JP2014233344A - 光学フィルタ素子、波長可変光バンドパスフィルタモジュール、波長可変光源装置及び分光内視鏡装置 - Google Patents

光学フィルタ素子、波長可変光バンドパスフィルタモジュール、波長可変光源装置及び分光内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない光学フィルタ素子数により高効率の分光を可能にする。
【解決手段】本発明の実施形態に係る光学フィルタ素子は、所定の間隔をあけて平行に配置された、ファブリ・ペロー共振器を構成する一対の反射面を備え、一対の反射面の少なくとも一方が、誘電体多層膜を含む波長選択性の反射面であり、一対の反射膜の間に真空層又は気体層が配置されていて、所定の生体物質の吸収帯内に中心波長を有する狭帯域光を選択的に透過させ、入射角に応じて中心波長が変化するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、医用分光画像の撮像に適した光学フィルタ素子、波長可変光バンドパスフィルタモジュール、波長可変光源装置及び分光内視鏡装置に関する。
近年、分光画像撮影機能を備えた内視鏡装置(分光内視鏡装置)が提案されている。このような分光内視鏡装置によれば、消化器の粘膜等の生体組織の分光特性に関する情報(例えば反射スペクトル)を含む画像情報を得ることができる。生体組織の反射スペクトルは、測定対象となる生体組織の表層近傍に含まれる物質の種類や濃度の情報を反映していることが知られている。具体的には、生体組織の反射スペクトルは、その生体組織を構成する複数の生体物質の反射スペクトルを重畳したものとなる。
病変部の生体組織においては、健常部の生体組織には殆ど含まれていない物質が多く含まれる場合がある。そのため、病変部を含む生体組織の分光特性は、健常部のみの生体組織の分光特性とは異なったものとなる。このように、健常部と病変部とでは分光特性が異なるため、両者の分光特性を比較して、生体組織に何らかの病変部が含まれるかどうかを判断することができる。
また、分光内視鏡装置には、分光画像撮影機能だけではなく、白色光を使用した通常の内視鏡観察画像を撮影する機能(通常観察機能)も要求される。特許文献1には、回折格子を使用して通常観察用の白色光(0次回折光)と分光画像撮影用の狭帯域光(−1次回折光)を分離生成する構成が記載されている。
特開2007−135989号公報
しかしながら、回折格子を使用する分光方式では、1つの回折光しか分光観察に使用できないため、光の利用効率が低く、十分な光量を確保することが難しい。
また、従来の光学フィルタ方式では、多くのフィルタ枚数が必要で、機材が煩雑なることが難点であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光の利用効率が高く、少ない光学フィルタ素子数で分光が可能な、医用分光画像の撮像に適した光学フィルタ素子、波長可変光バンドパスフィルタモジュール、波長可変光源装置及び分光内視鏡装置を提供することである。
本発明の実施形態によれば、医用分光画像の撮像に適した波長可変光バンドパスフィルタモジュール用の光学フィルタ素子であって、所定の間隔をあけて平行に配置された、ファブリ・ペロー共振器を構成する一対の反射面を備え、一対の反射面の少なくとも一方が、誘電体多層膜を含む波長選択性の反射面であり、一対の反射膜の間に真空層又は気体層が配置されていて、所定の生体物質の吸収帯内に中心波長を有する狭帯域光を選択的に透過させ、入射角に応じて中心波長が変化するように構成された光学フィルタ素子が提供される。
上記の光学フィルタ素子において、所定の生体物質がモグロビンである構成としてもよい。この場合、ヘモグロビンのソーレ帯又はQ帯に中心波長を有する狭帯域光を選択的に透過させる構成としてもよいし、ヘモグロビンのソーレ帯及びQ帯にそれぞれ中心波長を有する2つの狭帯域光を選択的に透過させる構成としてもよい。
上記の光学フィルタ素子において、誘電体多層膜が、高屈折率層と低高屈折率層とを交互に積層して形成された構成としてもよい。この場合において、高屈折率層が、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)及び五酸化ニオブ(Nb)の少なくとも一つを含み、低屈折率層が、酸化ケイ素(SiO)又はフッ化マグネシウム(MgF)を含む構成としてもよい。また、高屈折率層と低屈折率層との屈折率差が0.9以上である構成としてもよい。また、高屈折率層と低高屈折率層が少なくとも3層ずつ交互に積層された構成としてもよい。
本発明の実施形態によれば、医用分光画像の撮像に適した波長可変光バンドパスフィルタモジュールであって、上記の光学フィルタ素子と、光学フィルタ素子の反射面と平行な回転軸の周りに光学フィルタ素子を回転駆動する素子駆動手段と、前記素子駆動手段の駆動を制御するフィルタ制御部と、を備えた波長可変光バンドパスフィルタモジュールが提供される。
上記の波長可変光バンドパスフィルタモジュールにおいて、光学フィルタ素子を透過するフィルタ光の中心波長を検出する波長検出手段を備え、フィルタ制御部が波長検出手段の検出結果に基づいて素子駆動手段の駆動をフィードバック制御する構成としてもよい。
上記の波長可変光バンドパスフィルタモジュールにおいて、光学フィルタ素子と同じ光路長を有し、光路上に光学フィルタ素子と直列に配置された光路補償板と、光路補償板を回転駆動する補償板駆動手段と、を更に備え、フィルタ制御部は、光路補償板が光学フィルタ素子と逆位相で回転するように補償板駆動手段の駆動を制御する構成としてもよい。
上記の波長可変光バンドパスフィルタモジュールにおいて、光学フィルタ素子の反射面が光軸と平行であるときに、入力された白色光のほとんどが、光学フィルタ素子を通過せずに、白色光として出力されるように構成されていてもよい。
本発明の実施形態によれば、白色光源と、上記の波長可変光バンドパスフィルタモジュールと、を備えた、医用分光画像の撮像に適した波長可変光源装置が提供される。
本発明の実施形態によれば、挿入部の先端に撮像素子を備えた電子内視鏡と、上記の波長可変光源装置と、撮像装置が生成した撮像データを処理してビデオ信号を生成する画像処理装置とを備え、中心波長の異なる狭帯域光を用いて撮像された複数の撮像データに基づいて分光画像データを生成する分光内視鏡装置が提供される。
上記の分光内視鏡装置において、フィルタ制御部が、ビデオ信号のフレームレートに同期して光学フィルタ素子を回転駆動する構成としてもよい。
上記の分光内視鏡装置において、光学フィルタ素子の反射面が光軸と平行であるときに、波長可変光バンドパスフィルタモジュールを通過した白色光を用いて通常観察画像を撮像する構成としてもよい。
以上のように、本発明によれば、光の利用効率が高く、少ない光学フィルタ素子数により分光が可能な光学フィルタ素子、波長可変光バンドパスフィルタモジュール、波長可変光源装置及び分光内視鏡装置が実現される。
図1は、本発明の実施の形態に係る分光内視鏡装置のブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る分光内視鏡装置の撮像素子に内蔵されるカラーフィルタの透過スペクトルである。 図3は、本発明の実施の形態に係る分光内視鏡装置の光源部(波長可変光源装置)の概略構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るフィルタ素子の透過スペクトルである。 図5は、本発明の実施の形態に係るフィルタ素子の回転位置と入射角の関係を示した図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る分光内視鏡装置の表示画面の例である。 図7は、ヘモグロビンの吸収スペクトルである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る分光内視鏡装置は、消化器の粘膜等の生体組織の分光画像を撮像し、分光画像の分光情報に基づいて被写体の生体情報を定量的に分析して画像化する装置である。このような分光内視鏡装置を用いれば、生体組織の分光特性と相関がある種々の生体情報を定量化し、画像化することができる。以下に説明する本発明の実施形態は、ヘモグロビン(酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビン)の吸収帯における生体組織の分光情報に基づいて、各種病変部の診断において重要な生体情報となる酸素飽和度の画像を生成する分光内視鏡に本発明を適用したものの一例である。
なお、分光画像とは、各画素が分光情報(例えば反射スペクトルデータ)を持つ画像である。後述するように、本実施形態の分光画像データは、中心波長の異なる狭帯域光を用いて撮像した複数のデジタル画像データ(以下「分光成分画像データ」という。)から構成される。ここで、狭帯域光の中心波長とは、狭帯域光のパワースペクトルにおいてピーク値の例えば半値以上のパワースペクトル密度を有する波長範囲の中心値である。同様に、フィルタ素子の透過波長域の中心波長とは、フィルタ素子の透過スペクトルにおいてピーク値の例えば半値以上の透過率を有する波長範囲の中心値である。なお、狭帯域光のパワースペクトル(又はフィルタ素子の透過スペクトル)が釣鐘状の波形である場合は、中心波長の代わりにピーク波長を用いてもよい。
本発明の実施形態に係る分光内視鏡装置の構成を説明する前に、ヘモグロビンの分光特性について説明する。
図7に、ヘモグロビンの吸収スペクトルを示す。実線の波形は酸化ヘモグロビン(HbO)の吸収スペクトルであり、破線の波形は還元ヘモグロビン(Hb)の吸収スペクトルである。図7に示すように、ヘモグロビンは420nm付近(ソーレ帯)と550nm付近(Q帯)に強い吸収帯を有している。また、これら2つの吸収帯において、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとではピーク波長が異なる。また、420nm帯及び550nm帯においては、分光内視鏡によって観察される消化器の粘膜組織の分光特性に対するモグロビンの分光特性の寄与が支配的となっている。そのため、420nm帯又は550nm帯における消化器の粘膜組織の分光特性から、粘膜組織中の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンのモル濃度比(すなわち酸素飽和度)を定量的に評価することができる。
以下に説明する実施形態では、420nm帯及び550nm帯の両吸収帯の分光特性を用いることにより、酸素飽和度を高精度で定量化することを可能にしている。
図1は、本発明の実施形態に係る分光内視鏡装置1のブロック図である。本実施形態の分光内視鏡装置1は、電子内視鏡100、プロセッサ200及びモニタ300を備えている。電子内視鏡100及びモニタ300は、プロセッサ200に着脱可能に接続されている。また、プロセッサ200には、光源部400と画像処理部500が内蔵されている。
電子内視鏡100は、体腔内に挿入される挿入管110を有している。電子内視鏡100の内部には、全長に亘って延びるライトガイド131が設けられている。ライトガイド131の一端部(先端部131a)は、挿入管110の先端部(挿入管先端部111)の近傍に配置されており、ライトガイド131の他端部(基端部131b)は、プロセッサ200に接続されている。プロセッサ200は、キセノンランプ等の光量の大きい白色光WLを生成する光源430等を備えた光源部400(後述)を内蔵しており、この光源部400によって生成された照明光ILは、ライトガイド131の基端131bに入射するようになっている。ライトガイド131の基端131bに入射した光は、ライトガイド131を通ってその先端部131aに導かれ、先端部131aから放射される。電子内視鏡100の挿入管先端部111には、ライトガイド131の先端部131aと対向して配置された配光レンズ132が設けられており、ライトガイド131の先端部131aから放射される照明光ILは、配光レンズ132を透過して、挿入管先端部111の近傍の生体組織Tを照明する。
また、挿入管先端部111には対物光学系121及び撮像素子141が設けられている。生体組織Tの表面で反射又は散乱された光の一部(戻り光)は、対物光学系121に入射し、集光されて、撮像素子141の受光面に結像する。本実施形態の撮像素子141は、その受光面にカラーフィルタ141aを備えたカラー画像撮像用のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであるが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の他の種類の撮像素子を使用してもよい。カラーフィルタ141aは、赤色の光を透過させるRフィルタと、緑色の光を透過させるGフィルタと、青色の光を透過させるBフィルタとが市松状に配列され、撮像素子141の各受光素子上に直接形成された、いわゆるオンチップフィルタである。R、G、Bの各フィルタは、図2に示すような分光特性を有している。すなわち、本実施形態のRフィルタは、波長約570nm以上の光を透過させるフィルタであり、Gフィルタは、波長約470nm〜620nmの光を透過させるフィルタであり、Bフィルタは、波長約530nm以下の光を透過させるフィルタである。
撮像素子141は、受光面に結像した像に対応する撮像信号を、周期的に(例えば1/30秒間隔で)出力する。撮像素子141から出力された撮像信号は、ケーブル142を介してプロセッサ200の画像処理部500に送られる。
画像処理部500は、A/D変換回路510、一時記憶メモリ520、コントローラ530、ビデオメモリ540及び信号処理回路550を備えている。A/D変換回路510は、電子内視鏡100の撮像素子141からケーブル142を介して入力される撮像信号をA/D変換してデジタル画像データを出力する。A/D変換回路510から出力されるデジタル画像データは、一時記憶メモリ520に送られ記憶される。なお、デジタル画像データ(撮像信号)には、Rフィルタが装着された受光素子によって撮像されたRデジタル画像データ(R撮像信号)、Gフィルタが装着された受光素子によって撮像されたGデジタル画像データ(G撮像信号)及びBフィルタが装着された受光素子によって撮像されたBデジタル画像データ(B撮像信号)が含まれている。
コントローラ530は、一時記憶メモリ520に記憶された単数又は複数のデジタル画像データを処理して一枚の表示用画像データを生成し、これをビデオメモリ540に送る。例えば、コントローラ530は、単一のデジタル画像データから生成された表示用画像データ、複数のデジタル画像データの画像が並べられた表示用画像データ、或いは複数のデジタル画像データに基づいて画素毎に生体組織Tの反射スペクトルを生成し、これによって健常部と病変部とを識別した表示用画像データや、特定の画素に対応する生体組織Tの反射スペクトルのグラフを表示する表示用画像データ等を生成して、これをビデオメモリ540に記憶させる。信号処理回路550は、ビデオメモリ540に記憶されている表示用画像データを所定の形式(例えばNTSC形式)のビデオ信号に変換して出力する。信号処理回路550から出力されたビデオ信号は、モニタ300に入力される。この結果、電子内視鏡100によって撮像された内視鏡画像等が、モニタ300に表示される。
このように、プロセッサ200は、電子内視鏡100の撮像素子141から出力される撮像信号を処理するビデオプロセッサとしての機能と、電子内視鏡100の挿入先端部111近傍の生体組織Tを照明するための照明光を電子内視鏡100のライトガイド131に供給する光源装置としての機能とを兼ね備えたものである。
図3は、プロセッサ200の光源部400の概略構成を示す図である。光源部400は、上述の光源430の他に、コリメータレンズ440、波長可変光バンドパスフィルタモジュール410(以下「可変フィルタ410」と略記する。)、フィルタ制御部420及び集光レンズ450を備えている。光源430から出射される白色光WLは、コリメータレンズ440によって平行光にされから、可変フィルタ410を通過した後、集光レンズ450によってライトガイド131の基端131bに集光される。
可変フィルタ410は、円盤形状のフィルタ素子412及び光路補償板417と、回転ステージ416、418を備えている。後述するように、フィルタ素子412は、白色光WLから複数の狭帯域の光を選択的に透過させるファブリ・ペロー(Fabry-Perot)型の干渉フィルタであり、白色光WLの入射角θに応じて透過光(フィルタ光FL)の波長が変化する。可変フィルタ410は、フィルタ素子412への白色光WLの入射角θを回転ステージ416によって変化させることにより、フィルタ光FLの波長を変化させられるように構成されている。
フィルタ素子412と光路補償板417は、各光学面が対応する回転ステージ416、418の回転軸と平行になるよう、図示しない光学マウントを介して回転ステージ416、418にそれぞれ取り付けられている。また、回転ステージ416、418は、それぞれ回転軸416c、418cが光源部400の光軸Axと直交するように、光軸Axの方向に並べて配置されている。なお、回転軸416c、418cは、必ずしも光軸Axと交差する必要は無く、光軸Axに対してねじれの位置に配置されていてもよい。
回転ステージ416、418は、図示しないサーボモータを備えた、回転位置が制御可能な回転駆動装置である。回転ステージ416、418は、それぞれフィルタ制御部420の本体421に接続されており、回転ステージ416、418の回転駆動はフィルタ制御部420によって制御される。
フィルタ制御部420は、本体421、ビームスプリッタ422、集光レンズ423及び小型分光器424を備えている。ビームスプリッタ422は、集光レンズ450とライトガイド131の基端131bの間(基端131bの近傍)に配置され、可変フィルタ410を透過した照明光ILの一部(好ましくは5%未満)を取り出し、集光レンズ423を介して小型分光器424に供給する。小型分光器424は、図示しない回折格子とリニアイメージセンサ(CCDアレイ等)を備えていて、照明光ILの分光スペクトルを取得して本体421に出力する。本体421は、小型分光器424から取得した分光スペクトルに基づいて照明光ILに含まれる複数の狭帯域光の中心波長を検出し、中心波長の検出値と目標値との差分に基づいて回転ステージ416、418の駆動をフィードバック制御する。このフィードバック制御によって、照明光ILの中心波長を高い確度で制御することが可能になる。なお、フィルタ制御部420は、コントローラ530に接続されていて、コントローラ530の指令に従って動作する。
図3に示すように、フィルタ素子412に白色光WLを斜めに入射させると、フィルタ光FLの光路は、光軸Ax及び回転軸416cの双方と垂直な方向に距離Δだけシフトする。このシフト量Δは、白色光WLの入射角によって変化する。本実施形態では、このフィルタ光FLの光路のシフトを補正するために、フィルタ素子412と略同じ厚さの(すなわち光学的距離が略等しい)透明基板である光路補償板417が、コリメータレンズ440と集光レンズ450との間に配置されている。フィルタ制御部420は、フィルタ素子412と光路補償板417を、回転軸416cと418cの周りにそれぞれ逆位相で(逆向きに)回転させる。その結果、フィルタ素子412及び光路補償板417を通過した照明光ILの光路が、フィルタ素子412の回転角によって変化しなくなるため、可変フィルタ410の動作に伴うライトガイド131への照明光ILの結合効率の変動が抑えられる。フィルタ素子412による光路の変動が小さい場合や、入射面が大きく光路の変位に影響されない場合には光路補償板417を省略してもよい。
フィルタ素子412は、反射面を向い合せて配置された一対のミラー413、414と、ミラー413、414の周縁部間に挟み込まれた円管形状のフィルムであるスペーサ415を備えたファブリ・ペロー型の干渉フィルタである。ミラー413、414は、円板形状の透明基板413s、414sの一面(反射面)に、波長選択性を有するDBR(Distributed Bragg Reflector)反射膜413f、414fがそれぞれコーティングされたものである。
本実施形態のDBR反射膜413f、414fは、屈折率の異なる2種類の誘電体薄膜を交互に積層させたものである。一対のミラー413、414は、DBR反射膜413f及び414fが所定の間隔を空けて平行に向かい合うように配置されており、共振条件を満たす所定の波長に対して極めて高い(例えば90%以上の)透過率を有するバンドパスフィルタを構成することができる。
このような構成の干渉フィルタにおいては、一対のミラー413、414によってファブリ・ペロー型共振器が形成され、入射した光が対向するDBR反射膜413f、414fの間で繰り返し反射される。その過程で、共振条件を満たさない波長成分が干渉によって打ち消され、共振条件を満たす複数の波長域の光(狭帯域光)を成分に含む(すなわち、複数の中心波長を有する)フィルタ光FLが生成される。生成されたフィルタ光FLは、透明基板414sを介して光路補償板417に向かって出射される。
図4は、本発明の実施形態(後述する実施例1)に係るフィルタ素子412の透過スペクトルである。図4において、実線は垂直入射(θ=0°)時の透過スペクトルを示し、破線は斜入射(θ=40°)時の透過スペクトルを示す。図4に示すように、フィルタ素子412は、生体組織Tの分光観察に適した400〜650nm帯に2つの狭い透過波長域I、II(すなわち、2つの中心波長λI、λII)を有している。なお、以下の説明において、フィルタ素子412を透過したフィルタ光FLに含まれる、透過波長域I、IIに対応する光を狭帯域光I、IIと呼ぶ。
表1に、フィルタ素子412の入射角θと中心波長λI、λIIとの関係を示す。
表1に示すように、本実施形態のフィルタ素子412は、2つの中心波長λI、λIIの可変域が、それぞれヘモグロビンのソーレ帯とQ帯(図7)の領域を包含するように設計されている。
また、表1に示すように、フィルタ素子412を透過する狭帯域光A、Bの中心波長λI、λIIは、入射角θによって変化する。具体的には、入射角θが大きいほど、各中心波長λI、λIIは短くなる。
また、入射角の変化量Δθに対する中心波長の変化量Δλの大きさは、DBR反射膜413f、414fの屈折率と共振器内の媒質の屈折率(すなわちDBR反射膜413fと414fとで挟まれた隙間の屈折率)との屈折率差が大きいほど、大きくなる。従来のファブリ・ペロー型の干渉フィルタでは共振器内にエポキシ樹脂等が充填されているが、本実施形態では、共振器内の空間を屈折率の高い固体や液体で充填せずに空気層とすることにより、各中心波長λI、λIIは50nm近い幅で変化させることが可能になっている。これにより、ヘモグロビンのソーレ帯とQ帯の中心領域全体にわたって波長λI、λIIを掃引することが可能になる。
また、フィルタ光FLに含まれる2つの中心波長λI、λIIは、それぞれ撮像素子141に設けられたカラーフィルタ141aに含まれるR、G、Bフィルタのいずれか一つの透過波長域に属するように構成されている。具体的には、表1に示す中心波長λIの可変範囲(約410〜460nm)は、その全域が図2に示すBフィルタの透過波長域に含まれているが、Gフィルタ及びRフィルタの透過波長域とは重なっていない。従って、狭帯域光Iは、Bフィルタのみを透過することができる。
同様に、中心波長λIIの可変範囲(約530〜590nm)は、その全域がGフィルタの透過波長域に含まれているが、Bフィルタ及びRフィルタの透過波長域とは殆ど重なっていない。従って、狭帯域光IIは実質的にGフィルタのみを透過することができる。
従って、本実施形態の分光内視鏡装置1を用いて撮像すると、狭帯域光Iを照明光として撮像した画像がBデジタル画像データとして得られ、狭帯域光IIを照明光として撮像した画像がGデジタル画像データとして得られる。
このように、本実施形態においては、1つのフィルタ素子412により、ヘモグロビンの2つの吸収帯(ソーレ帯、Q帯)にそれぞれ対応する2つの狭帯域光I、I Iが生成され、各狭帯域光I、I Iの中心波長λI、λIIがヘモグロビンの対応する吸収帯の中心領域全域にわたって掃引される。また、2つの狭帯域光I、I Iによる像を、それぞれに対応するカラーフィルタ(Bフィルタ、Gフィルタ)が装着された受光素子によって、1回の撮像動作で同時に取り込むことで、効率よく分光成分画像データを取得することが可能になっている。
図5は、フィルタ素子412の回転位置φ(単位:deg)と入射角θ(単位:deg)の関係を示した図である。フィルタ素子412の回転位置φは、白色光WLがミラー413側からフィルタ素子412に垂直入射する位置を0°、フィルタ素子412の回転方向(図5における時計回り方向)を正方向として定義される。
図5(a)〜(d)は、順にフィルタ素子412の回転位置φが0°、45°、90°、135°である場合を示した図である。図5(b)に示すように、回転位置φが0〜90°の範囲にあるときは、白色光WLはミラー413側からフィルタ素子412に入射し、白色光WLの入射角θの値は回転位置φの値と一致する。そのため、フィルタ素子412の回転に伴って、入射角θが増加し、その結果、フィルタ光FLに含まれる各2つの狭帯域光I,IIの中心波長λI、λIIが短くなる。
なお、本実施形態では、白色光WLの入射角θが0〜45°の範囲内にあるときに白色光WLの全光束がフィルタ素子412の有効面(枠状のスペーサ415の内部)を通過するようになっている。そのため、本実施形態の分光内視鏡装置1は、白色光WLの入射角θが0〜45°の範囲内にあるときに分光観察(分光画像の撮影)を行うように構成されている。
また、図5(c)に示すように、フィルタ素子412の回転位置φが90°のときには、白色光WLの大部分がフィルタ素子412を素通りするため、可変フィルタ410からは白色光の照明光ILが出射される。そのため、本実施形態の分光内視鏡装置1は、フィルタ素子412の回転位置φが90°のときに通常観察を行うように構成されている。
また、図5(d)に示すように、フィルタ素子412の回転位置φが90〜180°の範囲にあるときは、白色光WLはミラー414側からフィルタ素子412に入射する。なお、フィルタ素子412には方向性が無く、白色光WLがミラー413側から入射しても、ミラー414側から入射しても、入射角θが同じであれば同じ光学特性を示す。従って、回転位置φが90〜180°の範囲にあるときは、フィルタ素子412の回転に伴って、入射角θが減少し、その結果、フィルタ光FLに含まれる各波長帯の中心波長λI、λIIが長くなる。すなわち、図5(b)に示す回転位置φが0〜90°の範囲にある場合とは、逆向きに中心波長λI、λIIが変化する。
そして、フィルタ素子412の回転位置φが180°になると、図5(a)に示す回転位置φが0°の場合と同じ配置(但し入射面が異なる)となる。また、フィルタ素子412の光学特性には方向性が無いため、回転位置φが180〜360°の範囲にあるときには、フィルタ素子412の光学特性は、上述した回転位置φが0〜180°の範囲にあるときと同じ挙動を示す。すなわち、フィルタ素子412が正方向(図5における時計回り)に1回転する間に、図5(b)に示すようなフィルタ素子412の回転に伴って入射角θが増加する(中心波長λI、λIIが短くなる)状態と、図5(d)に示すようなフィルタ素子412の回転に伴って入射角θが減少する(中心波長λI、λIIが長くなる)状態とが、交互にそれぞれ2回繰り返される。従って、フィルタ素子412を1回転させる間に、中心波長λI、λIIの掃引が4回(2往復)行われる。
そこで、本実施形態では、フィルタ素子412を一定の速度で回転させながら(すなわち中心波長λI、λIIを繰り返し往復掃引しながら)、撮像素子141によって所定の時間間隔で内視鏡画像を撮像することによって分光観察画像と通常観察画像を同時に取得するように構成されている。
次に、本発明の実施形態に係る分光内視鏡装置1により分光内視鏡画像を取得する手順を説明する。本実施形態では、コントローラ530が、フィルタ制御部420を制御して、フィルタ素子412を一定速度で回転させながら、フィルタ素子412の回転位置φが5°変化する毎に撮像素子141を駆動して撮像を行う。
具体的には、コントローラ530は、信号処理回路550によって生成されるビデオ信号のフレームレート(例えば30Hz)に同期したタイミングで撮像素子141を駆動制御する。また、コントローラ530は、撮像のタイミングを示す同期信号をフィルタ制御部420に与え、撮像のタイミングに同期して毎秒150°(30Hz×5°)の角速度でフィルタ素子412を回転させる。
このとき、撮像素子141は、フィルタ素子412の回転位置φが0、5、10、15、・・・355°となるタイミングで撮像信号を出力する。
コントローラ530は、不揮発性メモリ(不図示)及揮発性の内部メモリ(不図示)を備えており、不揮発性メモリには表2に示すようなルックアップテーブルが記憶されている。ルックアップテーブルには、フィルタ素子412の回転位置φ、フィルタ素子412への白色光WLの入射角θ及び波長B、Gが対応付けて記憶されている。なお、波長BはBデジタル画像データの撮像波長(中心波長λI)を示し、波長GはGデジタル画像データの撮像波長(中心波長λII)を示す。また、項目「波長」における、記号「N」は無効なデータ(以降の画像処理に使用しないデータ)であることを示し、記号「W」は白色光によって撮像された画像(通常観察画像)のデータであることを示す。
コントローラ530は、ルックアップテーブルを参照して、撮像素子141から撮像信号が出力されたタイミングから求めた角度位置φに基づいて、Bデジタル画像データ及びGデジタル画像データの撮像波長の情報を取得する。そして、一次記憶メモリ520に記憶された当該Bデジタル画像データ及びGデジタル画像データと対応付けて、取得した撮像波長の情報をコントローラ530の内部メモリに記憶させる。
例えば、フィルタ素子412の回転位置φが20°のときに撮像素子141を駆動して内視鏡画像を撮像すると、波長443nmの分光成分画像データがBデジタル画像データとして得られ、波長577nmの分光成分画像データがGデジタル画像データとして得られる。
本実施形態では、フィルタ素子412の回転位置φが0〜40°、140〜180°、180〜220°及び320〜360°(0°)の範囲にあるときに撮像されたデジタル画像データにより分光画像データが構成される。
具体的には、回転位置φが0、5、・・・、40°のときにそれぞれ撮像された9つのBデジタル画像データからソーレ帯(420nm帯)の分光画像データ(k番目)が構成される。また、回転位置φが0、5、・・・、40°のときにそれぞれ撮像された9つのGデジタル画像データからQ帯(550nm帯)の分光画像データ(k番目)が構成される。同様に、回転位置φが140、145、・・・、180°のときにそれぞれ撮像された9つのBデジタル画像データ及びGデジタル画像データからそれぞれソーレ帯及びQ帯のk+1番目の分光画像データが構成され、回転位置φが180、185、・・・、220°のときにそれぞれ撮像された9つのBデジタル画像データ及びGデジタル画像データからそれぞれソーレ帯及びQ帯のk+2番目の分光画像データが構成され、回転位置φが320、325、・・・、360°のときにそれぞれ撮像された9つのBデジタル画像データ及びGデジタル画像データからそれぞれソーレ帯及びQ帯のk+3番目の分光画像データが構成される。
また、回転位置φが90°及び270°のときに撮像されたデジタル画像データにより通常観察画像データが構成される。
すなわち、フィルタ素子412が1回転する間に、ソーレ帯及びQ帯についてそれぞれ4つの分光観察画像(分光画像)と2つの通常観察画像が取得される。
分光画像中の所定の画素(x,y)の分光情報(画素値の分光スペクトル)は、分光画像データを構成する各分光成分画像データ(Gデジタル画像データ、Bデジタル画像データ)から画素(x,y)の画素値pを抽出し、これを各分光成分画像データと対応付けられた撮像波長λと対にした2元配列(λ,p)として得られる。
ところで、物質による光の吸収は、次の数式1に示すLambert-Beerの式によって記述される。
A(λ) : 吸光度(吸収スペクトル)
(λ): 入射光の強度(照明光のスペクトル)
I(λ) : 出射光の強度(観察光のスペクトル)
ε(λ) : 吸光物質のモル吸光係数
C : 媒質中の吸光物質のモル濃度
l : 媒質中の光の移動距離
なお、吸光度A(λ)は、例えば擦りガラス等の拡散板を分光撮像して得られる照明光ILのスペクトルI(λ)を基準に観察光のスペクトルI(λ)を規格化する(例えば、I(λ)をI(λ)で割る)ことによって近似的に得られる。
また、n種類の吸光物質を含む媒質の吸光度は、次の数式2のように記述される。
すなわち、n種類の吸光物質を含む媒質(生体組織T)の吸光度は、各吸光物質の吸収特性の総和として表わされることとなる。つまり、本実施形態の場合、生体組織T(消化器の粘膜組織)には酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの2種類の吸光物質があると考えられるため、生体組織Tの吸光度は、酸化ヘモグロビンによる吸光度と還元ヘモグロビンによる吸光度の和として捉えることができる。
上記のLambert-Beerの式は、媒質中を透過する光の吸収を記述するものであるが、生体組織Tの表面における光の反射吸収にも近似的に適用することができる。つまり、本実施形態の分光画像データ(反射スペクトル)は、生体組織Tの透過スペクトル(すなわち、数式1及び数式2における出射光強度I)とみなすことができる。従って、数式1及び数式2により、分光画像データから生体組織Tの吸光度を求めることができる。
また、上記の数式2に示すように、光の強度の対数として得られる媒質の吸光度は、媒質中に含まれる吸光物質のモル濃度に比例する。従って、生体組織Tに含まれる吸光物質の種類及び吸収スペクトルが既知であれば、重回帰分析によって、生体組織Tの分光画像データから生体組織Tに含まれる吸光物質のモル濃度比を計算で求めることができる。
生体組織Tの分光特性h(λ)は、次の数式3に示すように、酸化ヘモグロビンの分光特性HbO(λ)及び還元ヘモグロビンの分光特性Hb(λ)の線形結合によって記述される。なお、数式3における係数α及びβは、それぞれ還元ヘモグロビンHb及び酸化ヘモグロビンHbOのモル濃度に比例する値である。
また、還元ヘモグロビンの分光特性Hb(λ)と酸化ヘモグロビンの分光特性HbO(λ)は既知であるため、分光画像から取得された生体組織Tの分光特性h(λ)を目的変数とし、還元ヘモグロビンの分光特性Hb(λ)及び酸化ヘモグロビンの分光特性HbO(λ)を説明変数として重回帰分析を行って、係数α、βの推定値を算出することができる。
本実施形態では、2つの波長帯(420nm帯、550nm帯)で生体組織Tの分光特性h(λ)が取得されているため、各帯域について重回帰分析を行うことができる。本実施形態では、係数α、βの高い推定精度を得るために、各波長帯について重回帰分析を行う。具体的には、各波長帯について、次の数式4(420nm帯)又は数式5(550nm帯)によって表わされる残差E(α、β)の大きさを最小にする係数α、βの推定値を求める。
理論上は、係数(α、β)の値は、420nm帯での値(α420、β420)も550nm帯での値(α550、β550)も同じ値になるが、実際には誤差の影響により、ほとんどの場合で両者は多少異なった値として得られる。本実施形態では、各波長帯の分光特性の重回帰分析によって得られた係数(α420、β420)、(α550、β550)及び残差E420(α420、β420)、E550(α550、β550)に基づいて、より推定精度の高い修正係数(αcorr、βcorr)を計算する。
本実施形態では、各波長帯の分光特性から得られた係数の推定値(α420、β420)、(α550、β550)の値が異なる場合、両者の中間に真の値があると推定する。また、各波長帯の分光特性の重回帰分析によって得られた推定値(α420、β420)、(α550、β550)と真の値(α、β)との誤差が、数式4又は数式5により得られた残差E(α、β)に比例すると考える。
420nm帯及び550nm帯において取得された分光特性h(λ)のデータ数をそれぞれn420及びn550とすると、各波長帯の重回帰分析結果における1データ当たりの残差の大きさε420、ε550が次の数式6、7によって得られる。
数式6、7によって得られた1データ当たりの残差ε420、ε550から、各係数(α420、β420)、(α550、β550)に対応する重みw420、w550を数式8、9により計算する。
そして、修正係数(αcorr、βcorr)が、次の数式10、11により計算される。
このようにして、得られた修正係数(αcorr、βcorr)は、数式3の定義からも分かるように、それぞれ還元ヘモグロビンHb及び酸化ヘモグロビンHbOのモル濃度を示すパラメータである。従って、次の数式12により、酸素飽和度SatOが求められる。
また、次の数式13により、生体組織中の総ヘモグロビン濃度tHbが求められる。
分光内視鏡装置1のコントローラ530は、各画素について上述した酸素飽和度SatO及び総ヘモグロビン濃度tHbを計算して、内部メモリに記憶させる。そして、ユーザ操作によって、生体組織中の酸素飽和度SatOの分布画像を画面表示するよう指示が行われると、コントローラ530は、酸素飽和度SatOの値を画素値とする表示用画像データを生成して、ビデオメモリ540に記憶させる。その結果、生体組織中の酸素飽和度SatOの分布画像がモニタ300に表示される。図6に、酸素飽和度SatOの分布画像の例を示す。図6(a)は通常観察画像であり、図6(b)は対応する酸素飽和度SatOの分布画像である。
また、ユーザ操作によって、生体組織中の総ヘモグロビン濃度tHbの分布画像を画面表示するよう指示が行われると、コントローラ530は、総ヘモグロビン濃度tHbの値を画素値とする表示用画像データを生成して、ビデオメモリ540に記憶させる。その結果、生体組織中の総ヘモグロビン濃度tHbの分布画像がモニタ300に表示される。
また、コントローラ530は、通常観察画像と生体組織中の酸素飽和度SatO及び(又は)総ヘモグロビン濃度tHbの分布画像とを1画面中に並べて表示する表示用画像データを生成することもできる(図6)。通常観察画像と各種分析画像(生体組織中の酸素飽和度SatOや総ヘモグロビン濃度tHbの分布画像)を並べて表示することにより、医師が多角的な診断を容易に行うことができるようになる。
次に、上述した本発明の実施形態に係る可変フィルタ410のフィルタ素子412の構成について、以下に実施例を示し、さらに詳細に説明する。
<可変フィルタ410の製造方法>
各実施例フィルタ素子412の製造方法について説明する。先ず、光学ガラスを所定のサイズに加工し、基材(透明基板413s、414s)を製造する。基材には、BK7や合成石英等の各種光学ガラスの他、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、シクロオレフィン系樹脂等の各種光学樹脂が使用される。次いで、基材の上面に、真空蒸着装置を用いて、高屈折率材料の薄膜と低屈折材料の薄膜を交互に積層してミラー413、414を得る。そして、一対の基材をDBR反射膜が対向するように配置し、ポリイミドフィルム等のフィルム材から切り出した枠状のスペーサ415を介して接着剤により固定する。高屈折率材料としては、酸化チタン(TiO)の他に酸化ジルコニウム(ZrO)や五酸化ニオブ(Nb)などを用いることができる。また、低屈折率材料としては、酸化ケイ素(SiO)やフッ化マグネシウム(MgF)などを用いることができる。
<実施例の説明>
実施例1のフィルタ素子412の構成は、表3に示す通りである。本実施例では、基材としてホウケイ酸塩クラウンガラス(HOYA株式会社製:BK7)が使用される。DBR反射膜は、基材(透明基板413s、414s)の上面に酸化チタンの薄膜とフッ化マグネシウムの薄膜を交互に3層ずつ蒸着して形成されている。ここで、基材の屈折率は1.519(λ=550nm)であり、酸化チタンの屈折率は2.320(λ=550nm)であり、フッ化マグネシウムの屈折率は1.384(λ=550nm)である。本実施例では、高屈折率層と低屈折率層との屈折率差が0.9以上確保されている。また、酸化チタンの各薄膜の膜厚は、53.89nmであり、フッ化マグネシウムの各薄膜の膜厚は、90.35nmである。
以上が本発明の実施形態および該実施形態の具体的実施例の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態の光源部400においては、可変フィルタ410が光路補償板417よりも光源430側に配置されているが、可変フィルタ410と光路補償板417の配置を入れ換えても良い。また、可変フィルタ410と光路補償板417は、光源430から出射した光が撮像素子141によって受光されるまでの光路中にあればよく、例えば、挿入管先端部111に内蔵する構成としてもよい。また、上記の実施形態では可変フィルタ410によって照明光をフィルタリングする構成が採用されているが、被写体からの戻り光をフィルタリングする構成としてもよい。
また、上記の実施形態は、フィルタ素子412が2つの狭帯域光I、IIを透過し、2つの波長域の分光画像が同時に取得されるように構成されているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、フィルタ素子412が単一の狭帯域光を通過し、単一の波長域の分光画像が取得される構成としてもよい。この場合、カラーフィルタを備えていないグレースケール画像撮影用の撮像素子を使用してもよい。また、フィルタ素子412が3つ以上の狭帯域光を透過し、3つ以上の分光画像が同時に取得される構成としてもよい。この場合、例えば狭帯域光の数と同数(又はそれ以上)の色数のカラーフィルタを使用する構成としてもよい。また、DBR反射膜は実施例1の構成に限定されるものではなく、狭帯域光を透過し得るものであれば、種々の膜厚で構成されてもよい。例えば、実施例1では第1層、第3層、第5層の膜厚は同じであるが、異なる膜厚であってもよい。
また、本実施形態の撮像素子141は、その前面にR、G、Bの原色系カラーフィルタを備えたカラー画像撮像用の撮像素子であるとして説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、Y、Cy、Mg、Gの補色系カラーフィルタを備えたカラー画像撮像用の撮像素子を用いてもよい。なお、補色系カラーフィルタを備えた撮像素子を用いる場合、一般的に補色系カラーフィルタの各色の分光特性は、原色系カラーフィルタの各色の分光特性に比較して広い特性(波長方向にブロードな特性)を有するため、フィルタ光FLに含まれる複数の狭帯域光が複数のカラーフィルタを通して撮像素子に入射されることとなる。このため、1つの狭帯域光による分光画像を得るためには各カラーフィルタを通して得られた画像データを用いて演算する必要がある。
また、本実施形態の撮像素子141は、オンチップのカラーフィルタ141aを備えたカラー画像撮像用の撮像素子であるとして説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、白黒画像撮像用の撮像素子を用い、いわゆる面順次方式のカラーフィルタを備えた構成としてもよい。また、カラーフィルタ141aは、オンチップの構成に限定されるものではなく、光源430から撮像素子141までの光路中であれば、どこに配置されても構わない。
また、上記の実施形態では、フィルタ素子412を一定の速度で回転させながら、所定の時間間隔で撮像を行う構成が採用されているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、フィルタ素子412の回転位置を所定の時間間隔で段階的に変化させ、フィルタ素子が静止した状態で撮像を行う構成としてもよい。また、フィルタ素子412を1回転させずに、例えば角度位置φが0〜90°の範囲(あるいは±90°の範囲)で反復して揺動させながら波長掃引を行う構成としてもよい。
また、フィルタ素子の空気層は真空でもよい。
1 分光内視鏡装置
100 電子内視鏡
110 挿入管
111 挿入管先端部
121 対物光学系
131 ライトガイド
131a 先端部
131b 基端部
132 レンズ
141 撮像素子
141a カラーフィルタ
142 ケーブル
200 電子内視鏡用プロセッサ
300 モニタ
400 光源部
410 可変フィルタ
420 フィルタ制御部
430 光源
440 コリメータレンズ
450 集光レンズ
460 バンドパスフィルタ
500 画像処理部
510 A/D変換回路
520 一時記憶メモリ
530 コントローラ
540 ビデオメモリ
550 信号処理回路

Claims (14)

  1. 医用分光画像の撮像に適した波長可変光バンドパスフィルタモジュール用の光学フィルタ素子であって、
    所定の間隔をあけて平行に配置された、ファブリ・ペロー共振器を構成する一対の反射面を備え、
    前記一対の反射面の少なくとも一方が、誘電体多層膜を含む波長選択性の反射面であり、
    前記一対の反射膜の間に真空層又は気体層が配置されていて、
    所定の生体物質の吸収帯内に中心波長を有する狭帯域光を選択的に透過させ、
    入射角に応じて前記中心波長が変化するように構成された光学フィルタ素子。
  2. 前記所定の生体物質がモグロビンである、ことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ素子。
  3. ヘモグロビンのソーレ帯又はQ帯に中心波長を有する狭帯域光を選択的に透過させる、ことを特徴とする請求項2に記載の光学フィルタ素子。
  4. ヘモグロビンのソーレ帯及びQ帯にそれぞれ中心波長を有する2つの狭帯域光を選択的に透過させる、ことを特徴とする請求項2に記載の光学フィルタ素子。
  5. 前記誘電体多層膜が、高屈折率層と低高屈折率層とを交互に積層して形成された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学フィルタ素子。
  6. 前記高屈折率層が、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)及び五酸化ニオブ(Nb)の少なくとも一つを含み、
    前記低屈折率層が、酸化ケイ素(SiO)又はフッ化マグネシウム(MgF)を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の光学フィルタ素子。
  7. 医用分光画像の撮像に適した波長可変光バンドパスフィルタモジュールであって、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学フィルタ素子と、
    前記光学フィルタ素子の反射面と平行な回転軸の周りに前記光学フィルタ素子を回転駆動する素子駆動手段と、
    前記素子駆動手段の駆動を制御するフィルタ制御部と、
    を備えた波長可変光バンドパスフィルタモジュール。
  8. 前記光学フィルタ素子を透過するフィルタ光の中心波長を検出する波長検出手段を備え、
    前記フィルタ制御部が前記波長検出手段の検出結果に基づいて前記素子駆動手段の駆動をフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の波長可変光バンドパスフィルタモジュール。
  9. 前記光学フィルタ素子と同じ光路長を有し、光路上に前記光学フィルタ素子と直列に配置された光路補償板と、
    前記光路補償板を回転駆動する補償板駆動手段と、を更に備え、
    前記フィルタ制御部は、前記光路補償板が前記光学フィルタ素子と逆位相で回転するように前記補償板駆動手段の駆動を制御する、ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の波長可変光バンドパスフィルタモジュール。
  10. 前記光学フィルタ素子の反射面が光軸と平行であるときに、入力された白色光のほとんどが、前記光学フィルタ素子を通過せずに、白色光として出力されるように構成された、ことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の波長可変光バンドパスフィルタモジュール。
  11. 白色光源と、請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の波長可変光バンドパスフィルタモジュールと、を備えた、医用分光画像の撮像に適した波長可変光源装置。
  12. 挿入部の先端に撮像素子を備えた電子内視鏡と、
    請求項11に記載の波長可変光源装置と、
    前記撮像装置が生成した撮像データを処理してビデオ信号を生成する画像処理装置と
    を備え、
    中心波長の異なる前記狭帯域光を用いて撮像された複数の撮像データに基づいて分光画像データを生成する分光内視鏡装置。
  13. 前記フィルタ制御部が、前記ビデオ信号のフレームレートに同期して前記光学フィルタ素子を回転駆動する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の分光内視鏡装置。
  14. 前記光学フィルタ素子の反射面が光軸と平行であるときに、波長可変光バンドパスフィルタモジュールを通過した白色光を用いて通常観察画像を撮像する、
    ことを特徴とする請求項10を引用する請求項12又は請求項13に記載の分光内視鏡装置。
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