JP2017139645A - 分散型呼制御システム、および、分散型呼制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分散型呼制御システムは、振り分けられたリクエスト信号を受け、ユーザ端末1およびオペレータ端末5それぞれに送信する呼接続信号に対して、リクエスト信号のキー情報を可逆的に変換可能なデータを含む所定のキー情報を生成する信号処理部と、呼接続信号の応答信号を受け、当該応答信号に含まれる所定のキー情報からリクエスト信号のキー情報を復元し、当該復元結果であるリクエスト信号のキー情報を、振り分け部43による応答信号の振り分け先の信号処理部を特定するためのハッシュ関数の入力に使用させるRESTキー復元部42とを有する。
【選択図】図1
Description
C(Client)処理部は、P処理部に処理を依頼するため、複数のP処理部の窓口であるB処理部に信号を送信する。なお、図面では、「処理部」の記載を省略し、アルファベット1文字(「C」など)で表記する。
B(Balancer)処理部は、C処理部から受信した信号を複数のD処理部に振り分けるときに、ランダムに振り分けるなどの単純な振り分け処理を実行する。B処理部は、振り分けサーバのうちの低レイヤのLB(load balancer)である。
D(Dispatcher)処理部は、B処理部から受信した信号のキー情報を入力としたハッシュ関数によりハッシュ値を計算し、同じハッシュ値の信号を同じP処理部へ振り分ける。つまり、同一のキー情報を持つ複数の信号は同じP処理部に割り振られて処理される。ハッシュ計算はB処理部のランダム振り分けよりも複雑な(詳細な)振り分け処理であるため、D処理部は、振り分けサーバのうちのB処理部よりも高レイヤのLBである。
P(Processor)処理部は、D処理部から振り分けられた信号を処理する。なお、処理に必要な状態データはS記憶部より取得する。
S(Storage)記憶部には、P処理部の処理に必要な状態データが記憶(ストア)されている。
一方、ラインL1のP処理部がラインL2のS記憶部にデータアクセスするなど、異なるラインにまたがってアクセスするときには、そのアクセス速度は低下してしまう(図では破線矢印で表記)。
なお、コンタクトセンタシステムの各装置は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、後記する各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
C2Dリクエストを受信した基盤サーバ4は、ユーザ端末1の電話番号に対して発信動作を行って接続を確認した後、オペレータ端末5の電話番号に対しても発信動作を行って接続を確認する。基盤サーバ4は、ユーザ端末1とオペレータ端末5との両者で確認が完了した時点で、基盤サーバ4が通話を中継する形で(2-leg発信)、IP電話網9を介して両者の通話が可能となる。
なお、図3で示したように、異なるラインにまたがったアクセスが発生してしまうと、せっかく複数のP処理部に処理を分散させていても、処理性能は低下してしまう。よって、ユーザ端末1とオペレータ端末5とのセッションの組み合わせについて、同じセッションに関する処理を極力同じP処理部へと割り当てることが重要である。これにより、セッションに関する処理データのアクセスが、同じライン内のS記憶部から高速でデータアクセスすることができる。
ユーザ端末からオペレータ端末への呼接続をWeb上で指定するリクエスト信号を受け、当該リクエスト信号に対してハッシュ関数のキー情報を付加する信号変換部と、
前記リクエスト信号のキー情報を入力とするハッシュ関数の計算結果であるハッシュ値をもとに、複数の信号処理部のうちの振り分け先の前記信号処理部を特定する振り分け部と、
振り分けられた前記リクエスト信号を受け、前記ユーザ端末および前記オペレータ端末それぞれに送信する呼接続信号に対して付加する、前記リクエスト信号のキー情報を可逆的に変換可能なデータを含む所定のキー情報を生成する前記信号処理部と、
呼接続信号の応答信号を受け、当該応答信号に含まれる前記所定のキー情報から前記リクエスト信号のキー情報を復元し、当該復元結果である前記リクエスト信号のキー情報を、前記振り分け部による応答信号の振り分け先の前記信号処理部を特定するためのハッシュ関数の入力に使用させるキー復元部とを有することを特徴とする。
前記キー復元部が、応答信号に含まれる前記所定のキー情報の最初の文字から所定の区切り文字の前までの文字である文字列を、前記リクエスト信号のキー情報として復元することを特徴とする。
前記振り分け部が、ハッシュ関数のキー情報が付加された前記リクエスト信号を正しく受信できたときには、当該リクエスト信号に付加されたハッシュ関数のキー情報を前記Webサーバに通知し、
前記Webサーバが、同じ前記ユーザ端末および前記オペレータ端末の組み合わせで呼接続された後に当該呼接続に関する新たな前記リクエスト信号を送信するときには、前記振り分け部から通知されたハッシュ関数のキー情報と同じものを新たな前記リクエスト信号にも付加することを特徴とする。
B処理部は、図3で説明した通りである。
信号判定部41は、B処理部から振り分けられた信号のプロトコル種別を判定し、その結果により次に信号を転送する処理部を分岐させる。D処理部は、REST−APIの信号(以下、REST信号、リクエスト信号と略す)なら、その信号を振り分け部43に転送する。SIPの信号なら、その信号をRESTキー復元部42に転送する。
SIPキー生成部44は、REST信号のキー情報から、SIP信号上の新たなキー情報の生成を行う。なお、SIP信号上の新たなキー情報は、RESTキー復元部42によりREST信号のキー情報を復元させるために、REST信号、SIP信号間で可逆的に変換可能となるように生成される。そして、新たなキー情報を含むSIP信号は、基盤サーバ4からIP電話網9を介してユーザ端末1、オペレータ端末5に出力されるとともに、その応答のSIP信号がB処理部へと届く。
S記憶部は、図3で説明した通りである。
「ABC123」はREST信号に付されるキー情報であり、例えば、太線矢印で示すREST信号のHTTPヘッダ内のx-Keyヘッダ内に格納される。
「ABC123@call1」はSIP信号に付されるキー情報であり、例えば、細線矢印で示すSIP信号の呼を一意に識別する「Call-ID」として格納される。ここでの呼とは、通話開始から終話までの一連の処理である。
信号P11〜P13は、REST信号である。
信号P21,P22は、オペレータ端末5宛てのSIP信号である。
信号P31〜P33は、オペレータ端末5からの信号P22への応答信号である。
信号P41,P42は、ユーザ端末1宛てのSIP信号である。
以下、図2の各処理(S101〜S114)を順に説明する。
S102として、D処理部の信号判定部41は、受信した信号(P12)のプロトコル種別を判定する。判定の方法は、例えば、送信先のポート番号や信号上の特定の文字列を判別する方法(例えばSIP信号であれば、信号上の1行目に"SIP"という文字列が含まれる)などである。ここでは、REST信号と判定されたので、信号判定部41はその信号を振り分け部43に転送する。
振り分け先のP処理部は、REST信号がデータ破損など発生しておらず、正しく解釈できた場合は、信号変換部31→API−GW3→Webサーバ2というように、C2Dリクエストの送信元に向かって正常応答を返却する。なお、この正常応答にはキー情報「ABC123」を含む。
これにより、正常応答を受信した信号変換部31、API−GW3、または、Webサーバ2は、同じ呼が続いているときに、話者変更などのC2Dリクエストの内容を変更させるための新たなREST信号を送信するときに、その新たなREST信号に対してキー情報「ABC123」を付加させることができる。
なお、SIPキー生成部44によるキー生成アルゴリズムは、前記の文字列連結処理に限定されず、SIP信号のキー情報からREST信号のキー情報を可逆的に変換できるもの(換言すると、REST信号のキー情報が一部でも欠けたりしないもの)であればよい。
S112として、信号判定部41は、S102と同様に信号判定する。ここでは、SIP信号(P32)であるので、そのSIP信号上のキー情報「ABC123@call1」をRESTキー復元部42に送信することで、キー復元処理を依頼する。
S112aとして、RESTキー復元部42は、SIP信号上のキー情報「ABC123@call1」からREST信号のキー情報「ABC123」を復元する。この復元処理は、S104のキー生成処理の逆の処理であり、例えば、先頭から「@」文字が出現するまでの文字列をREST信号のキー情報として抽出する処理である。
なお、S103で初回のREST信号と次回のREST信号とで同じREST信号のキー情報を用いる処理として、例えば、Webサーバ2は、初回のREST信号に対してS103の正常応答で通知されたキー情報を、次回のREST信号にも付加する。これにより、信号変換部31は、次回のREST信号に対して新たなキー情報を発行する必要がなくなる。
比較例では、SIP信号のキー情報は、REST信号のキー情報とは無関係に生成されるので、振り分け部43は、SIP信号のキー情報から求めたP処理部が、REST信号のキー情報から求めたP処理部と一致することを保証できない。なお、キー情報からハッシュ値を生成するのは容易であるが、ハッシュ値からキー情報を生成するのは原理的には不可能というハッシュの不可逆性により、REST信号が振り分けられたP処理部が、その振り分けに使用されたREST信号のキー情報を取得することは困難である。
比較例では、そもそもREST信号に対してどのようなキー情報を付すのかについて、何の制約も無い。よって、同じセッション内であっても、別々のキー情報が付されることで、同じP処理部へと割り当てられることを保証できない。
2 Webサーバ
3 API−GW
4 基盤サーバ
5 オペレータ端末
8 インターネット
9 IP電話網
31 信号変換部
41 信号判定部
42 RESTキー復元部(キー復元部)
43 振り分け部
44 SIPキー生成部
Claims (4)
- ユーザ端末からオペレータ端末への呼接続をWeb上で指定するリクエスト信号を受け、当該リクエスト信号に対してハッシュ関数のキー情報を付加する信号変換部と、
前記リクエスト信号のキー情報を入力とするハッシュ関数の計算結果であるハッシュ値をもとに、複数の信号処理部のうちの振り分け先の前記信号処理部を特定する振り分け部と、
振り分けられた前記リクエスト信号を受け、前記ユーザ端末および前記オペレータ端末それぞれに送信する呼接続信号に対して付加する、前記リクエスト信号のキー情報を可逆的に変換可能なデータを含む所定のキー情報を生成する前記信号処理部と、
呼接続信号の応答信号を受け、当該応答信号に含まれる前記所定のキー情報から前記リクエスト信号のキー情報を復元し、当該復元結果である前記リクエスト信号のキー情報を、前記振り分け部による応答信号の振り分け先の前記信号処理部を特定するためのハッシュ関数の入力に使用させるキー復元部とを有することを特徴とする
分散型呼制御システム。 - 前記信号処理部は、前記リクエスト信号のキー情報と所定の区切り文字とを文字列として連結することで、前記リクエスト信号のキー情報を可逆的に変換可能なデータを生成し、
前記キー復元部は、応答信号に含まれる前記所定のキー情報の最初の文字から所定の区切り文字の前までの文字である文字列を、前記リクエスト信号のキー情報として復元することを特徴とする
請求項1に記載の分散型呼制御システム。 - 分散型呼制御システムは、さらに、前記ユーザ端末からのWeb上での指定により前記リクエスト信号を送信するWebサーバを含めて構成され、
前記振り分け部は、ハッシュ関数のキー情報が付加された前記リクエスト信号を正しく受信できたときには、当該リクエスト信号に付加されたハッシュ関数のキー情報を前記Webサーバに通知し、
前記Webサーバは、同じ前記ユーザ端末および前記オペレータ端末の組み合わせで呼接続された後に当該呼接続に関する新たな前記リクエスト信号を送信するときには、前記振り分け部から通知されたハッシュ関数のキー情報と同じものを新たな前記リクエスト信号にも付加することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の分散型呼制御システム。 - 分散型呼制御システムは、信号変換部と、振り分け部と、信号処理部と、キー復元部とを有しており、
前記信号変換部は、ユーザ端末からオペレータ端末への呼接続をWeb上で指定するリクエスト信号を受け、当該リクエスト信号に対してハッシュ関数のキー情報を付加し、
前記振り分け部は、前記リクエスト信号のキー情報を入力とするハッシュ関数の計算結果であるハッシュ値をもとに、複数の信号処理部のうちの振り分け先の前記信号処理部を特定し、
前記信号処理部は、振り分けられた前記リクエスト信号を受け、前記ユーザ端末および前記オペレータ端末それぞれに送信する呼接続信号に対して付加する、前記リクエスト信号のキー情報を可逆的に変換可能なデータを含む所定のキー情報を生成し、
前記キー復元部は、呼接続信号の応答信号を受け、当該応答信号に含まれる前記所定のキー情報から前記リクエスト信号のキー情報を復元し、当該復元結果である前記リクエスト信号のキー情報を、前記振り分け部による応答信号の振り分け先の前記信号処理部を特定するためのハッシュ関数の入力に使用させることを特徴とする
分散型呼制御方法。
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JP2016019835A JP6405326B2 (ja) | 2016-02-04 | 2016-02-04 | 分散型呼制御システム、および、分散型呼制御方法 |
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近藤 悟 SATOSHI KONDOU: "セッション制御サーバにおける負荷分散を考慮したデータ分散管理方式 Distributed Data Management Method", 電子情報通信学会論文誌B VOLUMEJ98−B NO.1 [ONLINE], vol. 第J98-B巻, JPN6018035214, 1 January 2015 (2015-01-01), JP, ISSN: 0003874866 * |
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