JP2014236394A - 通信システム、制御装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

通信システム、制御装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の通信パスを選択する際に、空間的に異なる通信パスを選択可能とすること。
【解決手段】 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み通信システムにおいて、送信装置と受信装置とは、送信アンテナと受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの指向方向のペアを選択して通信を行う。送信装置と受信装置とのいずれかは、送信アンテナおよび受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて主波の到来タイミングを取得し、複数の指向方向のペアから、通信に使用する指向方向のペアの候補を、候補の1つについての主波の到来タイミングと、他の候補についての主波の到来タイミングとの差が所定時間以上となるように抽出する。通信に使用される少なくとも1つの指向方向のペアは、その候補から選択される。
【選択図】 図8

Description

本発明は指向性アンテナを用いる通信技術に関する。
映像データ及び音声データなどの大容量データを高速に無線伝送するため、広い帯域幅を確保できる60GHz帯を使用したミリ波無線技術が注目されている。一方で、電波は周波数が高くなるにつれて直進性が高まることが知られており、ミリ波を使用する場合、通信パスを遮蔽する人体などの物体が存在すると通信ができなくなることがある。これに対して、指向性アンテナの指向方向を変更しながら高い通信品質を確保できる複数の通信パスを探索し、その複数の通信パスを使用してデータを伝送する技術が検討されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、空間的に離れた通信パスを複数使用して同一のデータを伝送する技術が記載されている。この技術によれば、通信パスの途中に遮蔽物が存在することとなった場合であっても、異なる通信パスによる通信は遮断されない可能性が高いため、信頼性の高い通信が可能となる。
特開2012−186566号公報
特許文献1では、データ伝送に使用する複数の通信パスが空間的に離れているほど、全ての通信パスが同時に遮蔽される確率が低くなり、信頼性の高い通信が可能となる。しかしながら、一般に、指向性アンテナのアンテナパターンは、指向方向においてゲインのピークを有するメインローブだけでなく、指向方向と異なる方向にゲインのピークを有するサイドローブとを有する。そして、送信アンテナのメインローブから放射された電波が受信アンテナのメインローブ方向で受信されなくとも、サイドローブから放射された電波がサイドローブ方向で受信されることで、信号が十分に高い電力で受信される場合がある。この状況について図13を用いて説明する。
図13において、送信装置1300と受信装置1301は、それぞれ、送信アンテナと受信アンテナの指向方向を変えて通信品質を測定し、図13(a)と図13(b)に示す指向方向で所定の通信品質を満たしたものとする。ここで、図13(a)では、送信装置1300の送信アンテナのメインローブから送信された信号が、通信パス1302を経て、受信装置1301の受信アンテナのメインローブにおいて受信されている。一方、図13(b)では、送信装置1300の送信アンテナのサイドローブから送信された信号が通信パス1302を経て、受信装置1301の受信アンテナのサイドローブにおいて受信されている。なお、図13(b)では、送信装置1300の送信アンテナのメインローブから送信された信号は、通信パス1304を経ることにより電力が減衰し、受信装置1301の受信アンテナのメインローブにおいて受信されていないものとする。この場合、図13(a)と図13(b)とでは、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向は異なるものの、同一の通信パス1302を経た信号を送受信していることとなる。
特許文献1では、送信装置1300及び受信装置1301は、アンテナの指向方向と通信品質とに基づいて通信パスの探索を行うため、図13(b)の通信パスがサイドローブにより形成されたものであることを検出することができない。すなわち、図13(b)の場合に、通信パス1302が、反射物1303によって形成される通信パス1304として判断されてしまう。この結果、2つの通信パス1302及び1304を用いて信頼性の高い通信を行うはずが、実際は通信パス1302のみを用いた通信となり、この通信パス1302が遮断されると通信が途切れてしまうという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の通信パスを選択する際に、空間的に異なる通信パスを選択可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による通信システムは、指向方向を変更できる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変更できる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムであって、前記送信装置と前記受信装置とのいずれかが、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得手段と、通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出手段であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出手段と、を有し、通信に使用される少なくとも1つの前記指向方向のペアは前記候補から選択される、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の通信パスを選択する際に、空間的に異なる通信パスを選択することが可能となる。
無線通信システムの構成例を示す図。 アンテナを説明するための図。 通信フレームの構成例を示す図。 ソースノードの構成例を示すブロック図。 宛先ノードの構成例を示すブロック図。 フレーム同期部の動作を説明する図。 インパルス応答記憶部の動作を説明する図。 無線通信システムで実行される処理を示すフローチャート。 通信パス探索時のタイムスロット割当情報の例を示す図。 映像データ伝送時のタイムスロット割当例を示す図。 宛先ノードの別の構成例を示すブロック図。 無線通信システムで実行される別の処理例を示すフローチャート。 従来技術の課題を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<<実施形態1>>
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本実施形態において、無線通信システムは、無線信号の送信装置であるソースノード100、及び無線信号の受信装置である宛先ノード101を含む。ソースノード100は指向性の送信アンテナを有し、この送信アンテナは、指向方向を適応的に変更することができるものとする。また、宛先ノードは指向性の受信アンテナを有し、この受信アンテナも指向方向を適応的に変更できるものとする。
図2は、ソースノード100及び宛先ノード101が備えるアンテナ(送信アンテナ及び受信アンテナ)を説明する図である。送信アンテナ及び受信アンテナは、例えば、アダプティブアンテナアレイのように、複数のアンテナ素子により構成される。そして、各アンテナ素子から送受信される無線信号の位相を制御することにより、図2(a)に示す広指向性モードと図2(b)に示す狭指向性モードとを切り替えることができる。ここで、本実施形態では、狭指向性モードにおいて、指向方向が、45°〜135°の範囲を15°ステップの分解能で切替可能であるものとする。また、狭指向性モードにおけるアンテナ指向性は、図2(c)に示すように、指向方向に対して±15°の方向にサイドローブを有するものとする。
狭指向性モードは、通信パスの送受信可能な範囲は限定されるものの、広指向性モードと比較して高いアンテナゲインが得られるため、高レートでのデータ伝送に適する。本実施形態においては、高レートが要求される映像データの伝送には狭指向性モードを用い、高レートを要求しない制御データの伝送には広指向性モードを用いる。なお、以下では、狭指向性モードにおけるアンテナの指向方向の制御範囲並びに分解能及びサイドローブの特性が上述の値である場合について説明を行うが、これに限定されない。例えば、指向方向は10°単位で変更可能であってもよいし、サイドローブの方向は指向方向の15°である必要はない。
本実施形態においては、図1に示すように、データソース102が、ソースノード100にデータを供給する。ここで、供給されるデータは例えば映像データである。そして、ソースノード100から送信された映像データは、宛先ノード101を介してディスプレイ103へ供給され、ディスプレイにおいて映像が表示出力される。
図1には、データを伝送可能な通信パス110〜112の候補が示されている。ここで、データ伝送に利用可能な通信パス110〜112には、直接波(通信パス111)だけでなく、壁などの反射物104及び105で反射した反射波(通信パス110及び112)も含まれている。
本実施形態では、ソースノード100と宛先ノード101は、データ伝送に利用可能な通信パスを少なくとも1つ選択して通信を行うものとし、その通信パスに対応する送信アンテナと受信アンテナとの指向方向のペアを選択して通信に使用する。なお、データ伝送の信頼性を向上させるために、複数の通信パスを利用可能な場合は、ソースノード100と宛先ノード101は、2つ以上の通信パスを選択し、その通信パスに対応する指向方向のペアを選択して使用する。なお、2つ以上の通信パスが選択された場合、ソースノード100は、選択された通信パスのそれぞれを介して同一のデータを送信する。これにより、1つの通信パスの途中に遮蔽物が存在することとなった場合であっても、他の通信パスでデータ伝送が可能であるため、映像再生を途切れさせることなくシステムの動作を継続することができる。
ここで、本実施形態に係るソースノード100と宛先ノード101が実行する処理について概略を説明する。本実施形態では、図13(a)及び図13(b)に示すように送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向のペアが異なるにも関わらず通信パスが同一である場合、これらの異なる複数の指向方向のペアを1つのグループとして取り扱う。そして、通信に使用するための指向方向のペアの候補として、1つのグループから1つの指向方向のペアだけが抽出されると共に、抽出された指向方向のペアの中から通信に使用する指向方向のペアを少なくとも1つ(可能であれば2つ以上)選択する。これにより、異なる通信パスを形成する複数の指向方向のペアを選択することが可能となる。
例えば、図13(a)のように、ソースノード100と宛先ノード101が送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向をそれぞれ90°とした場合に、メインローブを用いて通信パス1302を経た通信が可能となる。一方、本実施形態では、指向方向に対して±15°の方向にサイドローブが存在する。このため、サイドローブの抑圧レベルが低い場合、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向をそれぞれ75°(または105°)とした場合にも、図13(b)のように、通信可能な通信パス1302が形成される。このような場合、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向がそれぞれ90°の場合と75°(または105°)の場合とを1つのグループとして取り扱う。そして、この1つのグループの中から、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向のペアを1つ選択する。同様に、他の通信パスについても、同一のパスを形成する複数の指向方向のペアが存在する場合は、これらの複数の指向方向のペアは1つのグループとして取り扱われ、その中から1つの指向方向のペアが候補として抽出される。
なお、図13(b)の場合に、メインローブ方向において通信品質の高い通信パス1304が形成されていれば、通信パス1302が遮断されても、通信パス1304での通信が可能である。したがって、この場合は、図13(a)の場合に形成される通信パスと図13(b)の場合に形成される通信パスとが異なると判定し、1つのグループには含めないようにする。これにより、ソースノード100と宛先ノード101は、容易に空間的に異なる複数の通信パスを選択することが可能となる。以下では、この手法を実現するための、具体的な装置及び信号の構成例及び処理例等について説明する。
(フレーム構成)
図3に、ソースノード100と宛先ノード101との間で送受信される通信フレームの構成例を示す。図3に示すように、本実施形態においては、固定長の通信フレーム300が所定周期毎に繰り返し送受信される。通信フレーム300は、所定数(本実施形態では100個)のタイムスロットに時分割されている。各タイムスロットはプリアンブル信号301とデータ信号302とを含み、受信装置は、プリアンブル信号に基づいてタイミングの同期を確保し、そのタイミングに従ってデータ信号の復調処理を行う。通信フレームの先頭のタイムスロット(タイムスロット#1)において、ソースノード100は、広指向性モードを使用して、タイムスロット割当情報を送信する。このタイムスロット割当情報は、例えば、各タイムスロットで送信を行うノードと、伝送されるデータの種別、使用するアンテナモード、及びアンテナモードが狭指向性モードである場合の指向方向を含む。宛先ノード101は、タイムスロット#1のプリアンブル信号によって通信フレーム300の開始を検出し、同じくタイムスロット#1のタイムスロット割当情報に基づいて、ソースノード100と通信を行う。
(ソースノードの構成)
図4は、ソースノード100の内部構成例を示すブロック図である。ソースノード100は、例えば、MAC(Media Access Control)部400、変調部401、プリアンブル信号生成部402、セレクタ403、無線送信部404、スイッチ405、アンテナ406を有する。また、ソースノード100は、さらに、無線受信部407、相関演算部408、及び復調部409を有する。
MAC部400は、データソース102から入力される映像データと通信パスの探索に関する制御データとが、所定のタイミング及びアンテナ指向方向で送信または受信されるように、各部を制御する。変調部401は、例えば、変調方式としてOFDM変調を用いて、MAC部400から入力されるデータを変調することにより、ベースバンドのデータ信号を生成して、生成したデータ信号をセレクタ403に出力する。プリアンブル信号生成部402は、MAC部400の制御に基づいてプリアンブル信号を生成し、生成したプリアンブル信号をセレクタ403に出力する。なお、プリアンブル信号の波形は、宛先ノード101において既知の波形であるものとする。これにより、宛先ノード101において相関検出を行うことで、伝送路のインパルス応答を推定して取得することが可能となる。
ソースノード100が送信するプリアンブル信号をs(t)として、伝送路のインパルス応答をh(t)とすると、宛先ノード101で受信されるプリアンブル信号r(t)は、
r(t)=h(t)*s(t) ・・・ 式1
となる。なお、式1において、「*」は畳み込み積分の演算子である。ここで、宛先ノード101は、既知のプリアンブル信号s(t)を用いて、受信信号に対して相関演算を行う。ここで、相関演算の結果をcorr(t)とすると、
corr(t)=r(t)*s(t)=h(t)*s(t)*s(t) ・・・ 式2
が成り立つ。したがって、プリアンブル信号の自己相関特性について、s(t)*s(t)=|s(t)|2=1が成り立つ場合、
corr(t)=h(t) ・・・ 式3
となる。したがって、宛先ノード101は、既知のプリアンブル信号を用いて受信信号に対する相関演算を行うことにより、伝送路のインパルス応答を取得することができる。
セレクタ403は、MAC部の制御に基づき、変調部401またはプリアンブル信号生成部402のいずれかから入力された信号を無線送信部404に出力する。無線送信部404は、DAC(Digital Analog Converter)や周波数変換回路、電力増幅回路等を含み、入力される信号を無線周波数(RF)の信号へと変換し、スイッチ405に出力する。
スイッチ405は、MAC部400の制御に基づき、アンテナ406を無線送信部404と無線受信部407とのいずれかに接続する。アンテナ406は、MAC部400の制御に基づくモード及び指向方向により信号の送信または受信を行う。
無線受信部407は、ADC(Analog Digital Converter)や周波数変換回路、自動利得制御回路等を含み、無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変換して相関演算部408及び復調部409に出力する。相関演算部408は、入力されたベースバンド信号と既知のプリアンブル信号との相関演算を行うことで、伝送路のインパルス応答を取得し、復調部409に出力する。復調部409は、相関演算部408から入力された伝送路のインパルス応答に基づき、プリアンブル信号の受信タイミングを判定する。そして、復調部409は、このタイミングに基づいて復調処理のタイミングを決定し、無線受信部407から入力されるベースバンド信号を復調し、復調データをMAC部400に出力する。
(宛先ノードの構成)
図5は、宛先ノード101の内部構成例を示すブロック図である。なお、図5において、図4を参照して説明したソースノード100を構成するブロックと同様の機能を有するブロックには同一の符号を付し、その説明については省略する。宛先ノード101は、フレーム同期部500、タイマー部501、インパルス応答記憶部502、候補抽出部503、及び通信品質算出部504を有する。
フレーム同期部500には、相関演算部408から、伝送路のインパルス応答が入力される。フレーム同期部500は、MAC部400の制御に基づいて、ソースノード100から通信フレーム毎に広指向性モードで送信される、タイムスロット#1のプリアンブル信号を検出し、MAC部400及びタイマー部501に、通信フレームの開始を通知する。
図6は、フレーム同期部500の動作を示す図である。ソースノード100から広指向性モードで送信されたタイムスロット#1のプリアンブル信号は、図1に示す通信パス110〜112のそれぞれを伝搬し、宛先ノード101に受信される。フレーム同期部500は、相関演算部408から入力される伝送路のインパルス応答について、その振幅が所定の閾値を越えるタイミングをプリアンブル信号の検出タイミングとし、MAC部400とタイマー部501にそのタイミングを通知する。タイマー部501は、図6に示すように、通信フレームの開始タイミングでカウント値0からカウントアップを開始し、以後、タイムスロット周期毎にカウント値を0にリセットしてカウントアップを行う。
インパルス応答記憶部502は、通信パス探索時に、アンテナ指向方向と伝送路のインパルス応答とタイマーカウント値とを対応づけて記憶する。なお、インパルス応答記憶部502は、インパルス応答の全情報を記憶しなくてもよく、例えば、伝送路のインパルス応答において、主波の到来タイミングを記憶してもよい。なお、ここで言う主波とは、例えば、インパルス応答において振幅が最も大きくなるタイミングで到来する電波のことである。また、最も早い到来タイミングで到来した所定値以上の振幅を有する電波を主波としてもよい。
図7は、インパルス応答記憶部502が記憶する情報の例を示す図である。図7においては、簡単のため、主波のみに着目したインパルス応答を示している。なお、ここでは、送信アンテナと受信アンテナとの指向方向が共に60°、90°及び135°である場合に、送信アンテナのメインローブから放射された電波が、受信アンテナのメインローブにおいて受信されるものとする。また、このとき、それぞれ、図1の通信パス110、111及び112を経て信号が伝搬するものとし、これらの通信パスにおける伝搬時間を、それぞれT1、T2及びT3とする。ここで、上述の通り、本実施形態に係る送信アンテナ及び受信アンテナは、指向方向の±15°にサイドローブのピークを有している。したがって、送信アンテナと受信アンテナとの少なくともいずれかの指向方向が、上述の場合から15°ずれていた場合にも、サイドローブにより信号が受信されうる。例えば、送信アンテナの指向方向が45°であって、受信アンテナの指向方向が60°である場合、送信アンテナのサイドローブから放射された電波が受信アンテナのメインローブで受信されうる。
ここで、通信パス110〜112を経て到来する信号の伝搬時間は、メインローブで送受信した場合と、サイドローブで送受信した場合とで異なるものではない。すなわち、インパルス応答において、主波の到来タイミングが一致する又は十分小さい所定期間の範囲内にある場合、アンテナの指向方向が異なっている場合でも、同一の通信パスを経て到来していると推定することができる。
また、メインローブはサイドローブよりもゲインが高いため、メインローブで送受信を行った場合の伝送路のインパルス応答の振幅は、サイドローブで送受信を行った場合の伝送路のインパルス応答の振幅よりも大きくなる。主波の到来タイミングが一致又は略一致するアンテナの指向方向の複数のペアのうち、インパルス応答のピーク振幅が最大のものが、送信アンテナのメインローブから放射した電波を受信アンテナのメインローブで受信できる指向方向のペアであると判定できる。
候補抽出部503は、この原理に従って、各指向方向のペアに対するインパルス応答における主波の到来タイミングから、メインローブを使用して通信可能な指向方向を選択し、通信に使用する指向方向のペアの候補とする。例えば、候補抽出部503は、主波の到来タイミングが一致する場合、又は到来タイミングの差が所定時間より小さい場合は、指向方向のペアが2つ以上存在する場合、これらの指向方向のペアは同一の通信パスによる通信を行うこととなると判定する。そして、候補抽出部503は、同一の通信パスによる通信を行うこととなると判定された2つ以上の指向方向のペアを1つのグループに含めることにより、全ての指向方向のペアをグループ化する。その後、候補抽出部503は、各グループから指向方向のペアを1つだけ選択して、通信に使用する指向方向のペアの候補として抽出する。これにより、候補抽出部503において抽出される指向方向のペアの候補は、1つの候補を使用した場合の主波の到来タイミングと、他の候補を使用した場合の主波の到来タイミングとの差が必ず所定時間以上となる。すなわち、異なる候補を選択して使用することにより、異なる通信パスを経た通信を行うことを確実にすることができる。なお、この指向方向のペアの情報は、通信品質算出部504に出力される。
なお、候補抽出部503は、各グループにおいて、主波の振幅が最も大きい指向方向のペアを、その後の通信に使用する指向方向のペアの候補として抽出してもよい。また、候補抽出部503は、各グループにおいて、主波の振幅が所定値以上となる指向方向のペアから1つの指向方向のペアを選択し、指向方向のペアの候補として抽出してもよい。
通信品質算出部504は、候補抽出部503から受け取った、通信に使用する指向方向のペアの候補に対して、その候補を使用した場合の通信品質として、その伝送路のインパルス応答の振幅の最大値をMAC部400に出力する。なお、通信品質算出部504は、インパルス応答の遅延分散を特定し、この遅延分散に基づいて通信品質を定めてもよい。遅延分散を用いることにより、主波の電力及び到来タイミングのみならず、通信品質は干渉成分となる遅延波の電力及び到来タイミングを考慮したものとなる。これにより、マルチパス環境下における通信品質を、より正確に算出することが可能となる。また、通信品質算出部504は、復調部409でEVM(Error Vector Magnitude)やBER(Bit Error Rate)を算出した結果を、通信品質の指標として用いてもよい。
(無線通信システムの動作)
続いて、本実施形態における無線通信システムの動作について説明する。図8は、無線通信システムで実行される処理を示すフローチャートである。本処理においては、まず、ソースノード100及び宛先ノード101が、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向を変更しながら、各指向方向のペアについて、伝送路のインパルス応答を取得する(S801)。具体的には、ソースノード100は、タイムスロット#1において、通信パス探索用のタイムスロット割当情報に、各タイムスロットにおいて使用すべき指向方向の情報を含めて、その情報を宛先ノード101へ送信する。そして、ソースノード100と宛先ノード101とは、それぞれ、各タイムスロットにおいて、タイムスロット割当情報に規定されている指向方向を用いて、通信パスの探索を行う。
このとき、タイムスロット割当情報は、例えば図9に示すような情報である。図9のタイムスロット割当情報は、タイムスロット#1において、ソースノード100から宛先ノード101へ通知される。ソースノード100及び宛先ノード101は、タイムスロット#2〜#50において、通知されたタイムスロット割当情報に従ってそれぞれのアンテナの指向方向を設定し、指向方向のペアの全パターンについて通信パスを探索する。そして、タイムスロット#51において、宛先ノード101は、通信パスの探索の結果得られる、通信に使用すべき指向方向のペアの候補と各候補についての通信品質とを示す情報をソースノード100へ送信する。なお、通信パスの探索時には、ソースノード100から宛先ノード101に、少なくともプリアンブル信号が送信されればよく、この際に送信されるデータの内容は任意のデータであってもよい。
宛先ノード101は、指向方向のペアごとの伝送路のインパルス応答に基づいて、主波の到来タイミングが略一致する指向方向のペアを1つのグループに含めるように、インパルス応答を取得した指向方向のペアをグループ化する。これにより、同一の通信パスによる通信が行われることとなると考えられる指向方向のペアは、1つのグループ内に含まれることとなる。例えば、図7においては、ソースノード100及び宛先ノード101のアンテナの指向方向がそれぞれ60°±15°の場合(通信パス110を経た通信が行われる指向方向のペア)をグループ1とする。同様に、ソースノード100及び宛先ノード101のアンテナの指向方向がそれぞれ90°±15°(通信パス111を経た通信が行われる指向方向のペア)である場合を、グループ2とする。また、ソースノード100及び宛先ノード101のアンテナの指向方向がそれぞれ135°±15°(通信パス112を経た通信が行われる指向方向のペア)の場合をグループ3とする。
宛先ノード101は、S802で得られたグループごとに、通信に使用される指向方向のペアの候補を1つ抽出する(S803)。宛先ノード101は、例えば、1つのグループに含まれる指向方向のペアのうち、伝送路のインパルス応答における主波の振幅が最大となる指向方向のペアを、メインローブにより通信する指向方向のペアと判定して、これを候補として抽出する。また、宛先ノード101は、例えば、1つのグループに含まれる指向方向のペアのうち、伝送路のインパルス応答における主波の通信品質が最も高くなる指向方向のペアを候補として抽出してもよい。また、宛先ノード101は、1つのグループに含まれる指向方向のペアのうち、伝送路のインパルス応答における主波の振幅の大きさ又は通信品質が所定値以上となる指向方向のペアから1つを選択して候補として抽出してもよい。
例えば、宛先ノード101は、図7において、グループ1について、送信アンテナの指向方向として60°、そして受信アンテナの指向方向として60°を、通信に使用される指向方向のペアの候補として抽出する。同様に、宛先ノード101は、グループ2について、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向として共に90°を、グループ3について、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向として共に135°を、通信に使用される指向方向のペアの候補として抽出する。
そして、宛先ノード101は、S803で抽出した指向方向のペアの候補ごとに、その通信品質を算出する(S804)。その後、宛先ノード101は、タイムスロット#50において、探索結果情報として、通信に使用される指向方向のペアとその場合の通信品質とを、ソースノード100へ送信する(S805)。
ソースノード100は、宛先ノード101から受信した指向方向のペアの候補のうち、所定の通信品質を満たす指向方向のペアを特定し、その特定された指定方向のペアから、2つの指定方向のペアを任意に選択する(S806)。本実施形態では、ソースノード100は、例えば、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向がそれぞれ60°(通信パス110)と90°(通信パス111)の、2つの指向方向のペアを、データ伝送に使用する指向方向のペアとして選択する。
ソースノード100は、選択した指向方向のペアに基づいて、例えば、図10に示すタイムスロット割当を決定する。そして、ソースノード100は、タイムスロット#1において、決定したタイムスロット割当情報を宛先ノード101に通知し、その後、このタイムスロット割当情報に従って、映像データを宛先ノード101に送信する。図10の例では、タイムスロット#11〜#30と#51〜#80において、それぞれ、送信アンテナ及び受信アンテナの指向方向は共に60°(通信パス110)と90°(通信パス111)に設定され、この指向方向のペアを用いてデータが伝送される。
以上の処理により、サイドローブによって形成される通信パスの使用を回避し、メインローブを用いる空間的に異なる複数の通信パスを選択することが可能となる。これにより、1つの通信パスが遮断された場合でも、他の通信パスが共に遮断される確率を低減することができ、例えば映像再生に途切れが発生する可能性の低い、信頼性の高いシステム動作を実現することができる。
<<実施形態2>>
本実施形態では、ソースノード100と宛先ノード101とのアンテナの指向方向の全てのペアに対して通信品質を算出することにより、通信に最適なアンテナの指向方向のペアを探索する。マルチパス環境下では、メインローブによる通信パスよりもサイドローブによる通信パスの方が、遅延分散が小さくなる場合がある。このため、本実施形態はこの点に着目して、このような場合にサイドローブによる通信パスを選択し、通信の信頼性をさらに向上させる。
図11は、本実施形態に係る宛先ノード101の構成例を示すブロック図である。図11において、図5に示す宛先ノード101と同様の機能を有するブロックについては、同一の符号を付して、その説明は省略する。本実施形態に係る宛先ノード101は、通信品質算出部1100と指向方向判定部1101とを有する。
通信品質算出部1100は、ソースノード100及び宛先ノード101のアンテナの指向方向の全てのペアに対して、それぞれの通信品質を算出する。通信品質は、例えば、遅延分散に基づいて算出されてもよく、また、EVMが用いられてもよい。指向方向判定部1101は、実施形態1の候補抽出部503と同様に、伝送路のインパルス応答における主波の到来タイミングが略一致する1つ以上の指向方向のペアを1つのグループとしたグループ化を行う。そして、各グループにおいて、通信品質が最も高くなる指向方向のペアを、グループの中で最も通信に適した指向方向のペアとして判定し、通信に使用される指向方向のペアの候補として、MAC部400に出力する。なお、指向方向判定部1101は、各グループにおいて、通信品質が所定値よりも高くなる指向方向のペアから、1つの指向方向のペアを選択し、その選択した指向方向のペアを通信に使用される指向方向のペアの候補として出力してもよい。すなわち、十分な通信品質を確保できる指向方向のペアが複数ある場合、その複数の指向方向のペアのいずれかを候補とすることにより通信品質を確保できる。このため、通信品質が最も高くない指向方向のペアであっても、通信に使用される指向方向のペアの候補として選択されてもよい。
図12は、本実施形態の無線通信システムにおける処理を示すフローチャートである。図12において、図9と同様の処理を行う部分については、同一の符号を付して、その説明は省略する。
本処理では、S1200において、宛先ノード101が、ソースノード100と宛先ノード101とのアンテナの指向方向の全てのペアに対して通信品質を算出する。そして、主波の到来タイミングに基づいて指向方向のペアをグループ化した後に、S1201において、宛先ノード101は、グループごとに、通信品質が最も高くなる指向方向のペアを特定する。そして、宛先ノード101は、各グループで最も通信に適した(通信品質が最も高い)指向方向のペアを、使用される指向方向のペアの候補として抽出する。すなわち、メインローブにより通信パスを形成する指向方向のペアよりも、サイドローブにより通信パスを形成する指向方向のペアの方が、通信品質が高い場合には、後者の指向方向のペアが、通信に使用される指向方向のペアの候補として抽出される。この後は、実施形態1と同様に映像データ伝送に使用する通信パスが選択されて、映像データが行われる。
以上の処理により、空間的に離れた複数の通信パスを選択するとともに、各通信パスを最適なアンテナの指向方向のペアを用いて形成して通信を行うことが可能となる。
なお、上述の実施形態では、所定の通信品質を満たす複数の指向方向のペアの候補のうち、2つの指向方向のペアの候補を選択してデータ伝送を行うものとしたが、これに限定されない。例えば、3つ以上の指向方向のペアの候補が選択されてもよいし、また、例えば、所定の通信品質を満たす指向方向のペアの候補が1つしかない場合は、その1つの候補のみが選択されてもよい。この場合、1つの通信パスが遮断されることによって通信が切断されうるが、予め確立されている通信パスが1つしかないことを知ることができるため、例えば、複数の空間的に離れた通信パスを確立可能な場所へのノードの移動をユーザに促すことが可能となる。
また、上述の実施形態では、所定の通信品質を満たす複数の指向方向のペアの候補のうち、2つ以上の指向方向のペアの候補を任意に選択してデータ伝送を行うものとしたが、所定のルールに従ってデータ伝送に使用する指向方向のペアの候補を選択してもよい。例えば、データ伝送に使用する複数の通信パスが空間的に離れているほど、全ての通信パスが遮蔽物により同時に途切れる可能性が低くなる。すなわち、ソースノード100は、それぞれの候補の指向方向が空間的に離れるように、2つ以上の指向方向のペアの候補を選択してもよい。このように指向方向のペアの候補を選択するための指標として、アンテナの指向方向の共分散を用いることができる。例えば、所定の通信品質を満たすN個の指向方向のペアの候補があるものとし、n番目の候補における送信アンテナの指向方向をθs(n)、受信アンテナの指向方向をθd(n)とする。このN個の指向方向のペアの候補から、n1、n2、・・・、nM番目の候補を選択する場合、アンテナの指向方向の共分散σは
Figure 2014236394
のように算出できる。
この共分散値は絶対値が大きい程、選択された複数の通信パスが空間的に離れていることを意味する。したがって、指向方向のペアの全ての候補の中から所定数の候補を選択する場合の組み合わせ少なくとも一部に対して、共分散値を算出し、その絶対値が最も大きくなる組み合わせをデータ伝送に使用するものとして選択する。本実施形態においては、通信パス110〜112の中から2つの通信パスを選択する組み合わせは3通りあるが、通信パス110と通信パス112の2つを選択した場合に、そのアンテナ指向方向の共分散値の絶対値が最大となる。すなわち、この2つの通信パスを使用する指向方向のペアを選択して使用することで、全ての通信パスが同時に途切れる可能性の低い、信頼性の高い通信を行うことが可能となる。
なお、共分散値の絶対値が最大となる所定数の指向方向のペアの組み合わせではなく、所定値を超える組み合わせを特定し、それが複数存在する場合は、その複数の中から1つを選択して使用するようにしてもよい。これによっても、アンテナの指向方向の共分散値の絶対値が十分に高い指向方向のペアの組み合わせを選択することが可能となり、全ての通信パスが同時に途切れる確率を低減することが可能となる。
なお、ソースノード100及び宛先ノード101の役割は、上述の役割に限定されない。例えば、上述の各実施形態では、宛先ノード101が指向方向のペアの候補を抽出して、ソースノード100が候補の中から使用する指向方向のペアを2つ以上選択するとした。しかしながら、ソースノード100又は宛先ノード101が単体でこれらの全ての処理を実行してもよい。すなわち、例えば、ソースノード100が、アンテナの指向方向の複数のペアに対する伝送路のインパルス応答の情報、特に、主波の到来タイミングの情報を取得し、その後の処理を実行してもよい。具体的には、ソースノード100は、宛先ノード101からインパルス応答の情報を受信するか、または、宛先ノード101に通信パス探索用の信号を送信させることにより、自らインパルス応答に関する情報を算出して取得し、その後の処理を実行してもよい。同様に、宛先ノード101は、指向方向のペアの候補をソースノード100に送信するのではなく、自らがその候補から通信に使用すべき指向方向のペアを決定し、その使用すべき指向方向のペアをソースノード100に通知してもよい。このように、上述の各処理は、ソースノード100と宛先ノード101とで適宜分担して又はいずれかのノードが単体で実行することができる。いずれの場合であっても、通信に使用する指向方向のペアの候補の1つについての主波の到来タイミングと、他の候補の主波の到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、指向方向のペアの候補を抽出することは可能である。したがって、いずれの場合においても、空間的に離れた通信パスを複数選択することが可能となる。
<<その他の実施形態>>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (18)

  1. 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムであって、
    前記送信装置と前記受信装置とのいずれかが、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得手段と、
    通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出手段であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出手段と、
    を有し、
    通信に使用される少なくとも1つの前記指向方向のペアは前記候補から選択される、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記抽出手段は、互いの前記主波の到来タイミングの差が前記所定時間より小さい2つ以上の前記指向方向のペアをグループとして、前記グループから1つの前記指向方向のペアを前記候補として抽出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記抽出手段は、前記グループに含まれる2つ以上の前記指向方向のペアのうち、前記主波の振幅が最も大きい前記指向方向のペアを、前記候補として抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記抽出手段は、前記グループに含まれる2つ以上の前記指向方向のペアのうち、前記主波の通信品質が最も高い前記指向方向のペアを、前記候補として抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記送信装置と前記受信装置とのいずれかが、前記候補から、通信に使用する少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択する選択手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記選択手段は、所定の通信品質を満たす前記候補から、通信に使用する前記指向方向のペアを選択する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記選択手段は、前記主波の電力と当該主波が遅延波から受ける干渉の電力とを用いて前記候補の通信品質を算出し、当該通信品質が前記所定の通信品質を満たすかを判定することにより、通信に使用する前記指向方向のペアを選択する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記選択手段は、前記候補に含まれる所定数の前記指向方向のペアの組み合わせの少なくとも一部について指向方向の共分散を算出し、当該共分散の絶対値に基づき、通信に使用する前記所定数の前記指向方向のペアを選択する、
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の通信システム。
  9. 前記共分散の絶対値が最も大きい前記所定数の前記指向方向のペアの組み合わせを、通信に使用する前記所定数の前記指向方向のペアとして選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記共分散の絶対値が所定値を超える前記所定数の前記指向方向のペアの組み合わせの中から、通信に使用する前記所定数の前記指向方向のペアとして選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  11. 前記主波は、伝送路のインパルス応答の振幅が最も大きくなるタイミングで到来する電波である、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信システム。
  12. 前記主波は、伝送路のインパルス応答の振幅が所定値以上の振幅を有する電波であって、最も早い到来タイミングで到来した電波である、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信システム。
  13. 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムにおいて、通信に使用する少なくとも1つの前記指向方向のペアの候補を抽出する制御装置であって、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得手段と、
    通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出手段であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  14. 前記候補から通信に使用する前記指向方向のペアを少なくとも1つ選択する選択手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の制御装置。
  15. 前記制御装置は、前記送信装置または前記受信装置に含まれる、
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の制御装置。
  16. 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムの制御方法であって、
    前記送信装置と前記受信装置とのいずれかにおいて、
    取得手段が、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得工程と、
    抽出手段が、通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出工程であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出工程と、
    を有し、
    通信に使用される少なくとも1つの前記指向方向のペアは前記候補から選択される、
    ことを特徴とする制御方法。
  17. 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムにおいて、通信に使用する少なくとも1つの前記指向方向のペアの候補を抽出する制御装置の制御方法であって、
    取得手段が、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得工程と、
    抽出手段が、通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出工程であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  18. 指向方向を変えることができる送信アンテナを有する送信装置と、指向方向を変えることができる受信アンテナを有する受信装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置とは、前記送信アンテナと前記受信アンテナの複数の指向方向のペアから少なくとも1つの前記指向方向のペアを選択して通信を行う通信システムにおいて、通信に使用する少なくとも1つの前記指向方向のペアの候補を抽出する制御装置が有するコンピュータに、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの複数の指向方向のペアのそれぞれについて、主波の到来タイミングを取得する取得工程と、
    通信に使用する前記指向方向のペアの候補を抽出する抽出工程であって、前記候補の1つについての前記到来タイミングと、他の前記候補についての前記到来タイミングとの差が所定時間以上となるように、複数の前記指向方向のペアから前記候補を抽出する抽出工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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