JP2014235643A - セッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム、アプリケーション・サーバのクラスタシステム、および、そのsipダイアログ生成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クラスタシステム1は、SIPダイアログを処理する複数のセッション・ボーダ・コントローラ2と、振分装置3とを備えている。振分装置3は、これらSIPダイアログの識別子をハッシュ演算してハッシュ値を算出するハッシュ演算部32と、ハッシュ値に基づき複数のセッション・ボーダ・コントローラ2のいずれかに、このSIP信号を振り分けるL7スイッチ部31を有する。各セッション・ボーダ・コントローラ2は、第1のSIPダイアログが含む第1識別子とは異なり、かつ、第1識別子の第1ハッシュ値と同一の値がハッシュ演算される第2識別子を算出する識別子算出部21と、第1のSIPダイアログに関連して、第2識別子を含む第2のSIPダイアログを新たに生成するセッション・ボーダ・コントローラ処理部23とを備える。
【選択図】図1
Description
ここでSIPダイアログとは、2つのSIPユーザ・エージェントの間や、サーバとSIPユーザ・エージェントとの間で保持される関係のことをいう。ここでサーバとは、例えば、セッション・ボーダ・コントローラや、アプリケーション・サーバなどである。SIPダイアログは、INVITEリクエストによって生成され、200 OKレスポンスにより確立する。SIPダイアログを一意に識別する識別子は、Call-IDヘッダである。
このとき、発側のSIPダイアログと着側のSIPダイアログとは、異なる場合がある。この場合、セキュリティ上などの理由により、着側のSIPダイアログのセッション識別子(Call-ID)は、発側のSIPダイアログのセッション識別子とは異なる値が設定される。
このため、SIP信号中のRecord-RouteヘッダやContactヘッダなどに、識別子の文字列を埋め込む技術や、識別子の文字列を示す独自パラメータを追加する技術が提案されている。
例えば、SIP信号中のRecord-RouteヘッダのSIP-URIのuser部に、識別子として用いる文字列を独自パラメータとして挿入した場合を検討する。Record-RouteヘッダのSIP-URIのuser部は、SIPのルーティングに必須のパラメータではなく、他のセッション・ボーダ・コントローラによって削除される可能性がある。
着側セッション・ボーダ・コントローラは、このSIP信号に応答する新たなSIP信号を、発側セッション・ボーダ・コントローラに送信する。当該他のセッション・ボーダ・コントローラは、この新たなSIP信号のContactヘッダに対して、識別子として用いる文字列を追加すればよいが、このような動作は行わない。
着側セッション・ボーダ・コントローラは、このSIP信号に応答する新たなSIP信号を、発側セッション・ボーダ・コントローラに送信する。当該他のセッション・ボーダ・コントローラは、この新たなSIP信号に対して、独自ヘッダおよび識別子として用いる文字列とを追加すればよいが、このような動作は行わない。
図1は、第1の実施形態に於けるセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム1を示す概略の構成図である。
セッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム1は、複数のサーバであるセッション・ボーダ・コントローラ2−1〜2−3と、振分装置3とを含んで構成される。セッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム1は、ネットワーク9を介して複数のSIPユーザ・エージェント4−1〜4−4に接続されて、各SIPユーザ・エージェント4−1〜4−4が送信したSIP信号を分散処理するものである。
SIPユーザ・エージェント4−1には、IPアドレス10.63.19.1が払い出されている。SIPユーザ・エージェント4−2には、IPアドレス10.63.19.2が払い出されている。SIPユーザ・エージェント4−3には、IPアドレス10.63.19.3が払い出されている。SIPユーザ・エージェント4−4には、IPアドレス10.63.19.4が払い出されている。振分装置3には、IPアドレス10.72.84.1が払い出されている。これら各装置のSIP-URIは、各装置に付与されたIPアドレスを記載することができる。
図2に示すシーケンスQ10〜Q19は、SIPユーザ・エージェント4−1が発信してSIPユーザ・エージェント4−2が着信するセッションである。シーケンスQ20〜Q29は、SIPユーザ・エージェント4−3が発信してSIPユーザ・エージェント4−4が着信するセッションである。セッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム1は、これらのセッションを複数のサーバで分散処理する。
シーケンスQ11に於いて、振分装置3は、振分処理を行う。振分装置3は、ハッシュ演算部32により、受信したSIP信号中のダイアログ識別子であるCall-IDヘッダの文字列「P1」からハッシュ値pを算出し、対応する振り分け先のサーバであるセッション・ボーダ・コントローラ2−1を選択する。
シーケンスQ13に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2−1は、シーケンスQ12で受信したINVITEリクエストを複製したのちに文字列「P2」をCall-IDヘッダに設定し、このINVITEリクエストを送信する。
シーケンスQ14に於いて、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−2に対してINVITEリクエストを転送する。SIPユーザ・エージェント4−2は、このINVITEリクエストを受信する。
シーケンスQ17に於いて、振分装置3は、振り分け先であるセッション・ボーダ・コントローラ2−1に、200 OKレスポンスを送信する。
シーケンスQ19に於いて、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−1に、200 OKレスポンスを転送する。SIPユーザ・エージェント4−1は、200 OKレスポンスを受信する。これにより、SIPユーザ・エージェント4−1とSIPユーザ・エージェント4−2との間で、呼のセッションが確立する。
このように、シーケンスQ20で受信したINVITE信号のCall-IDヘッダの文字列「Q1」と、シーケンスQ10で受信したINVITE信号のCall-IDヘッダの文字列「P1」とは異なっており、かつ、これら文字列のハッシュ値も異なっている。よって、振分装置3は、これらINVITE信号を、それぞれ対応するセッション・ボーダ・コントローラ2−3に振り分けて、処理を分散することができる。
その後、セッション・ボーダ・コントローラ2−3のセッション・ボーダ・コントローラ処理部23は、B2BUA処理を行い、SIPダイアログD3(第1のSIPダイアログ)とは異なる新たなSIPダイアログD4(第2のSIPダイアログ)を生成する。SIPダイアログD4(第2のSIPダイアログ)は、セッション・ボーダ・コントローラ2−3と、その接続先であるSIPユーザ・エージェント4−4との間で保持される関係である。セッション・ボーダ・コントローラ処理部23は、ハッシュ演算部32と連携して、ハッシュ値qであり、かつ、文字列「Q1」とは異なる新たな文字列「Q2」を生成し、新たなSIPダイアログD4に於ける識別子とする。
シーケンスQ23に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2−3は、シーケンスQ22で受信したINVITEリクエストを複製したのちに文字列「Q2」をCall-IDヘッダに設定し、このINVITEリクエストを送信する。
シーケンスQ24に於いて、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−4に対してINVITEリクエストを転送する。SIPユーザ・エージェント4−4は、このINVITEリクエストを受信する。
シーケンスQ27に於いて、振分装置3は、振り分け先であるセッション・ボーダ・コントローラ2−3に、200 OKレスポンスを送信する。
シーケンスQ29に於いて、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−3に、200 OKレスポンスを転送する。SIPユーザ・エージェント4−3は、200 OKレスポンスを受信する。これにより、SIPユーザ・エージェント4−3とSIPユーザ・エージェント4−4との間で、呼のセッションが確立する。
2行目には、Viaヘッダであることを示す「Via:」と、UDP(User Datagram Protocol)であることを示す「SIP/2.0/UDP」と、最初の経由地であり、かつ、送信元のSIPユーザ・エージェント4−1を示すSIP-URI「10.63.19.1」が記載されている。
3行目には、Fromヘッダであることを示す「From:」と、送信元のSIPユーザ・エージェント4−1を示すSIP-URI「Alice<sip:10.63.19.1>」が記載されている。
5行目には、Call-IDヘッダであることを示す「Call-ID:」と、このSIPダイアログD1の識別子である文字列「P1」が記載され、更に送信元のSIPユーザ・エージェント4−1のIPアドレスが「@」以降に記載されている。このCall-IDヘッダの文字列「P1」に基づいて、振分装置3は、いずれかのセッション・ボーダ・コントローラ2に、このINVITEリクエストを振り分けることができる。
以下、6行目以降の説明は、省略する。
5行目には、Call-IDヘッダであることを示す「Call-ID:」と、このSIPダイアログD2の識別子である文字列「P2」が記載され、更に、このINVITEリクエストを振り分けた振分装置3のIPアドレスが「@」以降に記載されている。文字列「P2」をハッシュ演算した振り分け先は、文字列「P1」をハッシュ演算した振り分け先と同一のセッション・ボーダ・コントローラ2−1である。
2行目には、Viaヘッダであることを示す「Via:」と、UDPであることを示す「SIP/2.0/UDP」と、SIPユーザ・エージェント4−2を示すSIP-URI「10.63.19.2」とが記載されている。
3行目には、Toヘッダであることを示す「To:」と、SIPユーザ・エージェント4−2を示すSIP-URI「Bob<sip:10.63.19.2>」とが記載されている。
5行目には、Call-IDヘッダであることを示す「Call-ID:」と、このSIPダイアログD2の識別子である文字列「P2」が記載され、更にSIPユーザ・エージェント4−2のIPアドレスが「@」以降に記載されている。
このCall-IDヘッダの文字列「P2」に基づいて、振分装置3は、セッション・ボーダ・コントローラ2−1に、この200 OKレスポンスを振り分けることができる。
以下、6行目以降の説明は、省略する。
5行目には、Call-IDヘッダであることを示す「Call-ID:」と、このSIPダイアログD1の識別子である文字列「P1」が記載され、更に振分装置3のIPアドレスが「@」以降に記載されている。
いずれかの装置からSIP信号を受信したならば、振分装置3は、振分処理を開始する。
ステップS10に於いて、振分装置3は、送信元がいずれであるかを判断する。振分装置3は、送信元がSIPユーザ・エージェント4ならば、ステップS11の処理を行い、送信元がセッション・ボーダ・コントローラ2ならば、ステップS14の処理を行う。
ステップS11に於いて、振分装置3は、ハッシュ演算部32により、SIPダイアログの識別子であるCall-IDヘッダの文字列のハッシュ値を演算する。
ステップS13に於いて、振分装置3は、L7スイッチ部31により、受信したSIP信号を、決定したセッション・ボーダ・コントローラ2に振り分けて(転送)、図5の処理を終了する。
Call-IDヘッダの文字列は、どのSIPサーバでも削除されない。よって、振分装置3は、SIP信号を、そのCall-IDヘッダの文字列に基づいて、いずれかのセッション・ボーダ・コントローラ2に振り分けることができる。
ステップS15に於いて、振分装置3は、L7スイッチ部31により、受信したリクエストを、リクエスト行のURI(RequestURI)が示すSIPユーザ・エージェント4に転送し、図5の処理を終了する。なお、振分装置3は、リクエスト行のURIに限定されず、Routeヘッダが示すSIPユーザ・エージェント4に転送してもよい。
ステップS16に於いて、振分装置3は、L7スイッチ部31により、受信したレスポンスを、Viaヘッダが示すSIPユーザ・エージェント4に転送し、図5の処理を終了する。
このように、振分装置3は、セッション・ボーダ・コントローラ2からSIPユーザ・エージェント4に対しては、SIPの規格に準拠してSIP信号を転送している。よって、このSIP信号を、SIPに準拠したネットワーク9を経由して、SIPユーザ・エージェント4に送信することができる。
振分装置3からSIP信号を振り分けられたならば、セッション・ボーダ・コントローラ2は、処理を開始する。
ステップS20に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、振り分けられたSIP信号を複製して、第2のSIPダイアログの新たなSIP信号とする。この第2のSIPダイアログは、振り分けられたSIP信号に係る第1のSIPダイアログのB2BUA処理の反対側のSIPダイアログである。これにより、セッション・ボーダ・コントローラ2は、このSIP信号による新たな第2のSIPダイアログを生成できる。
ステップS22に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、第2ハッシュ演算部211により、振り分けられたSIP信号が含む識別子のハッシュ値を演算する。
ステップS23に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、第2ハッシュ演算部211により、振り分けられたSIP信号が含む識別子とは異なる複数の候補値をハッシュ演算する。
ステップS25に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、新たなSIP信号を振分装置3に送信する。この新たなSIP信号は、B2BUA処理に係る反対側のSIPダイアログに係るものである。これにより、セッション・ボーダ・コントローラ2は、このSIP信号による新たな第2のSIPダイアログを生成できる。更にセッション・ボーダ・コントローラ2は、第1のSIPダイアログと第2のSIPダイアログとを関連づけて処理することができる。
このようにすることで、セッション・ボーダ・コントローラ2は、このSIP信号による新たな第2のSIPダイアログを生成する。この第2のSIPダイアログは、このセッション・ボーダ・コントローラ2と、SIPユーザ・エージェント4との間で保持される。更に、この第2のSIPダイアログの識別子のハッシュ値は、第1のSIPダイアログの識別子のハッシュ値と同一である。このように、セッション・ボーダ・コントローラ2は、第1のSIPダイアログと第2のSIPダイアログとを関連づけて処理することができる。
ステップS28に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、B2BUA処理に係る反対側のSIPダイアログの識別子を、新たなSIP信号の識別子に設定する。
ステップS29に於いて、セッション・ボーダ・コントローラ2は、新たなSIP信号を振分装置3に送信し、図6の処理を終了する。
(A) Call-IDヘッダの文字列は、SIPの基本的な識別子であり、必ずSIP信号で使用される。そのため、Call-IDの文字列は、どのSIPサーバでも削除されず、セッション・ボーダ・コントローラ2などで書き換えが行われても必ず復元される。振分装置3は、Call-IDヘッダの文字列に基づく同一のハッシュ値を介して、関連するSIPダイアログに係るリクエストやレスポンスを、同一のセッション・ボーダ・コントローラ2に振り分けることができる。
図7は、第2の実施形態に於けるアプリケーション・サーバのクラスタシステム1Aを示す概略の構成図である。
第2の実施形態のアプリケーション・サーバのクラスタシステム1Aは、複数のサーバとして、図1に示すセッション・ボーダ・コントローラ2とは異なるアプリケーション・サーバ2A−1〜2A−3を含んで構成される。以下、アプリケーション・サーバ2A−1〜2A−3を特に区別しないときには、単にアプリケーション・サーバ2Aと記載している場合があり、「AS」と図で記載している場合がある。
フォーキングとは、単一のリクエストを複数の端末に送信する動作のことをいう。例えばフォローミーのサービスは、着信呼に係るINVITEリクエストを複数の端末に送信するフォーキング動作により、複数のIP電話を同時に鳴らしている。
転送とは、例えば、デスクにある内線のIP電話に出られない時に、別の内線である秘書のIP電話や、携帯電話へと転送するサービスのことをいう。
アプリケーション・サーバのクラスタシステム1Aによれば、これらフォーキング、フォローミー、転送などのサービスを提供する際に、各アプリケーション・サーバ2Aに分散処理を行わせることができると共に、着信呼に係る複数のSIPダイアログを関連づけて処理することができる。
図8に示すシーケンスQ40〜Q45は、SIPユーザ・エージェント4−1が発信して、SIPユーザ・エージェント4−2,4−3にそれぞれ着信するものである。アプリケーション・サーバのクラスタシステム1Aは、発信に係るINVITEリクエストをフォーキングして、複数のSIPユーザ・エージェント4に送信する。
このとき、アプリケーション・サーバ2A−1のアプリケーション・サーバ処理部23Aは、ハッシュ演算部32と連携して、ハッシュ値pであり、かつ、文字列「P1」とは異なる新たな文字列「P2」と、文字列「P3」とを生成する。アプリケーション・サーバ処理部23Aは、受信したSIP信号(INVITEリクエスト)を複製してCall-IDヘッダを文字列「P2」に書き換える。アプリケーション・サーバ処理部23Aは更に、受信したSIP信号(INVITEリクエスト)を複製し、リクエスト行に示されたSIP-URIを、このSIP-URIに関連する端末であるSIPユーザ・エージェント4−3のSIP-URIに書き換える。
シーケンスQ43に於いて、振分装置3は、このINVITEリクエストを、リクエスト行に示されたSIP-URIに基づき、SIPユーザ・エージェント4−2に転送する。なお、振分装置3は、リクエスト行に示されたSIP-URIに限定されず、Routeヘッダが示すSIPユーザ・エージェント4に転送してもよい。
このINVITEリクエストのCall-IDヘッダには文字列「P2」が設定されているので、このINVITEリクエストに対するレスポンスのCall-IDヘッダにも文字列「P2」が設定される。これにより、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−2からのレスポンスをアプリケーション・サーバ2A−1に振り分けることができる。
シーケンスQ45に於いて、振分装置3は、このINVITEリクエストを、リクエスト行に示されたSIP-URIに基づき、SIPユーザ・エージェント4−3に転送する。なお、振分装置3は、リクエスト行に示されたSIP-URIに限定されず、Routeヘッダが示すSIPユーザ・エージェント4に転送してもよい。
このINVITEリクエストのCall-IDヘッダには文字列「P3」が設定されているので、このINVITEリクエストに対するレスポンスのCall-IDヘッダにも文字列「P3」が設定される。これにより、振分装置3は、SIPユーザ・エージェント4−3からのレスポンスをアプリケーション・サーバ2A−1に振り分けることができる。
このようにすることで、アプリケーション・サーバ2Aは、第1の実施形態のセッション・ボーダ・コントローラ2と同様に、このSIP信号による新たな第2のSIPダイアログを生成できる。更に、この第2のSIPダイアログの識別子のハッシュ値は、第1のSIPダイアログの識別子のハッシュ値と同一である。よって、アプリケーション・サーバ2Aは、第1のSIPダイアログと第2のSIPダイアログとを関連づけて処理することができる。
(C) フォローミー、フォーキング、転送などのサービスを提供するアプリケーション・サーバのクラスタシステム1Aは、関連する複数のSIPダイアログを同一のアプリケーション・サーバ2Aで扱えるようになる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
1A アプリケーション・サーバのクラスタシステム
2,2−1〜2−3 セッション・ボーダ・コントローラ
2A,2A−1〜2A−3 アプリケーション・サーバ
21 識別子算出部
211 第2ハッシュ演算部
22 識別子記憶部 (記憶部)
23 セッション・ボーダ・コントローラ処理部 (処理部)
23A アプリケーション・サーバ処理部 (処理部)
3 振分装置
31 L7スイッチ部 (スイッチ部)
32 ハッシュ演算部
4,4−1〜4−4 SIPユーザ・エージェント
9 ネットワーク
D1 SIPダイアログ (第1のSIPダイアログ)
D2 SIPダイアログ (第2のSIPダイアログ)
D3 SIPダイアログ (第1のSIPダイアログ)
D4 SIPダイアログ (第2のSIPダイアログ)
Claims (8)
- SIP(Session Initiation Protocol)ユーザ・エージェントとの間のSIPダイアログに係るSIP信号を処理する複数のセッション・ボーダ・コントローラと、
前記SIPダイアログに係るSIP信号の識別子をハッシュ演算してハッシュ値を算出するハッシュ演算部、および、前記識別子のハッシュ値に基づき、複数の前記セッション・ボーダ・コントローラのいずれかに当該SIPダイアログに係るSIP信号を振り分けるスイッチ部を有する振分装置と、
を備えており、
各前記セッション・ボーダ・コントローラは、
振り分けられた第1のSIPダイアログに係るSIP信号の第1識別子とは異なり、かつ、前記第1識別子の第1ハッシュ値と同一の値がハッシュ演算される第2識別子を算出する識別子算出部と、
前記第1のSIPダイアログに関連し、かつ、前記第2識別子で識別される第2のSIPダイアログを新たに生成する処理部と、
を備えることを特徴とするセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム。 - 前記識別子は、
前記SIPダイアログに係るSIP信号が含むCall-IDヘッダである、
ことを特徴とする請求項1に記載のセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム。 - 前記振分装置の前記スイッチ部は、
各前記セッション・ボーダ・コントローラから前記SIPダイアログに係るINVITEリクエストを受信したならば、Request-URIまたはRouteヘッダに基づいて転送し、
各前記セッション・ボーダ・コントローラから前記SIPダイアログに係るレスポンスを受信したならば、Viaヘッダに基づいて転送する、
ことを特徴とする請求項1に記載のセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム。 - 前記識別子算出部は、
前記振分装置の前記ハッシュ演算部と同一のハッシュ演算を行う第2ハッシュ演算部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム。 - 各前記セッション・ボーダ・コントローラは、それぞれ記憶部を備えており、
前記処理部は、
振り分けられた前記第1のSIPダイアログに関連する前記第2のSIPダイアログを新たに生成すると共に、前記第1識別子および前記第2識別子の組合せを前記記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶した前記第2識別子を含むSIP信号が振り分けられたならば、当該第2識別子に対応する前記第1識別子を含むSIP信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステム。 - SIPユーザ・エージェントとの間のSIPダイアログに係るSIP信号を処理する複数のアプリケーション・サーバと、
前記SIPダイアログに係るSIP信号の識別子をハッシュ演算してハッシュ値を算出するハッシュ演算部、および、前記識別子のハッシュ値に基づき、複数の前記アプリケーション・サーバのいずれかに当該SIPダイアログに係るSIP信号を振り分けるスイッチ部を有する振分装置と、
を備えており、
各前記アプリケーション・サーバは、
振り分けられた第1のSIPダイアログに係るSIP信号の第1識別子とは異なり、かつ、前記第1識別子の第1ハッシュ値と同一の値がハッシュ演算される第2識別子を算出する識別子算出部と、
前記第1のSIPダイアログに関連して、前記第2識別子を含む第2のSIPダイアログを新たに生成する処理部と、
を備えることを特徴とするアプリケーション・サーバのクラスタシステム。 - SIPユーザ・エージェントとの間のSIPダイアログを処理する複数のセッション・ボーダ・コントローラと、
前記SIPダイアログに係る識別子をハッシュ演算してハッシュ値を算出するハッシュ演算部、および、前記識別子のハッシュ値に基づき、複数の前記セッション・ボーダ・コントローラのいずれかに当該SIPダイアログに係るSIP信号を振り分けるスイッチ部を有する振分装置と、
を備えており、
各前記セッション・ボーダ・コントローラは、
振り分けられた第1のSIPダイアログのSIP信号が含む第1識別子をハッシュ演算して第1ハッシュ値を算出するステップと、
前記第1識別子とは異なる複数の候補値をハッシュ演算するステップと、
前記第1ハッシュ値と同一のハッシュ値が算出される第2識別子を得るステップと、
前記第2識別子を含むSIP信号を前記振分装置に送信するステップと、
を実行することを特徴とするセッション・ボーダ・コントローラのクラスタシステムのSIPダイアログ生成方法。 - SIPユーザ・エージェントとの間のSIPダイアログを処理する複数のアプリケーション・サーバと、
前記SIPダイアログに係る識別子をハッシュ演算してハッシュ値を算出するハッシュ演算部、および、前記識別子のハッシュ値に基づき、複数の前記アプリケーション・サーバのいずれかに当該SIPダイアログに係るSIP信号を振り分けるスイッチ部を有する振分装置と、
を備えており、
各前記アプリケーション・サーバは、
振り分けられた第1のSIPダイアログに係る第1識別子をハッシュ演算して第1ハッシュ値を算出するステップと、
前記第1識別子とは異なる複数の候補値をハッシュ演算するステップと、
前記第1ハッシュ値と同一のハッシュ値が算出される第2識別子を得るステップと、
前記第2識別子を含むSIP信号を前記振分装置に送信するステップと、
を実行することを特徴とするアプリケーション・サーバのクラスタシステムのSIPダイアログ生成方法。
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