JP2014230142A - 基地局装置、タイミング調整方法及びプログラム - Google Patents

基地局装置、タイミング調整方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される基準タイミングを他の基地局で使用される基準タイミングとの間で調整する。
【解決手段】第1基地局装置4は、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングをタイマ(17、18)による計時に基づいて決定するタイミング決定部19と、タイミング決定部19により決定される基準タイミングを第2基地局装置2で使用される基準タイミングとの間で調整するタイミング調整部(21、37、38)と、第2基地局装置2へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、タイミング調整部(21、37、38)による調整後に生じるタイミング決定部(19)により決定される基準タイミングのずれを補正するタイミング補正部(36〜38)を備える。
【選択図】図3

Description

本明細書で論じられる実施態様は、基地局装置、タイミング調整方法及びプログラムに関する。
複数の基地局装置がそれぞれ形成するセルが互いに重複する場合、これらのセルで送信されるダウンリンク信号間の干渉が問題となることがある。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)が規格するLTE(Long Term Evolution)に従う移動通信システムでは、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)に対する干渉が問題になることがある。移動局装置は、PDCCHに含まれている制御情報に基づき基地局装置から受信する信号を復調するからである。
複数の基地局装置からのダウンリンク信号が移動局装置へ各々到来する期間を、基地局装置毎に異ならせることで干渉を低減することができる。このような技術の一例として、LTE(Long term Evolution)に導入されるeICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)と呼ばれるセル間干渉制御技術がある。
eICICでは、マクロセルは、ABS(Almost Blank Subflame)と呼ばれるデータを含まないサブフレームをスケジューリングする。ピコセルやフェムトセルは、ABSがスケジューリングされた時間スロットでダウンリンク信号を送信する。
関連技術として、隣接する基地局が同じ周波数で送信する無線通信システムで基地局を同期化する方法が知られている。第1の基地局を第2の基地局に同期化するステップは移動局を通じて行なわれる。この同期化は、移動局で両方の基地局からの同期化信号を傾聴し、両方の基地局からの同期化信号の受信結果の差を測定するステップと、移動局を第1の基地局と同期化し、移動局からデータを送信するステップであって、データが、所与のオフセットを伴って第1の基地局で受信されるステップと、第2の基地局で、移動局から受信したデータのオフセットを測定するステップとを含む(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−315978号公報
基地局装置のダウンリンク信号の送信タイミングは、所定の周期的な基準タイミングを基準として定められている。基準タイミングは、例えば無線フレームやそのサブフレームの開始タイミングである。複数の基地局装置が異なるサブフレームでダウンリンク信号を送信しても、個々の基地局装置の基準タイミングが無関係に定められていれば、移動局装置にダウンリンク信号が到来する期間が重複して干渉が生じる恐れがある。
本明細書に開示される装置、方法及びプログラムは、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される基準タイミングを他の基地局で使用される基準タイミングとの間で調整することを目的とする。
装置の一観点によれば、第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで前記第1基地局装置として動作する基地局装置が与えられる。第1基地局装置は、タイマと、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングをタイマによる計時に基づいて決定するタイミング決定部と、タイミング決定部により決定される基準タイミングを第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整するタイミング調整部と、移動局装置から第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、タイミング調整部による調整後に生じるタイミング決定部により決定される基準タイミングのずれを補正するタイミング補正部を備える。
本明細書に開示される装置、方法又はプログラムによれば、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される基準タイミングを他の基地局で使用される基準タイミングとの間で調整することが可能になる。
通信システムの構成例の説明図である。 フェムト基地局装置の機能構成の一例の説明図である。 第1受信部の第1例の機能構成図である。 (A)〜(D)は、基準タイミングの補正方法の説明図である。 送信部の一例の機能構成図である。 フェムト基地局装置の動作の第1例を説明するためのシーケンス図である。 第1受信部の第2例の機能構成図である。 フェムト基地局装置の動作の第2例を説明するためのシーケンス図である。 フェムト基地局装置の動作の第3例を説明するためのシーケンス図である。 第1受信部の第3例の機能構成図である。 フェムト基地局装置の動作の第4例を説明するためのシーケンス図(その1)である。 プリアンブル送信指示処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 フェムト基地局装置の動作の第4例を説明するためのシーケンス図(その2)である。 第1受信部の第4例の機能構成図である。 フェムト基地局装置の動作の第5例の説明図である。 フェムト基地局装置の一例のハードウエア構成図である。
<1.通信システムの構成図>
以下、添付する図面を参照して好ましい実施例について説明する。図1は、通信システムの構成例の説明図である。通信システム1は、基地局装置2a〜2c及び4と、移動局装置3a〜3cを備える。以下の説明において基地局装置及び移動局装置をそれぞれ「基地局」及び「移動局」と表記することがある。また、基地局2a〜2cを総称して基地局2と表記することがある。移動局3a〜3cを総称して移動局3と表記することがある。
基地局2は、移動局3との間で無線通信が可能な無線通信圏であるセルを形成し、セル内の移動局3との間で所定の無線通信規格に従って通信する。無線通信規格の例は、3GPPが規格する3G(3rd Generation)無線通信規格やLTE等であってよい。
基地局4は、基地局2が従う無線通信規格と同じ規格に従って移動局3と通信する。基地局4が形成するセルは、例えば、基地局2が形成するセルよりも比較的小さなセルであってよい。基地局2は、例えば、半径数キロメートル程度のセルを形成するマクロ基地局であってよい。基地局4が、例えば、半径数十メートル程度の小規模なセルを形成するフェムト基地局やピコ基地局であってよい。
以下の説明は、基地局4がフェムト基地局である場合の例示を使用する。フェムト基地局4が生成する無線通信圏を「フェムトセル」と表記することがある。但し、この例示は本明細書に記載される基地局がフェムト基地局のみに限定して適用されることを意図するものではない。本明細書に記載される基地局は、他の基地局との同期するタイミングで通信を行う基地局に広く適用可能である。
以下の説明において、フェムト基地局4により形成されるセルと基地局2a〜2cにより各々形成されるセルとが重複する場合を想定する。
図2は、フェムト基地局の機能構成の一例の説明図である。フェムト基地局4は、受信無線回路10と、アナログデジタル変換部11と、第1受信部12と、送信部13と、デジタルアナログ変換部14と、送信無線回路15を備える。フェムト基地局4は、回線終端部16と、発振器17と、位相同期回路18と、第1タイミング決定部19と、スケジューラ20と第2受信部21を備える。添付図面において、アナログデジタル変換部及びデジタルアナログ変換部をそれぞれ「A/D変換部」及び「D/A変換部」と表記する。
受信無線回路10は、移動局3からのアップリンク信号の無線周波数信号を処理し、アップリンク信号をアナログベースバンド信号に変換する。アナログデジタル変換部11は、アップリンク信号をデジタル信号へ変換する。第1受信部12は、アップリング信号のベースバンド信号の処理を行う。
送信部13は、フェムト基地局4から移動局3へ送信されるダウンリンク信号のベースバンド信号の処理を行う。デジタルアナログ変換部14は、ダウンリンク信号をアナログベースバンド信号へ変換する。送信無線回路15は、ダウンリンク信号を無線周波数信号に変換した後に増幅して送信する。
回線終端部16は、移動局3との間の無線アクセス回線と、上位装置とのネットワーク回線を終端し、移動局3と上位装置とのデータ通信を中継する。
位相同期回路18は、発振器17が生成する周期信号に基づいてフェムト基地局4の動作クロック信号を生成する。第1タイミング決定部19は、位相同期回路18が生成する動作クロック信号に基づいて、フェムト基地局4の周期動作の開始タイミングの基準として使用される基準タイミングを決定する。第1タイミング決定部19は、基準タイミングを示す基準タイミング信号を受信無線回路10、送信無線回路15及び回線終端部16に出力する。
周期動作は、例えば、ダウンリンク信号の送信やアップリング信号の受信であってよい。基準タイミングは、例えば、ダウンリンク信号やアップリング信号の無線フレームやそのサブフレームの開始タイミングの基準として使用されるタイミングや、又は無線フレームやそのサブフレームの開始タイミングそのものであってよい。
以下の説明では、基準タイミングがサブフレームの開始タイミングである場合の例示を使用する。但しこの例示は、本明細書に記載される基準タイミングがサブフレームの開始タイミングのみに限定して解釈されることを意図するものではない。本明細書に記載される基準タイミングは、基地局がダウンリンクの送信時期の基準として使用される周期的なタイミングであればどんなタイミングであってもよい。
受信無線回路10は、基準タイミング信号が示すサブフレームの開始タイミングを基準として指定される受信時期にアップリンク信号を検出する。同様に、送信無線回路15は、サブフレームの開始タイミングを基準にして指定される送信時期にダウンリンク信号を送信する。回線終端部16は、サブフレームの開始タイミングに基づいて、第1受信部12からのデータ受信タイミング及び送信部13へのデータ送信タイミングを決定する。
第2受信部21は、他の基地局2のセルのセルサーチを行い、基地局2から送信される報知情報を取得する。第2受信部21は、例えば、スフファリング基地局2から移動局3宛に送信される同期信号及び報知情報をスニッファリング(sniffering)することで、基地局2のセルのセルサーチを行い及び報知情報を取得してよい。
第2受信部21は、他の基地局2のセルのセルサーチにより基地局2から送信されるサブフレームの先頭の受信タイミングを取得する。第2受信部21は、この受信タイミングを示す同期タイミング信号を第1受信部12へ出力する。第2受信部21は、報知情報から他の基地局2固有のプリアンブル系列の系列番号を取得する。第2受信部21は、プリアンブル系列の系列番号を第1受信部12へ出力する。
第1受信部12は、同期タイミング信号に基づいて第1タイミング決定部19により決定される基準タイミングを調整する。例えば、第1受信部12は基地局2から送信されるサブフレームの先頭の受信タイミングと基準タイミングとが同期するように基準タイミングを調整してよい。
第1受信部12は、第2受信部21により取得されたプリアンブル系列の系列番号に基づいて、移動局3がランダムアクセスにおいて他の基地局2へ送信したプリアンブルを検出する。検出対象のプリアンブルは、初期アタッチ時、ハンドオーバ時、再同期時、再接続時のいずれの場合に送信されるプリアンブルであってもよい。
基準タイミングは、同期タイミング信号に基づいて調整した後にずれることがある。例えば、発振器17の精度が十分高くない場合には基準タイミングは所望の精度を維持しない。第1受信部12は、他の基地局2宛のプリアンブルの受信時期に応じて、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを調整した後に生じた基準タイミングのずれを補正する。
スケジューラ20は、ダウンリンクにおける他の基地局2からの干渉を抑制する場合、基地局2がダウンリンク信号をスケジューリングしない時間リソースにダウンリンク信号をスケジューリングする。例えば、スケジューラ20は、基地局2がダウンリンク信号をスケジューリングしないサブフレームにダウンリンク信号をスケジューリングする。フェムト基地局4が送信するサブフレームが基地局2から受信したサブフレームに同期しているため、これらの基地局のダウンリンク信号をフェムトセルで受信する期間が重複せず、これらの信号間の干渉が回避される。
<2.第1実施例>
図3は、第1受信部12の第1例の機能構成図である。第1受信部12は、サイクリックプレフィクス除去部30と、高速フーリエ変換部31と、信号分離部32と、データ復調部33と、L2プロトコル処理部34を備える。第1受信部12は、記憶部35と、プリアンブル検出部36と、第2タイミング決定部37と、タイミング補正部38を備える。添付図面において、サイクリックプリフィクス及び高速フーリエ変換をそれぞれ「CP」及び「FFT」と表記することがある。
サイクリックプレフィクス除去部30は、アップリンク信号に挿入されるサイクリックプレフィクスを除去する。高速フーリエ変換部31は、サイクリックプレフィクスが除去されたアップリンク信号に含まれる各サブキャリアの信号を検出する。信号分離部32は、各サブキャリアの信号のうち参照信号とデータとを分離し、データをデータ復調部33へ出力する。
データ復調部33は、アップリンク信号に含まれるデータの復調を行い、復調されたデータをL2プロトコル処理部34に出力する。L2プロトコル処理部34は、レイヤ2プロトコルに従ってデータの受信処理を行い受信データを回線終端部16へ出力する。
第2タイミング決定部37は、報知情報から取り出された基地局2a固有のプリアンブル系列の系列番号と同期タイミング信号を、第2受信部21から受信する。第2タイミング決定部37は、プリアンブル系列の系列番号の系列番号を記憶部35に格納する。
第2タイミング決定部37は、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを決定する。例えば、第2タイミング決定部37は、同期タイミング信号が示すタイミングと基準タイミングとが同期するように基準タイミングを決定してよい。タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように、第1タイミング決定部19が決定する基準タイミングを調整する。
プリアンブル検出部36は、記憶部35に格納されたプリアンブル系列の系列番号に基づいて、移動局3aから他の基地局2a宛に送信されたプリアンブルを検出する。例えば、プリアンブル検出部36は、記憶部35に格納されたプリアンブル系列の系列番号に基づきプリアンブルを生成し、生成したプリアンブルと受信したプリアンブルとの相関を計算することによって基地局2a宛のプリアンブルを検出してよい。
第2タイミング決定部37は、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを決定した際に、同期タイミング信号に基づいて調整された基準タイミングと基地局2a宛のプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定する。
図4の(A)は、基地局2aから送信されるサブフレームのタイミングチャートであり、図4の(B)は、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングが調整されたフェムト基地局4から送信されるサブフレームのタイミングチャートである。図4の(A)及び図4の(B)において、黒塗りの逆三角形で基準タイミングが示されている。後述の図4の(C)及び図4の(D)でも同様である。
同期タイミング信号に基づいて基準タイミングが調整された状態では、基地局2aとフェムト基地局4との間の同期信号の伝搬遅延により、フェムト基地局4のサブフレームが基地局2aのサブフレームより期間T1だけ遅れている。
時刻t1においてプリアンブル検出部36が移動局3aから他の基地局2a宛に送信されたプリアンブルを検出すると、第2タイミング決定部37は、基準タイミングと基地局2a宛のプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定する。例えば、第2タイミング決定部37は、時刻t1後に最初に訪れる基準タイミングt2と時刻t1との時間差(t2−t1)をタイミング差Δとして決定する。第2タイミング決定部37は、タイミング差Δを記憶部35に格納する。
図4の(C)は、フェムト基地局4の基準タイミングが、同期タイミング信号に基づいて調整されたタイミングからずれた状態のサブフレームのタイミングチャートである。図4の(C)の状態のサブフレームは、同期タイミング信号に基づいて調整されたサブフレームよりも期間T2だけ遅れている。例えば、図4の(C)は、同期タイミング信号に基づく調整後に長時間が経過した後のフェムト基地局4のサブフレームである。
時刻t3において、プリアンブル検出部36が他の基地局2a宛に送信されたプリアンブルを検出すると、第2タイミング決定部37は、記憶部35に格納されたタイミング差Δとプリアンブル検出タイミングに基づいて基準タイミングを決定する。例えば、第2タイミング決定部37は、時刻t3よりタイミング差Δだけ遅れた時刻t4を基準タイミングとして決定する。
タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように、第1タイミング決定部が決定する基準タイミングを補正する。
フェムトセルのセル半径は比較的小さいため、図4の(B)及び図4の(C)でフェムト基地局4がプリアンブルを受信した時点でのそれぞれの移動局3と基地局2aの間の伝搬遅延の差が比較的小さいことが期待できる。つまり、基地局2aのサブフレームの基準タイミングとプリアンブルの送信タイミングの差の変動が比較的小さいことが期待できる。このため、同期タイミング信号に基づいて調整された状態のフェムト基地局4の基準タイミングとプリアンブル検出タイミングのタイミング差Δの変動も比較的小さいことが期待できる。
プリアンブル検出部36は、同期タイミング信号に基づき調整された状態基準タイミングとプリアンブル検出タイミングのタイミング差Δを記憶部35に格納する。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、その後のプリアンブル検出タイミングからタイミング差Δ分だけずれたタイミングに基準タイミングを補正することで、基準タイミングを同期タイミング信号で調整された状態へ近づけることができる。
図4の(D)は、補正後のフェムト基地局4のサブフレームのタイミングチャートである。基準タイミングが時刻t3よりタイミング差Δ遅れた時刻t4に補正された結果、基準タイミングが期間T2だけ早まり、サブフレームは、同期タイミング信号に基づき調整された図4の(B)の状態に戻っている。
図5は、送信部13の一例の機能構成図である。送信部13は、L2プロトコル処理部60と、報知情報生成部61と、データ変調部62と、信号多重部63と、逆高速フーリエ変換部64と、サイクリックプレフィクス挿入部66を備える。添付図面において、逆高速フーリエ変換をそれぞれ「IFFT」と表記することがある。
L2プロトコル処理部60は、回線終端部16からダウンリンクで送信する送信データを回線終端部16から受信する。L2プロトコル処理部60は、レイヤ2プロトコルに従ってデータの送信処理を行い、送信データをデータ変調部62へ出力する。報知情報生成部61は、フェムトセル内に報知する報知情報を生成し、データ変調部62へ出力する。
データ変調部62は、L2プロトコル処理部60から出力された送信データと報知情報生成部61から出力された報知情報を変調して変調済みの送信信号を生成し、信号多重部63に出力する。信号多重部63は、変調済みの送信信号に参照信号を多重化して逆高速フーリエ変換部64へ出力する。
逆高速フーリエ変換部64は、送信信号と参照信号とがマッピングされたサブキャリアを時間領域信号に変換する。サイクリックプレフィクス挿入部66は、時間領域信号にサイクリックプレフィクスを挿入して、デジタルアナログ変換部14へ出力する。
図6は、フェムト基地局4の動作の第1例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションAAにおいてフェムト基地局4は、基地局2aから送信される同期信号を受信する。オペレーションABにおいてフェムト基地局4は、同期信号に基づき基地局2aのセルのセルサーチを行う。フェムト基地局4は、セルサーチによって基地局2から送信されるサブフレームの先頭の受信タイミングを取得し、受信タイミングを示す同期タイミング信号を生成する。
オペレーションACにおいてフェムト基地局4は、基地局2aから送信される報知情報を受信する。オペレーションADにおいてフェムト基地局4は報知情報を取得する。フェムト基地局4は報知情報から、基地局2a固有のプリアンブル系列の系列番号を取得する。オペレーションAA〜ADの動作は、第2受信部21の動作に相当する。
オペレーションAEにおいてフェムト基地局4は、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを調整する。オペレーションAEの動作は、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。オペレーションAFにおいて移動局3aは基地局2a宛のプリアンブルを送信する。オペレーションAGにおいてフェムト基地局4は、移動局3aから基地局2aへ送信されたプリアンブルを検出する。オペレーションAGの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションAHにおいてフェムト基地局4は、基準タイミングとプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定する。オペレーションAHの動作は第2タイミング決定部37の動作に相当する。
ある期間が経過した後のオペレーションAIにおいて移動局3aは基地局2a宛のプリアンブルを送信する。オペレーションAJにおいてフェムト基地局4は、移動局3aから基地局2aへ送信されたプリアンブルを検出する。オペレーションAJの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションAKにおいてフェムト基地局4は、オペレーションAJにおけるプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づいて基準タイミングを補正する。オペレーションAKの動作は第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。
本実施例によれば、フェムト基地局4にてダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される基準タイミングを、他の基地局2aで使用される基準タイミングとの間で調整することができる。このため、フェムト基地局4と他の基地局2aから異なる時間リソースで送信された信号が移動局に到来する期間の重複を防いで、これらの信号間の干渉を回避することが可能になる。
本実施例によれば、他の基地局2aのセルのセルサーチ結果に基づき基準タイミングを調整した後に、移動局3aが他の基地局2aに送信したプリアンブルの検出タイミングに基づいて基準タイミングを補正する。セルサーチの実行頻度よりも高い頻度で基準タイミングを調整することが可能になり、セルサーチの実行頻度を減らしても基準タイミングの精度を維持することができる。セルサーチを実行する間に移動局3がフェムト基地局4に接続できない期間を低減し、フェムト基地局4の可用性を高めることができる。
基地局2aのセルのセルサーチに替えて又は加えて、所定の時刻同期プロトコルを用いて、フェムト基地局4の基準タイミングを調整してもよい。時刻同期プロトコルは、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers)1588規格で定義されるPTP(Precision Time Protocol)や、その他のプロトコルであってよい。以下に説明する第2実施例〜第5実施例も同様に変形可能である。
第2タイミング決定部37は、時刻同期プロトコルに従って時刻情報を格納したパケットを基地局2aと交換することにより、基地局2aの基準タイミングに同期するタイミング情報を取得する。第2タイミング決定部37は、取得したタイミング情報に応じてフェムト基地局4の基準タイミングを決定する。タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように、第1タイミング決定部19が決定する基準タイミングを調整する。
この変形例によれば、時刻同期プロトコルに従って基準タイミングを調整した後に、他の基地局2aに送信されたプリアンブルの検出タイミングに基づいて基準タイミングを補正する。時刻同期プロトコルの実行頻度よりも高い頻度で基準タイミングを調整することが可能になり、時刻同期プロトコルの実行頻度を減らしても基準タイミングの精度を維持することができる。このため、時刻同期プロトコルの実行によるフェムト基地局4の負荷及びネットワーク負荷を低減できる。
複数の移動局3からのプリアンブルが到来する場合に、プリアンブル検出部36は、フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルを検出してもよい。フェムト基地局4と基地局2aの位置が変わらない場合、フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルを常に選択することで、選択されたプリアンブルの送信元の移動局3と基地局2aの間の距離の変動が低減することが期待できる。
このため、プリアンブル検出タイミングと、同期タイミング信号に基づいて調整された状態の基準タイミングとの差の変動が低減されることが期待できる。したがって、同期タイミング信号に基づいて調整されたプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づき補正された基準タイミングとの差を低減することが期待できる。
例えば、プリアンブル検出部36は、フェムト基地局4の基準タイミングに最も近いタイミングに到来するプリアンブルを、フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルとして検出してよい。例えば、プリアンブル検出部36は、受信電力が最も大きいプリアンブルを、フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルとして検出してもよい。
プリアンブル検出部36は、タイミング差Δの決定に使用されたプリアンブルの受信電力を記憶部35に格納し、その後、タイミング差Δの決定に使用されたプリアンブルの受信電力に最も近い受信電力のプリアンブルを検出してよい。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、このプリアンブルの検出タイミングとタイミング差Δに基づいて基準タイミングを補正してよい。
タイミング差Δの決定に使用されたプリアンブルの受信電力と、その後に受信されたプリアンブルの受信電力とが近い場合、これらのプリアンブルを送信した移動局同士の位置が近いことが期待できる。このため、同期タイミング信号に基づいて調整された状態の基準タイミングとこれらのプリアンブルの受信タイミングと各々の差の違いが小さいことが期待できる。したがって、同期タイミング信号に基づいて調整されたプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づき補正された基準タイミングとの差を低減することが期待できる。
<3.第2実施例>
第1受信部12の他の実施例について説明する。第2実施例及び第3実施例の説明では、移動局3aから基地局2aへ送信されたプリアンブルと、移動局3bから基地局2bへ送信されたプリアンブルと、移動局3cから基地局2cへ送信されたプリアンブルをフェムト基地局4が受信できる場合を想定する。
図2の第2受信部21は、基地局2a〜2cがそれぞれ形成するセルのセルサーチを行い、基地局2a〜2cから送信される報知情報を取得する。また第2受信部21は、基地局2a〜2cからの受信電力を測定する。第2受信部21は、基地局2a〜2cからの受信電力を示す受信電力情報を第1受信部12の第2タイミング決定部37へ出力する。
第2受信部21は、基地局2a〜2cから送信されるそれぞれのサブフレームの先頭の受信タイミングを取得する。第2受信部21は、この受信タイミングを示す同期タイミング信号を第1受信部12の第2タイミング決定部37へ出力する。
第2受信部21は、報知情報から基地局2a〜2c固有のプリアンブル系列の系列番号と送信電力情報を取得する。第2受信部21は、プリアンブル系列の系列番号と送信電力情報を第1受信部12の第2タイミング決定部37へ出力する。
図7は、第1受信部12の第2例の機能構成図である。図3に示す構成要素と同様の構成要素には図3で使用した参照符号と同じ参照符号を付する。第2タイミング決定部37は、報知情報から取り出された基地局2a〜2cのプリアンブル系列の系列番号と、送信電力情報と、受信電力情報と、同期タイミング信号を第2受信部21から受信する。第2タイミング決定部37はこれらの情報を記憶部35に格納する。
第2タイミング決定部37は、基地局2a〜2cのうちフェムト基地局4に最も近い基地局を選択する。例えばフェムト基地局4は、送信電力情報と受信電力情報に従って基地局2a〜2cとフェムト基地局4との間の伝搬損失を算出し、伝搬損失が最も少ない基地局を選択する。以下の説明において、基地局2aがフェムト基地局4に最も近い基地局であると想定する。
第2タイミング決定部37は、基地局2aのセルのセルサーチで生成した同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを決定する。タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように、第1タイミング決定部19が決定する基準タイミングを調整する。
プリアンブル検出部36は、移動局3a〜3cから到来するプリアンブルの受信電力を測定し、これらのプリアンブルのうち受信電力が最も大きいプリアンブルを検出する。
複数の基地局2のプリアンブル系列の系列番号が記憶部35に格納されている場合、プリアンブル検出部36は、より大きな受信電力の基地局2の系列番号から順に使用して、受信プリアンブルとの間で相関を求めるプリアンブルを生成してよい。
受信電力がより大きな基地局2はフェムト基地局4により近いと期待でき、フェムト基地局4が受信できるプリアンブルはこの基地局2宛のプリアンブルである可能性が大きい。より大きな受信電力の基地局2の系列番号のプリアンブルから先に受信プリアンブルと比較することにより、受信プリアンブルの宛先基地局の判定がより早く終了し、相関の演算量が低減されることが期待される。
プリアンブル検出部36は、受信電力と送信電力の差がより少ない基地局2の系列番号から順に使用して、受信プリアンブルとの間で相関を求めるプリアンブルを生成してもよい。
第2タイミング決定部37は、同期タイミング信号に基づいて調整された基準タイミングと、プリアンブル検出部36によるプリアンブル検出タイミングとのタイミング差Δを決定し、記憶部35に格納する。
また、第2タイミング決定部37は、プリアンブル検出部36によるプリアンブル検出タイミングとタイミング差Δに基づいて基準タイミングを決定する。タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように、第1タイミング決定部が決定する基準タイミングを補正する。
図8は、フェムト基地局4の動作の第2例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションBAにおいてフェムト基地局4は、基地局2aから送信される同期信号を受信する。オペレーションBBにおいてフェムト基地局4は、同期信号に基づき基地局2aのセルのセルサーチを行う。
オペレーションBCにおいてフェムト基地局4は、基地局2aから送信される報知情報を受信する。フェムト基地局4は、基地局2aからの受信電力を測定する。オペレーションBDにおいてフェムト基地局4は報知情報を取得する。フェムト基地局4は報知情報から、基地局2a固有のプリアンブル系列の系列番号と送信電力情報を取得する。
オペレーションBEにおいてフェムト基地局4は、基地局2bから送信される同期信号を受信する。オペレーションBFにおいてフェムト基地局4は、同期信号に基づき基地局2bのセルのセルサーチを行う。オペレーションBGにおいてフェムト基地局4は、基地局2bから送信される報知情報を受信する。フェムト基地局4は、基地局2bからの受信電力を測定する。オペレーションBHにおいてフェムト基地局4は報知情報を取得する。フェムト基地局4は報知情報から、基地局2b固有のプリアンブル系列の系列番号と送信電力情報を取得する。
オペレーションBIにおいてフェムト基地局4は、基地局2cから送信される同期信号を受信する。オペレーションBJにおいてフェムト基地局4は、同期信号に基づき基地局2cのセルのセルサーチを行う。オペレーションBKにおいてフェムト基地局4は、基地局2cから送信される報知情報を受信する。フェムト基地局4は、基地局2cからの受信電力を測定する。オペレーションBLにおいてフェムト基地局4は報知情報を取得する。フェムト基地局4は報知情報から、基地局2c固有のプリアンブル系列の系列番号と送信電力情報を取得する。オペレーションBA〜BLの動作は、第2受信部21の動作に相当する。
オペレーションBMにおいてフェムト基地局4は、フェムト基地局4に最も近い基地局2aを選択し、基地局2aのセルのセルサーチ生成した同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを決定する。フェムト基地局4は、同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを調整する。オペレーションBMの動作は、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。
オペレーションBNにおいて移動局3a〜3cは、基地局2a〜2c宛のプリアンブルをそれぞれ送信する。オペレーションBOにおいてフェムト基地局4は、これらのプリアンブルのうち受信レベルが最も大きなプリアンブルを検出する。オペレーションBOの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションBPにおいてフェムト基地局4は、基準タイミングとプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定する。オペレーションBPの動作は第2タイミング決定部37の動作に相当する。
オペレーションBQにおいて動局3a〜3cは、基地局2a〜2c宛のプリアンブルをそれぞれ送信する。オペレーションBRにおいてフェムト基地局4は、これらのプリアンブルのうち受信レベルが最も大きなプリアンブルを検出する。オペレーションBRの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションBSにおいてフェムト基地局4は、オペレーションBRにおけるプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づいて基準タイミングを補正する。オペレーションBSの動作は第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。
本実施例によれば、複数の基地局2a〜2cとの間の干渉が生じている場合に、フェムト基地局4に最も近い基地局2aで使用される基準タイミングに応じてフェムト基地局4の基準タイミングを調整することができる。このため、最も大きい干渉を生じると期待される基地局2aとの干渉を回避することができる。
本実施例では、複数の移動局3からのプリアンブルが到来する場合に、受信電力が最も大きいプリアンブルに基づいてフェムト基地局4の基準タイミングを補正する。受信電力が最も大きいプリアンブルは、フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルであることが期待できる。
フェムト基地局4に最も近い移動局3から送信されたプリアンブルを常に基準タイミングの補正に使用することで、プリアンブル検出タイミングと、同期タイミング信号に基づいて調整された状態の基準タイミングとの差の変動が低減されることが期待できる。したがって、同期タイミング信号に基づいて調整されたプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づき補正された基準タイミングとの差を低減することが期待できる。
第2タイミング決定部37は、オペレーションBOで検出されたプリアンブルの受信電力を記憶部35に格納してもよい。オペレーションBSにおいてプリアンブル検出部36は、受信レベルが最も大きなプリアンブルに代えて、記憶部35に格納された受信電力に最も受信電力が近いプリアンブルを検出してもよい。
基準タイミングを調整するオペレーションBMは、プリアンブルを検出するオペレーションBOの後に実行してもよい。オペレーションBMにおいて、第2タイミング決定部37は最も大きい受信電力のプリアンブルの宛先の基地局2のセルサーチで生成した同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを決定してもよい。
プリアンブルの受信電力が大きい場合、このプリアンブルの宛先の基地局2から送信元の移動局3へ送信されるダウンリンク信号の送信電力も大きく、フェムトセルへの干渉も大きいことが考えられる。この基地局2で使用される基準タイミングに応じてフェムト基地局4の基準タイミングを調整することで、大きい干渉を生じると期待される基地局2との干渉を回避することができる。
<4.第3実施例>
第1受信部12の他の実施例について説明する。第3実施例では、受信電力が最も大きいプリアンブルの検出タイミングに代えて、移動局3a〜3cから到来する各々のプリアンブルの検出タイミングの平均に基づいて基準タイミングが補正される。
プリアンブル検出部36は、移動局3a〜3cから到来する各々のプリアンブルを検出する。第2タイミング決定部37は、これらのプリアンブル検出タイミングの平均と、同期タイミング信号に基づいて調整された基準タイミングとのタイミング差Δを決定し、記憶部35に格納する。
また、第2タイミング決定部37は、移動局3a〜3cから到来する各々のプリアンブルの検出タイミングの平均とタイミング差Δに基づいて基準タイミングを決定する。タイミング補正部38は、第2タイミング決定部37が決定した基準タイミングと同じタイミングになるように第1タイミング決定部が決定する基準タイミングを補正する。
プリアンブル検出部36は、複数の移動局3から到来する各々のプリアンブルのうち、受信電力が大きい順に選択される所定個のプリアンブルを検出してもよい。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、プリアンブル検出部36によって検出されたプリアンブルの検出タイミングの平均に基づいて基準タイミングが補正してもよい。
図9は、フェムト基地局4の動作の第3例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションCA〜CNの動作は、図8のオペレーションBA〜BNの動作と同様である。
オペレーションCOにおいてフェムト基地局4は、移動局3a〜3cから到来する各々のプリアンブルの検出タイミングを検出する。オペレーションCOの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。オペレーションCPにおいてフェムト基地局4は、これらのプリアンブル検出タイミングの平均と、同期タイミング信号に基づいて調整された基準タイミングとのタイミング差Δを決定する。オペレーションCPの動作は第2タイミング決定部37の動作に相当する。
オペレーションCQにおいて基地局2a〜2c宛のプリアンブルをそれぞれ送信する。オペレーションCRにおいてフェムト基地局4は、移動局3a〜3cから到来する各々のプリアンブルの検出タイミングを検出する。オペレーションCRの動作は、プリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションCSにおいてフェムト基地局4は、オペレーションCRにおける各々のプリアンブルの検出タイミングの平均とタイミング差Δに基づいて基準タイミングを補正する。オペレーションCSの動作は第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。
本実施例によれば、移動局3a〜3cと基地局2a〜2cとの間の伝搬遅延の違いにより移動局3間のサブフレームタイミングにバラツキがある場合に、これらの平均的なタイミングに応じてフェムト基地局4の基準タイミングが補正される。一部の移動局3のサブフレームタイミングに補正の基準が偏ることが回避されるために、干渉が低減される移動局3が増加することを期待できる。
<5.第4実施例>
第1受信部12の他の実施例について説明する。本実施例のフェムト基地局4は、他の基地局2宛のプリアンブルの受信が基準タイミングを補正するのに不十分であるか否かを判断する。プリアンブルの受信が不十分である場合に、フェムト基地局4は移動局3から他の基地局2へのプリアンブルの送信を促す。
図10は、第1受信部12の第3例の機能構成図である。図3に示す構成要素と同様の構成要素には図3で使用した参照符号と同じ参照符号を付する。第1受信部12は、監視部40と、通知部41を備える。
フェムト基地局4は、移動局3から他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信される状態であるか否かを監視する受信状態確認モードと、それ以外の動作モードで動作する。
受信状態確認モードでの動作中、監視部40は、記憶部35にタイミング差Δが格納されているか否かを判断する。タイミング差Δが格納されていない場合に、監視部40は、他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信されていない状態であることを、通知部41により移動局3のユーザに通知する。通知部41は、例えばプリアンブルが受信されていない状態であること視覚的又は聴覚的に通知するランプ、表示デバイス、ブザー又はスピーカなどであってよい。監視部40は、この通知によってユーザに移動局3の電源をオンにすることを促すことができる。
タイミング差Δが格納されている場合、監視部40は、移動局3から他の基地局2へ送信されるプリアンブルを受信していない状態が所定期間以上続いているか否かを判断する。他の基地局2へのプリアンブルを受信していない状態が所定期間以上続いている場合には、監視部40は、他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信されていない状態であることを、通知部41により移動局3のユーザに通知する。
他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信されていない状態を通知した場合、監視部40は、フェムトセル内に在圏する移動局3に他の基地局2へのプリアンブルを送信させるプリアンブル送信指示信号を生成する。送信部13は、監視部40が生成したプリアンブル送信指示信号を移動局3に送信する。
プリアンブル送信指示信号は、例えば、移動局3がアクセス権を有さないCSG ID(Closed Subscriber Group Identification)を含む報知情報であってよい。監視部40は、移動局3がアクセス権を有さないCSG IDを図5の報知情報生成部61へ出力する。送信部13は、CSG IDを報知情報として送信する。以下の説明では、プリアンブル送信指示信号が、移動局3がアクセス権を有さないCSG IDを含む報知情報の例示を使用する。但し、この例示は、プリアンブル送信指示信号が、移動局3がアクセス権を有さないCSG IDを含む報知情報に限定されることを意図するものではない。
移動局3は、移動局3がアクセス権を有さないCSG IDを受信した場合、フェムトセルへの接続を中止し、ネットワーク選択処理、CSG選択処理及びセル選択処理を行って、接続先となる他の基地局2を決定する。その後、移動局3から基地局2へプリアンブルを送信される。
図11は、フェムト基地局4の動作の第4例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションDA〜DEにおける動作は、図6のオペレーションAA〜AEと同様である。オペレーションDFにおいてフェムト基地局4は受信状態確認モードでの動作を開始し、記憶部35にタイミング差Δが格納されているか否かを判断する。オペレーションDFの動作は監視部40の動作に相当する。
タイミング差Δが格納されていない場合に、オペレーションDGにおいてフェムト基地局4は、他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信されていない状態であることを移動局3のユーザに通知する。オペレーションDGの動作は監視部40及び通知部41の動作に相当する。
タイミング差Δが格納されていない場合には、オペレーションDHにおいてフェムト基地局4は、フェムトセル内に在圏する移動局3に他の基地局2へのプリアンブルを送信させるプリアンブル送信指示処理を行う。オペレーションDHの動作は監視部40の動作に相当する。プリアンブル送信指示処理の内容は図12を参照して後述する。
オペレーションDIにおいて移動局3aは、基地局2a宛のプリアンブルを送信する。オペレーションDJにおいてフェムト基地局4は、移動局3aから基地局2aへ送信されたプリアンブルの受信電力を測定するとともにプリアンブルを検出する。オペレーションDJの動作はプリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションDKにおいてフェムト基地局4は、基準タイミングとプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定する。フェムト基地局4は、タイミング差Δを記憶部35に格納する。オペレーションDKの動作は第2タイミング決定部37の動作に相当する。
オペレーションDLにおいてフェムト基地局4は、オペレーションDJで測定したプリアンブルの受信電力を記憶する。オペレーションDLの第2タイミング決定部37の動作に相当する。オペレーションDMにおいてフェムト基地局4は受信状態確認モードでの動作を終了する。
図12は、プリアンブル送信指示処理の一例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションEAにおいてフェムト基地局4は、フェムト基地局4にアクセス可能なCSGを指定する識別子として、移動局3aがアクセス権を有さないCSG IDを設定する。オペレーションEAの動作は監視部40の動作に相当する。
また、図11のオペレーションDGの通知を受けたユーザによって、フェムト基地局4の直近で移動局3aの電源がオンにされる(オペレーションEB)。オペレーションECにおいて移動局3aはフェムト基地局4から送信される同期信号を受信する。オペレーションEDにおいて移動局3aは、フェムトセルのセルサーチを行う。
オペレーションEEにおいてフェムト基地局4は、移動局3aがアクセス権を有さないCSG IDを含んだ報知情報を送信する。オペレーションEEの動作は送信部13の動作に相当する。オペレーションEFにおいて移動局3aは、報知情報を受信する。
報知情報を受信した移動局3aは、フェムト基地局4との接続を中止し、ネットワーク選択処理、CSG選択処理及びセル選択処理(オペレーションEG〜EI)を実行し、接続先となる基地局2aを決定する。その後、移動局3aは、基地局2aへプリアンブルを送信しランダムアクセス処理を開始する。
図13は、フェムト基地局4の動作の第4例を説明するためのシーケンス図である。オペレーションFAにおいてフェムト基地局4は、受信状態確認モードでの動作を開始し、記憶部35にタイミング差Δが格納されているか否かを判断する。記憶部35にタイミング差Δが格納されている場合にフェムト基地局4は、他の基地局2へ送信されるプリアンブルを受信していない状態が所定期間以上続いているか否かを判断する。オペレーションFAの動作は監視部40の動作に相当する。
他の基地局2へのプリアンブルを受信していない状態が所定期間以上続いている場合には、オペレーションFBにおいてフェムト基地局4は、他の基地局2へ送信されるプリアンブルが受信されていない状態であることを移動局3のユーザに通知する。オペレーションFBの動作は監視部40及び通知部41の動作に相当する。
他の基地局2へのプリアンブルを受信していない状態が所定期間以上続いている場合には、オペレーションFCにおいてフェムト基地局4は、プリアンブル送信指示処理を行う。オペレーションFCのプリアンブル送信指示処理は、図12を参照して説明したプリアンブル送信指示処理と同様の処理であってよい。オペレーションFCの動作は監視部40の動作に相当する。
オペレーションFDにおいて移動局3aは基地局2a宛のプリアンブルを送信する。オペレーションFEにおいてフェムト基地局4は、移動局3aから基地局2aへ送信されたプリアンブルを検出する。複数のプリアンブルが到来する場合、フェムト基地局4は、オペレーションDLで記憶部35に格納した受信電力に最も近い受信電力のプリアンブルを検出してよい。オペレーションFEの動作はプリアンブル検出部36の動作に相当する。
オペレーションFFにおいてフェムト基地局4は、オペレーションFEにおけるプリアンブル検出タイミングと、タイミング差Δに基づいて基準タイミングを補正する。オペレーションFFの動作は第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38の動作に相当する。オペレーションFGにおいてフェムト基地局4は受信状態確認モードでの動作を終了する。
本実施例によれば、他の基地局2宛のプリアンブルの受信が不十分であり、基準タイミングの精度が維持されていない恐れがある場合に、移動局3に他の基地局2宛のプリアンブルを送信させ、基準タイミングの補正を実施することが可能になる。なお、第2実施例及び第3実施例、並びに後述の第5実施例を、第4実施例と組み合わせることも可能である。
<6.第5実施例>
第1受信部12の他の実施例について説明する。本実施例のフェムト基地局4は、他の基地局2と干渉が生じるか否かを判断する。干渉が生じる場合は基準タイミングの精度が維持されていない恐れがあるため、フェムト基地局4は、基準タイミングの補正を実施する。
図14は、第1受信部12の第4例の機能構成図である。図3に示す構成要素と同様の構成要素には図3で使用した参照符号と同じ参照符号を付する。第1受信部12は、干渉検出部42と、CQI(Channel Quality Indicator)検出部43と、誤り発生率算出部44と、再送応答発生率算出部45を備える。
干渉検出部42は、移動局3から他の基地局2へ送信されるプリアンブルの受信強度に基づいて、フェムトセルに在圏する移動局が送信するアップリンク信号が、他のセルに在圏する移動局が送信するアップリンク信号から被る干渉量を測定する。以下の説明において、フェムトセルに在圏する移動局が送信するアップリンク信号が、他のセルに在圏する移動局が送信するアップリンク信号から被る干渉量を「アップリンク干渉量IU」と表記することがある。
アップリンク干渉量IUが大きい場合には、フェムト基地局4の基準タイミングが、同期タイミング信号に基づいて調整された状態からずれ、ダウンリンクでも干渉が生じていることが期待できる。干渉検出部42は、アップリンク干渉量を第2タイミング決定部37へ通知する。
CQI検出部43は、フェムトセルに在圏する移動局から報告されるCQI値の平均を検出する。CQIが小さい場合には、ダウンリンクで干渉が生じていることが期待できる。CQI検出部43は、CQI値の平均を第2タイミング決定部37へ通知する。
誤り発生率算出部44は、データ復調部33からアップリンク信号の誤り判定結果を受信し、誤り発生率REを算出する。アップリンク信号の誤り発生率が大きい場合には、フェムト基地局4の基準タイミングが、同期タイミング信号に基づいて調整された状態からずれ、ダウンリンクでも干渉が生じていることが期待できる。誤り発生率算出部44は、誤り発生率REを第2タイミング決定部37へ通知する。
再送応答発生率算出部45は、フェムトセルに在圏する移動局へのダウンリンク送信に対する再送応答を検出する。再送応答は、例えばNACK(Negative ACKnowledgement)やDTX(Discontinuous Transmission)であってよい。再送応答発生率算出部45は、再送応答発生率RRを算出する。再送応答発生率RRが大きい場合に、ダウンリンクで干渉が生じていることが期待できる。再送応答発生率算出部45は、再送応答発生率RRを第2タイミング決定部37へ通知する。
第2タイミング決定部37は、アップリンク干渉量IU、CQI値の平均、誤り発生率RE及び再送応答発生率RRのいずれか又は全てに基づいて、他の基地局2へ宛のプリアンブル検出タイミングに基づく上述の基準タイミングの補正を行うか否かを判断する。
例えば、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、アップリンク干渉量IUが閾値TH1より大きい場合に基準タイミングの補正を行う。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、CQI値の平均が閾値TH2より小さい場合に基準タイミングの補正を行う。
第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、誤り発生率REが閾値TH3より大きい場合に基準タイミングの補正を行う。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、再送応答発生率RRが閾値TH4より大きい場合に基準タイミングの補正を行う。
また、例えば、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、アップリンク干渉量IU、CQI値の平均、誤り発生率RE及び再送応答発生率RRの重み付け和が所定の条件を満たす場合に基準タイミングの補正を行ってもよい。
図15は、フェムト基地局4の動作の第5例の説明図である。オペレーションGAにおいてアップリンク干渉量IUを検出する。オペレーションGBにおいて第2タイミング決定部37は、アップリンク干渉量IUが閾値TH1より大きいか否かを判断する。アップリンク干渉量IUが閾値TH1より大きい場合(オペレーションGB:Y)に動作はオペレーションGIへ進む。アップリンク干渉量IUが閾値TH1より大きくない場合(オペレーションGB:N)に動作はオペレーションGCへ進む。
オペレーションGCにおいてCQI検出部43は、フェムトセルに在圏する移動局から報告されるCQI値の平均を検出する。オペレーションGDにおいて第2タイミング決定部37は、CQI値の平均が閾値TH2より小さいか否かを判断する。CQI値の平均が閾値TH2より小さい場合(オペレーションGD:Y)に動作はオペレーションGIへ進む。CQI値の平均が閾値TH2より小さくない場合(オペレーションGD:N)に動作はオペレーションGEへ進む。
オペレーションGEにおいて誤り発生率算出部44は、誤り発生率REを算出する。オペレーションGFにおいて第2タイミング決定部37は、誤り発生率REが閾値TH3より大きいか否かを判断する。誤り発生率REが閾値TH3より大きい場合(オペレーションGF:Y)に動作はオペレーションオペレーションGIへ進む。誤り発生率REが閾値TH3より大きくない場合(オペレーションGF:N)に動作はオペレーションオペレーションGGへ進む。
オペレーションGGにおいて再送応答発生率算出部45は、再送応答発生率RRを算出する。オペレーションGHにおいて第2タイミング決定部37は、再送応答発生率RRが閾値TH4より大きいか否かを判断する。再送応答発生率RRが閾値TH4より大きい場合(オペレーションGH:Y)に動作はオペレーションGIへ進む。
オペレーションGIにおいて、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、他の基地局2宛のプリアンブルの検出タイミングの平均とタイミング差Δに基づいて基準タイミングの補正を行う。再送応答発生率RRが閾値TH4より大きくない場合(オペレーションGH:N)には、基準タイミングの補正を行わずに動作が終了する。
本実施例によれば、他の基地局2と干渉が生じるか否かの判断結果に応じて基準タイミングの補正が行われる。このため、他の基地局2と干渉が生じた時に迅速に干渉を解消することができる。
なお、第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、周期的に基準タイミングを補正してもよい。
また、オペレーションGIにおいて、第2受信部21はセルサーチを行い報知情報を受信してもよい。第2タイミング決定部37及びタイミング補正部38は、セルサーチで生成した同期タイミング信号に基づいて基準タイミングを調整してもよい。第2タイミング決定部37は、基準タイミングと基地局2のプリアンブルの検出タイミングとのタイミング差Δを決定し記憶部35に格納してもよい。周期的にこれらの処理が実行されてもよい。
第2実施例〜第4実施例を、第5実施例と組み合わせることも可能である。
<7.ハードウエア構成>
次に、フェムト基地局4のハードウエア構成を説明する。図16は、フェムト基地局4の一例のハードウエア構成図である。フェムト基地局4は、REC(Radio Equipment Control)/BED(Digital processing Equipment)部100と、インターフェース回路101と、無線周波数回路102を備える。
REC/BED部100は、装置制御部110とベースバンド信号処理部120を備える。装置制御部110はフェムト基地局4の動作の制御や、上位装置との通信処理を行う。装置制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、FPGA(Field-Programmable Gate Array)112と、メモリ113を備える。メモリ113には、CPU111によって実行されるコンピュータプログラムや、FPGA112をプログラムするコンフィギュレーションデータが格納される。これらコンピュータプログラムやコンフィギュレーションデータは、コンピュータにより読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてメモリ113にインストールされてもよい。
ベースバンド信号処理部120は移動局3との間で送受信されるベースバンド信号の処理を行う。ベースバンド信号処理部120は、DSP(Digital Signal Processor)121、FPGA122及びメモリ123を備える。メモリ123には、DSP121によって実行されるコンピュータプログラムや、FPGA122をプログラムするコンフィギュレーションデータが格納される。これらコンピュータプログラムやコンフィギュレーションデータは、コンピュータにより読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてメモリ123にインストールされてもよい。
プリアンブル検出部36、第2タイミング決定部37、タイミング補正部38、監視部40、干渉検出部42、CQI検出部43、誤り発生率算出部44及び再送応答発生率算出部45の上記動作は、DSP121によって実行されてよい。またこれらの動作の一部及び全てがCPU111、FPGA112及び/又は122によって実行されてもよい。第1タイミング決定部19の上記動作は、CPU111によって実行されてよい。またこれらの動作の一部及び全てがDSP121、FPGA112及び/又は122によって実行されてもよい。
なお、図16に示すハードウエア構成は実施例の説明のための例示にすぎない。上述の動作を実行するものであれば、本明細書に記載されるフェムト基地局4は他のどのようなハードウエア構成を採用してもよい。
以上の説明において、図2、図3、図5、図7、図10及び図14の機能構成図は、本明細書において説明される機能に関係する構成を中心に示している。フェムト基地局4は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。図6、図8、図9、図11〜図13及び図15を参照して説明する一連の動作は複数の手順を含む方法と解釈してもよい。この場合に「オペレーション」を「ステップ」と読み替えてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで前記第1基地局装置として動作する基地局装置であって、
タイマと、
ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングを前記タイマによる計時に基づいて決定するタイミング決定部と、
前記タイミング決定部により決定される基準タイミングを前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整するタイミング調整部と、
移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記タイミング調整部による調整後に生じる前記タイミング決定部により決定される基準タイミングのずれを補正するタイミング補正部と、
を備えることを特徴とする基地局装置。
(付記2)
前記タイミング補正部は、
前記タイミング調整部により調整された状態の前記基準タイミングと移動局装置から前記第2基地局装置へ送信された第1プリアンブル信号の受信タイミングとのタイミング差を決定するタイミング差決定部を備え、
前記タイミング差の決定後に移動局装置から前記第2基地局装置へ送信された第2プリアンブル信号の受信タイミングと前記タイミング差とに基づいて基準タイミングのずれを補正する、
ことを特徴とする付記1に記載の基地局装置。
(付記3)
前記タイミング補正部は、複数の移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号のうち受信強度が最も大きいプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、基準タイミングのずれを補正することを特徴とする付記1又は2に記載の基地局装置。
(付記4)
前記タイミング補正部は、複数の移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングの平均に応じて、基準タイミングのずれを補正することを特徴とする付記1又は2に記載の基地局装置。
(付記5)
前記タイミング補正部は、複数の移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号のうち受信電力が大きい順に選択されるプリアンブル信号の受信タイミングの平均に応じて、基準タイミングのずれを補正することを特徴とする付記1又は2に記載の基地局装置。
(付記6)
移動局装置に前記第2基地局装置へプリアンブルを送信させるプリアンブル送信指示信号を送信する送信部を備えることを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記7)
前記送信部は、移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信状態に応じて、前記プリアンブル送信指示信号を送信することを特徴とする付記6に記載の基地局装置。
(付記8)
移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信状態を通知する通知部を備えることを特徴とする付記1〜7のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記9)
前記タイミング補正部は、前記第1基地局装置と前記第2基地局装置との干渉状態に応じて基準タイミングのずれを補正するか否かを判断することを特徴とする付記1〜8のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記10)
前記タイミング調整部は、前記第2基地局装置から送信される同期信号の受信タイミングに基づいて前記タイミング決定部により決定される基準タイミングを調整することを特徴とする付記1〜9のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記11)
前記タイミング調整部は、前記第1基地局装置が無線フレームの先頭を送信するタイミングが、前記第2基地局装置から送信される無線フレームの先頭の受信タイミングに同期するように、前記タイミング決定部により決定される基準タイミングを調整することを特徴とする付記10に記載の基地局装置。
(付記12)
前記タイミング調整部は、所定の時刻同期プロトコルに従って、時刻情報を格納したパケットを前記第2基地局装置と交換することにより、前記タイミング決定部により決定される基準タイミングを調整することを特徴とする付記1〜9のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記13)
第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングを調整するためのタイミング調整方法であって、
前記第1基地局装置で使用される基準タイミングを、前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整する第1工程と、
移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記第1工程による調整後に生じる前記第1基地局装置で使用される基準タイミングのずれを補正する第2工程と、
を含むことを特徴とするタイミング調整方法。
(付記14)
第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで前記第1基地局装置上で動作するプログラマブルデバイスに、
ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングをタイマによる計時に基づいて決定する第1処理と、
前記第1処理で決定される基準タイミングを前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整する第2処理と、
移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記第2処理による調整後に生じる前記第1処理で決定される基準タイミングのずれを補正する第3処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
1 通信システム
2、2a〜2c 基地局装置
3、3a〜3c 移動局装置
4 フェムト基地局装置
12 第1受信部
21 第2受信部
35 記憶部
36 プリアンブル検出部
37 第2タイミング決定部
38 タイミング補正部

Claims (8)

  1. 第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで前記第1基地局装置として動作する基地局装置であって、
    タイマと、
    ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングを前記タイマによる計時に基づいて決定するタイミング決定部と、
    前記タイミング決定部により決定される基準タイミングを前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整するタイミング調整部と、
    移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記タイミング調整部による調整後に生じる前記タイミング決定部により決定される基準タイミングのずれを補正するタイミング補正部と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記タイミング補正部は、
    前記タイミング調整部により調整された状態の前記基準タイミングと移動局装置から前記第2基地局装置へ送信された第1プリアンブル信号の受信タイミングとのタイミング差を決定するタイミング差決定部を備え、
    前記タイミング差の決定後に移動局装置から前記第2基地局装置へ送信された第2プリアンブル信号の受信タイミングと前記タイミング差とに基づいて基準タイミングのずれを補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記タイミング補正部は、複数の移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号のうち受信強度が最も大きいプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、基準タイミングのずれを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
  4. 前記タイミング補正部は、複数の移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングの平均に応じて、基準タイミングのずれを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
  5. 移動局装置に前記第2基地局装置へプリアンブルを送信させるプリアンブル送信指示信号を送信する送信部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の基地局装置。
  6. 前記タイミング補正部は、前記第1基地局装置と前記第2基地局装置との干渉状態に応じて基準タイミングのずれを補正するか否かを判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7. 第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで、ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングを調整するためのタイミング調整方法であって、
    前記第1基地局装置で使用される基準タイミングを、前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整する第1工程と、
    移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記第1工程による調整後に生じる前記第1基地局装置で使用される基準タイミングのずれを補正する第2工程と、
    を含むことを特徴とするタイミング調整方法。
  8. 第1基地局装置及び第2基地局装置を含む通信システムで前記第1基地局装置上で動作するプログラマブルデバイスに、
    ダウンリンク信号の送信時期の基準に使用される周期的な基準タイミングをタイマによる計時に基づいて決定する第1処理と、
    前記第1処理で決定される基準タイミングを前記第2基地局装置で使用される基準タイミングとの間で調整する第2処理と、
    移動局装置から前記第2基地局装置へ送信されたプリアンブル信号の受信タイミングに応じて、前記第2処理による調整後に生じる前記第1処理で決定される基準タイミングのずれを補正する第3処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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