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この状態では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能とともに、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を通常よりも高くする確率変動機能が作動する。電サポあり確変状態は、大当り遊技の終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで継続するように構成されている。つまり、「確変状態」と「時短状態」の双方が次回の大当り遊技が開始されるまで継続するものとなっている。
確率変動機能の作動時(確変状態)は、特別図柄当否判定用の大当り値が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が高くなる。具体的には、大当り値が設定された当否判定テーブルとして、低確率当否判定テーブルと、低確率当否判定テーブルより大当り値の数が多く設定されている高確率当否判定テーブルとが用意されている。そして、確率変動機能の非作動時には、低確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が低確率(本実施例では1/200)となり、確率変動機能の作動時には、高確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が高確率(本実施例では1/20)となる。
また、本実施例の遊技機1では、始動口28(第1始動口28a、第2始動口28b)への遊技球の入球によって取得された特別図柄用判定値(第1特別図柄用判定値、第2特別図柄用判定値)が特別図柄保留として主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されると、当該特別図柄保留が大当り遊技を発生させる「特定保留」であるか否か(特定入球情報であるか否か)を事前に判定する特別図柄事前判定(保留先読み)が行われる。特別図柄事前判定は、確率変動機能作動時には、高確率抽選テーブルを用いて行われ、確率変動機能非作動時には、通常確率抽選テーブルを用いて行われる。主制御部200のCPU200bは、特別図柄事前判定を行った後、特別図柄保留数と特別図柄事前判定の結果を示すコマンドを始動入賞時コマンドとしてサブ制御部260に送信する。なお、始動入賞時コマンドは、特別図柄保留数と特別図柄事前判定の結果とを示す一のコマンドによって構成したり、特別図柄保留数を示すコマンド(保留数指定コマンド)と、特別図柄事前判定の結果を示すコマンド(事前判定コマンド)というように別々のコマンドによって構成したりすることができる。
本実施例の遊技機1では、第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62を用いて行われる特別図柄の図柄変動遊技に対応して、演出表示装置25にて図柄変動演出が行われる。図柄変動演出としては、例えば第1特別図柄表示装置61での第1特別図柄または第2特別図柄表示装置62での第2特別図柄の変動表示に合わせて、数字からなる演出図柄を変動表示させる変動表示演出や、演出図柄の変動表示中に行われるリーチ演出などが挙げられる。図柄変動演出の演出内容(演出パターン)は複数種類存在し、これら演出用の表示データ(画像データ)は演出表示制御部280のROMに記憶されている。
ここで、後述のサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で実現される図柄変動演出について説明する。図3は、演出表示装置25の正面図である。図3に示すように、演出表示装置25の表示領域Vには3つの演出図柄25a,25b,25cが表示される。図柄変動演出では、第1特別図柄表示装置61での第1特別図柄または第2特別図柄表示装置62での第2特別図柄の変動表示および停止表示に合わせて演出図柄25a,25b,25cが表示される。つまり、演出表示装置25は、第1特別図柄および第2特別図柄表示装置62と同様に図柄表示装置として機能するものである。また、演出表示装置25の表示領域Vには、演出図柄25a,25b,25cとは別に、文字、図形、記号、キャラクタ等を含む種々の背景画像(背景図柄)が表示される。前述のように、演出表示装置25は、遊技盤20(遊技領域21)の中央に配置されているので、遊技者は通常、演出表示装置25の表示領域Vでの表示内容(特に演出図柄)に注目して遊技を行うこととなる。
本実施例では、演出図柄として「1」〜「9」の数字を用いており、3つの演出図柄25a,25b,25cは、変動表示していないとき(停止表示しているとき)には左右方向に並んだ状態となる。そして、3つの演出図柄25a,25b,25cが変動表示する際には、上下方向(縦方向)に変動(スクロール変動)するように構成されている。
演出図柄は、第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示を開始することにより変動表示を開始し、第1特別図柄または第2特別図柄が停止表示されると、演出図柄は第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄に応じた態様で停止表示される。演出図柄では、3桁同一の図柄組合せが特別図柄の大当り図柄に対応する特定態様(当り態様)となり、それ以外の図柄組合せが特別図柄の外れ図柄に対応する非特定態様(外れ態様)となる。
演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび特別図柄情報指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出表示装置25の表示領域Vに表示される演出図柄25a,25b,25cの演出パターンを決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される特別図柄情報指定コマンドは特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の停止図柄をランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の停止図柄を示す特別図柄情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、演出表示装置25の表示領域Vに停止表示される演出図柄25a,25b,25cの停止図柄を決定する。
また、図3に示すように、演出表示装置25の表示領域には、第1保留表示部25dと第2保留表示部25eが設けられている。第1保留表示部25dは、第1特別図柄保留表示部53と連動して表示され、第1特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が保留図柄として表示される。第2保留表示部25eは、第2特別図柄保留表示部54と連動して表示され、第2特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が保留図柄として表示される。つまり、保留表示部25d,25eには、特別図柄保留表示部53,54と同様に、始動口28(第1始動口28a、第2始動口28b)への遊技球の入球によって取得される特別図柄用判定値(入球情報)が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されていることを示す記憶情報(保留情報)が表示される。この演出表示装置25の保留表示部25d,25eにおける記憶情報の表示も「保留表示」に該当する。
本実施例の保留表示部25d、25eでは、一番左側の丸図形「○」が最先に記憶された保留を示し、右側に向かって順番に新しく記憶された保留を示している。そして、特別図柄の変動表示が開始されると、その特別図柄の変動表示の実行契機となった保留(入球情報)に対応する保留表示が消去され、残りの保留表示が左側にシフトされる。なお、特別図柄の保留数が変化するたびに、その変化後の保留数を示す「保留数指定コマンド」が主制御部200からサブ制御部260に向けて送信され、演出表示装置25の表示領域Vにおける特別図柄の保留表示は、その保留数指定コマンドに基づいてサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で行われる。つまり、特別図柄の保留数が1増加する毎に、これに対応する保留表示が開始され、特別図柄の保留数が1減少する毎に、これに対応する保留表示が終了するようになっており、この保留表示の開始/終了(保留表示の実行)が、サブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で行われる。
上述のように、本実施例の遊技機1では、始動口28(第1始動口28a、第2始動口28b)への遊技球の入球によって取得された特別図柄用判定値(第1特別図柄用判定値、第2特別図柄用判定値)が特別図柄保留として主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されると、当該特別図柄保留が大当り遊技を発生させる「特定保留」であるか否か(特定入球情報であるか否か)を判定する特別図柄事前判定が行われる。そして、特別図柄事前判定の結果、特別図柄保留が特定保留である場合には、そのことを示す予告演出が行われる。ここで、特別図柄事前判定により特定保留と判定されるのは、特別図柄保留(入球情報)が大当り値と一致する場合や、大当り値と一致しないものの特定の外れ値と一致する場合を例示できる。なお、特別図柄事前判定により「特定保留」である旨の判定結果が得られても、予告演出が行われないことがある。また、特別図柄事前判定により「特定保留」である旨の判定結果が得られなくても、予告演出が行われること(いわゆるガセ予告演出)がある。つまり、予告演出は、特別図柄事前判定の結果に基づいて行うことができるが、特別図柄事前判定の結果だけでなく、予告演出の実行可否に係る判定、例えば、予告演出を行うか否かを決定するための乱数抽選(予告抽選)の結果に基づいて行うこともできる。そして、図柄変動開始条件が成立していない特別図柄保留が大当り値と一致している可能性(大当り信頼度)を、予告演出によって示すことができる。このような予告演出は、主制御部200から送信される始動入賞時コマンドに基づいてサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で行われる。
本実施例の予告演出は、演出表示装置25の保留表示部25d,25eの保留表示を用いて行われる。予告演出では、特定保留に対応する保留表示の表示態様を変化させることによって、他の保留表示と区別することができればよい。例えば、保留表示を丸図形「○」から星図形「☆」のように形状を変化させる演出パターンによって予告演出(特定保留であることを示す保留表示)を行うことができる。この場合の例として、特別図柄保留数が4個であり、このうち3番目に記憶された特別図柄保留が特定保留である場合には、保留表示部25d、25eの表示が「○○☆○」となる。
また、予告演出は、予告演出の対象となる特定保留が発生してからの経過時間に基づいて実行される。本実施例では、演出表示装置25の保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示が行われることで特定保留が発生したとするように構成されている。このため、演出表示装置25の保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間に基づいて予告演出が実行される。
本実施例では、演出表示装置25の保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間を計測するための予告タイマを設け、予告タイマによる計測時間が予告演出の実行時期に対応する時間となったときに、予告演出の実行タイミングであると判断して予告演出を実行するように構成している。
予告演出は、特定保留が発生してから特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始されるまで(特定保留が消化されるまで)に実行されるように構成されている。このため、「所定の実行時期」は、特定保留が発生してから、特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始されるまで(特定保留が消化されるまで)の間で設定される。本実施例では、予告タイマの作動開始時(特定保留の発生時)に予告演出の実行時期が設定される。
特定保留が発生してから、その特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始されるまで(特定保留が消化されるまで)の時間は、特定保留が発生したときの特別図柄の変動表示の残り変動時間と、その特定保留よりも先に記憶された特別図柄保留に基づく特別図柄の変動時間とを合計することで算出できる。本実施例では、特別図柄の平均変動時間(設計値)を予め設定しておき、この平均変動時間を用いて、特定保留よりも先に記憶された特別図柄保留に基づく特別図柄の変動時間を取得するように構成している。また、特別図柄の平均変動時間は、特別図柄保留数が少ないほど長く、特別図柄保留数が多いほど短くなるように設定されているので、特別図柄の平均変動時間は特別図柄保留数毎に設定しておけばよい。
本実施例では、特定保留の発生から、その特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始されるまで(特定保留が消化されるまで)に要する時間を上限として、複数の実行時期が設定された実行時期テーブルを用意してある。この実行時期テーブルは、特別図柄保留が発生したときの保留数毎に対応して設けられるものである。そして、特別図柄保留の発生時に、その時点での特別図柄保留数に対応した実行時期テーブルを用いて、抽選によって複数の実行時期から特定の実行時期を決定するように構成されている。
また、演出表示装置25の表示領域Vでは、大当り遊技中に大当り遊技の進行に伴う大当り遊技演出が行われる。大当り遊技演出としては、大当り遊技開始時に実行される大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)、大当り遊技中に実行されるラウンド演出、大当り遊技終了時に実行される大当り遊技終了演出(エンディング演出)等がある。これらの大当り遊技演出は、サブ制御部260が大当り遊技の進行に伴って主制御部200から送信されるコマンドに基づいて実行する。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図4に基づいて説明する。図4は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の当否判定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、始動口入球検知スイッチ28s,28t、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示装置51、特別図柄表示装置61,62、始動口ソレノイド28c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで、行われる。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ11a〜11dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262とアンプ基板263が接続されている。各種LED・ランプ262には、枠ランプ部5cが含まれている。アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ11a〜11dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン8(中ボタン8a,左ボタン8b,右ボタン8c)が接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン8(中ボタン8a,左ボタン8b,右ボタン8c)からの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ11a〜11dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での図柄変動演出の実行パターン(演出パターン)の選択処理や、その実行パターンに基づく図柄変動演出の実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図5は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図5に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行するもので、電源投入処理(S100)の後、遊技開始処理(S200)、普通図柄遊技処理(S300)、普通電動役物遊技処理(S400)、特別図柄遊技処理(S500)、大当り遊技処理(S600)の各処理が、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理(S50)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理(S100)に移るようになっている。
電源投入処理(S100)は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理(S200)では、各種スイッチ状態の検知、各種判定値(乱数カウンタ)の更新、賞球払出制御等が行われる
普通図柄遊技処理(S300)では、まず、普通図柄当否判定を行って、普通図柄表示装置51(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄当否判定は、始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
普通図柄遊技処理(S300)では、まず、普通図柄当否判定を行って、普通図柄表示装置51(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄当否判定は、始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
次に、普通図柄当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動時間を設定し、その変動時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動時間が経過すると、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口28bを開放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始動口28bを作動させる処理を行う。第2始動口28bが作動すると、一対の翼片部が左右に開動作して、第2始動口28bが開放状態となる。
普通電動役物遊技処理(S400)では、第2始動口28bを開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口28bに規定数の入球があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口28bに規定数の入球があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口28bの開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部が閉動作して、第2始動口28bは通常状態(閉鎖状態)となる。
次に、特別図柄遊技処理(S500)を図6〜図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、図6(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S501)。ここで、始動口入賞処理(S501)について図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第1始動口28aに遊技球が入球したか否かを判定し(S501a)、第1始動口28aに遊技球が入球していないと判定された場合には(S501a:NO)、S501dの処理に移行する。一方、第1始動口28aに遊技球が入球したと判定された場合には(S501a:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501b)。この結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501b:NO)、S501dの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501b:YES)、第1特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501c)。第1特別図柄用判定値は、第1特別図柄当否判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。
次に、第1特別図柄事前判定を実行し(S501d)、特別図柄保留数を示す保留数指定コマンドと、第1特別図柄事前判定の結果を示す事前判定コマンドを含んだ第1始動入賞時コマンドをサブ制御部260に送信する(S501e)。
次に、第2始動口28bに遊技球が入球したか否かを判定し(S501f)、第2始動口28bに遊技球が入球していないと判定された場合には(S501f:NO)。始動口入賞処理を終了する。一方、第2始動口28bに遊技球が入球したと判定された場合には(S501f:YES)、第2特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501g)。この結果、第2特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501g:NO)、始動口入賞処理を終了し、第2特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501g:YES)、第2特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501h)。第2特別図柄用判定値は、第2特別図柄当否判定値、第2図柄判定値、第2リーチ判定値などからなる。これにより、第2特別図柄保留数が1増加する。
次に、第2特別図柄事前判定を実行し(S501i)、特別図柄保留数を示す保留数指定コマンドと、第2特別図柄事前判定の結果を示す事前判定コマンドを含んだ第2始動入賞時コマンドをサブ制御部260に送信する(S501j)。
次に、図6(a)に戻り、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S502)。この結果、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S502:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S502:NO)、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であるか否かを判定する(S503)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、後述のS510の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S503:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S504)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、特別図柄の停止表示時間を「0.6秒」としている。そして、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S504:YES)、後述のS515の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S504:NO)、第2特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S506)。この結果、第2特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S506:YES)、第1特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
そして、第1特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S508)。また、S506の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S506:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S509)。つまり、S506の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S506:NO)、第1特別図柄保留数がゼロでなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行われることとなり、S506の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される。
ここで、第1特別図柄変動表示処理(S508)と第2特別図柄変動表示処理(S509)を図8のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理は同一内容の処理である。すなわち、図8における「特別図柄」が、第1特別図柄変動表示処理では「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となるだけで、その他は同一である。以下では、第1特別図柄変動表示処理(S508)について説明し、第2特別図柄変動表示処理(S509)の説明を省略する。
まず、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されている特別図柄当否判定用乱数(始動口28への遊技球入球時に取得された当否判定用乱数)を読み出し(S508a)、特別図柄当否判定を行う(S508b)。特別図柄当否判定では、確率変動機能が作動中(確変遊技中)の場合には、高確率当否判定テーブルを用いて、判定結果が大当りとなる確率を高くした状態(高確率状態)で当否判定を行い、確率変動機能が作動中でない(通常遊技中)と判定された場合には、通常確率当否判定テーブルを用いて、判定結果が大当りとなる確率を低くした状態(低確率状態)で当否判定を行う。
次に、特別図柄当否判定(S508b)の結果が大当りであるか否かを判定する(S508c)。この結果、大当りであると判定された場合には(S508c:YES)、大当り時変動パターンテーブル設定処理を行う(S508d)。一方、大当りでないと判定された場合には(S508c:NO)、外れ時変動パターンテーブル設定処理を行う(S508e)。
次に、変動パターン乱数を取得するとともに、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(始動口28への遊技球入球時に取得された特別図柄決定用乱数)を読み出す(S508f)。
次に、特別図柄の変動パターンと停止図柄を決定する(S508g)。特別図柄の変動パターンは、S508hで取得した変動パターン乱数を用いて、S508dまたはS508eの処理で設定した変動パターンテーブルから特定の変動パターンを選択する。なお、S508d、S508eの処理で設定される各変動パターンテーブルには、変動パターン乱数の値と変動パターンとが関連付けられており、S508fで取得した変動パターン乱数の値に対応する変動パターンが、今回使用する変動パターンとして決定される。また、特別図柄の停止図柄は、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合には、S508fで読み出した特別図柄決定用乱数を用いて、主制御部200の所定領域に記憶されている図柄決定テーブルに設定された大当り図柄に決定し、特別図柄当否判定の結果が外れの場合には、外れ図柄に決定する。図柄決定テーブルについても、変動パターンテーブルと同様に、特別図柄決定用乱数の値と各大当り図柄とが関連付けられており、S508fで読み出した特別図柄決定用乱数の値に対応する大当り図柄が、今回停止表示する大当り図柄として決定される。
次に、S508gの処理で決定された停止図柄および変動パターンに従って、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62で特別図柄の変動表示を開始し(S508h)、特別図柄保留数を1減算し(S508i)、サブ制御部260に図柄変動開始時コマンドを送信する(S508j)。「図柄変動開始時コマンド」には、変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンド、保留数指定コマンドが含まれる。変動パターン指定コマンドは、S508gの処理で決定された特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄情報指定コマンドは、同じくS508gの処理で決定された特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。保留数指定コマンドは、特別図柄の変動表示開始後の特別図柄保留数を指定するコマンドである。この図柄変動開始時コマンドをサブ制御部260に送信すると、これらコマンドを受信したサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始される。以上までが、特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図6(a)に戻り、上記S503で特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S510)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S510:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S510:YES)、特別図柄の変動表示を停止し(S511)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コマンドをサブ制御部260に送信し(S512)、特別図柄の停止表示時間を設定する(S513)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S514)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S514:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S514:YES)、第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62に停止表示された特別図柄の停止図柄が大当り図柄である否かを判定する(図6(b)のS515)。
この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であると判定された場合には(S515:YES)、大当り遊技開始時の遊技状態を主制御部200のRAMの所定領域に記憶する(S516)。「大当り遊技開始時の遊技状態」には、その時点で停止表示された大当り図柄の種類やその時点での遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)の設定状態が含まれている。
次に、大当り遊技フラグをONに設定する(S517)。これにより、大当り遊技が開始される。そして、大当り遊技が開始したことを示す大当り遊技開始コマンドをサブ制御部260に送信する(S518)。大当り遊技開始コマンドは大当り遊技の種類に応じて設けられており、このコマンドをサブ制御部260が受信すると、大当り遊技の種類に応じた大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)が行われる。次に、確変フラグがONに設定されているか否かを判定する(S519)。この結果、確変フラグがONに設定されていないと判定された場合には(S519:NO)、S521の判定処理に移行し、確変フラグがONに設定されていると判定された場合には(S519:YES)、確変フラグをOFFに設定する(S520)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能が作動を停止する。
次に、変動短縮フラグがONに設定されているか否かを判定する(S521)。この結果、変動短縮フラグがONに設定されていないと判定された場合には(S521:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONに設定されていると判定された場合には(S521:YES)、変動短縮フラグをOFFに設定し(S522)、開放延長フラグをOFFに設定する(S523)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。
次に、上記S515の判定処理で、第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62に停止表示された特別図柄の停止図柄が大当り図柄でないと判定された場合(外れ図柄の場合)には(S515:NO)、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S524)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S524:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S524:YES)、変動短縮カウンタから「1」を減算する(S525)。
そして、S525で「1」を減算した変動短縮カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S526)。この結果、変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S526:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S526:YES)、変動短縮フラグをOFFに設定し(S527)、さらに開放延長フラグをOFFに設定する(S528)。
これにより、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。そして、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動しない遊技状態であることを示す遊技状態指定コマンドを、サブ制御部260に送信する(S529)。この遊技状態指定コマンドを受けたサブ制御部260では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が非作動の状態(通常状態)である旨を示す文字やキャラクタや背景等を演出表示装置25の表示領域Vに表示する処理を行う。
次に、大当り遊技処理(S600)について図9のフローチャートに基づいて説明する。まず、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S601)。この結果、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S601:NO)、大当り遊技処理を終了し、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに規定入賞数の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していると判定された場合(S604:YES)または大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
また、上記S602の判定処理で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。S606の判定処理では、ラウンド数が「15ラウンド」に達したか否かを判定する。そして、ラウンド数が「15ラウンド」に達した場合に、大当り遊技の終了条件が成立したと判定する。
この結果、大当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S606:NO)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放する(S608)。
上記S606の判定処理で、大当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S606:YES)、大当り遊技終了時処理を行う(S609)。ここで、大当り遊技終了時処理(S609)について図10のフローチャートに基づいて説明する。
まず、大当り遊技フラグをOFFにセットし(S609a)、今回の大当りが確変大当りであるか否かを判定する(S609b)。この結果、確変大当りであると判定された場合には(S609b:YES)、確変フラグをONにセットする(S609c)。これにより、大当り遊技の終了に伴って確率変動機能が作動を開始する。そして、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする(S609d)。一方、確変大当りでないと判定された場合には(S609b:NO)、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609e)。
次に、変動短縮カウンタをONにセットし(S609f)、開放延長フラグをONにセットする(S609g)。これにより、大当り遊技の終了に伴って変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を開始する。そして、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態を示す遊技状態指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S609h)。
次に、サブ制御部260および演出表示制御部280が実行する特別図柄保留関連処理および予告演出関連処理を図11、図12に基づいて説明する。図11に示す特別図柄保留関連処理および図12に示す予告演出関連処理には、サブ制御基板260aに実装されたCPU260bが図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行する処理と、演出表示制御基板280aに実装されたCPU280bが図示しないROM(CPU280bの内蔵ROMまたは演出表示制御基板280aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行する処理とが含まれている。
図11に示す特別図柄保留関連処理では、まず、S501eの処理(図7)で主制御部200が送信する第1始動入賞時コマンドを受信したか否かを判定する(S700)。この結果、第1始動入賞時コマンドを受信していないと判定された場合には(S700:NO)、S705の処理に移行する。一方、第1始動入賞時コマンドを受信したと判定された場合には(S700:YES)、第1始動入賞時コマンドに含まれる保留数指定コマンドに基づいて第1保留表示部25dの保留表示を更新する(S701)。S701の処理では、第1保留表示部25dの保留表示を「1」増加させる。
次に、第1保留表示部25dの保留表示が行われてからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S702)。予告タイマの作動開始に際しては、実行時期テーブルを用いて抽選によって予告演出の実行時期を決定し、その決定した実行時期に対応する時間を予告タイマに設定する。例えば、保留表示が行われてから「5秒後」が予告演出の実行時期となる場合、予告タイマには5秒が設定される。本実施例では、その予告演出の実行時期(保留表示が行われてからの経過時間)が複数定められている。
次に、第1始動入賞時コマンドに含まれる事前判定コマンドに基づいて特定保留が発生したか否かを判定する(S703)。この結果、特定保留が発生したと判定された場合には(S703:YES)、予告タイマを作動させたまま、S705の処理に移行する。一方、特定保留が発生していないと判定された場合には(S703:NO)、S702の処理で作動開始させた予告タイマをリセットする(S704)。これにより、第1保留表示部25dで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間を、予告タイマによって計測することができる。そして、第1特別図柄保留として特定保留が発生すると、予告タイマによって計測される「第1保留表示部25dの保留表示が行われてからの経過時間」に基づいて、予告演出(特定保留であることを示す保留表示)が実行される。
次に、S501jの処理(図7)で主制御部200が送信する第2始動入賞時コマンドを受信したか否かを判定する(S705)。この結果、第2始動入賞時コマンドを受信していないと判定された場合には(S705:NO)、特別図柄保留関連処理を終了する。一方、第2始動入賞時コマンドを受信したと判定された場合には(S705:YES)、第2始動入賞時コマンドに含まれる保留数指定コマンドに基づいて第2保留表示部25eの保留表示を更新する(S706)。S706の処理では、第2保留表示部25eの保留表示を「1」増加させる。
次に、第2保留表示部25eの保留表示が行われてからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S707)。前述のように、予告タイマの作動開始に際しては、実行時期テーブルを用いて抽選によって予告演出の実行時期を決定し、その決定した実行時期に対応する時間を予告タイマに設定する。
次に、第2始動入賞時コマンドに含まれる事前判定コマンドに基づいて特定保留が発生したか否かを判定する(S708)。この結果、特定保留が発生したと判定された場合には(S708:YES)、予告タイマを作動させたまま、特別図柄保留関連処理を終了する。一方、特定保留が発生していないと判定された場合には(S708:NO)、S707の処理で作動開始させた予告タイマをリセットする(S709)。これにより、第2保留表示部25eで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間を、予告タイマによって計測することができる。そして、第2特別図柄保留として特定保留が発生すると、予告タイマによって計測される「第2保留表示部25eの保留表示が行われてからの経過時間」に基づいて、予告演出(特定保留を示す保留表示)が実行される。
図12に示す予告演出関連処理では、まず、予告タイマが作動中であるか否かを判定する(S800)。この結果、予告タイマが作動中でないと判定された場合には(S800:NO)、予告演出関連処理を終了する。一方、予告タイマが作動中であると判定された場合には(S800:YES)、予告タイマによる計測時間に基づいて予告演出の実行タイミングであるか否かを判定する(S801)。S801の処理では、予告タイマによって計測された時間、すなわち、保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間が、S702またはS707の処理で設定した予告演出の実行時期に対応する時間となったときに、予告演出の実行タイミングであると判定することができる。
S801の判定処理の結果、予告演出の実行タイミングでないと判定された場合には(S801:NO)、予告演出関連処理を終了する。一方、予告演出の実行タイミングであると判定された場合には(S801:YES)、予告演出を実行する(S802)。予告演出は、特定保留に対応する保留表示部25d,25eの保留表示の表示態様を変化させることによって実行することができる(本実施例では、丸図形「○」から星図形「☆」に変化)。そして、予告タイマをリセットする(S803)。
以上説明した本実施例では、保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示が行われてからの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて予告演出を行うように構成している。このため、特別図柄の変動表示開始とは関係のないタイミングで予告演出が実行されることとなり、予告演出の実行タイミングを分かりにくくすることができる。これにより、予告演出の興趣を高めることができる。
また、本実施例では、保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示(予告演出実行前)が行われてからの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて予告演出を実行するタイミングを、当該特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始される前としている。これにより、特定保留の発生を示す予告演出を適切に実行することができる。
また、本実施例では、複数の実行時期が予め設定された実行時期テーブルを用いて予告演出の実行時期を決定(選択)し、その複数の実行時期の中から決定(選択)される所定の実行時期が到来したときに予告演出を実行するように構成している。これにより、予告演出の実行時期が多様化されるので、予告演出の実行タイミングをより分かりにくいものとすることができ、予告演出の興趣を高めることができる。
また、本実施例では、実行時期テーブルを特別図柄保留数毎に用意し、特定保留が発生した時点での特別図柄保留数に応じた実行時期テーブルを用いて予告演出の実行時期を決定するように構成している。これにより、特定保留が発生した時点での特別図柄保留数に応じて予告演出の実行時期を適切に決定することができる。
ここで、本実施例と本発明の各手段との対応について説明しておくと、「始動口28への遊技球の入球に基づいて取得される特別図柄用判定値(第1特別図柄用判定値、第2特別図柄用判定値)」が本発明の「入球情報」に対応し、「演出表示装置25の保留表示部25d,25eに表示される保留表示(保留図柄)」が本発明の「記憶情報」に対応し、「特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)」が本発明の「識別情報」に対応し、「主制御部200のRAM」が本発明の「記憶手段」に対応し、「主制御部200のCPU200b」が本発明の「事前判定手段」に対応し、「主制御部200のCPU200b」および「特別図柄表示装置61,62」が本発明の「変動表示手段」に対応し、「サブ制御部260のCPU260b」、「演出表示制御部280のCPU280b」および「演出表示装置25」が本発明の「表示手段」および「予告演出実行手段」に対応している。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。上記第1実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第2実施例について説明する。上記第1実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第2実施例では、特定保留が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されたことで特定保留が発生したとするように構成されており、特定保留が主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されてからの経過時間に基づいて予告演出が実行される。このため、本第2実施例では、主制御部200のCPU200bが、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に特定保留が記憶された後、予告タイマによる計測時間(特定保留発生からの経過時間)が予告演出の実行時期に対応する時間となったときに、サブ制御部260に予告演出の実行を指示する事前判定コマンドを送信するように構成されている。
図13は、本第2実施例の始動口入賞処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図7に対応している。図13に示すように、本第2実施例では、S501cの処理で第1特別図柄用判定値が取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶されると、第1特別図柄用判定値が記憶されてからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S501k)。このとき、実行時期テーブルを用いて抽選によって予告演出の実行時期を決定し、その決定した実行時期に対応する時間を予告タイマに設定した上で、予告タイマの作動を開始する。
また、本第2実施例では、S501eの処理でサブ制御部260に送信される第1始動入賞時コマンドには、第1特別図柄保留数を示す保留数指定コマンドは含まれているが、第1特別図柄事前判定の結果を示す事前判定コマンドは含まれていない。そして、S501eの処理の後、S501dの第1特別図柄事前判定の結果に基づいて特定保留が発生したか否かを判定する(S501l)。この結果、特定保留が発生したと判定された場合には(S501l:YES)、予告タイマを作動させたまま、S501fの処理に移行する。一方、特定保留が発生していないと判定された場合には(S501l:NO)、S501kの処理で作動開始した予告タイマをリセットする(S501m)。これにより、予告タイマによって、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に特定保留が記憶されてからの経過時間を計測することができる。
また、S501hの処理で第2特別図柄用判定値が取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶されると、第2特別図柄用判定値が記憶されてからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S501n)。このとき、実行時期テーブルを用いて抽選によって予告演出の実行時期を決定し、その決定した実行時期に対応する時間を予告タイマに設定した上で、予告タイマの作動を開始する。
また、本第2実施例では、S501jの処理でサブ制御部260に送信される第2始動入賞時コマンドには、第2特別図柄保留数を示す保留数指定コマンドは含まれているが、第2特別図柄事前判定の結果を示す事前判定コマンドは含まれていない。そして、S501jの処理の後、S501iの第2特別図柄事前判定の結果に基づいて特定保留が発生したか否かを判定する(S501o)。この結果、特定保留が発生したと判定された場合には(S501o:YES)、予告タイマを作動させたまま、S501qの処理に移行する。一方、特定保留が発生していないと判定された場合には(S501o:NO)、S501nの処理で作動開始した予告タイマをリセットする(S501p)。これにより、予告タイマによって、主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に特定保留が記憶されてからの経過時間を計測することができる。
次に、予告タイマ関連処理を実行する(S501q)。ここで、予告タイマ関連処理(S501q)を図14のフローチャートに基づいて説明する。
図14に示すように、まず、予告タイマが作動中であるか否かを判定する(S540)。この結果、予告タイマが作動中でないと判定された場合には(S540:NO)、予告タイマ関連処理を終了する。一方、予告タイマが作動中であると判定された場合には(S540:YES)、予告タイマによる計測時間に基づいて予告演出の実行タイミングであるか否かを判定する(S541)。S541の処理では、予告タイマによって計測された主制御部200のRAMに特定保留が記憶されてからの経過時間がS501kまたはS501nの処理で設定した予告演出の実行時期に対応する時間となったときに、予告演出の実行タイミングであると判定することができる。
S541の判定処理の結果、予告演出の実行タイミングでないと判定された場合には(S541:NO)、予告タイマ関連処理を終了する。一方、予告演出の実行タイミングであると判定された場合には(S541:YES)、第1特別図柄事前判定または第2特別図柄事前判定の結果を示す事前判定コマンドをサブ制御部260に送信する(S542)。
図15は、本第2実施例の特別図柄保留関連処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図11に対応している。図15に示すように、本第2実施例では、上記第1実施例(図11)と異なり、予告タイマに関するS702〜S704の処理およびS707〜S709の処理が実行されない。このため、本第2実施例の特別図柄保留関連処理では、第1始動入賞時コマンドを受信すると(S700:YES)、第1始動入賞時コマンドに含まれる保留数指定コマンドに基づいて第1保留表示部25dの保留表示を更新し(S701)、第2始動入賞時コマンドを受信すると(S705:YES)、第2始動入賞時コマンドに含まれる保留数指定コマンドに基づいて第2保留表示部25eの保留表示を更新する(S706)。
図16は、本第2実施例の予告演出関連処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図12に対応している。図16に示すように、本第2実施例では、S542の処理(図14)で主制御部200が送信する事前判定コマンドを受信したか否かを判定する(S804)。この結果、事前判定コマンドを受信していないと判定された場合には(S804:NO)、予告演出関連処理を終了する。一方、事前判定コマンドを受信したと判定された場合には(S804:YES)、予告演出を実行する(S802)。
以上説明した本第2実施例では、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に特定保留が記憶されてからの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて予告演出を行うように構成している。このため、本第2実施例においても、上記第1実施例と同様、特別図柄の変動表示開始とは関係のないタイミングで予告演出が実行されることとなり、予告演出の実行タイミングを分かりにくいものとすることができる。これにより、予告演出の興趣を高めることができる。
また、本第2実施例では、主制御部200からサブ制御部260に対して、特別図柄保留の発生時に特別図柄保留数を指定する保留数指定コマンドを送信し、その後、特定保留が発生した場合に作動を続ける予告タイマの計測時間に基づき特定される予告演出の実行タイミングに特別図柄事前判定の結果を指定する事前判定コマンドを送信し、サブ制御部260は事前判定コマンドに基づいて予告演出を実行するように構成している。このように、主制御部200からサブ制御部260に送信される保留数指定コマンドおよび事前判定コマンドの送信タイミングに時間差を設けることで、予告演出の実行タイミングを決定する制御部(主制御部200)と、予告演出を実行する制御部(サブ制御部260)とが異なる構成において、予告演出を適切に実行することができる。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について説明する。上記各実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第3実施例について説明する。上記各実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第3実施例では、特別図柄用判定値(入球情報)が取得される契機となる始動口28に遊技球が入球したことに基づいて予告タイマが作動開始し、特定保留が発生している場合には、その予告タイマによって計測される始動口28に遊技球が入球してからの経過時間に基づいて予告演出が実行される。このため、本第3実施例では、主制御部200のCPU200bが、始動口28への遊技球の入球が始動口入球検知スイッチ28s,28tで検知されることで予告タイマを作動開始させ、予告タイマによる計測時間が予告演出の実行時期に対応する時間となったときに、サブ制御部260に予告演出の実行を指示する事前判定コマンドを送信するように構成されている。
図17は、本第3実施例の始動口入賞処理を示すフローチャートであり、上記第2実施例の図13に対応している。図17に示すように、本第3実施例では、予告タイマを作動開始させる処理(S501r、S501s)が上記第2実施例と異なっており、他の部分は上記第2実施例と共通している。
本第3実施例では、S501aの判定処理で第1始動口28aに遊技球が入球したと判定された場合に(S501a:YES)、第1始動口28aに遊技球が入球してからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S501r)。また、S501fの判定処理で第2始動口28bに遊技球が入球したと判定された場合に(S501f:YES)、第2始動口28bに遊技球が入球してからの経過時間を計測するための予告タイマを作動開始させる(S501s)。これにより、本第3実施例では、予告タイマによって、第1始動口28aまたは第2始動口28bに遊技球が入球してからの経過時間を計測することができる。
また、特別図柄保留関連処理および予告演出関連処理も、上記第2実施例(図15、図16)と共通しているので説明を省略する。
以上説明した本第3実施例では、特別図柄用判定値(入球情報)が取得される契機となる始動口28への遊技球の入球からの経過時間を予告タイマにより計測することで、特定保留が発生してからの経過時間を計測可能としており、予告タイマの計測時間に基づいて予告演出を行うように構成している。このため、本第3実施例においても、上記各実施例と同様、特別図柄の変動表示開始とは関係のないタイミングで予告演出が実行されることとなり、予告演出の実行タイミングを分かりにくいものとすることができる。これにより、予告演出の興趣を高めることができる。
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について説明する。上記各実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第4実施例について説明する。上記各実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第4実施例では、上記第1実施例と比較して、1個の特定保留に対して予告演出が複数回実行されるように構成されている点が異なっている。つまり、本第4実施例では、特定保留が発生してから特定保留に基づく特別図柄の変動表示が開始されるまで(特定保留が消化されるまで)の間に、予告演出の実行時期が複数設定される。本第4実施例では、1個の特定保留に対して予告演出が2回行われるように予告演出の実行時期が設定される。なお、予告演出の実行回数は3回以上であってもよい。
本第4実施例の予告演出は、二段階の演出が実行されるステップアップ予告演出として構成されている。例えば、特定保留に対応する保留表示部25d,25eの保留表示を、丸図形「○」→四角図形「□」(1回目の予告演出)→星図形「☆」(2回目の予告演出)のように段階的に変化させることでステップアップ予告演出を行うことができる。
図18は、本第4実施例の予告演出関連処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図12に対応している。図18に示すように、本第4実施例では、S800の判定処理で、予告タイマが作動中であると判定された場合に(S800:YES)、予告タイマによる計測時間に基づいて1回目の予告演出の実行タイミングであるか否かを判定する(S804)。S804の処理では、予告タイマによって計測される「第1保留表示部25dまたは第2保留表示部25eの保留表示が行われてからの経過時間」が第1の実行時期に対応する時間となったときに(例えば、特定保留に対応する保留表示が行われてからから3秒経過)、1回目の予告演出の実行タイミングであると判定することができる。
S804の判定処理の結果、1回目の予告演出の実行タイミングでないと判定された場合には(S804:NO)、S806の処理に移行する。一方、1回目の予告演出の実行タイミングであると判定された場合には(S804:YES)、1回目の予告演出を実行する(S805)。
次に、予告タイマによる計測時間に基づいて2回目の予告演出の実行タイミングであるか否かを判定する(S806)。S806の処理では、予告タイマによって計測される「第1保留表示部25dまたは第2保留表示部25eの保留表示が行われてからの経過時間」が第2の実行時期に対応する時間となったときに(例えば、特定保留に対応する保留表示が行われてからから10秒経過)、2回目の予告演出の実行タイミングであると判定することができる。
S806の判定処理の結果、2回目の予告演出の実行タイミングでないと判定された場合には(S806:NO)、予告演出処理を終了する。一方、2回目の予告演出の実行タイミングであると判定された場合には(S806:YES)、2回目の予告演出を実行する(S807)。そして、予告タイマをリセットする(S808)。
以上説明した本第4実施例では、保留表示部25d,25eで特定保留に対応する保留表示(予告演出実行前)が行われてからの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて予告演出を複数回行うように構成している。このため、特別図柄の変動表示開始とは関係のないタイミングで複数回の予告演出が実行されることとなり、それぞれの予告演出の実行タイミングを分かりにくいものとすることができる。これにより、予告演出の興趣を高めることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記各実施例では、演出表示装置25の保留表示部25d,25eの保留表示を変化させることで予告演出を行うように構成したが、これに限らず、予告演出を保留表示とは異なる他の方法で実行するように構成してもよい。例えば、演出表示装置25の表示領域Vで表示される演出図柄25a,25b,25cの表示態様を変化させたり、演出表示装置25の表示領域Vに所定のキャラクタ画像を出現させたり、演出表示装置25の表示領域Vの背景色を全面黒色(ブラックアウト)または全面白色(ホワイトアウト)に変化させたりすること等によって予告演出を行うことができる。あるいは、枠ランプ部5cのランプを点灯・点滅させたり、スピーカ11a〜11dから所定の演出音を出力したりするなど、演出表示装置25以外の演出装置を用いて予告演出を行うこともできる。また、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示および停止表示に合わせて表示される演出図柄の一種である第4図柄が設けられた構成であれば、第4図柄の表示態様を変化させることによっても予告演出を行うことができる。第4図柄は、演出表示装置25の表示領域Vや中央装置24の所定部位において、演出図柄25a,25b,25cに比べて小さく表示されるように設けることができる。
また、上記第3実施例では、特別図柄用判定値(入球情報)が取得される契機となる始動口28への遊技球の入球からの経過時間に基づいて特定保留の発生を示す予告演出を実行するように構成したが、これに限らず、特定保留の発生よりも後に発生する始動口28への遊技球の入球からの経過時間に基づいて予告演出を実行するようにしてもよい。このように、特定保留の発生よりも後に発生する始動口28への遊技球の入球からの経過時間に基づいて予告演出を実行する構成であれば、特別図柄保留数が上限(4個)に達した状態で、特別図柄用判定値(入球情報)が制御部200のRAMに記憶されない始動口28への遊技球の入球からの経過時間に基づいて予告演出を実行することができる。つまり、特別図柄保留数が上限に達していても、始動口28への遊技球の入球に基づいて予告演出を発生させることができ、この結果、遊技球の発射を促して遊技機の稼働率を向上させることができる。
また、上記第4実施例では、保留表示部25d,25eで保留表示が行われてからの経過時間に基づいて複数回の予告演出を実行するように構成したが、これに限らず、特定保留が発生してからの経過時間に基づいて複数回の予告演出が実行されればよい。例えば、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に特定保留が記憶されてからの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて複数回の予告演出を行うように構成してもよく、あるいは、始動口28への遊技球の入球からの経過時間(特定保留が発生してからの経過時間)に基づいて複数回の予告演出を行うように構成してもよい。
また、上記第4実施例では、1個の予告タイマによる計測時間に基づいて複数の予告演出の実行タイミングを判定するように構成したが、これに限らず、複数の予告タイマを設定し、それぞれの予告タイマによる計測時間に基づいて複数の予告演出の実行タイミングを判定するように構成してもよい。
また、上記第4実施例では、複数回の予告演出のすべてで、演出表示装置25の保留表示部25d,25eの保留表示を用いた演出内容を異ならせることで、異なる演出パターンで複数回の予告演出を実行するように構成したが、これに限らず、複数回の予告演出のそれぞれで異なる形態の演出(上述の保留表示、演出図柄25a,25b,25c、キャラクタ、ランプ、演出音、第4図柄など)を行うことで、異なる演出パターンで複数回の予告演出を実行するように構成してもよい。これにより、複数の実行時期毎に異なる種類の予告演出が実行されることとなり、興趣を高めることができる。
また、上記実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。
例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
1…遊技機、25…演出表示装置(表示手段)61…第1特別図柄表示装置(変動表示手段)、62…第2特別図柄表示装置(変動表示手段)、200…主制御部(記憶手段、事前判定手段、変動表示手段)、260…サブ制御部(表示手段、予告演出実行手段)、280…演出表示制御部(表示手段、予告演出実行手段)。
Claims (6)
- 始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて、当該入球により取得された入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記記憶手段に記憶された入球情報に基づいて識別情報を変動表示させる変動表示手段を備え、
前記予告演出実行手段は、前記記憶手段に記憶された入球情報に基づく前記識別情報の変動表示が実行される前に、当該入球情報に係る予告演出を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記経過時間に基づいて行われる前記予告演出の実行時期として複数の実行時期が定められており、
前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のうち所定の実行時期が到来すると、前記予告演出を実行する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、前記予告演出を実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記予告演出実行手段は、前記複数の実行時期のそれぞれにおいて、異なる演出パターンを用いた前記予告演出を実行する
ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 始動口への遊技球の入球に基づいて取得される入球情報を記憶する記憶手段と、
前記入球情報が記憶されていることを示す記憶情報を表示する表示手段と、
前記入球情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定の結果に基づく予告演出を行う予告演出実行手段と、
を備えた遊技機であって、
前記予告演出実行手段は、前記始動口への遊技球の入球が発生してからの経過時間に基づいて前記予告演出を実行する
ことを特徴とする遊技機。
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- 2013-06-06 JP JP2013120210A patent/JP2014236822A/ja not_active Withdrawn
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