JP2014230131A - 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム - Google Patents

基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014230131A
JP2014230131A JP2013108860A JP2013108860A JP2014230131A JP 2014230131 A JP2014230131 A JP 2014230131A JP 2013108860 A JP2013108860 A JP 2013108860A JP 2013108860 A JP2013108860 A JP 2013108860A JP 2014230131 A JP2014230131 A JP 2014230131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
radio resource
base station
transmission
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013108860A
Other languages
English (en)
Inventor
明代 吉本
Akiyo Yoshimoto
明代 吉本
信清 貴宏
Takahiro Nobukiyo
貴宏 信清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2013108860A priority Critical patent/JP2014230131A/ja
Publication of JP2014230131A publication Critical patent/JP2014230131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】基地局の消費電力を低減させる。
【解決手段】上記目的を達成するために本発明の基地局は、ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局であって、無線端末に無線信号を送信する送信部と、前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とからデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮に割り当てた無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て部と、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラムに関する。
近年、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)と称される通信規格の標準化が進められている。LTEでは、下りリンク(基地局から無線端末へのデータ送信)の通信方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続)方式が採用されている。OFDMAにおいては、複数のサブキャリアから構成される周波数帯域が複数のユーザによって共有される。
LTEでは、下りリンクの無線フレームのフレーム長は、10msと規定されている。1無線フレームは、10個のサブフレームによって構成されている。また、1サブフレームは、0.5msの時間長の2つのスロットによって構成されている。また、1スロットは、7個のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル(以下、シンボルと称する)によって構成されている(非特許文献1)。
基地局は、上記のようなフレーム構成において、14個のシンボル(1サブフレーム)と12個の連続したサブキャリアとで構成されるPRB(Physical Resource Block)毎に、下りリンクの通信を制御する制御情報や、ユーザデータの送信に用いられる物理チャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel、物理下りリンク共有チャネル)に対して無線リソースを割り当てる。
図12Aは、下りリンクの物理チャネルへの無線リソースの割り当て例を示す図である。
図12Aにおいては、1サブフレームと12サブキャリアとで構成されるPRBを1単位とし、横軸は時間領域を示し、縦軸は周波数領域を示す。
上述したように、PRBは、1サブフレームと12サブキャリアとで構成される。1サブフレームは2つのスロット(第1スロットおよび第2スロット)によって構成され、各スロットは7個のシンボルによって構成されている。したがって、PRBは、時間領域で連続する14個のシンボルと、周波数領域で連続する12個のサブキャリアとで構成されている。PRBのうち、サブフレームの先頭から1個〜3個のシンボル領域は制御チャネル領域と称され、残りの領域はデータ領域と称される。なお、制御チャネル領域のシンボル数は、基地局と通信する無線端末の数に応じて変更される。図12Aにおいては、サブフレームの先頭から3個のシンボル領域(右上がり対角線のハッチングが付された領域)が制御チャネル領域である例を示している。
制御チャネル領域には、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel、物理下りリンク制御チャネル)や、CRS(Cell−specific Reference Signal、セル固有のリファレンス信号)などが配置される。PDCCHは、無線端末に対するデータ送信の周波数リソースなどのパラメータを示すL1(Layer1)/L2(Layer2)制御情報が送信されるチャネルである。また、CRSは、下りリンクの無線通信路の品質を測定するために用いられる信号である。
データ領域には、CRS、PBCH(Physical Broadcast Channel、物理報知チャネル)、SS(Synchronization Signals、同期信号)などが配置される。PBCHは、無線通信に用いられる周波数帯であるシステム帯域幅や送信アンテナ数などの、基地局の報知情報を無線端末へ送信するために用いられるチャネルである。また、SSは、無線端末が基地局と下りリンクの同期を取るために用いられる信号である。なお、CRSは、制御チャネル領域およびデータ領域の両方に配置される。
図12Bは、図12Aの領域Aに示される1つのPRBを拡大した図である。
CRSは、第1スロットおよび第2スロットのそれぞれの1番目および5番目のシンボルに、6サブキャリア間隔で配置される。図12Bにおいては、CRSが配置される領域に、縦線のハッチングを付している。また、CRSは、全てのスロットに配置される。なお、CRSが配置されるような、1シンボル−1サブキャリアからなる無線リソースの最小単位は、RE(Resource Element)と称される。
図12Cは、図12Aの領域Bおよび領域Cそれぞれを拡大した図である。
PBCHは、サブフレーム#0の第2スロットの先頭から4シンボルと、中心周波数の上下の36サブキャリアずつ、計72サブキャリアとによって構成される領域(菱形のハッチングが付された領域)に配置される。PBCHは、1フレーム(10ms)周期で配置される。
SSは、サブフレーム#0,#5のそれぞれの第1スロットの最後から2シンボルと、中心周波数の上下の36サブキャリアずつ、計72サブキャリアとによって構成される領域(横線のハッチングが付された領域)に配置される。SSは、5サブフレーム(5ms)周期で配置される。
基地局は、図12Aから図12Cに示したように、予め定められた領域に制御情報を周期的に配置するとともに、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行う。具体的には、基地局は、無線端末宛に送信するデータのサイズと、無線端末から報告された、基地局とその無線端末との間の無線通信路の品質を示す通信路品質情報に基づいて、サブフレーム毎に、PDSCHが配置されるPRB(PDSCHに割り当てられるPRB)数と、ユーザデータの変調および符号化方式を示すMCS(Modulation and Coding Scheme)とを決定する。ここで、通常、基地局は、PDSCHに割り当てられるPRBの制御チャネル領域およびデータ領域のうち、制御情報が配置されていない全ての領域に、PDSCHを配置する。なお、PDSCHに割り当てられるPRB数は、送信されるユーザデータの量に応じて異なる。
一般に、基地局において、送信する信号を増幅し無線周波数帯の信号へ変換するPA(Power Amplifier、電力増幅器)が消費する電力は大きい。特に、送信電力が大きく、広いエリアをカバーするマクロ基地局においては、基地局の消費電力の中で、PAの消費電力が占める割合が大きい(非特許文献2)。
上述したように、送信されるユーザデータの量に応じて、PDSCHに割り当てられるPRB数は異なる。ここで、PRB単位の送信電力が一定であるとすると、PDSCHに割り当てられるPRB数が多くなるほど、基地局の消費電力が大きくなる。また、ユーザデータの送信頻度やそのサイズが小さいほど、基地局が送信する信号は、ユーザデータではなく、制御情報が支配的となる。これらを鑑み、制御情報やPDSCHが配置されていないシンボルにおいてPAを停止することで、基地局の消費電力を低減する技術が検討されている。
例えば、特許文献1(特開2012−74855号公報)には、基地局において、制御情報が配置されるサブフレームにPDSCHを優先的に配置し、PDSCHおよび制御情報が配置されていないシンボルにおいて通信機能を停止する(PAを停止する)技術が開示されている。この基地局によれば、PDSCHおよび制御情報が配置されていないシンボルにおいてPAを停止することで、消費電力を低減することができる。
また、特許文献1には、送信待ちの状態で基地局の送信バッファに滞留するユーザデータのサイズやそのユーザデータの送信までの猶予時間などの、滞留するユーザデータの状態値に応じて、制御情報を送信しないサブフレームにおいてもユーザデータを送信することで、ユーザデータのサービス品質(Quality of Service、QoS)を保証する技術が開示されている。
特開2012−74855号公報
3GPP TS 36.211 V10.0.0 (2010−12)、3GPP TSG RAN E−UTRA Physical Channel Modulation(Release 10)、P51−52. INFSO−ICT−247733 EARTH, Deliverable D2.3、 "Energy efficiency analysis of the reference systems, areas of improvements and target breakdown"、 Section4、P31−38. 3GPP TS 23.203 V10.0.0 (2010−06)、3GPP TSG Services and System Aspects Policy and charging control architecture(Release 10)、P32、Table6.1.7. 3GPP TS 36.213 V10.0.0 (2010−12)、 3GPP TSG RAN EUTRAN Physical layer procedures(Release 10)、 pp27−31、pp31−32、pp32−38.
上述したように、特許文献1に開示されている技術によれば、制御情報が配置されるサブフレームにPDSCHを優先的に配置し、PDSCHおよび制御情報が配置されていないシンボルにおいてPAを停止することで、消費電力をある程度低減することができる。しかし、特許文献1に開示されている技術によっても、消費電力を十分に低減できない場合があるという課題がある。以下、この課題について、図13Aから図13Cを参照して説明する。
なお、図13Aから図13Cにおいては、横軸は、サブフレーム(サブフレーム#0〜サブフレーム#15)を示すものとする。
通常、基地局は、ネットワークから受信したユーザデータ(パケット)を、送信バッファに一時的に蓄積して滞留させた後、無線端末に送信する。以下では、ネットワークから受信したユーザデータを到着データと称し、送信バッファに滞留中のユーザデータを滞留データと称する。
図13Aは、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局における、到着データおよび滞留データのサイズのサブフレーム毎の変化の一例を示す図である。
図13Bは、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局における、滞留データの猶予時間の最小値のサブフレーム毎の変化の一例を示す図である。ここで、滞留データ(パケット)の猶予時間とは、送信バッファにパケットが蓄積されてからの経過時間と、パケットの許容遅延時間との差分である。なお、パケットの許容遅延時間とは、パケットの送信遅延として許容される時間であり、一般に、パケットに設定されているQCI(QoS Class Identifier)に応じたパケット遅延割り当て量(Packet Delay Budget、PDB)よりも小さい値に設定される(非特許文献3)。
以下では、制御情報を送信しないサブフレームでユーザデータを送信するか否かの判定に用いる滞留データの状態値として、滞留データの猶予時間の最小値が使用されるものとする。図13Bには、猶予時間の閾値も示されている。基地局は、滞留データの猶予時間の最小値が猶予時間の閾値未満になれば、制御情報を送信しないサブフレームにおいても、ユーザデータを送信する。
図13Cは、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局における、PDSCHに割り当てられるPRB数のサブフレーム毎の変化の一例を示す図である。図13Cには、LTEシステムにおいてPDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値も示されている。
なお、以下では、基地局は、サブフレーム#0,#5,#10,#15において制御情報を送信するものとする。
図13Aに示すように、サブフレーム#0において、基地局は、ネットワークからの到着データがあると、その到着データを送信バッファに蓄積する。上述したように、基地局は、サブフレーム#0において制御情報を送信するため、サブフレーム#0において制御情報とともに、滞留データを送信する。
ここで、図13Cに示すように、サブフレーム#0においてPDSCHに割り当てられるPRB数は、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値と比べて、小さいものとする。したがって、全ての滞留データは、サブフレーム#0において送信される。また、図13Bに示すように、サブフレーム#0において送信された滞留データの猶予時間の最小値は、猶予時間の閾値よりも大きいものとする。
上述したように、サブフレーム#0において全ての滞留データが送信されている。また、図13Aに示すように、サブフレーム#1〜サブフレーム#3においては、ネットワークからの到着データがなく、基地局が送信すべきユーザデータがない。したがって、図13Cに示すように、基地局は、サブフレーム#1〜サブフレーム#3においては、PDSCHへのPRBの割り当てを行わない。
次に、図13Aに示すように、サブフレーム#4において、基地局は、ネットワークからの到着データがあると、その到着データを送信バッファに蓄積する。
ここで、上述したように、サブフレーム#4においては、制御情報は送信されない。また、図13Bに示すように、滞留データの猶予時間の最小値は、猶予時間の閾値よりも大きいものとする。したがって、図13Cに示すように、基地局は、サブフレーム#4においては、滞留データを送信せず、PDSCHへのPRBの割り当ては行わない。
次に、図13Aに示すように、サブフレーム#5においては、ネットワークからの到着データがないため、滞留データのサイズは、サブフレーム#4における滞留データのサイズと同じである。基地局は、サブフレーム#5において制御情報を送信するため、サブフレーム#5において制御情報とともに、滞留データを送信する。
ここで、図13Cに示すように、サブフレーム#5においてPDSCHに割り当てられるPRB数は、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値と比べて、小さいものとする。したがって、全ての滞留データは、サブフレーム#5において送信される。また、図13Bに示すように、サブフレーム#5において送信された滞留データの猶予時間の最小値は、猶予時間の閾値よりも大きいものとする。
このように、特許文献1に開示されている技術においては、滞留データは、滞留データの猶予時間の最小値が猶予時間の閾値よりも大きい間は、送信バッファに滞留され、制御情報が送信されるサブフレームにおいて、制御情報とともに送信される。
ここで、特許文献1に開示されている技術においては、制御情報を送信するサブフレームでは、PDSCHに割り当てられるPRB数がPDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値と比べて小さく、余裕がある状態においても、PDSCHへのPRBの割り当てが行われるため、PDSCHへのPRBの割り当てが十分に抑制されていない。
上述したように、サブフレームにおいてPDSCHへのPRBの割り当てが行われ、制御情報が配置されていないシンボルにおいてPDSCHが配置されると、そのシンボルにおいてはPAを停止できず、基地局の消費電力が増加する。
したがって、特許文献1に開示されている技術によれば、消費電力の増加を十分に抑制できない。
上記目的を達成するために本発明の基地局は、
ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局であって、
無線端末に無線信号を送信する送信部と、
前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て部と、
前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御部と、を有する。
上記目的を達成するために本発明の基地局の制御方法は、
無線端末に無線信号を送信する送信部を有し、ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局の制御方法であって、
前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当て、
前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の無線通信システムは、
無線端末と、ネットワークから受信したデータを前記無線端末に送信する基地局と、を備える無線通信システムであって、
前記基地局は、
無線端末に無線信号を送信する送信部と、
前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て部と、
前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御部と、を有する。
上記目的を達成するために本発明のプログラムは、
無線端末に無線信号を送信する送信部を備え、ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局のコンピュータに、
前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て処理と、
前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御処理と、を実行させる。
本発明によれば、基地局の消費電力をより低減することができる。
本発明の第1の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す無線リソース割り当て部の動作を示すフローチャートである。 図1に示す送信制御部の動作を示すフローチャートである。 下りリンクの物理チャネルへの無線リソースの割り当て例を示す図である。 図4Aに示す割り当て例に応じた、図1に示す送信部の送信機能の状態を示す図である。 図4Aに示す割り当て例に応じた、図1に示す基地局の消費電力を示す図である。 図1に示す基地局における、到着データおよび滞留データのサイズのサブフレーム毎の変化を示す図である。 図1に示す基地局における、仮割り当て無線リソースの全PRB数のサブフレーム毎の変化を示す図である。 図1に示す基地局における、PDSCHに割り当てられるPRB数のサブフレーム毎の変化を示す図である。 関連する基地局、および、図1に示す基地局において、送信部の送信機能を停止できるシンボル数を示す図である。 図6Aに示す2つの基地局における、消費電力の低減効果を示す図である。 図1に示す送信部の構成の一例を示す図である。 図1に示す送信部の構成の他の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図8に示す無線リソース割り当て部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図10に示す無線リソース割り当て部の動作を示すフローチャートである。 下りリンク物理チャネルへの無線リソースの割り当て例を示す図である。 図12Aの一部の領域の拡大図である。 図12Aの他の一部の領域の拡大図である。 関連する基地局における、到着データおよび滞留データのサイズのサブフレーム毎の変化を示す図である。 関連する基地局における、滞留データの猶予時間の最小値のサブフレーム毎の変化を示す図である。 関連する基地局における、PDSCHに割り当てられるPRB数のサブフレーム毎の変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態においては、無線リソースは、複数の連続したPRBから構成されるPRBG(PRB Group)単位で、割り当てられるものとする。PRBGを構成するPRBの数は、システム帯域幅から一意に決定される(非特許文献4)。
図1は、本発明の第1の実施形態における無線通信システム100の構成を示すブロック図である。
無線通信システム100は、基地局110と、無線端末120とを有する。下りリンクにおいては、基地局110は送信機として動作し、無線端末120は受信機として動作する。基地局110と無線端末120とは無線回線を介して通信する。
基地局110は、複数の無線端末120と通信する。また、基地局110は、ネットワークを介して、他の基地局110と通信する。
次に、基地局110の構成について説明する。
基地局110は、送信バッファ111と、無線リソース割り当て部112と、制御情報生成部115と、送信制御部116と、送信部117と、受信部118とを有する。
送信バッファ111は、ネットワークから受信した複数の無線端末120宛のパケットを、パケットのサイズやパケットの到着時刻などのパケットの管理情報とともに、宛先の無線端末120毎に蓄積する。
無線リソース割り当て部112は、無線リソース計算部113と、割り当て判定部114とを有する。
無線リソース計算部113は、無線端末120宛に送信するデータのサイズと、無線端末120から報告される、基地局110と無線端末120との間の無線通信路の品質を示す通信路品質情報とから、その無線端末120毎にその無線端末120宛のデータ送信に用いるPDSCHへ無線リソース(PRB数、MCS)を仮に割り当て、その仮割り当て結果を割り当て判定部114に通知する。以下では、通信路品質情報として、無線通信路の品質を段階的に表示するCQI(Channel Quality Indicator)が、用いられるものとする。
また、無線リソース計算部113は、割り当て判定部114からの通知に応じて、PDSCHへの無線リソースの割り当て結果を示す割り当て無線リソース情報を、送信制御部116に出力する。また、無線リソース計算部113は、送信バッファ111に滞留しているパケットからTB(Transport Block)を生成し、割り当て無線リソース情報とともに、送信制御部116に出力する。
割り当て判定部114は、PDSCHへの無線リソースの仮割り当て結果が無線リソース計算部113から通知されると、その仮割り当て結果と所定の基準とを比較して、PDSCHへの無線リソースの割り当ての許否を判定し、判定結果を無線リソース計算部113へ通知する。
制御情報生成部115は、所定のタイミングで、CRS、PBCH、SSなどの、制御情報を生成し、それらの制御情報を送信制御部116に出力する。
送信制御部116は、無線リソース割り当て部112から出力されたTBや、制御情報生成部115から出力された制御情報に対して符号化や変調などを行い、無線通信が可能な信号に変換し、送信部117に出力する。TBは、無線リソース割り当て部112から出力された割り当て無線リソース情報を用いて符号化や変調が行われ、また、制御情報は、予め定められた無線リソースの情報を用いて符号化や変調が行われる。
なお、送信制御部116は、無線通信システムで一般的に用いられている送信機と同等の機能を有しており、その構成及び動作については周知であるため詳細な説明を省略する。
また、送信制御部116は、ユーザデータや制御情報などの送信の有無に応じて、送信部117が無線端末120宛にユーザデータや制御情報を送信する送信機能を起動もしくは停止させる。
送信部117は、PAを有しており、送信制御部116によって無線通信が可能な信号に変換されたTBや制御情報を増幅し、無線周波数帯の信号へ変換して、無線端末120へ送信する。なお、例えば、PAを停止させることで、送信部117の送信機能が停止した状態となる。
受信部118は、無線端末120からデータを受信し、受信したデータを復調および復号する。ここで、受信部118は、無線端末120から受信したデータにCQIが含まれている場合には、そのCQIを無線リソース計算部113に出力する。なお、受信部118は、無線通信システムで一般的に用いられている受信機と同等の機能を有しており、その構成及び動作については周知であるため詳細な説明を省略する。
次に、無線端末120の構成について説明する。
無線端末120は、端末動作部121と通信路品質測定部122とを有する。
端末動作部121は、ユーザデータや制御情報などを基地局110から受信し、また、CQIを基地局110に送信する。なお、端末動作部121は、無線通信システムにおいて一般的に用いられる無線端末と同等の機能を有しており、その構成及び動作については周知であるため詳細な説明を省略する。
通信路品質測定部122は、基地局110から送信されてきたCRSを用いて無線通信路の品質を測定し、測定した無線通信路の品質に応じてCQIを求め、求めたCQIを端末動作部121を介して基地局110に送信する。
次に、本実施形態における無線通信システム100の動作を説明する。
図2は、無線リソース割り当て部112の動作を示すフローチャートである。無線リソース割り当て部112は、図2に示す動作を、サブフレーム(14シンボル)毎に実施する。
まず、無線リソース計算部113は、無線端末120から報告されるPRBG毎のCQIと、送信バッファ111における無線端末120宛の滞留データのサイズとを用いて、無線端末120にユーザデータを送信するために、次のサブフレームでPDSCHへ割り当てる無線リソース(PRB数、MCS)を、仮割り当て無線リソースとして計算する(ステップS201)。
なお、無線リソース計算部113は、複数の無線端末120に対してユーザデータを送信する場合には、無線端末120毎に、複数の無線端末120それぞれ宛のユーザデータを送信するためにPDSCHへ割り当てる無線リソースを計算する。ここで、無線リソース計算部113は、スケジューリングメトリック(以下、メトリックと称する)と称される指標を用いて無線リソースを計算する無線端末120の優先順位を決定する。
上述したメトリックとしては、代表的なものとして、PF(Proportional Fair)メトリックがある。PFメトリックは、PRBG毎に各無線端末120から報告される無線通信路の品質と、無線端末120宛のデータの送信速度を示す実効レートとを用いて定義される。なお、実効レートは、各無線端末宛のTBのサイズであるTBS(Transport Block Size:送信ブロックサイズ)の現在のサブフレームまでにおける平均値から求められる。PFメトリックを用いることにより、基地局110は、通信する各無線端末120間の公平性を保ちながら、各無線端末120のスループットを改善することができる。
無線リソース計算部113による仮割り当て無線リソースの計算について詳細に説明する。
まず、無線リソース計算部113は、全ての無線端末120について、PRBG毎のメトリックを計算した後、PRBG毎に、メトリックが最大となる無線端末120を選択する。
次に、無線リソース計算部113は、無線端末120毎に、その無線端末120が選択されたPRBGにおけるメトリックの総和を求め、メトリックの総和が最大となる無線端末120を、仮割り当て無線リソースを計算する無線端末120とする。さらに、無線リソース計算部113は、仮割り当て無線リソースを計算する無線端末120が選択されたPRBGを、割り当て可能なPRBGとする。
次に、無線リソース計算部113は、割り当て可能なPRBGの中から、仮割り当て無線リソースを計算する無線端末120から報告されたCQIが最大のPRBG、即ち、無線通信路の品質が最も良いPRBGを特定する。そして、無線リソース計算部113は、特定したPRBGを構成するPRB数と、そのPRBGにおける無線通信路の品質から求められるMCSとを用いて、非特許文献4に開示されたテーブルを参照してTBSを計算する。さらに、無線リソース計算部113は、計算したTBSが送信バッファ111における滞留データのサイズを超えるか否かを判定する。
TBSが滞留データのサイズを超えない場合には、無線リソース計算部113は、割り当て可能なPRBGの中から、CQIが2番目に大きいPRBGを特定し、CQIが最大のPRBGと組み合わせる。そして、無線リソース計算部113は、組み合わせたPRBGを構成するPRB数と、それらのPRBGにおける平均的な無線通信路の品質から求められるMCSとを用いて、TBSを計算する。さらに、無線リソース計算部113は、計算したTBSが送信バッファ111における滞留データのサイズを超えるか否かを判定する。
無線リソース計算部113は、TBSが滞留データのサイズを超えるまで、割り当て可能なPRBGの中から、CQIに基づいて降順にPRBGを特定し、それらのPRBGを組み合わせ、MCSを求め、TBSを計算する。
TBSが滞留データのサイズを超える場合には、無線リソース計算部113は、特定したPRBGと求めたMCSとを、無線端末120への仮割り当て無線リソースとして決定する。
ここで、無線通信路の品質としては、一般的に、PRBG毎のCQIに対応するSINR(Signal to Noise plus Interference Ratio)が用いられる。また、組み合わせたPRBGにおける平均的な無線通信路の品質(SINR)は、組み合わせを構成する全てのPRBGのCQIに対応するSINRを用いて計算される。
また、MCSは、MCS Indexから一意に求められ、MCS Indexは、ルックアップテーブルを参照し、平均的なSINRを用いて求められる。ルックアップテーブルは、一般的に、下りリンクにおける物理レイヤ(Layer1)をシミュレートしたリンクレベルシミュレーションにより作成される。(非特許文献4)。
無線リソース計算部113は、無線端末120への仮割り当て無線リソースの計算を終えた後、さらに、他の無線端末120への仮割り当て無線リソースを計算する。無線リソース計算部113は、仮割り当て無線リソースが計算されていない全ての無線端末120について、仮割り当て無線リソースに用いられていないPRBG毎のメトリックを計算した後、PRBG毎に、メトリックが最大となる無線端末120を選択する。
以降、上述の方法と同様に、無線リソース計算部113は、次に無線リソースを計算する無線端末120と、割り当て可能なPRBGを求め、その無線端末120への仮割り当て無線リソースを計算する。
無線リソース計算部113は、仮割り当て無線リソースに用いられていないPRBGがなくなる、もしくは、仮割り当て無線リソースが計算されていない無線端末120がなくなるまで、上述した処理を繰り返す。
次に、無線リソース計算部113は、無線端末120毎に計算した仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalを計算し(ステップS202)、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalを割り当て判定部114に通知する。
割り当て判定部114は、式(1)を用いて、無線リソース計算部113から通知された仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上であるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、閾値Nthは、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値以下の値であるものとする。
RB_total ≧Nth 式(1)
仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上である場合には(ステップS203:Yes)、割り当て判定部114は、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可すると判定し、その判定結果を無線リソース計算部113に通知する。無線リソース計算部113は、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可する旨が割り当て判定部114から通知されると、仮割り当て無線リソースの計算結果に従ったPDSCHへの無線リソースの割り当てを行い(ステップS204)、PDSCHへの無線リソースの割り当て結果を示す割り当て無線リソース情報を生成し、送信制御部116に出力して処理を終了する。
仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth未満である場合には(ステップS203:No)、割り当て判定部114は、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可しないと判定し、その判定結果を無線リソース計算部113に通知する。無線リソース計算部113は、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可しない旨が割り当て判定部114から通知されると、処理を終了する。
図3は、送信制御部116の動作を示すフローチャートである。送信制御部116は、図3に示す動作を、シンボル毎に実施する。
まず、送信制御部116は、無線リソース計算部113から入力された割り当て無線リソース情報に基づいて、PDSCHへの無線リソースの割り当ての有無を判定する(ステップS301)。
PDSCHへの無線リソースの割り当てがある場合には(ステップS301:Yes)、送信制御部116は、送信部117の送信機能が起動中であるか否かを判定する(ステップS302)。
送信部117の送信機能が起動中である場合には(ステップS302:Yes)、送信制御部116は、処理を終了する。
送信部117の送信機能が起動中でない場合には(ステップS302:No)、送信制御部116は、送信部117の送信機能を起動し(ステップS303)、処理を終了する。
PDSCHへの無線リソースの割り当てがない場合には(ステップS301:No)、送信制御部116は、制御情報生成部115から所定のタイミングで出力される制御情報の送信の有無を、判定する(ステップS304)。
制御情報の送信がある場合には(ステップS304:Yes)、送信制御部116は、ステップS302の処理に進む。
制御情報の送信がない場合には(ステップS304:No)、送信制御部116は、送信部117の送信機能が停止中であるか否かを判定する(ステップS305)。
送信部117の送信機能が停止中である場合には(ステップS305:Yes)、送信制御部116は、処理を終了する。
送信部117の送信機能が停止中でない場合には(ステップS305:No)、送信制御部116は、送信部117の送信機能を停止し(ステップS306)、処理を終了する。
次に、図4Aから図4Cを参照して、無線リソースの割り当て状況に応じた送信部117の状態および基地局110の消費電力を説明する。
図4Aは、下りリンクの物理チャネルへの無線リソースの割り当ての一例を示す図である。
図4Bは、図4Aに示す無線リソース割り当て例に応じた送信部117の送信機能の状態を示す図である。
図4Cは、図4Aに示す無線リソース割り当て例に応じた基地局110の消費電力を示す図である。
図4Aから図4Cにおいて、横軸は、サブフレーム(サブフレーム#n−1,#n,#n+1)を示すものとする。
図4Aに示すように、サブフレーム#n−1,#n,#n+1において、CRS,SS,PBCHが配置されているものする。なお、CRSが配置されている領域には縦線のハッチングを付し、SSが配置されている領域には横線のハッチングを付し、PBCHが配置されている領域には菱形のハッチングを付している。なお、CRS,SS,PBCHの配置は、図12Bあるいは図12Cで示した配置と同様である。また、サブフレーム#n−1には、PDSCHが配置されている。なお、PDSCHは、サブフレーム#n−1のうち、CRSが配置された領域以外の領域に配置されている。PDSCHが配置されている領域には右上がり対角線のハッチングを付している。
図4Aに示すように、サブフレーム#n−1においては、PDSCHが配置され、全シンボル(14シンボル)において、制御情報もしくはPDSCHが配置される。そのため、図4Bに示すように、サブフレーム#n−1においては、どのシンボルにおいても送信部117の送信機能を停止することができない。
また、図4Aに示すように、サブフレーム#nにおいては、全シンボル(14シンボル)のうち、4シンボルにCRSが配置されている。そのため、図4Bに示すように、サブフレーム#n(全14シンボル)においては、CRSが配置されている4シンボルでは送信部117の送信機能を起動し、CRSが配置されていない10シンボルでは送信部117の送信機能を停止することができる。
また、図4Aに示すように、サブフレーム#n+1においては、全シンボル(14シンボル)のうち、9シンボルに、CRS、SS、PBCHが配置されている。そのため、図4Bに示すように、サブフレーム#n+1においては、全シンボル(14シンボル)のうち、CRS、SS、PBCHが配置されている9シンボルでは、送信部117の送信機能を起動し、CRS、SS、PBCHが配置されていない5シンボルでは、送信部117の送信機能を停止することができる。
図4Cに示すように、基地局110の消費電力は、送信部117の消費電力と、送信部117以外の消費電力とを加算したものである。一般に、送信部117以外の消費電力は、略一定である。そのため、PDSCHや制御情報などが配置されるシンボルにおいては、それらが配置されないシンボルと比較して、送信部117の送信機能を起動するため、基地局110の消費電力が増加する。
次に、図5Aから図5Cを参照して、本実施形態の基地局110の動作を説明する。
図5Aは、図1に示す基地局110における、到着データおよび滞留データのサイズのサブフレーム毎の変化を示す図である。図5Bは、図1に示す基地局110における、仮割り当て無線リソースの全PRB数のサブフレーム毎の変化を示す図である。図5Cは、図1に示す基地局110における、PDSCHに割り当てられるPRB数のサブフレーム毎の変化を示す図である。
なお、図5Aから図5Cにおいては、図13Aから図13Cと同様に、横軸は、サブフレーム(サブフレーム#0〜サブフレーム#15)を示すものとする。また、図5Aから図5Cにおいては、図13Aから図13Cと同様に、基地局は、サブフレーム#0,#4,#8,#12においてネットワークからユーザデータ(パケット)を受信し、また、サブフレーム#0,#5,#10,#15において制御情報を送信するものとする。また、基地局がサブフレーム#0,#4,#8,#12それぞれにおいてネットワークから受信するユーザデータのサイズは、図13Aと同様であるものとする。
図5Aに示すように、サブフレーム#0において、ネットワークからの到着データは、送信バッファ111に蓄積される。
無線リソース割り当て部112は、無線端末120毎に仮割り当て無線リソースを計算する。ここで、計算された仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalは、図5Bに示すように、閾値Nth未満であるとする。この場合、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth未満であるため、無線リソース割り当て部112は、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行わない。
したがって、図5Cに示すように、無線リソース割り当て部112は、サブフレーム#0においては、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行わない。
図5Aに示すように、サブフレーム#1〜サブフレーム#3においては、基地局に到着データがない。また、上述したように、滞留データは、サブフレーム#0において送信されていない。そのため、サブフレーム#1〜サブフレーム#3における滞留データのサイズは、サブフレーム#0における滞留データのサイズと同じである。したがって、図5Bに示すように、サブフレーム#1〜サブフレーム#3においては、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth未満のままである。したがって、図5Cに示すように、無線リソース割り当て部112は、サブフレーム#1〜サブフレーム#3においても、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行わない。
図5Aに示すように、サブフレーム#4,#8において、基地局に到着データがあり、滞留データのサイズが増加している。しかし、各サブフレームにおいて計算された仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalは、図5Bに示すように、閾値Nth未満であるとする。そのため、図5Cに示すように、無線リソース割り当て部112は、サブフレーム#4〜サブフレーム#11においても、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行わない。
図5Aに示すように、サブフレーム#12において、基地局に到着データがあり、滞留データのサイズが増加している。ここで、サブフレーム#12において計算された仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが、図5Bに示すように、閾値Nth以上となったとする。
仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上となったため、図12Cに示すように、無線リソース割り当て部112は、サブフレーム#12において、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行う。なお、閾値Nthとしては、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値に近い値が設定されているものとする。したがって、図5Cに示すように、サブフレーム#12において、PDSCHに割り当てられるPRB数は、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値に近くなる。
このように、基地局110は、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上になると、PDSCHへの無線リソースの割り当てを行うため、PDSCHが割り当てられるサブフレームの数が低減されている。
次に、図6Aおよび図6Bを参照して、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局および本実施形態の基地局110における、消費電力の低減効果の違いについて説明する。
図6Aは、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局および本実施形態の基地局110それぞれが、PAを停止できるシンボル数をサブフレーム毎に示した図である。
図6Bは、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局および本実施形態の基地局110それぞれについて、総シンボル数に対するPAを停止できるシンボル数の割合を示す図である。
また、図6Aおよび図6Bにおいて、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局および本実施形態の基地局110は、制御情報として、PBCH、SSおよびCRSを配置するものとする。PBCHは、サブフレーム#0,#10において配置され、SSは、#0,#5,#10,#15において配置され、CRSは、全てのサブフレームにおいて配置されるものとする。
サブフレーム#0においては、全シンボル(14シンボル)のうち、制御情報としてPBCH、SSおよびCRSが配置され、それぞれが配置されるシンボル数の合計である10シンボル(4+2+4=10)から、SSとCRSとが重複して配置される1シンボル(第2スロットの1番目のシンボル)を引いた9シンボルにおいて、制御情報が配置される。
サブフレーム#0において、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局は、PDSCHを配置する。そのため、全シンボル(14シンボル)において制御情報もしくはPDSCHが配置されることになり、どのシンボルにおいても、PAを停止できない。
サブフレーム#0において、本実施形態の基地局110は、PDSCHを配置しない。そのため、全シンボル(14シンボル)のうち、制御情報が配置される9シンボル以外の5シンボルにおいて、PAを停止できる。
サブフレーム#1〜サブフレーム#15においても、同様にして、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局および本実施形態の基地局110のおのおのがPAを停止できるシンボル数が計算されている。
図6Bに示すように、サブフレーム#0〜サブフレーム#15において、総シンボル数に対するPAを停止できるシンボル数の割合は、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局においては54%であったが、本実施形態の基地局110においては61%となる。したがって、本実施形態の基地局110においては、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局と比べて、PAを停止できるシンボル数の割合が7%増加している。そのため、本実施形態の基地局110は、特許文献1に開示されている技術を適用した基地局と比較して、消費電力をさらに低減することができる。
なお、閾値NthにPDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値に近い値が設定されている場合には、PDSCHに割り当てるPRB数は、PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値に近くなる。したがって、PDSCHへのPRBの割り当てが1つのサブフレームに集中し、PDSCHが配置されることにより送信部117の送信機能を停止できなくなるシンボル数が減少し、消費電力の低減効果を高めることができる。
なお、本実施形態においては、割り当て判定部114は、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalと閾値Nthとを比較して、無線リソースの割り当て許否を判定したが、これに限定されるものではない。割り当て判定部114は、サブフレーム毎の瞬時PRB使用率(PDSCHに割り当て可能なPRB数の上限値に対するPDSCHに割り当てられる全PRB数の割合)と所定のPRB使用率とを比較して、無線リソースの割り当て許否を判定してもよい。割り当て判定部114は、瞬時PRB使用率を用いることにより、システム帯域幅に係わらず、同一の閾値を用いることができる。
また、本実施形態においては、ユーザデータや制御情報などが送信されないシンボルにおいて、送信制御部116は、PAを停止させることで、送信部117の送信機能を停止したが、これに限定されるものではない。送信制御部116は、PAを一時的に休止して、待機状態にすることで、送信部117の送信機能を停止してもよい。
一般的に、PAが停止された状態よりも、PAが待機状態である方が、PAの起動に要する時間が短く、その起動時に消費する電力が小さい。そのため、送信部117の送信機能の停止時間が短い場合や、その停止回数が少ない場合には、PAを停止するよりも、PAを待機状態にする方が、基地局110の消費電力の低減効果が高い。
なお、送信部117は、PA以外の他の構成を有していてもよい。
図7Aは、送信部117の構成の一例を示した図である。
送信部117は、PA701と、アンテナ702とを有し、PA701とアンテナ702とは、一体となって構成されている。図7Aに示すような、一体的に構成されたPA701とアンテナ702とを有する送信部117は、RRH(Remote Radio Head)とも称される。
図7Bは、送信部117の構成の他の一例を示した図である。
送信部117は、PA701と、ユーザデータや制御情報の変調を行うベースバンド(Base Band)処理部703とを有している。
このように、送信部117は、PAと、アンテナやベースバンド処理部とを組み合わせた構成であってもよい。PAとあわせて他の構成要素も制御されることで、基地局110の消費電力の低減効果が高くなる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態における無線通信システム800の構成を示すブロック図である。
図8を参照すると、本実施形態における無線通信システム800は、第1の実施形態の無線通信システム100と比較して、基地局110が基地局810に変更された点が異なる。
基地局810は、基地局110と比較して、送信バッファ111が送信バッファ811に変更された点と、無線リソース割り当て部112が無線リソース割り当て部812に変更された点とが異なる。
送信バッファ811は、送信バッファ111と比較して、送信バッファ811における滞留データの管理情報を無線リソース割り当て部812に通知する機能が追加されている。ここで、滞留データの管理情報の一例として、滞留データであるパケットそれぞれが送信バッファ811に到着し、蓄積された時刻t_arrivalを示す情報がある。
無線リソース割り当て部812は、無線リソース割り当て部112と比較して、割り当て判定部114が割り当て判定部813に変更された点が異なる。
割り当て判定部813は、割り当て判定部114と比較して、滞留データの管理情報を用いて滞留データにおけるサービス品質を示すサービス品質指標を求める機能が追加されている点と、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上である場合、または、求めたサービス品質指標が所定のサービス品質を満たさないものである場合には、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可すると判定する点と、が異なる。
次に、本実施形態における無線通信システム800の動作を説明する。
図9は、無線リソース割り当て部812の動作を示すフローチャートである。無線リソース割り当て部812は、図9に示す動作を、サブフレーム(14シンボル)毎に実施する。なお、図9においては、図2と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、割り当て判定部813は、送信バッファ811から通知された滞留データの管理情報を用いて、送信バッファ811に蓄積されている各パケットの送信待ち時間Dwaitを計算し、計算した各パケットの送信待ち時間Dwaitにおける最大値Dwait_maxをサービス品質指標として求める(ステップS901)。
ここで、各パケットの送信待ち時間Dwaitは、式(2)を用いて、現在時刻tと、送信バッファ811に各パケットが到着し、蓄積された時刻tarrivalとの差分として計算される。
wait=t−tarrival 式(2)
割り当て判定部813は、ステップS202において、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalを計算した後、式(3)を用いて、各パケットの送信待ち時間の最大値Dwait_maxが閾値Dth以上であるか否かを判定する(ステップS902)。ここで、閾値Dthは、各パケットに設定されているQCIに応じたパケット遅延割り当て量以下の値であるものとする。
wait_max≧Dth 式(3)
各パケットの送信待ち時間の最大値Dwait_maxが閾値Dth以上である場合には(ステップS902:Yes)、無線リソース割り当て部812は、ステップS204の処理に進む。
各パケットの送信待ち時間の最大値Dwait_maxが、閾値Dth未満である場合には(ステップS902:No)、無線リソース割り当て部812は、ステップS203の処理に進む。
このように、割り当て判定部813は、滞留データにおける各パケットの送信待ち時間の最大値であるDwait_maxをサービス品質指標として求め、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上である場合、または、求めたサービス品質指標が所定のサービス品質を満たさないものである場合には、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許否すると判定する。そのため、基地局810は、各パケットに要求されるサービス品質を満たしながら、消費電力を低減することができる。
なお、本実施形態においては、割り当て判定部813は、各パケットの送信待ち時間の最大値Dwait_maxをサービス品質指標とする例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。割り当て判定部813は、実効レートをサービス品質指標としてもよい。
また、第1の実施形態においては、無線リソース計算部113は、PFメトリックを用いて、仮割り当て無線リソースを計算する無線端末120を決定した。しかし、本実施形態においては、これに限定されるものではない。
例えば、パケットの送信待ち時間Dwaitなどのサービス品質指標を用いて、サービス品質に余裕がない無線端末120から順番に、仮割り当て無線リソースを計算してもよい。こうすることで、サービス品質に余裕がない無線端末120宛のユーザデータから先に送信されるので、各パケットに要求されるサービス品質を満たしながら、基地局の消費電力を低減することができる。
また、本実施形態においては、基地局810と無線端末120との間で送受信されるデータのサービス毎の流れを示すトラヒックが単一(シングルベアラ)であるとしたが、これに限定されるものではない。トラヒックが複数(マルチベアラ)あってもよい。マルチベアラである場合には、割り当て判定部813が、無線通信システム800における優先度が高いトラヒックにおけるサービス品質指標に基づいて、無線リソースの割り当て許否を判定することにより、基地局810は、各トラヒックにおいて要求されるサービス品質を満たしながら、消費電力を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態における無線通信システム1000の構成を示すブロック図である。
図10を参照すると、本実施形態の無線通信システム1000は、第1の実施形態の無線通信システム100と比較して、基地局110が基地局1010に変更された点が異なる。
基地局1010は、基地局110と比較して、無線リソース割り当て部112が無線リソース割り当て部1011に変更された点と、制御情報生成部115が制御情報生成部1013に変更された点とが異なる。
無線リソース割り当て部1011は、無線リソース割り当て部112と比較して、割り当て判定部114が割り当て判定部1012に変更された点が異なる。
割り当て判定部1012は、割り当て判定部114と比較して、送信される制御情報に応じて、PDSCHへの無線リソースの割り当て許否の判定に用いる基準を変更する機能が追加されている点が異なる。
制御情報生成部1013は、制御情報生成部115と比較して、制御情報の送信情報を割り当て判定部1012に通知する機能が追加されている。制御情報の送信情報の例として、送信される制御情報の種類や、その送信タイミングを示す情報がある。
次に、本実施形態における無線通信システム1000の動作を説明する。
図11は、無線リソース割り当て部1011の動作を示すフローチャートである。無線リソース割り当て部1011は、図11に示す動作を、サブフレーム(14シンボル)毎に実施する。なお、図11において、図2と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、割り当て判定部1012は、ステップS202において仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalを計算した後、制御情報生成部1013から通知された、制御情報の送信情報を用いて、次のサブフレームにおいて制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlを計算する。さらに、割り当て判定部1012は、式(4)を用いて、制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが閾値Nsymbol_th以上であるか否かを判定する(ステップS1101)。
symbol_control≧Nsymbol_th 式(4)
制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが閾値Nsymbol_th未満である場合には(ステップS1101:No)、割り当て判定部1012は、ステップS203の処理に進み、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth以上である否かを判定する。なお、閾値Nthは、第1の閾値の一例である。
制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが閾値Nsymbol_th以上である場合には(ステップS1101:Yes)、割り当て判定部1012は、式(5)を用いて、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalがPRB数の第2の閾値Nth_small以上である否かを判定する(ステップS1102)。なお、第2の閾値Nth_smallは、閾値Nthより小さい(Nth_small<Nth)ものとする。
RB_total≧Nth_small 式(5)
仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth_small以上である場合には(ステップS1102:Yes)、無線リソース割り当て部1011は、ステップS204の処理に進む。
仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが閾値Nth_small未満である場合には(ステップS1102:No)、無線リソース割り当て部1011は、処理を終了する。
無線リソース割り当て部1011は、全てのサブフレームにおいて、ステップS1102またはステップS203のいずれかの処理を行う。ステップS1102の処理が行われるサブフレームにおいては、ステップS203の処理が行われるサブフレームよりも、制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが大きい。
また、フレームステップS1102の処理に用いる閾値Nth_smallは、ステップS203の処理に用いる閾値Nthより小さいため、フレームステップS1102の処理が行われるサブフレームにおいての方が、ステップS203の処理が行われるサブフレームよりも、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可すると判定されやすい。
ここで、PDSCHへの無線リソースの割り当てが行われるサブフレーム(14シンボル)のうち、制御情報が配置されていないシンボルにおいて、PDSCHが配置され、送信部117の送信機能を停止できなくなる。そのため、制御情報が配置されていない全シンボル数が大きい(制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが小さい)サブフレームと比較して、制御情報が配置されていない全シンボル数が小さい(制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが大きい)サブフレームにおいて、PDSCHへの無線リソースの割り当てが行われると、送信部117の送信機能を停止できなくなるシンボル数が少なく、消費電力の低減効果が高い。
このように、本実施形態においては、ステップS1102の処理が行われるサブフレーム、すなわち、制御情報が配置される全シンボル数Nsymbol_controlが大きいサブフレームにおいて、PDSCHへの無線リソースの割り当てを許可すると判定されやすいため、基地局1010の消費電力の低減効果が高くなる。
また、本実施形態では、Nsymbol_controlがNsymbol_th以上である場合には、第2の閾値Nth_smallを用いてPDSCHへの無線リソースの割り当て許否の判定をしたが、これに限定されるものではない。Nsymbol_controlがNsymbol_th以上である場合には、第2の閾値を用いた判定をすることなく、常にPDSCHへの無線リソースの割り当てを許可してもよい。これにより、基地局1010の処理負荷が低減される。
また、本実施形態においては、PDSCHへの無線リソースの割り当て許否の判定に、仮割り当て無線リソースの全PRB数NRB_totalが用いられており、基地局は、送信される制御情報に応じて、その判定に用いる閾値を変更したが、これに限定されるものではない。PDSCHへの無線リソースの割り当て許否の判定に、各パケットの送信待ち時間の最大値Dwait_maxが用いられる場合には、基地局は、送信される制御情報に応じて、その判定に用いる閾値を変更してもよい。
また、本実施形態においては、無線リソース計算部113は、各無線端末120から報告される無線通信路の品質と、無線端末120宛のデータの送信速度を示す実効レートとを用いて定義されるPFメトリックに基づいて、無線リソースを計算する無線端末120の優先順位を計算したが、これに限定されるものではない。無線リソース計算部113は、各無線端末120から報告される無線通信路の品質に基づいて、無線リソースを計算する無線端末120の優先順位を計算してもよい。
また、本実施形態においては、基地局110は、制御情報生成部115を有するとしたが、これに限定されるものではない。基地局110は、制御情報生成部115を有さなくてもよい。そのような場合には、送信制御部116は、無線リソース割り当て部112から出力されたTBに対して符号化や変調などを行い、無線通信が可能な信号に変換し、送信部117に出力する。
本発明に係る基地局にて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
100、800、1000 無線通信システム
110、810、1010 基地局
111、811 送信バッファ
112、812、1011 無線リソース割り当て部
113 無線リソース計算部
114、813、1012 割り当て判定部
115、1013 制御情報生成部
116 送信制御部
117 送信部
118 受信部
120 無線端末
121 端末動作部
122 通信路品質測定部
701 PA
702 アンテナ
703 ベースバンド処理部

Claims (21)

  1. ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局であって、
    無線端末に無線信号を送信する送信部と、
    前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て部と、
    前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御部と、を有する基地局。
  2. 請求項1に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記仮割り当て無線リソース量が所定の無線リソース量以上である場合に、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  3. 請求項1に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記割り当て可能な全無線リソース量に対する前記仮割り当て無線リソース量の割合が所定の割合以上である場合に、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記送信部は、前記無線信号を増幅する電力増幅器を有することを特徴とする基地局。
  5. 請求項4に記載の基地局において、
    前記送信部は、前記電力増幅器を有するRRHであることを特徴とする基地局。
  6. 請求項4または5に記載の基地局において、
    前記送信部は、ベースバンド処理部をさらに有することを特徴とする基地局。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記送信制御部は、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記電力増幅器を停止することを特徴とする基地局。
  8. 請求項4から6のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記送信制御部は、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記電力増幅器を待機状態にすることを特徴とする基地局。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記仮割り当て無線リソースが前記所定の基準を満たすものである場合、または、前記無線端末宛のデータにおけるサービス品質が、所定のサービス品質を満たさないものである場合には、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  10. 請求項9に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記無線端末宛のデータが前記基地局に到着してからの経過時間から、前記無線端末宛のデータにおけるサービス品質を求めることを特徴とする基地局。
  11. 請求項9に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記無線端末宛にデータが送信される速度を示す実効レートから、前記無線端末宛のデータにおけるサービス品質を求めることを特徴とする基地局。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記送信部は、複数の前記無線端末に無線信号を送信し、
    前記無線リソース割り当て部は、前記複数の無線端末それぞれとの間の前記無線通信路の品質を用いて、前記仮割り当て無線リソースを求める無線端末の優先順位を決定し、該決定した優先順位に従って前記複数の無線端末宛のデータ送信に用いる仮割り当て無線リソースを求めることを特徴とする基地局。
  13. 請求項9から11のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記送信部は、複数の前記無線端末に無線信号を送信し、
    前記無線リソース割り当て部は、前記複数の無線端末宛のデータにおける前記サービス品質を用いて、前記仮割り当て無線リソースを求める無線端末の優先順位を決定し、該決定した優先順位に従って前記複数の無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求めることを特徴とする基地局。
  14. 請求項9から11、および、13のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記基地局と前記無線端末との間に優先度の異なる複数のトラヒックがある場合には、最も優先度が高いトラヒックにおけるサービス品質が所定のサービス品質を満たさないものである場合には、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の基地局において、
    前記基地局と前記無線端末との間の無線通信を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部をさらに有し、
    前記送信制御部は、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合においても、送信すべき前記制御情報がある場合には、前記送信部に前記制御情報を送信させることを特徴とする基地局。
  16. 請求項15に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記所定の基準を、所定の時間に対する前記制御情報の送信に用いる無線リソースが割り当てられる時間の割合に応じて、変更することを特徴とする基地局。
  17. 請求項16に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記所定の時間に対する前記制御情報の送信に用いる無線リソースが割り当てられる時間の割合が所定値より小さい場合には、前記無線端末宛のデータ送信に用いるための仮割り当て無線リソース量が第1の閾値以上である場合に、前記無線リソースの割り当てを行い、前記制御情報の送信に用いる無線リソース量が前記所定値以上である場合には、前記無線端末宛のデータ送信に用いるための仮割り当て無線リソース量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値以上である場合に、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  18. 請求項16に記載の基地局において、
    前記無線リソース割り当て部は、前記所定の時間に対する前記制御情報の送信に用いる無線リソースが割り当てられる時間の割合が所定値より小さい場合には、前記仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、前記無線リソースの割り当てを行い、前記所定の時間に対する前記制御情報の送信に用いる無線リソースが割り当てられる時間の割合が前記所定値以上の場合には、前記無線リソースの割り当てを行うことを特徴とする基地局。
  19. 無線端末に無線信号を送信する送信部を有し、ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局の制御方法であって、
    前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当て、
    前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止することを特徴とする制御方法。
  20. 無線端末と、ネットワークから受信したデータを前記無線端末に送信する基地局と、を備える無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    無線端末に無線信号を送信する送信部と、
    前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て部と、
    前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御部と、を有することを特徴とする無線通信システム。
  21. 無線端末に無線信号を送信する送信部を備え、ネットワークから受信したデータを無線端末に送信する基地局のコンピュータに、
    前記無線端末宛のデータのサイズと、前記無線端末との間の無線通信路の品質とから前記無線端末宛のデータ送信に用いるために仮に割り当てる仮割り当て無線リソースを求め、該仮割り当て無線リソースが所定の基準を満たすものである場合に、その内容で前記無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て処理と、
    前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われた場合には、前記送信部に前記無線端末宛のデータを前記割り当てられた無線リソースを用いて送信させ、前記無線リソース割り当て部により前記無線リソースの割り当てが行われない場合には、前記送信部の送信機能を停止する送信制御処理と、を実行させるプログラム。
JP2013108860A 2013-05-23 2013-05-23 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム Pending JP2014230131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013108860A JP2014230131A (ja) 2013-05-23 2013-05-23 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013108860A JP2014230131A (ja) 2013-05-23 2013-05-23 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014230131A true JP2014230131A (ja) 2014-12-08

Family

ID=52129597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013108860A Pending JP2014230131A (ja) 2013-05-23 2013-05-23 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014230131A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194279A1 (ja) * 2015-06-02 2016-12-08 日本電気株式会社 基地局及びスケジューリング方法
WO2017126013A1 (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 ソフトバンク株式会社 基地局装置及び通信システム
JP2022507564A (ja) * 2018-11-16 2022-01-18 華為技術有限公司 通信方法および装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194279A1 (ja) * 2015-06-02 2016-12-08 日本電気株式会社 基地局及びスケジューリング方法
JPWO2016194279A1 (ja) * 2015-06-02 2018-04-05 日本電気株式会社 基地局及びスケジューリング方法
US10531504B2 (en) 2015-06-02 2020-01-07 Nec Corporation Base station and scheduling method
WO2017126013A1 (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 ソフトバンク株式会社 基地局装置及び通信システム
JPWO2017126013A1 (ja) * 2016-01-18 2018-02-01 ソフトバンク株式会社 基地局装置及び通信システム
US10123233B2 (en) 2016-01-18 2018-11-06 Softbank Corp. Base station apparatus and communication system
EP3407639A4 (en) * 2016-01-18 2019-07-17 SoftBank Corp. BASISSTATION DEVICE AND COMMUNICATION SYSTEM
JP2022507564A (ja) * 2018-11-16 2022-01-18 華為技術有限公司 通信方法および装置
JP7250128B2 (ja) 2018-11-16 2023-03-31 華為技術有限公司 通信方法および装置
US11882620B2 (en) 2018-11-16 2024-01-23 Huawei Technologies Co., Ltd. Communication method and apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10172153B2 (en) Method and apparatus for scheduling uplink data in mobile communication system
JP7217234B2 (ja) 参照信号送信方法、装置、およびシステム
CN104938008B (zh) 用于无线通信网络中的资源分配的方法和设备
KR101164744B1 (ko) 버퍼 상태 보고(bsr) 정보의 전송을 트리거링하는 방법
US8797983B2 (en) Apparatuses and methods for allocating spectrum resources in a wireless communication network
US10986628B2 (en) Method and communications network for assigning enhanced physical downlink control channel resources
CN110649998B (zh) 用于在授权频谱和非授权频谱上动态分配资源的系统与方法
CN111149312B (zh) 无线通信的方法和装置
US20220256551A1 (en) Quality of service driven spectrum sharing
US20150305058A1 (en) Non-Consecutive Subframes In Multi-TTI Scheduling Messages
JP7264230B2 (ja) 通信システム
EP2734005B1 (en) Method of allocating resource, wireless communication system, base station, and program
KR20160040197A (ko) 기반구조 장비, 무선 통신 네트워크, 및 방법
US9420485B2 (en) Frame structure and signaling arrangement for interference aware scheduling
US20140073342A1 (en) COORDINATION AND QoS SCHEDULING
WO2010038590A1 (ja) 無線基地局、スケジューリングシステム、割り当て制御方法および記録媒体
KR20160039621A (ko) 통신 단말기 및 방법
JP2013504965A (ja) 基地局とユーザ端末の間の伝送をスケジュールするための方法ならびにそのための基地局および通信ネットワーク
US20130343321A1 (en) Radio Base Station and a Method Therein for Scheduling Radio Resources
US9992788B2 (en) Reducing interference between network nodes
JP2014230131A (ja) 基地局とその制御方法、無線通信システム、および、プログラム
KR101445838B1 (ko) 통화 트래픽을 위한 자원할당 방법, 그리고 이를 수행하는 자원할당장치
US10856294B2 (en) Device-to-device data transmission method, apparatus, and system
JP5652193B2 (ja) 割り当て無線リソース決定方法、割り当て無線リソース決定装置、無線通信システム、およびコンピュータプログラム
KR101445840B1 (ko) 무선 통신 시스템에서의 무선 자원 스케줄링 방법 및 그 장치