JP2014230197A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者による操作を伴わずに通信相手装置に情報を送信するときに、通信相手装置への情報の送信を制限することができる通信装置および通信方法を提供する。【解決手段】通信装置1は、移動体3に搭載され、通信部を介して通信端末装置2と通信可能に接続される。アドレスブック情報記憶部31には、プライバシー設定情報を含むアドレスブック情報が記憶される。プライバシー設定情報は、通信相手装置4に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表す。主制御部10のTELアプリ実行部11は、移動体3の外部の通信相手装置4からの着信を検出すると、自動応答処理を行うか否かを判断する。自動応答処理を行うと判断された場合、プライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置4に送信する情報が決定され、通信部から通信端末装置2を介して通信相手装置4に送信される。【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置および通信方法に関する。
たとえば、自動車などの車両の運転中に、車両内の携帯電話機に着信があったときなどに、運転手が携帯電話機を手に持たずに通話する、いわゆるハンズフリー通話を行うことを可能にする通信装置がある(たとえば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1〜3に開示される通信装置は、通信装置の使用者である運転手が発信者に応答することができない場合には、運転手が通信装置を操作しなくても発信者に応答する、いわゆる自動応答処理を行う。また、特許文献3に開示される通信装置は、自動応答処理において、現在地および目的地などの車両の運行状況に関する情報を発信者側の装置である通信相手装置に送信する。
特開平10−294965号公報 特開2003−51896号公報 特開2004−312055号公報
特許文献3に開示される通信装置では、通信装置の使用者の意向に関わらず、車両の運行状況に関する情報が通信相手装置に送信される。したがって、使用者が通信相手装置に送信したくない情報であっても、通信相手装置に送信されてしまうという問題がある。
本発明の目的は、使用者による操作を伴わずに通信相手装置に情報を送信するときに、通信相手装置への情報の送信を制限することができる通信装置および通信方法を提供することである。
本発明の通信装置は、移動体に搭載される通信装置であって、通信端末装置と通信可能に接続され、通信端末装置を介して、移動体の外部の通信相手装置と通信可能な通信部と、通信部を介して通信端末装置と通信相手装置との通信を制御する制御部と、通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表すプライバシー設定情報を記憶する記憶部とを備え、制御部は、通信相手装置からの着信を検出すると、予め定める自動応答処理を行うか否かを判断し、自動応答処理を行うと判断した場合、記憶部に記憶されるプライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置に送信する提供可能情報を決定し、決定した提供可能情報を、通信部から通信端末装置を介して通信相手装置に送信させることを特徴とする。
本発明の通信方法は、移動体に搭載される通信装置によって、通信装置の通信部と通信可能に接続される通信端末装置を介して、移動体の外部の通信相手装置と通信する通信方法であって、通信装置の記憶部に、通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表すプライバシー設定情報を記憶する記憶ステップと、通信部を介して通信端末装置と通信相手装置との通信を制御する制御ステップとを備え、制御ステップは、通信相手装置からの着信を検出すると、予め定める自動応答処理を行うか否かを判断する応答判断ステップと、自動応答処理を行うと判断した場合、記憶部に記憶されるプライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置に送信する提供可能情報を決定する決定ステップと、決定ステップで決定した提供可能情報を、通信部から通信端末装置を介して通信相手装置に送信させる送信ステップとを備えることを特徴とする。
本発明の通信装置によれば、制御部は、通信相手装置からの着信を検出して、自動応答処理を行うと判断した場合、記憶部に記憶されるプライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置に送信する提供可能情報を決定して、通信部から通信端末装置を介して通信相手装置に送信させる。プライバシー設定情報は、通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表す。したがって、自動応答処理において、使用者による操作を伴わずに通信相手装置に提供可能情報を送信するときに、通信相手装置への提供可能情報の送信を制限することができる。
本発明の通信方法によれば、制御ステップでは、応答判断ステップにおいて、通信相手装置からの着信を検出して、自動応答処理を行うと判断した場合、決定ステップにおいて、記憶部に記憶されるプライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置に送信する提供可能情報を決定して、送信ステップにおいて、通信部から通信端末装置を介して通信相手装置に送信させる。プライバシー設定情報は、通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表す。したがって、自動応答処理において、使用者による操作を伴わずに通信相手装置に提供可能情報を送信するときに、通信相手装置への提供可能情報の送信を制限することができる。
本発明の実施の一形態である通信装置1の構成を示すブロック図である。 TELアプリ実行部11の構成を示すブロック図である。 TELアプリ実行部11の応答処理に関する処理手順を示すフローチャートである。 TELアプリ実行部11の応答処理に関する処理手順を示すフローチャートである。 TELアプリ実行部11の応答処理に関する処理手順を示すフローチャートである。 TELアプリ実行部11の応答処理に関する処理手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の一形態である通信装置1の構成を示すブロック図である。通信装置1は、移動体3に搭載される移動体用通信装置である。本実施の形態では、移動体3は、自動車などの車両であり、通信装置1は、車載用通信装置である。
本実施の形態の通信装置1は、現在地から目的地までの経路案内などのナビゲーションの機能を有するカーナビゲーション装置である。通信装置1の外部であって、移動体3の内部には、音声出力部41および操作部42が設けられる。
通信装置1は、たとえば近距離無線通信などの無線通信によって、通信端末装置2と通信可能に構成される。本実施の形態では、通信装置1は、近距離無線通信規格であるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を利用して、通信端末装置2と無線通信可能に構成される。通信装置1は、有線通信によって、通信端末装置2と通信可能に構成されてもよい。
通信装置1は、主制御部10、アドレスブック情報記憶部31および地図データ記憶部32を備えて構成される。主制御部10は、電話(telephone;略称:TEL)アプリ実行部11、ナビアプリ実行部12およびカメラアプリ実行部13を備える。TELアプリ実行部11は、応答データ処理部21を備える。TELアプリ実行部11の詳細な構成については後述する。
通信端末装置2は、たとえば、携帯電話機またはスマートフォンなどの携帯型通信装置によって実現される。通信端末装置2は、たとえば、移動体3の運転手などの使用者によって携帯されて、移動体3に搭載される。通信端末装置2は、電話網またはインターネット網などを介して、移動体3の外部の通信相手装置4と無線通信可能に構成される。
通信相手装置4は、通信端末装置2と通信可能な通信装置である。通信相手装置4は、たとえば、携帯電話機もしくはスマートフォンなどの携帯型通信装置、加入電話装置、またはインターネットプロトコル(Internet Protocol;略称:IP)電話装置によって実現される。
通信端末装置2は、通信相手装置4から着信があると、着信があったことを表す着信信号を通信装置1のTELアプリ実行部11に送信する。着信信号は、通信相手装置4に関する情報である発信者情報を含む。発信者情報は、たとえば、通信相手装置4を識別する識別情報、具体的には、通信相手装置4の電話番号、電子メールアドレスなどである。
通信端末装置2は、通信相手装置4から音声データを受信すると、受信した音声データを通信装置1のTELアプリ実行部11に送信する。通信端末装置2は、通信相手装置4によって、通信相手装置4との通信が切断されると、通信が切断されたことを表す切断信号をTELアプリ実行部11に送信する。
通信装置1は、不図示のスピーカおよびマイクを備える。スピーカおよびマイクは、たとえば、使用者の耳または頭部に装着可能なヘッドセットのイヤホンおよびマイクとして使用されるイヤホン・マイク型に構成されてもよいし、スピーカとマイクとがセットになって、使用者の周辺に備え付けられて使用されるスピーカ・マイク型に構成されてもよい。このように構成されるスピーカおよびマイクを使用することによって、使用者が通信端末装置2を手に持たずに、すなわち把持せずに通話する、いわゆるハンズフリー通話を行うことができる。
通信装置1の主制御部10は、たとえば、中央演算処理装置(Central Processing Unit;略称:CPU)と、書き込み可能なRAM(Random Access Memory)などのメモリとによって構成される。メモリは、主制御部10の制御プログラムを記憶する。CPUが、メモリに記憶されている制御プログラムを実行することによって、TELアプリ実行部11、ナビアプリ実行部12およびカメラアプリ実行部13の各機能が実現される。
アドレスブック情報記憶部31および地図データ記憶部32は、それぞれ、たとえばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive;略称:HDD)装置または半導体メモリなどの記憶装置によって実現される。
アドレスブック情報記憶部31は、アドレスブック情報を記憶する。アドレスブック情報は、個人、会社および店などの登録対象に関する情報である。アドレスブック情報には、登録対象のアドレス情報が、登録対象毎に記憶されている。アドレス情報は、登録対象の名称および連絡先の少なくとも一方を含む。アドレスブック情報の一例を表1に示す。表1では、アドレスブック情報に記憶される情報の中から、1つの登録対象に関する情報を抜き出して示す。
Figure 2014230197
表1に示すように、アドレスブック情報は、1つの登録対象に対して、たとえば、登録対象の名称、ならびに登録対象の連絡先、具体的には電話番号および住所を含む。アドレスブック情報は、さらに、プライバシー設定情報を含む。プライバシー設定情報は、登録対象に関連付けて、アドレスブック情報に記憶される。プライバシー設定情報は、必ずしも全ての登録対象に対して設定される必要はない。
プライバシー設定情報は、通信相手装置4に提供可能な情報である提供可能情報の、通信相手装置4への送信の可否を表す。提供可能情報は、本実施の形態では、移動体3の運転手に関する情報(以下「運転手情報」という場合がある)である。
運転手情報は、たとえば表1に示すように、「現在地」の名称で示される現在地情報、「目的地」の名称で示される目的地情報、「到着予定時刻」の名称で示される到着予定時刻情報、および「カメラ画像」の名称で示されるカメラ画像情報を含む。現在地情報は、移動体3の現在地を表す。目的地情報は、移動体3の目的地を表す。到着予定時刻情報は、移動体3の目的地への到着予定時刻を表す。カメラ画像情報は、移動体3に搭載される不図示のカメラで撮像された画像(以下「カメラ画像」という場合がある)を表す。
カメラ画像情報は、移動体3に関係する画像情報に相当する。カメラ画像を撮像するカメラは、たとえば、移動体3の外部の画像を撮像するように設置される。移動体3が自動車である場合、カメラは、たとえばルームミラーの背面側に、自動車の前方を向くように設置される。この場合、カメラ画像は、移動体3である自動車の進行方向前方の画像となる。カメラ画像は、これに限定されるものではなく、たとえば、カメラが自動車の後方を向くように車体に取付けられるリアカメラである場合、自動車の進行方向後方の画像となる。
プライバシー設定情報は、通信相手装置4に応じて設定される。本実施の形態のように、プライバシー設定情報がアドレスブック情報に記憶される場合、プライバシー設定情報は、通信相手装置4の使用者となる登録対象に応じて設定されることによって、通信相手装置4に応じて設定される。
プライバシー設定情報は、発信者となる登録対象に拠らず共通の設定でもよいし、発信者毎に細かく設定できてもよい。たとえば、プライバシー設定情報は、Aさんには、現在地情報と目的地情報とを公開する、すなわち送信可能とするが、Bさんには目的地情報のみを公開、すなわち送信可能とし、現在地情報は非公開、すなわち送信不可能とするように、発信者毎に設定されてもよい。
本実施の形態では、プライバシー設定情報は、通信装置1の使用者によって、登録対象毎に設定可能である。またアドレスブック情報において、複数の登録対象が1つのグループとして分類されて記憶される場合、プライバシー設定情報は、グループ毎に設定されてもよい。1つの登録対象に対して、個別に設定されたプライバシー設定情報と、所属するグループに対して設定されたプライバシー設定情報とが存在する場合、通信装置1は、個別に設定されたプライバシー設定情報を使用するように構成されてもよいし、所属するグループに対して設定されたプライバシー設定情報を使用するように構成されてもよい。
アドレスブック情報は、たとえば音声受信部22を介して、通信端末装置2から取得される。通信端末装置2から取得された段階では、アドレスブック情報は、プライバシー設定情報を含んでもよいし、含まなくてもよい。
プライバシー設定情報は、通信装置1の使用者が通信端末装置2を操作することによって、通信端末装置2においてアドレスブック情報に記憶されてもよいし、通信装置1の使用者が操作部42を操作することによって、通信装置1においてアドレスブック情報に記憶されてもよい。プライバシー設定情報をアドレスブック情報に記憶させる工程は、記憶ステップに相当する。
プライバシー設定情報は、たとえば表1に示すように、通信相手装置4に送信可能な運転手情報の名称と、通信相手装置4に送信不可能な運転手情報の名称とを含む。プライバシー設定情報は、通信相手装置4に送信可能な運転手情報の名称のみを含んでもよいし、通信相手装置4に送信不可能な運転手情報の名称のみを含んでもよい。すなわち、プライバシー設定情報は、通信相手装置4に送信可能な運転手情報の名称、および通信相手装置4に送信不可能な運転手情報の名称のうち、少なくとも一方を含めばよい。プライバシー設定情報は、送信可能か、または送信不可能かによって表されるが、送信が許可されるか、または禁止されるかによって表されてもよい。
応答データ処理部21は、プライバシー設定情報が、通信相手装置4に送信可能な運転手情報の名称のみを含む場合、プライバシー設定情報に含まれない名称の運転手情報を、通信相手装置4に送信不可能な運転手情報であると判断する。応答データ処理部21は、プライバシー設定情報が、通信相手装置4に送信不可能な運転手情報の名称のみを含む場合、プライバシー設定情報に含まれない名称の運転手情報を、通信相手装置4に送信可能な運転手情報であると判断する。
アドレスブック情報記憶部31は、TELアプリ実行部11、具体的には応答データ処理部21によって、アドレスブック情報の書込み処理および読出し処理を実行可能に構成される。
地図データ記憶部32は、地図データを記憶する。地図データは、たとえば、移動体3の現在地およびその周辺地域を含む地図を表すデータ、移動体3の目的地およびその周辺地域を含む地図を表すデータを含む。地図データ記憶部32は、ナビアプリ実行部12によって、地図データの書込み処理および読出し処理を実行可能に構成される。
TELアプリ実行部11は、TELアプリを実行する。ここで、「TELアプリ」とは、電話の機能を実現するアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」という場合がある)である。
ナビアプリ実行部12は、ナビアプリを実行する。ここで、「ナビアプリ」とは、現在地から目的地までの経路案内などのナビゲーションの機能を実現するアプリである。目的地は、たとえば、移動体3の運転手によって設定される。
カメラアプリ実行部13は、カメラアプリを実行する。ここで、「カメラアプリ」とは、不図示のカメラによって対象物を撮像し、撮像した画像のデータを加工するカメラの機能を実現するアプリである。カメラは、たとえば移動体3の内部に、移動体3の外部を撮像可能に搭載される。
TELアプリ実行部11は、主制御部10を構成するナビアプリ実行部12およびカメラアプリ実行部13と電気的に接続されている。TELアプリ実行部11は、ナビアプリ実行部12と互いに情報の授受を行う。
たとえば、TELアプリ実行部11は、地図データ記憶部32に記憶されている地図データを取得する要求を表す地図データ取得要求信号をナビアプリ実行部12に与える。ナビアプリ実行部12は、TELアプリ実行部11から地図データ取得要求信号が与えられると、与えられた地図データ取得要求信号に基づいて、地図データ記憶部32に記憶されている地図データを読出す。ナビアプリ実行部12は、読出した地図データをTELアプリ実行部11に与える。これによって、TELアプリ実行部11は、地図データ記憶部32に記憶されている地図データを取得することができる。
TELアプリ実行部11は、カメラアプリ実行部13と互いに情報の授受を行う。たとえば、TELアプリ実行部11は、不図示のカメラによって撮像された画像のデータを取得する要求を表す画像データ取得要求信号をカメラアプリ実行部13に与える。カメラアプリ実行部13は、TELアプリ実行部11から画像データ取得要求信号が与えられると、与えられた画像データ取得要求信号に基づいて、不図示のカメラによって撮像された画像のデータをTELアプリ実行部11に与える。これによって、TELアプリ実行部11は、不図示のカメラによって撮像された画像のデータであるカメラ画像情報を取得することができる。
TELアプリ実行部11は、アドレスブック情報記憶部31と電気的に接続されている。TELアプリ実行部11は、アドレスブック情報記憶部31に、アドレスブック情報を記憶させることが可能である。また、TELアプリ実行部11は、アドレスブック情報記憶部31に記憶されているアドレスブック情報を読出すことが可能である。
TELアプリ実行部11は、音声出力部41および操作部42と電気的に接続されている。音声出力部41は、たとえばスピーカによって実現される。音声出力部41は、TELアプリ実行部11から与えられる音声データが表す音声を出力する。
操作部42は、たとえば、使用者によって操作されるタッチパネル、リモートコントローラ、操作ボタン、または音声認識機能を有する音声入力装置などによって実現される。操作部42は、たとえば、通話を開始するときに操作する通話ボタンを備える。操作部42は、使用者が、数字情報、文字情報およびTELアプリ実行部11への指示情報などの情報を入力するときに用いられる。使用者によって操作部42が操作されると、使用者の操作に応じた情報を表す操作信号が、TELアプリ実行部11に与えられる。したがって通信装置1の使用者は、操作部42を操作することによって、その操作に応じた情報をTELアプリ実行部11に与えることができる。
図2は、TELアプリ実行部11の構成を示すブロック図である。図2では、通信端末装置2、ナビアプリ実行部12、カメラアプリ実行部13、アドレスブック情報記憶部31、音声出力部41および操作部42を併せて示す。
TELアプリ実行部11は、応答処理制御部20、応答データ処理部21、音声受信部22、音声認識部23、音声生成部24および音声送信部25を備えて構成される。応答処理制御部20は、制御部に相当する。音声受信部22および音声送信部25は、通信部に相当する。アドレスブック情報記憶部31は、記憶部に相当する。
応答処理制御部20は、TELアプリ実行部11を構成する応答データ処理部21、音声受信部22、音声認識部23、音声生成部24および音声送信部25、ならびに音声出力部41および操作部42と電気的に接続されている。
応答処理制御部20は、不図示のメモリを内蔵する。メモリは、TELアプリ実行部11による応答処理を実行する制御プログラムを記憶する。応答処理制御部20は、内蔵するメモリに記憶される制御プログラムに従って、応答データ処理部21、音声受信部22、音声認識部23、音声生成部24および音声送信部25を統括的に制御する。応答処理制御部20は、音声受信部22および音声送信部25を介して、通信端末装置2と通信相手装置4との通信を制御する。
応答データ処理部21は、ナビアプリ実行部12、カメラアプリ実行部13およびアドレスブック情報記憶部31と電気的に接続されている。応答データ処理部21は、不図示のメモリを内蔵する。メモリは、通信相手装置4に送信可能な運転手情報を表す文字データである運転手情報テキストデータを予め記憶する。応答データ処理部21は、内蔵するメモリに記憶される運転手情報テキストデータを用いて、後述するマッチング処理を行う。
応答データ処理部21は、ナビアプリ実行部12から、ナビアプリ実行部12で取扱われる情報、たとえば現在地情報、目的地情報などを取得可能である。応答データ処理部21は、カメラアプリ実行部13から、カメラアプリ実行部13で取扱われる情報、たとえば不図示のカメラで撮像されたカメラ画像のデータであるカメラ画像情報を取得可能である。
音声受信部22および音声送信部25は、通信端末装置2と通信可能に接続される。通信装置1は、音声受信部22および音声送信部25を介して、通信端末装置2と通信可能に接続される。通信装置1、具体的には音声受信部22および音声送信部25は、通信端末装置2を介して、移動体3の外部の通信相手装置4と通信可能である。
本実施の形態では、音声受信部22および音声送信部25は、近距離無線通信などの無線通信によって、通信端末装置2と通信可能に接続される。具体的には、音声受信部22および音声送信部25は、近距離無線通信規格であるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を利用して、通信端末装置2と無線通信可能に接続される。音声受信部22および音声送信部25は、有線通信によって、通信端末装置2と通信可能に接続されてもよい。
音声受信部22は、通信端末装置2から音声データを受信すると、受信した音声データを応答処理制御部20に与える。応答処理制御部20は、音声受信部22から与えられた音声データを音声認識部23に与える。音声受信部22は、通信端末装置2から着信信号を受信すると、受信した着信信号を応答処理制御部20に与える。音声受信部22は、通信端末装置2から切断信号を受信すると、受信した切断信号を応答処理制御部20に与える。
音声認識部23は、応答処理制御部20から与えられる音声データを解析してテキストデータに変換し、テキストデータとして認識する。音声認識部23は、得られたテキストデータを応答処理制御部20に与える。応答処理制御部20は、音声認識部23から与えられるテキストデータを音声生成部24に与える。
音声生成部24は、応答処理制御部20から与えられるテキストデータを音声データに変換することによって、音声送信部25から送信する音声データを生成する。音声生成部24は、生成した音声データを、応答処理制御部20を介して音声送信部25に与える。
音声送信部25は、音声生成部24で生成されて、応答処理制御部20から与えられる音声データを通信端末装置2に送信する。これによって、音声送信部25は、通信端末装置2を介して、通信相手装置4に、音声データを送信する。
図3〜図6は、TELアプリ実行部11の応答処理に関する処理手順を示すフローチャートである。図3〜図6に示すフローチャートの各処理は、TELアプリ実行部11を構成する応答処理制御部20、応答データ処理部21、音声受信部22、音声認識部23、音声生成部24および音声送信部25によって実行される。
図3〜図6に示すステップa1〜ステップa21は、制御ステップを構成する。制御ステップでは、通信部に相当する音声受信部22および音声送信部25を介して、通信端末装置2と通信相手装置4との通信が制御される。具体的には、以下のようにして図3〜図6に示すフローチャートの各処理が実行される。図3〜図6に示すフローチャートは、通信装置1に電力が供給されると開始され、図3のステップa1に移行する。
ステップa1において、応答処理制御部20は、通信相手装置4から通信端末装置2に着信があったか否かを判断する。通信相手装置4から通信端末装置2に着信があったか否かは、応答処理制御部20が、音声受信部22を介して通信端末装置2から着信信号を受信したか否かによって判断する。
応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から着信信号を受信した場合、通信相手装置4から通信端末装置2に着信があったと判断して、ステップa2に移行する。応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から着信信号を受信していない場合、通信相手装置4から通信端末装置2に着信がないと判断して、着信があるまで待機する。
ステップa2において、応答処理制御部20は、通信相手装置4に対して、予め定める自動応答処理を行うか否かを判断する。ここで、自動応答処理とは、通信装置1の使用者、たとえば移動体3の運転手による操作を伴わずに、通信相手装置4に応答する処理をいう。ステップa2は、応答判断ステップに相当する。
ステップa2において、応答処理制御部20は、たとえば、音声受信部22を介して通信端末装置2から着信信号を受信した時点から、予め定める時間(以下「応答待機時間」という場合がある)内に、使用者によって操作部42の通話ボタンが操作されたことを検出したか否かに基づいて、自動応答処理を行うか否かを判断する。
具体的には、応答処理制御部20は、操作部42の通話ボタンが操作されたことを応答待機時間内に検出しなかった場合、自動応答処理を行うと判断して、ステップa3に移行する。応答処理制御部20は、操作部42の通話ボタンが操作されたことを応答待機時間内に検出した場合、自動応答処理を行わないと判断して、ステップa4に移行する。たとえば、着信時に運転手がハンズフリー通話で発信者に応答することができない場合、操作部42の通話ボタンが操作されず、ステップa3に移行する。
ステップa3において、応答処理制御部20は、自動応答処理を開始し、通信相手装置4との通信を確立する。このようにして通信装置1は、自動的に、具体的には運転手などの通信装置1の使用者の操作を伴わずに、発信者側の装置である通信相手装置4と接続する。
応答処理制御部20は、自動応答処理を開始すると、予め定める音声案内用の音声データ(以下「音声案内用音声データ」という場合がある)を通信相手装置4に送信して、発信者に現在の状況および取得る対応などを案内する音声案内処理を行う。音声案内用音声データは、たとえば、「今運転中のため通話できません。私についての情報が必要でしたら、そのまま聞きたいことを話しかけて下さい。」という音声を表す音声データである。音声案内用音声データは、これに限定されるものではない。
音声案内用音声データは、応答処理制御部20に内蔵される不図示のメモリに予め記憶されている。応答処理制御部20は、自動応答処理を開始すると、メモリから音声案内用音声データを読出し、音声送信部25に与える。音声送信部25は、応答処理制御部20から与えられた音声案内用音声データを通信端末装置2に送信し、通信端末装置2を介して通信相手装置4に送信する。以上のステップa3の処理が終了すると、ステップa5に移行する。
ステップa4において、応答処理制御部20は、ハンズフリー通話のための処理(以下「ハンズフリー通話処理」という場合がある)を開始し、通信相手装置4との通信を確立する。通信相手装置4との通信が確立されると、通信端末装置2を介して、音声受信部22および音声送信部25と通信相手装置4との間で、音声データの授受が行われる。これによって、通信装置1の使用者は、通信装置1および通信端末装置2を介して、通信相手装置4の使用者と音声通話を行うことができる。応答処理制御部20は、ハンズフリー通話処理を開始すると、図6のステップa18に移行する。
ステップa5において、応答処理制御部20は、音声受信部22が、通信端末装置2を介して、通信相手装置4からの音声データを受信したか否かを判断する。音声受信部22は、通信端末装置2から音声データを受信すると、受信した音声データを応答処理制御部20に与える。応答処理制御部20は、音声受信部22から音声データが与えられた場合、音声受信部22が通信端末装置2から音声データを受信したと判断して、ステップa6に移行する。応答処理制御部20は、音声受信部22から音声データが与えられていない場合、音声受信部22が通信端末装置2から音声データを受信していないと判断して、図5のステップa14に移行する。
前述のステップa3における音声案内処理に応答して、発信者である通信相手装置4の使用者が、たとえば「今どこですか。」と声を発した場合、その音声データが、通信端末装置2を介して音声受信部22に受信される。この場合、ステップa5において、通信相手装置4からの音声データを受信したと判断され、ステップa6に移行する。
ステップa6において、応答処理制御部20は、音声受信部22から与えられた音声データを、音声認識部23を用いて、テキストデータとして認識する。具体的には、応答処理制御部20は、音声受信部22から与えられた音声データを音声認識部23に与える。音声認識部23は、応答処理制御部20から与えられた音声データを解析してテキストデータに変換し、テキストデータとして認識する。音声認識部23は、得られたテキストデータ(以下「受信音声テキストデータ」という場合がある)を応答処理制御部20に与える。ステップa6は、音声認識ステップに相当する。
発信者である通信相手装置4の使用者が、音声によって質問への回答を要求した場合、ステップa6の処理によって、発信者の音声による要求事項、具体的には質問の内容が、テキストデータとして認識される。たとえば、前述のように、発信者である通信相手装置4の使用者が、たとえば「今どこですか。」と声を発した場合、ステップa6での音声認識部23による音声認識処理によって、発信者の質問の内容が認識される。ステップa6の処理が終了すると、図4のステップa7に移行する。
図4のステップa7において、応答データ処理部21は、ステップa6で認識された受信音声テキストデータと、不図示のメモリに予め記憶される運転手情報テキストデータとのマッチング処理を行う。マッチング処理は、以下のようにして行われる。
応答処理制御部20は、ステップa6で認識された受信音声テキストデータを応答データ処理部21に与える。応答データ処理部21は、応答処理制御部20から与えられた受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあるか否かを判断する。
応答データ処理部21は、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあると判断すると、一致すると判断した運転手情報テキストデータを応答処理制御部20に与える。応答データ処理部21は、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータが複数あると判断した場合、一致する文字の数が最も多い運転手情報テキストデータを応答処理制御部20に与える。
応答データ処理部21は、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがないと判断すると、一致する運転手情報テキストデータがないことを表す情報(以下「不一致情報」という場合がある)を応答処理制御部20に与える。応答処理制御部20は、以上のようにしてマッチング処理を行うと、ステップa8に移行する。
ステップa8において、応答処理制御部20は、ステップa7のマッチング処理の結果に基づいて、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあるか否かを判断する。応答処理制御部20は、ステップa7で応答データ処理部21から運転手情報テキストデータが与えられた場合、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあると判断して、ステップa9に移行する。応答処理制御部20は、ステップa7で応答データ処理部21から不一致情報が与えられた場合、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがないと判断して、ステップa10に移行する。
ステップa8において、受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあるか否かを判断することは、通信相手装置4から運転手情報の送信が要求されたか否かを判断することに相当する。すなわちステップa8は、要求判断ステップに相当する。
ステップa9において、応答処理制御部20は、ステップa7のマッチング処理で応答データ処理部21から与えられた運転手情報テキストデータで表される運転手情報が、プライバシー設定による禁止情報か否かを判断する。ここで、「プライバシー設定による禁止情報」とは、前述のプライバシー設定情報によって、送信不可能な運転手情報に設定された運転手情報をいう。
具体的には、応答処理制御部20は、まず、音声受信部22から与えられる着信信号に含まれる発信者情報に基づいて、該当する発信者のアドレスブック情報をアドレスブック情報記憶部31から取得する。応答処理制御部20は、取得したアドレスブック情報に含まれるプライバシー設定情報に基づいて、ステップa7のマッチング処理で応答データ処理部21から与えられた運転手情報テキストデータで表される運転手情報が、プライバシー設定による禁止情報か否かを判断する。
ステップa9において、運転手情報テキストデータで表される運転手情報が、プライバシー設定による禁止情報であると判断された場合は、ステップa10に移行し、運転手情報テキストデータで表される運転手情報が、プライバシー設定による禁止情報でないと判断された場合は、ステップa11に移行する。ステップa9は、決定ステップおよび送信判断ステップに相当する。
ステップa10において、応答処理制御部20は、発信者の要求に応答できない旨、すなわち発信者からの質問に回答できない旨を発信者に送信する。具体的には、応答処理制御部20は、発信者側の装置である通信相手装置4に、回答できない旨の音声データを、音声送信部25および通信端末装置2を介して送信する。
さらに具体的には、応答処理制御部20は、回答できない旨の音声データを音声送信部25に与えて、音声送信部25から通信端末装置2に送信させ、通信端末装置2から通信相手装置4に送信させる。
回答できない旨の音声データは、たとえば「お答えできません」という音声を表す。回答できない旨の音声データは、これに限定されるものではない。たとえば、発信者である通信相手装置4の使用者が、「今どこですか。」と現在地を尋ねる質問をしたときに、現在地情報がプライバシー設定情報で送信不可能な情報、すなわちプライバシー設定による禁止情報となっていた場合、回答できない旨の音声データは、「現在地は不明です。」という音声を表すものであってもよい。
このように、回答できない旨は、「お答えできません。」といった直接的な表現で伝えるのではなく、「現在地は不明です。」といった間接的な表現で伝えることが好ましい。これによって、発信者の質問事項がプライバシー設定による禁止情報となっていることを発信者に悟られることを防ぎ、発信者に不快な思いをさせることを防ぐことができる。
また、現在地情報がプライバシー設定情報で送信不可能な情報となっている場合には、目的地情報についても送信不可能な情報として取扱い、目的地および目的地に関する質問に回答しないようにすることが好ましい。たとえば、発信者が「どこへ行かれますか。」と目的地を尋ねる質問をしたときでも、「現在地は不明です。」などと質問とは無関係な回答をしてもよい。これによって、目的地から現在地が類推されることを防ぐことができる。ステップa10の処理が終了すると、図3のステップa5に戻る。
ステップa11において、応答処理制御部20は、発信者の要求に応答する、すなわち発信者からの質問に回答するために必要な情報を、応答データ処理部21を介して取得する。具体的には、応答処理制御部20は、必要な情報として、ステップa7のマッチング処理で応答データ処理部21から与えられた運転手情報テキストデータに対応する運転手情報を、応答データ処理部21を介して取得する。応答データ処理部21は、応答処理制御部20から与えられる指示に従って、ナビアプリ実行部12またはカメラアプリ実行部13などから、必要な運転手情報を取得する。
たとえば、必要な運転手情報が、目的地を表す目的地情報である場合、応答データ処理部21は、ナビアプリ実行部12から目的地情報を取得する。応答データ処理部21は、取得した目的地情報を応答処理制御部20に与える。
ステップa12において、応答処理制御部20は、ステップa11で取得した情報から、音声生成部24によって音声データを生成する。具体的には、応答処理制御部20は、ステップa11で取得した情報を音声生成部24に与える。音声生成部24は、応答処理制御部20から与えられた情報を音声データに変換することによって、音声送信部25から送信する音声データを生成する。音声生成部24は、生成した音声データを応答処理制御部20に与える。ステップa12の処理が終了すると、ステップa13に移行する。
ステップa13において、応答処理制御部20は、ステップa12で音声生成部24によって生成した音声データを、発信者に送信する。具体的には、応答処理制御部20は、生成した音声データを、音声送信部25から通信端末装置2を介して、発信者側の装置である通信相手装置4に送信させる。
さらに具体的には、応答処理制御部20は、ステップa12で音声生成部24によって生成されて与えられた音声データを音声送信部25に与え、音声送信部25によって通信端末装置2に与えて、音声送信部25から通信端末装置2に送信させ、通信端末装置2から通信相手装置4に送信させる。ステップa13は、送信ステップに相当する。
ステップa13において、応答処理制御部20は、音声生成部24によって生成された音声データを音声送信部25から送信させるとともに、音声出力部41から出力させてもよい。これによって、音声送信部25から送信された音声データの内容を、通信装置1の使用者が確認することができる。ステップa13の処理が終了すると、図3のステップa5に戻る。
図5のステップa14において、応答処理制御部20は、発信者によって、通信相手装置4と通信端末装置2との通信が切断されたか否かを判断する。通信相手装置4と通信端末装置2との通信が切断されたか否かは、応答処理制御部20が、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信したか否かによって判断する。応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信した場合、発信者によって、通信相手装置4と通信端末装置2との通信が切断されたと判断して、ステップa17に移行する。応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信していない場合、発信者によって、通信相手装置4と通信端末装置2との通信が切断されていないと判断して、ステップa15に移行する。
ステップa15において、応答処理制御部20は、通信装置1の使用者から、通信の切断指示があったか否かを判断する。具体的には、応答処理制御部20は、操作部42から、通信を切断する指示を表す切断指示信号が与えられたか否かを判断する。応答処理制御部20は、切断指示信号が与えられたと判断した場合、通信の切断指示があったと判断して、ステップa17に移行する。応答処理制御部20は、切断指示信号が与えられていないと判断した場合、通信の切断指示がないと判断して、ステップa16に移行する。
ステップa16において、応答処理制御部20は、前回、音声データを受信した時点から、予め定める待機時間が経過したか否かを判断する。応答処理制御部20は、通信相手装置4との通信が確立されてから音声データを受信していない場合は、通信相手装置4との通信が確立された時点から待機時間が経過したか否かを判断する。ステップa16において、待機時間が経過したと判断された場合は、ステップa17に移行し、待機時間が経過していないと判断された場合は、図3のステップa5に戻る。
ステップa17において、応答処理制御部20は、自動応答処理を終了する。ステップa15またはステップa16からステップa17に移行した場合は、ステップa17において、応答処理制御部20は、通信相手装置4との通信を切断し、自動応答処理を終了する。自動応答処理が終了すると、図3のステップa1に戻る。
図6のステップa18において、応答処理制御部20は、発信者によって、通信相手装置4と通信端末装置2との通信が切断されたか否かを判断する。通信端末装置2との通信が切断されたか否かは、応答処理制御部20が、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信したか否かによって判断する。応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信した場合、通信相手装置4によって、通信端末装置2との通信が切断されたと判断して、ステップa21に移行する。応答処理制御部20は、音声受信部22を介して通信端末装置2から切断信号を受信していない場合、通信相手装置4によって、通信端末装置2との通信が切断されていないと判断して、ステップa19に移行する。
ステップa19において、応答処理制御部20は、通信装置1の使用者による通信の切断指示があったか否かを判断する。具体的には、応答処理制御部20は、操作部42から切断指示信号が与えられたか否かを判断する。応答処理制御部20は、切断指示信号が与えられたと判断した場合、通信の切断指示があったと判断して、ステップa21に移行する。応答処理制御部20は、切断指示信号が与えられていないと判断した場合、通信の切断指示がないと判断して、ステップa20に移行する。
ステップa20において、応答処理制御部20は、前回、音声データを受信した時点から、予め定める待機時間が経過したか否かを判断する。応答処理制御部20は、通信相手装置4との通信が確立されてから音声データを受信していない場合は、通信相手装置4との通信が確立された時点から待機時間が経過したか否かを判断する。ステップa20において、待機時間が経過したと判断された場合は、ステップa21に移行し、待機時間が経過していないと判断された場合は、ステップa18に戻る。
ステップa21において、応答処理制御部20は、ハンズフリー通話処理を終了する。ステップa19またはステップa20からステップa21に移行した場合は、ステップa21において、応答処理制御部20は、通信端末装置2と通信相手装置4との通信を切断し、ハンズフリー通話処理を終了する。ハンズフリー通話処理が終了すると、図3のステップa1に戻る。
以上のように本実施の形態では、応答処理制御部20は、通信相手装置4からの着信を検出して、自動応答処理を行うと判断した場合、アドレスブック情報記憶部31に記憶されるアドレスブック情報内のプライバシー設定情報に基づいて、通信相手装置4に送信する運転手情報を決定して、音声送信部25から通信端末装置2を介して通信相手装置4に送信させる。プライバシー設定情報は、通信相手装置4に提供可能な運転手情報の送信の可否を表す。したがって、自動応答処理において、使用者による操作を伴わずに通信相手装置4に運転手情報を送信するときに、通信相手装置4への運転手情報の送信を制限することができる。
また本実施の形態では、通信相手装置4から要求された運転手情報について、送信の可否が判断される。これによって、通信相手装置4の要求に応えつつ、通信相手装置4への運転手情報の送信を制限することができる。
また本実施の形態では、プライバシー設定情報は、通信相手装置4に送信可能な運転手情報の名称と、通信相手装置4に送信不可能な運転手情報の名称とを含む。これによって、運転手情報の名称に基づいて、運転手情報の送信の可否を判断することができるので、運転手情報の送信の可否を容易に判断することができる。
また本実施の形態では、プライバシー設定情報は、登録対象に関連付けて、アドレスブック情報に記憶される。これによって、登録対象に応じてプライバシー設定情報を設定することができる。したがって、通信相手装置が登録対象であるか否か、およびプライバシー設定情報に基づいて、運転手情報の送信を制限することができるので、通信装置1の使用者の利便性を向上させることができる。
また本実施の形態では、プライバシー設定情報は、通信相手装置4に応じて設定される。これによって、通信相手装置4に応じて、送信する運転手情報を変えることができる。したがって、通信装置1の使用者の利便性を向上させることができる。
また本実施の形態では、運転手情報は、現在地情報、目的地情報、到着予定時刻情報およびカメラ画像情報のうち、少なくとも1つを含む。これによって、通信相手装置4の使用者に、移動体3の現在地、目的地、目的地への到着予定時刻、およびカメラ画像の少なくとも1つを伝えることができる。したがって、通信相手装置4の使用者の利便性を向上させることができる。
また本実施の形態では、図3のステップa6〜図4のステップa8において、通信相手装置4から送信された音声データから音声認識部23で認識された受信音声テキストデータを用いて、この受信音声テキストデータと一致する運転手情報テキストデータがあるか否かが判断される。換言すれば、通信相手装置4から送信された音声データを音声認識部23で認識した認識結果に基づいて、通信相手装置4から運転手情報の送信が要求されたか否かが判断される。
これによって、通信相手装置4の使用者に、操作ボタンを入力するなどの操作を要求することなく、通信相手装置4の使用者が所望する運転手情報を通信相手装置4に送信することができる。したがって、利便性を向上させることができる。
以上に述べた本実施の形態では、応答処理制御部20は、現在地情報として、たとえば現在地を表すテキストデータから生成される音声データを通信相手装置4に送信するように構成される。このような構成に限定されず、応答処理制御部20は、たとえば、不図示のカメラによって撮像されたカメラ画像を表すカメラ画像情報を、現在地情報として通信相手装置4に送信するように構成されてもよい。この場合、応答処理制御部20は、応答データ処理部21によって、カメラアプリ実行部13からカメラ画像情報を取得する。
また本実施の形態では、応答処理制御部20は、提供可能情報である運転手情報を、音声データに変換して通信相手装置4に送信するが、これに限定されず、運転手情報を表すテキストデータを、メールまたはテキストチャットなどで通信相手装置4に送信するように構成されてもよい。
また本実施の形態では、応答処理制御部20は、通信相手装置4からの要求を、音声データから認識するように構成されているが、これに限定されず、通信相手装置4から送信されるメールまたはテキストチャットのテキストデータから、通信相手装置4からの要求を認識するように構成されてもよい。
これらの場合、音声受信部22および音声送信部25は、通信端末装置2を介して通信相手装置4との間で、音声データの送受信だけでなく、テキストデータの送受信を行う。
なお本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。前述の実施の形態では、移動体3が車両である場合について説明したが、移動体3は、車両に限らない。移動体3は、移動可能であり、かつ通信装置1を搭載可能なものであればよい。
1 通信装置、2 通信端末装置、3 移動体、4 通信相手装置、10 主制御部、11 TELアプリ実行部、12 ナビアプリ実行部、13 カメラアプリ実行部、20 応答処理制御部、21応答データ処理部、22 音声受信部、23 音声認識部、24 音声生成部、25 音声送信部、31 アドレスブック情報記憶部、32 地図データ記憶部、41 音声出力部、42 操作部。

Claims (8)

  1. 移動体に搭載される通信装置であって、
    通信端末装置と通信可能に接続され、前記通信端末装置を介して、前記移動体の外部の通信相手装置と通信可能な通信部と、
    前記通信部を介して前記通信端末装置と前記通信相手装置との通信を制御する制御部と、
    前記通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表すプライバシー設定情報を記憶する記憶部とを備え、
    前記制御部は、
    前記通信相手装置からの着信を検出すると、予め定める自動応答処理を行うか否かを判断し、
    前記自動応答処理を行うと判断した場合、前記記憶部に記憶される前記プライバシー設定情報に基づいて、前記通信相手装置に送信する前記提供可能情報を決定し、
    決定した前記提供可能情報を、前記通信部から前記通信端末装置を介して前記通信相手装置に送信させることを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記自動応答処理を行うと判断した場合、前記通信相手装置から前記提供可能情報の送信が要求されたか否かを判断し、
    前記提供可能情報の送信が要求されたと判断すると、前記プライバシー設定情報に基づいて、前記通信相手装置から送信が要求された前記提供可能情報の送信の可否を判断し、
    前記通信相手装置から送信が要求された前記提供可能情報の送信が可能であると判断すると、前記通信相手装置から送信が要求された前記提供可能情報を、前記通信相手装置に送信する前記提供可能情報として決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記プライバシー設定情報は、前記通信相手装置に送信可能な前記提供可能情報の名称、および前記通信相手装置に送信不可能な前記提供可能情報の名称のうち、少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記記憶部は、登録対象の名称および連絡先の少なくとも一方を含むアドレス情報が前記登録対象毎に記憶されたアドレスブック情報を記憶し、
    前記プライバシー設定情報は、前記登録対象に関連付けて、前記アドレスブック情報に記憶されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置。
  5. 前記プライバシー設定情報は、前記通信相手装置に応じて設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の通信装置。
  6. 前記提供可能情報は、前記移動体の現在地を表す現在地情報、前記移動体の目的地を表す目的地情報、前記移動体の目的地への到着予定時刻を表す到着予定時刻情報、および前記移動体に関係する画像情報のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の通信装置。
  7. 前記通信相手装置から送信される音声データを認識可能な音声認識部を備え、
    前記制御部は、前記音声認識部による前記音声データの認識結果に基づいて、前記通信相手装置から前記提供可能情報の送信が要求されたか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  8. 移動体に搭載される通信装置によって、前記通信装置の通信部と通信可能に接続される通信端末装置を介して、前記移動体の外部の通信相手装置と通信する通信方法であって、
    前記通信装置の記憶部に、前記通信相手装置に提供可能な提供可能情報の送信の可否を表すプライバシー設定情報を記憶する記憶ステップと、
    前記通信部を介して前記通信端末装置と前記通信相手装置との通信を制御する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    前記通信相手装置からの着信を検出すると、予め定める自動応答処理を行うか否かを判断する応答判断ステップと、
    前記自動応答処理を行うと判断した場合、前記記憶部に記憶される前記プライバシー設定情報に基づいて、前記通信相手装置に送信する前記提供可能情報を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定した前記提供可能情報を、前記通信部から前記通信端末装置を介して前記通信相手装置に送信させる送信ステップとを備えることを特徴とする通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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