JP2014234723A - ベーン型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機を再起動する際に、チャタリングの発生を防止することが可能な気体圧縮機を提供する。
【解決手段】シリンダ室12の長径方向が鉛直方向に沿うようにシリンダブロック6が車載される。圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、ロータ7の重心位置をロータ7の回転中心から鉛直下方に位置するように複数枚のベーン8のうちの少なくとも一枚のベーンを他のベーンの重さより重く設定する。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダ室12の長径方向が鉛直方向に沿うようにシリンダブロック6が車載される。圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、ロータ7の重心位置をロータ7の回転中心から鉛直下方に位置するように複数枚のベーン8のうちの少なくとも一枚のベーンを他のベーンの重さより重く設定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ベーンを備えたベーン型圧縮機に関する。
ベーン型圧縮機(以下、「圧縮機」という)は内壁が楕円形状となっているシリンダ室を有したシリンダブロックと、このシリンダ室内に回転可能に支持され駆動手段からの駆動力を受けて回転するロータと、このロータの外周から内部に向けて形成された複数箇所のベーン溝内にそれぞれ収納された複数枚のベーンとを備えている。
そして、ロータの回転時にベーン溝内のベーンの背後の各背圧空間内に発生する背圧によりベーンが突出し、先端部がシリンダ室の内壁に摺動しながらベーンがベーン溝内を出没する。
このような圧縮機では、圧縮機の運転時はベーン溝の背圧空間内に圧縮された冷媒により中間圧が発生するのでベーンがベーン溝から突出し、先端部がシリンダ室の内壁に摺動しており、背圧空間の体積は略一定に保たれている。
一方、圧縮機を停止した後には、圧縮機内の圧力が均一となり、中間圧でベーンを突出させる背圧力がベーンに作用しなくなる。
このため、圧縮機が停止した状態が続くと、先端部が鉛直方向の上方向を向いているベーンは、ベーン溝内の冷媒や油をベーンの自重によりベーン溝の内壁とベーンとのクリアランス部分を通じて押し出しながらベーン溝内に落下してくる。このため圧縮機の停止した状態が続くと、ベーン溝内の背圧空間の体積が次第に小さくなっていく。
このような状態で圧縮機を再起動すると、ロータの回転による遠心力でベーン溝内からベーンが突出しようとするが、背圧空間の体積が小さくなっているため、背圧空間が負圧となり、ベーン溝からベーンが突出し難い状態となる。
また、ベーン溝の内壁とベーンとのクリアランス部分から冷媒や油が背圧空間に入り込む量が少ないため、ロータの回転による遠心力でベーン溝からベーンを突出させようとする力が働いてもベーンがこれに追従できず、背圧空間が負圧状態のままなのでベーンの先端部がシリンダ室の内壁面まで突出することができず、ベーンとシリンダ室との内壁とが離隔と衝突を繰り返すことによる騒音(チャタリング)が生じる課題があった。
圧縮機を再起動する際に、チャタリングが発生することは好ましくないことから、チャタリングを防止する必要がある。そこで、本発明はチャタリングの発生を確実に防止することが可能な気体圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、内壁が楕円形状となっているシリンダ室が形成されたシリンダブロックと、前記シリンダ室内に回転可能に支持され駆動手段からの駆動力を受けて回転するロータと、このロータの外周から内部に向けて形成された複数箇所のベーン溝内にそれぞれ収納された複数枚のベーンとを備え、前記ロータの回転時に前記ベーン溝内のベーンの背後の各背圧空間に発生する背圧で前記ベーンが突出し先端部が前記シリンダ室の内壁に摺動しながらベーン溝内を出没するベーン型圧縮機であって、前記シリンダ室の長径方向が鉛直方向に沿うように前記シリンダブロックが車載され、前記圧縮機の運転時における前記各背圧空間の体積の総和と、前記圧縮機の運転停止時における前記各背圧空間の体積の総和とがほぼ同一となるように、前記ロータの重心位置を前記ロータの回転中心から鉛直下方に位置するように前記複数枚のベーンのうちの少なくとも一枚を他のベーンの重さより重く設定したことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の運転時における各背圧空間の体積の総和と、圧縮機の運転停止時における各背圧空間の体積の総和とがほぼ同一となるように、ロータの重心位置をロータの回転中心から鉛直下方に位置するように複数枚のベーンのうちの少なくとも一枚を他のベーンの重さより重く設定しているため、圧縮機の運転停止により、運転時における各背圧空間の体積の総和と、運転停止時における各背圧空間の体積の総和とがほぼ同一となるようにロータが停止することができる。これにより圧縮機1運転時と停止時の各背圧空間の体積の総和の差を小さくすることができ、再起動時のチャタリングの発生を防止することができる。
以下、本発明に係るベーン型圧縮機の各実施形態について、図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
本実施形態のベーン型圧縮機(以下「圧縮機」という)1は、内壁11が楕円形状となっているシリンダ室12が形成されたシリンダブロック6と、シリンダ室12内に回転可能に支持され駆動手段13からの駆動力を受けて回転するロータ7と、このロータ7の外周から内部に向けて形成された複数箇所のベーン溝13内にそれぞれ収納された複数枚のベーン8とを備え、ロータ7の回転時にベーン溝13内のベーン8の背後の各背圧空間14に発生する背圧でベーン8が突出し先端部がシリンダ室12の内壁11に摺動しながらベーン溝13内を出没する。
本実施形態のベーン型圧縮機(以下「圧縮機」という)1は、内壁11が楕円形状となっているシリンダ室12が形成されたシリンダブロック6と、シリンダ室12内に回転可能に支持され駆動手段13からの駆動力を受けて回転するロータ7と、このロータ7の外周から内部に向けて形成された複数箇所のベーン溝13内にそれぞれ収納された複数枚のベーン8とを備え、ロータ7の回転時にベーン溝13内のベーン8の背後の各背圧空間14に発生する背圧でベーン8が突出し先端部がシリンダ室12の内壁11に摺動しながらベーン溝13内を出没する。
そして、シリンダ室12の長径方向が鉛直方向に沿うようにシリンダブロック6が車載される。
また、圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、ロータ7の重心位置をロータ7の回転中心から鉛直下方に位置するように複数枚のベーン8のうちの少なくとも一枚のベーンを他のベーンの重さより重く設定している。
以下、本発明の圧縮機1を図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、圧縮機1は、円筒状のケース5内に、圧縮部2、モータ部(駆動手段)3、インバータ部4が収容されて形成されている。
ケース5は、インバータ部4を収容するフロントケース5aと、圧縮部2を収容するミドルケース5bと、モータ部3を収容するリヤケース5cとから形成されている。これらのフロントケース5a、ミドルケース5b、リヤケース5cは、ボルト等により互いに結合されることで、内部に密閉された空間が形成されている。
ミドルケース5b内に収容された圧縮部2は、円筒状のシリンダブロック6と、このシリンダブロック6の両側に設けられた一対のサイドブロック9、9と、ロータ7とで形成されている。
シリンダブロック6には、内周が滑らかな楕円形状の内壁11を有したシリンダ室12が内部に形成されており、このシリンダ室12は一対のサイドブロック9、9によって両側が覆われている。このシリンダ室12内の中心部にロータ7が配置されている。
また、シリンダ室12内には、モータ部3のロータ軸17に連結された回転軸10が貫通しており、この回転軸10にロータ7が支持されている。そして、モータ部3の回転駆動力により回転軸10が回転することでロータ7がシリンダ室12内で回転する。
シリンダブロック6は楕円形状のシリンダ室12の長径方向が鉛直方向に沿うように車載される。
ロータ7は、円柱状で外周から内部に向けて形成された3箇所のベーン溝13、13、13が周方向に等間隔で形成されている。ベーン溝13は、板状のベーン8が出没可能に収容されるベーン可動溝13bと、このベーン可動溝13bに連通すると共に一対のサイドブロック9、9の冷媒通路と連通する断面円形の圧力溝13cとで構成されている。
これらのベーン可動溝13bと圧力溝13cは、ロータ7の軸方向に沿って形成されている。また、ベーン溝13の底部13aとベーン8の背後である後端部8bとの間が冷媒と共に油が供給される背圧空間14となっている。
ベーン8は3箇所のベーン溝13、13、13のそれぞれに対応するように奇数枚である3枚が用いられるものであり、3枚のベーンを符号81、82、83で示す。それぞれベーン81、82、83は、各ベーン溝13に収容された状態でロータ7の回転による遠心力と圧力溝13cとベーン8(81、82、83)の背後のベーン可動溝13bに供給された高圧の冷媒及び油による圧力によってベーン溝13から突出し、シリンダ室12の内壁11と先端部8aとが摺動しつつ出没する。
そして、回転軸10を介してロータ7がモータ部3の回転駆動力によって回転することで、シリンダ室12の内壁11とベーン8(81、82、83)との間に供給された冷媒が圧縮される。
駆動手段としてのモータ部3は電動モータであり、図1に示すように、リヤケース5cの内周面に沿って複数配置されるコイル16と、コイル16に発生する磁気によって回転するモータロータ15と、モータロータ15の中心に固定され回転するロータ軸17とから構成されている。
ロータ軸17の両端は、ベアリング19a、19bによってリヤケース5cと、モータ部3とサイドブロック9の間に配置される仕切壁とに回転自在に支持されている。
このロータ軸17に上記回転軸10が連結され、モータ部3の回転駆動力がロータ軸17から回転軸10を介してロータ7に伝達されて、ロータ7が回転する。
インバータ部4は、フロントケース5aに収容された駆動回路部18によって形成され、モータ部3の駆動を制御する。
本実施形態において、ベーン81、82、83のうち、1枚のベーン81が他のベーン82、83の重さよりも重くなるように設定される。
ベーン81は、圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、他のベーン82、83の重さより重く設定される。これによりロータ7の重心位置をロータ7の回転中心から鉛直下方に位置するように設定することができる。
このためには、他のベーン82、83がアルミニウム合金によって形成される場合、ベーン81を鉄によって形成することにより他のベーン82、83よりも大きな重量とすることができる。或いはベーン81に鉛塊等の重量物を埋め込むことにより他のベーン82、83よりも大きな重量とすることができる。
図3を用いて圧縮機1の運転時の背圧空間14の体積変化と、圧縮機1の停止時の背圧空間14の体積変化について説明する。
図3は、図2に示すベーン8が3枚の場合の圧縮部2の体積変化を示し、横軸はロータ7の回転角度を示し、縦軸が背圧空間の体積の総和(この場合ベーン溝13が3箇所設けられているので、3箇所の背圧空間14の総和)を示す。
同図において、曲線Aは圧縮機1の運転時の背圧空間14の体積の総和の変化を示し、曲線Bは圧縮機1の停止時の背圧空間14の体積の総和の変化を示している。
曲線Aで示す圧縮機1の運転時では、各ベーン溝13から各ベーン8が出没し、各ベーンの先端8aがシリンダ室12の内壁面11を常に摺動しているので、背圧空間の体積の総和の変化は少なくロータ7の回転角度に対して略一定の値を示す。
曲線Bで示す圧縮機1の停止状態では、シリンダ室12内でのロータ7が停止した回転角度によって背圧空間14の体積の総和は大きく変化する。
曲線Bにおいて点Qで示す回転角度(約40°、約150°、約260°・・・)でロータ7が停止すると、この位置ではベーン8が鉛直方向に沿って上向きの位置であるため、ベーン8が自重によってベーン溝13内に落下し、各ベーン溝13の背圧空間14の体積の総和が減少することを示している。
また、曲線Bにおいて点Pで示す回転角度(約90°、約210°、約320°・・・)では、図2に示すように、ベーン8がベーン溝13内に自重で落下する距離が少ない位置でロータ7が停止するのでベーン溝13の背圧空間14の体積総和の減少が少ないことを示している。
これらの曲線Aと曲線Bから、圧縮機1の運転停止時におけるロータ7の回転角度(回転位置)によって背圧空間14の体積の総和に大きな変化が生じていることが判り、圧縮機1の運転停止時にロータ7の停止位置を所定位置に設定することにより背圧空間14の体積の総和の減少を抑えることができる。
このため、本実施形態では、1枚のベーン81を他のベーン82,83よりも重く設定することにより、曲線Aで示す背圧空間14の体積の総和と曲線Bで示す背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、ロータ7の重心位置をロータ7の回転中心から鉛直下方に位置するようにしている。
次ぎに、本実施形態の圧縮機1の作用について説明する。
圧縮機1は、インバータ部4の駆動回路部18からモータ部3のコイル16に電流が流れてモータロータ15が回転し、モータロータ15に固定されたロータ軸17が回転する。
ロータ軸17が回転するとロータ軸17の一端側に連結された回転軸10に回転駆動力が伝達され、ロータ7が回転して冷媒を圧縮する。
圧縮された冷媒は、ミドルケース5bを通ってリヤケース5cに入り、リヤケース5cのモータ部3を通って吐出口21から外方へ吐出される。
圧縮機1が停止すると、他のベーン82、83よりも重くなっているベーン81が最も下方に位置するように ロータ7が所定角度回転した後に停止する。
これにより、圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となる。
このように、圧縮機1の運転停止では、常にベーン81が最も下方に位置するようにロータ7が停止することにより、圧縮機1の運転時と圧縮機1の停止時の各背圧空間14の体積の総和の差を小さくすることができ、これによって、再起動時のチャタリングの発生を防止することができる。
また、ベーン溝、ベーン、ロータを加工せず、しかも別部材も設けることなく、チャタリングを防止することができる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態の断面図を示す。
図4は、本発明の第2実施形態の断面図を示す。
本実施形態の圧縮機1では、ロータ7に対しベーン8として5枚の奇数が用いられ、符号81、82、83、84、85によって5枚のベーンを示す。また、シリンダブロック6は楕円形状のシリンダ室12の長径方向が鉛直方向に沿うように車載される。
図4に示すように、ロータ7には、外周から内部に向けて形成された5箇所のベーン溝13が周方向に等間隔で形成されている。各ベーン溝13は、板状のベーン8が出没可能に収容されるベーン可動溝13bと、このベーン可動溝13bに連通すると共に一対のサイドブロック9、9の冷媒通路と連通する断面円形の圧力溝13cとで構成されており、ベーン溝13の底部13aとベーン8の背後である後端部8bとの間が冷媒と共に油が供給される背圧空間14となっている。
各ベーン8(81、82、83、84、85)は、それぞれのベーン溝13に収容された状態でロータ7の回転による遠心力と圧力溝13cとベーン8(81、82、83、84、85)の背後のベーン可動溝13bに供給された高圧の冷媒及び油による圧力によってベーン溝13から突出し、シリンダ室12の内壁11と先端部8aとが摺動しつつ出没する。そして、回転軸10を介してロータ7がモータ部3の回転駆動力によって回転することで、シリンダ室12の内壁11とベーン8(81、82、83、84、85)との間に供給された冷媒が圧縮される。
本実施形態において、5枚のベーンのうち、1枚のベーン81が他のベーン82、83、84、85の重さよりも重くなるように設定するものである。すなわち、他のベーン82、83、84、85がアルミニウム合金によって形成される場合には、ベーン81を鉄によって形成することにより他のベーン82、83、84、85よりも大きな重量とする。或いはベーン81に鉛塊等の重量物を埋め込むことにより他のベーン82、83、84、85よりも大きな重量とする。
このようにベーン81を他のベーン82、83、84、85よりも重くすることにより、圧縮機1が駆動停止すると、ベーン81が常に最も下方に位置するようにロータ7が回転し、この回転位置でロータ7が停止する。
この停止位置では、圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となり、運転時と停止時の各背圧空間14の体積の総和の差を小さくすることができるため、再起動時のチャタリングの発生を防止することができる。
また、ベーン溝、ベーン、ロータを加工せず、しかも別部材も設けることなく、チャタリングを防止することができる。
また本実施形態では、ベーン81と隣接するベーン82との間の空間の容積が大きくなっており、圧縮機1を再起動するとき、ベーン81とベーン82との間の空間から圧縮が始まるため、冷媒を大きな圧縮比で圧縮することができ、各ベーン溝13の背圧空間14内に冷媒が円滑に供給される。
従って、ベーン81、82、83、84、85が円滑にベーン溝13から突出することができる。
第2実施形態では、5枚のベーンのうち、1枚のベーン81を他のベーン82、83、84、85よりも重くしているが、これに限らず、圧縮機1の運転時における各背圧空間14の体積の総和と、圧縮機1の運転停止時における各背圧空間14の体積の総和とがほぼ同一となるように、隣接した3枚のベーンを他のベーンよりも重く設定することができる。
例えば、隣接しているベーン81、82、83を他のベーン84、85よりも重く設定するものである。これによっても、圧縮機1の運転停止におけるロータ7の停止位置を常に圧縮機1の運転時と停止時の各背圧空間14の体積の総和の差を小さく位置とすることができるため、再起動時のチャタリングの発生を防止することができる。
1 気体圧縮機
6 シリンダブロック
7 ロータ
8 ベーン
11 内壁
13 ベーン溝
14 背圧空間
81、82、83、84、85 ベーン
6 シリンダブロック
7 ロータ
8 ベーン
11 内壁
13 ベーン溝
14 背圧空間
81、82、83、84、85 ベーン
Claims (4)
- 内壁(11)が楕円形状となっているシリンダ室(12)が形成されたシリンダブロック(6)と、前記シリンダ室(12)内に回転可能に支持され駆動手段からの駆動力を受けて回転するロータ(7)と、このロータ(7)の外周から内部に向けて形成された複数箇所のベーン溝(13)内にそれぞれ収納された複数枚のベーン(8)とを備え、前記ロータ(7)の回転時に前記ベーン溝(13)内のベーン(8)の背後の各背圧空間(14)に発生する背圧で前記ベーン(8)が突出し先端部が前記シリンダ室(12)の内壁(11)に摺動しながらベーン溝(13)内を出没するベーン型圧縮機(1)であって、
前記シリンダ室(12)の長径方向が鉛直方向に沿うように前記シリンダブロック(6)が車載され、
前記ベーン型圧縮機(1)の運転時における前記各背圧空間(14)の体積の総和と、前記ベーン型圧縮機(1)の運転停止時における前記各背圧空間(14)の体積の総和とがほぼ同一となるように、前記ロータ(7)の重心位置を前記ロータ(7)の回転中心から鉛直下方に位置するように前記複数枚のベーン(8)のうちの少なくとも一枚を他のベーン(8)の重さより重く設定したことを特徴とするベーン型圧縮機(1)。 - 請求項1記載のベーン型圧縮機(1)であって、
前記ベーン(8)の枚数が3枚又は5枚の奇数枚数であり、奇数枚数のうち1枚又は隣接している3枚が他のベーン(8)より重く設定されていることを特徴とするベーン型圧縮機(1)。 - 請求項1又は請求項2記載のベーン型圧縮機(1)であって、
他のベーン(8)より重く設定されたベーン(8)は鉄製であり、他のベーン(8)がアルミニウム合金製であることを特徴とするベーン型圧縮機(1)。 - 請求項1又は請求項2記載のベーン型圧縮機(1)であって、
前記他のベーン(8)より重く設定されたベーン(8)は重量物が埋め込まれていることを特徴とするベーン型圧縮機(1)。
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JP2013115131A JP2014234723A (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | ベーン型圧縮機 |
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