JP2014235154A - 光軸調整装置及びその工程 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価かつ高信頼な光デバイス端面間の距離を非接触で測定することを可能にする光軸調整装置を提供する。【解決手段】光軸調整装置100は、波長が可変な光源と、光源からの入射光の一部を反射し、一部を出射する端面を有する第1の光デバイスと、第1の光デバイスから出射された入射光の一部を反射する端面を有する第2の光デバイスと、第2の光デバイスに対して3軸方向に移動可能なように、第1の光デバイスを移動させる微動ステージ104と、設定した移動量で移動させる微動ステージ制御部106と、入射光の光強度を測定する透過光受光部108と、入射光の光強度の前記光源の波長変化に対する強度変動を検出する検出部と、光源の出力光の波長を設定する制御部とからなる信号処理部107と、透過光受光部で測定される光強度の情報に基づいて、第1及び第2の光デバイスとの光軸位置誤差を算出する光軸調整制御部109とから構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の光デバイスを組み合わせてモジュール化する際の実装・組立における光軸調整装置及びその工程に関する。
光ファイバ同士の接続・組立や光ファイバと光導波路の接続・組立など、複数の光デバイスを組み立てて、光モジュールを構成する光デバイス実装・組立工程においては、最終的な光学特性を確保するために、コア部を伝搬する光が最大値をとるように調整する光軸調整工程が必要である。この光軸調整工程においては、光デバイス同士はある程度の距離を近づけておく必要があるため、光ファイバ同士あるいは光ファイバと光導波路の端面間の距離測定は必要不可欠な工程の一つである。
ここで、光ファイバを接続対象の他の光ファイバや光導波路に近づける工程において、近づけ過ぎて接触をしてしまい、さらに光デバイス同士を近づけすぎた場合に光デバイス間に圧力がかかるなどすると、光ファイバまたは光導波路(特に端面)を傷つけてしまう恐れがある。
そこで、特許文献1に見られるように、従来は、ファイバアレイブロックなどの比較的大きな光デバイスが光導波路へ接触した際に、反発力が生じるのをばねの伸びなどで検知し、ばねの伸びにより光デバイス間の距離を推定して、間隔調整する方法などが採用されてきた。
また、非接触で光デバイス同士の微小間隔距離を測定する手段としては、特許文献2に記載のように、光ヘテロダイン干渉計による測定方法がある。
特許第4111362号公報 特許第2126762号公報
しかし、特許文献1に記載の接触型の光デバイス間距離測定方法においては、接触した際の反発力がある程度大きくないと光デバイス間の距離を検知できない。そのため、光ファイバアレイブロックの場合のように、光デバイス周辺を構造部材で保護したような部品の場合は適用可能であったが、単芯のファイバに適用する場合には、力が一点に集中してしまい、光ファイバまたは光導波路がダメージを受けることが問題となる。したがって、接触型の光デバイス間距離測定方法は、その用途が限定されることになっていた。
一方、特許文献2に記載の、非接触測定である光ヘテロダイン干渉計による測定方法においては、参照光と物体光の位相差を検出する手段を設ける必要があること、偏波面制御をする必要があること、測定対象への入射光がコリメートされる必要があること、及び変調光を使う必要等がある。したがって、測定用装置自体が大掛かりなものとなり、光軸調整装置に組み込むには、光軸調整装置が大型化してしまうこと、非常にコスト高となること等の課題があった。
そこで、本発明においては、特別な測定系を別途構築することなしに、安価かつ高信頼な光デバイス端面間の距離を非接触で測定することを可能にする光軸調整装置を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、波長が可変な光源と、前記光源からの入射光の一部を反射し、一部を出射する端面を有する第1の光デバイスと、前記第1の光デバイスから出射された前記入射光の一部を、前記第1の光デバイスに反射する端面を有する第2の光デバイスと、前記第2の光デバイスに対して、少なくとも3軸方向に移動可能なように、第1の光デバイスを移動させる微動ステージと、前記微動ステージを、設定した移動量で移動させる微動ステージ制御部と、前記第2の光デバイスを透過した前記入射光の光強度を測定する透過光受光部と、前記透過光受光部において測定された前記入射光の光強度の前記光源の波長変化に対する強度変動を検出する検出部と、前記光源の出力光の波長を設定する制御部とからなる信号処理部と、前記透過光受光部で測定される前記光強度の情報に基づいて、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの光軸位置誤差を算出する光軸調整制御部とから構成されることを特徴とする光軸調整装置である。
また、請求項2に記載の発明は、波長が可変な光源と、前記光源からの入射光の一部を反射し、一部を出射する端面を有する第1の光デバイスと、前記光デバイスから出射された光の一部を、前記光デバイス1に反射する第1の端面と、一部を出射する第2の端面とを有する第2の光デバイスと、前記第2の光デバイスから出射された光の一部を反射し、一部を透過する端面を有する第3の光デバイスと、少なくとも3軸方向に移動可能なように、前記第1の光デバイスを移動させる第1の微動ステージと、少なくとも3軸方向に移動可能なように、前記第3の光デバイスを移動させる第2の微動ステージと、前記第1及び第2の微動ステージを、設定した移動量で移動させる微動ステージ制御部と、前記第1の光デバイスにおいて反射された、前記入射光の入射光方向への戻り光の光強度を測定する反射光受光部と、前記第2の光デバイスと、前記第3の光デバイスを透過した前記入射光の光強度を測定する透過光受光部と、前記透過光受光部において測定された前記入射光の光強度の前記光源の波長変化に対する強度変動を検出する検出部と、前記光源の出力光の波長を設定する制御部とからなる信号処理部と、前記透過光受光部で測定される前記光強度の情報に基づいて、前記第1の光デバイスと、前記第2の光デバイスと、前記第3の光デバイスとの光軸位置誤差を算出する光軸調整制御部とから構成されることを特徴とする光軸調整装置である。
また、請求項3に記載の発明は、第1の光デバイスと第2の光デバイスの光軸を調整する光軸調整装置において実施される方法であって、前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との端面間の距離が、第一の規定範囲内になるように、前記第1または第2の光デバイスの端面に垂直な方向に移動させる第一の工程と、前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスと第2の光デバイスとの端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第2の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第一の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第二の工程と、前記第1の光デバイスを前記第1又は第2の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第三の工程と、波長可変光源から前記第1の光デバイス及び前記第2の光デバイスを透過した入射光の光強度を測定する透過光受光部、及び/又は前記第1の光デバイスの端面及び前記第2の光デバイスの端面における反射光の光強度を測定する反射光受光部において測定される受光情報に基づいて、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの端面間距離を測定し、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第四の工程とを含むことを特徴とする光軸調整工程である。
また、請求項4に記載の発明は、第1の光デバイスと第3の光デバイスの光軸を調整する光軸調整装置において実施される方法であって、前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と第2の光デバイスの端面との端面間の距離が第一の規定範囲になるように、前記第1又は第2の光デバイスの端面と垂直な方向に移動させる第一の工程と、前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第二の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第一の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第二の工程と、前記第1の光デバイスを、前記第1又は第2の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第三の工程と、波長可変光源から前記第1の光デバイス及び前記第2の光デバイスを透過した入射光の光強度を測定する透過光受光部で測定される透過光情報に基づいて、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との前記端面間距離を測定し、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第四の工程と、前記第3の光デバイスを、前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離が、第1の規定範囲内になるよう移動させる第五の工程と、前記第3の光デバイスを、前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第2の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第一の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第六の工程と、前記第3の光デバイスを、前記第2又は第3の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第七の工程と、前記透過光受光部で測定される透過光情報に基づいて、前記第3の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との前記端面間端面間距離を測定し、前記第3の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第八の工程とを含むことを特徴とする光軸調整工程である。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスの間の距離もしくは前記第2の光デバイス3と前記第3の光デバイス3の間の距離を測定する工程において、前記波長可変光源から出力される光の異なる二波長の光を含む入射光を用い、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスの間隔、もしくは前記第2の光デバイスと前記第3の光デバイスの間隔を変化させたときに得られる反射光受光部の強度変動の包絡線関数の極小または極大位置を信号処理部により検出することにより、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面、もしくは前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の光軸調整工程である。
また、請求項6に記載の発明は、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの間の距離、もしくは前記第2の光デバイスと前記第3の光デバイスの間の距離を測定する工程において、前記光源の波長変化に対する強度変動と、前記光源の波長の変動周期とを信号処理部により検出することにより、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面、もしく前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の光軸調整工程である。
以上の発明により、光デバイス同士の光軸調整に関して、実装・組立を行う際において、端面間距離を簡易に測定することが可能となったため、光軸調整工程において、光デバイスの破損を防ぎ、測定を効率化するとともに、製作時の歩留りを向上して低コスト化をすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる光軸調整装置の構成を表す図である。 図1の光軸調整装置による光軸調整方法のフローを示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる光軸距離測定の原理を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における戻り光強度の和の曲線の例を示す図表である。 本発明の第2の実施形態にかかる光軸調整装置の構成を表す図である。 図5の光軸調整装置による光軸調整方法のフローを示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光軸距離測定の原理を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における透過光強度及び反射光強度と、入力光波長との関係を示す図表である。 本発明の第2の実施形態における端面間距離を変化させたときの、反射光強度と入力光波長との関係を示す図表である。 本発明の第2の実施形態における反射光強度と入力光周波数との関係を示す図表である。 本発明の第2の実施形態における各光デバイスに光ファイバを用い、波長変化に対する透過光強度の変動を計測した結果を示す図表である。 図11の2回の測定の差分を演算した結果を示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる光軸調整装置の構成を表す図である。 図13の光軸調整装置による光軸調整方法のフローを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態にかかる光軸調整装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる光軸調整装置100の構成を示す。光軸調整装置100は、波長可変光源101、光ファイバ102、光ファイバ103、微動ステージ104、微動ステージ105、ステージ制御部106、光信号処理部107、透過光受光部108、および光軸調整制御部109から構成される。
光ファイバ102、103はそれぞれ微動ステージ104、105に搭載され、微動ステージ104、105の動作を制御するステージ制御部106により、光軸に平行なZ軸方向とそれに直交するXY軸方向に移動することができる。波長可変光源101から入射された光は、光ファイバ102、103を透過し、光ファイバ103から出射された波長可変光源101からの光の光強度が受光部108で測定される。信号処理部107においては、波長可変光源101における出力光の波長を設定すること、及び透過光受光部108からの光強度情報に基づいて光強度変動を算出することができる。光軸調整制御部109では、透過光受光部108から送信された光強度情報に基づいて、光ファイバ102、103間の光軸位置誤差を算出し、光ファイバ102、103間の光軸位置が、透過光受光部108に入射される光の強度が最大となる位置に、微動ステージ104、105を移動させる。なお、波長可変光源101は、異なる2波長の光を同時に出力することができるように構成されている。
本発明の第1の実施形態にかかる光軸調整装置100による光軸調整方法について説明する。図2は、光軸調整装置100における光軸調整工程のフローを示す図である。光軸調整装置100における光軸調整工程は、ステップS0において、光軸調整制御部109からステージ制御部106に光軸調整命令が出されると、ステップS1において、ステージ制御部106は、微動ステージ104(105)を、微動ステージ105(104)に近づく方向(Z軸方向)に移動させ、光ファイバ102と光ファイバ103との端面間の距離を測定する。端面間の距離測定は、後述の端面間距離測定の原理において、図3及び図4とともに説明する。ステップS2において、光ファイバ102と光ファイバ103との端面間の距離の測定を継続しながら、透過光受光部108において測定される波長可変光源101からの透過光の光強度が一定量以上検知できるように、光ファイバ102と光ファイバ103とのZ軸方向距離が10μm近傍に到達するまで、微動ステージ104(105)を移動させる。ステップS3において、光ファイバ102と光ファイバ103との端面間の距離の測定をさらに続け、Z軸方向の距離が0に近づくように、微動ステージ104(105)をさらに移動させる。その後、ステップS4において、透過光受光部108で測定される受光した光強度の情報を用いて、光軸調整制御部109により、光ファイバ102と103との間の光軸位置誤差を算出する。光軸調整制御部109は、算出した光軸位置誤差を元に、透過光受光部108で測定される光の光強度が最大となるように、ステージ制御部106に移動命令を出力し、ステージ制御部106は、微動ステージ104(105)を、端面に平行な面(XY軸方向)に移動させる。
前述の光軸調整工程における、XY軸に関する最適位置調整に関しては、例えば、接続損失が最低となる最大光強度を得る場合には、微動ステージ104、105をXY軸方向に微小量ステップで移動させ、その際に透過光受光部で得られる光強度の最大値探索を行うことにより実行可能である。なお、本実施例では、ステップS2において,Z軸方向距離を10μmに設定しているが、透過光受光部108で一定量以上の光パワーが検知できる状態であれば、10μmに限定されることはない。
次に、本発明の第1の実施形態にかかる光軸距離測定の原理について説明する。図3は、図2の光軸調整工程における端面間距離測定の原理を示す図で、本原理を光ファイバ302と光ファイバ303の端面間距離測定を例にして説明する。光ファイバ302と303とを接続させるために、光ファイバ302が303に接近しているときは、その距離は入射する光の可干渉距離より近い場合が通常であるので、光ファイバ302及び303の端面は、いわゆるファブリペローエタロンを構成することになる。ファブリペロー干渉は、反射端面間の距離が半波長の整数倍のときに振幅が最大となる。例えば、波長λの場合は、h=mλ/2(mは整数)が条件となる。ここで、hは端面間の距離である。この現象を利用して、端面間距離の「相対変化量」を算出することが可能である。
本発明にかかる第1の実施形態の光軸調整装置は、以下の原理に基づき、絶対距離測定を行うことが可能となる。
まず、光軸調整装置において、それぞれ異なる波長λ1、λ2を有する2つの入射光を同時に光ファイバ302に入射する。個々の波長λ1、λ2において,半波長の整数倍で反射光強度の振幅が最大となるが、2つの波長を合わせた反射光強度は、それぞれの半波長の最小公倍数の整数倍ときに最大値をとり、最小公倍数の半整数倍の距離で振幅は最小値をとることになる。
波長λ1の戻り光強度をR1、波長λ2の戻り光強度をR2とする。光ファイバ302端面と光ファイバ303の端面間の距離をh、光ファイバ302の端面からの戻り光強度をrf、光ファイバ303の端面からの戻り光強度をrw,光ファイバ302、光ファイバ303の端面間の媒体の屈折率をnとしてそれぞれ以下の式1、2及び3で与えられる。ただし、入射光強度は1としている。
=r+r+2×((r×r)^0.5)×cos(4πnh/λ1)(式1)
=r+r+2×((r×r)^0.5)×cos(4πnh/λ2)(式2)
+R=2×r+2×r+2×((r×r)^0.5)×{cos(4πnh/λ1)+cos(4πnh/λ2)}(式3)
図4は、波長λ1=1500nm、λ2=1505nmの場合(波長差5nm)において、距離hを変化させた場合の距離hに対する戻り光強度の和R+Rの計算値を示す図表である。図2において、r=r=0.04であり、媒体は屈折率n=1の空気としている。この条件で、上式(式1)〜(式3)を用いて戻り光強度の和R+Rを算出している。
図4においては、距離hが約750nm変動するごとに、戻り光強度の和R+Rが上下振動している。さらに、包絡線関数の周期(振幅変調の周期)は二つの波長λ1、λ2のそれぞれ半分波長の最小公倍数である0.5×λ1×λ2/(λ2−λ1)であり、225.75μmを周期として包絡線関数が変動するため、図4に示されるように最初の振幅最小位置は112.875μmである。
この戻り高強度の和R+Rの和の包絡線検波による包絡線関数の変動を測定することにより、包絡線関数の振幅最大(225.75μm)または振幅最小(112.875μm)を検出すれば、絶対距離を求めることができる。すなわち、二つの波長を固定して、デバイス端面間の距離を調整するステージを移動しながら法落選関数の変動を測定し、法落選関数の振幅最大又は振幅最小を検出した場合に、デバイス端面間が特定の距離になったことを検出することが可能になる。
上記(式1)〜(式3)では、簡単に説明するため光ファイバ302、および光ファイバ303の端面での1回反射光のみを考慮したが、実際には多重反射が戻り光となる。その結果、包絡線形状は図4と異なったものになるが、周期性は同じであり包絡線関数の振幅最大、または振幅最小を検出すれば、絶対距離を求めることができることに変わりない。本発明の絶対距離算出に当たっては、戻り測定結果情報のみを用いている。そのため、光ヘテロダイン干渉計のように位相差を検出する必要がなく、簡易な装置構成をとることが可能となっている。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態にかかる光軸調整装置の構成について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る光軸調整装置500の構成を示す図である。光軸調整装置500は、波長可変光源501、光ファイバ502、光ファイバ503、微動ステージ504、微動ステージ505、ステージ制御部506、光信号処理部507、透過光受光部508、光軸調整制御部509、反射光測定用として1x2カプラ510、反射光受光部511から構成される。光ファイバ502、503はそれぞれ微動ステージ404、505に搭載され、ステージ制御部506により、光軸に平行なZ軸方向とそれに直交するXY軸方向に移動することができる。波長可変光源1から入射された光は光ファイバ502、503を透過し、光ファイバ503から出射された波長可変光源501からの光の光強度が受光部508で測定される。また、光ファイバ502及び503の端面からの反射戻り光が1x2カプラを介して反射光受光部511に入射し、反射光強度が測定される。信号処理部507では、波長可変光源501から出力する光の波長を設定すること、反射光受光部511からの光強度情報に基づいて光強度の強度変動を算出することができる。光軸調整制御部509では、透過光受光部508から送信された光強度情報に基づいて、光ファイバ502と503との間の光軸位置誤差を算出し、光ファイバ502、503間の光軸位置関係が、透過光受光部508に入射される透過光が最大となるような位置に、微動ステージ504、505を移動させる。なお、波長可変光源501は、異なる2波長の光を同時に出力することができるように構成されている。
本発明の第2の実施形態にかかる光軸調整装置500を用いた光軸調整方法について説明する。図6は、光軸調整装置500による光軸調整工程のフローを示す図である。光軸調整装置500における光軸調整工程は、ステップS0において、光軸調整制御部509からステージ制御部506に光軸調整命令が出されると、ステップS1において、ステージ制御部506は、光ファイバ502(503)が搭載される微動ステージ504(505)を、光ファイバ503(502)が搭載される微動ステージ505(504)に近づく方向(X軸方向)に移動させ、光ファイバ502と光ファイバ503との端面間の距離を、原理及び図7〜図12とともに後述する、反射光強度測定による端面間距離測定手順により測定する。ステップS2において、光ファイバ502と光ファイバ503との端面間の距離の測定を継続しながら、透過光受光部508において測定される波長可変光源101からの透過光の光強度が一定量以上検知できるように、Z軸方向距離が10μm近傍に到達するまで移動させる。ステップS3において、光ファイバ502と光ファイバ503の端面間の距離の測定を継続しつつ、ステージ制御部506は、光ファイバ502と光ファイバ503の端面間の距離が0に近くなるように光ファイバ502(503)をさらに移動させる。その後、ステップS4において、透過光受光部508において測定される受講した光強度の情報を用いて、光軸調整制御部509により、光ファイバ503と503との間の光軸誤差を算出する。光軸制御部509は、算出した光軸位置誤差を元に、透過光受光部508で測定される光の光強度が最大となるように、ステージ制御部506に移動命令を出力し、ステージ制御部506は、光ファイバ2を端面に平行な面(XY軸方向)に移動させる。なお、本実施例では、ステップS2において、Z軸方向距離を10μmに設定しているが、透過光受光部508で一定量以上の光パワーが検知できる状態であれば、10μmに限定されることはない。
また、前述の光軸調整工程における、XY軸に関する最適位置調整(ステップS4)に関しては、例えば、接続損失が最低となる最大光強度を得る場合には、微動ステージをXY軸方向に微小量ステップで移動させ、その際に透過光受光部で得られる光強度の最大値探索を行うことにより実行可能である。
ここで、前述した光軸調整フローのステップS1で用いた端面間距離測定の方法を説明する。図7は、光軸調整フローのステップS1で用いた反射光強度測定による端面間距離測定手順における端面間距離測定の原理を示す図である。図7においては、光ファイバ同士ではなく、光ファイバ720と光導波路730の端面間距離測定を例に示したものであるが、光ファイバ同士を用いることもできる。
光導波路730に接続させるために、光ファイバ720を光導波路730に接近しているときは、光ファイバ720と光導波路730との距離は、波長可変光源710から入射する光の可干渉距離より近い場合が通常であるので、光ファイバ720の端面と光導波路730の端面は、ファブリペローエタロンを構成している。
原理図7において、波長可変光源730から、光ファイバ720にレーザ光が入射する。入射したレーザ光701は、光ファイバ720の光導波路730側の端面721をその一部が透過し、透過光702となる。また、透過光702の残りの光は端面721で反射して、反射光703となる。
次に透過光702は、光導波路730の光ファイバ側端面731をその一部が透過して、透過光704として第2の光デバイス730に入射する。一方で透過光702の残りの光は端面731で反射して反射光705となる。
さらに、反射光705は、端面721をその一部が透過して、透過光706として光ファイバ703に入射し、残りは端面721で反射して反射光707となる。その後、端面721及び731において透過と反射を繰り返していく。
次に端面距離の測定について述べる。図7において、光ファイバ720端面の電界反射係数をr1、透過係数をt1、光導波路730端面の電界反射係数をr2、透過係数をt2とする。また、光ファイバ720と光導波路730との端面間の距離をlとすると、透過光の電界強度t、および戻り光の電界強度rは以下のようになる。
ここで、
ただし、光ファイバ720と光導波路730との間の媒質は屈折率1の空気であり、その間での減衰は無いものとし、入力光強度は1であるとしている。λは、波長可変光源710からの入力光の空気中における光の波長である。
透過光の光強度T、および反射光強度Rは、これらの式を用いて
T=|t| (式7)
R=|r| (式8)
となる。
図8は、端面間距離l=50μmの場合の、透過光強度T、および反射光強度Rと、入力光波長λの関係を示す図表である。図7から、透過光強度T及び反射光強度Rは、端面間距離lで決まる周期性をもった透過特性および反射特性を有することがわかる。
次に、端面間距離lが変化した場合に、この周期性がどのように変化するかを示す。図9は、端面間距離lを20μm、30μm、40μmと変化させたときの反射光強度と入力光波長との関係を示す図である。図9を参照すると、端面間距離lが短くなるほど、反射光強度Rの変動の周期が長くなることがわかる。
ファブリペローエタロンは、端面間の距離lが半波長の整数倍のときに透過光パワーが最大になる。従って波長λのとき、
l=mλ/2 (mは整数) (式9)
の条件で最大光強度が繰り返し得られる。入力光の周波数fは、
f=c/λ (c:高速) (式10)
で表せるので、(式9)の条件は
f=m・c/2l (式11)
となる。つまり、周波数間隔Δfとすると、
Δf=c/2l (式12)
で光パワーは周期性を持つことがわかる。この周期間隔は透過光でも反射光でも同じである。
図10は、反射光強度Rと入力高周波数fの関係を示す図表である。図10を参照すると、反射光強度Rが一定周波数間隔で変動していること、端面間距離lが短くなるほど周波数間隔Δfが広がることが確認できる。
したがって、変動の周波数間隔が特定できれば、(式12)より端面間距離を特定することが可能になる。
以上より、入力光の波長変化に対する反射光(戻り光)、あるいは透過光の光強度変化を測定し、その変動周期を検出することで、端面間距離lの測定が可能になる。
変動周期は、入力光源の波長をスイープさせ、スイープした波長に同期して光強度の変動を記録し、波長を周波数に変換後、FFTなどの周波数解析処理を行うことで検出することができる。
反射光強度を測定した場合、強度の最大値と最小値の比が大きくなり、変動周期の検出が容易になる。また透過光の光強度を測定した場合、図8に示したように、透過光は反射光よりも光強度が強いため、S/Nの良い測定が期待できる。測定対象に応じ、高精度な測定が期待できる構成を選択すればよい。
端面間距離は変動の周期から検出すると述べたが、光強度の変動と波長の関係は(式4)〜(式8)でわかっているので、測定した波長範囲において、例えばフィッティングや最小自乗法による回帰などの手法により端面間距離を検出しても良い。
図11は、光ファイバ同士による、波長変化に対する透過光強度の変動を計測した結果を示す図表である。図11においては、入力光源の波長をスイープさせ、スイープした波長に同期して光強度の変動を検出、記録し、取得した光強度の信号をスイープした波長に対応させて表示した結果を表した。端面間距離がlの時と、lから10nm変化させた時(l+10nm)の光強度の変動(透過光強度T)を比較したものである。端面間距離が短くなると、光強度の変動周期が長くなっていることが、実測結果でも確認できる。
端面間距離が短くなると、光強度の変動周期は長くなる。そのため、光源波長をスイープする範囲内で1周期の変動が測定できなくなる。このようなデータからFFTなどの演算により周期を検出するのは困難である。
解決方法の一つは(式7)、あるいは(式8)に回帰させ、周期を算出する方法である。この場合、端面の反射率、透過率、媒体の屈折率、減衰率、入射光強度などが理想と異なるため、算出誤差になる恐れがある。ここで、誤差を低減するため、端面間距離の異なる2回の光強度の変動データから、端面間距離を検出することが有効である。前述の誤差の要因である、端面の反射率、透過率、媒体の屈折率、減衰率、入射光強度は、2回の測定において、いずれも同様の影響を及ぼすため、2回の結果の差分を取る、あるいは比を取るといった演算により、誤差を低減することが可能である。例えば(式7)、あるいは(式8)により、さらに端面間距離の異なる光強度の変動の差の式を導き、その式でフィッティングをすればよい。
したがって、図6のステップS1において、光ファイバ502と光ファイバ503との端面間の距離を、端面間距離を微小に変化させて透過光受光部508で検出し、異なる2回の光強度の変動データから、端面間距離を検出する。(式7)、あるいは(式8)により、端面間距離の異なる光強度の変動の差の式を導き、その式でフィッティングする。
図12は、図11の2回の測定の差分を演算した結果を示す図である。横軸は周波数に、また縦軸は透過光強度比に変換している。この結果を先の式で回帰した結果、l=30.7μmという結果が得られた。
本発明の光軸調整工程における端面間隔距離測定では、反射、あるいは透過光強度変動のみを用いて端面間処理を算出可能である。そのため、光ヘテロダイン干渉計のように位相差を検出したり、偏波状態を制御する必要がなく、簡易な装置構成をとることが可能である。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態にかかる光軸調整装置の構成について説明する。図13は、本発明の第3の実施形態に係る光軸調整装置1300の構成を示す図である。光軸調整装置1300は、波長可変光源1301、光ファイバ1302、光ファイ1303、微動ステージ1304、微動ステージ1305、ステージ制御部1306、光信号処理部1307、透過光受光部1308、光軸調整制御部1309、反射光測定用として、1x2カプラ1310、反射光受光部1311、光導波路1312、光導波路ホルダ1313から構成される。光ファイバ1302、1303はそれぞれ微動ステージ1304、1305に搭載され、ステージ制御部1306により、光軸に平行なZ軸方向とそれに直交するXY軸方向に移動することができる。光導波路1312は、光導波路ホルダ1313に固定されている。
波長可変光源1301から入射された光は、光ファイバ1302、光導波路1312、及び光ファイバ1303を透過し、光ファイバ1303から出射される光の光強度が透過光受光部8で測定される。また、光ファイバ1302の光導波路側の端面及び光導波路1312の光ファイバ1302側の端面からの反射戻り光もしくは光導波路1312の光ファイバ1303側の端面及び光ファイバ1303の光導波路側の端面からの反射戻り光が、1x2カプラを介して反射光受光部1311で測定される。信号処理部1307では、波長可変光源1301から出力される光の波長を設定すること、反射光受光部1311から送信される光強度情報に基づいて光強度の変動を算出することを行うことができる。光軸調整制御部1309では、透過光受光部1308から送信された光強度情報に基づいて、光ファイバ1302と光導波路1312との間、もしくは光ファイバ1303と光導波路1312との間の光軸位置誤差を算出し、光ファイバ1302、1303及び光導波路1312との間の光軸位置関係が、透過光受光部1308に入射される透過光が最大となるような位置に、微動ステージ1304、1305を移動させる。なお、波長可変光源1301は、異なる2波長の光を同時に出力することができるように構成されている。
本発明の第3の実施形態にかかる光軸調整装置1300を用いた光軸調整方法について説明する。図14は、光軸調整装置1300による光軸調整工程のフローを示す図である。光軸調整装置1300における光軸調整工程は、ステップS0において、光軸調整制御部1309からステージ制御部1306に光軸調整命令が出されると、ステップS1において、ステージ制御部1306は、入力側光ファイバ1302(出力側光ファイバ1303)が搭載される微動ステージ1304を、光導波路1313が搭載される光導波路ホルダ1313に近づく方向(X軸方向)に移動させ、光ファイバ1302(1303)と光導波路1312との端面間の距離を、第2の実施形態において詳述したステップS1における反射光強度測定による端面間距離測定手順により測定する。ステップS2において、光ファイバ1302と光導波路1312との端面間の距離の測定を継続しながら、透過光受光部1308において測定される波長可変光源1301からの透過光の光強度が一定量以上検知できるように、Z軸方向距離が10μm近傍に到達するまで光ファイバ1302を移動させる。ステップS3において、光ファイバ1302と光導波路1312の端面間の距離の測定を継続しつつ、ステージ制御部1306は、光ファイバ1302と光導波路1312との端面間の距離が0に近くなるように光ファイバ1302をさらに移動させる。
次にステップS5において、出力側光ファイバ1303と光導波路1312との端面間の距離の測定を継続しながら、透過光受光部1308において測定される波長可変光源1301からの透過光の光強度が一定量以上検知できるように、Z軸方向距離が10μm近傍に到達するまで光ファイバ1303を移動させる。ステップS6において、出力側光ファイバ1303と光導波路1312の端面間の距離の測定を継続しつつ、ステージ制御部1306は、出力側光ファイバ1303と光導波路1312との端面間の距離が0に近くなるように出力側光ファイバ1303をさらに移動させる。
その後、ステップS7において、透過光受光部1308において測定される受講した光強度の情報を用いて、光軸調整制御部1309により、入力側光ファイバ1302と光導波路1313、及び出力側光ファイバ1303と光導波路1312との間の光軸誤差をそれぞれ算出する。光軸制御部1309は、算出した光軸位置誤差を元に、透過光受光部1308で測定される光の光強度が最大となるように、ステージ制御部1306に移動命令を出力し、ステージ制御部1306は、光ファイバ1302及び1313をそれぞれ端面に平行な面(XY軸方向)に移動させる。なお、本実施例では、ステップS2において、Z軸方向距離を10μmに設定しているが、透過光受光部1308で一定量以上の光パワーが検知できる状態であれば、10μmに限定されることはない。
また、前述の光軸調整工程における、XY軸に関する最適位置調整に関しては、例えば、接続損失が最低となる最大光強度を得る場合には、微動ステージ1304、1305をXY軸方向に微小量ステップで移動させ、その際に透過光受光部で得られる光強度の最大値探索を行うことにより実行可能である。
なお、上記各実施形態では、光ファイバ同士の光軸調整(第1及び第2の実施形態)、光ファイバと光導波路の光軸調整(第3の実施形態)を例としたが、光デバイスは各実施形態において示したものに限られることはない。また微動ステージが移動する方向は、X、Y、Zの3軸方向を例としているが、3次元方向に移動可能であれば、上記3軸以外の軸でもよいし、より多い軸を有していてもよい。
100、500、1300 光軸調整装置
101、501、710、1301 波長可変光源
102、103、302、303、502、503、720、1302、1303 光ファイバ
104、105、504、505、1304、1305 微動ステージ
106 ステージ制御部
107 信号処理部
108 透過光受光部
109 光軸調整制御部
510、1310 1x2カプラ
511、1311 反射光受光部
701 入力光
702、704、706、708 透過光
703、705、707 反射光
730、1312 光導波路
1313 光デバイスホルダ

Claims (6)

  1. 波長が可変な光源と、
    前記光源からの入射光の一部を反射し、一部を出射する端面を有する第1の光デバイスと、
    前記第1の光デバイスから出射された前記入射光の一部を、前記第1の光デバイスに反射する端面を有する第2の光デバイスと、
    前記第2の光デバイスに対して、少なくとも3軸方向に移動可能なように、第1の光デバイスを移動させる微動ステージと、
    前記微動ステージを、設定した移動量で移動させる微動ステージ制御部と、
    前記第2の光デバイスを透過した前記入射光の光強度を測定する透過光受光部と、
    前記透過光受光部において測定された前記入射光の光強度の前記光源の波長変化に対する強度変動を検出する検出部と、前記光源の出力光の波長を設定する制御部とからなる信号処理部と、
    前記透過光受光部で測定される前記光強度の情報に基づいて、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの光軸位置誤差を算出する光軸調整制御部と
    から構成されることを特徴とする光軸調整装置。
  2. 波長が可変な光源と、
    前記光源からの入射光の一部を反射し、一部を出射する端面を有する第1の光デバイスと、
    前記第1の光デバイスから出射された光の一部を、前記第1の光デバイスに反射する第1の端面と、一部を出射する第2の端面とを有する第2の光デバイスと、
    前記第2の光デバイスから出射された光の一部を反射し、一部を透過する端面を有する第3の光デバイスと、
    少なくとも3軸方向に移動可能なように、前記第1の光デバイスを移動させる第1の微動ステージと、
    少なくとも3軸方向に移動可能なように、前記第3の光デバイスを移動させる第2の微動ステージと、
    前記第1及び第2の微動ステージを、設定した移動量で移動させる微動ステージ制御部と、
    前記第1の光デバイスにおいて反射された、前記入射光の入射光方向への戻り光の光強度を測定する反射光受光部と、
    前記第2の光デバイスと、前記第3の光デバイスを透過した前記入射光の光強度を測定する透過光受光部と、
    前記透過光受光部において測定された前記入射光の光強度の前記光源の波長変化に対する強度変動を検出する検出部と、前記光源の出力光の波長を設定する制御部とからなる信号処理部と、
    前記透過光受光部で測定される前記光強度の情報に基づいて、前記第1の光デバイスと、前記第2の光デバイスと、前記第3の光デバイスとの光軸位置誤差を算出する光軸調整制御部と
    から構成されることを特徴とする光軸調整装置。
  3. 第1の光デバイスと第2の光デバイスの光軸を調整する光軸調整装置において実施される方法であって、
    前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との端面間の距離が、第1の規定範囲内になるように、前記第1または第2の光デバイスの端面に垂直な方向に移動させる第一の工程と、
    前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスと第2の光デバイスとの端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第2の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第1の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第二の工程と、
    前記第1の光デバイスを前記第1又は第2の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第三の工程と、
    波長可変光源から前記第1の光デバイス及び前記第2の光デバイスを透過した入射光の光強度を測定する透過光受光部、及び/又は前記第1の光デバイスの端面及び前記第2の光デバイスの端面における反射光の光強度を測定する反射光受光部において測定される受光情報に基づいて、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの端面間距離を測定し、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第四の工程と
    を含むことを特徴とする光軸調整工程。
  4. 第1の光デバイスと第3の光デバイスの光軸を調整する光軸調整装置において実施される方法であって、
    前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と第2の光デバイスの端面との端面間の距離が第一の規定範囲になるように、前記第1又は第2の光デバイスの端面と垂直な方向に移動させる第一の工程と、
    前記第1の光デバイスを、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第二の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第一の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第二の工程と、
    前記第1の光デバイスを、前記第1又は第2の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第三の工程と、
    波長可変光源から前記第1の光デバイス及び前記第2の光デバイスを透過した入射光の光強度を測定する透過光受光部で測定される透過光情報に基づいて、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との前記端面間距離を測定し、前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第四の工程と、
    前記第3の光デバイスを、前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離が、第一の規定範囲内になるよう移動させる第五の工程と、
    前記第3の光デバイスを、前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を測定しながら、前記端面間の距離が第二の規定範囲内であって、前記第二の規定範囲は前記第一の規定範囲より距離が短い規定範囲になるよう移動させる第六の工程と、
    前記第3の光デバイスを、前記第2又は第3の光デバイスの端面に平行な面内に移動させる第七の工程と、
    前記透過光受光部で測定される透過光情報に基づいて、前記第3の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面との前記端面間端面間距離を測定し、前記第3の光デバイスと前記第2の光デバイスとの位置が最適となるように位置に調整する第八の工程と
    を含むことを特徴とする光軸調整工程。
  5. 前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスの間の距離もしくは前記第2の光デバイス3と前記第3の光デバイス3の間の距離を測定する工程において、
    前記波長可変光源から出力される光の異なる二波長の光を含む入射光を用い、
    前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスの間隔、もしくは前記第2の光デバイスと前記第3の光デバイスの間隔を変化させたときに得られる反射光受光部の強度変動の包絡線関数の極小または極大位置を信号処理部により検出することにより、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面、もしくは前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を算出する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の光軸調整工程。
  6. 前記第1の光デバイスと前記第2の光デバイスとの間の距離、もしくは前記第2の光デバイスと前記第3の光デバイスの間の距離を測定する工程において、
    前記光源の波長変化に対する強度変動と、前記光源の波長の変動周期とを信号処理部により検出することにより、前記第1の光デバイスの端面と前記第2の光デバイスの端面、もしく前記第2の光デバイスの端面と前記第3の光デバイスの端面との端面間の距離を算出する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の光軸調整工程。
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