JP2014233008A - 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法 - Google Patents

産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014233008A
JP2014233008A JP2013113371A JP2013113371A JP2014233008A JP 2014233008 A JP2014233008 A JP 2014233008A JP 2013113371 A JP2013113371 A JP 2013113371A JP 2013113371 A JP2013113371 A JP 2013113371A JP 2014233008 A JP2014233008 A JP 2014233008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
data
priority
message data
transmission period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013113371A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5817785B2 (ja
Inventor
福田 守
Mamoru Fukuda
守 福田
佐藤 辰彦
Tatsuhiko Sato
辰彦 佐藤
直也 滝
Naoya Taki
直也 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2013113371A priority Critical patent/JP5817785B2/ja
Priority to EP14169620.3A priority patent/EP2822228B1/en
Priority to US14/288,316 priority patent/US9906320B2/en
Priority to CN201410228179.6A priority patent/CN104301188A/zh
Publication of JP2014233008A publication Critical patent/JP2014233008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5817785B2 publication Critical patent/JP5817785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/24Time-division multiplex systems in which the allocation is indicated by an address the different channels being transmitted sequentially
    • H04J3/242Time-division multiplex systems in which the allocation is indicated by an address the different channels being transmitted sequentially the frames being of variable length
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40143Bus networks involving priority mechanisms
    • H04L12/4015Bus networks involving priority mechanisms by scheduling the transmission of messages at the communication node
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40143Bus networks involving priority mechanisms
    • H04L12/40156Bus networks involving priority mechanisms by using dedicated slots associated with a priority level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成により、優先度の低いデータの伝送により優先度の高いデータの伝送の周期性に悪影響がでないようにすること。
【解決手段】定周期で到来する優先伝送期間において、他のネットワークノードに宛てて優先データを送信開始することと、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、非優先データを、該非優先データの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記他のネットワークノードに宛てて送信開始することと、を含むデータ送信方法が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法に関する。
製造システムや製造装置では、一般に産業用ネットワークに接続されたサーボアンプやI/OデバイスなどのN台の産業用デバイス(スレーブ)が、それらを制御する1台のコントローラ(マスタ)と1対Nで通信し(N≧1)、マスタからのコマンド(指令値;出力データ)と、スレーブからのレスポンス(現在値;入力データ)のリアルタイムな交換(入出力データ交換)がマスタと各スレーブとの間で要求される。このため、通信周期や伝送周期と呼ばれる所定の時間(伝送周期)内に入出力データ交換を行い、それを繰り返している。
ここで、工作機械やチップマウンタなどのモーションコントロールシステムでは、伝送周期の正確さが要求される。これは、サーボドライブなどの複数のデバイスが伝送周期に同期して一斉動作を行うことから、伝送周期が正確であるほど、同期精度を向上させ、結果として加工精度を向上させることができるからである。
ところで、製造システムや製造装置では、定周期で実行される、比較的優先度の高い入出力データ交換の他に、接続機器の保守やエンジニアリングを行うため、比較的優先度の低い不定期のデータ伝送(以下、「メッセージ伝送」という。)も要求される。しかし、こうしたメッセージ伝送が実行されると、入出力データ交換の帯域を乱し、そのリアルタイム性を確保できなくしたり、伝送周期を伸ばしてデバイスの一斉動作を乱したりする問題がある。
なお、定周期で入出力データ交換を行い、かつ、伝送周期を乱さずにメッセージ伝送を行う従来技術として、下記特許文献1に記載のFL−net(OPCN−2)がある。FL−netではトークンパスにより送信権を得た接続機器が入力データまたは出力データを一斉同報し、伝送周期の残り帯域に余裕がある場合にメッセージ伝送を行うことで、定周期でリアルタイムな通信を実現している。
特開2005−215936号公報
FL−netでは、接続機器全てがトークン管理の処理を実装する必要があり、リレーやスイッチなどのI/Oデバイスに実装すると処理負荷が大きい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡易な構成により、優先度の低いデータの伝送により優先度の高いデータの伝送の周期性に悪影響がでないようにできる、産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る産業用デバイスは、コントローラ及び他の産業用デバイスとともに産業用ネットワークに接続される産業用デバイスであって、定周期で到来する優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち一方から他方に宛てて送信される制御データを受信し、前記他方に宛てて該制御データを送信開始する制御データ中継手段と、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記一方から前記他方に宛てて送信されるメッセージデータを受信し、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記他方に宛てて該メッセージデータを送信開始するメッセージデータ中継手段と、を含む。
また、前記制御データ中継手段は、前記制御データを、その全てを受信する前に前記他方に宛てて送信開始してよい。例えば、前記制御データ中継手段は、前記制御データを、カット・スルー方式で送信してよい。
また、前記メッセージデータ中継手段は、前記メッセージデータを、その全てを受信した後に前記他方に宛てて送信開始してよい。例えば、前記メッセージデータ中継手段は、前記メッセージデータを、ストア・アンド・フォワード方式で送信してよい。
また、前記メッセージデータは可変長であってよい。
また、前記コントローラとの間で前記優先伝送期間及び前記非優先伝送期間を同期させる同期手段を含んでよい。
また、定周期で到来する第2優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記他方から前記一方に宛てて送信される制御データを受信し、前記一方に宛てて該制御データを送信開始する第2制御データ中継手段と、前記第2優先伝送期間とは異なる第2非優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記他方から前記一方に宛てて送信されるメッセージデータを受信し、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記第2非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記一方に宛てて該メッセージデータを送信開始する第2メッセージデータ中継手段とをさらに含んでよい。
また、前記制御データ中継手段及び前記メッセージデータ中継手段は、共通の伝送媒体により伝送されるフレームに、前記制御データ又は前記メッセージデータを格納することにより、前記制御データ及び前記メッセージデータを送信してよい。
また、本発明に係る産業用デバイスは、コントローラとともに産業用ネットワークに通信接続される産業用デバイスであって、定周期で到来する優先伝送期間において、前記コントローラに宛てて制御データを送信開始する制御データ送信手段と、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、メッセージデータを、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記コントローラに宛てて送信開始するメッセージデータ送信手段と、を含む。
また、本発明に係るコントローラは、産業用デバイスとともに産業用ネットワークに通信接続されるコントローラであって、定周期で到来する優先伝送期間において、前記産業用デバイスに宛てて制御データを送信開始する制御データ送信手段と、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、メッセージデータを、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記産業用デバイスに宛てて送信開始するメッセージデータ送信手段と、を含む。
また、本発明に係るデータ転送方法は、定周期で到来する優先伝送期間において、第1のネットワークノードから送信される優先データを受信し、第2のネットワークノードに宛てて該優先データを送信開始することと、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、第1のネットワークノードから送信される非優先データを受信し、該非優先データの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記第2のネットワークノードに宛てて該非優先データを送信開始することと、を含む。
また、本発明に係るデータ送信方法は、定周期で到来する優先伝送期間において、他のネットワークノードに宛てて優先データを送信開始することと、前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、非優先データを、該非優先データの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記他のネットワークノードに宛てて送信開始することと、を含む。
本発明の実施形態に係る産業用デバイス又はコントローラとして用いられる産業用ネットワーク装置の全体構成図である。 本実施形態に係る産業用ネットワーク装置を用いた産業用ネットワークの一例を示す図である。 伝送フレームの構成例である。 送受信制御部の詳細構成を示すブロック図である。 周期伝送制御部の詳細構成を示すブロック図である。 周期伝送制御部に格納される周期伝送情報の一例を示す図である。 図2に係る産業用ネットワークにおけるデータ伝送を示すタイミングチャートである。 マスタ(コントローラ)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 マスタ(コントローラ)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 マスタ(コントローラ)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 スレーブ(産業用デバイス)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 スレーブ(産業用デバイス)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 スレーブ(産業用デバイス)として用いられる産業用ネットワーク装置の周期伝送制御部の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る産業用ネットワーク装置を用いた産業用ネットワークの他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る産業用ネットワーク装置の構成図である。同図に示す産業用ネットワーク装置1は、サーボアンプやI/Oデバイスなどの産業用デバイス(スレーブ)として、或いはそれらを制御するコントローラ(マスタ)として、機械制御のための産業用ネットワークに接続され、そのネットワークノードとして用いられる。すなわち、複数の産業用ネットワーク装置1がカスケード型やスター型などの形態で通信接続される。産業用ネットワーク装置1は、自ノード宛てのデータ及びブロードキャストデータを受信する機能、他ノード宛てのデータ(マルチキャストデータやブロードキャストデータを含む)を自ら生成して送信する機能、他ノード宛てのデータ(マルチキャストデータやブロードキャストデータを含む)を受信し、当該他ノードに向けて転送する機能を有している。
図2は、産業用ネットワーク装置1を用いた産業用ネットワークの構成例を示す図である。同図に示す例では、マスタMとして機能する1台の産業用ネットワーク装置1と、スレーブS1〜S3として機能する3台の産業用ネットワーク装置1と、が伝送路3によりカスケード接続されている。
すなわち、産業用ネットワーク装置1には2つの通信インタフェース132A及び132Bが備えられており、マスタMである産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Bと、最上流のスレーブS1である産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Aと、が接続されている。また、スレーブS1である産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Bと、下流側のスレーブS2である産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Aと、が接続されている。さらに、スレーブS2である産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Bと、最下流のスレーブS3である産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132Aと、が接続されている。
スレーブS3がマスタMにデータを送信する場合、スレーブS2及びスレーブS1がそれぞれ順にデータを中継する。なお、端ノードであるマスタM及びスレーブS3として用いられる産業用ネットワーク装置1は、上記の転送する機能を有していなくてもよい。
ここで、産業用ネットワークは、例えばイーサネット(登録商標,ISO/IEC 8802−3)を用いて構成される。また、当該産業用ネットワークで伝送されるデータには、マスタMからスレーブS1〜S3に送信される制御データであるコマンド(指令値;出力データ)、スレーブS1〜S3からマスタMに送信される制御データであるレスポンス(現在値;入力データ)、マスタMからスレーブS1〜S3に送信されるメッセージデータ、スレーブS1〜S3からマスタMに送信されるメッセージデータが含まれる。
例えばセンサなどの入力専用のI/OデバイスであるスレーブS1〜S3については、コマンドは現在値の要求を含んでよく、レスポンスはスレーブS1〜S3で得られている現在値を含んでよい。また、サーボドライブであるスレーブS1〜S3については、コマンドは目標位置や目標トルクなどの制御目標値を含んでよく、レスポンスはスレーブS1〜S3で得られている現在位置や現在トルクなどの現在値を含んでよい。マスタMとスレーブS1〜S3の間で行われる、コマンド及びレスポンスの交換は一定周期で実行される。一方、マスタM又はスレーブS1〜S3からのメッセージデータは、ネットワークノードの保守やエンジニアリングの目的で伝送される可変長(任意サイズ)のデータであり、任意タイミングにて(不定期で)送信される。コマンド及びレスポンスの交換は、機械制御の精度向上のため、より正確な周期で、より短い周期で実行されることが望ましい。
なお、産業用ネットワークで伝送されるデータは、イーサネットに準拠したフレームに格納される。図3に示すように、イーサネットに準拠したフレームは、プリアンブル部、フレーム開始識別子部(SFD;Start Flame Delimiter)、宛先アドレス部、送信元アドレス部、タイプ/レングス部、データ部及びエラーチェック部(FCS;Flame Check Sequence)が含まれる。特に、データ部には、データの種別を示すコード部が含まれている。パラメータ1〜パラメータnに格納されたデータが、上述したコマンド(出力データ)、レスポンス(入力データ)、メッセージデータ、同期通知など、いずれの種別のデータであるかが、該コード部により示される。
図1に示すように、産業用ネットワーク装置1は、ホストCPU(Central Processing Unit)10、送信バッファ11、受信バッファ12、伝送制御部13、それぞれ別々の物理的な伝送路3(ここでは全二重通信が可能なデータ通信線)に接続された通信インタフェース(PHY)132A及び132Bを備えている。通信インタフェース132A及び132Bは、別々の伝送路3を介して、他のノードの通信インタフェース132A又は132Bと接続されており、それぞれのノードとデータの送受信を行う。ホストCPU10は、各種データ処理を実行するものであり、例えば、マスタMからスレーブS1〜S3に送信されるコマンドなどの出力データ、或いはスレーブS1〜S3からマスタMに送信されるレスポンスなどの入力データを生成する。また、ホストCPU10は、受信した入力データや出力データに基づいて機械制御のためのデータ処理を実行する。
伝送制御部13は、産業用ネットワーク装置1のデータ送受信を制御するものであり、周期伝送制御部130と送受信制御部131とを含む。周期伝送制御部130は、通信帯域(通信期間)及びデータ転送制御方法を決定する。一方、送受信制御部131は、通信インタフェース132A及び132Bに接続されており、周期伝送制御部130からの指示に従って転送制御方法を切り替える。具体的には、送受信制御部131は、コマンド及びレスポンスについては、定周期で到来する優先伝送期間においてカット・スルー方式でデータ転送を行う。また、送受信制御部131は、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316A及び1316Bを含んでおり、メッセージデータについては、優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間においてストア・アンド・フォワード方式でデータ転送を行う。
カット・スルー方式のデータ伝送では、制御データのヘッダ部に格納された宛先アドレスを受信した時点、すなわち制御データの全体を受信する前に、中継ノードである産業用ネットワーク装置1は該宛先アドレスにより指定されたノードがある通信インタフェース132A又は132Bにより、該制御データの転送を開始する。本実施形態では産業用ネットワーク装置1には通信インタフェースが2つのみ設けられているから、単純に、通信インタフェース132A又は132Bのうち一方から受信した制御データを、他方に転送するようにしてよい。3以上の通信インタフェースが設けられる場合、各通信インタフェースに対して宛先アドレスを関連づけたテーブルを記憶しておき、該テーブルに基づいて、制御データに含まれる宛先アドレスにより指定されたノードがある通信インタフェース132A又は132Bを判断してよい。なお、カット・スルー方式のデータ伝送では、宛先アドレス以外のデータを受信した時点で、該制御データの転送を開始するようにしてよい。例えば、宛先アドレスが既知である場合や、宛先アドレスに関わりなくすべてのスレーブS1〜S3に制御データを送信する場合には、制御データのヘッダ部における宛先アドレス以前のデータ、例えばSFD(図3参照)を受信した時点で、該制御データの転送を開始してよい。
一方、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316A及び1316Bでは、マスタM又はスレーブS1〜S3から送出されるメッセージデータの全体を受信してから、当該メッセージデータの所要伝送時間(当該産業用ネットワーク装置1からメッセージデータの送出を開始してから、該メッセージデータの全体が、直接接続された他の産業用ネットワーク装置1により受信完了されるまでの予測時間)を算出し、取得されるデータの所要伝送時間及び非優先伝送期間の残り時間に応じて、メッセージデータの転送を制限する。メッセージデータの転送は、該メッセージデータの宛先アドレスが自ノードアドレスと一致しない場合に行われる。
すなわち、所要伝送時間が非優先伝送期間の残り時間以下であれば、メッセージデータの送信を開始し、転送を行う。逆に、所要伝送時間が非優先伝送期間の残り時間よりも長い場合には、メッセージデータの転送を行わず、次の非優先伝送期間が到来するまでメッセージデータを保持する。そして、次の非優先伝送期間が到来すれば、再び所要伝送時間と非優先伝送期間の残り時間を比較する。そして、所要伝送時間が非優先伝送期間の残り時間以下であれば、保持しているメッセージデータの転送を行う。また、所要伝送時間が非優先伝送期間の残り時間よりも長い場合には、さらに次の非優先伝送期間が到来するまでメッセージデータを保持する。所要伝送時間は、産業用ネットワークの伝送レート(既知)及びメッセージデータのデータサイズ(フレーム全体のデータサイズ)に基づいて算出することができる。このようにすれば、メッセージ伝送により、コマンド及びレスポンスといった制御データの通信を邪魔することがない。このため、コマンド及びレスポンスのデータ交換を短く且つ一定した周期で実行することができるようになる。
ここで、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Aは通信インタフェース132Aに接続されており、通信インタフェース132A側のノードに宛てて送信される、自ノードで生成したメッセージデータや、通信インタフェース132Bにより受信された他ノード宛てのメッセージデータを一時的に保持し、その所要伝送時間及び非優先伝送期間の残り時間に応じて、当該メッセージデータを通信インタフェース132Aより送出する。また、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bは通信インタフェース132Bに接続されており、通信インタフェース132B側のノードに宛てて送信される、自ノードで生成したメッセージデータや、通信インタフェース132Aにより受信された他ノード宛てのメッセージデータを一時的に保持し、その所要伝送時間及び非優先伝送期間の残り時間に応じて、当該メッセージデータを通信インタフェース132Bより送出する。
通信インタフェース132A及び132Bは、それぞれ別々の物理的な伝送路3に接続されており、送信データを所定形式の信号に変換して伝送路に出力し、また伝送路からの入力される信号を受信データに変換する。
ここで、周期伝送制御部130及び送受信制御部131をさらに詳しく説明する。図4は、送受信制御部131を詳細に示すブロック図であり、図5は、周期伝送制御部130を詳細に示すブロック図である。
上述のように、送受信制御部131には、通信インタフェース132A及び132Bが接続されているが、それぞれの通信インタフェースから見て、産業用ネットワーク装置1は同一構成を有する。そこで、以下では、産業用ネットワーク装置1の構成のうち、通信インタフェース132Aによるデータ送受信に関わる構成について、図4及び図5を参照しながら詳細に説明する。通信ネットワーク132Bによるデータ送受信に関わる構成については、図4及び図5において対応する符号を付し、ここでは詳細な説明を省略する。
まず、送受信制御部131のうち、通信インタフェース132Aで受信したデータの流れに関連する構成から説明する。図4に示すように、送受信制御部131は、通信インタフェース132Aで受信したデータを伝送する3つの内部経路を有する。第1経路は、受信データを周期伝送制御部130へ伝えるためのFIFO(First-In First-Out)式の受信バッファ1310Aを介する経路である。第2経路は、通信インタフェース132Bによりカット・スルー方式で中継するためのFIFO式の送信バッファ1311Bを介する経路である。そして第3経路は、通信インタフェース132Bによりストア・アンド・フォワード方式で中継するためのFIFO式の送信バッファ1312Bを介する経路である。
なお、送信バッファ1312Bには、通信インタフェース132B側のノードに宛てて送信される、自ノードで生成したメッセージデータも入力される。また、送信バッファ1311Bには、通信インタフェース132B側のノードに宛てて送信される、自ノードで生成した制御データも入力される。
ここで、第1経路上に設けられた受信バッファ1310Aの前段には、自ノードのアドレス又はブロードキャストアドレスと一致する宛先アドレスを有するデータのみを通過させるためのアドレスフィルタ1314Aが設けられている。
なお、アドレスフィルタ1314Aは、自ノードのアドレス又はブロードキャストアドレスと一致する宛先アドレスを有するデータを受信した場合には、周期伝送制御部130に受信通知信号1318Aを出力する。
また、第3経路上に設けられた送信バッファ1312Bの前段には、セレクタを介し、自ノードアドレスと一致しない宛先アドレスを有するデータのみを通過させるためのアドレスフィルタ1315Bが接続されている。これにより、自ノードのアドレスと一致する宛先アドレスを有するデータについては、ストア・アンド・フォワード方式のデータ転送は行われない。逆に、他ノードのアドレスやブロードキャストアドレスと一致する宛先アドレスを有するデータについては、ストア・アンド・フォワード方式のデータ転送が行われる。ここでセレクタは、複数の入力端子及び1つの出力端子を備え、いずれかの入力端子から入力されたデータを共通の出力端子から出力する回路である。
また、前記アドレスフィルタ1315Bの前段には、カット・スルー方式(第2経路)又はストア・アンド・フォワード方式(第3経路)のいずれかの方式を選択するための転送経路切替スイッチ1313Bが設けられており、転送経路切替スイッチ1313Bの一方の出力端子にアドレスフィルタ1315Bが接続されている。転送経路切替スイッチ1313Bの他方の出力端子にはセレクタを介して送信バッファ1311Bが接続されている。転送経路切替スイッチ1313Bの入力端子には受信データが入力されている。転送経路切替スイッチ1313Bには、SF経路イネーブル信号1306Bが切替信号として周期伝送制御部130から入力されている。そして、該信号がオンのときには第3経路(ストア・アンド・フォワード方式)を選択し、オフのときには第2経路(カット・スルー方式)を選択する。
また、送信バッファ1312Bの後段にはストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bが接続されている。このストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bは、送信バッファ1312Bに格納された送信データのデータ長をチェックし、そこから通信インタフェース132Bを介して隣接ネットワークノードに当該送信データを転送するのに必要な時間を計算する。そして、この時間(所要伝送時間)がストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317により出力される非優先伝送期間の残り時間以下である場合のみ、送信バッファ1312Bから送信データを取り出して通信インタフェース132Bへ渡す。これにより、送信バッファ1312Bに格納されたデータの送信を開始する。ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bには、SF経路イネーブル信号1306Bが入力されており、該信号がオンであるときにのみ前記動作を行う。
ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、上述のようにストア・アンド・フォワード方式を行う帯域(非優先伝送期間)の残り時間を出力する。このためストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317には、通信インタフェース132Aからストア・アンド・フォワード方式でデータ送信(上り通信)を行う期間の長さを示す非優先伝送時間A、通信インタフェース132Bからストア・アンド・フォワード方式でデータ送信(下り通信)を行う期間の長さを示す非優先伝送時間Bが、周期伝送制御部130から入力されている。
また、転送経路切替スイッチ1313Bを切替えるためのSF経路イネーブル信号1306Bが、転送経路切替スイッチ1313Aを切替えるためのSF経路イネーブル信号1306Aと共に、OR回路に入力されており、その出力信号がストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317に計時開始及び停止を指示する信号として入力されている。
すなわち、周期伝送制御部130は、転送経路をストア・アンド・フォワード方式となる経路(第3経路)に切り替える際に前記SF経路イネーブル信号1306Bとしてオンを出力する。また、カット・スルー方式に切り替える際にSF経路イネーブル信号1306Bとしてオフを出力する。SF経路イネーブル信号1306Aについても同様である。そして、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、SF経路イネーブル信号1306AとSF経路イネーブル信号1306Bのうち、いずれかの信号がオンの場合に計時開始し、両方の信号がオフの場合に計時停止する。
また、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317には、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Aに対応する非優先伝送時間Aと、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bに対応する非優先伝送時間Bと、が保持されている。ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、非優先伝送時間Aにより示される時間と現在時間との差を計算し、これにより通信インタフェース132Aからストア・アンド・フォワード方式でのデータ送信が可能な残り時間を得る。そして、それをストア・アンド・フォワード転送制御部1316Aに供給する。同様に、非優先伝送時間Bにより示される時間と現在時間との差を計算し、これにより通信インタフェース132Bからストア・アンド・フォワード方式でのデータ送信が可能な残り時間を得る。そして、それをストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bに供給する。
なお、図7に示されるタイミングチャートにおいて、ハッチングの付された領域はカット・スルー方式の通信が行われる帯域を示している。すなわち、上り通信(スレーブS1乃至S3からマスタMへの通信)については、レスポンス伝送帯域(優先伝送期間)においてカット・スルー方式の通信が行われ、メッセージ伝送帯域、同期通知帯域、コマンド伝送帯域(非優先伝送期間)においてはストア・アンド・フォワード方式の通信が行われる。一方、下り通信(マスタMからスレーブS1乃至S3への通信)については、同期通知帯域、コマンド伝送帯域、レスポンス伝送帯域(第2優先伝送期間)においてカット・スルー方式の通信が行われ、メッセージ伝送帯域(第2非優先伝送期間)においてはストア・アンド・フォワード方式の通信が行われる。このため、各伝送周期のメッセージ伝送開始時間144のタイミングで転送経路切替スイッチ1313A及び1313Bの両方がストア・アンド・フォワード方式に係る経路に切り替わり、それに伴ってストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は計時を開始する。つまり上り通信の非優先伝送期間の開始タイミングであり、且つ下り通信の非優先伝送期間(第2非優先伝送期間)の開始タイミングである、メッセージ伝送開始時間144にストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は計時を開始する。また、次の伝送周期の開始タイミング(同期通知帯域の開始タイミング)で転送経路切替スイッチ1313B(下り通信)がカット・スルー方式に係る経路に切り替わる。さらに、次の伝送周期のレスポンス伝送開始時間143のタイミングで転送経路切替スイッチ1313A(上り通信)がカット・スルー方式に係る経路に切り替わり、それに伴ってストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は計時を停止する。
ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317には、非優先伝送時間A(上り通信の制御用)として、メッセージ伝送開始時間144のタイミングから次の伝送周期のレスポンス伝送開始時間143のタイミングまでの時間が格納される。そして、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、非優先伝送時間Aからストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317の現在時間を減算した値を、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Aに残り時間として供給する。また、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317には、非優先伝送時間B(下り通信の制御用)として、メッセージ伝送開始時間144のタイミングから次の伝送周期の開始タイミングまでの時間(メッセージ伝送帯域の時間)が格納される。そして、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、非優先伝送時間Bからストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317の現在時間を減算した値を、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316Bに残り時間として供給する。なお、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317はメッセージ伝送開始時間144以外のタイミングに計時を開始させるとともに、上り通信及び下り通信における非優先伝送期間の終了タイミングを示す時刻をストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317に保持しておくようにしてよい。この場合も、ストア・アンド・フォワード帯域タイマ1317は、保持された時刻と現在時刻との差を残り時間として出力すればよい。
次に、周期伝送制御部130から、通信インタフェース132A経由での送信を要求されたデータの流れに関連する構成を説明する。送受信制御部131は、周期伝送制御部130からマスタMの出力データやスレーブS1〜S3の入力データなどのカット・スルー方式で伝送されるべき制御データを通信インタフェース132Aに伝えるためのFIFO式の送信バッファ1311Aと、ストア・アンド・フォワード方式で伝送されるべきメッセージデータを通信インタフェース132Aに伝えるためのFIFO式の送信バッファ1312Aと、を備える。いずれの送信バッファも、既に説明した通信インタフェース132B側に設けられた、対応する送信バッファ1311B及び1312Bと同じ構成である。周期伝送制御部130から供給される送信データは、送信バッファ1311A又は1312Aに格納されると、カット・スルー方式又はストア・アンド・フォワード方式で、通信インタフェース132A側から送信される。
次に、周期伝送制御部130の構成について説明する。図5に示すように、周期伝送制御部130は、伝送周期タイマ1301と、送信制御部1302と、受信制御部1303と、転送経路管理部1304と、周期伝送情報記憶部14と、を含んでいる。伝送周期タイマ1301は、伝送周期を計時するタイマである。送信制御部1302は、伝送周期タイマ1301から出力されるタイミング信号1305に従って、送信バッファ11に格納された制御データ(コマンドやレスポンス)やメッセージデータを送受信制御部131に渡す。また、受信制御部1303は、送受信制御部131から受信データを受け取り、ホストCPU10へ渡すために、制御データやメッセージデータを受信バッファ12に格納する。
また転送経路管理部1304は、伝送周期タイマ1301から出力されるタイミング信号1305に従って、上り及び下りそれぞれの転送経路を切替えるSF経路イネーブル信号1306A及び1306Bを送受信制御部131に出力する。具体的には、転送経路管理部1304は、SF経路イネーブル信号1306A及び1306Bとして、中継路の転送方式がカット・スルーとなる経路に切替える場合にオフを、転送方式がストア・アンド・フォワードとなる切替える経路に切替える場合にオンを出力する。
また、周期伝送情報記憶部14は、周期伝送情報を記憶する。図6に示されるように、周期伝送情報には、伝送周期141、コマンド伝送開始時間142、レスポンス伝送開始時間143及びメッセージ伝送開始時間144が含まれる。図7に示すように、各伝送周期には同期データを伝送するための同期通知帯域(期間)、マスタMである産業用ネットワーク装置1からのコマンドを伝送するためのコマンド伝送帯域(期間)、スレーブSである産業用ネットワーク装置1からのレスポンスを伝送するためのレスポンス伝送帯域(期間)、及びマスタMやスレーブSからのメッセージデータを伝送するためのメッセージ伝送帯域(期間)が、この順で含まれている。伝送周期141は、1つの伝送周期の長さを示す。コマンド伝送開始時間142は、伝送周期141の開始タイミングからコマンド伝送帯域の開始タイミングまでの時間を示す。レスポンス伝送開始時間143は、伝送周期141の開始タイミングからレスポンス伝送帯域の開始タイミングまでの時間を示す。メッセージ伝送開始時間144は、伝送周期141の開始タイミングからメッセージ伝送帯域の開始タイミングまでの時間を示す。
伝送周期タイマ1301は、タイムアップ後オートリロード(自動的に再起動)する。すなわち、計時をゼロから開始してから伝送周期141に示される時間になると、タイミング信号1305を出力し、再度ゼロから計時を開始する。また、コマンド伝送開始時間142、レスポンス伝送開始時間143、メッセージ伝送開始時間144に示される時間になると、それぞれのタイミングが到来したことを示すタイミング信号1305を出力する。
ここで、マスタMである産業用ネットワーク装置1の周期伝送制御部130は、伝送周期タイマ1301に従って各伝送周期の同期通知帯域において同期通知Sを送信する。一方、スレーブSである産業用ネットワーク装置1の周期伝送制御部130は、同期通知Sを受信して自身の伝送周期タイマ1301を補正することにより、マスタMである産業用ネットワーク装置1の伝送周期タイマ1301と同期させる。例えば、同期通知SはマスタMである産業用ネットワーク装置1の現在時刻(同期通知Sの送信時刻)を含んでよく、スレーブS1〜S3である産業用ネットワーク装置1はノード間の伝送遅延時間Tdlyを予め保持しておいてよい(図7参照)。伝送遅延時間Tdlyは公知の方法で事前に計測される。この場合、スレーブS1は同期通知Sに含まれる時刻に伝送遅延時間Tdlyを加算した時刻と現在時刻を比較し、その差が零になるように伝送周期タイマ1301を補正する。スレーブS2は同期通知Sに含まれる時刻に伝送遅延時間Tdlyの2倍を加算した時刻と現在時刻を比較し、その差が零になるように伝送周期タイマ1301を補正する。スレーブS3は同期通知Sに含まれる時刻に伝送遅延時間Tdlyの3倍を加算した時刻と現在時刻を比較し、その差が零になるように伝送周期タイマ1301を補正する。或いは、スレーブS1〜S3である産業用ネットワーク装置1は、それぞれ、マスタMである産業用ネットワーク装置1からの伝送遅延時間Tdly1〜Tdly3を保持しておいてよい。この場合、スレーブS1〜S3は同期通知Sに含まれる時刻に伝送遅延時間Tdly1〜Tdly3を加算した時刻と現在時刻を比較し、その差が零になるように伝送周期タイマ1301を補正する。このように、本実施形態によれば、マスタM及びスレーブS1〜3を同期させることができる。
図2の産業用ネットワークの構成例においては、マスタMからスレーブS1〜S3へコマンドが伝送される経路が下り、スレーブS1〜S3からマスタMへレスポンスが伝送される経路が上りである。スレーブS1及びスレーブS2のそれぞれの内部では、通信インタフェース132Aが受信したデータを通信インタフェース132Bから送信する中継路が下り、通信インタフェース132Bが受信したデータを通信インタフェース132Bから送信する中継路が上りである。更に詳細に図4を用いて説明すると、カット・スルー方式で転送する場合の下りの中継路は、通信インタフェース132A、転送経路切替スイッチ1313B、送信バッファ1311B、通信インタフェース132Bを順に通過する経路である。また、ストア・アンド・フォワード方式で転送する場合の下りの中継路は、通信インタフェース132A、転送経路切替スイッチ1313B、アドレスフィルタ1315B、送信バッファ1312B、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316B、通信インタフェース132Bを順に通過する経路である。同様に、カット・スルー方式で転送する場合の上りの中継路は、通信インタフェース132B、転送経路切替スイッチ1313A、送信バッファ1311A、通信インタフェース132Aを順に通過する経路である。また、ストア・アンド・フォワード方式で転送する場合の上りの中継路は、通信インタフェース132B、転送経路切替スイッチ1313A、アドレスフィルタ1315A、送信バッファ1312A、ストア・アンド・フォワード転送制御部1316A、通信インタフェース132Aを順に通過する経路である。
ここで、転送経路切替スイッチ1313A及び転送経路切替スイッチ1313Bは、周期伝送制御部130からのSF経路イネーブル信号1306A及び1306Bにより、それぞれ独立して動作する。このように、本実施形態によれば、各産業用ネットワーク装置1の上り及び下りの中継路に、それぞれ独立して動作して転送方式を切り替える転送経路切替スイッチ1313A及び1313Bが設けられているので、同時刻に上り及び下りの中継路にて、転送方式を異ならせることができる。
なお、通信インタフェース132A及び132Bのどちらが上流側ノードに接続され、どちらが下流側ノードに接続されているかは、マスタMから送信される既知データを通信インタフェース132A及び132Bのいずれで受信したかに基づいて、周期伝送制御部130が判断する。
すなわち、受信通知信号1318Aが周期伝送制御部130の受信制御部1303に入力されたタイミングで、FIFO式の受信バッファ1310Aに格納されていた受信データがマスタMからの既知データであった場合には、通信ネットワーク132Bから通信インタフェース132Aに至る経路が上りと判断する。また、受信通知信号1318Bが周期伝送制御部130の受信制御部1303に入力されたタイミングで、FIFO式の受信バッファ1310Bに格納されていた受信データがマスタMからの既知データであった場合には、通信ネットワーク132Aから通信インタフェース132Bに至る経路が上りと判断する。かかる識別は、周期伝送の開始前に実行されているものとする。このように、本実施形態によれば、産業用ネットワーク装置1の通信インタフェース132A及び132Bを、それぞれ他の通信インタフェース132A又は132Bに接続することで、上り及び下りの方向を産業用ネットワーク装置1自身で判断することができる。
ここで、図2に例示される産業用ネットワークにおけるデータ伝送をさらに具体的に説明する。図7は、図2の産業用ネットワークにおけるデータ伝送を示すタイミングチャートである。同図に示すように、各伝送周期は、同期通知帯域、コマンド伝送帯域、レスポンス伝送帯域、メッセージ伝送帯域の4つの帯域(期間)を、この順で含んでいる。同期通知帯域は、マスタMから送信される同期通知Sに基づいて、スレーブS1〜S3をマスタMに同期させるための帯域であり、これによりマスタM及びスレーブS1〜S3の伝送周期の開始時間が一致する。なお、同期の方法として、IEEE1588(IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Networked Measurement and Control Systems)で開示されている方法を採用してもよい。IEEE1588を採用する場合、前記同期通知Sは”Sync Message”となる。ここで、IEEE1588の”Delay Request”や”Delay Response”を使用した伝送遅延の計測は、図7に示す周期伝送を開始する前に実施しておく。
マスタM及びスレーブS1〜S3は、レスポンス伝送帯域では、上り中継路と下り中継路の両方をカット・スルー方式の転送経路(第2の経路)に設定する。また、メッセージ伝送帯域では、上り中継路と下り中継路の両方をストア・アンド・フォワード方式の転送経路(第3の経路)に設定する。また、同期通知帯域及びコマンド伝送帯域では、上り中継路をストア・アンド・フォワード方式の転送経路(第3の経路)に設定し、下り中継路をカット・スルー方式の転送経路(第2の経路)に設定する。
すなわち、下り経路では、同期通知帯域、コマンド伝送帯域及びレスポンス伝送帯域が優先伝送期間(カット・スルー方式を採用する帯域)となり、メッセージ伝送帯域が非優先伝送期間(ストア・アンド・フォワード方式を採用する帯域)となる。また、上り経路では、レスポンス伝送帯域が優先伝送期間となり、メッセージ伝送帯域、(次周期の)同期通知帯域及びコマンド伝送帯域が非優先伝送期間となる。
そして、カット・スルーの帯域(優先伝送期間)では、コマンド(図7において1C〜3Cで示される)やレスポンス(図7において1R〜3Rで示される)といった制御データ、或いは同期通知Sを伝送させる。マスタMである産業用ネットワーク装置1では、スレーブS1に宛てたコマンド1C、スレーブS2に宛てたコマンド2C、スレーブS3に宛てたコマンド3CをホストCPU10で生成し、これをコマンド伝送帯域においてスレーブS1に送信する。スレーブS1及びS2は、これらコマンド1C〜3Cを下り側のノードに転送する。また、スレーブS1〜S3である産業用ネットワーク装置では、マスタMに宛てたレスポンス1R〜3Rを、それぞれホストCPU10で生成する。レスポンス1R〜3Rは、コマンド1C〜3Cに対応している。スレーブS1〜S3は、レスポンス伝送帯域において上り側及び下り側の2つのノードに、自ノードで生成したレスポンスを送信する。また、上り側又は下り側の一方側のノードから受信したレスポンス1R〜3Rは、他方側のノードに転送する。こうして、マスタMは、コマンド1C〜3Cに対応するレスポンス1R〜3Rを受信することができる。また、各スレーブS1〜S3においては、他のスレーブがどのようなコマンドをマスタMから受け、どのようなレスポンスをマスタMに返したかを、把握することができる。
一方、ストア・アンド・フォワードの帯域(非優先伝送期間)では、データ全体を受信したタイミングで、帯域の残り時間と受信データの転送に必要な時間を計算し、ストア・アンド・フォワードの帯域(非優先伝送期間)の残り時間が、受信データの転送に必要な時間以上ある場合に転送を行い、逆に受信データの転送に必要な時間に満たない場合は転送せず、次にストア・アンド・フォワードの帯域が到来するのを待つ。こうすることで、制御データの伝送周期に悪影響を与えることなく、メッセージを伝送させることができるようになる。
図7に示すタイミングチャートは、スレーブS3がマスタMにメッセージデータMsg1を、マスタMがスレーブS2宛にメッセージデータMsg2を送信する例を示している。この例では、伝送周期Cyc1のメッセージ伝送帯域で、マスタMが送信したメッセージデータMsg2は、同帯域の残り時間(下り経路の非優先伝送期間の残り時間)では転送できないので、スレーブS1はメッセージデータMsg2を保持し、次の伝送周期Cyc2のメッセージ伝送帯域の開始時(下り経路の次の非優先伝送期間の開始時)にメッセージデータMsg2をスレーブS2に送信開始する。ここで、スレーブS2はメッセージデータMsg2が自ノード宛なのでスレーブS3以降に転送しない。
一方、伝送周期Cyc2の同期通知帯域及びコマンド伝送帯域でスレーブS3が送信したメッセージデータMsg1は、コマンド伝送帯域内でスレーブS1まで転送できる。しかし、同帯域の残り時間(上り経路の非優先伝送期間の残り時間)で、さらにスレーブS1からマスタMに転送することはできない。このため、スレーブS1はメッセージ伝送帯域の開始時(上り経路の次の非優先伝送期間の開始時)にマスタMに送信開始する。
ここで、マスタMである産業用ネットワーク装置1の周期伝送制御部130の動作、スレーブS1〜S3である産業用ネットワーク装置1の周期伝送制御部130動作について説明する。なお、マスタMの場合も、スレーブS1〜S3の場合も、送受信制御部131の動作については同じである。
図8〜図10は、マスタMの周期伝送制御部130の周期伝送中の動作を示すフローチャートである。動作条件として事前に、伝送周期141、コマンド伝送開始時間142、レスポンス伝送開始時間143及びメッセージ伝送開始時間144が周期伝送情報記憶部14に格納され、伝送周期タイマ1301が起動されているものとする。
マスタMの周期伝送制御部130では、伝送周期タイマ1301がタイムアップし、伝送周期が終了すると(S101)、伝送周期タイマ1301が転送経路管理部1304及び送信制御部1302へタイムアップの旨を示すタイミング信号1305を出力する(S102)。これを受けた転送経路管理部1304は、SF経路イネーブル信号1306Aとしてオンを出力し、SF経路イネーブル信号1306Bとしてオフを出力する(S103)。これにより、下り中継路の中継方式はカット・スルー方式、上り中継路の中継方式はストア・アンド・フォワード方式となる。なお、図2に示す構成例では、マスタMの通信インタフェース132AにスレーブS1〜S3である産業用ネットワーク装置1が接続されておらず、上り方向のデータ中継をしないので、SF経路イネーブル信号1306A及び1306Bは共にオフを出力してもよい。
次に送信制御部1302が同期通知Sを送受信制御部131の送信バッファ1311Bに格納する(S104)。なお、同期通知Sは送信バッファ1311Aにも格納されてよい。続いて伝送周期タイマ1301が、コマンド伝送開始時間142が到来したことを示すタイミング信号1305を出力すると、送信制御部1302は、送信バッファ11に格納されたコマンド1C〜3C(制御データ)を送受信制御部131の送信バッファ1311Bに格納する(S105)。なお、コマンド1C〜3Cは送信バッファ1311Aにも格納されてよい。その後は、伝送周期タイマ1301の現在時間がレスポンス伝送開始時間143になるのを待つ。
伝送周期が開始してからレスポンス伝送開始時間143になるまでの間、スレーブS1である産業用ネットワーク装置1からメッセージデータが送信され得る(図7参照)。そこで、受信制御部1303は、送受信制御部131から受信通知信号1318Bが入力されると(図9,S112)、送受信制御部131の受信バッファ1310Bから受信データを取得し、受信バッファ12のメッセージデータ受信領域に格納する(S113)。ホストCPU10は、格納されたメッセージデータに基づいて各種のデータ処理を実行する。また、この間、送信制御部1302は、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(S114)、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312Bに格納する(S115)。
伝送周期タイマ1301の現在時間がレスポンス伝送開始時間143になると(S110)、マスタMの転送経路管理部1304はSF経路イネーブル信号1306A及び1306Bの両方をオフにし(S111)、送受信制御部131の中継路が上り下り共にカット・スルー方式となるようにする。その後は、伝送周期タイマ1301は、現在時間がメッセージ伝送開始時間144になるのを待つ。
レスポンス伝送開始時間143からメッセージ伝送開始時間144までの間には、スレーブS1である産業用ネットワーク装置1からレスポンスが送信され得る(図7参照)。そこで、受信制御部1303は、送受信制御部131から受信通知信号1318Bが入力されると(図10,S118)、送受信制御部131の受信バッファ1310Bから受信データを取得し、受信バッファ12のレスポンス受信領域に格納する(S119)。また、この間、送信制御部1302は、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(S120)、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312Bに格納する(S121)。
伝送周期タイマ1301の現在時間がメッセージ伝送開始時間144になると(S116)、マスタMの転送経路管理部1304はSF経路イネーブル信号1306A及び1306Bの両方をオンにし(S117)、送受信制御部131の中継路が上り下り共にストア・アンド・フォワード方式となるようにする。その後は、伝送周期タイマ1301がタイムアップするのを待つ。
メッセージ伝送開始時間144から伝送周期が終了するまでの間、送受信制御部131から受信通知信号1318Bが入力されると(図8,S106)、受信制御部1303は、送受信制御部131の受信バッファ1310Bから受信データを取得し、受信バッファ12のメッセージデータ受信領域に格納する(S107)。またこの間、送信制御部1302は、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(S108)、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312Bに格納する(S109)。伝送周期タイマ1301がタイムアップすると、以降は上記動作(S101〜S121)を繰り返す。
次に、図11〜図13は、スレーブS1〜S3の周期伝送制御部130の周期伝送中の動作を示すフローチャートである。動作条件として事前に伝送周期141、コマンド伝送開始時間142、レスポンス伝送開始時間143及びメッセージ伝送開始時間144が周期伝送情報記憶部14に格納され、伝送周期タイマ1301が起動されているものとする。マスタMの場合と同様に、伝送周期タイマ1301は伝送周期141でタイムアップし、オートリロード(再起動)する。
まず、スレーブS1〜S3の周期伝送制御部130では、伝送周期タイマ1301がタイムアップし、伝送周期が終了すると(S201)、伝送周期タイマ1301が転送経路管理部1304及び送信制御部1302へタイムアップの旨を示すタイミング信号1305を出力する。これを受けた転送経路管理部1304は、SF経路イネーブル信号1306Aとしてオンを出力し、SF経路イネーブル信号1306Bとしてオフを出力する。これにより、下り中継路の中継方式はカット・スルー方式、上り中継路はストア・アンド・フォワード方式となる(S202)。
次に伝送周期タイマ1301の現在時間がレスポンス伝送開始時間143になるのを待つ。伝送周期の開始からレスポンス伝送開始時間143までの間、送受信制御部131から受信通知信号1318A又は1318Bが入力されると(図12,S210)、周期伝送制御部130の受信制御部1303は、送受信制御部131の受信バッファ1310A又は受信バッファ1310Bから受信データを取得する。そして、取得した受信データが同期通知Sであった場合(S211)、受信制御部1303は、同期通知Sに格納された情報を元に伝送周期タイマ1301を補正する(S212)。受信データが同期通知Sでない場合(S211)、受信制御部1303は受信データを受信バッファ12のコマンド受信領域に格納する(S213)。
また伝送周期の開始からレスポンス伝送開始時間143までの間、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(S214)、送信制御部1302は、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312A及び1312Bに格納する(S215)。なお、送信先のノードが通信インタフェース132A又は132Bのいずれの側に接続されているかを送信制御部1302が管理している場合には、送信先のノードと通信可能な通信インタフェース132A又は132Bに対応する送信バッファ1312A又は1312Bにだけメッセージデータを格納してよい。
伝送周期タイマ1301の現在時間がレスポンス伝送開始時間143になると(S207)、スレーブS1〜S3の転送経路管理部1304はSF経路イネーブル信号1306A及びSF経路イネーブル信号1306Bの両方をオフにし、送受信制御部131の中継路が上り下り共にカット・スルー方式となるようにする(S208)。更に、スレーブS1〜S3の送信制御部1302は、送信バッファ11に格納されたレスポンスを送受信制御部131の送信バッファ1311A及び送信バッファ1311Bに格納する(S209)。その後、伝送周期タイマ1301の現在時間がメッセージ伝送開始時間144になるのを待つ。
レスポンス伝送開始時間143からメッセージ伝送開始時間144までの間、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(図13,S218)、送信制御部1302は、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312A及び1312Bに格納する(S219)。この場合も、送信先のノードが通信インタフェース132A又は132Bのいずれの側に接続されているかを送信制御部1302が管理している場合には、送信先のノードと通信可能な通信インタフェース132A又は132Bに対応する送信バッファ1312A又は1312Bにだけメッセージデータを格納してよい。
伝送周期タイマ1301の現在時間がメッセージ伝送開始時間144になると(S216)、スレーブS1〜S3の転送経路管理部1304は、SF経路イネーブル信号1306A及びSF経路イネーブル信号1306Bの両方をオンにし、送受信制御部131の中継路が上り下り共にストア・アンド・フォワード方式となるようにする(S217)。その後、伝送周期タイマ1301がタイムアップするのを待つ。
メッセージ伝送開始時間144から伝送周期が終了するまでの間、送受信制御部131から受信通知信号1318A又は1318Bが入力されると(図11,S203)、周期伝送制御部130の受信制御部1303は、送受信制御部の受信バッファ1310A又は受信バッファ1310Bから受信データを取得し、受信バッファ12のメッセージデータ受信領域に格納する(S204)。またこの間、ホストCPU10からメッセージデータ送信の要求信号1307を受けると(S205)、送信バッファ11のメッセージデータ送信領域に格納されたメッセージデータを送受信制御部131の送信バッファ1312A及び1312Bに格納する(S206)。この場合も、送信先のノードが通信インタフェース132A又は132Bのいずれの側に接続されているかを送信制御部1302が管理している場合には、送信先のノードと通信可能な通信インタフェース132A又は132Bに対応する送信バッファ1312A又は1312Bにだけメッセージデータを格納してよい。伝送周期タイマ1301がタイムアップすると、以降は上記動作を繰り返す。
以上説明した実施形態によれば、同期通知帯域を設けて、同期通知Sをカット・スルー方式で転送するので、スレーブS1〜S3において同期通知Sの受信時刻の揺らぎが少なくなる。こうして、正確な同期合わせができる。この結果、マスタM及びスレーブS1〜S3のすべてが正確な伝送周期を計時でき、加工精度を向上できる。
また、コマンド伝送帯域を設けて、コマンドをカット・スルー方式で転送するので、毎伝送周期、コマンド送信が保証され、かつ、マスタMからの送信からスレーブS1〜S3における受信までの伝送遅延を削減できる。同様に、レスポンス伝送帯域を設けて、レスポンスをカット・スルー方式で転送するので、毎伝送周期、レスポンス送信が保証され、かつ、スレーブS1〜S3からの送信からマスタMにおける受信までの伝送遅延を削減できる。また、コマンドとレスポンスの両方の伝送遅延を短縮できるので、タクトタイムを短縮できる。
さらに、メッセージ伝送帯域を含む非優先伝送期間を設けて、メッセージデータをストア・アンド・フォワード方式で転送するので、任意のタイミングで送信要求を受けたメッセージデータにより、同期通知Sや制御データの伝送が乱されることが無い。特に、メッセージデータを中継する各ノードが、非優先伝送期間の残り時間を計時し、これによりメッセージデータを転送するか否かを判断するので、メッセージデータの伝送が優先伝送期間に行われることが無くなり、同期通知Sや制御データの伝送を優先伝送期間において確実に行うことができる。この結果、加工精度を向上できる。
また、同期通知帯域及びコマンド伝送帯域では、上り経路でメッセージ伝送を行うので、帯域の使用効率が向上し、メッセージ伝送による伝送周期の伸長を防ぐ効果がある。また、従来のFL−netのようにトークンを伝送しないので、各ノードでトークン管理の処理を実装する必要が無くなる。さらに、トークン伝送による伝送周期の伸長という問題もない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は種々のトポロジーの産業用ネットワークに適用可能である。一例として図14に示すように、本発明はスター型の産業用ネットワークにも適用可能である。同図の例では、本発明を適用したマスタM及びスレーブS1〜S3は、本発明を適用したレイヤー2スイッチ(以下、「スイッチ」という。)1aに接続され、スター型の構成をなす。この変形例においても、マスタMからスレーブS1〜S3に向かう伝送経路を下り、スレーブS1〜S3からマスタMに向かう伝送経路を上りとする。
スイッチ1aの構成は、図1、図4及び図5に示される構成から、ホストCPU10、送信バッファ11及び受信バッファ12など、転送機能に無関係な構成を除いたものと基本的には同じであり、周期伝送制御部130、送受信制御部131及び複数の通信インタフェースを含む。但し、通信インタフェースの数は、マスタMやスレーブS1〜S3に比べて多くなる。そして、いずれか1つの通信インタフェースから受信したデータは、それ以外のすべての通信インタフェースから送信される。すなわち、スイッチ1aでは、複数の並列な中継路が内部に備えられる。スイッチ1aの動作は、基本的には図2に示されるスレーブS1又はスレーブS2の動作と同じとなる。但し、受信データが、該受信データを受信した通信インタフェース以外のすべての通信インタフェースから、他のノードに転送されることが異なる。
また、コマンドやレスポンスなどの制御データの宛先アドレスはブロードキャストアドレスであってよい。この場合、イーサネットフレームのデータ部には、制御データに加えて、該制御データの宛先であるノードの識別情報が含められる。このようにすれば、産業用ネットワークのすべてのノードに制御データが転送されることになり、産業用ネットワークの立ち上げや保守を容易化できる。
1 産業用ネットワーク装置(産業用デバイス,コントローラ)、1a スイッチ、13 伝送制御部、14 周期伝送情報記憶部、130 周期伝送制御部、1301 伝送周期タイマ、1302 送信制御部、1303 受信制御部、1305 タイミング信号、1306A,1306B SF経路イネーブル信号、131 送受信制御部、1310A,1310B 受信バッファ、1311A,1311B 送信バッファ、1313A,1313B 転送経路切替スイッチ、1315A,1315B アドレスフィルタ、1316A,1316B ストア・アンド・フォワード転送制御部、1317 ストア・アンド・フォワード帯域タイマ、1318A,1318B 受信通知信号、132A,132B 通信インタフェース、141 伝送周期、142 コマンド伝送開始時間、143 レスポンス伝送開始時間、144 メッセージ伝送開始時間。

Claims (13)

  1. コントローラ及び他の産業用デバイスとともに産業用ネットワークに接続される産業用デバイスであって、
    定周期で到来する優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち一方から他方に宛てて送信される制御データを受信し、前記他方に宛てて該制御データを送信開始する制御データ中継手段と、
    前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記一方から前記他方に宛てて送信されるメッセージデータを受信し、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記他方に宛てて該メッセージデータを送信開始するメッセージデータ中継手段と、
    を含む産業用デバイス。
  2. 請求項1に記載の産業用デバイスにおいて、
    前記制御データ中継手段は、前記制御データを、その全てを受信する前に前記他方に宛てて送信開始する、産業用デバイス。
  3. 請求項2に記載の産業用デバイスにおいて、
    前記制御データ中継手段は、前記制御データを、カット・スルー方式で送信する、産業用デバイス。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の産業用デバイスにおいて、
    前記メッセージデータ中継手段は、前記メッセージデータを、その全てを受信した後に前記他方に宛てて送信開始する、産業用デバイス。
  5. 請求項4に記載の産業用デバイスにおいて、
    前記メッセージデータ中継手段は、前記メッセージデータを、ストア・アンド・フォワード方式で送信する、産業用デバイス。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の産業用デバイスにおいて、
    前記メッセージデータは可変長である、産業用デバイス。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の産業用デバイスにおいて、
    前記コントローラとの間で前記優先伝送期間及び前記非優先伝送期間を同期させる同期手段を含む、産業用デバイス。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の産業用デバイスにおいて、
    定周期で到来する第2優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記他方から前記一方に宛てて送信される制御データを受信し、前記一方に宛てて該制御データを送信開始する第2制御データ中継手段と、
    前記第2優先伝送期間とは異なる第2非優先伝送期間において、前記コントローラ又は前記他の産業用デバイスのうち前記他方から前記一方に宛てて送信されるメッセージデータを受信し、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記第2非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記一方に宛てて該メッセージデータを送信開始する第2メッセージデータ中継手段と
    をさらに含む産業用デバイス。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の産業用デバイスにおいて、
    前記制御データ中継手段及び前記メッセージデータ中継手段は、共通の伝送媒体により伝送されるフレームに、前記制御データ又は前記メッセージデータを格納することにより、前記制御データ及び前記メッセージデータを送信する産業用デバイス。
  10. コントローラとともに産業用ネットワークに通信接続される産業用デバイスであって、
    定周期で到来する優先伝送期間において、前記コントローラに宛てて制御データを送信開始する制御データ送信手段と、
    前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、メッセージデータを、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記コントローラに宛てて送信開始するメッセージデータ送信手段と、
    を含む産業用デバイス。
  11. 産業用デバイスとともに産業用ネットワークに通信接続されるコントローラであって、
    定周期で到来する優先伝送期間において、前記産業用デバイスに宛てて制御データを送信開始する制御データ送信手段と、
    前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、メッセージデータを、該メッセージデータの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記産業用デバイスに宛てて送信開始するメッセージデータ送信手段と、
    を含むコントローラ。
  12. 定周期で到来する優先伝送期間において、第1のネットワークノードから送信される優先データを受信し、第2のネットワークノードに宛てて該優先データを送信開始することと、
    前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、第1のネットワークノードから送信される非優先データを受信し、該非優先データの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記第2のネットワークノードに宛てて該非優先データを送信開始することと、
    を含むデータ転送方法。
  13. 定周期で到来する優先伝送期間において、他のネットワークノードに宛てて優先データを送信開始することと、
    前記優先伝送期間とは異なる非優先伝送期間において、非優先データを、該非優先データの所要伝送時間及び前記非優先伝送期間の残り時間に応じて、前記他のネットワークノードに宛てて送信開始することと、
    を含むデータ送信方法。
JP2013113371A 2013-05-29 2013-05-29 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法 Active JP5817785B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013113371A JP5817785B2 (ja) 2013-05-29 2013-05-29 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法
EP14169620.3A EP2822228B1 (en) 2013-05-29 2014-05-23 Industrial network apparatus and data communication method
US14/288,316 US9906320B2 (en) 2013-05-29 2014-05-27 Industrial network apparatus and data communication method
CN201410228179.6A CN104301188A (zh) 2013-05-29 2014-05-27 工业用设备、控制器、数据传输方法及数据发送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013113371A JP5817785B2 (ja) 2013-05-29 2013-05-29 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014233008A true JP2014233008A (ja) 2014-12-11
JP5817785B2 JP5817785B2 (ja) 2015-11-18

Family

ID=50897358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013113371A Active JP5817785B2 (ja) 2013-05-29 2013-05-29 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9906320B2 (ja)
EP (1) EP2822228B1 (ja)
JP (1) JP5817785B2 (ja)
CN (1) CN104301188A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131316A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社デンソー 通信用スレーブ
WO2016132530A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 三菱電機株式会社 通信装置、通信方法及びプログラム
JPWO2017026180A1 (ja) * 2015-08-12 2017-11-09 富士電機株式会社 制御ネットワークシステム、そのノード装置
JP2017204848A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. スレーブデバイスの制御方法
JP2018005911A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 深セン市優必選科技有限公司 サーボアクチュエータのid設定方法
JP2018005912A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 深セン市優必選科技有限公司 サーボアクチュエータ制御システム
WO2018229813A1 (ja) * 2017-06-12 2018-12-20 三菱電機株式会社 通信システム
CN110161983A (zh) * 2018-02-14 2019-08-23 欧姆龙株式会社 控制装置、控制系统、控制方法以及存储介质
US10802999B2 (en) 2015-09-17 2020-10-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Industrial device communication system, communication method, and industrial device

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10078471B2 (en) * 2015-05-19 2018-09-18 Toshiba Memory Corporation Memory device that sorts access commands to a nonvolatile semiconductor memory unit thereof
JP6355863B1 (ja) * 2016-11-14 2018-07-11 三菱電機株式会社 ネットワークシステムおよび通信方法
JP6376229B2 (ja) * 2017-02-09 2018-08-22 オムロン株式会社 通信システム、通信装置および通信方法
JP6897462B2 (ja) * 2017-09-27 2021-06-30 オムロン株式会社 制御システムおよび通信方法
CN111602371B (zh) * 2018-01-15 2022-03-04 株式会社富士 多路复用装置、作业机及通信的切断方法
CN109947030A (zh) * 2019-04-12 2019-06-28 南京埃斯顿自动化股份有限公司 伺服内部控制周期动态跟随EtherCat总线同步周期的方法
CN111431812B (zh) * 2020-03-25 2022-04-01 新华三信息安全技术有限公司 一种报文转发控制方法及装置
US11496833B2 (en) 2020-07-31 2022-11-08 Bose Corporation Powered line array speaker system with redundant network and power supply
CN112491510A (zh) * 2021-02-08 2021-03-12 南京神鹏机械设备有限公司 一种信号处理方法
CN114449051B (zh) * 2021-12-27 2022-12-23 航天行云科技有限公司 一种数据包的传输方法以及通信设备
CN114363109B (zh) * 2022-01-05 2022-10-21 北京芯格诺微电子有限公司 基于边沿同步的脉宽调制单线总线通信方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078585A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki マスタ・スレーブ通信システムおよびマスタ・スレーブ通信方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2018301A1 (en) * 1990-06-05 1991-12-05 David P. G. Schenkel Packet communication system and method of clearing communication bus
JP3462024B2 (ja) * 1996-12-04 2003-11-05 株式会社東芝 ネットワークシステムの伝送制御方法
WO2003017577A1 (fr) 2001-08-09 2003-02-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil et procede de transmission
CN1729660B (zh) * 2002-10-17 2011-06-08 松下电器产业株式会社 分组发送接收装置
JP4567982B2 (ja) 2004-01-29 2010-10-27 株式会社キーエンス 制御機器のリンク設定装置
JP4567628B2 (ja) * 2005-06-14 2010-10-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動局、送信方法及び通信システム
WO2008077320A1 (fr) * 2006-12-26 2008-07-03 Hangzhou H3C Technologies Co., Ltd. Procédé et dispositif de commutation ethernet
JP5302559B2 (ja) * 2008-03-26 2013-10-02 トヨタ自動車株式会社 転送切替型ネットワーク装置及びフレーム転送方法
EP2410697A1 (en) * 2010-07-20 2012-01-25 ABB Research Ltd. Frame transmission and communication network
US9197576B2 (en) 2010-11-15 2015-11-24 Rockwell Automation Technologies, Inc. Method and apparatus for allocating and prioritizing data transmission
EP2700202B1 (en) * 2011-04-20 2017-11-08 NXP USA, Inc. Integrated circuit device and methods for performing cut-through forwarding
JP5741224B2 (ja) * 2011-05-31 2015-07-01 富士通株式会社 通信制御方法及び中継装置
EP2579511A1 (de) * 2011-09-27 2013-04-10 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Betrieb eines Automatisierungsgeräts zur Priorisierung von Telegrammen und entsprechendes Datenübertragungsverfahren
US9301246B2 (en) * 2012-01-16 2016-03-29 Electronics And Telecommunications Research Institute Sensor network and method of link extension based on time slot relaying in the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078585A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-03 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki マスタ・スレーブ通信システムおよびマスタ・スレーブ通信方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015019305; 福田守、他3名: 'モーションフィールドネットワーク MECHATROLINK-III' 技報安川電機 第72巻 第4号 , 20090310, pp.190-194 *

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131316A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社デンソー 通信用スレーブ
WO2016132530A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 三菱電機株式会社 通信装置、通信方法及びプログラム
JPWO2017026180A1 (ja) * 2015-08-12 2017-11-09 富士電機株式会社 制御ネットワークシステム、そのノード装置
US10802999B2 (en) 2015-09-17 2020-10-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Industrial device communication system, communication method, and industrial device
JP2017204848A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. スレーブデバイスの制御方法
US10447782B2 (en) 2016-05-10 2019-10-15 Lsis Co., Ltd. Slave device control method
US9998063B2 (en) 2016-06-30 2018-06-12 UBTECH Robotics Corp. Master controller, servo actuator and servo controlling system
US10367440B2 (en) 2016-06-30 2019-07-30 UBTECH Robotics Corp. Servo actuator ID setting method
JP2018005912A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 深セン市優必選科技有限公司 サーボアクチュエータ制御システム
JP2018005911A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 深セン市優必選科技有限公司 サーボアクチュエータのid設定方法
WO2018229813A1 (ja) * 2017-06-12 2018-12-20 三菱電機株式会社 通信システム
CN110161983A (zh) * 2018-02-14 2019-08-23 欧姆龙株式会社 控制装置、控制系统、控制方法以及存储介质
CN110161983B (zh) * 2018-02-14 2022-05-27 欧姆龙株式会社 控制装置、控制系统、控制方法以及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
CN104301188A (zh) 2015-01-21
JP5817785B2 (ja) 2015-11-18
US9906320B2 (en) 2018-02-27
EP2822228A1 (en) 2015-01-07
EP2822228B1 (en) 2016-04-20
US20140355619A1 (en) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5817785B2 (ja) 産業用デバイス、コントローラ、データ転送方法及びデータ送信方法
CN108028792B (zh) 工业设备通信系统、通信方法和工业设备
US11477107B2 (en) Method for data communication in an industrial network, control method, device, computer program and computer-readable medium
US10873536B2 (en) Distribution node, automation network, and method for transmitting real-time-relevant and non-real-time-relevant data packets
KR101596756B1 (ko) 리던던트 그랜드마스터를 이용한 차량 내 네트워크 시간 동기화 제공 방법 및 장치
JP2009253987A (ja) カメラシステムを同期するための方法および装置
KR101565345B1 (ko) 차량 내 시간 동기화 메시지를 이용한 차량 진단용 블랙박스 제공 방법 및 그 장치
CN110870285A (zh) 在具有部分实时需求的数据网络中高性能数据传输的方法和执行该方法的装置
JP2010056947A (ja) 通過時間固定装置
EP3166258B1 (en) System and method for configuring a network for an aircraft or spacecraft
US11245732B2 (en) Method and device for the modular orientation of an AVB stream
US20220217572A1 (en) Signal transfer device, signal transfer method, signal transfer control device, signal transfer control method and signal transfer program
KR101179431B1 (ko) 이더캣 네트워크 시스템 및 이의 운용 방법
JP2006109258A (ja) 通信方法及び通信装置
JP2009239449A (ja) 高精度同期型ネットワーク装置、ネットワークシステム及びフレーム転送方法
KR20120051632A (ko) 링형 토폴로지를 갖는 분산 시스템에서의 클럭 동기화 방법 및 장치
JP4896057B2 (ja) 送信タイミング変更型ネットワーク装置及びシステム
KR101544592B1 (ko) 능동적 큐 할당 방식의 고가용성 분산임베디드 네트워크 송수신 방법 및 장치
WO2020209091A1 (ja) 信号転送システム、信号転送装置、経路制御装置および信号転送方法
Kumar et al. A Study on the Suitability of Ethernet/IP and EtherCAT for Industrial Time Critical Applications
EP2884810A1 (en) Deterministic medium access control
KR101520250B1 (ko) 고속 트래픽 처리 방식의 고가용성 분산임베디드 네트워크 송수신 방법 및 장치
KR101615252B1 (ko) 복수의 노드로 데이터를 전송하기 위한 방법, 이를 위한 장치 및 시스템
CA2943881A1 (en) Method for isochronous data communication in a realtime ethernet data network
KR101708398B1 (ko) 프로파일 네트워크 상에 있는 네트워크 단말의 동기화 방법 및 이를 수행하는 네트워크 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5817785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150