JP2014232634A - 照明機器制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は視作業者の視認性を確保しつつ照明機器の消費電力を低減した照明機器制御装置の提供を目的とする。【解決手段】照明機器制御装置200は、視作業者の存在有無を表すセンサ信号を取得する視作業者有無取得部201と、記憶部211とを備え、記憶部211には作業机の各々から画像表示装置の各々を見たときの輝度を表す画像表示装置輝度データが、画像表示装置の輝度設定ごとに記憶され、また作業机上の照度を表す机上照度データ205が、照明機器の明るさの設定ごとに記憶されており、画像表示装置輝度データ204に基づいて作業机上の推奨される照度を算出する推奨照度算出部206と、センサ信号、机上照度データ205および推奨される照度に基づいて照明機器の各々について明るさの設定を導出する照明機器制御パターン導出部207と、明るさの設定を照明機器調整部209に出力する照明機器制御パターン出力部208とをさらに備える。【選択図】図2

Description

本発明は、照明機器制御装置に関し、特に、1つ以上の画像表示装置と、画像表示装置正面側に設けられた1つ以上の作業机と、作業机上を照らす1つ以上の照明機器とが設置された空間において、1つ以上の照明機器の明るさを制御する照明機器制御装置に関する。
本明細書において、視作業とは画像表示装置を見て情報を得ることと、作業机上の書類等を見る作業を交互に行なっている作業状態をいう。
画像表示装置(例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、DLP(登録商標)方式のリアプロジェクションディスプレイなど)を見る場合、観視角に応じて視作業者から見た画像表示装置の輝度が変化する。ここで観視角とは、画像表示装置の画面と、画面を見る視作業者の視線とのなす角度である。また、複数の視作業者が存在する場合、各視作業者の位置に応じて観視角が異なるため、各視作業者から見た画像表示装置の輝度は異なる。
例えばリアプロジェクションディスプレイの場合、視作業者から見た輝度は、光学エンジンから出射された映像光が投影されるスクリーンの観視角特性に大きく依存する。スクリーンの観視角特性とは、スクリーンに対する視作業者の観視角によってスクリーンの透過光の明るさが変化する特性である。一般的なリアプロジェクションディスプレイ用スクリーンの場合には、スクリーンに対する観視角が大きくなるほどスクリーンの透過光の明るさは低下する。
JIS規格(JISZ8513)において、視作業者の視認性確保のため、視作業者から見る画像表示装置の輝度の推奨される最低値が定められている。視作業者が1人でなく、複数である場合は、前述の様に、視作業者から見た画像表示装置の輝度は視作業者によって異なる。この場合、全ての視作業者から見た画像表示装置の輝度が、推奨される輝度を下回らないようにする必要がある。
例えば、電力監視業務においては、大画面の画像表示装置に対して複数の視作業者が存在する。一般的には、電力監視システムの納入時において、各視作業者から見た画像表示装置の輝度が、前述した推奨される最低輝度を下回らないように画像表示装置の輝度調整が行われる。
視作業者は、画像表示装置と、作業机上の書類とを交互に見るなどの作業を行なっている。視認性の確保のために、視作業者から見た画像表示装置の輝度と、作業机上の輝度との比率は1:1であることが望ましい。しかし、現実には輝度の比率を常に1:1とすることは困難である。JIS規格(JISZ9110)によれば、輝度の比率は、10:1の範囲に収まっていることが良いとされている。
なお、画像表示装置と作業机上を交互に見るという作業状態でなくとも、作業を行う作業領域又は活動領域ごとに推奨照度の範囲がJIS規格(JISZ9110)にて規定されている。そこで、マルチ大画面システムにおいては複数の視作業者全員の机上の照度が作業領域又は活動領域の推奨照度の範囲を逸脱しないように室内照明が設計される。
照明機器は前述した望ましい照度範囲を保つように常に調整されることが好ましい。しかし、例えば、上述した電力監視業務において照明機器の明るさが調整されることは稀であり、例え調整される場合であってもシステム納入時や年1回程度のメンテナンス時に行われる程度である。消費電力の低減を行うためには、前記調整時に、作業机の机上の照度が視認性を確保できる必要最低限の照度となる明るさで照明機器を点灯させることが望ましい。ただし、通常、全ての照明機器の明るさの設定は一律に調整されることが多い。
従来、画像表示装置の周りの明るさに合わせて画像表示装置の輝度を調整するのみでは、例えば暗い画像を多く含むコンテンツであるにも関わらず、画像表示装置の周りの明るさに合わせて画像表示装置の輝度を上げた場合には、黒浮きが生じるなどの問題があった。
そこで、特許文献1では、画像表示装置と画像表示装置の周りの明るさの両方を調整することで上述した問題を解決している。加えて、特許文献1では消費電力の低減を行うために、人感センサを用いて人の存在有無を検知し、画像表示装置の電源のオン/オフを行なっている。
特開2003−323169号公報
前述した電力監視システムにおいては照明機器の明るさの調整が行われる場合であっても、その頻度が納入時と年1回のメンテナンス時に行われる程度であり、視作業者の人数増減や画像表示装置の輝度変更に即座に対応できなかった。そのため、実際には視作業者が作業位置にいないにも関わらず、必要以上の明るさで照明機器が点灯しており電力を無駄に消費する問題があった。
また、照明機器の明るさの調整に関して、全ての照明機器の明るさの設定は一律に調整されることが多いため、実際には視作業者が作業位置にいないにも関わらず、必要のない明るさで照明機器が点灯していることがあった。
さらに、視作業者が退席する際に、手動で照明機器の明るさの設定値を下げた場合、他の作業者が作業する机上の照度が十分に確保されない問題があった。また、視作業者が着席する際も退席する際と同様に手動で照明機器の明るさの設定を行うと、視認性を確保するために必要な机上の照度が確保されないことや、逆に不必要に明るくしすぎて無駄に電力が消費される場合があった。
また、特許文献1では、視作業者の位置に関して言及していない。そのため、画像表示装置を見る際に、観視角によって輝度が変わることを考慮して視認性を確保することができない。さらに、特許文献1では、複数の視作業者が存在する場合については言及していないため、複数の視作業者の視認性を同時に満足するように照明機器を制御することができない。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、視作業者の視認性を確保しつつ、照明機器の消費電力を低減した照明機器制御装置の提供を目的とする。
本発明に係る照明機器制御装置は、1つ以上の画像表示装置と、画像表示装置正面側に設けられた1つ以上の作業机と、作業机上を照らす1つ以上の照明機器とが設置された空間において、1つ以上の照明機器の明るさを制御する照明機器制御装置であって、作業机の各々に設けられた人感センサから、当該作業机における視作業者の存在有無を表すセンサ信号を取得する視作業者有無取得部と、記憶部と、を備え、記憶部には、作業机の各々から画像表示装置の各々を見たときの輝度を表す画像表示装置輝度データが、画像表示装置の輝度設定ごとに記憶されており、記憶部には、作業机上の照度を表す机上照度データが、照明機器の明るさの設定ごとに記憶されており、画像表示装置輝度データに基づいて、作業机上の推奨される照度を算出する推奨照度算出部と、センサ信号、机上照度データおよび推奨される照度に基づいて、照明機器の各々について明るさの設定を導出する照明機器制御パターン導出部と、照明機器制御パターン導出部が導出した明るさの設定を照明機器の明るさを調整する照明機器調整部に出力する照明機器制御パターン出力部と、をさらに備える。
本発明に係る照明機器制御装置によれば、視作業者の人数の増減に合わせて、視作業者が画像表示装置と作業机の上にある資料等を交互に見る際の視認性を確保できる明るさに照明機器を制御する。よって、視作業者の人数の増減に合わせて照明機器の明るさを制御するため、照明機器の消費電力を低減することが可能である。
実施の形態1に係る作業環境の模式図である。 実施の形態1に係る照明機器制御装置の機能ブロック図である。 画像表示装置の輝度設定および照明機器の明るさ設定を示す図である。 画像表示装置の輝度設定ごとの輝度データを示す図である。 照明機器の明るさ設定ごとの作業机上における照度データを示す図である。 第1の照明機器制御パターンの導出方法を示すフローチャートである。 第2の照明機器制御パターンの導出方法を示すフローチャートである。 第2の照明機器制御パターンの導出における照明機器のシミュレーションの順序を示す図である。 実施の形態2に係る照明機器制御装置の機能ブロック図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本実施の形態における第1、2の視作業者121,122の作業環境を示す模式図である。また、図2は、本実施の形態における照明機器制御装置200の機能ブロック図である。
図1に示す様に、水平に並べられた第1、2の画像表示装置101,102によって大画面が構成されている。なお、大画面は、複数の画像表示装置を格子上に並べて構成されるものであり、本実施の形態では2つの画像表示装置を用いるが、画像表示装置の個数はこれに限定されない。
第1、2の画像表示装置101,102前方には、第1、2の作業机131,132が配置されている。第1、2の作業机131,132の各々には、第1、2の視作業者121,122が座って視作業を行う。つまり、第1の視作業者121は、第1の作業机131上と第1の画像表示装置101および第2の画像表示装置102とを交互に見て作業を行なう。同様に、第2の視作業者122は、第2の作業机132上と第1の画像表示装置101および第2の画像表示装置102とを交互に見て作業を行なう。
図1の複数の照明機器(即ち第1の照明機器111および第2の照明機器112)は、第1の作業机131上および第2の作業机132上を照らす。第1、2の照明機器111,112の明るさが変化すると、第1、2の作業机131,132上の照度が変化する。
照明機器制御装置200は第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定および第1、2の視作業者121,122の有無に基づいて、第1、2の照明機器111,112の明るさの設定を決定して、第1、2の照明機器111,112の明るさを調整する、外部の照明機器調整部209に明るさの設定を出力する。なお、照明機器制御装置200は、汎用コンピュータ又は専用のハードウェアである。
照明機器制御装置200は、外部の第1、2の人感センサ202,203から視作業者の有無を取得する視作業者有無取得部201と、推奨照度算出部206とを備える。照明機器制御装置200は、さらに、第1、2の照明機器111,112の明るさ設定の組み合わせパターン(即ち照明機器制御パターン)を導出する照明機器制御パターン導出部207と、照明機器制御パターンを外部の照明機器調整部209に出力する照明機器制御パターン出力部208とを備える。
照明機器制御装置200は、さらに記憶部211を備え、記憶部211には画像表示装置輝度データ204(以下、単に輝度データ204と記載する)および机上照度データ205が記憶されている。
第1、2の作業机131,132には、第1、2の人感センサ202,203がそれぞれ設置されている。視作業者有無取得部201は、第1、2の人感センサ202,203と接続されている。第1、2の人感センサ202,203は、例えば視作業者が作業机の位置につくと、その存在を検知する赤外線センサなどであり、センサ信号を有線送信機などで視作業者有無取得部201に送信する。なお、送信機は有線でなく無線でも良い。
視作業者有無取得部201は、照明機器制御パターン導出部207に第1、2の視作業者121,122の有無を伝達する。照明機器制御パターン導出部207は視作業者の有無に合わせて照明機器制御パターンを導出する。例えば、第1の視作業者121が第1の作業机131に存在し、第2の視作業者122が第2の作業机132に存在しない場合は、第1の作業机131の机上の照度についてのみ必要な照度以上を確保できるように、照明機器制御パターンを導出する。
照明機器制御パターン出力部208は、外部の照明機器調節部209を介して、照明機器111,112と接続されている。
図3に示す様に、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定は「(a)明るい」、「(b)普通」、「(c)暗い」の3段階のいずれかに設定されている。また、第1、2の照明機器111,112の明るさの設定は「(d)明るい」、「(e)普通」、「(f)暗い」の3段階で変更可能である。
図4に示す輝度データ204について説明する。輝度データ204は、第1、2の視作業者121,122が、第1の画像表示装置101および第2の画像表示装置102のそれぞれを見たときの輝度である。なお、輝度は、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定(a,b,c)ごとに測定される。
輝度データ204は、運用開始前に予め測定され、記憶部211に記憶されている。輝度データ204の測定は第1、2の画像表示装置101,102の出力を全白にした状態で行う。第1、2の画像表示装置101、102それぞれの輝度設定を一段階ずつ変更し、第1の視作業者121および第2の視作業者122が第1、2の画像表示装置101、102それぞれを見た際の輝度を輝度計で測定する。この際、輝度計を配置するのは第1の視作業者121、第2の視作業者122それぞれの目の位置であり、目の位置から第1、2の画像表示装置101、102それぞれの中心点に照準を合わせる。
測定された輝度データ204は図4のデータテーブルのように整理され、照明機器制御装置200で保持される。図4の見方として、例えば、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定が「(a)明るい」の場合、第1の視作業者121から第1の画像表示装置101を見たときの輝度は900(cd/m)である。
図5に示す机上照度データ205について説明する。机上照度データ205は、第1、2の作業机121,122の各々の机上における照度である。机上照度データ205は、第1、2の照明機器111,112の明るさ設定(d,e,f)ごとに測定される。
照度データ205は、運用開始前に予め測定され、記憶部に記憶されている。なお、第1、2の作業机131,132上において照度を測定する位置は、第1、2の視作業者121,122がそれぞれよく見る任意の箇所で良い。
測定した机上照度データ205は図5のデータテーブルのように照明機器制御装置200上に保存される。例えば、第1の照明機器111の明るさ設定が「(d)明るい」の場合、第1の作業机131上の照度は400lxとなる。
<動作>
推奨照度算出部206の動作について説明する。推奨照度算出部206は、輝度データ204を用いて作業机131,132上の推奨される照度(以下、推奨照度と記載)を算出する。推奨照度算出部206には、画像表示装置101,102の輝度設定が予め記憶されている。また、本実施の形態において、画像表示装置101、102それぞれの輝度設定はa,b,cのいずれかで一定とし、変更がないものとする。
まず、推奨照度算出部206は、輝度データ204を参照して、所定の輝度設定において、視作業者121と視作業者122が画像表示装置101、102のそれぞれを見たときの輝度を取得する。
続いて、第1、2視作業者121,122ごとに代表輝度を導く。例えば、第1の視作業者121における代表輝度とは、第1の視作業者121が第1、2の画像表示装置101、102のそれぞれを見たときの輝度のうち、最高の輝度である。
例えば、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定が「(a)明るい」の場合に、第1の視作業者121における代表輝度を考える。図4を参照すると、輝度設定が「(a)明るい」の場合、第1の視作業者121が第1の画像表示装置101を見たときの輝度は900(cd/m)であり、第2の画像表示装置102を見たときの輝度は870(cd/m)である。この2つの輝度のうち、最も大きな輝度を代表輝度とするため、第1の視作業者121における代表輝度は900(cd/m)となる。
次に、代表輝度と机上の輝度の推奨比率範囲(以下、輝度の推奨比率範囲と呼ぶ)を用いて、第1、2の作業机131,132の机上の推奨輝度を導く。ここで、輝度の推奨比率範囲とは、画像表示装置の画像と机上の作業範囲を交互に見る作業を行う際に推奨される輝度の比率の範囲である。具体的な輝度の比率の範囲は、JIS規格(JISZ9110)に記載されている様に、10:1以下となることが好ましい。
例えば、図1のように、第1の視作業者121が第1、2の画像表示装置101、102を見ている。第1の視作業者121から見た画像表示装置の輝度の代表値に対して、推奨比率10:1の範囲内に入る値が第1の作業机131の机上の輝度の推奨範囲となる。第2の作業机132の机上の輝度の推奨範囲に関しても同様である。
上述の輝度の推奨範囲内で、最も低い机上の輝度を推奨輝度とする。この場合、輝度の推奨比率範囲は10:1以内であるから、机上の推奨輝度は以下の式で算出される。
推奨輝度=輝度の代表値÷10…(1)
例えば、第1の視作業者121における代表輝度を900(cd/m)とすると、式(1)から、第1の作業机131の机上の推奨輝度は90(cd/m)と算出される。第2の作業机132の机上の推奨輝度に関しても同様に算出される。
視作業者から各画像表示装置それぞれを見たときの輝度の中で、最高の輝度を輝度の代表値として用いた理由を説明する。例えば、視作業者から見た全画像表示装置の輝度の平均値や、輝度の最低値を輝度の代表値として用いて机上の推奨輝度を算出した場合について考える。この場合、推奨輝度との比率が10:1を超えてしまう画像表示装置が存在する可能性がある。推奨比率範囲からの逸脱を防ぐため、机上の推奨輝度を算出する際は、視作業者ごとの最高の輝度を代表輝度とする。
一般的に机上の明るさは輝度では無く照度で表されるため、机上の推奨輝度を照度に変換して推奨照度とする。輝度は、輝度を計測した際の条件を加味すれば照度へと変換できる。変換式は次式で表される。
E=L・π/ρ…(2)
ここで、E,L,ρは、それぞれ照度、輝度、机上の反射率である。式(2)を利用して、画像表示装置と机上の作業位置を交互に見る場合において推奨される机上の照度(推奨照度)を導くことができる。
例えば、作業机131の推奨輝度が90(cd/m)の場合、反射率を0.8として式(2)に従って輝度を照度に変換すると、推奨照度は353.43lxとなる。第2の作業机132上の推奨輝度も同様に算出される。
なお、作業机が存在する空間の照度は、視作業者の視認性を確保するために、JIS規格(JISZ9110)に規定されている作業領域又は活動領域の推奨照度範囲の下限値(例えばマルチ大画面が存在する事務所の集中観視室・制御室であれば300lx)以上であることが好ましい。そのため、数2にて求めた推奨照度が、JIS規格の推奨照度範囲の下限値を下回っている場合は、JIS規格の推奨照度範囲の下限値を推奨照度とする。JIS規格における推奨照度の下限値は、マルチ大画面のある作業領域又は活動領域に合わせて、予め推奨照度算出部206に記憶される。
例えば、作業机131上の推奨輝度を照度に変換した値である353.43lxと、JIS規格において規定される、作業机の存在する集中観視室・制御室における推奨照度の範囲の下限値である300lxとを比較して、より大きい値である353.43lxを作業机131上の推奨照度とする。作業机132の机上の推奨照度に関しても同様に導くことができる。
次に、照明機器制御パターン導出部207の動作について説明する。照明機器制御パターン導出部207は、視作業者が存在する作業机の机上の照度が推奨照度以上になるように照明機器制御パターンを導出する。
照明機器制御パターン導出部207は、以下で説明する第1、第2の照明機器制御パターンを導出して比較し、最も消費電力の少ない照明機器制御パターンを照明機器制御パターン出力部208へと伝達し、照明機器調節部209を介して第1、2の照明機器111,112の制御を行う。照明機器調整部209は、一般的な照明機器制御装置である。照明機器調整部209は、照明機器制御パターン出力部208と通信し、照明機器制御パターン出力部208からの指示に従って第1、2の照明機器111,112の明るさの設定変更を行う。また、第1、2の照明機器111,112の電源のオン/オフも行う。
<第1の照明機器制御パターンの導出>
まず、第1の照明機器制御パターンの導出方法について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6のフローチャートの処理は、照明機器制御パターン導出部207で行われるシミュレーションである。
第1の照明機器制御パターンを導出するシミュレーションでは、最初に全ての照明機器(第1、2の照明機器111,112)の明るさをオフ状態から段階的に一律に上げていき、視作業者の存在する全ての作業机の机上の照度が推奨照度を満たしたあとに、個々の照明機器の明るさを下げて全照明機器の最適な明るさの設定を導く。
初期状態では第1、2の照明機器111,112はオフ状態とする。ステップS701において、全照明機器の明るさの設定を一律に一段階上げる。次に、ステップS702において、視作業者が存在する全ての作業机の机上の照度が推奨照度以上であるか否かを判断する。
例えば、ステップS702において第1、2の照明機器111,112の明るさの設定がfであるとすると、図5から、第1の作業机131上の照度は、第1の照明機器111による照度200lxに第2の照明機器112による照度150lxを加算した350lxとなる。第1の作業机131の推奨照度が353.43lxであるとすると、第1の作業机131の照度は推奨照度を下回っていると判断される。第2の作業机132についても同様に照度を計算して判断を行う。なお、例えば第2の作業机132に第2の視作業者122が存在しない場合は、第2の作業机132は判断対象から除外する。
ステップS702にて視作業者の存在する全ての作業机上の照度が推奨照度以上に達している場合は、ステップS704に進む。一方、視作業者の存在する作業机のうち、照度が推奨照度以上に達していない作業机が存在する場合は、ステップS703にて全照明機器の明るさ設定が最も明るい設定であるか否かを判断する。全照明機器の明るさ設定が最も明るい設定である場合はステップS704に進む。一方、全照明機器の明るさ設定が最も明るい設定でない場合は、ステップS701へ戻り、全照明機器の明るさの設定を一律に一段階上げる。
ステップS704以降のステップでは、第1、2の照明機器111,112の明るさの設定を個々に下げることにより、明るさを最適に設定する。
ステップS704にてn=1として、第nの照明機器(即ち第1の照明機器111)の明るさの設定を開始する。まず、ステップS705にて第1の照明機器111が消灯しているか否かを判断する。第1の照明機器111が消灯している場合、ステップS709に進む。
ステップS705において第1の照明機器111が消灯していない場合、照明機器111の明るさの設定を1段階下げる(ステップS706)。
次に、ステップS707において、視作業者が存在する全作業机の机上の照度が推奨照度以上であるか否かを判断する。ステップS707における判断の方法は、ステップS702における判断の方法と同様である。ステップS707にて、視作業者が存在する全作業机の机上の照度が推奨照度以上であればS705に戻る。
一方、ステップS707にて視作業者が存在する作業机のうち、照度が推奨照度以上でない作業机が存在する場合、第1の照明機器111の明るさの設定を一段階上げて第1の照明機器111の明るさの設定の調整を終了する(ステップS708)。次に、nが全照明機器数(即ち2)に達しているか否かの判断を行う(ステップS709)。現時点ではn=1であるため、ステップS710においてnに1を加算して、第2の照明機器112の明るさの設定ついて同様の調整を行う。
ステップS709において、nが全照明機器数と等しい場合は、導出した照明機器制御パターン(即ち、第1、2の照明機器111,112の明るさの設定)に基づいて、電力消費量の合計を計算する。つまり、図5を参照して、各照明機器の明るさの設定に対応する消費電力を取得し、それらを合計して消費電力量の合計を得る。算出された消費電力量の合計は、照明機器制御パターン導出部207に記憶される。以上で、第1の照明機器制御パターンと、その制御パターンで各照明機器を点灯した場合の消費電力量の合計が求まった。
<第2の照明機器制御パターンの導出>
続いて、第2の照明機器制御パターンの導出方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7のフローチャートの処理は、照明機器制御パターン導出部207で行われるシミュレーションである。
第2の照明機器制御パターンを導出するシミュレーションでは、照明機器を順番に1つずつ明るくしていき、視作業者が存在する全作業机の机上の照度が推奨照度以上となるように照明機器ごとの明るさの設定を決定する。照明機器を調整する順番は、照明機器全ての順列とする。
照明機器がn個存在する場合、nの階乗通りの照明機器制御パターンを導出する。本実施の形態では、照明機器制御パターンの番号をhとして、第2−hの照明機器制御パターンと呼ぶ。例えば、本実施の形態では照明機器が2つ存在するので、2の階乗通り(即ち2通り)の照明機器制御パターンを導出する。つまり、図8に示す様に、第1の照明機器111、第2の照明機器112の順に明るさの調整を行う、第2−1の照明機器制御パターンと、第2の照明機器112、第1の照明機器111の順に明るさの調整を行う、第2−2の照明機器制御パターンを導出する。
また、図8においてkは調整を行う照明機器の順番を示す。第2−1の照明機器制御パターン(h=1)の場合、k=1であれば第1の照明機器111を示し、k=2であれば第2の照明機器112を示す。また、第2−1の照明機器制御パターン(h=2)の場合、k=1であれば第2の照明機器112を示し、k=2であれば第1の照明機器111を示す。
まず、第2−1の照明機器制御パターンの導出を行う。第1の照明機器111の明るさの設定をオフ状態から上げていき、視作業者が存在する全ての作業机の机上の照度が推奨照度を満たさなければ、続いて、視作業者が存在する全ての作業机の照度が推奨照度以上になるまで第2の照明機器112の明るさの設定を上げていく。
次に、第2−2の照明機器制御パターンの導出を行う。一旦すべての照明機器をオフ状態としてから、同様に、第2の照明機器112の明るさの設定を上げていき、続いて、第1の照明機器111の明るさの設定を上げていく。以上のようにして、2通りの照明機器制御パターンの導出を行う。
図7を用いて、第2の照明機器制御パターンの導出方法を詳細に説明する。まず、ステップS801にて、h=1として第2−1の照明機器制御パターンの導出を開始する。初期状態では、第1、2の照明機器111,112はオフ状態である。まず、k=1として(ステップS802)、第1の照明機器111の明るさの設定を一段階上げる(ステップS803)。
次に、ステップS804において、視作業者が存在する全ての作業机の机上の照度が推奨照度以上であるか否かを判断する。判断の方法は、図6におけるステップS702と同様の方法である。ただし、現時点では第2の照明機器112はオフ状態であるため、第2の照明機器112からの照度はゼロである。
ステップS804において、視作業者が存在する全ての作業机の机上の照度が推奨照度以上である場合は、第2−1の照明機器制御パターンの導出を終了して、ステップS808において、導出した制御パターンにおける消費電力の合計を算出する。算出方法は図6におけるステップS711と同じである。算出された消費電力の合計は、照明機器制御パターン導出部207に記憶される。
一方、ステップS804において視作業者が存在する作業机うち、机上の照度が推奨照度以上でない作業机が存在する場合は、ステップS805において第1の照明機器111が最も明るい設定か否かを判断する。第1の照明機器111が最も明るい設定で無ければステップS803に戻る。第1の照明機器111が最も明るい設定である場合は、ステップS806に進む。
ステップS806において、kが全照明機器数(即ち2)に達しているか否かの判断を行う。現時点ではk=1であるため、ステップS807においてkに1を加算してk=2として、第2の照明機器112についてステップS803〜S805を同様に行う。
ステップS806においてkが全照明機器数(即ち2)に達している場合は、全照明機器(第1、2の照明機器111,112)の明るさの設定が完了したことを意味するため、ステップS808に進む。ステップS808の処理については前述の通りである。
ステップS808において、第2−1の照明機器制御パターンにおける消費電力の合計を計算した後、ステップS809においてhが照明機器制御パターン数と等しいか否かの判断を行う。本実施の形態では、照明機器制御パターン数は2であり、現時点ではh=1であるため、ステップS810に進む。ステップS810においてhに1を加算して、ステップS802に戻り、第2−2の照明機器制御パターンの導出を行う。
ステップS809においてhが照明機器制御パターン数と等しい場合は、全ての照明機器制御パターンの導出が完了したことを意味するため、第2の照明機器制御パターンを導出するシミュレーションを終了する。
照明機器制御パターン導出部207は、導出した第1の照明機器制御パターンと、複数の第2の照明機器制御パターン(即ち第2−1、第2−2の照明機器制御パターン)の中から、最も消費電力の合計が少ない照明機器制御パターンを選択する。
照明機器制御パターン導出部207は、選択した照明機器制御パターンを照明機器制御パターン出力部208へ伝達する。照明機器制御パターン出力部208は、照明機器調節部209へ照明機器制御パターンを出力し、照明機器調節部209は、照明機器制御パターンに基づいて第1、2の照明機器111、112の制御を行う。
なお、第1の照明機器制御パターンの導出において、図6のステップS705〜S711のシミュレーションを1通りのみ実行しているが、照明機器の全ての順列パターンに対してシミュレーションを実行してもよい。このようにして、複数の第1の照明機器制御パターンを導出することで、より消費電力の少ない第1の照明機器制御パターンを得ることが可能である。
また、第2の照明機器制御パターンの導出において、シミュレーションの演算量は照明機器の個数の階乗で決まる。つまり、照明機器の個数が多くなるにつれて演算量が爆発的に増大する。一方、第1の照明機器制御パターンの導出においては、演算量は照明機器の個数に比例する。従って、第1の照明機器制御パターンの導出は、より少ない演算量で実現できる。このため、照明機器の個数が多い場合は、第1の照明機器制御パターンのみを導出するようにしてもよい。
以下で、第1の照明機器制御パターンの導出方法の特徴を説明する。第1の照明機器制御パターンは、室内の比較的広い作業エリアに視作業者が点在する場合に有効である可能性が高い。この場合、1つまたは少数の照明機器で視作業者が存在する全作業机の推奨される机上の照度を満足できる可能性が低い。よって、必要な照度を確保できるように全ての照明機器の明るさを均等に上げた後、推奨照度を満たす範囲で各照明機器の明るさを個別に下げる調整を行うことで、消費電力を低く押さえられることが期待できる。
続いて、第1の照明機器制御パターンが有効である例を挙げる。まず、第1の作業机131の推奨照度を350lxとし、第2の作業机132の推奨照度を400lxとする。
第1の照明機器制御パターンの導出においては、まず、視作業者が存在する全作業机の照度が推奨照度以上となるよう全照明機器の明るさの設定を上げる。その後、推奨照度を満たす範囲で第1、2の照明機器111,112の明るさを順に低くしていく。
図5の照度データ205を用いて具体的に説明する。第1、2の照明機器111,112の明るさの設定をeまで上げた後、第1の照明機器111の明るさをfに下げた場合、第1の作業机131の机上の照度は400lx(200lx+200lx)、第2の作業机の机上の照度は600lx(150lx+450lx)となり、各作業机は推奨照度を満たしている。この第1の照明機器制御パターンでの合計消費電力は、75W(45W+30W)となる。
一方、第2の照明機器制御パターンの導出においては、視作業者が存在する全作業机の照度が推奨照度以上となるよう照明機器を1つずつ上限の明るさの設定まで上げていく。図5の照度データ205を用いて具体的に説明する。まず、第2の照明機器がオフの状態で、第1の照明機器111の明るさの設定をdまで上げる。この状態では、第2の作業机132の照度が推奨照度に満たないため、第2の照明機器112の明るさの設定をfにする。ここで、第1の作業机131の照度は690lx(400lx+290lx)、第2の作業机132の照度は600lx(250lx+350lx)となり、第1、2の作業机131,132の照度は推奨照度を満足する。この第2の照明機器制御パターンでの合計消費電力は90W(60W+30W)となる。
以上より、第1の照明機器制御パターンの合計消費電力(75W)と第2の照明機器制御パターンの合計消費電力(90W)を比較すると、第1の照明機器制御パターンの方が、消費電力が少ない。
一方、第2の照明機器制御パターンは、室内にあるすべての作業机の中で、複数の視作業者が比較的密集して存在している場合に有効である。なぜなら、この場合は少数の照明機器で視作業者が存在する全作業机の机上の照度を推奨照度を満足できる可能性が高く、不要な照明機器を消灯することができるため、照明機器の合計消費電力を低く抑えることが期待できるからである。
続いて、第2の照明機器制御パターンが有効である例を挙げる。なお、第1の作業机131の推奨照度を360lx、第2の作業机132の推奨照度を250lxとする。
第2の照明機器制御パターンの導出においては、視作業者が存在する全作業机の照度が推奨照度以上となるよう照明機器を1つずつ上限の明るさの設定まで上げていく。図5の照度データ205を用いて具体的に説明する。まず、第2の照明機器がオフの状態で、第1の照明機器111の明るさの設定をdまで上げる。この状態で、第1の作業机131の照度は400lx、第2の作業机132の照度は250lxとなり、第1、2の作業机131,132の照度は推奨照度を満足する。この第2の照明機器制御パターンでの合計消費電力は60Wとなる。
一方、第1の照明機器制御パターンの導出においては、まず、視作業者が存在する全作業机の照度が推奨照度以上となるよう全照明機器の明るさの設定を上げる。その後、推奨照度が確保できる範囲で第1、2の照明機器111,112の明るさを順に低くしていく。図5の照度データ205を用いて具体的に説明する。第1、2の照明機器111,112の明るさの設定をeまで上げた後、第1の照明機器111の明るさをfに下げた場合、第1の作業机131の机上の照度は400lx(200lx+200lx)、第2の作業机の机上の照度は600lx(150lx+450lx)となり、各作業机は推奨照度を満たしている。この第1の照明機器制御パターンでの合計消費電力は、75W(45W+30W)となる。
以上より、第1の照明機器制御パターンの合計消費電力(75W)と第2の照明機器制御パターンの合計消費電力(60W)を比較すると、第2の照明機器制御パターンの方が、消費電力が少ない。
なお、本実施の形態においては、画像表示装置、視作業者及び照明機器を複数としたが、これらの全て又は一部は複数でなくても本発明は有効である。さらに、第1、2の照明機器111,112の明るさの設定を変更するタイミングは任意の時間間隔で良い。
<効果>
本実施の形態における照明機器制御装置200は、1つ以上の画像表示装置と、前記画像表示装置正面側に設けられた1つ以上の作業机と、作業机上を照らす1つ以上の照明機器とが設置された空間において、1つ以上の照明機器の明るさを制御する照明機器制御装置200であって、作業机の各々に設けられた人感センサから、当該作業机における視作業者の存在有無を表すセンサ信号を取得する視作業者有無取得部201と、記憶部211と、を備え、記憶部211には、作業机の各々から画像表示装置の各々を見たときの輝度を表す画像表示装置輝度データが、画像表示装置の輝度設定ごとに記憶されており、記憶部211には、作業机上の照度を表す机上照度データ205が、照明機器の明るさの設定ごとに記憶されており、画像表示装置輝度データ204に基づいて、作業机上の推奨される照度を算出する推奨照度算出部206と、センサ信号、机上照度データ205および推奨される照度に基づいて、照明機器の各々について明るさの設定を導出する照明機器制御パターン導出部207と、照明機器制御パターン導出部207が導出した明るさの設定を照明機器の明るさを調整する照明機器調整部209に出力する照明機器制御パターン出力部208と、をさらに備える。
従って、照明機器制御装置200によれば、視作業者の人数の増減に合わせて、視作業者が画像表示装置と作業机の上にある資料等を交互に見る際の視認性を確保できる明るさに照明機器を制御する。よって、視作業者の人数の増減に合わせて照明機器の明るさを制御するため、照明機器の消費電力を低減することが可能である。
例えば、視作業者の人数が減少した際には、視作業者が画像表示装置と作業机の上にある資料等を見る際の視認性を確保しつつ照明機器の明るさを落とす、又は照明機器の電源をオフにするなどして消費電力の低減を図る。これにより、全ての照明機器の明るさを一律に下げる、又は感覚的に設定を変更する場合に比べて、視作業者の視認性を適切に保つことが可能である。
また、人数が増えた場合にも、視作業者が画像表示装置と作業机の上にある資料等を見る際の視認性を確保しつつ、無駄に照明機器を明るくすること無く照明機器を制御して、消費電力の低減を図ることができる。これにより、全ての照明機器の明るさを一律に上げる、又は感覚的に設定を変更する場合に比べて、視作業者の視認性を適切に保つことが可能である。
また、本実施の形態における照明機器制御装置200において、推奨照度算出部206は、作業机から画像表示装置の各々を見たときの輝度のうち、最も高い輝度に基づいて、当該作業机上の推奨される照度を算出することを特徴とする。
従って、作業机から画像表示装置の各々を見たときの輝度のうち、最も高い輝度に基づいて、当該作業机上の推奨される照度を算出することによって、推奨される照度が推奨比率範囲から外れて低く算出されることを防止することが可能である。
<実施の形態2>
図9は、本実施の形態における照明機器制御装置300のブロック図である。本実施の形態における照明機器制御装置300は、実施の形態1の照明機器制御装置200(図1)に対して、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定を取得する輝度設定取得部210をさらに備える。その他の構成は図1と同じであるため、同じ部分については説明を省略する。
実施の形態1においては、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定は一定であり、変更がない前提で第1、2の作業机131,132上の推奨照度を算出していた。本実施の形態における照明機器制御装置300は、第1、2の画像表示装置101,102の輝度の設定が変更された場合は、設定の変更に応じて第1、2の作業机131,132上の推奨照度を算出する。
第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定は、例えばリモコン操作などによって変更される。輝度設定取得部210が取得した第1、2の画像表示装置101、102の輝度設定は、推奨照度算出部206へ伝達される。推奨照度算出部206は実施の形態1で述べた輝度データ204から、第1、2の画像表示装置101,102の輝度設定に対応する輝度データを参照して、実施の形態1と同様に第1、2の作業机131,132の机上の推奨照度を算出する。
<効果>
本実施の形態における照明機器制御装置300は、画像表示装置の輝度設定を取得する輝度設定取得部210をさらに備え、推奨照度算出部206は、取得した輝度設定における輝度データに基づいて、作業机上の推奨される照度を算出することを特徴とする。
従って、本実施の形態における照明機器制御装置300は、画像表示装置101、102の輝度設定を取得して、取得した輝度設定に対応する輝度データを参照して、作業机の机上の推奨照度を算出する。よって、視作業者の人数が増減した場合のみならず、画像表示装置の輝度設定が変更された場合であっても、視作業者の視認性を確保しつつ消費電力の低減を行うことが可能である。
<実施の形態3>
本実施の形態における照明機器制御装置の機能ブロック図は、実施の形態1(図2)もしくは実施の形態2(図9)と同じため、説明を省略する。
実施の形態1および実施の形態2では、各視作業者(第1,2の視作業者121,122)は全ての画像表示装置(即ち第1、2の画像表示装置101,102)を見て作業を行うとした。一方、本実施の形態では、特定の視作業者は特定の画像表示装置のみを見て作業を行うとする。この様な状況下では、実施の形態1および実施の形態2に比べて更に消費電力の低減を図ることが可能である。
例えば、図1に示す第1の画像表示装置101と第2の画像表示装置102のうち、第2の視作業者122は第1の画像表示装置101しか見ないとする。この場合、第2の視作業者122にとっての輝度の代表値は、必然的に第1の画像表示装置101を見るときの輝度となる。
画像表示装置の明るさ設定が「(a)明るい」場合を考える。図4から、第2視作業者が第2の画像表示装置102を見るときの輝度が890cd/mであるのに対して、第1の画像表示装置101を見るときの輝度は830cd/mであり、より低い値となる。
この例のように、ある視作業者が見る画像表示装置を限定することにより、その視作業者における輝度の代表値が、実施の形態1の様に画像表示装置を限定しない場合よりも低くなることがある。輝度の代表値が低くなると、その視作業者が存在する作業机の机上の推奨照度も低くなる。推奨照度が低くなると、照明機器制御パターン導出部207によって導出される照明機器制御パターンの合計消費電力もより低くなることが期待される。
視作業者がどの画像表示装置を見るかの指定は、図4の輝度データ204を変更することによって行う。図2(図9)には示されていないが、照明機器制御装置200,300は、例えば外部機器との通信手段やキーボード等、輝度データ204を変更するための入力手段を有する。この入力手段により、例えば、視作業者が見ない画像表示装置に対して、視作業者がその画像表示装置を見るときの輝度をゼロに設定する。この簡単な変更により、輝度の代表値は、輝度がゼロに設定されていない画像表示装置の中から必然的に選択される。
<効果>
本実施の形態における照明機器制御装置において、推奨照度算出部206は、作業机から特定の画像表示装置を見たときの輝度に基づいて、当該作業机上の推奨される照度を算出することを特徴とする。
従って、本実施の形態によれば、画像表示装置輝度データ204に簡単な変更を加えることで、各視作業者が見る画像表示装置を指定することができる。視作業者が見る画像表示装置を指定することよって、視作業者がすべての画像表示装置を見る場合に比べて、各視作業者における推奨照度が低くなる可能性がある。推奨照度が低くなると、照明機器制御パターン導出部207によって導出される照明機器制御パターンの合計消費電力もより低くなることが期待される。よって、視作業者の視認性を確保しつつ、消費電力のさらなる低減を図ることが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
101 第1の画像表示装置、102 第2の画像表示装置、111 第1の照明機器、112 第2の照明機器、121 第1の視作業者、122 第2の視作業者、131 第1の作業机、132 第2の作業机、200,300 照明機器制御装置、201 視作業者有無取得部、202 第1の人感センサ、203 第2の人感センサ、204 画像表示装置輝度データ、205 机上照度データ、206 推奨照度算出部、207 照明機器制御パターン導出部、208 照明機器制御パターン出力部、209 照明機器調整部、210 輝度設定取得部、211 記憶部。

Claims (4)

  1. 1つ以上の画像表示装置と、前記画像表示装置正面側に設けられた1つ以上の作業机と、前記作業机上を照らす1つ以上の照明機器とが設置された空間において、前記1つ以上の照明機器の明るさを制御する照明機器制御装置であって、
    前記作業机の各々に設けられた人感センサから、当該作業机における視作業者の存在有無を表すセンサ信号を取得する視作業者有無取得部と、
    記憶部と、
    を備え、
    前記記憶部には、前記作業机の各々から前記画像表示装置の各々を見たときの輝度を表す画像表示装置輝度データが、前記画像表示装置の輝度設定ごとに記憶されており、
    前記記憶部には、前記作業机上の照度を表す机上照度データが、前記照明機器の明るさの設定ごとに記憶されており、
    前記画像表示装置輝度データに基づいて、前記作業机上の推奨される照度を算出する推奨照度算出部と、
    前記センサ信号、前記机上照度データおよび前記推奨される照度に基づいて、前記照明機器の各々について明るさの設定を導出する照明機器制御パターン導出部と、
    前記照明機器制御パターン導出部が導出した明るさの設定を前記照明機器の明るさを調整する照明機器調整部に出力する照明機器制御パターン出力部と、
    をさらに備える、
    照明機器制御装置。
  2. 前記画像表示装置の前記輝度設定を取得する輝度設定取得部をさらに備え、
    前記推奨照度算出部は、当該輝度設定における前記画像表示装置輝度データに基づいて、前記作業机上の推奨される照度を算出することを特徴とする、
    請求項1に記載の照明機器制御装置。
  3. 前記推奨照度算出部は、前記作業机から前記画像表示装置の各々を見たときの輝度のうち、最も高い輝度に基づいて、当該作業机上の前記推奨される照度を算出することを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の照明機器制御装置。
  4. 前記推奨照度算出部は、前記作業机から特定の前記画像表示装置を見たときの輝度に基づいて、当該作業机上の前記推奨される照度を算出することを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の照明機器制御装置。
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