JP2014233172A - 非接触式の電力伝送システム及び受電装置 - Google Patents

非接触式の電力伝送システム及び受電装置 Download PDF

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恭平 加田
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Abstract

【課題】電力の効率的且つ安定的な取得、並びに、長距離の電力伝送を可能にする非接触式の電力伝送技術を提供する。【解決手段】本出願は、交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を非接触式に伝送する電力伝送システムを開示する。電力伝送システムは、前記交番磁界を生じさせる送電装置と、前記送電装置に磁気的に結合し、電力が誘起される受電装置と、を備える。前記受電装置は、前記共振回路の共振に応じて誘起電力が生ずる受電コイルと、前記送電装置からの距離を検出するための検出コイルと、を含む。前記検出コイルは、前記受電コイルよりも大きな巻数を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触式に電力伝送を行うことができる電力伝送技術に関する。
非接触式の電力伝送は、様々な装置に利用可能である。非接触式の電力伝送技術として、電磁誘導を利用する技術、電磁波を利用する技術及び共振回路の共振を利用する技術が例示される。共振回路の共振を利用する技術は、他の電力伝送技術と較べて、送電装置と受電装置との間の長い距離を許容しつつ、大電力を伝送することができる(特許文献1を参照)。
特開2010−252446号公報
一般的に、共振回路の共振を利用する電力伝送技術は、高い発振周波数を利用するので、回路損失が大きくなる。この結果、電力伝送効率が低下することもある。上述の如く、送電装置と受電装置との間に長い距離が存在しても、共振回路の共振を利用する電力伝送技術は、電力を送電装置から受電装置へ伝送することを可能にする一方で、送電装置と受電装置との間の距離の変化に応じた誘起電力の変動も大きくなる。
例えば、受電装置が送電装置の近くに配置されるならば、受電装置の受電コイルに発生する誘起電力は、受電装置が送電装置から離れているときよりも大きくなる。したがって、受電装置が送電装置の近くに配置されるときの大きな誘起電力に耐え得るように、受電装置は、設計される必要がある。このことは、受電装置の設計の複雑化や大型化を招来する。
上述の特許文献1は、距離に応じて、インピーダンスを変化させ、受電コイルに過度に大きな誘起電力を発生させない設計技術を提案する。しかしながら、非接触式の電力伝送技術を利用する多くの装置のインピーダンスは、電力の効率的且つ安定的な取得の観点から略一定の最適値に設定される。したがって、特許文献1の開示技術は、電力の効率的且つ安定的な取得といった目的には整合しない。
本発明は、電力の効率的且つ安定的な取得、並びに、長距離の電力伝送を可能にする非接触式の電力伝送技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る非接触式の電力伝送システムは、交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を非接触式に伝送する。電力伝送システムは、前記交番磁界を生じさせる送電装置と、前記送電装置に磁気的に結合し、電力が誘起される受電装置と、を備える。前記受電装置は、前記共振回路の共振に応じて誘起電力が生ずる受電コイルと、前記送電装置からの距離を検出するための検出コイルと、を含む。前記検出コイルは、前記受電コイルよりも大きな巻数を有する。
上記構成によれば、電力伝送システムは、交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を非接触式に伝送するので、送電装置と受電装置との間の距離が長くとも、電力は、送電装置から受電装置へ適切に伝送される。検出コイルは、受電コイルよりも大きな巻数を有するので、検出コイルに生ずる誘起電力は、受電コイルに生ずる誘起電力よりも、距離に対して高い感受性を有することになる。したがって、受電コイルは、電力の効率的且つ安定的な取得が達成されるように設計され得る一方で、検出コイルは、送電装置と受電装置との間の距離の変動を鋭敏に検出できるように設計され得る。
上記構成において、前記受電装置は、前記共振回路を収容する筐体を含んでもよい。
上記構成によれば、共振回路は、受電装置の筐体内に収容されるので、共振回路は、検出コイルに近接される。検出コイルは、共振回路の共振によって増幅されたエネルギを効率的に受け取ることができるので、検出コイルは、送電装置と受電装置との間の距離の変動を鋭敏に検出できる。
上記構成において、前記受電装置は、前記受電コイルに生じた前記誘起電力を受けて出力電力を出力する出力部と、前記出力部を制御する出力制御部と、を含んでもよい。前記距離の変動は、前記検出コイルに誘起される検出電力を変化させてもよい。前記出力制御部は、前記検出電力に応じて、前記出力部を制御してもよい。
上記構成によれば、出力制御部は、検出電力に応じて、出力部を制御するので、出力電力は安定化される。
上記構成において、前記出力制御部は、前記出力電力を前記誘起電力で除して得られる比率を、前記検出電力に応じて変化させてもよい。
上記構成によれば、出力制御部は、出力電力を誘起電力で除して得られる比率を、検出電力に応じて変化させるので、送電装置と受電装置との距離変動の下でも、出力電力は安定化され得る。
上記構成において、前記距離が、第1距離であるとき、前記出力制御部は、前記比率を第1比率に設定してもよい。前記距離が、前記第1距離よりも長い第2距離であるとき、前記出力制御部は、前記比率を前記第1比率よりも大きな第2比率に設定してもよい。
上記構成によれば、距離が、第1距離よりも長い第2距離であるとき、出力制御部は、比率を第1比率よりも大きな第2比率に設定するので、第1距離だけ送電装置から離れた受電装置が取得する電力と第2距離だけ送電装置から離れた受電装置が取得する電力との差異は小さくなる。
上記構成において、前記受電装置は、前記距離を通知するための通知信号を生成する信号生成部と、前記通知信号を送信する送信部と、を含んでもよい。前記送電装置は、前記通知信号を受信する受信部と、前記通知信号に応じて前記交番磁界を制御する磁界制御部と、を含んでもよい。
上記構成によれば、磁界制御部は、通知信号に応じて交番磁界を制御するので、受電装置が取得する電力は、送電装置と受電装置との間の距離に応じて、適切に制御され得る。
上記構成において、前記送電装置は、前記交番磁界を発生させる送電コイルを含んでもよい。前記磁界制御部は、前記通知信号に応じて、前記送電コイルへ供給される供給電力の大きさを調整してもよい。
上記構成によれば、磁界制御部は、通知信号に応じて、送電コイルへ供給される供給電力の大きさを調整するので、受電装置が取得する電力は、送電装置と受電装置との間の距離に応じて、適切に制御され得る。
上記構成において、前記送電装置は、前記交番磁界を発生させる送電コイルを含んでもよい。前記磁界制御部は、前記通知信号に応じて、前記送電コイルへ供給される供給電力の周波数を調整してもよい。
上記構成によれば、磁界制御部は、通知信号に応じて、送電コイルへ供給される供給電力の周波数を調整するので、受電装置が取得する電力は、送電装置と受電装置との間の距離に応じて、適切に制御され得る。
上記構成において、前記共振回路は、前記受電コイルから電気的に分離されていてもよい。
上記構成によれば、共振回路は、受電コイルから電気的に分離されているので、共振回路は、交番磁界から得られたエネルギを適切に増幅することができる。
本発明の他の局面に係る受電装置は、交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を取得する。受電装置は、前記共振回路の共振に応じて誘起電力が生ずる受電コイルと、前記送電装置からの距離を検出するための検出コイルと、を備える。前記検出コイルは、前記受電コイルよりも大きな巻数を有する。
上記構成によれば、受電装置は、送電装置が発生させた交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を取得するので、送電装置と受電装置との間の距離が長くとも、電力は、送電装置から受電装置へ適切に伝送される。検出コイルは、受電コイルよりも大きな巻数を有するので、検出コイルに生ずる誘起電力は、受電コイルに生ずる誘起電力よりも、距離に対して高い感受性を有することになる。したがって、受電コイルは、電力の効率的且つ安定的な取得が達成されるように設計され得る一方で、検出コイルは、送電装置と受電装置との間の距離の変動を鋭敏に検出できるように設計され得る。
本発明に係る電力伝送技術は、電力の効率的且つ安定的な取得、並びに、長距離の電力伝送を可能にする。
第1実施形態に従う非接触式の電力伝送システムの概略的な断面図である。 第2実施形態に従う非接触式の電力伝送システムの概略的な断面図である。 第3実施形態に従う非接触式の電力伝送システムの概略図である。 図3に示される電力伝送システムの送電装置の概略的な回路図である。 図3に示される電力伝送システムの整流部の概略的な回路図である。 第4実施形態に従う非接触式の電力伝送システムの概略図である。 図6に示される電力伝送システムの整流部の概略的な回路図である。 図6に示される電力伝送システムの送電装置の概略的な回路図である。
以下、図面を参照しつつ、例示的な非接触式の電力伝送システムが説明される。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、電力伝送システムの原理を何ら限定しない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に従う非接触式の電力伝送システム100の概略的な断面図である。図1を参照して、電力伝送システム100が説明される。
電力伝送システム100は、送電装置200と、受電装置300と、を備える。送電装置200は、交番磁界を発生させる。送電装置200に磁気的に結合した受電装置300には、交番磁界の存在下で、誘起電力が発生する。
送電装置200は、入力部210と、制御基板220と、送電コイル230と、筐体240と、を備える。筐体240は、入力部210、制御基板220及び送電コイル230を収容する。入力部210は、外部電源(図示せず)に電気的に接続される。電力は、外部電源から入力部210に入力される。制御基板220は、入力部210を通じて入力された電力を用いて、交流電圧を発生させる。制御基板220は、交流電圧を送電コイル230に印加する。この結果、送電コイル230から交番磁界が発生する。
受電装置300は、検出コイル310と、共振コイル320と、受電コイル330と、制御基板340と、筐体350と、を備える。筐体350は、検出コイル310、共振コイル320、受電コイル330及び制御基板340を収容する。共振コイル320は、送電コイル230から発生した交番磁界に応じて共振し、エネルギを増幅する共振回路の一部として利用される。受電コイル330及び検出コイル310は、共振コイル320によって増幅されたエネルギを受ける。この結果、受電コイル330及び検出コイル310には、誘起電力が発生する。制御基板340は、検出コイル310に発生した誘起電力に応じて、送電装置200から受電装置300へ伝送される電力量を調整するための制御を行う。加えて、制御基板340は、受電コイル330に発生した誘起電力を利用するための電気的な処理を実行してもよい。
以下の説明において、検出コイル310に発生する誘起電力は、「検出電力」と称される。検出電力は、送電装置200と受電装置300との距離に応じて変動する。したがって、検出コイル310は、受電装置300と送電装置200との間の距離を検出するために利用可能である。受電装置300が、送電装置200の近くに配置されるならば、大きな検出電力が、検出コイル310から制御基板340に出力される。この場合、制御基板340は、受電コイル330に発生する誘起電力を低減するための制御及び/又は受電コイル330から出力された出力電力を低減するための制御を行ってもよい。受電装置300が、送電装置200から離れて配置されるならば、小さな検出電力が、検出コイル310から制御基板340に出力される。この場合、制御基板340は、受電装置300と送電装置200との間の距離が短いときよりも大きな誘起電力が受電コイル330に発生させるための制御及び/又は受電装置300と送電装置200との間の距離が短いときの低減率よりも小さな低減率で低減された出力電力を出力するための制御を行ってもよい。検出コイル310からの検出電力を用いた制御は、受電装置300の制御基板340と送電装置200の制御基板220とによって行われてもよい。
検出コイル310からの検出電力を用いた制御がなされないならば、受電コイル330に発生する誘起電力も、送電装置200と受電装置300との距離に応じて大きく変動する。検出コイル310は、受電コイル330よりも大きな巻数を有するので、受電コイル330に発生する誘起電力は、検出電力よりも、送電装置200と受電装置300との間の距離に影響されにくくなる。本実施形態の設計原理によれば、受電コイル330の誘起電力は、送電装置200と受電装置300との間の距離に対して低い感受性を有する一方で、検出コイル310の検出電力は、送電装置200と受電装置300との間の距離に対して高い感受性を有することになる。
<第2実施形態>
共振回路は、送電装置の一部として利用されてもよい。本実施形態において、共振回路を有する送電装置を備える電力伝送システムが説明される。
図2は、第2実施形態に従う非接触式の電力伝送システム100Aの概略的な断面図である。図1及び図2を参照して、電力伝送システム100Aが説明される。尚、第1実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。第1実施形態に関連する説明は、同一の符号が付された要素に対して適用される。
電力伝送システム100Aは、送電装置200Aと、受電装置300Aと、を備える。送電装置200Aは、交番磁界を発生させる。送電装置200Aに磁気的に結合した受電装置300Aには、交番磁界の存在下で、誘起電力が発生する。
第1実施形態と同様に、送電装置200Aは、入力部210と、制御基板220と、送電コイル230と、筐体240と、を備える。送電装置200Aは、共振コイル250を更に備える。共振コイル250は、送電コイル230から発生した交番磁界に応じて共振し、エネルギを増幅する共振回路の一部として利用される。
第1実施形態と同様に、受電装置300Aは、検出コイル310と、受電コイル330と、制御基板340と、筐体350と、を備える。検出コイル310及び受電コイル330は、共振コイル250によって増幅されたエネルギの交番磁界に曝される。この結果、受電コイル330及び検出コイル310には、誘起電力が発生する。
第1実施形態と同様に、受電装置300Aの制御基板340は、検出コイル310に誘起された検出電力を用いた制御を行う。必要に応じて、検出電力を用いた制御は、受電装置300Aの制御基板340と送電装置200Aの制御基板220とによって実行されてもよい。
本実施形態の送電装置200Aは、第1実施形態の受電装置300と組み合わせて利用されてもよい。この場合、送電コイル230によって発生された交番磁界のエネルギは、共振コイル250,320によって増幅されることになる。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態に関連して説明された如く、検出コイルに誘起された検出電力は、送電装置と受電装置との距離に応じた制御に利用される。本実施形態において、検出コイルに誘起された検出電力を用いた制御を行うための技術が説明される。本実施形態の技術は、第1実施形態の原理に基づいて構築される。代替的に、本実施形態において説明される原理は、第2実施形態とともに利用されてもよい。
図3は、第3実施形態に従う非接触式の電力伝送システム100Bの概略図である。図3を参照して、電力伝送システム100Bが説明される。尚、第1実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。第1実施形態に関連する説明は、同一の符号が付された要素に対して適用される。
電力伝送システム100Bは、送電装置200Bと、受電装置300Bと、を備える。送電装置200Bは、交番磁界を発生させる。送電装置200Bに磁気的に結合した受電装置300Bには、交番磁界の存在下で、誘起電力が発生する。
第1実施形態と同様に、送電装置200Bは、送電コイル230を備える。送電装置200Bは、発振制御部260と、発振部270と、を更に備える。
第1実施形態と同様に、受電装置300Bは、検出コイル310と、受電コイル330と、を備える。受電装置300Bは、共振回路360と、出力制御部370と、整流部380と、負荷要素390と、を更に備える。共振回路360は、第1実施形態に関連して説明された共振コイル320を備える。共振回路360は、共振コンデンサ321を更に備える。共振回路360は、検出コイル310、出力制御部370、受電コイル330、整流部380及び負荷要素390を含む回路から電気的に分離されている。この結果、共振回路360は、送電装置200Bから生じた交番磁界のエネルギを適切に増幅することができる。したがって、受電装置300Bは、送電装置200Bから離れた位置でも適切に電力を取得することができる。
検出コイル310は、接地された第1端部311と、出力制御部370に接続される第2端部312とを含む。出力制御部370は、第1端部311と第2端部312との間の電位差を検出する。出力制御部370は、第1端部311と第2端部312との間の電位差に応じて整流部380を制御する。整流部380は、出力制御部370の制御下で、負荷要素390へ出力される出力電力の大きさを調整する。
図4は、送電装置200Bの概略的な回路図である。図3及び図4を参照して、送電装置200Bが説明される。
送電装置200Bは、制御IC261と、フルブリッジ回路271と、共振コンデンサ272と、を備える。制御IC261は、図3を参照して説明された発振制御部260として例示される。フルブリッジ回路271及び共振コンデンサ272を含む回路は、図3を参照して説明された発振部270として例示される。
フルブリッジ回路271は、4つの電界効果トランジスタ(図4において、記号「FET1」、「FET2」、「FET3」及び「FET4」を用いて示されている)を備える。フルブリッジ回路271には、所定の大きさの直流電圧が印加される。制御IC261は、FET1とFET4とからなる組及びFET2とFET3とからなる組を交互にオン・オフする。オン・オフの切り替え周波数(即ち、駆動周波数)は、受電装置300Bの共振回路360の設計に応じて設定される。共振コンデンサ272は、送電コイル230と協働して、共振回路を形成する。制御IC261によるオン・オフ制御の結果、共振コンデンサ272と送電コイル230とに高い周波数の交流電流が流れる。
図5は、整流部380の概略的な回路図である。図3及び図5を参照して、整流部380が説明される。
整流部380は、整流ブリッジ回路381と、平滑コンデンサ382と、DC−DCコンバータ383と、を備える。整流ブリッジ回路381は、受電コイル330に電気的に接続される。送電コイル230からの交番磁界によって、受電コイル330には誘起電流が流れる。誘起電流は、整流ブリッジ回路381によって整流化される。整流化された電流は、平滑コンデンサ382に流入する。この結果、平滑コンデンサ382から直流電流が出力される。
出力制御部370は、DC−DCコンバータ383を、第1端部311と第2端部312との間の電位差に応じて制御する。この結果、DC−DCコンバータからの出力電圧は適切に調整される。図5に示される2次電池391は、図3を参照して説明された負荷要素390として例示される。2次電池391は、適切に調整された電圧の印加下で、充電動作を行うことができる。
上述の如く、整流ブリッジ回路381及び平滑コンデンサ382は、受電コイル330に生じた誘起電力を受けて直流電流を出力する。整流ブリッジ回路381及び平滑コンデンサ382を通じて出力される直流電流の大きさは、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離に依存する。受電装置300Bが送電装置200Bに近づけられるならば、平滑コンデンサ382から大きな直流電流が出力される。受電装置300Bが送電装置200Bから離されるならば、平滑コンデンサ382から小さな直流電流が出力される。本実施形態において、整流部380は、出力部として例示される。
整流ブリッジ回路381及び平滑コンデンサ382を通じて出力される直流電流と同様に、検出コイル310に誘起される検出電力の大きさも、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離に依存する。受電装置300Bが送電装置200Bに近づけられるならば、出力制御部370は、第1端部311と第2端部312との間での大きな電位差を検出する。受電装置300Bが送電装置200Bから離されるならば、出力制御部370は、第1端部311と第2端部312との間での小さな電位差を検出する。出力制御部370は、整流ブリッジ回路381及び平滑コンデンサ382を通じて出力される直流電流の変動と、検出コイル310に誘起される検出電力の変動と、の間での共通性を利用して、DC−DCコンバータ383を適切に制御することができる。
整流部380から負荷要素390へ出力される出力電力を表す関数FOEは、以下の数式で表されてもよい。
Figure 2014233172
上述の数式の関数COFは、出力制御部370が、検出コイル310からの検出電力に応じて設定する係数を表す。上述の如く、検出コイル310からの検出電力は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離「L」に依存するので、関数COFは、距離「L」の関数として表されている。上述の数式の関数IDEは、受電コイル330に発生する誘起電力を表す。検出電力と同様に、受電コイル330に発生する誘起電力は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離「L」に依存するので、関数IDEは、距離「L」の関数として表されている。本実施形態において、関数COFによって表される値は、出力電力を誘起電力で除して得られる比率として例示される。
出力制御部370は、以下の数式で表される関係が満たされるように、関数COFの値を設定する。
Figure 2014233172
上述の数式の記号「L1」、「L2」は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離を表す。送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離が、「L1」で表されるとき、出力制御部370は、関数COFの値を、「COF(L1)」に設定する。送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離が、距離「L1」より長い「L2」で表されるとき、出力制御部370は、関数COFの値を、「COF(L1)」よりも大きな「COF(L2)」に設定する。本実施形態において、距離「L1」は、第1距離として例示される。距離「L2」は、第2距離として例示される。関数COFの値「COF(L1)」は、第1比率として例示される。関数COFの値「COF(L2)」は、第2比率として例示される。
以下の数式は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離「L1」、「L2」にあるときの関数IDEの値の関係を示す。
Figure 2014233172
送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離が、「L1」で表されるときの関数IDEの値は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離が、「L2」で表されるときの関数IDEの値よりも大きくなる。したがって、関数FOEの値の変動は、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離の変動に影響を受けにくくなる。上述の数式において、関数FOEは、送電装置200Bと受電装置300Bとの間の距離「L」の関数で表されている。代替的に、出力制御部370は、関数FOEが一定の値となるように、関数COFを設定してもよい。
<第4実施形態>
第3実施形態に関連して説明された制御技術は、受電装置に主に依存する。代替的に、検出コイルに誘起された検出電力を用いた制御は、送電装置と受電装置との間での通信を利用してもよい。本実施形態において、送電装置と受電装置との間での通信を利用した制御が説明される。
図6は、第4実施形態に従う非接触式の電力伝送システム100Cの概略図である。図6を参照して、電力伝送システム100Cが説明される。尚、第3実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。第3実施形態に関連する説明は、同一の符号が付された要素に対して適用される。
電力伝送システム100Cは、送電装置200Cと、受電装置300Cと、を備える。送電装置200Cは、交番磁界を発生させる。送電装置200Cに磁気的に結合した受電装置300Cには、交番磁界の存在下で、誘起電力が発生する。
第3実施形態と同様に、受電装置300Cは、検出コイル310と、受電コイル330と、共振回路360と、負荷要素390と、を備える。受電装置300Cは、整流部380Cと、信号生成部410と、送信部420と、を更に備える。
信号生成部410は、検出コイル310の第2端部312に接続される。信号生成部410は、第1端部311と第2端部312との間の電位差を検出する。第3実施形態に関連して説明された如く、第1端部311と第2端部312との間の電位差は、送電装置200Cと受電装置300Cとの間の距離に依存する。したがって、信号生成部410は、第1端部311と第2端部312との間の電位差に基づいて、送電装置200Cと受電装置300Cとの間の距離を表す通知信号を生成することができる。通知信号は、信号生成部410から送信部420へ出力される。送信部420は、通知信号を、送電装置200Cへ送信する。
第3実施形態と同様に、送電装置200Cは、送電コイル230と、発振部270と、を備える。送電装置200Cは、発振制御部260Cと、受信部280と、を更に備える。上述の通知信号は、送信部420から受信部280に送られる。受信部280は、その後、通知信号を、発振制御部260Cに出力する。発振制御部260Cは、通知信号に応じて、発振部270を制御し、送電コイル230から発生する交番磁界を調整する。発振制御部260Cは、発振部270及び送電コイル230へ供給される供給電力の周波数及び/又は大きさを、通知信号に応じて調整してもよい。本実施形態において、発振制御部260Cは、磁界制御部として例示される。
図7は、整流部380Cの概略的な回路図である。図6及び図7を参照して、整流部380Cが説明される。
第3実施形態と同様に、整流部380Cは、整流ブリッジ回路381と、平滑コンデンサ382と、を備える。第3実施形態とは異なり、受電コイル330に生ずる誘起電力の大きさは、発振制御部260Cの制御下で適切に調整されるので、DC−DCコンバータといった調整素子は必要とされない。したがって、整流部380Cの設計は簡素化される。
図8は、送電装置200Cの概略的な回路図である。図6及び図8を参照して、送電装置200Cが説明される。
第3実施形態と同様に、送電装置200Cは、フルブリッジ回路271と、共振コンデンサ272と、を備える。送電装置200Cは、制御IC261Cを更に備える。制御IC261Cは、図6を参照して説明された発振制御部260Cとして例示される。
フルブリッジ回路271は、4つの電界効果トランジスタ(図8において、記号「FET1」、「FET2」、「FET3」及び「FET4」を用いて示されている)を備える。フルブリッジ回路271には、所定の大きさの直流電圧が印加される。制御IC261Cは、FET1とFET4とからなる組及びFET2とFET3とからなる組を交互にオン・オフする。制御IC261Cは、オン・オフの切り替え周波数(即ち、駆動周波数)を、送電装置200Cと受電装置300Cとの間の距離に応じて調整する。受電装置300Cが送電装置200Cの近くに配置されているならば、送電コイル230に流れる交流電流の周波数と、共振回路360の設計によって定められる共振周波数と、の差異が大きくなるように、制御IC261Cは、駆動周波数を設定してもよい。受電装置300Cが送電装置200Cから離れているならば、送電コイル230に流れる交流電流の周波数と、共振回路360の設計によって定められる共振周波数と、の差異が小さくなるように、制御IC261Cは、駆動周波数を設定してもよい。駆動周波数に対する制御によって、共振回路360の共振の強さが適切に調整される。この結果、受電装置300Cが送電装置200Cの近くに配置されているならば、受電コイル330に生ずる誘起電力は小さくなる一方で、受電装置300Cが送電装置200Cから離れているならば、受電コイル330に生ずる誘起電力は大きくなる。
本実施形態の原理は、共振回路の共振を利用する電力伝送技術に利用される。特に、本実施形態の原理は、電動歯ブラシや他の小型電動装置といった装置に好適に利用される。
100,100A,100B,100C・・・・・電力伝送システム
200,200A,200B,200C・・・・・送電装置
230・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・送電コイル
260C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発振制御部
280・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・受信部
300,300A,300B,300C・・・・・受電装置
310・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出コイル
330・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・受電コイル
350・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・筐体
360・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・共振回路
370・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力制御部
380・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・整流部
410・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・信号生成部
420・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・送信部

Claims (10)

  1. 交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を非接触式に伝送する電力伝送システムであって、
    前記交番磁界を生じさせる送電装置と、
    前記送電装置に磁気的に結合し、電力が誘起される受電装置と、を備え、
    前記受電装置は、前記共振回路の共振に応じて誘起電力が生ずる受電コイルと、前記送電装置からの距離を検出するための検出コイルと、を含み、
    前記検出コイルは、前記受電コイルよりも大きな巻数を有することを特徴とする電力伝送システム。
  2. 前記受電装置は、前記共振回路を収容する筐体を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力伝送システム。
  3. 前記受電装置は、前記受電コイルに生じた前記誘起電力を受けて出力電力を出力する出力部と、前記出力部を制御する出力制御部と、を含み、
    前記距離の変動は、前記検出コイルに誘起される検出電力を変化させ、
    前記出力制御部は、前記検出電力に応じて、前記出力部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力伝送システム。
  4. 前記出力制御部は、前記出力電力を前記誘起電力で除して得られる比率を、前記検出電力に応じて変化させることを特徴とする請求項3に記載の電力伝送システム。
  5. 前記距離が、第1距離であるとき、前記出力制御部は、前記比率を第1比率に設定し、
    前記距離が、前記第1距離よりも長い第2距離であるとき、前記出力制御部は、前記比率を前記第1比率よりも大きな第2比率に設定することを特徴とする請求項4に記載の電力伝送システム。
  6. 前記受電装置は、前記距離を通知するための通知信号を生成する信号生成部と、前記通知信号を送信する送信部と、を含み、
    前記送電装置は、前記通知信号を受信する受信部と、前記通知信号に応じて前記交番磁界を制御する磁界制御部と、を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力伝送システム。
  7. 前記送電装置は、前記交番磁界を発生させる送電コイルを含み、
    前記磁界制御部は、前記通知信号に応じて、前記送電コイルへ供給される供給電力の大きさを調整することを特徴とする請求項6に記載の電力伝送システム。
  8. 前記送電装置は、前記交番磁界を発生させる送電コイルを含み、
    前記磁界制御部は、前記通知信号に応じて、前記送電コイルへ供給される供給電力の周波数を調整することを特徴とする請求項6に記載の電力伝送システム。
  9. 前記共振回路は、前記受電コイルから電気的に分離されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
  10. 送電装置が発生させた交番磁界の存在下で共振する共振回路を用いて電力を取得する受電装置であって、
    前記共振回路の共振に応じて誘起電力が生ずる受電コイルと、
    前記送電装置からの距離を検出するための検出コイルと、を備え、
    前記検出コイルは、前記受電コイルよりも大きな巻数を有することを特徴とする受電装置。
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