JP2014230249A - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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大作 小笠原
Daisaku Ogasawara
大作 小笠原
和佳子 前田
Wakako Maeda
和佳子 前田
安部 淳一
Junichi Abe
淳一 安部
林 和則
Kazunori Hayashi
和則 林
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Abstract

【課題】光通信システムの光受信装置における信号処理において、非線形歪に必要な補償回路の規模を小さくする。
【解決手段】非線形補償部300は補償部350を備える。補償部350は、複数の異なる残留分散値における4つの偏波信号E(D)、E(D)、E(D)、E(D)の信号強度に基づいて算出される位相回転量θをキャンセルするように、2つの偏波信号E(D)、E(D)夫々を非線形補償するための係数exp(−jθ)を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光通信システムの光受信装置に用いられる信号処理装置及び信号処理方法に関する。
インターネットの普及に伴い、通信されるデータの量が増大している。これに対応するためには、伝送路の容量を増大させる必要がある。大容量化を実現するための技術の一つとして、QPSK (Quadrature Phase Shift Keying)やQAM (Quadrature Amplitude Modulation)等の多値変調方式が知られている。送信器でQPSK方式またはQAM方式等により変調を施された光信号は、デジタルコヒーレント方式の光受信器で復調される
QPSK方式またはQAM方式等の多値変調方式を適用した光通信システムにおいては、光信号が伝送路を伝播する際に受ける非線形光学効果に起因する波形歪みにより伝送品質が劣化する問題がある。光信号が伝送路中で非線形光学効果を受けると、光信号の位相が回転することにより波形歪みが生じる。特にQAM方式は複雑な位相情報及び振幅情報を取り扱うため、非線形光学効果に起因する位相回転により波形歪みが生じると、受信時に正しい位相情報及び振幅情報を復調できなくなる。
これに対して非特許文献1には、Back Propagationと呼ばれる非線形補償方式により非線形光学効果による波形歪みを補償する手法が記載されている。この補償方式は、分散補償を小刻みに行うとともに、各分散補償の直後で非線形補償を行うことで、受信側から送信側へ伝播波形を遡りながら波形歪を補償する方式である。
Back Propagationでは、分散補償機能と非線形補償機能とを組み合わせて1つの非線形補償ステージとしたとき、非線形光学効果による波形歪みを十分に補償するためには、非線形補償ステージの段数を多くする必要がある。
また、分散補償機能は線形歪補償回路によって実現され、非線形補償機能は非線形歪補償回路によって実現され、これらの回路は具体的には回路規模の大きいフィルタ回路により構成される。
以上のことから、Back PropagationをLSI(large-scale integrated circuit)に実装することを考えると、回路規模・消費電力が莫大になるという問題がある。
この問題に対して非特許文献1には、Filtered Back Propagationと呼ばれる補償方式も記載されている。Filtered Back Propagationは、信号強度から算出される位相回転量にフィルタ処理を施した上で非線形補償に用いることで、非線形補償ステージの段数を削減するものである。
また、非線形補償ステージの段数を更に削減する方式として、Perturbation Back Propagationがある。Perturbation Back Propagationは、上述の信号強度に起因する位相回転のキャンセルに加えて摂動成分に起因する位相回転もキャンセルすることにより、非線形補償ステージを例えば3段まで削減することが可能になる(非特許文献2参照)。
尚、本発明に関連する他の先行技術文献も知られている。
例えば、特許文献1は、短い時間で波長分散を精度よく推定するデジタルコヒーレント光受信器を開示している。特許文献1に開示された光受信器は、コヒーレント受信部、A/D変換部、発振器、およびデジタル信号処理部を備える。コヒーレント受信部は、2つの偏光ビームスプリッタと、2つの90°光ハイブリッド回路と、局部光源(LD)と、4つの受光回路とを備える。デジタル信号処理部は、A/D変換部から入力されるデジタル信号に対して、光信号の波形歪みを補償する演算を実行する波形歪み補償部と、位相制御データを生成する位相制御部と、位相制御データに従って、サンプリング位相をシフトさせる位相シフト部とを含む。
また、特許文献2は、通信品質を向上させたデジタルコヒーレント受信器を開示している。この特許文献2に開示されたデジタルコヒーレント受信器は、2つの偏光ビームスプリッタと、局部光源と、2つのハイブリッド回路と、4つの光電変換器と、周波数可変発振器と、4つのADCから成るデジタル変換部と、デジタル信号処理回路と、を備えている。デジタル信号処理回路は、波形歪補償回路と、位相制御回路と、適応等化復調回路と、を備えている。波形歪補償回路は、4つのADCから出力された信号の波形歪(光伝送路で発生した波形歪)を補償する。位相制御回路は、波形歪補償回路から出力された各信号のデジタル位相補償を行う。位相制御回路は、波形歪補償回路から出力された各信号の位相に基づいて、周波数可変発振器が出力するクロックの周波数を制御する。
さらに、特許文献3は、光フロントエンド部とデジタル電気信号について処理を行なうプロセッサとの間の各チャネルの経路に生じたスキューを補償する光受信装置を開示している。特許文献3に開示された光受信装置(コヒーレント光受信機)は、光ハイブリッド、4つの光電変換部と、4つのトランスインピーダンスアンプと、4つのアナログ/デジタル変換部と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とを備える。デジタルシグナルプロセッサは、4つのアナログ/デジタル変換部からのサンプリングデータをそれぞれ受ける4つの位相制御部と、データリカバリ部と、ディシジョン部と、制御量付与部とから構成される。各位相制御部は、対応するアナログ/デジタル変換部からのサンプリングデータについて、制御量付与部から与えられる制御量に基づく位相制御を行なうことにより、サンプリングデータのスキューを補償する。制御量付与部は、位相制御部からの出力に基づき、当該位相制御部での位相制御量を与える。
特開2011−166627号公報 特開2011−009956号公報 特開2010−193204号公報
Liang B. Du and Arthur J. Lowery, "Improved single channel backpropagation for intra-channel fiber nonlinearity compensation in long-haul optical communication systems", OPTICCS EXPRESS, Vol. 18, No. 16, pp17075, 2010 Weizhen Yan et al., "Low Complexity Digital Perturbation Back-Propagation", Proc. Conf. ECOC Tu.3.A.2, 2011
LSIの回路規模・消費電力を削減するために、ステージ数の少ないFiltered Back PropagationまたはPerturbation Back Propagationを実装した場合、非線形歪みの補償精度が低下するという問題があった。
特許文献1は、単に、短い時間で波長分散を精度よく推定するデジタルコヒーレント光受信器を開示しているに過ぎない。特許文献2は、単に、デジタル信号に変換された信号の波形歪を補償し、その波形歪を補償された信号の位相を補償する技術思想を開示しているに過ぎない。特許文献3は、単に各チャネルの経路に生じたスキューを補償する技術思想を開示しているに過ぎない。
本発明の目的は、非線形歪補償の補償精度向上または回路規模削減を実現可能とする信号処理装置及び信号処理方法を提供することにある。
本発明によれば、光通信システムの光受信装置に用いられ、2つの偏波信号を処理する信号処理装置であって、
2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
信号処理装置は、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出される位相回転量をキャンセルするように、2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力する非線形補償部を含む信号処理装置が提供される。
本発明によれば、光通信システムの光受信装置に用いられ、2つの偏波信号を処理する信号処理方法であって、
2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
信号処理方法は、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出された位相回転量をキャンセルするように、2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力する非線形補償処理を行う、信号処理方法が提供される。
本発明によれば、光通信システムの光受信装置における信号処理において、処理精度を向上し、非線形歪補償回路の回路規模を小さくすることができる。
関連の歪補償部の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成を示す図である。 図2に示した光通信システムに使用される光受信装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係わる歪補償部の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係わる非線形補償部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムに使用される光受信装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係わる歪補償部の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係わる非線形補償部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光通信システムに使用される光受信装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る歪補償部の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る線形補償部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る非線形補償部の機能構成を示すブロック図である。
[関連技術]
本発明について説明する前に、本発明の理解を容易にするために図1を参照して関連技術について説明する。
図1は、関連の歪補償部102’の機能構成を説明するブロック図である。歪補償部102’には、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成された、第1および第2の偏波信号E(D)、E(D)が供給される。
歪補償部102’は、線形補償部301及び非線形補償部300’からなる処理ステージを複数段有している。ここでは、初段の線形補償部を301−1と記し、初段の非線形補償部を300’−1と記し、第2段の線形補償部を301−2と記し、第2段の非線形補償部を300’−2と記して、区別して示している。また、残留波長分散値をD、D、Dで示し、ここでは、D>D>Dの関係があるとする。
したがって、歪補償部102’には、残留波長分散値がDの第1および第2の偏波信号E(D)、E(D)が供給される。
なお、処理ステージの数が少ない場合(例えば5ステージ以下)、歪補償部102’の最終段は、線形補償部301であるのが好ましい。ただし処理ステージの数が例えば10段以上の場合は、歪補償部102’の最終段は線形補償部301でなくても良い。
各線形補償部301−i(i=1,2、・・・)は、光信号が伝送経路30(図2)で受けた線形効果を補償する。各線形補償部301−iは、例えば、図示はしないが、FFT (Fast Fourier Transform)部、フィルタ部、及びIFFT (Inverse Fast Fourier Transform)部を備えている。FFT部は入力された信号をFFTにより周波数領域の信号データに変換する。フィルタ部は、光信号が伝送路中で受けた波長分散の効果を補償するためのフィルタ係数を用いて、信号データにフィルタ処理を行うことにより、波長分散補償を実施する。IFFT部は、フィルタ処理された信号をIFFT演算する。
各非線形補償部300’−iは、光信号が伝送経路30(図2)で受けた非線形効果を補償する。
図示の歪補償部102’は、初段の線形補償部301−1と、初段の非線形補償部300’−1と、第2段の線形補償部301−2と、第2段の非線形補償部300’−2とを含む。
初段の線形補償部301−1は、残留波長分散値がDの第1および第2の偏波信号E(D)、E(D)を線形補償して、残留波長分散値がDの第1および第2の線形補償した偏波信号E(D)、E(D)を出力する。
初段の非線形補償部300’−1は、残留波長分散値がDの第1および第2の線形補償した偏波信号E(D)、E(D)を非線形補償して、残留波長分散値がDの第1および第2の非線形補償した偏波信号E’(D)、E’(D)を出力する。
第2段の線形補償部301−2は、残留波長分散値がDの第1および第2の非線形補償した偏波信号E’(D)、E’(D)を線形補償して、残留波長分散値がDの第1および第2の線形補償した偏波信号E(D)、E(D)を出力する。
第2段の非線形補償部300’−2は、残留波長分散値がDの第1および第2の線形補償した偏波信号E(D)、E(D)を非線形補償して、残留波長分散値がDの第1および第2の非線形補償した偏波信号E’(D)、E’(D)を出力する。
このように関連の歪補償部102’においては、各非線形補償部300’−iは、同じ残留波長分散値をもつ2つの入力偏波信号のみを用いて位相回転量を算出し、その算出された位相回転量をキャンセルするように、当該2つの入力偏波信号を非線形補償している。その結果、位相回転量を高精度に算出することができず、ステージ数を削減することができない。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係る光通信システムは、光送信装置10及び光受信装置20を備えている。光送信装置10及び光受信装置20は、伝送経路30を介して互いに接続されている。伝送経路30は、光ファイバなどを用いて構成されている。この光通信システムは、例えばQAM方式で通信を行うシステムである。
光送信装置10は、送信すべき複数の信号を用いて搬送波を変調することにより、偏波多重された光信号(信号光)を生成する。生成された光信号(信号光)は、伝送経路30を介して光受信装置20に送信される。光受信装置20は、受信した光信号(信号光)を復調する。光信号(信号光)は伝送経路30を伝播する際、波長分散による線形効果と、非線形光学効果による非線形効果とを受ける。光受信装置20は、これらの効果を補償するための処理も行う。
図3は、光受信装置20の機能構成を示すブロック図である。光受信装置20は、局所光源(LO)210、光90度ハイブリッド220、光電変換部(O/E)230、AD変換部(ADC)240、および信号処理プロセッサ(信号処理装置)100を備えている。
光90度ハイブリッド220には、伝送経路30からの光信号(信号光)と、局所光源210からの局所光とが入力される。光信号(信号光)は、互いに直交する2つの偏波成分に各々データを持つ光信号(信号光)である。光90度ハイブリッド220は、局所光を用いて、光信号(信号光)を受信し、4チャンネルの光信号として出力する。即ち、光90度ハイブリッド220は、偏波多重を適用した光位相変調光をデモジュテートするための光コヒーレントミキサである。
詳述すると、光90度ハイブリッド220は、光信号(信号光)と局所光とを位相差0で干渉させて第1光信号(I)を生成し、光信号(信号光)と局所光とを位相差π/2で干渉させて第2光信号(Q)を生成する。また光90度ハイブリッド220は、光信号(信号光)と局所光とを位相差0で干渉させて第3光信号(I)を生成し、光信号(信号光)と局所光とを位相差π/2で干渉させて第4光信号(Q)を生成する。
第1光信号(I)はX偏波成分についての同相信号(I信号)であり、第2光信号(Q)はX偏波成分についての直交信号(Q信号)であり、第3光信号(I)はY偏波成分についての同相信号(I信号)であり、第4光信号(Q)はY偏波成分についての直交信号(Q信号)である。第1光信号及び第2光信号は、一組の信号を形成し、また第3光信号及び第4光信号も、一組の信号を形成する。
光電変換部230は、光90度ハイブリッド220が生成した4つの光信号(出力光)を光電変換して、4つのアナログ信号を生成する。
AD変換部240は、光電変換部230が生成した4つのアナログ信号を、それぞれ4つのデジタル信号に変換(アナログ・デジタル変換)する。
信号処理プロセッサ(信号処理装置)100は、AD変換部240が生成した4つのデジタル信号を処理することにより、光信号を復調した復調信号を生成する。信号処理プロセッサ(信号処理装置)100は、例えば、信号処理プログラムを実行するデジタルシグナルプロセッサ(DSP)により実現される。
この技術分野において周知のように、DSPは、データを格納するデータメモリと、プログラムを格納するプログラムメモリと、データメモリにデータバスを介して接続されたALU(arithmetic and logic unit)およびMAC(multiply and accumulator)を含む演算処理部と、プログラムメモリにプログラムバスを介して接続されたコントローラとを備える。コントローラは、プログラムに書かれた命令に従って、DSP全体の動きを制御する。
具体的には、信号処理プロセッサ(信号処理装置)100は、偏波信号生成部110、歪補償部102、偏波分離部104、及び復調部106を備えている。
偏波信号生成部110は第1および第2の加算部112、114を備えている。第1の加算部112は、第1光信号(I)から生成されたデジタル信号と第2光信号(Q)から生成されたデジタル信号とを加算処理することにより、第1の偏波信号(E)を生成する。第2の加算部114は、第3光信号(I)から生成されたデジタル信号と第4光信号(Q)から生成されたデジタル信号とを加算処理することにより、第2の偏波信号(E)を生成する。具体的には、第1および第2の偏波信号EおよびEは、以下の数1,数2に従っている。
Figure 2014230249
Figure 2014230249
ここで、jは虚数(√−1)を示す。
歪補償部102は、光信号が伝送経路30を伝播する際に受けた線形効果及び非線形効果を補償するための処理を行う。
偏波分離部104は、偏波ごとにフィルタ演算を行う。復調部106は、光信号(信号光)と局所光との間の周波数差および位相差を補償することにより、送信されてきた信号を復調する。
上述したように信号処理装置100は動作するが、本実施形態では、このような動作を上記DSPで実現している。例えば、上記動作を行なう信号処理プログラムをプログラムメモリに格納しておき、それをDSPによって実行することによって、信号処理装置100を実現することができる。
尚、本実施形態では、信号処理装置100を1つのDSPで実現しているが、偏波信号生成部110、歪補償部102、偏波分離部104、及び復調部106を、それぞれ、別々の独立の4つのDSPで実現してもよいのは勿論である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係わる歪補償部102の機能構成を説明するブロック図である。図4に示す歪補償部102は、前段の各線形補償部301の入力信号が各非線形補償部300にも入力されている点において、関連の歪補償部102’(図1)の構成と異なる。
図示の歪補償部102は、初段の線形補償部301−1と、初段の非線形補償部300−1と、第2段の線形補償部301−2と、第2段の非線形補償部300−2とを含む。各段の線形補償部301−i(i=1,2、・・・)は同じ構成をしており、各段の非線形補償部300−iも同じ構成をしている。
図5は、初段の非線形補償部300−1の機能構成を示すブロック図である。初段の非線形補償部300−1は補償部350を備えている。補償部350は、残留波長分散値がDである2つの前段の偏波信号E(D)、E(D)の信号強度と残留波長分散値がD(ここでは一例としてD>Dとして説明する)である2つの入力偏波信号E(D)、E(D)の信号強度とに基づいて算出される位相回転量をキャンセルするように、残留波長分散値がDである2つの入力偏波信号E(D)、E(D)それぞれを非線形補償する。
具体的には、補償部350は、強度算出部302、位相変調部306を備えている。強度算出部302は、4つの偏波信号E(D)、E(D)、E(D)、E(D)に基づいて位相回転量を算出する。位相変調部306は位相回転量を用いることにより係数を算出する。上記係数は2つの入力偏波信号E(D)、E(D)における位相回転量をキャンセルするための係数である。第1および第2の乗算部310−1、310−2は、第1および第2の遅延部308−1、308−2によって遅延された後の2つの入力偏波信号E(D)およびE(D)に上記係数を乗算して、2つの非線形補償した偏波信号E’(D)およびE’(D)を出力する。なお、第1および第2の遅延部308−1、308−2は、2つの入力偏波信号E(D)、E(D)を係数の算出タイミングに同期させるために設けられている。
強度算出部302は、以下の数3に従って、位相回転量θを算出する。
Figure 2014230249
また、位相変調部306は係数exp(-jθ)を計算する。
本発明の第1の実施形態によれば、4つの偏波信号E(D)、E(D)、E(D)、E(D)に基づいて位相回転量θを高精度に算出できるため、歪補償部102のステージ数削減、すなわち回路規模および消費電力の削減を実現可能である。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る光通信システムは、光受信装置が後述するように変更されている点を除いて、同様の構成を有し動作をする。したがって、光受信装置に20Aの参照符号を付してある。
図6は、光受信装置20Aの構成を示すブロック図である。光受信装置20Aは、信号処理プロセッサ(信号処理装置)が後述するように変更されている点を除いて、図3に示す光受信装置20と同様の構成を有し動作をする。従って、信号処理プロセッサ(信号処理装置)に100Aの参照符号を付してある。
信号処理プロセッサ(信号処理装置)100Aは、歪補償部が後述するように変更されている点を除いて、図3に示した信号処理プロセッサ(信号処理装置)100と同様の構成を有し動作をする。従って、歪補償部に102Aの参照符号を付してある。
図7は、歪補償部102Aの構成を示すブロック図である。歪補償部102Aは、非線形補償部の構成が後述するように変更されている点を除いて、図4に示す歪補償部102と同様の構成を有し動作をする。従って、非線形補償部に300Aの参照符号を付してある。後述するように、非線形補償部300Aでは、非線形補償部300の強度算出部302により算出された位相回転量にフィルタ処理を実施する。
すなわち、歪補償部102Aは、初段の線形補償部301−1と、初段の非線形補償部300A−1と、第2段の線形補償部301−2と、第2段の非線形補償部300A−2とを含む。各段の非線形補償部300A−iは同じ構成をしている。
図8は、本第2の実施形態に係る初段の非線形補償部300A−1の機能構成を示すブロック図である。図示の初段の非線形補償部300A−1は、図5に示す初段の非線形補償部300−1に対して、更にフィルタ部304を備えている。すなわち、補償部350Aは、強度算出部302、フィルタ部304、及び位相変調部306を備えている。
フィルタ部304は、強度算出部302が算出した位相回転量θに、位相回転量θに対してフィルタ処理を実施するための第1の係数h(n)を乗じることにより、フィルタ処理した位相回転量θ’を算出する。ここでnはフィルタタップ数である。
位相変調部306及び第1、第2の乗算部310−1、310−2は位相回転量θではなくフィルタ処理した位相回転量θ’を用いて第1の実施形態と同様の処理を行う。すなわち、位相変調部306は第2の係数exp(-jθ’)を計算する。
本第2の実施形態のフィルタ処理により各非線形補償部300Aによる波形歪み補償の効果を向上させることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る光通信システムは、光受信装置が後述するように変更されている点を除いて、同様の構成を有し動作をする。したがって、光受信装置に20Bの参照符号を付してある。
図9は、第3の実施形態に係る光受信装置20Bの構成を示すブロック図である。光受信装置20Bは、信号処理プロセッサ(信号処理装置)の構成が後述するように変更されている点を除いて、図3に示す光受信装置20と同様の構成を有し動作をする。従って、信号処理プロセッサ(信号処理装置)に100Bの参照符号を付してある。
信号処理プロセッサ(信号処理装置)100Bは、歪補償部の構成が後述するように変更されている点を除いて、図3に示した信号処理プロセッサ(信号処理装置)100と同様の構成を有し動作をする。従って、歪補償部に102Bの参照符号を付してある。
図10は、第3の実施形態に係る歪補償部102Bの機能構成を示すブロック図である。歪補償部102Bは、線形補償部の構成が後述するように変更されている点を除いて、図4に示す歪補償部102と同様の構成を有し動作をする。従って、線形補償部に301Aの参照符号を付してある。
本発明の第3の実施形態に係る光通信システムでは、非線形補償部300が、前段の線形補償部301Aにより算出された異なる波長分散値の複数の偏波信号を用いて非線形補償を実施する。
すなわち、図示の歪補償部102Bでは、前段の線形補償部301Aで計算された波長分散値の異なる複数の偏波信号が非線形補償部300に入力される。
歪補償部102Bは、初段の線形補償部301A−1と、初段の非線形補償部300−1と、第2段の線形補償部301A−2と、第2段の非線形補償部300−2とを含む。各段の線形補償部301A−iは同じ構成をしている。
図11は、第3の実施形態に係る初段の線形補償部301A−1の機能構成を示すブロック図である。図示の初段の線形補償部301A−1は、2つのFFT部314と、4つの分散補償部316と、4つのIFFT部318とを備えている。入力された偏波信号E(D)およびE(D)は、それぞれFFT部314により周波数領域信号に変換された後2分岐され、それぞれ分散補償部316により異なる値の波長分散が補償されて、IFFT部318により時間領域信号に逆変換される。以上の処理により、初段の線形補償部301A−1は、E(D’)、E(D’)、E(D)、E(D) (ここではD>D’>Dとする)の4つの偏波信号を初段の非線形歪補償部300−1に入力する。
ここで、E(D’)およびE(D’)は2つの前段の偏波信号と呼ばれ、E(D)およびE(D)は2つの入力偏波信号と呼ばれる。
図12は第3の実施形態における初段の非線形補償部300−1の機能構成を示すブロック図である。
図示の初段の非線形補償部300−1は、E(D)およびE(D)の代わりにE(D’)およびE(D’)が初段の非線形補償部300−1に入力される点を除いて、図5に示す第1の実施形態の初段の非線形補償部300−1と同様である。
任意の残留分散値の偏波信号を用いることにより各非線形補償部300による波形歪み補償の効果を向上させることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 光送信装置
20、20A、20B 光受信装置
30 伝送経路
100、100A、100B 信号処理プロセッサ(信号処理装置)
102、102A、102B 歪補償部
104 偏波分離部
106 復調部
110 偏波信号生成部
112、114 加算部
210 局所光源(LO)
220 光90度ハイブリッド
230 光電変換部(O/E)
240 AD変換部(ADC)
300−1、300−2 非線形補償部
300A−1、300A−2 非線形補償部
301−1、301−2 線形補償部
301A−1、301A−2 線形補償部
302 強度算出部
304 フィルタ部
306 位相変調部
308−1、308−2 遅延部
310−1、310−2 乗算部
314 FFT部
316 分散補償部
318 IFFT部
350、350A 補償部

Claims (23)

  1. 光通信システムの光受信装置に用いられ、2つの偏波信号を処理する信号処理装置であって、
    前記2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、前記信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
    前記信号処理装置は、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と前記第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出された位相回転量をキャンセルするように、前記2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力する非線形補償部を含む信号処理装置。
  2. 前記非線形補償部は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出部と、
    前記位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための係数を算出する位相変調部と、
    前記2つの入力偏波信号に前記係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算部と、
    を備える請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記非線形補償部は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出部と、
    前記位相回転量に、前記位相回転量を時間平均するための第1の係数を乗じて、フィルタ処理した位相回転量を出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ処理した位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための第2の係数を算出する位相変調部と、
    前記2つの入力偏波信号に前記第2の係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算部と、
    を備える請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記非線形補償部より前に設けられ、前記信号光が伝送経路で受けた線形効果を補償する線形補償部を更に備える、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の信号処理装置。
  5. 前記線形補償部は、前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とを前記非線形補償部に供給する、ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 前記4つのデジタル信号から前記2つの偏波信号を生成する偏波信号生成部を更に含む、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の信号処理装置。
  7. 前記偏波多重かつ多値変調された信号光と前記局所光とを干渉させることにより前記4つの出力光を生成する前記光90度ハイブリッドと、
    前記4つの出力光を光電変換して4つのアナログ信号を生成する光電変換部と、
    前記4つのアナログ信号をアナログ・デジタル変換して前記4つのデジタル信号を生成するAD変換部と、
    請求項6に記載の信号処理装置と、
    を備える光受信装置。
  8. 送信すべき複数の信号を用いて搬送波を変調することにより、前記偏波多重かつ多値変調された信号光を生成して送信する光送信装置と、
    請求項7に記載の光受信装置と、
    を備えた光通信システム。
  9. 光通信システムの光受信装置に用いられ、2つの偏波信号を処理する信号処理方法であって、
    前記2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、前記信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
    前記信号処理方法は、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と前記第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出された位相回転量をキャンセルするように、前記2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力する非線形補償処理を行う、信号処理方法。
  10. 前記非線形補償処理は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出処理と、
    前記位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための係数を算出する位相変調処理と、
    前記2つの入力偏波信号に前記係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算処理と、
    を備える請求項9に記載の信号処理方法。
  11. 前記非線形補償処理は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出処理と、
    前記位相回転量に第1の係数を乗じて、フィルタ処理した位相回転量を出力するフィルタ処理と
    前記フィルタ処理した位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための第2の係数を算出する位相変調処理と、
    前記2つの入力偏波信号に前記第2の係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算処理と、
    を備える請求項9に記載の信号処理方法。
  12. 前記非線形補償処理より前に設けられ、前記信号光が伝送経路で受けた線形効果を補償する線形補償処理を更に備える、請求項9乃至11のいずれか1つに記載の信号処理方法。
  13. 前記線形補償処理は、前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とを前記非線形補償処理に供給することを特徴とする請求項12に記載の信号処理方法。
  14. 光通信システムの光受信装置に用いられる信号処理プロセッサに、2つの偏波信号を処理させる信号処理プログラムであって、
    前記2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、前記信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
    前記信号処理プログラムは、前記信号処理プロセッサに、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と前記第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出された位相回転量をキャンセルするように、前記2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力する非線形補償手順を実行させるための信号処理プログラム。
  15. 前記非線形補償手順は、前記信号処理プロセッサに、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出手順と、
    前記位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための係数を算出する位相変調手順と、
    前記2つの入力偏波信号に前記係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算手順と、
    を実行させる請求項14に記載の信号処理プログラム。
  16. 前記非線形補償手順は、前記信号処理プロセッサに、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出手順と、
    前記位相回転量に第1の係数を乗じて、フィルタ処理した位相回転量を出力するフィルタ手順と
    前記フィルタ処理した位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための第2の係数を算出する位相変調手順と、
    前記2つの入力偏波信号に前記第2の係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算手順と、
    を実行させる請求項14に記載の信号処理プログラム。
  17. 前記信号処理プロセッサに、前記非線形補償手順より前に、前記信号光が伝送経路で受けた線形効果を補償する線形補償手順を更に実行させる、請求項14乃至16のいずれか1つに記載の信号処理プログラム。
  18. 前記線形補償手順は、前記信号処理プロセッサに、前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とを前記非線形補償手順に供給させることを特徴とする請求項17に記載の信号処理プログラム。
  19. 光通信システムの光受信装置に用いられ、2つの偏波信号を処理する信号処理装置であって、
    前記2つの偏波信号は、偏波多重かつ多値変調された信号光と局所光とを光90度ハイブリッドを用いて干渉させることにより生成された4つの出力光を、光電変換及びアナログ・デジタル変換することにより生成された4つのデジタル信号から、前記信号光の2つの偏波成分に対応する信号として生成され、
    前記信号処理装置は、前記信号光が伝送経路で受けた線形効果を補償する線形補償部と、前記信号光が前記伝送経路で受けた非線形効果を補償する非線形補償部とが、多段に縦続接続された構成を有する歪補償部を備え、
    各段の非線形補償部は、第1の残留波長分散値を持つ2つの前段の偏波信号の信号強度と前記第1の残留波長分散値より小さい第2の残留波長分散値を持つ2つの入力偏波信号の信号強度とに基づいて算出された位相回転量をキャンセルするように、前記2つの入力偏波信号それぞれを非線形補償して、2つの非線形補償した偏波信号を出力することを特徴とする信号処理装置。
  20. 各段の非線形補償部は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出部と、
    前記位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための係数を算出する位相変調部と、
    前記2つの入力偏波信号に前記係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算部と、
    を備える請求項19に記載の信号処理装置。
  21. 各段の非線形補償部は、
    前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とに基づいて前記位相回転量を算出する強度算出部と、
    前記位相回転量に、前記位相回転量を時間平均するための第1の係数を乗じて、フィルタ処理した位相回転量を出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ処理した位相回転量を用いることにより、前記2つの入力偏波信号における前記位相回転量をキャンセルするための第2の係数を算出する位相変調部と、
    前記2つの入力偏波信号に前記第2の係数を乗算して、前記2つの非線形補償した偏波信号を出力する乗算部と、
    を備える請求項19に記載の信号処理装置。
  22. 各段の線形補償部は、前記2つの前段の偏波信号と前記2つの入力偏波信号とを後段の非線形補償部に供給する、ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1つに記載の信号処理装置。
  23. 前記4つのデジタル信号から前記2つの偏波信号を生成する偏波信号生成部を更に含む、請求項19乃至22のいずれか1つに記載の信号処理装置。
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JP2017225024A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 富士通株式会社 受信装置及び設定方法

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